JP2019195700A - 遊技機 - Google Patents

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海 藤原
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Abstract

【課題】演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始されても、演出図柄の視認性を担保することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機は、表示画面7aを有する画像表示装置と、表示画面7aよりも前方で変位可能な盤可動体15とを備える。盤可動体15は、所定の待機位置から当該待機位置よりも表示画面7aの隠れる領域が多い動作位置へ駆動可能である。表示画面7aの表示領域には、盤可動体15が待機位置にあるときに当該盤可動体15により隠れない中央部領域と、盤可動体15が動作位置にあるときに当該盤可動体15により隠れない左下部領域7dとがある。盤可動体15が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出を開始する場合には、中央部領域にて特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始すると共に、左下部領域7dにて左下用演出図柄6L、6C、6Rの変動表示を開始する。【選択図】図76

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、入球口(始動口)への遊技球の入
球に基づいて数値情報(乱数値)が取得される。そして取得された数値情報に基づいて当
たり(大当たり)か否かの当否判定が行われ、当否判定の結果を示す識別図柄(特別図柄
)が変動表示を経て停止表示される。このとき、識別図柄が当たりを示す特定の停止態様
(大当たり停止態様)で停止表示されると、遊技領域に設けられた特別入賞口(大入賞口
)が開放する特別遊技が実行される。
ここで下記特許文献1に記載の遊技機は、表示装置とその表示装置の表示画面よりも前
方で変位可能な演出可動体とを備え、識別図柄の変動表示に同期して、表示画面上で所定
の演出図柄を変動表示したあと当否判定の結果を示す停止態様で停止表示する変動演出を
実行するようになっている。そして、当選期待度が高い変動演出を実行する場合には、演
出可動体を待機位置から表示画面の隠れる領域が多い動作位置へ駆動させる。これにより
遊技者には、当選期待度が高い変動演出の実行に伴って、演出可動体が動作位置へ駆動し
たことによる高揚感を与えることが可能である。なお変動演出が終了(演出図柄が停止表
示)する前に、動作位置に駆動した演出可動体は待機位置へ復帰するようになっている。
特開2015−092893号公報
ところで、上記特許文献1に記載の遊技機では、変動演出の実行中に演出可動体の駆動
及び復帰が行われるが、変動演出とは無関係に演出可動体の駆動及び復帰を行う構成が考
えられる。しかしながらこの構成の場合、演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する
途中で、変動演出が開始する状況が生じ得る。そうなると、駆動中の演出可動体が変動表
示を開始する演出図柄を隠してしまい、演出図柄の視認性が担保できないおそれがある。
つまり、演出図柄の変動開始タイミングで当該演出図柄が見えないと、遊技者はいつ変動
演出が開始されたのかを把握できないおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、演
出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始されても、演出図柄の
視認性を担保することが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
遊技領域に設けられた入球口と、
前記入球口への遊技球の入球に基づいて数値情報を取得する数値情報取得手段と、
前記数値情報取得手段により取得された数値情報に基づいて当たりか否かの当否判定を
行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果を示す識別図柄を変動表示したあと停止表示する識別図柄表示手段
と、
前記識別図柄が当たりを示す特定の停止態様で停止表示されたあと、前記遊技領域に設
けられた特別入賞口を開放する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
表示画面を有する表示装置と、
前記識別図柄の変動表示に同期して、前記表示画面上で演出図柄を変動表示したあと、
前記当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する変動演出実行手
段と、
前記表示画面よりも前方で変位可能な演出可動体と、
前記演出可動体を所定の待機位置から当該待機位置よりも前記表示画面の隠れる領域が
多い動作位置へ駆動可能であると共に、前記動作位置から前記待機位置へ復帰可能な可動
体制御手段と、を備える遊技機において、
前記表示画面の表示領域には、前記演出可動体が前記待機位置にあるときに当該演出可
動体によって隠れない第1表示領域と、前記演出可動体が前記動作位置にあるときに当該
演出可動体によって隠れない第2表示領域とがあり、
前記演出図柄には、前記第1表示領域にて変動表示及び停止表示される第1演出図柄と
、前記第2表示領域にて変動表示及び停止表示される第2演出図柄とが少なくともあり、
前記変動演出実行手段は、
前記演出可動体が前記待機位置から前記動作位置へ駆動する途中で前記変動演出を開
始する場合には、前記第1表示領域にて前記第1演出図柄の変動表示を開始すると共に、
前記第2表示領域にて前記第2演出図柄の変動表示を開始するものであることを特徴とす
る遊技機である。
本発明の遊技機によれば、演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演
出が開始されても、演出図柄の視認性を担保することが可能である。
本形態に係る遊技機の斜視図である。 同遊技機が備える遊技機枠の分解斜視図である。 (A)は枠可動体が収納位置にあるときの図であり、(B)は枠可動体が突出位置にあるときの図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 (A)は盤可動体が待機位置にあるときの図であり、(B)は盤可動体が動作位置にあるときの図である。 同遊技機が備える第2大入賞装置の周りの拡大図であり、(A)は振分部材が第1の状態であるときの図であり、(B)は振分部材が第2の状態であるときの図である。 図4に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 同遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 5台のパチンコ遊技機で朝ロゴモードに設定されている状態を示す図である。 大当たり種別と大入賞口の開放パターンとの対応等を示す表である。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は当たり種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルであり、(D)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(E)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 主制御メイン処理のフローチャートである。 電源投入時処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 始動口センサ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 遊技状態リセット処理のフローチャートである。 特別電動役物処理(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 電源断監視処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 駆動制御処理のフローチャートである。 駆動制御処理のフローチャートである。 動作確認処理のフローチャートである。 動作確認処理のフローチャートである。 初期動作処理のフローチャートである。 初期動作処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 朝ロゴモード設定処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 盤可動体復帰確認処理のフローチャートである。 朝ロゴモード終了処理のフローチャートである。 変動演出パターン選択処理のフローチャートである。 変動演出パターン選択処理のフローチャートである。 変動演出終了処理のフローチャートである。 客待ち開始処理のフローチャートである。 変動演出中止処理のフローチャートである。 発展タイミング管理処理のフローチャートである。 当選報知タイミング管理処理のフローチャートである。 終了時間管理処理のフローチャートである。 スイッチ処理のフローチャートである。 初期機能設定処理のフローチャートである。 初期機能設定処理のフローチャートである。 携帯端末連係機能設定処理のフローチャートである。 携帯端末連係機能設定処理のフローチャートである。 客待ち演出処理のフローチャートである。 客待ち演出処理のフローチャートである。 設定音量変更処理のフローチャートである。 特別図柄の変動表示が10回にわたって実行されて且つ12秒変動が実行されたことに基づいて、朝ロゴモードの設定が終了することを説明するための図である。 当選報知演出が実行されることに基づいて、朝ロゴモードの設定が終了することを説明するための図である。 特殊SPリーチが実行されることに基づいて、朝ロゴモードの設定が終了することを説明するための図である。 朝ロゴモードに設定されているときの演出可動体の初期動作を説明するための図である。 初期機能の設定変更を行うときに表示される各画像を示した図である。 客待ち演出で表示される各待機画像を示した図である。 携帯端末連係機能を利用するときに表示される各画像を示した図である。 朝ロゴモードに設定されているときに初期機能設定画像の表示の開始と、初期機能設定画像の表示の終了を説明するための図である。 朝ロゴモードに設定されているときに連係機能設定画像の表示の開始と、連係機能設定画像の表示の終了を説明するための図である。 盤可動体の復帰途中で変動演出が開始された場合を説明するための図である。 盤可動体の駆動途中で変動演出が開始された場合を説明するための図である。 12時に到達した後にホールコード対応画像の表示開始タイミングになった場合を説明するための図である。 12時に到達した後に盤可動体の復帰途中で変動演出が開始された場合を説明するための図である。
1.遊技機の構造
本発明の実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以
下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチン
コ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊
技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技
機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として、説明する。
図1に示すように、本形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠50と、遊技機枠50内に
取り付けられた遊技盤2(図4参照)とを備えている。遊技機枠50は、図2に示すよう
に、外枠51と内枠52と前枠(ガラス扉枠)53とを備えている。外枠(基枠部)51
は、パチンコ遊技機1の外郭部を形成する縦長方形状の枠体である。内枠(保持枠部)5
2は、外枠51の内側に配置されていて、遊技盤2を取付ける縦長方形状の枠体である。
前枠(前枠部)53は、外枠51及び内枠52の前面側に配置されていて、遊技盤2を保
持する縦長方形状のものである。
遊技機枠50は、左端側にヒンジ部54を備えて構成されている。このヒンジ部54に
より、前枠53は、外枠51及び内枠52に対してそれぞれ回動自在になっていて、内枠
52は、外枠51及び前枠53に対してそれぞれ回動自在になっている。前枠53の中央
部には開口部53aが形成されていて、遊技者が後述する遊技領域3を視認できるように
透明のガラス板55が開口部53aに取付けられている。
前枠53は、図1に示すように、上側に上側装飾ユニット200を備え、左側に左側装
飾ユニット210を備え、右側に右側装飾ユニット220を備え、下側に操作機構ユニッ
ト230を備えて構成されている。左側装飾ユニット210及び右側装飾ユニット220
の各上側には、音を出力するスピーカ67が設けられている。操作機構ユニット230に
は、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル(発射操作部)60
、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)61、及び打球供給皿61に収容しきれない遊技
球を貯留する余剰球受皿(下皿)62が設けられている。また操作機構ユニット230に
は、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン63やセ
レクトボタン(十字キー)68が設けられている。なおセレクトボタン68は、上方向ボ
タンと下方向ボタンと左方向ボタンと右方向ボタンとによって構成されている。
上側装飾ユニット200は、図3(A)(B)に示すように、上側が開放した箱状の収
容部290と、この収容部290に収容された左側枠可動体600L及び右側枠可動体6
00Rとを備えている。収容部290の左右方向の中央には前後方向に略沿った回転軸4
41が前方に向かって傾斜した状態で取付けられている。左側枠可動体600Lと右側枠
可動体600Rとは、回転軸441に対して回転可能に取付けられている。
具体的には、左側枠可動体600Lは、図3(A)に示す収納位置(原点位置)から時
計方向に90度回転することにより、図3(B)に示す突出位置に変位する。このような
左側枠可動体600Lの変位に伴って、右側枠可動体600Rは、図3(A)に示す収納
位置から反時計方向に90度回転することにより、図3(B)に示す突出位置に変位する
。左側枠可動体600L及び右側枠可動体600Rがそれぞれ収納位置にあるときに上側
装飾ユニット200の上壁面の一部を形成していた面612L,612R(図3(A)参
照)は、左側枠可動体600L及び右側枠可動体600Rがそれぞれ突出位置にあるとき
には鉛直方向に略沿って互いに係合し、露出していない状態となる(図3(B)参照)。
左側枠可動体600Lの前面側には犬の顔の左半分の意匠が施されていて、右側枠可動
体600Rの前面側には犬の顔の右半分の意匠が施されている。このため、左側枠可動体
600L及び右側枠可動体600Rがそれぞれ突出位置にあるときには、犬の顔の装飾形
態が形成される。なお、左側枠可動体600L及び右側枠可動体600Rには、犬の耳を
模した耳部材614L,614Rがそれぞれ設けられている。耳部材614L,614R
は、左側枠可動体600L及び右側枠可動体600Rがそれぞれ突出位置に変位した後に
、各枠可動体600L,600Rの内部に格納された非突出状態から外部(上方)へ突出
した突出状態になるものである。
ここで、本形態の左側枠可動体600Lと右側枠可動体600Rとは、図3(A)に示
すように遊技機枠50(前枠53)の上縁50Uよりも下方に位置する収納位置から、図
3(B)に示すように遊技機枠50の上縁50Uよりも上方に位置する突出位置に駆動(
変位)可能となっている。そのため、左側枠可動体600Lと右側枠可動体600Rがそ
れぞれ突出位置にあることで、遊技者に強いインパクトを与えることが可能となっている
。なお、左側枠可動体600L及び右側枠可動体600Rをまとめて「枠可動体600(
演出可動体)」と呼ぶことにする。図3及び図5に示すように、遊技機枠50の外縁部分
である枠縁50Wは、上側の上縁50Uと下側の下縁50Dと左側の左縁50Lと右側の
右縁50Rとで構成されている。
また図3(A)(B)に示すように、収容部290の左部には、枠可動体復帰ボタン3
23が設けられている。枠可動体復帰ボタン323は、遊技者等の操作により、突出位置
(動作位置)にある枠可動体600を収納位置(原点位置)に復帰(変位)させるための
ボタンである。上述したように本パチンコ遊技機1では、枠可動体600が遊技機枠50
の上縁50Uよりも上方に突出するため、遊技場(ホール)において当該パチンコ遊技機
1の上方に設置された上方設置物(大当たり回数等を表示するデータカウンタ160等)
と遊技者との間に、枠可動体600が位置することになる(図3(B)参照)。そのため
、遊技者が上方設置物をほとんど視認できなくなるおそれがある。そこで枠可動体復帰ボ
タン323を設けることにより、遊技者等による任意の操作に基づいて突出位置にある枠
可動体600を収納位置に復帰させ得るようにしている。
また図3(A)(B)に示すように、収容部290の前壁部291には、枠ランプ66
が設けられている。具体的には、枠ランプ66は左側から右側に向かって順番に第1発光
部66aと第2発光部66bと第3発光部66cと第4発光部66dとを備えている。第
1発光部66aは正面視で「L」字形状であり、第2発光部66bは正面視で「O」字形
状であり、第3発光部66cは正面視で「G」字形状であり、第4発光部66dは正面視
で「O」字形状である。このようにアルファベット形状に形成された各発光部66a,6
6b,66c,66dによって、枠ランプ66は「LOGO」から成る一連の意味ある文
字列を形成している。この「LOGO」とは、本パチンコ遊技機1の機種名の略称(「ロ
ゴ」)であると共に、主人公キャラの名称を意味している。なお前枠53には、枠ランプ
66の他に、後述する初期動作の実行中に点灯する初期動作用ランプ65(図9参照)が
設けられている。
次に、図4を参照して遊技盤2について説明する。図4に示すように、遊技盤2には、
ハンドル60の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲
まれて形成されている。また遊技盤2には、装飾用の盤ランプ5(図9参照)が設けられ
ている。遊技領域3には、遊技球を誘導する複数の遊技釘(符号省略)が突設されている
また遊技領域3の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置7が設けられている
。画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表
示(可変表示)及び停止表示に同期した演出図柄(装飾図柄)8L,8C,8R等の変動表
示及び停止表示を行う表示領域がある。表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの
図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄8Lが表示され、中の図柄
表示エリアには中演出図柄8Cが表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄8Rが表
示される。演出図柄はそれぞれ、例えば「1」〜「8」までの数字をあらわした複数の図
柄(数字図柄)からなる。画像表示装置7は、左、中、右の演出図柄の組み合わせによっ
て、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41b(図7参照)にて
表示される第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示の結果(つまりは大当たり抽選の
結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目(大当たり停止態様)で演
出図柄を停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目(ハズ
レ停止態様)で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者にとっては遊技の進行状況
の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特別図柄表
示器41aや第2特別図柄表示器41bにより把握するのではなく、画像表示装置7にて
把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動
表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。また、各抽選結果に
応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは任意に変更可能である。
画像表示装置7は、上記のような演出図柄を用いた演出図柄変動演出(「演出図柄可変
表示演出」や単に「変動演出」ともいう)のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当
たり遊技演出や、客待ち用の客待ち演出などを表示画面7aに表示する。
また画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特図保留の記憶数に応じて演出保
留9Aを表示する第1演出保留表示エリアと、後述する第2特図保留の記憶数に応じて演
出保留9Bを表示する第2演出保留表示エリアとがある。演出保留の表示により、後述の
第1特図保留表示器43a(図7参照)にて表示される第1特図保留の記憶数および第2
特図保留表示器43bにて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示
すことが可能となっている。
遊技領域3の中央付近であって画像表示装置7の前方には、センター装飾体10が配さ
れている。センター装飾体10の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口
20へと誘導可能なステージ部11が形成されている。またセンター装飾体10には、画
像表示装置7の表示画面7aよりも前方で変位可能な盤可動体(演出可動体)15が設け
られている。
盤可動体15は、図5(A)(B)に示すように、上側盤可動体15Uと左下盤可動体
15Lと右下盤可動体15Rとを備えて構成されている。上側盤可動体15Uは、遊技盤
2の上部の後方(背後)に隠れるように取付けられている。そして上側盤可動体15Uは
、図5(A)に示す待機位置(原点位置)から下方に向かって移動して、図5(B)に示
す動作位置まで変位可能となっている。また左下盤可動体15Lは、遊技盤2の左下部の
後方に隠れるように取付けられている。そして左下盤可動体15Lは、図5(A)に示す
待機位置(原点位置)から右斜め上方に向かって移動して、図5(B)に示す動作位置ま
で変位可能となっている。また右下盤可動体15Rは、遊技盤2の右下部の後方に隠れる
ように取付けられている。そして右下盤可動体15Rは、図5(A)に示す待機位置(原
点位置)から左斜め上方に向かって移動して、図5(B)に示す動作位置まで変位可能と
なっている。
上側盤可動体15Uと左下盤可動体15Lと右下盤可動体15Rとは、連動して(同じ
タイミングで)変位可能になっていて、図5(B)に示すように表示画面7aの大部分の
領域(半分以上の領域)が隠れるようになっている。そのため、上側盤可動体15Uと左
下盤可動体15Lと右下盤可動体15Rとがそれぞれ動作位置にあることで、遊技者に強
いインパクトを与えることが可能となっている。
また、上側盤可動体15Uの表面側(前面側)には犬の顔の上部分の意匠が施されてい
る。左下盤可動体15Lの表面側には犬の顔の左下部分の意匠が施されている。右下盤可
動体15Rの表面側には犬の顔の右下部分の意匠が施されている。このため、上側盤可動
体15Uと左下盤可動体15Lと右下盤可動体15Rがそれぞれ動作位置になるときには
、まとまりのある犬の顔の装飾形態が形成される。
ここで、盤可動体15(上側盤可動体15Uと左下盤可動体15Lと右下盤可動体15
R)が動作位置にあるときに形成される犬の顔は、本パチンコ遊技機1の主人公キャラの
顔を示している。また図3(B)で示したように、枠可動体600が突出位置にあるとき
に形成される犬の顔も、本パチンコ遊技機1の主人公キャラの顔を示している。つまり、
盤可動体15が動作位置にあるときに形成される装飾形態と、枠可動体600が突出位置
にあるときに形成される装飾形態とは同じ形態(関連性のある形態)となっている。よっ
て、盤可動体15が動作位置にあると共に、枠可動体600が突出位置にあるときには、
遊技者に対して本パチンコ遊技機1を強くアピールすることが可能となっている(図10
参照)。
図4に示す遊技盤2の説明に戻る。図4に示すように、遊技領域3における画像表示装
置7の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、入
球口)20を備える固定入賞装置19が設けられている。第1始動口20への遊技球の入
賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契
機となっている。
また遊技領域3における第1始動口20の下方には、第2始動口(第2始動入賞口、入
球口)21を備える普通可変入賞装置(いわゆる電チュー、可変入球手段)22が設けら
れている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選、す
なわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
電チュー22は、可動部材(入球口開閉部材)23を備え、可動部材23の作動によっ
て第2始動口21を開閉するものである。可動部材23は、電チューソレノイド24(図
8参照)により駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開状態であるときのみ遊
技球が入球可能となる。つまり、第2始動口21は、遊技球の入球し易さが変化可能な始
動口である。
また遊技領域3における第1始動口20の右上方には、第1大入賞口(特別入賞口)3
0を備えた第1大入賞装置(第1特別可変入賞装置、特別入賞手段)31が設けられてい
る。第1大入賞装置31は、開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備え、開閉部材
32の作動により第1大入賞口30を開閉するものである。開閉部材32は、第1大入賞
口ソレノイド33(図8参照)により駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が
開いているときだけ遊技球が入球可能となる。
また遊技領域3における第1大入賞口30の上方には、遊技球が通過可能なゲート(通
過領域)28が設けられている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放す
るか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の
実行契機となっている。
また遊技領域3における第1大入賞口30の右上方には、第2大入賞口(特別入賞口)
35を備えた第2大入賞装置(第2特別可変入賞装置、特別入賞手段)36が設けられて
いる。第2大入賞装置36は、開閉部材(第2特別入賞口開閉部材)37を備え、開閉部
材37の作動により第2大入賞口35を開閉するものである。開閉部材37は、第2大入
賞口ソレノイド38(図8参照)により駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37
が開いているときだけ遊技球が入球可能となる。
より詳細には、図6(A)に示すように、第2大入賞装置36の内部には、第2大入賞
口35を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)39及び非特定領域70が形成
されている。なお、第2大入賞装置36において、特定領域39及び非特定領域70の上
流には、第2大入賞口35への遊技球の入賞を検知する第2大入賞口センサ35aが配さ
れている。また、特定領域39には、特定領域39への遊技球の通過を検知する特定領域
センサ39aが配されている。また、非特定領域70には、非特定領域70への遊技球の
通過を検知する非特定領域センサ70aが配されている。また、第2大入賞装置36は、
第2大入賞口35を通過した遊技球を特定領域39または非特定領域70のいずれかに振
り分ける振分部材71と、振分部材71を駆動する振分部材ソレノイド73(図8参照)
とを備えている。
図6(A)は、振分部材ソレノイド73の通電時を示している。図6(A)に示すよう
に、振分部材ソレノイド73の通電時には、振分部材71は特定領域39への遊技球の通
過を許容する第1の状態(退避状態)にある。振分部材71が第1の状態にあるときは、
第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと特定領
域39を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
図6(B)は、振分部材ソレノイド73の非通電時を示している。図6(B)に示すよ
うに、振分部材ソレノイド73の非通電時には、振分部材71は特定領域39への遊技球
の通過を妨げる第2の状態(進出状態)にある。振分部材71が第2の状態にあるときは
、第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと非特
定領域70を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機1では、特定領域39への遊技球の通過が後述の高確率状態への
移行の契機となっている。つまり特定領域39は、確変作動口となっている。これに対し
て非特定領域70は、確変作動口ではない。
遊技領域3の下部には、普通入賞口27が設けられている。また遊技領域3の最下部に
は、遊技領域3へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領
域3外へ排出するアウト口16が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域3には、左右方向の中央より左側の
左遊技領域(第1遊技領域)3Aと、右側の右遊技領域(第2遊技領域)3Bとがある。
左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方
、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。
また図4および図7に示すように、遊技盤2の右側中央には表示器類40が配置されて
いる。表示器類40には、第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器41a、第2
特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器41b、及び、普通図柄を可変表示する普通
図柄表示器42が含まれている。また表示器類40には、第1特別図柄表示器41aの作
動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器43a、第2特別図柄表
示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器43b、
および普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器4
4が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機として行われる。
第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機として行われる。な
お以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄ということがあ
る。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して特別図
柄表示器(識別図柄表示手段)41ということがある。また、第1特図保留表示器43a
および第2特図保留表示器43bを総称して特図保留表示器43ということがある。
特別図柄表示器41では、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)したあと停止
表示することにより、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図
柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表
示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別
図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様
の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(つま
り当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて第1大入賞口30又は第2大入賞
口35を開放させる大当たり遊技(特別遊技)が行われる。
具体的には特別図柄表示器41は、例えば横並びに配された8個のLEDから構成され
ており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものであ
る。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「
○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあ
るLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●
●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズ
レ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。また、特別図柄が停止表
示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされるが
、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯す
るという態様である。
本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞があ
ると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、特図保
留記憶部85(図8参照)に一旦記憶される。詳細には、第1始動口20への入賞であれ
ば第1特図保留として第1特図保留記憶部85aに記憶され、第2始動口21への入賞で
あれば第2特図保留として第2特図保留記憶部85bに記憶される。
特図保留記憶部85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表
示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当
たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することを
いう。従って本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球
の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図
柄の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数
を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっ
ている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。具体的には特図
保留表示器43は、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点
灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機として行われる。普通図柄
表示器42では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲ
ート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通
図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄
抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示さ
れた普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり
図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口21を開放
させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
具体的には普通図柄表示器42は、例えば2個のLEDから構成されており(図7参照
)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。
例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように
両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、
「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ
図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される
前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変
動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。
本パチンコ遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取
得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶部86(図8参照)に普図保留
として一旦記憶される。普図保留記憶部86に記憶可能な普図保留の数には上限があり、
本形態における上限値は4個となっている。
普図保留記憶部86に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表
示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通
図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実
行することをいう。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。具体的には普図
保留表示器44は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点
灯させることにより普図保留の数を表示するものである。
2.遊技機の電気的構成
次に図8及び図9に基づいて、本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明する。
図8及び図9に示すようにパチンコ遊技機1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊
技利益に関する制御を行う主制御基板(遊技制御基板)80、遊技の進行に伴って実行す
る演出に関する制御を行うサブ制御基板(演出制御基板)90、遊技球の払い出しに関す
る制御を行う払出制御基板110等を備えている。主制御基板80は、メイン制御部を構
成し、サブ制御基板90は、後述する画像制御基板100、ランプ制御基板107、およ
び音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくとも
サブ制御基板90を備え、演出手段(画像表示装置7や盤ランプ5、枠ランプ66、スピ
ーカ67、盤可動体15、枠可動体600等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい
またパチンコ遊技機1は、電源基板150を備えている。電源基板150は、主制御基
板80、サブ制御基板90、及び払出制御基板110に対して電力を供給するとともに、
これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板150には
、バックアップ電源回路151が設けられている。バックアップ電源回路151により、
本パチンコ遊技機1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板80の
RAM84やサブ制御基板90のRAM94に記憶されている情報は、パチンコ遊技機1
の電断時であっても保持される。また、電源基板150には、電源スイッチ(電源投入手
段)155が接続されている。電源スイッチ155のON/OFF操作により、電源の投
入/遮断が切換えられる。なお、主制御基板80のRAM84に対するバックアップ電源
回路を主制御基板80に設けたり、サブ制御基板90のRAM94に対するバックアップ
電源回路をサブ制御基板90に設けたりしても良い。
図8に示すように、主制御基板80には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技
の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)81が
実装されている。遊技制御用マイコン81には、遊技の進行を制御するためのプログラム
等を記憶したROM83、ワークメモリとして使用されるRAM84、ROM83に記憶
されたプログラムを実行するCPU82、データや信号の入出力を行うためのI/Oポー
ト部(入出力回路)87が含まれている。RAM84には、上述した特図保留記憶部85
と普図保留記憶部86とが設けられている。なお、ROM83は外付けであってもよい。
また主制御基板80には、RAM84に記憶されている情報をCPU82にクリアさせ
るためのRAMクリアスイッチ89が実装されている。主制御基板80を含めて本パチン
コ遊技機1が備えている各種の基板は、本パチンコ遊技機1の裏面側(後面側)に配され
ている。従って、遊技機枠50を開放することが可能な遊技場の従業員等でなければ、電
源スイッチ155やRAMクリアスイッチ89を操作することはできない。すなわち、電
源投入手段としての電源スイッチ155は、実質的に遊技者による操作が不可能な操作手
段といえる。
また主制御基板80には、中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されて
いる。そのため、主制御基板80には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには主
制御基板80から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ2
0a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2
大入賞口センサ35a、特定領域センサ39a、非特定領域センサ70a、および普通入
賞口センサ27aが接続されている。
第1始動口センサ20aは、第1始動口20内に設けられて第1始動口20に入賞した
遊技球を検出するものである。第2始動口センサ21aは、第2始動口21内に設けられ
て第2始動口21に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ28aは、ゲー
ト28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するものである。第1大入賞口
センサ30aは、第1大入賞口30内に設けられて第1大入賞口30に入賞した遊技球を
検出するものである。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35内に設けられて第
2大入賞口35に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ39aは、第2
大入賞口35内の特定領域39に設けられて特定領域39を通過した遊技球を検出するも
のである。非特定領域センサ70aは、第2大入賞口35内の非特定領域70に設けられ
て非特定領域70を通過した遊技球を検出するものである。普通入賞口センサ27aは、
各普通入賞口27内にそれぞれ設けられて普通入賞口27に入賞した遊技球を検出するも
のである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、
第2大入賞口ソレノイド38、および振分部材ソレノイド73が接続されている。電チュ
ーソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動するものである。第1大入賞口
ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動するものである。第2大入
賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動するものである。振分
部材ソレノイド73は、第2大入賞装置36の振分部材71を駆動するものである。
さらに主制御基板80には、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、
普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、および普
図保留表示器44が接続されている。すなわち、これらの表示器類40の表示制御は、遊
技制御用マイコン81によりなされる。
また主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い
出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞
球払出装置120、貸球払出装置130およびカードユニット135(パチンコ遊技機1
に隣接して設置され、挿入されたプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にす
るもの)が接続されているとともに、発射制御回路111を介して発射装置112が接続
されている。発射装置112には、ハンドル60(図1参照)が含まれる。
払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号や、パチンコ遊技機1に接
続されたカードユニット135からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ
121を駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球払出装置130の球貸モータ131を
駆動して貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球セン
サ122により検知される。また払い出される貸球は、その計数のため球貸センサ132
により検知される。なお遊技者による発射装置112のハンドル60(図1参照)への操
作があった場合には、タッチスイッチ114がハンドル60への接触を検知し、発射ボリ
ューム115がハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知
信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射モータ113が駆動されること
となる。
また主制御基板80は、サブ制御基板90に対し各種コマンドを送信する。主制御基板
80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送
信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板
90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオード
を用いた回路)が介在している。
図9に示すように、サブ制御基板90には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演
出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)91が実装
されている。演出制御用マイコン91には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプ
ログラム等を記憶したROM93、ワークメモリとして使用されるRAM94、ROM9
3に記憶されたプログラムを実行するCPU92、データや信号の入出力を行うためのI
/Oポート部(入出力回路)97が含まれている。なお、ROM93は外付けであっても
よい。
また、サブ制御基板90には、リアルタイムクロック(RTC)99が実装されている
。RTC99は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものである。RTC99は、
図示しない外部電源供給装置(島電源供給装置)から電力が供給(投入)されているとき
には、その電力によって動作し、外部電源供給装置からから電力が供給されていないとき
には、電源基板150が備えるバックアップ電源回路151から供給される電力によって
動作する。このため、RTC99は、パチンコ遊技機1に対して電源が投入されていない
ときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC99に対するバックアッ
プ電源回路をサブ制御基板90に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサ
や内臓電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
サブ制御基板90には、画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板1
07が接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は、主制御基板80
から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板100のCPU102に画像表示装置7
の表示制御を行わせる。画像制御基板100のRAM104は、画像データを展開するた
めのメモリである。画像制御基板100のROM103には、画像表示装置7に表示され
る静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字およ
び記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。画像制御基板
100のCPU102は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103か
ら画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて表示制御を実行する
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音
声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ
67から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板90のROM93に格納されてい
る。なお、音声制御基板106にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声
制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板106にROMを実装してもよ
く、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板10
0に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらに
この場合、画像制御基板100のROM103に音声データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ラ
ンプ制御基板107を介して枠ランプ66、盤ランプ5等のランプの点灯制御を行う。詳
細には演出制御用マイコン91は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点
灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデ
ータに従って枠ランプ66、盤ランプ5等のランプの発光を制御する。なお、発光パター
ンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
さらに演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、
ランプ制御基板107に中継基板108を介して接続された盤可動体15を動作させる。
つまり、上側盤可動体15Uと左下盤可動体15Lと右下盤可動体15Rを駆動するため
の各モータ(図示省略)を作動させる。詳細には演出制御用マイコン91は、盤可動体1
5の動作態様を決める盤可動体動作パターンデータに基づいて、盤可動体15の動作を制
御する。
本形態において盤可動体動作パターンデータには、盤可動体駆動データと、盤可動体復
帰データとがある。演出制御用マイコン91は、RAM94の所定の駆動データバッファ
に盤可動体駆動データをセットすると、盤可動体15を図5(A)に示す待機位置から図
5(B)に示す動作位置へ駆動(変位)させることが可能である。一方、演出制御用マイ
コン91は、RAM94の所定の復帰データバッファに盤可動体復帰データをセットする
と、盤可動体15を動作位置から待機位置へ復帰(変位)させることが可能である。なお
盤可動体15が動作位置に駆動された後に、盤可動体復帰データがセットされない限り、
盤可動体15が動作位置にある状態が維持されるようになっている。盤可動体動作パター
ンデータとしてその他に、朝ロゴ用盤可動体初期動作データと通常盤可動体初期動作デー
タがあるが、後に詳しく説明する。
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、枠
中継基板98を介して接続された枠可動体600を動作させる。つまり、左側枠可動体6
00Lと右側枠可動体600Rを駆動するための各モータ(図示省略)を作動させる。詳
細には演出制御用マイコン91は、枠可動体600の動作態様を決める枠可動体動作パタ
ーンデータに基づいて、枠可動体600の動作を制御する。
本形態において枠可動体動作パターンデータには、枠可動体駆動データと、枠可動体復
帰データとがある。演出制御用マイコン91は、RAM94の所定の駆動データバッファ
に枠可動体駆動データをセットすると、枠可動体600を図3(A)に示す収納位置から
図3(B)に示す突出位置へ駆動(変位)させることが可能である。一方、演出制御用マ
イコン91は、RAM94の所定の復帰データバッファに枠可動体復帰データをセットす
ると、枠可動体600を突出位置から格納位置へ復帰(変位)させることが可能である。
なお枠可動体600が突出位置に駆動された後に、枠可動体復帰データがセットされない
限り、枠可動体600が突出位置にある状態が維持されるようになっている。枠可動体動
作パターンデータとしてその他に、朝ロゴ用枠可動体初期動作データと通常枠可動体初期
動作データがあるが、後に詳しく説明する。
なお変形例として、ランプ制御基板107にCPUを実装してもよく、そのCPUにラ
ンプの点灯制御を実行させてもよい。またランプ制御基板107に枠可動体600を接続
して、ランプ制御基板107に枠可動体600の動作を制御させてもよい。さらにこの場
合、ランプ制御基板107にROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作
パターンに関するデータを格納してもよい。
サブ制御基板90には、枠中継基板98を介して、収納位置検出センサ74a、突出位
置検出センサ74b、演出ボタン検出SW(スイッチ)63a、セレクトボタン検出スイ
ッチ68a、及び枠可動体復帰ボタン検出スイッチ323aが接続されている。収納位置
検出センサ74aは、枠可動体600が図3(A)に示す収納位置に復帰していることを
検出するものである。突出位置検出センサ74bは、枠可動体600が図3(B)に示す
突出位置に駆動されていることを検出するものである。演出ボタン検出スイッチ63aは
、演出ボタン63(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボ
タン検出スイッチ68aは、セレクトボタン68(図1参照)が押下操作されたことを検
出するものである。詳細には、セレクトボタン検出スイッチ68aは、上方向ボタンが押
下操作されたことを検出する上方向検出スイッチと、下方向ボタンが押下操作されたこと
を検出する下方向検出スイッチと、左方向ボタンが押下操作されたことを検出する左方向
検出スイッチと、右方向ボタンが押下操作されたことを検出する右方向検出スイッチとか
ら構成されている。枠可動体復帰ボタン検出スイッチ323aは、枠可動体復帰ボタン3
23(図3(A)(B)参照)が押下操作されたことを検出するものである。各ボタン(
演出ボタン63、セレクトボタン68、枠可動体復帰ボタン323)が押下操作されると
、各スイッチ(演出ボタン検出スイッチ63a、セレクトボタン検出スイッチ68a、枠
可動体復帰ボタン検出スイッチ323a)からサブ制御基板90に対して信号が入力され
る。
またサブ制御基板90には、ランプ制御基板107を介して、待機位置検出センサ64
a及び動作位置検出センサ64bが接続されている。待機位置検出センサ64aは、盤可
動体15が図5(A)に示す待機位置に復帰していることを検出するものである。動作位
置検出センサ64bは、盤可動体15が図5(B)に示す動作位置に駆動されていること
を検出するものである。
3.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当
たり」と「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特別図柄表示器41に「大当たり
図柄」が停止表示される。「はずれ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」
が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの
種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35
)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技の一例である
大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウ
ンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技
が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、
OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はE
Dの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間
)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別は図11に示す通りである。図11に
示すように、本形態では大きく分けて2つの種別がある。特定大当たりと通常大当たりで
ある。特定大当たりを「Vロング大当たり」ともいい、通常大当たりを「Vショート大当
たり」ともいう。「Vロング大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域39への遊技
球の通過が容易に可能な第1開放パターン(Vロング開放パターン)で開閉部材32及び
開閉部材37を作動させる大当たりである。「Vショート大当たり」は、その大当たり遊
技中に特定領域39への遊技球の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート
開放パターン)で開閉部材32及び開閉部材37を作動させる大当たりである。
より具体的には、「Vロング大当たり」は、総ラウンド数が16Rである。1Rから1
3Rまでと15Rでは、第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放す
る。14Rと16Rでは第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放す
る。
これに対して、「Vショート大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質
的な総ラウンド数は13Rである。つまり、1Rから13Rまでは第1大入賞口30を1
R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、15Rでは第1大入賞口30を1R当た
り0.1秒しか開放せず、14Rと16Rでも第2大入賞口35を1R当たり0.1秒し
か開放しない。なお、Vショート大当たりにおける14R及び16Rでは、第2大入賞口
35の開放時間が短いことだけでなく、第2大入賞口35の開放タイミングと振分部材7
1の作動タイミング(第2の状態(図6(B)参照)から第1の状態(図6(A)参照)
に制御されるタイミング)との関係からも、特定領域39に遊技球が通過することはほぼ
不可能となっている。
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり遊技中の特定領域39への遊技球の通過に基
づいて、その大当たり遊技の終了後の遊技状態を、後述の高確率状態に移行させる。従っ
て、上記のVロング大当たりに当選した場合には、大当たり遊技の実行中に特定領域39
へ遊技球を通過させることで、大当たり遊技後の遊技状態を高確率状態に移行させ得る。
これに対して、Vショート大当たりに当選した場合には、その大当たり遊技の実行中に特
定領域39へ遊技球を通過させることができないため、その大当たり遊技後の遊技状態は
、後述の通常確率状態(非高確率状態)となる。
但し、通常確率状態に制御された場合であっても、後述する時短状態が付与される。こ
の場合の時短回数は100回に設定される。時短回数とは、時短状態における特別図柄の
変動表示の上限実行回数のことである。
図11に示すように、第1特別図柄(特図1)の抽選における大当たりの振分率は、V
ロング大当たりが50%、Vショート大当たりが50%となっている。これに対して、第
2特別図柄(特図2)の抽選において当選した大当たりは、全てVロング大当たりとなっ
ている。
特図1の抽選によって「Vロング大当たり」に当選した場合には、第1特別図柄表示器
41aに「特図1_特定図柄」が停止表示され、「Vショート大当たり」に当選した場合
には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。これに対し
て特図2の抽選によって当選した場合には、必ずVロング大当たりであって、第2特別図
柄表示器41bに「特図2_特定図柄」が停止表示される。
ここで本パチンコ遊技機1では、大当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて
行われ、当選した大当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図1
2(A)に示すように、大当たり乱数は0〜65535までの範囲で値をとる。当たり種
別乱数は、0〜9までの範囲で値をとる。なお、第1始動口20又は第2始動口21への
入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リー
チ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変
動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出
図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示
されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の
組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態にお
いて停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で多少揺れているように表示されて
いたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、
0〜255までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。
変動パターン乱数は、0〜99までの範囲で値をとる。また、ゲート28への通過に基づ
いて取得される乱数には、図12(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通
図柄乱数は、電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)の
ための乱数である。普通図柄乱数は、0〜65535までの範囲で値をとる。
4.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機1の特
別図柄表示器41および普通図柄表示器42には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短
縮機能がある。特別図柄表示器41の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」
といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態)」という。高確率状態で
は、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。つまり、特別図柄表示器41の
確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄表示器41による特
別図柄の可変表示の表示結果(すなわち停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる
また、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」とい
い、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(
変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなって
いる。つまり、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないと
きに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。
特別図柄表示器41の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもある
し、片方のみが作動することもある。そして、普通図柄表示器42の確率変動機能および
変動時間短縮機能は、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能に同期して作動するように
なっている。すなわち、普通図柄表示器42の確率変動機能および変動時間短縮機能は、
時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通
図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。つまり、普通図柄表示器
42の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器42に
よる普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態で
は、普通図柄の変動時間は非時短状態では10秒であるが、時短状態では1秒である(図
13(E)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、
非時短状態よりも長くなっている(図15参照)。すなわち、電チュー22の開放時間延
長機能が作動している。加えて時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数
が非時短状態よりも多くなっている(図15参照)。すなわち、電チュー22の開放回数
増加機能が作動している。
普通図柄表示器42の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー22の開放時
間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していな
い場合に比して、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞
することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従
って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態
を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく
大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー
22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。
よって、高ベース状態を電サポ制御状態や入球容易状態ともいう。これに対して、低ベー
ス状態を非電サポ制御状態や非入球容易状態ともいう。
高ベース状態は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普通図
柄表示器42の確率変動機能、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、電チュー22の
開放時間延長機能、および電チュー22の開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動
によって、その機能が作動していないときよりも電チュー22が開放され易くなっていれ
ばよい。また、高ベース状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしても
よい。
本形態のパチンコ遊技機1では、Vロング大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊
技状態は、その大当たり遊技中に特定領域39への通過がなされていれば、高確率状態か
つ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」という
。高確高ベース状態は、所定回数(本形態では160回)の特別図柄の可変表示が実行さ
れるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
また、Vショート大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり
遊技中に特定領域39の通過がなされていなければ(なされることは略ない)、通常確率
状態(非高確率状態すなわち低確率状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊
技状態を特に、「低確高ベース状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(本形態で
は100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当
たり遊技が実行されることにより終了する。
なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常
確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース
状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することもある。また、大当た
り遊技の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技
領域3B(図4参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御に
より低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20へ
の入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普
通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を
入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口
への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機1では、大当たり遊技中も右打ち
にて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域3A(図4参照)へ遊技球
を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベー
ス状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞より
も第1始動口20への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口2
0へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入
賞を得ることができる。
5.遊技制御用マイコン81の動作
[主制御メイン処理]次に図16〜図34に基づいて遊技制御用マイコン81の動作に
ついて説明する。なお、遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、タイ
マ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM84に設けられている。カウンタの初期
値は「0」であり、フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期
値は「1」である。主制御基板80に備えられた遊技制御用マイコン81は、パチンコ遊
技機1の電源が投入されると、ROM83から図16に示した主制御メイン処理のプログ
ラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず後述する電
源投入時処理(S001)を行う。
そして、電源投入時処理(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図
柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)
では、図12に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は
上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの初期値は「0」以
外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウ
ンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であ
ってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)
。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側
タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期でCPU82に繰り返し入力される
割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。
そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込
み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)によ
る各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときにC
PU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はす
ぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[電源投入時処理]図17に示すように、電源投入時処理(S001)では、まずRAM84
へのアクセスの許可設定を行う(S011)。これにより、RAM84に対する情報の書き込み
や読み出しが可能になる。続いて、遊技制御用マイコン81は、RAMクリアスイッチ8
9が操作されたか否か(ONか否か)を判定する(S012)。RAMクリアスイッチ89がO
Nであれば(S012でYES)、ステップS018に進む。これに対して、ONでなければ(S012でNO
)、続いて電源断フラグがONであるか否かを判定する(S013)。電源断フラグは、電断の
発生を示すフラグであり、後述する電源断監視処理(図34参照)でONにされるフラグ
である。
電源断フラグがONでなければ(S013でNO)、正常に電源が遮断されていない可能性があ
るため、ステップS018に進む。一方、電源断フラグがONであれば(S013でYES)、チェッ
クサムを算出して(S014)、これを電断時に算出しておいたチェックサム(図34のステッ
プS2902参照)と比較する(S015)。チェックサムは、RAM84に記憶されている遊技情
報を数値とみなしてその合計が算出されたものである。チェックサムの値が一致しなけれ
ば(S015でNO)、RAM84の記憶内容が正常でないため、ステップS018に進む。これに対
して、チェックサムの値が一致すれば(S015でYES)、RAM84の記憶内容が正常である
と判断し、ステップS016に進む。
ステップS016では、復電時におけるRAM84の作業領域の設定管理を行う。この設定
処理では、ROM83から復電時情報を読み出し、この復電時情報をRAM84の作業領
域にセットする。その後、遊技制御用マイコン81は、電源断フラグをOFFして(S017)
、ステップS021に進む。
一方、ステップS018では、RAM84に記憶されている全ての遊技情報をクリアする(S
018)。その後、遊技制御用マイコン81は、RAM84の作業領域の初期設定を行う(S01
9)。この初期設定の処理では、ROM83から読み出された初期設定情報がRAM84の
作業領域にセットされる。続いて遊技制御用マイコン81は、RAMクリアを行ったこと
を通知するためのRAMクリア通知コマンドをサブ制御基板90に対して出力して(S020)
、ステップS021に進む。
ステップS021では、遊技制御用マイコン81は、電源投入コマンド設定処理を行う。電
源投入コマンド設定処理(S021)では、所定時間(本形態では3秒)経過後にサブ制御基板
90に電源投入コマンドを出力するための設定処理を行う。具体的には、電源投入コマン
ドを出力するまでの所定時間をタイマにセットして、そのタイマにセットされた時間の減
算を開始する。そして減算されたタイマの値が「0」になったとき、所定時間が経過した
ことになるため、電源投入コマンドをRAM84の所定の出力バッファにセットする。こ
れにより、セットされた電源投入コマンドは、後述する出力処理(S101)にてサブ制御基板
90に出力されるようになっている。電源投入コマンド設定処理(S021)の後、ステップS0
22ではその他の初期設定として、例えばCPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割
り込み時間の管理のための回路)の設定等を行って、本処理を終える。
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説
明する。図18に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S
101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板80の
RAM84に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板90や
払出制御基板110等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機1に取り付
けられている各種センサ(第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a、第1大入
賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a等(図8参照)
)が検知した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出し
データをRAM84の出力バッファにセットする。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図16の主制御メイン処
理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。普通図柄・特別図柄
主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述する始動口センサ検出処理(S104)、普通動作処理
(S105)、特別動作処理(S106)、特定領域センサ検出処理(S107)、電源断監視処理(S108)を
実行する。その後、その他の処理(S109)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)
を終了する。そして、次にCPU82に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン
処理のステップS002〜S004の処理が繰り返し実行され(図16参照)、割り込みパルスが
入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される
[始動口センサ検出処理]図19に示すように、始動口センサ検出処理(S104)ではまず
、ゲート28に遊技球が通過したか否か、即ち、ゲートセンサ28aによって遊技球が検
出されたか否か判定する(S201)。ゲート28を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後
述のゲート通過処理(S202)を行う。一方、遊技球がゲート28を通過していなければ(S20
1でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
ステップS203では、第2始動口21に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口セン
サ21aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口21に遊技球が
入賞していない場合(S203でNO)にはステップS207に進むが、第2始動口21に遊技球が入
賞した場合には(S203でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的にはRAM8
4に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に
達しているか否か判定する(S204)。そして、特図2保留球数が「4」に達している場合(S
204でYES)には、ステップS207に進むが、特図2保留球数が「4」未満である場合には(S2
04でNO)、特図2保留球数に1を加算する(S205)。
続いて特図2関係乱数取得処理(S206)を行う。特図2関係乱数取得処理(S206)では、大
当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−
TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン
乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値
群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部85bのうち現在の特図2保留球
数に応じた第2特図保留記憶部85bの記憶領域に格納する。
続いて始動口センサ検出処理(S104)では、第1始動口20に遊技球が入賞したか否か、
即ち、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S207)。第
1始動口20に遊技球が入賞していない場合(S207でNO)には処理を終えるが、第1始動口
20に遊技球が入賞した場合には(S207でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具
体的にはRAM84に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」
(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S208)。そして、特図1保留球数が「4」に
達している場合(S208でYES)には、処理を終えるが、特図1保留球数が「4」未満である
場合には(S208でNO)、特図1保留球数に「1」を加算する(S209)。
続いて特図1関係乱数取得処理(S210)を行って、本処理を終える。特図1関係乱数取得
処理(S210)では、特図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、大当たり乱数カウンタ値(ラ
ベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ
乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−
TRND−T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得
乱数値を第1特図保留記憶部85aのうち現在の特図1保留球数に応じた第1特図保留記
憶部85aの記憶領域に格納する。
[ゲート通過処理]図20に示すようにゲート通過処理(S202)では、普通図柄保留球数(
普図保留の数、具体的にはRAM84に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値
)が4以上であるか否かを判定し(S301)、普通図柄保留球数が4以上であれば(S301でYES
)、処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S301でNO)、普通図柄
保留球数に「1」を加算し(S302)、普通図柄乱数取得処理(S303)を行う。普通図柄乱数取
得処理(S303)では、普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値、図12(B)
)を取得し、その取得乱数値をRAM84の普図保留記憶部86のうち現在の普通図柄保
留球数に応じた記憶領域に格納する。
[普通動作処理]遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(S104)に次いで普通
動作処理(S105)を行う(図18参照)。図21に示すように、普通動作処理(S105)ではま
ず、電チュー22の作動中か否かを判定する(S401)。電チュー22の作動中でなければ(S
401でNO)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S402)。普通図柄の停止表示
中でなければ(S402でNO)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S403)。普通
図柄の変動表示中でなければ(S403でNO)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを
判定する(S404)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S404でYES)、本処理を終える。
ステップS404において普通図柄の保留球数が「0」でなければ(S404でNO)、当たり判定
処理(S405)を行う。当たり判定処理(S405)では、普図保留記憶部86に格納されている普
通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値)を読み出し、図13(D)に示す普
通図柄当たり判定テーブルに基づいて当たりか否か判定する。そして、当たり判定の結果
に応じた普図停止図柄データをRAM84の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を
行う(S406)。つまり図柄決定処理(S406)では、「ハズレ」であれば「普図ハズレ図柄」に
応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセッ
トする。
続いて遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動時間決定処理(S407)を行う。普通図柄
変動時間決定処理(S407)では、図13(E)に示す普通図柄変動パターン選択テーブルを
参照して、遊技状態が時短状態であれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パタ
ーンを選択する。一方、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が10秒の
普通図柄変動パターンを選択する。
次いで遊技制御用マイコン81は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S408)。
そして、普図保留記憶部86における各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置か
ら読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部86における保留4個目に
対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S409)。このよ
うにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。その後、遊技制御用マ
イコン81は、ステップS407で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を
開始する(S410)。なおこれに伴い、サブ制御基板90に普通図柄の変動開始を知らせるた
め、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のステップS403にて普通図柄の変動表示中であれば(S403でYES)、続いて、普通図
柄の変動時間が経過したか否か判定し(S411)、経過していなければ処理を終える。一方、
経過していれば(S411でYES)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた
表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S412)。そして、サブ制御
基板90に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットする
とともに(S413)、普通図柄の停止時間をセットして(S414)本処理を終える。
また、上述のステップS402にて普通図柄の停止表示中であれば(S402でYES)、続いて、
ステップS414でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S415)、経過して
いなければ処理を終える。一方、経過していれば(S415でYES)、普通当たり図柄の普図停
止図柄データがセットされているか否かを判定し(S416)、普通当たり図柄のデータでなけ
れば(つまり当たりでなければ(S416でNO))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄の
データであれば(つまり当たりであれば(S416でYES))、電チュー22の開放パターンを
セットする(S417)。そして、ステップS417でセットした開放パターンに従って、電チュー
22を作動させる(S418)。
また、上述のステップS401にて電チュー22の作動中であれば(S401でYES)、続いて、
電チュー22の作動時間が経過したか否かを判定し(S419)、経過していなければ処理を終
える。一方、経過していれば(S419でYES)、電チュー22の作動を終了させる(S420)。
[特別動作処理]図22に示すように特別動作処理(S106)では、特別図柄表示器41お
よび大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)に関する処理を4つの
段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている
。そして、遊技制御用マイコン81は、「特別動作ステータス」が「1」である場合には
(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」であ
る場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ス
テータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定
処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S130
5の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定
では「1」である。
[特別図柄待機処理]図23に示すように、特別図柄待機処理(S1302)ではまず、第2
始動口21の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)
。特図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口21への入賞に起
因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口20の保留球数(即
ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特図1保留球数
も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱
数カウンタ値群の記憶もない場合には、客待ちフラグがONか否かを判定し(S1415)、O
Nであれば(S1415でYES)本処理を終え、ONでなければ(S1415でNO)、客待ちコマンドを
出力バッファにセットするとともに(S1416)、客待ちフラグをONにして(S1417)本処理を
終える。
ステップS1401において特図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始
動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1
つ以上ある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1402)及び特図2変動パターン選
択処理(S1403)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図2保留球数を1ディク
リメントする(S1404)。そして、第2特図保留記憶部85bにおける各種カウンタ値の格
納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2
特図保留記憶部85bにおける保留1個目に対応する記憶領域をクリアする(S1405)。続
いて遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理(S1406)を実行して、ステップS1413
に進む。特図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットすると
ともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動
表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1406)でセットされる変動開始コマンド(
特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1402)でセットされ
た特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動
パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYE
S且つS1407でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口20への入賞に起因し
て取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述
の特図1大当たり判定処理(S1408)及び特図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。その
後、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そし
て、第1特図保留記憶部85aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在
の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部85aにおけ
る保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする
(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。
続いて遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理(S1412)を実行して、ステップS14
13に進む。特図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットする
とともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変
動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1412)でセットされる変動開始コマンド
(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1408)でセットさ
れた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変
動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
ステップS1413に進むと客待ちフラグがONか否かを判定し、ONであれば客待ちフラ
グをOFFして(S1414)、処理を終える。上記のように本形態では、第1特図保留に基づ
く特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行わ
れる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S14
02)と特図1大当たり判定処理(S1408)とは、処理の流れが同じであるため図24に基づい
てまとめて説明する。図24に示すように、特図2大当たり判定処理(S1402)又は特図1
大当たり判定処理(S1408)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−
TRND−Aの値)を読み出す(S1501)。
次に、大当たり判定テーブル(図13(A))をセットする(S1502)。次いで、確変フ
ラグがONであるか否か、すなわち高確率状態であるか否かを判定する(S1503)。そして
、高確率状態でなければ(S1503でNO)、すなわち通常確率状態(非高確率状態)であれば
、大当たり判定テーブル(図13(A))のうち非高確率状態用のテーブルに基づいて大
当たりか否かを判定する(S1504)。一方、高確率状態であれば(S1503でYES)、大当たり判
定テーブル(図13(A))のうち高確率状態用のテーブルに基づいて大当たりか否かを
判定する(S1505)。
大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「大当たり」であれば、当たり種別乱数カウンタ
値(ラベル−TRND−ASの値)を読み出して、図13(B)に示す当たり種別判定テ
ーブルに基づいて当たり種別を判定する(S1506)。当たり種別を判定した後(S1506)、大当
たりフラグをONにするとともに(S1507)、当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図
11参照)を、RAM84に設けた当たり種別バッファにセットして(S1508)処理を終え
る。一方、大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じ
た特図停止図柄データ(01H)をセットして(S1508)処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン
選択処理(S1403)と特図1変動パターン選択処理(S1409)とは、処理の流れが同じであるた
め図25及び図26に基づいてまとめて説明する。図25に示すように、特図2変動パタ
ーン選択処理(S1403)又は特図1変動パターン選択処理(S1409)ではまず、遊技状態が時短
状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1601)。
時短状態でなければ(S1601でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラ
グがONか否かを判定する(S1602)。ONであれば(S1602でYES)、非時短状態中大当たり
テーブル(図14に示す特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに
該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1の値
)に基づいて変動パターンを選択する(S1603)。図14に示すように、変動パターンが決
まれば変動時間も決まる。なおSPリーチ(スーパーリーチ)とは、ノーマルリーチより
もリーチ後の変動時間が長いリーチであり、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)
がノーマルリーチよりも高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。従って遊技
者から見れば、変動時間が長いほど当選期待度が高いことを把握できるようになっている
ここで変動演出には、SPリーチに発展しない変動演出(第1態様演出)とSPリーチ
に発展することになる変動演出(第2態様演出)とがある。第1態様演出は、ノーマルリ
ーチやドハズレといったSPリーチに発展する前の演出(第1段階演出)のみで構成され
ている変動演出といえる。一方、第2態様演出は、第1段階演出と第1段階演出後のSP
リーチ(第2段階演出)とを含む変動演出といえる。
ステップS1602において、大当たりフラグがONでなければ、リーチ乱数カウンタ値(
ラベル−TRND−RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1604)。リーチ乱
数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1604でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場
合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図14に示す特図変動パターン判定テ
ーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パター
ン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1605)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1604でNO)、即ち、リー
チ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図14に示す特図変
動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照
して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1606)。このリ
ーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている
またステップS1601において、遊技状態が時短状態であると判定した場合(S1601でYES)
には、図26に示すように、参照する特図変動パターン判定テーブルを時短状態中のテー
ブル(図14に示す特図変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)にす
る事以外は上記ステップS1602〜S1606と同様の流れで処理(S1607〜S1611)を行う。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図25に示すように、選択した変
動パターンをセットして(S1612)、本処理を終える。ステップS1612でセットした変動パタ
ーンの情報は、特別図柄待機処理(S1302)におけるステップS1406又はS1412でセットされ
る変動開始コマンドに含められて、出力処理(S101)によりサブ制御基板90に送られる。
[特別図柄変動中処理]図27に示すように、特別図柄変動中処理(S1304)ではまず、
特別図柄の変動時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる
変動時間、図14参照)が経過したか否かを判定する(S1801)。経過していなければ(S1801
でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1801でYES)、変動停止コマンドをセットするととも
に(S1802)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1803)。そして、特別図柄の変動
表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当たり図柄又はハズレ図
柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1804)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図28に示すように、特別図柄確定処理(S1306)ではまず、特別
図柄の停止時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる停止
時間、図14参照)が経過したか否かを判定する(S1901)。経過していなければ(S1901でNO
)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の停止表示が継続される。一方、停止
時間が経過していれば(S1901でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1902)。次に、大
当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1903)。大当たりフラグがONであれば(S1
903でYES)、当選した大当たりの種別に応じた開放パターン(詳しくは図11参照)をセ
ットする(S1904)。
遊技制御用マイコン81は、ステップS1904に続いて、後述の遊技状態リセット処理を
行う(S1905)。その後、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンド
をセットするとともに(S1906)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1907)。そして
特別動作ステータスを「4」にセットして(S1908)、処理を終える。
また、ステップS1903において大当たりフラグがONでなければ(S1903でNO)、大当たり
遊技を開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1909)、処理を終え
る。
[遊技状態管理処理]図29に示すように、遊技状態管理処理(S1902)ではまず、確変
フラグがONか否かを判定する(S2001)。ONであれば(S2001でYES)、高確率状態中に実
行した特別図柄の変動回数をカウントする確変カウンタの値を1ディクリメントして(S20
02)、確変カウンタの値が「0」か否かを判定する(S2003)。「0」であれば(S2003でYES
)、確変フラグをOFFする(S2004)。ステップS2001又はS2003の判定結果がNOであれば
、ステップS2005に進む。
続いて、時短フラグがONか否か判定する(S2005)。ONであれば(S2005でYES)、時短
状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメン
トして(S2006)、時短カウンタの値が「0」か否か判定する(S2007)。「0」であれば(S2
007でYES)、時短フラグをOFFして(S2008)、処理を終える。ステップS2005又はS2007
の判定結果がNOであれば、処理を終える。
[遊技状態リセット処理]図30に示すように、遊技状態リセット処理(S1905)ではま
ず、確変フラグがONか否かを判定し(S2101)、ONであれば確変フラグをOFFする(S2
102)。また、時短フラグがONか否かを判定し(S2103)、ONであれば時短フラグをOF
Fする(S2104)。
[特別電動役物処理(大当たり遊技)]図31に示すように、特別電動役物処理(S1307
)ではまず、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2201)。大当たり終了フ
ラグは、実行中の大当たり遊技において大入賞口(第1大入賞口30又は第2大入賞口3
5)の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2201でNO)、大入賞口の開放中か否かを判定す
る(S2202)。開放中でなければ(S2202でNO)、大入賞口を開放させる時間に至ったか否か、
すなわち大当たり遊技のオープニングの時間が経過して初回のラウンド遊技における開放
開始の時間に至ったか、又は、一旦閉鎖した大入賞口を再び開放させるまでのインターバ
ル時間(閉鎖時間)が経過して開放開始の時間に至ったか否かを判定する(S2203)。
ステップS2203の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2203
の判定結果がYESであれば、現在実行中の大当たり遊技がVロング大当たりとしての大当
たり遊技か否かを判定する(S2204)。Vロング大当たりでなければステップS2207に進むが
、Vロング大当たりであれば、特定領域39への遊技球の通過が可能な第14ラウンド又
は第16ラウンドを開始するタイミングであるか否かを判定する(S2205)。第14ラウン
ド又は第16ラウンドを開始するタイミングでなければ(S2205でNO)、そのままステップS
2207に進む。これに対して、第14ラウンド又は第16ラウンドを開始するタイミングで
あれば(S2205でYES)、V有効期間設定処理(S2206)を行う。
V有効期間設定処理(S2206)では、Vロング大当たりの第14ラウンド又は第16ラウ
ンドにおける第2大入賞口35の開放中及び第2大入賞口35の閉塞後の数秒間を、特定
領域センサ39aによる遊技球の検知を有効と判定するV有効期間に設定する。なお本形
態ではこれ以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、特定領域センサ
39aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。
ステップS2207では、大当たりの種類に応じた開放パターン(図11参照)に従って大
入賞口(第1大入賞口30又は第2大入賞口35)を開放させる。なお、振分部材71は
、ラウンド遊技(又は大当たり遊技)の開始から常に一定の動作で動いている。
続くステップS2208では、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。ラウンド指定コ
マンド送信判定処理(S2208)では、ステップS2207での大入賞口の開放が1回のラウンド遊
技中での初めての開放か否かを判定し、そうであれば、実行中の大当たり遊技のラウンド
数の情報を含むラウンド指定コマンドを、RAM84の出力バッファにセットする。
特別電動役物処理(S1307)のステップS2202において、大入賞口の開放中であれば(S2202
でYES)、大入賞口の閉鎖条件が成立しているか否かを判定する(S2209)。本形態では、閉
鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形
態では1R当たり8個)に達したこと、又は、大入賞口を閉鎖させる時間に至ったこと(
すなわち大入賞口を開放してから所定の開放時間(図11参照)が経過したこと)のいず
れかが満たされていることである。そして、大入賞口の閉鎖条件が成立していなければ(S
2209でNO)、処理を終える。
これに対して、大入賞口の閉鎖条件が成立している場合(S2009でYES)には、大入賞口を
閉鎖(閉塞)する(S2210)。そしてステップS2210の閉鎖によって1回のラウンド遊技が終
了する場合には(S2211でYES)、ラウンドカウンタの値を1ディクリメントし(S2212)、ラ
ウンドカウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2213)。「0」でなければ(S2013でN
O)、次のラウンド遊技を開始するためにそのまま処理を終える。
一方「0」であれば(S2213でYES)、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として
、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(S2214)、大当たりのエンディ
ングを開始する(S2215)。そして、大当たり終了フラグをセットして処理を終える(S2216)
またステップS2201において大当たり終了フラグがONであれば(S2201でYES)、最終ラ
ウンドが終了しているので、大当たりのエンディング時間が経過したか否かを判定し(S22
17)、エンディング時間が経過していなければ(S2217でNO)処理を終える。一方、エンディ
ング時間が経過していれば(S2217でYES)、大当たり終了フラグをOFFするとともに(S22
18)、大当たりフラグをOFFし(S2219)、特別動作ステータスを「1」にセットする(S22
20)。その後、後述の遊技状態設定処理(S2221)を行って、本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図32に示すように、遊技状態設定処理(S2221)ではまず、Vフ
ラグがONか否かを判定する(S2301)。VフラグがONでなければ(S2301でNO)、時短フラ
グをONするとともに(S2307)、時短カウンタに「100」をセットして(S2308)、処理を
終える。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が通常確率状態且つ時短状態且つ
高ベース状態(すなわち低確高ベース状態)になる。
一方、ステップS2301においてVフラグがONであれば、確変フラグをONするととも
に(S2302)、確変カウンタの値に「160」をセットする(S2303)。その後、VフラグをO
FFする(S2304)。続いて、時短フラグをONするとともに(S2305)、時短カウンタの値に
「160」をセットして(S2306)、処理を終える。これにより、今回の大当たり遊技後の
遊技状態が、高確率状態且つ時短状態且つ高ベース状態(すなわち高確高ベース状態)に
なる。
[特定領域センサ検出処理]遊技制御用マイコン81は、特別動作処理(S106)に次い
で特定領域センサ検出処理(S107)を行う(図18参照)。特定領域センサ検出処理(S107)
では、図33に示すように、まず特定領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否
かを判定する(S2401)。ステップS2401にて検知がなければ(S2401でNO)処理を終えるが、
検知があれば(S2401でYES)V有効期間中か否かを判定する(S2402)。V有効期間中である
と判定した場合には(S2402でYES)、VフラグをONするとともに(S2403)、V通過コマン
ドをセットして(S2404)、本処理を終える。
[電源断監視処理]遊技制御用マイコン81は、特定領域センサ検出処理(S107)に次
いで電源断監視処理(S108)を行う(図18参照)。電源断監視処理(S108)では、図34に
示すように、まず電源断信号の入力の有無を判定し(S2901)、入力がなければ(S2901でNO)
処理を終了する。電源断信号は、電断により電源電圧が低下し始めたときに遊技制御用マ
イコン81に入力される信号である。ステップS2901において電源断信号の入力があれば(
S2901でYES)、チェックサムを算出してRAM84の所定の記憶領域に格納するとともに(
S2902)、電源断フラグをONする(S2903)。そして、RAM84へのアクセスの禁止設定
を行う(S2904)。これにより、RAM84に対する情報の書き込みや読み出しが不可能に
なる。その後はメイン側タイマ割り込み処理(図18参照)に戻ることなくループ処理を
行う。
6.朝ロゴモードでの演出
次に演出制御用マイコン91の動作を説明する前に、本形態の朝ロゴモードでの演出に
ついて説明する。本形態のパチンコ遊技機1では、演出モードとして朝ロゴモード(特殊
モード)又は通常モードがある。朝ロゴモードに設定されている間は原則的に、盤可動体
15が図5(B)に示す動作位置にある状態が維持されると共に、枠可動体600が図3
(B)に示す突出位置にある状態が維持されるようになっている。その後、朝ロゴモード
の設定が終了すると、即ち通常モードに設定されると、盤可動体15が図5(B)に示す
動作位置から図5(A)に示す待機位置へ復帰すると共に、枠可動体600は図3(B)
に示す突出位置から図3(A)に示す収納位置に復帰するようになっている。こうして、
枠可動体600が突出位置にあると共に盤可動体15が動作位置にある状態を見た遊技者
に対して、強いインパクトを与えることが可能であると共に、特殊な演出モード(朝ロゴ
モード)に設定されているのを把握させることが可能である。
続いて、朝ロゴモードへの設定が開始される条件(所定の開始条件)について説明する
。本形態では、朝ロゴ演出がONに設定されていて、予め定められた5時から12時まで
の間(朝ロゴモード設定期間)にパチンコ遊技機1に対して電源が投入されることに基づ
いて、朝ロゴモードが設定されるようになっている。すなわち、遊技場の営業開始時間が
例えば9時である場合、遊技場の従業員は9時になる前に電源スイッチ155をONにす
る。これにより、パチンコ遊技機1に電源が投入されて、当該パチンコ遊技機1が稼働状
態になる。このとき、電源が投入されたタイミングが5時から12時までの間であること
から、朝ロゴモードが設定される。このようにして、営業開始時間において既に盤可動体
15が動作位置にあると共に枠可動体600が突出位置にある状態にしておき、本パチン
コ遊技機1を目立たせることが可能である。なお電源の投入は通常、遊技場の従業員だけ
が行うことができて、遊技者が行うことができない。よって朝ロゴモードの設定は、遊技
者による遊技が行われる前に遊技場の従業員が行うことになる。
ところで朝ロゴモードに設定されているときには、図5(B)に示すように、表示画面
7aの大部分が動作位置にある盤可動体15によって隠れてしまう。そこで朝ロゴモード
に設定されているときには、表示画面7aのうち動作位置にある盤可動体15によって隠
れていない表示領域、即ち表示画面7aの一部である左下部領域(第2表示領域)7dに
て演出図柄6L,6C,6Rの変動演出を実行するようにしている。ここで、左下部領域
7dで表示される演出図柄6L,6C,6Rを「左下用演出図柄(第2演出図柄)6」と
呼び、左下部領域7dで実行される左下用演出図柄6の変動演出を「左下用変動演出」と
呼ぶことにする。こうして朝ロゴモードの設定中でも遊技者には、左下用変動演出により
、当否判定の結果を把握させることが可能である。なお左下用変動演出は、縮小表示態様
且つ簡易表示態様となっている。つまり表示画面7aの左下部領域7dでは、数字図柄の
みで構成された小さい左下用演出図柄6の変動表示及び停止表示のみが行われて、背景画
像やキャラクタ画像等が表示されないようになっている。本形態の左下部領域7dは、盤
可動体15が図5(A)に示す待機位置と図5(B)に示す動作位置との間の何れかの位
置にあるときに当該盤可動体15(左下盤可動体15L)によって隠れる表示領域となっ
ている。
一方、通常モードに設定されているときには、図5(A)に示すように、表示画面7a
の大部分が待機位置にある盤可動体15によって隠れていない。そのため通常モードに設
定されているときには、表示画面7aのうち待機位置にある盤可動体15によって隠れて
いない表示領域、即ち表示画面7aの大部分である中央部領域(メイン第1表示領域)7
bにて演出図柄8L,8C,8Rの変動演出を実行するようにしている。ここで、中央部
領域7bで表示される演出図柄8L,8C,8Rを「中央用演出図柄(第1演出図柄、メ
イン第1演出図柄)8」と呼び、中央部領域7bで実行される中央用演出図柄8の変動演
出を「中央用変動演出」と呼ぶことにする。中央用演出図柄8は、左下用演出図柄6と異
なり、数字図柄の他にキャラクタが示されている表示態様となっている(図4参照)。但
し本形態では後述するように、朝ロゴモードに設定されていても、中央用変動演出が実行
される場合があり得る。この場合の中央用変動演出(特別中央用変動演出)では、中央用
演出図柄8(図4参照)ではなく、数字図柄のみで構成された特別中央用演出図柄(第1
演出図柄)8La,8Ca,8Ra(図75(C)参照)を変動表示させることにしてい
る。本形態の中央部領域7bは、盤可動体15が図5(B)に示す動作位置になるときに
当該盤可動体15によって隠れる表示領域となっている。但し中央部領域7bは、その一
部だけが動作位置にある盤可動体15によって隠れる表示領域であっても良い。
また通常モードに設定されているときには、表示画面7aの一部である左上部領域(サ
ブ第1表示領域)7cにて演出図柄12L,12C,12Rの変動演出を実行するように
している。ここで、左上部領域7cで表示される演出図柄12L,12C,12Rを「左
上用演出図柄(サブ第1演出図柄)12」と呼び、左上部領域7cで実行される左上用演
出図柄12の変動演出を「左上用変動演出」と呼ぶことにする。ここで中央部領域(第1
表示領域)7bのうち左上部領域7cを除いた表示領域7e(図78(D)参照)が、中
央用演出図柄8又は特別中央用演出図柄8aの変動演出が実行される表示領域(メイン第
1表示領域)といえる。なお左上用変動演出は、縮小表示態様且つ簡易表示態様となって
いる。つまり表示画面7aの左上部領域7cでは、数字図柄のみで構成された小さい左上
用演出図柄12の変動表示及び停止表示のみが行われて、背景画像やキャラクタ画像等が
表示されないようになっている。
こうして本形態では原則的に、通常モードに設定されている場合には、中央用変動演出
が実行されると共に、左上用変動演出が実行されるのに対して、朝ロゴモードに設定され
ている場合には、左下用変動演出が実行される。要するに、盤可動体15が動作位置にあ
るときに仮に中央用変動演出及び左上部用変動演出を実行しても、中央用演出図柄8及び
左上用演出図柄12が見えないため、朝ロゴモードに設定されているときに限って左下用
変動演出を実行することにしている。なお図5(A)(B)に示すように、中央部領域7
bと左下部領域7dとはそれぞれ別個の表示領域である。
次に、朝ロゴモードへの設定が終了する条件(所定の終了条件)について説明する。終
了条件としては、以下に示す4つの終了条件がある。先ず第1の終了条件は、少なくとも
10回にわたって特別図柄の変動表示が行われて、且つその後に変動時間が12秒である
特別図柄の変動表示が実行されたことである。つまり、朝ロゴモードの設定中に特別図柄
の変動表示が10回行われた後(図66(A)参照)、変動パターンP7又はP34(図
14参照)に基づく特別図柄の変動表示(12秒変動)が実行されたことである(図66
(B)(C)参照)。こうして朝ロゴモードが設定されているときに、遊技者による遊技
がある程度進めば、自然と朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替わるようにな
っている。
次に、第2の終了条件は、当否判定の結果が大当たり当選であることを報知する当選報
知演出が開始されることである。本形態の当選報知演出とは、演出図柄8L,8C,8R
を「333」などのゾロ目で表示画面7a内にて左右に揺れているように表示する演出の
ことである(図67(B)参照)。すなわち、当選報知演出が実行されるタイミングにお
いては、演出図柄8L,8C,8Rが未だ変動表示中であって、停止表示(確定表示)さ
れる前である。しかし当選報知演出が実行されるタイミングで朝ロゴモードを終了して、
動作位置にある盤可動体15を待機位置に復帰させる。これにより遊技者には、中央部領
域7bで実行される当選報知演出を見せる。その結果、表示画面7aの左下部領域7dで
仮に当選報知演出を実行するような場合に比べて、大当たりへの当選を把握し易くして、
当選時の高揚感を与えることが可能となっている。
続いて、第3の終了条件は、SPリーチとして特殊SPリーチが実行されることである
。本形態のSPリーチ(第2段階演出)には、通常SPリーチ(通常2段階演出)と特殊
SPリーチ(特殊2段階演出)とがある。通常SPリーチ又は特殊SPリーチは何れもノ
ーマルリーチから発展して実行される。通常SPリーチでは、敵キャラと主人公キャラと
が戦う画像(図示省略)が表示される。一方、特殊SPリーチでは、通常SPリーチでは
登場しない特殊な敵キャラと主人公キャラとが戦う画像G1(図68(B)参照)が表示
されるようになっている。こうして、朝ロゴモードに設定されているときにSPリーチに
発展する前であれば、朝ロゴモードが終了することはない。またSPリーチに発展しても
通常SPリーチであれば、朝ロゴモードが終了しない。なお朝ロゴモードの設定中に通常
SPリーチが実行されても、盤可動体15が動作位置にあるため、表示画面7aの左下部
領域7dにて演出図柄6L,6C,6Rの変動演出が行われる。これらに対して、ノーマ
ルリーチから特殊SPリーチに発展すれば、そのタイミングで朝ロゴモードを終了して、
動作位置にある盤可動体15を待機位置に復帰させる。その結果、遊技者には朝ロゴモー
ドの終了と同時に、特殊SPリーチを中央部領域7bで堪能させることが可能である。特
に本形態では、特殊SPリーチは朝ロゴモードの終了時でしか実行される可能性がないよ
うに設定している。従って遊技者には、朝ロゴモードの終了と同時に希少な特殊SPリー
チの実行を期待させることが可能となっている。
最後に、第4の終了条件は、予め定められた朝ロゴモード終了時間を迎えることである
。本形態では朝ロゴモード終了時間は12時である。すなわち、朝ロゴモードが設定され
ているときに、上記した第1の終了条件、第2の終了条件、及び第3の終了条件のいずれ
も成立しない場合、12時になると朝ロゴモードから通常モードに切替わるようになって
いる。こうして本パチンコ遊技機1に対して、営業開始時間から12時まで遊技が行われ
なくても、12時になるタイミングで朝ロゴモードが必ず終了する。これにより、動作位
置にある盤可動体15が待機位置に復帰し得ると共に、突出位置にある枠可動体600が
収納位置に復帰し得る。但し本形態では、12時になって朝ロゴモードから通常モードに
切替わっても、12時になったタイミングで必ず盤可動体15を待機位置に復帰させると
共に、枠可動体600を収納位置に復帰させるようにしていない。この理由については後
に詳しく説明する。
ところで、遊技場では複数台のパチンコ遊技機1が並設されて1つの遊技島が構成され
る。図10では、5台の本パチンコ遊技機1を1つの遊技機グループ170として遊技島
を構成している。この遊技機グループ170において、営業開始時間前に各パチンコ遊技
機1の電源スイッチ155をONにすれば、5台のパチンコ遊技機1全てで朝ロゴモード
に設定される。これにより営業開始時間では既に、5台のパチンコ遊技機1で枠可動体6
00を予め突出位置にある状態にしておくと共に、盤可動体15を予め動作位置にしてお
くことが可能である。よって遊技場でどのパチンコ遊技機で遊技を行うかを迷っている遊
技者に対して、遊技機グループ170を目立たせることが可能であり、午前中での集客効
果を高めることが可能である。なお各パチンコ遊技機1に対する電源の投入は、各パチン
コ遊技機1の個別の電源スイッチ155をONにしている状態で、遊技島に設けられてい
る共通の島電源供給装置によって行われるようにしても良い。
また5台のパチンコ遊技機1のうち何れかで上記した第1の終了条件、第2の終了条件
、或いは第3の終了条件が成立すれば、そのパチンコ遊技機1では12時になる前に、朝
ロゴモードが終了して、枠可動体600が収納位置に復帰すると共に、盤可動体15が待
機位置に復帰することになる。よって遊技機グループ170の傍にいる遊技者や遊技場の
従業員に対して、5台のパチンコ遊技機1のうち未だ朝ロゴモードが設定されているパチ
ンコ遊技機1と設定されていないパチンコ遊技機1とを容易に判別させることが可能であ
る。
なお本形態では、朝ロゴモードに設定されている間、スピーカ67から本パチンコ遊技
機1のメインテーマ曲が繰り返し流れると共に、盤ランプ5等が特殊な発光態様で発光し
続けるようになっている。従って朝ロゴモードの設定中に、各枠可動体600及び各盤可
動体15の位置だけでなく、各スピーカ67から流れる音楽及び盤ランプ5の発光によっ
ても、遊技機グループ170(5台の本パチンコ遊技機1)をまとまりとして目立たせる
ことが可能となっている。
7.各種の設定変更
次に、各種の設定変更について説明する。本形態では、電源が投入されたときにRAM
94の初期化(ラムクリア)が実行されると、図70(A)に示すように、表示画面7a
にラムクリア報知画像S1が表示される。そして、ラムクリアの実行後の所定時間(本形
態では30秒)内に、所定操作(演出ボタン63を5回連続押下操作、表示開始操作)を
行うと、図70(B)に示すように、表示画面7aに初期機能設定画像S2が表示される
。なお上記した所定操作は、演出ボタン63を5回連続押下操作に限られるものではなく
、適宜変更可能である。この初期機能設定画像S2の表示から、ホールコードの設定、枠
可動体駆動のON/OFF設定、朝ロゴ演出のON/OFF設定といった初期機能の設定
変更を行うことが可能となっている。
すなわち、図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示中に、セレクトボタン68
を操作して、カーソルをホールコード設定の「設定画面へ切替」に合わせる。そして、演
出ボタン63を押下操作すると、図70(C)に示すように、表示画面7aにホールコー
ド入力画像S3が表示される。これにより、各遊技場に対応した4桁の数字からなるホー
ルコード情報を入力することが可能である。
ホールコード情報が入力されると、図71(C)に示すように、客待ち演出中にホール
コード情報に基づくホールコード対応画像T3が表示画面7aに表示される。つまり、ホ
ールコード対応画像T3の「○○○○○○○○」の部分に、ホールコード情報に対応した
遊技場の名称が示されることになる。これにより、客待ち演出中に遊技場の名称を遊技者
にアピールすることが可能である。なお初期設定では、ホールコード情報として「000
0」が入力されていて、ホールコード対応画像T3の「○○○○○○○○」の部分には何
も表示されない。図70(C)に示すように、カーソルを「終了」に合わせた状態で演出
ボタン63を押下操作すると、図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示に戻るこ
とになる。
また、図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示中に、セレクトボタン68を操
作して、カーソルを枠可動体駆動設定の「設定画面へ切替」に合わせる。そして、演出ボ
タン63を押下操作すると、図70(D)に示すように、表示画面7aに枠可動体駆動設
定画像S4が表示される。これにより、「ON」にカーソルを合わせた状態で演出ボタン
63を押下操作すれば、枠可動体駆動がONに設定され、「OFF」にカーソルを合わせ
た状態で演出ボタン63を押下操作すれば、枠可動体駆動がOFFに設定される。よって
枠可動体駆動をOFFに設定した場合には、枠可動体600を図3(B)に示す突出位置
へ駆動させないことが可能である。
こうして、遊技場の状況に応じて例えば枠可動体600が突出位置へ駆動すると、枠可
動体600がデータカウンタ160等の上方設置物に干渉するおそれがある場合には、遊
技場の従業員は枠可動体駆動をOFFに設定することが可能である。なお初期設定では、
枠可動体駆動はOFFに設定されている。図70(D)に示す枠可動体駆動設定画像S4
の表示中に、枠可動体駆動をON又はOFFに設定すると、図70(B)に示す初期機能
設定画像S2の表示に戻ることになる。
また、図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示中に、セレクトボタン68を操
作して、カーソルを朝ロゴ演出設定の「設定画面へ切替」に合わせる。そして、演出ボタ
ン63を押下操作すると、図70(E)に示すように、表示画面7aに朝ロゴ演出設定画
像S5が表示される。これにより、「ON」にカーソルを合わせた状態で演出ボタン63
を押下操作すれば、朝ロゴ演出がONに設定され、「OFF」にカーソルを合わせた状態
で演出ボタン63を押下操作すれば、朝ロゴ演出がOFFに設定される。よって朝ロゴ演
出をOFFに設定した場合には、上述した朝ロゴモードでの演出を行わないことが可能で
ある。
すなわち、朝ロゴ演出をOFFに設定すれば、遊技を行う前の遊技者に対して、盤可動
体15が予め動作位置にある状態、及び枠可動体600が予め突出位置にある状態を見せ
ないことにより、本パチンコ遊技機1を目立たせないことが可能である。こうして例えば
、本パチンコ遊技機1が遊技場に導入されてから長い年月が経過した場合には、遊技者が
朝ロゴモードでの演出に飽きているおそれがあるため、遊技場の従業員は朝ロゴ演出をO
FFに設定することが可能である。なお初期設定では、朝ロゴ演出はOFFに設定されて
いる。また朝ロゴ演出がONに設定されていても、枠可動体駆動がOFFに設定されてい
れば、枠可動体600は突出位置へ全く駆動しないようになっている。図70(E)に示
す朝ロゴ演出設定画像S5の表示中に、朝ロゴ演出をON又はOFFに設定すると、図7
0(B)に示す初期機能設定画像S2の表示に戻ることになる。
ところで、朝ロゴ演出がONに設定されていれば、上述したように、電源の投入に基づ
いて、盤可動体15が図5(A)に示す待機位置から図5(B)に示す動作位置へ駆動し
て、動作位置にある状態が維持されることになる。このとき、盤可動体15が動作位置に
あり続けると、表示画面7aがほとんど見えないため、初期機能の設定変更を行うことが
難しい。
そこで本形態では、図73(A)に示すように、盤可動体15が動作位置にあっても、
ラムクリアの実行後の所定時間(本形態では30秒)内に、所定操作(演出ボタン63を
5回連続押下操作、表示開始操作)を行えば、図73(B)に示すように、動作位置にあ
る盤可動体15を待機位置へ復帰させると共に、初期機能設定画像S2を表示させること
が可能である。よって、後述する初期動作で盤可動体15が動作位置へ駆動されていても
、ホールコードの設定、枠可動体駆動のON/OFF設定、朝ロゴ演出のON/OFF設
定といった初期機能の設定変更を行うことが可能である。そして図73(B)に示す初期
機能設定画像S2の表示中に、カーソルを「戻る」に合わせて演出ボタン63を押下操作
(表示終了操作)すれば、待機位置にある盤可動体15を図73(C)に示すように動作
位置へ駆動させて、盤可動体15が動作位置にある状態に戻すことが可能である。つまり
、朝ロゴモードでの演出を再開することが可能である。
次に、携帯端末連係機能について説明する。携帯端末連係機能は、本パチンコ遊技機1
と携帯端末(例えば携帯電話)とを連係して利用することで、本パチンコ遊技機1の初期
設定では見ることができない演出を見れたり、携帯端末で遊技履歴等を見ることができる
機能である。ここでは携帯端末連係機能の利用方法の流れを簡単に説明する。先ず、携帯
電話やパソコンで本パチンコ遊技機1の関連情報を示すインターネットサイト(図示省略
)を開き、必要事項を入力して新規登録を完了させる。次に、本パチンコ遊技機1で遊技
を開始する遊技者は、携帯端末にて上記のインターネットサイトでパスワードを発行する
。続いて、発行したパスワードを本パチンコ遊技機1に入力する。これにより、パスワー
ドに応じた設定変更が行われたことになり、初期設定では実行されることがない演出等を
実行可能なパチンコ遊技機1になる。その後、遊技を終了する際に、本パチンコ遊技機1
で2次元コードを表示させて、その2次元コードを携帯端末で読み込む。こうして、今回
の遊技履歴等が携帯端末に記憶されて、携帯端末で遊技履歴を見ることが可能となる。
本形態では、客待ち演出中で図71(B)に示す選択待機画像T2が表示画面7aに表
示されているときに、セレクトボタン68の上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作す
れば、携帯端末連係機能を利用することが可能である。そこで以下では、本形態における
客待ち演出について説明する。
客待ち演出は、特図保留が無くて変動演出が実行されない場合に、表示画面7a上で当
該変動演出が実行されていないことを示す演出である。本形態では通常モードに設定され
ている場合に、客待ち演出により表示される待機画像が5段階にわたって変化するように
なっている。具体的には図71に示すように、(A)通常待機画像T1⇒(B)選択待機
画像T2⇒(C)ホールコード対応画像T3⇒(D)新規登録画像T4⇒(E)デモ画像
T5の順番に、時間の経過に伴って表示される。
図71(A)に示すように、通常待機画像T1は、演出図柄8L,8C,8R(中央用
演出図柄8)が停止表示されていることを示す待機画像である。言い換えれば、演出図柄
8L,8C,8Rが停止表示されたままの画像が、通常待機画像T1である。なお、左上
部領域7cでは演出図柄12L,12C,12R(左上用演出図柄12)も併せて停止表
示されている。通常待機画像T1は、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示されてから第
1待機時間(本形態では60秒)の間だけ、表示される。そして、第1待機時間が経過す
ると、選択待機画像T2が表示されるようになっている。
図71(B)に示すように、選択待機画像T2は、セレクトボタン68の上方向ボタン
又は下方向ボタンを押下操作すれば携帯端末連係機能を利用するための画像(後述する図
72(A)に示す連係機能設定画像R1)に移行することを示す待機画像である。また選
択待機画像T2は、セレクトボタン68の左方向ボタン又は右方向ボタンを押下操作すれ
ば設定音量を変更できることを示す待機画像でもある。なお、停止表示された演出図柄8
L,8C,8R及び演出図柄12L,12C,12Rも併せて示されている。選択待機画
像T2は、セレクトボタン68を操作しなければ、第2待機時間(本形態では30秒)の
間、表示される。そして、第2待機時間が経過すると、ホールコード対応画像T3が表示
されるようになっている。
図71(C)に示すように、ホールコード対応画像T3は、主人公キャラを示すと共に
、上述したようにホールコード情報に対応した遊技場の名称を示す待機画像である。ホー
ルコード対応画像T3は、第3待機時間(本形態では30秒)の間だけ、表示される。そ
して、第3待機時間が経過すると、新規登録画像T4が表示されるようになっている。
図71(D)に示すように、新規登録画像T4は、携帯端末連係機能を利用するための
新規登録を促す待機画像である。この新規登録画像T4では、右側に2次元コードが表示
される。そのため、表示されている2次元コードを携帯端末で読み込めば、本パチンコ遊
技機1の関連情報を示すインターネットサイトにすぐにアクセスすることができる。そし
て、そのインターネットサイトで必要事項を入力すれば、新規登録を完了させることがで
きる。なお新規登録を完了しなければ、本パチンコ遊技機1の関連情報を示すインターネ
ットサイトで、パスワードが発行されないようになっている。新規登録画像T4は、第4
待機時間(本形態では30秒)の間だけ、表示される。そして、第4待機時間が経過する
と、デモ画像T5が表示されるようになっている。
図71(E)に示すように、デモ画像T5は、主人公キャラと敵キャラとの戦いを示す
待機画像である。デモ画像T5は、第5待機時間(本形態では30秒)の間だけ、表示さ
れる。そして、第5待機時間が経過すると、図71(B)に示す選択待機画像T2が表示
されるようになっている。すなわち、変動演出が終了して客待ち演出が開始されると、1
周目では(A)通常待機画像T1⇒(B)選択待機画像T2⇒(C)ホールコード対応画
像T3⇒(D)新規登録画像T4⇒(E)デモ画像T5が表示され、2周目以降では、(
B)選択待機画像T2⇒(C)ホールコード対応画像T3⇒(D)新規登録画像T4⇒(
E)デモ画像T5が表示されることになる。
次に、図71(B)に示す選択待機画像T2の表示中に、セレクトボタン68の上方向
ボタン又は下方向ボタンを押下操作した場合について説明する。この場合には、図72(
A)に示す連係機能設定画像R1が表示される。この連係機能設定画像R1の表示から、
2次元コードの表示、新規登録、パスワード入力を行うことが可能となっている。
すなわち、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示中に、セレクトボタン68
を操作して、カーソルを「2次元コード表示」に合わせる。そして、演出ボタン63を押
下操作すると、図72(B)に示すように、表示画面7aに2次元コードを示す2次元コ
ード画像R2が表示される。この2次元コード画像R2で表示される2次元コードには、
後述するパスワードが入力されてから2次元コード画像R2が表示されるまでの遊技中の
履歴情報等が含まれている。こうして、表示された2次元コードを携帯端末で読み込めば
、今回の遊技履歴が携帯端末に記憶されて、携帯端末で遊技履歴を見ることが可能となる
。図72(B)に示すように、演出ボタン63を押下操作すると、図72(A)に示す連
係機能設定画像R1の表示に戻ることになる。
また、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示中に、セレクトボタン68を操
作して、カーソルを「新規登録」に合わせる。そして、演出ボタン63を押下操作すると
、図72(C)に示すように、表示画面7aに新規登録画像R3が表示される。この新規
登録画像R3は、客待ち演出でホールコード対応画像T3の次に表示される新規登録画像
T4(図71(D)参照)とほとんど同じ画像である。但し、図72(C)に示す新規登
録画像R3には、連係機能設定画像R1に戻るための「戻る」の選択表示がある。上述し
たように、新規登録画像R3の右側に表示されている2次元コードを携帯端末で読み込め
ば、本パチンコ遊技機1の関連情報を示すインターネットサイトにすぐにアクセスするこ
とができる。図72(C)に示すように、カーソルを「戻る」に合わせた状態で演出ボタ
ン63を押下操作すると、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示に戻ることに
なる。
また、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示中に、セレクトボタン68を操
作して、カーソルを「パスワード入力」に合わせる。そして、演出ボタン63を押下操作
すると、図72(D)に示すように、表示画面7aにパスワード入力画像R4が表示され
る。これにより遊技者は、本パチンコ遊技機1の関連情報を示すインターネットサイトで
発行された5文字のパスワードを入力することが可能である。こうして、入力されたパス
ワードに応じた演出の設定変更が行われる。その結果遊技者は、例えばSPリーチや大当
たり演出等において初期設定では実行されることがない演出を見ることが可能である。図
72(D)に示すように、カーソルを「やめる」に合わせた状態で演出ボタン63を押下
操作すると、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示に戻ることになる。
ところで、本形態では朝ロゴモードに設定されていると、上述した各終了条件の何れか
が成立するまで原則的に、盤可動体15が図5(B)に示す動作位置にある状態が維持さ
れることになる。そのため、仮に盤可動体15が図5(A)に示す待機位置に全く復帰し
ないと、表示画面7aがほとんど見えないことにより、上述した携帯端末連係機能を利用
することが難しい。
そこで本形態では、図74(A)に示すように、盤可動体15が動作位置にあっても、
演出ボタン63を押下操作(表示開始操作)すれば、図74(B)に示すように、動作位
置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させると共に、連係機能設定画像R1を表示させ
ることが可能である。よって、朝ロゴモードの終了条件が成立する前でも、2次元コード
の表示、新規登録、パスワード入力を行うことが可能である。そして図74(B)に示す
連係機能設定画像R1の表示中に、カーソルを「戻る」に合わせて演出ボタン63を押下
操作(表示終了操作)すれば、待機位置にある盤可動体15を図74(C)に示すように
動作位置へ駆動させて、盤可動体15が動作位置にある状態に戻すことが可能である。つ
まり、朝ロゴモードでの演出を再開することが可能である。
8.演出図柄の視認性
次に演出図柄の視認性について説明する。本形態では、朝ロゴモードに設定されていて
も、上述したように、初期機能設定画像S2又は連係機能設定画像R1の表示開始に伴っ
て盤可動体15が復帰し、初期機能設定画像S2又は連係機能設定画像R1の表示終了に
伴って盤可動体15が駆動するようになっている。
ここで、朝ロゴモードに設定されているときに変動演出が開始されると、図5(B)に
示すように、左下部領域7dにて左下用演出図柄6が変動表示及び停止表示されることに
なる。しかしながら、朝ロゴモードの設定中で盤可動体15の復帰途中又は駆動途中で、
変動演出が開始されると、以下の問題点が生じるおそれがある。すなわち、仮に盤可動体
15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始されると、盤可動体15によって左下部
領域7dが隠れてしまう可能性がある。つまり、待機位置へ復帰する途中の左下盤可動体
15Lによって、変動表示を開始した左下用演出図柄6が隠れてしまうおそれがある(図
75(B)参照)。
また、仮に盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始されると、盤可動
体15によって左下部領域7dが隠れてしまう可能性がある。つまり、動作位置へ駆動す
る途中の左下盤可動体15Lによって、変動表示を開始した左下用演出図柄6が隠れてし
まうおそれがある(図76(B)参照)。こうして変動演出が開始されたにも拘わらず、
変動表示の開始タイミングで遊技者が演出図柄を視認できなくなる可能性があった。
そこで本形態では、上記した問題点に対処すべく、朝ロゴモードの設定中に盤可動体1
5が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始されたときには、左下部領域7dにて左下
用演出図柄6の変動表示を開始させるだけでなく、中央部領域7bにて特別中央用演出図
柄8La,8Ca,8Ra(以下単に「特別中央用演出図柄8a」と呼ぶ)の変動表示を
開始させることにしている(図75(C)参照)。こうして、2つの表示領域7b,7d
でそれぞれ演出図柄の変動表示を開始することで、盤可動体15が待機位置へ復帰する途
中で変動演出が開始されても、変動表示を開始した左下用演出図柄6又は特別中央用演出
図柄8aのうち少なくとも一方を遊技者に視認させることが可能である。なお、朝ロゴモ
ードの設定中に表示される特別中央用演出図柄8aは、通常モードの設定中に表示される
中央用演出図柄8(図4参照)と異なり、数字図柄のみで構成されているが、中央用演出
図柄8の表示態様と同じであっても良い。
また、朝ロゴモードの設定中に盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出が開
始されたときにも、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示を開始させるだけで
なく、中央部領域7bにて特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始させることにしてい
る(図76(C)参照)。こうして、2つの表示領域7b,7dでそれぞれ演出図柄の変
動表示を開始することで、盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始され
ても、変動表示を開始した左下用演出図柄6又は特別中央用演出図柄8aの少なくとも一
方を遊技者に視認させることが可能である。
ここで、12時に到達して朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替わった後に
、盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始される場合について説明する
。この場合には、既に通常モードの設定に切替わっているため、中央部領域7bにて中央
用演出図柄8の変動表示が開始されると共に、左上部領域7cにて左上用演出図柄12の
変動表示が開始されることになる。しかしながら、変動演出が開始されるタイミングによ
っては、待機位置へ復帰する途中の盤可動体15によって、変動表示を開始した中央用演
出図柄8及び左上用演出図柄12が隠れてしまうおそれがある(図78(B)参照)。
そこで本形態では、12時に到達して朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替
わった後に、盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始された場合に限っ
て、中央部領域7bにて中央用演出図柄8の変動表示を開始させると共に、左上部領域7
cにて左上用演出図柄12の変動表示を開始させるだけでなく、左下部領域7dにて左下
用演出図柄6の変動表示を開始させることにしている(図78(C)参照)。こうして、
3つの表示領域7b,7c,7dでそれぞれ演出図柄の変動表示を開始することで、通常
モードの設定に切替わって盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始され
ても、変動表示を開始した中央用演出図柄8、左上用演出図柄12、左下用演出図柄6の
少なくとも1つを遊技者に視認させることが可能である。
ところで本形態では、朝ロゴモードの設定中で盤可動体15が動作位置にないときに変
動演出が開始されると、盤可動体15が動作位置へ駆動されるようになっている。すなわ
ち、初期機能設定画像S2又は連係機能設定画像R1の表示中であっても、変動演出の開
始を契機として、盤可動体15を動作位置へ駆動させることにしている。朝ロゴモードで
の演出は、原則的に盤可動体15が動作位置にある状態が維持される演出だからである。
ここで、朝ロゴモードの設定中で図75(A)に示すように、盤可動体15が動作位置
にある状態で演出ボタン63を押下操作すれば、図75(B)に示すように、連係機能設
定画像R1が表示されると共に、盤可動体15が待機位置へ復帰し始める。このとき仮に
、盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が開始されたこととする。この場合
に、変動演出を契機として復帰途中の盤可動体15を動作位置へ戻す制御が考えられる。
しかしながら、仮に盤可動体15を動作位置へ戻してしまうと、遊技者には一旦変動演出
(中央用変動演出)の開始を把握させたにも拘わらず、すぐに動作位置へ駆動した盤可動
体15によって表示画面7aがほとんど見えなくなり、違和感を与えるおそれがある。
そこで本形態では、上記した場合に、変動演出を契機として盤可動体15を動作位置へ
戻すことよりも、盤可動体15の待機位置への復帰を優先するように制御している。その
ため、図75(C)に示すように、盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出が
開始されても、盤可動体15がそのまま待機位置へ復帰することになる。その結果、復帰
途中の盤可動体15がすぐに動作位置に戻ってしまって、表示画面7aの視認性が良くな
る途中で急に悪くなるという違和感を遊技者に与えるのを回避することが可能である。
図75(D)に示すように、盤可動体15の待機位置への復帰が優先された後には、朝
ロゴモードの設定中にも拘わらず、盤可動体15が待機位置へ復帰したままになる。しか
しながら、次の変動演出の開始で、待機位置にある盤可動体15は動作位置へ駆動するこ
とになる。また特図保留が無くて、次の変動演出が開始されなくても、客待ち演出の選択
待機画像T2の表示開始タイミングになれば、待機位置にある盤可動体15を動作位置へ
駆動させることにしている。なお本形態では、朝ロゴモードの設定中に、客待ち演出の各
待機画像(通常待機画像T1、選択待機画像T2、ホールコード対応画像T3、新規登録
画像T4、デモ画像T5)を表示画面7aに表示しないように制御している。朝ロゴモー
ドの設定中に遊技されていなければ、原則的に盤可動体15は動作位置にある状態が維持
されるため、ほとんど見えない表示画面7aで各待機画像T1,T2,T3,T4,T5
を表示しても無意味であるためである。
次に、12時に到達して朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替わった後に、
客待ち演出が実行される場合について説明する。本形態では、12時になって通常モード
の設定に切替わっても、必ずこのタイミングで動作位置にある盤可動体15を待機位置へ
復帰させると共に、突出位置にある枠可動体600を収納位置へ復帰させるわけではない
。すなわち、12時になって通常モードの設定に切替わった後に、ホールコード対応画像
T3の表示開始タイミング、新規登録画像T4の表示開始タイミング、デモ画像T5の表
示開始タイミングのうち何れかになれば、動作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰
させると共に、突出位置にある枠可動体600を収納位置へ復帰させるようにしている。
これは、以下の理由に基づく。
12時になる前に、変動演出が開始されていないことに基づいて、左下用演出図柄6が
停止表示されたままになっていることとする。このとき、朝ロゴモードの設定中で、表示
画面7a上で待機画像を表示しないものの、制御的に客待ち演出を実行している状態にな
っている。そして、12時になって朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替わっ
たタイミングで、仮に、動作位置にある盤可動体15が待機位置に復帰すると共に、客待
ち演出により通常待機画像T1(図71(A)参照)又は選択待機画像T2(図71(B
)参照)が表示された場合を想定する。通常待機画像T1又は選択待機画像T2には、停
止表示された中央用演出図柄8及び左上用演出図柄12が示されている。
この場合、左下用演出図柄6が停止表示された状態から、通常待機画像T1又は選択待
機画像T2の表示に切替わる。これにより、左下用演出図柄6の停止表示から中央用演出
図柄8又は左上用演出図柄12の停止表示への切替わりが、演出図柄の変動表示の開始と
誤認されるおそれがある。
そこで本形態では、12時になったときに朝ロゴモードの設定から通常モードに切替わ
った後、何れの演出図柄の停止表示も示されていないホールコード対応画像T3、新規登
録画像T4、デモ画像T5の表示開始タイミングでなければ、動作位置にある盤可動体1
5を待機位置へ復帰させないようにしている。なお盤可動体15が復帰するタイミングで
、突出位置にある枠可動体600を収納位置へ復帰させるようにしている。
これにより、例えば12時になって通常モードに切替わったときに通常待機画像T1が
表示されるタイミングであれば、しばらく盤可動体15は動作位置にある状態が維持され
る。そして、選択待機画像T2の表示開始タイミングになっても、未だ盤可動体15は動
作位置にある状態が維持される。その後、ホールコード対応画像T3の表示開始タイミン
グになると、動作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させると共に、突出位置にあ
る枠可動体600を収納位置へ復帰させることにしている。
このとき、図77(B)に示すように、先ず表示画面7aに「朝LOGO終了」の文字
画像E1が表示され、続けて図77(C)に示すように、表示画面7aにホールコード対
応画像T3が表示されることになる。なお、「朝LOGO終了」の文字画像E1が表示さ
れているときには、停止表示された左下用演出図柄6が未だ示されている。こうして、左
下用演出図柄6が停止表示された状態から、何れの演出図柄の停止表示も示されていない
ホールコード対応画像T3の表示に切替わることにより、上述したような演出図柄の変動
表示の開始と誤認されるのを防ぐことが可能である。
その後、ホールコード対応画像T3が第3待機時間(30秒)の間だけ表示され、新規
登録画像T4が第4待機時間(30秒)の間だけ表示され、デモ画像T5が第5待機時間
(30秒)だけ表示された後に、図77(D)に示すように、選択待機画像T2が表示さ
れる。こうして、停止表示された中央用演出図柄8及び左上用演出図柄12を示す選択待
機画像T2を見た遊技者には、通常モードに切替わったことをより認識させることが可能
である。
9.演出可動体の初期動作
次に、演出可動体としての盤可動体15及び枠可動体600の初期動作について説明す
る。演出可動体の初期動作は、電源が投入されたときに1度だけ実行される動作であり、
盤可動体15又は枠可動体600を駆動させるモータを制御するために必要となる位置情
報を取得する目的として実行される。盤可動体15の初期動作と枠可動体600の初期動
作とは、移動対象の位置が異なるだけであるため、以下では盤可動体15の初期動作を代
表して説明する。盤可動体15の初期動作では、電源が投入されたときに先ず当該盤可動
体15が原点位置である待機位置にあるか否かが判断される。そして、盤可動体15が待
機位置にいなければ、盤可動体15を待機位置へ復帰させて、盤可動体15が待機位置に
あることが確認される。つまり、盤可動体15の原点位置となる位置情報が取得される。
その後、盤可動体15の実際の動作を確認すべく、待機位置にある盤可動体15を動作位
置へ駆動させて、続いて、動作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させる。この一
連の動作が、通常の盤可動体15の初期動作である。
ところで本形態では、朝ロゴモードでの演出として主に、盤可動体15を動作位置にあ
る状態に維持させることにしている。そのため、盤可動体15を動作位置へ駆動させる作
動契機が必要になる。例えば電源が投入された後に、遊技場の従業員が或るボタン等の設
定操作を行うことによって、盤可動体15を動作位置へ駆動させるような構成が考えられ
る。しかしこの構成の場合、遊技場の従業員による設定操作が別途必要であるため、営業
開始時間前に忙しい遊技場の従業員の作業負担を増加させることになってしまう。
そこで本形態では、盤可動体15の初期動作の一環として、盤可動体15を動作位置へ
駆動させ得るようにしている。すなわち、本形態の盤可動体15の初期動作では、上述し
たように盤可動体15が待機位置にあることを確認した後に、待機位置にある盤可動体1
5を動作位置へ駆動させて、続いて、動作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させ
て、更に待機位置にある盤可動体15を動作位置へ駆動させる。そして、盤可動体15が
動作位置へ駆動した後は、盤可動体15が動作位置にある状態を維持するようにしている
。このように、待機位置(原点位置)の確認⇒動作位置への駆動⇒待機位置への復帰⇒動
作位置への駆動⇒動作位置での維持までの一連の動きを、電源の投入に基づく初期動作と
して行うようにしている。なお上述した盤可動体15の初期動作において一連の動きに要
する時間は、例えば20秒程度である。
その結果、遊技場の従業員は、本パチンコ遊技機1に対して電源を投入するだけであっ
て、特別の設定操作を行うことなく盤可動体15が動作位置にある状態を維持する演出を
開始することが可能である。従って、営業開始時間前に忙しい遊技場の従業員の作業負担
を増加させることなく、朝ロゴモードでの演出を実行することが可能である。なお本パチ
ンコ遊技機1には、朝ロゴ演出のON/OFF設定がある。そのため、朝ロゴ演出がON
に設定されていれば、上述したように盤可動体15の初期動作が行われる。一方、朝ロゴ
演出がOFFに設定されていれば、通常の盤可動体15の初期動作として、待機位置(原
点位置)の確認⇒動作位置への駆動⇒待機位置への復帰までが行われる。なお、朝ロゴ演
出がONに設定されているときの盤可動体15の初期動作において、待機位置へ復帰した
後の動作位置への駆動は、続けざまに行う必要はなく、所定時間空けて行うようにしても
良い。
10.演出制御用マイコン91の動作
[サブ制御メイン処理]次に図35〜図65に基づいて演出制御用マイコン91の動作
について説明する。なお、演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、タ
イマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM94に設けられている。サブ制御基板
90に備えられた演出制御用マイコン91は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、
ROM93から図35に示したサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。
同図に示すように、サブ制御メイン処理では、サブ側電源断フラグ(電断時にONされ
るフラグ)がONで且つRAM94の内容が正常であるか否かを判定する(S4001)。そし
てこの判定結果がNOであれば、つまり、サブ側電源断フラグがONでない場合、又はサ
ブ側電源断フラグがONであってもRAM94の内容が正常でない場合には、RAM94
の初期化をして(S4002)、ステップS4003に進む。
一方、判定結果がYESであれば(S4001でYES)、つまり、電断によりサブ側電源断フラ
グがONとなったがRAM94の内容が正常に保たれている場合には、続いて、RAMク
リア通知コマンドを受信しているか否かを判定する(S4011)。RAMクリア通知コマンド
を受信していれば(S4011でYES)、主制御基板80のRAM84はクリアされている。その
ため、サブ制御基板90のRAM94をクリアして(S4002)、ステップS4003に進む。これ
に対して、RAMクリア通知コマンドを受信していなければ(S4011でNO)、RAM94を
クリアすることなく、ステップS4003に進む。
ステップS4003では、その他の初期設定を行う。その他の初期設定では例えば、CPU
92の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を
行う。また、サブ側電源断フラグがONであればOFFにする。
ステップS4004では、割り込みを禁止する。次いで、乱数シード更新処理を実行する(S4
005)。乱数シード更新処理(S4005)では、種々の演出決定用乱数カウンタの値を更新する
。なお演出決定用乱数には、演出図柄を決定するための演出図柄決定用乱数、変動演出パ
ターンを決定するための変動演出パターン決定用乱数、種々の予告演出を決定するための
予告演出決定用乱数等がある。乱数の更新方法は、前述の主制御基板80が行う乱数更新
処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく
、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理に
おいても同様である。
乱数シード更新処理(S4005)が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4006)。コマ
ンド送信処理(S4006)では、サブ制御基板90のRAM94内の出力バッファに格納され
ている各種のコマンドを、画像制御基板100に送信する。コマンドを受信した画像制御
基板100は、コマンドに従い画像表示装置7を用いて各種の演出(変動演出や、オープ
ニング演出、ラウンド演出およびエンディング演出からなる大当たり演出等)を実行する
。なお、画像制御基板100による各種の演出の実行に伴ってサブ制御基板90は、音声
制御基板106を介してスピーカ67から音声を出力したり、ランプ制御基板107を介
して盤ランプ5、枠ランプ66、初期動作用ランプ65を発光させる。また、枠中継基板
98を介して枠可動体600を駆動させたり、ランプ制御基板107を介して盤可動体1
5を駆動させたりする。演出制御用マイコン91は続いて、割り込みを許可する(S4007)
。以降、ステップS4004〜S4007をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込
み処理(S4008)、1msタイマ割り込み処理(S4009)および10msタイマ割り込み処理(S
4010)の実行が可能となる。
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4008)では、図36に示すように、ストローブ
信号(STB信号)がONか否か、即ち主制御基板80から送られたストローブ信号が演
出制御用マイコン91の外部INT入力部に入力されたか否かを判定する(S4101)。そし
て、ストローブ信号がONでなければ処理を終え、ONであれば主制御基板80から送信
されてきた各種のコマンドをRAM94の受信バッファに格納する(S4102)。この受信割
り込み処理は、他の割り込み処理(S4009,S4010)に優先して実行される処理である。
[1msタイマ割り込み処理]1msタイマ割り込み処理(S4009)は、サブ制御基板9
0に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図37に示すように
、1msタイマ割り込み処理(S4009)ではまず、入力処理(S4201)を行う。入力処理(S4201
)では、演出ボタン検出スイッチ63a(図9参照)、セレクトボタン検出スイッチ68
a、枠可動体復帰ボタン検出スイッチ323aからの検知信号に基づいてスイッチデータ
(エッジデータおよびレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理(S4202)を行う。ランプデータ出力処理(S4202)では、演
出に合うタイミングで盤ランプ5や枠ランプ66を発光させるべく、後述の10msタイ
マ割り込み処理におけるその他の処理(S4613)で作成したランプデータをランプ制御基板
107に出力する。また朝ロゴモードが設定されたタイミングでは、盤ランプ5を特殊な
発光態様で発光させるべく、後述の朝ロゴモード設定処理(S4703)でセットされたランプ
データ(朝ロゴモード用ランプデータ)をランプ制御基板107に出力する。また盤可動
体15及び枠可動体600の初期動作の実行中には、初期動作用ランプ65を発行させる
べく、後述の初期動作処理(S4303)でセットされたランプデータ(初期動作用ランプデー
タ)をランプ制御基板107に出力する。このようにして、ランプデータに従って盤ラン
プ5、枠ランプ66、初期動作用ランプ65を所定の発光態様で発光させる。
次いで、後述する駆動制御処理(S4203)を行う。そして、ウォッチドッグタイマのリセ
ット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S4204)を行って、本処理を終える。
[駆動制御処理]駆動制御処理(S4203)は、盤可動体動作パターンデータ(盤可動体駆
動データ、盤可動体復帰データ)に従って、盤可動体15を所定の動作態様で変位させた
り、枠可動体動作パターンデータ(枠可動体駆動データ、枠可動体復帰データ)に従って
、枠可動体600を所定の動作態様で変位させる処理である。図38に示すように、駆動
制御処理(S4203)ではまず、後述する動作確認処理(S4301)を行う。動作確認処理(S4301)
は、盤可動体15が動作位置又は待機位置にあるのか否かを確認すると共に、枠可動体6
00が突出位置又は収納位置にあるのか否かを確認する処理である。
ステップS4301の後、初期動作フラグがONであるか否かを判定する(S4302)。初期動作
フラグは、後述するように、主制御基板80から電源投入コマンドを受信したときにON
になるフラグである。初期動作フラグがONであれば(S4302でYES)、演出制御用マイコン
91は、サブ制御基板90に実装されているRTC99からRTC情報を取得してRAM
94に格納する(S4333)。RTC情報は、現時点の日時(日付及び時刻)を示す情報であ
る。よって、取得したRTC情報により現時点が何時何分何秒であるかを把握することが
できる。RTC情報を取得した後、後述する初期動作処理(S4303)を実行する。一方、初
期動作フラグがOFFであれば(S4302でNO)、ステップS4304に進む。
ステップS4304では、盤可動体復帰データがRAM94の所定の復帰データバッファに
セットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S4304でNO)、盤可動体1
5の待機位置への復帰を行う必要がないため、ステップS4311に進む。一方、セットされ
ていれば(S4304でYES)、次に盤可動体復帰中フラグがONされているか否かを判定する(S
4305)。盤可動体復帰中フラグは、盤可動体15が動作位置から待機位置へ復帰する途中
であることを示すフラグである。盤可動体復帰中フラグがONであれば(S4305でYES)、既
に盤可動体15の待機位置への復帰が行われているため、ステップS4311に進む。
盤可動体復帰中フラグがONでなければ(S4305でNO)、盤可動体駆動中フラグがONで
あるか否かを判定する(S4306)。盤可動体駆動中フラグは、盤可動体15が待機位置から
動作位置へ駆動する途中であることを示すフラグである。盤可動体駆動中フラグがONで
なければ(S4306でNO)、ステップS4309に進む。一方、盤可動体駆動中フラグがONであれ
ば(S4306でYES)、盤可動体15が既に駆動中であるにも拘わらず、盤可動体15を待機位
置へ復帰させるために、盤可動体駆動データをクリアし(S4307)、盤可動体駆動中フラグ
をOFFして(S4308)、ステップS4309に進む。
ステップS4309では、盤可動体復帰処理を行う。すなわち、セットされている盤可動体
復帰データに基づいて、盤可動体15を待機位置へ復帰させる。そして、盤可動体復帰中
フラグをONにして(S4310)、ステップS4311に進む。
ステップS4311では、盤可動体駆動データがRAM94の所定の駆動データバッファに
セットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S4311でNO)、盤可動体1
5の動作位置への駆動を行う必要がないため、ステップS4318に進む。一方、セットされ
ていれば(S4311でYES)、次に盤可動体駆動中フラグがONであるか否かを判定する(S4312
)。盤可動体駆動中フラグがONであれば(S4312でYES)、既に盤可動体15の動作位置へ
の駆動が行われているため、ステップS4318に進む。
盤可動体駆動中フラグがONでなければ(S4312でNO)、盤可動体復帰中フラグがONで
あるか否かを判定する(S4313)。盤可動体復帰中フラグがONでなければ(S4313でNO)、盤
可動体駆動処理を行う(S4314)。すなわち、セットされている盤可動体駆動データに基づ
いて、盤可動体15を動作位置へ駆動させる。そして、盤可動体駆動中フラグをONにし
て(S4315)、ステップS4318に進む。
一方、盤可動体復帰中フラグがONであれば(S4313でYES)、盤可動体15が既に復帰途
中であるときに、盤可動体15を動作位置へ駆動させる駆動条件が成立したことになる。
この場合には上述したように、盤可動体15の動作位置への駆動よりも、盤可動体15の
待機位置への復帰を優先させるため、盤可動体駆動データをクリアし(S4316)、盤可動体
駆動中フラグをOFFして(S4317)、ステップS4318に進む。これにより、復帰中の盤可動
体15はそのまま待機位置に向かって復帰することになる。
図39に示すように、ステップS4318では、枠可動体駆動がONに設定されているか否
かを判定する。すなわち、枠可動体駆動ON設定情報が記憶されているか否かを判定する
。枠可動体駆動がONに設定されていなければ(S4318でNO)、枠可動体600が動作位置
へ駆動することがないため、本処理を終える。一方、枠可動体駆動がONに設定されてい
れば(S4318でYES)、続いて、枠可動体復帰データがRAM94の所定の復帰データバッフ
ァにセットされているか否かを判定する(S4319)。セットされていなければ(S4319でNO)、
枠可動体600の収納位置への復帰を行う必要がないため、ステップS4326に進む。一方
、セットされていれば(S4319でYES)、次に枠可動体復帰中フラグがONであるか否かを判
定する(S4320)。枠可動体復帰中フラグは、枠可動体600が突出位置から収納位置へ復
帰する途中であることを示すフラグである。枠可動体復帰中フラグがONであれば(S4320
でYES)、既に枠可動体600の収納位置への復帰が行われているため、ステップS4326に
進む。
枠可動体復帰中フラグがONでなければ(S4315でNO)、枠可動体駆動中フラグがONで
あるか否かを判定する(S4321)。枠可動体駆動中フラグは、枠可動体600が収納位置か
ら突出位置へ駆動する途中であることを示すフラグである。枠可動体駆動中フラグがON
でなければ(S4321でNO)、ステップS4324に進む。一方、枠可動体駆動中フラグがONであ
れば(S4321でYES)、枠可動体600が既に駆動途中であるにも拘わらず、枠可動体600
を収納位置へ復帰させるために、枠可動体駆動データをクリアし(S4322)、枠可動体駆動
中フラグをOFFして(S4323)、ステップS4324に進む。
ステップS4324では、枠可動体復帰処理を行う。すなわち、セットされている枠可動体
復帰データに基づいて、枠可動体600を収納位置へ復帰させる。そして、枠可動体復帰
中フラグをONにして(S4325)、ステップS4326に進む。
ステップS4326では、枠可動体駆動データがRAM94の所定の駆動データバッファに
セットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S4326でNO)、枠可動体6
00の突出位置への駆動を行う必要がないため、本処理を終える。一方、セットされてい
れば(S4326でYES)、次に枠可動体駆動中フラグがONされているか否かを判定する(S4327
)。枠可動体駆動中フラグがONであれば(S4327でYES)、既に枠可動体600の突出位置
への駆動が行われているため、本処理を終える。
枠可動体駆動中フラグがONでなければ(S4327でNO)、枠可動体復帰中フラグがONで
あるか否かを判定する(S4328)。枠可動体復帰中フラグがONでなければ(S4328でNO)、枠
可動体駆動処理を行う(S4329)。すなわち、セットされている枠可動体駆動データに基づ
いて、枠可動体600を突出位置へ駆動させる。そして、枠可動体駆動中フラグをONに
して(S4330)、本処理を終える。
一方、枠可動体復帰中フラグがONであれば(S4328でYES)、枠可動体600が既に復帰
途中であるときに、枠可動体600を突出位置へ駆動させる駆動条件が成立したことにな
る。この場合には、盤可動体15の場合と同様に、枠可動体600の突出位置への駆動よ
りも、枠可動体600の収納位置への復帰を優先させるため、枠可動体駆動データをクリ
アし(S4331)、枠可動体駆動中フラグをOFFして(S4332)、本処理を終える。これにより
、復帰中の枠可動体600はそのまま収納位置に向かって復帰することになる。
[動作確認処理]図40に示すように、動作確認処理(S4301)ではまず、盤可動体駆動
データがRAM94の所定の駆動データバッファにセットされているか否かを判定する(S
4401)。セットされていなければ(S4401でNO)、ステップS4405に進む。一方、セットされ
ていれば(S4401でYES)、動作位置検出センサ64bがONであるか否かを判定する(S4402
)。即ち、盤可動体15が動作位置にあるか否かを判定する。動作位置検出センサ64b
がONでなければ(S4402でNO)、未だ盤可動体15が駆動中であるため、ステップS4405に
進む。動作位置検出センサ64bがONであれば(S4402でYES)、盤可動体駆動中フラグを
OFFし(S4403)、盤可動体駆動データをクリアして(S4404)、ステップS4405に進む。
ステップS4405では、盤可動体復帰データがRAM94の所定の復帰データバッファに
セットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S4405でNO)、ステップS44
09に進む。一方、セットされていれば(S4405でYES)、待機位置検出センサ64aがONで
あるか否かを判定する(S4406)。即ち、盤可動体15が待機位置にあるか否かを判定する
。待機位置検出センサ64aがONでなければ(S4406でNO)、未だ盤可動体15が復帰中
であるため、ステップS4409に進む。待機位置検出センサ64aがONであれば(S4406でY
ES)、盤可動体復帰中フラグをOFFし(S4407)、盤可動体復帰データをクリアして(S4408
)、ステップS4409に進む。
図41に示すように、ステップS4409では、枠可動体駆動データがRAM94の所定の
駆動データバッファにセットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S44
09でNO)、ステップS4413に進む。一方、セットされていれば(S4409でYES)、突出位置検出
センサがONであるか否かを判定する(S4410)。即ち、枠可動体600が突出位置にある
か否かを判定する。突出位置検出センサがONでなければ(S4410でNO)、未だ枠可動体6
00が駆動中であるため、ステップS4413に進む。突出位置検出センサがONであれば(S4
410でYES)、枠可動体駆動中フラグをOFFし(S4411)、枠可動体駆動データをクリアして
(S4412)、ステップS4413に進む。
ステップS4413では、枠可動体復帰データがRAM94の所定の復帰データバッファに
セットされているか否かを判定する。セットされていなければ(S4413でNO)、本処理を終
える。一方、セットされていれば(S4413でYES)、収納位置検出センサがONであるか否か
を判定する(S4414)。即ち、枠可動体600が収納位置にあるか否かを判定する。収納位
置検出センサがONでなければ(S4414でNO)、未だ枠可動体600が復帰中であるため、
本処理を終える。収納位置検出センサがONであれば(S4414でYES)、枠可動体復帰中フラ
グをOFFし(S4415)、枠可動体復帰データをクリアして(S4416)、本処理を終える。
[初期動作処理]初期動作処理(S4303)は、演出可動体(盤可動体15及び枠可動体6
00)の初期動作を行うための処理である。図42に示すように、初期動作処理(S4303)
ではまず、初期動作用ランプデータをRAM94の所定のランプデータバッファにセット
する(S4501)。これにより、初期動作用ランプ65が点灯(発光)して、演出可動体の初
期動作が開始されたことが報知される。次に、盤可動体原点位置確認フラグがONである
か否かを判定する(S4502)。盤可動体原点位置確認フラグは、盤可動体15の初期動作で
盤可動体15が待機位置(原点位置)にあることが確認されたことを示すフラグである。
盤可動体原点位置確認フラグがONであれば(S4502でYES)、ステップS4510に進む。一
方、盤可動体原点位置確認フラグがONでなければ(S4502でNO)、待機位置検出センサ6
4aがONであるか否かを判定する(S4503)。待機位置検出センサ64aがONでなけれ
ば(S4503でNO)、盤可動体15が待機位置にいないため、盤可動体復帰処理を行う(S4509)
。盤可動体復帰処理(S4509)は、盤可動体15が待機位置へ復帰するように作動させる処
理である。ステップS4503で待機位置検出センサ64aがONであれば、盤可動体15が
待機位置(原点位置)にあることが確認されたことになり、ステップS4504に進む。
ステップS4504では、朝ロゴ演出がONに設定されているか否か、即ち朝ロゴ演出ON
設定情報がセットされているかを判定する。朝ロゴ演出がONに設定されていなければ(S
4504でNO)、ステップS4507に進む。朝ロゴ演出がONに設定されていれば(S4504でYES)、
次にRAM94に格納されているRTC情報に基づいて、現時点での時刻が朝ロゴモード
設定期間(5時から12時までの間)であるか否かを判定する(S4505)。朝ロゴモード設
定期間でなければ(S4505でNO)、ステップS4507に進む。一方、朝ロゴモード設定期間であ
れば(S4505でYES)、ステップS4506に進む。
ステップS4506では、朝ロゴ用盤可動体初期動作処理を行って、ステップS4508に進む。
朝ロゴ用盤可動体初期動作処理(S4506)は、朝ロゴ用盤可動体初期動作データをRAM9
4の所定の駆動データバッファにセットすることにより、盤可動体15が動作位置への駆
動⇒待機位置への復帰⇒動作位置への駆動⇒動作位置での維持を行うように作動させる処
理である。一方ステップS4507では、通常盤可動体初期動作処理を行って(S4507)、ステッ
プS4508に進む。通常盤可動体初期動作処理(S4507)は、通常盤可動体初期動作データをR
AM94の所定の駆動データバッファにセットすることにより、盤可動体15が動作位置
への駆動⇒待機位置への復帰を行うように作動させる処理である。ステップS4508では、
盤可動体原点位置確認フラグをONにして、ステップS4510に進む。
図43に示すように、ステップS4510では、枠可動体原点位置確認フラグがONである
か否かを判定する。枠可動体原点位置確認フラグは、枠可動体600の初期動作で枠可動
体600が収納位置(原点位置)にあることが確認されたことを示すフラグである。枠可
動体原点位置確認フラグがONでなければ(S4510でNO)、収納位置検出センサがONであ
るか否かを判定する(S4511)。収納位置検出センサがONでなければ(S4511でNO)、枠可動
体600が収納位置にいないため、枠可動体復帰処理を行う(S4518)。枠可動体復帰処理(
S4518)は、枠可動体600が収納位置へ復帰するように作動させる処理である。ステップ
S4511で収納位置検出センサがONであれば、枠可動体600が収納位置(原点位置)に
あることが確認されたことになり、ステップS4512に進む。
ステップS4512では、朝ロゴ演出がONに設定されているか否かを判定する。朝ロゴ演
出がONに設定されていなければ(S4512でNO)、ステップS4516に進む。朝ロゴ演出がON
に設定されていれば(S4512でYES)、次にRAM94に格納されているRTC情報に基づい
て、現時点での時刻が朝ロゴモード設定期間(5時から12時までの間)であるか否かを
判定する(S4513)。朝ロゴモード設定期間でなければ(S4513でNO)、ステップS4516に進む
。一方、朝ロゴモード設定期間であれば(S4513でYES)、続いて枠可動体駆動がONに設定
されているか否か、即ち枠可動体駆動ON設定情報がセットされているか否かを判定する
(S4514)。枠可動体駆動がONに設定されていれば(S4514でYES)、ステップS4515に進む。
一方、枠可動体駆動がONに設定されていなければ(S4514でNO)、ステップS4516に進む。
ステップS4515では、朝ロゴ用枠可動体初期動作処理を行って、ステップS4517に進む。
朝ロゴ用枠可動体初期動作処理(S4515)は、朝ロゴ用枠可動体初期動作データをRAM9
4の所定の駆動データバッファにセットすることにより、枠可動体600が突出位置への
駆動⇒収納位置への復帰⇒突出位置への駆動⇒突出位置での維持を行うように作動させる
処理である。一方ステップS4516では、通常枠可動体初期動作処理を行って、ステップS45
17に進む。通常枠可動体初期動作処理(S4516)は、通常枠可動体初期動作データをRAM
94の所定の駆動データバッファにセットすることにより、枠可動体600が突出位置へ
の駆動⇒収納位置への復帰を行うように作動させる処理である。ステップS4517では、枠
可動体原点位置確認フラグをONにして、本処理を終える。
またステップS4510で枠可動体原点位置確認フラグがONであれば、次に盤可動体原点
位置確認フラグがONであるか否かを判定する(S4519)。ONでなければ(S4519でNO)、本
処理を終える。ONであれば(S4519でYES)、演出可動体の初期動作が終了したか否かを判
定する(S4520)。つまり、朝ロゴ用盤可動体初期動作処理(S4506)又は通常盤可動体初期動
作処理(S4507)のいずれかが終了し、且つ朝ロゴ用枠可動体初期動作処理(S4515)又は通常
枠可動体初期動作処理(S4516)のいずれかが終了したか否かを判定する。演出可動体の初
期動作が終了していなければ(S4520でNO)、本処理を終える。
一方、演出可動体の初期動作が終了していれば(S4520でYES)、初期動作フラグをOFF
する(S4521)。そして、盤可動体原点位置確認フラグをOFFし(S4522)、枠可動体原点位
置確認フラグをOFFする(S4523)。更に、初期動作用ランプデータをクリアして(S4524)
、本処理を終える。これにより、初期動作用ランプ65が消灯して、演出可動体の初期動
作が終了したことが報知される。つまり、演出可動体の初期動作は、初期動作用ランプ6
5が点灯してから消灯するまでの演出可動体(盤可動体15、枠可動体600)の一連の
動作となっている。
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4010)は、サブ制御基
板90に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図44に示す
ように、10msタイマ割り込み処理(S4010)では、後述する受信コマンド解析処理(S460
1)、変動演出中止処理(S4602)、発展タイミング管理処理(S4603)、当選報知タイミング管
理処理(S4604)、終了時間管理処理(S4605)を行う。
続いて、1msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込
み処理用のスイッチデータとしてRAM94に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S46
06)。そして、後述するスイッチ処理(S4607)、初期機能設定処理(S4608)、携帯端末連係
機能設定処理(S4609)を行う。
続いて、音声制御処理(S4610)を行う。音声制御処理(S4610)では、後述するその他の処
理(S4613)で作成した音声データ(スピーカ67から音声の出力を制御するデータ)を音
声制御基板106に出力したり、音声演出の時間管理等を行う。これにより、実行する演
出に合った音声がスピーカ67から出力される。また朝ロゴモードが設定されたタイミン
グでは、本パチンコ遊技機1のメインテーマ曲をスピーカ67で流すべく、後述の朝ロゴ
モード設定処理(S4703)でセットされた朝ロゴ用音声データを音声制御基板106に出力
する。
続いて、後述する客待ち演出処理(S4611)、設定音量変更処理(S4612)を行う。その後、
演出制御用マイコン91は、ランプデータを作成したり、音声データを作成したり、各種
の演出決定用乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行する(S4313)。
[受信コマンド解析処理]図45に示すように、受信コマンド解析処理(S4601)ではま
ず、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から電源投入コマンドを受信したか否か
判定し(S4701)、受信していれば初期動作フラグをONにして(S4702)、後述する朝ロゴモ
ード設定処理を行う(S4703)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信した
か否かを判定し(S4704)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S4705)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信した
か否か判定し(S4706)、受信していれば後述する変動演出終了処理を行う(S4707)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からオープニングコマンドを受信
したか否か判定し(S4708)、受信していればオープニング演出選択処理を行う(S4709)。オ
ープニング演出選択処理(S4709)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果
に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内
容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開
始するためのオープニング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からラウンド指定コマンドを受信
したか否か判定し(S4710)、受信していればラウンド演出選択処理を行う(S4711)。ラウン
ド演出選択処理(S4711)では、ラウンド指定コマンドを解析して、その解析結果に基づい
て、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択す
る。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド
演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からエンディングコマンドを受信
したか否か判定し(S4712)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S4713)。エ
ンディング演出選択処理(S4413)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果
に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内
容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開
始するためのエンディング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から客待ちコマンドを受信したか
否か判定し(S4714)、受信していれば後述する客待ち開始処理を行う(S4715)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からV通過コマンドを受信したか
否か判定し(S4716)、受信していればV通過報知演出開始処理を行う(S4717)。V通過報知
演出開始処理では、V通過報知演出を開始するためのV通過報知演出開始コマンドをRA
M94の出力バッファにセットする。V通過報知演出とは、V通過(特定領域39への通
過)があったことを遊技者に報知するための演出である。
続いて、その他の処理(S4718)として上記のコマンド以外の受信コマンド(例えば、上
述したステップS413でセットされた普通図柄変動停止コマンド)に基づく処理を行って、
受信コマンド解析処理を終える。
[朝ロゴモード設定処理]図46に示すように、朝ロゴモード設定処理(S4703)ではま
ず、演出制御用マイコン91は、サブ制御基板90に実装されているRTC99からRT
C情報を取得してRAM94に格納する(S4801)。次に、朝ロゴ演出がONに設定されて
いるか否かを判定する(S4802)。ONに設定されていなければ(S4802でNO)、ステップS480
8に進む。ONに設定されていれば(S4802でYES)、RAM94に格納したRTC情報に基
づいて現時点での時刻が朝ロゴモード設定期間(5時から12時までの間)であるか否か
を判定する(S4803)。朝ロゴモード設定期間でなければ(S4803でNO)、ステップS4808に進
む。
一方、朝ロゴモード設定期間であれば(S4803でYES)、モードフラグに「2」をセットし
て(S4804)、ステップS4805に進む。モードフラグは設定されている演出モードを示すフラ
グであり、モードフラグの値が「1」であれば「通常モード」であり、モードフラグの値
が「2」であれば「朝ロゴモード」であることを示している。なおモードフラグの初期設
定は「1」である。こうして演出制御用マイコン91は、朝ロゴ演出がONに設定されて
いて、電源投入コマンドを受信したタイミングが5時から12時までの間であれば、モー
ドフラグに「2」をセットして、朝ロゴモードに設定することになる。
ステップS4805では、演出制御用マイコン91は、ROM93に予め記憶されている朝
ロゴ用ランプデータを読み出して、その朝ロゴ用ランプデータをRAM94の所定のラン
プデータバッファにセットする。これにより、盤ランプ5は特殊な発光態様で発光する。
なおセットされた朝ロゴ用ランプデータがランプデータバッファからクリアされない限り
、盤ランプ5が特殊な発光態様で発光し続ける。
続いてステップS4806では、演出制御用マイコン91は、ROM93に予め記憶されて
いる朝ロゴ用音声データを読み出して、その朝ロゴ用音声データをRAM94の所定の音
声データバッファにセットする。これにより、スピーカ67から本パチンコ遊技機1のメ
インテーマ曲が流れる。なおセットされた朝ロゴ用音声データが音声データバッファから
クリアされない限り、本パチンコ遊技機1のメインテーマ曲が繰り返し流される。
そしてステップS4807では、残変動回数カウンタに「10」をセットして、本処理を終
える。残変動回数カウンタは、朝ロゴモードに設定されてから特別図柄の変動表示が行わ
れた回数をカウントするためのものである。本形態では朝ロゴモードに設定されてから特
別図柄の変動表示が10回行われると、残変動回数カウンタの値が「0」になるようにし
ている。
一方、ステップS4802又はS4803でNOと判定されれば、ステップS4504〜S4507の処理を
行うことなく、背景表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S4808)、本
処理を終える。背景表示コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100
に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定の背景画像を表示画面7a
に表示する。こうして電源が投入されたときに朝ロゴモードに設定されない場合には、表
示画面7aに何も表示されないのを回避すべく、所定の背景画像が表示される。一方、朝
ロゴモードに設定される場合には、表示画面7aに何も表示されないことになる。
[変動演出開始処理]図47に示すように、変動演出開始処理(S4705)ではまず、演出
制御用マイコン91は、変動開始コマンドを解析する(S4901)。変動開始コマンドには、
特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報、又は、特図1
変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報が含まれている。なお
、ここで演出制御用マイコン91が取得した変動パターンの情報は、これ以降に実行する
処理においても適宜利用可能である。
続いて、演出制御用マイコン91は、モードフラグの値が「2」であるか否かを判定す
る(S4902)。モードフラグの値が「2」であれば(S4902でYES)、朝ロゴモードの設定中で
あるため、後述する盤可動体復帰確認処理(S4903)を行って、ステップS4906に進む。盤可
動体復帰確認処理(S4903)は、朝ロゴモードの設定中で盤可動体15が動作位置にいない
状態で、変動演出が開始された場合又は客待ち演出の選択待機画像T2の表示開始タイミ
ングになった場合に、盤可動体15を動作位置に駆動させる処理である。
モードフラグの値が「2」でなければ(S4902でNO)、終了時間到達フラグがONである
か否かを判定する(S4904)。終了時間到達フラグは、朝ロゴモード終了時間である12時
に到達したことを示すフラグである。終了時間到達フラグがONでなければ(S4904でNO)
、ステップS4906に進み、終了時間到達フラグがONであれば(S4904でYES)、後述する朝
ロゴモード終了処理を行って(S4905)、ステップS4906に進む。
ステップS4906では、後述する変動演出パターン選択処理を行う。そして、選択した変
動演出パターンにて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをRAM94の出力
バッファにセットする(S4907)。続いて、客待ち演出中フラグがONであるか否かを判定
する(S4908)。客待ち演出中フラグは、客待ち演出の実行中であることを示すフラグであ
る。なお朝ロゴモードの設定中では、待機画像(通常待機画像T1、選択待機画像T2、
ホールコード対応画像T3、新規登録画像T4、デモ画像T5)が表示されることはない
が、演出制御用マイコン91は客待ち演出の実行中であるか否かは判断している。客待ち
演出中フラグがONであれば(S4908でYES)、客待ち演出中フラグをOFFして(S4909)、
本処理を終える。
[盤可動体復帰確認処理]盤可動体復帰確認処理は、上述した変動演出開始処理(S4705
)の中の一処理(S4903)である他に、後述する客待ち演出処理(S4611)の中の一処理(S720
9)でもあるため、以下にまとめて説明する。図48に示すように、演出制御用マイコン9
1はまず、動作位置検出センサ64bがONであるか否かを判定する(S5001)。動作位置
センサがONでなければ(S5001でNO)、盤可動体15が待機位置に復帰している、又は待
機位置と動作位置との間にいるため、盤可動体15を動作位置へ駆動させるべく、盤可動
体駆動データをセットする(S5002)。これにより、朝ロゴモードの設定中に、動作位置に
いない盤可動体15が動作位置へ駆動されることになる。
[朝ロゴモード終了処理]朝ロゴモード終了処理は、上述した変動演出開始処理(S4705
)の中の一処理(S4905)である他に、後述する変動演出終了処理(S4707)の中の一処理(52
06)、後述する発展タイミング管理処理(S4603)の中の一処理(S6204)、後述する当選報知
タイミング管理処理(S4604)の中の一処理(S6304)、後述する客待ち演出(S4611)の中の各
処理(S7214)(S7223)(S7232)でもあるため、以下にまとめて説明する。図49に示すよ
うに、演出制御用マイコン91はまず、モードフラグに「1」をセットする(S6001)。こ
れにより朝ロゴモードから通常モードに変更される。次に、盤可動体復帰データをRAM
94の所定の復帰データバッファにセットする(S6002)。これにより、盤可動体15は動
作位置から待機位置へ復帰する。
続いて、枠可動体復帰データをRAM94の所定の復帰データバッファにセットする(S
6003)。これにより、枠可動体600は突出位置から収納位置へ復帰する。そして、RA
M94の所定のランプデータバッファにセットされている朝ロゴ用ランプデータをクリア
する(S6004)。これにより、盤ランプ5が特殊な発光態様で発光しなくなる。最後に、R
AM94の所定の音声データバッファにセットされている朝ロゴ用音声データをクリアす
る(S6005)。これにより、スピーカ67から本パチンコ遊技機1のメインテーマ曲が流さ
れなくなる。
[変動演出パターン選択処理]図50に示すように、変動演出パターン選択処理(S4906
)ではまず、演出制御用マイコン91は、モードフラグの値が「2」であるか否かを判定
する(S5101)。モードフラグの値が「2」でなければ(S5101でNO)、通常モードに設定され
ていることになり、中央用変動演出パターンを選択する(S5102)。中央用変動演出パター
ンとは、表示画面7aの中央部領域7bで実行される演出図柄8(図5(A)参照)の変
動演出(中央用変動演出)における演出パターンである。具体的にステップS5102におい
ては、変動演出パターン決定用乱数の取得及び判定や、演出決定用乱数の取得及び判定等
が行われ、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の
内容や、停止表示する演出図柄8の組み合わせなどを含めて、中央用変動演出としてどの
ような演出を行うかが決定される。なお携帯端末連係機能の利用によりパスワードが入力
されていれば(図72(D)参照)、ステップS5102でパスワードの入力に応じた特別な
中央用変動演出パターンが選択され得るようになる。
ステップS5102に続いて、ステップS5103では、左上用変動演出パターンを選択する。左
上用変動演出パターンとは、表示画面7aの左上部領域7cで実行される左上用演出図柄
12(図5(A)参照)の変動演出(左上用変動演出)における演出パターンである。な
お、ステップS5103で決定される左上用演出図柄12が示す数字図柄と、ステップS5102で
決定される中央用演出図柄8が示す数字図柄とは同じになる。こうして通常モードに設定
されているときに、中央用変動演出パターン及び左上用変動演出パターンにて変動演出を
開始するための変動演出開始コマンドがセットされると(S4907)、中央用変動演出及び左
上用変動演出が実行されることになる。ステップS5103の後、図51に示すステップS5121
に進むが、ステップS5221以降の処理のついては後述する。
ステップS5101でモードフラグの値が「2」であれば(S5101でYES)、朝ロゴモードに設
定されていることになり、ステップS4601で変動開始コマンドにより取得した変動パター
ンが、SPリーチB(図14参照)の実行を示すものであるか否かを判定する(S5104)。
即ち、変動パターンP2,P5,P12,P15のいずれかであるか否かを判定する。後
述するように、本形態では朝ロゴモードの設定中に、SPリーチBの実行を示す変動パタ
ーンP2,P5,P12,P15が決定されている場合に限って、SPリーチBに換えて
特殊SPリーチを実行するようになっている。
ステップS5104でSPリーチBの実行を示す変動パターンP2,P5,P12,P15
でなければ、次に大当たり当選を示す変動パターン(具体的には変動パターンP1,P3
,P11,P13,P31,P41)であるか否かを判定する(S5105)。大当たり当選を
示す変動パターンであれば(S5105でYES)、当選報知フラグをONにする(S5106)。当選報
知フラグは、当選報知演出に係る変動演出の実行中であることを示すフラグでる。そして
、残時間タイマの値に当選報知タイミングまでの時間をセットすると共に(S5107)、当選
報知演出パターンを選択して(S5108)、ステップS5109に進む。当選報知タイミングまでの
時間とは、変動演出の実行開始から上述した当選報知演出(図67(B)参照)の実行開
始までの時間であり、本形態では35秒に設定される。一方、ステップS5105で大当たり
当選を示す変動パターンでなければ、ステップS5109に進む。
これらに対して、ステップS5104でSPリーチBの実行を示す変動パターンP2,P5
,P12,P15であれば、特殊SPリーチフラグをONにする(S5110)。特殊SPリー
チフラグは、特殊SPリーチに係る変動演出の実行中であることを示すフラグである。そ
して、残時間タイマの値にSPリーチ発展タイミングまでの時間をセットすると共に(S51
11)、特殊SPリーチパターンを選択して(S5112)、ステップS5109に進む。SPリーチ発
展タイミングまでの時間とは、変動演出の実行開始からノーマルリーチを経て特殊SPリ
ーチに発展するタイミングまでの時間であり、本形態では20秒に設定される。
なお、当否判定の結果が大当たり当選であることを示す変動パターンP2又はP12で
あれば、主人公キャラが特殊な敵キャラに勝利するバトル勝利演出を実行する特殊SPリ
ーチパターンが選択される。一方、当否判定の結果がハズレであることを示す変動パター
ンP5又はP15であれば、主人公キャラが特殊な敵キャラに敗北するバトル敗北演出を
実行する特殊SPリーチパターンが選択されることになる。また本形態では、遊技制御用
マイコン81により決定された変動パターンに基づいて特殊SPリーチパターンを決定す
るようにしたが、演出制御用マイコン91が抽選により特殊SPリーチパターンを決定す
るようにしても良い。
ステップS5109では、左下用変動演出パターンを選択して、ステップS5113に進む。左下
用変動演出パターンとは、表示画面7aの左下部領域7dで実行される左下用演出図柄6
(図5(B)参照)の変動演出(左下用変動演出)における変動演出パターンである。こ
うして朝ロゴモードの設定中に、選択された当選報知演出パターン及び左下用変動演出パ
ターンにて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドがセットされる場合がある。
この場合には先ず、図67(A)に示すように、盤可動体15が動作位置にある状態で、
表示画面7aの左下部領域7dで左下用演出図柄6の変動演出が実行される。そして、当
選報知演出が実行されるタイミングになると、後述するように動作位置にある盤可動体1
5が待機位置に復帰して、図67(B)に示すように、表示画面7aの中央部領域7bに
て当選報知演出が実行されることになる。その後、図67(C)に示すように、中央用演
出図柄8が停止表示(確定表示)されることになる。
また朝ロゴモードの設定中に、選択された特殊SPリーチパターン及び左下用変動演出
パターンにて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドがセットされる場合がある
。この場合には先ず、図68(A)に示すように、盤可動体15が動作位置にある状態で
、表示画面7aの左下部領域7dで左下用演出図柄6の変動演出が実行される。そして、
特殊SPリーチに発展するタイミングになると、動作位置にある盤可動体15が待機位置
に復帰して、図68(B)に示すように、表示画面7aの全域にて特殊SPリーチが実行
されることになる。
また朝ロゴモードの設定中に、左下用変動演出パターンのみで変動演出を開始するため
の変動演出開始コマンドがセットされる場合がある。この場合には、盤可動体15が動作
位置にある状態で、表示画面7aの左下部領域7dで左下用演出図柄6の変動演出が実行
される。そして、盤可動体15が動作位置にある状態のまま、左下用演出図柄6がハズレ
停止態様で停止表示されることになる。
図51に示すように、ステップS5113では、盤可動体駆動中フラグがONであるか否か
を判定する。盤可動体駆動中フラグがONでなければ(S5113でNO)、ステップS5117に進む
。一方、盤可動体駆動中フラグがONであれば(S5113でYES)、盤可動体15が待機位置か
ら動作位置へ駆動する途中であることになり、特別中央用変動演出パターンの選択を行う
(S5114)。特別中央用変動演出パターンとは、表示画面7aの中央部領域7bで実行され
る特別中央用演出図柄8a(図76(C)参照)の変動演出における変動演出パターンで
ある。なお、ステップS5114で決定される特別中央用演出図柄8aが示す数字図柄と、ス
テップS5109で決定される左下用演出図柄6が示す数字図柄とは同じになる。こうして通
常モードに設定されているときに、盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出を
開始する場合に限って、左下用演出図柄6だけでなく特別中央用演出図柄8aも変動表示
を行うことになる。これにより、盤可動体15の駆動中で変動表示を開始した左下用演出
図柄6及び特別中央用演出図柄8aの両方が視認できなくなるのを回避することが可能で
ある。
ステップS5114の後、変動中止タイマに、変動表示を開始した特別中央用演出図柄8a
を消すまでの時間(本形態では2秒)をセットする(S5115)。後述するように本形態では
、朝ロゴモードの設定中にも拘わらず特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始した場合
には、その変動表示の開始から2秒後に特別中央用演出図柄8aの変動表示を中止するこ
とにしている。ステップS5115の後、中央用変動演出中止フラグをONにして(S5116)、ス
テップS5117に進む。中央用変動演出中止フラグは、特別中央用演出図柄8aの変動表示
を中止することを示すフラグである。
ステップS5117では、盤可動体復帰中フラグがONであるか否かを判定する。盤可動体
復帰中フラグがONでなければ(S5117でNO)、本処理を終える。一方、盤可動体復帰中フ
ラグがONであれば(S5117でYES)、盤可動体15が動作位置から待機位置へ復帰する途中
であることになり、特別中央用変動演出パターンの選択を行う(S5118)。こうして、朝ロ
ゴモードに設定されているときに、盤可動体15が待機位置へ復帰する途中で変動演出を
開始する場合に限って、左下用演出図柄6だけでなく特別中央用演出図柄8aも変動表示
を行うことになる。これにより、盤可動体15の復帰中で変動表示を開始した左下用演出
図柄6及び特別中央用演出図柄8aの両方が視認できなくなるのを回避することが可能で
ある。
ステップS5118の後、ステップS5119では、変動中止タイマに、変動表示を開始した特別
中央用演出図柄8aを消すまでの時間(本形態では2秒)をセットする。そして、中央用
変動演出中止フラグをONにして(S5120)、本処理を終える。
ここで、ステップS5121以降の処理の説明に戻る。ステップS5121以降の処理は、通常モ
ードに設定されている場合の処理である。ステップS5121では、終了時間到達フラグがO
Nであるか否かを判定する。このとき終了時間到達フラグがONであるという状況は、以
下の状況である。すなわち、図47に示すステップS4905で上述した朝ロゴモード終了処
理を実行して、朝ロゴモードの設定から通常モードの設定に切替えられる。そして、朝ロ
ゴモード終了時間である12時になった後に変動演出を契機として、動作位置にある盤可
動体15が待機位置へ復帰し始めるという状況である。
こうして、終了時間到達フラグがONであれば(S5121でYES)、特別左下用変動演出パタ
ーンの選択を行う(S5123)。特別左下用変動演出パターンとは、表示画面7aの左下部領
域7dで実行される左下用演出図柄6の変動演出における変動演出パターンである。なお
、ステップS5123で決定される左下用演出図柄6が示す数字図柄と、ステップS5102で決定
される中央用演出図柄8が示す数字図柄とは同じになる。こうして朝ロゴモード終了時間
である12時になった後に変動演出を契機として、動作位置にある盤可動体15が待機位
置へ復帰し始めるときには、中央用演出図柄8及び左上用演出図柄12だけでなく、更に
左下用演出図柄6も変動表示を行うことになる。これにより、盤可動体15が待機位置へ
復帰し始めるときに、変動表示を開始した中央用演出図柄8と左上用演出図柄12と左下
用演出図柄6の何れも視認できなくなるのを回避することが可能である。
またステップS5121で終了時間到達フラグがONでなければ、盤可動体復帰中フラグが
ONであるか否かを判定する(S5122)。盤可動体復帰中フラグがONでなければ(S5122でN
O)、本処理を終える。一方、このときに盤可動体復帰中フラグがONであるという状況は
、以下の状況である。すなわち、上述したように12時に到達して朝ロゴモードの設定か
ら通常モードの設定に切替わった後に、ホールコード対応画像T3又は新規登録画像T4
或いはデモ画像T5の何れかの表示開始タイミングになると、動作位置にある盤可動体1
5は待機位置へ復帰する(図78(B)参照)。そして、盤可動体15が待機位置へ復帰
する途中で、変動演出が開始されたという状況である(図78(C)参照)。
従ってこの状況では、盤可動体復帰中フラグがONであるため(S5122)、演出制御用マ
イコン91は、特別左下用変動演出パターンの選択を行う(S5123)。こうして朝ロゴモー
ド終了時間である12時になった後に盤可動体15が動作位置から待機位置へ復帰する途
中で変動演出が開始された場合には、中央用演出図柄8及び左上用演出図柄12だけでな
く、更に左下用演出図柄6も変動表示を行うことになる。これにより、盤可動体15が待
機位置へ復帰する途中で、変動表示を開始した中央用演出図柄8と左上用演出図柄12と
左下用演出図柄6の何れも視認できなくなるのを回避することが可能である。
ステップS5123の後、変動中止タイマに、変動表示を開始した左下用演出図柄6を消す
までの時間(本形態では1秒)をセットする(S5124)。後述するように本形態では、通常
モードに設定されているにも拘わらず左下用演出図柄6の変動表示を開始した場合には、
その変動表示の開始から1秒後に左下用演出図柄6の変動表示を中止することにしている
。そして、左下用変動演出中止フラグをONにし(S5125)、終了時間到達フラグをOFF
にして(S5126)、本処理を終える。左下用変動演出中止フラグは、左下用演出図柄6の変
動表示を中止することを示すフラグである。
[変動演出終了処理]図52に示すように、変動演出終了処理(S4707)ではまず、演出
制御用マイコン91は、変動停止コマンドを解析する(S5201)。そして、変動演出を終了
させるための変動演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S5202)。
セットした変動演出終了コマンドがコマンド送信処理(S4006)によって画像制御基板10
0に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、演出図柄(中央用演出図柄8
、左上用演出図柄12、左下用演出図柄6)を所定の停止態様で停止表示する。
続いてステップS5203では、モードフラグの値が「2」であるか否か、即ち朝ロゴモー
ドに設定されているか否かを判定する。通常モードに設定されていれば(S5203でNO)、本
処理を終える。一方、朝ロゴモードに設定されていれば(S5203でYES)、残変動消化フラグ
がONであるか否かを判定する(S5204)。残変動消化フラグは、朝ロゴモードに設定され
てから特別図柄の変動表示が10回行われたことを示すフラグである。残変動消化フラグ
がONでなければ(S5204でNO)、残変動回数カウンタの値を1だけ減算して(S5208)、残変
動回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S5209)。「0」でなければ(S5209
でNO)、本処理を終える。一方、「0」であれば(S5209でYES)、残変動消化フラグをON
にして(S5210)、本処理を終える。
またステップS5204で残変動消化フラグがONであれば、12秒変動が実行されたか否
かを判定する(S5205)。12秒変動とは、変動時間が12秒である特別図柄の変動表示の
ことである。つまりステップS5205では、実行した特別図柄の変動表示に係る変動パター
ンが、変動パターンP7又はP34(図14参照)であるか否かを判定する。12秒変動
でなければ(S5205でNO)、本処理を終える。一方、12秒変動であれば(S5205でYES)、上
述した朝ロゴモード終了処理を行う(S5206)。そして、朝ロゴモード終了演出コマンドを
RAM94の出力バッファにセットして(S5207)、処理を終える。セットした朝ロゴモー
ド終了演出コマンドがコマンド送信処理(S4006)によって画像制御基板100に送信され
ると、朝ロゴモード終了演出が実行される。朝ロゴモード終了演出は、朝ロゴモードの終
了を遊技者に報知するための演出であり、図66(D)に示すように表示画面7aに「朝
LOGO終了」の文字画像E1を表示するようになっている。
[客待ち開始処理]客待ち開始処理(S4715)は、演出制御用マイコン91が客待ちコマ
ンドの受信に基づいて、客待ち演出を開始するための処理である。客待ち開始処理(S4715
)ではまず、客待ち演出中フラグをONにする(S5301)。客待ち演出中フラグは、客待ち演
出の実行中であることを示すフラグである。次に、客待ちタイマに第1待機時間(本形態
では60秒)をセットする(S5302)。第1待機時間は、後述する客待ちフラグが「1」か
ら「2」に切替わるまでの時間である。続いて、客待ちフラグに「1」をセットして(S53
03)、本処理を終える。客待ちフラグの値については後述する。
[変動演出中止処理]演出制御用マイコン91は、受信コマンド解析処理(S4601)に
次いで変動演出中止処理(S4602)を行う(図44参照)。図54に示すように、変動演出
中止処理(S4602)ではまず、中央用変動演出中止フラグがONであるか否かを判定する(S6
101)。中央用変動演出中止フラグがONでなければ(S6101でNO)、ステップS6106に進む。
一方、中央用変動演出中止フラグがONであれば(S6101でYES)、変動中止タイマの値を減
算する(S6102)。そして、変動中止タイマの値が「0」であるか否かを判定する(S6103)。
「0」でなければ(S6103でNO)、特別中央用演出図柄8aの変動表示を中止するタイミン
グではないため、ステップS6106に進む。一方、「0」であれば(S6103でYES)、中央用変
動演出中止処理を行い(S6104)、中央用変動演出中止フラグをOFFして(S6105)、ステッ
プS6106に進む。
中央用変動演出中止処理(S6104)は、実行中の特別中央用演出図柄8aの変動表示を中
止する処理である。これにより、図75(C)に示すように、盤可動体15が待機位置へ
復帰する途中で開始された特別中央用演出図柄8aの変動表示は、図75(D)に示すよ
うに、盤可動体15が待機位置に復帰した後に中止することになる。つまり、特別中央用
演出図柄8aは、停止表示する前の変動表示中に消えて見えなくなる。なお盤可動体15
が動作位置から待機位置に復帰するまでの時間は、特別中央用演出図柄8aが変動表示を
開始してから消えるまでの時間(本形態では2秒)よりも十分短くて、1秒未満である。
このように盤可動体15の復帰途中に開始した特別中央用演出図柄8aの変動表示を中止
するのは、以下の理由に基づく。すなわち、朝ロゴモードの設定中に特別中央用演出図柄
8aの変動表示は、あくまで復帰途中の盤可動体15によって演出図柄が見えなくなるの
を担保する例外的な変動表示であって、盤可動体15が復帰した後で左下用演出図柄6の
変動表示により視認性が担保されているのも拘わらず、更に特別中央用演出図柄8aの変
動表示を行うのは、ほとんど無意味だからである。
また、中央用変動演出中止処理(S6104)により、図76(C)に示すように、盤可動体
15が動作位置へ駆動する途中で開始された特別中央用演出図柄8aの変動表示は、図7
6(D)に示すように、盤可動体15が動作位置に駆動した後に中止することになる。な
お盤可動体15が待機位置から動作位置に駆動するまでの時間は、特別中央用演出図柄8
aが変動表示を開始してから消えるまでの時間(本形態では2秒)よりも十分短くて、1
秒未満である。このように盤可動体15の駆動途中に開始した特別中央用演出図柄8aの
変動表示を中止するのは、以下の理由に基づく。
先ず、上記した理由と同様に、朝ロゴモードの設定中に特別中央用演出図柄8aの変動
表示は、あくまで駆動途中の盤可動体15によって演出図柄が見えなくなるのを担保する
例外的な変動表示であるためである。加えて、盤可動体15が動作位置へ駆動した後に仮
に特別中央用演出図柄8aが停止表示してしまうと、特別中央用演出図柄8aが盤可動体
15によって隠れたまま停止表示されたことになる。そのため、盤可動体15によって隠
れたまま特別中央用演出図柄8aが停止表示されるのを回避すべく、特別中央用演出図柄
8aの変動表示を敢えて中止することにしている。
図54に示す変動演出中止処理(S4602)の説明に戻る。ステップS6106では、左下用変動
演出中止フラグがONであるか否かを判定する(S6106)。左下用変動演出中止フラグがO
Nでなければ(S6106でNO)、本処理を終える。一方、左下用変動演出中止フラグがONで
あれば(S6106でYES)、変動中止タイマの値を減算する(S6107)。そして、変動中止タイマ
の値が「0」であるか否かを判定する(S6108)。「0」でなければ(S6108でNO)、左下用演
出図柄6の変動表示を中止するタイミングではないため、本処理を終える。一方、「0」
であれば(S6108でYES)、左下用変動演出中止処理を行い(S6109)、左下用変動演出中止フ
ラグをOFFして(S6110)、本処理を終える。
左下用変動演出中止処理(S6109)は、実行中の左下用演出図柄6の変動表示を中止する
処理である。これにより、図78(C)に示すように、盤可動体15が待機位置へ復帰す
る途中で開始された左下用演出図柄6の変動表示は、図78(D)に示すように、盤可動
体15が待機位置に復帰した後に中止することになる。つまり、左下用演出図柄6は、停
止表示する前の変動表示中に消えて見えなくなる。このように盤可動体15の復帰途中に
開始した左下用演出図柄6の変動表示を中止するのは、以下の理由に基づく。すなわち、
朝ロゴモードから通常モードに切替わった後の左下用演出図柄6の変動表示は、あくまで
復帰途中の盤可動体15によって演出図柄が見えなくなるのを担保する例外的な変動表示
であって、盤可動体15が復帰した後で中央用演出図柄8又は左上用演出図柄12の変動
表示により視認性が担保されているのも拘わらず、更に左下用演出図柄6の変動表示を行
うのは、ほとんど無意味だからである。
[発展タイミング管理処理]演出制御用マイコン91は、変動演出中止処理(S4602)
に次いで発展タイミング管理処理(S4603)を行う(図44参照)。発展タイミング管理処
理(S4302)では、図55に示すように、先ず特殊SPリーチフラグがONであるか否かを
判定する(S6201)。ONでなければ(S6201でNO)、本処理を終える。一方、ONであれば(S
6201でYES)、残時間タイマの値を減算する。なお上述したように、特殊SPリーチに係る
変動演出の開始時点で、残時間タイマの値には特殊SPリーチに発展するタイミングまで
の時間(20秒)がセットされている(S5111参照)。そして、残時間タイマの値が「0
」であるか否かを判定する(S6203)。「0」でなければ(S6203でNO)、特殊SPリーチに発
展するタイミングではないため、本処理を終える。一方、「0」であれば(S6203でYES)、
上述した朝ロゴモード終了処理(S6204)を行う。その後、特殊SPリーチフラグをOFF
して(S6205)、本処理を終える。
[当選報知タイミング管理処理]演出制御用マイコン91は、発展タイミング管理処理
(S4603)に次いで当選報知タイミング管理処理(S4604)を行う(図44参照)。当選報知
タイミング管理処理(S4604)では、図56に示すように、先ず当選報知フラグがONであ
るか否かを判定する(S6301)。ONでなければ(S6301でNO)、本処理を終える。一方、ON
であれば(S6301でYES)、残時間タイマの値を減算する。なお上述したように、当選報知演
出に係る変動演出の開始時点で、残時間タイマの値には当選報知タイミングまでの時間(
35秒)がセットされている(S5107参照)。そして、残時間タイマの値が「0」であるか
否かを判定する(S6303)。「0」でなければ(S6303でNO)、当選報知演出の実行開始のタイ
ミングではないため、処理を終える。一方、「0」であれば(S6303でYES)、上述した朝ロ
ゴモード終了処理(S6304)を行う。その後、当選報知フラグをOFFして(S6305)、本処理
を終える。
[終了時間管理処理]演出制御用マイコン91は、当選報知タイミング管理処理(S460
4)に次いで終了時間管理処理(S4605)を行う(図44参照)。終了時間管理処理(S4605)
では、図57に示すように、先ずモードフラグの値が「2」であるか否か、即ち朝ロゴモ
ードに設定されているか否かを判定する(S6401)。朝ロゴモードに設定されていなければ(
S6401でNO)、本処理を終える。一方、朝ロゴモードに設定されていれば(S6401でYES)、サ
ブ制御基板90に実装されているRTC99からRTC情報を取得してRAM94に格納
する(S6402)。そして、RAM94に格納したRTC情報に基づいて、現時点での時刻が
朝ロゴモード終了時間(12時)であるか否かを判定する(S6403)。朝ロゴモード終了時
間でなければ(S6403でNO)、処理を終える。一方、朝ロゴモード終了時間であれば(S6403
でYES)、モードフラグに「1」をセットする。これにより、12時に到達すると朝ロゴモ
ードの設定から通常モードの設定に切替わる。そして、終了時間到達フラグをONにして
(S6405)、本処理を終える。
[スイッチ処理]演出制御用マイコン91は、終了時間管理処理(S4605)及びスイッ
チ状態取得処理(S4606)に次いで、スイッチ処理(S4607)を行う(図44参照)。スイッチ
処理(S4607)では、図58に示すように、先ず枠可動体復帰ボタン検出スイッチ323a
がONされているか否か、即ち枠可動体復帰ボタン323が押下操作されたか否かを判定
する(S6501)。押下操作されていなければ(S6501でNO)、本処理を終える。一方、押下操作
されていれば(S6501でYES)、次に突出位置検出センサ74bがONであるか否かを判定す
る(S6502)。ONされていれば(S6502でYES)、ステップS6504に進み、ONされていなけれ
ば(S6502でNO)、枠可動体駆動中フラグがONであるか否かを判定する(S6503)。ONでな
ければ(S6503でNO)、枠可動体600は収納位置にあることになり、本処理を終える。こ
れに対してONであれば(S6503でYES)、ステップS6504に進む。ステップS6504では、枠可
動体復帰データをRAM94の所定の復帰データバッファにセットする(S6504)。これに
より、枠可動体600が突出位置にあるとき又は収納位置と突出位置との間にあるときに
、枠可動体復帰ボタン323を押下操作することで、枠可動体600を収納位置へ復帰さ
せることが可能である。
[初期機能設定処理]演出制御用マイコン91は、スイッチ処理(S4607)に次いで、
初期機能設定処理(S4608)を行う(図44参照)。初期機能設定処理(S4608)では、図59
に示すように、先ず初期機能設定中フラグがONであるか否かを判定する(S7001)。初期
機能設定中フラグは、図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示が開始されたこと
を示すフラグである。初期機能設定中フラグがONでなければ(S7001でNO)、ラムクリア
の実行後の所定時間(本形態では30秒)内であるか否かを判定する。所定時間内でなけ
れば(S7002でNO)、本処理を終える。一方、所定時間内であれば(S7002でYES)、所定操作
(演出ボタン63を5回連続押下操作)されたか否かを判定する(S7003)。所定操作され
ていなければ(S7003でNO)、本処理を終える。所定操作されていれば(S7003でYES)、初期
機能設定画像表示処理を行う(S7004)。
初期機能設定画像表示処理(S7004)では、図70(B)に示す初期機能設定画像(設定
画像)S2を表示するための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。こ
れにより、その表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面
7aに初期機能設定画像S2を表示させる。初期機能設定画像S2が表示されているとき
には、遊技場の従業員は、ホールコードの設定、枠可動体駆動のON/OFF設定、朝ロ
ゴ演出のON/OFF設定といった初期機能の設定変更を行うことが可能である。
ステップS7004の後、ステップS7005では、初期機能設定中フラグをONにする。そして
、モードフラグの値が「2」であるか否かを判定する。モードフラグの値が「2」でなけ
れば(S7006でNO)、本処理を終える。モードフラグの値が「2」であれば(S7006でYES)、
即ち朝ロゴモードに設定されていれば、次に初期動作フラグがOFFであるか否かを判定
する(S7007)。初期動作フラグがOFFでなければ(S7007でNO)、本処理を終える。一方、
初期動作フラグがOFFであれば(S7007でYES)、即ち演出可動体の初期動作が終了してい
れば、続いて動作位置検出センサ64bがONであるか否かを判定する(S7008)。動作位
置検出センサ64bがONでなければ(S7008でNO)、本処理を終える。これに対して、動
作位置検出センサ64bがONであれば(S7008でYES)、盤可動体復帰データをRAM94
の所定の復帰データバッファにセットして(S7009)、本処理を終える。これにより、動作
位置にある盤可動体15を待機位置に復帰させることが可能である。
要するに、ラムクリアの実行後の所定時間内で、朝ロゴモードに設定されていて、演出
可動体の初期動作が終了した状態で盤可動体15が動作位置にあるときに、所定操作(演
出ボタン63を5回連続押下操作)すれば、動作位置にある盤可動体15を待機位置に復
帰させるのと同時に、初期機能設定画像S2を表示させることが可能である。こうして、
朝ロゴモードの設定中でも初期機能設定画像S2を見えるようにして、初期機能の設定変
更を行うことが可能である。なお、演出可動体(盤可動体15、枠可動体600)の初期
動作の実行途中で所定操作(演出ボタン63を5回連続押下操作)したときには、初期動
作を中断して盤可動体15を待機位置へ復帰させるようにしても良い。
またステップS7001で、初期機能設定中フラグがONであれば、初期機能設定画像S2
の表示中に「ホールコード設定」が選択されたか否かを判定する(S7010)。「ホールコー
ド設定」の選択は、セレクトボタン68の操作によりカーソルをホールコード設定の「設
定画面へ切替」に合わせて、演出ボタン63を押下操作することにより行われる。以下、
各項目の選択は、セレクトボタン68の操作と演出ボタン63の押下操作で行われるため
、説明を適宜省略する。
ホールコード設定が選択されれば(S7010でYES)、ホールコード入力画像表示処理を行う
(S7011)。ホールコード入力画像表示処理(S7011)では、図70(C)に示すホールコード
入力画像(設定画像)S3を表示するための表示コマンドをRAM94の出力バッファに
セットする。これにより、その表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU10
2は、表示画面7aにホールコード入力画像S3を表示させる。
続いてステップS7012では、ホールコード入力画像S3の表示中にホールコード情報が
入力されたか否かを判定する。ホールコード情報は、予め各遊技場に対応して設定されて
いる4桁の数字である。ホールコード情報の入力は、セレクトボタン68の操作により各
桁の数字を選択して、演出ボタン63を押下操作することにより行われる。ホールコード
情報が入力されれば(S7012でYES)、入力されたホールコード情報をRAM94の所定の記
憶領域に記憶する(S7013)。これにより客待ち演出の実行中に、ホールコード情報に対応
したホールコード対応画像T3が表示されることになる(図71(C)参照)。
続いてステップS7014では、ホールコード入力画像S3の表示中にホールコード入力終
了操作があったか否かを判定する。ホールコード入力終了操作は、セレクトボタン68の
操作により「終了」を選択して、演出ボタン63を押下操作することにより行われる。ホ
ールコード入力終了操作があれば(S7014でYES)、ホールコード入力画像終了処理を行う(S
7015)。ホールコード入力画像終了処理(S7015)では、図70(B)に示す初期機能設定画
像S2の表示に戻るための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これ
により、その表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7
aに初期機能設定画像S2を表示させる。
続いてステップS7016では、初期機能設定画像S2の表示中に「枠可動体駆動設定」が
選択されたか否かを判定する。枠可動体駆動設定が選択されれば(S7016でYES)、枠可動体
駆動設定画像表示処理を行う(S7017)。枠可動体駆動設定画像表示処理(S7017)では、図7
0(D)に示す枠可動体駆動設定画像(設定画像)S4を表示するための表示コマンドを
RAM94の出力バッファにセットする。これにより、その表示コマンドを受信した画像
制御基板100のCPU102は、表示画面7aに枠可動体駆動設定画像S4を表示させ
る。
続いてステップS7018では、枠可動体駆動設定画像S4の表示中に、「ON」を選択し
て演出ボタン63が押下操作されたか否かを判定する。「ON」を選択して演出ボタン6
3が押下操作されれば(S7018でYES)、枠可動体駆動ON設定情報をRAM94の所定の記
憶領域に記憶する(S7019)。こうして枠可動体駆動がONに設定される。なおこのとき、
表示画面7aで図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示に戻る表示コマンドが、
RAM94の出力バッファにセットされるようになっている。
図60に示すように、ステップS7020では、枠可動体駆動設定画像S4の表示中に、「
OFF」を選択して演出ボタン63が押下操作されたか否かを判定する。「OFF」を選
択して演出ボタン63が押下操作されれば(S7020でYES)、枠可動体駆動OFF設定情報を
RAM94の所定の記憶領域に記憶する(S7021)。こうして枠可動体駆動がOFFに設定
される。なおこのとき、表示画面7aで図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示
に戻る表示コマンドが、RAM94の出力バッファにセットされるようになっている。
続いてステップS7022では、初期機能設定画像S2の表示中に「朝LOGO演出設定」
が選択されたか否かを判定する。朝LOGO演出設定が選択されれば(S7022でYES)、朝ロ
ゴ演出設定画像表示処理を行う(S7023)。朝ロゴ演出設定画像表示処理(S7023)では、図7
0(E)に示す朝ロゴ演出設定画像(設定画像)S5を表示するための表示コマンドをR
AM94の出力バッファにセットする。これにより、その表示コマンドを受信した画像制
御基板100のCPU102は、表示画面7aに朝ロゴ演出設定画像S5を表示させる。
続いてステップS7024では、朝ロゴ演出設定画像S5の表示中に、「ON」を選択して
演出ボタン63が押下操作されたか否かを判定する。「ON」を選択して演出ボタン63
が押下操作されれば(S7024でYES)、朝ロゴ演出ON設定情報をRAM94の所定の記憶領
域に記憶する(S7025)。こうして朝ロゴ演出がONに設定される。なおこのとき、表示画
面7aで図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示に戻る表示コマンドが、RAM
94の出力バッファにセットされるようになっている。
続いてステップS7026では、朝ロゴ演出設定画像S5の表示中に、「OFF」を選択し
て演出ボタン63が押下操作されたか否かを判定する。「OFF」を選択して演出ボタン
63が押下操作されれば(S7026でYES)、朝ロゴ演出OFF設定情報をRAM94の所定の
記憶領域に記憶する(S7026)。こうして朝ロゴ演出がOFFに設定される。なおこのとき
、表示画面7aで図70(B)に示す初期機能設定画像S2の表示に戻る表示コマンドが
、RAM94の出力バッファにセットされるようになっている。
続いてステップS7028では、初期機能設定画像S2の表示中に、セレクトボタン68の
操作により「戻る」を選択して、演出ボタン63が押下操作(表示終了操作)されたか否
かを判定する。「戻る」を選択して演出ボタン63が押下操作されていれば(S7028でYES)
、ステップS7030に進む。一方、「戻る」を選択して演出ボタン63が押下操作されてい
なければ(S7028でNO)、変動演出が開始されたか否かを判定する(S7029)。変動演出が開始
されていれば(S7029でYES)、ステップS7030に進み、変動演出が開始されていなければ(S7
029でNO)、本処理を終える。
ステップS7030では、モードフラグの値が「2」であるか否か、即ち朝ロゴモードに設
定されているか否かを判定する。朝ロゴモードに設定されていなければ(S7030でNO)、ス
テップS7032に進む。一方、朝ロゴモードに設定されていれば(S7030でYES)、盤可動体駆
動データをRAM94の所定の駆動データバッファにセットして(S7031)、ステップS7032
に進む。これにより、待機位置にある盤可動体15は動作位置に駆動することになる。
ステップS7032では、初期機能設定画像終了処理を行う(S7032)。初期機能設定画像終了
処理(S7032)では、表示中の初期機能の各画像(初期機能設定画像S2、ホールコード入
力画像S3、枠可動体駆動設定画像S4、朝ロゴ演出設定画像S5)を終了するための終
了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これにより、その終了コマンドを
受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7aで上記した各画像S2〜S
5の表示を終了させる。ステップS7033では、初期機能設定中フラグをOFFして、本処
理を終える。
こうして朝ロゴモードに設定されているときには、初期機能設定画像S2の表示を終了
させるのと同時に、待機位置にある盤可動体15を動作位置に駆動させることが可能であ
る。よって、初期機能設定画像S2の表示を終了させる操作と、盤可動体15を動作位置
へ駆動させる操作とを別々に行う必要がなくて、一度で済ますことが可能である。また朝
ロゴモードに設定されているときに、初期機能設定画像S2、ホールコード入力画像S3
、枠可動体駆動設定画像S4、朝ロゴ演出設定画像S5の表示中に変動演出が開始されて
も、上記した各画像S2,S3,S4,S5の表示が終了するのと同時に、待機位置にあ
る盤可動体15を動作位置に駆動させることが可能である。なお初期機能の設定は、遊技
機枠50を開放させてラムクリアを実行可能な遊技場の従業員のみによって行われるため
、上記した各画像S2,S3,S4,S5の表示中に変動演出が開始されることはほぼあ
り得ない状況である。
[携帯端末連係機能設定処理]演出制御用マイコン91は、初期機能設定処理(S4608
)に次いで、携帯端末連係機能設定処理(S4609)を行う(図44参照)。携帯端末連係機
能設定処理(S4609)では、図61に示すように、先ず連係機能設定中フラグがONである
か否かを判定する(S7101)。連係機能設定中フラグは、図72(A)に示す連係機能設定
画像R1の表示が開始されたことを示すフラグである。連係機能設定中フラグがONでな
ければ(S7101でNO)、図71(B)に示す選択待機画像T2の表示中であるか否かを判断
する(S7102)。表示中でなければ(S7102でNO)、ステップS7107に進む。表示中であれば(S7
102でYES)、次にセレクトボタン検出スイッチ68aの上方向検出スイッチ又は下方向検
出スイッチがONであるか(S7103)、即ちセレクトボタン68の上方向ボタン又は下方向
ボタンが押下操作されたか否かを判定する。押下操作されていなければ(S7103でNO)、ス
テップS7107に進む。押下操作されていれば(S7103でYES)、連係機能設定画像表示処理(S7
104)を行う。
連係機能設定画像表示処理(S7104)では、図72(A)に示す連係機能設定画像(設定
画像)R1を表示するための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。そ
の表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7aに連係機
能設定画像R1を表示させる。そして、連係機能設定中フラグをONにし(S7105)、待機
画像中断フラグをONにして(S7106)、ステップS7107に進む。待機画像中断フラグは、客
待ち演出中で選択待機画像T2の表示を中断したことを示すフラグである。なお後述する
ように、選択待機画像T2の表示から連係機能設定画像R1の表示に切替わった後、再び
客待ち演出に戻る場合には、選択待機画像T2の表示が行われるようになっている。
ステップS7107では、モードフラグの値が「2」であるか否か、即ち朝ロゴモードに設
定されているか否かを判定する。朝ロゴモードに設定されていなければ(S7107でNO)、本
処理を終える。朝ロゴモードに設定されていれば(S7107でYES)、次にラムクリアの実行後
の所定時間が経過したか否かを判定する(S7108)。経過していなければ(S7108でNO)、本処
理を終える。経過していれば(S7108でYES)、次に変動演出中であるか否かを判定する(S71
09)。変動演出中であれば(S7109でYES)、本処理を終える。変動演出中でなければ(S7109
でNO)、続いて演出ボタン検出スイッチ63a及び動作位置検出センサ64bが共にON
であるか否かを判定する(S7110)。共にONでなければ(S7110でNO)、本処理を終える。一
方、共にONであれば(S7110でYES)、連係機能設定画像表示処理(S7111)を行う。ステッ
プS7111の連係機能設定画像表示処理は、上述したステップS7104の連係機能設定画像表示
処理と同様である。よって、表示画面7aに連係機能設定画像R1が表示される。そして
、連係機能設定中フラグをONにし(S7112)、盤可動体復帰データをRAM94の所定の
復帰データバッファにセットして(S7113)、本処理を終える。
要するに朝ロゴモードに設定されているときに、ラムクリアの実行後の所定時間が経過
していて、変動演出が実行されておらず、且つ盤可動体15が動作位置にある状態で演出
ボタン63を押下操作すれば、動作位置にある盤可動体15を待機位置に復帰させるのと
同時に、連係機能設定画像R1を表示させることが可能である。こうして、朝ロゴモード
の設定中でも連係機能設定画像R1を見えるようにして、携帯端末連係機能を利用するこ
とが可能である。そして、連係機能設定画像R1を表示させる操作と、盤可動体15を待
機位置へ復帰させる操作とを別々に行う必要がなくて、一度で済ますことが可能である。
またステップS7101で、連係機能設定中フラグがONであれば、連係機能設定画像R1
の表示中に「2次元コード表示」が選択されたか否かを判定する(S7114)。2次元コード
表示が選択されれば(S7114でYES)、2次元コード画像表示処理を行う(S7115)。2次元コ
ード画像表示処理(S7115)では、図72(B)に示す2次元コード画像R2を表示するた
めの表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これにより、その表示コマ
ンドを受信した画像制御基板100のCPUは、表示画面7aに2次元コード画像R2を
表示させる。
続いてステップS7116では、2次元コード画像R2の表示中に、2次元コード表示終了
操作があるか否かを判定する。本形態では演出ボタン63の押下操作が、2次元コード表
示終了操作である。2次元コード表示終了操作があれば(S7116でYES)、2次元コード画像
終了処理を行う(S7117)。2次元コード画像終了処理(S7117)では、図72(A)に示す連
係機能設定画像R1の表示に戻るための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセッ
トする。これにより、その表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は
、表示画面7aに連係機能設定画像R1を表示させる。
続いてステップS7118では、連係機能設定画像R1の表示中に「新規登録」が選択され
たか否かを判定する。新規登録が選択されれば(S7118でYES)、新規登録画像表示処理を行
う(S7119)。新規登録画像表示処理(S7119)では、図72(C)に示す新規登録画像R3を
表示するための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これにより、そ
の表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPUは、表示画面7aに新規登録画像
R3を表示させる。
続いてステップS7120では、新規登録画像R3の表示中に新規登録終了操作があるか否
かを判定する。新規登録終了操作は、セレクトボタン68の操作により「戻る」を選択し
て、演出ボタン63を押下操作することにより行われる。新規登録終了操作があれば(S70
20でYES)、新規登録画像終了処理を行う(S7121)。新規登録画像終了処理(S7121)では、図
72(A)に示す連係機能設定画像R1の表示に戻るための表示コマンドをRAM94の
出力バッファにセットする。これにより、その表示コマンドを受信した画像制御基板10
0のCPU102は、表示画面7aに連係機能設定画像R1を表示させる。
続いてステップS7122では、連係機能設定画像R1の表示中に「パスワード入力」が選
択されたか否かを判定する。パスワード入力が選択されれば(S7122でYES)、パスワード入
力画像表示処理を行う(S7123)。パスワード入力画像表示処理(S7123)では、図72(D)
に示すパスワード入力画像(設定画像)R4を表示するための表示コマンドをRAM94
の出力バッファにセットする。これにより、その表示コマンドを受信した画像制御基板1
00のCPUは、表示画面7aにパスワード入力画像R4を表示させる。
続いてステップS7124では、パスワード入力画像R4の表示中にパスワードが入力され
たか否かを判定する。パスワードは、本パチンコ遊技機1の関連情報を示すインターネッ
トサイトで発行された5文字のひらがなである。パスワードの入力は、セレクトボタン6
8の操作により、ひらがなを選択して、演出ボタン63を押下操作することにより行われ
る。パスワードが入力されれば(S7124でYES)、入力されたパスワードをRAM94の所定
の記憶領域に記憶する(S7125)。これにより、初期設定では実行されることがない演出等
を実行し得るように演出の設定変更が行われる。
続いてステップS7126では、パスワード入力画像R4の表示中にパスワード入力終了操
作があるか否かを判定する。パスワード入力終了操作は、セレクトボタン68の操作によ
り「やめる」を選択して、演出ボタン63を押下操作することにより行われる。パスワー
ド入力終了操作があれば(S7126でYES)、パスワード入力画像終了処理を行う(S7127)。パ
スワード入力画像終了処理(S7127)では、図72(A)に示す連係機能設定画像R1の表
示に戻るための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これにより、そ
の表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7aに連係機
能設定画像R1を表示させる。
図62に示すように、ステップS7128では、連係機能設定画像R1の表示中に、セレク
トボタン68の操作により「戻る」を選択して、演出ボタン63が押下操作(表示終了操
作)されたか否かを判定する。「戻る」を選択して演出ボタン63が押下操作されていれ
ば(S7128でYES)、ステップS7130に進む。一方、「戻る」を選択して演出ボタン63が押
下操作されていなければ(S7128でNO)、変動演出が開始されたか否かを判定する(S7129)。
変動演出が開始されていれば(S7129でYES)、ステップS7030に進み、変動演出が開始され
ていなければ(S7129でNO)、本処理を終える。
ステップS7130では、連係機能設定画像終了処理を行う。連係機能設定画像終了処理(S7
130)では、表示中の携帯端末連係機能の各画像(連係機能設定画像R1、2次元コード画
像R2、新規登録画像R3、パスワード入力画像R4)を終了するための終了コマンドを
RAM94の出力バッファにセットする。これにより、その終了コマンドを受信した画像
制御基板100のCPU102は、表示画面7aで上記した各画像R1〜R4の表示を終
了させる。ステップS7131では、連係機能設定中フラグをOFFして、ステップS7132に進
む。
ステップS7132では、モードフラグの値が「2」であるか否か、即ち朝ロゴモードに設
定されているか否かを判定する。朝ロゴモードに設定されていなければ(S7032でNO)、変
動演出が開始されたか否かを判定する(S7134)。変動演出が開始されていれば(S7134でYES
)、本処理を終える。一方、変動演出が開始されていなければ(S7134でNO)、選択待機画像
表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S7135)。これにより、その選択
待機画像表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7aに
図71(B)に示す選択待機画像T2を表示させる。そして、待機画像中断フラグをOF
Fにし(S7136)、客待ちタイマに第2待機時間(本形態では30秒)をセットして(S7137)
、本処理を終える。こうして、通常モードに設定されているときに選択待機画像T2から
連係機能設定画像R1の表示へ切り替えた後、再び客待ち演出に戻る場合には、選択待機
画像T2の表示が行われるようになっている。
ステップS7132でモードフラグの値が「2」であれば、盤可動体駆動データをRAM9
4の所定の駆動データバッファにセットして(S7133)、本処理を終える。これにより、待
機位置にある盤可動体15は動作位置に駆動することになる。こうして朝ロゴモードに設
定されているときには、連係機能設定画像R1の表示を終了させるのと同時に、待機位置
にある盤可動体15を動作位置に駆動させることが可能である。よって、連係機能設定画
像R1の表示を終了させる操作と、盤可動体15を動作位置へ駆動させる操作とを別々に
行う必要がなくて、一度で済ますことが可能である。また朝ロゴモードに設定されている
ときに、連係機能設定画像R1、2次元コード画像R2、新規登録画像R3、パスワード
入力画像R4の表示中に変動演出が開始されても、上記した各画像R1,R2,R3,R
4の表示が終了するのと同時に、待機位置にある盤可動体15を動作位置に駆動させるこ
とが可能である。
[客待ち演出処理]演出制御用マイコン91は、携帯端末連係機能設定処理(S4609)
及び音声制御処理(S4610)に次いで、客待ち演出処理(S4611)を行う(図44参照)。客待
ち演出処理(S4611)では、図63に示すように、先ず客待ち演出中フラグがONであるか
否かを判定する(S7201)。客待ち演出中フラグがONであれば(S7201でYES)、次に待機画
像中断フラグがOFFであるか否かを判定する(S7202)。待機画像中断フラグがOFFで
あれば(S7202でYES)、続いて客待ちタイマの値が「0」より大きいか否かを判定する(S72
03でYES)。客待ちタイマの値が「0」より大きければ(S7203でYES)、客待ちタイマの値を
減算する(S7204)。一方、ステップS7201,S7202,S7203の何れかでNOと判定されれば、本
処理を終える。
ステップS7205では、客待ちタイマの値が「0」であるか否かを判定する。「0」でな
ければ(S7205でNO)、客待ち演出の待機画像を切替えるタイミングではないため、本処理
を終える。一方、「0」であれば(S7205でYES)、客待ちフラグの値が「1」であるか否か
を判定する(S7206)。
ここで客待ちフラグの値について説明する。客待ちフラグは、客待ち演出で通常待機画
像T1、選択待機画像T2、ホールコード対応画像T3、新規登録画像T4、デモ画像T
5のうちどの待機画像を表示する状況であるかを示すフラグである(図71参照)。客待
ちフラグが「1」であれば通常待機画像T1を表示する状況を示し、客待ちフラグが「2
」であれば選択待機画像T2を表示する状況であるこを示し、客待ちフラグが「3」であ
ればホールコード対応画像T3を表示する状況であることを示し、客待ちフラグが「4」
であれば新規登録画像T4を表示する状況であることを示し、客待ちフラグが「5」であ
ればデモ画像T5を表示する状況を示していることになる。但し朝ロゴモードの設定中に
、客待ちフラグが「1」〜「5」にセットされていても、待機画像T1〜T5が表示画面
7aに表示されることはない。
ステップS7206で客待ちフラグの値が「1」であれば、次にモードフラグの値が「2」
であるか否かを判定する(S7207)。モードフラグの値が「2」でなければ(S7207でNO)、通
常モードに設定されていることになり、選択待機画像表示コマンドをRAM94の出力バ
ッファにセットする(S7208)。これにより、その選択待機画像表示コマンドを受信した画
像制御基板100のCPU102は、表示画面7aに図71(B)に示す選択待機画像T
2を表示させる。
一方、モードフラグの値が「2」であれば(S7207でYES)、盤可動体復帰確認処理を行う
(S7209)。つまり、朝ロゴモードに設定されているときに選択待機画像T2の表示開始タ
イミングになれば、選択待機画像T2の表示を行わないものの、盤可動体復帰確認処理を
行う(S7209)。そして、この盤可動体復帰確認処理(S7209)では、上述したように、盤可動
体15が動作位置にいなければ、盤可動体15を動作位置へ駆動させることになる(図4
8参照)。ステップS7210では、客待ちタイマに第2待機時間(本形態では30秒)をセ
ットする。第2待機時間は、客待ちフラグが「2」から「3」に切替わるまでの時間であ
る。そして客待ちフラグに「2」をセットして(S7211)、本処理を終える。
またステップS7206で客待ちフラグの値が「1」でなければ、次に客待ちフラグの値が
「2」であるか否かを判定する(S7212)。客待ちフラグの値が「2」であれば(S7212でYES
)、次に終了時間到達フラグがONであるか否かを判定する(S7213)。このとき終了時間到
達フラグがONであるという状況は、12時に到達して朝ロゴモードの設定から通常モー
ドの設定に切替えられた後に、後述するホールコード対応画像T3の表示開始タイミング
になったという状況である。終了時間到達フラグがONであれば(S7213でYES)、動作位置
にある盤可動体15を待機位置へ復帰させるべく、上述した朝ロゴモード終了処理を行う
(S7214)。そして、朝ロゴモード終了演出コマンドをRAM94の出力バッファにセット
する(S7215)。これにより、図78(D)に示すように表示画面7aに「朝LOGO終了
」の文字画像E1が表示される。続いて、終了時間到達フラグをOFFにして(S7216)、
ステップS7217に進む。一方、終了時間到達フラグがONでなければ(S7213でNO)、直ちに
ステップS7217に進む。
ステップS7217では、モードフラグの値が「2」であるか否かが判定される。モードフ
ラグの値が「2」でなければ(S7217でNO)、通常モードに設定されているため、ホールコ
ード対応画像表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S7218)、ステップS
7219に進む。これにより、そのホールコード対応画像表示コマンドを受信した画像制御基
板100のCPU102は、表示画面7aに図71(C)に示すホールコード対応画像T
3を表示させる。一方、モードフラグの値が「2」であれば(S7217でYES)、ホールコード
対応画像T3を表示させないため、ステップS7219に進む。ステップS7219では、客待ちタ
イマに第3待機時間(本形態では30秒)をセットする。第3待機時間は、客待ちフラグ
が「3」から「4」に切替わるまでの時間である。そして客待ちフラグに「3」をセット
して(S7220)、本処理を終える。
またステップS7212で客待ちフラグの値が「2」でなければ、次に客待ちフラグの値が
「3」であるか否かを判定する(S7221)。客待ちフラグの値が「3」であれば(S7221でYES
)、次に終了時間到達フラグがONであるか否かを判定する(S7222)。このとき終了時間到
達フラグがONであるという状況は、12時に到達して朝ロゴモードの設定から通常モー
ドの設定に切替えられた後に、後述する新規登録画像T4の表示開始タイミングになった
という状況である。終了時間到達フラグがONであれば(S7222でYES)、動作位置にある盤
可動体15を待機位置へ復帰させるべく、上述した朝ロゴモード終了処理を行う(S7223)
。そして、朝ロゴモード終了演出コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S72
24)。これにより、表示画面7aに「朝LOGO終了」の文字画像E1(図78(B)参
照)が表示される。続いて、終了時間到達フラグをOFFにして(S7225)、ステップS7226
に進む。一方、終了時間到達フラグがONでなければ(S7222でNO)、直ちにステップS7226
に進む。
ステップS7226では、モードフラグの値が「2」であるか否かが判定される。モードフ
ラグの値が「2」でなければ(S7226でNO)、通常モードに設定されているため、新規登録
画像表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S7227)、ステップS7228に進
む。これにより、その新規登録画像表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU
102は、表示画面7aに図71(D)に示す新規登録画像T4を表示させる。一方、モ
ードフラグの値が「2」であれば(S7226でYES)、新規登録画像T4を表示させないため、
ステップS7228に進む。ステップS7228では、客待ちタイマに第4待機時間(本形態では3
0秒)をセットする。第4待機時間は、客待ちフラグが「4」から「5」に切替わるまで
の時間である。そして客待ちフラグに「4」をセットして(S7229)、本処理を終える。
またステップS7221で客待ちフラグの値が「3」でなければ、図64に示すように、客
待ちフラグの値が「4」であるか否かを判定する(S7230)。客待ちフラグの値が「4」で
あれば(S7230でYES)、次に終了時間到達フラグがONであるか否かを判定する(S7231)。
このとき終了時間到達フラグがONであるという状況は、12時に到達して朝ロゴモード
の設定から通常モードの設定に切替えられた後に、後述するデモ画像T5の表示開始タイ
ミングになったという状況である。終了時間到達フラグがONであれば(S7231でYES)、動
作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させるべく、上述した朝ロゴモード終了処理
を行う(S7232)。そして、朝ロゴモード終了演出コマンドをRAM94の出力バッファに
セットする(S7233)。これにより、表示画面7aに「朝LOGO終了」の文字画像E1(
図78(B)参照)が表示される。続いて、終了時間到達フラグをOFFにして(S7234)
、ステップS7235に進む。一方、終了時間到達フラグがONでなければ(S7231でNO)、直ち
にステップS7235に進む。
ステップS7235では、モードフラグの値が「2」であるか否かが判定される。モードフ
ラグの値が「2」でなければ(S7235でNO)、通常モードに設定されているため、デモ画像
表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S7236)、ステップS7237に進む。
これにより、そのデモ画像表示コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は
、表示画面7aに図71(E)に示すデモ画像T5を表示させる。一方、モードフラグの
値が「2」であれば(S7235でYES)、デモ画像T5を表示させないため、ステップS7237に
進む。ステップS7237では、客待ちタイマに第5待機時間(本形態では30秒)をセット
する。第5待機時間は、客待ちフラグが「5」から「2」に切替わるまでの時間である。
そして客待ちフラグに「5」をセットして(S7238)、本処理を終える。
またステップS7230で客待ちフラグの値が「4」でなければ、客待ちフラグの値は「5
」であることになり、ステップS7239に進む。ステップS7239では、モードフラグの値が「
2」であるか否かを判定する。モードフラグの値が「2」でなければ(S7239でNO)、通常
モードに設定されているため、選択待機画像表示コマンドをRAM94の出力バッファに
セットして(S7240)、ステップS7241に進む。これにより、その選択待機画像表示コマンド
を受信した画像制御基板100のCPU102は、表示画面7aに図71(B)に示す選
択待機画像T2を表示させる。つまり、デモ画像T5が第5待機時間だけ表示された後は
、選択待機画像T2の表示に切替わることになる。一方、モードフラグの値が「2」であ
れば(S7239でYES)、選択待機画像T2を表示させないため、ステップS7241に進む。ステ
ップS7241では、客待ちタイマに第2待機時間(本形態では30秒)をセットする。そし
て客待ちフラグに「2」をセットして(S7242)、本処理を終える。
[設定音量変更処理]演出制御用マイコン91は、客待ち演出処理(S4611)に次いで
、設定音量変更処理(S4612)を行う(図44参照)。設定音量変更処理(S4612)では、図6
5に示すように、先ず図71(B)に示す選択待機画像T2の表示中であるか否かを判定
する(S8001)。選択待機画像T2の表示中でなければ(S8001でNO)、ステップS8008に進む
選択待機画像T2の表示中であれば(S8001でYES)、次にセレクトボタン検出スイッチ6
8aの右方向検出スイッチがONされたか否かを判定する(S8002)。つまり、セレクトボ
タン68の右方向ボタンが押下操作されたか否かを判定する。ONされていなければ(S80
02でNO)、ステップS8005に進む。一方、ONされていれば(S8002でYES)、現時点で設定さ
れている設定音量を「1」だけ増加させる(S8003)。またステップS8003では、設定音量に
対応する音声データがセットされる。これにより、設定音量の大きさに対応したボリュー
ムの効果音がスピーカ67から出力されて、遊技者に設定音量が増加したことを聴覚によ
り把握させることが可能である。なお設定音量(音量レベル)は、最小である「0」(無
音)から最大である「9」までの範囲の中から設定されるようになっている。従って現時
点での設定音量が「9」であれば、更に設定音量が増加することはない。
ステップS8003の後、設定音量増加表示コマンドをRAM94の出力バッファにセット
して(S8004)、ステップS8005に進む。設定音量増加表示コマンドが画像制御基板100に
送信されると、画像制御基板100のCPU102は、増加された設定音量の数字を示す
と共に設定音量が大きいほど大きくなる音符を示す画像(図示省略)を表示するようにな
っている。これにより、遊技者に設定音量が増加したこと視覚により把握させることが可
能である。
ステップS8005では、セレクトボタン検出スイッチ68aの左方向検出スイッチがON
されたか否かを判定する。つまり、セレクトボタン68の左方向ボタンが押下操作された
か否かを判定する。ONされていなければ(S8005でNO)、ステップS8008に進む。一方、O
Nされていれば(S8005でYES)、現時点で設定されている設定音量を「1」だけ減少させる
(S8006)。またステップS8006では、設定音量に対応する音声データがセットされる。これ
により、設定音量の大きさに対応したボリュームの効果音がスピーカ67から出力されて
、遊技者に設定音量が減少したことを聴覚により把握させることが可能である。なお現時
点での設定音量が「0」であれば、更に設定音量が減少することはない。
ステップS8006の後、設定音量減少表示コマンドをRAM94の出力バッファにセット
して(S8007)、ステップS8008に進む。設定音量減少表示コマンドが画像制御基板100に
送信されると、画像制御基板100のCPU102は、減少された設定音量の数字を示す
と共に設定音量が小さいほど小さくなる音符を示す画像(図示省略)を表示するようにな
っている。これにより、遊技者に設定音量が減少したこと視覚により把握させることが可
能である。
ステップS8008では、初期動作フラグがONであるか否かを判定する。即ち、演出可動
体(盤可動体15、枠可動体600)の初期動作の実行中であるか否かを判定する。ON
であれば(S8008でYES)、本処理を終える。一方、ONでなければ(S8008でNO)、次にモー
ドフラグの値が「2」であるか否かを判定する(S8009)。モードフラグの値が「2」でな
ければ(S8009でNO)、本処理を終える。モードフラグの値が「2」であれば(S8009でYES)
、続いて変動演出中であるか否かを判定する(S8010)。変動演出中であれば(S8010でYES)
、本処理を終える。これに対して、変動演出中でなければ(S8010でNO)、動作位置検出セ
ンサ64bがONであるか否かを判定する(S8011)。つまり、盤可動体15が動作位置に
あるか否かを判定する。ONでなければ(S8011でNO)本処理を終え、ONであれば(S8011
でYES)、ステップS8012に進む。
ステップS8012では、セレクトボタン検出スイッチ68aの右方向検出スイッチがON
されたか否かを判定する。ONされていなければ(S8012でNO)、ステップS8014に進む。一
方、ONされていれば(S8012でYES)、現時点で設定されている設定音量を「1」だけ増加
させる(S8013)。またステップS8013では、設定音量に対応する音声データがセットされる
。これにより、設定音量の大きさに対応したボリュームの効果音がスピーカ67から出力
されて、遊技者に設定音量が増加したことを聴覚により把握させることが可能である。
ステップS8014では、セレクトボタン検出スイッチ68aの左方向検出スイッチがON
されたか否かを判定する。ONされていなければ(S8014でNO)、本処理を終える。一方、
ONされていれば(S8014でYES)、現時点で設定されている設定音量を「1」だけ減少させ
る(S8015)。またステップS8015では、設定音量に対応する音声データがセットされる。こ
れにより、設定音量の大きさに対応したボリュームの効果音がスピーカ67から出力され
て、遊技者に設定音量が減少したことを聴覚により把握させることが可能である。
以上により、朝ロゴモードの設定中に盤可動体15が動作位置にある状態で、演出可動
体の初期動作の実行中ではなく且つ変動演出の実行中ではないときに、セレクトボタン6
8の右方向ボタンを押下操作すれば、設定音量を増加させることが可能である。一方、セ
レクトボタン68の左方向ボタンを押下操作すれば、設定音量を減少させることが可能で
ある。そしてこのときには、動作位置にある盤可動体15により表示画面7aがほとんど
見えないが、設定音量の大きさに対応したボリュームの効果音により、遊技者は増加又は
減少した設定音量の大きさを認識することが可能である。こうして本形態では、朝ロゴモ
ードの設定中でも設定音量を変更することが可能である。
11.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機1によれば、図76(C)に示す
ように、朝ロゴモードの設定中に、盤可動体15が待機位置から動作位置へ駆動する途中
で変動演出が開始された場合には、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示が開
始されると共に、中央部領域7bにて特別中央用演出図柄8aの変動表示が開始される。
これにより、左下用演出図柄6又は特別中央用演出図柄8aの少なくとも一方が変動開始
タイミングで、駆動中の盤可動体15によって隠れないようにすることが可能である。よ
って、盤可動体15の駆動中でも、演出図柄の視認性を担保することが可能である。
ところで、画像表示装置7の表示画面7aの外側には、所謂「第4図柄」としての機能
を果たすべく、点滅可能なランプが設けられていることが多い。そのランプは、特別図柄
の変動表示中に点滅するようになっている。このランプの点滅により、SPリーチで表示
画面7aから演出図柄が一瞬消えたり、演出可動体が表示画面7aのほぼ大部分を隠して
いても、特別図柄の変動表示中を遊技者に認識させるようになっている。しかしながら、
ランプの点滅はあくまで特別図柄の変動表示中をアピールするものに過ぎず、ランプが見
えていても変動開始タイミングの「演出図柄」の視認性を担保していることにはならない
。また、画像表示装置7の他にサブ画像表示装置を設けて、動作位置にある盤可動体15
によって隠れないサブ画像表示装置の表示画面にて、演出図柄の変動表示を行う構成が考
えられる。しかしながらこの構成の場合、サブ画像表示装置によるコストの上昇を招くと
共に、画像表示装置7のみである場合に比べて演出図柄の変動演出の制御が複雑になる。
これらに対して本形態では、1つの画像表示装置7の表示画面7aのうち、左下部領域7
dと中央部領域7bの両方にて、それぞれ左下用演出図柄6と特別中央用演出図柄8aの
変動表示を開始するという簡易な方法で、制御の複雑化及びコストの上昇を回避しつつ、
より確実に演出図柄の視認性を担保することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、盤可動体15の駆動中に中央部領域7bにて
開始された特別中央用演出図柄8aの変動表示は、図76(D)に示すように、盤可動体
15が動作位置に駆動された後に中止される。盤可動体15が動作位置にあるときには、
特別中央用演出図柄8aが視認できなくなって、特別中央用演出図柄8aの変動表示が無
意味になるためである。そして、盤可動体15が動作位置に駆動した後に特別中央用演出
図柄8aの変動表示を中止することで、特別中央用演出図柄8aが動作位置にある盤可動
体15によって隠れたまま停止表示するのを回避することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、盤可動体15が動作位置にあるときに中央部
領域7bが隠れてしまい、盤可動体15が待機位置と動作位置との間の何れかの位置にあ
るときに左下部領域7dが隠れてしまう(図5(A)(B)参照)。しかしながら、盤可
動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で、異なる中央部領域7bと左下部領域7d
にて特別中央用演出図柄8aの変動表示と左下用演出図柄6の変動表示をそれぞれ開始す
ることで、特別中央用演出図柄8a又は左下用演出図柄6の少なくとも一方を視認できる
ようにすることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、朝ロゴモードの設定中に仮に、動作位置にあ
る盤可動体15が待機位置へ復帰することが全くないことにすると、表示画面7aが見え
難いことにより、携帯端末連係機能を利用することができなくなってしまう。そこで本形
態では、演出ボタン63を押下操作すれば、図74(B)に示すように、盤可動体15を
待機位置へ復帰させると共に、携帯端末連係機能の各画像(連係機能設定画像R1、2次
元コード画像R2、新規登録画像R3、パスワード入力画像R4)を表示させることが可
能である。よって、朝ロゴモードの設定中でも表示画面7aを見え易くして、携帯端末連
係機能を利用することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、図74(B)に示すように、連係機能設定画
像R1が表示されているときに、「戻る」を選択して演出ボタン63を押下操作すれば、
図74(C)に示すように、連係機能設定画像R1の表示が終了すると共に盤可動体15
が動作位置へ駆動する。よって、携帯端末連係機能の利用を終えるのと同時に、盤可動体
15が動作位置にある状態が維持される演出を再開することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、携帯端末連係機能の各画像(連係機能設定画
像R1、2次元コード画像R2、新規登録画像R3、パスワード入力画像R4)の表示中
に変動演出が開始されると、それらの各画像R1〜R4の表示が終了すると共に盤可動体
15が動作位置へ駆動する。よって、変動演出の開始と同時に盤可動体15が動作位置に
ある状態が維持される演出を再開することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場での営業開始時間前に、遊技場の従業
員が電源を投入することにより、当該パチンコ遊技機1が稼働状態になると共に、盤可動
体15が動作位置にある状態になる。そのため、営業開始時間後で比較的直ぐに(午前中
に)遊技場に来た遊技者には、始めから動作位置にある盤可動体15を見せることにより
、インパクトを与えることが可能である。
12.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊
技機1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
上記形態では、盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始された場合に
、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示を開始すると共に、中央部領域7bに
て特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始した。しかしながら、上記した場合に更に、
左上部領域7cにて左上用演出図柄12の変動表示も開始するようにしても良い。この場
合には、変動表示を開始する演出図柄が増えるため、変動開始タイミングで演出図柄が一
つも視認できなくなるのをより確実に回避することが可能である。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定中に変動演出が開始されると、左下部領域7d
にて変動演出(左下用変動演出)を実行したが、例えば表示画面7aのうち動作位置にあ
る盤可動体15によって隠れていない右下部領域にて変動演出を開始しても良い。つまり
、朝ロゴモードの設定中に開始される変動演出の表示領域は、左下部領域7dに限られる
ものではなく、適宜変更可能である。そして、盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で
変動演出が開始された場合に、左下部領域7d及び右下部領域の両方にて演出図柄の変動
表示を開始するようにしても良い。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定中に、盤可動体15が動作位置へ駆動する途中
で変動演出が開始された場合に限って、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示
を開始すると共に、中央部領域7bにて特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始した。
しかしながら、朝ロゴモードの設定中に拘わらず、左下部領域7dにて左下用演出図柄6
の変動表示を開始すると共に、中央部領域7bにて特別中央用演出図柄8a(又は中央用
演出図柄8)の変動表示を開始するようにしても良い。例えば、予め定められたRTC演
出発動時間になるとRTC演出を実行可能であり、RTC演出中での規定タイミングにな
ると盤可動体が駆動するように構成する。このような構成において、RTC演出中での規
定タイミングになって盤可動体15が動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始されると
、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示を開始すると共に、中央部領域7bに
て特別中央用演出図柄8aの変動表示を開始するようにしても良い。
また例えば、当該変動に係る当選期待度を複数の特別図柄の変動表示にわたって示唆す
る連続予告演出を実行可能な遊技機において、連続予告演出で当該変動が開始される前に
盤可動体が待機位置から動作位置へ駆動するように構成する。このような構成において、
連続予告演出として盤可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始さ
れると、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示を開始すると共に、中央部領域
7bにて中央用演出図柄8aの変動表示を開始するようにしても良い。
また上記形態では、盤可動体15が動作位置にあるときには、図5(B)に示すように
、表示画面7aの半分以上の領域が隠れるようになっていた。しかしながら、盤可動体1
5が待機位置よりも動作位置にあるときの方が、表示画面7aの隠れる領域が多くなれば
、盤可動体15が動作位置にあるときに表示画面7aの半分よりも少ない一部の領域だけ
が隠れるようにしても良い。
また上記形態では、中央部領域7bで停止表示される特別中央用演出図柄8aの全体が
、盤可動体15が動作位置にあるときに表示画面7aが隠れる領域と重なるようになって
いた(図76(D)参照)。しかしながら、中央部領域7bで停止表示される特別中央用
演出図柄8aの一部のみが、盤可動体15が動作位置にあるときに表示画面7aが隠れる
領域と重なるようになっていていも良い。この場合、盤可動体15が動作位置にあるとき
に、特別中央用演出図柄8aの隠れていない部分から停止表示を把握できるのであれば、
特別中央用変動演出を中止しないようにしても良い。或いは、盤可動体15が動作位置に
あっても特別中央用演出図柄8a全体が視認できるようになっていても良い。
また上記形態では、左下部領域(第2表示領域)7dの全体において、盤可動体15が
図5(A)に示す待機位置と図5(B)に示す動作位置との間の何れかの位置にあるとき
に当該盤可動体15(左下盤可動体15L)によって隠れるようになっていた。しかしな
がら左下部領域7dの一部において、盤可動体15が待機位置と動作位置との間の何れか
の位置にあるときに当該盤可動体15によって隠れるようになっていても良い。また左下
部領域7dは、盤可動体15が待機位置と動作位置との間の何れの位置であっても、隠れ
ない表示領域としても良い。
また上記形態では、中央用演出図柄8,特別中央用演出図柄8a(第1演出図柄)は、
中央部領域7bにて変動表示及び停止表示される一方、左下部領域7dにて変動表示及び
停止表示されないものとした。しかしながら、中央用演出図柄8,特別中央用演出図柄8
aは、中央部領域7bだけでなく左下部領域7dの一部を加えた表示領域にて、変動表示
及び停止表示されるものであっても良い。つまり上記形態において、中央部領域(第1表
示領域)7bは左下部領域(第2表示領域)7dとは別個の表示領域として説明したが、
中央部領域7bは左下部領域7dを含む表示領域としても良い。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定中で盤可動体15が動作位置にあるときに、演
出ボタン63を押下操作(表示開始操作)すれば、盤可動体15が待機位置に復帰すると
共に、設定変更としてホールコード設定、枠可動体駆動設定、朝ロゴ演出設定、携帯端末
連係機能のパスワード入力が可能となった。しかしながら、その他に音量変更画像(設定
画像)の表示から音量変更や、盤ランプ5又は枠ランプ66の光度変更画像(設定画像)
の表示から光度変更をできるようにしても良い。更に、予告演出の頻度や演出可動体の駆
動で当選確定となる一発告知モード等の演出変更をできるようにしても良い。そして、演
出ボタン63を押下操作(表示終了操作)すれば、上記した各設定変更が終了すると共に
、盤可動体15が動作位置に駆動するようにしても良い。なお表示開始操作又は表示終了
操作は、演出ボタン63の押下操作に限られるものではなく、セレクトボタン68の押下
操作やその他のボタンの操作であっても良く、適宜変更可能である。
また上記形態では、電源投入に基づいて、朝ロゴモード(盤可動体15が動作位置にあ
ると共に枠可動体600が突出位置にある演出モード)に設定されるようにした。しかし
ながら、朝ロゴモードの設定は電源投入に限られるものではなく、例えば電源投入後に遊
技場の従業員が特殊なスイッチ又はボタン等(操作手段)を押下操作することに基づいて
、設定されるようにしても良い。この場合、遊技場の従業員が正午(12時)に特殊なス
イッチを操作して、正午から盤可動体15が動作位置にあると共に枠可動体600が突出
位置にある演出モード(昼ロゴモード)に設定されるようにしても良い。又は遊技場の従
業員が夜(19時)に特殊なスイッチを操作して、夜から盤可動体15が動作位置にある
と共に枠可動体600が突出位置にある演出モード(夜ロゴモード)に設定されるように
しても良い。
また上記形態では、遊技場の従業員が、遊技者による操作が実質的に不可能な電源スイ
ッチ155をON操作することに基づいて、盤可動体15が動作位置にある状態が維持さ
れる演出(朝ロゴモードでの演出)が実行されるようにした。しかしながら、遊技者によ
る操作に基づいて、朝ロゴモードでの演出が実行されるようにしても良い。この場合、例
えば客待ち演出の実行中に、朝ロゴモードでの演出の開始設定をON又はOFFに切替え
るための画像を表示できるように構成する。そして、その画像の表示中に遊技者がセレク
トボタン68及び演出ボタン63の操作で朝ロゴモードでの演出を開始できるようにして
も良い。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定が終了する第1の終了条件を、特別図柄の変動
表示が10回(所定の上限回数)行われた後、12秒(特定時間)での特別図柄の変動表
示が実行されたこととした。しかしながら、所定の上限回数は10回よりも多い回数、又
は10回よりも少ない回数としても良い。また特定時間も適宜変更可能であり、例えば5
秒変動が実行されたこととしても良い。また第1の終了条件を、所定の上限回数にわたっ
て特別図柄の変動表示が実行されたことだけとしても良く、例えば朝ロゴモードの設定中
に特別図柄の変動表示が1回実行されたこととしても良い。更に、特別図柄の変動表示が
初めて開始された時点としても良い。つまり、盤可動体15が動作位置にある状態が維持
される演出、及び枠可動体600が突出位置にある状態が維持される演出は、最初の特別
図柄の変動表示が開始される時点までとしても良い。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定が終了する第2の終了条件を、演出図柄8L,
8C,8Rをゾロ目で表示画面7a内にて左右に揺れているように表示する当選報知演出
が実行されることとした。しかしながら当選報知演出は、例えば表示画面7aの縁部分の
表示色が虹色になる演出や、特定の効果音をスピーカ67から出力する演出等であっても
良く、遊技者に当否判定の結果が当たりであると認識できるような演出であれば適宜変更
可能である。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定が終了する第3の終了条件を、特殊SPリーチ
の実行開始とした。しかしながら、特殊SPリーチだけでなく、通常SPリーチの実行開
始であっても良い。つまりどのSPリーチが実行されても、朝ロゴモードが終了するよう
にしても良い。また特殊SPリーチは、朝ロゴモードの終了に限って実行開始されるもの
ではなく、通常モードに設定されているときでも実行開始されるものとしても良い。
また上記形態では、朝ロゴモードの設定が終了する第4の終了条件を、12時(予め定
められた終了時間)になったこととした。しかしながら、終了時間は12時に限られるも
のではなく、12時よりも前の時間、又は12時以降の時間であっても良く、適宜変更可
能である。この場合には、演出制御用マイコン91は、RTC(計時手段)99から取得
した現時点の日時の情報に基づいて、終了時間(12時)になったか否かを判定しないで
、電源投入から割り込み処理(10msタイマ割り込み処理)が実行される度にカウント
するカウンタ(計時手段)の値に基づいて、終了時間になったか否かを判定するようにし
ても良い。
また上記形態では、上述した4つの終了条件(第1の終了条件、第2の終了条件、第3
の終了条件、第4の終了条件)が設けられていたが、4つの終了条件の中から何れか3つ
の終了条件、何れか2つの終了条件、何れかの1つの終了条件が設けらていても良い。
また上記形態では、盤可動体15が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出が
開始された場合に、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示を開始すると共に、
中央部領域7bにて中央用演出図柄8aの変動表示を開始した。しかしながら、連係機能
設定画像R1又は初期機能設定画像S2の表示中に変動演出が開始されると、盤可動体1
5が動作位置へ駆動し始めるタイミングと同時に、左下部領域7dにて左下用演出図柄6
の変動表示が開始すると共に、中央部領域7bにて中央用演出図柄8aの変動表示が開始
するようにしても良い。こうして本発明の「演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動す
る途中」とは、盤可動体15が待機位置から動作位置へ駆動し始める瞬間も含まれる意味
である。また上記形態では、盤可動体15が動作位置へ駆動し終えるタイミングの直前に
変動演出が開始されると、左下部領域7dにて左下用演出図柄6の変動表示が開始すると
共に、中央部領域7bにて中央用演出図柄8aの変動表示が開始することになる。こうし
て本発明の「演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中」とは、盤可動体15が
動作位置へ駆動し終える瞬間も含まれる意味である
また上記形態では、高確率状態に制御されたあと特別図柄の変動表示の回数が所定回数
に達すると、通常確率状態に制御される所謂「STタイプ」のパチンコ遊技機であった。
しかしながら、高確率状態に制御されたあと実質的に次回の大当たりに当選するまで高確
率状態が継続する所謂「ループタイプ」のパチンコ遊技機であっても良い。また特別図柄
の抽選で大当たりに当選すると大当たり遊技が実行される所謂「1種タイプ」のパチンコ
遊技機であったが、その他(例えば所謂1種2種混合機)のタイプのパチンコ遊技機であ
っても良い。
また上記形態では、特定領域39への遊技球の通過に基づいて高確率状態に移行するパ
チンコ遊技機であったが、停止表示される特別図柄の種類に応じて高確率状態に移行する
パチンコ遊技機や、高確率状態に移行しないパチンコ遊技機であっても良い。
また上記形態では、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得する乱
数(数値情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱
数を取得してその乱数に基づいて、大当たりか否か、大当たりの種類、リーチの有無、及
び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得す
る乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
また上記形態では、動作位置にある盤可動体15を待機位置へ復帰させる終了条件(第
1〜第4の終了条件)と、突出位置にある枠可動体600を収納位置へ復帰させる終了条
件(第1〜第4の終了条件)は同じであった。つまり、盤可動体15を待機位置へ復帰さ
せるのと同時に、枠可動体600を収納位置へ復帰させた。しかしながら、動作位置にあ
る盤可動体15を待機位置へ復帰させる終了条件と、突出位置にある枠可動体600を収
納位置へ復帰させる終了条件を異なるようにしても良い。例えば盤可動体15を待機位置
へ復帰させる終了条件は上述した第1〜第4の終了条件にしつつ、枠可動体600を収納
位置へ復帰させる終了条件は電源が投入されてから最初の特別図柄の変動表示が開始され
ることに基づいて成立するものとしても良い。
なお、この[発明を実施するための形態]における上記までの記載内容には、以下<A
>〜<G>の発明が示されている。以下の説明では、上記までの記載内容における対応す
る構成名や表現、図面に使用した符号等を参考のためにかっこ書きで付記している。但し
、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
<A>
遊技領域(3)に設けられた入球口(第1始動口20,第2始動口21)と、
前記入球口への遊技球の入球に基づいて数値情報(大当たり乱数等の乱数値)を取得す
る数値情報取得手段(ステップS206,S210を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記数値情報取得手段により取得された数値情報に基づいて当たりか否かの当否判定を
行う当否判定手段(ステップS1402,S1408を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記当否判定の結果を示す識別図柄(特別図柄)を変動表示したあと停止表示する識別
図柄表示手段(特別図柄表示器41)と、
前記識別図柄が当たりを示す特定の停止態様(大当たり停止態様)で停止表示されたあ
と、前記遊技領域に設けられた特別入賞口(第1大入賞口30,第2大入賞口35)を開
放する特別遊技(大当たり遊技)を実行する特別遊技実行手段(ステップS1307を実行す
る遊技制御用マイコン81)と、
表示画面(7a)を有する表示装置(画像表示装置7)と、
前記識別図柄の変動表示に同期して、前記表示画面上で演出図柄(中央用演出図柄8等
の演出図柄)を変動表示したあと、前記当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる
変動演出を実行する変動演出実行手段(ステップS4705を実行する演出制御用マイコン9
1)と、
前記表示画面よりも前方で変位可能な演出可動体(盤可動体15)と、
前記演出可動体を所定の待機位置から当該待機位置よりも前記表示画面の隠れる領域が
多い動作位置へ駆動可能であると共に、前記動作位置から前記待機位置へ復帰可能な可動
体制御手段(ステップS4203を実行する演出制御用マイコン91)と、を備える遊技機に
おいて、
前記表示画面の表示領域には、前記演出可動体が前記待機位置にあるときに当該演出可
動体によって隠れない第1表示領域(中央部領域7b)と、前記演出可動体が前記動作位
置にあるときに当該演出可動体によって隠れない第2表示領域(左下部領域7d)とがあ
り、
前記演出図柄には、前記第1表示領域にて変動表示及び停止表示される第1演出図柄(
特別中央用演出図柄8a)と、前記第2表示領域にて変動表示及び停止表示される第2演
出図柄(左下用演出図柄6)とが少なくともあり、
前記変動演出実行手段は、
前記演出可動体が前記待機位置から前記動作位置へ駆動する途中で前記変動演出を開
始する場合には、前記第1表示領域にて前記第1演出図柄の変動表示を開始すると共に、
前記第2表示領域にて前記第2演出図柄の変動表示を開始する(ステップS5109,S5114を
実行する)ものであることを特徴とする遊技機である。
演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で変動演出が開始された場合に、仮
に、第1表示領域又は第2表示領域の何れか一方で演出図柄の変動表示を開始することに
すると、演出図柄が変動開始タイミングで、駆動中の演出可動体によって隠れてしまうお
それがある。そこでこの構成の遊技機によれば、演出可動体が待機位置から動作位置へ駆
動する途中で変動演出が開始された場合には、第1表示領域にて第1演出図柄の変動表示
を開始すると共に、第2表示領域にて第2演出図柄の変動表示を開始する。これにより、
第1演出図柄又は第2演出図柄の少なくとも一方が変動開始タイミングで、駆動中の演出
可動体によって隠れないようにすることが可能である。よって、演出可動体の駆動中でも
、演出図柄の視認性を担保することが可能である。
<B>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記第1表示領域で停止表示される前記第1演出図柄の少なくとも一部と、前記演出可
動体が前記動作位置にあるときに前記表示画面が隠れる領域とは、重なるようになってい
て(図5(A)(B)参照)、
前記演出可動体が前記待機位置から前記動作位置へ駆動する途中で前記第1表示領域に
て開始された前記第1演出図柄の変動表示を、前記演出可動体が前記動作位置へ駆動した
後に中止する変動表示中止手段(ステップS6104を実行する演出制御用マイコン91)を
備えていることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、演出可動体の駆動中に第1表示領域にて開始された第1演
出図柄の変動表示は、演出可動体が動作位置に駆動された後に中止される。演出可動体が
動作位置にあるときには、第1演出図柄が視認できなくなって、第1演出図柄の変動表示
が無意味になるためである。そして、演出可動体が動作位置に駆動した後に第1演出図柄
の変動表示を中止することで、第1演出図柄が動作位置にある演出可動体によって隠れた
まま停止表示するのを回避することが可能である。
<C>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記第1表示領域は、前記演出可動体が前記動作位置にあるときに当該演出可動体によ
って隠れる表示領域であり(図5(B)参照)、
前記第2表示領域は、前記演出可動体が前記待機位置と前記動作位置との間の何れかの
位置にあるときに当該演出可動体によって隠れる表示領域であり(図5(A)参照)、
前記第1演出図柄は、前記第1表示領域にて変動表示及び停止表示される一方、前記第
2表示領域で変動表示及び停止表示されないものであり、
前記第2演出図柄は、前記第2表示領域にて変動表示及び停止表示される一方、前記第
1表示領域で変動表示及び停止表示されないものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、演出可動体が動作位置にあるときに第1表示領域が隠れて
しまい、演出可動体が待機位置と動作位置との間の何れかの位置にあるときに第2表示領
域が隠れてしまう。しかしながら、演出可動体が待機位置から動作位置へ駆動する途中で
、異なる第1表示領域と第2表示領域にて第1演出図柄の変動表示と第2演出図柄の変動
表示をそれぞれ開始することで、第1演出図柄又は第2演出図柄の少なくとも一方を視認
できるようにすることが可能である。
<D>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記可動体制御手段は、所定の開始条件の成立から所定の終了条件の成立まで前記演出
可動体が前記動作位置にある状態を維持することが可能なものであり、
遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン63とセレクトボタン68)と、
少なくとも前記第1表示領域にて所定の設定画像(携帯端末連係機能の連係機能設定画
像R1等)の表示を開始する設定表示開始手段(ステップS7104等を実行する演出制御用
マイコン91)と、
前記設定画像が表示されているときに前記操作手段への設定操作に応じた設定変更を実
行可能な設定変更実行手段(ステップS7125等を実行する演出制御用マイコン91)と、
を備え、
前記設定表示開始手段は、
前記操作手段への表示開始操作(演出ボタン63の押下操作)に基づいて、前記設定
画像の表示を開始(ステップS7111を実行)するものであり、
前記可動体制御手段は、
前記演出可動体が前記動作位置にある状態を維持していても前記操作手段への表示開
始操作に基づいて、前記演出可動体を前記待機位置へ復帰させる(ステップS7113を実行
する)ものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、演出可動体が動作位置にある状態が維持されるという斬新
な演出を実行することが可能である。しかしながら仮に所定の終了条件が成立するまで動
作位置にある演出可動体が待機位置へ復帰することが全くないことにすると、表示画面が
見え難いことにより設定変更を行い難くなってしまう。そこで、演出可動体が動作位置に
ある状態が維持されていても、操作手段に対して表示開始操作を行えば、演出可動体を待
機位置へ復帰させると共に、設定画像を表示させることが可能である。よって演出可動体
が動作位置にある状態が維持される演出の実行中に、表示画面を見え易い状態にしてから
設定変更を行うことが可能である。
<E>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記設定画像が表示されているときに前記操作手段への表示終了操作(演出ボタン63
の押下操作)に基づいて前記設定画像の表示を終了する操作用表示終了手段(ステップS7
130を実行する演出制御用マイコン91)を備え、
前記可動体制御手段は、
前記開始条件の成立後から前記終了条件の成立前で前記演出可動体が前記待機位置に
復帰しているときに前記操作手段への表示終了操作に基づいて、前記演出可動体を前記動
作位置へ駆動させて前記演出可動体が前記動作位置にある状態を前記終了条件が成立する
まで維持(ステップS7133を実行)するものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、設定画像が表示されているときに操作手段に対して表示終
了操作を行うと、設定画像の表示が終了すると共に演出可動体が動作位置へ駆動する。よ
って、設定変更を終えるのと同時に演出可動体が動作位置にある状態が維持される演出を
再開することが可能である。また、演出可動体の駆動中に変動演出が開始された場合であ
っても、第1表示領域での第1演出図柄の変動表示及び第2表示領域での第2演出図柄の
変動表示の両方が実行されるため、第1演出図柄及び第2演出図柄の両方を変動開始タイ
ミングで視認できなくなるのを回避することが可能である。
<F>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記設定画像が表示されているときに前記変動演出が開始されることに基づいて前記設
定画像の表示を終了する変動用表示終了手段(ステップS7130を実行する演出制御用マイ
コン91)を備え、
前記可動体制御手段は、
前記開始条件の成立後から前記終了条件の成立前で前記演出可動体が前記待機位置に
復帰しているときに前記変動演出が開始されることに基づいて、前記演出可動体を前記動
作位置へ駆動させて前記演出可動体が前記動作位置にある状態を前記終了条件が成立する
まで維持(ステップS7133を実行)するものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、設定画像が表示されているときに変動演出が開始されると
、設定画像の表示が終了すると共に演出可動体が動作位置へ駆動する。よって、変動演出
の開始と同時に演出可動体が動作位置にある状態が維持される演出を再開することが可能
である。
<G>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
特定操作(ON操作)がされると電源を投入する電源投入手段(電源スイッチ155)
を備え、
前記可動体制御手段は、前記開始条件の成立として前記電源投入手段により電源が投入
されることに基づいて、前記待機位置にある前記演出可動体を前記動作位置へ駆動させた
後に前記演出可動体が前記動作位置にある状態を前記終了条件が成立するまで維持するこ
とが可能な(ステップS4506を実行する)ものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、遊技場での営業開始時間前に、遊技場の従業員が電源を投
入することにより、当該遊技機が稼働状態になると共に、演出可動体が動作位置にある状
態になる。そのため、営業開始時間後で比較的直ぐに(例えば午前中に)遊技場に来た遊
技者には、始めから動作位置にある演出可動体を見せることにより、インパクトを与える
ことが可能である。
なお上記形態の特徴及び上記した変形例の特徴をそれぞれ組み合わせて実施することは
勿論可能である。
1…パチンコ遊技機
3…遊技領域
6…左下用演出図柄
7…画像表示装置
7a…表示画面
7b…中央部領域
7d…左下部領域
8a…特別中央用演出図柄
15…盤可動体
63…演出ボタン
68…セレクトボタン
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
155…電源スイッチ
600…枠可動体
しかしながら、視認性を担保しつつ演出可動体を用いた演出にはまだ改善の余地があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、視認性を担保しつつ演出可動体を用いて新たな興趣を与えることが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
当たり判定の結果が当たりである場合に遊技者に有利な特別遊技を実行可能な遊技機において、
表示画面を有する表示装置と
前記表示画面よりも前方で変位可能な演出可動体と、
前記演出可動体を所定の待機位置、又は前記待機位置よりも前記表示画面の隠れる領域が多い動作位置に少なくとも変位可能な可動体制御手段と、
遊技者が操作可能な操作手段と、
前記表示画面上で演出図柄を変動表示させたあと、前記当たりの判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する変動演出実行手段と、を備え、
前記変動演出実行手段は、前記当たりの判定の結果が当たりである場合に、前記変動演出の少なくとも一部として前記当たりの判定結果が当たりであることを報知する当選報知演出を実行するものであり、
前記可動体制御手段は、
所定の開始条件の成立に基づいて前記待機位置にある前記演出可動体を前記動作位置に変位させた後に前記演出可動体が前記動作位置にある状態を維持し、所定の終了条件の成立に基づいて前記動作位置にある前記演出可動体を前記待機位置に変位させるものであり、
前記開始条件は、遊技者による前記操作手段への特定の操作に基づくことであり、
前記終了条件は、前記変動演出実行手段により前記当選報知演出が実行されることであることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、視認性を担保しつつ演出可動体を用いて新たな興趣を与えることが可能である。

Claims (1)

  1. 遊技領域に設けられた入球口と、
    前記入球口への遊技球の入球に基づいて数値情報を取得する数値情報取得手段と、
    前記数値情報取得手段により取得された数値情報に基づいて当たりか否かの当否判定を
    行う当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を示す識別図柄を変動表示したあと停止表示する識別図柄表示手段
    と、
    前記識別図柄が当たりを示す特定の停止態様で停止表示されたあと、前記遊技領域に設
    けられた特別入賞口を開放する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    表示画面を有する表示装置と、
    前記識別図柄の変動表示に同期して、前記表示画面上で演出図柄を変動表示したあと、
    前記当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する変動演出実行手
    段と、
    前記表示画面よりも前方で変位可能な演出可動体と、
    前記演出可動体を所定の待機位置から当該待機位置よりも前記表示画面の隠れる領域が
    多い動作位置へ駆動可能であると共に、前記動作位置から前記待機位置へ復帰可能な可動
    体制御手段と、を備える遊技機において、
    前記表示画面の表示領域には、前記演出可動体が前記待機位置にあるときに当該演出可
    動体によって隠れない第1表示領域と、前記演出可動体が前記動作位置にあるときに当該
    演出可動体によって隠れない第2表示領域とがあり、
    前記演出図柄には、前記第1表示領域にて変動表示及び停止表示される第1演出図柄と
    、前記第2表示領域にて変動表示及び停止表示される第2演出図柄とが少なくともあり、
    前記変動演出実行手段は、
    前記演出可動体が前記待機位置から前記動作位置へ駆動する途中で前記変動演出を開
    始する場合には、前記第1表示領域にて前記第1演出図柄の変動表示を開始すると共に、
    前記第2表示領域にて前記第2演出図柄の変動表示を開始するものであることを特徴とす
    る遊技機。
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