JP2019195402A - 外科処置具用カバー - Google Patents

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大輔 原口
恭平 滝川
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恭平 滝川
憲昭 金澤
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憲昭 金澤
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Abstract

【課題】接触力測定の阻害を抑制することができる外科処置具用カバーを提供する。【解決手段】棒状に延びる基部51の端部に処置部53が設けられ、基部51および処置部53の間に処置部53の姿勢を遠隔から操作可能な関節部61を有する外科用処置具50に配置される筒状に形成されたカバー10であって、基部51側の部分であって基部51の外周面に配置される根元部11と、処置部53側の部分であって処置部53の少なくとも一部の周囲を覆う先端部と、根元部11および先端部に挟まれた部分であって関節部61の周囲を覆うものであって、根元部11と比較して柔軟性が高い中央部15と、が設けられていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外科処置具用カバーに関する。
近年、手術支援ロボットを用いた内視鏡外科手術が普及しつつある。手術支援ロボットの鉗子にはロール、ピッチ、およびヨーの合計3つの自由度を持つ関節部が設けられている。この関節部により、鉗子の先端はロール方向、ピッチ方向、およびヨー方向に回動可能となり、操作者の手首関節の動きを再現することができる。
上述の鉗子がモノポーラ型電気メスである場合、鉗子の周囲に絶縁用のカバーが設けられる(例えば、特許文献1参照。)。この絶縁用カバーは、例えば鉗子の関節部が周囲と接触することによる意図しない不具合の発生を抑制するものである。
また、従来の一部の手術支援ロボットには、鉗子先端が対象物に接触しているか否か、接触することにより鉗子先端に働く反力(以下「接触力」とも表記する。)等を操作者に伝える構成を有していない。そのため、操作者は視覚により得られる情報に基づいて、鉗子先端が対象物に接触しているか否か、接触力の強弱などを判断している。
特許第5624420号公報
その一方で、鉗子先端に働く接触力を操作者に伝えるために、接触力を検知するセンサを備えた手術支援ロボットも知られている。センサとしては、鉗子先端の近傍に配置されるものが一般的に知られている。
上述のように絶縁用カバーが設けられた場合、精緻な接触力の測定が阻害される場合がある。つまり、鉗子先端や関節部の動きに対して絶縁用カバーが干渉するため、センサには、接触力の他に絶縁用カバーの抵抗力も測定される。言い換えると、センサが接触力とは関係のない他の力も測定してしまい、精緻な接触力の測定が阻害されるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、接触力測定の阻害を抑制することができる外科処置具用カバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様に係る外科処置具用カバーは、棒状に延びる基部の端部に処置部が設けられ、前記基部および前記処置部の間に処置部の姿勢を遠隔から操作可能な関節部を有する外科用処置具に配置される筒状に形成されたカバーであって、前記基部側の部分であって前記基部の外周面に配置される根元部と、前記処置部側の部分であって前記処置部の少なくとも一部の周囲を覆う先端部と、前記根元部および前記先端部に挟まれた部分であって前記関節部の周囲を覆うものであって、前記根元部と比較して柔軟性が高い中央部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る外科処置具用カバーによれば、中央部は根元部と比較して柔軟性が高く形成されているため、処置部が姿勢を変化させる際に、カバーと処置部や関節部との干渉に起因して発生する接触力とは関係のない他の力を小さくすることができる。そのため、処置部に働く接触力を測定するセンサは、接触力の測定精度を高めやすい。
また根元部の柔軟性を抑制することにより、根元部を外科用処置具に取り付けやすくなるとともに、外科用処置具と外科用処置具カバーとが相対移動しにくくなる。なお柔軟性は、根元部と比較して中央部の厚さを薄くすることや、軟らかい材料を用いて形成すること等により確保する方法を例示することができる。
また、カバーと処置部や関節部との干渉により生じる他の力が小さくなるため、処置部の姿勢を変化させるために必要とされる力である操作力が小さくなる。そのため、処置部の姿勢を変化させる駆動力を発生させる駆動源の選択肢を広げることができる。例えば、空気などの気体の圧力を利用して駆動力を発生させる空気圧アクチュエータなどを駆動源として用いることが可能となる。空気圧アクチュエータを駆動源として用いた場合、接触力を測定するセンサを空気圧アクチュエータの近傍に設けることができ、処置部や関節部の周辺の構成を小型化させやすい。
本発明の第2の態様に係る外科処置具用カバーは、棒状に延びる基部の端部に処置部が設けられ、前記基部および前記処置部の間に処置部の姿勢を遠隔から操作可能な関節部を有する外科用処置具に配置される筒状に形成されたカバーであって、前記基部側の部分であって前記基部の外周面に配置される根元部と、前記処置部側の部分であって前記処置部の少なくとも一部の周囲を覆う先端部と、前記根元部および前記先端部に挟まれた部分であって前記関節部の周囲を覆うものであって、前記根元部よりも径が大きく形成されている中央部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る外科処置具用カバーによれば、根元部と比較して中央部の径が大きく形成されていることにより、カバーと処置部や関節部との干渉が発生しにくくなる。そのため、当該干渉に起因して発生する接触力とは関係のない他の力が、処置部に働く接触力を測定するセンサに測定され難くなる。
上記発明の第2の態様において前記関節部は、前記基部が延びる方向に対して交差する方向に延びる回動軸線まわりに回動する構成を有し、前記中央部は、少なくとも前記回動軸線に対応する位置において径が前記根元部よりも大きく形成されていることが好ましい。
このように中央部の回動軸線に対応する位置の径を大きくすることにより、カバーと処置部や関節部との干渉を抑制しやすくなる。回動軸線は1つであってもよい複数であってもよい。回動軸線が複数である場合には、それぞれの回動軸線に対応する位置において径が大きく形成される。複数の箇所で径が大きく形成される際には、それぞれにおいて根元部よりも径が大きく形成されればよく、同じ径に形成されてもよいし異なる径に形成されてもよい。
上記発明の第1の態様において前記関節部は、形状が変形することにより湾曲する湾曲領域を有し、前記中央部は、少なくとも前記湾曲領域に対応した部分に形成された蛇腹形状を有することが好ましい。
このように関節部の湾曲領域に対応する部分に蛇腹形状を形成することにより、関節部が湾曲すると、関節部の変形に追従して中央部の蛇腹形状が伸縮する。そのため、カバーと処置部や関節部との干渉に起因して発生する接触力とは関係のない他の力を抑制しやすくなる。
上記発明の第1の態様において前記中央部には、表面から突出するとともにらせん状に延びる梁部が設けられていることが好ましい。
このように梁部を設けることにより、中央部の変形の容易さを確保しつつ、中央部の形状を保ち易くすることができる。例えば、外科処置具用カバーを外科用処置具に取り付ける場合、梁部が設けられていない場合と比較して、外科処置具用カバーの形状が保たれやすく取付け作業が行いやすい。その一方で、梁部はらせん状に延びる形状であるため、処置部の姿勢が変化する方向への変形の容易さは確保されやすい。
本発明の第1の態様に係る外科処置具用カバーによれば、根元部と比較して中央部の柔軟性を高く形成することより、処置部が姿勢を変化させる際に、カバーと処置部や関節部との干渉に起因して発生する接触力とは関係のない他の力が小さくなるため、接触力測定の阻害を抑制しやすくなるという効果を奏する。
本発明の第2の態様に係る外科処置具用カバーによれば、根元部と比較して中央部の径が大きく形成されていることにより、カバーと処置部や関節部との干渉が発生しにくくなるため、接触力測定の阻害を抑制しやすくなるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るによる外科処置具用カバーの構成を説明する斜視図である。 図1の外科処置具用カバーの構成を説明する正面視図である。 本発明の第2の実施形態に係るによる外科処置具用カバーの構成を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るによる外科処置具用カバーの構成を説明する断面視図である。 図5の外科処置具用カバーの構成を説明する部分斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るによる外科処置具用カバーの構成を説明する断面視図である。 図6の外科処置具用カバーの構成を説明する斜視図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態にかかる外科処置具用カバーついて図1および図2を参照しながら説明する。本実施形態の外科処置具用カバー10は、図1および図2に示すように、外科用処置具50に配置されるものである。
外科用処置具50は、内視鏡外科手術などの手術支援ロボットを用いた出術に用いられる処置具である。外科用処置具50には、基部51、処置部53、および、関節部61が主に設けられている。
基部51は棒状に延びて形成された部材であり、その先端に処置部53、および、関節部61が設けられたものである。また、基部51の内部は、例えば処置部53や関節部61の操作に用いられるワイヤなどの操作索などが挿通される空洞が設けられている。
処置部53は外科用処置具50の先端に設けられた部材であり、関節部61により姿勢が変更可能に配置されたものである。本実施形態では、処置部53が鉗子であって、モノポーラ型電気メスである例に適用して説明する。なお、処置部53は、上述のように鉗子であってもよいし、内視鏡外科手術などに用いられる鉗子以外のものであってもよく、特に限定するものではない。
関節部61は、基部51および処置部53の間に配置される部材であり、外部からの遠隔操作により基部51に対する処置部53の向きおよび姿勢を変えるものである。具体的には、基部51側の第1回動部62、および、処置部53側の第2回動部66から主に構成されたものである。なお、本実施形態において第1回動部62および第2回動部66は、導電性を有する材料、例えば金属材料から形成されている例に適用して説明する。
第1回動部62は、基部51が延びる方向に対して直交する第1軸線63まわりに回動可能に配置されたものである。また、第1回動部62は、基部51に対して回動可能に支持された部材でもある。
第1回動部62には、第1回動部62の回動を操作するワイヤが巻き付けられる円柱状または円板盤状に形成された部分、および、第2回動部66を回動可能に支持する部分が主に設けられている。更に、第2回動部66の回動を操作する他のワイヤのガイドに用いられるガイド部64が設けられている。第1回動部62には、基部51の内部を通って延びるワイヤが巻きつけられ、当該ワイヤを操作することにより基部51に対する第1回動部62の回動が操作される。
第2回動部66は、基部51が延びる方向および第1軸線63に対して直交する第2軸線67まわりに回動可能に配置されたものである。また、第2回動部66は、第1回動部62に対して回動可能に支持された円柱状または円板盤状に形成された部材である。さらに、第2回動部66は、鉗子である処置部53の開閉動作を行うものでもある。
第2回動部66には、基部51の内部を通って延びる他のワイヤが巻きつけられ、当該他のワイヤを操作することにより第1回動部62に対する第2回動部の回動および処置部53の開閉動作が操作される。
なお、第1軸線63および第2軸線67の少なくとも一方は、上述のように基部51が延びる方向に対して直交していてもよいし、単に交差しているだけでも良い。また、第1軸線63および第2軸線67は、上述のように互いに直交していてもよいし、単に交差しているだけでもよい。
外科処置具用カバー10は、外科用処置具50における少なくとも基部51の周囲を覆う筒状に形成された部材である。本実施形態では、外科処置具用カバー10が絶縁性を有する材料、例えば、内視鏡外科手術などで使用可能なゴムなどの柔軟性を有する材料から形成されている例に適用して説明する。外科処置具用カバー10には、根元部11と、先端部12と、中央部15と、が主に設けられている。
根元部11は、外科処置具用カバー10における基部51側の部分である。外科処置具用カバー10が外科用処置具50に配置された際に、基部51の先端側の外周面に配置される部分でもある。根元部11の内径は、配置される基部51の先端側の径よりも小さく形成される。根元部11が基部51の先端側に配置されると根元部11の径が広げられ、根元部11の径が元に戻る力により外科処置具用カバー10が基部51に固定される。
先端部12は、外科処置具用カバー10における処置部53側の部分である。外科処置具用カバー10が外科用処置具50に配置された際に、処置部53における少なくとも基部51側の一部の周囲を覆うものである。
中央部15は、外科処置具用カバー10における根元部11および先端部12に挟まれた部分である。また、外科処置具用カバー10が外科用処置具50に配置された際に、関節部61の周囲を覆うものである。
中央部15は、根元部11と比較して高い柔軟性を有している。比較して高い柔軟性を持たせる方法としては、中央部15の厚さを根元部11の厚さよりも薄くする方法が挙げられる。その他にも、中央部15を構成する材料が、根元部11を構成する材料よりも柔軟性を有するものであってもよい。
中央部15は、根元部11に隣接する位置から第1軸線63に対応する位置に向かって径が大きくなるように形成され、第1軸線63に対応する位置から第2軸線67に対応する位置に向かって径が小さくなるように形成されている。なお、根元部11に隣接する位置と比較して第2軸線67に対応する位置は径が大きく形成されている。そして先端部12は、中央部15と隣接する位置から処置部53側に向かって径が小さくなるように形成されている。
さらに中央部15は、根元部11と比較して大きな径を有する形状に形成されている。また中央部15は、先端部12とも比較して大きな径を有する形状に形成されている。ここで、径は少なくとも内径であるが、内径および外径の両者であってもよい。
次に、上記の構成からなる外科用処置具50および外科処置具用カバー10における動作について説明する。
外科用処置具50の関節部61は、ワイヤおよび他のワイヤを操作することにより、それぞれ第1軸線63および第2軸線67まわりに回動する。ワイヤおよび他のワイヤの操作量に応じて第1軸線63および第2軸線67まわりの回動量が制御される。これにより基部51に対する処置部53の相対的な姿勢が操作される。また、他のワイヤの操作により、鉗子である処置部53の開閉動作が操作される。
ワイヤおよび他のワイヤの操作には、空気などの気体の圧力を利用して駆動力を発生させる空気圧アクチュエータが用いられる。さらに、空気圧アクチュエータに設けられたセンサ、または、空気圧アクチュエータの近傍に配置されたセンサにより、処置部53に働く接触力が測定される。ここで、接触力には、処置部53が対象物を挟んだ際に生じる反力や、処置部53が周囲の障害物などの接触した際に生じる反力などが含まれる。
上記の構成の外科処置具用カバー10によれば、中央部15は根元部11と比較して柔軟性が高く形成されているため、処置部53が姿勢を変化させる際に、外科処置具用カバー10と処置部53や関節部61との干渉に起因して発生する抵抗力、言い換えると接触力とは関係のない他の力を小さくすることができる。そのため、処置部53に働く接触力を測定するセンサは、接触力の測定精度を高めやすい。
また根元部11の柔軟性を中央部15と比較して抑制する(柔軟性を低くする)ことにより、根元部11を外科用処置具50に取り付けやすくなるとともに、外科用処置具50と外科処置具用カバー10とが相対移動しにくくなる(外科処置具用カバー10がずれにくくなる)。
また、外科処置具用カバー10と処置部53や関節部61との干渉により生じる抵抗力(他の力)が小さくなるため、処置部53の姿勢を変化させるために必要とされる力である操作力が小さくなる。そのため、処置部53の姿勢を変化させる駆動力を発生させる駆動源の選択肢を広げることができる。例えば、空気などの気体の圧力を利用して駆動力を発生させる空気圧アクチュエータなどを駆動源として用いることが可能となる。空気圧アクチュエータを駆動源として用いた場合、接触力を測定するセンサを空気圧アクチュエータの近傍に設けることができ、処置部53や関節部61の周辺の構成を小型化させやすい。
根元部11と比較して中央部15の径を大きく形成することにより、外科処置具用カバー10と処置部53や関節部61との干渉が発生しにくくなる。そのため、当該干渉に起因して発生する抵抗力、言い換えると接触力とは関係のない他の力が、処置部53に働く接触力を測定するセンサに測定され難くなる。
このように中央部の回動軸線に対応する位置の径を大きくすることにより、カバーと処置部や関節部との干渉を抑制しやすくなる。回動軸線は1つであってもよい複数であってもよい。回動軸線が複数である場合には、それぞれの回動軸線に対応する位置において径が大きく形成される。複数の箇所で径が大きく形成される際には、それぞれにおいて根元部よりも径が大きく形成されればよく、同じ径に形成されてもよいし異なる径に形成されてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。本実施形態の外科処置具用カバーの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、中央部などの形状が異なっている。よって、本実施形態においては、図3を用いて中央部などの形状について説明し、第1の実施形態と同じ部分の説明を省略する。
本実施形態の外科処置具用カバー110は、図3に示すように、外科用処置具150に配置されるものである。本実施形態における外科用処置具150には、基部51、処置部53、および、関節部161が主に設けられている。
関節部161は、第1の実施形態の外科用処置具50における関節部61とは異なり、外部からの遠隔操作により湾曲領域162の形状が変形して湾曲するものである。このように湾曲することにより、基部51に対する処置部53の向きおよび姿勢を変えるものである。
本実施形態の外科処置具用カバー110には、図3に示すように、根元部11と、先端部112と、中央部115と、が主に設けられている。なお、本実施形態の外科処置具用カバー110は、第1の実施形態の外科処置具用カバー10と同様に、絶縁性を有する材料、例えば、内視鏡外科手術などで使用可能なゴムなどの柔軟性を有する材料から形成されている。
先端部112は、外科処置具用カバー110における処置部53側の部分である。外科処置具用カバー110が外科用処置具150に配置された際に、処置部53における少なくとも基部51側の一部の周囲を覆うものである。
中央部115は、外科処置具用カバー110における根元部11および先端部112に挟まれた部分である。また、外科処置具用カバー110が外科用処置具150に配置された際に、少なくとも湾曲領域162に対応した部分が蛇腹形状に形成され、かつ、関節部161の周囲を覆うものである。本実施形態における蛇腹形状は、突出部がらせん状に延びる形状を有している例に適用して説明する。
中央部115は、蛇腹形状に形成されていることにより、根元部11と比較して高い柔軟性を有している。また、根元部11や先端部112と比較して径が大きくなるように形成されている。
上記の構成からなる外科用処置具150および外科処置具用カバー110における動作については、第1の実施形態の外科用処置具50および外科処置具用カバー10と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成によれば、中央部115における湾曲領域162に対応する部分に蛇腹形状を形成することにより、関節部161が湾曲すると、関節部161の変形に追従して中央部115の蛇腹形状が伸縮する。そのため、外科処置具用カバー110と処置部53や関節部161との干渉に起因して発生する抵抗力、言い換えると接触力とは関係のない他の力を抑制しやすくなる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図4および図5を参照しながら説明する。本実施形態の外科処置具用カバーの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、中央部の形状が異なっている。よって、本実施形態においては、図4および図5を用いて中央部などの形状について説明し、第1の実施形態と同じ部分の説明を省略する。
本実施形態の外科処置具用カバー210には、図4および図5に示すように、根元部11と、先端部12と、中央部215と、が主に設けられている。なお、本実施形態の外科処置具用カバー210は、第1の実施形態の外科処置具用カバー10と同様に、絶縁性を有する材料、例えば、内視鏡外科手術などで使用可能なゴムなどの柔軟性を有する材料から形成されている。
中央部215は、外科処置具用カバー210における根元部11および先端部12に挟まれた部分であり、関節部61の周囲を覆うものである。また、中央部215の内周面(表面)には、内周面から突出するとともにらせん状に延びる梁部216が設けられている。
なお、本実施形態では、梁部216が中央部215に設けられている例に適用して説明するが、梁部216が設けられる位置としては、中央部215以外に根元部11や、先端部12に設けられていてもよい。
上記の構成からなる外科処置具用カバー210における動作については、第1の実施形態の外科用処置具50および外科処置具用カバー10と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成のように梁部216を設けることにより、中央部215の変形の容易さを確保しつつ、中央部215の形状を保ち易くすることができる。例えば、外科処置具用カバー210を外科用処置具に取り付ける場合、梁部216が設けられていない場合と比較して、外科処置具用カバー210の形状が保たれやすく取付け作業が行いやすい。その一方で、梁部216はらせん状に延びる形状であるため、処置部53の姿勢が変化する方向への変形の容易さは確保しやすい。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について図6および図7を参照しながら説明する。
本実施形態の外科処置具用カバーの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、中央部の形状が異なっている。よって、本実施形態においては、図6および図7を用いて中央部などの形状について説明し、第1の実施形態と同じ部分の説明を省略する。
本実施形態の外科処置具用カバー310は、図6および図7に示すように、外科用処置具350に配置されるものである。本実施形態における外科用処置具350には、基部51、処置部53、および、関節部361が主に設けられている。
関節部361は、基部51および処置部53の間に配置される部材であり、外部からの遠隔操作により基部51に対する処置部53の向きおよび姿勢を変えるものである。具体的には、基部51側の第1回動部362、および、処置部53側の第2回動部366から主に構成されたものである。なお、本実施形態において第1回動部362および第2回動部366は、導電性を有する材料、例えば金属材料から形成されている例に適用して説明する。
第1回動部362は、基部51が延びる方向に対して直交する第1軸線363まわりに回動可能に構成されたものであり、基部51に対して回動可能に構成された部材でもある。
第2回動部366は、基部51が延びる方向に対して直交する第2軸線367まわりに回動可能に構成されたものであり、第1回動部362に対して回動可能に構成された部材でもある。
本実施形態の外科処置具用カバー310には、図6および図7に示すように、根元部11と、先端部312と、中央部315と、が主に設けられている。なお、本実施形態の外科処置具用カバー310は、第1の実施形態の外科処置具用カバー10と同様に、絶縁性を有する材料、例えば、内視鏡外科手術などで使用可能なゴムなどの柔軟性を有する材料から形成されている。
先端部312は、外科処置具用カバー310における処置部53側の部分である。外科処置具用カバー310が外科用処置具350に配置された際に、処置部53における少なくとも基部51側の一部の周囲を覆うものである。
中央部315は、外科処置具用カバー310における根元部11および先端部312に挟まれた部分である。また、外科処置具用カバー310が外科用処置具350に配置された際に、少なくとも第1回動部362および第2回動部366に対応した部分が蛇腹形状に形成され、かつ、関節部161の周囲を覆うものである。
本実施形態における蛇腹形状は、円環状の突出部が並んで配置されている例に適用して説明する。中央部315は、蛇腹形状に形成されていることにより、根元部11と比較して高い柔軟性を有している。
上記の構成からなる外科用処置具350および外科処置具用カバー310における動作については、第1の実施形態の外科用処置具50および外科処置具用カバー10と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成の外科処置具用カバー310によれば、中央部315は根元部11と比較して柔軟性が高く形成されているため、処置部53が姿勢を変化させる際に、外科処置具用カバー310と処置部53や関節部361との干渉に起因して発生する抵抗力、言い換えると接触力とは関係のない他の力を小さくすることができる。そのため、処置部53に働く接触力を測定するセンサは、接触力の測定精度を高めやすい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本発明を上記の実施形態に適用したものに限られることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定するものではない。
10,110,210,310…外科処置具用カバー、11…根元部、12,112,312…先端部、15,115,215,315…中央部、50,150,350…外科用処置具、51…基部、53…処置部、61,361…関節部、162…湾曲領域、216…梁部

Claims (5)

  1. 棒状に延びる基部の端部に処置部が設けられ、前記基部および前記処置部の間に処置部の姿勢を遠隔から操作可能な関節部を有する外科用処置具に配置される筒状に形成されたカバーであって、
    前記基部側の部分であって前記基部の外周面に配置される根元部と、
    前記処置部側の部分であって前記処置部の少なくとも一部の周囲を覆う先端部と、
    前記根元部および前記先端部に挟まれた部分であって前記関節部の周囲を覆うものであって、前記根元部と比較して柔軟性が高い中央部と、
    が設けられていることを特徴とする外科処置具用カバー。
  2. 棒状に延びる基部の端部に処置部が設けられ、前記基部および前記処置部の間に処置部の姿勢を遠隔から操作可能な関節部を有する外科用処置具に配置される筒状に形成されたカバーであって、
    前記基部側の部分であって前記基部の外周面に配置される根元部と、
    前記処置部側の部分であって前記処置部の少なくとも一部の周囲を覆う先端部と、
    前記根元部および前記先端部に挟まれた部分であって前記関節部の周囲を覆うものであって、前記根元部よりも径が大きく形成されている中央部と、
    が設けられていることを特徴とする外科処置具用カバー。
  3. 前記関節部は、前記基部が延びる方向に対して交差する方向に延びる回動軸線まわりに回動する構成を有し、
    前記中央部は、少なくとも前記回動軸線に対応する位置において径が前記根元部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の外科処置具用カバー。
  4. 前記関節部は形状が変形することにより湾曲する湾曲領域を有し、
    前記中央部は、少なくとも前記湾曲領域に対応した部分に形成された蛇腹形状を有することを特徴とする請求項1に記載の外科処置具用カバー。
  5. 前記中央部には、表面から突出するとともにらせん状に延びる梁部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外科処置具用カバー。
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