JP2019193680A - 圧力測定用カテーテル - Google Patents

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忠雄 松永
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Abstract

【課題】より正確な圧力測定を行うことができる圧力測定用カテーテルを提供する。【解決手段】カテーテル本体11が、外径が0.38mm乃至0.89mmの管状で、側面に中空部11aに連通する開口23を有している。圧力センサ12が、開口23を通して圧力を測定可能に、カテーテル本体11の中空部11aに配置されている。圧力センサ12は、先端に設けられた薄膜のダイヤフラム25の変位に基づいて圧力を測定するよう構成されている。圧力センサ12は、ダイヤフラム25が、カテーテル本体11の長さ方向に対して垂直を成し、カテーテル本体11の長さ方向に沿って開口23からずれた位置で、開口23の側になるよう配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力測定用カテーテルに関する。
小型の圧力センサを利用した、体内局所の圧力を測定するためのセンサ装置として、中空のカテーテルやガイドワイヤから成る支持部材と、その内部に長さ方向に沿って埋め込まれた光ファイバと、光ファイバの先端面に対して内部空間を画成するように周囲が密着して取り付けられたダイヤフラムおよびダイヤフラムの内面に備えられた反射層とから成る光ファイバ型の圧力センサとを有し、圧力センサのダイヤフラム外側面を外部に露出するよう、支持部材の側面に窓部が設けられているセンサ装置が、本発明者等により開発されている(例えば、特許文献1参照)。また、このセンサ装置で使用される光ファイバ型の圧力センサも、本発明者等により開発されている(例えば、特許文献2参照)。
また、膵炎は、最悪の場合には、死に至る病気であり、その危険性を評価するために、十二指腸乳頭括約筋の機能を調べる検査が行われている。十二指腸乳頭括約筋は、胆管や膵管を囲んでおり、胆汁および膵液の量を調整している。この十二指腸乳頭括約筋がコントロールを失うと、膵管圧力が上昇して膵酵素が漏れ、膵炎を引き起こす。このため、十二指腸乳頭括約筋機能不全(SOD;Sphincter of Oddi Dysfunction)を検出し、適切な治療につなげることが求められている。そのため、従来より、圧力センサを利用して膵炎の危険性を評価するために、十二指腸乳頭括約筋の内圧測定(SOM;Sphincter of Oddi Manometry)が行われている。
SODの場合には、十二指腸乳頭括約筋の開口部の圧力および胆管の圧力が異常に高くなることが知られており、十二指腸乳頭括約筋の内圧測定(SOM)を行い、十二指腸乳頭括約筋の開口部の圧力および胆管の圧力を測定することにより、SODの診断が行われている。従来、SOMを行う装置として、1または複数の側孔を有するカテーテル本体と、カテーテル本体の側孔から水を還流させるポンプシステムと、その水の圧力を測定する測定器とを有し、カテーテル本体を十二指腸乳頭括約筋の開口部等に挿入して圧力測定を行うものがある(例えば、特許文献3参照)。
このSOM装置は、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP;Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)の内視鏡(例えば、オリンパスメディカル(株)社製「JF−240」)のチャンネルに取り付けて使用される。なお、ERCP自体は、胆のうや胆管、膵管の状態を調べる検査であるが、その内視鏡を利用して、検査だけでなく、内視鏡的手術やステント留置などの治療も行われている。
また、SOM装置の他に、圧力測定可能な挿入器具として、血管造影用カテーテルや経皮的冠状動脈形成術用カテーテルの挿入を案内するガイドワイヤの先端近接部に、血圧または生理的体腔内圧を測定およびモニターするための半導体型圧力センサを装着したものが開発されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−291945号公報 特許第3393370号公報 国際公開第03/047447号 特開平11−33004号公報
特許文献1に記載のセンサ装置は、圧力センサのダイヤフラム外側面が、支持部材の側面の窓部の位置に配置され、外部に露出していることから、外部の圧力がダイヤフラムの側面方向から作用するため、圧力を正確に測定することができないという課題があった。
また、特許文献3に記載のSOM装置は、カテーテル本体の外径が1.7mm程度あり、十二指腸乳頭括約筋の開口部に挿入するのが難しいという課題があった。このため、挿入できるまで繰り返し挿入を試みる必要があり、十二指腸乳頭括約筋周辺の粘膜を傷つけて、ERCP後膵炎を引き起こす危険性があるという課題があった。また、特許文献3に記載のSOM装置は、ERCPで使用する撮像カテーテルと一緒に使用することができないため、SOMを行う際に、撮像カテーテルをERCPの内視鏡のチャンネルから取り外す必要があり、検査時間が長くなり、放射線被曝量が増加してしまうという課題があった。また、特許文献3に記載のSOM装置は、水を注入して圧力を測定するものであるが、水の注入がERCP後膵炎を引き起こす可能性があるという課題もあった。
特許文献4に記載の圧力センサ付きガイドワイヤは、圧力センサで圧力を測定するモニター孔の位置が、ガイドワイヤの先端から50mm以内に設けられているため、SOMに使用すると、圧力の測定中に十二指腸乳頭括約筋の開口部から抜けやすいという課題があった。測定中に十二指腸乳頭括約筋の開口部から抜けると、周辺の粘膜を傷つけて、ERCP後膵炎を引き起こす危険性がある。
また、特許文献1に記載のセンサ装置は、血管等の体内の局所的な箇所での一般的な圧力測定を行うことを目的としており、SOMのような特異な場所での圧力測定を考慮した設計にはなっていないという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、より正確な圧力測定を行うことができる圧力測定用カテーテルを提供することを目的とする。また、十二指腸乳頭括約筋の開口部での圧力測定に適しており、十二指腸乳頭括約筋の開口部に挿入しやすく、測定中に十二指腸乳頭括約筋の開口部から抜けるのを防止することができ、比較的短い時間で測定可能で、ERCP後膵炎の危険性を低減することができる圧力測定用カテーテルを提供することも目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧力測定用カテーテルは、管状で、側面に中空部に連通する開口を有するカテーテル本体と、前記開口を通して圧力を測定可能に、前記中空部に配置された圧力センサとを有し、前記圧力センサは、先端に設けられた薄膜の変位に基づいて圧力を測定するよう構成されており、前記薄膜が、前記カテーテル本体の長さ方向に対して垂直を成し、前記カテーテル本体の長さ方向に沿って前記開口からずれた位置で、前記開口側になるよう配置されていることを特徴とする。
本発明に係る圧力測定用カテーテルは、圧力センサの薄膜がカテーテル本体の開口からずれた位置に配置されているため、カテーテル本体の外部の圧力が、カテーテル本体の開口を通して、薄膜の側方からではなく、薄膜の表面に向かってほぼ垂直方向から作用する。このため、薄膜が、カテーテル本体の長さ方向に沿って開口の一方の縁から他方の縁の間に配置されている場合に比べて、より正確な圧力測定を行うことができる。
本発明に係る圧力測定用カテーテルは、薄膜の開口からのずれの量が、カテーテル本体の開口の最も近い縁から、好ましくは80μmm〜150μmであり、より好ましくは、80μm〜120μmである。薄膜の開口からのずれの量が80μmより小さいとき、カテーテル本体の開口の最も近い縁に近すぎるため、外部の圧力が薄膜の表面に向かって斜め方向から作用し、測定精度が低下してしまう。また、薄膜の開口からのずれの量が150μmより大きいとき、カテーテル本体の開口から遠く、外部の圧力が薄膜まで正確に伝わりにくくなるため、やはり測定精度が低下してしまう。
本発明に係る圧力測定用カテーテルで、前記開口は、前記カテーテル本体の長さ方向に沿って、前記カテーテル本体の先端から10cm以上25cm以下の範囲に設けられていることが好ましい。この場合、十二指腸乳頭括約筋の内圧測定(SOM)に適している。すなわち、圧力測定のための開口が、カテーテル本体の先端から10cm以上の位置に設けられているため、例えばカテーテル本体を十二指腸乳頭括約筋の開口部に挿入して測定する際、十二指腸乳頭括約筋の開口部から抜けるのを防止することができる。また、開口がカテーテル本体の先端から25cm以下の位置に設けられているため、SOMを行う際に、カテーテル本体の先端で、十二指腸乳頭括約筋の開口部の奥の胆管を傷つけるのを防ぐことができる。また、圧力センサとして光学センサなどを使用することにより、水の注入を不要とすることができ、ERCP後膵炎の危険性を低減することができる。
また、本発明に係る圧力測定用カテーテルは、カテーテル本体の外径を、既存のガイドワイヤの外径と同じ程度の細さの、0.38mm乃至0.89mmとすることにより、従来のSOM装置と比べ、十二指腸乳頭括約筋の開口部に挿入しやすい。このため、挿入時に十二指腸乳頭括約筋周辺の粘膜を傷つける危険性が小さく、ERCP後膵炎を引き起こす危険性を低減することができる。また、SOMを行う際に、ERCPの内視鏡から撮像カテーテルを取り外す必要がなく、撮像カテーテルを取り外していた従来のSOM装置と比べて、短い時間で測定を行うことができる。
このように、本発明に係る圧力測定用カテーテルは、十二指腸乳頭括約筋の開口部での圧力測定に適しており、安定してSOMを行うことができる。また、本発明に係る圧力測定用カテーテルは、十二指腸副乳頭の開口部や、胆道の内部の胆汁、膵管の内部の膵液の圧力測定にも使用することができる。
本発明に係る圧力測定用カテーテルで、カテーテル本体は、既存の中空のガイドワイヤを利用して構成されていてもよい。カテーテル本体は、特に、外径が0.018インチ(0.46mm)のガイドワイヤを利用して構成されていることが好ましい。開口は、生体粘膜を傷つけないよう、外周縁が面取り加工されていることが好ましい。
本発明に係る圧力測定用カテーテルで、前記開口は、最も長い部分の寸法が200μm乃至350μmであることが好ましい。この場合、十分な解像度で安定して圧力測定を行うことができる。200μmより小さいときには、十分な圧力応答が得られず、350μmより大きいときには、十二指腸乳頭の絨毛が入り込みやすく、圧力測定ができなくなる可能性がある。また、カテーテル本体を細く形成しているため、350μmより大きいときには、カテーテル本体の強度が不足し、使用中に折れる危険性がある。開口は、長方形や長円形など、いかなる形状を成していてもよい。開口が長方形や長円形の場合、カテーテル本体の強度を考慮すると、開口の短軸方向の寸法は、150μm〜200μmであることが好ましい。
本発明に係る圧力測定用カテーテルは、前記開口から前記圧力センサまでの空間に、前記開口での圧力を前記圧力センサに伝達可能な圧力伝達物質が充てんされていることが好ましい。この場合、開口から圧力センサまでの空間に、空気が入り込むのを防ぐことができ、正確な圧力測定を行うことができる。圧力伝達物質は、カテーテル本体の中空部の隙間全体に充てんされていることが好ましい。これにより、十二指腸や胆道、膵管の内部に空気が入るのを防ぐこともできる。圧力伝達物質は、生体適合性を有し、開口から圧力センサまで圧力を伝達可能なものであれば、いかなるものであってもよい。圧力伝達物質は、例えば、シリコーンゲル、ポリアクリルアミドゲル、ポリエチレンオキサイドゲルなどのゲルや、エラストマーなどである。
本発明によれば、より正確な圧力測定を行うことができる圧力測定用カテーテルを提供することができる。また、十二指腸乳頭括約筋の開口部での圧力測定に適しており、十二指腸乳頭括約筋の開口部に挿入しやすく、測定中に十二指腸乳頭括約筋の開口部から抜けるのを防止することができ、比較的短い時間で測定可能で、ERCP後膵炎の危険性を低減することができる圧力測定用カテーテルを提供することもできる。
本発明の実施の形態の圧力測定用カテーテルの(a)断面図、(b)開口付近の拡大断面図である。 図1に示す圧力測定用カテーテルの、圧力センサの(a)断面図、(b)圧力がかかったときの断面図である。 図1に示す圧力測定用カテーテルの、十二指腸乳頭括約筋の開口部での使用状態を示す側面図である。 図1に示す圧力測定用カテーテルの、空気中での圧力測定結果を示すグラフである。 図1に示す圧力測定用カテーテルの、(a)水中での圧力測定試験方法を示す側面図、(b)水中での圧力測定結果を示すグラフである。 図1に示す圧力測定用カテーテルの、(a)寒天中での圧力測定試験方法を示す側面図、(b)寒天中での圧力測定結果を示すグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施の形態の圧力測定用カテーテルを示している。
図1に示すように、圧力測定用カテーテル10は、カテーテル本体11と圧力センサ12と圧力伝達物質13とを有している。
カテーテル本体11は、支持部21と、支持部21の先端側に取り付けられた挿入部22とを有している。支持部21は、湾曲可能な金属製のチューブからなっている。挿入部22は、金属製のコイル22aの外側を、テフロン(登録商標)製のチューブ22bで覆って形成されている。挿入部22は、生体内への挿入時に明確に見えるよう、先端部に白金製のチューブ22cが取り付けられている。カテーテル本体11は、挿入部22の側面に、中空部11aに連通する開口23を有している。開口23は、生体内への挿入時に生体粘膜を傷つけないよう、外周縁が面取り加工されている。カテーテル本体11は、強度を補強するため、開口23の前後に渡って、金属製のコイル22aの代わりに金属製のチューブ22dが取り付けられている。カテーテル本体11は、中空部11aが支持部21から挿入部22まで連通している。また、カテーテル本体11は、開口23より先端側の中空部11aを埋めるよう、金属製の棒体24が挿入されている。
カテーテル本体11は、外径が0.38mm乃至0.89mmである。挿入部22は、長さが20〜30cmである。開口23は、カテーテル本体11の長さ方向に沿って、挿入部22の先端から10cm以上25cm以下の範囲に設けられている。また、開口23は、最も長い部分の寸法が200μm乃至350μmである。なお、図1に示す具体的な一例では、カテーテル本体11は、外径が約0.46mm(0.018インチ)である。開口23は、中心が挿入部22の先端から18cmの位置に設けられている。開口23は、長方形形状を成し、長辺がカテーテル本体11の長さ方向に沿って設けられている。開口23は、長さが300μm、幅が150μmである。
図2に示すように、圧力センサ12は、薄膜から成るダイヤフラム25と、ダイヤフラム25の一方の面の中心付近に取り付けられた、アルミニウム等の金属薄膜から成る反射層26と、ダイヤフラム25の一方の面の周囲に取り付けられたスペーサ27と、スペーサ27に取り付けられた光ファイバ28とを有している。光ファイバ28は、先端面にハーフミラー層28aが取り付けられており、ハーフミラー層28aにスペーサ27が接着されている。これにより、圧力センサ12は、ダイヤフラム25と光ファイバ28の先端面との間に密閉空間が形成され、ファブリ・ペロー干渉計を構成するようになっている。
圧力センサ12は、光ファイバ28から入射した白色光が反射層26で反射して光ファイバ28に戻るときの光路差の変化によるスペクトルのピーク波長の変化を検出することにより、ダイヤフラム25に作用する圧力を測定可能になっている。図2に示す具体的な一例では、圧力センサ12は、特許文献2に記載の圧力センサから成っている。ダイヤフラム25は、SiOから成り、直径が120μm、厚さが0.7μmである。反射層26は、厚さが0.2乃至0.5μm程度である。スペーサ27は、ポリイミド製で、厚さが2乃至5μm程度である。光ファイバ28は、外径が125μmである。
図1に示すように、圧力センサ12は、開口23より後端側の、カテーテル本体11の中空部11aに挿入されている。圧力センサ12は、カテーテル本体11の先端側にダイヤフラム25が配置され、光ファイバ28がカテーテル本体11の後端まで伸びるよう設けられている。圧力センサ12は、薄膜のダイヤフラム25が、カテーテル本体11の長さ方向に対して垂直を成し、開口23から後端側にずれた位置で、開口23の側になるよう配置されている。図1に示す具体的な一例では、薄膜の開口からのずれの量は、カテーテル本体の開口の後端側の縁から80μmである。また、圧力センサ12は、光ファイバ28の先端部の外側面とカテーテル本体11の内側面との間の隙間を埋めるよう、光ファイバ28の先端部がポリイミド製のチューブ29で覆われている。これにより、圧力センサ12は、開口23を通して圧力を測定可能になっている。
図1(b)に示すように、圧力伝達物質13は、生体適合性を有するシリコーンゲルから成っている。圧力伝達物質13は、カテーテル本体11の中空部11aの、開口23から圧力センサ12と金属製の棒体24との間の空間に充てんされている。圧力伝達物質13は、開口23での圧力を圧力センサ12に伝達可能になっている。
次に、作用について説明する。
圧力測定用カテーテル10は、図3に示すように、十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aでの圧力測定(SOM)に好適に使用される。圧力測定用カテーテル10は、先端から十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aに挿入し、開口23が十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aに位置するよう、先端を胆管2の内部にまで挿入して使用される。このとき、圧力測定用カテーテル10は、被測定部に挿入するカテーテル本体11の外径が0.46mm(0.018インチ)であり、既存のガイドワイヤの外径と同じ細さであるため、扱いやすく、従来のSOM装置と比べ、十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aに挿入しやすい。このため、挿入時に十二指腸乳頭括約筋1の周辺の粘膜を傷つける危険性が小さく、ERCP後膵炎を引き起こす危険性を低減することができる。また、SOMを行う際に、ERCPの内視鏡から撮像カテーテルを取り外す必要がなく、撮像カテーテルを取り外していた従来のSOM装置と比べて、短い時間で測定を行うことができる。
また、圧力測定用カテーテル10は、圧力測定のための開口23が、カテーテル本体11の先端から18cmの位置に設けられており、十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aに挿入して測定する際、十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aから抜けるのを防止することができる。また、SOMを行う際に、カテーテル本体11の先端で、十二指腸乳頭括約筋1の開口部1aの奥の胆管2を傷つけるのを防ぐことができる。また、圧力センサ12として光学センサを使用しているため、水の注入が不要であり、ERCP後膵炎の危険性を低減することができる。
圧力測定用カテーテル10は、圧力センサ12のダイヤフラム25がカテーテル本体11の開口23からずれた位置に配置されているため、カテーテル本体11の外部の圧力が、カテーテル本体11の開口23を通して、ダイヤフラム25の表面に向かってほぼ垂直方向から作用し、正確な圧力測定を行うことができる。また、開口23の長さが300μmであり、十分な圧力応答が得られるとともに、十二指腸乳頭の絨毛が入り込みにくいため、十分な解像度で安定して圧力測定を行うことができる。また、開口23の前後を金属製のチューブ22dで補強しているため、開口23によるカテーテル本体11の強度低下も小さく、使用中に折れる危険性が小さい。
圧力測定用カテーテル10は、圧力伝達物質13により、開口23から圧力センサ12および金属製の棒体24までの空間に、空気が入り込むのを防ぐことができ、正確な圧力測定を行うことができる。また、圧力伝達物質13により、十二指腸乳頭括約筋や生体内の粘膜などが、直接圧力センサ12に触れるのを防ぐことができ、安全である。
圧力測定用カテーテル10は、十二指腸乳頭括約筋の開口部での圧力測定以外にも、十二指腸副乳頭の開口部や、胆道の内部の胆汁、膵管の内部の膵液の圧力測定にも使用することができる。
空気中で、圧力測定用カテーテル10の圧力測定試験を行った。試験では、光ファイバ28の後端を制御部31に接続し、制御部31から光ファイバ28に白色光を入射し、ダイヤフラム25で反射し光ファイバ28を通ってきた光を制御部31で受光することにより、圧力測定を行った(以下の試験でも同じ)。また、試験は、チャンバーの内部で行い、チャンバー内部の気圧を−300mmHgから+300mmHgまで増加させ、その後、+300mmHgから−300mmHgまで低下させて、圧力測定を行った。
圧力測定の結果を、図4に示す。図4に示すように、圧力測定用カテーテル10の圧力測定結果は、チャンバー内部の気圧と一致しており、少なくとも測定範囲では、圧力測定用カテーテル10は正確に圧力を測定できることが確認された。
水中で、圧力測定用カテーテル10の圧力測定試験を行った。図5(a)に示すように、試験は、水で満たされた硬質アクリル製のチャンバー32の内部で行った。試験では、チャンバー32の内部の圧力を、チャンバー32の内部に接続されたシリンジ33により変化させ、そのときの水圧を基準水圧とし、チャンバー32の内部に接続されたピエゾ抵抗式圧力センサ34(E&AA OMRON社製)で測定した。試験は、チャンバー32の内部の基準水圧を、0mmHgから始め、圧力を少し上げて、その圧力にしばらく留め、また少し圧力を上げて留めることを繰り返し、+150mmHgまで変化させて行った。
圧力測定の結果を、図5(b)に示す。図5(b)に示すように、圧力測定用カテーテル10の圧力測定結果(図中のグレーの線)は、チャンバー32の内部の基準水圧(図中の黒い線)とほぼ一致しており、圧力測定用カテーテル10は水中でも正確に圧力を測定できることが確認された。
十二指腸乳頭括約筋での圧力測定をシミュレーションするために、図5(a)で使用した装置を改良したものを用いて圧力測定試験を行った。試験では、図6(a)に示すように、水で満たされた硬質アクリル製のチャンバー32の内部に、内部に寒天(agar)36を入れたシリコーンゴム製のチューブ35を入れ、そのチューブ35の内部の寒天36の中に圧力測定用カテーテル10を挿入した。寒天36は、人の粘膜を模擬したものである。試験では、チャンバー32の内部の水圧を、チャンバー32の内部に接続されたシリンジ33により変化させ、そのときのチューブ35および寒天36を介して伝わる圧力を、圧力測定用カテーテル10で測定した。なお、チャンバー32の内部の水圧を基準水圧とし、チャンバー32の内部に接続されたピエゾ抵抗式圧力センサ34(E&AA OMRON社製)で測定している。
圧力測定の結果を、図6(b)に示す。図6(b)に示すように、圧力測定用カテーテル10の圧力測定結果(図中の破線および白抜きの四角)は、チャンバー32の内部の基準水圧(図中の実線および黒丸)よりもやや低い圧力を示しているが、圧力変化の傾向は同じであることが確認された。なお、測定圧力がやや低くなるのは、チューブ35の両端が完全に密封されておらず、測定中に、チューブ35の両端から寒天36が漏れたためであると考えられる。
1 十二指腸乳頭括約筋
1a 開口部
2 胆管

10 圧力測定用カテーテル
11 カテーテル本体
11a 中空部
21 支持部
22 挿入部
22a 金属製のコイル
22b (テフロン(登録商標)製の)チューブ
22c 白金製のチューブ
22d 金属製のチューブ
23 開口
24 金属製の棒体
12 圧力センサ
25 ダイヤフラム
26 反射層
27 スペーサ
28 光ファイバ
28a ハーフミラー層
29 ポリイミド製のチューブ
13 圧力伝達物質

31 制御部
32 チャンバー
33 シリンジ
34 ピエゾ抵抗式圧力センサ
35 (シリコーンゴム製の)チューブ
36 寒天

Claims (5)

  1. 管状で、側面に中空部に連通する開口を有するカテーテル本体と、
    前記開口を通して圧力を測定可能に、前記中空部に配置された圧力センサとを有し、
    前記圧力センサは、先端に設けられた薄膜の変位に基づいて圧力を測定するよう構成されており、前記薄膜が、前記カテーテル本体の長さ方向に対して垂直を成し、前記カテーテル本体の長さ方向に沿って前記開口からずれた位置で、前記開口側になるよう配置されていることを
    特徴とする圧力測定用カテーテル。
  2. 前記開口は、前記カテーテル本体の長さ方向に沿って、前記カテーテル本体の先端から10cm以上25cm以下の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧力測定用カテーテル。
  3. 前記カテーテル本体は、外径が0.38mm乃至0.89mmであることを特徴とする請求項1または2記載の圧力測定用カテーテル。
  4. 前記開口は、最も長い部分の寸法が200μm乃至350μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧力測定用カテーテル。
  5. 前記開口から前記圧力センサまでの空間に、前記開口での圧力を前記圧力センサに伝達可能な圧力伝達物質が充てんされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力測定用カテーテル。
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