JP2019191887A - 最適化計算方法、最適化計算プログラム及び最適化計算装置 - Google Patents

最適化計算方法、最適化計算プログラム及び最適化計算装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安定かつ高速に最適化計算を実現する。【解決手段】最適化計算方法は、コンピュータが、生成する処理、評価する処理、設定する処理、判定する処理、変更を行う処理、選択する処理を実行する。生成する処理は、複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求めるアルゴリズムで、前世代の個体を親個体とし当世代の個体を生成する。評価する処理は、当世代の各個体を評価する。設定する処理は、一つ前の世代の制約条件値と次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて、当世代の制約条件値を設定する。判定する処理は、各個体が当世代の制約条件値を満たすか否かを判定する。変更を行う処理は、制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる。選択する処理は、判定する処理または変更する処理後の個体から解候補となる個体を選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、最適化計算方法、最適化計算プログラム及び最適化処理装置に関する。
従来、解候補への評価後に制約条件への適合が判明する問題に対し、複数の解候補(個体)を世代ごとに進化させながら最適解を求める遺伝的アルゴリズムを適用する手法が提案されている。
例えば、契約電力(上限値)が制約条件として与えられている場合の電力供給や消費に関するタイムスケジュール問題に、遺伝的アルゴリズムが適用されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、初期個体群を生成した時点での電力が契約電力を満足していない(上回る)場合であっても、徐々に契約電力に近づけていく方向へ個体の進化を進めることによって、制約条件を満足する最適解を探索する。ここで、この方法では、最適化計算中に制約条件を更新している。具体的に、更新ルールとして、所定の世代数で制約条件を規定するルール、或いは、各(全)個体が所定値を下回る場合に制約条件を更新するルールを採用している。
特開2014−160399号公報
ところで、所定の世代数で制約条件を規定するルールを採用した場合、最適化計算前に制約条件の更新プロファイルを事前に設定する必要がある。しかしながら、制約条件の更新ペースが速すぎると、個体が制約条件を満たすことができなくなり、非適合な解集団しか得られないことがある。また、制約条件の更新ペースが遅すぎると、余分な計算時間を要してしまう。このように、最適化計算を行う前から制約条件の更新プロファイルを適切に予想することは、困難である。
また、各(全)個体が所定値を下回る場合に制約条件を更新するルールを採用した場合、特に突然変異によって制約条件を外れる方向に子個体が生成されると、全ての個体が制約条件を満たすまで、制約条件を次の値に更新することができない。このため、各(全)個体が所定値を下回る場合に制約条件を更新するルールを採用した場合には、多大な計算時間を要することになる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、安定かつ高速に最適化計算を実現する最適化計算方法、最適化計算プログラム及び最適化計算装置を提供することを目的とする。
一つの態様では、最適化計算方法は、コンピュータが、生成する処理、評価する処理、設定する処理、判定する処理、変更を行う処理、選択する処理を実行する。生成する処理は、解候補である複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求めるアルゴリズムを用いて、前世代において選択された個体を親個体とし、当世代の個体を生成する。評価する処理は、当世代の各個体を評価する。設定する処理は、当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて、当世代の制約条件値を設定する。判定する処理は、各個体について評価結果が当世代の制約条件値を満たすか否かを判定する。変更を行う処理は、当世代の制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる変更を行う。選択する処理は、判定する処理または変更する処理が実行された個体の中から解候補となる個体を選択する。
本願の開示する最適化計算方法の1つの態様によれば、安定かつ高速に最適化計算を実現する。
図1は、実施例1の最適化計算装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施例1の最適化計算処理の処理手順を示すフローチャートである。 図3Aは、実施例1の形状最適化対象の一例であるインダクタコアの斜視図である。 図3Bは、実施例1の形状最適化対象の一例であるインダクタコアの正面図である。 図4は、図1に示すE型コアの平面図及び正面図である。 図5は、図1に示すI型コアの平面図及び正面図である。 図6は、インダクタコアの寸法最適化処理の流れを説明する図である。 図7は、第i世代における各個体の評価結果の一例を示す図である。 図8は、評価結果変更処理を説明する図である。 図9は、世代ごとの制約条件の更新プロファイルを示す図である。 図10は、各世代の損失と体積の関係を示す図である。 図11は、磁性材料の磁束密度と磁界との関係を示す図である。 図12は、最適化計算プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する最適化計算方法、最適化計算プログラム及び最適化計算装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は一例であり、構成等は限定しない。
[最適化計算装置の一例]
本実施例1の最適化計算装置として、解候補である複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求める遺伝的アルゴリズムを用いて、最適解を求める最適計算処理を行う最適化計算装置を例に説明する。本実施例1の最適化計算装置は、個体評価後に制約条件への適合が判明する問題の解候補を計算する。この際、本実施例1の最適化計算装置は、個体評価後に制約条件への適合が判明する問題に対し、制約条件を、世代ごとに動的に変更することで、安定かつ高速に最適解を得る。
図1は、実施例1の最適化計算装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、実施例1の最適化計算装置10は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。なお、以降において、世代のカウント数をi(1≦i≦Q)とする。
通信部11は、他の装置との通信を制御する処理部であり、例えば通信インタフェースなどである。通信部11は、他の装置から、最適化計算指示、遺伝的アルゴリズムの計算に使用する集団データ、最適化計算処理に使用する事前制約条件、特性の目標値、目的関数となる特性の情報やその特性を求める演算式、最適化計算処理の終了条件等の各種情報を受信する。
記憶部12は、プログラムやデータなどを記憶する記憶装置であり、例えばメモリやハードディスクなどである。記憶部12は、パラメータ記憶部121、集団記憶部122及び解候補記憶部123を有する。
パラメータ記憶部121は、最適化計算処理に関する各種パラメータを記憶する。パラメータは、遺伝的アルゴリズムを用いて生成する個体数、最適化計算処理に使用する事前制約条件、最適化計算の過程で設定される各世代の制約条件、目標値、個体の評価結果、最適化計算処理の終了条件等である。
生成する個体数は、変異部1313(後述)において新たな個体をいくつ作るかを設定する情報である。終了条件は、最適化計算処理を終了する条件である。例えば、終了条件としては、計算を行った世代(i)が世代数の上限(Q)に達した、などである。
集団記憶部122は、遺伝的アルゴリズムに使用する集団データを記憶する。
解候補記憶部123は、各世代において、最適化問題の解の候補として選択された個体(解候補)を記憶する。解候補として選択された個体は、選択時の世代の次の世代の親個体として使用される。
制御部13は、最適化計算装置10全体を司る処理部であり、例えばプロセッサなどである。制御部13は、例えば、受付部130、生成部131、事前処理部132、評価部133、設定部134、判定部135、変更部136、選択部137、終了判定部138及び出力部139を有する。
受付部130は、最適化計算指示、最適化計算に使用する各種パラメータ、遺伝的アルゴリズムに使用する集団データ等を受け付ける。受付部130は、最適化計算に使用する各種パラメータをパラメータ記憶部121に格納する。受付部130は、集団データを集団記憶部122に格納する。
生成部131は、遺伝的アルゴリズムを用いて、前世代において選択された個体を親個体とし、当世代の個体を生成する。生成部131は、世代ごとに、遺伝的アルゴリズムにおける遺伝的操作によって新たな個体を生成する。遺伝的操作は、比較的すぐれた個体の中から交叉や突然変異を施す操作である。生成部131は、初期生成部1311、個体選択部1312、変異部1313及び個体生成部1314を有する。
初期生成部1311は、第1世代の個体を生成する。例えば、初期生成部1311は、集団の中からランダムに個体を選択し、選択した個体に対して遺伝的操作を行い、所定数の初期個体を生成する。例えば、初期生成部1311は、集団の中から1つ個体を選択して、遺伝的操作を行って100個の個体を、第1世代の評価個体として生成する。
個体選択部1312は、第2世代以降において、遺伝的操作対象となる親個体を、前世代において選択された個体の中から選択する。個体選択部1312は、バイナリトーナメント選択を行って、前世代において選択された個体から親個体を選択する。バイナリトーナメントは、前世代において選択された個体から一定数の個体をランダムに取り、その中で最も適応度の高いものを親個体として選択する処理である。
変異部1313は、個体選択部1312が選択した親個体に対して、遺伝的操作である交叉、突然変異を施して子個体を生成する。突然変異は、完全な乱数発生によるものである。個体生成部1314は、変異部1313が生成した個体を、当世代の評価個体として出力する。
事前処理部132は、制約条件のうち予め設定されている事前制約条件(例えば、設計条件等のパラメータ)に適合するように、当世代の各個体のパラメータを修正する。
評価部133は、当世代の各個体を評価する。評価部133は、シミュレーション等を行うことによって、各個体の特性を評価する。評価部133は、各個体に対し、最適化計算処理における目的関数に対応する特性値及び制約条件に対応する特性値を評価値として求める。
設定部134は、当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて、当世代の制約条件値を設定する。具体的には、設定部134は、当世代(第i世代)の制約条件値Lを、式(1)を用いて設定する。
Figure 2019191887
ここで、係数K(0<K≦1)は、進化の進度に関する任意の係数である。係数Kが大きいと進化は速く進み、係数Kが小さいと進化は緩やかに進む。この係数Kは、最適化計算装置10のリソースや計算時間との関係を基に設定される。そして、この係数Kは、全世代で同一に設定される他、世代ごとに更新されてもよい。すなわち、本実施例1では、係数Kを、世代iごとに対応する変数Kと設定することも可能である。
このように、設定部134は、制約条件を、次世代の個体生成に用いる個体の半数以上が達する値を用いて、世代ごとに、動的に変更している。
また、設定部134は、当世代が第1世代である場合には、第1世代の制約条件値を、制約条件暫定値よりも小さい値として、より制約条件を満たす個体の割合を増やしている。なお、設定部134は、式(1)を用いて得たLが、最終目標とする制約条件値Ltgt以上である場合、第i世代の制約条件値LをLtgtと設定する。
判定部135は、当世代の各個体について、評価結果が当世代の制約条件値を満たすか否かを判定する。判定部135は、第i世代の各個体について、シミュレーションで計算された評価値が、設定部134が設定した制約条件値Lを満たすか否かを判定する。
変更部136は、当世代の制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる変更を行う。変更部136は、等世代の制約条件値を満たさないと判定部135が判定した個体の淘汰を促進するために、この個体の評価結果を低下させる。例えば、変更部136は、約条件値を満たさないと判定された個体を削除する。或いは、変更部136は、制約条件値を満たさないと判定された個体のランキングまたは評価値を下げる。
選択部137は、判定部135による判定する処理または変更部136による変更する処理が実行された個体の中から、解候補となる個体を選択する。例えば、選択部137は、判定する処理または変更する処理が実行された個体と、当世代の一つ前世代でパレート解候補とされた個体との中から、パレート解を選択し、端切り処理による解候補選択またはランキングによる解候補選択を行う。
終了判定部138は、終了条件を満たす否かを判定する。終了判定部138は、計算を行った当世代が世代数の上限に達したか否かを判断する。最適化計算装置10は、終了条件を満たさないと終了判定部138が判定した場合には、次の世代に進み、最適化計算処理を継続する。具体的には、最適化計算装置10は、世代数をカウントアップし、生成部131、事前処理部132、評価部133、設定部134、判定部135、変更部136、選択部137に処理を実行させる。また、最適化計算装置10は、終了条件を満たすと終了判定部138が判定した場合には、最適化計算処理を終了する。
出力部139は、最後の世代で選択された解候補を、最適解として出力して、最適化計算処理を終了する。出力部139は、例えば、通信部11を介して、指示元の他の装置に最適解を出力する。
[最適化計算処理の処理手順]
次に、図2を参照して、実施例1の最適化計算処理の処理手順を説明する。図2は、最適化計算処理の処理手順を示すフローチャートである。
図2に示すように、最適化計算装置10では、まず、初期生成部1311が、集団の中からランダムに個体を選択することによって初期個体を生成し(ステップS1)、遺伝的操作を行って第1世代の評価個体x(1)を生成する(ステップS2)。
続いて、事前処理部132は、評価個体x(i)に対し、寸法制約などの事前制約条件処理を行う(ステップS3)。そして、評価部133は、シミュレーション等を行うことによって、第i世代の各個体の特性を評価する評価処理を行う(ステップS4)。
そして、設定部134は、アーカイブする個体の半数以上がクリアする制約条件、すなわち、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値L´を抽出する(ステップS5)。続いて、設定部134は、i≠1であるか否かを判定する(ステップS6)。設定部134は、i≠1でないと判定した場合(ステップS6:No)、制約条件暫定値L´より小さい制約条件値Lを決定する(ステップS7)。これに対し、設定部134は、i≠1であると判定した場合(ステップS6:Yes)、当世代における制約条件値Lを式(1)より求める(ステップS8)。
続いて、設定部134は、ステップS7またはステップS8において求めた制約条件値Lと最終目標とする制約条件値Ltgtとを比較し、Ltgt>Lであるか否かを判定する(ステップS9)。設定部134は、Ltgt>Lでないと判定した場合(ステップS9:No)、当第i世代の制約条件値をLtgtとする(ステップS10)。
設定部134がLtgt>Lであると判定した場合(ステップS9:Yes)、または、ステップS10終了後、判定部135は、第i世代の各個体について、シミュレーションで計算された評価値が制約条件値Lを満たすか否かを判定する(ステップS11)。
評価値が制約条件値Lを満たさないと判定部135が判定した(ステップS11:No)個体に対し、変更部136は、評価結果変更処理を行い(ステップS12)、制約条件値Lを満たさない個体の評価結果を低下させる。
そして、選択部137は、一つ前の世代でパレート解候補とされた個体を読み出し(ステップS13)、判定処理または評価結果変更処理が実行された個体と、読み出した個体との中から、パレート解を選択する(ステップS14)。
選択部137は、パレート数がアーカイブ数以上であるかを判定する(ステップS15)。選択部137は、パレート数がアーカイブ数以上であると判定した場合(ステップS15:Yes)、解候補の分布が分散するように、端切り処理による解候補選択を行う(ステップS16)。一方、選択部137は、パレート数がアーカイブ数以上でないと判定した場合(ステップS15:No)、ランキングによる解候補選択を行う(ステップS17)。
続いて、終了判定部138は、世代数上限に達しているか否か、すなわち、i=Qであるか否かを判定する(ステップS18)。終了判定部138は、i=Qでないと判定した場合(ステップS18:No)、選択部137が選択した解候補をアーカイブした後、次の世代に処理を進めるため、i=i+1とし(ステップS19)、世代数をカウントアップする。
そして、生成部131では、個体選択部1312が、バイナリトーナメント選択を行って(ステップS20)、親個体を選択する。変異部1313は、個体選択部1312から選択された親個体に対して、交叉、突然変異処理(ステップS21)を施して子個体を生成する。個体生成部1314は、変異部1313が生成した個体を、当世代の評価個体とする(ステップS22)。その後、最適化計算装置10は、ステップS3以降の処理を、生成された個体に対して実行する。
一方、i=Qであると終了判定部138が判定した場合(ステップS18:Yes)、出力部139は、最後の世代で選択された解候補を、最適解として出力して、最適化計算処理を終了する。
[適用例]
本実施例1の最適化計算方法を、磁気デバイスの一つであるインダクタコアの形状最適化問題を解く問題に適用した場合について説明する。
まず、インダクタコアの一例について説明する。図3Aは、実施例1の形状最適化対象の一例であるインダクタコアの斜視図である。図3Bは、実施例1の形状最適化対象の一例であるインダクタコアの正面図である。図4は、図1に示すE型コア22の平面図及び正面図である。図5は、図1に示すI型コア23の平面図及び正面図である。
図3A〜図5に示すように、インダクタコア20は、E型コア22及びI型コア23がフェライト系の磁性材料で形成され、中央脚の周りに巻かれたコイル21に電流を流すことによって磁束を発生し、電気回路で必要とされるインダクタンス(L値)を生み出す。
インダクタコア20は、回路の一部品として使用される。このため、インダクタコア20には、所望のインダクタンス値を満たすことが要求される他、所定の寸法内に収まること、及び、磁性体内部での損失及び体積(重量)がなるべく小さいことが要求される。この例では、インダクタコア20の設計最適化問題を解き、E型コア22及びI型コア23の寸法(A〜J)(図4及び図5参照)の上下限値とインダクタンスの下限値とを制約条件としながら、損失と体積との最小化を求める。したがって、この適用例では、損失と体積とが、目的関数となる。
そして、この適用例では、集団データは、各個体の部材の材料名、誘電率及び透磁率、各寸法(A〜J)の組み合わせである設計変数を含むものとなる。また、この適用例では、最適化計算に使用する各種情報は、インダクタコア20の各部材の寸法条件(上下限)、目標となるインダクタンス(下限)、目的関数である磁気損失を演算する演算式の係数、インダクタコアの体積を演算する演算式の係数等である。
図6は、インダクタコアの寸法最適化処理の流れを説明する図である。例えば、最適化計算装置10は、3次元モデルをベースにして磁界シミュレーションを活用して最適設計を行う。第i世代においては、図6に示す流れで各処理が行なわれる。
まず、生成部131が第i世代の個体を生成し(図6の(1)参照)、設計変数として各個体の寸法(A,B,・・・,J)を与える(図6の(2)参照)。事前処理部132は、各個体の寸法が、寸法の制約条件から外れている場合は、寸法の上下限値でリミットをかけて、寸法制約条件による寸法パラメータ修正を行う(図6の(3)参照)。この結果、設計変数は、(A´,B´,・・・,J´)に変更される(図6の(4)参照)。
この時点で、目的関数の一つである体積(V)については算出が可能となる(図6の(5)参照)。続いて、評価部133は、磁界シミュレーションを行う(図6の(6)参照)。
この磁界シミュレーションは、MAXWELL方程式をベースにプログラムが作成されているものが多い。このMAXWELL方程式は、式(2)〜式(5)に示す連立偏微分方程式である。また、Dは式(6)に示すようにEと線形関係を有し、Bは式(7)に示すようにHと線形関係を有する。
Figure 2019191887
評価部133は、磁界シミュレーションの実行によって、制約条件の一つであるインダクタンス(L)と、目的関数である損失(P)とを算出する(図6の(6),(7)参照)。そして、設定部134が、第i世代の制約条件値を設定する(図6の(8)参照)。
ところで、遺伝的アルゴリズムでは、個体群(例えば数十〜数百個の個体で構成)を各世代で生成し、比較的優れたものの中から交叉や突然変異を施すことで、次世代の個体を生成する。このため、遺伝的アルゴリズムでは、必ずしも全個体が制約条件を満たす必要はない。しかしながら、遺伝的アルゴリズムでは、確率的には、少なくとも個体群の半数以上が制約条件を満たすような条件で世代交代を進めていかないと、制約条件のクリアと目的関数の最小化を両立させることが難しくなるといえる。すなわち、遺伝的アルゴリズムでは、不適合の割合が大きい場合、制約条件を満たしつつ最適解を得ることが困難となる(図6の(b)参照)。
そこで、本実施例1では、ある世代の過半数の個体が制約条件を満たしている場合、突然変異が完全な乱数発生によるものであれば、確率的に制約条件を満たす方向へ次世代の個体群が進化していくことを利用し、制約条件を世代ごとに設定している。具体的には、設定部134は、磁界シミュレーションで得られた各個体のインダクタンスを参照し、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成するインダクタンス値(制約条件暫定値L´)を求める。
図7は、第i世代における各個体の評価結果の一例を示す図である。図7では、インダクタンスが大きい順にソート処理が施されている。この例では、50個の個体を次世代の子個体生成に使用する。このため、設定部134は、50の半数である25番目の個体のインダクタンス「3.93E05[H]」を制約条件暫定値L´として求める。なお、半数以上の個体が制約条件に適合していれば、確率的に、制約条件を満たす方向に次世代の個体が進化していくため、設定部134は、計算量とのトレードオフを取って、例えば、30番目や40番目の個体のインダクタンスをL´としてもよい。
そして、設定部134は、制約条件暫定値L´と、第i−1世代の制約条件値Li−1とを式(1)に適用して、第i世代の制約条件値Lを求める。
ここで、係数Kが大きいと進化は速く進み、係数Kが小さいと進化は緩やかに進む。例えば、係数Kを0.3程度に抑えた場合には、安定した進化、すなわち、より制約条件を満たす個体の割合を増やすように進化を進めることが見込める。また、係数Kを0.7程度まで上げた場合には、進化を速く進め、計算時間を短縮することが見込める。このように、係数Kは、進化の速度と安定性との整合を取る値に柔軟に設定できる。
そして、本実施例1では、この係数Kを、全世代で同一に設定してもよい。また、本実施例1では、係数Kを、世代ごとに更新してもよい。すなわち、係数Kを、世代iごとに対応する変数Kと設定してもよい。例えば、設定部134は、Kを、世代ごとに小さくなるように定義する。この場合、前半の世代は、比較的緩やかに安定して進化し、世代が進むにしたがって進化が速まるため、計算時間の短縮を図ることもできる。
また、設定部134は、第1世代については、制約条件値Lを制約条件暫定値L´より小さい値とすることによって、より制約条件を満たす個体の割合を増やす。例えば、設定部134は、第1世代については、制約条件値Lを、全個体が満たす値とする。また、設定部134は、式(1)を用いて得たLが、最終目標とする制約条件値Ltgt以上である場合、第i世代の制約条件値LをLtgtと設定する。
続いて、図6に戻り、判定部135は、制約条件による適合判定を行う(図6の(9)参照)。具合的には、判定部135は、第i世代の各個体について、シミュレーションで計算されたインダクタンス値が、制約条件値L以上であるか否かを判定する。
判定部135は、シミュレーションで計算されたインダクタンス値が制約条件値L以上であると判定した場合(図6の(9):Yes)、この個体は適合と判定する。これに対し、判定部135は、インダクタンス値が制約条件値L未満である判定した場合(図6の(9):No)、この個体は、不適合と判定する。
そして、本実施例1では、変更部136は、制約条件値を満たさない個体に対し、この個体の淘汰を促進するために、意図的に評価結果を低下させるように評価結果を変更する(図6の(10)参照)。
図8は、評価結果変更処理を説明する図である。例えば、2目的最適化のアルゴリズムとしてSPEA2(Strength Pareto Evolutionary Algorithm−II)を用いた場合を例に説明する。多目的最適化アルゴリズムでは、一般的に、解にランキングを付与して適合度判定を行う。0はパレート最適解であり、数字が小さいほうが高ランクとなる。なお、他のアルゴリズムを適用する場合でも基本的には同じ考え方である。
図8の(a)は、第i世代において、磁界シミュレーションの直後に、目的関数をx軸(損失)、y軸(体積)として個体のプロットを行った結果を示す。各プロットは、右肩に、評価値のランキングを示す数字を示す。
図8の(a)に示すように、SPEA2では、左下に他の解が存在しない(少ない)個体(例えば、個体I,I)ほど、高評価となりランキングと呼ばれる指標が小さい値となる。ただし、この状態では、個体I,Iは、制約条件値を満たさないにもかかわらず、ランキングが高位になってしまう。これに対し、個体Iは、制約条件値を満たすが過小評価となる。
そこで、変更部136は、制約条件を満たさなかった個体についてはランキング付与の時点で対象外としている。具体的には、最適化計算装置10は、制約条件値Lを下回る個体を除外した後に、残った個体にランキングを付与する。図8の(a)の例では、変更部136は、インダクタンスがL未満の個体I,I,Iを除外する。この結果、図8の(b)のように、インダクタンスL以上の個体I,I,Iがパレート最適解となる。
このように、変更部136は、制約条件を満たさなかった個体については、意図的に大きな(悪い評価)を与えることで淘汰を促進するようにしている。なお、変更部136は、制約条件を満たさなかった個体については、目的関数を低下させる変更処理を行ってもよい。
その後、選択部137は、判定部135による判定する処理または変更部136による変更する処理が実行された個体の中から、第i世代における解候補となる個体を選択する。
このように、実施例1をインダクタコア20に適用した場合、最適化計算装置10は、磁性材料で形成される磁性部材の各部材の寸法条件と目標となるインダクタンスとの入力を受け付ける。そして、最適化計算装置10は、インダクタンスを制約条件として、目標となるインダクタンスを確保しながら磁気損失と前記磁性部材の体積とが最小となるような各部材の寸法を最適解として求める。
[適用結果]
続いて、本実施例1の最適化計算処理を、インダクタコアの形状最適化に適用した結果について説明する。今回は、各世代の個体数を100とし、次世代の個体生成に用いる個体数(アーカイブ数)を50とする。また、最終目標とするインダクタンスの制約条件値(下限値)Ltgtを45μHとする。この条件で初期寸法(設計変数)を与え、インダクタンスを更新しながら損失と体積との最小化を行っていく。
図9は、世代ごとの制約条件の更新プロファイルを示す図である。図9は、本実施例1に示す最適化計算方法を用いて、任意の係数Kを0.3〜0.8の間で変化させたときの、各K値に対応する制約条件の更新プロファイルを示す。また、従来の最適化計算方法として、特許文献1に記載の方法を用いた。従来の方法では、アーカイブする全個体が制約条件を満たすように設定した。
図9に示すように、従来の最適化計算方法を用いてプロファイル更新を行った場合には、最終目標とする制約条件値Ltgtに達するまで60世代以上もの計算が必要となった。
これに対し、本実施例1の最適化計算方法を用いた場合、Kを0.3と緩やかな進度に設定した場合であっても、50世代未満の計算で、制約条件値にLtgtに達することができた。さらに、本実施例1の最適化計算方法を用いた場合、Kを0.7に設定し進化をより速めた場合には、20世代未満で制約条件値にLtgtに達することができた。
このように、本実施例1の最適化計算方法を用いた場合、従来方法と比較し、Kの値によっては2〜3倍以上速く、目標とする制約条件に到達できた。したがって、本実施例1の最適化計算方法によれば、従来の最適化計算方法と比して、計算回数を削減できることがわかった。
なお、本実施例1を適用した場合、Kが1に近づくほど制約条件を満たす個体の割合が少なく(50%に近く)なり、制約条件の更新ペースは、速くなる。ただし、Kが1に近づくほど、個体群の進化が追い付かなくなって安定性が損なわれる方向となる。これに対し、Kが0に近い場合はその逆となる。
また、遺伝的アルゴリズムでは乱数的な要素も含まれるため、再現性を完全に特定することは難しい。これにもかかわらず、本実施例1を適用すると、概ねK=0.6〜0.7あたりまで更新プロファイルのスピードに改善が確認できる。ただし、K=0.8になると改善度合いが小さくなる。さらに、K=0.9(非表示)では再現性が悪くなり、場合によっては制約条件値Ltgtまで個体群をうまく誘導できないケースも散見された。
図10は、各世代の損失と体積の関係を示す図である。図10は、目的関数である損失及び体積をそれぞれx軸及びy軸に設定し、本実施例1の最適化計算方法を用いて計算した個体の損失及び体積の計算値をプロットしたものである。図10では、世代のフェーズごとに、プロットの形状を変えている。図10は、K=0.5とした例を示す。なお、制約条件値Ltgtは、45μHである。
図10に示すように、第1世代ではインダクタンスが32.2μHとなり、制約条件を満たしていない。この状態から、本実施例1に示す、世代ごとに制約条件を設定する最適化計算方法を適用すると、個体群が、最終目標とする制約条件値Ltgt側にスムーズに移動していく傾向が認められた。そして、最終的には、第50世代において、最終目標とする制約条件値Ltgt(45μH)以上で、パレート最適フロント(パレート解)が得られていることが確認できる。
[効果]
このように、実施例1の最適化計算装置10は、遺伝的アルゴリズムを用いて個体を生成し、生成した個体評価後に制約条件への適合が判明する問題の最適解を計算する最適化計算方法において、世代ごとに動的に制約条件を変更する。したがって、最適化計算装置10によれば、世代ごとに動的に制約条件を変更するため、個体群を制約条件に段階的に適合させながら世代交代を進めて、安定に最適解を得ることが可能になる。
この際、最適化計算装置10は、当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて、当世代の制約条件値を設定する。このように、最適化計算装置10は、当世代の一つ前の世代の制約条件値及び制約条件暫定値を用いて当世代の制約条件値を設定するため、次世代において親個体として選択される可能性が高い個体を適切に残しながら、安定して世代交代を進めることができる。また、最適化計算装置10は、進化の進度に関する任意の係数を適宜選択することによって、計算時間の短縮も可能になるため、計算の高速化も実現することができる。
また、最適化計算装置10は、当世代が第1世代である場合には、第1世代の制約条件値を、制約条件暫定値よりも小さい値とすることによって、初期個体群において、確率的に、より制約条件を満たす個体の割合が増えるようにしている。このように、最適化計算装置10は、第1世代において制約条件を満たす個体の割合を増やしているため、初期値探索の負担を設計者にかけることなく、安定した計算を進めることができる。
また、最適化計算装置10では、式(1)に適用する任意の係数Kを、装置のリソースや最適化問題に応じて、0より大きく1以下の範囲で任意に設定することが可能である。また、最適化計算装置10では、このKの値を世代ごとに更新することもでき、世代ごとに進化の速度、すなわち計算速度を柔軟に調整することもできる。
そして、本実施例1は、磁気デバイスの設計最適化への適用も可能である。図11は、磁性材料の磁束密度と磁界との関係を示す図である。図11に示すように、実際の磁性材料では、透磁率は必ずしも一定の値を持たず、磁界の強さの関数となり、非線形特性(ヒステリシス)特性を示す。すなわち、この特性は、交流型の外部磁界(横軸)が材料に与えられた時に履歴曲線で囲まれた面積の部分がエネルギー損失となって発生することを意味する。
この磁性材料のヒステリシス特性を考慮して磁性材料やデバイスの設計を行うことは、特に近年、高周波化や省電力化を求められているパワー系の大電力回路・デバイスにおいて重要になってきている。ただし、磁界シミュレータを用いてデバイスの設計最適化の計算を行うために、予め磁性材料のヒステリシス特性を予測して初期形状を決めることが、以前よりも難しくなってきている。また、ヒステリシス特性が改良された磁性材料を従来のデバイスに適用して再設計を行う場合も、前述の理由により初期値が大きくずれてしまい、従来の知見がそのまま使えないという場合が発生する。
このような特性を有する磁性材料を用いるインダクタコアについても、適用結果でも示したように、本実施例1は、有用に適用が可能である。言い換えると、本実施例1は、初期値探索が困難であって磁性材料のヒステリシス特性を考慮すべき磁性材料を使用する磁気デバイスの設計最適化に対しても、目標の制約条件値まで個体群の進化を安定かつ高速に誘導できる。
[変形例1]
なお、最適化計算装置10において、評価部133は、各個体に対応する試作品を実際に作成し、各個体の特性評価を行うことも可能である。
[変形例2]
また、本実施例1では、インダクタコアの形状最適化を行った場合を例に説明したが、これに限らない。最適化計算装置10は、モータの最適化設計に適用することも可能である。
最適化計算装置10は、モータの設計最適化を行う場合には、トルク(力)を最大化するように形状の最適化等を行う。さらに、実用上は回転時に(コギングが発生しないように)なめらかなトルクを得る必要がある。このため、トルクTを最大化するとともに、その最大値Tmaxと最小値Tminとの差を一定値内に収める必要がある。
したがって、最適化計算装置10は、トルクの最大値Tmaxと最小値Tminとの差を制約条件として、最大値Tmaxと最小値Tminとの差を一定値内に収めながら、トルクが最大となるようなクライアント部材の寸法を最適化として求める。この場合には、制約条件は、例えば、式(8)のように設定される。
Figure 2019191887
[各装置の各構成要素]
なお、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、最適化計算装置10の制御部13の各処理部が適宜統合されてもよい。また、各処理部の処理が適宜複数の処理部の処理に分離されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[最適化計算プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図12は、最適化計算プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図12に示すように、コンピュータ1000は、通信インタフェース1100、HDD(Hard Disk Drive)1200、CPU1300、RAM(Random Access Memory)140を有する。これら1100〜1400の各部は、バス1500を介して接続される。
通信インタフェース1100の一例としては、ネットワークインタフェースカードなどである。
HDD120には上記の最適化計算装置10の制御部13と同様の機能を発揮する最適化計算プログラム1200aが予め記憶される。すなわち、最適化計算プログラム1200aは、最適化計算装置10と同様の機能を発揮するプログラムとを有する。なお、最適化計算プログラム1200aについては、適宜分離してもよい。また、最適化計算プログラム1200aは、最適化計算装置10の通信部11及び記憶部12と同様の機能を発揮するプログラムをさらに有してもよい。
また、HDD1200は、各種情報を記憶する。例えば、HDD1200は、OSや範囲選択の要求分散に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU1300が、最適化計算プログラム1200aをHDD1200から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、最適化計算プログラム1200aは、最適化計算装置10の制御部13と同様の動作を実行する。
なお、上記した最適化計算プログラム1200aについては、必ずしも最初からHDD1200に記憶させることを要しない。
例えば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ1000に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
10 最適化計算装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
121 パラメータ記憶部
122 集団記憶部
123 解候補記憶部
130 受付部
131 生成部
132 事前処理部
133 評価部
134 設定部
135 判定部
136 変更部
137 選択部
138 終了判定部
139 出力部

Claims (8)

  1. コンピュータが、
    解候補である複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求めるアルゴリズムを用いて、前世代において選択された個体を親個体とし、当世代の個体を生成し、
    当世代の各個体を評価し、
    当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて、当世代の制約条件値を設定し、
    各個体について評価結果が前記当世代の制約条件値を満たすか否かを判定し、
    前記当世代の制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる変更を行い、
    前記判定する処理または前記変更を行う処理が実行された個体の中から解候補となる個体を選択する、
    処理を実行する最適化計算方法。
  2. 前記設定する処理は、式(1)を用いて前記当世代の制約条件値を設定することを特徴とする請求項1に記載の最適化計算方法。
    Figure 2019191887
  3. 前記設定する処理は、当世代が第1世代である場合には、第1世代の制約条件値を、前記制約条件暫定値よりも小さい値とすることを特徴とする請求項2に記載の最適化計算方法。
  4. 前記任意の係数は、0より大きく1以下の値であることを特徴とする請求項2または3に記載の最適化計算方法。
  5. 前記任意の係数は、世代ごとに更新されることを特徴とする請求項4に記載の最適化計算方法。
  6. 当該最適化計算方法は、磁性材料で形成される磁性部材の各部材の寸法条件と目標となるインダクタンスとの入力を受け付け、インダクタンスを制約条件として、目標となるインダクタンスを確保しながら磁気損失と前記磁性部材の体積とが最小となるような各部材の寸法を最適解として求めることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の最適化計算方法。
  7. コンピュータに、
    解候補である複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求めるアルゴリズムを用いて、前世代において選択された個体を親個体として当世代の個体を生成し、
    当世代の各個体を評価し、
    当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて当世代の制約条件値を設定し、
    各個体について評価結果が前記当世代の制約条件値を満たすか否かを判定し、
    前記当世代の制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる変更を行い、
    前記判定する処理または前記変更を行う処理が実行された個体の中から解候補となる個体を選択する、
    処理を実行させる最適化計算プログラム。
  8. 解候補である複数の個体を世代ごとに進化させながら最適解を求めるアルゴリズムを用いて、前世代において選択された個体を親個体とし、当世代の個体を生成する生成部と、
    当世代の各個体を評価する評価部と、
    当世代の一つ前の世代の制約条件値と、次世代の子個体生成に用いる個体の半数以上が達成する制約条件暫定値とに基づいて当世代の制約条件値を設定する設定部と、
    各個体について評価結果が前記当世代の制約条件値を満たすか否かを判定する判定部と
    前記当世代の制約条件値を満たさない個体の評価結果を低下させる変更を行う変更部と、
    前記判定部または前記変更部による処理が実行された個体の中から解候補となる個体を選択する選択部と、
    を有することを特徴とする最適化計算装置。
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