JP2019191343A - 騒音低減構造 - Google Patents

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【課題】例えば、建物の換気用開口部における騒音低減構造として、複数の共鳴器それぞれの共鳴周波数の設定方法を提供する。【解決手段】本発明に係る騒音低減装置1は、互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べた騒音低減構造であって、第n番目の共鳴器の共鳴周波数をfnとし、fnの共鳴周波数がfn+1の共鳴周波数より小さい場合、Rn=(fn+1/fn)1<Rn≦2を満たすことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の換気用開口部などからの騒音を低減する騒音低減構造に関する。
ダクトなどを伝搬する低周波騒音など、1次元的な伝搬をする音場において、ダクトの壁面に音響管を配置することで、それより下流側、すなわち騒音の出口側に伝搬する騒音を低減する方法が、特許文献1や特許文献2などで提案されている。
特許文献1(特許第3831263号公報)や特許文献2(特許第5454369号公報)記載の方法では、音響管の管長が波長の1/4と等しくなる周波数及びその奇数倍の周波数で騒音低減効果が得られる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2記載の換気用開口部における騒音低減構造では、複雑な構造、構成部材の種類・数の多さ、装置の重量化、製造及び組み立てコストの増大などといった種々の問題があった。
そこで、発明者はこれらの諸問題を解決する騒音低減構造として、特許文献3(特開2017−101530号公報)に係る発明を提案した。
特許第3831263号公報 特許第5454369号公報 特開2017−101530号公報(特願2016−99316)
特許文献3において提案している共鳴器を用いた騒音低減構造では、スリット状開口部を有する共鳴器の断面形状によって定まる共鳴周波数に近い周波数において大きな騒音低減効果が得られる。
一方で、騒音低減効果が得られる周波数範囲が狭く、共鳴周波数から離れた周波数では殆ど効果が得られないという課題がある。このような課題は、例えば道路騒音のような幅広い周波数範囲に成分を持つ騒音を低減しようとした場合に特に顕著になる。
すなわち、共鳴周波数に近い特定の限られた周波数の騒音を低減できても、それ以外の周波数の騒音が低減できないため、騒音全体に対する騒音低減効果は小さくなる。
このような課題を解決する為に、特許文献3においては、共鳴周波数の異なる複数の共鳴器を組み込んだ騒音低減構造を提案している。
しかしながら、複数の共鳴器の共鳴周波数をそれぞれどのように設定すれば効果的な騒音低減を行い得るかについての指針が示されておらず、問題であった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、本発明に係る騒音低減構造は、互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べた騒音低減構造であって、第n番目の共鳴器の共鳴周波数をfnとし、fnの共鳴周波数がfn+1の共鳴周波数より小さい場合、
n=(fn+1/fn
1<Rn≦2
を満たすことを特徴とする。
また、本発明に係る騒音低減構造は、同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部が対向配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る騒音低減構造は、スリット状開口部から、共鳴器の内側の空間に延在する隔壁部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る騒音低減構造は、共鳴器が、空気層を有さないことを特徴とする。
また、本発明に係る騒音低減構造は、共鳴器は、建物の開口部が設けられている壁面に、配されることを特徴とする。
本発明に係る騒音低減構造によれば、複数の共鳴器の共鳴周波数をそれぞれどのように設定すれば効果的な騒音低減を行い得るかについての指針が示される。
本発明の実施形態に係る騒音低減構造1に用いる共鳴器10を説明する図である。 本発明の実施形態に係る騒音低減構造1を説明する図である。 実証実験に用いた乾式二重壁の寸法を示す図(1)である。 実証実験に用いた乾式二重壁の寸法を示す図(2)である。 実験のパターンを示す図である。 実証実験の結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書は、本発明者による特願2016−99316、特願 2016−102062、特願 2016−188010、特願 2017−181915に記載された内容を参照して援用するものである。
本発明に係る騒音低減構造1では、図1に示す背後に密閉された空洞を持つスリット構造による共鳴現象が生じる共鳴器10を基本単位として利用する。まず、この共鳴器10について説明する。
図1(A)は共鳴器10の斜視図である。また、図1(B)は、図1(A)の共鳴器10のスリット状開口部50の長手方向を垂直で切って見た断面図である。
図1に示すように、本発明に係る騒音低減構造1に用いる共鳴器10は、基本的に、内側の空間が中空である四角柱状の筐体40から構成されている。共鳴器10を構成する筐体40の一面には、長手状のスリット状開口部50と、このスリット状開口部50の両側に配され、共鳴器10の内側の空間に延在する隔壁部60と、を有することを特徴としている。ここで、共鳴器として機能する共鳴器10の各寸法は図2に示す記号で表す。なお、スリット状開口部50が構成されている筐体40の一面と、隔壁部60とは互いに直交している。
共鳴器10の各寸法が波長に対して十分に小さい場合、スリット状開口部50における音響インピーダンス比Zは次式(1)で求めることができる。
Figure 2019191343
ただし、fは騒音の周波数、cは音速、ρは媒質(空気)密度を表す。また、Vnは、スリット状開口部50と隔壁部60とで囲まれた、図2(B)の斜線部以外の空間の体積で、開口端補正を考慮して次式(2)で計算される。なお、式(2)における[ ]内の第2項が、開口端補正に関連する項である。また、図1(B)で斜線部の空間は、共鳴器として機能する共鳴器10の空気層に相当する。
Figure 2019191343
また、Vは共鳴器10の空洞部の体積(空気層の体積)で、次式(3)で計算される。
Figure 2019191343
また、Sは、スリット状開口部50(スリット開口)の面積で、次式(4)で計算される。
Figure 2019191343
式(1)の右辺第1項のrは、共鳴器として機能する共鳴器10の隔壁部60表面と空気の間に生じる摩擦などの音響抵抗である。隔壁部60を金属など表面が平滑な材料で構成する場合、音響抵抗rは極めて小さな値となり、次式を満足する共鳴周波数fにおいてスリット状開口部50の開口における音響インピーダンス比Zがほぼ0となる。
Figure 2019191343
このような共鳴器として機能する、2つの共鳴器10を、例えば換気用開口部100の上下の内壁110に沿って対向配置する(図5参照)と、上記の周波数fにおいては対向するスリット状開口部50が音響的に“ソフト”な状態となり、上流側から伝搬してきた周波数fの騒音は上流側へ反射され下流側に伝搬しない。
本発明に係る騒音低減構造1では、上記のような共鳴器10として寸法が異なり、したがって、共鳴周波数も異なるものを複数用いることを前提としている。そして、本発明では、複数の共鳴器10の共鳴周波数の設定を行う際において、複数の共鳴器10の共鳴周波数の設定をどのように行えば、効果的な騒音低減を行い得るかを示している。
図2は本発明の実施形態に係る騒音低減構造1を説明する図である。図2のいずれの図においても、図1で説明した共鳴器10の断面構造を示している。添え字nを用いて共鳴器10nの表記により互いを区別し、寸法の異なる共鳴器を表現することとする。また、共鳴器10nの共鳴周波数をfnとする。本発明は、このような複数の長尺状スリット共鳴器共鳴器10nを用いた騒音低減法に対して、幅広い周波数範囲に成分を持つ騒音を効果的に低減する為の共鳴周波数の設定法を提供する。
図2(A)は共鳴周波数の異なる2つの共鳴器101、102を用いた場合を説明する図である。同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部501(又は502)が対向配置されている。
本実施形態のように、例えば共鳴周波数の異なる2つの共鳴器101、102を用いる場合、それぞれ共鳴周波数をf1、f2と表記する。なお、2つの共鳴周波数のうち、小さい方をf1、大きい方をf2とする。
本発明においては、効果的な共鳴周波数の設定法として、2つの共鳴周波数の比を規定する。
具体的には、図2(A)の囲み内に示すように、2つの共鳴周波数の比をR=f2/f1として、1<R≦2とする。なお、R=1はf1とf2が同じ周波数であること、R=2はf2がf1の2倍の周波数であること、すなわち、共鳴器102の共鳴周波数f2が、共鳴器101の共鳴周波数f1に対して1オクターブ異なることを意味する。
なお、本明細書では、上記のようなRを「共鳴周波数比」とも称する。
図2(B)は共鳴周波数の異なる2つの共鳴器101、102、103を用いた場合を説明する図である。本実施形態においても、同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部501(又は502又は503)が対向配置されている。
本実施形態のように、共鳴周波数の異なる3つの共鳴器101、102、103を組み込んだ場合は、図2(B)の囲み中に示すように、共鳴周波数の小さい方からf1、f2、f3として、その比R1=f2/f1、R2=f3/f2を1<R1≦2、1<R2≦2とする。
同様に、共鳴周波数が異なる4つ以上の共鳴器を組み込んだ場合においても、共鳴周波数を小さい方から順に並べた際に隣り合う周波数の比Rを1<R≦2とする。これを以下のように一般化する。
図2(C)は共鳴周波数の異なる2つの共鳴器101、102、・・・、10n+1を用いた場合を説明する図であり、本発明の概念を一般化したものである。本実施形態においても、同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部50が対向配置されている。
本発明は以下のように定義することができる。すなわち、互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べた騒音低減構造であって、第n番目の共鳴器の共鳴周波数をfnとし、fnの共鳴周波数がfn+1の共鳴周波数より小さい場合(すなわち、f1<f2<・・・<fn<fn+1の場合)、
n=(fn+1/fn
1<Rn≦2
を満たすことを特徴とする。
このように、本発明に係る騒音低減構造によれば、複数の共鳴器の共鳴周波数をそれぞれどのように設定すれば効果的な騒音低減を行い得るかについての指針が示される。
なお、これまで説明した実施形態では、同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部が「対向配置」されている場合を例に説明したが、対向配置されず、片側のみに共鳴器を並べた配置(「片側(並列)配置」ともいう。図2で例えば、紙面上側にスリット状開口部をもつ共鳴器のみを並べたような配置例)も実施の態様に含むことができる。
共鳴器10を「対向配置」する方法は、他の配置方法と比較して騒音低減方法として有効であることを確認しているが、「片側(並列)配置」などの配置方法にも十分な騒音低減効果を期待することができる。レイアウトなどの都合上、「片側(並列)配置」しか採用し得ない場合には、このような配置を適宜採用することもできる。
このような「片側(並列)配置」も、先のような定義の下に、互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べるように構成する。
また、これまで説明した実施形態では、同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部が「対向配置」されている場合を例に説明したが、異なる共鳴周波数を有する共鳴器を対で用いる実施形態も、本発明の騒音低減構造1の範疇に含まれるものである。
これまで説明した実施形態では、共鳴器10は、スリット状開口部50の両側に配され、共鳴器10の内側の空間に延在する隔壁部60を有するものであった。しかしながら、このような両側の隔壁部60必ずしも必須ではない。隔壁部60は、スリット状開口部50の片側に1つの構成とすることもできるし、全くない構成とすることもできる。
スリット部50の両側の隔壁部60が省かれた共鳴器10を採用する場合、スリット部50が含まれる共鳴器10の前面の板に板厚が厚いもの(例えば、板厚lのもの)を用いるとよい。
このような板厚lにより、本実施形態で用いる共鳴器10においても、先の実施形態で説明したVnが生じることとなる。これにより、隔壁部60が省かれた共鳴器10が用いられる本実施形態に係る騒音低減構造1によっても、これまで説明した騒音低減構造1と同様の効果を享受することが可能となる。
これまで説明した実施形態で用いた共鳴器10は、図1(B)の斜線部で示す空気層を有するものであった。しかしながら、このような空気層を有する共鳴器10も、本発明では必須のものではない。
長手方向に対する断面構造でみて、4方向のうち3方向が板で仕切られたような略U字型の共鳴器、即ち背後に空気層を持たない共鳴器は、音響管として機能する。このような背後に空気層を持たない共鳴器においても、先のような定義の下に、互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べるように構成する。
本発明に係る騒音低減構造1について実験による実証を行った。以下に、本発明による共鳴周波数の設定法を適用した騒音低減法の効果を遮音実験により実証した結果を示す。換気用開口部100を設ける部材として乾式二重壁を採用し、その内装壁110側に種々の共鳴器を取り付けて実験を行った。また、実験はJIS A 1416:2000「実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法」に記載のTYPEII実験室において行った。
実験においては、図3、4に示す幅100mm、奥行き300mm、高さ1,600mmのスリット状の換気用開口部100を設けた乾式二重壁の音響透過損失をJIS A 1416:2000に記載の方法に従い測定した。
実験パターンを図5に示す。図5は乾式二重壁の換気用開口部100付近の平断面の略図である。実験では、乾式二重壁受音室側の換気用開口部100の左右の両側に、長さ1,600mmの長尺状の共鳴器を設置する。以下、それぞれの実験パターンを説明する。
case A:
共鳴周波数500Hzの同じ共鳴器を対向配置したパターン。下記case B〜case Eの比較対象として、単一の共鳴周波数を持つ共鳴器を用いた例。
case B:
500Hzと630Hzの2つの共鳴周波数を持つ共鳴器を対向配置したパターン。特願2016−099316の図12に記載の実施形態に相当する。共鳴周波数比はR=1.26であり、1/3オクターブに相当する。
case C:
400Hzと800Hzの2つの共鳴周波数を持つ共鳴器を対向配置したパターン。特願2016−099316の図12に記載の実施形態に相当する。共鳴周波数比はR=2であり、1オクターブに相当する。
case D:
共鳴周波数が500Hzと630Hzの共鳴器を対向配置したパターン。共鳴周波数比はR=1.26であり、1/3オクターブに相当する。
case E:
共鳴周波数が500Hzと1kHzの共鳴器を対向配置したパターン。共鳴周波数比はR=1.26であり、1/3オクターブに相当する。
case O:
共鳴器を配置しない場合で比較対象して用いたパターン。case A〜case Eと換気用開口部100の奥行きが変わることによる影響を避ける為に、単純な長尺状の箱体を配置。
case A、B、Cの1/3 オクターブ帯域ごとの音響透過損失の測定結果を図6(A)に示す。
case Aは、共鳴器の共鳴周波数である500Hz帯域付近でcase Oと比較して音響透過損失が大きく向上していることがわかる。これがスリット共鳴器による騒音低減効果である。
共鳴周波数比がR=1.26であるcase Bは、case Aと比較して効果の最大値は低下するものの、より幅広い周波数帯域で騒音低減効果が得られていることが確認できる。
道路騒音のように、幅広い周波数範囲に成分を持つ騒音を低減したい場合には、ピンポイントの周波数で効果の最大値が大きいことより効果の得られる周波数範囲が広いことの方が騒音全体を低減する観点からは効果的である場合が多い。
一方で共鳴周波数比が R=2であるcase Cは、効果の得られる周波数範囲は更に広がる。
case A、D、Eの1/3オクターブ帯域ごとの音響透過損失の測定結果を図6(B)に示す。
上記と同様に、case Aと比較して、共鳴周波数比がR=1.26であるcase Dは、効果の最大値は低下するものの、より幅広い周波数帯域で騒音低減効果が得られていることが確認できる。
また、この結果は、片側配置の応用として共鳴周波数比が1<R≦2である2つの共鳴器を対向して配置する実施形態が効果的であることを示す。
一方で共鳴周波数比が R=2であるcase Eは、効果の得られる周波数範囲は更に広がる。
以上のように、本発明に係る、長尺状のスリット状開口部50を有する共鳴器10を用いた騒音低減法において、騒音低減効果の得られる周波数範囲を拡げることができることが確認できた。
また、本発明に係る騒音低減構造1によれば、周波数特性全体として、安定した騒音低減効果が得られる。
また、本発明に係る騒音低減構造1によれば、道路騒音のような、幅広い周波数範囲に成分を持つ騒音を低減したい場合に、効果的な共鳴周波数の組み合わせの設定とそれを実現する共鳴器の設計が可能となる。
以上、本発明に係る騒音低減構造によれば、複数の共鳴器の共鳴周波数をそれぞれどのように設定すれば効果的な騒音低減を行い得るかについての指針が示される。
なお、上記の実施形態では、本発明に係る騒音低減構造1を建物の壁面の開口部に適用する例に基づいて説明を行ったが、本発明は、建物の扉、ルーバー、ダブルスキン構造の開口部等にも適用可能である。
1・・・騒音低減構造
10、101、102、10n・・・共鳴器
40・・・筐体
50・・・スリット状開口部
60・・・隔壁部
100・・・換気用開口部
110・・・内装壁
120・・・外装壁

Claims (5)

  1. 互いに共鳴周波数が異なるスリット状開口部を有する(n+1)個の共鳴器(ただし、nは自然数)を並べた騒音低減構造であって、
    第n番目の共鳴器の共鳴周波数をfnとし、fnの共鳴周波数がfn+1の共鳴周波数より小さい場合、
    n=(fn+1/fn
    1<Rn≦2
    を満たすことを特徴とする騒音低減構造。
  2. 同一の共鳴周波数を有する共鳴器を対で用い、対の共鳴器同士のスリット状開口部が対向配置されることを特徴とする請求項1に記載の騒音低減構造。
  3. スリット状開口部から、共鳴器の内側の空間に延在する隔壁部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の騒音低減構造。
  4. 共鳴器が、空気層を有さないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の騒音低減構造。
  5. 共鳴器は、建物の開口部が設けられている壁面に、配されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の騒音低減構造。
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