JP2019190785A - 環境再現プログラムおよび環境再現システム - Google Patents
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Abstract
Description
マイクで収録された音声から、地名による環境の指示を抽出する手順、
抽出した前記地名による環境の指示に基づき、空気調和機の温度設定、湿度設定、除湿動作、冷房動作、暖房動作のいずれかを間欠的に行わせる手順、
をコンピュータに実行させるための環境再現プログラムである。
図1は、本実施形態のスマートスピーカ1と各種機器が配置された室内を示す図である。
この部屋の中には、テレビ台が設置されており、このテレビ台の上にはスマートスピーカ1と加湿機22とが置かれている。このスマートスピーカ1は、マイクで収録した人の声を認識し、認識した内容をクラウドサーバ(図2参照)によって応答するものである。クラウドサーバによる応答には、このスマートスピーカ1による発声や音楽再生と、このスマートスピーカ1に関連づけられた各種機器を制御することの2通りがある。なお、各種機器の制御は、クラウドサーバに限られず、スマートスピーカ1が制御してもよい。
スマートスピーカ1、加湿機22、電動カーテン24、アロマディフューザ25、人感センサ26、エアコン21、および照明23は、ゲートウェイ3を介してネットワークNに接続される。これによりスマートスピーカ1は、クラウドサーバ4と協同して各種機器を制御したり、スケジューラ31の情報を取得することができる。またスマートスピーカ1およびクラウドサーバ4は、ゲートウェイ3と無線LANを介して加湿機22と、電動カーテン24と、エアコン21と、照明23を制御可能である。
クラウドサーバ4は、ネットワークNと無線LANとを介してスマートスピーカ1と通信可能に接続される。クラウドサーバ4は、スマートスピーカ1のマイクが収録した音声を認識し、環境再現レシピ482に基づいて各種機器を制御する。
クラウドサーバ4とスマートスピーカ1は、所望の環境を再現させるための環境再現システムSを構成する。
このスマートスピーカ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random access memory)131、フラッシュメモリ132を備える。CPU11は、RAM131をワークエリアとしてROM12またはフラッシュメモリ132に格納されたプログラムを実行することにより、クラウドサーバ4と協同して各種機器を制御する。
フラッシュメモリ132には、プログラム1321が格納されている。このプログラム1321はスマートスピーカ1のCPU11によって実行され、かつクラウドサーバ4と共に動作する。これらCPU11とクラウドサーバ4の組合せは、マイク14で収録された音声から、地名による環境の指示を抽出する手順を実行する。クラウドサーバ4は更に、地名による環境の指示に基づき、エアコン21の温度設定、湿度設定、除湿動作、冷房動作、暖房動作のいずれかを間欠的に行わせる手順を実行する。
マイク14は、音声を収録するものである。マイク14が収録した音声は、所定のフレーズが含まれていれば、プログラムを実行するCPU11により解釈される。スピーカ15は音声を報知するものである。
照度計19は、照度を計測するセンサである。スマートスピーカ1の設置位置は、照明23よりもユーザの近くであることが多いため、ユーザの体感する照度をより正確に測定することができる。
無線通信部17は、外部と無線LAN接続するための通信部である。スマートスピーカ1は、マイク14、温度センサ16、湿度センサ18、照度計19などが検知したデータを、無線通信部17を用いて後記するクラウドサーバ4に送信する。
このクラウドサーバ4は、CPU41と、ROM42、RAM43、ハードディスク48を備える。CPU41は、RAM431をワークエリアとしてROM42またはハードディスク48に格納されたプログラム等を実行することにより、各種機器を制御する。
更に環境再現レシピ482は、エアコン21の温度設定、湿度設定、除湿動作、冷房動作、暖房動作のいずれかを間欠的に行わせる手順をCPU41に実行させる。
センサログ485は、人感センサ26や、スマートスピーカ1が備えるマイク14、温度センサ16、湿度センサ18、照度計19など、各種センサが検知したデータの履歴を格納するものである。
モニタ44は、文字や図形などを表示するものである。キーボード45は文字を入力するものである。マウス46は、モニタ44上のマウスカーソルの移動情報を入力するものである。通信部47は、ネットワークNを介して、例えばスマートスピーカ1や各種機器と通信するためのものである。
図5と図6は、第1の実施形態における環境再現処理のフローチャートである。
ユーザが所定パターンのフレーズを発声することで、スマートスピーカ1のCPU11とクラウドサーバ4のCPU41による一連の動作が開始する。
ユーザが「ねえスピーカ、軽井沢の朝に設定して。」と発声すると、クラウドサーバ4は、軽井沢の朝における温度と湿度からなる環境情報を取得する。
また、ユーザが「ねえユーザ、北佐久郡の朝に設定して。」と発声し、かつクラウドサーバ4の環境情報データベース484が北佐久郡の環境情報を有していないとき、これを軽井沢の環境情報で代替する。
つまり、これらステップS10〜S20の処理は、マイクで収録された音声から、地名による環境の指示を抽出する手順に該当する。
クラウドサーバ4のCPU41は、地名に対応したエッセンシャルオイルがアロマディフューザ25にセットされているならば(ステップS23→Yes)、このアロマディフューザ25を運転させたのち(ステップS24)、ステップS25の処理に進む。これによりアロマディフューザ25は、地名に対応する香りを放出する。
クラウドサーバ4のCPU41は、地名に対応したエッセンシャルオイルがアロマディフューザ25にセットされていないならば(ステップS23→No)、ステップS25の処理に進む。
第1段のグラフは、スマートスピーカ1の温度センサ16が検出した室内の温度の時間経過を示すグラフである。目標温度Ttは、環境情報を構成する情報のひとつである。
第2段のグラフは、スマートスピーカ1の湿度センサ18が検出した室内の湿度の時間経過を示すグラフである。目標湿度Htは、環境情報を構成する情報のひとつである。
第3段目のグラフは、エアコン21の運転状態を示すグラフである。冷房運転時にCPU11は、エアコン21を目標温度Ttで冷房運転させるコマンドを送信する。除湿運転時にCPU11は、エアコン21を目標湿度Htで除湿運転させるコマンドを送信する。
時刻t7は、時刻t6から30分が経過したときである。このとき、スマートスピーカ1の温度センサ16が計測した室内の温度は、目標温度よりもやや高くなっているため、クラウドサーバ4のCPU41は、エアコン21に冷房運転させる。
時刻t9は、時刻t8から30分が経過したときである。このとき、スマートスピーカ1の温度センサ16が計測した室内の温度は、目標温度よりもやや高くなっているため、クラウドサーバ4のCPU41は、エアコン21に冷房運転させる。
第2の実施形態では、ユーザによる発声がなくとも、クラウドサーバ4のCPU41がユーザの就寝開始時刻と起床時刻を推定し、かつ起床時刻に所望の環境を再現するというものである。
クラウドサーバ4のCPU41は、センサログ485に格納された人感センサ26のログから、過去の日々においてユーザが起きている時間帯と就寝時間帯を決定する(ステップS30)。ユーザが起きている時間帯は、人感センサ26の検知ログから、CPU41が活動中と判定した時間帯として、直接に検知することができる。ユーザの就寝時間帯は、人感センサ26の検知ログから、CPU41が就寝中と判定した時間帯として、直接に検知することができる。人感センサ26の検知ログから、CPU41がユーザが不在であると判定した時間帯については、以下のステップ31,32の処理によって推定する。
ここでは、図6に示したステップS21〜S26の処理に代わって、クラウドサーバ4のCPU41やCPU11がステップS40〜S49の処理を実行することにより、所望の環境を再現する。なお、図5に示した処理は、この第2の実施形態でも同様である。
先ずクラウドサーバ4のCPU41は、推定された就寝開始時刻であるか否かを判定し(ステップS40)、この判定が成立しないならば(No)、ステップS40の判定を繰り返す。
ステップS41において、クラウドサーバ4のCPU41が機器操作を検知したならば(Yes)、推定就寝開始時刻を現在の時刻に再設定し(ステップS42)、ステップS40の処理に戻る。これにより、翌日以降の推定就寝開始時刻に反映させることができる。
ステップS44において、クラウドサーバ4のCPU41は、エアコン21と加湿機22を間欠運転させて推定起床時刻に、地名の朝に対応する温度と湿度になるよう調整する。
クラウドサーバ4のCPU41は、地名に対応したエッセンシャルオイルがアロマディフューザ25にセットされていないならば(ステップS45→No)、ステップS47の処理に進む。
更にクラウドサーバ4のCPU41は、推定起床時刻でないならば(ステップS48→No)、ステップS44に戻り、一連の処理を繰り返す。クラウドサーバ4のCPU41は、推定起床時刻ならば(Yes)、照明23と電動カーテン24を制御して、指定された地名の同時刻に対応する照度に調整したのち(ステップS49)、この環境再現処理を終了する。
第1段のグラフは、スマートスピーカ1の温度センサ16が検知した室内の温度の時間経過を示すグラフである。目標温度Ttは、環境情報を構成する情報のひとつである。
第2段のグラフは、スマートスピーカ1の湿度センサ18が検知した室内の湿度の時間経過を示すグラフである。目標湿度Htは、環境情報を構成する情報のひとつである。
第5段目のグラフは、照明23の照度を示すグラフである。第6段目のグラフは、電動カーテン24の開閉状態を示すグラフである。
推定起床時刻twになると、クラウドサーバ4のCPU41は、電動カーテン24を開けさせ、かつ照明23を点灯させて、スマートスピーカ1の照度計19により所望の照度が検知されるようにする。ここでは、電動カーテン24を開けた結果、次第に外光が多く射し込むようになるため、照明23の照度を緩やかにフェードアウトさせている。
第3の実施形態は、推定起床時刻twよりも前にユーザが各種機器を操作したことを検知すると、クラウドサーバ4のCPU41は、その制御を解除するものである。
図11は、第3の実施形態における環境再現処理のフローチャートである。
ここでは、図6に示したステップS21〜S26の処理に代わって、CPU11とクラウドサーバ4がステップS60〜S70の処理を実行することにより、所望の環境を再現する。
先ずクラウドサーバ4のCPU41は、推定就寝開始時刻tsであるか否かを判定し(ステップS60)、この判定が成立しないならば(No)、ステップS60の判定を繰り返す。
ステップS61において、クラウドサーバ4のCPU41が機器操作を検知したならば(Yes)、推定就寝開始時刻tsを現在の時刻に再設定し(ステップS62)、ステップS60の処理に戻る。これにより、ユーザの操作情報を翌日以降の推定就寝開始時刻tsに反映させることができる。
ステップS64において、クラウドサーバ4のCPU41は、エアコン21と加湿機22を間欠運転させて地名の朝に対応する温度と湿度になるよう調整する。
クラウドサーバ4のCPU41は、地名に対応したエッセンシャルオイルがアロマディフューザ25にセットされていないならば(ステップS65→No)、ステップS67の処理に進む。
クラウドサーバ4のCPU41は、推定起床時刻twになったならば(ステップS69→Yes)、この環境再現処理を終了する。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
(f) 環境再現処理を実行する主体は、クラウドサーバ4とスマートスピーカ1の組合せに限られず、スマートスピーカ1単体であってもよい。また、環境再現レシピは、IFTTT形式に限定されず、任意の形式であってもよい。
(g) スマートスピーカ1が人感センサを備えていてもよい。これにより、スマートスピーカ1は、人を検知したときやその人の活動を検知したときに、対応する動作を自律的に実行できる。
11 CPU
12 ROM
131 RAM
132 フラッシュメモリ
1321 プログラム
14 マイク
15 スピーカ
16 温度センサ
17 無線通信部
18 湿度センサ
19 照度計
21 エアコン
22 加湿機
23 照明
24 電動カーテン
25 アロマディフューザ
26 人感センサ
3 ゲートウェイ
31 スケジューラ
4 クラウドサーバ
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 モニタ
45 キーボード
46 マウス
47 通信部
48 ハードディスク
481 音声認識プログラム
482 環境再現レシピ
483 機器操作ログ
484 環境情報データベース
N ネットワーク
Claims (5)
- マイクで収録された音声から、地名による環境の指示を抽出する手順、
抽出した前記地名による環境の指示に基づき、空気調和機の温度設定、湿度設定、除湿動作、冷房動作、暖房動作のいずれかを間欠的に行わせる手順、
をコンピュータに実行させるための環境再現プログラム。 - 抽出した前記地名による環境の指示に基づき、更に加湿機またはアロマディフューザの動作を間欠的に行わせる手順、
をコンピュータに実行させるための請求項1に記載の環境再現プログラム。 - 抽出した前記地名による環境の指示に基づき、照明、カーテンまたはブラインドを制御する手順、
をコンピュータに行わせるための請求項1に記載の環境再現プログラム。 - 機器操作ログとセンサログに基づき、ユーザの就寝開始時刻を推定する手順、
前記地名による環境の指示を抽出したならば、他の地名による環境の指示を抽出するまで、推定就寝開始時刻以降に前記地名による環境の指示に基づき、前記空気調和機に対する一連の制御を開始する手順、
をコンピュータに行わせるための請求項1に記載の環境再現プログラム。 - マイクで収録された音声から、地名による環境の指示を抽出する抽出部と、
抽出した前記地名による環境の指示に基づき、空気調和機の温度設定、湿度設定、除湿動作、冷房動作、暖房動作のいずれかを間欠的に行わせる間欠制御部と、
を備えることを特徴とする環境再現システム。
Priority Applications (1)
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