JP2019190338A - 自吸式ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】自吸時間を短縮できる自吸式ポンプを提供する。【解決手段】実施形態にかかる自吸式ポンプは、所定の回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸の軸方向における一方側と他方側を連通させる第1戻し孔を有する、第1シュラウドと、第1シュラウドに形成された1枚以上の羽根部材と、を備えるインペラと、前記インペラの前記軸方向における一方側に対向配置されるとともに、前記軸方向の一方側と他方側を連通させる第2戻し孔を有するガイドベーンと、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、自吸運転を行う自吸式ポンプに関する。
自吸式ポンプは、通常運転である揚水運転と、起動開始時から揚水運転に移行するための自吸運転とを行う。このような自吸式ポンプの自吸運転において、インペラが回転することで、ケーシング内の空気が水に混合され、気液混合水として吐出室に吐出される。これにより吸込室に負圧が発生し、吸込口に接続されている揚水配管内の空気が吸上げられる。吐出室に吐出された気液混合水は、吐出室内で、空気と水とに分離する。分離した水は再び吸込室に環流され、インペラによりケーシング内の空気と混合されて吐出室に吐出される。自吸式ポンプはこのプロセスを繰り返すことで、揚水配管内の水面を上昇させ、水面が吸込口の高さに達したら、揚水運転に移行する。
特開2001−50168号公報
自吸式ポンプにおいて、自吸時間が長くなると自吸中に水温が上昇することになり、空気の量が増えすぎてしまう原因となり、自吸不良を起こす。このため、自吸式ポンプにおいて、自吸時間を短縮する技術が望まれている。
そこで、本発明は、自吸時間を短縮できる自吸式ポンプを提供することを目的とする。
実施形態にかかる自吸式ポンプは、回転軸、前記回転軸に設けられ前記回転軸の軸方向における一方側と他方側を連通させる第1戻し孔を有する第1シュラウド、及び前記第1シュラウドに形成された1枚以上の羽根部材、を具備するインペラと、前記インペラの前記軸方向における一方側に対向配置され前記軸方向の一方側と他方側を連通させる第2戻し孔を有するガイド板、及び1枚以上の案内羽根、を具備するガイドベーンと、を備える。
本発明によれば自吸時間を短縮できる自吸式ポンプを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる自吸式ポンプの断面図。 同自吸式ポンプの側面図。 同自吸式ポンプの一部の構成を拡大して示す断面図。 同自吸式ポンプのインペラの一方側の側面図。 同インペラの他方側の側面図。 同自吸式ポンプのガイドベーンの一方側の側面図。 同ガイドベーンの他方側の側面図。 同自吸式ポンプの戻し孔の位置関係と自吸時間の対応を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態にかかる自吸式ポンプ10について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる自吸式ポンプ10の断面図であり、図2は自吸式ポンプの側面図である。図3は、図1の一部の構成を拡大して示す断面図である。図4及び図5は、インペラ14を一方及び他方をそれぞれ示す側面図である。図6はガイドベーン15の一方側の構成を示す側面図であり、図7はガイドベーン15の他方側の構成を示す側面図である。図8は、自吸式ポンプ10の第1戻し孔41bと第2戻し孔51cの位置関係と自吸時間の対応を示す説明図である。
自吸式ポンプ10は、架台11と、架台11上に設置されたモータ12と、架台11上に設置されたポンプケーシング13と、ポンプケーシング13内に収容されたインペラ14と、ポンプケーシング13内においてインペラ14に対向配置されたガイドベーン15と、モータ12の回転軸12a周りに装着されたシール装置16と、を備える。自吸式ポンプ10は、流体を増圧して二次側に圧送するポンプ装置であり、回転軸12aが水平方向に沿う姿勢で横置きされている。自吸式ポンプ10は、例えば一次側に揚水配管が接続され、二次側に吐出配管が接続され、自吸式のポンプユニットを構成する。
架台11は、所定高さに配される水平の設置面11aを有する。架台11は、設置面11a上にモータ12及びポンプケーシング13の下部を支持する。
モータ12は、架台11上に設置され、水平に延びる回転軸12aを備える。回転軸12aの一端にインペラ14が設けられている。モータ12は、制御部により回転駆動されることで、回転軸12aに固定されたインペラ14を回転させる。
ポンプケーシング13は、例えば、ケーシング31と、カバー32と、を備え、内部にインペラ14及びガイドベーン15を収容するポンプ室38を形成する。ポンプケーシング13はモータ12の一方に配置され、架台11に固定されている。
ケーシング31は、樹脂または金属材料で構成され、筒状のケーシングボディ33と、吸込部34と、吐出部35と、隔壁部36と、を一体に備える。
ケーシングボディ33は、筒状に構成され、インペラ14及びガイドベーン15の外周を囲む。ケーシングボディ33の軸方向一端側に吸込部34が連続して配される。ケーシングボディ33の他端側は、カバー32によって閉塞される開口33aを形成している。ケーシングボディ33の下部にはプラグ39の着脱により開閉されるプラグ孔33bが形成されている。
吸込部34は、筒状に構成され、軸方向の一方側に開口する吸込口34aを有するとともに吸込口34aに連通する吸込室38aを形成する。吸込室38aには、逆止弁37が設けられている。
吐出部35は、筒状に構成され、ケーシングボディ33の上部に連続して配される。吐出部35は、上向きに開口する吐出口35aを有するとともに、ポンプ室38の上部に連通する吐出室38cを形成する。
隔壁部36は、インペラ14の一次側と二次側とを区画する壁状部材である。
カバー32は、金属材料で構成され、モータ12の一端に接続される第1カバー体32aと、ケーシングボディ33の開口を塞ぐ円盤状の第2カバー体32bと、を一体に連続して備える。第1カバー体32aは内周縁がモータ12の一端の外周縁に接続されるとともに、外周縁が第2カバー体32bの外周縁に接続されている。第2カバー体32bの中央にはシール装置16を介して回転軸12aが通る軸孔32cが形成されている。第2カバー体32bは径方向中央側が軸方向においてモータ12側に隆起している。
ポンプケーシング13内の空間であるポンプ室38に、インペラ14及びガイドベーン15が配されることにより、吸込口34aからインペラ14の流入口14aに至る吸込室38aと、インペラ14の流出口14bの二次側に配される分離室38bと、分離室38bの上部に連続して吐出口35aに至る吐出室38cと、インペラ14の裏側に形成される後室38dと、が形成される。
インペラ14は、第1シュラウド41と、第1シュラウド41の一方の面に形成された1枚以上の羽根部材42と、羽根部材42を挟んで第1シュラウド41の一方側に対向配置された第2シュラウド43と、を備える。インペラ14は、回転軸12aを中心に回転可能に支持されている。
第1シュラウド41は円形の板状に構成され、中央に軸孔41aを有している。第1シュラウド41は、ポンプケーシング13のカバーとの間にギャップG1が形成されている。また、第1シュラウド41の径方向の中央側は軸方向の一方側に隆起しており、第1シュラウド41の裏側において、モータ12側に隆起する第2カバー体32bとの間に、後室38dが形成されている。
第1シュラウド41には、第1シュラウド41を厚さ方向に貫通する貫通孔である第1戻し孔41bが形成されている。第1戻し孔41bは、例えば直径d1はφ2mm〜φ4mm程度に設定され、本実施形態においてはd1=φ2.5mmとした。第1戻し孔41bによって、第1シュラウド41の軸方向一方側(表側)と、第1シュラウド41の軸方向他方側(裏側)の後室38dとが、連通する。
第1戻し孔41bは各羽根部材42の回転の周方向における後ろ側、すなわち、羽根部材42の湾曲の内側であって、インペラ14の回転により低圧となる位置に、形成されている。また、第1戻し孔41bは、回転軸12aと各羽根部材42の径方向内側の端部42aとを結ぶ線分L1の近傍に配置され、好ましくは当該線分L1上に形成されている。
羽根部材42は、複数枚、例えば本実施形態においては5枚、周方向に等間隔で設けられている。複数の羽根部材42は、第1シュラウド41の外縁から、所定の曲率で湾曲し、中心部に向かって延びている。羽根部材42の径方向内側の端部42aは、第2シュラウド43の内縁よりも内側の所定箇所に至る。
第2シュラウド43は、中央に流入口14aとなる円形の開口を43a有する円環状の側板である。第2シュラウド43は、中央側が軸方向一端側に向けて傾斜するとともに、中央のインペラ14の流入口14aに、軸方向に沿って立ち上がる開口縁部を有する。
インペラ14は、一方側の第2シュラウド43の中央部に円形の流入口14aが形成され、外周部の第2シュラウド43と第1シュラウド41との間に、流体を排出する流出口14bが形成される。インペラ14はモータ12の駆動により回転することで、流入口14aから流体を吸込み、外周の流出口14bから外方かつ周方向に向けて、流体を排出し、流体を一次側から二次側へ圧送する。
ガイドベーン15は、インペラ14の軸方向一方側に対向配置される。ガイドベーン15は、インペラ14の一方側に対向配置されるガイド板51と、ガイド板51のインペラ14側の主面に形成された複数の案内羽根52と、を備える。
ガイド板51は中心に開口51aを有するとともに、インペラ14の第1シュラウド41よりも大径の円弧状の第1縁部と、径方向内側に湾曲して退避する第2縁部と、を交互に有する形状の外周縁を備える。ガイド板51の開口51aの縁部にはOリング51dを収容する凹部が形成され、Oリング51dを介してポンプケーシング13に組付けられる。複数の案内羽根52はガイド板51の他方の主面からインペラ14側に立設されるとともに、径方向外側が回転の周方向に沿うように湾曲している。案内羽根52は、インペラ14の外周に配され、インペラ14から流出する流体を径方向外方に案内する。ガイドベーン15はインペラ14との間に所定のギャップG2を介して、対向配置される。ギャップG2は好ましくは、0.5mm〜2mmに構成され、本実施形態においては1mmとした。
ガイドベーン15のガイド板51には、ガイド板51を厚さ方向、すなわちモータ12の軸方向に貫通する、第2戻し孔51cが形成されている。第2戻し孔51cは、各案内羽根52の径方向内側に1つずつ、すなわち案内羽根52と同数、設けられている。具体的には6枚の案内羽根52に対応して6つの第2戻し孔51cが等間隔で配置されている。第2戻し孔51cは、インペラ14の第1戻し孔41bがインペラ14の回転により相対的に通過する位置に、対向配置されている。すなわち、第1戻し孔41bと第2戻し孔51cは、回転軸12aからの距離が同等に構成され、軸方向に見た場合に同じ円周上に複数の第1戻し孔41bと複数の第2戻し孔51cが並んで配列される。具体的には一例として、第1戻し孔41bの軸心からの距離は第2戻し孔51cの軸心からの距離の90%以上110%未満に設定され、好ましくは軸心からの距離が等しく構成されている。また、第1戻し孔41b及び第2戻し孔51cは、回転軸の中心C1からの距離がインペラの流入口の半径よりも大きく、インペラの流入口の開口縁よりも外周側に配されている。第2戻し孔51cの直径d2は、第1戻し孔41bの直径d1よりも大きく、例えば4mm〜6mm程度の孔径に設定され、本実施形態においてはd2=φ5mmとした。また、第2戻し孔51cは、隣接する2つの案内羽根52の内側端部52a同士の間に形成される流体入口53の径方向内側に隣接する位置であって、回転の周方向において、当該流体入口53の中央位置よりも、回転方向の後ろ側に配されている。すなわち、前方の案内羽根52の内側端部52aよりも、後方の案内羽根52の内側端部52aに近い位置に、配置されている。一例として、図7に示すように、第2戻し孔51cは、後方の内側端部52aと回転軸12aの中心を結ぶ線分L2からの中心角θが15°の位置に配置されている。すなわち、後方の内側端部52aと回転軸12aの中心を結ぶ線分L2と、前方の内側端部52aと回転軸12aの中心を結ぶ線分L3との間の線分L4と線分L2との間の領域に配されている。
シール装置16は、回転軸12a周りに装着されたメカニカルシールであり、ポンプケーシング13とモータ12の回転軸12aとの間を流体密に塞ぐ。
以上のように構成された自吸式ポンプにおいて、ポンプケーシング13内には吸込口34aから、インペラ14の流入口14a、流出口14b、分離室38b、吐出室38c、を通って吐出口35aに至る所定の流路が形成される。また、インペラ14の裏側の空間は、分離室38bに連通するとともに、インペラ14の第1戻し孔41bを通じてインペラ14の表側に連通する。
以上のように構成された自吸式ポンプ10は、通常運転である揚水運転と、起動開始から揚水運転に移行するまでの自吸運転とを行う。自吸式ポンプ10の起動開始時には、別に設けられたタンクから起動開始用の水をポンプ室に注入し、インペラ14を水に浸した状態とする。この状態で、自吸運転として、インペラ14が回転させることで、ポンプケーシング13内の空気が水に混合され、気液混合水として分離室38bに送られる。これにより吸込室38aに負圧が発生し、吸込口34aに接続されている揚水配管内の空気が吸上げられる。分離室38bに送られた気液混合水は、分離室38b内で、空気と水とに分離する。分離した空気は上部の吐出口35aから排出される。
ここで、ガイドベーン15の二次側の分離室38bに吐出された水は、ギャップG1等の隙間を通って後室38dに移動する。第1戻し孔41bの位置において裏側の後室38dの水の圧力は表側のインペラ14内の水の圧力よりも高圧になっている。このため、後室38dの水は第1戻し孔41bを通って第1シュラウド41の表側に移動し、再びインペラ14によりポンプケーシング13内の空気と混合されて分離室38bに吐出される。
また、第1戻し孔41bに対向するガイドベーン15には、第2戻し孔51cが形成されている。このため、ガイドベーン15の二次側の分離室38bに吐出された水は、ガイドベーン15の第2戻し孔51cを通ってインペラ14内に移動し、再びインペラ14によりポンプケーシング13内の空気と混合されて分離室38bに吐出される。
自吸式ポンプ10は、このプロセスを繰り返すことで、揚水配管内の水面を上昇させ、水面が吸込口34aの高さに達したら、揚水運転に移行する。
本実施形態にかかる自吸式ポンプ10は、インペラ14の第1シュラウド41に表側と裏側の隙間とを連通する第1戻し孔41bが形成されている。また、ガイドベーン15のガイド板51において第1戻し孔41bに対向する位置に第2戻し孔51cが形成されている。したがって、インペラ14の裏側の水やガイドベーン15の二次側の分離室38bに吐出された水が再びインペラ14の表側に流れ込む環流を促すことができ、自吸動作を促進して、自吸時間を短縮することができる。このため、自吸中の温度上昇を抑えることができる。
図8は、第1戻し孔41b及び第2戻し孔51cの構成と、自吸時間の対応を示す表である。図8において、自吸式ポンプにおいて、周波数、口径、出力、第2戻し孔51cの孔径や位置(角度)等の条件を異ならせた複数のポンプ10、ポンプ10A,ポンプ10B,ポンプ10C,ポンプ10Dと、比較例としての第1戻し孔41b及び第2戻し孔51cが形成されていない構成のポンプ100A,ポンプ100Bの、自吸完了時間を示す。ここで、ポンプ10,10A,10B、100Aは吸込口径80mm、周波数50Hz、モータの出力5.5kwの形式1とし、ポンプ10C,10D,100Bは吸込口径80mm、周波数60Hz、モータの出力7.5kwの形式2とした。また、いずれのポンプもインペラ14とガイドベーン15とのギャップG2=1.0mm、インペラ14の直径D2=156mm、ガイドベーン15の内側直径D3=162mmとした。なお、ガイドベーン15の内側直径D3は、案内羽根52の内側端部52aが配される円の直径である。
図8に示すように、いずれの形式においても、第1戻し孔41b及び第2戻し孔51cが無い比較例に比べて、第1戻し孔41b及び第2戻し孔51cを有する本実施形態にかかる自吸式ポンプ10の方が自吸時間が短い。さらに、第2戻し孔51cの配置は、回転方向における後ろ側の案内羽根52の内側端部52aと回転中心とを結ぶ線分L2に対する中心角が45°の場合よりも15°の場合、すなわち回転の周方向において、隣接する一対の案内羽根52の内側端部52aの間に形成される流体入口53の中央位置よりも後方に配される方が、自吸時間が短縮できることがわかる。
なお、例えば複数のベーンの一部の形状を変えて不均等に構成することで空気と水を分離しやすくして自吸時間の短縮を図る構成では、不均等な形状に起因して圧力差が生じるため、ベアリングに負荷がかかってしまうが、上記本実施形態にかかる自吸式ポンプは、複数のベーンを不均等に形成する必要がないため、ベアリングへの負荷を分散できる。また、ベーンの形状を不均等として環流を調整する場合には、試験によりいわゆるトライアンドエラーでガイドベーンの構造の設計を行うことから、設計の手間を要していたが、上記実施形態にかかる自吸式ポンプ10によれば、インペラ14に第1戻し孔41bを形成するとともに、インペラ14に対向するガイドベーン15に第2戻し孔51cを形成するだけで、容易に設計することができる。
また、第1戻し孔41bと第2戻し孔51cを、インペラの流出口14bよりも径方向内側の低圧となる位置に配置したことにより、吐出側の高圧となった流体が抜けやすく、環流を促すことができる。さらに、第1戻し孔41bは回転により負圧となる羽根部材42の後ろ側に配置したことにより、環流を促し、自吸動作を促進することができる。
また、第1戻し孔41bと第2戻し孔51cを、回転軸の軸心からの距離が等しく、回転により対向位置を通過する構成としたことにより、流体が表側に抜けやすく、環流を促すことができる。
第2戻し孔51cが第1戻し孔41bよりも大きい孔径であることで、環流を促すことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…自吸式ポンプ、11…架台、11a…設置面、12…モータ、12a…回転軸、13…ポンプケーシング、14…インペラ、14a…流入口、14b…流出口、15…ガイドベーン、16…シール装置、31…ケーシング、32…カバー、32a…第1カバー体、32b…第2カバー体、32c…軸孔、33…ケーシングボディ、33a…開口、33b…プラグ孔、34…吸込部、34a…吸込口、35…吐出部、35a…吐出口、36…隔壁部、37…逆止弁、38…ポンプ室、38a…吸込室、38b…分離室、38c…吐出室、38d…後室、39…プラグ、41…第1シュラウド、41a…軸孔、41b…第1戻し孔、42…羽根部材、42a…端部、43…第2シュラウド、51…ガイド板、51a…開口、51c…第2戻し孔、52…案内羽根、52a…内側端部。

Claims (6)

  1. 回転軸、前記回転軸に設けられ前記回転軸の軸方向における一方側と他方側を連通させる第1戻し孔を有する第1シュラウド、及び前記第1シュラウドに形成された1枚以上の羽根部材、を具備するインペラと、
    前記インペラの前記軸方向における一方側に対向配置され前記軸方向の一方側と他方側を連通させる第2戻し孔を有するガイド板、及び1枚以上の案内羽根、を具備するガイドベーンと、
    を備える自吸式ポンプ。
  2. 前記インペラの前記軸方向の他方側に所定の隙間を介して配置されるカバーを有し、前記インペラと前記ガイドベーンとを収容するポンプケーシングを備え、
    複数の前記第1戻し孔及び複数の前記第2戻し孔は、前記回転軸を中心とした同心円に配された請求項1に記載の自吸式ポンプ。
  3. 第1戻し孔は、前記羽根部材の湾曲の内側に配された、請求項1又は請求項2に記載の自吸式ポンプ。
  4. 第1戻し孔は、前記回転軸と、前記羽根部材の径方向内側の端部とを結ぶ線上に配された、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自吸式ポンプ。
  5. 前記第2戻し孔の孔径は、前記第1戻し孔の孔径よりも大きい、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自吸式ポンプ。
  6. 前記第2戻し孔は、回転の周方向において、隣接する一対の前記案内羽根の間に形成される流体入口の中央よりも後方に配される、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自吸式ポンプ。
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