JP2019187201A - 多相スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常検出時において負荷への影響を低減できる多相スイッチング電源装置を提供すること
【解決手段】多相スイッチング電源装置10は、スイッチ22を含むスイッチング電源21を複数相有し、複数相のスイッチング電源21が並列に接続されてなる電源部20と、各相のスイッチ22の駆動を制御する制御部路を備える。制御部30は、電源部20の出力電圧と、駆動されたスイッチ22の相数に応じた閾値とを比較する監視部360と、所定の位相差で駆動するように各相のスイッチ22を制御する相駆動制御部361を有する、相駆動制御部361は、出力電圧が閾値以上になると、一部の相のスイッチ22の駆動を停止させるとともに、残りの相のスイッチ22を相数に応じた位相差で駆動させる。
【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、多相スイッチング電源装置に関する。
特許文献1には、複数相のスイッチング電源が並列に接続されてなる電源部と、各スイッチング電源のスイッチング素子を制御する制御部を備えた多相スイッチング電源装置が開示されている。
特開2017−175752号公報
従来の多相スイッチング電源装置では、出力電圧や電流などを監視し、異常を検出すると、すべての相のスイッチング素子の駆動を停止させる。このため、マイコンなどの負荷は、突然電源の供給が停止となり、いきなり制御が止まることとなる。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、異常検出時において負荷への影響を低減できる多相スイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつである多相スイッチング電源装置は、
スイッチング素子(22)を含むスイッチング電源(21)を複数相有し、複数相のスイッチング電源が並列に接続されてなる電源部(20)と、
各相のスイッチング素子の駆動を制御する制御部(30)と、
を備え、
制御部は、
電源部の出力電圧に対応する値である電圧値と、駆動されたスイッチング素子の相数に応じた閾値とを比較する監視部(360)と、
所定の位相差で駆動するように各相のスイッチング素子を制御するものであり、電圧値が閾値以上になると、一部の相のスイッチング素子の駆動を停止させるとともに、残りの相のスイッチング素子を相数に応じた位相差で駆動させる相駆動制御部(361)と、
を有する。
この多相スイッチング電源装置によれば、電圧値が閾値以上になると、駆動させているすべての相のスイッチング素子をいきなり停止させるのではなく、一部の相のスイッチング素子の駆動を停止させるとともに、残りの相のスイッチング素子を駆動させる。このように、異常を検出しても直ちに出力停止にはならない。また、駆動させる相については、相数に応じた位相差で駆動させる。たとえば3相分のスイッチング素子を120度の位相差で駆動させていたときに異常を検出すると、2相分のスイッチング素子を180度の位相差で駆動させる。以上より、異常検出時において負荷への影響を低減することができる。
第1実施形態の多相スイッチング電源装置の概略構成を示す図である。 制御ICが実行する処理を示すフローチャートである。 異常特定処理を示すフローチャートである。 各スイッチの動作及び出力電圧の変化の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の多相スイッチング電源装置において、制御ICが実行する異常特定処理を示すフローチャートである。 各スイッチの動作及び出力電圧の変化の一例を示すタイミングチャートである。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態の多相スイッチング電源装置の概略構成について説明する。本実施形態の多相スイッチング電源装置は、車両に搭載され、バッテリから供給される直流電圧(たとえば12V)を所定の電圧、たとえば0.9Vに降圧して、マイコンのコアへ供給する。
図1に示すように、多相スイッチング電源装置10は、電源部20と、制御部30を備えている。電源部20は、並列に接続された複数のスイッチング電源21と、コンデンサ25を有している。
本実施形態では、スイッチング電源21として、スイッチング電源211、スイッチング電源212、スイッチング電源212の3相分を有している。スイッチング電源211,212,213は、互いに等しい構成とされている。3相のスイッチング電源21のうち、スイッチング電源211を第1相、スイッチング電源212を第2相、スイッチング電源213を第3相とする。
各スイッチング電源21は、降圧型のDCDCコンバータとして構成されており、スイッチ22と、ダイオード23と、コイル24を有している。スイッチ22が、スイッチング素子に相当する。本実施形態では、スイッチ22としてnチャネル型のMOSFETを採用している。MOSFET以外のスイッチ、たとえばIGBTを採用することもできる。以下において、第1相のスイッチ22をスイッチSW1、第2相のスイッチ22をスイッチSW2、第3相のスイッチ22をスイッチSW3と示す。
スイッチ22のドレインは、図示しない入力端子に接続されている。スイッチング電源21は、入力端子を介して入力される直流電圧を降圧して出力する。スイッチ22のソースには、ダイオード23のカソードが接続されている。ダイオード23のアノードはグランドに接続、すなわち接地されている。ダイオード23に代えて、MOSFETなどのスイッチを採用することもできる。
コイル24は、インダクタとも称される。コイル24の一端は、スイッチ22のソースとダイオードのカソードとの接続点に接続され、他端はコンデンサ25の正極に接続されている。コンデンサ25は、スイッチング電源211,212,213で共通とされており、スイッチング電源211,212,213それぞれのコイル24が、共通のコンデンサ25に接続されている。コンデンサ25は、出力端子とグランドとの間に設けられている。
制御部30は、各相のスイッチ22の駆動を制御する。制御部30は、コンパレータ31、クロック生成部32、基準波形生成部33、PWM生成部34、プリドライブ回路35、及び制御IC36を有している。
コンパレータ31は、電源部20の出力電圧Voutに対応する値である電圧値と参照電圧との比較結果を出力する。基準波形生成部33は、クロック生成部32にて生成されたクロック信号(パルス信号)に基づいて、三角波を生成する。PWM生成部は、コンパレータ31の出力と基準波形生成部33にて生成された三角波の電圧との比較により、PWM信号を生成する。プリドライブ回路35は、たとえば、PWM信号のハイレベル時の電圧を昇圧する機能、PWM信号のデューティ比が予め設定された基準デューティ比よりも大きくなると、スイッチ22がオン固定されるように、デューティ比を100%に設定する機能などを有している。以上の構成は、一般的な構成である。相ごとに上記構成が設けられている。
制御IC36は、各相のスイッチ22の駆動・停止を制御するとともに、駆動タイミングを制御する。制御IC36は、監視部360と、相駆動制御部361を有している。
監視部360は、出力電圧Voutに対応する値である電圧値と、駆動されたスイッチ22の相数に応じた閾値とを比較し、その比較結果を相駆動制御部361に出力する。出力電圧Voutに対応する値である電圧値とは、たとえば抵抗分圧された値である。この電圧値を、以下では、出力電圧Voutと示す。監視部360は、上記した閾値として、3相すべてのスイッチ22を駆動させる際の閾値Vth1、1相のスイッチ22を停止させ、残りの2相のスイッチ22を駆動させる際の閾値Vth2、2相のスイッチ22を停止させ、残りの1相のみを駆動させる閾値Vth3を有している。
出力電圧Voutの精度、すなわちばらつき(許容範囲)は、駆動させる相数が多いほど高精度となる。たとえば3相すべてのスイッチ22を駆動させた場合のばらつきは、出力電圧Voutの狙い値に対して±10mV程度である。2相のスイッチ22を駆動させた場合のばらつきは、狙い値に対して±20mV程度であり、1相のスイッチ22を駆動させた場合のばらつきは、狙い値に対して±30mV程度である。これに対して、たとえば閾値Vth1は狙い値±15mV、閾値Vth2は狙い値±25mV、閾値Vth3は狙い値±35mVに設定されている。たとえば、狙い値が0.9Vの場合、閾値Vth1は、0.9V±15mVに設定されている。
相駆動制御部361は、所定の位相差で駆動するように各相のスイッチ22を制御する。たとえば、各相のPWM信号のオンタイミングを制御する。相駆動制御部361は、各相のスイッチ22を同期制御する。相駆動制御部61は、監視部360の比較結果を取得して、異常を検出する。出力電圧Voutが閾値以上になると、一部の相のスイッチ22の駆動を停止させるとともに、残りの相のスイッチ22を相数に応じた位相差で駆動させる。このように、相駆動制御部361は、異常を検出すると、一部のスイッチ22のみ停止させる。
次に、図2及び図3に基づき、制御IC36が実行する処理について説明する。制御IC36は、電源が投入されると、以下に示す処理を実行する。各閾値は、出力電圧Voutの狙い値に対する許容幅であって上下に設定されるが、狙い値よりも電圧が高い上側の閾値のみについて説明する。閾値が狙い値に対して上側のみに設定されてもよい。
図2に示すように、先ず制御IC36の相駆動制御部361が、すべての相のスイッチ22、すなわちスイッチSW1,SW2,SW3を、120度の位相差で駆動させる(ステップS10)。
この駆動状態で、制御IC36の監視部360は、出力電圧Voutを取得して3相駆動時の閾値である閾値Vth1と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth1以上か否かを判定する(ステップS20)。出力電圧Voutが閾値Vth1未満の場合、ステップS10に戻り、出力電圧Voutが閾値Vth1以上になるまで、ステップS10,S20を繰り返す。
いずれかの相のスイッチ22に異常が生じている場合、出力電圧Voutのばらつきは、本来の±10mV程度よりも大きくなる。相駆動制御部361は、出力電圧Voutが閾値Vth1(15mV)以上になると、少なくとも1相のスイッチ22に異常が生じたことを検出し(ステップS30)、次いで異常が生じたスイッチ22を特定する異常特定処理を実行する(ステップS40)。
次に、異常特定処理について説明する。監視部360は、駆動相を切り替えた後、出力電圧Voutが安定してから、所定の検出期間において出力電圧Voutを取得する。監視部360は、検出期間において、ピーク電圧(最大値)を検出し、このピーク電圧を出力電圧Voutとして閾値と比較する。なお、ピーク電圧の平均値を比較に用いてもよい。
図3に示すように、先ず相駆動制御部361は、第3相のスイッチSW3を停止させ、残りの2相のスイッチSW1,SW2を位相差180度で駆動させる(ステップS400)。なお、位相差は、360度/n(nは駆動相数)で決定される。
次いで、監視部360は、出力電圧Voutを取得して2相駆動時の閾値である閾値Vth2と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth2以上か否かを判定する(ステップS402)。
上記したように、2相のスイッチ22を駆動させた場合のばらつきは、狙い値に対して±20mV程度であり、閾値Vth2は狙い値に対して±25mVに設定されている。スイッチSW1,SW2のいずれにも異常が生じていない場合、出力電圧Voutのばらつきは、本来の±20mV程度となるため、出力電圧Voutは閾値Vth2未満を示す。相駆動制御部361は、出力電圧Voutが閾値Vth2以上ではない場合、すなわち閾値Vth2未満の場合、駆動停止中の第3相のスイッチSW3に異常が生じていることを特定する(ステップS404)。そして、ステップS400に戻る。スイッチSW3の異常が継続する場合、ステップS400,S402,S404を繰り返すこととなる。
ステップS402において、出力電圧Voutが閾値Vth2以上の場合、次いで相駆動制御部361は、第1相のスイッチSW1を停止させ、残りの2相のスイッチSW2,SW3を位相差180度で駆動させる(ステップS410)。所定時間経過後、監視部360は、出力電圧Voutを取得して閾値Vth2と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth2以上か否かを判定する(ステップS412)。
出力電圧Voutが閾値Vth2以上ではない場合、相駆動制御部361は、駆動停止中の第1相のスイッチSW1に異常が生じていることを特定する(ステップS414)。そして、ステップS410に戻る。スイッチSW1の異常が継続する場合、ステップS410,S412,S414を繰り返すこととなる。
ステップS412において、出力電圧Voutが閾値Vth2以上の場合、次いで相駆動制御部361は、第2相のスイッチSW2を停止させ、残りの2相のスイッチSW3,SW1を位相差180度で駆動させる(ステップS420)。所定時間経過後、監視部360は、出力電圧Voutを取得して閾値Vth2と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth2以上か否かを判定する(ステップS422)。
出力電圧Voutが閾値Vth2以上ではない場合、相駆動制御部361は、駆動停止中の第2相のスイッチSW2に異常が生じていることを特定する(ステップS424)。そして、ステップS420に戻る。スイッチSW1の異常が継続する場合、ステップS420,S422,S424を繰り返すこととなる。
以上が、2相駆動での異常特定処理である。2相駆動に切り替えても異常個所を特定できない場合、相駆動制御部361は、1相駆動に切り替える。
具体的には、ステップS422において、出力電圧Voutが閾値Vth2以上の場合、相駆動制御部361は、第2相のスイッチSW2及び第3相のスイッチSW3を停止させ、残りの第1相のスイッチSW1を駆動させる(ステップS430)。所定時間経過後、監視部360は、出力電圧Voutを取得して1相駆動時の閾値である閾値Vth3と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth3以上か否かを判定する(ステップS432)。
出力電圧Voutが閾値Vth3以上ではない場合、相駆動制御部361は、駆動停止中のスイッチSW2,SW3に異常が生じていることを特定する(ステップS434)。そして、ステップS430に戻る。スイッチSW2,SW3の異常が継続する場合、ステップS430,S432,S434を繰り返すこととなる。
ステップS432において、出力電圧Voutが閾値Vth3以上の場合、相駆動制御部361は、第3相のスイッチSW3及び第1相のスイッチSW1を停止させ、残りの第2相のスイッチSW2を駆動させる(ステップS440)。所定時間経過後、監視部360は、出力電圧Voutを取得して閾値Vth3と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth3以上か否かを判定する(ステップS442)。
出力電圧Voutが閾値Vth3以上ではない場合、相駆動制御部361は、駆動停止中のスイッチSW3,SW1に異常が生じていることを特定する(ステップS444)。そして、ステップS440に戻る。スイッチSW3,SW1の異常が継続する場合、ステップS440,S442,S444を繰り返すこととなる。
ステップS442において、出力電圧Voutが閾値Vth3以上の場合、相駆動制御部361は、第1相のスイッチSW1及び第2相のスイッチSW2を停止させ、残りの第3相のスイッチSW3を駆動させる(ステップS450)。所定時間経過後、監視部360は、出力電圧Voutを取得して閾値Vth3と比較し、出力電圧Voutが閾値Vth3以上か否かを判定する(ステップS452)。
出力電圧Voutが閾値Vth3以上ではない場合、相駆動制御部361は、駆動停止中のスイッチSW1,SW2に異常が生じていることを特定する(ステップS454)。そして、ステップS450に戻る。スイッチSW1,SW2の異常が継続する場合、ステップS450,S452,S454を繰り返すこととなる。
ステップS452において、出力電圧Voutが閾値Vth3以上の場合、相駆動制御部361は、すべての相のスイッチSW1,SW2,SW3に異常が生じていると特定し(ステップS460)、スイッチSW1,SW2,SW3の駆動を停止させる。
図4は、各スイッチ22の動作及び出力電圧の変化の一例を示している。
時刻t1までは、全相(3相)駆動とされている。スイッチSW1,SW2,SW3は、位相差120度で駆動される。時刻t1で出力電圧Voutが閾値Vth1以上になり、異常が検出されて2相駆動に切り替わる。まず、スイッチSW3が停止、スイッチSW1,SW2が180度の位相差で駆動される。第1相及び第2相の2相駆動において、出力電圧Voutの検出期間中、出力電圧Voutが閾値Vth2以上を示すため、検出期間が終了した時刻t2で駆動が切り替わり、スイッチSW1が停止、スイッチSW2,SW3が180度の位相差で駆動される。第2相及び第3相の2相駆動において、出力電圧Voutの検出期間中、出力電圧Voutが閾値Vth2以上を示すため、検出期間が終了した時刻t3で駆動が切り替わり、スイッチSW2が停止、スイッチSW3,SW1が180度の位相差で駆動される。第3相及び第1相の2相駆動において、出力電圧Voutの検出期間中、出力電圧Voutが閾値Vth2未満を示すため、時刻t4でスイッチSW2の異常が特定される。そして、時刻t4以降も、第3相及び第1相の2相駆動が継続される。
次に、上記した多相スイッチング電源装置10の効果について説明する。
本実施形態では、出力電圧Voutが閾値以上になると、駆動させているすべての相のスイッチ22をいきなり停止させるのではなく、一部の相のスイッチ22の駆動を停止させるとともに、残りの相のスイッチ22を駆動させる。たとえば、3相駆動時に出力電圧Voutが閾値Vth1以上になると、2相駆動に切り替える。したがって、異常検出時に直ちに出力停止になるのを抑制できる。
また、駆動させる相数に応じた位相差で、スイッチ22を駆動させる。たとえば3相のスイッチ22を120度の位相差で駆動させているときに異常を検出する、1相停止させ、2相のスイッチ22を180度の位相差で駆動させる。以上により、異常検出時において負荷への影響を低減することができる。たとえば、負荷であるマイコンへ供給される電力をできるだけ維持することができる。これにより、マイコンへの電源供給が突然遮断されてマイコンによる制御が実行できなくなるのを抑制することができる。
特に本実施形態では、出力電圧Voutが第1閾値以上になることで一部の相のスイッチ22の駆動を停止させている状態で、出力電圧Voutが相数に応じた閾値であって第1閾値よりも大きい第2閾値未満を示すと、停止させている相のスイッチ22に異常が生じていることを特定する。そして、異常が特定された相を除くスイッチ22を、相数に応じた位相差で駆動させる。このように、異常が生じたスイッチ22を特定し、異常が生じていないスイッチ22を相数に応じた位相差で駆動させるため、負荷に対してできるだけ精度の高い電源を供給することができる。本実施形態において、閾値Vth1を第1閾値とすると、閾値Vth2が第2閾値に相当する。また、閾値Vth2を第1閾値とすると、閾値Vth3が第2閾値に相当する。
本実施形態では、一部の相のスイッチ22の駆動を停止させている状態で、出力電圧Voutが第2閾値以上を示すと、駆動させる相数を同じとしたまま停止させる相及び駆動させる相を切り替える。たとえば、2相駆動時に出力電圧Voutが閾値Vth2以上を示すと、2相駆動のまま停止させる相及び駆動させる相を切り替える。このように、停止相を順に切り替えるため、異常が生じたスイッチ22をより確実に特定することができる。
本実施形態では、すべての相のスイッチ22を順に停止させても出力電圧Voutが閾値以上を示すと、駆動させる相数をさらに減らす。たとえば、2相駆動時にすべての相のスイッチ22を順に停止させても出力電圧Voutが閾値Vth2以上を示すと、1相駆動に切り替える。また、1相駆動時にすべての相のスイッチ22を順に停止させても出力電圧Voutが閾値Vth3以上を示すと、ゼロ相駆動、すなわち全停止に切り替える。これにより、異常が生じたスイッチ22をより確実に特定しつつ、電力の供給停止を極力防ぐことができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した多相スイッチング電源装置10と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、制御IC36の実行する異常特定処理が、図5に示すように先行実施形態(図3参照)とは一部異なっている。先行実施形態と同一の処理については、同一の符号(ステップ番号)を付与している。以下では、異なる部分について説明する。
図5に示すように、ステップS402において、出力電圧Voutが閾値Vth2以上ではない場合、相駆動制御部361は、2相駆動から3相駆動に戻す(ステップS403A)。そして、出力電圧Voutが3相駆動の閾値である閾値Vth1以上か否かを判定する(ステップS403B)。出力電圧Voutが閾値Vth1以上の場合に、ステップS404の処理、すなわち、駆動停止中の第3相のスイッチSW3に異常が生じていることを特定する。一方、ステップS403Bにおいて、出力電圧Voutが閾値Vth1以上ではない場合、異常特定処理を終了する。この場合、再びステップS10の処理から実行することとなり、3相駆動される。
このように、スイッチ22の異常を特定するまでに、3相駆動に復帰させ、復帰させた状態での出力電圧Voutと閾値Vth1との判定を経る。ステップ番号の末尾にAがついた処理が3相駆動への復帰、末尾のBがついた処理が復帰状態での判定に対応している。ステップS413A,S423A,S433A,S443A,S453Aでは、ステップS403Aと同じ処理を実行し、ステップS413B,S423B,S433B,S443B,S453Bでは、ステップS403Bと同じ処理を実行する。
図6は、各スイッチ22の動作及び出力電圧の変化の一例を示している。
時刻t10までは、全相(3相)駆動とされている。スイッチSW1,SW2,SW3は、位相差120度で駆動される。スイッチ3に位相遅れが生じ、時刻t10で出力電圧Voutが閾値Vth1以上になると、異常が検出され、2相駆動に切り替わる。先行実施形態同様、まず、スイッチSW3が停止、スイッチSW1,SW2が180度の位相差で駆動される。第1相及び第2相の2相駆動において、出力電圧Voutの検出期間中、出力電圧Voutが閾値Vth2以上を示すため、検出期間が終了した時刻t11で駆動が切り替わる。本実施形態では、再び3相駆動に戻す。位相遅れの場合には、一度停止させて再び3相駆動に復帰させることで、遅れがリセットされる。位相遅れのリセットにより、出力電圧Voutの検出期間中、出力電圧Voutが閾値Vth1未満を示すため、時刻t12でステップS10の処理に戻り、時刻t12以降も、3相駆動が継続される。
次に、上記した多相スイッチング電源装置10の効果について説明する。
上記したように、本実施形態では、出力電圧Voutが第1閾値以上になることで一部の相のスイッチ22を停止させている状態で、出力電圧Voutが駆動させている相数に応じた第2閾値未満を示すと、停止させていた相のスイッチ22をふたたび駆動させる。この駆動状態で、出力電圧Voutが駆動させている相数に応じた第1閾値以上を示すと、先に停止させた一部の相のスイッチ22に異常が生じていることを特定する。そして、異常を特定した相を除く相のスイッチ22を、相数に応じた位相差で駆動させる。
停止させているスイッチ22の位相遅れにより出力電圧Voutが第1閾値以上を示す場合には、停止から駆動への復帰によって位相遅れがリセットされ、出力電圧Voutが閾値Vth1未満を示すこととなる。このように、位相遅れによる異常の場合には位相遅れのリセットによりスイッチ22を無駄に停止させるのを抑制し、ひいては電源精度の低下を抑制することができる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
スイッチング電源21の相数は、上記した3相に限定されない。複数相であればよい。
10…多相スイッチング電源装置、
20…電源部、
21,211,212,213…スイッチング電源、
22,SW1,SW2,SW3…スイッチ、
23…ダイオード、
24…コイル、
25…コンデンサ、
30…制御部、
31…コンパレータ、
32…クロック生成部、
33…基準波形生成部、
34…PWM生成部、
35…プリドライブ回路、
36…制御IC、
360…監視部、
361…相駆動制御部

Claims (5)

  1. スイッチング素子(22)を含むスイッチング電源(21)を複数相有し、複数相の前記スイッチング電源が並列に接続されてなる電源部(20)と、
    各相の前記スイッチング素子の駆動を制御する制御部(30)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記電源部の出力電圧に対応する値である電圧値と、駆動された前記スイッチング素子の相数に応じた閾値とを比較する監視部(360)と、
    所定の位相差で駆動するように各相の前記スイッチング素子を制御するものであり、前記電圧値が前記閾値以上になると、一部の相の前記スイッチング素子の駆動を停止させるとともに、残りの相の前記スイッチング素子を相数に応じた前記位相差で駆動させる相駆動制御部(361)と、
    を有する多相スイッチング電源装置。
  2. 前記相駆動制御部は、
    電圧値が前記閾値としての第1閾値以上になることで一部の相の前記スイッチング素子の駆動を停止させている状態で、前記電圧値が相数に応じた前記閾値であって前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満を示すと、停止させている相の前記スイッチング素子に異常が生じていることを特定し、
    異常が特定された相を除く前記スイッチング素子を、相数に応じた前記位相差で駆動させる請求項1に記載の多相スイッチング電源装置。
  3. 前記相駆動制御部は、
    電圧値が前記閾値としての第1閾値以上になることで一部の相の前記スイッチング素子の駆動を停止させている状態で、前記電圧値が相数に応じた前記閾値であって前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満を示すと、停止させていた前記一部の相のスイッチング素子をふたたび駆動させ、
    前記一部の相のスイッチング素子を駆動させた状態で、前記電圧値が前記第1閾値以上を示すと、前記一部の相の前記スイッチング素子に異常が生じていることを特定し、
    異常が特定された相を除く前記スイッチング素子を、相数に応じた前記位相差で駆動させる請求項1に記載の多相スイッチング電源装置。
  4. 前記相駆動制御部は、
    一部の相の前記スイッチング素子の駆動を停止させている状態で、前記電圧値が前記第2閾値以上を示すと、駆動させる相数を同じとしたまま停止させる相及び駆動させる相を切り替える請求項2又は請求項3に記載の多相スイッチング電源装置。
  5. 前記相駆動制御部は、
    すべての相の前記スイッチング素子を順に停止させても前記電圧値が前記閾値以上を示すと、駆動させる相数をさらに減らす請求項4に記載の多相スイッチング電源装置。
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