JP2019185896A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Osamu Kuboyama
治 久保山
志藤 雅也
Masaya Shito
雅也 志藤
徹 伊東
Toru Ito
徹 伊東
伊藤義朗
Yoshiro Ito
義朗 伊藤
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Abstract

【課題】表示される情報の視認性の低下を抑制し得る車両用表示装置を提供する。【解決手段】標識灯は、車両の外部に向かって表示を行う反射型ディスプレイと、反射型ディスプレイの表示部31に対向して配置される導光板40と、を備える。導光板40は、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過するとともに、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光と異なる光を表示部31側に出射する。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用表示装置に関し、特に車両の外部に向かって表示を行うものに関する。
車両の状態等の情報を外部に向かって表示する車両用表示装置が知られている。この車両用表示装置として、液晶表示装置等のディスプレイ装置が用いられる場合がある。例えば、下記特許文献1には、このような車両用表示装置が記載されている。
特表2007−531904号公報
ところで、ディスプレイ装置として、光源を有して当該光源から出射する光によって表示を行う自発光型ディスプレイが知られており、このような自発光型ディスプレイと上記特許文献1のような車両用表示装置とを組み合わせることが考えられる。この場合、自発光型ディスプレイは、太陽光が照射される日中の屋外で使用されることになる。しかし、太陽光が照射される環境では、周囲の明るさに比べて自発光型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度が低くて表示部に表示される情報の視認性が低下する傾向がある。このため、日中における車両用表示装置が表示する情報の視認性が低下することを抑制したいとの要請がある。
このような要請に対して、表示部に入射する光を反射して出射させることで表示を行う反射型ディスプレイと上記特許文献1のような車両用表示装置とを組み合わせることが考えられる。太陽光が照射される環境では、反射型ディスプレイは太陽光を用いて情報を表示し得る。一般的に、太陽光の輝度は自発光型ディスプレイの光源から出射される光の輝度よりも高いため、自発光型ディスプレイと比べて反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度を高くし得る。このため、反射型ディスプレイと車両用表示装置とを組み合わせることにより、太陽光が照射される環境における車両用表示装置が表示する情報の視認性が低下することを抑制し得る。
しかし、このような反射型ディスプレイでは、例えばボディ等の車両が備える部材によって反射型ディスプレイの表示部に向かう光の一部が遮られる環境や、夜間等の暗い環境において、表示部に入射する光の量を十分に得られなくなる場合がある。この場合、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度が低下して表示部に表示される情報の視認性が低下することが危惧される。
そこで、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る車両用表示装置を提供しようとするものである。
上記目的の達成のため、本発明の車両用表示装置は、車両の外部に向かって表示を行う反射型ディスプレイと、前記反射型ディスプレイの表示部に対向して配置される光出射部材と、を備え、前記光出射部材は、前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光を透過するとともに、前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光と異なる光を前記表示部側に出射することを特徴とする。
このような車両用表示装置では、光出射部材は表示部よりも車両の外部側に位置し、表示部側から入射する光及び表示部側と反対側から入射する光を透過する。このため、太陽や街路灯等の車両の外部に位置する光源からの光である外光は光出射部材の表示部側と反対側から入射し、光出射部材に入射するこの外光は光出射部材を透過して表示部に入射し得る。また、表示部から出射する光は光出射部材を透過して当該光出射部材の表示部側とは反対側から出射し得る。このため、反射型ディスプレイは太陽光を含む外光を用いて情報を表示することができ、自発光型ディスプレイと比べて太陽光が照射される環境における情報の視認性が低下することを抑制し得る。また、光出射部材は、表示部側から入射する光及び表示部側と反対側から入射する光と異なる光を表示部側に出射するため、反射型ディスプレイは、光出射部材を透過する外光及び光出射部材から表示部側に出射される光を用いて表示を行うことができる。このため、光出射部材を透過して表示部に入射する外光の量が低下する場合であっても、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下を抑制し得る。このように、上記車両用表示装置では、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
前記光出射部材は、一方の面が前記表示部と対向して配置される導光板とされ、前記導光板は、前記一方の面及び他方の面から入射する光と異なる光が入射する入射面を有し、前記導光板の前記他方の面には、前記入射面から入射する光を前記表示部側に内部反射するステップが形成される複数のステップ領域と、前記ステップ領域間に位置し平面とされる平面領域と、が設けられることとしても良い。
このような構成にすることで、導光板の他方の面における平面領域から入射する外光は、当該導光板を透過して表示部に入射し得る。また、表示部から出射して導光板の一方の面に入射する光は、導光板を透過して当該導光板の他方の面における平面領域から出射し得る。このため、反射型ディスプレイは太陽光を含む外光を用いて情報を表示することができ、自発光型ディスプレイと比べて太陽光が照射される環境における情報の視認性が低下することを抑制し得る。また、導光板は入射面から入射する光をステップによって表示部側に内部反射させるため、入射面から入射する光は、導光板の一方の面から出射して表示部に入射し得る。このため、反射型ディスプレイは、導光板を透過する外光及び導光板の入射面から入射する光を用いて表示を行うことができる。このため、他方の面側から一方の面側に導光板を透過して表示部に入射する外光の量が低下する場合であっても、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下を抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記導光板の側面の少なくとも一部は、前記入射面から入射する光を内部反射する反射部とされることが好ましい。
このような構成にすることで、入射面から入射する光を反射部で内部反射してステップに向かわせ得る。このため、導光板の側面の少なくとも一部が入射面から入射する光を内部反射する反射部とされない場合と比べて、より多くの光を表示部に入射させ得るため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。
導光板の側面の少なくとも一部が入射面から入射する光を内部反射する反射部とされる場合、前記反射部は、前記入射面から入射する光を前記表示部側に内部反射することとしても良い。
このような構成にすることで、入射面から入射する光を反射部で内部反射して表示部に入射させ得る。このため、導光板の側面の少なくとも一部が入射面から入射する光を表示部側に内部反射する反射部とされない場合と比べて、より多くの光を表示部に入射させ得るため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記ステップには、反射部材が設けられることとしても良い。
このような構成にすることで、ステップは、反射部材が設けられない場合と比べて、より多くの光を表示部側に内部反射し得るため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、上記車両用表示装置は、前記導光板と前記表示部との間に介在する光透過性の接着層を更に備えることが好ましい。
このような構成にすることで、導光板と表示部との間に空気の層が介在する場合と比べて、入射面から入射してステップによって表示部側に内部反射する光が導光板の表示部側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、より多くの光を表示部に入射させ得るため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。また、反射型ディスプレイの表示部から出射する光が導光板の表示部側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、表示部から出射して導光板を透過する光の輝度の低下を抑制し得る。従って、表示部に表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、前記ステップ領域の短手方向の幅は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともに前記ステップ領域間の幅よりも小とされることが好ましい。
このような構成にすることで、人がステップを認識することが難しくなり、ステップと重なる表示部に表示される情報が歪んで見えたりすることを抑制し得る。このため、ステップによって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、前記表示部の画素間に位置することが好ましい。
このような構成にすることで、ステップと表示部の画素とが重ならないため、表示部に表示される情報が歪んで見えたりすることを抑制し得る。このため、ステップによって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、前記ステップ領域のピッチは、前記表示部の画素のピッチの自然数倍であることとされても良い。
このような構成にすることで、複数のステップ領域が互いに平行な直線状に延在しない場合と比べて、導光板の生産性が向上し得る。また、ステップと表示部に表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制し得る。このため、ステップによって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、前記入射面に入射する光を出射する光源を更に備えることとしても良い。
このように構成することで、昼夜を問わず表示部に情報を表示し得るため、例えば、車両に設けられるストップランプ、ターンランプ等の標識灯として利用し得る。
車両用表示装置が光源を備える場合、前記入射面は、前記光源から出射する光が入射する光源用入射面と、前記車両の外部に位置する光源から出射する光が入射する外光用入射面とを含むこととされても良い。
ここで、車両の外部に位置する光源から出射する光とは、太陽や街路灯等の車両の外部に位置する光源からの光である外光である。このため、このように構成することで、昼夜を問わず表示部に情報を表示し得るとともに、外光用入射面がない場合と比べて、より多くの外光を表示部に入射し得る。このため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。
光出射部材が導光板とされる場合、上記車両用表示装置は、前記反射型ディスプレイを収容する筐体を更に備え、前記導光板は、前記筐体の一部とされても良い。
このように構成することで、反射型ディスプレイが筐体によって保護される。また、導光板は筐体の一部とされるため、導光板が筐体の一部とされない場合と比べて、部品点数が多くなることを抑制することができる。
前記光出射部材は、前記表示部と対向して配置される面発光体とされ、前記面発光体は、前記表示部側に光を出射する複数の発光部と、前記発光部間に位置し前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光を透過する透過部と、を有することとしても良い。
このような構成にすることで、面発光体の透過部に入射する外光は、当該透過部を透過して表示部に入射し得る。また、表示部から出射して面発光体の透過部に入射する光は、当該透過部を透過して当該透過部の表示部側と反対側から出射し得る。このため、反射型ディスプレイは太陽光を含む外光を用いて情報を表示することができ、自発光型ディスプレイと比べて太陽光が照射される環境における情報の視認性が低下することを抑制し得る。また、面発光体の発光部は表示部側に光を出射するため、発光部から出射する光は表示部に入射し得る。このため、反射型ディスプレイは、外光及び発光部から出射する光を用いて表示を行うことができる。このため、透過部を透過して表示部に入射する外光の量が低下する場合であっても、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下を抑制し得る。
光出射部材が面発光体とされる場合、前記発光部は、前記表示部側と反対側に光を非出射とされることが好ましい。
このような構成にすることで、例えば発光部から光が出射されている場合であっても、表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が面発光体とされる場合、上記車両用表示装置は、前記面発光体と前記表示部との間に介在する光透過性の接着層を更に備えることが好ましい。
このような構成にすることで、面発光体と表示部との間に空気の層が介在する場合と比べて、面発光体の発光部から表示部側に出射する光が面発光体の表示部側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、より多くの光を表示部に入射させ得るため、反射型ディスプレイの表示部から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。また、反射型ディスプレイの表示部から出射する光が面発光体の表示部側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、表示部から出射して面発光体の透過部を透過する光の輝度の低下を抑制し得る。従って、表示部に表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
光出射部材が面発光体とされる場合、前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、前記発光部の短手方向の幅は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともに前記発光部間の幅よりも小とされることが好ましい。
このような構成にすることで、人が発光部を認識することが難しくなり、発光部と重なる表示部に表示される情報が欠けたように見えたりすることを抑制し得る。このため、発光部によって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が面発光体とされる場合、前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、前記表示部の画素間に位置することが好ましい。
このような構成にすることで、発光部と表示部の画素とが重ならないため、表示部に表示される情報が欠けたように見えたりすることを抑制し得る。このため、発光部によって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
光出射部材が面発光体とされる場合、前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、前記発光部のピッチは、前記表示部の画素のピッチの自然数倍であることとされても良い。
このような構成にすることで、発光部と反射型ディスプレイに表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制し得る。このため、発光部によって表示部に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
以上のように本発明によれば、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る車両用表示装置を提供し得る。
本発明の第1実施形態における車両用表示装置が搭載された車両の例を示す図である。 図1に示す標識灯の鉛直断面を概略的に示す図である。 図1に示す標識灯の正面図である。 反射型ディスプレイの正面図である。 図3におけるV−V線に沿った表示ユニットの断面図である。 図3の一部拡大してステップ領域の配置を説明する図である。 図3におけるVII−VII線に沿った表示ユニットの断面図である。 本発明の第2実施形態における表示ユニットを図7と同様に示す図である。 本発明の第3実施形態における標識灯を図2と同様に示す図である。 図9の一部を拡大した図である。 本発明の第4実施形態における標識灯を図2と同様に示す図である。 図11に示す標識灯を図3と同様に示す図である。 図12におけるXIII−XIII線に沿った表示ユニット20の断面図である。 図12の一部拡大して反射電極の配置を説明する図である。
以下、本発明に係る車両用表示装置を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における車両用表示装置が搭載された車両の例を示す図である。図1は、車両VEを後方側から見た図である。図1に示すように、本実施形態の車両用表示装置は標識灯1とされる。本実施形態の標識灯1は、車両VEの背面における左右方向のそれぞれに1つずつ設けられている。それぞれの標識灯1は、車両VEの外部に露出しており、車両VEの外部に向けて光を出射する。
図2は、図1に示す標識灯の鉛直断面を概略的に示す図であり、図3は、図1に示す標識灯の正面図である。図2に示すように本実施形態の標識灯1は、筐体10と、表示ユニット20とを主な構成として備える。
筐体10は、枠体11、底板12、及びカバー13を有する。枠体11は、車両VEの外部に向かって概ね水平方向に延在する筒状の部材とされる。底板12は、枠体11における車両VEの内部側の開口を塞ぐように、枠体11の内部側の端部に接続されている。カバー13は、無色で透光性を有する材料から成り、枠体11における車両VEの外部側の開口を塞ぐように枠体11の外部側の端部に取り付けられている。このような構成の筐体10には、枠体11、底板12、及びカバー13によって囲われた内部空間14が形成されている。筐体10は、車両VEの外装の一部である外板5に形成された開口に嵌め込まれ、不図示の手段により外板5に固定されている。
図2、図3に示すように、本実施形態の表示ユニット20は、反射型ディスプレイ30と、光出射部材として導光板40と、光源50と、制御部70とを主な構成として備える。表示ユニット20は、筐体10の内部空間14に収容され、不図示の手段によって筐体10に固定されている。
図4は、反射型ディスプレイ30の正面図である。図2から図4に示すように、本実施形態の反射型ディスプレイ30は、表示部31と、縁部カバー32とを主な構成として備える。なお、図2では表示部31の内部の記載が省略され、図4では縁部カバー32の記載が省略されている。本実施形態の縁部カバー32は、表示部31の側面の全周及び背面側を覆っている。なお、縁部カバー32は特に限定されるものではなく、例えば表示部31の背面側を覆っていなくても良く、反射型ディスプレイ30は縁部カバー32を備えなくても良い。
本実施形態の反射型ディスプレイ30は、表示部31の表示面31Sから入射する光を表示部31の内部で反射して表示面31Sから出射させることで表示を行うディスプレイとされ、例えば、反射型液晶ディスプレイから成る。反射型ディスプレイ30は、外周が筐体10の枠体11によって覆われるとともに、表示部31の表示面31Sがカバー13と対向するように配置される。このため、表示面31Sは、車両VEの外部からカバー13及び枠体11における車両VEの外部側の開口を介して視認可能とされており、反射型ディスプレイ30は、車両VEの外部に向かって表示を行うように配置されている。
表示部31は、長方形の外形を有し、当該長方形内にマトリックス状に配置された複数の画素を有している。それぞれの画素は、入射する光を反射して赤色の光を出射する赤色表示用ドットと、入射する光を反射して緑色の光を出射する緑色表示用ドットと、入射する光を反射して青色の光を出射する青色表示用ドットとを含んでいる。従って、本実施形態では、反射型ディスプレイ30はRBGのカラー表示が可能とされる。また、図4に示すように、表示部31の横側には走査線駆動回路34Hが配置されており、表示部31の上下方向の一方側にはデータ線駆動回路34Vが配置されている。走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vは、それぞれの画素の各表示用ドットに電気的に接続されている。走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vから各表示用ドットに電圧が印加されることにより、RGBの各表示用ドットに入射する光の反射と非反射の状態や反射する光の量が制御される。つまり、RGBの各表示用ドットからの光の出射と非出射の状態や出射する光の量が制御される。
また、本実施形態の表示部31は、複数の領域に区分けされたそれぞれの領域が個別に点灯する。具体的には、表示部31は、上方から順にストップランプ領域31A、ターンランプ領域31B、及びバックランプ領域31Cに区分けされている。ストップランプ領域31Aは車両VEのブレーキが操作されたときに赤色に点灯する領域である。ターンランプ領域31Bは車両VEの方向指示器が操作されたときに橙色に点滅する領域である。バックランプ領域31Cは車両VEのギアがバックギアに入れられたとき白色に点灯する領域である。このため、ストップランプ領域31Aにおける画素は、赤色の光を出射する赤色表示用ドットを含んでいれば良く、緑色の光を出射する緑色表示用ドットと、青色の光を出射する青色表示用ドットとを含んでいなくても良い。また、ターンランプ領域31Bにおける画素は、赤色の光を出射する赤色表示用ドットと、緑色の光を出射する緑色表示用ドットとを含んでいれば良く、青色の光を出射する青色表示用ドットを含んでいなくても良い。
導光板40は、例えば透光性を有する透明な樹脂から成る板状部材とされる。図3に示すように、本実施形態の導光板40は、長方形の外形を有し、一方の面が反射型ディスプレイ30の表示部31の表示面31Sに対向して配置されている。導光板40は、当該導光板40を平面視する場合に、表示部31の表示面31Sの全体を覆っている。導光板40における左右方向の一方の側面は、光源50から出射される光が入射される入射面41とされる。このため、光源50から出射されて入射面41に入射する光は、導光板40の内部を入射面41側から入射面41側と反対側の側面側に向かって伝搬する。
図5は、図3におけるV−V線に沿った表示ユニット20の断面図であり、入射面41及び表示面31Sと概ね垂直な表示ユニット20の断面図である。なお、図5では反射型ディスプレイ30における表示部31の内部の記載及び縁部カバー32の記載が省略されている。図5に示すように、導光板40における表示部31側と反対側の面には、ステップ44が形成される複数のステップ領域43と、ステップ領域43間に位置し平面とされる平面領域45と、が設けられる。
ステップ44は、導光板40における表示部31側と反対側の面が表示部31側に凹む凹みとされる。本実施形態におけるステップ44は、傾斜面44Aと接続面44Bとを有する。傾斜面44Aは、入射面41と垂直な方向における入射面41側から入射面41側と反対側に向かって表示部31側に傾斜する面である。接続面44Bは、傾斜面44Aにおける入射面41側と反対側の端に接続し導光板40の厚さ方向と概ね平行とされる面である。また、ステップ44は、導光板40を平面視する場合に、上下方向における一方の縁から他方の縁まで直線状に延在しており、1つのステップ領域43に2つのステップ44が隙間なく並列して形成されている。このため、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、入射面41と概ね平行とされている。このため、入射面41から入射して導光板40の内部を伝搬する光L1の一部は、ステップ44の傾斜面44Aで表示部31側に内部反射される。一方、上記のように平面領域45は平面とされるため、この平面領域45に入射する光L2の一部は、導光板40を透過して表示部31側の面から出射する。また、表示部31側の面に入射する光L3の一部は、導光板40を透過して平面領域45から出射する。このため、導光板40は、表示部31側から入射する光L3及び表示部31側と反対側から入射する光L2を透過するとともに、表示部31側から入射する光L3及び表示部31側と反対側から入射する光L2と異なる光である入射面41から入射する光L1を表示部31側に出射すると理解できる。なお、複数のステップ領域43は、上記のように、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、このようなステップ領域43間に平面領域45が位置している。このため、平面領域45は、ステップ領域43と同様に、導光板40を平面視する場合に、直線状に延在する領域とされている。なお、本実施形態におけるステップ領域43の短手方向の幅W1は、ステップ領域43間の幅W2よりも小とされている。このステップ領域43間の幅W2は、ステップ領域43の短手方向における平面領域45の幅でもある。
図6は、図3の一部拡大してステップ領域の配置を説明する図である。図6に示すように、ステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、赤色表示用ドット36Rと緑色表示用ドット36Gと青色表示用ドット36Bとを含む表示部31の画素35間に位置している。このため、ステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、表示部31が有する画素35と重なっていない。なお、本実施形態では、左右方向における画素35間のそれぞれに1つのステップ領域43が位置している。言い換えると、ステップ領域43のピッチは、画素35の左右方向のピッチと同じとされ、平面領域45内に画素35が位置している。
図7は、図3におけるVII−VII線に沿った表示ユニットの断面図であり、入射面41と対向する導光板40における左右方向の他方の側面を横切る表示ユニット20の断面図である。図7に示すように、入射面41と対向する導光板40における左右方向の他方の側面は、入射面41と垂直な方向における入射面41側から入射面41側と反対側に向かって表示部31側に傾斜する反射部42とされる。このため、入射面41から入射して導光板40の内部を伝搬する光L1の一部は、この反射部42で表示部31側に内部反射される。つまり、反射部42は、入射面から入射する光L1の一部を表示部31側に内部反射する。
このような導光板40は、反射型ディスプレイ30に接着される。具体的には、図5、図7に示すように、導光板40と表示部31との間に配置され光透過性を有する接着層60によって、導光板40の一方の面が表示部31に接着される。つまり、接着層60は、導光板40と表示部31との間に介在して導光板40と表示部31とを接着する接着層である。本実施形態では、接着層60は導光板40と縁部カバー32との間にも介在しており、導光板40は縁部カバー32にも接着されている。また、接着層60は、無色で透光性を有し、反射型ディスプレイ30の表示部31の表示面31Sを覆っている。このため、導光板40の表示部31側の面から出射する光の一部は、接着層60を透過して表示部31に入射する。また、表示部31の表示面31Sから出射する光の一部は、接着層60を透過して導光板40に入射し、導光板40を透過して平面領域45から出射する。なお、本実施形態の接着層60の屈折率は、導光板40の屈折率と表示部31における表示面31Sを構成する部材の屈折率との間の値とされている。このような接着層60は、光透過性を有して導光板40と反射型ディスプレイ30とを接着する限りにおいて、特に限定されるものではない。接着層60の材料として、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂や光硬化樹脂等が挙げられる。
ところで、上記のように、反射型ディスプレイ30は表示部31の表示面31Sがカバー13と対向するように配置されており、導光板40は表示面31Sを覆い、接着層60は表示面31Sと導光板40との間に介在している。また、カバー13、導光板40、及び接着層60は透光性を有する。このため、反射型ディスプレイ30における表示部31の表示面31Sは、車両VEの外部からカバー13、枠体11における車両VEの外部側の開口、導光板40、及び接着層60を介して視認可能とされている。つまり、反射型ディスプレイ30は、車両VEの外部に向かって表示を行うように配置されており、反射型ディスプレイ30における表示部31の表示面31Sには、太陽や街路灯等の車両VEの外部に位置する光源からの光である外光が入射する。具体的には、図2に示すように、太陽光や街路灯の光等の斜め上方から表示面31Sに向かう外光L4Aや、太陽光や街路灯の光等が路面等で反射して斜め下方から表示面31Sに向かう外光L4B等が、カバー13、導光板40、及び接着層60を透過して表示面31Sに入射する。なお、上記のように、車両VEの外板5に形成された開口に嵌め込まれる筐体10の枠体11によって反射型ディスプレイ30の外周が覆われている。このため、表示面31Sに向かう外光L4A,L4Bの一部は、外板5や筐体10の枠体11によって遮られて表示部31に入射しない場合がある。
図3に示す光源50は、回路基板52に実装された発光素子51を有しており、発光素子51が導光板40の入射面41に対向するように配置されている。回路基板52を介して発光素子51に電力が供給されることによって、発光素子51から光が出射される。本実施形態の発光素子51は、導光板40の入射面41に沿って上下方向に並列される複数のLEDからなるLEDアレイとされ、このLEDアレイからは白色の光が出射される。なお、光源50は、導光板40の入射面41に光を入射することができる限りにおいて、特に限定されるものではない。
制御部70は、図4に示すように、上記の表示部31の走査線駆動回路34Hと、データ線駆動回路34Vと、光源50とに電気的に接続されており、表示部31の各画素35の光の出射と非出射の状態及び光源50の光の出射と非出射の状態を制御する。制御部70は、この制御を外部から制御部70に入力する信号に基づいて行う。本実施形態では、制御部70は、車両VEの制御装置75等に電気的に接続されている。
次に、表示ユニット20の動作について説明する。
以下では、ストップランプ領域31Aが点灯される場合を例に説明し、ターンランプ領域31Bが点滅される場合、及びバックランプ領域31Cが点灯される場合については説明を省略する。上記の制御部70は、車両VEの制御装置75からのブレーキ動作を示す信号を検知して、ブレーキ動作を示す信号が制御部に入力している入力状態の場合には、表示部31及び光源50を制御して、表示部31のストップランプ領域31Aを点灯させる。具体的には、制御部70は、光源50を制御して、光源50から出射する光を導光板40の入射面41に入射させる。導光板40の入射面41に入射する光の一部は、上記のように、導光板40を伝搬して導光板40のステップ44によって表示部31側に内部反射し、接着層60を透過して表示部31の表示面31Sに入射する。なお、ステップ44の傾斜面44Aの角度は、内部反射した光の少なくとも一部が平面領域45内に位置する表示部31に入射するようにされている。更に、制御部70は、上記の走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vを駆動させる。走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vは、印加する電圧を調整して、表示部31のそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36R、緑色表示用ドット36G及び青色表示用ドット36Bの光の出射の状態を調整する。具体的には、走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vは、ストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rが入射する光を反射して光を出射する状態に調節する。なお、他の画素35の各表示用ドットは光を出射しない状態に調整される。このため、上記のように光源50から出射して表示部31の表示面31Sに入射する光は、入射する光を反射して光を出射する状態とされたストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射する。また、上記のように、反射型ディスプレイ30における表示部31の表示面31Sには、太陽や街路灯等の車両VEの外部に位置する光源からの光である外光も入射する。このため、表示面31Sに入射する光は、光源50から出射して表示面31Sに入射する光と同様に、入射する光を反射して光を出射する状態とされたストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射する。このように、光源50から出射する光及び外光がストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射することで、ストップランプ領域31Aが点灯され、標識灯1によってブレーキが操作されたことを示す情報が表示される。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示装置である標識灯1は、車両VEの外部に向かって表示を行う反射型ディスプレイ30と、反射型ディスプレイ30の表示部31に対向して配置される光出射部材としての導光板40と、を備える。導光板40は、一方の面が表示部31と対向して配置され、一方の面及び他方の面から入射する光と異なる光が入射する入射面41を有する。導光板40の他方の面には、入射面41から入射する光を表示部31側に内部反射するステップ44が形成される複数のステップ領域43と、ステップ領域43間に位置し平面とされる平面領域45と、が設けられている。
このため、導光板40の他方の面における平面領域45から入射する外光は、当該導光板40を透過して表示部31に入射し得る。また、表示部31から出射して導光板40の一方の面に入射する光は、導光板40を透過して当該導光板40の他方の面における平面領域45から出射し得る。このため、反射型ディスプレイ30は太陽光を含む外光を用いて情報を表示することができ、自発光型ディスプレイと比べて太陽光が照射される環境における情報の視認性が低下することを抑制し得る。また、導光板40は入射面41から入射する光をステップ44によって表示部31側に内部反射させるため、入射面41から入射する光は、導光板40の一方の面から出射して表示部31に入射し得る。このため、反射型ディスプレイ30は、導光板40を透過する外光及び導光板40の入射面41から入射する光を用いて表示を行うことができる。このため、他方の面側から一方の面側に導光板40を透過して表示部31に入射する外光の量が低下する場合であっても、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下を抑制し得る。このように、本実施形態の標識灯1では、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
本実施形態では、入射面41と対向する導光板40における左右方向の他方の側面は、入射面41から入射する光を内部反射する反射部42とされ、反射部42は、入射面41から入射する光を表示部31側に内部反射する。このため、入射面41から入射する光を反射部42で内部反射して表示部31に入射させ得る。このため、導光板40の側面の少なくとも一部が入射面41から入射する光を表示部31側に内部反射する反射部とされない場合と比べて、より多くの光を表示部31に入射させ得るため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。なお、導光板40の側面の少なくとも一部が反射部42とされれば良く、例えば、上下方向の側面が反射部42とされても良い。しかし、導光板40を平面視する場合に入射面41から入射する光の伝搬方向と非平行な側面が反射部とされることが好ましい。
本実施形態では、標識灯1は、導光板40と表示部31との間に介在する光透過性の接着層60を備える。このため、導光板40と表示部31との間に空気の層が介在する場合と比べて、入射面41から入射してステップ44によって表示部31側に内部反射する光が導光板40の表示部31側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、より多くの光を表示部31に入射させ得るため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。また、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射する光が導光板40の表示部31側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、表示部31から出射して導光板40を透過する光の輝度の低下を抑制し得る。従って、表示部31に表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
本実施形態では、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、表示部31の画素35間に位置する。このため、ステップ44と表示部31の画素35とが重ならないため、表示部31に表示される情報が歪んで見えたりすることを抑制し得る。このため、ステップ44によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
本実施形態では、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、ステップ領域43のピッチは、表示部31の画素35のピッチと同じとされている。このため、複数のステップ領域43が互いに平行な直線状に延在しない場合と比べて、導光板40の生産性が向上し得る。また、ステップ44と表示部31に表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制し得る。このため、ステップ44によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
なお、表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制する観点では、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、ステップ領域43の短手方向の幅W1は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともにステップ領域43間の幅W2よりも小とされることが好ましい。このような構成にすることで、人がステップ44を認識することが難しくなり、ステップ44と重なる表示部31に表示される情報が歪んで見えたりすることを抑制し得る。このため、ステップ44によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
本実施形態では、入射面41に入射する光を出射する光源50を備える。このため、昼夜を問わず表示部31に情報を表示できるため、標識灯1として機能できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の第2実施形態における表示ユニットを図7と同様に示す図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示す本実施形態の表示ユニット20は、導光板40のステップ44に反射部材46が設けられる点、及び導光板40の反射部42に反射部材47が設けられる点で第1実施形態の表示ユニット20と異なる。
本実施形態では、導光板40のステップ44における傾斜面44A上に反射部材46が設けられ、入射面41と対向する導光板40における左右方向の他方の側面である反射部42上に反射部材47が設けられている。反射部材46,47は、例えばそれぞれ金属蒸着等による反射膜とされる。このため、ステップ44は、反射部材46が設けられない場合と比べて、入射面41から入射して導光板40の内部を伝搬する光L1を表示部31側により多く内部反射し得る。このため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。また、反射部42は、反射部材47が設けられない場合と比べて、入射面41から入射して導光板40の内部を伝搬する光L1を表示部31側により多く内部反射し得る。このため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。なお、反射部材46,47は、反射膜に限定されるものではなく、例えば金属板等とされも良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図9、図10を参照して詳細に説明する。図9は、本発明の第3実施形態における標識灯を図2と同様に示す図であり、図10は、図9の一部を拡大した図であり、導光板の近傍を拡大した図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の標識灯1は、筐体10がカバー13を備えない点、導光板40が反射型ディスプレイ30を収容する筐体10の一部とされる点、及び導光板40が光源用入射面41A及び外光用入射面41Bを有する点で第1実施形態の標識灯1と異なる。また、図10に示すように、本実施形態の標識灯1は、ステップ44の形態が第1実施形態のステップ44と異なる。
本実施形態では、導光板40の外周部の全周が車両VEの内部側に湾曲され、この外周部の端部の全周が枠体11における車両VEの外部側の端部の全周に接合されている。このため、枠体11、底板12、及び導光板40によって囲われた内部空間14が形成され、この内部空間14内に反射型ディスプレイ30が収容されている。つまり、導光板40は、上記第1実施形態のカバー13に替わって筐体10の一部とされている。
また、導光板40には、内部空間14側に突出する光源用導光部48Aと、反射型ディスプレイ30よりも上方側において車両VEの外部及び上方側に突出する外光用導光部48Bとが設けられている。光源用導光部48Aの端面は光源用入射面41Aとされ、外光用導光部48Bの端面が外光用入射面41Bとされる。外光用入射面41Bは車両VEの外部に露出されるとともに上方を向いている。このため、外光用入射面41Bには、上方から外光用入射面41Bに向かう外光が入射し得る。外光用入射面41Bに入射する外光は、導光板40の内部を反射型ディスプレイ30の上方側から反射型ディスプレイ30の下方側に向かって伝搬する。このため、導光板40を平面視する場合に、導光板40の内部を伝搬する外光は、表示部31を上方側から下方側に横切るように伝搬する。なお、外光用入射面41Bは車両VEの外部に露出されていれば良く、外光用入射面41Bの向きは特に限定されない。しかし、太陽光を直接入射させる観点では、外光用入射面41Bは上方を向いていることが好ましい。
また、光源用入射面41Aと対向するように光源50が配置されている。本実施形態では、反射型ディスプレイ30よりも上方側と下方側とにそれぞれ光源用導光部48Aが設けられ、それぞれの光源用導光部48Aの光源用入射面41Aに対向するように光源50が配置されている。このため、それぞれの光源用入射面41Aには、光源50から出射する光が入射する。反射型ディスプレイ30よりも上方側の光源用導光部48Aにおける光源用入射面41Aに入射する光は、導光板40の内部を反射型ディスプレイ30の上方側から反射型ディスプレイ30の下方側に向かって伝搬する。このため、導光板40を平面視する場合に、導光板40の内部を伝搬するこの光は、表示部31を上方側から下方側に横切るように伝搬する。一方、反射型ディスプレイ30よりも下方側の光源用導光部48Aにおける光源用入射面41Aに入射する光は、導光板40の内部を反射型ディスプレイ30の下方側から反射型ディスプレイ30の上方側に向かって伝搬する。このため、導光板40を平面視する場合に、導光板40の内部を伝搬するこの光は、表示部31を下方側から上方側に横切るように伝搬する。
また、図10に示すように、本実施形態におけるステップ44は、第1傾斜面44Cと第2傾斜面44Dとを有する。第1傾斜面44Cは、上方側から下方側に向かって表示部31側に傾斜する面である。第2傾斜面44Dは、第1傾斜面44Cにおける下方側の端に接続し上方側から下方側に向かって表示部31側と反対側に傾斜する面である。また、ステップ44は、導光板40を平面視する場合に、左右方向に直線状に延在して表示部31を横切っており、1つのステップ領域43に1つのステップ44が形成されている。このため、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされている。また、このステップ領域43間は、平面とされる平面領域45とされている。上記のように、第1傾斜面44Cは、上方側から下方側に向かって表示部31側に傾斜しているため、表示部31を上方側から下方側に横切るように導光板40の内部を伝搬する光L5は、第1傾斜面44Cで表示部31側に内部反射される。また、第2傾斜面44Dは、上方側から下方側に向かって表示部31側と反対側に傾斜しているため、表示部31を下方側から上方側に横切るように導光板40の内部を伝搬する光L6は、第2傾斜面44Dで表示部31側に内部反射される。このため、これら光L5,L6の一部は、反射型ディスプレイ30の表示部31に入射する。なお、ステップ44の第1傾斜面44C及び第2傾斜面44Dの角度は、内部反射した光の少なくとも一部が平面領域45内に位置する表示部31に入射するようにされている。
本実施形態では、上記のように、導光板40は、光源50から出射する光が入射する光源用入射面41Aと、車両VEの外部に位置する光源50から出射する光が入射する外光用入射面41Bとを有する。このため、昼夜を問わず表示部31に情報を表示できるため、標識灯1として機能できる。また、本実施形態の標識灯1は、外光用入射面41Bがない場合と比べて、より多くの外光を表示部31に入射し得る。このため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。
本実施形態では、標識灯1は反射型ディスプレイ30を収容する筐体10を備え、導光板40はこの筐体10の一部とされている。このため、反射型ディスプレイ30が筐体10によって保護される。また、導光板40は筐体10の一部とされるため、導光板40が筐体10の一部とされない場合と比べて、部品点数が多くなることを抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図11、図12を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の第4実施形態における標識灯を図2と同様に示す図であり、図12は、図11に示す標識灯を図3と同様に示す図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図11、図12に示すように、本実施形態の標識灯1は、光源50を備えない点、及び導光板40に替わって光出射部材としての面発光体80を備える点で第1実施形態の標識灯1と異なる。
図11、図12に示すように、本実施形態の表示ユニット20は、反射型ディスプレイ30と、面発光体80と、制御部70とを主な構成として備え、筐体10の内部空間14に収容され、不図示の手段によって筐体10に固定されている。
本実施形態の面発光体80は、長方形の外形を有し、反射型ディスプレイ30の表示部31の表示面31Sに対向して配置されている。面発光体80は、当該面発光体80を平面視する場合に、表示部31の表示面31Sの全体を覆っている。
図13は、図12におけるXIII−XIII線に沿った表示ユニット20の断面図である。なお、図13では反射型ディスプレイ30における表示部31の内部の記載及び縁部カバー32の記載が省略されている。本実施形態の面発光体80は、図13に示すように、透光性基板81、反射電極82、OLED(有機発光ダイオード)層83、透明電極84を主な構成として備える。
透光性基板81は、制御部70に接続される回路が形成される基板であり、反射型ディスプレイ30の表示部31側と反対側に位置し、例えばガラス基板とされる。反射電極82は、透光性基板81の搭載面上に間隔をあけて複数設けられている。本実施形態では、複数の反射電極82は、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在しており、反射型ディスプレイ30の表示部31を上下方向に横切っている。OLED層83は、OLED素子を有し、反射電極82上に配置される。このOLED層83を反射電極82と挟み込むように反射電極82が配置される。透光性基板81を介して反射電極82と透明電極84との間に電圧が印加されることによって、OLED層83から光が出射される。OLED層83から出射する光のうち、反射電極82側に向かう光は反射電極82によって遮られて透明電極84側に反射される。一方、透明電極84側に向かう光は透明電極84を透過する。
このようにして、面発光体80は、透明電極84側から光L7を出射し、透光性基板81側から光を非出射とされる。また、面発光体80では、透明電極84側から入射する光L8の一部は、反射電極82間の隙間を通って透光性基板81側から出射し、透光性基板81側から入射する光L9の一部は、反射電極82間の隙間を通って透明電極84側から出射する。上記のように、透光性基板81は、反射型ディスプレイ30の表示部31側と反対側に位置するため、面発光体80は、表示部31側に光を出射し、表示部31側と反対側に光を非出射とされる。また、面発光体80は、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過する。ここで、面発光体80を平面視した場合、面発光体80から光が出射する部位は、反射電極82が形成される部位である。このため、この反射電極82が形成される部位が表示部31側に光を出射する発光部85と理解できる。また、面発光体80を平面視した場合、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過する部位は、反射電極82が非形成とされる部位であり、反射電極82間の部位である。このため、この反射電極82間の部位が表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過する透過部86と理解できる。従って、面発光体80は、表示部31側に光を出射する複数の発光部85と、発光部85間に位置し表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過する透過部86と、を有している。言い換えると、面発光体80は、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過するとともに、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光と異なる光であるOLED層83からの光を表示部31側に出射すると理解できる。なお、複数の反射電極82は、上記のように、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在しているため、発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在している。また、透過部86は、このような発光部85間に位置しているため、発光部85と同様に、面発光体80を平面視する場合に、直線状に延在している。また、本実施形態における反射電極82の短手方向の幅W3は、反射電極82間の幅W4よりも小とされている。言い換えると、発光部85の短手方向の幅は、発光部85間の幅よりも小とされている。なお、面発光体80は、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過するとともに、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光と異なる光を表示部31側に出射する限りにおいて特に限定されない。
図14は、図12の一部拡大して反射電極の配置を説明する図である。図14に示すように、反射電極82は、面発光体80を平面視する場合に、表示部31の画素35間に位置している。このため、面発光体80も発光部85は、表示部31の画素35間に位置しており、この発光部85は、この画素35と重なっていない。なお、本実施形態では、左右方向における画素35間のそれぞれに1つの反射電極82が位置している。言い換えると、面発光体80の発光部85のピッチは、画素35の左右方向のピッチと同じとされ、面発光体80の透過部内に画素35が位置している。
このような面発光体80は、反射型ディスプレイ30に接着される。具体的には、図13に示すように、
面発光体80と表示部31との間に配置され光透過性を有する接着層90によって、面発光体80の一方の面が表示部31に接着される。つまり、接着層90は、面発光体80と表示部31との間に介在して面発光体80と表示部31とを接着する接着層である。本実施形態では、接着層60は面発光体80と縁部カバー32との間にも介在しており、面発光体80は縁部カバー32にも接着されている。また、接着層90は、無色で透光性を有し、反射型ディスプレイ30の表示部31の表示面31Sを覆っている。このため、面発光体80の表示部31側の面から出射する光の一部は、接着層90を透過して表示部31に入射する。また、表示部31の表示面31Sから出射する光の一部は、接着層90を透過して面発光体80に入射し、面発光体80の透過部86を透過して表示部31側と反対側の面から出射する。なお、本実施形態の接着層90の屈折率は、面発光体80の透明電極84の屈折率と表示部31における表示面31Sを構成する部材の屈折率との間の値とされている。このような接着層90は、光透過性を有して導光板40と反射型ディスプレイ30とを接着する限りにおいて、特に限定されるものではない。接着層90の材料として、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂や光硬化樹脂等が挙げられる。
ところで、上記のように、反射型ディスプレイ30は表示部31の表示面31Sがカバー13と対向するように配置されており、面発光体80は表示面31Sを覆い、接着層90は表示面31Sと導光板40との間に介在している。また、カバー13、及び接着層60は透光性を有し、面発光体80は透過部86を有する。このため、反射型ディスプレイ30における表示部31の表示面31Sは、車両VEの外部からカバー13、枠体11における車両VEの外部側の開口、面発光体80の透過部86、及び接着層90を介して視認可能とされている。つまり、反射型ディスプレイ30は、車両VEの外部に向かって表示を行える。また、反射型ディスプレイ30は、表示部31の表示面31Sに太陽や街路灯等の車両VEの外部に位置する光源からの光である外光が入射するように配置されている。
制御部70は、図12に示すように、上記の表示部31の走査線駆動回路34Hと、データ線駆動回路34Vと、面発光体80の透光性基板81とに電気的に接続されている。この制御部70は、表示部31の各画素35の光の出射と非出射の状態及び面発光体80の発光部85の光の出射と非出射の状態を制御する。制御部70は、この制御を外部から制御部70に入力する信号に基づいて行う。本実施形態では、制御部70は、車両VEの制御装置75等に電気的に接続されている。
次に、表示ユニット20の動作について説明する。
以下では、ストップランプ領域31Aが点灯される場合を例に説明し、ターンランプ領域31Bが点滅される場合、及びバックランプ領域31Cが点灯される場合については説明を省略する。上記の制御部70は、車両VEの制御装置75からのブレーキ動作を示す信号を検知して、ブレーキ動作を示す信号が制御部に入力している入力状態の場合には、表示部31及び面発光体80を制御して、表示部31のストップランプ領域31Aを点灯させる。具体的には、制御部70は、面発光体80を制御して、面発光体80の発光部85から光を出射させる。面発光体80の発光部85から出射する光は、接着層90を透過して表示部31の表示面31Sに入射する。更に、制御部70は、上記の走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vを駆動させる。走査線駆動回路34H及びデータ線駆動回路34Vは、ストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rが入射する光を反射して光を出射する状態に調節する。なお、他の画素35の各表示用ドットは光を出射しない状態に調整される。このため、上記のように面発光体80から出射して表示部31の表示面31Sに入射する光は、入射する光を反射して光を出射する状態とされたストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射する。また、上記のように、反射型ディスプレイ30における表示部31の表示面31Sには、太陽や街路灯等の車両VEの外部に位置する光源からの光である外光も入射する。このため、表示面31Sに入射する光は、面発光体80の発光部85から出射して表示面31Sに入射する光と同様に、入射する光を反射して光を出射する状態とされたストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射する。このように、面発光体80の発光部85から出射する光及び外光がストップランプ領域31Aにおけるそれぞれの画素35の赤色表示用ドット36Rから出射することで、ストップランプ領域31Aが点灯され、標識灯1によってブレーキが操作されたことを示す情報が表示される。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示装置である標識灯1は、車両VEの外部に向かって表示を行う反射型ディスプレイ30と、反射型ディスプレイ30の表示部31に対向して配置される光出射部材としての面発光体80と、を備える。面発光体80は、表示部31側に光を出射する複数の発光部85と、発光部85間に位置し表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過する透過部86と、を有する。
このため、面発光体80の透過部86に入射する外光は、当該透過部86を透過して表示部31に入射し得る。また、表示部31から出射して面発光体80の透過部86に入射する光は、当該透過部86を透過して当該透過部86の表示部31側と反対側から出射し得る。このため、反射型ディスプレイ30は太陽光を含む外光を用いて情報を表示することができ、自発光型ディスプレイと比べて太陽光が照射される環境における情報の視認性が低下することを抑制し得る。また、面発光体80の発光部85は表示部31側に光を出射するため、発光部85から出射する光は表示部31に入射し得る。このため、反射型ディスプレイ30は、外光及び発光部85から出射する光を用いて表示を行うことができる。このため、透過部86を透過して表示部31に入射する外光の量が低下する場合であっても、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下を抑制し得る。このように、本実施形態の標識灯1では、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
本実施形態では、面発光体80の発光部85は、表示部31側と反対側に光を非出射とされる。このため、例えば発光部85から光が出射されている場合であっても、表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。なお、発光部85は、表示部31側と反対側に光を出射しても良い。しかし、表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制する観点では、発光部85は、表示部31側と反対側に光を非出射とされることが好ましい。
本実施形態では、標識灯1は、面発光体80と表示部31との間に介在する光透過性の接着層90を備える。このため、面発光体80と表示部31との間に空気の層が介在する場合と比べて、面発光体80の発光部85から出射する光が面発光体80の表示部31側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、より多くの光を表示部31に入射させ得るため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。また、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射する光が面発光体80の表示部31側の面でフルネル反射することを抑制し得る。このため、表示部31から出射して面発光体80の透過部86を透過する光の輝度の低下を抑制し得る。従って、表示部31に表示される情報の視認性の低下を抑制し得る。
本実施形態では、面発光体80の複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、表示部31の画素35間に位置する。このため、面発光体80の発光部85と表示部31の画素35とが重ならないため、表示部31に表示される情報が欠けて見えたりすることを抑制し得る。このため、面発光体80の発光部85によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
本実施形態では、面発光体80の複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、発光部85のピッチは、表示部31の画素35のピッチと同じとされている。このため、複数の発光部85が互いに平行な直線状に延在しない場合と比べて、面発光体80の生産性が向上し得る。また、面発光体80の発光部85と表示部31に表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制し得る。このため、発光部85によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
なお、表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制する観点では、複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、発光部85の短手方向の幅W3は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともに発光部85間の幅W4よりも小とされることが好ましい。このような構成にすることで、人が発光部85を認識することが難しくなり、発光部85と重なる表示部31に表示される情報が欠けて見えたりすることを抑制し得る。このため、発光部85によって表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制し得る。
本実施形態では、反射型ディスプレイ30の表示部31に入射する光を出射する面発光体80を備える。このため、昼夜を問わず表示部31に情報を表示できるため、標識灯1として機能できる。
以上、本発明について、実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明は、光出射部材が、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光を透過するとともに、表示部31側から入射する光及び表示部31側と反対側から入射する光と異なる光を表示部31側に出射すれば良い。従って、例えば、上記実施形態において、光出射部材としの導光板40の複数のステップ領域43が、導光板40を平面視する場合に、表示部31の画素35間に位置しなくても良い。また、上記実施形態において、光出射部材としの面発光体80の複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、表示部31の画素35間に位置しなくても良い。しかし、表示部31に表示される情報の視認性が低下することを抑制する観点において、光出射部材としての導光板40のステップ領域43や光出射部材として面発光体80の発光部85は、表示部31の画素35間に位置していることが好ましい。
また、上記実施形態では、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされていた。しかし、複数のステップ領域43は、導光板40を平面視する場合に、断続的に直線状に延在する領域であっても良く、曲線状に延在する領域であっても良く、格子状の領域であっても良い。また、上記実施形態では、複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在していた。しかし、複数の発光部85は、面発光体80を平面視する場合に、断続的に直線状に延在していても良く、曲線状に延在していても良く、格子状に形成されていても良い。
また、上記実施形態では、ステップ領域43のピッチは、表示部31の画素35のピッチと同じとされていた。しかし、ステップ44と表示部31に表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制する観点において、ステップ領域43のピッチは、表示部31の画素35のピッチの自然数倍であれば良い。また、上記実施形態では、発光部85のピッチは、表示部31の画素35のピッチと同じとされていた。しかし、発光部85と表示部31に表示される情報とが干渉してモアレが生じることを抑制する観点において、発光部85のピッチは、表示部31の画素35のピッチの自然数倍であれば良い。
また、上記本実施形態では、反射部42は、入射面41から入射する光を表示部31側に内部反射していた。しかし、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下を抑制する観点において、反射部42は、少なくとも入射面41から入射する光L1を内部反射すれば良い。このような構成にすることで、入射面41から入射する光L1を反射部42で内部反射してステップ44に向かわせ得る。このため、導光板40の側面の少なくとも一部が入射面41から入射する光を内部反射する反射部42とされない場合と比べて、より多くの光を表示部31に入射させ得るため、反射型ディスプレイ30の表示部31から出射される光の輝度の低下をより抑制し得る。なお、このような場合、ステップは、反射部42で内部反射した光を表示部31側に反射させる傾斜面を有していることが好ましい。
また、上記本実施形態では、ステップ44は、導光板40における表示部31側と反対側の面が表示部31側に凹む凹みとされていた。しかし、ステップ44は、入射面41や光源用入射面41Aや外光用入射面41Bから入射して導光板40の内部を伝搬する光を表示部31側に内部反射する限りにおいて特に限定されない。
また、上記本実施形態では、導光板40と表示部31との間に光透過性の接着層60が介在していた。しかし、導光板40と表示部31との間に接着層60が介在していなくても良く、導光板40は反射型ディスプレイ30とは異なる部材、例えば筐体10に取り付けられていても良い。しかし、上記のように、表示部31に表示される情報の視認性の低下を抑制する観点において、導光板40と表示部31との間に光透過性の接着層60が介在していることが好ましい。また、上記本実施形態では、面発光体80と表示部31との間に光透過性の接着層90が介在していた。しかし、面発光体80と表示部31との間に接着層90が介在していなくても良く、面発光体80は反射型ディスプレイ30とは異なる部材、例えば筐体10に取り付けられていても良い。しかし、上記のように、表示部31に表示される情報の視認性の低下を抑制する観点において、面発光体80と表示部31との間に光透過性の接着層60が介在していることが好ましい。
また、上記実施形態では、反射型ディスプレイ30は光源を有していなかった。しかし、反射型ディスプレイは、光源であるバックライトやフロントライトを有する反射型ディスプレイであっても良い。
また、上記実施形態では、車両VEの左右方向のそれぞれに1つずつ設けられる標識灯1を例に説明したが、標識灯1は車両VEの左右方向のそれぞれに少なくとも1つずつ設けられれば良く、左側に複数設けられても良く、右側に複数設けられても良く、左右の両側に複数設けられても良い。
また、上記実施形態では、車両用表示装置として標識灯1を例に説明したが、車両用表示装置は標識灯に限らず、車両の外部に向かって画像等を表示する表示装置であっても良い。このような表示装置の場合には、例えば制御部70は、画像表示指示部等に電気的に接続される。画像表示指示部は、表示部31に画像を表示させる信号を出力する。この信号には、画像の内容にかかる情報が含まれている。制御部70は、この画像表示指示部からの信号に基づいて、表示部31を制御して、表示部31に画像を表示させる。
また、本発明の車両用表示装置が標識灯等ではなく常に表示し得る必要性がなく日中に表示し得れば良い車両用表示装置である場合には、車両用表示装置は光源を備えない構成であっても良い。このような構成として、例えば、第3実施形態において、光源50を備えない構成が挙げられる。
また、上記実施形態では、無色で透光性を有する材料で構成されるカバー13を例に説明したが、カバー13は透光性を有すれば良く、有色であっても良い。しかし、カバー13を介して表示部31に入射する外光を効果的に表示部31の表示に用いる観点からカバー13は無色であることが好ましい。
また、上記実施形態では、無色で透光性を有する材料で構成される導光板40を例に説明したが、導光板40は透光性を有すれば良く、有色であっても良い。しかし、導光板40を介して表示部31に入射する外光を表示部31の表示に用いるため、例えば表示部31が複数色の光によって表示を行う場合では、無色であることが好ましい。
本発明によれば、表示される情報の視認性の低下を抑制し得る車両用表示装置が提供され、自動車等の車両の分野などにおいて利用可能である。
1・・・標識灯(車両用表示装置)
10・・・筐体
11・・・枠体
20・・・表示ユニット
30・・・反射型ディスプレイ
31・・・表示部
40・・・導光板(光出射部材)
41・・・入射面
42・・・反射部
43・・・ステップ領域
44・・・ステップ
45・・・平面領域
50・・・光源
60,90・・・接着層
70・・・制御部
80・・・面発光体(光出射部材)
81・・・透光性基板
82・・・反射電極
83・・・OLED層
84・・・透明電極
85・・・発光部
86・・・透過部
VE・・・車両
W1・・・ステップ領域の短手方向幅
W2・・・ステップ領域間の幅
W3・・・発光部の短手方向幅
W4・・・発光部間の幅


Claims (18)

  1. 車両の外部に向かって表示を行う反射型ディスプレイと、
    前記反射型ディスプレイの表示部に対向して配置される光出射部材と、
    を備え、
    前記光出射部材は、前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光を透過するとともに、前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光と異なる光を前記表示部側に出射する
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記光出射部材は、一方の面が前記表示部と対向して配置される導光板とされ、
    前記導光板は、前記一方の面及び他方の面から入射する光と異なる光が入射する入射面を有し、
    前記導光板の前記他方の面には、前記入射面から入射する光を前記表示部側に内部反射するステップが形成される複数のステップ領域と、前記ステップ領域間に位置し平面とされる平面領域と、が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記導光板の側面の少なくとも一部は、前記入射面から入射する光を内部反射する反射部とされる
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記反射部は、前記入射面から入射する光を前記表示部側に内部反射する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記ステップには、反射部材が設けられる
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記導光板と前記表示部との間に介在する光透過性の接着層を更に備える
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、
    前記ステップ領域の短手方向の幅は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともに前記ステップ領域間の幅よりも小とされる
    ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、前記表示部の画素間に位置する
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 前記複数のステップ領域は、前記導光板を平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在する領域とされ、
    前記ステップ領域のピッチは、前記表示部の画素のピッチの自然数倍である
    ことを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  10. 前記入射面に入射する光を出射する光源を更に備える
    ことを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  11. 前記入射面は、前記光源から出射する光が入射する光源用入射面と、前記車両の外部に位置する光源から出射する光が入射する外光用入射面とを含む
    ことを特徴とする請求項10に記載の車両用表示装置。
  12. 前記反射型ディスプレイを収容する筐体を更に備え、
    前記導光板は、前記筐体の一部とされる
    ことを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  13. 前記光出射部材は、前記表示部と対向して配置される面発光体とされ、
    前記面発光体は、前記表示部側に光を出射する複数の発光部と、前記発光部間に位置し前記表示部側から入射する光及び前記表示部側と反対側から入射する光を透過する透過部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  14. 前記発光部は、前記表示部側と反対側に光を非出射とされる
    ことを特徴とする請求項13に記載の車両用表示装置。
  15. 前記面発光体と前記表示部との間に介在する光透過性の接着層を更に備える
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の車両用表示装置。
  16. 前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、
    前記発光部の短手方向の幅は、0.1mm以上2.5mm以下であるとともに前記発光部間の幅よりも小とされる
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  17. 前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、前記表示部の画素間に位置する
    ことを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  18. 前記複数の発光部は、前記面発光体を前記表示部側と反対側から平面視する場合に、互いに平行な直線状に延在し、
    前記発光部のピッチは、前記表示部の画素のピッチの自然数倍である
    ことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の車両用表示装置。


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