JP2019184809A - 音声認識装置、音声認識方法 - Google Patents
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Abstract
Description
音声アシスタント機能は主にスマートフォンなどの携帯機器に搭載されている。このような音声アシスタント機能は、特定の言葉(以下、ウェイクワードという)を認識させることで起動する。
このようなスピーカは、一般に、AIスピーカ、またはスマートスピーカ等と呼ばれている。スマートスピーカはネットワークに接続されており、スマートスピーカに話しかけると、スマートスピーカに内蔵されているマイクロフォンから入力された音声をネットワーク上のAIで認識し、入力された音声に応答する動作を行う。例えば、音楽の検索を行い、音楽を再生する。または、その他の調べ物の検索結果等を音声で回答する。或いは、ネットワークに接続された機器の制御などを行う。
スマートスピーカにおける音声アシスタント機能の起動は、スマートフォンと同様に予め定められた特定の言葉(ウェイクワード)をスマートスピーカに向かって話しかけることにより行われる。
このようなスマートスピーカは、部屋に置かれ、周囲には各種の音或いは音声を発する機器が置かれていることが想定される。各種の音或いは音声を発する機器とは、例えば、テレビジョン受信機、ラジオ受信機、オーディオ機器などである。
このような使用シーンにおいて、例えば、テレビジョン受信機から出音されたテレビ番組或いはコマーシャルなどの音声にウェイクワードが含まれていたりすると、スマートスピーカのマイクロフォンがそのウェイクワードを拾ってしまい、音声アシスタント機能が起動してしまうという誤動作が起こる問題が有る。
かかる技術は、例えば、マイクロフォンに向かって音声による命令を出す際に近くにテレビジョン受信機が有り、命令の音声とテレビ番組の音声が混合して入力されるような場合、テレビジョン受信機から直接音声情報を入力し、マイクロフォンに入力された音声からテレビ番組の音声をキャンセルする。これにより、音声認識の誤動作を防止するものである。
ここで、テレビジョン受信機から直接入力されたテレビ番組の音声とマイクロフォンから
入力されたテレビ番組の音声をキャンセルするには、双方の音声信号の位相や音量を合わせる必要が有る。そのため、特許文献1では位相や音量を合わせるための手段(雑音除去
部26)が設けられている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明にかかる音声認識装置の概念図である。
図1において、101は、スマートスピーカであり、102は、テレビジョン受信機である。
スマートスピーカ101およびテレビジョン受信機102は、それぞれネットワークに接続されている。また、図示しないが、テレビジョン受信機102は、スピーカから音声が出音される。加えて、スマートスピーカ101に対して、有線、または、無線でスピーカから出音されている音声の音声データを送信する。一方、スマートスピーカ101には、マイクロフォン(以下、マイクという)が内蔵されており、マイクに向かって話しかける
ことにより動作を開始する。
図2において、201は、テレビジョン受信機101の音声ソースである。具体的にはテレビ番組等の音声等である。202は、テレビジョン受信機101のスピーカであり、203は、送信手段であり、スマートスピーカ等に対して音声データを送信する。204は、スマートスピーカ101のマイクであり、205は第1の音声認識部である。また、206は受信手段であり、テレビジョン受信機101からの音声データを受信する。207は第2の音声認識部であり、208はウェイクワード判定部である。
マイク204で受信された音声は、第1の音声認識部205で音声認識される。また、受信手段206で入力された音声データは、第2の音声認識部207で音声認識される。第1の音声認識部205で認識された音声と第2の音声認識部207で認識された音声は、それぞれ、ウェイクワード判定部208に入力される。ウェイクワード判定部208では、第1の音声認識部205で認識された音声と第2の音声認識部207で認識された音声に共にウェイクワードが含まれていれば、そのウェイクワードを無視する、或いはキャンセルする。即ち、そのウェイクワードが含まれていないものとして処理する。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の音声認識装置にかかる第2の実施形態のブロック図である。
図3において、301は声紋分析部であり、302は無音信号出力部であり、303はセレクタである。
図3において、テレビジョン受信機102の音声ソース201から出力されたテレビ番組等の音声信号は、スピーカ202から出音される。
スマートスピーカ101は、スピーカ202から出音された音声をマイク204で入力する。マイク204で入力されたテレビ番組等の音声は音声認識部205および声紋分析部301に入力される。音声認識部205では、入力された音声が認識され、セレクタ303に出力される。
セレクタ303には無音信号出力部302の信号も入力される。セレクタ303は、音声認識部205から入力された信号と、無音信号出力部302から入力された信号を切り換えて出力する。
声紋分析部301では、マイク204から入力された音声が予め登録された人の音声か否かを判定する。その判定結果によって、セレクタ303の制御をおこなう。
即ち、マイク204から入力された音声が予め登録された人の音声でないと判定した場合は、セレクタ303の出力を無音信号出力部302からの信号に切換え、マイク204から入力された音声が予め登録された人の音声であると判定した場合は、セレクタ303の出力を音声認識部205からの信号に切換える。
かかる構成により、予め登録された人の音声以外の音声は、無音に置き換えられることになる。例えば、テレビジョン受信機102のスピーカ202から出音されたテレビ番組等の音声は無音に置き換えられる。これにより、予め声紋分析部301に登録しておいたユーザの音声だけがセレクタ303から出力される。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、声紋分析は行っていないが、第1の実施形態で声紋分析を加えても良い。
例えば、第1の音声認識部205で音声認識に加え、声紋分析もするようにしても良い。このような構成にした場合、例えば、テレビジョン受信機102のスピーカ202から出音されたテレビ番組などの音声にウェイクワードが含まれ、また、同時に、ユーザがウェイクワードを発した場合にも誤動作を防止できる。
例えば、スマートスピーカ101のマイク204は、テレビジョン受信機102のスピーカ202から出音されたテレビ番組などの音声のウェイクワードは拾わなかったが、同時に発せられたユーザのウェイクワードは拾うことが考えられる。
Claims (5)
- 音声を入力する音声入力手段と、音声再生装置から音声データを入力する音声データ入力手段と、を具備した音声認識装置において、
前記音声入力手段から入力された音声の音声認識を行う第1の音声認識手段と、
前記音声データ入力手段から入力された音声データの音声認識を行う第2の音声認識手段と、
前記第1の音声認識手段で認識した音声と第2の音声認識手段で認識した音声の両方に予め定められた特定の言葉が含まれている場合は、予め定められた特定の言葉が含まれていないと判定する特定語判定手段と、
を具備することを特徴とする音声認識装置。 - 音声を入力する音声入力手段を具備し、
前記音声入力手段から入力された音声の音声認識を行う音声認識手段と、
前記音声入力手段から入力された音声の声紋分析を行う声紋分析手段と、
前記声紋分析手段で分析された音声が予め登録された声紋に一致しない場合は、前記音声認識手段で認識した音声を無音に置き換えるセレクタと、
前記セレクタの出力に予め定められた特定の言葉が含まれているか否かを判定する特定語判定手段と、
を具備することを特徴とする音声認識装置。 - 請求項1に記載の音声認識装置において、
前記第1の音声認識手段で認識した音声の声紋を分析する声紋分析手段を具備し、
前記特定語判定手段は、前記第1の音声認識手段で認識した音声と第2の音声認識手段で認識した音声の両方に予め定められた特定の言葉が含まれている場合であっても、前記声紋分析手段で分析された音声が予め登録された声紋に一致する場合は、前記特定語が含まれていると判定することを特徴とする音声認識装置。 - 音声を入力し、また、音声再生装置から音声データを入力する音声認識方法であって、
入力された音声の音声認識を行い、
入力された音声データの音声認識を行い、
前記音声認識された音声と音声データの両方に予め定められた特定の言葉が含まれている場合は、予め定められた特定の言葉が含まれていないと判定することを特徴とする音声認識方法。 - 入力された音声の音声認識を行い、
前記入力された音声の声紋分析を行い、
前記声紋分析された音声が予め登録された声紋に一致しない場合は、前記音声認識した音声を無音に置き換え、
該置き換えた後の音声に予め定められた特定の言葉が含まれているか否かを判定することを特徴とする音声認識方法。
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