JP2019184671A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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雄大 酒井
Yudai Sakai
雄大 酒井
天 榮木
Ten Eiki
天 榮木
広貴 川崎
Hirotaka Kawasaki
広貴 川崎
小濱篤
Atsushi Kohama
篤 小濱
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【課題】加圧ローラーを支持するつば無しベアリングの脱輪を防止するとともに、加圧ローラーと定着ベルトの軸方向の位置決めの精度を高めることを目的とする。【解決手段】定着装置9は、定着ベルト21の両端に対向するように配置され、面状ヒーター23を定着ベルト21に押し当てるための荷重をヒーター保持部材25に伝達することにより、定着ベルト21と加圧ローラー27との間に、用紙が挟持搬送される加圧領域を形成する一対の伝達部材30と、加圧ローラー27の両端を支持するつば無しベアリング28の軸方向の移動を制限する第1保持部41と、つば無しベアリング28の径方向に伝達部材30が摺動することのみを許容する第2保持部42と、が一体に形成された一対の保持部材40と、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
定着装置の定着ベルトを加熱する方式の一つとして、面状ヒーターを用いた加熱方式が知られている。一例を示すと、可撓性を有する円筒状の定着ベルトが、面状ヒーターと加圧ローラーとで挟持され、定着ベルトと加圧ローラーとの間に形成される加圧領域における摩擦力によって回転させられる。トナーが転写された用紙は、定着ベルトと加圧ローラーとに挟持されて搬送され、トナーが用紙に定着される。
従来、面状ヒーターを用いた加熱方式に関して、加圧ローラーの軸受と定着ベルトとの間での漏電を抑制する技術の検討が行われている。例えば、特許文献1に記載された定着装置においては、トナーのオフセットを抑制するためのバイアス電圧がローラ(加圧ローラー)の軸部に印加されている。ローラの軸受が絶縁性を有するホルダで保持されることにより、フィルム(定着ベルト)と軸受との間の漏電が抑制される。
特開2016−102988号公報
ところで、定着後の画像の光沢度を高めるには、加圧領域への荷重を増やすことと、トナーを溶融する熱量を増やすことが有効であるが、熱量を増やすと超微小粒子の粉塵が発生するおそれがあるため、環境負荷の観点からは加圧領域への荷重を増やす方が望ましい。しかし、その場合、加圧ローラーの軸に対する径方向の荷重が増えるため、軸受の選定が問題となる。例えば、滑り軸受は摩耗が発生しやすいため、高荷重の加圧ローラーには適さない。そこで、ベアリングの採用が考えられるが、つば有りベアリングは、つばと面状ヒーターとの間で漏電が発生するおそれがある。また、特許文献1に記載されているホルダは、つば無しベアリングを想定したものであるから、つば有りベアリングには採用することができない。一方、つば無しベアリングは、軸方向の荷重により脱輪するおそれがある。また、つば無しベアリングを用いた場合、定着ベルトに対する加圧ローラーの軸方向の位置ずれが発生するおそれがある。
本発明は、上記事情を考慮し、加圧ローラーを支持するつば無しベアリングの脱輪を防止するとともに、加圧ローラーと定着ベルトの軸方向の位置決めの精度を高めることのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、筒状の定着ベルトと、前記定着ベルトを加熱する面状ヒーターと、前記面状ヒーターを前記定着ベルトの内周面に接触するように保持するヒーター保持部材と、前記面状ヒーターとの間に前記定着ベルトを挟持する加圧ローラーと、前記加圧ローラーの両端を支持する一対のつば無しベアリングと、前記定着ベルトの両端に対向するように配置され、前記面状ヒーターを前記定着ベルトに押し当てるための荷重を前記ヒーター保持部材に伝達することにより、前記定着ベルトと前記加圧ローラーとの間に、用紙が挟持搬送される加圧領域を形成する一対の伝達部材と、前記つば無しベアリングを保持し、前記つば無しベアリングの軸方向の移動を制限する第1保持部と、前記伝達部材を保持し、前記つば無しベアリングの径方向に前記伝達部材が摺動することのみを許容する第2保持部と、が一体に形成された一対の保持部材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る定着装置において、前記第1保持部は、前記つば無しベアリングの内面と外面と外周面とに接触することにより前記つば無しベアリングを保持することを特徴としても良い。
本発明に係る定着装置において、前記第1保持部は、前記つば無しベアリングの周方向に形成された周方向凹部により前記つば無しベアリングを保持することを特徴としても良い。
本発明に係る定着装置において、前記第2保持部は、前記面状ヒーターと前記つば無しベアリングとの距離が予め定められた最小値に達した場合に、前記伝達部材又は前記ヒーター保持部材の前記つば無しベアリングに対向する部位に接触する接触部を備えることを特徴としても良い。
本発明に係る定着装置において、前記伝達部材は、摺動方向に形成された摺動凸部を備え、前記第2保持部は、前記摺動凸部に対応する摺動凹部を備え、前記接触部は、前記摺動凹部の前記加圧ローラー側の端部に形成され、前記摺動凸部の前記加圧ローラー側の端部に接触することを特徴としても良い。
本発明に係る定着装置において、前記第1保持部において前記つば無しベアリングが保持される第1空間と前記第2保持部において前記伝達部材が保持される第2空間とが連続しており、前記つば無しベアリングが前記第2空間から前記第1空間へ嵌め込まれた後、前記伝達部材が前記第2空間へ嵌め込まれることを特徴としても良い。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記用紙にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像を前記用紙に定着する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加圧ローラーを支持するつば無しベアリングの脱輪を防止するとともに、加圧ローラーと定着ベルトの軸方向の位置決めの精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る伝達部材の側面図である。 本発明の一実施形態に係る伝達部材が装着された定着装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る伝達部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る保持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る保持部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る加圧ローラー支持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の組立手順を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の組立手順を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の組立手順を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の組立手順を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の組立手順を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の画像形成装置及び定着装置について説明する。
まず、図1を参照して、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1はプリンター1の内部構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側をプリンター1の正面側(前側)とし、左右の向きはプリンター1を正面から見た方向を基準として説明する。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
プリンター1の装置本体2には、用紙Sが収容される給紙カセット3と、給紙カセット3から用紙Sを送り出す給紙装置5と、用紙Sにトナー像を形成する画像形成部7と、トナー像を用紙Sに定着する定着装置9と、用紙Sを排紙する排紙装置11と、排紙された用紙Sが受け止められる排紙トレイ13と、が備えられている。さらに、装置本体2には、給紙装置5から、画像形成部7と定着装置9とを通って排紙装置11に向かう用紙Sの搬送経路15が形成されている。
給紙装置5によって給紙カセット3から給紙された用紙Sは、搬送経路15に沿って画像形成部7に搬送され、用紙Sにフルカラーのトナー像が形成される。用紙Sは搬送経路15に沿って定着装置9に送られ、トナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは排紙装置11から排紙トレイ13に排出される。
次に、図2を参照して、定着装置9の構成について説明する。図2は定着装置9の断面図である。定着装置9は、筒状の定着ベルト21と、定着ベルト21を加熱する面状ヒーター23と、面状ヒーター23を定着ベルト21の内周面に接触するように保持するヒーター保持部材25と、面状ヒーター23との間に定着ベルト21を挟持する加圧ローラー27と、を備える。以下の説明において、軸方向Xとは、加圧ローラー27の軸方向(前後方向)を指す。本実施形態では、定着ベルト21の下側に加圧ローラー27が位置する姿勢で定着装置9が配置された例を示すが、定着装置9はいかなる姿勢で配置されても良い。
定着ベルト21は、軸方向Xを長手方向とする円筒状に形成されたベルトであり、所定の内径を有し、用紙Sの幅よりも長い幅を有する。定着ベルト21は、可撓性を有する材料で形成され、基材層と、基材層の外周面に設けられる弾性層と、弾性層の外周面に設けられる離型層と、を有している。基材層は、ステンレス鋼やニッケル合金等の金属で形成される。弾性層は、シリコンゴム等で形成される。離型層は、PFAチューブ等で形成される。基材層の内周面に摺動層が形成される場合もある。摺動層は、ポリイミドアミドやPTFE等で形成される。
定着ベルト21の中空部には、ステー24が貫通している。ステー24は、軸方向Xを長手方向とする、加圧ローラー27側が開口した溝形の部材であり、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属で形成される。ステー24の長さは定着ベルト21の幅よりも長く、定着ベルト21の両端からステー24の両端が突き出るように配置されている。定着ベルト21は、ステー24に支持された円弧状のベルトガイド(図示省略)に支持され、ベルトガイドに沿って回転可能である。
面状ヒーター23は、軸方向Xを長手方向とする概ね矩形の板状に形成されている。面状ヒーター23は、基材と、断熱層と、発熱接触部と、を含み、各部は、基材、断熱層、発熱接触部の順に積層されている。
ヒーター保持部材25は、軸方向Xを長手方向とする概ね矩形の板状に形成されており、ステー24の加圧ローラー27側に固定されている。ヒーター保持部材25の長さは、定着ベルト21の幅よりも長い。ヒーター保持部材25は、例えば、液晶ポリマー等の耐熱性の樹脂で形成されている。ヒーター保持部材25の加圧ローラー27に対向する部位には、軸方向Xを長手方向とする凹部251が形成されている。面状ヒーター23は、発熱接触部が露出するように、凹部251に嵌め込まれている。ヒーター保持部材25は、面状ヒーター23を定着ベルト21の内周面に接触するように保持する。
加圧ローラー27は、軸271と、芯金272と、芯金272の外周面に設けられる弾性層273と、弾性層273の外周面に設けられる離型層274と、を有する。芯金272、弾性層273、離形層274の軸方向Xの長さは、定着ベルト21の軸方向Xの長さと同等である。軸271は、芯金272の軸方向Xの両端から突き出ている。軸271及び芯金272は、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属で形成される。弾性層273は、シリコンゴム等で形成される。離型層274は、PFAチューブ等で形成される。
次に、図3乃至8を参照して、定着装置9の上記の各部を支持する構成について説明する。図3は伝達部材30の軸方向Xの側面図、図4は伝達部材30が装着された定着装置9の軸方向Xの側面図、図5は伝達部材30の斜視図、図6は保持部材40の斜視図、図7は保持部材40の断面図、図8は加圧ローラー支持部材50の斜視図である。
加圧ローラー27の軸271の両端は、一対のつば無しベアリング28により支持される。面状ヒーター23を定着ベルト21に押し当てるための荷重をヒーター保持部材25に伝達する一対の伝達部材30が、定着ベルト21の両端に対向するように配置される。一対の保持部材40は、つば無しベアリング28と伝達部材30を保持する。
図3乃至5に示されるように、伝達部材30は、ステー24における定着ベルト21の両端から突き出た部分を囲う、加圧ローラー27側が開口した部材である。伝達部材30は、樹脂等で形成されている。伝達部材30は、ステー24の上側の面に対向する荷重伝達部31と、荷重伝達部31の左右方向の両端から加圧ローラー27の方向に形成された摺動部32と、を有する。
摺動部32の外側の側面には、上下方向を長手方向とする摺動凸部33が形成されている。詳しくは後述するが、伝達部材30は、保持部材40に保持され、つば無しベアリング28の径方向に摺動する。荷重伝達部31の上側の面の中央には凸部34が形成されており、面状ヒーター23を定着ベルト21に押し当てるための荷重が、ばね等の機構により凸部34に付加される。荷重伝達部31におけるステー24側の面の中央には凸部35が形成され、凸部35がステー24に接触する。
図6及び7に示されるように、保持部材40は、つば無しベアリング28を保持する第1保持部41と、伝達部材30を保持する第2保持部42と、が樹脂等で一体に形成された部材である。保持部材40は、上側が開口した概ねU字形の部材であり、第1保持部41においてつば無しベアリング28が保持される第1空間41Sと第2保持部42において伝達部材30が保持される第2空間42Sとが連続している。つば無しベアリング28の直径は、伝達部材30の左右方向の幅よりも小さい。そのため、第1空間41Sの左右方向の幅は、第2空間42Sの左右方向の幅よりも小さい。
第1保持部41の内面には、つば無しベアリング28の周方向に周方向凹部44が形成されている。周方向凹部44は、つば無しベアリング28に対応する形状を有する溝である。周方向凹部44がつば無しベアリング28の内面(芯金272に対向する面)と外面と外周面とに接触することにより、つば無しベアリング28が保持され、つば無しベアリング28の軸方向の移動が制限される。
第2保持部42の内面には、上下方向を長手方向とする摺動凹部45が形成されている。摺動凹部45は、伝達部材30の摺動部32の摺動凸部33に対応する形状を有する溝である。摺動凸部33が摺動凹部45に嵌め込まれることにより、伝達部材30が第2保持部42に保持される。また、つば無しベアリング28の径方向に伝達部材30が摺動することが許容され、径方向以外の方向への伝達部材30の移動が制限される。
摺動凹部45の加圧ローラー27側の端部には、摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部に接触する接触部46が形成されている。接触部46は、面状ヒーター23とつば無しベアリング28との距離が予め定められた最小値に達した場合に、摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部に接触し、面状ヒーター23とつば無しベアリング28との距離が最小値を下回ることを阻止する。この最小値は、面状ヒーター23とつば無しベアリング28との間での漏電が発生しない距離の最小値である。
第1保持部41の外周面(周方向凹部44の反対側の面)には、周方向に凹部47が形成されている。第2保持部42の側面(摺動凹部45の反対側の面)には、上下方向に、凹部47よりも浅い凹部48が形成されている。
図8に示されるように、加圧ローラー支持部材50は、保持部材40を保持する板状の部材であり、定着装置9のハウジング(図示省略)に固定される。加圧ローラー支持部材50は、保持部材40の凹部47に対応する切欠部51と、保持部材40の凹部48に対応する切欠部52を有する。加圧ローラー支持部材50は、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属で形成される。
次に、図9乃至13を参照して、上記構成を有する定着装置9の組立手順を説明する。図9乃至13は、定着装置9の組立手順を示す斜視図である。
最初に、図9に示されるように、加圧ローラー支持部材50の切欠部51及び切欠部52に保持部材40が嵌め込まれる。次に、加圧ローラー27が配置される。具体的には、図10に示されるように、つば無しベアリング28が、加圧ローラー27の軸271に取り付けられ、加圧ローラー27の軸方向Xを前後方向に一致させた姿勢で第2空間42Sへ挿入される。そして、図11に示されるように、つば無しベアリング28が、第2空間42Sから第1空間41Sへ移動させられ、周方向凹部44に嵌め込まれる。
次に、定着ベルト21が配置される。具体的には、図12に示されるように、面状ヒーター23を保持したヒーター保持部材25がステー24に固定され、これらが定着ベルト21の中空部に挿入された状態において、定着ベルト21の両端から突き出たステー24の両端に一対の伝達部材30が被せられる。伝達部材30の摺動凸部33が保持部材40の摺動凹部45に嵌め込まれ、加圧ローラー27の方向へ伝達部材30が摺動させられる。図13は、定着ベルト21が加圧ローラー27に接触して伝達部材30の摺動が停止した状態を示している。この状態において、接触部46は、摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部には接触していない。
次に、図13を参照して、上記構成を有する定着装置9の定着動作を説明する。まず、面状ヒーター23を定着ベルト21に押し当てるための荷重が、ばね等の機構により凸部34に付加される。凸部34に付加された荷重は、凸部35及びステー24を介してヒーター保持部材25に伝達され、面状ヒーター23が定着ベルト21に押し当てられる。こうして、定着ベルト21と加圧ローラー27との間に、用紙Sが挟持及び搬送される加圧領域Nが形成される。このとき、伝達部材30は、図10に示した状態と比べて加圧ローラー27側へ押し込まれるが、接触部46は、摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部には接触していない。なお、定着装置9が用紙の種類、設定された画質などに応じて荷重を制御する機能を備えていても良いが、その場合、荷重が最大のときでも、接触部46は摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部には接触しない。
この状態で、加圧ローラー27が駆動されて回転すると、定着ベルト21が加圧ローラー27の回転方向と反対の方向に従動回転する。同時に、面状ヒーター23が駆動されて定着ベルト21を加熱する。定着ベルト21は、所定の制御温度(例えば、160℃)となるまで加熱される。このように定着ベルト21が加熱された後、トナー像が転写された用紙Sが、加圧領域Nに搬送される。加圧領域Nにおいて、用紙Sは定着ベルト21と加圧ローラー27とに挟持されて決められた搬送方向Yに搬送される。このとき、定着ベルト21によって用紙Sが加熱されると共に加圧ローラー27と定着ベルト21とによって加圧されて、トナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは、定着ベルト21から分離されて、搬送経路15に沿って搬送される。
本実施形態では、第1保持部41により、つば無しベアリング28の軸方向Xの移動が制限される。これに加えて、本実施形態では、第2保持部42により、つば無しベアリング28の径方向に伝達部材30が摺動することのみが許容され、しかも、第1保持部41と第2保持部42が一体に形成されている。よって、本実施形態によれば、加圧ローラー27を支持するつば無しベアリング28の脱輪を防止することができるとともに、加圧ローラー27と定着ベルト21が別々の部材で支持される構成と比べて、加圧ローラー27と定着ベルト21の軸方向の位置決めの精度を高めることができる。
経時的な劣化により加圧ローラー27の弾性層273の厚みが減少し、面状ヒーター23がつば無しベアリング28に接近する場合があるが、本実施形態では、接触部46が設けられていることにより、面状ヒーター23とつば無しベアリング28との距離が最小値(面状ヒーター23とつば無しベアリング28との間での漏電が発生しない距離の最小値)を下回ることはない。よって、本実施形態によれば、面状ヒーター23とつば無しベアリング28との間での漏電を防止することができる。
また、本実施形態では、第1空間41Sと第2空間42Sが連続しており、つば無しベアリング28が第2空間42Sから第1空間41Sへ嵌め込まれた後、伝達部材30が第2空間42Sへ嵌め込まれる。よって、本実施形態によれば、第1空間41Sと第2空間42Sが連続していない構成を比べて、定着装置9の組立作業が容易である。
なお、上記実施形態では、第1保持部41が周方向凹部44によりつば無しベアリング28を保持する例を示したが、つば無しベアリング28の内面と外面と外周面とに接触する構成であれば、第1保持部41はいかなる形状でも良い。その場合の接触は、面接触、線接触、点接触のいずれでも良い。なお、つば無しベアリング28の外面と外周面とに接触する構成でも良い。
上記実施形態では、伝達部材30に摺動凸部33が形成され、保持部材40に摺動凹部45が形成されている例を示したが、伝達部材30に摺動凹部が形成され、保持部材40に摺動凸部が形成されていても良い。
上記実施形態では、摺動凹部45の加圧ローラー27側の端部に、摺動凸部33の加圧ローラー27側の端部に接触する接触部46が形成されている例を示したが、摺動凹部45が設けられている面に、伝達部材30の摺動部32の下端に接触する凸形の接触部が形成されていてもよい。あるいは、摺動凹部45が設けられている面に、ヒーター保持部材25の下面に接触する凸形の接触部が形成されていてもよい。要するに、伝達部材30又はヒーター保持部材25のつば無しベアリング28に対向する部位に接触する接触部が第2保持部42に形成されていれば良い。
上記実施形態では、ステー24にヒーター保持部材25が固定されている例を示したが、ステー24とヒーター保持部材25が一体に形成されていてもよい。例えば、矩形の断面を有する筒状の部材がステー24とヒーター保持部材25の機能を兼ねるように構成されていてもよい。
上記実施形態の図1には、フルカラープリンターの模式図が示されているが、本発明はモノクロプリンターに適用されても良い。
上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る定着装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
7 画像形成部
9 定着装置
21 定着ベルト
23 面状ヒーター
25 ヒーター保持部材
27 加圧ローラー
28 つば無しベアリング
30 伝達部材
33 摺動凸部
40 保持部材
41 第1保持部
41S 第1空間
42 第2保持部
42S 第2空間
44 周方向凹部
45 摺動凹部
46 接触部

Claims (7)

  1. 筒状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する面状ヒーターと、
    前記面状ヒーターを前記定着ベルトの内周面に接触するように保持するヒーター保持部材と、
    前記面状ヒーターとの間に前記定着ベルトを挟持する加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーの両端を支持する一対のつば無しベアリングと、
    前記定着ベルトの両端に対向するように配置され、前記面状ヒーターを前記定着ベルトに押し当てるための荷重を前記ヒーター保持部材に伝達することにより、前記定着ベルトと前記加圧ローラーとの間に、用紙が挟持搬送される加圧領域を形成する一対の伝達部材と、
    前記つば無しベアリングを保持し、前記つば無しベアリングの軸方向の移動を制限する第1保持部と、前記伝達部材を保持し、前記つば無しベアリングの径方向に前記伝達部材が摺動することのみを許容する第2保持部と、が一体に形成された一対の保持部材と、を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1保持部は、前記つば無しベアリングの内面と外面と外周面とに接触することにより前記つば無しベアリングを保持することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1保持部は、前記つば無しベアリングの周方向に形成された周方向凹部により前記つば無しベアリングを保持することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第2保持部は、前記面状ヒーターと前記つば無しベアリングとの距離が予め定められた最小値に達した場合に、前記伝達部材又は前記ヒーター保持部材の前記つば無しベアリングに対向する部位に接触する接触部を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記伝達部材は、摺動方向に形成された摺動凸部を備え、
    前記第2保持部は、前記摺動凸部に対応する摺動凹部を備え、
    前記接触部は、前記摺動凹部の前記加圧ローラー側の端部に形成され、前記摺動凸部の前記加圧ローラー側の端部に接触することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記第1保持部において前記つば無しベアリングが保持される第1空間と前記第2保持部において前記伝達部材が保持される第2空間とが連続しており、
    前記つば無しベアリングが前記第2空間から前記第1空間へ嵌め込まれた後、前記伝達部材が前記第2空間へ嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像を前記用紙に定着する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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