JP2019180803A - ミシン - Google Patents

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Muneyuki Ishikawa
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Abstract

【課題】ボビンに巻かれた下糸の残量の確認を簡便に行うことのできるミシンを提供する。【解決手段】ミシン1は、下糸300を巻いたボビン9を外釜5に収納する。外釜の底5cには第1の光路変更部11gと第2の光路変更部11hを備える。ミシン筐体に固定された発光部11aからの照射光は、縫製動作に伴う第1の光路変更部11gの相対動作によりボビン9を走査することができる。一方、第2の光路変更部11hの働きにより受光部11bはミシン筐体に固定されたままでボビン9を走査した光を受光することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、下糸の残量の確認が可能なミシンに関する。
ミシンは、針と釜の動きにより上糸と下糸を交絡させ布に縫い目を形成する。上糸はミシン上部に設置されるため作業者はいつでも糸残量を目視することができる。一方で、下糸が巻かれたボビンは、釜の内部に配置される。釜は針板の下に位置する。目視しやすいように針板の一部とボビンが透明な材料であるミシンもあるが、縫製中は縫製している布によって覆い隠されてしまう。下糸残量を目視するためには、一度作業を中断し、縫製中の布をずらした上、針板を開き、ボビンを取り出す等確認作業が必要である。
下糸残量の確認後、縫製を行うためには、ボビンを再セットし、下糸を針板上に取り出す等縫製再開作業を行う必要があり、手間がかかる。しかし、下糸の残量を確認せずに縫製を行うと、作業者の予期せぬタイミングで下糸が無くなってしまう。縫製の途中で下糸が無くなると縫製対象に針が貫通するだけで、縫い目は形成されないため、下糸が無くなった時点で一度縫製を中断し、上糸も切断する必要がある。ボビンに下糸を巻き、再度縫製を行うとしても、先ほどの縫製は途中で途切れてしまっているため、連続した縫目にならず見た目に悪影響を及ぼし、また中途半端に縫製された縫目を解く必要を招く可能性もある。
針板を開きボビンを取り出さずとも、下糸の残量を確認する代表的な方法としては、発光体と受光センサを用いる非接触式の下糸検出機構が知られている。
非接触式下糸検出機構は、大きく透過型と反射型に分けられる。透過型においては発光体−ボビン−センサを一直線上に配置する(例えば、特許文献2)。ボビンに糸が巻かれている場合には、発光体から照射された光は、ボビンは透過するが下糸に遮られる。一方、糸が少なくなった場合には、光がボビンを透過し、センサに到達する。発光体とセンサの位置を調整し、あるポイントにおける下糸の有無の検出を可能とする。例えば、ボビンに巻ける下糸の総量の30%以下になると、発光体から照射された光がセンサに到達するように、発光体とセンサの位置を調整する。これにより、下糸がボビンに巻ける下糸の総量の30%以下となるタイミングを検出する。
一方、反射型においては、発行体は光を下糸に照射しセンサはその反射光を受光することで、透過式と同様にあるポイントにおける下糸の有無の検出を可能とする(例えば、特許文献3)。
しかし、これらの方法では、二値化情報、つまり下糸が例えば30%以上か以下かという情報しか得ることができず、精度の良い残量検出とは言えなかった。発光体とセンサを複数用いることで下糸の有無の検出を行うポイントを複数設けることができる機構も提案されているが(例えば、特許文献4)、機構の大型化を招くこともあり本質的な問題の解決とは言えてはいない。そこで、例えば特許文献1では、下糸検知部をボビンの半径方向に可動にさせることで任意のポイントで下糸の有無を検知可能とする機構が提案されている。
特開昭61―213091号公報 特開平2―255177号公報 特開平4―166189号公報 実開昭59―90773号公報
しかしながら、下糸検知部をボビンの半径方向に駆動させるには当然駆動源が必要となる。特許文献1においては作業者に駆動させるためのレバーを備えているが、作業者が下糸検知部の駆動を行わなければならないということは、その都度縫製作業を中断させなければならず、作業者に煩雑な作業を負担させることになる。また、モータ等を用いて駆動させるということも当然考えられる。しかし、モータによる駆動は装置の大型化を招くだけでなく、前述したようにボビンは下方に対しては内釜、外釜という回転部品に支持されている上に上方には作業スペースがあるため、モータ等の駆動源を設置する機構的スペースは極端に限られており、実質的には極めて困難である。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、なおかつ下糸残量検知を行うための電子部品である受光部や発光部を、高速回転する外釜に取り付けず、ミシン筐体に取り付けた状態であっても、ボビンに巻かれた下糸の残量の確認を精度良くかつ簡便に行うことのできるミシンを提供する。
以下、発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明は下記実施形態に限られるものではない。
上記の目的を達成するために、本発明に係るミシンは、針を布地に貫通させ上糸とボビンに巻いた下糸を交絡させることで縫い目を形成するミシンであって、光が通過する走査用光通過部を底に有する内釜と、前記内釜に収容したボビンの回転中心と異なる位置に回転中心を持つ外釜と、前記ボビンに対して光を照射する発光部と、前記発光部が照射した光の光路を変更する光路変更部と、前記発光部から照射され、前記ボビンのフランジを通過(透過)し、前記光路変更部で光路が変更された光を受光する受光部と、を備え、前記光路変更部は、前記外釜の回転中心から半径方向に離間させて前記外釜の底に配置したこと、を特徴とする。
前記外釜の回転中心から前記光路変更部までの距離Rは、前記ボビンの回転中心と前記外釜の回転中心との距離をDとするとき、「前記ボビンのフランジ半径−前記距離D≦前記距離R≦前記距離D+前記ボビンの糸巻部半径」を満たしても良い。
前記外釜に配置した光路変更部に、さらに1又は複数の光路変更部を設けても良い。
さらに前記外釜の底における前記外釜の回転中心に光路変更部を設けても良い。
前記外釜の底と対向する前記内釜の底面に、さらに別の光路変更部を設けても良い。
前記発光部は針板に配置されていても良い。
前記ボビンを挟んで前記外釜の底に配置した光路変更部と対向する位置に前記フランジを通過した光を前記光路変更部に向かって反射する反射部を、さらに設けても良い。
前記反射部は、針板に配置されても良い。
前記反射部は、前記内釜に配置したボビンの、前記発光部より離れた側のフランジに位置しても良い。
前記受光部が受光した光を検知するタイミングを前記外釜の回転速度に応じて決定するタイミング決定部と、前記受光部での検知結果に基づいて前記下糸の残量を算出する下糸算出部と、をさらに設けても良い。
記下糸算出部により算出された下糸残量を報知する報知部と、をさらに設けていても良い。
本発明によれば、発光部及び受光部をミシンに筐体に取り付けたままの構成において、ボビンを取り出さなくとも下糸の残量を確認することができ、縫製途中での下糸不足による縫製の失敗を防止することができる。
図1(a)は第1の実施形態のミシン全体の構成を示す斜視図であり、図1(b)は第1の実施形態を骨格的に示す斜視図である。 第1の実施形態の外釜、内釜及びボビンの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態の外釜の構成及び発光部、受光部を示す斜視図である。 図4(a)は第1の実施形態の内釜の構成を示す斜視図であり、図4(b)は第1の実施形態の内釜の構成を示す平面図である。 図5(a)はボビンの構成を示す斜視図であり、図5(b)は下糸が最大量巻かれた状態のボビンの斜視図である。 第1の実施形態の針板の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態のミシンの制御部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における構成と光路の概要を示す断面図である。 第1の実施形態の第1の光路変更部による走査経路とボビンとの位置関係を示す概略図である。 第1の実施形態における下糸残量が光路Aに与える影響と受光部11bの検知結果を示す概要図であり、(a)は下糸残量がゼロの場合、(b)は下糸残量が最大量の場合、(c)は下糸残量が最大量の半分程度の場合を示す。 図11(a)は変形例1における第1の光路変更部による走査経路とボビンとの位置関係を示す概略図であり、図11(b)は変形例2における第1の反射部による走査経路とボビンとの位置関係を示す平面図である。 第2の実施形態における構成と光路の概要を示す断面図である。 第2の実施形態における下糸残量が光路Aに与える影響と受光部11bの検知結果を示す概要図であり、(a)は下糸残量がゼロの場合、(b)は下糸残量が最大量の場合、(c)は下糸残量が最大量の半分程度の場合を示す。 第3の実施形態の外釜の構成及び発光部、受光部を示す斜視図である。 第3の実施形態の内釜の構成を示す斜視図である。 第3の実施形態における構成と光路の概要を示す断面図である。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
(ミシンの全体構成)
図1(a)に示すように、ミシン1は、針板2に載置された布地100に対して針3を貫通させ、上糸200と下糸300とを交絡させて縫い目を形成することで、該布地100を縫製する家庭用、職業用又は工業用の装置である。
図1(b)に示すように、このミシン1は、針棒4と外釜5を有する。針棒4は、針板2に対して垂直に延び、垂直方向に上下動可能に取り付けられる。この針棒4は、針板2側の先端で、上糸200を保持する針3を支持している。外釜5は、一平面が開口した内部中空のドラム形状を有し、針板2に対して水平又は垂直に取り付けられ、円周方向に回転可能となっている。この外釜5は、図1(b)では不図示の内釜7を内部に収容し、内釜7は下糸300を巻いたボビン9を内部に収容する。
このミシン1において、針棒4の上下動によって、針3が上糸200を伴って布地100を貫通し、針3の上昇時に布地100と上糸200との摩擦に起因した上糸ループが形成される。そして、回転する外釜5によって上糸ループが捕捉され、ボビン9が外釜5の回転に伴って上糸ループをくぐることによって、上糸200と下糸300とが交絡し、縫い目が形成される。
針棒4と外釜5は、共通のミシンモータ6を動力源として、各々の伝達機構を介して駆動する。針棒4には、水平に延びた上軸61がクランク機構62を介して連結されている。上軸61の回転をクランク機構62が直線運動に変換して針棒4に伝達することで、針棒4は上下動する。外釜5には、水平に延びた下軸63が歯車機構64を介して連結されている。外釜5が水平に設置されている場合、歯車機構64は、例えば軸角を90度とするねじ歯車である。下軸63の回転を歯車機構64が90度変換して外釜5に伝えることで、外釜5は水平回転する。外釜5の内側には、ボビン9を収容するスペースを有する内釜7が設けられる。
上軸61および下軸63には、それぞれ所定の歯数を有するプーリ65が設けられている。プーリ65は、歯付きベルト67によって連結されている。ミシンモータ6の回転に伴って上軸61が回転すると、プーリ65と歯付きベルト67を介して下軸63が回転する。これによって、針棒4と外釜5は同期して作動する。
更にミシン1は上軸エンコーダ8を有する。上軸エンコーダ8は上軸61に取り付けられた遮蔽板8aとミシン筐体に取り付けられたフォトインタラプタ8bにより構成される。遮蔽板8aはスリット孔を持つ薄板円盤上の部材であり、フォトインタラプタ8bは溝部の対向した面に受光部と発光部とを持ついわゆる光センサである。フォトインタラプタ8bは、発光部から放射した光を受光部で受光し、受光部で受光時間や時間あたりの受光回数を計測する。遮蔽板8aとフォトインタラプタ8bとを備える上軸エンコーダ8は、上軸61の回転に伴い回転する遮蔽板8aによって、フォトインタラプタ8bの光を遮蔽する。そして、受光時間の長さや、受光回数をフォトインタラプタ8bによりカウントすることで、上軸61の回転角度や回転速度を検知することができる。つまり、上軸61に同期連結されている針3の位置や速度、外釜5の回転角度や速度を検知することが可能となる。
(外釜及び内釜の詳細構成図)
図2に示すように、外釜5の内側には内釜7が収容され、内釜7の内部には、ボビン9が収容される。回転する外釜5に対して、内釜7は回転可能に収容され、かつ、ミシン筐体に対し回転が規制されている。すなわち、外釜5は下軸63からの動力を受け回転するが、内釜7は回転しない。内釜7には、ボビン9が収容される。ボビン9は、内釜7に対して回転可能に配置される。内釜7に収容されたボビン9は、縫製時に繰り出される下糸300に引き攣られて回転する。
図3に示すように、外釜5は、ドラム5aと、回転軸5bとからなる。ドラム5aと回転軸5bは、連接部を介して連接する。ドラム5aは有底の円筒形状である。ドラム5aの底を外釜の底5cとする。外釜の底5cは、外釜5の回転軸5bに対して垂直方向に延びる。ドラム5aの側面には上糸ループを補足する釜先5eが設けられる。ドラム5aの側面の上端には、内釜7を嵌める内釜用溝5fが設けられる。回転軸5bは円柱中空形状であって、一端がミシン筐体に対し回転可能に支持されており、外釜5は、回転軸5bを回転中心として回転可能である。回転軸5bの一部は、ねじ歯車であり、歯車機構64を構成している。したがって、外釜5は、歯車機構64を介した下軸63の回転により回転軸5bを中心に回転する。また、後述するように、回転軸5bの下方には発光部11a及び受光部11bがミシン筐体に対し固定されている。
ところで、光路変更部とは、鏡もしくはプリズム、光ファイバーのように、光の反射、屈折を利用し光の進行方向(光路)を変更する部材である。図3に示すように、第1実施形態では第1の光路変更部11g、第2の光路変更部11h共に鏡状の部材を設けている。第1の光路変更部11gが請求項1における光路変更部に相当する。第1の光路変更部11gは、外釜の底5cにおける外釜の回転中心O1から所定の距離R離れ取り付けられる。第1の光路変更部11gの反射面は、外釜5の回転中心O1となす角が45゜となるように固定される。第2の光路変更部11hは外釜の底5cにおける外釜の回転中心O1位置に取り付けられる。第2の光路変更部11hの反射面は、第1の光路変更部11gの反射面と平行となるように固定される。なお、第1の実施形態において、第1の光路変更部11gは三角柱形状、第2の光路変更部11hは円盤形状である。円盤形状である第2の光路変更部11hは、円周から中心に向かって所定の幅の切り欠きが設けられ、切り欠きの端部である円盤中心部に鏡が設けられる。そして、外釜の底5cには、円盤と矩形状の凹部が設けられ、第1の光路変更部11gと第2の光路変更部11hを凹部に嵌め込むことで固定される。
図4に示すように、内釜7は、ボビン9を収納するためのボビン収容部7aを有する略円盤状の部材である。内釜7の円盤部分の外径は、内釜用溝5fの内径よりもクリアランス分小さい。内釜7には、外釜5に収容した内釜7の位置を固定するための係止部7bが設けられる。係止部7bは、外釜5の回転に連立って回転しないフレームに配置された係止部10と係止する。これにより、外釜5が回転したとしても内釜7は回転しない。ボビン収容部7aは、ボビン9を収容するための有底の穴である。ボビン収容部7aの底を内釜の底7cとする。内釜7が外釜5に収容された場合、内釜の底7cは、外釜5の回転軸5bに対して垂直方向に延びる。また、図4(b)に示すように、内釜の底7cには、内釜の底7cを貫通する走査用孔(走査用光通過部)7fが設けられる。内釜に向かって照射された光の一部が、走査用孔7f内を通過することで、内釜の底7cの表面から裏面へと通過する。すなわち、走査用孔7fは光を通過させる光通過部となる。後述するように走査用孔7fは、外釜5が回転する際の第1の光路変更部11gにより変更された光路Aの走査経路Lに合せて開口する。走査用孔7fは、走査経路Lの周方向に沿って長いものとし、走査経路Lの半径方向と一致する孔の幅は、発光部11aが照射した光を遮断しない幅とする。
図5(a)に示すように、ボビン9は、円筒状の糸巻部9aと、糸巻部9aの上下端に設けられるフランジ9bからなる。ボビン9は、糸巻部9aの円筒状の部分の高さ方向の寸法が、ボビン9の高さ方向の寸法となる。このボビン9の高さ方向の寸法は、ボビン収容部7aの深さに対し所定のクリアランス分低い。ボビン9の外径は、フランジ9bの直径となる。ボビン9の外径は、ボビン収容部7aの内径に対して所定のクリアランス分小さい。このため、ボビン9が下糸300の排出に伴い回転したとしても、内釜7aに回転による力が伝達されない。
図5(b)は下糸300を巻いたボビン9を示している。糸巻部9aは、上下無底の円筒であり、糸巻部9aの外周が下糸300を巻く部分となる。糸巻部9aの中心軸をボビン9の回転中心O2とする。フランジ9bは、糸巻部9aに巻かれた下糸300が糸巻部9aの中心軸方向へズレることを防止する衝立となる。なお、図5(b)は下糸300を最大量巻いたボビン9を示している。図5(b)に示している通り、最大下糸巻量時においても下糸巻径がフランジ9b径を超えないよう設定されている。また、ボビン9は透明な樹脂で作られている。したがって、後述するように発光部11aにより照射された光はボビンを透過することが可能である。
図6は針板2の構成を示す斜視図である。針板2は外釜5の上部に位置するようにミシン筐体に固定されており、針3が貫通するための針穴2a、不図示の送り歯が出没可能な送り歯穴2bを持つ。また、針板2には矩形孔が設けられており、その孔に角板2cが取り外し可能に取り付けられている。
この角板2cは不図示のスライド可能な爪部材により保持されており、角板取り外しレバー2dをスライドさせることにより爪部材がスライドし、取り外しすることができる。矩形孔の大きさはボビン9が出し入れ可能な大きさのため、針板2全体を取り外さなくとも、角板2cを取り外せばボビン9を交換することができる。さらに、角板2cは透明樹脂材で作られているため、作業者は角板2cを取り外さなくても、目視でボビンの状態や下糸の残量を確認することができる。
さらに、角板2cの一部には反射部2eが設けられており、後述するように、針板2下部にある外釜5に設けられた発光部11aにより照射され、走査用孔7fを通過しボビン9を透過した光を受光部11bに対し反射させる。そのため、反射部2eは、少なくとも図4(b)で示した走査用孔7fと対応する位置、形状、大きさであることが望ましい。ただし、実際には照射された光はわずかに拡散するため、その影響や取付け時の誤差等を考えると、反射部2eは走査用孔7fに対し全くの同じ大きさでなく、例えば一回り程度大きくしても良い。
図7は、ミシン1が備えるコンピュータの機能構成を示すブロック図である。コンピュータ12は、ミシン1に内蔵され、CPU、メモリ、ミシン1の他の構成の動力源であるミシンモータ6のモータドライバと接続されるインターフェースで構成される。
制御部12aは、ミシンモータ6にパルス信号を出力して、ミシン1の各構成を駆動させる。一方、タイミング決定部11cは、制御部12aのパルス信号情報や上軸エンコーダ8の検出情報により下糸連続検知の測定タイミングを決定する。具体的には、上軸エンコーダ8による検出結果から算出された外釜5の角度情報より、下糸検出を行う外釜5の下糸検出範囲αを決定し、パルス信号から算出されたミシン駆動速度つまり外釜5の回転速度から、下糸検出周期を決定する。これら下糸検出範囲αと検出周期により下糸検出を行うタイミングが決定する。外釜5が決定された下糸検出範囲αを通過する間、タイミング決定部11cは、発光部11aに対して発光指令を出力する。これにより、発光部11aでは、決定したタイミングで光の照射を開始する。下糸算出部11dでは、受光部11bで受光した受光量qを決定されたタイミングで検知する。複数のポイントで検知された受光量は、下糸算出部11dに記憶され、また、それら結果から下糸残量を算出する。そして、算出された下糸残量を報知部である表示部13に表示すると共に、下糸比較部11eに記憶されている設定された下糸閾値量と比較し、閾値量を下回る場合には、表示部13にメッセージを表示する、もしくはミシンの運転を停止する等の所定の動作を行うよう制御する。なお、本実施形態では、報知部としてディスプレイのように文字や図を表示可能な表示部13を一例として挙げて説明したが、その他の手段によりユーザーに対してメッセージを伝達することも可能である。表示部以外の報知部として例えば、音声を出力するスピーカや、ネットワークを介してユーザーが所持している形態端末に対して信号を転送する信号転送部などが利用可能である。
図8は、第1の実施形態における構成と光路の概要を示す断面図である。前述したように、外釜5は、中空の回転軸5bを持つと共に、外釜の底5cには第1の光路変更部11g及び第2の光路変更部11hが設けられている。内釜7はボビン9を収納すると共に、内釜の底には第1の光路変更部11gに応じた走査用孔7fが設けられている。針板2の一部には反射部2eが設けられ、外釜5の回転軸5bの下方には発光部11a及び受光部11bが、発光面を第2の光路変更部11hに向けてミシン筐体に設けられている。
図8上、光路Cとして示しているように、発光部11aから照射された光は外釜の回転中心O1と同軸上に第2の光路変更部11h方向に進み、中空の回転軸5bを通過し第2の光路変更部11hに到達する。回転中心O1に対し45°の角度を持って設けられた第2の光路変更部11hにおいて、光路Cは90°反射し、反射した光は、光路Bとして示しているように、第1の光路変更部11gに向かう。そして、光路Bに対し45°の角度を持って設けられた第1の光路変更部11gにより、光路Bは90°反射し、反射した光は、光路Aとして示しているように回転中心O1と平行に、走査用孔7fを通過し反射部2eに向かって進む。光路Aに対し直角に設けられている反射部2eにおいて、光路Aは180°反射し、反射した光は、再び光路Aを第1の光路変更部11gに向かって進む。第1の光路変更部11gに到達した光は、再び90°反射し、第2の光路変更部11hへと進む。そして、第2の光路変更部11hに到達した光は再び90°反射し、発光部11aと同一部材内に設置されている受光部11bへと到達する。
なお、図8に示すように、光路Aにおいて、光が透過可能な透明なボビン9以外の介在物が無い場合、発光部11aから照射された光は光路変更部及び反射部の働きにより受光部11bへと到達する。一方で、光路Aにおいてボビン9以外の介在物、つまり下糸300があった場合、発光部11aから照射された光は光路Aにおいて下糸300に吸収、もしくは乱反射させられ受光部11bへと到達することはない。したがって、発光部11aの光の照射に対し、受光部11bが発光部11aから照射された光と同等の光量を受光するかどうかで、光路Aにおいて下糸300が有るか無いかを検知することができる。
そして後述するように、第1の光路変更部11gの働きにより光路Aは外釜5の回転動作に伴い、ボビン9及びミシン筐体に対し相対動作を行う。一方、第2の光路変更部11hの働きにより、光路Cは外釜5の回転動作に伴うミシン筐体に対する相対動作を行わない。これら第1の光路変更部11gと第2の光路変更部11hの働きにより、発光部11a及び受光部11bは、可動しないミシン筐体に取付けられていたとしても、発光部11aから照射される光の光路はボビンを相対移動、つまり走査することが可能となる。
図9は、第1の実施形態における第1の光路変更部11gによる走査経路Lとボビン9との位置関係を示す概略図である。回転中心O1は外釜5の回転中心を示し、回転中心O2は糸巻部9aの中心軸、つまりボビン9の回転中心を示す。また、回転中心O1を中心とする円、走査経路Lは外釜5の回転に伴う第1の光路変更部11gの運動軌跡を示し、走査経路L上の丸は下糸有無の検知位置(タイミング)を示す。
図9に示すように、外釜5の回転中心O1とボビン9の回転中心O2とは異なる。また、第1の光路変更部11gは、外釜5の回転中心O1から半径方向に距離R離れて配置される。外釜5の回転中心O1とボビン9の回転中心O2との距離をDとし、距離Dがボビン9の糸巻部9aの半径以上、且つボビン9のフランジ9bの半径以下とする。すなわち、図9において、外釜5の回転中心O1は、糸巻部9aとフランジ9bのとの間に位置する。
受光部11bの走査経路Lは、下糸300を横切る必要がある。そのためには、受光部11bの走査経路Lが、ボビン9の糸巻部9aと少なくとも1点で交差し、かつフランジ9bの外周と少なくとも1点で交差するための条件が必要である。したがって、図9に示すように、その条件を満たすために、距離Rは、次の式(1)の範囲内にあることが望ましい。
[式1]
Rmax≦距離R≦Rmin・・・(1)
そして、ボビン9の回転中心と外釜の回転中心との距離をDとして、距離Rの範囲は、距離Dを用いて次の式(2)ように表すこともできる。
[式2]
(フランジ9bの半径−距離D)≦距離R≦(距離D+糸巻部9aの半径)・・・(2)
図9に示す第1の実施形態のように距離RがRminを超えRmax未満の範囲内であれば、走査経路Lはフランジ9bの外周と糸巻部9aと、それぞれ2点で交差し、糸巻部9aからフランジ9bの外周までを横切ることができる。一方、後述するように、距離RがRmaxと同じ場合もしくは距離RがRminと同じ場合にも、走査経路Lはフランジ9bの外周から糸巻部9aを横切るが、それぞれ図11の(a)、(b)に示すように走査経路Lと糸巻部9aもしくはフランジ9bとの交点は1点となる。
そして、縫製動作に伴って外釜5は回転するが、ボビン9を収納している内釜7は回転しない。したがって、外釜5の回転運動に伴い第1の光路変更部11gは、ボビン9に対し走査経路Lのような相対運動を行う。なお、図8において説明したように、第1の光路変更部11gにより、光路Aの位置が決定される。したがって、外釜5の回転運動に伴い光路Aが走査経路Lの軌跡上を移動(走査)するとも言い換えることができる。ここで、距離Rは、第1の光路変更部11gの走査経路Lが、ボビン9の糸巻部9aと2点で交差し、フランジ9bの外周と2点で交差する長さとする。つまり、それにより、第1の光路変更部11gの走査経路Lは、下糸300を横切ることとなる。そして、ボビン9の糸巻部9aからフランジ9bまでの範囲αにおいて下糸300の有無を連続的に測定することにより、下糸残量を算出することが可能となる。この図9に示す範囲αは、前述した下糸検出範囲αであり、走査用孔7fの形状とも一致する。なお、図9に示す説明図においては、受光部11bは、第1の光路変更部11gが走査経路Lを一周する間に、L上に等間隔に図示された点のように30回下糸検知可能な周期で測定を行っている。このとき、外釜5の回転速度が1秒間に1回転するようなミシンモータ6の速度である場合、下糸検知の測定周期は1/30秒となる。そして、下糸検出範囲であるαにおける測定点は白丸点で図示したようにX1からX6まで計6点である。
図10は、第1の実施形態における下糸残量が光路Aに与える影響と受光部11bの検知結果を示す概要図であり、(a)は下糸残量がゼロの場合、(b)は下糸残量が最大量の場合、(c)は下糸残量が最大量の半分程度の場合を示す。図10は、図7と同様に外釜5に対し横から見た図である。したがって、図9で示した、走査経路L上を回転運動する第1の光路変更部11gは、図10においては往復運動するように示されている。そして、前述したように、第1の光路変更部11gが走査経路Lのうち下糸検出範囲αを移動する間、受光部11bは連続的に受光量検出、つまり下糸検知を行う。したがって、図10上に示されている受光量qのグラフは、図9における測定点X1からX6における受光部11bのそれぞれの受光量qを示している。なお、説明図を明瞭にするため、図10においては、前述した第2の光路変更部11hや発光部11a、受光部11bに関して図示を省略している。図10(a)においては、第1の光路変更部11gがαのどの位置にいたとしても、発光部11aから照射された光は、第2の光路変更部11hで反射された後、第1の光路変更部11gで反射し、光路A上を光Agとしてボビン9のフランジ9bを透過し反射部2eに到達する。そして、反射部2eで反射され、反射光Acとして第1の光路変更部11gで反射し、また、第2の光路変更部11hで反射し、受光部11bで受光される。そして、下糸検出範囲αにおいて、6点検知されたどの位置においても、若干拡散や透過の際の乱反射の影響により差はあるものの、照射された光量と同程度の光量を受光する。つまり、受光部11bによる受光量qは6点全てhiと検出される。一方、図10(b)においては、例えば図示する位置に第1の光路変更部11gが位置する場合、発光部11aから照射され第1の光路変更部11gで反射した光Agは下糸300に吸収、もしくは乱反射させられるため、反射光Acとして受光部11bに受光されることはない。したがって、図10(b)に図示するように、6点の測定点のうち、光の照射が下糸によって遮蔽させられた5点における受光部11bの受光量は発光部11aから照射された光量に対し、ゼロかもしくは著しく低い。つまり受光量qは、5点はlowと検出され、1点はhiと検出される。
そして、下糸300の残量により発光部11aの照射光が遮蔽される範囲が異なることから、この連続検知された下糸検知結果群は下糸残量により変化し、図10(c)に図示するように、下糸残量が例えば最大の半分程度であれば、受光量qは3点lowと検出され3点hiと検出される。したがって、下糸検出範囲αにおける下糸連続結果群におけるlowの数(割合)をカウントすることにより、下糸残量を算出することができる。なお、図9及び図10においては、説明のために下糸検出範囲αにおける下糸検知の回数は6点としたが、実際にはその回数を増やして、より下糸残量検知の精度を高くすることができる。
ところで、外釜5の回転速度の変化に対して下糸残量検知精度を変化させないためには、外釜5の回転速度によって下糸検出範囲αにおける下糸検知回数を変化させないように制御すれば良い。図9及び図10の説明においては、下糸検出周期は1/30秒としていたが、ここで、例えばミシンモータ6の制御速度が変更され、釜5の回転速度が1秒間に2回転となったと仮定する。すると、第1の光路変更部11gが下糸検出範囲αを通過する時間が相対的に減少するため、下糸検出周期が1/30秒のままだった場合、測定できる測定点は、図9で示す測定点のうちX1、X3、X5と計3回に減少する。測定回数が減少することは、測定結果から算出される下糸残量に対する分解能が減少することを意味し、測定精度が低下してしまう。したがって、制御部12a及びタイミング決定部11cの制御により、例えばミシンモータの速度が2倍に増加した場合は、タイミング決定部11cはその増加分に合わせ、同時に下糸検出周期を1/30秒から1/60秒に変更する制御を行うことで、下糸検出範囲αにおける下糸検知の回数はミシンの運転速度によらず一定となる。
[1−2.作用効果]
以上のように、ミシン1は、下糸300を巻いたボビン9を内釜7に収容する。回転する外釜5の回転中心は、内釜7に収容されたボビン9の回転中心に対して異なっており、第1の光路変更部11gは外釜の底5cの外釜5の回転中心より距離R離れた位置に設けられている。そして、第2の光路変更部11hは外釜の底5cにおける外釜5の回転中心位置に設けられている。したがって、縫製動作つまり外釜5の回転に伴う第1の光路変更部11gの動きと働きにより、光路Aはボビン9及びミシン筐体に対し相対動作を行う。一方、第2の光路変更部11hの働きにより、光路Cは外釜5の回転動作に伴うミシン筐体に対する相対動作を行わない。これら第1の光路変更部11gと第2の光路変更部11hの働きにより、発光部11a及び受光部11bは、可動しないミシン筐体に取付けられていたとしても、発光部11aから照射される光の光路はボビン9を相対移動、つまり走査することが可能となる。言い換えると、発光部11a及び受光部11bが、ボビン9の糸巻部9a及びフランジ9bまでを横切るように移動しながら下糸300を検知、つまり走査して下糸の残量を検知するのと同じ測定結果を、発光部11a及び受光部11bを直接移動させることもなく、また、光路変更部を移動させるための専用のアクチュエータを別途用意する必要もなく、得ることができる。したがって、簡便な構成にも関わらず、どの測定点で下糸300が無くなったかという情報を得ることができ、そこから下糸300の巻き量が正確に、かつ縫製を中断することなく検知可能である。
第1の実施形態は、発明の一形態であり、したがって、その関係式を満たしていれば各部材の位置関係を、設計の制約や、必要とする精度等の都合により変更することが可能なため、以下のような変形例が考えられる。
[変形例1]
図11は、図9と同様にボビン9と第1の光路変更部11gの走査経路Lとの位置関係を示す概略図であり、回転中心O1は外釜5の回転中心を示し、回転中心O2はボビン9の回転中心を示す。図11(a)は、外釜5の回転中心O1から第1の光路変更部11gまでの距離R2が第1の実施形態のRよりも長い、つまり距離R=Rmaxを満たす変形例1である。変形例1では、第1の光路変更部11gの走査経路L2が、ボビン9の糸巻部9aと1点で接し、フランジ9bと2点で交差する
このような位置関係とすることで、走査経路Lにおける糸巻部9a及びフランジ9b間の角度の割合を拡大することができる、つまり、α2>αと下糸検出を行う下糸検出範囲を広く設けることができ、例えば第1の実施形態と同じ下糸検出周期であっても、第1の実施形態より多くの回数の下糸検出を行うことが可能となる。加えて、図11(a)に示すように、特に糸巻部9a付近にて多くの下糸検知を実施することが可能となるため、下糸300の残量が少なくなった場合に、より正確な下糸300の残量検出ができる。
[変形例2]
一方、図11(b)は、外釜5の回転中心O1から第1の光路変更部11gまでの距離R3が第1の実施形態の距離Rよりも短い、つまり距離R=Rminを満たす変形例2である。変形例2では、第1の光路変更部11gの走査経路L3が、ボビン9の糸巻部9a、フランジ9bとそれぞれ1点で交差する
このような位置関係とすることで、図11(b)に示すように、第1の光路変更部11gがどの位置にあった場合でもボビン9の糸巻部9aとフランジ9bの間の走査を実施することが可能となる。したがって、下糸検出範囲α3は360°、つまり全範囲となるため、より多くの下糸検知を行うことが可能となると共に、上軸61の角度を基に下糸検出範囲αの設定を行う必要が無くなり、簡便な制御で精度良く下糸300の残量を検知することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態におけるミシン1は、第1の実施形態の下糸検出装置の構成を変更したものである。即ち、第1実施形態では、針板2に反射部2eを設け、発光部11aと受光部11bを同一部材内に設けていた。また、光路変更部として鏡状の部材を設けていた。一方、本実施形態では、反射部2eは設けておらず、代わりに針板2の一部に発光部11aを設け、また、光路変更部として光ファイバー11jの屈曲部を設けた。
図12は、第2の実施形態のミシン1の構成を示す断面図である。図12に示すように、2か所の屈曲部を持つ光ファイバー11jが外釜5における外釜の底5cから回転軸5bまで配置されている。なお、この2か所の屈曲部のうち、外釜の底5cに回転中心O1から距離Rを持って設けられている屈曲部が第1の光路変更部11gであり、外釜の底5cにおける回転中心O1位置に設けられている屈曲部が第2の光路変更部11hである。外釜5の回転中心O1の下方には受光部11bが、発光面を第2の光路変更部11hに向けてミシン筐体に設けられている。さらに、針板2の一部には発光部11aが設けられている。発光部11aは、ボビン9に向かって拡散光を照射する点発光部である。下糸が巻かれていない場合、発光部11aから照射された光はボビン9を透過し、さらに走査用孔7fを通過し外釜の底5cに到達する。
図13は、第2の実施形態における下糸残量が光路Aに与える影響と受光部11bの検知結果を示す概要図であり、(a)は下糸残量がゼロの場合、(b)は下糸残量が最大量の場合、(c)は下糸残量が最大量の半分程度の場合を示す。図13は、図12と同様に外釜5に対し横から見た図である。したがって、図9で示した、走査経路L上を回転運動する第1の光路変更部11g(光ファイバー11j)は、図13においては往復運動するように示されている。そして、前述したように、第1の光路変更部11gが走査経路Lのうち下糸検出範囲αを移動する間、受光部11bは連続的に受光量検出、つまり下糸検知を行う。したがって、図13上に示されている受光量qのグラフは、図9における測定点X1からX6における受光部11bのそれぞれの受光量qを示している。なお、説明図を明瞭にするため、図13においては、前述している第2の光路変更部11hや受光部11bに関して図示を省略している。図13(a)においては、第1の光路変更部11gがαのどの位置にいたとしても、発光部11aから照射された光は、光Acとしてボビン9のフランジ9bを透過し光ファイバー11jに到達する。導光部材である光ファイバー11jの一端に到達した光は、第1の光路変更部11g、第2の光路変更部11hを経て、光ファイバー11jの他端から照射され、受光部11bはその光を受光する。そして、下糸検出範囲αにおいて、6点検知されたどの位置においても、若干拡散や透過の際の乱反射の影響、導光における損失により差はあるものの、照射された光量と同程度の光量を受光する。つまり、受光部11bによる受光量qは6点全てhiと検出される。一方、図13(b)においては、例えば図示する位置に光ファイバー11jが位置する場合、発光部11aから照射された光Acは下糸300に吸収、もしくは乱反射させられるため、反射光Acとして受光部11bに受光されることはない。したがって、図13(b)に図示するように、6点の測定点のうち、光の照射が下糸300によって遮蔽させられた5点における受光部11bの受光量は発光部11aから照射された光量に対し、ゼロかもしくは著しく低い。つまり受光量qは、5点はlowと検出され、1点はhiと検出される。
そして、下糸300の残量により発光部11aの照射光が遮蔽される範囲が異なることから、この連続検知された下糸検知結果群は下糸残量により変化し、図13(c)に図示するように、下糸残量が例えば最大の半分程度であれば、受光量qは3点lowと検出され3点hiと検出される。したがって、下糸検出範囲αにおける下糸連続結果群におけるlowの数(割合)をカウントすることにより、下糸残量を算出することができる。なお、図9及び図13においては、説明のために下糸検出範囲αにおける下糸検知の回数は6点としたが、実際にはその回数を増やして、より下糸残量検知の精度を高くすることができる。
[2−2.作用効果]
以上のように、第2の実施形態のミシン1において、発光部11aは、針板2に設置され、受光部11bは外釜5の回転軸5bの下方に設置される。そして、2か所の屈曲部を持つ光ファイバー11jが外釜5における外釜の底5cから回転軸5bまで配置されている。光ファイバー11jは、光路変更機能を備えた導光部材であり、2か所の屈曲部によって、第1の光路変更部11g及び第2の光路変更部11hを内包する。このため、第1の光路変更部11gと第2の光路変更部11hの光路に対する相対的な角度調整、つまり、第1の光路変更部11gで光路変更された光の方向が第2の光路変更部11hに正しく向かう角度にするための調節が必要なく、発明を容易に実施することが可能となる。
[3.第3実施形態]
[3−1.構成]
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態におけるミシン1は、第1実施形態の発光部11a及び受光部11bの設置位置を変更したものである。即ち、第1実施形態では、発光部11a及び受光部11bをミシン筐体における、外釜5の回転軸5bの下方、つまり回転軸5bの中心軸の延長線上に設置したが、本実施形態では発光部11a及び受光部11bを、回転軸5bの中心軸に対して垂直方向におけるミシン筐体部に設置する。そして、外釜5の外部から照射した光を、外釜5に設けた孔5gと内釜7に設けた切り欠き7gを通過させ、内釜の底7cの裏面に設けた第3の光路変更部11i及び外釜の底5cに設けた2つの光路変更部により、ボビン9の回転中心O2と平行に照射させる。
図14は本実施形態の外釜の構成及び発光部11a及び受光部11bを示す斜視図である。図14を用いて、本実施形態の外釜5の構成と発光部11a及び受光部11bの位置を説明する。なお、第1実施例と同じである部分に関する説明は一部省略することがある。第1実施形態と同様、第2実施形態においても、第1の光路変更部11g、第2の光路変更部11h共に鏡状の部材を設けている。そして、第1の光路変更部11gは、外釜の底5cにおける外釜の回転中心O1から所定の距離R離れ取り付けられる。第1の光路変更部11gの反射面は、外釜5の回転中心O1となす角が45゜となるように固定される。第2の光路変更部11hは外釜の底5cにおける外釜5の回転中心O1位置に取り付けられる。一方、第2の光路変更部11hの反射面は、第1実施形態と異なり、第1の光路変更部11gの反射面と90°の角度をなすように設置される。また、外釜5のドラム5aには後述するように光路Dを通過させるための、孔5gが設けられている。そして、発光部11a及び受光部11bは、ミシン筐体において、外釜5の回転中心O1に対し垂直位置、かつ、受発光が外釜5の孔5gを通過する位置に設けられる。
図15は、第3の実施形態の内釜7の構成を示す斜視図である。図15に示すように、第3の光路変更部11iは、鏡状の部材であり、内釜の底7cの裏面、且つ後述するように外釜5の回転中心O1上に配置される。第3の光路変更部11iは、垂直二等辺三角形の断面を持つ三角柱である。第3の光路変更部11iにおいて、垂直二等辺三角形における斜辺を含む側面が鏡面となる。第3の光路変更部11iは、側面の1つが内釜の底7cと接するように固定される。第3の光路変更部11iにおいて、内釜の底7cと接する側面と鏡面とが成す角度は45°である。内釜7が外釜5に収容された状態で、内釜の底7cの裏面に設けられる第3の光路変更部11iは、内釜の底7cから外釜の底5cに向けて突出するように配置される。また、後述するように光路Dを遮らないように、内釜の底7cの裏面の縁部には切り欠き7gが設けられている。
図16は第3の実施形態における主要部構成と光路の概要を示す断面図である。前述したように外釜5には第1の光路変更部11g及び第2の光路変更部11hが設けられ、内釜の底7cには第3の光路変更部11iが設けられている。そして、発光部11a及び受光部11bは外釜5の回転中心O1に対し、垂直方向におけるミシン筐体に設けられ、針板2には反射部2eが設けられている。なお、第2の光路変更部11hと第3の光路変更部11iは共に外釜5の回転中心O1上に位置する。
図16上、光路Dとして示しているように、発光部11aから照射された光は、外釜5の回転中心O1に対し直角方向である第3の光路変更部11i方向に進み、外釜5の孔5g及び内釜7の切り欠き7gを通過し第3の光路変更部11iに到達する。回転中心O1に対し45°の角度を持って設けられた第3の光路変更部11hにおいて、光路Dは90°反射し、反射した光は、光路C’として示しているように、第2の光路変更部11hに向かう。そして、光路C’に対し45°の角度を持って設けられた第2の光路変更部11hにおいて、光路C’は90°反射し、反射した光は、光路Bとして示しているように、第1の光路変更部11gに向かう。そして、光路Bに対し45°の角度を持って設けられた第1の光路変更部11gにより、光路Bは90°反射し、反射した光は、光路Aとして示しているように回転中心O1と平行に、走査用孔7fを通過し反射部2eに向かって進む。光路Aに対し直角に設けられている反射部2eにおいて、光路Aは180°反射し、反射した光は、再び光路Aを第1の光路変更部11gに向かって進む。第1の光路変更部11gに到達した光は、再び90°反射し、第2の光路変更部11hへと進む。そして、第2の光路変更部11hに到達した光は再び90°反射し、第3の光路変更部11iへと進む。そして、第3の光路変更部11iに到達した光は90°反射し、発光部11aと同一部材内に設置されている受光部11bへと到達する。
[3−2.作用効果]
以上のように、第3実施形態のミシン1において、発光部11a及び受光部11bは、外釜5に対し横方向位置に設置する。発光部11aが照射した光は、複数の反射部により光路を変更する。また、発光部11aが照射した光を通過されるために、外釜5には孔5g及び内釜7には切り欠き7gを設ける。このため、発光部11a及び受光部11bを外釜5の回転中心O1の延長線上に設置することなく、また、外釜5の回転軸5bを中空構造にすることなく、発明を実施可能である。よって、発光部11a及び受光部11bの設置位置の自由度を増すことができると共に、外釜5の構造を簡便にすることが可能となる。
本実施形態では、ドラム5aに孔5gを設けたが、発光部11aが照射した光を遮蔽しないものであれば、切り欠きなどの他の構成でもよい。また、孔5gを設けるのではなく、孔を設ける部分に透過性部材を嵌め込んだり、ドラム5aの一部もしくは全ての部材を透過性部材としても良い。
本実施形態では、内釜7に切り欠きを設けたが、孔や透過性部材などの他の構成でも良い。また、発光部11aが照射した光を内釜7が遮蔽しなければ、切り欠きは設ける必要はない。
[他の実施形態]
以上のように本発明の実施形態を説明したが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、例えば、第1の実施形態や第3の実施形態において、発光部11aと受光部11bを異なる場所に配置することもできる。発光部11aと受光部11bを別の場所に設ける構成としては、例えば、図8に示す第1実施形態において、発光部11aを光路C上に設置(図8における発光部11aの位置)し、受光部11bを、受光面を光路Cに向け、発光部11aとは別場所に設け、そして、入射した光の一部は反射し一部は透過するハーフミラーを光路C上に設け、その角度を、受光部11bの受光面と直角にした構成であっても構わない。この構成においては、発光部11aから照射された光の一部はハーフミラーを透過し第2の光路変更部11hに到達する。また、その後、第2の光路変更部11h、第1の光路変更部11g、反射部2eにより反射され再び光路Cに戻ってきた光の一部はハーフミラーに反射され、受光部11bに到達し、受光することができる。言い換えると、発光部11aから反射部2eまでの光の往路と、反射部2eからハーフミラーまでの光の帰路は重なるが、ハーフミラーから受光部11bまでの光路は異なる。この構成例においても、発明を実施することは可能である。
また例えば、反射部2eを針板2に設けず、ボビン9のフランジ9bに設けたとしても良い。この場合、対面して2面あるフランジ9bの一方を反射面とする。そして反射面が上に位置するようにボビン9を設置すれば、ボビン9下方の発光部11aから照射された光は下面のフランジ9bを透過し上面のフランジ9bにより受光部11bに対し反射される。この場合、針板2の反射部2eとは異なりボビン9は回転するため、フランジ9b上面は全て反射面である必要がある。
さらには、実施形態の説明において、下糸検出を行う範囲はボビン9の糸巻部9aからフランジ9b外周までとしているが、厳密にはフランジ9b外周の手前までであっても良い。前述したように一般的にボビン9に下糸300を最大に巻いた際に、その糸巻径はフランジ9bを超えない様に糸巻機構等は設定されている。したがって、下糸検出を行う範囲はボビン9の糸巻部9aから最大糸巻径であれば、本発明の効果を得ることができる。さらには、下糸検出を行う範囲はボビン9の糸巻部9a付近のみであっても構わない。というのも、縫製作業に合せ下糸交換時期を決定したいという希望から、ユーザーにとって、ミシンにおける下糸残量検知機能は、「下糸がいつ無くなるのか」ということが正確に分かることを第1に求めている。したがって、残量が半分以下になった場合に下糸残量を検知、報知するのであれば、距離Rが「ボビン9のフランジ9bの半径−距離D≦距離R≦距離D+ボビン9の糸巻部9aの半径」の範囲に無くとも、例えば、走査経路Lがボビン9の糸巻部9aからフランジ9b外周の大きさの1/2の円周までを通過するような距離Rであっても構わない。よって、距離Rが「ボビン9のフランジ9bの半径−距離D≦距離R≦距離D+ボビン9の糸巻部9aの半径」範囲内にあることは、発明の効果を最大限引き出すために有効ではあるが、必ずしもその範囲に距離Rが無いと発明を実施できないという意味ではない。
また、実施形態の説明においては、一般的なミシンのサイズや位置関係を踏襲して説明した。そのため、距離Dはフランジ9bの半径以下としたが、距離Dがフランジ9bの半径を超えていても良い。ただしその場合、本発明の効果を得るための距離Rの範囲は、次の式(3)の範囲となる。
[式3]
(距離D−糸巻部9aの半径)≦距離R≦(距離D+糸巻部9aの半径)・・・(3)
この場合においても、走査経路Lが糸巻部9aからフランジ9bまでの間を走査することができ、第1の実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
また、本実施形態においては、一針分の縫製動作における第1の光路変更部11gが下糸検出範囲αの通過中、連続的に下糸を検知し、それら結果から下糸残量を算出していたが、一針分の縫製動作における下糸検知が、例え1回だったとしても良い。これは、特に高速縫製時に考えられるが、例えば1分間に1200個の縫目を縫製する縫製速度でミシンを駆動させた場合、上軸61は1秒間に20回転する。そして、外釜5は歯車機構64の働きにより1秒間に40回転することになる。このとき、下糸検出範囲αが60°だった場合、発光部11aが下糸検出範囲αを通過する時間は1/240秒しかない。こういった場合、下糸連続検知の測定周期を短く設定したとしても外釜5の一回転中に設定した回数の下糸検知が正しくできないおそれがある。その場合、例えば、N針目の縫目を縫製したときには、X1地点の下糸検出だけ行い、N+1針目の縫目を縫製したときには、X2地点の下糸検出だけを行うという、測定地点をずらした下糸検出を複数針分行い、それら下糸検出結果を数針分まとめあわせることで、下糸残量算出を行ったとしても良い。また、本実施例の説明においては、説明上、具体的な反射角度を用いた説明や各軸に対し、平行もしくは垂直等の具体的な位置関係を用いた説明をした。しかし、それらに限定されることは無い。
例えば、外釜の底5cから照射させる光を、ボビン9の回転軸と平行に照射しなくても良い。例えば、第1実施形態において、回転と平行となる角度から数度ずらすことで、発光部11aと受光部11bの位置を、外釜の底5c上でずらして配置することができる。また、針板2に反射部2eを設けず、外釜5の上方に集光レンズを含む光学系を配置しても良い。これにより、受光部11bを実施例に対しさらに異なる場所に配置することもできる。
また、第2の実施形態の説明において、発光部11aは発光素子そのものとしているが、例えば導光部を備えた発光素子であっても良い。具体的には鏡やプリズム、光ファイバーのような導光部材を設け、他の場所で発光した発光部の光を発光部11aまで導き、光を照射するという構成であっても構わない。
1…ミシン
2…針板
2a…針穴
2b…送り歯穴
2c…角板
2d…角板取外しレバー
2e…反射部
3…針
4…針棒
5…外釜
5a…ドラム
5b…回転軸
5c…外釜の底
5e…釜先
5f…内釜用溝
5g…孔
6…ミシンモータ
61…上軸
62…クランク機構
63…下軸
64…歯車機構
65…プーリ
67…歯付きベルト
7…内釜
7a…ボビン収容部
7b…係止部
7c…内釜の底
7f…走査用孔
7g…切り欠き
8…上軸エンコーダ
8a…遮蔽板
8b…フォトインタラプタ
9…ボビン
9a…糸巻部
9b…フランジ
10…係止部
11a…発光部
11b…受光部
11c…タイミング決定部
11d…下糸算出部
11e…下糸比較部
11g…第1の光路変更部
11h…第2の光路変更部
11i…第3の光路変更部
11j…光ファイバー
12…コンピュータ
12a…制御部
13…表示部
100…布地
200…上糸
300…下糸

Claims (11)

  1. 針を布地に貫通させ上糸とボビンに巻いた下糸を交絡させることで縫い目を形成するミシンであって、
    光が通過する走査用光通過部を底に有する内釜と、
    前記内釜に収容したボビンの回転中心と異なる位置に回転中心を持つ外釜と、
    前記ボビンに対して光を照射する発光部と、
    前記発光部が照射した光の光路を変更する光路変更部と、
    前記発光部から照射され、前記ボビンのフランジを通過し、前記光路変更部で光路が変更された光を受光する受光部と、
    を備え、
    前記光路変更部は、前記外釜の回転中心から半径方向に離間させて前記外釜の底に配置したこと、
    を特徴とするミシン。
  2. 前記外釜の回転中心から前記光路変更部までの距離Rは、
    前記ボビンの回転中心と前記外釜の回転中心との距離をDとするとき、
    前記ボビンのフランジ半径−前記距離D≦前記距離R≦前記距離D+前記ボビンの糸巻部半径、
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記外釜に配置した光路変更部に、さらに1又は複数の光路変更部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のミシン。
  4. さらに前記外釜の底における前記外釜の回転中心に光路変更部を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のミシン。
  5. 前記外釜の底と対向する前記内釜の底面に、さらに別の光路変更部を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のミシン。
  6. 前記発光部は針板に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のミシン。
  7. 前記ボビンを挟んで前記外釜の底に配置した光路変更部と対向する位置に前記フランジを通過した光を前記光路変更部に向かって反射する反射部を、
    さらに設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のミシン。
  8. 前記反射部は、針板に配置されることを特徴とする請求項7に記載のミシン。
  9. 前記反射部は、前記内釜に配置したボビンの、前記発光部より離れた側のフランジに位置することを特徴とする請求項7に記載のミシン。
  10. 前記受光部が受光した光を検知するタイミングを前記外釜の回転速度に応じて決定するタイミング決定部と、
    前記受光部での検知結果に基づいて前記下糸の残量を算出する下糸算出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のミシン。
  11. 前記下糸算出部により算出された下糸残量を報知する報知部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のミシン。
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