JP2019180721A - 立体玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの立体の中に、ゲーム構成から特典システムまでをシンプルに構成した立体玩具を提供すること。【解決手段】透明な外郭部2と不透明な内郭部3とで中空構成になる立体玩具本体1を形成し、内郭部3の外表面上に暗闇で光る機能を備えてスタート地点5からゴール地点6を目指す移動子4を具備し、内郭部3の内部にゴール地点6の落下孔8とスタート地点5の出口孔10とを繋いで曲がりくねった透明チューブスライダー9を設置し、外郭部2と内郭部3に内部を観察する観察窓12を設けて特典システムを形成する。内郭部3の外表面上には迷路を表示し、回転体21からなる立体玩具本体1には膨大なコース変更を可能とするコース転置システムを搭載して、該迷路コースに障害物を設置したり内郭部3又は回転体21に突起部33を設ける等してゲーム構成に高難度な面白さを付加している。【選択図】 図6-1

Description

本発明は、一つの立体の中に、ゲーム構成から特典システムまでをシンプルに構成した立体玩具に関する。
近年何事によらずアナログ回帰がブームとなっている今日、ITモバイルやTVやPCなどによる子供達の「ゲーム依存症」やその低年齢化などが深刻化し、危機的状況が社会問題となっている中で、子供達の親たちにとってその悩みはさらに深刻である。子供達には、家族や周囲の人達とのコミュニケーションと、実際そこにある物に触れて感じるリアルな体験が大切であるとして、無機的なITゲームから実体玩具の温かさへ、アナログ玩具への回帰を求める大人達は非常に多く、ましてこれを望む親の心情は切実である。
然しながら、従来のゲーム玩具において、ゲーム構成については様々な付属品を用い、それ等をセッティングする等の準備を要したり、また、ゴール到達時の特典システムとしても、ボードゲームなどではポイントや模造の紙幣又はコインやアイテム等を付与する構成が多く、ゲーム構成から特典システムまで雑然とした印象を否めず、気軽に手に取って遊べるシンプルな構成による立体のゲーム玩具は少ない。また、特典システムについては、ゴール到達に至ってもこれを用意していないゲームもある。
立体のゲーム玩具となればそれ自体が殆ど存在していないこともあり、とりわけその特典システムの事例を見ることもできないが、せっかくゴールしても特典や褒美がなければ、遊戯者にとってはつまらなく、そこでモチベーションが下がってしまう要因にもなり得る。
下記特許文献1によれば、球体をベースとした立体を複数のサブベースに分割し、その各々の中心に中空構成の通路が設けられ、複数のサブベースを該通路部分で連結した時、この通路を貫通軸として北極サブベースから南極サブベースまで全てのサブベースが繋がる構成であり、また、北南極部や該貫通軸の幾つかの個所に設けられた可動要素を挿入可能なスルーホールから、該可動要素を、これ等何れかの個所からでも挿入して出発点へ戻すことができるとしたものである。これは、ゴール到達時の特典や褒美を目的として開発されたものではないが、可動要素を容易に出発点へ戻すことができるという点では、当該特典に通じる要素を有している。
米国特許第6139015号明細書
然しながら、以上の技術によれば、時間の短縮になり効率的ではあるものの、ただ単に可動要素を出発点へ戻すだけのものであり、ゴールへ到達した遊戯者の歓喜に報いる特典や褒美としての効果を発揮するまでには至っておらず、この構成では遊戯者に物足りなさを感じさせ、飽きに繋がる要因にもなり得る。
上記問題点に鑑みて、本発明は、ゲーム構成から特典システムまでを一つの流れを有する一個のパッケージとして捉え、これを一つの立体の中でシンプルに完結させる立体玩具を目指して、さらには手間不要の利便性と、移動子をゴール地点からスタート地点へ戻す効率性をも同時に備えて、ゴールに到達した遊戯者の健闘に報いるために最も肝要な必須要件を満たし、とりわけ、幼児期や小学年の子供達の満足感と愛着を得、その喜びとモチベーションをさらに高めることができる立体玩具の提供を課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の立体玩具は、外郭部と内郭部とを有する立体玩具本体において、前記内郭部内部に前記内郭部の外表面上を移動する移動子がゴール地点に到達した時の特典システムを有する立体玩具であって、前記立体玩具本体は、硬性不透明性を有し中空構成になる前記内郭部と、硬性透明性を有し前記内郭部の外表面から垂直方向に一定間隙を隔てて連結固設された前記外郭部と、前記内郭部の外表面上に、スタート地点から前記ゴール地点を目指して転動する前記移動子とを有し、前記ゴール地点は、一部に前記移動子を落下させるための落下孔を有して、前記落下孔は、前記内郭部の中空内部に設けられ透明性を有して曲がりくねった形状をなすチューブスライダーの片端部に連結され、前記チューブスライダーの他片端部は、前記スタート地点の一部に設けられた出口孔に連結され、前記外郭部と前記内郭部は、一箇所又は複数個所に、透明板が嵌入された観察窓を有し、前記移動子は、前記観察窓から観察可能な光を発していることを特徴としている。
また、請求項2に記載の立体玩具は、前記外郭部と前記内郭部の少なくとも一方の前記観察窓には、適正な焦点距離を有する凸レンズが嵌入されていることを特徴としている。
請求項3に記載の立体玩具は、前記チューブスライダーは、前記チューブスライダーの長手方向両端開口部に設けられ軟性不透明性を有して前記移動子の通行を可能に嵌着された光侵入防止部を有していることを特徴としている。
請求項4に記載の立体玩具は、前記内郭部は、内部に複数の前記チューブスライダーを有し、前記ゴール地点は、複数の前記落下孔を有して、複数の前記落下孔は、各々が前記チューブスライダーの片端部に連結され、各々の前記チューブスライダーの他片端部は、前記スタート地点に設けられた複数の前記出口孔に各々連結されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の立体玩具は、前記内郭部は、内側壁面に暗色層を有し、前記内郭部は、前記壁面と前記暗色層が貫通されてなる無数の小孔を有していることを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、前記外郭部の外部に、端部に磁石を備えた操作棒と、前記内郭部の外表面上に、一部に磁石に吸着される金属を備えた前記移動子とを具備し、前記操作棒で前記外郭部の外部から前記移動子を吸着して前記スタート地点から前記ゴール地点へ向けて移動させるゲームを備え、前記落下孔は、一部に前記移動子の落下を補助する落下補助壁を有していることを特徴としている。
次に、請求項7に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、前記内郭部の外表面上に、前記移動子が逸脱しないための高さを有する逸脱防止部が同心円上とそれに略垂直方向に配置されてコースが構成された迷路、又は、前記移動子が逸脱しないための高さ又は深さを有する逸脱防止部を含むコースと前記コース以外の遊びの空間とで構成された迷路の、何れかの迷路を有していることを特徴としている。
また、請求項8に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、水平断面形状が円形をなす同軸状の複数の回転体からなる前記内郭部と、各々の前記回転体の迷路面からの高さ方向に一定間隙を隔てて連結固設された前記外郭部とを有し、前記内郭部は、前記回転体の境界部で分割され連続する外表面を有し、前記外郭部は、前記回転体が有する前記外郭部の境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなり、前記回転体の各々の外表面上には、前記逸脱防止部が同心円上とそれに略垂直方向に配置されてコースが構成された迷路、又は前記逸脱防止部を含む前記コースと前記遊びの空間とで構成された迷路の何れかの一部が表示され、前記回転体の境界部上には、前記逸脱防止部と前記境界部上のみそれぞれの幅が均一に構成された前記コースの幅1単位との各々、又は前記境界部上のみそれぞれの幅が均一に構成された前記逸脱防止部を含む前記コースの幅と前記遊びの空間の幅との合算幅を1単位として有し、前記境界部で前記回転体を前記1単位回転させる毎に新たな迷路のコースが形成され、少なくとも一箇所は前記コースが一致するように構成された迷路を有していることを特徴としている。
さらに、請求項9に記載の立体玩具は、前記迷路のコースは、一部か複数部に前記移動子の移動に障害となる障害物を有し、前記障害物は、前記移動子が通り抜け可能なくぐり部であって、前記くぐり部は、形状安定性を有し、前記操作棒を具備するゲームにおいて、前記くぐり部は、透磁性を有して、前記くぐり部の上部が前記外郭部の内側壁面に接するように構成されていることを特徴としている。
請求項10に記載の立体玩具は、前記障害物は、前記移動子が通り抜け可能な覆いであって、前記覆いは、2以上の形状安定性を有する出入口部と、硬性又は軟性を有する中間部とから構成され、前記操作棒を具備するゲームにおいて、前記覆いは、透磁性を有し、前記出入口部と前記中間部の上部又は少なくとも前記出入口部の上部が前記外郭部の内側壁面に接するように構成されていることを特徴としている。
請求項11に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、前記外郭部と前記内郭部の少なくとも各々一方の極部が平面部を有し、前記平面部を底面部として載置させたことを特徴としている。
請求項12に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、前記立体玩具本体を回転自在に保持する支持体を有していることを特徴としている。
請求項13に記載の立体玩具は、前記立体玩具本体は、前記内郭部の外表面上に、単数あるいは複数の突起部を有し、前記突起部は、単体からなって前記外郭部を有し、前記内郭部との連結部において固設されてなるもの、又は、単体からなって前記外郭部を有し、前記内郭部との連結部における前記突起部の水平断面形状が円形をなし、前記内郭部との連結部において前記内郭部と水平回転自在に連結されてなるもの、又は、水平断面形状が円形をなす同軸状の基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなり、前記基部回転体と各々の突起部回転体は各々が前記外郭部を有し、前記内郭部と前記基部回転体との連結部及び各々の前記突起部回転体が水平回転自在に連結されてなるものであって、前記突起部及び前記基部回転体及び前記突起部回転体は、その外表面上に前記内郭部の外表面が有する迷路の一部を表示し、前記内郭部と前記突起部及び前記内郭部と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する外表面を有し、前記内郭部と前記突起部及び前記内郭部と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々が有する前記外郭部の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなることを特徴としている。
請求項14に記載の立体玩具は、単数または複数の前記回転体は、その外表面上に単数又は複数の突起部を有し、前記突起部は、単体からなって前記外郭部を有し、前記回転体との連結部において固設されてなるもの、又は、単体からなって前記外郭部を有し、前記内郭部との連結部における前記突起部の水平断面形状が円形をなし、前記内郭部との連結部において前記回転体と水平回転自在に連結されてなるもの、又は、水平断面形状が円形をなす同軸状の基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなり、前記基部回転体と各々の突起部回転体は各々が前記外郭部を有し、前記回転体と前記基部回転体との連結部及び各々の前記突起部回転体が水平回転自在に連結されてなるものであって、前記突起部及び前記基部回転体及び各々の前記突起部回転体は、その外表面上に前記回転体の外表面が有する迷路の一部を表示し、前記回転体と前記突起部及び前記回転体と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する外表面を有し、前記回転体と前記突起部及び前記回転体と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々が有する前記外郭部の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなることを特徴としている。
以上のように本発明は、一個の立体に、ゲーム構成から特典システムまでを一つの流れとしてシンプルに構成した立体玩具であるため、煩雑な手順や付属品を不要とした簡便さと無駄のない合理性、観察窓を覗き見るうちに移動子をゴール地点からスタート地点へ戻す効率性とを備えて、ゴールに到達した遊戯者の健闘に報いるために最も肝要な必須要件を満たして、とりわけ、幼児期や小学年の子供達の心を捉え、その満足感とモチベーションをさらに高めることに有効な立体玩具を提供することができる。
まず、請求項1の立体玩具は、中空構成になる立体玩具本体の内郭部内部に利用可能な空間を有していること、また該内郭部を構成する部材が不透明性を有することから、その内部が暗く保たれていること、この2点を有効活用してなるものであり、この構成によれば、立体玩具本体が有する有用性を、その立体玩具の外郭部で覆われた内郭部の外表面上でゲームを進行し、内郭部の内部で特典システムを展開するため、外部からその内部まで遺憾なく使い、付属品等を必要としないシンプルな構成で、ゲーム構成から特典システムまでを一つの流れの基に一個の該立体玩具本体で全て完結することができる。
さらにゴールへ到達したその特典によって移動子を落下孔から落下させるのは遊戯者自身であることから、観察窓から覗き見た時の移動子が描く光の軌道と、自光する移動子自体に対する愛着や満足感も高く、とりわけ幼児期や小学年の子供達の心を捉えて、より大きな驚きと歓喜を得ることができ、ゴール到達で沸く喜びをさらに高めることができる。
また、その光景に見入っているうちに移動子をスタート地点へ戻すことができる効率性を有しており、さらにこの光景を観察窓から見ることができるのは、それはゴールに到達した時にしか得ることのできない特典であるために、遊戯者は、歓喜のうちにスタート地点へ戻っている移動子でまたすぐにゴールを目指したくなるという繰り返しの効果を生むことができ、何度でも飽きず楽しむことができる。
次に請求項2の立体玩具は、内郭部と外郭部の少なくとも一方の観察窓に適正な焦点距離を有する凸レンズを嵌入することで、該観察窓を覗き見た時に、暗い内郭部内部で自光する移動子が曲がりくねったチューブスライダーの中に光の軌道を描いて滑り降りる光景をより大き見ることができる。
また請求項3の立体玩具は、チューブスライダーの長手方向両端開口部の落下孔及び出口孔に取り付けた光侵入防止部が光の進入を最小限に抑えているため。内郭部内部はさらに暗く保持され、該内部へ落とした瞬間に発する移動子の光の輝度はより高まって鮮やかに光り、その先の曲がりくねった透明チューブスライダーの中を光の軌道を描きながら滑降する光景がより鮮明となって、遊戯者の感動をさらに高めることができる。
さらに、請求項4の立体玩具は、内郭部内部に形成するチューブスライダーを複数本にすることで、該チューブスライダーがより複雑に絡み合うために、入り組んだチューブスライダーの中を移動子が滑り降りる光景の面白みがさらに増大し、また、ゴール地点に設ける落下孔も複数個所になって、どの落下孔に落とすかを遊戯者が選ぶことができるために、親近感やワクワク感がより増し、遊戯者の高揚感をさらに高めることができる。
次に、請求項5の立体玩具は、内郭部の内側壁面を黒等の暗色で着色するなどし、内郭部の壁面と該暗色層を貫通させた無数の小孔で、星座や夜空の星等を形成することにより、観察窓から覗いた時、該無数の小孔から外部の光が差して、暗い内郭部内部にプラネタリウムのような星空が広がり、さらにその中を発光する移動子が、透明のチューブスライダーの中を滑降し曲がりくねった光の軌道を描くために、より美しい幻想的な小世界が創り出されることになって、さらに遊戯者の心を捉え新たな感動を得ることができる。
さらに請求項6の立体玩具は、幼児や児童など幼い子供にとっては、球体等の曲面上にある移動子を自在に操りながら転動させることは時に困難であるため、当該操作棒を用い、移動子をゴールへ向けて移動させるゲーム構成とすることによって、幼児や児童もよりゲームに親しみ楽しんで遊ぶことができ、当該ゲーム構成とゴールに到達させた時の特典システムの面白さを多くの子供達に広く提供することができる。
またこの操作棒を用いるゲーム構成とする場合、落下孔の一部に、移動子の落下を補助する落下補助壁を設けることの効果は、移動子をゴールに到達させた時、操作棒の磁石に吸着されている移動子を該磁石から引き離し落下孔へ落とすことには大変な困難を要するが、この落下補助壁を備えることにより、移動子と操作棒との引き離しを該落下補助壁が補助するため、容易に移動子を操作棒の磁石から離すことができ、また、そのままその移動子をスムーズに落下孔へ落とすことができる。
また、請求項7の立体玩具は、立体玩具本体の内郭部内部に当該特典システムを設けたその内郭部の外表面上に迷路を表示するものである。該迷路は、脳を活性化し知的欲求を満たすゲームとして、また知育に有効なゲームとして広く知られており、とりわけ子供達にとっては、ゴールまでの困難なルート解明に取り組むことが集中力や忍耐力や判断力や空間能力等を育てるとされ、また今後さらに超高齢化社会を迎えようとしている今日、脳の老化や硬化を懸念する老人達にとっても、該迷路は所謂「痴ほう症予防」のための有効な手立てとなるなど、幅広い年齢層にとって有益なものとされている。
このように多くの有益性を持つ迷路であるが、現状において、印刷物やゲームソフトやインターネット等によるものが主流で、玩具としての提供は板状のものに限られ、該迷路を有効に且つシンプルに立体で構成した迷路玩具は殆ど存在しない。また存在したとしても、せっかくゴールに到達した時、褒美としての特典がなければそこでつまらなくなり、これが迷路の持つ有益性を充分に享受できない要因にもなり得る。
そこで、その立体玩具本体の内部に、ゴールに到達した時初めて得られる当該特典システムを形成することにより、一度でもゴールに到達すれば、移動子を落下孔に落としてみたくなり、その先の光景に歓喜する内にスタート地点へ戻っている移動子でまたゴールを目指したくなるという繰り返しの効果が発揮され、遊戯者は、楽しみながら自発的にルート解明に取り組むこととなって、迷路が有する有益性に何度も触れることができ、これを有効に享受することができる。
次に、請求項8の立体玩具の効果においては、迷路のコースを、コース1単位毎に転置可能にする立体玩具本体の内部に、当該特典システムを設けるものである。これによって迷路のコース変更の組み合わせが膨大となり、ゴールまでの新たなルートが次々と形成されることから、ルートを憶えてしまうことによる飽きや、一回のルート解明で興味が失われるなどの迷路特有の弱点が解消されるため、1単位回転する毎に新たなコースからルートを辿ることができ、当該特典システムが有する繰り返しの効果もより有効となって、遊戯者は何度でも飽きることなくルート解明をする楽しさと、迷路が有する有益性に触れることができ、これを最大限享受することができる。
また、請求項9の立体玩具の効果は、迷路のコースに、移動子の移動に障害となる障害物として、移動子が通り抜け可能なくぐり部を設置するものであるが、移動子を転動させるゲーム構成の場合はなおさらのこと、操作棒を用いるゲーム構成の場合であっても、幼児や児童などの遊戯者にとっては、移動子を操作棒の磁石に吸着させながら該くぐり部を通り抜けるには相当な集中力を要するものであり、該くぐり部を連続して連ねれば、その緊張感は更に増すためより高い集中力を養う高難度で面白い迷路ゲーム構成とすることができる。
またこの場合、該くぐり部の上部や後述の覆いの少なくとも出入口上部は外郭部の内側壁面に接するように設置するが、これにより移動子を操作棒の磁石に吸着させながら該障害物を通り抜ける時にも、磁気を遮断させることなくゲームを進行させることができる。
さらに請求項10の立体玩具は、障害物として、移動子の通り抜けが可能で、2以上の出入口部を有するトンネルやネットのトンネルなどの覆いを迷路コースに設置するものである。例えば不透明な素材で形成したトンネルなどの場合、移動子がトンネルに入るなり視野から消えるため、遊戯者は緊張感が増して不安になるが、その分、該移動子がトンネルを抜けて操作棒の磁石に吸着して来た時の喜びは大きく、その緊張感や喜びは、トンネルが長かったり、カーブになっていたりする等でより増大する。
また、この障害物の覆いを、ネットのトンネルとしてコースに設置した場合の効果は、移動子の進行も該ネットのトンネルの出入口部においては容易だが、それも中間部に及ぶと、移動子はネットの狭窄性によって柔らかいネットにすっかり覆い込まれた状態となる。またそのネットを中間部で弛ませ皺を寄せるようにして設置などすれば、そこから移動子を脱出させるにはより高い集中力と操作棒の巧みな操作力が必要となるが、移動子を無事脱出させることができた時、遊戯者の喜びと高揚感は増大するため、さらに大きな満足感を得ることができる。
また、請求項11の立体玩具は、立体玩具本体の外郭部と内郭部の少なくとも各々一方の極部が平面部を有する構成とし、該平面部を底にして載置することにより、立体の無用な転がりを防いで、自立性を持たせることができる。また手に持つことなくテーブル等に置いたままゲームを楽しんだり、棚などへの安定収納を可能とする。
さらに、請求項12の立体玩具は、その中央部に、球体等の形状をなす立体玩具本体の凸形状に対応した凹形状をなす受け部を有するため、該受け部に載置するだけで、これ等本体をすっぽりと安定した状態で保つことができ、さらに凹形状の受け部の中でこれ等本体は全方向へクルクルと回転自在となるため、とりわけ操作棒を使用するゲームの時など、遊戯者は、当該本体を手に持つことなく、立体の側面や裏側にまで及んでコースを辿る折りにもクルクルと自在に回転させながら、辿っているコースを常に正面に置くことができ、より楽な姿勢で、集中してゲームを楽しむことができる。
またゴールに到達した時には、ゴール地点6の北極部方向を真上にして立体玩具本体を台座等の受け部に載置したまま観察窓を覗き見ればよく、あるいは、観察窓からこの特典システムを覗き見る時だけ手で持ち上げて内郭部内部をより真近に望んでもよい。これによって、ゲームも特典システムも共に最も最適な状態で楽しむことができ、さらには台座等の支持体を有することにより、棚などに飾る上でも、さらに知的なインテリアとして、新たな存在感を創成する。
さらに、請求項13の立体玩具の効果は、曲面立体であるだけで充分に難度の高い立体玩具本体が、単体からなる突起部や基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなる突起部を有することで、その外表面はさらに難解な勾配を有する変形曲面となるため、移動子を転動させる上でも、操作棒を用いる上でも、より複雑で高難度なゲーム構成とすることができる。また、該突起部を各々複数、その大きさや形を様々に取り混ぜて設ける構成にすれば、さらに難度を高く構成することができ、ルート解明もより難解となって面白さも倍増する。
さらに、請求項14の立体玩具の効果は、単体からなったり、基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなる突起部を、回転体から構成される立体玩具本体の一つまたは複数の回転体に設けることで、本体における迷路のコース転置が可能となるため、コース変更の組み合わせが膨大となり、前項と同様に複数の回転体に該突起部を各々複数、その大きさや形を様々に取り混ぜて設ける構成にすれば、より難解な変形曲面を有して膨大なコース変更も可能な立体の迷路玩具とすることができるため、遊戯者は高い満足感をもって、飽きることなく迷路のルート解明に取り組むことができる。
こうした効果を齎す当該立体玩具は、ゲーム構成から特典システムまでの流れを一つの立体の中に完結させた合理的でシンプルな構成による立体玩具の提供を可能とし、煩雑な手順や付属品を不要とした簡便さと、観察窓を覗き見るうちに移動子をゴール地点からスタート地点へ戻す効率性とを備え、ゴールに到達した遊戯者の健闘に報いるために最も肝要な必須要件を満たして、とりわけ、幼児期や小学年の子供達の心を捉え、その満足感とモチベーションをさらに高めることができる立体玩具の提供を可能とする。
内部に、本発明に係る特典システムを形成した立体玩具の実施例を示す透視図と、一実施例として蓄光塗料層を有する移動子を拡大した部分断面図。※以下、立体玩具の実施例の形状を球体で例示する。 立体玩具の実施例を示す透視図、及び観察窓の実施例を示す拡大図。 複数のチューブスライダーを有する立体玩具の実施例を示す透視図。 小孔を有する立体玩具の実施例を示す透視図と、部分断面図。 操作棒を具備し、内部に特典システムを有する立体玩具の実施例を示す透視図。 幾何学型迷路を表示し、内部に特典システムを有する立体玩具の実施例を示し、その内部の一部を表した斜視図、及び迷路の部分拡大図。 ロードマップ型迷路を表示し、内部に特典システムを有した立体玩具の実施例を示す斜視図、及び迷路の部分拡大図。 2個の回転体からなる立体玩具の実施例を示す斜視図と、回転体の境界部における迷路のコース1単位の実施例を示す部分拡大図。 2個の回転体からなり、回転体の境界部にコース幅と遊びの空間の幅との合算幅1単位を有する立体玩具の実施例を示す斜視図、及び迷路の部分拡大図。 2個の回転体からなる立体玩具の実施例を示す斜視図。 6個の回転体からなる立体玩具の実施例を示す斜視図、及び迷路の部分拡大図。 6個の回転体からなる立体玩具の実施例を示す斜視図、及び迷路の部分拡大図。 迷路のコースが障害物を有する立体玩具の実施例を示す斜視図。 平面部を示す立体玩具の側面図。 支持体を有する立体玩具の実施例を示す斜視図。 内郭部に突起部を有する立体玩具の実施例を示す正面図。 回転体に突起部を有する立体玩具の実施例を示す正面図。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1に示した立体玩具の実施例については(以下、立体玩具の形状について、その実施例を球体で示していく)、まず硬性不透明性を有する部材で、その内部を中空に構成した内郭部3と、硬性透明性を有する部材を用いて、内郭部3の外表面から垂直方向に、移動子4の通行可能な適正距離を隔て内郭部3と連結固設した外郭部2との二重構造からなる立体玩具本体1を形成し、内郭部3と外郭部2の各々の一部または複数部に、内郭部3の内部を観察できる観察窓12を設け、該観察窓12に透明板13(図2を参照)を嵌入する。
次に、該内郭部3の南極部にスタート地点5を、北極部にゴール地点6を設定し、ゴール地点6の一部に移動子4を落下させるための落下孔8を、スタート地点5の一部に移動子4の出口孔10をそれぞれ形成する。次に、中空で構成した内郭部3の内部に、透明な部材で曲がりくねった形状に形成したチューブスライダー9を設置するが、その片端部は前記ゴール地点6の落下孔8と、またもう一方の片端部はスタート地点5の出口孔10と各々連結させて設置する。
さらに請求項3に記載した光侵入防止部11については、落下孔8と出口孔10とチューブスライダー9との連結部であるそれぞれの開口部に、軟性を有する該光侵入防止部11を、移動子4の通行を可能に嵌着させて設け、内郭部3内部への光の侵入を防止する。こうしてなる立体玩具本体1の内郭部3の外表面上に、スタート地点5からゴール地点6を目指して移動する移動子4を具備するが、該移動子4は、図1に拡大図で一つの実施例を示したようにその表面に蓄光塗料層7を施したり、またはその内部に暗闇に反応して光る発光素子を組み込む等して観察窓から観察可能な光を発する構成とする。
そのため、ゴール地点6に到達した移動子4を落下孔8から落下させると、該移動子4は、その先に続く暗い内郭部3内部の透明なチューブスライダー9の中へ投下され、その瞬間に光りを放ち、そのまま自光しながら曲がりくねったチューブスライダー9の中を光の軌道を描きながらスタート地点5まで滑り降りるものであり、遊戯者は、その光景を外郭部2と内郭部3の一部に設けた観察窓から望むことができる構成としたものである。
この時、移動子4が滑り降りるチューブスライダー9を設置する上で、内郭部3内部になるべく長い有効距離を確保するため、球体の形状を有する内郭部3の各々対蹠点となる南極部にスタート地点5を、また北極部にゴール地点6を設け、遊戯者が観察窓12から望む時、できる限り長い時間、より充分楽しめるように、内郭部3の内部空間を最大限活用し、チューブスライダー9の傾斜角度に変化を付けたり、途中に蛇行や螺旋や緩やかな結び目や複雑な絡まり部を設けるなど、曲がり方等に様々な面白さを付加して構成する。
なお、当該特典システムは、立体玩具の特典システムとしての活用ではなく単体の玩具としてもよい。また、内郭部3の外表面上に形成するゲームは、移動子4を使用するものなら迷路やすごろくやパズルゲーム等何でもよく、さらに、この立体玩具本体1の形状は、図1から図11に示したような球体や、又は楕円体やドーム型や円筒体、さらには四面体や六面体等の多面体など、内郭部3の内部が中空で、該内部に当該特典システムを形成でき、移動子4がその外表面上を移動できる構成であればよい。また、移動子4を内郭部3の内部で発光させる方法は、蓄光塗料を使用する以外に移動子4の内部に暗闇に反応して光る発光素子を組み込む等してもよく、あるいは他の如何なる手段を用いてもよい。
次に、図2に示した実施例について述べれば、立体玩具本体1の内郭部3と外郭部2に設ける観察窓12を2箇所取り付けたものであるが、図2に拡大図で示したように、内郭部3と外郭部2の各々一部の同位置に開口部を設け、外郭部2の開口部には透明板13を、そして内郭部3の開口部には適正な焦点距離を有する凸レンズ14を嵌入したもので、該観察窓12から覗くと、内郭部3の内部がより大きく、より広範囲に望めるものである。なお、該凸レンズは構成によって外郭部2の方やその両方に嵌入してもよく、また、この観察窓12の色や形、取り付ける場所や数などは随意自由であるが、あくまでも内郭部3内部の暗さを損なわない範囲とする。
さらに、図3に示した実施例においては、内郭部3内部のチューブスライダー9を複数本設け、これに各々繋がるゴール地点6の落下孔8及びスタート地点5の出口孔10も複数個所設ける。その際、より複雑さが増すように複数本のチューブスライダー9を互いに絡み合わせるように構成したり、図3に示したように、それぞれのチューブスライダー9とそれぞれの落下孔8の光侵入防止部11に、チューブスライダー9の内部を滑降する移動子4の見え方を損なわない範囲で薄く色付けする等して判別可能にしてもよい。
次に、図4に示した実施例においては、これは請求項5の実施例を図示したものでもあるが、その内容に従って説明すれば、内郭部3の壁面外部から透過するわずかな光をも遮断して、安定した真っ暗な状態を作り出すために、内郭部3の内側壁面に黒や濃紺等の極めて暗い色で着色を施すか、極暗色のシートを貼着するなどし、次に、こうしてなる暗色層16と内郭部3の壁面とを貫通させて、その一部や全面に無数の小孔15を、星空の星や星座を模して形成する。ただし、該小孔15から入り込む外部の光で内郭部3内部の暗さが損なわれないよう、その大きさや数等に注意を払う。
なお内郭部3の内側壁面に施す暗色層16の色は、黒や濃紺の他に暗い紫色やダークグレー等極暗色であれば何色でもよく、未来的な雰囲気を作りだす暗い色のアルミシートなどを貼着してもよい。また、無数の小孔15を並べて、例えば夜空に広がる花火や、クリスマスシーズンであればクリスマスツリーやサンタクロースやクリスマスイルミネーションなどを模したり、キャラクターや動物等をモチーフに形成してもよい。
次に図5に示した実施例について述べれば、立体玩具本体1の外郭部2の外部に、端部に磁石を備えた操作棒22と、内郭部3の外表面上に、一部に磁石に吸着される金属を備え、暗闇に反応して発光する機能を搭載した移動子4を具備し、該移動子4を外郭部2の外側から操作棒22の磁石で吸着してゴール地点6を目指すゲーム構成としたもので、この場合は、落下孔8の一部に、移動子4の通過を阻む高さを有し、落下孔8と適合する湾曲面を有した落下補助壁23を設けるが、該落下補助壁23は、移動子4を、操作棒22の磁石から引き離し落下孔へ落下させるのを補助する役割を担うものである。
その利用法は、操作棒22の磁石で吸着している移動子4を、図5に示すように該落下補助壁23の湾曲内部に沿わせ、操作棒22をそのまま該落下補助壁23の湾曲背側方向へ進行させることで、操作棒22の磁石から移動子4を容易に引き離すことができ、移動子4をそのままスムーズに落下孔8へ落下させることができる。
次に図6−1及び図6−2に示した実施例について述べれば、これは球体からなる立体玩具本体1の内郭部3の外表面上にそれぞれ2種類の迷路を表示したものであるが、まず図6−1の実施例については、一部拡大図で示したように、内郭部3の外表面上に、移動子4がコースから逸脱するのを防止するための高さを有した逸脱防止部20を、同心円上とそれに略垂直方向に配置してコースを構成した幾何学型の迷路を表示したものである。
又、図6−2の実施例については、やはり一部拡大図をもって示したように、内郭部3の外表面上に、コースと該コースに含まれる溝壁からなる深さを有した逸脱防止部20と遊びの空間26とで構成したロードマップ型の迷路を表示したものである。
図6−1及び図6−2いずれも迷路内に移動子4を具備して、該移動子4を転動させながらゴールを目指すゲーム構成とし、図6−1にその内部を一部表して例示したように、立体玩具本体1の内郭部3の内部に特典システムを構成した立体玩具である。さらに、図6−1及び図6−2いずれも、発光しながら内郭部3内部のチューブスライダー9の中を滑降している移動子4を観察窓12に捉えたものである。
なお、迷路のコースが有する逸脱防止部20については、図6−1に一部拡大図をもって示したように壁等による高さや、又は図6−2に一部拡大図で示したように、コースを溝で構成し溝壁による深さを加えて、移動子4がコースから逸脱するのを防止しており、迷路のコースと外郭部2との間には、移動子4がスムーズに移動でき、且つ移動子4がコースを外れないように一定の距離を保っている。
また、外郭部2と内郭部3に設ける観察窓12の場所については、該内郭部3の外表面上には迷路が表示されるため、移動子4の移動を妨げないよう迷路のコースの中に区切りをつけて設けたり、迷路のコースの中にむしろ無作為に設置して移動子の進路を塞ぐ構成にする等自由であり、さらに該観察窓12の形状や色なども同様に随意自由であるが、数や大きさについては、あくまでも内郭部3内部の暗さを損なわない範囲での設置が前提であり、そのバランスに留意する必要がある。
次に図6−3及び図6−4に示した実施例について説明すれば、図6−3は幾何学型の迷路を、図6−4はロードマップ型の迷路をそれぞれ表示し、2つの回転体21から構成した立体玩具の中空内部に、当該特典システムを形成した立体玩具である。その構成は、まず各々が迷路の一部を表示した2つの回転体21のそれぞれの外表面からの高さ方向に一定間隙を隔てて外郭部2を連結固設し、外郭部2を有する回転体21を形成し、その各々を水平回転自在に連結して、中空構成になる球体の立体玩具本体1を形成する。
この時、外郭部2の内表面と外表面及び内郭部3の外表面は、移動子4の移動を妨げないよう、それぞれの境界部においても連続したスムーズな表面を形成する。その上で、その中空になる内郭部3の内部に当該特典システムを形成し、迷路内に移動子4を具備して、図6−3は該移動子4を転動させながらゴールを目指すゲーム構成とし、図6−4は操作棒20の磁石で移動子4を吸着し、ゴールを目指すゲーム構成としたものである。
そこで、該迷路の、回転体21の境界部24上におけるコース転置の構成について述べれば、まず図6−3に部分拡大図で示したように、幾何学型の迷路においては、逸脱防止部20の配置構成によってコースを構成する迷路であるため、回転体の境界部24上についてのみ、該コースの幅1単位19として均一になるよう逸脱防止部20を配置していく。この構成がコース転置を可能とするものであるが、この時、境界部24に生じる迷路の切れ目が最小限に留まるよう留意して逸脱防止部20を配置する。
こうしてなる迷路の一部を表示した回転体21を1単位19回転する毎に、境界部24に係る双方の回転体21それぞれの逸脱防止部20の配置構成により、コースが塞がれたり、あるいは開かれたりして新たな迷路が形成される構成となっているが、遊戯者の興味を損なわないように、その都度少なくとも一箇所はコースが一致するように構成する。
なお、このコースが一致するとは、回転体の境界部24に対して垂直な方向に、一方の回転体21の表面から他方の回転体21の表面へ移動可能なコースを構成させることであり、さらに内郭部3の外表面とは外に面する表面のことである。なお回転体21からなる立体玩具本体1の全てに共通して、回転体21を回転させる時に、幼児や児童でも容易に回転させることができるよう、移動子4を吸着させて外郭部2の外表面上を移動する操作棒22の移動を損なわない逸脱防止部20の上や遊びの空間26の上などルートを辿る上で影響のない個所に、突起や指を掛ける窪み等の回転補助部を設ける構成としてもよい。
次に、図6−4の実施例に示した、コースと該コースに含まれる逸脱防止部20と遊びの空間26とで構成したロードマップ型迷路のコース転置の構成については、各々の回転体の境界部24上には、境界部24上に係る幅についてのみそれぞれを均一に構成した逸脱防止部20を含むコースの幅27と遊びの空間の幅28との合算幅を1単位19として配置し、回転体21を1単位19回転してコースを一致させる毎に新たな迷路が形成される構成となっている。
この場合も、幾何学型の迷路と同様に、境界部24で、隣り合う回転体21同士の迷路が連続して切れ目なく表示されるよう、境界部24に係る回転体21の先端部に、逸脱防止部20を含むコースの幅27と遊びの空間の幅26との合算幅1単位19を、回転体21先端部の許容限度ギリギリに配置する。また、図6−4に示したロードマップ型の迷路の場合などは、対象遊戯者である幼児や児童が飽きず楽しめるように、その都度少なくとも一箇所はコースが行き止まりにならず先へ繋がるように構成する。
また、中空に構成した立体玩具本体1の内郭部3を構成する各々の回転体21を水平回転自在に連結する該連結方法の実施可能な例を述べれば、まず第一には、全ての回転体21の外表面上側の縁同士を水平回転自在に咬み合わせる連結方法、また第二には、一方の回転体21の縁にバネやプランジャー等を備え、もう一方の回転体21の縁に、このバネやプランジャー等の形状と適合する連続した溝を備えて、双方を水平回転自在に、且つ1単位19毎にカチッと安定して止めることができる連結方法とがある。
また、上記バネやプランジャーを使用する場合、各々の回転体21同士が離れないように、一方の回転体21の先端部に、かぎ状の引っ掛け金具を、もう一方の回転体21の先端部に、該引っ掛け金具に適合する引っ掛け部を設けて連結したり、あるいは一方の回転体21の先端部に、頭部と首部を有する釘状の突起部を設け、もう一方の回転体21の先端部に、該突起部の頭部に適合する溝部を回転体21の全周を一周させて設け、この溝部に突起部の頭部を滑動可能に噛み込ませて回転体21同士を連結してもよく、こうした連結方法と上記バネやプランジャーを使用する方法とを併用することにより、回転体21同士の離脱を回避する方法を用いる。さらには他にも既存の技術で可能な方法、いかなる手段を用いてもよい。
さらにこの場合、同心円上に又はそれに略垂直方向に配置された逸脱防止部20からなる幾何学型の迷路や、コースと遊びの空間26からなるロードマップ型の迷路を表示したコース転置が可能な迷路全てに共通して、例えば後述の図6−6と図6−7に示したように6個の回転体21で構成し、5箇所の境界部24を有する立体玩具の場合などや、あるいは4個や3個等何個の回転体21からなる立体玩具本体1においても、各々の境界部24が各々の1単位19幅を有していればよく、全ての境界部24に係る幅や、境界部24以外の他の部分のコースの幅や遊びの空間26の幅を等しくする必要はない。
次に、図6−5に示した実施例について、これも同様に2個の回転体21から球体を形成し、その境界部24上に、該境界部24上のみ均一に構成したコースの幅1単位19と逸脱防止部20を有している立体玩具本体1の斜視図である。移動子4を、立体玩具本体1の外部に具備した操作棒22の磁石で、外郭部2の外側から吸着しゴールを目指すゲーム構成とし、内郭部3の内部に当該特典システムを形成したものである。操作棒22を使用するゲーム構成であるため、落下孔8の一部に落下補助壁23を備えている。
さらに、次の図6−6と図6−7に示した実施例について述べれば、これはいずれも6個の回転体21から球体を形成し、内郭部3の内部に当該特典システムを形成している立体玩具本体1の斜視図であるが、それぞれ内郭部3の外表面に、図6−6は幾何学型の迷路を表示し、外郭部2の外側に操作棒22を具備するゲーム構成とし、また図6−7はロードマップ型の迷路を表示して、迷路内の移動子4を転動させながらゴールを目指すゲーム構成としたものである。
幾何学迷路を表示している図6−6は、回転体の境界部24に、境界部24に係る逸脱防止部20と境界部24上のみそれぞれの幅を均一に構成したコースの幅を1単位19として有し、またロードマップ型迷路を表示した図6−7においては、回転体の境界部24に、境界部24上のみそれぞれの幅を均一に構成した深さを有する逸脱防止部20を含むコースの幅27と遊びの空間の幅28との合算幅を1単位19として有している。
なお、回転体21からなる立体玩具本体1の形状は、球体以外の楕円体や卵型やカプセル型からなる立体等でもよく、また、電球型やひょうたん型などのような一部に平面部を有する立体であっても、該平面部と迷路面との接面部に形成された角度に、移動子4の移動に支障を来さないための対策を講じ、該部をスタート地点5やゴール地点6や迷路の一部として取り込むことも可能で、また、その内部に当該特典システムを形成できればよい。
また、その立体を何個の回転体21で構成するか等は随意自由である。さらに外郭部2はプラスチックやアクリル等硬性透明性を有する部材を用い、また、内郭部3を構成する回転体21は、プラスチックやアクリルや木部材や強化紙等、不透明性を有して内部を中空に構成できるものであればよく、また、回転体21と外郭部2を連結固設する手段も、支柱を設けたり逸脱防止部20の上面を外郭部2の内壁に固設したり等、又は既存する如何なる技術を用いてもよい。
さらに、内郭部3の外表面上に表示する迷路の種類は、幾何学型の迷路やロードマップ型の迷路以外の、イラスト迷路、動物園迷路、水族館迷路、キャラクター等が登場するストーリー性を有する迷路、コースが電車の線路で表された線路迷路や、複雑に絡み合った線で構成された迷路など、またコース転置式を用いない迷路構成であれば、球体を地球として表し、世界の国々の主要都市を陸路や空路や航路などで繋ぎ、何ヶ所かのトランジット個所を設け該個所で移動手段を乗り換えできる迷路とするなど自由である。
また、コース転置式の迷路とする場合は、回転体の境界部24において1単位19を構成できる迷路であれば、それぞれのテーマ性によって如何なる迷路としてもよく、さらには、移動子4に磁石を備え、操作棒22の先端とコースに鉄等の強磁性の部材を用い、遊びの空間26と逸脱防止部20をプラスチック等の非磁性の部材を用いて構成した迷路も可能である。
また、ロードマップ型迷路の遊びの空間26とは、コース以外の空間を意味するものであり、逸脱防止部20によって隔てられ移動子4が侵入できない空間のことである。従って、この遊びの空間26は、あらゆるテーマ性を有する迷路の構成によって、例えば線路迷路であればこの遊びの空間26に駅や街や山河の地形などを表すことができ、動物園迷路などであればコースを動物園内の道とし、該遊びの空間26を様々な動物の飼養スペースや檻とするなど、自由に構成することができる。
また移動子4を転動させるゲーム構成とする場合、該移動子4が移動するコースを立体交差させてもよく、さらに迷路内に具備される移動子4も、表示される迷路のテーマ性に合わせて、これに彩色や模様を施したり、男の子や女の子の形にしたり、キャラクターや車や動物や電車の形や、またこの電車を複数車両繋げたり、上記のテーマ性を持った単体の移動子を複数個繋げるなど、内郭部3の外表面や迷路内と、内郭部内部のチューブスライダー9の中をスムーズに移動でき、その内部や外部に暗闇に反応して発光する構成を施せるものであればよく、また操作棒22を具備する構成に於いて併用する場合は、少なくともその一部に磁石に吸着される金属を備えていれば、その形状形態は自由である。
さらに逸脱防止部20の構成に於いても、壁や溝壁の他にも既存の如何なる方法を用いてもよく、また様々な阻害物等を用いコースを塞いで行き止まりにするなど、逸脱防止部20の用途に適っていれば、それぞれのテーマ性や企画に沿って構成するものとし、その形状形態は随意自由である。なお、操作棒22を用いるゲームとする場合の該操作棒22について、立体玩具本体1を支持する支持体30を付属する場合は、この支持体30の内部に収納する等、あるいは支持体30の何れかに紐等で繋ぎ止める構成としてもよい。
次に図7においては、これは請求項9又は10に記載の障害物についての実施例を示したものであるが、まずくぐり部17について述べれば、形状安定性を有する部材で、移動子4が通り抜け可能な直径と形状を有するくぐり部17として輪を形成し、単体あるいは図7に示したように複数並べて迷路のコース上に設置したものである。操作棒22を用いるゲーム構成の場合は、該くぐり部17を通り抜ける間も操作棒22に吸着されている磁気が遮断されないよう、くぐり部17の上部を外郭部2の内側壁面に接するように、また該接触部におけるくぐり部17の厚みも、磁気を遮断しない厚みに成型して設置する。
なお、該くぐり部17と以下のトンネルやネットのトンネルなどの覆い18の全てに共通して、透磁性を有する部材及び素材を使用するものであり、また、該くぐり部17は、移動子4の通り抜けが可能な楕円形や卵型や、さらに下部は星型や花形や角ばった形状などでも、その上部における外郭部2の内側壁面との接触部で、磁気が遮断されないよう、該壁面の曲面形状と適合するよう成形して設置すればよい。
次に図7に実施例を示したトンネルやネットのトンネルなどの覆い18について説明すれば、まず形状安定性を有する部材からなり、出入口部が2以上ある覆い18としてのトンネルを、長短直曲様々に迷路のコースに配するものである。不透明、透明、あるいは透磁性を有する如何なる部材を用いた構成も自由であるが、操作棒22を用いるゲーム構成の場合は、移動子4が該覆い18を通過する間も操作棒に吸着されている磁気が遮断されないよう、該覆い18の上部は外郭部2の内側壁面に接するように成形し設置する。
さらに次の覆い18としてのネットのトンネルについての実施例を述べると、これは操作棒22を用いるゲーム時のみの構成となるが、図7に示したように、出入口部は形状安定性を有する部材を、また中間部は柔軟性を有するネット素材を用い、少なくともこの出入口上部は外郭部2の内側壁面に接するように設置するが、中間部については磁力が到達さえすればよい。なおくぐり部17と覆い18はロードマップ型の迷路のみならず、幾何学迷路や他の迷路への適用も可能である。さらに該覆い18は、トンネルやネットのトンネルだけでなく前記条件を満たした如何なる形状形態からなる構成としてもよい。
また、図8に示した実施例について述べれば、外郭部2を有する立体玩具本体1に自立性を持たせるために、内郭部3と外郭部2との少なくとも各々一方の極部を平面成形し、該平面部29を底面部として載置するものであるが、この場合の迷路構成は、底面部とする該平面部29と迷路面との接面部に形成される角度に緩やかな丸みを付ける等、移動子4の移動に支障を来さないための対策を講じ、該平面部29をスタート地点5としたり、迷路に取り込む等して、内郭部3の内部に当該ゴール到達時の特典システムを形成する。
次の図9に示した実施例については、立体玩具本体1が有する凸形状に対応した凹形状の受け部31を有する台座等の支持体30を設けて、該支持体30に立体玩具本体1を載置するものである。この台座等の支持体30の形状は、立体玩具本体1の内郭部3の外表面に表示された迷路等のレイアウトを遊戯者が見渡すことができるよう、支持体30の前面部に立体玩具本体1の形状に沿った湾曲部32を形成し、さらに凹形状の受け部31は、凸形状にある立体玩具本体1がすっぽりと収まり、中で滑らかに回転できるように摩擦抵抗を低く抑えて形成する。
なお、この支持体30は、立体玩具本体1が有する凸形状に対応した凹形状の受け部31を有するものであれば、お椀型や動物型やキャラクターや車等を模した形や、丸型や星型やハート形や花形等、また、立体玩具本体1が有するテーマ性に合わせた形にしたり、彩色や模様を施したりなど、その形状形態は随意自由である。
また図10に示した実施例においては、立体玩具本体1の内郭部3に、その外表面上に立体玩具本体1が有する迷路の一部を表示した突起部33を取り付けたものである。これには三種類あり、まず一種類目の突起部33については、単体からなって内郭部との連結部36を固設するものである。該突起部33はその全体形状から連結部36に至るまで水平回転する個所は一つもないため、その形状は外表面に移動子4の移動が可能な構成を施した立方体や多角形や左右非対称な立体など自由であり、内郭部3とその外郭部2及び該突起部33とその外郭部2の各々を連結部36において固設して設置するものである。
次に二種類目の突起部33については、全体形状は上記内容と同様であるが、該連結部36においてのみ両者の接面切り口が各々円形をなすように形成し、該連結部36で両者を水平回転自在に連結するものである。さらに三種類目のものとしては、各々の水平断面形状が円形をなして同軸状になる基部回転体35と1個又は複数の突起部回転体34から構成する突起部33である。これについても二種類目と同様に、内郭部と基部回転体との連結部37において水平回転自在に連結する。従って、当該連結部37と基部回転体と突起部回転体の境界部38と各々の突起部回転体同士の境界部39の全てにおいて水平回転自在になるものである。
これ等3種類からなる突起部33を、構成により用いる突起部33の種類やその数や形や大きさなどを随意自由に設定し内郭部3の一部あるいは複数部に取り付ける。なお、基部回転体35と突起部回転体34からなる突起部33を、内郭部と基部回転体との連結部37で固設する構成としてもよい。
そこで改めて図10の実施例については、球体からなる内郭部3の南極部側にスタート地点5を、北極部側にゴール地点6を設け、ゴール地点6の両サイドに、その連結部36で固設する構成の単体からなる突起部33を1個と、基部回転体35と突起部回転体34からなり連結部37において水平回転自在に連結する突起部33を1個、各々耳のように取り付け動物の顔を模して形成した立体玩具本体1の内部に特典システムを設置したものである。
さらに図11に示した実施例においては、立体玩具本体1の内郭部3を構成している3個の回転体21のゴール地点6を有する回転体21に、単体からなり連結部40において固設する突起部33を1個と、基部回転体35と2個の突起部回転体34からなり連結部41で水平回転自在に連結する突起部33を1個、その各々をやはり動物の耳ように取り付けたものである。まず、単体からなる突起部33については、北極部側の回転体21のゴール地点6の傍に、その外表面上に回転体21が有する迷路の一部を表示した該突起部33を連結部40で固設して取り付ける。
次に、基部回転体35と2個の突起部回転体34からなる突起部33を、ゴール地点6をはさんで先に取り付けた突起部33の反対側に、回転体と基部回転体の連結部41で水平回転自在になるよう連結し、それぞれを動物の耳のように取り付けた立体玩具本体1の内部に特典システムを設置したものである。なお該突起部33の内部は、この本体である立体玩具本体1の内部に設置する特典システムの構成によって、突起部33の内部を補助的に使用するか否かで中空中実または他の利用等何れでもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明した。
1 立体玩具本体
2 外郭部
3 内郭部
4 移動子
5 スタート地点
6 ゴール地点
7 蓄光塗料層
8 落下孔
9 チューブスライダー
10 出口孔
11 光侵入防止部
12 観察窓
13 透明板
14 凸レンズ
15 小孔
16 暗色層
17 くぐり部
18 覆い
19 1単位(境界部に係るコースの幅、あるいは逸脱防止部を含むコースの幅と遊びの空間の幅を加えた合算幅)
20 逸脱防止部
21 回転体
22 操作棒
23 落下補助壁
24 回転体の境界部
25 外郭部の境界部
26 遊びの空間
27 回転体の境界部上に係る逸脱防止部を含むコースの幅
28 回転体の境界部上に係る遊びの空間の幅
29 平面部
30 支持体
31 受け部
32 湾曲部
33 突起部
34 突起部回転体
35 基部回転体
36 内郭部と突起部の境界部及び連結部
37 内郭部と基部回転体の境界部及び連結部
38 基部回転体と突起部回転体の境界部
39 突起部回転体の境界部
40 回転体と突起部の境界部及び連結部
41 回転体と基部回転体の境界部及び連結部

Claims (14)

  1. 外郭部と内郭部とを有する立体玩具本体において、前記内郭部内部に前記内郭部の外表面上を移動する移動子がゴール地点に到達した時の特典システムを有する立体玩具であって、
    前記立体玩具本体は、
    硬性不透明性を有し中空構成になる前記内郭部と、
    硬性透明性を有し前記内郭部の外表面から垂直方向に一定間隙を隔てて連結固設された前記外郭部と、
    前記内郭部の外表面上に、スタート地点から前記ゴール地点を目指して転動する前記移動子とを有し、
    前記ゴール地点は、一部に前記移動子を落下させるための落下孔を有して、
    前記落下孔は、前記内郭部の中空内部に設けられ透明性を有して曲がりくねった形状をなすチューブスライダーの片端部に連結され、
    前記チューブスライダーの他片端部は、前記スタート地点の一部に設けられた出口孔に連結され、
    前記外郭部と前記内郭部は、一箇所又は複数個所に、透明板が嵌入された観察窓を有し、
    前記移動子は、前記観察窓から観察可能な光を発していることを特徴としている、立体玩具。
  2. 前記外郭部と前記内郭部の少なくとも一方の前記観察窓には、適正な焦点距離を有する凸レンズが嵌入されていることを特徴としている、
    請求項1に記載の立体玩具。
  3. 前記チューブスライダーは、前記チューブスライダーの長手方向両端開口部に設けられ軟性不透明性を有して前記移動子の通行を可能に嵌着された光侵入防止部を有していることを特徴としている、
    請求項1又は2に記載の立体玩具。
  4. 前記内郭部は、内部に複数の前記チューブスライダーを有し、前記ゴール地点は、複数の前記落下孔を有して、複数の前記落下孔は、各々が前記チューブスライダーの片端部に連結され、各々の前記チューブスライダーの他片端部は、前記スタート地点に設けられた複数の前記出口孔に各々連結されていることを特徴としている、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の立体玩具。
  5. 前記内郭部は、内側壁面に暗色層を有し、前記内郭部は、前記壁面と前記暗色層が貫通されてなる無数の小孔を有していることを特徴としている、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の立体玩具。
  6. 前記立体玩具本体は、
    前記外郭部の外部に、端部に磁石を備えた操作棒と、
    前記内郭部の外表面上に、一部に磁石に吸着される金属を備えた前記移動子とを具備し、前記操作棒で前記外郭部の外部から前記移動子を吸着して前記スタート地点から前記ゴール地点へ向けて移動させるゲームを備え、
    前記落下孔は、一部に前記移動子の落下を補助する落下補助壁を有していることを特徴としている、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の立体玩具。
  7. 前記立体玩具本体は、前記内郭部の外表面上に、
    前記移動子が逸脱しないための高さを有する逸脱防止部が同心円上とそれに略垂直方向に配置されてコースが構成された迷路、又は、前記移動子が逸脱しないための高さ又は深さを有する逸脱防止部を含むコースと前記コース以外の遊びの空間とで構成された迷路の、何れかの迷路を有していることを特徴としている、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の立体玩具。
  8. 前記立体玩具本体は、
    水平断面形状が円形をなす同軸状の複数の回転体からなる前記内郭部と、各々の前記回転体の迷路面からの高さ方向に一定間隙を隔てて連結固設された前記外郭部とを有し、
    前記内郭部は、前記回転体の境界部で分割され連続する外表面を有し、
    前記外郭部は、前記回転体が有する前記外郭部の境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなり、
    前記回転体の各々の外表面上には、前記逸脱防止部が同心円上とそれに略垂直方向に配置されてコースが構成された迷路、又は前記逸脱防止部を含む前記コースと前記遊びの空間とで構成された迷路の何れかの一部が表示され、
    前記回転体の境界部上には、前記逸脱防止部と前記境界部上のみそれぞれの幅が均一に構成された前記コースの幅1単位との各々、又は前記境界部上のみそれぞれの幅が均一に構成された前記逸脱防止部を含む前記コースの幅と前記遊びの空間の幅との合算幅を1単位として有し、
    前記境界部で前記回転体を前記1単位回転させる毎に新たな迷路のコースが形成され、少なくとも一箇所は前記コースが一致するように構成された迷路を有していることを特徴としている、
    請求項7に記載の立体玩具。
  9. 前記迷路のコースは、一部か複数部に前記移動子の移動に障害となる障害物を有し、
    前記障害物は、前記移動子が通り抜け可能なくぐり部であって、
    前記くぐり部は、形状安定性を有し、前記操作棒を具備するゲームにおいて、前記くぐり部は、透磁性を有して、前記くぐり部の上部が前記外郭部の内側壁面に接するように構成されていることを特徴としている、
    請求項7又は8に記載の立体玩具。
  10. 前記障害物は、前記移動子が通り抜け可能な覆いであって、
    前記覆いは、2以上の形状安定性を有する出入口部と、硬性又は軟性を有する中間部とから構成され、
    前記操作棒を具備するゲームにおいて、前記覆いは、透磁性を有し、前記出入口部と前記中間部の上部又は少なくとも前記出入口部の上部が前記外郭部の内側壁面に接するように構成されていることを特徴としている、
    請求項9に記載の立体玩具。
  11. 前記立体玩具本体は、
    前記外郭部と前記内郭部の少なくとも各々一方の極部が平面部を有し、前記平面部を底面部として載置させたことを特徴としている、
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の立体玩具。
  12. 前記立体玩具本体は、
    前記立体玩具本体を回転自在に保持する支持体を有していることを特徴としている、
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の立体玩具。
  13. 前記立体玩具本体は、
    前記内郭部の外表面上に、単数あるいは複数の突起部を有し、
    前記突起部は、
    単体からなって前記外郭部を有し、
    前記内郭部との連結部において固設されてなるもの、
    又は、単体からなって前記外郭部を有し、
    前記内郭部との連結部における前記突起部の水平断面形状が円形をなし、前記内郭部との連結部において前記内郭部と水平回転自在に連結されてなるもの、
    又は、水平断面形状が円形をなす同軸状の基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなり、前記基部回転体と各々の突起部回転体は各々が前記外郭部を有し、前記内郭部と前記基部回転体との連結部及び各々の前記突起部回転体が水平回転自在に連結されてなるものであって、
    前記突起部及び前記基部回転体及び前記突起部回転体は、その外表面上に前記内郭部の外表面が有する迷路の一部を表示し、
    前記内郭部と前記突起部及び前記内郭部と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する外表面を有し、
    前記内郭部と前記突起部及び前記内郭部と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々が有する前記外郭部の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなることを特徴としている、
    請求項7に記載の立体玩具。
  14. 単数または複数の前記回転体は、その外表面上に単数又は複数の突起部を有し、
    前記突起部は、
    単体からなって前記外郭部を有し、
    前記回転体との連結部において固設されてなるもの、
    又は、単体からなって前記外郭部を有し、
    前記内郭部との連結部における前記突起部の水平断面形状が円形をなし、前記内郭部との連結部において前記回転体と水平回転自在に連結されてなるもの、
    又は、水平断面形状が円形をなす同軸状の基部回転体と単数又は複数の突起部回転体からなり、前記基部回転体と各々の突起部回転体は各々が前記外郭部を有し、前記回転体と前記基部回転体との連結部及び各々の前記突起部回転体が水平回転自在に連結されてなるものであって、
    前記突起部及び前記基部回転体及び各々の前記突起部回転体は、その外表面上に前記回転体の外表面が有する迷路の一部を表示し、
    前記回転体と前記突起部及び前記回転体と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する外表面を有し、
    前記回転体と前記突起部及び前記回転体と前記基部回転体及び前記基部回転体と前記突起部回転体及び前記突起部回転体同士の各々が有する前記外郭部の境界部は、各々の前記境界部で分割され連続する内表面及び外表面を有してなることを特徴としている、
    請求項8又は13に記載の立体玩具。
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