JP2019180606A - 高周波処置具 - Google Patents

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渉 大塚
Wataru Otsuka
渉 大塚
秀昭 浅井
Hideaki Asai
秀昭 浅井
綱士 渋谷
Tsunashi Shibuya
綱士 渋谷
池田昌夫
Masao Ikeda
昌夫 池田
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Abstract

【課題】長さの異なる生体組織に対する焼灼を効果的に行うことが可能な高周波処置具を提供する。【解決手段】高周波処置具1は、エネルギー制御装置Cから供給された高周波エネルギーにより、高周波電流が印加される電極部3と、電極部3の少なくとも一部の外周を覆うことが可能な外筒4と、電極部3と外筒4とを相対的に進退移動させるスライダ8と、を備える。スライダ8によって、外筒4の先端から露出する電極部3の長さが可変となり、生体組織の焼灼範囲が変更される。【選択図】図1

Description

本発明は、生体組織の焼灼に用いられる高周波処置具に関する。
胆管、膵管又は心臓の室等に形成された生体組織を焼灼するため、高周波処置具が用いられることがある。高周波処置具としては、モノポーラ電極や、バイポーラ電極を備えるアブレーションカテーテルがある。
例えば、特許文献1には、電流が集中するホットスポットが生じやすい電極の部位に、絶縁キャップが取り付けられたRFアブレーションカテーテルが開示されている。このRFアブレーションカテーテルは、絶縁キャップによって、大きな電流が生体組織に流れることを防止するというものである。
国際公開第2002/060332号
焼灼処置は、複数箇所の生体組織に対して行われることがある。この場合に、各生体組織の長さが異なる場合には、各生体組織の長さに応じた範囲内に高周波電流を流すことが求められる。
しかしながら、特許文献1のRFアブレーションカテーテルにおいては、施術中に、電極の長さ(焼灼範囲)を変更することができなかった。このため、連続して生体組織に対して高周波電流を流すことができず、生体組織の一部を焼灼した後、位置をずらして再度焼灼するようにして複数回焼灼を繰り返す必要があった。
このため、手技時間が長くなり、医師・被検者の負担を軽減可能な高周波処置具が求められていた。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、長さの異なる生体組織に対する焼灼を効果的に行うことが可能な高周波処置具を提供するものである。
本発明の高周波処置具は、高周波電流が印加される電極部と、該電極部の外周を覆う外筒と、前記電極部と前記外筒とを相対的に進退移動させる操作部と、を備え、該操作部は、前記外筒の先端から露出する前記電極部の長さを可変にすることを特徴とする。
本発明の高周波処置具によれば、長さの異なる生体組織に対して高周波電流を好適に印加して、生体組織に対する焼灼を効果的に行うことができる。
本発明の実施形態に係る高周波処置具を示す模式図である。 シースの先端部を拡大して示す図であり、電極部の構成及び外筒の動作を説明する模式図である。 ロック機構を模式的に示す図であり、図1のIII-III断面を示す断面図である。 変形例に係るシースの先端部を拡大して示す図であり、スポンジ体を備えるシースの構成を示す模式図である。 その他の変形例に係るシースの先端部を拡大して示す図であり、弾性リングを備えるシースの構成示す模式図である。 その他の変形例に係るシースの先端部を拡大して示す図であり、通孔が形成された内筒及びマーカーを備えるシースの構成を示す模式図である。 その他の変形例に係る芯材の先端部を拡大して示す図であり、電極部を収容する凹部が形成された芯材の構成を示す模式図である。 その他の変形例に係る蛇行した形状の電極部を備える芯材の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<<概要>>
まず、本実施形態に係る高周波処置具1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る高周波処置具1を示す模式図、図2は、シースS1の先端部を拡大して示す図であり、電極部3の構成及び外筒4の動作を説明する模式図である。
図2、及び後述の図4〜図6においては、説明の便宜上、芯材及び電極を側面視、他の部材を断面視で示している。
なお、本明細書において「遠位側」とは、特に断りのない限り、高周波処置具1において、高周波処置具1の操作者から遠い側のことであり、先端側ともいう。また、「近位側」とは、特に断りのない限り、高周波処置具1において操作者に近い側のことであり、基端側ともいう。また、高周波処置具1の構成要素が遠位側に移動することを前進すると呼称し、逆に近位側に移動することを後退すると呼称する場合がある。
本実施形態に係る高周波処置具1は、高周波電流が印加される電極部3と、電極部3の外周を覆う外筒4と、電極部3と外筒4とを相対的に進退移動させる操作部(スライダ8)と、を備える。そして、操作部(スライダ8)は、外筒4の先端から露出する電極部3の長さを可変にすることを特徴とする。
「電極部3の外周を覆う外筒4」とは、電極部3の少なくとも一部の外周を覆うことが可能であることを意味する。
「相対的に進退移動させる」について、以下においては、外筒4を電極部3に対して進退移動させる例を説明するが、電極部3を外筒4に対して進退移動させる構成であってもよい。この場合、後述するスライダ8に基端部を接続される操作ワイヤ12は、その先端部を外筒4ではなく電極部3(電極部3が設けられた芯材2)に接続されていればよい。
「長さを可変にする」とは、スライダ8の操作により、電極部3と外筒4とを相対的に進退移動する結果、外筒4の先端から露出する電極部3の長さが可変となることを意味する。
上記構成によれば、外筒4の先端から露出する電極部3の長さを、生体組織の長さに応じた長さにすることができ、生体組織に対して高周波電流を好適に印加することができる。例えば、生体組織が複数ある場合、又はその長さが長い場合に、電極部3を各生体組織の長さに応じた長さにすることで、一回あたり約90秒かかる焼灼の回数を削減することができ、手技時間を短縮することができる。
<<構成>>
次に、高周波処置具1の構成の詳細について、図1及び図2に加え、図3を主に参照して説明する。図3は、ロック機構(ロック部材9)を模式的に示す図であり、図1のIII-III断面を示す断面図である。
本実施形態に係る高周波処置具1は、シースS1と、操作本体6と、この操作本体6に取り付けられたスライダ8と、を主に備える。
<シース>
本実施形態に係るシースS1は、不図示の内視鏡のチャンネル内に通されて、体内に挿入されるものであり、図1及び図2に示すように、芯材2、電極部3、この電極部3に接続されて外筒4内を通るリード線10a、10b、外筒4及び保護チューブ5を備える。シースS1は、約1500〜2000mmの長さで形成されている。
<芯材>
芯材2は、棒状に形成されてその外周面上に電極部3が配置されており、操作本体6の先端部に基端を固定されて、湾曲可能に構成されている。
<電極部>
電極部3は、図2に示すように、薄膜状に形成されており、一筆書き形状の少なくとも一対のパターン電極(第1電極部3a、第2電極部3b)を含む。電極部3は、一対のパターン電極(第1電極部3a、第2電極部3b)同士の間に高周波電流が印加されるバイポーラ型電極である。
なお、本発明は、バイポーラ電極を備えるものに限定されず、モノポーラ電極を備えるものであってもよい。しかし、電極部3がバイポーラ型電極であることで、病変領域に対する焼灼領域を、対極板によって広範囲に電流が流れるモノポーラ電極よりも設定しやすくなる。
第1電極部3aは、エネルギー制御装置Cからリード線10aを介して供給される高周波電気エネルギーにより、第1の電位を有することとなる。
第2電極部3bは、エネルギー制御装置Cからリード線10bを介して供給される高周波電気エネルギーにより、第1の電位と異なる第2の電位を有することとなる。
これにより、第1電極部3aと第2電極部3bとの間に高周波電圧が印加される。そして、第1電極部3aと第2電極部3bとの間に高周波電圧が印加されることにより、第1電極部3aと第2電極部3bとの間に高周波電流が流れることとなる。
少なくとも一対のパターン電極(第1電極部3a、第2電極部3b)は、それぞれ螺旋状に形成されており、互いに平行に配置されている。パターン電極(第1電極部3a、第2電極部3b)が螺旋状に形成されて平行に配置されていることで、生体組織に対して高周波電流を均等に印加しやすい。
電極部3(第1電極部3a、第2電極部3b)は、導電性ペースト(液)を芯材2にスクリーン印刷することによって形成されるものであってもよい。または、電極部3は、芯材2の先端の外周に導電性リボンをらせん状に巻いて接着することによって形成されるものであってもよい。このように導電性ペースト又は導電性リボンによって形成されるものであれば、電極部3(第1電極部3a、第2電極部3b)を薄膜状に形成することができる。
電極部3が薄膜状に形成されていることで、電極部3とこれを覆う外筒4の内周面との間でガタツキが生じることを抑制できる。
第1電極部3a、第2電極部3bの材質としては、生体適合性の観点からステンレスを採用してもよく、上記のように薄膜に形成する場合には、通電による高抵抗化を防ぐため、金や銀等の高導電材料を採用してもよい。
また、電極部3の長さは、100mm以上であり、後述する外筒4よりも先端側に露出する電極部3の長さは、後述するスライダ8による操作によって外筒4が変位することによって、少なくとも25mm〜100mmの範囲で可変である。
電極部3の長さが100mm以上で、露出長さが25mm〜100mmであることで、露出する電極部3の長さを、胆管、膵管に現れる生体組織の焼灼に好適な長さにすることができる。
<外筒>
外筒4は、電極部3の露出幅(焼灼長さ)を調整するためのものであり、電極部3が設けられた芯材2に挿通されており、この芯材2に対して相対的に軸線方向に摺動可能に構成されている。
本実施形態に係る外筒4の近位端部は、保護チューブ5の内部において、操作ワイヤ12の遠位端部に接続されている。詳細については後述するが、外筒4は、後述するスライダ8の移動に応じて、前後に進退移動することになる。
<防水構造>
高周波処置具1は、外筒4と電極部3(芯材2)との間に液体が浸入することを抑制する防水構造を備える。「浸入することを抑制する防水構造」とは、外筒4と電極部3(芯材2)との間を密閉(略密閉を含む)した構造、外筒4と電極部3(芯材2)との間に空間を形成しない構造、あるいは、外筒4と電極部3が直接密着、又は他の部材が配設されることによって、当該空間が形成されない構造をいう。
本実施形態に係る防水構造は、図2に示すように、外筒4の内周面と電極部3(芯材2)の外周面との間に配置された環状の防水パッキン11である。防水パッキン11は、外筒4の遠位端の近傍に設けられ、断面円弧状の溝であり環状に形成された座面4aに係合して取り付けられている。
高周波処置具1は、防水構造を備えることにより、外筒4と電極部3との間の液体の浸入を抑制することで、高周波電流の導通領域を、電極部3における外筒4からの露出領域に制限することができ、生体組織近傍のみを局所的に焼灼することができる。特に、環状の防水パッキン11により、外筒4内への液体の浸入を好適に抑制することができる。
<操作部>
操作部(スライダ8)は、図1に示すように、シースS1の外筒4と操作ワイヤ12を介して接続されており、外筒4を芯材2に対して摺動させ、芯材2の先端部に設けられた電極部3の露出長さ(焼灼長さ)を調整するものである。
具体的には、スライダ8は、長尺に形成された操作本体6に対して摺動可能に取り付けられたスライダ本体8aと、このスライダ本体8aの幅方向両側に固定された一対の指掛けリング8bと、から構成されている。
操作本体6は、図1及び図3に示すように、外方に開放されたスリット6aと、内部に中空空間6dと、を有し、中空空間6dに通された操作ワイヤ12を摺動可能に支持している。また、操作本体6の側面からリード線10a、10bが突出しており、エネルギー制御装置Cと接続されている。
スライダ本体8aには、スライダ8の摺動をロック及びロック解除可能なロック部材9が取り付けられている。ロック部材9の詳細については後述する。
操作本体6の基端には、スライダ8を操作本体6に対して相対的に移動させる際に、操作者が指を掛ける指掛けリング7が固定されている。
具体的には、操作者は、電極部3の外筒4からの露出長さを調整する際には、指掛けリング7に例えば親指を掛けつつ、中指及び人差し指を一対の指掛けリング8bに掛けて、指掛けリング8bを相対的に操作本体6の軸線方向に移動させる。スライダ8の移動に応じて、スライダ8に接続された操作ワイヤ12が外筒4を押し引きすることにより、操作ワイヤ12に接続された外筒4が、操作本体6に固定された芯材2に対して、前後に進退移動することになる。このようにして電極部3による焼灼長さは、約25〜100mmの間で調整されることになる。
<ロック機構>
高周波処置具1は、図3に示すように、外筒4と電極部3(芯材2)との相対移動を規制するロック機構(ロック部材9)を備える。
ロック部材9は、スライダ本体8aに設けられたねじ穴8cに螺合するねじ部9aを備える。ロック部材9をねじ穴8cにねじ込むことにより、ロック部材9の先端部が操作本体6の底壁6cに当接する。この状態からロック部材9を更にねじ込むことにより、ねじ部9aからねじ穴8cのねじ山部分に荷重が加わり、スライダ本体8aに上向きの荷重が加わることになる。
そして、スライダ本体8aの一部が操作本体6の上壁6bの下面に当接して押圧する状態となることで、スライダ本体8aに上下方向から荷重が加わることになる。このため、スライダ本体8aは、その移動を制限されることとなり、スライダ本体8aに接続された操作ワイヤ12を介して外筒4の移動も制限されることになる。
高周波処置具1は、ロック機構(ロック部材9)を備えることで、焼灼対象の生体組織の長さに外筒4からの電極部3の露出長さが適合する状態にした後に、その状態を保持することができる。このため、当該露出長さを設定した後、高周波処置具1を動作させたときに不意に露出長さが変わることを防止できる。
なお、上記のロック部材9をねじ穴8cにねじ込む構成はロック機構の一例であり、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
ロック機構としては、外筒4と電極部3(芯材2)との相対的な移動を制限できればよく、例えば、操作本体6に穴部を設け、スライダ8に係合しつつ、操作本体6の穴部に係合可能な係合部材を設けるようにしてもよい。また、スライダ8の移動を制限することで、外筒4の移動を制限するという間接的な方法ではなく、外筒4と芯材2との相対移動を直接的に規制するようなものであってもよい。
<制御部>
エネルギー制御装置Cは、リード線10a、10bに高周波電気エネルギーを供給するものとして説明した。エネルギー制御装置Cは、高周波電流の出力を制御する出力制御部としての機能を有していてもよい。そして、出力制御部(エネルギー制御装置C)は、外筒4よりも先端側に露出する電極部3の長さが第1長さのときの出力よりも、第1長さよりも長い第2長さのときの出力を大きくするように制御すると好ましい。
このように、電極部3の露出長さに応じて高周波電流の出力(周波数か電流値のどちらか又は両方)を自動制御で増減することで、焼灼時間のバラツキを抑制して、施術を定時的に行い得ることで施術時間を短縮することができる。
<変形例>
次に、変形例に係るシースS2について図4を参照して説明する。図4は、変形例に係るシースS2の先端部を拡大して示す図であり、スポンジ体13を備えるシースS2の構成を示す模式図である。
シースS2の防水構造は、外筒4の先端側に隣接して配置された吸水体(スポンジ体13)である。具体的には、スポンジ体13は、例えばウレタン材により形成されており、外筒4の先端面に接着されて、芯材2及び電極部3の外周面に摺接可能に配設されている。
このような構成によれば、外筒4の先端でスポンジ体13によって吸水することができ、外筒4の内側に液体が浸入することを抑制することができる。また、仮に外筒4内に液体が浸入したとしても、外筒4とともにスポンジ体13を電極部3に対してスポンジ体13が浸入した液体に触れる位置まで後退移動させることで、スポンジ体13により液体を吸い取ることができる。
次に、その他の変形例に係るシースS3について図5を参照して説明する。図5は、その他の変形例に係るシースS3の先端部を拡大して示す図であり、弾性リング14を備えるシースS3の構成を示す模式図である。
本変形例に係るシースS3の防水構造は、外筒4の外周面上に設けられて外筒4を電極部3に対して押圧する弾性体(弾性リング14)である。
弾性リング14の内径は、自然状態において、外筒4の外径よりも小さい。そして、弾性リング14は、外筒4の先端部に、弾性的に拡径された状態で取り付けられている。外筒4の一部は、取り付けられた弾性リング14からの弾性力により、径方向内側に変形している。このように変形した外筒4の一部は、芯材2及び3の外周面に密着するようにして、当該一部よりも外筒4の内側の空間と、当該一部よりも外側の空間とを隔離している。
このように、弾性体(弾性リング14)による付勢力によって、外筒4を電極部3に密着させて、外筒4の内側であって、電極部3との密着部位よりも近位側に液体が浸水することを抑制できる。
次に、その他の変形例に係るシースS4について図6を参照して説明する。図6は、その他の変形例に係るシースS4の先端部を拡大して示す図であり、通孔22aが形成された内筒22及びマーカー23を備えるシースの構成を示す模式図である。
本変形例に係るシースS4の芯材は、先端開口した通孔22aが長さ方向に貫通形成された筒体(内筒22)である。
具体的には、内筒22は、軸線方向に両端部まで貫通した通孔22aを有する。
このように、芯材に通孔22aが形成されていることで、通孔22aを通して造影剤を流し込みX線撮影により生体組織の長さを確認した上で、電極部3の露出量を決定することができる。
また、外筒4の先端部には、X線不透過のマーカー23(リング)が装着されている。電極部3は金属材料から成り、X線不透過になるためX線造影下で観察される。一方、外筒4は樹脂製であり、X線を透過するためX線造影下で観察できない。このように、外筒4の先端にマーカー23があることで、体内(例えば、胆管や膵管)のどの位置に外筒4の先端が位置しているかわかる。つまり電極部3の外筒4からの露出長さがわかる。
また、通孔22aは、造影剤を流し込むための用途以外に、不図示のガイドワイヤを通す孔としても用いることができる。
例えば、生体組織である癌によって、胆管や大腸等に閉塞が生じることがある。閉塞を解消するための留置したステントに対して、更に癌が成長することによって生体組織を再閉塞させることがある。通孔22aを通るガイドワイヤを芯材2よりも先端側に突出させることで、このような場合の癌の狭窄長さを測定することができる。
例えば、胆管又は膵管内の狭窄を解消する際には、まず、不図示の内視鏡の先端を十二指腸の壁面にあてがう。次に、内視鏡のチャンネル内に本発明の高周波処置具1のシースS4を挿通し、十二指腸から胆管又は膵管内に挿入して進める。X線造影下で、内筒22の通孔22aを通じて造影剤を吐出する。造影剤の流れ方を観察し、胆管又は膵管内の狭窄の位置を確認する。内筒22の通孔22aから図示せぬガイドワイヤを突き出して前進/後退させ、ガイドワイヤの手応えから狭窄の長さを測定する。測定結果に応じて電極部3を外筒4から露出させる長さを決定する。外筒4と電極部3の相対移動をロック部材9によりロックする。電極部3の挿入深さを調整して高周波処置具1に位置合わせして、エネルギー制御装置Cから電極部3に高周波電気エネルギーを供給して狭窄している部位を焼灼する。
また、ガイドワイヤを通孔22aに通す構成においては、操作本体6にガイドワイヤ用の挿入口及びこの挿入口に連なる挿通孔を設けるようにして、当該挿入孔に通孔22aを連通させるようにすればよい。
次に、その他の変形例に係る芯材32について図7を参照して説明する。図7は、その他の変形例に係る芯材32の先端部を拡大して示す図であり、電極部33を収容する凹部32aが形成された芯材32の構成を示す模式図である。
本変形例に係る芯材32の外周面には、周囲よりも窪んで形成された凹部32aが形成されている。電極部33は、凹部32aに収容されており、電極部33の表面が芯材32の凹部32aの周囲と面一である。
具体的には、電極部33を構成する第1電極部33a及び第2電極部33bは螺旋状に芯材32の周囲に配設されている。そして、凹部32aは、第1電極部33aが収容されるものと、第2電極部33bが収容されるものの一対で構成されて、それぞれ芯材32の外周面に螺旋状に形成されている。
このような構成によれば、電極部33が大きな厚みを有するものであっても、厚み分が凹部32aに収容されることで、電極部33の表面と凹部32aの周囲とを面一にすることができる。このため、電極部33と外筒4の内周面との間でガタツキが生じることを抑制できる。
また、芯材32の軸線方向における電極部33を構成する第1電極部33a、第2電極部33bの位置ずれを、電極部33が凹部32aの側面に当接することで抑制できるため、高周波電流を長期間安定して出力することができる。
なお、図7では、凹部32aと電極部33の間に隙間があるが、例えばインサート成形や、化学エッチング、電気めっきによって凹部32a内に電極部33を形成する等によって、隙間が生じないようにすると、体液等が留まることを防止できるため好適である。
次に、その他の変形例に係る電極部43について図8を参照して説明する。図8は、その他の変形例に係る蛇行した形状の電極部43の構成を示す模式図である。
少なくとも一対のパターン電極(第1電極部43a、第2電極部43b)は、それぞれ蛇行して電極部43の長さ方向に延在しており、間隔を空けて互いに沿うように形成されている。「電極部43の長さ方向」とは、芯材2の軸線方向と一致する方向である。このように、第1電極部43a及び第2電極部43bが蛇行した形状を有していることで、直線的に延在するものと比較して、電極部43の範囲(電極部43の長さ方向に直交する方向における範囲)を広げることができる。
また、電極部43の範囲は蛇行の折り返し位置等のパターンで適宜設計できる。例えば、電極部43は、芯材2の略全周に亘って折り返して配設されていてもよい。
一方、本変形例に係る電極部43は、図8に示すように、芯材2の周面の半分よりも少ない範囲内で折り返して配設されている。このため、一度に広範囲に局所的に焼灼できる一方で、芯材2の周面における半分以上の範囲において電極部43の無い部分があることで、不用意な焼灼を防止できる。
上記実施形態においては、バイポーラ電極の例を示して説明した。バイポーラ電極であれば、電極同士の間に電流が流れるため狙いの施術部を焼灼できるため好適である。しかし、本発明は焼灼範囲を調整できるように外筒が動作できればよく、モノポーラ電極に適用してもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)高周波電流が印加される電極部と、
該電極部の外周を覆う外筒と、
前記電極部と前記外筒とを相対的に進退移動させる操作部と、を備え、
該操作部は、前記外筒の先端から露出する前記電極部の長さを可変にすることを特徴とする高周波処置具。
(2)前記外筒と前記電極部との間に液体が浸入することを抑制する防水構造を備える(1)に記載の高周波処置具。
(3)前記防水構造が、前記外筒の内周面と前記電極部の外周面との間に配置された環状の防水パッキンである(2)に記載の高周波処置具。
(4)前記防水構造が、前記外筒の先端側に隣接して配置された吸水体である(2)に記載の高周波処置具。
(5)前記防水構造が、前記外筒の外周面上に設けられて前記外筒を前記電極部に対して押圧する弾性体である(2)に記載の高周波処置具。
(6)前記外筒と前記電極部との相対移動を規制するロック機構を備える(1)から(5)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(7)芯材を更に備え、
前記電極部は、前記芯材の外周面上に配置されており、
前記芯材は、先端開口した通孔が長さ方向に貫通形成された筒体である(1)から(6)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(8)芯材を更に備え、
前記電極部は、前記芯材の外周面上に配置されており、薄膜状に形成されている(1)から(7)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(9)芯材を更に備え、
該芯材の外周面には、周囲よりも窪んで形成された凹部が形成されており、
前記電極部は、前記凹部に収容されており、
前記電極部の表面が前記芯材の前記凹部の周囲と面一である(1)から(8)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(10)前記高周波電流の出力を制御する出力制御部を更に備え、
該出力制御部は、前記外筒よりも先端側に露出する前記電極部の長さが第1長さのときの出力よりも、前記第1長さよりも長い第2長さのときの出力を大きくする(1)から(9)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(11)前記電極部の長さが100mm以上であり、かつ
前記外筒よりも先端側に露出する前記電極部の長さが少なくとも25mm〜100mmの範囲で可変である(1)から(10)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(12)前記電極部が、一筆書き形状の少なくとも一対のパターン電極を含み、前記一対のパターン電極同士の間に前記高周波電流が印加されるバイポーラ型電極である(1)から(11)のいずれか一項に記載の高周波処置具。
(13)前記少なくとも一対のパターン電極は、それぞれ蛇行して電極部の長さ方向に延在しており、間隔を空けて互いに沿うように形成されている(12)に記載の高周波処置具。
(14)前記少なくとも一対のパターン電極は、それぞれ螺旋状に形成されており、互いに平行に配置されている(12)に記載の高周波処置具。
1 高周波処置具
2 芯材
3 電極部
3a 第1電極部
3b 第2電極部
4 外筒
4a 座面
5 保護チューブ
6 操作本体
6a スリット
6b 上壁
6c 底壁
6d 中空空間
7 指掛けリング
8 スライダ(操作部)
8a スライダ本体
8b 指掛けリング
8c ねじ穴
9 ロック部材
9a ねじ部
10a、10b リード線
11 防水パッキン(防水構造)
12 操作ワイヤ
13 スポンジ体(吸水体、防水構造)
14 弾性リング(弾性体、防水構造)
22 内筒(芯材、筒体)
22a 通孔
23 マーカー
32 芯材
32a 凹部
33 電極部
33a 第1電極部
33b 第2電極部
43 電極部
43a 第1電極部
43b 第2電極部
C エネルギー制御装置(出力制御部)
S1、S2、S3、S4 シース

Claims (14)

  1. 高周波電流が印加される電極部と、
    該電極部の外周を覆う外筒と、
    前記電極部と前記外筒とを相対的に進退移動させる操作部と、を備え、
    該操作部は、前記外筒の先端から露出する前記電極部の長さを可変にすることを特徴とする高周波処置具。
  2. 前記外筒と前記電極部との間に液体が浸入することを抑制する防水構造を備える請求項1に記載の高周波処置具。
  3. 前記防水構造が、前記外筒の内周面と前記電極部の外周面との間に配置された環状の防水パッキンである請求項2に記載の高周波処置具。
  4. 前記防水構造が、前記外筒の先端側に隣接して配置された吸水体である請求項2に記載の高周波処置具。
  5. 前記防水構造が、前記外筒の外周面上に設けられて前記外筒を前記電極部に対して押圧する弾性体である請求項2に記載の高周波処置具。
  6. 前記外筒と前記電極部との相対移動を規制するロック機構を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  7. 芯材を更に備え、
    前記電極部は、前記芯材の外周面上に配置されており、
    前記芯材は、先端開口した通孔が長さ方向に貫通形成された筒体である請求項1から6のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  8. 芯材を更に備え、
    前記電極部は、前記芯材の外周面上に配置されており、薄膜状に形成されている請求項1から7のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  9. 芯材を更に備え、
    該芯材の外周面には、周囲よりも窪んで形成された凹部が形成されており、
    前記電極部は、前記凹部に収容されており、
    前記電極部の表面が前記芯材の前記凹部の周囲と面一である請求項1から8のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  10. 前記高周波電流の出力を制御する出力制御部を更に備え、
    該出力制御部は、前記外筒よりも先端側に露出する前記電極部の長さが第1長さのときの出力よりも、前記第1長さよりも長い第2長さのときの出力を大きくする請求項1から9のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  11. 前記電極部の長さが100mm以上であり、かつ
    前記外筒よりも先端側に露出する前記電極部の長さが少なくとも25mm〜100mmの範囲で可変である請求項1から10のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  12. 前記電極部が、一筆書き形状の少なくとも一対のパターン電極を含み、前記一対のパターン電極同士の間に前記高周波電流が印加されるバイポーラ型電極である請求項1から11のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  13. 前記少なくとも一対のパターン電極は、それぞれ蛇行して電極部の長さ方向に延在しており、間隔を空けて互いに沿うように形成されている請求項12に記載の高周波処置具。
  14. 前記少なくとも一対のパターン電極は、それぞれ螺旋状に形成されており、互いに平行に配置されている請求項12に記載の高周波処置具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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