JP2019180522A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、このような設定値を有するパチンコ機は、今後普及が期待されるパチンコ機であり、依然として遊技の意欲を高める観点において改良の余地がある。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
上記報知手段を制御する報知制御手段(第1副制御基板200)と、を備え、
遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで当該入賞口に対応する数の賞球を付与し、複数段階の設定値のうちの一の設定値が設定され、設定されている当該設定値に応じて賞球の付与に関する有利度が異なる遊技機であって、
上記設定値として第一の設定値(設定値3)が設定されている場合における抽選によって第一の事象(所定の事象)が発生する確率と、上記設定として上記第一の設定値よりも賞球の付与に関する有利度が低い第二の設定値(設定値1)が設定されている場合における抽選によって上記第一の事象が発生する確率とが異なり、
上記設定値として上記第一の設定値が設定されている場合における抽選によって上記第一の事象とは異なる第二の事象(別の事象)が発生する確率と、上記設定値として上記第二の設定値が設定されている場合における抽選によって上記第二の事象が発生する確率とが異なり、
上記報知制御手段は、上記第一の事象が発生した確率に関する報知、および上記第二の事象が発生した確率に関する報知のいずれか一方である所定の報知を実行させることが可能なものであり、
前記第一の事象が発生する可能性がある第一の期間は、前記第二の事象が発生する可能性がある第二の期間とは異なる期間であり、
前記所定の報知は、前記第一の期間および前記第二の期間の双方において少なくとも実行される報知であることを特徴とする遊技機。
なお、上述の効果を奏するにあたり、遊技機10が、上記事象(第一の事象および第二の事象)が発生する確率(設計値)を遊技者に認識させる必要は必ずしもない。
同様に、対応する期間についても、本実施形態のように主制御基板100によって管理される状態で定義される期間に限らず、所定の事象に対応する期間と別の事象に対応する期間が同一の制御基板によって管理される期間であれば、第1副制御基板200によって管理される状態で定義される期間としてもよい。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列における装飾図柄の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30秒)が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値であり、当該値は、後述する主制御基板モニタ97に表示される。
より具体的には、初回電源投入(RAM103のベース値に係る領域がクリアされた場合を含む)からアウト球数の60000区切りの区間でベース値を導出し、導出したベース値を次の区間に表示(例えば、アウト球数が60001〜120000の区間で導出したベース値を120001〜180000の区間で表示)する。そして、表示される値は、導出したベース値の整数部分(小数点第一位を四捨五入)である。
なお、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、設定値は、後述する設定変更手段177による設定変更処理によって変更可能であり、現在の設定値は、後述する設定確認手段178による設定確認処理において確認可能であり、設定変更処理および設定確認処理の詳細は、後述する。
なお、設定基板カバー44は、設定キースイッチ42を操作するために用いられる設定キー600が挿入されている状態では、閉鎖状態にならないように構成されている。
また、設定基板カバー44は、ヒンジ機構によって開閉可能に構成されているが、上下にスライドするスライド式のカバーであってもよい。
次に、図6(a)〜図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)〜図6(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の一部(全体の30%程度)が遮蔽されている状態が示されている。なお、当該状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功するか否かが報知される直前に、当該演出に成功する場合と当該演出に失敗する場合の双方で発生する状態である。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の全体が遮蔽されている状態が示されている。なお、当該状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功した場合に発生する状態である。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部の平面方向で互いに連動して動作する。
さらに、右下演出遮蔽体83dが有する凸部には、設定示唆ランプ84が配設されており、当該ランプは、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽した場合に全体が視認可能となるフルカラーLEDであり、詳細は後述するが、メイン表示部81が遮蔽された際に現在の設定値に基づいて決定された色に点灯する。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、または遊技可能状態)、設定中の設定値、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。さらに、主制御基板100は、設定基板41と電気的に接続されており、設定キースイッチ42、およびRAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像および音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
なお、設定示唆ランプ84は、演出遮蔽体83に配設されたフルカラーLEDであり、点灯時の色で現在の設定値を示唆するランプであり、当該ランプの詳細は後述する。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、演出遮蔽体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、必要に応じて、機能構成を説明する際に、図9〜図11参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
また、大当り遊技中に保留されている特図の作動保留情報であって、当該大当り遊技の終了後に使用される特図の作動保留情報(本実施形態のように優先変動を採用している場合には、特図2の保留に限る)を使用した場合の特図当否判定の結果が大当り(後述する確変大当りであることが好ましい)となることを、「保留連」と称する場合がある。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定は、後に実行される抽選の結果と同一の結果が導出される。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、普図高確中の特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定コマンドの送信を規制している。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、図9(a)〜図9(c)で示す抽選テーブル以外の抽選テーブルを含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」または「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。
図9(a)は、特図1および特図2で共通して用いられる特図当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該判定で用いられる乱数の範囲は、0〜65535である。そのため、大当りは、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には205/65536(約1/319.6)、現在の設定値が設定値2である場合には215/65536(約1/304.8)、現在の設定値が設定値3である場合には230/65536(約1/284.9)の確率で導出される。同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には445/65536(約1/147.2)、現在の設定値が設定値2である場合には467/65536(約1/140.3)、現在の設定値が設定値3である場合には500/65536(約1/131.0)の確率で大当りが導出される。
このように、本実施形態では、特図低確および特図高確のそれぞれにおいて、大当りが導出される確率は設定値ごとに異なり、いずれの設定値においても、特図低確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値が、特図高確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。そのため、特図高確は、特図低確よりも大当りが導出される確率が高く、特図低確よりも有利度が高い状態であると言える。なお、以降の説明を含め、分子を1とした場合の分母の値は、必ずしも遊技機10で導出される必要はない。
このように、本実施形態では、小当りが導出される確率は設定値ごとに異なり、いずれの設定値においても、特図低確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値が、小当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。同様に、特図高確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母が、小当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。
なお、上述の通り、分子を一とした場合の分母の値は、必ずしも遊技機10で導出される必要はない。
なお、これらの確率は、設定値ごとの大当り確率をすべて記載する必要はなく、例えば、特図低確における大当り確率を「1/284.9〜1/319.6」、特図高確における大当り確率を「1/147.2〜1/131.0」、小当り確率を「1/126.0〜1/112.9」と表示するように、設定値2の大当り確率を記載しないようにしてもよい。すなわち、最も高い確率と最も低い確率のみを記載するようにしてもよい。このようにすることで、確率の記載スペースを有効利用することができる。
特に、特図高確における大当り確率や小当り確率を記載せずに特図低確における大当り確率を記載する(特図低確における大当り確率のみを記載する)ようにしてもよく、この場合には、設定値ごとの特図低確における大当り確率をすべて記載してもよいし、一部(上述の最も高い確率と最も低い確率)を記載するようにしてもよい。いずれの場合であっても、特図高確における大当り確率や小当り確率よりも遊技者が最も関心を持つ特図低確における大当り確率を記載しつつも、特図高確に確率の記載スペースをより有効利用することができる。
また、これらの確率の記載は、メイン表示部81の表示に置き換えてもよく、この場合には、後述する履歴情報を表示可能な期間(例えば、図柄変動が実行されていない期間)に当該設計値を表示可能とすることが好ましい。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1では、大当りが導出された際に、50/100の確率(すべての設定値で同一)で図柄A、50/100の確率(すべての設定値で同一)で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が9であり、かつ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が8であり、かつ大当り遊技終了後に特図低確、普図高確(詳細は後述)となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において、図柄Bよりも有利な図柄であると言える。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、かつ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確、普図高確となる通常図柄である。よって、図柄bよりも図柄aの方が有利度が高くなると言える。
なお、本実施形態では、上述の特図停止図柄抽選と同様に、特図変動パターン導出状態および特図当否判定手段131の抽選結果が同一であれば、各特図変動パターンが導出される確率は、設定される設定値に関わらず一定となる。
また、特図変動パターン導出手段133は、決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率ではずれとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率ではずれとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536ではずれとなる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、普図に関する抽選(普図当否判定、普図停止図柄抽選、および普図変動パターン抽選)のいずれにおいても各抽選結果が導出される確率は、設定値に関わらず一定であり、普図に関する抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、および小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図10(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態A、特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態B、および特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態Cで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態A〜特図変動パターン導出状態C間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態Cにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再び特図変動パターン導出状態Cが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態Aの平均変動時間と特図変動パターン導出状態Cの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態Cの平均変動時間と特図変動パターン導出状態Bの差よりも大きい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態であり、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。なお、設定変更状態および設定確認状態の詳細は後述する。
なお、本実施形態におけるRAM異常チェックでは、ベース値に係る領域に対しても異常があるか否かが判断されるが、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
また、復帰状態設定処理では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、かつRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域がクリアされるが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、およびデバイスの初期設定が実行される。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始すること指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了すること指す。
また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域記憶させる処理、およびRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
なお、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態Aには通常モード、特図変動パターン導出状態Bには確変モード、特図変動パターン導出状態Cには低確時短モードが対応する。
演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態における演出ルートには、演出遮蔽体83を閉鎖するか否かによって特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出ルート(以下、「演出遮蔽体閉鎖演出ルート」と称する)が存在する。
この設定示唆演出をより具体的に説明すると、点灯色には、青色、緑色、赤色、虹色があり、当該点灯色の抽選の詳細を、図11を用いて説明する。なお、図11は、設定示唆演出の態様を決定する抽選で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、現在の設定値が設定値1である場合には、60/100(約1/1.6)の確率で青色となり、35/100(約1/2.8)の確率で緑色となり、5/100(1/20)の確率で赤色となり、虹色になることがない。同様に、現在の設定値が設定値2である場合には、20/100(1/5)の確率で青色となり、60/100(約1/1.6)の確率で緑色となり、20/100(1/5)の確率で赤色となり、虹色になることがない。現在の設定値が設定値3である場合には、15/100(約1/6.6)の確率で青色となり、20/100(1/5)の確率で緑色となり、55/100(約1/1.8)の確率で赤色となり、10/100(1/10)の確率で虹色となる。なお、これらの抽選は、後述する演出内容決定手段225によって実行される。
このように、演出遮蔽体閉鎖演出において、現在の設定値が設定値1である場合には設定示唆ランプ84が青色になる可能性が最も高く、現在の設定値が設定値2である場合には設定示唆ランプ84が緑色になる可能性が最も高く、現在の設定値が設定値3である場合には設定示唆ランプ84が赤色になる可能性が最も高くなり、設定示唆ランプ84の点灯色の任意の一の態様となる確率は少なくとも二つの設定値で異なる。そのため、設定示唆ランプ84の点灯によって遊技者に現在の設定値を推測させることができる。特に、虹色は、現在の設定値が設定値3である場合にのみ当選する可能性がある点灯色であり、設定示唆ランプ84の点灯色が虹色となった場合には、現在の設定値が設定値3であることを遊技者に特定させることができる。
なお、本実施形態における設定示唆演出の一の態様となる確率の分子を1とした場合の分母の値はいずれも、大当り(特図低確および特図高確のいずれも)が導出される確率の分子を1とした場合の分母の値や、小当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母値よりも小さくなっている。
また、上述の通り、本実施形態の設定示唆演出は、図柄変動が実行されている期間に実行される演出であり、当該期間に実行される演出であれば、設定示唆演出が実行される条件は、本実施形態の条件に限らず、種々の条件を採用してもよい。
なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一または複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出ルート決定手段222は、決定された演出ルートの各段階において、実行する演出の内容(演出パターン)を、当該演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、および数字の「7」を模した「7図柄」があり、以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
同様に、演出制御手段227は、小当り開始コマンドが送信された場合に、小当り遊技中であることを報知する小当り演出の内容を決定する。
また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が設定変更状態となった場合(後述する設定変更開始コマンドが送信された場合)に、演出表示装置80を用いて設定変更中であることを報知させるための演出データを読み出し、当該演出データによって開始された報知は、当該設定変更状態が終了して遊技可能状態となる場合(設定変更終了コマンドが送信された場合)に終了する。同様に、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が設定確認状態となった場合(後述する設定確認開始コマンドが送信された場合)に、演出表示装置80を用いて設定確認中であることを報知させるための演出データを読み出し、当該演出データによって開始された報知は、当該設定変更状態が終了して遊技可能状態となる場合(設定確認終了コマンドが送信された場合)に終了する。なお、これらの報知の詳細は省略するが、当該報知は現在の設定値を特定不可能な(特定可能な態様ではない)報知であり、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。このようにすることで、設定値の変更や設定値の確認に対する作業効率及びセキュリティを高めることができる。また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったこと
を報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
次に、図12を用いて、復電時の復帰状態が設定変更状態となった場合に設定変更手段177によって実行される設定変更処理の詳細を説明する。なお、図12は、設定変更処理のフローを示す図である。
なお、本実施形態では、RAM103に異常がある場合であっても、設定値が正常範囲であれば、当該処理が実行されないが、RAM103に異常がある場合に当該処理を実行するようにしてもよい。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定変更中であることを報知させるためのコマンドである。
なお、当該判定において、設定キースイッチ42がONであるか否かの判定を加え、双方の条件が充足された場合にステップS113に進むようにしてもよい。
なお、設定値が更新(加算)された場合には、主制御基板モニタ97に表示されている設定値も更新される。
なお、当該コマンドは、設定変更状態の終了および確定された設定値を第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図13を用いて、復電時の復帰状態が設定確認状態となった場合に設定確認手段178によって実行される設定確認処理の詳細を説明する。なお、図13は、設定確認処理のフローを示す図である。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定確認中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。
なお、当該コマンドは、設定確認状態が終了したことを第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図14を用いて、主制御基板モニタ97の表示態様について説明する。なお、図14は、状態別の主制御基板モニタ97の表示態様を示す図である。
図14に示す通り、主制御基板モニタ97は、横方向に連続的に配置された4つの7セグメントディスプレイ(以下、「7セグ」と略称する場合がある)で構成されるとともに、各7セグの右下には、ドット状のLEDが設けられている。なお、各情報を表示する際には、各情報は右詰めで表示される。
また、特段の説明がない限り、本実施形態における「ベース値の表示」とは、ベース値の表示であることを示す表示(「bL.」の表示)およびベース値自体の表示を合わせて表示することを指す。
また、上述の通り、設定変更状態および設定確認状態では、主制御基板モニタ97に設定値が表示され、遊技停止状態では、主制御基板モニタ97に遊技停止状態の種別が表示され、各表示が表示される期間は、対応する復帰状態が設定されている期間と一致しているが、対応する復帰状態が設定されている期間の一部で表示されるようにしてもよい。
なお、「bL.」を点滅させる場合には、ベース値の整数部分を示す7セグについても点滅させるようにしてもよいが、当該7セグについては常時点灯させることが好ましい。
また、本実施形態では、点滅の有無で識別可能としているが、例えば、点灯色を変える等、点滅の有無を含む点灯態様の差異で識別可能にする方法であれば、いずれの方法を採用してもよい。
ベース値を導出する一区間を規定するアウト球数についても、60000に限らず、60000(1分間に100程度の打ち出しスピードで営業日あたりに打ち出される球数(100×60(分)×10(時間))に近しい値であれば、いずれの値を採用してもよい。
次に、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明するのに先立ち、図15(a)〜図15(d)を用いて、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様の組み合わせについて説明する。なお、図15(a)〜図15(d)は、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様との組み合わせのパターンを示す図である。
なお、設定キースイッチ42は、OFFの状態となる位置、およびONの状態となる位置のそれぞれにおいて、外力を要することなく、変位部を保持することができる。
また、設定キー600は、設定キースイッチ42がONの状態で抜去することができない。
なお、RAMクリアスイッチ43は、変位部をOFFの状態となる位置に付勢して保持している。そのため、RAMクリアスイッチ43は、OFFの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持することができる一方、ONの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持できないようになっている。
続いて、図16〜図19で示す表を用いて、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明する。なお、上述の通り、本実施形態における復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態は、RAM103に異常があるか否か、直前の電断時の状態、復電時の設定キースイッチ42の態様と復電時のRAMクリアスイッチ43の態様との組み合わせ、および復電時の中枠開扉センサ76の状態によって決定される。
図16(a)および図16(b)は、復電時に異常がある場合(RAMに異常がある場合、設定値が正常でない場合、直前の電断時の状態が遊技停止状態である場合)の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図16(a)は復電時に中枠が開放状態である場合、図16(b)は復電時に中枠が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図17(a)および図17(b)は、復電時に異常がなく、かつ直前の電断時の状態が設定変更状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図17(a)は復電時に中枠が開放状態である場合、図17(b)は復電時に中枠が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図18(a)および図18(b)は、復電時に異常がなく、かつ直前の電断時の状態が設定確認状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図18(a)は復電時に中枠が開放状態である場合、図18(b)は復電時に中枠が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図19(a)および図19(b)は、復電時に異常がなく、かつ直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図19(a)は復電時に中枠が開放状態である場合、図19(b)は復電時に中枠が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表である。
なお、復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態を決定する処理フロー(図示省略)においては、RAMクリアスイッチ43の態様、中枠開扉センサ76の状態、および設定キースイッチ42の態様を参照する順序は問わず、後述する表に示す関係性を満たせば、当該順序に限らず、いずれの順序を採用してもよい。
具体的に説明すると、場合1において、設定キースイッチ42がOFF、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
同様に、場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(a)の右上のパターン)、および場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(a)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
一方、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
同様に、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(b)の右上のパターン)、および場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(b)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
なお、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(b)の右下のパターン)も同様に、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
具体的に説明すると、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図17(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
同様に、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図17(a)の右上のパターン)、および場合3において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図17(a)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
一方、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図17(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
同様に、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合、および場合3において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合も、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
なお、本変形例を採用した場合、いずれのパターンにおいても、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
また、本変形例では、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定される。そのため、不測のタイミングで復電(停電回復等)してRAMクリアスイッチの操作が実質的に困難な場合であっても設定変更状態を設定することができる。
具体的に説明すると、場合4において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図17(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
同様に、場合4において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図17(b)の右上のパターン)、および場合4において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図17(b)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
なお、場合4において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図17(b)の右下のパターン)も同様に、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技停止状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
具体的に説明すると、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図18(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図18(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチがOFFである場合(図18(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図18(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチがOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされるようにしてもよい。
特に、本変形例では、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定される。そのため、設定確認状態の再設定を円滑にすることができる。
また、本変形例では、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定される。そのため、設定確認状態の再設定を円滑にすることができる。
具体的に説明すると、場合6において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図18(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図18(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図18(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図18(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、遊技状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
場合7において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
このようにすることで、復電時の操作手段の態様に応じて復電時の復帰状態を選択可能にし、当該選択をスムーズにすることができる。
同様に、本実施形態のように、設定キースイッチ42がONであることを少なくとも含む組合せに対して、設定確認処理を対応させるようにしてもよい。
場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
特に、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)である場合には、設定変更状態を設定する一方、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ76がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合には、遊技可能状態を設定する。さらに、場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)に関わらず、遊技可能状態を設定する。
このようにすることで、適切でない設定変更状態の設定を禁止する一方、適切でないRAMクリア処理は許容することで、不正な設定変更を防ぎつつも、RAMクリア処理の操作性を高めることができる。
このようにすることで、不正な設定変更が試みられた虞がある場合に有利な状態を維持しないようにすることができる。
まず、図20を用いて、本実施形態における後述する履歴情報の表示例を説明する。図20は、履歴情報の表示例を示す図である。
図20に示す通り、本実施形態では、上から二番目の段から順に、本日、前日、前々日の情報が表示され、当該情報は、回転数、初当たり回数、および初当たり確率で構成され、本実施形態の説明では、当該情報を履歴情報と称する場合がある。
ここで、回転数とは、特図低確かつ普図低確において実行された図柄変動の回数であり、初当たり回数とは、初当たりの回数である。そして、初当たり確率とは、分子を1とし、初当たり回数を回転数で除した値を分母とした確率であり、初当たりが未だ発生していない場合には、初当たり確率として「−」表示されることとなる。なお、履歴情報の更新方法や初期化方法については後述する。
なお、大当り遊技を挟まずに特図低確かつ普図低確となった場合(本実施形態では、特図低確かつ普図高確において100回の図柄変動が実行された場合)から特図2保留カウンタの上限値(本実施形態では、4)以内の回数の図柄変動に関しては、上記回転数に加えないようにしてもよい。
また、この表示例とは異なるが、本日の初当たり確率が設定値1の設計値である1/319.6を下回っていれば、現在の設定値が設定値1であると推測させることができるし、本日の初当たり確率が設定値1の設計値と設定値2の設計値の間であれば、現在の設定値が設定値1または設定値2であると推測させることができる。さらに、本日の初当たり確率が設定値3の設計値を上回っていれば、現在の設定値が設定値3であると推測させることができる。
このように、本日の初当たり確率を表示することで、現在の設定値を推測させることができる。
例えば、図20の表示例では、前日に係る履歴情報として、回転数が2311回転、初当たり回数が9回、初当たり確率が1/256と表示され、前々日に係る履歴情報として、回転数が1956回転、初当たり回数が7回、初当たり確率が1/279と表示されている。そして、これらの初当たり確率はいずれも設定値3の設計値を上回っている。そのため、設定値が前々日から維持されている可能性があるとの見方を与え、現在の設定値が設定値3であると推測させることができる。
また、過去に係る履歴情報としては、本実施形態のように本日に繋がる連続した日ごと情報であることが好ましい。なお、このような履歴情報を表示した場合、現在の設定値の推測以外にも、初当たり確率の日ごとの推移(図20の表示例では初当たり確率が安定している等)を遊技者に認識させて遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、初当たり確率は回転数と初当たり回数を用いて導出することができるため、初当たり確率を表示せずに回転数と初当たり回数を表示するようにしてもよい。すなわち、設定値を推測させるための履歴情報の表示は、初当たり確率自体に限らず、初当たり確率を特定可能な表示であればよい。
なお、詳細は後述するが、事象とは、対応する期間と、当該期間における抽選によって導出される導出対象の組合せで定義されるものであり、事象が異なるとは、対応する期間が同一であって導出対象が異なるだけでなく、対応する期間と導出対象の少なくともいずれか一方が異なることを指す。さらに、対応する期間が異なるとは、それぞれの事象に対応する期間が重複していない場合に加え、一部が重複している場合を含む。
また、詳細は後述するが、事象が発生した確率に関する報知とは、当該確率自体の報知を含む当該確率を特定可能な報知に限らず、当該確率に基づいて態様が決定される報知を含む。
また、報知されない方の事象が発生した確率や当該確率に関する情報は、遊技機10において必ずしも導出する必要はない。
なお、報知されない方の事象が発生した確率や当該確率に関する情報は、遊技機10において必ずしも導出する必要はない。
次に、図21を用いて、履歴情報(回転数、初当たり回数、初当たり確率)を更新する履歴情報更新処理の詳細を説明する。図21は、履歴情報更新処理のフローを示す図である。
最初のステップS301では、特図低確かつ普図低確であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS303に進み、当該条件が充足されなかった場合には履歴情報更新処理を終了する。
なお、図柄変動が終了した後とは、当該図柄変動が終了したタイミング以降のタイミングであって、当該図柄変動の次の図柄変動が終了するタイミングより前のタイミングであることが好ましい。
次に、図22を用いて、履歴情報(回転数、初当たり回数、初当たり確率)を初期化する履歴情報初期化処理の詳細を説明する。図22は、履歴情報初期化処理のフローを示す図である。
最初のステップS401では、電断時間が3時間以上であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS403に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS407に進む。
これにより、トラブル等で営業中に発生し得る短時間の電断によって後述するステップS403およびステップS405の処理(履歴情報の初期化等)が実行されないようにすることができる。なお、この目的を達成するための手段としては、本実施形態以外にも、RTC(リアルタイムクロック)を搭載し、電断が特定の時刻(例えば、24:00)を跨って発生した場合に履歴情報を初期化する方法等を採用できる。
これにより、試打等による営業前に実行された図柄変動によって更新される履歴情報をスライドすることなく初期化することができる。
以上説明した履歴情報は、本実施形態の内容に限らない。以下、図23および図24(a)〜図24(c)を用いて、履歴情報の内容の変形例を説明する。図23および図24(a)〜図24(c)は、いずれも履歴情報の内容の変形例を示す図である。
図23には、上から二番目の段から順に、発生した初当たりと当該初当たりが発生した回転数の組合せが、発生した初当たりの回数分だけ、発生したタイミングが古い順に表示されている。当該変形例では、初当たり確率自体は表示されていないが、回転数の合算値と発生した初当たりの回数から初当たり確率を特定可能となるため、これらの情報は上述の初当たり確率を特定可能な情報と言える。
また、図23に示す変形例では、大当り種別(確変大当りまたは通常大当り)と、連荘数が表示されている。連荘数とは、大当り遊技中の普図低確を除いて普図高確が連続して設定されている期間における大当り回数である。なお、当該期間において実行された図柄変動の回数は表示されていないため、当該期間において発生した大当り確率は特定不能となる。そのため、当該表示は当該大当り確率に関する表示とはならない。
また、図23に示す変形例では、本実施形態と同様に、前日、前々日の履歴情報が表示可能に構成され、当該情報は、カーソルボタン38(38c、38d)の操作によって切り替えて表示することが可能となる。
このような変形例を採用しても、現在の設定値を推測させることができる。すなわち、本実施形態の履歴情報の表示は、初当たり確率を特定可能な表示だけでなく、初当たり確率に基づいて態様が決定される表示を含む、初当たり確率に関する表示であればよい。そして、この場合の表示しない対象には、当該対象に対応する確率を特定可能なものだけでなく、当該確率に関するものを含む。
また、当該変形例では、前日、前々日の初当たり確率に対応する態様の画像が表示されないが、当該表示を行うようにしてもよい。
以下、図25を用いて、履歴情報の表示期間の変形例を説明する。図25は、履歴情報表示処理のフローを示す図であり、当該処理は、履歴情報管理手段215によって実行される。
最初のステップS501では、履歴情報を表示しているか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS509に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS503に進む。
また、当該変形例において初当たり確率を導出する場合、当該確率の導出タイミングを表示開始の条件が充足されたタイミングとしてもよい。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態では、初当たり確率と小当り確率を例に挙げているが、これに限らない。具体的には、初当たり確率を、発生する確率が設定値ごとに異なる所定の事象に置き換え、小当り確率を、発生する確率が設定値ごとに異なりかつ所定の事象とは異なる別の事象に置き換えてもよく、このようにしても上述の効果を奏する。この場合、所定の事象が発生する確率の分子を1とした場合の分母が、別の事象が発生する確率の分子を1とした場合の分母よりも大きくなることを要する。
なお、事象が異なるとは、本実施形態のように、対応する期間が同一であって導出対象が異なるだけでなく、対応する期間と導出対象の少なくともいずれか一方が異なることを指す。さらに、対応する期間が異なるとは、それぞれの事象に対応する期間が重複していない場合に加え、一部が重複している場合を含む。
また、事象は、本実施形態のように設定値ごとに発生する確率が異なる場合に限らず、少なくとも二段階の設定値において発生する確率が異なればよく、当該二段階の設定値は、所定の事象と別の事象で共通であることが好ましい。
同様に、対応する期間についても、本実施形態のように主制御基板100によって管理される状態で定義される期間に限らず、第1副制御基板200によって管理される状態で定義される期間としてもよく、所定の事象に対応する期間と別の事象に対応する期間が同一の制御基板によって管理される期間であることが好ましい。
そのため、上述した、所定の事象を初当たりとし、別の事象を特図高確かつ普図高確(特図低確かつ普図高確としてもよいし、単に普図高確としてもよい)における小当りとする場合において、所定の事象が発生した確率を表示し、別の事象が発生した確率を表示しないようにすれば、単位時間あたりの別の事象の発生頻度を上げ、既に遊技している遊技者に対し、現在の設定値をより推測させ易く(新たに遊技する遊技者よりも推測させ易く)することができる。
一方、上述した、所定の事象を初当たりとし、別の事象を特図高確かつ普図高確(特図低確確かつ普図高確としてもよいし、単に普図高確としてもよい)における小当りとする場合において、別の事象が発生した確率を表示し、所定の事象が発生した確率を表示しないようにすれば、既に遊技している遊技者と新たに遊技する遊技者との現在の設定値の推測に関する有利度の差を小さくすることもできる。
なお、報知されない方の事象が発生した確率や当該確率に関する情報は、遊技機10において必ずしも導出する必要はない。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、を備え、
遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで該入賞口に対応する数の賞球を付与し、複数段階の設定値のうちの一の設定値が設定され、設定されている該設定値に応じて賞球の付与に関する有利度が異なる遊技機であって、
前記設定値として第一の設定値が設定されている場合における抽選によって第一の事象が発生する確率と、前記設定として前記第一の設定値よりも賞球の付与に関する有利度が低い第二の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第一の事象が発生する確率とが異なり、
前記設定値として前記第一の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第一の事象とは異なる第二の事象が発生する確率と、前記設定値として前記第二の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第二の事象が発生する確率とが異なり、
前記報知制御手段は、前記第一の事象が発生した確率に関する報知、および前記第二の事象が発生した確率に関する報知のいずれか一方である所定の報知を実行させることが可能なものであり、
前記第一の事象が発生する可能性がある第一の期間は、前記第二の事象が発生する可能性がある第二の期間とは異なる期間であり、
前記所定の報知は、前記第一の期間および前記第二の期間の双方において少なくとも実行される報知であることを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記設定値として前記第一の設定値が設定されている場合、および前記設定値として前記第二の設定値が設定されている場合において、前記第一の事象が発生する確率の分子が一である場合の分母が、前記第二の事象が発生する確率の分子が一である場合の分母よりも大きく、
前記所定の報知は、前記第一の事象が発生した確率に関する報知であることを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)または(2)に記載の遊技機であって、
前記第一の事象および前記第二の事象は、一の図柄変動に対して一度だけ発生する可能性があるものであり、
前記第一の事象が発生した確率は、前記第一の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、第一の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記第二の事象が発生した確率は、前記第二の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、前記第二の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記第二の事象が発生する可能性がある図柄変動の平均変動時間は、前記第一の事象が発生する可能性がある図柄変動の平均変動時間よりも短い時間であることを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記報知制御手段は、設定されている前記設定値を示唆する設定示唆報知を実行させることが可能なものであり、
前記設定示唆報知は、前記所定の報知が実行されることが可能な期間において実行されず、該期間とは異なる期間において実行される可能性がある報知であることを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第一の事象および前記第二の事象は、期間と、該期間における抽選によって導出される導出対象の組合せで定義されるものであり、
前記第一の事象は、対応する期間および前記導出対象の少なくともいずれか一方が前記第二の事象と異なるものであることを特徴とする遊技機。
(6)
上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第一の期間における前記所定の報知の態様は、前記第二の期間における前記所定の報知の態様と同一の態様であることを特徴とする遊技機。
(a)
前記所定の報知は、該所定の報知に対応する事象が発生した確率を特定可能な報知、または該所定の報知に対応する事象が発生した確率に基づいて態様が決定される報知である。
(b)
前記所定の報知は、所定のリセット条件が充足されてから次の前記所定のリセット条件が充足されるまでの事象が発生した確率に関する報知であり、
前記報知制御手段は、現在の前記所定の報知に加え、過去の前記所定の報知を実行可能なものである。
(c)
前記第一の事象および前記第二の事象は、一の図柄変動に対して一度だけ発生する可能性があるものであり、
前記第一の事象が発生した確率は、前記第一の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、第一の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記第二の事象が発生した確率は、前記第二の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、前記第二の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記報知手段は、表示手段であり、
前記所定の報知は、前記第一の事象および前記第二の事象のうちの前記所定の報知に対応する事象が発生する可能性がある図柄変動が終了した後に更新される表示である。
(d)
前記所定の報知は、設定されている前記設定値に関わらない態様の報知である。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
84 設定示唆ランプ
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
97 主制御基板モニタ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
177 設定変更手段
178 設定確認手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
215 履歴情報管理手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
600 設定キー
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (6)
- 報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、を備え、
遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで該入賞口に対応する数の賞球を付与し、複数段階の設定値のうちの一の設定値が設定され、設定されている該設定値に応じて賞球の付与に関する有利度が異なる遊技機であって、
前記設定値として第一の設定値が設定されている場合における抽選によって第一の事象が発生する確率と、前記設定として前記第一の設定値よりも賞球の付与に関する有利度が低い第二の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第一の事象が発生する確率とが異なり、
前記設定値として前記第一の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第一の事象とは異なる第二の事象が発生する確率と、前記設定値として前記第二の設定値が設定されている場合における抽選によって前記第二の事象が発生する確率とが異なり、
前記報知制御手段は、前記第一の事象が発生した確率に関する報知、および前記第二の事象が発生した確率に関する報知のいずれか一方である所定の報知を実行させることが可能なものであり、
前記第一の事象が発生する可能性がある第一の期間は、前記第二の事象が発生する可能性がある第二の期間とは異なる期間であり、
前記所定の報知は、前記第一の期間および前記第二の期間の双方において少なくとも実行される報知であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記設定値として前記第一の設定値が設定されている場合、および前記設定値として前記第二の設定値が設定されている場合において、前記第一の事象が発生する確率の分子が一である場合の分母が、前記第二の事象が発生する確率の分子が一である場合の分母よりも大きく、
前記所定の報知は、前記第一の事象が発生した確率に関する報知であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2に記載の遊技機であって、
前記第一の事象および前記第二の事象は、一の図柄変動に対して一度だけ発生する可能性があるものであり、
前記第一の事象が発生した確率は、前記第一の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、第一の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記第二の事象が発生した確率は、前記第二の事象が発生する可能性がある図柄変動が実行された回数を分母とし、前記第二の事象が発生した回数を分子とする確率であり、
前記第二の事象が発生する可能性がある図柄変動の平均変動時間は、前記第一の事象が発生する可能性がある図柄変動の平均変動時間よりも短い時間であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記報知制御手段は、設定されている前記設定値を示唆する設定示唆報知を実行させることが可能なものであり、
前記設定示唆報知は、前記所定の報知が実行されることが可能な期間において実行されず、該期間とは異なる期間において実行される可能性がある報知であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第一の事象および前記第二の事象は、期間と、該期間における抽選によって導出される導出対象の組合せで定義されるものであり、
前記第一の事象は、対応する期間および前記導出対象の少なくともいずれか一方が前記第二の事象と異なるものであることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記第一の期間における前記所定の報知の態様は、前記第二の期間における前記所定の報知の態様と同一の態様であることを特徴とする遊技機。
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-
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