JP2019179464A - 画像処理装置、その制御方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 仮想的な光源を被写体に当てた時に、自然なハイライトや陰影を付けること。【解決手段】 入力された入力画像に対する仮想光源の特性を設定し、入力画像中の被写体の形状情報を生成し、仮想光源の特性と、生成された形状情報とに基づき、入力画像中の被写体に仮想的な光の効果を付加する画像処理装置において、仮想光源の特性に基づいて、被写体のうち特定の領域の形状情報の精度を制御する。【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に仮想光源を用いて画像に効果を付加する画像処理装置に関するものである。
従来から写真撮影においては、補助照明やレフ板による光の調整によって、被写体に生じる光と影の領域の調整が行われている。これにより、被写体の印象をさまざまに変化させた写真撮影が可能となる。また、これらの光の調整を撮影後に行う技術として、被写体領域に対して、光の反射によるハイライトや陰影成分を加える方法がある。
これにより、絵画的な印象深い画像にすることや、立体感を強調した画像にすることが可能となる。
例えば、特許文献1では、被写体の顔領域に対して、予め用意した陰影パターンを当てはめることで、陰影を付与している。これにより、処理負荷を抑えつつ望ましい陰影を持つ被写体写真を得ることができる。
特開2012−105016号公報
しかしながら、上記の特許文献1の方法では、予め用意された陰影パターンを当てはめており、個々の被写体に応じた陰影感の微妙な制御を行うことは難しい。特に予め用意した被写体の表情や形状が、撮影した被写体の表情と大きく異なる場合には、実際に生じるはずの陰影と大きく異なってしまい違和感が生じるという課題があった。
本発明に係る画像処理装置は、画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された入力画像に対する仮想光源の特性を設定する設定手段と、前記入力画像中の被写体の形状情報を生成する生成手段と、前記仮想光源の特性と、前記生成手段により生成された前記形状情報とに基づき、前記入力画像中の被写体に仮想的な光の効果を付加する付加手段とを有し、前記生成手段は、前記仮想光源の特性に基づいて、前記被写体のうち特定の領域の形状情報の精度が、前記被写体のうち他の領域の形状情報の精度よりも高くなるよう制御することを特徴とする。
本発明により、仮想的な光源を被写体に当てる場合に、違和感の少ないハイライトや陰影を付けることが可能となる。
本発明におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 本発明における画像処理部の構成を示すブロック図である。 本発明におけるリライティング処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例における法線生成のフローを示す図である。 本発明における法線の例を示す図である。 本発明におけるリライティングによる反射成分の演算を示す図である。 本発明におけるリライティングの結果を示す図ある。 本発明の第2の実施例における法線生成のフローを示す図である。 本発明の第2の実施例における被写体特徴点を説明する図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本実施例では、画像処理装置としてデジタルカメラに適用した例について説明する。
<第1の実施例>
以下、図1〜図7を参照して、本発明の第1の実施例におけるデジタルカメラについて説明する。
図1は、本発明の実施形態によるデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
図1において、100はデジタルカメラ全体、101はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群、102は絞り機能を備えるシャッターである。103は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像部、104はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、105はA/D変換器104から出力される画像データに対し、ホワイトバランス処理や、γ処理、輪郭強調、色補正処理などの各種画像処理を行う画像処理部である。106は画像メモリ、107は画像メモリ106を制御するメモリ制御部、108は入力デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、109はLCD等の表示器、110は画像データを圧縮符号化・復号化するコーデック部である。111は記録媒体112とのインタフェースI/F、112はメモリカードやハードディスク等の記録媒体、113は、撮影画像中から顔が映っている領域を検出する顔検出処理部、114は、撮影画像にリライティング処理を行うリライティング処理部、50はデジタルカメラ100のシステム全体を制御するシステム制御部である。121は、プログラムやパラメータなどを格納するEEPROMなどの不揮発性メモリであり、122はシステム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ124から読みだしたプログラム等を展開するシステムメモリである。123はストロボなどの物理的な光源装置である。なお、デジタルカメラの構成は図1に示した構成には限定されない。例えば1つのハードウェアが、実行するプログラムに応じて複数の処理部や制御部などとして機能してもよい。逆に、複数のハードウェアが協働して1つの処理部や制御部などとして機能してもよい。また、各種の処理はプログラムに従い実行されてもよいし、各種処理を行うための回路を設けてもよい。
次に、上記のように構成されたデジタルカメラ100における被写体撮影時の基本動作について説明する。撮像部103は、レンズ101及びシャッター102を介して入射した光を光電変換し、入力画像信号としてA/D変換器104へ出力する。A/D変換器104は撮像部103から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し画像処理部105に出力する。
画像処理部105は、A/D変換器104からの画像データ、又は、メモリ制御部107からの画像データに対し、ホワイトバランスなどの色変換処理、γ処理、輪郭強調処理などを行う。また、画像処理部105では、顔検出部113の顔検出結果や、撮像した画像データを用いて所定の評価値算出処理を行い、得られた評価値結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理などを行う。
画像処理部105から出力された画像データは、メモリ制御部107を介して画像メモリ106に書き込まれる。画像メモリ106は、撮像部103から出力された画像データや、表示部109に表示するための画像データを格納する。
また、D/A変換器108は、画像メモリ106に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部109に供給する。表示部109は、LCD等の表示器上に、D/A変換器108からのアナログ信号に応じた表示を行う。
コーデック部110は、画像メモリ106に記録された画像データをJPEG,MPEGなどの規格に基づきそれぞれ圧縮符号化する。システム制御部50は符号化した画像データを関連付けて、記録インタフェース111を介して記録媒体112に格納する。
以上、被写体撮影時の基本動作について説明した。
上記の基本動作以外に、システム制御部50は、前述した不揮発性メモリ124に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。この際、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ121から読み出したプログラム等をシステムメモリ122に展開する。
次に、画像処理部105の詳細について図2を用いて説明する。図2は画像処理部105の構成を示すブロック図である。なお、図2、図3に示す構成を実現するための具体的な構成は種々の形態が考えられる。例えば図2、図3に示す1つの部分ごとに1つのハードウェアを用意してもよいし、1つのハードウェアが複数の部分として機能してもよい。また、画像処理部105以外のハードウェアを含む複数のハードウェアが共同して図2、図3に示すいずれかの部分として機能してもよい。
図2において、200は同時化処理部、201はWB増幅部、202は輝度・色信号生成部、203は輪郭強調処理部、204は輝度ガンマ処理部、205は色変換処理部、206は色γ処理部、207は色差信号生成部、である。
次に、画像処理部105における処理について説明する。図1のA/D変換部104から入力された画像信号が画像処理部105に入力される。
画像処理部105に入力された画像信号は同時化処理部200に入力される。同時化処理部200は入力されたベイヤーRGBの画像データに対して、同時化処理を行い、色信号R,G,Bを生成する。WB増幅部201は、システム制御部50が算出するホワイトバランスゲイン値に基づき、RGBの色信号にゲインをかけ、ホワイトバランスを調整する。WB増幅部201が出力したRGB信号は輝度・色信号生成部202に入力される。輝度・色信号生成部202RGB信号から輝度信号Yを生成し、生成した輝度信号Yを輪郭強調処理部203、色信号RGBを色変換処理部205へ出力する。
輪郭強調処理部203では、輝度信号に対して輪郭強調処理を行い、輝度ガンマ処理部204へ出力する。輝度ガンマ処理部204では輝度信号Yに対してガンマ補正を行い、輝度信号Yを画像メモリ106に出力する。
色変換処理部205は、RGB信号に対するマトリクス演算などにより、所望のカラーバランスへ変換する。色ガンマ処理部206では、RGBの色信号にガンマ補正を行う。色差信号生成部207では、RGB信号から色差信号R−Y、B−Y信号を生成する。
画像メモリ106に出力された画像信号Y,R−Y,B−Y信号は、コーデック部110によって圧縮符号化し、記録媒体200に記録する。
次に、リライティング処理部114の構成および動作について図3を用いて説明する。リライティング処理とは、仮想的な光源を想定し、撮影により得られた画像に仮想光源により照らされた効果を付与する処理である。本実例におけるリライティング処理は、例えば撮影前にリライティング処理を行うかをユーザ操作などに基づき設定しておくことで、撮影時に実行される。もちろん、撮影のたびにリライティング処理を行うかをユーザに確認する構成にしてもよいし、撮影・記録済みの画像に対してユーザが任意のタイミングでリライティング処理を行うよう指示してもよい。
ユーザ操作によりリライティング処理を行うよう選択された場合は、画像処理部105から出力したデータをリライティング処理部114に入力し、仮想光源によるリライティング処理を行う。なお、リライティング処理の中でも、複数のモードを選択できるようにしてもよい。本実施例では、「陰影モード」と「キャッチライトモード」を選択可能とする。これらのモードについては後述する。
図3はリライティング処理部114の構成を示すブロック図である。
図3において、301は入力された輝度・色差信号(Y、B−Y、R−Y)をRGB信号に変換するRGB信号変換部、302はデガンマ処理を行うデガンマ処理部である。303は仮想光源によるリライティング信号を付加する仮想光源付加処理部である。また、304はRGB信号にガンマ特性をかけるガンマ処理部、305は、RGB信号を輝度・色差信号(Y、B−Y、R−Y)に変換する輝度・色差信号変換部である。また、306は被写体の(被写体面に対する)法線を生成する法線生成部、307は仮想光源が被写体に反射した成分を算出する仮想光源反射成分算出部である。
以下、上記の構成のリライティング処理部114の動作について説明する。リライティング処理部114は、画像メモリ106に記録された輝度・色差信号(Y、B−Y、R−Y)を読み出し、入力とする。
RGB信号変換部301は、入力された輝度・色差信号(Y、B−Y、R−Y)をRGB信号に変換し、デガンマ処理部302へ出力する。
デガンマ処理部302は、画像処理部105のガンマ処理部で掛けられたガンマ特性と逆の特性の演算を行いリニアデータに変換する。デガンマ処理部302は、リニア変換後のRGB信号(Rt、Gt、Bt)を、仮想光源反射成分算出部307および仮想光源付加処理部303に出力する。
一方、法線生成部306は被写体に対応した法線を生成する。法線生成部306で行う法線生成のフローを図4に示す。
図4において、被写体毎の一般的な法線特性を表すベース法線モデルを読み込む。ベース法線モデルとしては例えば被写体が人間である場合は人型の法線モデルを予め不揮発性メモリ121に記録しておき、被写体に応じたモデルを読み込む。ベースの法線モデルは、法線の解像度(密度)が低く、目や鼻、口などの細部の法線情報を省略したモデルとなっている。法線モデルの例を図5に示す。なお、法線モデルは顔の向きごとに複数記録しておいてもよく、その場合は撮影した被写体から推測した被写体の向きに基づく向きのモデルを読み込む。
図5において図5(A)は撮影した被写体を示している。図5(B)は人物の顔に対応した法線モデルである。法線モデルは2次元の画像データとして保持しており、各座標位置に対する被写体表面に対する法線ベクトルのデータを持っている。501は法線ベクトルの一例を示している。本実施例のデジタルカメラは、501に示すような法線ベクトルを画素毎に持っているものとする。また、法線モデルには目や口などの特徴点の座標位置も含まれる。例えば502は、目の特徴点の位置を示している。
図4に戻り、ステップS402では主被写体の特徴点の位置情報を抽出し取得する。本実施例では主被写体が人物であるため、人物の特徴点、具体的には顔検出部113(図1)によって検出された顔および、目や口、鼻、輪郭などの顔の特徴点の位置を読み込む。
ステップS403では、図5(B)に示す法線モデルを、S402で取得した被写体の特徴点に基づきフィッティングさせる。本実施例のフィッティングでは、顔と法線モデルの特徴点の位置を極力一致させるよう、法線モデルを変化させる。具体的には顔の特徴点と法線モデルの特徴点の差が最小になるよう最適化を行い、各画素の変換特性を決定する。なお、撮影画像に形状情報をフィッティングする方法に関しては多数の技術が知られており、フィッティングができるのであれば、それらのどのような手法を用いてもかまわない。ここまでの処理で、被写体にフィッティングされたベース法線モデルが得られる。前述したように、ベース法線モデルは目や鼻、口などの細部の法線情報を省略した精度の低いモデルであるため、比較的被写体形状に近付けられる可能性が高い。しかし、細部についての法線情報は得られないため、以下の処理でこれらの細部の法線モデルを取得する処理を行う。
ステップS404では、現在のリライティングモードを取得する。リライティングモードとはリライティング処理の効果を決めるモードであり、ユーザ操作によって事前に選択されているものとする。前述したように本実施例では、リライティングモードとして「陰影モード」、「キャッチライトモード」の2つがあるものとする。
ステップS405では、リライティングモードに応じて、高解像度法線モデルを取得する。リライティングモードが、「陰影モード」の場合は、「鼻」の高解像度法線パーツを読み込む。高解像度法線パーツとは、より精度の高い高解像度法線モデルのうち、特定の領域(人物であれば特定の器官など)のみを示すモデルである。
「鼻」の高解像度法線パーツの例を図5(C)に示す。
一方で、リライティングモードが「キャッチライトモード」の場合、「眼球」の高解像度法線パーツを読み込む。「眼球」の高解像度法線パーツを図5(D)に示す。
図4に戻り、ステップS406では、高解像度法線パーツを被写体にフィッティングし、高解像度法線パーツをベース法線モデルと合成する。本実施例の高解像度法線パーツは、ベース法線と同様にそれぞれ複数の特徴点を含み、この特徴点を対応する被写体の特徴点と一致するようにフィッティングを行う。高解像度法線パーツの特徴点の一例を503、504に示す。また、フィッティング後に高解像度法線パーツをフィッティング済みのベース法線モデルと合成する。ベース法線に「鼻」の高解像度法線パーツを合成した例を図5(E)、「眼球」の高解像度法線パーツを合成した例を図5(F)に示す。このようにすることで、被写体全体のうち、リライティングモードに応じて部分的に解像度の高い法線情報を生成することが可能となる。以上、法線生成部306による法線情報の生成フローについて説明した。
図3の説明に戻る。仮想光源反射成分算出部307では、光源と被写体の距離K、法線情報N、仮想光源の鏡面反射方向S、仮想光源パラメータ、被写体の反射率に基づき、設置した仮想光源が被写体に反射する成分を算出する。なお、仮想光源パラメータおよび被写体の反射率は後述するフローにて決定する。
反射光成分の算出方法の具体例を、図6を用いて説明する。図6において601が被写体、602は設定した仮想光源の位置を示している。本実施例では、仮想光源(点光源)の反射成分として拡散反射と鏡面反射を考慮してリライティング処理を行う。
カメラ100で撮影された撮影画像の水平画素位置H1(垂直画素位置は説明の簡略化のため省略)における拡散反射成分は、カメラ座標H1における法線N1と仮想光源の方向ベクトルL1の内積に比例し、仮想光源と被写体位置の距離K1の二乗に反比例する値となる。また、鏡面反射成分は、被写体に対する鏡面反射方向Sと被写体位置からカメラの方向V(視線の方向)の内積に比例する。
この関係を数式で表現すると仮想光源による被写体反射成分(Ra、Ga、Ba)は下記の通りとなる。
Figure 2019179464
ここで、αは仮想光源の強さ、Lは仮想光源の3次元方向ベクトル、Nは被写体の3次元法線ベクトル、Kは仮想光源と被写体の距離である。また、Sは仮想光源の鏡面反射ベクトル、Vはカメラから被写体位置への方向を示す視線方向ベクトル、kdは被写体の拡散反射率、ksは被写体の鏡面反射率である。また、βは反射した光の広がり具合を示す輝き係数であり、この値が大きくなると鏡面反射特性が急峻になる。Rt、Gt、Btはデガンマ処理部302から出力された撮影RGBデータである。また、Rw、Bwは仮想光源の色を制御するパラメータである。仮想光源は複数設定することも可能であり、仮想光源毎に拡散反射と鏡面反射のパラメータを制御することが可能である。
なお、仮想光源の強さ、仮想光源の位置、被写体の拡散反射率、被写体の鏡面反射率、輝き係数、仮想光源の色、仮想光の照射範囲の少なくとも1つは、事前にユーザ操作により設定されていてもよいし、デジタルカメラ100が自動的に設定してもよい。例えば、キャッチライトモードであれば被写体の正面に仮想光源の位置を設定し、鏡面反射率や輝き係数を大きく設定することが考えられる。
上記のように算出した仮想光源による反射成分(Ra、Ga、Ba)は仮想光源付加処理部304へ出力される。
仮想光源付加処理部303では、被写体領域に対して、仮想光源成分(Ra、Ga、Ba)を付加する下記の処理を行う。
Rout = Rg + Ra
Gout = Gg + Ga
Bout = Bg + Ba
仮想光源付加処理部303から出力された画像信号(Rout、Gout、Bout)はガンマ処理部304に入力される。ガンマ処理部304では、RGBの入力信号にガンマ補正を行う。色差信号生成部305では、RGB信号から輝度Y、色差信号R−Y、B−Y信号を生成する。以上が、リライティング処理部114の動作である。
システム制御部50は、リライティング補正部114が出力した輝度・色差信号を、メモリ制御部107の制御によって、画像メモリ106に蓄積したのち、コーデック部110で圧縮符号化を行う。また、I/F111を介して記録媒体112に記録する。
リライティング処理後の結果画像を図7に示す。図7(A)は「陰影モード」で被写体に光を当てた場合の例である。鼻領域の法線の解像度を相対的に高くすることで、顔の陰影において重要な器官である鼻領域に起因する光と陰のコントラストを強くし、陰影を付ける効果を高めることが可能となる。逆に鼻領域以外の領域については法線の解像度を相対的に低くすることで、被写体の形状と法線の形状が異なる事により不自然な陰影やハイライトが付くなどの弊害を低減させることができるようになる。
一方、図7(B)は「キャッチライトモード」で被写体に光を当てた場合の例である。被写体全体を明るくしつつ、眼球の法線の解像度を相対的に高くすることで、701に示すような、はっきりしたキャッチライトを目に入れることが可能となる。逆に眼球領域以外の領域については法線の解像度を相対的に低くすることで、被写体の形状と法線の形状が異なる事により不自然な陰影やハイライトが付くなどの弊害を低減させることができるようになる。
以上で説明したように、本実施例では、リライティング処理のモードに応じて、部分的に高解像度の法線を生成する構成とした。これにより、実際の被写体と法線の差による弊害を減らしつつ、リライティングの目的にあった効果を得ることが可能となる。
なお、本実施例はリライティングモードに応じて、部分的に高解像度の法線を生成する構成としたが、高解像度法線の生成を判断する情報をリライティングモード情報に限定するものではない。リライティングモードに限らず、反射光の特性(鏡面反射、拡散反射)、光の照射範囲、強度、光を当てる被写体の種類などリライティングの特性を決めるパラメータであればどのような情報を用いてもかまわない。例えば、リライティングにおいて、鏡面反射成分のゲインを拡散反射と比較して強くしている場合は、「鼻」や「頬」の高解像度法線を追加して、鏡面反射成分によるハイライトの効果を出すように制御することも可能である。また、目だけに光を当てている場合は、「眼球」の高解像度法線を追加してキャッチライトの効果がより強く出るように制御することも可能である。
また、鏡面反射成分のゲインがほぼ0で、拡散反射成分のゲインが大きい場合には、全体に光が回るように部分的な高解像度の法線付加は行わずベース法線のみで、反射光成分を生成するように制御することも可能である。解像度の低いベース法線を利用することで、陰影の少ない拡散した光を当てる効果を出すことが可能となる。
また、上記実施例では、リライティングモードが「陰影モード」と「キャッチライトモード」の2つがある場合について説明したが、リライティングモードをこれらに限定するものではない。リライティングモードに応じて、部分的に法線情報を加える(もしくは法線の解像度を高める)方法をとるのであれば、どのようなリライティングモードであってもかまわない。例えば、「唇のツヤを出すモード」を追加し、このモードの場合は、唇の形状の高解像度法線を追加することで、唇に鏡面反射成分を付け、ツヤ(光沢)を出すことが可能となる。
また、本実施例では低解像度の法線モデルに高解像度法線を合成する例を説明したが、高解像度の法線モデルに、鼻や眼球領域を除いた領域の低解像度の法線を合成してもよい。この場合は、被写体全体の法線モデルのうち、一部の法線の解像度を低下させる処理を行うことになる。
また、本実施例では法線モデルを被写体にフィッティングさせる例について説明したがモデルとして持っておく情報は被写体の形状特性を示すものであればどのような情報であってもかまわない。例えば、被写体の立体形状情報を示す3次元のワイヤーフレーム情報であってもかまわない。この場合、ワイヤーフレームが持つ特徴点の情報を基に被写体にフィッティングし、ワイヤーフレームの各点の角度情報から法線を算出する。
また、本実施例では、法線情報を画像データとして記録している場合について説明したが法線が生成できるのであればこの方法に限定するものではない。例えば、法線モデルの代わりに3次元の立体形状モデルをもっておき3次元の立体形状を被写体にフィッティングさせ、3次元立体形状モデルから法線情報を生成する構成をとってもかまわない。
<第2の実施例>
以下、図8〜9を参照して、本発明の第2の実施例における、デジタルカメラについて説明する。
第1の実施例では、リライティングのパラメータに基づいて、付加する高解像度の法線情報を選択する例について説明したが、第2の実施例では、被写体と高解像度法線パーツの特徴点の一致度に基づいて、高解像度の法線情報を利用するか否かを決定する。つまり、被写体と高解像度法線パーツの特徴点がある程度類似していると判断すれば、高解像度の法線情報を利用することとする。
第2の実施例における、デジタルカメラの全体構成は実施例1(図1〜図3)で説明したものと同様であるため、説明は省略する。第2の実施例では、法線生成部(図3の306)が法線を生成するフローが実施例1と異なるため、図8を用いて、法制生成部306の動作フローについて詳細を説明する。
図8において、S801〜S803ではベース法線モデルを読み込み、ベース法線を被写体にフィッティングする。この処理は、図4のS401〜403と同じであるため、説明は省略する。
ステップS804では、複数ある高解像度法線パーツの中から一つを読み込む。高解像度法線パーツとしては、「眼球」「鼻」「口」「頬」などを用意しておき順に読み込む。本実施例では、最初に「口」の法線を読み込む場合を例に説明する。
ステップS805では、被写体の特徴点と、法線パーツが持つ特徴点の位置関係の比較を行う。これについて図9に被写体および法線の例を用いて説明する。図9(A)(B)はそれぞれ撮影した被写体像を示している。図9において、白丸の901および902は「口」の特徴点の位置である。また、図9(B)はベース法線および高解像度の「口」の法線を示している。903は法線における「口」の特徴点の位置を示している。
このとき、法線の特徴点と撮影した被写体の特徴点の形状の比較を行う。例えば図9の例の場合、撮影した被写体の口の特徴点901と法線の特徴点903とを比較する。比較の手法は口の両端の特徴点の距離でサイズを正規化した後に、撮影画像の特徴点901、902と法線の特徴点903の間の相対距離を算出する。全ての特徴点間の距離の総和が所定の閾値以下の場合は、撮影画像の特徴点の形状が法線と同じと判断する。閾値以上の場合は、撮影画像と法線の形状が異なると判断する。901、902の例の場合、法線の特徴点の形状は「口」が閉じている。そのため、同じように「口」が閉じている法線の特徴点903は法線と形状が同じと判断する。一方、「口」が開いている902の場合は被写体の特徴点902と法線の特徴点903は形状が異なると判断する。
ステップS806では、ステップS805で被写体と法線の特徴点の形状が同じと判断した場合は、ステップS807へ進み、被写体と法線の特徴点の形状が異なると判断した場合は、ステップS807をスキップしてステップS808へ進む。
ステップS807では、高解像度の法線(例えば口の高解像度法線)を被写体にフィッティングし、ベース法線と合成する。この処理は図4の406の処理と同じである。
ステップS808では、全ての高解像度法線パーツを処理したかを判断する。上記は高解像度法線が「口」の場合を例に説明したが、高解像度法線パーツは「口」以外にも「眼球(目)」や「鼻」、など複数ある。これら、すべての高解像度法線パーツを同様に処理するまでステップS804に戻って繰り返す。
以上説明した通り、本実施例ではリライティング処理を行う場合に、高解像度法線パーツと被写体の特徴点を比較し、特徴点の形状が近い高解像度法線パーツのみを利用する構成とした。これにより、被写体の形状と法線の形状が異なる事により不自然な陰影やハイライトが付くなどの弊害を低減させることができるようになる。
<他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (16)

  1. 画像を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された入力画像に対する仮想光源の特性を設定する設定手段と、
    前記入力画像中の被写体の形状情報を生成する生成手段と、
    前記仮想光源の特性と、前記生成手段により生成された前記形状情報とに基づき、前記入力画像中の被写体に仮想的な光の効果を付加する付加手段とを有し、
    前記生成手段は、前記仮想光源の特性に基づいて、前記被写体のうち特定の領域の形状情報の精度が、前記被写体のうち他の領域の形状情報の精度よりも高くなるよう制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記形状情報は、被写体面に対する法線情報もしくは立体形状情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記被写体の形状情報を示す第1の形状情報と、前記被写体のうち特定の領域の形状情報を示す第2の形状情報とを取得し、
    前記第1の形状情報と前記第2の形状情報とに基づき、前記付加手段による効果の付加に用いる第3の形状情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の形状情報は、前記第1の形状情報よりも前記特定の領域における前記形状情報の精度が高いことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、被写体領域のうちいずれを特定の領域とするかを前記仮想光源の特性に基づいて判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記特定の領域は、人物の鼻を示す領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記特定の領域は、人物の眼を示す領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記特定の領域は、人物の唇を示す領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記仮想光源の特性とは、前記仮想的な光を照射することによる効果を示すモードであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記モードは、前記入力画像内の人物に陰影を付加する第1のモードを含み、
    前記第1のモードにおいて、前記生成手段は、前記入力画像中の人物の鼻を示す領域の形状情報の精度を高くすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  11. 前記モードは、前記入力画像内の人物の眼にキャッチライトの効果を付加する第2のモードを含み、
    前記第2のモードにおいて、前記生成手段は、前記入力画像中の人物の眼を示す領域の形状情報の精度を高くすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記モードは、前記入力画像内の人物の唇に光沢を付加する第3のモードを含み、
    前記第3のモードにおいて、前記生成手段は、前記入力画像中の人物の唇を示す領域の形状情報の精度を高くすることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記仮想光源の特性は、仮想光源の位置、強度、照射範囲、光源の色、被写体の反射特性いずれかを含む情報であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 入力画像中の被写体から特徴情報を抽出する抽出手段をさらに有し、
    前記付加手段は、前記第2の形状情報と前記抽出手段により抽出された特徴情報とが類似していないと判断された場合、前記第2の形状情報を用いて前記仮想的な光の効果を付加しないことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  15. 画像を入力する入力工程と、
    前記入力工程で入力された入力画像に対する仮想光源の特性を設定する設定工程と、
    前記入力画像中の被写体の形状情報を生成する生成工程と、
    前記仮想光源の特性と、前記生成工程で生成された前記形状情報とに基づき、前記入力画像中の被写体に仮想的な光の効果を付加する付加工程とを有し、
    前記生成工程では、前記仮想光源の特性に基づいて、前記被写体のうち特定の領域の形状情報の精度が、前記被写体のうち他の領域の形状情報の精度よりも高くなるようにすることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるコンピュータが実行可能な画像処理装置。
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