JP2019178720A - ダンパ装置およびダンパ装置のバランス取り方法 - Google Patents

ダンパ装置およびダンパ装置のバランス取り方法 Download PDF

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卓也 吉川
Takuya Yoshikawa
卓也 吉川
友則 木下
Tomonori Kinoshita
友則 木下
徹郎 谷口
Tetsuro Taniguchi
徹郎 谷口
晃祥 加藤
Akiyoshi Kato
晃祥 加藤
陽一 大井
Yoichi Oi
陽一 大井
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Abstract

【課題】回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正可能にする。【解決手段】ダンパ装置は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素および出力要素を含む複数の回転要素と、入力要素と出力要素との間でトルクを伝達する弾性体と、複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパとを含み、複数の回転要素の何れかは、ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含み、2枚のプレート部材の各々は、軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、入力要素と出力要素との間でトルクを伝達する弾性体および回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置およびダンパ装置のバランス取り方法に関する。
従来、この種のダンパ装置として、入力要素と、出力要素と、当該入力要素および出力要素の間でトルクを伝達する複数の弾性体と、出力要素と一体に回転するサンギヤ、複数のピニオンギヤを回転自在に支持すると共に入力要素と一体に回転するキャリヤ、および複数のピニオンギヤに噛合すると共に質量体として機能するリングギヤを有する回転慣性質量ダンパとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2016/208767号
上述のようなダンパ装置では、振動減衰性能を良好に確保するために、使用開始に先立って装置全体の回転アンバランスを精度よく修正しておくことが必要となる。ただし、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置では、重量や部品点数が増加することで回転アンバランスが大きくなり、当該回転アンバランスを良好に修正し得なくなるおそれもある。
そこで、本開示は、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正可能にすることを主目的とする。
本開示のダンパ装置は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素および出力要素を含む複数の回転要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体と、前記複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパとを含むダンパ装置において、前記複数の回転要素の何れかが、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の前記回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含み、前記2枚のプレート部材の各々が、前記軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を有するものである。
本開示のダンパ装置は、複数の回転要素、弾性体および回転慣性質量ダンパを含むものであり、複数の回転要素の何れかは、軸方向に沿って互いに対向すると共に他の回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含む。そして、2枚のプレート部材の各々は、軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を有する。これにより、バランスウェイト取付部の数を充分に確保すると共に、バランスウェイトの取り付けの作業性や取り付けタイミングの自由度を向上させることができるので、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正することが可能となる。
本開示のダンパ装置を含む発進装置の概略構成図である。 本開示のダンパ装置を示す断面図である。 本開示のダンパ装置を示す正面図である。 本開示のダンパ装置の組み立て手順を説明するための要部拡大図である。 バランスウェイトの一例を示す説明図である。 バランスウェイトの他の例を示す説明図である。 バランスウェイト取付孔の一例を示す模式図である。 バランスウェイトの更に他の例を示す説明図である。 バランスウェイトの取付状態の一例を示す説明図である。 バランスウェイトの他の例を示す説明図である。 バランスウェイトの取付状態の他の例を示す説明図である。 本開示の他のダンパ装置を示す模式図である。 本開示の更に他の更にダンパ装置を示す模式図である。 本開示の他のダンパ装置を含む発進装置の概略構成図である。 本開示の更に他の更にダンパ装置を示す模式図である。 本開示の他のダンパ装置を示す模式図である。 本開示の更に他の更にダンパ装置を示す模式図である。 本開示の他のダンパ装置を示す模式図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のダンパ装置10を含む発進装置1を示す概略構成図であり、図2は、ダンパ装置10を示す断面図である。図1に示す発進装置1は、駆動装置としてのエンジン(内燃機関)EGを含む車両に搭載されるものであり、ダンパ装置10に加えて、エンジンEGのクランクシャフトに連結されて当該エンジンEGからのトルクが伝達される入力部材としてのフロントカバー3や、フロントカバー3に固定されるポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5、ダンパ装置10に連結されると共に自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)である変速機TMの入力軸ISに固定される出力部材としてのダンパハブ7、ロックアップクラッチ8等を含む。
なお、以下の説明において、「軸方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10の中心軸(軸心)の延在方向を示す。また、「径方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の径方向、すなわち発進装置1やダンパ装置10の中心軸から当該中心軸と直交する方向(半径方向)に延びる直線の延在方向を示す。更に、「周方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の周方向、すなわち当該回転要素の回転方向に沿った方向を示す。
ポンプインペラ4は、フロントカバー3に密に固定される図示しないポンプシェルと、ポンプシェルの内面に配設された複数のポンプブレード(図示省略)とを有する。タービンランナ5は、図示しないタービンシェルと、タービンシェルの内面に配設された複数のタービンブレード(図示省略)とを有する。タービンシェルの内周部は、複数のリベットを介してダンパハブ7に固定される。ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、両者の間には、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6(図1参照)が同軸に配置される。ステータ6は、複数の図示しないステータブレードを有し、ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ60(図1参照)により一方向のみに設定される。これらのポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成し、トルク増幅機能をもったトルクコンバータ(流体伝動装置)として機能する。ただし、発進装置1において、ステータ6やワンウェイクラッチ60を省略し、ポンプインペラ4およびタービンランナ5を流体継手として機能させてもよい。
ロックアップクラッチ8は、ダンパ装置10を介してフロントカバー3とダンパハブ7とを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除するものである。本実施形態において、ロックアップクラッチ8は、摩擦材が貼着されたロックアップピストンを含む油圧式単板クラッチである。ロックアップクラッチ8のロックアップピストンは、フロントカバー3の内部でダンパ装置10を基準としてタービンランナ5の反対側に位置するようにダンパハブ7に対して軸方向に移動自在に嵌合され、フロントカバー3のエンジンEG側の内壁面と対向する。ただし、ロックアップクラッチ8は、油圧式多板クラッチであってもよい。
ダンパ装置10は、図1および図2に示すように、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11と、環状のプレート部材であるドリブン部材(出力要素)15とを含む。更に、ダンパ装置10は、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ドライブ部材11とドリブン部材15との間で並列に作用してトルクを伝達する複数(本実施形態では、例えば6個)の第1スプリング(第1弾性体)SP1と、ドライブ部材11とドリブン部材15との間で並列に作用してトルクを伝達可能な複数(本実施形態では、例えば3個)の第2スプリング(第2弾性体)SP2とを含む。
すなわち、ダンパ装置10は、図1に示すように、ドライブ部材11とドリブン部材15との間に、複数の第1スプリングSP1を含む第1トルク伝達経路TP1と、複数の第2スプリングSP2を含むと共に第1トルク伝達経路TP1と並列に設けられる第2トルク伝達経路TP2とを有する。本実施形態において、第2トルク伝達経路TP2の複数の第2スプリングSP2は、ドライブ部材11への入力トルク(駆動トルク)あるいは車軸側からドリブン部材15に付与されるトルク(被駆動トルク)がダンパ装置10の最大捩れ角θmaxに対応したトルクT2(第2の閾値)よりも小さい予め定められたトルク(第1の閾値)T1に達してドライブ部材11のドリブン部材15に対する捩れ角が所定角度θref以上になってから、第1トルク伝達経路TP1の第1スプリングSP1と並列に作用する。これにより、ダンパ装置10は、2段階(2ステージ)の減衰特性を有することになる。
また、本実施形態では、第1および第2スプリングSP1,SP2として、荷重が加えられてないときに真っ直ぐに延びる軸心を有するように螺旋状に巻かれた金属材からなる直線型コイルスプリングが採用されている。これにより、アークコイルスプリングを用いた場合に比べて、第1および第2スプリングSP1,SP2を軸心に沿ってより適正に伸縮させることができる。この結果、ドライブ部材11(入力要素)とドリブン部材15(出力要素)との相対変位が増加していく際に第1スプリングSP1等からドリブン部材15に伝達されるトルクと、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対変位が減少していく際に第1スプリングSP1等からドリブン部材15に伝達されるトルクとの差すなわちヒステリシスを低減化することが可能となる。ただし、第1および第2スプリングSP1,SP2の少なくとも何れかとして、アークコイルスプリングが採用されてもよい。
図2に示すように、ダンパ装置10のドライブ部材11は、ロックアップクラッチ8の図示しないロックアップピストンに連結される環状の第1入力プレート(プレート部材)12と、第1入力プレート12と対向するように複数のリベット(締結部材)90(図3参照)を介して当該第1入力プレート12に連結される環状の第2入力プレート(プレート部材)13とを含む。これにより、ドライブ部材11、すなわち第1および第2入力プレート12,13は、ロックアップピストンと一体に回転し、ロックアップクラッチ8の係合によりフロントカバー3(エンジンEG)とダンパ装置10のドライブ部材11とが連結されることになる。
第1入力プレート12は、鋼板等をプレス加工することにより形成された環状のプレス加工品であり、図2および図3に示すように、それぞれ円弧状に延びると共に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設された複数(本実施形態では、例えば6個)の内側スプリング収容窓(第1収容窓)12wiと、各内側スプリング収容窓12wiの内側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば6個)のスプリング支持部12aと、各内側スプリング収容窓12wiの外側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば6個)のスプリング支持部12bと、各内側スプリング収容窓12wiの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば12個)の内側スプリング当接部12ciとを含む。各内側スプリング収容窓12wiは、図3からわかるように、第1スプリングSP1の自然長に応じた周長を有する。
更に、第1入力プレート12は、それぞれ円弧状に延びると共に対応する内側スプリング収容窓12wiの径方向外側に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設された複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング収容窓(第2収容窓)12woと、各外側スプリング収容窓12woの外側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部12dと、各外側スプリング収容窓12woの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部12coとを含む。各外側スプリング収容窓12woは、図3に示すように、第2スプリングSP2の自然長よりも長い周長を有する。
また、第1入力プレート12の外周部12oは、平坦かつ環状に形成されており、対応する外側スプリング収容窓12woの径方向外側に位置するように周方向に間隔をおいて(等間隔に)に配設された複数(本実施形態では、例えば3個)のピニオンギヤ支持部12pと、各外側スプリング収容窓12woの径方向外側に位置する部分とを含む。更に、第1入力プレート12の外周部12oは、それぞれ複数の内側スプリング収容窓12wiおよび外側スプリング収容窓12woを含む内周部12iから全周にわたってスプリング支持部12a,12b,12dと同じ側にダンパ装置10の軸方向にオフセットされている。そして、当該外周部12oは、複数のピニオンギヤ支持部12pおよび複数の外側スプリング収容窓12woに沿って延びる短尺筒状かつ無端状の繋ぎ部12rを介して内周部12iに連なる。
第2入力プレート13は、鋼板等をプレス加工することにより形成された環状のプレス加工品であり、図2および図3に示すように、それぞれ円弧状に延びると共に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設された複数(本実施形態では、例えば6個)の内側スプリング収容窓(第1収容窓)13wiと、各内側スプリング収容窓13wiの内側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば6個)のスプリング支持部13aと、各内側スプリング収容窓13wiの外側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば6個)のスプリング支持部13bと、各内側スプリング収容窓13wiの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば12個)の内側スプリング当接部13ciとを含む。各内側スプリング収容窓13wiは、第1入力プレート12の各内側スプリング収容窓12wiと同様に、第1スプリングSP1の自然長に応じた周長を有する。
更に、第2入力プレート13は、それぞれ円弧状に延びると共に対応する内側スプリング収容窓13wiの径方向外側に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設された複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング収容窓(第2収容窓)13woと、各外側スプリング収容窓13woの外側縁部に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部13dと、各外側スプリング収容窓13woの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部13coとを含む。各外側スプリング収容窓13woは、第1入力プレート12の各外側スプリング収容窓12woと同様に、第2スプリングSP2の自然長よりも長い周長を有する。
また、第2入力プレート13の外周部13oは、平坦かつ環状に形成されており、対応する外側スプリング収容窓13woの径方向外側に位置するように周方向に間隔をおいて(等間隔に)に配設された複数(本実施形態では、例えば3個)のピニオンギヤ支持部13pと、各外側スプリング収容窓13woの径方向外側に位置する部分とを含む。更に、第2入力プレート13の外周部13oは、それぞれ複数の内側スプリング収容窓13wiおよび外側スプリング収容窓13woを含む内周部13iから全周にわたってスプリング支持部13a,13b,13dと同じ側にダンパ装置10の軸方向にオフセットされている。そして、当該外周部13oは、複数のピニオンギヤ支持部13pおよび複数の外側スプリング収容窓13woに沿って延びる短尺筒状かつ無端状の繋ぎ部13rを介して内周部13iに連なる。本実施形態では、第1および第2入力プレート12,13として、同一の形状を有するものが採用され、これにより、部品の種類の数を削減することが可能となる。
ドリブン部材(出力プレート)15は、鋼板等をプレス加工することにより形成された板状かつ環状のプレス加工品であり、第1および第2入力プレート12,13の軸方向における間に配置されると共に、複数のリベットを介してダンパハブ7に固定される。図2および図3に示すように、ドリブン部材15は、周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設された複数(本実施形態では、例えば6個)の内側スプリング保持窓(第1保持窓)15wiと、各内側スプリング収容窓12wiの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば12個)の内側スプリング当接部15ciと、対応する内側スプリング保持窓15wiの径方向外側に配置された複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング保持窓15wo(第2保持窓)と、各外側スプリング収容窓15woの周方向における両側に設けられる複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部15coとを含む。
各内側スプリング保持窓15wiは、図3からわかるように、第1スプリングSP1の自然長に応じた周長を有し、各外側スプリング保持窓15woは、図3からわかるように、第2スプリングSP2の自然長に応じた周長を有する。また、本実施形態において、ドリブン部材15は、外周部から周方向に間隔をおいて(等間隔に)径方向における外側に突出するように形成された複数(本実施形態では、例えば3個)の突出部15eを含み、各突出部15eには、上記外側スプリング保持窓15woが1個ずつ形成されている。
ドリブン部材15の各内側スプリング保持窓15wiには、第1スプリングSP1が1個ずつ配置(嵌合)され、複数の第1スプリングSP1は、同一円周上に並ぶ。また、各内側スプリング保持窓15wiの周方向における両側に設けられた内側スプリング当接部15ciは、当該内側スプリング保持窓15wi内の第1スプリングSP1の一端または他端に当接する。更に、ドリブン部材15の各外側スプリング保持窓15woには、第2スプリングSP2が1個ずつ配置(嵌合)され、複数の第2スプリングSP2は、複数の第1スプリングSP1よりもドリブン部材15の径方向における外側で同一円周上に並ぶ。また、各外側スプリング保持窓15woの周方向における両側に設けられた外側スプリング当接部15coは、当該外側スプリング保持窓15wo内の第2スプリングSP2の一端または他端に当接する。
ドライブ部材11の第1および第2入力プレート12,13は、ドリブン部材15、複数の第1スプリングSP1および複数の第2スプリングSP2をダンパ装置10の軸方向における両側から挟み込むように複数のリベット90を介して互いに連結される。これにより、各第1スプリングSP1の側部は、第1および第2入力プレート12,13の対応する内側スプリング収容窓12wi,13wi内に収容され、スプリング支持部12a,13aにより径方向内側から支持(ガイド)される。更に、各第1スプリングSP1は、径方向外側に位置する第1および第2入力プレート12,13のスプリング支持部12b,13bによっても支持(ガイド)され得るようになる。また、ダンパ装置10の取付状態において、各内側スプリング収容窓12wiの周方向における両側に設けられた内側スプリング当接部12ciおよび各内側スプリング収容窓13wiの周方向における両側に設けられた内側スプリング当接部13ciは、当該内側スプリング収容窓12wi,13wi内の第1スプリングSP1の一端または他端に当接する。これにより、ドライブ部材11とドリブン部材15とが複数の第1スプリングSP1を介して連結される。
更に、各第2スプリングSP2の側部は、第1および第2入力プレート12,13の対応する外側スプリング収容窓12wo,13wo内に収容され、径方向外側に位置するスプリング支持部12d,13dによって支持(ガイド)され得るようになる。ダンパ装置10の取付状態において、各第2スプリングSP2は、外側スプリング収容窓12wo,13woの周方向における略中央部に位置し、第1および第2入力プレート12,13の外側スプリング当接部12co,13coの何れとも当接しない。そして、第2スプリングSP2の一方の端部は、ドライブ部材11への入力トルク(駆動トルク)あるいは車軸側からドリブン部材15に付与されるトルク(被駆動トルク)が上記トルクT1に達してドライブ部材11のドリブン部材15に対する捩れ角が所定角度θref以上になると、第1および第2入力プレート12,13の対応する外側スプリング収容窓12wo,13woの両側に設けられた外側スプリング当接部12co,13coの一方と当接することになる。
加えて、ダンパ装置10は、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対回転を規制するストッパSTを含む。ストッパSTは、ドライブ部材11への入力トルクがダンパ装置10の最大捩れ角θmaxに対応した上記トルクT2に達すると、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対回転を規制し、それに伴って、第1および第2スプリングSP1,SP2のすべての撓みが規制される。本実施形態において、ストッパSTは、ドライブ部材11の第1および第2入力プレート12,13を連結する複数のリベット90と、ドリブン部材15の各突出部15eとにより構成される。すなわち、複数のリベット90の少なくとも何れかと、ドリブン部材15の対応する突出部15eの周方向における端部とが当接すると、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対回転が規制される。
更に、ダンパ装置10は、図1および図2に示すように、複数の第1スプリングSP1を含む第1トルク伝達経路TP1と、複数の第2スプリングSP2を含む第2トルク伝達経路TP2との双方に並列に設けられる回転慣性質量ダンパ20を含む。本実施形態において、回転慣性質量ダンパ20は、ダンパ装置10の入力要素であるドライブ部材11と出力要素であるドリブン部材15との間に配置されるシングルピニオン式の遊星歯車21(図1参照)を有する。
遊星歯車21は、外周に外歯15tを含んで回転慣性質量ダンパ20(遊星歯車21)のサンギヤとして機能するドリブン部材15と、それぞれ外歯15tに噛合する複数(本実施形態では、例えば3個)のピニオンギヤ23を回転自在に支持してキャリヤとして機能するドライブ部材11の第1および第2入力プレート12,13と、各ピニオンギヤ23に噛合すると共にサンギヤとしてのドリブン部材15(外歯15t)と同心円上に配置されるリングギヤ25とにより構成される。サンギヤとしてのドリブン部材15、複数のピニオンギヤ23およびリングギヤ25は、流体室9内で、ダンパ装置10の径方向からみて第1および第2スプリングSP1,SP2と軸方向に少なくとも部分的に重なり合う。これにより、回転慣性質量ダンパ20ひいてはダンパ装置10の軸長を短縮化することが可能となる。
図2および図3に示すように、外歯15tは、ドリブン部材15の軸心と平行に延びる歯筋を有する平歯車を構成し、当該ドリブン部材15の外周面に周方向に間隔をおいて(等間隔に)定められた複数の箇所に形成される。すなわち、本実施形態において、外歯15tは、ドリブン部材15の外周面の隣り合う突出部15eの周方向における間に形成される。従って、外歯15tは、内側スプリング保持窓15wiすなわちドライブ部材11とドリブン部材15との間でトルクを伝達する第1スプリングSP1よりも径方向外側に位置する。なお、ドリブン部材15に突出部15eが形成されない場合、外歯15tは、ドリブン部材15の外周の全体に形成されてもよい。
遊星歯車21のキャリヤを構成する第1入力プレート12の各ピニオンギヤ支持部12pは、第2入力プレート13の対応するピニオンギヤ支持部13pと軸方向に対向し、互いに対をなすピニオンギヤ支持部12p,13pは、それぞれピニオンギヤ23に挿通されたピニオンシャフト24の対応する端部を支持する。これにより、遊星歯車21の複数のピニオンギヤ23は、複数の第1スプリングSP1よりもドリブン部材15の径方向における外側、かつリングギヤ25よりも当該径方向における内側に配置される複数の第2スプリングSP2と周方向に並ぶように配置される。また、各ピニオンギヤ支持部12p,13pには、ピニオンシャフト24の第1および第2入力プレート12,13の周方向における両側に位置するようにバランスウェイトW(図4参照)を取り付けるためのバランスウェイト取付孔(バランスウェイト取付部)Hが1個ずつ形成されている。本実施形態において、第1入力プレート12の各ピニオンギヤ支持部12pに形成されたバランスウェイト取付孔Hの各々は、第2入力プレート13の各ピニオンギヤ支持部13pに形成されたバランスウェイト取付孔Hの対応する何れかとダンパ装置10の軸方向に同軸に対向する。また、第1および第2入力プレート12,13を締結するためのリベット90は、ピニオンシャフト24および2つのバランスウェイト取付孔Hの周方向における両側に1個ずつ配置される。
ピニオンギヤ23は、図2に示すように、外歯23tを含む平歯車であり、当該ピニオンギヤ23の歯幅は、外歯15tの歯幅、すなわちドリブン部材15の板厚よりも大きく定められている。また、ピニオンギヤ23の内周面とピニオンシャフト24の外周面との間には、複数のニードルベアリング230が配置される。更に、各ピニオンギヤ23の軸方向における両側には、一対の大径ワッシャ231が配置され、大径ワッシャ231とピニオンギヤ支持部12pまたは13pとの間には、当該大径ワッシャ231よりも小径の一対の小径ワッシャ232が配置される。
遊星歯車21のリングギヤ25は、図3に示すように、軸心と平行に延びる歯筋をもった内歯250tが内周に形成された平歯車である環状の内歯ギヤ250と、内歯ギヤ250の一方の側面(図2中、左側の側面)に接するように配置される錘体251と、内歯ギヤ250と錘体251とを互いに固定するための複数のリベット252とを含む。内歯ギヤ250および錘体251は、何れも鋼板等をプレス加工することにより形成される環状のプレス加工品である。内歯ギヤ250の内歯250tは、内歯ギヤ250の内周面の全体にわたって形成される。ただし、内歯250tは、内歯ギヤ250の内周面に周方向に間隔をおいて(等間隔に)定められた複数の箇所に形成されてもよい。更に、内歯ギヤ250の歯幅は、ピニオンギヤ23の歯幅よりも小さく、かつ外歯15tの歯幅、すなわちドリブン部材15の板厚と略同一である。
また、本実施形態において、錘体251は、凹円柱面状の内周面を有する円環状部材であり、内歯ギヤ250の外径と略同一の外径を有すると共に、内歯250tの歯底円の半径よりも僅かに小さい内径を有する。本実施形態において、錘体251の軸長(厚み)は、当該錘体251の軸長と内歯ギヤ250の軸長(厚み)との和がピニオンギヤ23の軸長と略同一になるように定められている。そして、内歯ギヤ250、錘体251および複数のリベット252は、一体化されて回転慣性質量ダンパ20の質量体(慣性質量体)として機能する。このように、遊星歯車21の最外周に配置されるリングギヤ25を回転慣性質量ダンパ20の質量体として用いることで、当該リングギヤ25の慣性モーメントをより大きくして当該回転慣性質量ダンパ20の振動減衰性能をより向上させることができる。なお、錘体251は、上述のような円環状の部材を分割することにより形成されて、それぞれリベット252を介して内歯ギヤ250に固定される複数のセグメントを含むものであってもよい。
図2に示すように、リングギヤ25の内歯ギヤ250は、サンギヤとしてドリブン部材15に対して軸方向にオフセットして配置され、内歯ギヤ250の内歯250tは、各ピニオンギヤ23の軸方向における端部に噛合する。また、リングギヤ25の錘体251の内周面は、ピニオンギヤ23の外歯23tの歯先により径方向に支持され、それによりリングギヤ25の全体がキャリヤとしての第1および第2入力プレート12,13やサンギヤとしてのドリブン部材15の軸心に対して精度よく調心されることになる。更に、リングギヤ25の軸方向への移動は、内歯ギヤ250(内歯250t)の側面に当接可能な大径ワッシャ231および錘体251の側面に当接可能な大径ワッシャ231により規制される。
すなわち、大径ワッシャ231の外径は、各ピニオンギヤ23の外歯23tとリングギヤ25の内歯250tとが噛合した際に、当該大径ワッシャ231がピニオンギヤ23の側面と対向すると共にリングギヤ25の内歯250tの側面または錘体251の側面と対向するように定められている。より詳細には、本実施形態の大径ワッシャ231の外周部は、リングギヤ25の内歯250tの歯底および錘体251の内周面よりも径方向外側に突出する。また、本実施形態において、小径ワッシャ232の外径は、ピニオンギヤ23の外歯23tの歯底円よりも小径であり、小径ワッシャ232の外周は、ニードルベアリング230よりも径方向外側に位置する。
次に、上述のように構成される発進装置1の動作について説明する。
発進装置1において、ロックアップクラッチ8によるロックアップが解除されている際、図1からわかるように、エンジンEGからフロントカバー3に伝達されたトルク(動力)は、ポンプインペラ4、タービンランナ5、およびダンパハブ7という経路を介して変速機TMの入力軸ISへと伝達される。これに対して、発進装置1のロックアップクラッチ8によりロックアップが実行されると、エンジンEGからフロントカバー3およびロックアップクラッチ8を介してドライブ部材11に伝達されたトルクは、入力トルク等が上記トルクT1未満であってドライブ部材11のドリブン部材15に対する捩れ角が所定角度θref未満である間、複数の第1スプリングSP1を含む第1トルク伝達経路TP1と、回転慣性質量ダンパ20とを介してドリブン部材15およびダンパハブ7に伝達される。
この際、ドライブ部材11がドリブン部材15に対して回転すると(捩れると)、複数の第1スプリングSP1が撓むと共に、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対回転に応じて質量体としてのリングギヤ25が軸心周りに回転(揺動)する。このようにドライブ部材11がドリブン部材15に対して回転(揺動)する際には、遊星歯車21の入力要素であるキャリヤとしてのドライブ部材11すなわち第1および第2入力プレート12,13の回転速度がサンギヤとしてのドリブン部材15の回転速度よりも高くなる。従って、この際、リングギヤ25は、遊星歯車21の作用により増速され、ドライブ部材11よりも高い回転速度で回転する。これにより、回転慣性質量ダンパ20の質量体であるリングギヤ25から、ピニオンギヤ23を介して慣性トルクをダンパ装置10の出力要素であるドリブン部材15に付与し、当該ドリブン部材15の振動を減衰させることが可能となる。
より詳細には、複数の第1スプリングSP1と回転慣性質量ダンパ20とが並列に作用する際、複数の第1スプリングSP1(第1トルク伝達経路TP1)からドリブン部材15に伝達されるトルク(平均トルク)は、第1スプリングSP1の変位(撓み量すなわち捩れ角)に依存(比例)したものとなる。これに対して、回転慣性質量ダンパ20からドリブン部材15に伝達されるトルク(慣性トルク)は、ドライブ部材11とドリブン部材15との角加速度の差、すなわちドライブ部材11とドリブン部材15との間の第1スプリングSP1の変位の2回微分値に依存(比例)したものとなる。これにより、ダンパ装置10のドライブ部材11に伝達される入力トルクが周期的に振動していると仮定すれば、ドライブ部材11から複数の第1スプリングSP1を介してドリブン部材15に伝達される振動の位相と、ドライブ部材11から回転慣性質量ダンパ20を介してドリブン部材15に伝達される振動の位相とが180°ずれることになる。この結果、ダンパ装置10では、複数の第1スプリングSP1からドリブン部材15に伝達される振動と、回転慣性質量ダンパ20からドリブン部材15に伝達される振動との一方により、他方の少なくとも一部を打ち消して、ドリブン部材15の振動を良好に減衰させることが可能となる。なお、回転慣性質量ダンパ20は、ドライブ部材11とドリブン部材15との間で主に慣性トルクを伝達し、平均トルクを伝達することはない。
また、入力トルク等が上記トルクT1以上になってドライブ部材11のドリブン部材15に対する捩れ角が所定角度θref以上になると、各第2スプリングSP2の一方の端部が、第1および第2入力プレート12,13の対応する外側スプリング収容窓12wo,13woの両側に設けられた外側スプリング当接部12co,13coの一方と当接する。これにより、ドライブ部材11に伝達されたトルクは、入力トルク等が上記トルクT2に達してストッパSTによりドライブ部材11とドリブン部材15との相対回転が規制されるまで、上記第1トルク伝達経路TP1と、複数の第2スプリングSP2を含む第2トルク伝達経路TP2と、回転慣性質量ダンパ20とを介してドリブン部材15およびダンパハブ7に伝達される。すなわち、ダンパ装置10において、複数の第2スプリングSP2は、ドリブン部材15の対応する外側スプリング当接部15coと、第1および第2入力プレート12,13の外側スプリング当接部12co,13coとの双方に当接するまでトルクを伝達することなく(撓まず)、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対捩れ角が増加するのに伴って第1スプリングSP1と並列に作用する。これにより、ドライブ部材11とドリブン部材15との相対捩れ角の増加に応じてダンパ装置10の剛性を高め、並列に作用する第1および第2スプリングSP1,SP2によって大きなトルクを伝達したり、衝撃トルク等を受け止めたりすることが可能となる。
続いて、上述のダンパ装置10の組み立て手順について説明する。
ダンパ装置10の組み立てに際しては、図4に示すように、ドライブ部材11すなわち第1および第2入力プレート12,13と、複数の第1スプリングSP1と、複数の第2スプリングSP2と、ドリブン部材15と、回転慣性質量ダンパ20とを含むサブアッセンブリSAを組み立てると共に、タービンランナ5を組み立てる。次いで、図示しないバランシング装置を用いながら、サブアッセンブリSAの回転アンバランスを修正する。この際、タービンランナ5と対向する(隣り合う)ことになる第1入力プレート12の複数のバランスウェイト取付孔Hの少なくとも何れかには、必要に応じて、軸方向における外側(図4における右側)からバランスウェイトWが取り付けられる。バランスウェイトWとしては、例えば、図5に示すような錘体w1と、当該錘体w1をピニオンギヤ支持部12p,13pに固定するためのリベットr1とを含むものが用いられる。
続いて、サブアッセンブリSAに含まれるドリブン部材15の内周部と、タービンランナ5の内周部とをダンパハブ7に複数のリベットにより固定することにより、サブアッセンブリSA(ドリブン部材15)にタービンランナ5を連結したアッセンブリAを組み立てる。そして、図示しないバランシング装置を用いながら、アッセンブリAの回転アンバランスを修正する。この際、タービンランナ5とは対向しない(隣り合わない)第2入力プレート13の複数のバランスウェイト取付孔Hの少なくとも何れかには、必要に応じて、軸方向における外側(図4における左側)からバランスウェイトWが取り付けられる。アッセンブリAのバランス取りの完了後、当該アッセンブリAは、フロントカバー3の内部に組み込まれ、ドライブ部材11がロックアップピストンに連結されると共にダンパハブ7に変速機の入力軸ISが固定される。
上述のように、ダンパ装置10は、回転要素としてのドライブ部材11およびドリブン部材15、第1および第2スプリングSP1,SP2、並びに回転慣性質量ダンパ20を含むものであり、ドライブ部材11は、軸方向に沿って互いに対向すると共に残余の回転要素であるドリブン部材15を挟み込むように連結される2枚の第1および第2入力プレート12,13を含む。そして、第1および第2入力プレート12,13の各々は、軸方向における外側からバランスウェイトWを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付孔Hを有する。これにより、バランスウェイト取付孔Hの数を充分に確保すると共に、バランスウェイトWの取り付けの作業性や取り付けタイミングの自由度を向上させることができるので、回転慣性質量ダンパ20を含むダンパ装置10の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正することが可能となる。
また、ダンパ装置10において、第1入力プレート12の各ピニオンギヤ支持部12pに形成されたバランスウェイト取付孔Hの各々は、第2入力プレート13の各ピニオンギヤ支持部13pに形成されたバランスウェイト取付孔Hの対応する何れかとダンパ装置10の軸方向に同軸に対向する。これにより、第1および第2入力プレート12,13を含むドライブ部材11の周方向における一箇所に取り付け可能なバランスウェイトWの数を増減させることができるので、回転慣性質量ダンパ20を含むダンパ装置10の回転アンバランスをより精度よく修正することが可能となる。
更に、第1および第2入力プレート12,13の各々に軸方向における外側からバランスウェイトWを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付孔Hを設けておくことで、第1入力プレート12と軸方向に隣り合うようにサブアッセンブリSAにタービンランナ5が連結されたとしても、タービンランナ5の連結の前後で回転アンバランスを修正することが可能となり、回転慣性質量ダンパ20を含むダンパ装置10の回転アンバランスをより精度よく修正することができる。
なお、上述のバランスウェイトWに代えて、図6に示すようなクリップ式のバランスウェイトW2が用いられてもよい。更に、バランスウェイト取付孔Hが図7に示すような大小2つの円孔を組み合わせた形状を有する場合には、図8に示すような、2つの錘部w3および当該2つの錘部w3を連結する例えば断面楕円形状の軸部s3を含むバランスウェイトW3が、図9に示すようにしてバランスウェイト取付孔Hに取り付けられてもよい。また、バランスウェイト取付孔Hが図7に示すような大小2つの円孔を組み合わせた形状を有する場合には、図10に示すような、2つの錘部w4、当該2つの錘部w4を連結する例えば断面円形状の軸部s4および各錘部w4の内面に形成された固定用の突起p4を含むバランスウェイトW4が、図11に示すようにしてバランスウェイト取付孔Hに取り付けられてもよい。この場合、バランスウェイトW4は、図11に示すように、突起P4が大小2つの円孔を組み合わせた形状のバランスウェイト取付孔Hの小径孔に嵌まり込むと共に2つの錘部w4が第1入力プレート12等を挟み込むことで、当該第1入力プレート12等に固定される。
更に、上記ダンパ装置10では、バランスウェイト取付孔Hが、第1および第2入力プレート12,13の各ピニオンギヤ支持部12p,13pに形成されるが、これに限られるものではない。すなわち、軸方向における外側からバランスウェイトWが取り付け可能となるのであれば、バランスウェイト取付孔Hは、第1および第2入力プレート12,13のピニオンギヤ支持部12p,13p以外の部分に形成されてもよい。更に、バランスウェイト取付孔Hの代わりに、例えば切り欠き状のバランスウェイト取付部が第1および第2入力プレート12,13に形成されてもよい。
また、上述のバランスウェイトWの取り付けに関連した構成は、図12に示すようなダンパ装置10Bに適用されてもよい。図12に示すダンパ装置10Bは、外周に外歯11tを含んで回転慣性質量ダンパ20Bのサンギヤとして機能するドライブ部材(入力要素)11Bと、それぞれ外歯11tに噛合する複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持して回転慣性質量ダンパ20Bのキャリヤとして機能する第1および第2出力プレート16,17を含むドリブン部材(出力要素)15Bと、ドライブ部材11Bとドリブン部材15Bとの間でとの間でトルクを伝達する第1スプリングSP1および第2スプリング(図示省略)とを含む。かかるダンパ装置10Bでは、ドリブン部材15Bの第1および第2出力プレート16,17(例えば、ピニオンギヤ支持部)に上述のバランスウェイト取付孔Hと同様のバランスウェイト取付部が設けられる。なお、図12のダンパ装置10Bにおいて、ドリブン部材11Bは、第1スプリングSP1の径方向内側を通る連結部材を介して図示しないロックアップピストンに連結される。
更に、ドリブン部材15Bが2枚の第1および第2出力プレート16,17を含む場合には、図13に示すダンパ装置10B′のように、回転慣性質量ダンパ20B′が第1スプリングSP1の径方向内側に配置されてもよい。この場合、回転慣性質量ダンパ20B′は、内周に内歯11t′を含んでリングギヤとして機能すると共に第1スプリングSP1の径方向外側を通る連結部材を介して図示しないロックアップピストンに連結されるドライブ部材11B′と、内歯11t′に噛合する複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持してキャリヤとして機能する第1および第2出力プレート16,17(ドリブン部材15B)と、複数のピニオンギヤ23に噛合して質量体として機能するサンギヤ26とから構成されてもよい。
図14は、本開示の他のダンパ装置10Cを含む発進装置1Cを示す概略構成図である。なお、発進装置1Cやダンパ装置10Cの構成要素のうち、上述の発進装置1等と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図14に示すダンパ装置10Cは、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11Cと、中間部材(中間要素)14と、ドリブン部材(出力要素)15Cとを含む。更に、ダンパ装置10Cは、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ドライブ部材11Cと中間部材14との間でトルクを伝達する複数の入力側スプリング(入力側弾性体)SP11と、中間部材14とドリブン部材15Cとの間でトルクを伝達する複数の出力側スプリング(出力側弾性体)SP12と、ドライブ部材11Cとドリブン部材15Cとの間でトルクを伝達可能な複数の第2スプリング(第2弾性体)SP2と、ドライブ部材11Cと中間部材14との相対回転を規制する第1ストッパST1と、中間部材14とドリブン部材15Cとの相対回転を規制する第2ストッパST2と、回転慣性質量ダンパ20Cとを含む。
図15に示すように、ダンパ装置10Cのドライブ部材11Cは、遊星歯車21Cの複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持して回転慣性質量ダンパ20Cのキャリヤとして機能する第1および第2入力プレート12,13を含む。また、ドリブン部材15Cは、外周に外歯15tを含んで回転慣性質量ダンパ20(遊星歯車21)のサンギヤとして機能する。更に、中間部材14は、第1中間プレート141および第2中間プレート142を含む。第1および第2中間プレート141,142は、第1および第2入力プレート12,13、ドリブン部材15C、並びに、それぞれ複数の入力側スプリングSP11、出力側スプリングSP12および第2スプリングSP2をダンパ装置10Cの軸方向における両側から挟み込むように複数のリベットを介して互いに連結される。そして、かかるダンパ装置10Cでは、中間部材14の第1および第2中間プレート141,142に上述のバランスウェイト取付孔Hと同様のバランスウェイト取付部が設けられる。これにより、回転慣性質量ダンパ20Cを含むダンパ装置10Cの回転アンバランスをより精度よく修正することが可能となる。
また、上述のバランスウェイトWの取り付けに関連した構成は、図16に示すようなダンパ装置10Dに適用されてもよい。図16に示すダンパ装置10Dは、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11Dと、中間部材(中間要素)14Dと、ドリブン部材(出力要素)15Dとを含む。更に、ダンパ装置10Dは、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ドライブ部材11Dと中間部材14Dとの間でトルクを伝達する複数の入力側スプリング(入力側弾性体)SP11と、中間部材14Dとドリブン部材15Dとの間でトルクを伝達する図示しない複数の出力側スプリング(出力側弾性体)と、例えばドライブ部材11Dと中間部材14Dとの間でトルクを伝達可能な図示しない複数の第2スプリング(第2弾性体)と、回転慣性質量ダンパ20Dとを含む。
図16に示すように、ダンパ装置10Dのドライブ部材(入力要素)11Dは、外周に外歯11tを含んで回転慣性質量ダンパ20Dのサンギヤとして機能する。また、ダンパ装置10Dのドリブン部材15Dは、それぞれ外歯11tに噛合する複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持して回転慣性質量ダンパ20Dのキャリヤとして機能する第1および第2出力プレート16,17を含む。更に、中間部材14は、第1および第2中間プレート141,142を含む。第1および第2中間プレート141,142は、ドライブ部材11D、第1および第2出力プレート16,17(ドリブン部材15D)、並びに、それぞれ複数の入力側スプリングSP11、出力側スプリングおよび第2スプリングをダンパ装置10Dの軸方向における両側から挟み込むように複数のリベットを介して互いに連結される。かかるダンパ装置10Dにおいても、中間部材14Dの第1および第2中間プレート141,142に上述のバランスウェイト取付孔Hと同様のバランスウェイト取付部が設けられる。これにより、回転慣性質量ダンパ20Dを含むダンパ装置10Dの回転アンバランスをより精度よく修正することが可能となる。なお、図16のダンパ装置10Dにおいて、ドリブン部材11Dは、入力側スプリングSP11等の径方向内側を通る連結部材を介して図示しないロックアップピストンに連結される。
更に、ドリブン部材15Dが2枚の第1および第2出力プレート16,17を含む場合には、図17に示すダンパ装置10D′のように、回転慣性質量ダンパ20D′が入力側スプリングSP11および図示しない出力側スプリングの径方向内側に配置されてもよい。この場合、回転慣性質量ダンパ20D′は、内周に内歯11t′を含んでリングギヤとして機能すると共に入力側スプリングSP11等の径方向外側を通る連結部材を介して図示しないロックアップピストンに連結されるドライブ部材11D′と、内歯11t′に噛合する複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持してキャリヤとして機能する第1および第2出力プレート16,17(ドリブン部材15D)と、複数のピニオンギヤ23に噛合して質量体として機能するサンギヤ26とから構成されてもよい。
また、上述のバランスウェイトWの取り付けに関連した構成は、図18に示すようなダンパ装置10Eに適用されてもよい。図18に示すダンパ装置10Eは、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11Eと、中間部材(中間要素)14Eと、ドリブン部材(出力要素)15Eとを含む。更に、ダンパ装置10Eは、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ドライブ部材11Eと中間部材14Eとの間でトルクを伝達する複数の入力側スプリング(入力側弾性体)SP11と、中間部材14Eとドリブン部材15Eとの間でトルクを伝達する図示しない複数の出力側スプリング(出力側弾性体)と、例えばドライブ部材11Eと中間部材14Eとの間でトルクを伝達可能な図示しない複数の第2スプリング(第2弾性体)と、回転慣性質量ダンパ20Eとを含む。
図18に示すように、ダンパ装置10Eのドライブ部材11Eは、複数のピニオンギヤ23を回転自在に支持して回転慣性質量ダンパ20Eのキャリヤとして機能する第1および第2入力プレート12,13を含む。また、中間部材14Eは、それぞれドライブ部材11Eの第1および第2入力プレート12,13の軸方向における間に配置される第1および第2中間プレート141,142を含む。更に、ドリブン部材15Eは、一体に回転するように互いに連結される第1、第2および第3出力プレート151,152,153を含む。ドリブン部材15Eの第3出力プレート153は、外周に外歯15tを含むと共に第1および第2中間プレート141,142の軸方向における間に配置され、回転慣性質量ダンパ20Eのサンギヤとして機能する。ドリブン部材15Eの第1および第2出力プレート151,152は、第3出力プレート153、第1および第2中間プレート141,142、第1および第2入力プレート12,13、並びに、それぞれ複数の入力側スプリングSP11、出力側スプリングおよび第2スプリングをダンパ装置10Eの軸方向における両側から挟み込むように配置される。そして、かかるダンパ装置10Eでは、ドリブン部材15の第1および第2出力プレート151,152に上述のバランスウェイト取付孔Hと同様のバランスウェイト取付部が設けられる。これにより、回転慣性質量ダンパ20Eを含むダンパ装置10Eの回転アンバランスをより精度よく修正することが可能となる。
以上説明したように、本開示のダンパ装置は、エンジン(EG)からのトルクが伝達される入力要素(11,11B,11B′,11C,11D,11D′,11E)および出力要素(15,15B,15C,15D,15E)を含む複数の回転要素と、前記入力要素(11,11B,11B′,11C,11D,11D′,11E)と前記出力要素(15,15B,15C,15D,15E)との間でトルクを伝達する弾性体(SP1,SP2,SP11,SP12)と、前記複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパ(20,20B,20B′,20C,20D,20D′,20E)とを含むダンパ装置(10,10B′,10C,10D,10D′,10E)において、前記複数の回転要素の何れかが、前記ダンパ装置(10,10B′,10C,10D,10D′,10E)の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の前記回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)を含み、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の各々が、前記軸方向における外側からバランスウェイト(W,W2,W3,W4)を取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部(H)を有するものである。
本開示のダンパ装置は、複数の回転要素、弾性体および回転慣性質量ダンパを含むものであり、複数の回転要素の何れかは、軸方向に沿って互いに対向すると共に他の回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含む。そして、2枚のプレート部材の各々は、軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を有する。これにより、バランスウェイト取付部の数を充分に確保すると共に、バランスウェイトの取り付けの作業性や取り付けタイミングの自由度を向上させることができるので、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正することが可能となる。
また、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の一方に形成された前記複数のバランスウェイト取付部(H)の各々は、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の他方に形成された前記複数のバランスウェイト取付部(H)の対応する何れかと前記軸方向に対向してもよい。これにより、2枚のプレート部材を含む回転要素の周方向における一箇所に取り付け可能なバランスウェイトの数を変化させることができるので、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスをより精度よく修正することが可能となる。
更に、前記複数の回転要素の何れか(15)には、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の一方と前記軸方向に隣り合うように流体伝動装置のタービンランナ(5)が連結されてもよい。すなわち、2枚のプレート部材の各々に軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を設けておくことで、当該2枚のプレート部材の一方と軸方向に隣り合うようにタービンランナが連結される場合であっても、タービンランナの連結の前後で回転アンバランスを修正することが可能となり、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスをより精度よく修正することができる。
また、前記回転慣性質量ダンパ(20)は、サンギヤ(15,15t)と、前記質量体として機能するリングギヤ(25)と、前記サンギヤ(15,15t)および前記リングギヤ(25)に噛合する複数のピニオンギヤ(23)とを含んでもよく、前記2枚のプレート部材(12,13)の各々は、周方向に間隔をおいて形成されると共に前記ピニオンギヤ(23)を回転自在に支持する複数のピニオンギヤ支持部(12p,13p)を含んでもよく、前記バランスウェイト取付部(H)は、前記2枚のプレート部材(12,13)の前記複数のピニオンギヤ支持部(12p,13p)に形成されてもよい。
更に、前記ダンパ装置において、前記回転要素は、中間要素(14,14D)を含んでもよく、前記弾性体は、前記入力要素(11C,11D,11D′)と前記中間要素(14,14D)との間でトルクを伝達する入力側弾性体(SP11)と、前記中間要素(14,14D)と前記出力要素(15C,15D)との間でトルクを伝達する出力側弾性体(SP12)とを含んでもよい。この場合、前記中間要素(14,14D)は、前記2枚のプレート部材(141,142)を含んでもよい。
また、前記ダンパ装置において、前記入力要素(11,11C)が前記2枚のプレート部材(12,13)を含んでもよく、前記出力要素(15B,15E)が前記2枚のプレート部材(16,17)を含んでもよい。
更に、前記出力要素(15,15B,15C,15D,15E)は、変速機(TM)の入力軸(IS)に作用的(直接または間接的)に連結されてもよい。
本開示のダンパ装置のバランス取り方法は、エンジン(EG)からのトルクが伝達される入力要素(11,11B,11B′,11C,11D,11D′,11E)および出力要素(15,15B,15C,15D,15E)を含む複数の回転要素と、前記入力要素(11,11B,11B′,11C,11D,11D′,11E)と前記出力要素(15,15B,15C,15D,15E)との間でトルクを伝達する弾性体(SP1,SP2,SP11,SP12)と、前記複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパ(20,20B,20B′,20C,20D,20D′,20E)とを含むダンパ装置(10,10B′,10C,10D,10D′,10E)であって、前記複数の回転要素の何れかが、前記ダンパ装置(10,10B′,10C,10D,10D′,10E)の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の前記回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)を含むダンパ装置のバランス取り方法において、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の少なくとも何れか一方に、前記軸方向における外側からバランスウェイト(W,W2,W3,W4)を取り付けるものである。
本開示のバンランス取り方法によれば、回転慣性質量ダンパを含むダンパ装置の回転アンバランスを容易かつ精度よく修正することが可能となる。
また、前記複数の回転要素、前記複数の弾性体および前記回転慣性質量ダンパを含むサブアッセンブリ(SA)を組み立てた後、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の前記一方に前記軸方向における外側からバランスウェイト(W,W2,W3,W4)を取り付けて前記サブアッセンブリ(SA)の回転アンバランスを修正してもよく、前記複数の回転要素(15)の何れかに、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の前記一方と前記軸方向に隣り合うように流体伝動装置のタービンランナ(5)を連結した後、前記2枚のプレート部材(12,13,141,142,16,17)の他方に前記タービンランナ(5)とは反対側からバランスウェイト(W,W2,W3,W4)を取り付けて前記サブアッセンブリ(SA)および前記タービンランナ(5)を含むアッセンブリ(A)の回転アンバランスを修正してもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ダンパ装置の製造分野等において利用可能である。
1,1C 発進装置、3 フロントカバー、4 ポンプインペラ、5 タービンランナ、6 ステータ、60 ワンウェイクラッチ、7 ダンパハブ、8 ロックアップクラッチ、9 流体室、10,10B,10B′,10C,10D,10D′,10E ダンパ装置、11,11B,11B′,11C,11D,11D′,11E ドライブ部材、11t 外歯、11t′ 内歯、12 第1入力プレート、12a,12b スプリング支持部、12ci 内側スプリング当接部、12co 外側スプリング当接部、12d スプリング支持部、12i 内周部、12o 外周部、12p ピニオンギヤ支持部、12r 繋ぎ部、12wi 内側スプリング収容窓、12wo 外側スプリング収容窓、13 第2入力プレート、13a,13b スプリング支持部、13ci 内側スプリング当接部、13co 外側スプリング当接部、13d スプリング支持部、13i 内周部、13o 外周部、13p ピニオンギヤ支持部、13r 繋ぎ部、13wi 内側スプリング収容窓、13wo 外側スプリング収容窓、14,14D,14E 中間部材、141 第1中間プレート、142 第2中間プレート、15,15B,15C,15D,15E ドリブン部材、15ci 内側スプリング当接部、15co 外側スプリング当接部、15e 突出部、15t 外歯,15wi 内側スプリング保持窓、15wo 外側スプリング保持窓、151 第1出力プレート、152 第2出力プレート、153 第3出力プレート、16 第1出力プレート,17 第2出力プレート、20,20B,20B′,20C,20D,20D′,20E 回転慣性質量ダンパ、21,21C 遊星歯車、23 ピニオンギヤ、23t 外歯、230 ニードルベアリング、231 大径ワッシャ、232 小径ワッシャ、24 ピニオンシャフト、25 リングギヤ、250 内歯ギヤ、250t 内歯、251 錘体、252 リベット、26 サンギヤ、90 リベット、EG エンジン、H バランスウェイト取付孔、IS 入力軸、p4 突起、r1 リベット、s3,s4 軸部、SP1 第1スプリング、SP2 第2スプリング、SP11 入力側スプリング、SP12 出力側スプリング、ST ストッパ、ST1 第1ストッパ、ST2 第2ストッパ、TM 変速機、TP1 第1トルク伝達経路、TP2 第2トルク伝達経路、w1,w3,w4 錘体、W,W2,W3,W4 バランスウェイト。

Claims (11)

  1. エンジンからのトルクが伝達される入力要素および出力要素を含む複数の回転要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体と、前記複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパとを含むダンパ装置において、
    前記複数の回転要素の何れかは、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の前記回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含み、
    前記2枚のプレート部材の各々は、前記軸方向における外側からバランスウェイトを取り付け可能な複数のバランスウェイト取付部を有するダンパ装置。
  2. 請求項1に記載のダンパ装置において、
    前記2枚のプレート部材の一方に形成された前記複数のバランスウェイト取付部の各々は、前記2枚のプレート部材の他方に形成された前記複数のバランスウェイト取付部の対応する何れかと前記軸方向に対向するダンパ装置。
  3. 請求項1または2に記載のダンパ装置において、
    前記複数の回転要素の何れかには、前記2枚のプレート部材の一方と前記軸方向に隣り合うように流体伝動装置のタービンランナが連結されるダンパ装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のダンパ装置において、
    前記回転慣性質量ダンパは、サンギヤと、前記質量体として機能するリングギヤと、前記サンギヤおよび前記リングギヤに噛合する複数のピニオンギヤとを含み
    前記2枚のプレート部材の各々は、周方向に間隔をおいて形成されると共に前記ピニオンギヤを回転自在に支持する複数のピニオンギヤ支持部を含み、
    前記バランスウェイト取付部は、前記2枚のプレート部材の前記複数のピニオンギヤ支持部に形成されるダンパ装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のダンパ装置において、
    前記回転要素は、中間要素を含み、
    前記弾性体は、前記入力要素と前記中間要素との間でトルクを伝達する入力側弾性体と、前記中間要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する出力側弾性体とを含むダンパ装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のダンパ装置において、前記入力要素は、前記2枚のプレート部材を含むダンパ装置。
  7. 請求項1から5の何れか一項に記載のダンパ装置において、前記出力要素は、前記2枚のプレート部材を含むダンパ装置。
  8. 請求項5に記載のダンパ装置において、前記中間要素は、前記2枚のプレート部材を含むダンパ装置。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載のダンパ装置において、前記出力要素は、変速機の入力軸に作用的に連結されるダンパ装置。
  10. エンジンからのトルクが伝達される入力要素および出力要素を含む複数の回転要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体と、前記複数の回転要素の何れか2つの相対回転に応じて回転する質量体を有する回転慣性質量ダンパとを含むダンパ装置であって、前記複数の回転要素の何れかが、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に他の前記回転要素を挟み込むように連結される2枚のプレート部材を含むダンパ装置のバランス取り方法において、
    前記2枚のプレート部材の少なくとも何れか一方に、前記軸方向における外側からバランスウェイトを取り付けるダンパ装置のバランス取り方法。
  11. 請求項10に記載のダンパ装置のバランス取り方法において、
    前記複数の回転要素、前記弾性体および前記回転慣性質量ダンパを含むサブアッセンブリを組み立てた後、前記2枚のプレート部材の前記一方に前記軸方向における外側からバランスウェイトを取り付けて前記サブアッセンブリの回転アンバランスを修正し、前記複数の回転要素の何れかに、前記2枚のプレート部材の前記一方と前記軸方向に隣り合うように流体伝動装置のタービンランナを連結した後、前記2枚のプレート部材の他方に前記タービンランナの反対側からバランスウェイトを取り付けて前記サブアッセンブリおよび前記タービンランナを含むアッセンブリの回転アンバランスを修正するダンパ装置のバランス取り方法。
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