JP2019177300A - 水中金属構造物の素地調整装置 - Google Patents

水中金属構造物の素地調整装置 Download PDF

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Tatsushi Iwamoto
達志 岩本
晴喜 谷口
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晴喜 谷口
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Koichiro Yamada
浩一朗 山田
圭介 田村
Keisuke Tamura
圭介 田村
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Abstract

【課題】除去された付着物による漁業者の網の破損を回避しつつ、水底へのネット設置による付着物回収を不要として効率良く素地調整を行い得る水中金属構造物の素地調整装置を提供する。【解決手段】水中金属構造物10の表面に沿って移動自在に配設される本体部110と、本体部110に配設され且つ水中金属構造物10の表面の付着物を除去する除去機構120と、除去機構120で除去された付着物を回収する回収機構130と、回収機構130で回収された付着物を粉砕して水中へ排出する粉砕機140とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、水中金属構造物の素地調整装置に関するものである。
一般に、水中金属構造物としては、岸壁等に護岸のために設けられる鋼矢板、橋梁や桟橋等に設けられる鋼管杭、或いはコンクリート構造物の表面を鉄鋼部材で被覆した鋼ケーソン等の海洋鋼構造物が含まれている。前記水中金属構造物は、海中への水没と大気露出が繰り返される、いわゆる干満帯、並びに干満にかかわらず常時水没している水中部において、海水或いは汽水(淡水と海水が混在した状態の液体)に接触する状態で設けられており、非常に錆が発生し易い環境に晒されている。
従って、このような水中金属構造物では、長期間の使用により錆が発生し減肉して強度が低下するため、補強工事或いは取替工事等を行う必要が生じる。しかし、前記補強工事或いは取替工事には多大の費用が掛かるため、前記水中金属構造物の干満帯及び水中部では電着防食、電気防食、或いはこれらの併用により、前記水中金属構造物の寿命延長を図ることが行われている。
従来、例えば、前記水中金属構造物の干満帯及び水中部に対し所要の間隔をあけて陽極を設け、該陽極と水中金属構造物との間に直流電源を設けて直流電流を通電することが行われている。これにより、海水に溶存するカルシウムイオン(Ca2+)やマグネシウムイオン(Mg2+)等の陽イオンが陰極としての水中金属構造物へ向かって海水中を泳動し、該水中金属構造物において電子を得る。前記水中金属構造物の干満帯及び水中部の表面には、CaCO及びMg(OH)等を主成分とする防食電着被膜(エレクトロコーティング層)が形成され、該防食電着被膜により前記水中金属構造物の干満帯及び水中部が防食されるようになっている。
更に、前述の如く水中金属構造物の干満帯及び水中部の表面に防食電着被膜を形成した後、電気防食用陽極と水中金属構造物との間に防食電流が流れるようにすることにより、水中金属構造物の電気防食(例えば、流電陽極方式の電気防食、或いは外部電源方式の電気防食がある)を行うことも提案されている。
ところで、前記水中金属構造物の表面に貝類等の海生生物や錆といった付着物が存在していると、前記防食電着被膜の形成が阻害されたり、或いは前記電気防食用陽極と水中金属構造物との間に防食電流が流れにくくなったりする虞がある。
このため、前記水中金属構造物の表面から付着物を除去する素地調整を行う必要があり、従来、前記水中金属構造物の表面から除去された付着物は、潜水士により予め水底に設置されたネット上に沈降させ、クレーンを用いネットを引き上げて回収していた。
尚、前記水中金属構造物の素地調整と関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1、2がある。
特開平2−298390号公報 特開平9−108641号公報
しかしながら、前記水底へのネットの設置及びクレーンによるネットの引き上げには、潜水士による水中作業が欠かせないため、水深が深い或いは潮流が速いといった厳しい環境では、作業効率が著しく低下する可能性があった。仮に前記水中金属構造物の表面から除去した貝殻等を水底にそのまま放置すると、該貝殻等が漁業者の網に引っ掛かり、網を破損してしまう可能性がある。このため、前記貝殻等は、前述の如く、水面上に引き上げて回収しなければならないが、費用が嵩む要因となっていた。
尚、特許文献1に開示されている装置では、掻き落としと洗浄作業により生じた貝殻等は、水中ポンプ装置により排水管を介して外部に排出される汚水とそれぞれ分離して回収しなければならず、手間と時間が掛かる。
又、特許文献2に開示されている装置では、除去された貝殻等の処理については何ら考慮されていない。
そこで、本開示においては、上記従来の問題点に鑑み、除去された付着物による漁業者の網の破損を回避しつつ、水底へのネット設置による付着物回収を不要として効率良く素地調整を行い得る水中金属構造物の素地調整装置を説明する。
本開示は、水中金属構造物の表面に沿って移動機構により配設される本体部と、
該本体部に配設され且つ前記水中金属構造物の表面の付着物を除去する除去機構と、
該除去機構で除去された付着物を回収する回収機構と、
該回収機構で回収された付着物を粉砕して水中へ排出する粉砕機と
を備えた水中金属構造物の素地調整装置に係るものである。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記移動機構は、
前記水中金属構造物の非水没部において幅方向へ延びる横行ガイドレールに配設される横行体と、
該横行体に搭載され且つ前記本体部を索状体で吊り下げる吊機構と
を備えることができる。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記除去機構は、前記本体部に本体内移動機構により配設され、
前記本体内移動機構は、前記本体部の内部空間において上下方向へ延びる昇降ガイドレールに配設される架台と、該架台に水中金属構造物の幅方向へ延びるよう敷設され且つ前記除去機構が搭載される横行補助レールとを備えることが好ましい。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記除去機構は、前記水中金属構造物の表面に高圧水を噴射する高圧洗浄機とすることができる。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記回収機構は、前記本体部の底部に形成され且つ該本体部の内部空間において前記粉砕機へ向け下り勾配となる傾斜面を備え
ることができる。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記回収機構は、前記本体部の底部に配設され且つ前記除去機構で除去された付着物を粉砕機へ搬送するベルトコンベヤを備えても良い。
前記水中金属構造物の素地調整装置において、前記本体部は、前記水中金属構造物の表面に当接して該水中金属構造物の表面と除去機構との間隔を設定値に保持する間隔保持部材を備えることが好ましい。
前記間隔保持部材は導電体とすることができる。
本発明の水中金属構造物の素地調整装置によれば、除去された付着物による漁業者の網の破損を回避しつつ、水底へのネット設置による付着物回収を不要として効率良く素地調整を行い得るという優れた効果を奏し得る。
本開示の実施例による水中金属構造物の素地調整装置の形態を説明する概要構成側面図である。 本開示の実施例による水中金属構造物の素地調整装置の形態を説明する要部側断面図である。 本開示の実施例による水中金属構造物の素地調整装置の形態を説明する要部正面図であって、図2のIII−III矢視相当図である。
以下、本開示における本発明の実施例の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本開示の実施例による水中金属構造物の素地調整装置の形態を示している。
本実施例では、海洋鋼構造物を含む水中金属構造物10として岸壁に設けられる鋼矢板11を示している。前記水中金属構造物10としての鋼矢板11は、海中への水没と大気露出が繰り返される干満帯、並びに干満にかかわらず常時水没している水中部において、海水或いは汽水に接触する状態で設けられている。尚、前記水中金属構造物10としての鋼矢板11の干満帯より上側は、非水没部として水には接触しない部分となっている。但し、前記水中金属構造物10は、鋼矢板11に限らず、鋼管杭や鋼ケーソン等であっても良い。
尚、図1には、仮想線で示す如く、前記岸壁に直流の電源20が設置され、該電源20のマイナス端子20Aには、配線40Aを介して前記水中金属構造物10が接続されている。前記電源20のプラス端子20Bには、配線40Bを介して陽極30が接続され、該陽極30の下端には固定用の錘50が吊り下げられている。これにより、前記水中金属構造物10の干満帯及び水中部の表面には、CaCO及びMg(OH)等を主成分とする防食電着被膜(エレクトロコーティング層)が形成され、防食が行われるようになっている。
本実施例の素地調整装置100は、本体部110と、除去機構120と、回収機構130と、粉砕機140とを備えている。
前記本体部110は、図1に示す如く、岸壁の上に配設された移動機構としてのベースユニット111から水中へ吊り下げられ、水中金属構造物10の表面に沿って移動自在に配設されている。因みに、前記ベースユニット111は、前記岸壁の上に限らず、該岸壁の上から水上に張り出すように設けられた構造物(図示せず)に配設されるようにしても良い。前記本体部110は、鋼製の枠部材のみで構成されるフレーム構造とすることが可能であるが、水中金属構造物10への対向面のみを開放したボックス構造とすることも可能である。前記ベースユニット111は、前記水中金属構造物10の非水没部における幅方向、即ち図1の紙面と直交する方向(横行方向)へ延びる横行ガイドレール112に対し横行スライドブロック113を介して横行駆動機構(図示せず)により横行自在に配設された横行体としてのベースプレート114を備えている。該ベースプレート114の上には、吊機構としてのウインチ115が設置され、該ウインチ115から巻上・巻下自在に繰り出される索状体116がシーブ117に掛け回されて水中へ延び、前記本体部110に接続されている。前記索状体116としては、通常のワイヤロープを使用することができるが、芳香族ポリアミド系の繊維と他の繊維・樹脂とを組み合わせて製作された高強度・高弾性の有機繊維ロープを使用することもできる。即ち、前記移動機構は、ベースユニット111と、横行ガイドレール112と、横行スライドブロック113と、横行駆動機構(図示せず)と、横行体としてのベースプレート114と、吊機構としてのウインチ115と、索状体116と、シーブ117とから構成されている。尚、図示を省略した前記横行駆動機構は、例えば、前記横行ガイドレール112に沿って延びるラックを設け、該ラックに駆動ピニオンを噛合させ、該駆動ピニオンを電動機で駆動する方式を採用することができる。但し、それ以外の方式を採用できることは言うまでもない。
前記除去機構120は、図2及び図3に示す如く、前記本体部110に本体内移動機構により横行自在且つ昇降自在に配設され、例えば、前記水中金属構造物10の表面に対しノズル121から高圧水(20〜70[MPa]程度)を噴射する高圧洗浄機122とすることができる。前記除去機構120として高圧洗浄機122を採用した場合、前記ベースプレート114の上にはエアコンプレッサ等を含む高圧洗浄ユニット123(図1参照)が設けられ、該高圧洗浄ユニット123と高圧洗浄機122とが図示していないエアホースで接続される。前記高圧洗浄ユニット123は、前記ベースプレート114の上ではなく、その付近に設けても良い。又、前記本体部110の内部空間には、本体内移動機構として上下方向へ延びる昇降ガイドレール124が配設され、該昇降ガイドレール124に対し昇降スライドブロック125を介して昇降補助駆動機構(図示せず)により架台126が昇降自在に取り付けられている。該架台126には、前記本体部110の幅方向へ延びる横行補助レール127が敷設され、該横行補助レール127に対し横行補助ブロック128を介して横行補助駆動機構(図示せず)により前記除去機構120が横行自在に配設されている。即ち、前記本体内移動機構は、昇降ガイドレール124と、昇降スライドブロック125と、昇降補助駆動機構(図示せず)と、架台126と、横行補助レール127と、横行補助ブロック128とから構成されている。尚、図示を省略した前記横行補助駆動機構は、例えば、以下のような方式を採用することができる。即ち、前記横行補助レール127の両端部に駆動スプロケットと従動スプロケットとをそれぞれ回転自在に配設し、該駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に無端状チェーンを掛け回し、該無端状チェーンと前記横行補助ブロック128とを連結し、前記駆動スプロケットを電動機で駆動する方式である。但し、それ以外の方式を採用できることは勿論である。又、前記除去機構120は、前記水中金属構造物10の表面の付着物を除去できるものであれば、ノズルから砂や金属等の研掃材を水中金属構造物10の表面に噴射するショットブラスト装置を採用することもできる。
前記回収機構130は、前記除去機構120で除去された付着物を回収するようになっている。前記回収機構130は、前記本体部110の底部に形成され且つ前記除去機構120で除去された付着物を粉砕機140へ導く傾斜面131を備えている。該傾斜面131は、前記本体部110の内部空間において前記粉砕機140へ向け下り勾配となるよう形成されている。更に、前記回収機構130は、前記本体部110の底部に配設され且つ前記除去機構120で除去された付着物を粉砕機140へ搬送するベルトコンベヤ132を備えている。但し、前記傾斜面131のみで付着物が粉砕機140へ導かれるのであれば、前記ベルトコンベヤ132は必ずしも設ける必要はない。又、前記傾斜面131を形成せずにベルトコンベヤ132のみを配設しても良い。
前記粉砕機140は、前記回収機構130で回収された付着物を粉砕して水中へ排出するようになっている。前記粉砕機140としては、例えば、前記付着物が投入口(図示せず)から導入されて回転駆動される円筒容器141と、該円筒容器141の内部に装填された粉砕用の硬質球体(図示せず)とを備えたボールミル142を採用することができる。但し、前記粉砕機140は、前記付着物を粉砕できるものであればボールミル142に限定されるものではない。
又、前記本体部110は、前記水中金属構造物10の表面に当接して該水中金属構造物10の表面と除去機構120との間隔を設定値に保持する間隔保持部材118を備えている。該間隔保持部材118は、前記本体部110から張り出すブラケット118aと、該ブラケット118aの先端部に水中金属構造物10の表面に沿って転動自在となるよう取り付けられたガイドローラ118bとを備えている。
前記間隔保持部材118は、前記ブラケット118a及びガイドローラ118bが導電体で形成されている。
尚、前記ベルトコンベヤ132やその他の駆動用の電動機等への給電ケーブル並びに制御ケーブルは図示を省略している。
次に、上記実施例の作用を説明する。
素地調整装置100のベースユニット111の横行体としてのベースプレート114は、横行ガイドレール112に対し横行スライドブロック113を介して横行駆動機構(図示せず)により横行される。前記ベースプレート114上のウインチ115から繰り出される索状体116を巻き下げると、本体部110が水中金属構造物10(鋼矢板11)の表面に沿って下降する。前記ウインチ115により索状体116を巻き上げると、本体部110が水中金属構造物10の表面に沿って上昇する。本実施例では、間隔保持部材118としてブラケット118aの先端部にガイドローラ118bを取り付けてあるため、水中金属構造物10の表面に突起物や段差等があっても、前記本体部110の昇降を円滑に行うことができる。
前記本体部110を水中金属構造物10に対する所望の位置にセットした状態で、除去機構120を構成する高圧洗浄機122のノズル121から高圧水を噴射すると、水中金属構造物10の表面から付着物が除去される。ここで、前記高圧洗浄機122が載置される架台126は、昇降ガイドレール124に対し昇降スライドブロック125を介して昇降補助駆動機構(図示せず)により昇降される。同時に、前記高圧洗浄機122は、前記架台126上の横行補助レール127に対し横行補助ブロック128を介して横行補助駆動機構(図示せず)により横行される。これにより、本体部110がセットされている位置の略全面における付着物が水中金属構造物10の表面から効率良く除去される。
前記水中金属構造物10の表面から除去された付着物は、前記本体部110の底部に形成された傾斜面131と、該傾斜面131に沿って配設されたベルトコンベヤ132とを備えた回収機構130により粉砕機140へ導かれる。
前記粉砕機140において、前記回収機構130で回収された付着物は粉砕されて水中へ排出される。ここで、前記粉砕機140としてボールミル142が採用されている場合、硬質球体が装填されている円筒容器141の内部に前記付着物が投入口(図示せず)から導入され、前記円筒容器141が回転駆動されると、前記硬質球体により前記付着物が粉砕される。粉砕された付着物は、硬質球体と分離され円筒容器141の図示していない排出口から排出される。
本実施例の場合、前記付着物を回収するための水底へのネットの設置及びクレーンによるネットの引き上げは不要となり、潜水士による水中作業も行わなくて済み、水深が深い或いは潮流が速いといった厳しい環境であっても、作業効率が低下する心配はない。又、前記水中金属構造物の表面から除去された貝殻等の付着物を水底にそのまま放置しても、該貝殻等の付着物は、粉砕されているため、漁業者の網に引っ掛かりにくく、網を破損してしまうことも避けられる。
尚、本実施例の場合、特許文献1に開示されている装置と比較しても、前記水中金属構造物の表面から除去された貝殻等の付着物は、水中ポンプ装置により排水管を介して外部に排出される汚水とそれぞれ分離して回収しなくて済み、手間と時間も掛からない。
こうして、除去された付着物による漁業者の網の破損を回避しつつ、水底へのネット設置による付着物回収を不要として効率良く素地調整を行い得る。
そして、本実施例では、前記移動機構は、前記水中金属構造物10の非水没部において幅方向へ延びる横行ガイドレール112に配設される横行体(ベースプレート114)と、該横行体に搭載され且つ前記本体部110を索状体116で吊り下げる吊機構(ウインチ115)とを備えている。このように構成すると、前記本体部110を水中金属構造物10の表面全体に沿って移動させ、素地調整を行うことができる。
前記除去機構120は、前記本体部110に本体内移動機構により配設され、前記本体内移動機構は、前記本体部110の内部空間において上下方向へ延びる昇降ガイドレール124に配設される架台126と、該架台126に水中金属構造物10の幅方向へ延びるよう敷設され且つ前記除去機構120が搭載される横行補助レール127とを備えている。このように構成すると、前記本体部110の中で除去機構120を水中金属構造物10の表面に沿って細密に移動させ、素地調整を行うことができる。
又、前記除去機構120は、前記水中金属構造物10の表面に高圧水を噴射する高圧洗浄機122である。このように構成すると、前記高圧洗浄機122から噴射される高圧水により水中金属構造物10の付着物を効率良く取り除くことができる。
前記回収機構130は、前記本体部110の底部に形成され且つ該本体部110の内部空間において前記粉砕機140へ向け下り勾配となる傾斜面131を備えている。このように構成すると、前記除去機構120で除去された付着物を傾斜面131に沿って粉砕機140へ安定して導くことができる。
又、前記回収機構130は、前記本体部110の底部に配設され且つ前記除去機構120で除去された付着物を粉砕機140へ搬送するベルトコンベヤ132を備えることもできる。このように構成しても、前記除去機構120で除去された付着物をベルトコンベヤ132により粉砕機140へ安定して導くことができる。
前記本体部110は、前記水中金属構造物10の表面に当接して該水中金属構造物10の表面と除去機構120との間隔を設定値に保持する間隔保持部材118を備えている。このように構成すると、例えば、前記除去機構120と水中金属構造物10の表面との距離を一定に保つことができ、除去機構120で付着物を除去するための条件を整備し、付着物除去の効率を高める上で有効となる。特に前記除去機構120を高圧洗浄機122とした場合、ノズル121と水中金属構造物10の表面との距離は、吐出水の圧力、鉛直方向のピッチ、水平方向の移動速度と共に、付着物除去に関する重要な条件であることが本発明者等の研究により判明している。
又、前記間隔保持部材118は導電体としてある。このように構成すると、前記本体部110は電気的に水中金属構造物10と導通させることができる。これにより、図1の仮想線で示す如く、直流の電源20から水中金属構造物10と陽極30とに通電を行って該水中金属構造物10に防食電着被膜を形成しながら素地調整を行っても、前記本体部110に迷走電流による腐食(stray current corrosion)が発生することを抑制できる。因みに、前記索状体116に関しては、鋼製のワイヤロープを用いると、前述と同様に水中金属構造物10に防食電着被膜を形成しながら素地調整を行った場合、迷走電流による腐食が生じる可能性があるが、有機繊維ロープを用いれば、迷走電流による腐食が回避される。
尚、本発明の水中金属構造物の素地調整装置は、本開示にて説明した上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 水中金属構造物
11 鋼矢板
20 電源
20A マイナス端子
20B プラス端子
30 陽極
40A 配線
40B 配線
50 錘
100 素地調整装置
110 本体部
111 ベースユニット(移動機構)
112 横行ガイドレール(移動機構)
113 横行スライドブロック(移動機構)
114 ベースプレート(移動機構)(横行体)
115 ウインチ(移動機構)(吊機構)
116 索状体(移動機構)
117 シーブ(移動機構)
118 間隔保持部材
118a ブラケット
118b ガイドローラ
120 除去機構
121 ノズル
122 高圧洗浄機
123 高圧洗浄ユニット
124 昇降ガイドレール(本体内移動機構)
125 昇降スライドブロック(本体内移動機構)
126 架台(本体内移動機構)
127 横行補助レール(本体内移動機構)
128 横行補助ブロック(本体内移動機構)
130 回収機構
131 傾斜面
132 ベルトコンベヤ
140 粉砕機
141 円筒容器
142 ボールミル

Claims (8)

  1. 水中金属構造物の表面に沿って移動機構により配設される本体部と、
    該本体部に配設され且つ前記水中金属構造物の表面の付着物を除去する除去機構と、
    該除去機構で除去された付着物を回収する回収機構と、
    該回収機構で回収された付着物を粉砕して水中へ排出する粉砕機と
    を備えた水中金属構造物の素地調整装置。
  2. 前記移動機構は、
    前記水中金属構造物の非水没部において幅方向へ延びる横行ガイドレールに配設される横行体と、
    該横行体に搭載され且つ前記本体部を索状体で吊り下げる吊機構と
    を備えた請求項1記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  3. 前記除去機構は、前記本体部に本体内移動機構により配設され、
    前記本体内移動機構は、前記本体部の内部空間において上下方向へ延びる昇降ガイドレールに配設される架台と、該架台に水中金属構造物の幅方向へ延びるよう敷設され且つ前記除去機構が搭載される横行補助レールとを備えた請求項1又は2記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  4. 前記除去機構は、前記水中金属構造物の表面に高圧水を噴射する高圧洗浄機である請求項1〜3の何れか一項に記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  5. 前記回収機構は、前記本体部の底部に形成され且つ該本体部の内部空間において前記粉砕機へ向け下り勾配となる傾斜面を備えた請求項1〜4の何れか一項に記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  6. 前記回収機構は、前記本体部の底部に配設され且つ前記除去機構で除去された付着物を粉砕機へ搬送するベルトコンベヤを備えた請求項1〜5の何れか一項に記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  7. 前記本体部は、前記水中金属構造物の表面に当接して該水中金属構造物の表面と除去機構との間隔を設定値に保持する間隔保持部材を備えた請求項1〜6の何れか一項に記載の水中金属構造物の素地調整装置。
  8. 前記間隔保持部材は導電体である請求項7記載の水中金属構造物の素地調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7400087B2 (ja) 2019-11-29 2023-12-18 中広核研究院有限公司 水門密封面海生物水中清掃設備、設備セット及び清掃方法

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