JP2019176597A - 電源システムの制御装置および制御方法、並びに電気推進船用電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発電機にかかる負荷の変動を確実に抑えて、電源システムを安定化できる電源システムの制御装置および制御方法、並びにこれらを用いる電気推進船用電源システムを提供する。【解決手段】電源システムの制御装置(1)は、発電機(13)と、複数の負荷(12)と、を含む複数の機器を備え、負荷の動作変動を検出する負荷変動検出部(6)と、負荷の動作変動に関する情報と、発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベース(5)と、負荷の動作変動に応じて、データベースを検索して、制御方法を抽出するデータベース処理部(7)と、抽出される制御方法に基づいて、発電機の負荷変動を抑制するために、複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する制御方法探索部(9)とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、発電機を備える電源システムの制御装置および制御方法、並びにこれらを用いる電気推進船用電源システムに関する。
近年、電動機でプロペラを回転させる電気推進を用いる船舶が増えてきている。特に、推進用電動機や船内の他の負荷に対して共通の発電機から給電を行う統合電気推進方式が、電力需要の状況に応じて負荷間で電力を効率的に融通しあえることから、負荷容量の大きいクルーズ客船や大型フェリーなどで用いられている。
船舶内では機器の設置スペースが限られているため、余裕のある十分な発電容量を準備することが難しい。例えば、電気推進船における推進用電動機の負荷容量に対し、発電容量は110〜160%程度に止まる。したがって一般的な発電機に比べ、船舶用発電機は相対的に小型であり、バッファとして発電機回転軸に蓄えられる運動エネルギーが小さく、その分、急な負荷変動の際に発電機回転速度の変動が大きくなり易い。
例えば、波浪等の影響による急な推進負荷変動や、大容量負荷の間欠的使用、あるいは系統故障による負荷脱落や並行運転発電機の脱落などが起こると、発電機にかかる負荷が急変し、電源システムの周波数・電圧に大きな変動を引き起こす。
これに対し、急な負荷変動が予想される船舶用電源システムにおいて、発電機にかかる負荷の変動を抑え、電源システムを安定化させる制御技術として、特許文献1に記載の従来技術が知られている。
本従来技術では、船舶の間欠運転機器が複数個同時に動作しないように発停タイミングを制御することで、負荷変動を抑える。
上記従来技術による負荷変動補償は、負荷が同時に発停しないように指令を制御し発電機にかかる負荷変動を抑えているが、大容量負荷の場合は単にその発停だけでも発電機にとっては大きな負荷変動となりうるため、電源システムの安定性確保が難しい。
そこで本発明は、発電機にかかる負荷の変動を確実に抑えて、電源システムを安定化できる電源システムの制御装置および制御方法、並びにこれらを用いる電気推進船用電源システムを提供する。
上記課題を解決するために、本発明による電源システムの制御装置は、発電機と、発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備えるものであって、電源システムにおける負荷の動作変動を検出する負荷変動検出部と、負荷の動作変動に関する情報と、負荷の動作変動に応じて発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースと、負荷変動検出部によって検出される負荷の動作変動に応じて、データベースを検索して、制御方法を抽出するデータベース処理部と、データベース処理部によって抽出される制御方法に基づいて、負荷変動検出部によって検出される負荷の動作変動に伴って発生する発電機の負荷変動を抑制するために、複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する制御方法探索部と、を備える。
また、上記課題を解決するために、本発明による電源システムの制御方法は、発電機と、発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備える電源システムの制御方法であって、負荷の動作変動を検出し、検出される負荷の動作変動に応じて、負荷の動作変動に関する情報と、負荷の動作変動に応じて発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースを検索して、制御方法を抽出し、抽出される制御方法に基づいて、負荷の動作変動に伴って発生する発電機の負荷変動を抑制するために複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する。
また、上記課題を解決するために、本発明による電気推進船用電源システムは、発電機と、発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備え、複数の負荷は、推進用の電動機を含み、さらに、複数の機器を制御する制御装置を備え、制御装置は、電気推進船用電源システムにおける負荷の動作変動を検出する負荷変動検出部と、負荷の動作変動に関する情報と、負荷の動作変動に応じて発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースと、負荷変動検出部によって検出される負荷の動作変動に応じて、データベースを検索して、制御方法を抽出するデータベース処理部と、データベース処理部によって抽出される制御方法に基づいて、負荷変動検出部によって検出される負荷の動作変動に伴って発生する発電機の負荷変動を抑制するために、複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する制御方法探索部と、を備える。
本発明によれば、負荷の動作変動に伴って発生する発電機の負荷変動を確実に抑制できるので、電源システムの安定性を向上することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について、下記の実施例1〜2により、図面を用いながら説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1である電気推進船用電源システムの構成を示す。
図1に示すように、本実施例1の電気推進船用電源システムは、発電機13(G)を備え、発電機13が発生する電力が、複数の負荷12に供給される。複数の負荷には、推進用の水中プロペラを回転駆動する電動機が含まれると共に、他の負荷(例えば、ポンプなど)も含まれる。発電機13および複数の負荷12は、それぞれ制御装置11によって制御される。なお、発電機13としては、例えば、エンジンやタービンなどの原動機によって回転される交流発電機(同期発電機)が適用される。
発電機13の制御装置11は、発電機13側から船内給配電系統への送電電力を、定電圧もしくは定周波数、もしくは、定電圧かつ定周波数に制御する。発電機13の出力電力を直接、船内給配電系統へ供給する場合、制御装置11は、原動機を操作したり、発電機の励磁を操作したりする。また、電力変換器およびその制御部を備える制御装置11によって、発電機13の出力電力を、定電圧もしくは定周波数、もしくは、定電圧かつ定周波数の送電電力に変換しても良い。なお、船内給配電系統の系統電力は、交流電力および直流電力のいずれでも良い。従って、発電機13側から船内給配電系統への送電電力は、交流電力および直流電力のいずれでも良い。
負荷12の制御装置11は、船内給配電系統からの受電電力によって動作する負荷12を、負荷12に与える電力を操作することによって、負荷12を所望の動作状態に制御する。例えば、負荷が推進用の交流電動機である場合、電力変換器およびその制御部を備える制御装置11によって、受電電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換して、交流電動機を可変速運転しても良い。なお、負荷12は、交流負荷および直流負荷のいずれでも良い。
複数の負荷12の動作状態が変動する場合、発電機13の動作の変動を抑制して船内給配電系統を安定に保つために、電源システム制御装置1から、負荷変動のパターンに応じて、船内給配電系統を安定化するための制御方法(例えば、負荷12の出力を制限)を示す指令信号S101が、負荷12もしくは発電機13の制御装置11に送信される。制御装置11は、受信した指令信号が示す制御方法によって、船内給配電系統における機器、すなわち負荷12または発電機13、もしくは両者を制御する。
本実施例1における電源システム制御装置1は、負荷12および発電機13の動作状態、たとえば負荷12および発電機13における電圧、電流、周波数、電動機の回転周波数(回転数)などを測定するセンサー14から、各測定値を示す信号S100を受信する。電源システム制御装置1は、受信した信号S100の情報から、比較的大きな負荷12の動作変動を検知すると、発電機13にかかる負荷の変動を抑制して船内給配電系統を安定化するために適正な制御方法を探索し、探索結果である制御方法を示す指令信号S101を作成して、電源システム中の機器(負荷12、発電機13)を制御する制御装置11に信号S101を送信する。電源システム内の各装置(センサー14、制御装置11、電源システム制御装置1)間の信号経路は、有線または無線のネットワークによって構成される。
なお、図1中においては、発電機13と負荷12との間の電力伝送経路と信号経路を、簡単のため同じ実線で表している。
図1に示すように、本実施例1における電源システム制御装置1は、通信部2と、記憶装置部3および演算部4より構成されている。
通信部2は、電源システム制御装置1内外での信号を送受信する。センサー14からの信号S100は、通信部2によって受信され、受信された信号S100の情報が演算部4に取込まれる。
記憶装置部3は、負荷の動作変動に関する情報、並びに、負荷の動作変動時に船内給配電系統を安定化するために発電機13にかかる負荷変動を抑制する機器制御方法に関する情報が蓄積されているデータベース5を有する。
演算部4は、信号S100の情報から負荷の動作変動を検知する負荷変動検出部6と、データベース5に蓄積されている情報から検知された負荷の動作変動に関連する情報を抽出するデータベース処理部7と、演算時間を管理する時間計測部8と、負荷変動検出部6で検出した負荷の動作変動に応じて、発電機13にかかる負荷変動を抑制する制御方法を探索する制御方法探索部9と、電源システムの過渡応答を計算する電源システム応答計算部10を有する。演算部4は、これらの機能部によって、制御装置11に実行させる制御方法を演算し、演算結果が通信部2によって指令信号S101として制御装置11へ送信される。
図2は、図1における電源システム制御装置1内における信号あるいは情報の主たる流れを示す。
負荷変動検出部6は、センサー14からの信号S100を受け、信号S100に応じて検知される負荷の動作状態の変動を示す負荷変動情報(信号S23)および制御方法探索処理に要する時間の計測開始を指令する計測開始信号S24を、それぞれデータベース処理部7および時間計測部8へ送る。
データベース処理部7は、負荷変動検出部6からの負荷変動情報(信号S23)から負荷変動の特徴量を抽出し、さらに、データベース5を検索して、データベース5に蓄積される負荷の動作変動に関する情報(特徴量)から、抽出された特徴量に類似する情報を抽出する。データベース処理部7は、抽出された負荷の動作変動に関する情報と関連付けられている船内給配電系統安定化のための制御方法に関する情報と、負荷変動情報とを、信号S35として制御方法探索部9へ送る。
時間計測部8は、計測開始信号S24を受けると時間計測を開始し、計測時間が所定時間を超えたら、処理の終了を指令する終了指令信号S45を制御方法探索部9へ送る。
制御方法探索部9は、データベース処理部7からの信号S35を受けると、信号S35が示す負荷変動情報および制御方法(信号S56)を電源システム応答計算部10へ送る。
電源システム応答計算部10は、制御方法探索部9からの信号S56が示す制御方法に応じた電源システムの過渡応答を計算する。さらに、電源システム応答計算部10は、計算された過渡応答に基づいて、発電機にかかる負荷変動の抑制の程度を所定の評価関数によって評価し、評価結果である評価関数値(信号S65)を制御方法探索部9へ送る。
制御方法探索部9は、電源システム応答計算部10からの評価関数値に基づいて、所望の負荷変動抑制がなされると判定した場合、評価対象とした制御方法を適正な制御方法として、この適正な制御方法の実行を指令する指令信号S101を制御装置11へ送る。また、制御方法探索部9は、この適正な制御方法に関する情報と負荷変動情報(特徴量)(信号S53)をデータベース処理部7へ送り、これらの情報はデータベース5に格納される。
次に、演算部4の各機能部(負荷変動検出部6、データベース処理部7、時間計測部8、制御方法探索部9、電源システム応答計算部10)が実行する情報処理について説明する。なお、本実施例1においては、マイクロコンピュータなどの演算処理装置(但し、一個)が、所定のプログラムを実行することにより、電源システム制御装置1の演算部の各機能部として動作する。なお、演算処理装置に代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)を適用しても良い。
図3は、負荷変動検出部6が実行する情報処理のフロー図である。
負荷変動検出部6は、まず、センサー14からの信号(S100)を取り込む(ステップ100)。
次に、負荷変動検出部6は、信号S100が示す負荷の動作変動、例えば電圧の変動が、電源システムにおける機器の仕様や規格を基に予め算定した規定値を超えているか否かを判断する(ステップ101)。負荷変動検出部6は、負荷変動が規定値を超えている場合(ステップS101のYES)、次にステップ102および103を実行し、負荷変動が規定値を超えていない場合(ステップS101のNO)、処理を終了する。
ステップ102において、負荷変動検出部6は、規定値を超えた負荷変動を示す電圧等を負荷変動情報(信号S23)としてデータベース処理部7に送る。また、ステップ103において、負荷変動検出部6は、時間計測部8に計測開始信号(S24)を送る。ステップ102およびステップ103を実行後、負荷変動検出部6は処理を終了する。
なお、本実施例1では、マイクロコンピュータなどの演算処理装置を用いて情報処理が実行されるので、ステップ102および103は順次実行される。これに対し、FPGAなどを用いれば、ステップ102および103は並列処理できる。
図4は、図1,2におけるデータベース処理部7の構成を示す。
図4に示すように、データベース処理部7は、図1に示したデータベース5と、後述するようにデータベース5を検索したりデータベース5に情報を格納したりする、データベース演算部20とから構成される。
図5は、データベース5に蓄積されるデータの構成を示す。
図5に示すように、データベース5においては、負荷変動の特徴量1000および負荷変動を抑制するための制御方法2000が、テーブル化されている。なお、テーブルデータにおいて、負荷変動の特徴量1000および負荷変動を抑制するための制御方法2000は、データベース演算部20による検索処理の入力側テーブルおよび出力側テーブルを構成する。
負荷変動の特徴量1000は、負荷の動作変動を特徴付け、分類するための指標であり、本実施例1においては、負荷変動波形の種類1001、負荷変動の大きさ1002(規定値からの変動分)、変動発生場所(センサー14の設置場所)とその動作状態1003(図5では、水中プロペラの回転数)、負荷変動の継続時間(図示せず)などである。
発電機にかかる負荷の変動を抑制するための制御方法2000は、負荷変動の特徴量1000を有する負荷の動作変動に応じた制御方法であり、本実施例1においては、制御を行う対象機器2001、対象機器に対する出力指令値2002、指令継続時間2003などである。
テーブルデータ中の各行(レコードNO.1,NO.2,NO3,…)は、負荷変動の特徴量1000の複数の項目(1001,1002,1003,…)と、負荷変動の特徴量1000として複数の項目(1001,1002,1003…)を備える負荷の動作変動に応じた制御方法2000の各項目(2001,2002,2003,…)を列(フィールド)として構成されている。すなわち、データベース5には、負荷変動の特徴量1000と発電機にかかる負荷の変動を抑制するための制御方法2000とが、互いに関連付けられて蓄積されている。これにより、データベース演算部20は、負荷変動の特徴量1000をキーとして、発電機にかかる負荷の変動を抑制するための制御方法2000を検索できる。
なお、検索のキーとなる負荷変動の特徴量1000の項目数は単数でも良いが、本実施例1のように複数項目であれば、負荷変動抑制のために、より適正な制御方法を検索することができる。また、図5中のNo.1の行(レコード)のように、負荷の動作変動に応じて複数の機器(機器1,機器3)を同時に操作する制御方法をデータベース5に蓄積してもよい。これにより、制御方法の自由度が広がる。また、制御方法として、図示の機器に対する電力指令のほか、発停タイミング指令などを設定しても良い。
図6は、図5のデータベース演算部20が実行する情報処理、すなわちデータベース処理部7が実行する情報処理(データ検索)のフロー図である。
データベース処理部7は、まず、負荷変動検出部6から、センサー14を用いて検知される負荷変動情報(信号S23)を取り込む(ステップ200)。
次に、データベース処理部7は、負荷変動情報から、負荷の動作変動の特徴量を抽出する(ステップ201)。なお、本ステップ201における、負荷変動情報および特徴量を、以下、それぞれ、センサー14を用いて検出された負荷の動作変動に関係するという意味で、「負荷変動情報(検出)」および「特徴量(検出)」と記す。
次に、データベース処理部7は、データベース5(図5参照)から、特徴量(検出)に類似する負荷変動特徴量1000を含む行データ(レコード)を検索する(ステップ202)。ここで、データベース処理部7は、特徴量(検出)に類似する負荷変動特徴量1000を、負荷変動特徴量1000の各項目(図5における1001,1002,1003,…)によって表わされる特徴量空間における、特徴量(検出)と各負荷変動特徴量1000(NO1,NO2,NO3,…)の距離に基づいて判定する。例えば、データベース処理部7は、特徴量(検出)との距離が最短である負荷変動特徴量1000が特徴量(検出)に類似すると判定する。また、データベース処理部7は、特徴量(検出)との距離が所定値以内である負荷変動特徴量1000が特徴量(検出)に類似すると判定してもよい。
次に、データベース処理部7は、特徴量(検出)に類似する負荷変動特徴量1000を有する行(レコード)から、発電機にかかる負荷の変動を抑制するための制御方法2000を抽出し、抽出した制御方法と、ステップ200で取り込んだ負荷変動情報(検出)とを、信号S35として、制御方法探索部9(図1,2)に送る(ステップ203)。ステップ203実行後、データベース処理部7は、処理を終了する。
なお、ステップ202において、特徴量(検出)との距離が所定値以内である負荷変動特徴量1000を含む行(レコード)が複数検索される場合、ステップ203において、データベース処理部7は、それら複数の行に含まれる複数の制御方法を平均化して、平均化された制御方法を制御方法探索部9(図1,2)に送る。
図7は、データベース処理部7が実行する他の情報処理(データ格納)のフロー図である。
データベース処理部7は、まず、後述する制御方法探索部9からの信号S53(負荷変動情報(検出)と、制御装置11に指令する「適正な制御方法」(探索処理結果である最終的な制御方法))を取り込む(ステップ300)。
次に、データベース処理部7は、取り込んだ信号S53が示す、負荷変動情報(検出)と最終的な制御方法を1行(1レコード)としてデータベース5に格納する(ステップ301)。なお、格納された行データは、既に蓄積されているテーブルデータとともに、次に制御方法を探索する際に用いられる。これにより、対処可能な負荷の変動状態が広がり、適正な制御方法の探索精度が向上する。ステップ301実行後、データベース処理部7は、処理を終了する。
図8は、時間計測部8(図1,2)が実行する情報処理のフロー図である。
時間計測部8は、まず、負荷変動検出部6から、計測開始信号S24を取り込む(ステップ400)。
次に、時間計測部8は、計測開始信号を取り込んだ、すなわち受信した時刻を始まりとして、制御方法探索に要している時間の計測を開始する(ステップ401)。
次に、時間計測部8は、計測した時間が所定の終了時間を超えたか否かを判定する(ステップ402)。時間計測部8は、計測時間が終了時間を超えた場合(ステップ402のYES)、次にステップ403を実行し、超えていない場合(ステップ402のNO)、次にステップ404を実行する。なお、終了時間は、発電機13や、発電機13を駆動する原動機の変動時定数(過渡的動作の時定数)に基づいて設定される。
ステップ403において、時間計測部8は、制御方法探索部9に処理の終了を指令する終了指令(信号S45)を送る。時間計測部8は、ステップ403実行後、処理を終了する。
また、ステップ404において、時間計測部8は、処理時間の計測を継続し、再度ステップ402を実行する。
このような時間計測部8によれば、後述するように制御方法探索部9における制御方法探索処理に一定時間以上の時間を要する場合、所定の負荷変動抑制効果を満足する最終的な探索結果を得ることよりも、言わばある程度の効果がある探索途中段階の制御方法を用いて、制御目的である電源システムの安定化を優先することができる。
図9は、制御方法探索部9(図1,2)が実行する情報処理のフロー図である。
制御方法探索部9は、まず、データベース処理部7から、負荷変動情報(検出)およびデータベース処理部7が抽出した制御方法(信号S35)を取り込む(ステップ500)。
次に、制御方法探索部9は、ステップ500で取り込んだ負荷変動情報(検出)および制御方法を、信号S56として電源システム応答計算部10に送る(ステップ501)。
次に、制御方法探索部9は、後述する電源システム応答計算部10から、電源システム応答計算部10が制御方法探索部からの信号S56に応じて計算した制御方法の評価関数値を示す信号65を受信したか否かを判定する(ステップ502)。制御方法探索部9は、信号S65を受信した場合(ステップ502のYES)、次にステップ503を実行し、受信していない場合(ステップ502のNO)、ステップ502を再度実行する。
ステップ503において、制御方法探索部9は、電源システム応答計算部10から受信した信号S65が示す評価関数値を取り込む。
次に、制御方法探索部9は、ステップ503で取り込んだ評価関数値が、電源システムの機器の仕様や規格を基に予め算定される規定値以下であるか、もしくは時間計測部8から終了指令(信号S45)を受信しているかを判定する(ステップ504)。制御方法探索部9は、評価関数値が規定値以下である場合、すなわち評価対象の制御方法により所望の負荷変動抑制効果が得られると予測される場合、もしくは終了指令を受信している場合、次に、ステップ505を実行する。また、制御方法探索部9は、評価関数値が規定値よりも大きく、かつ終了指令を受信していない場合、次に、ステップ507を実行する。
ステップ505において、制御方法探索部9は、現時点で評価された制御方法を、最終的な制御方法(信号S101)として、制御装置11に送る。
次に、制御方法探索部9は、ステップ505で制御装置11へ送った最終的な制御方法と、ステップ500でデータベース処理部7から取り込んだ負荷変動情報(検出)とを、信号S53として、データベース処理部7に送る(ステップ506)。ステップ506実行後、制御方法探索部9は処理を終了する。
また、ステップ507において、制御方法探索部9は、ステップ500でデータベース処理部7から取り込んだ信号S35が示す制御方法、すなわち現時点で評価された制御方法を基に、この制御方法における機器に対する操作量等を所定の範囲内で調整することにより、新たな制御方法を作成する。本ステップ507実行後、制御方法探索部9は、ステップ501以降を再度実行する。
このような制御方法探索部9により、制御装置11に対して、所定時間内に、所望の負荷変動抑制効果が得られると予測される制御方法、もしくは、所望の効果ではなくてもある程度の負荷変動抑制効果が予測される制御方法を指令することができる。
図10は、電源システム応答計算部10が実行する情報処理のフロー図である。
電源システム応答計算部10は、まず、制御方法探索部9から、前述の図9のステップ501で送信された信号S56を取り込む(ステップ600)。
次に、電源システム応答計算部10は、取り込んだ信号S56が示す負荷の動作変動が発生した船内給配電系統において、信号S56が示す制御方法を実行した際における、発電機周波数や、水中プロペラの回転数(すなわち推進用電動機の回転数)等の過渡的な応答を計算する(ステップ601)。過渡的応答は、所定の運動方程式や回路方程式を用いて計算される。なお、船内給配電系統の過渡応答としては、負荷変動が発電機の動作に影響することによって変動が起きる電気的量(前述の発電機周波数や系統電圧など)や機械的量(前述の水中プロペラの回転数など)の過渡応答であればよい。
次に、電源システム応答計算部10は、ステップ601で算出された過渡応答に基づいて、制御方法による負荷変動抑制効果を評価するために、所定の評価関数の値を計算し、計算した評価関数値を制御方法探索部9に信号S65として送る(ステップ602)。本ステップ602実行後、電源システム応答計算部10は処理を終了する。
ここで、評価関数は、制御方法の負荷変動抑制効果を評価するために用いられ、過渡応答の大きさとその定格値もしくは定常値との違いの大きさを表す。本実施例1では、評価関数Fが式(1)に設定される。
式(1)の評価関数Fにおいて、fbaseは発電機周波数(回転周波数、もしくは出力電圧周波数)の定格周波数であり、f(t)は発電機周波数の過渡応答である。電源システム応答計算部10は、図10のステップ602で、評価関数Fの値、例えば最大値を算出し、算出値を評価関数値(信号S65)として、制御方法探索部9へ送る。制御方法探索部9は、図9のステップ504で、この評価関数値が規定値以下であるかを判定する。この場合の規定値は、発電機13について許容されるfbaseからの周波数変動値に基づいて予め設定される。
上述のように、本実施例1によれば、負荷の動作変動に関する情報と、この負荷の動作変動に応じて、発電機にかかる負荷の変動を抑制して電気推進船用電源システムを安定化するための制御方法に関する情報とが関連付けて蓄積されるデータベースを準備して、検出された負荷の動作変動に応じて、データベースを検索することにより、発電機にかかる負荷の変動を抑制できる制御方法が抽出される。これにより、種々の負荷の動作変動に対して、発電機にかかる負荷の変動を抑制できる制御方法を迅速に探索して電気推進船用電源システムに適用することができる。従って、発電機にかかる負荷の変動を確実に抑えることができる。
また、実施例1によれば、発電機にかかる負荷の変動を抑制するための制御方法が多数存在する場合でも、これらの制御方法から適正な制御方法を高速に探索することができる。従って、いわば制御方法に関する多数の知識を用いながらも、探索された制御方法を、リアルタイムに、すなわち負荷の動作変動の影響が大きく現れる前の時点で適用することができる。
また、実施例1によれば、データベースに、制御方法として、負荷の動作変動に対して二台以上の複数の機器を操作する制御方法を蓄積することにより、制御方法の自由度が広がる。これにより、様々な負荷の動作変動状態に対して、柔軟に対応することが可能になる。
また、実施例1においては、時間計測部8により探索処理に要する時間が管理される。これにより、制御方法適用のリアルタイム性が確保できる。
また、実施例1においては、抽出された制御方法を適用する場合の船内給配電系統すなわち電気推進船用電源システムの過渡応答を予測し、予測された過渡応答に基づいて、制御方法を評価する。これにより、発電機の負荷変動を確実に抑制できる制御方法を探索することができる。
また、検出された負荷変動情報およびこれに応じて探索された制御方法がデータベースに蓄積される。すなわち、いわば新たに取得された制御方法に関する知識がデータベースに蓄積される。これにより、負荷変動の影響を抑制できる適正な制御方法の探索精度が向上する。
次に、本発明の実施例2について説明する。なお、主に、実施例1と異なる点について説明する。
図11は、本発明の実施例2である電気推進船用電源システムの電源システム制御装置内における信号あるいは情報の主たる流れを示す。図11は、前述の図2に対応する。
図11が示すように、本実施例2においては、実施例1(図2)と異なり、負荷変動検出部6は、負荷変動模擬部30からの信号S100−1を受ける。また、制御方法探索部9は、制御装置11へ制御方法の実行を指令する指令信号S101を送信しない。
負荷変動模擬部30は、負荷変動に関する信号S100−1を送信するが、実施例1(図2)におけるセンサー14とは異なり、電気推進船用電源システムにおける機器の故障や大容量負荷の使用などを想定した仮想的な負荷変動情報を生成し、信号S100−1として負荷変動検出部6へ送信する。
なお、本実施例2における電気推進船用電源システムの構成は、電源システム制御装置1に上述の負荷変動模擬部30が加わる以外、実施例1(図1)と同様である。
図12は、本実施例2において負荷変動検出部6が実行する情報処理のフロー図である。図12は、前述の図3に対応する。
図12に示すように、負荷変動検出部6が実行する情報処理では、図3におけるステップ100が、ステップ100−1に置き換わる。このステップ100−1において、負荷変動検出部6は、負荷変動模擬部30からの信号S100、すなわち仮想的な負荷変動情報を取り込む。従って、負荷変動検出部6は、仮想的な負荷変動情報について、ステップ101以降の処理を実行する。
データベース処理部7、時間計測部8および電源システム応答計算部10については、負荷変動情報が仮想的な負荷変動情報になるだけで、各部とも実施例1(図6,7,8,10)と同様の情報処理を実行する。
図13は、本実施例2における制御方法探索部9(図11)が実行する情報処理のフロー図である。図13は、前述の図9に対応する。
図13に示すように、制御方法探索部9が実行する情報処理では、負荷変動情報が仮想的な負荷変動情報になるほか、図9におけるステップ505は実行せず、ステップ504の次にステップ506が実行されて、処理が終了する。すなわち、制御方法探索部9は、仮想的な負荷変動情報に応じて探索された最終的な制御方法を制御装置11に送信することなく、データベース処理部7へ送信する。
従って、データベース処理部7は、負荷変動模擬部30が作成する仮想的な負荷変動情報と、仮想的な負荷変動情報が示す負荷変動による影響を抑制するための制御方法とを、データベース5に格納する。これにより、データベース5に、負荷変動による影響を抑制するための新たな制御方法が追加される。すなわち、図5に示すテーブルデータに新たな行(レコード)が追加される。
実施例1では、負荷変動が検出された場合に、探索された制御方法が、データベース5に蓄積される。これに対し、本実施例2では、発生する頻度が少ない負荷変動状態についても、このような負荷変動状態を仮想的な負荷変動情報とすることにより、制御方法に関するデータ量を確保することができる。
上述のように、本実施例2によれば、データベース5を拡充することが可能となる。従って、検出された負荷変動情報に対する制御方法の探索精度が向上する。
また、本実施例2による電源システム制御装置1は、センサー14により負荷変動が検出されていないことを確認したら、もしくは、予め設定された時刻においてセンサー14により負荷変動が検出されていないことを確認したら、仮想的な負荷変動情報に応じた制御方法を探索するようにしても良い。これにより、電気推進船用電源システムが稼動中において、仮想的な負荷変動情報を用いて、データベース5を自動的に拡充することができる。また、電気推進船用電源システムの運用者や管理者が、適切なタイミングで、例えば、電気推進船用電源システムが停止しているときや電気推進船用電源システムのメンテナンス時に、電源システム制御装置1に指令を与えて、仮想的な負荷変動情報によるデータベース拡充を実行させても良い。
なお、本実施例2による電源システム制御装置は、図1に示す電気推進船用電源システムにおける電源システム制御装置1とは独立していても良い。この場合、任意のタイミングで、データベース5を拡充できる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、電源システム制御装置1は、電気推進船用電源システムに限らず、分散電源システムのように、発電機および負荷装置を備え、商用電力系統とは切り離されて単独運転可能な種々の電源システムに適用できる。
1 電源システム制御装置
2 通信部
3 記憶装置部
4 演算部
5 データベース
6 負荷変動検出部
7 データベース処理部
8 時間計測部
9 制御方法探索部
10 電源システム応答計算部
11 制御装置
12 負荷
13 発電機
14 センサー
20 データベース演算部
30 負荷変動模擬部
2 通信部
3 記憶装置部
4 演算部
5 データベース
6 負荷変動検出部
7 データベース処理部
8 時間計測部
9 制御方法探索部
10 電源システム応答計算部
11 制御装置
12 負荷
13 発電機
14 センサー
20 データベース演算部
30 負荷変動模擬部
Claims (10)
- 発電機と、前記発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備える電源システムの制御装置において、
前記電源システムにおける前記負荷の動作変動を検出する負荷変動検出部と、
前記負荷の動作変動に関する情報と、前記負荷の動作変動に応じて前記発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースと、
前記負荷変動検出部によって検出される前記負荷の前記動作変動に応じて、前記データベースを検索して、前記制御方法を抽出するデータベース処理部と、
前記データベース処理部によって抽出される前記制御方法に基づいて、前記負荷変動検出部によって検出される前記負荷の前記動作変動に伴って発生する前記発電機の前記負荷変動を抑制するために、前記複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する制御方法探索部と、
を備えることを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記負荷の仮想的な前記動作変動を生成する負荷変動模擬部を備え、
前記負荷変動検出部は、前記負荷変動模擬部が生成する仮想的な前記動作変動を検出することを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記負荷の前記動作変動のもとで、前記データベース処理部によって抽出される前記制御方法が適用される場合の、前記電源システムの過渡応答を計算し、前記過渡応答に応じて所定の評価関数の値を計算する電源システム応答計算部を備え、
前記制御方法探索部は、前記電源システム応答計算部によって計算される前記評価関数の値に基づいて、前記複数の機器のいずれかに指令する前記制御方法を探索することを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記データベース処理部は、前記データベースにおいて、前記負荷変動検出部によって検出される前記負荷の前記動作変動に類似する前記負荷の動作変動に関する情報に関連付けられる前記制御方法を抽出することを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記データベース処理部は、前記データベースから抽出される複数の前記制御方法を平均化し、
前記制御方法探索部は、前記データベース処理部によって平均化される前記制御方法に基づいて、前記複数の機器のいずれかに指令する前記制御方法を探索することを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記複数の機器のいずれかに指令する前記制御方法を探索するために要する時間を計測し、計測時間が所定の終了時間を超えたら、前記制御方法探索部に処理の終了を指令する時間計測部を備えることを特徴とする電源システムの制御装置。 - 請求項1に記載の電源システムの制御装置において、
前記データベース処理部は、前記負荷の前記動作変動と、前記制御方法によって探索される前記制御方法とを関連付けて、前記データベースに格納することを特徴とする電源システムの制御装置。 - 発電機と、前記発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備える電源システムの制御方法において、
前記負荷の動作変動を検出し、
検出される前記負荷の前記動作変動に応じて、前記負荷の動作変動に関する情報と、前記負荷の動作変動に応じて前記発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースを検索して、前記制御方法を抽出し、
抽出される前記制御方法に基づいて、前記負荷の前記動作変動に伴って発生する前記発電機の前記負荷変動を抑制するために前記複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索することを特徴とする電源システムの制御方法。 - 請求項8に記載の電源システムの制御方法において、
前記負荷の前記動作変動のもとで、抽出される前記制御方法が適用される場合の、前記電源システムの過渡応答を計算し、前記過渡応答に応じて所定の評価関数の値を計算し、
計算される前記評価関数の値に基づいて、前記複数の機器のいずれかに指令する前記制御方法を探索することを特徴とする電源システムの制御方法。 - 電気推進船用電源システムにおいて、
発電機と、前記発電機によって電力が供給される複数の負荷と、を含む複数の機器を備え、前記複数の負荷は、推進用の電動機を含み、
さらに、前記複数の機器を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記電気推進船用電源システムにおける前記負荷の動作変動を検出する負荷変動検出部と、
前記負荷の動作変動に関する情報と、前記負荷の動作変動に応じて前記発電機の負荷変動を抑制するための制御方法に関する情報とが関連付けられて蓄積されるデータベースと、
前記負荷変動検出部によって検出される前記負荷の前記動作変動に応じて、前記データベースを検索して、前記制御方法を抽出するデータベース処理部と、
前記データベース処理部によって抽出される前記制御方法に基づいて、前記負荷変動検出部によって検出される前記負荷の前記動作変動に伴って発生する前記発電機の前記負荷変動を抑制するために、前記複数の機器のいずれかに指令する制御方法を探索する制御方法探索部と、
を備えることを特徴とする電気推進船用電源システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018061353A JP2019176597A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 電源システムの制御装置および制御方法、並びに電気推進船用電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018061353A JP2019176597A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 電源システムの制御装置および制御方法、並びに電気推進船用電源システム |
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JP2019176597A true JP2019176597A (ja) | 2019-10-10 |
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Family Applications (1)
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JP2018061353A Pending JP2019176597A (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 電源システムの制御装置および制御方法、並びに電気推進船用電源システム |
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JP (1) | JP2019176597A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114336621A (zh) * | 2022-02-18 | 2022-04-12 | 中船动力研究院有限公司 | 一种气电混合动力船舶能量管理系统和方法 |
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2018
- 2018-03-28 JP JP2018061353A patent/JP2019176597A/ja active Pending
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