JP2019176591A - 電界共鳴型カップラ、及びその回転ずれの調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電磁界共鳴型カップラは、送電用LC共振回路と受電用LC共振回路とが電界共鳴することによって、送電用カップラから受電用カップラにワイヤレスで電力伝送する電界共鳴型カップラであって、前記送電用LC共振回路と前記受電用LC共振回路とをそれぞれ収容するように構成された送電側および受電側シールドケースを備え、前記送電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第1電極及び第2電極を具備し、前記受電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第3電極及び第4電極、を具備し、前記第1電極および前記第2電極が前記第3電極および前記第4電極にそれぞれ対向配置されることで、前記送電用カップラから前記受電用カップラに電力が伝送され、前記送電側シールドケースの電位が接地電位となる様に調整する調整手段を有することを特徴とする。
【選択図】図7
Description
なお、以降の説明(図3以降の図を含む)においては、コモンモード電流Icを抑制する目的で電位分布を中心に説明するため、共振コイル113、114、123、124は簡略化のため省略する。
なお、同シミュレーションにおける主要パラメーターは以下の通りである。
・送受電カップラ間距離 80mm
・第1電極111、第2電極112、第3電極121、第4電極122
形状:平板
電極間距離=15mm、長手方向の長さ=460mm、幅=222.5mm
補助電極:電極間距離=152mm、長手方向の長さ=460mm、幅154mm
補助電極との距離:63mm
・シールドケース115、125
外形寸法=480mm×480mm×80mm
・第1電極111に−1000V、第2電極112に+1000Vを印加
・共振コイル113、114、123、124
昇圧のみに寄与しているとして計算対象から除去
・第2給電ケーブル21
負荷23がGND電位でないためコモンモード電流は流れないと仮定
また、電極とシールドケース間の容量を変化することができれば、必ずしも補助電極によって調整する場合に限られず、第1電極111、第2電極112、第3電極121、第4電極122そのものとシールドケース間容量を変化させても良い。
なお、以下においては、送電用カップラに可変コンデンサを設けた実施形態を説明するが、受電用カップラに同様の構成を設けても良い。送電側シールドケース115を零電位にするように電位分布を変化することができれば、送電側、又は受電側の少なくとも一方において、電極とシールドケース間に可変コンデンサを設ければよい。
図10に、本発明の第1実施形態に係る電界共鳴型カップラの送電用カップラ210を示す。送電用カップラ210は、補助電極111bとシールドケース115間、補助電極112bとシールドケース115間にそれぞれ可変コンデンサ30を備える。可変コンデンサ30は送電側シールドケース115の外部に設置されており、接続端子31は送電側シールドケース115と補助電極111b、112bをそれぞれ接続している。可変コンデンサ30は、嵌合部35を介してモーター40に接続されており、モーター40が回転すると、嵌合部35を介して可変コンデンサ30の回転量を規定するつまみが回転し、可変コンデンサ30の容量が変化する。
図11に、本発明の第2実施形態に係る電界共鳴型カップラの送電用カップラ310を示す。送電用カップラ310は、第1実施形態と比較して、コモンモード電流Icを測定する検出部60を備えておらず、代わりに、受電側カップラ(受電用電極)の位置(回転ずれ)を測定する位置センサ70を備える。位置センサ70の種類は特に限定されず、例えば、レーザー光や超音波を用いたものなどを利用できる。
図12に、本発明の第3実施形態に係る電界共鳴型カップラの送電用カップラ410を示す。送電用カップラ410は、第1実施形態と比較して、補助電極111b、112bと送電側シールドケース115との間ではなく、電極111、112と送電側シールドケース115間にそれぞれ可変コンデンサ30を備える点が異なる。可変コンデンサ30は送電側シールドケース115の外部に設置されており、接続端子33は送電側シールドケース115と電極111、112をそれぞれ接続している。
図13に、本発明の第4実施形態に係る電界共鳴型カップラの送電用カップラ510を示す。送電用カップラ510は、第2実施形態と比較して、補助電極111b、112bと送電側シールドケース115との間ではなく、電極111、112と送電側シールドケース115間にそれぞれ可変コンデンサ30を備える点が異なる。可変コンデンサ30は送電側シールドケース115の外部に設置されており、接続端子33は送電側シールドケース115と電極111、112をそれぞれ接続している。
また、給電ケーブルについては平行2線ケーブルに限るものでは無く、同軸ケーブルを適用しても良い。例えば図2(A)の給電ケーブル11、21を同軸ケーブルに変更しても良い。その場合、送電側、受電側それぞれ同軸ケーブル11、21の中心導体を正電位側電極に、外導体を振電位側電極に接続すれば、給電ケーブルを平行2線ケーブルとした場合と同様の結果を得ることができる。但し、同軸ケーブルは不平衡ケーブルであるため、同軸ケーブルを適用した場合はカップラ周りの電位分布が非対称となり易い。従って1次側シールドケースの基準電位を零電位に設定する場合、平行2線ケーブルを適用することが好ましい。
21 第2給電ケーブル
30 可変コンデンサ
70 位置センサ
100 電界共鳴型カップラ
110、210、310、410、510 送電用カップラ
120 受電用カップラ
111、112 送電用電極(第1電極、第2電極)
121、122 受電用電極(第3電極、第4電極)
111b、112b、121b、122b 補助電極(第1補助電極、第2補助電極、第3補助電極、第4補助電極)
111c、112c、121c、122c 支柱
113、114、123、124 共振コイル
115 送電側シールドケース
125 受電側シールドケース
Claims (15)
- 送電用LC共振回路と受電用LC共振回路とが電界共鳴することによって、送電用カップラから受電用カップラにワイヤレスで電力伝送する電界共鳴型カップラであって、
前記送電用LC共振回路と前記受電用LC共振回路とをそれぞれ収容するように構成された送電側および受電側シールドケースを備え、
前記送電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第1電極及び第2電極を具備し、
前記受電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第3電極及び第4電極を具備し、
前記第1電極および前記第2電極が前記第3電極および前記第4電極にそれぞれ対向配置されることで、前記送電用カップラから前記受電用カップラに電力が伝送され、
前記送電側シールドケースの電位が接地電位となる様に調整する調整手段を有する
ことを特徴とする電界共鳴型カップラ。 - 前記送電用カップラは、
前記第1電極と導通されるとともに、前記第1電極に対向して配される第1補助電極と、
前記第2電極と導通されるとともに、前記第2電極に対向して配される第2補助電極と、
を有し、
前記受電用カップラは、
前記第3電極と導通されるとともに、前記第3電極に対向して配される第3補助電極と、
前記第4電極と導通されるとともに、前記第4電極に対向して配される第4補助電極と、
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第1電極と前記送電側シールドケース間の第1容量、及び前記第2電極と前記送電側シールドケース間の第2容量の少なくとも一方を変化させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第3電極と前記受電側シールドケース間の第3容量、及び前記第4電極と前記受電側シールドケース間の第4容量の少なくとも一方を変化させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記送電用LC共振回路と前記受電用LC共振回路とが電界共鳴する共振周波数の検出手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第1補助電極、及び前記第2補助電極を、前記送電側シールドケースに対して電極間方向にオフセットする量を調整する
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第3補助電極、及び前記第4補助電極を、前記受電側シールドケースに対して電極間方向にオフセットする量を調整する
ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第1補助電極、及び前記第2補助電極を、電極の面内方向に移動させる
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記調整手段は、前記第3補助電極、及び前記第4補助電極を、電極の面内方向に移動させる
ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記第1容量及び前記第2容量は可変コンデンサを含み、
前記第3容量及び前記第4容量は可変コンデンサを含む
ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記送電用カップラに交流電力を伝送する給電ケーブルの外導体に流れる電流を検出する検出手段をさらに有し、
前記電流の検出結果に基づいて、前記可変コンデンサの容量を調整する
ことを特徴とする請求項10に記載の電界共鳴型カップラ。 - 前記送電用カップラと前記送電用カップラとの間の距離を検出する位置センサをさらに有し、
前記位置センサで検出された距離に基づいて、前記可変コンデンサの容量を調整する
ことを特徴とする請求項10に記載の電界共鳴型カップラ。 - 送電用LC共振回路と受電用LC共振回路とが電界共鳴することによって、送電用カップラから受電用カップラにワイヤレスで電力伝送する電界共鳴型カップラであって、
前記送電用LC共振回路と前記受電用LC共振回路とをそれぞれ収容するように構成された送電側および受電側シールドケースを備え、
前記送電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第1電極及び第2電極を具備し、
前記受電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第3電極及び第4電極、を具備し、
前記第1電極および前記第2電極が前記第3電極および前記第4電極にそれぞれ対向配置されることで、前記送電用カップラから前記受電用カップラに電力が伝送され、
前記第1電極と前記第3電極間の容量と、前記第2電極と前記第4電極間の容量とが異なる
ことを特徴とする電界共鳴型カップラ。 - 電界共鳴型カップラの回転ずれの調整方法であって、
前記電界共鳴型カップラは、送電用LC共振回路と受電用LC共振回路とをそれぞれ収容するように構成された送電側および受電側シールドケースを備え、
前記送電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第1電極及び第2電極を具備し、
前記受電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第3電極及び第4電極、を具備し、
前記第1および前記第2電極が前記第3電極および前記第4電極にそれぞれ対向配置され電界共鳴することで、送電用カップラから受電用カップラに電力が伝送される電界共鳴型カップラであり、
前記第1電極と前記第3電極間距離、及び前記第2電極と前記第4電極間距離を検出する検出ステップ、並びに、
前記距離の検出結果に基づいて、前記第1電極と前記送電側シールドケース間の第1容量、及び前記第2電極と前記送電側シールドケース間の第2容量を変化させる調整ステップ、又は、
前記第3電極と前記受電側シールドケース間の第3容量、及び前記第4電極と前記受電側シールドケース間の第4容量を変化させる調整ステップの少なくとも一方を行う
ことを特徴とする電界共鳴型カップラの回転ずれの調整方法。 - 電界共鳴型カップラの回転ずれの調整方法であって、
前記電界共鳴型カップラは、送電用LC共振回路と受電用LC共振回路とをそれぞれ収容するように構成された送電側および受電側シールドケースを備え、
前記送電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第1電極及び第2電極を具備し、
前記受電用LC共振回路は、所定の間隔を隔てて配置された第3電極及び第4電極を具備し、
前記第1および前記第2電極が前記第3電極および前記第4電極にそれぞれ対向配置され電界共鳴することで、送電用カップラから受電用カップラに電力が伝送される電界共鳴型カップラであり、
前記送電用カップラに交流電力を伝送する給電ケーブルの外導体に流れる電流を検出する検出ステップ、並びに、
前記電流の検出結果に基づいて、前記第1電極と前記送電側シールドケース間の第1容量、及び前記第2電極と前記送電側シールドケース間の第2容量を変化させる調整ステップ、又は、
前記第3電極と前記受電側シールドケース間の第3容量、及び前記第4電極と前記受電側シールドケース間の第4容量を変化させる調整ステップの少なくとも一方を行う
ことを特徴とする電界共鳴型カップラの回転ずれの調整方法。
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