JP2019176486A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】点光源等の光源の再現性が高い画像を作成することが可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置1は、光学系11を用いて撮像された画像から所定以上の輝度を有する高輝度領域を検出する検出部と、高輝度領域が所定の面積未満である場合又は高輝度領域の短辺が所定の長さ未満である場合、高輝度領域の輝度に基づいて高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する補正部として処理を実行する制御部10を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
従来、画像のダイナミックレンジやコントラストを向上させるための画像処理が知られている。例えば特許文献1には、画像から照明成分や反射率成分を抽出し、それらの成分に基づき画像のダイナミックレンジやコントラストを変更する撮像装置が記載されている。
特開2007−28088号公報
従来技術を適用した画像では点光源等の光源の輝き感が不足し、見た目の再現性が悪いという問題があった。
本発明の第1の態様による画像処理装置は、光学系を用いて撮像された画像から所定以上の輝度を有する高輝度領域を検出する検出部と、前記高輝度領域が所定の面積未満である場合又は前記高輝度領域の短辺が所定の長さ未満である場合、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する補正部と、を備える。
本発明の第2の態様による画像処理プログラムは、光学系を用いて撮像された画像から所定以上の輝度を有する高輝度領域を検出する検出処理と、前記高輝度領域が所定の面積未満である場合又は前記高輝度領域の短辺が所定の長さ未満である場合、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する補正処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、点光源等の光源の再現性が高い画像を作成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラの構成を模式的に示す断面図である。 階調カーブG1の一例を示す説明図である。 階調カーブG2の一例を示す説明図である。 階調カーブG3の一例を示す説明図である。 混合係数W1の一例を示す説明図である。 混合係数W2の一例を示す説明図である。 高輝度画素の面積拡大処理の実行結果の一例を模式的に示す説明図である。 第1の実施の形態における高輝度画素の面積拡大処理のフローチャートである。 第2の実施の形態における高輝度画素の面積拡大処理のフローチャートである。 高輝度画素の面積拡大処理の概念を説明する説明図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの構成を模式的に示す断面図である。カメラ1は、いわゆる一眼レフレックス方式のデジタルカメラである。カメラ1は、制御部10、撮影レンズ11、絞り12、クイックリターンミラー13、ファインダースクリーン14、ペンタプリズム15、測光レンズ16、測光センサ17、フォーカルプレーンシャッター18、撮像素子19、および接眼レンズ20を備える。
制御部10は、不図示のCPUおよびその周辺回路から構成され、不図示の記憶媒体から所定の制御プログラムを読み込んで実行することによりカメラ1全体を制御する。撮影レンズ11は、所定の予定焦点面に被写体像を結像させる。絞り12は、撮影レンズ11を通過する被写体光を制限する。クイックリターンミラー13は通常位置と退避位置とを移動可能に構成されている。通常位置にあるクイックリターンミラー13は、撮影レンズ11からの被写体光をペンタプリズム15に向けて反射する。反射された被写体光は、ファインダースクリーン14を介してペンタプリズム15に入射し、その後、測光センサ17および接眼レンズ20に向かう。測光センサ17は、測光レンズ16を介してこの被写体光を受光することにより、被写体光の光量を測定する。カメラ1の使用者は、接眼レンズ20を介して被写体像を視認することができる。
撮影(露光)を行うとき、クイックリターンミラー13は退避位置に移動する。このとき撮影レンズ11を通過した被写体光は撮像素子19に向かう。撮像素子19は、例えばCMOSやCCD等の撮像素子であり、被写体像を撮像して撮像信号(画像信号)を出力する。フォーカルプレーンシャッター18は、撮像素子19による撮影時間(露光時間)を制御する。
次に、制御部10が撮影画像データを作成するために実行する画像処理について説明する。制御部10は、撮影画像データを作成するため、以下に順に説明する(1)〜(8)の処理を実行する。
(1)制御部10は、撮像素子19から出力された画像信号に対して、まず周知のホワイトバランス処理およびベイヤー補間処理(いわゆるデモザイク処理)を実行する。
(2)次に制御部10は、ダイナミックレンジを圧縮するため、(1)の処理を実行した後の画像信号に対して、図2に示す階調カーブG1を適用する。図2は、横軸を入力信号、縦軸を出力信号とするグラフであり、階調カーブG1と共に、原点を通る直線Xを破線で図示している。
階調カーブG1は、例えば、ニー特性として知られている特性を有する曲線である。受光出力が所定のしきい値th1よりも低い領域では、入力信号と出力信号が比例関係にあり、階調カーブG1は直線Xと略一致している。これに対し、しきい値th1を超える領域では、入力信号が大きくなるほど出力信号は直線Xにより表される値よりも低い値となっている。制御部10は、以上のような特性を有する階調カーブG1を画像信号に対して適用することにより、画像信号のダイナミックレンジを圧縮する。
(3)次に制御部10は、(2)の処理を実行した後の画像信号に対して、図3に示す階調カーブG2を適用する。階調カーブG2は、いわゆるsRGBモニターの標準的なガンマ値(2.2乗 )の逆ガンマを与える曲線である。
(4)次に制御部10は、(3)の処理を実行した後の画像信号の色空間を変換する。本実施形態の撮像素子19は赤(R)、緑(G)、青(B)に対応する撮像画素を有し、その出力信号(画像信号)の色空間はRGB空間である。後述する高輝度画素の面積拡大処理で扱いやすいよう、制御部10は、次式(1)〜(3)を用いて画像信号の色空間をRGB空間からYCbCr空間に変換する。
Y=k11×R+k12×G+k13×B ・・・(1)
Cb=k21×R+k22×G+k23×B ・・・(2)
Cr=k31×R+k32×G+k33×B ・・・(3)
ここでR、G、Bは、デモザイクされた各画素の赤、緑、青に対応する画素値である。また、kxy(x=1〜3、y=1〜3)はRGB空間からYCbCr空間に色空間を変換するための所定の定数である。これらの定数は、表示や印刷に求められる色調に基づき予め決めておく。
(5)次に制御部10は、(4)の処理を実行した後の画像信号の輝度Yに対して、図4に示す階調カーブG3を適用する。図4は、横軸を入力信号、縦軸を出力信号とするグラフであり、階調カーブG3と共に、原点を通る直線Xを破線で図示している。階調カーブG3は、輝度Yのコントラストが高まるよう、S字状の値を有している。つまり、階調カーブG3は、入力信号が所定のしきい値th2未満の領域では、出力信号は入力信号よりも低くなり、入力信号が所定のしきい値th2以上の領域では、出力信号は入力信号よりも高くなるような曲線である。
(6)次に制御部10は、(5)の処理を実行した後の画像信号に対して、後述する高輝度画素の面積拡大処理を実行する。
(7)次に制御部10は、(6)の処理を実行した後の画像信号に対して、輪郭強調処理やノイズ低減処理など、周知の画像処理を実行する。
(8)最後に制御部10は、(7)の処理を実行した後の画像信号に周知の画像処理を施し、例えばJPEG等のフォーマットの撮影画像データを作成する。制御部10は、作成した撮影画像データを不図示の記憶媒体(例えばメモリカード等)に記憶する。
(高輝度画素の面積拡大処理の説明)
次に、(6)高輝度画素の面積拡大処理について詳述する。高輝度画素の面積拡大処理は、一定値以上の輝度Yを有する画素(高輝度画素)について、その周辺に位置する画素に高輝度画素の画素値(輝度Y、色差Cb、Cr)を反映する(混合する)処理である。
高輝度画素の面積拡大処理を実行すると、高輝度画素に対して、いわゆるハレーションのような効果が施される。つまり、高輝度画素が全方向に拡大されたような結果が得られる。
制御部10は、まず全画素から1つ画素を選択する。ここで選択された画素を、注目画素と称する。制御部10は、注目画素について、その周囲5×5の範囲の画素(計24個の画素)から、最大の輝度Yを有する画素を検索する。以下の説明では、ここで見つかった画素を高輝度画素と呼び、高輝度画素が有する輝度Yを輝度Ymaxと呼ぶ。
次に制御部10は、混合係数W1、W2、W3をそれぞれ設定する。これら3つの混合係数W1〜W3は、それぞれ0以上1以下の数値であり、以下で説明する手順により設定される。
制御部10は、図5に示すグラフに輝度Ymaxを当てはめ、混合係数W1を決定する。図5に示す混合係数W1のグラフは、横軸が輝度Ymax、縦軸が混合係数W1の値を表す。図5に示す通り、混合係数W1は、輝度Ymaxがしきい値th3未満のとき0であり、輝度Ymaxがしきい値th3以上の場合は輝度Ymaxが大きいほど大きくなるように設定されている。
図5におけるしきい値th3は、図2に示すニー特性の階調カーブG1におけるしきい値th1と略同一である。つまり図5に示す混合係数W1は、ニー特性に対応しており、入力信号(画像信号)がリニア値から離れるほど、また飽和値に近づくほど大きくなるように設定されている。また、混合係数W1は、輝度Ymaxが最大値(飽和値)になった場合でも1より小さくなるように設定されている。
次に制御部10は、注目画素と高輝度画素との距離に基づき混合係数W2を設定する。混合係数W2は、例えば図6に示すように、高輝度画素31に隣接する8つの画素のいずれかが注目画素である場合には1.0、高輝度画素31から1画素分離れた位置にある16個の画素のいずれかが注目画素である場合には0.5とする。
次に制御部10は、混合係数W3を設定する。混合係数W3は、ユーザが任意に指定可能な係数である。制御部10は、予めユーザが指定した数値を混合係数W3として設定する。
次に制御部10は、次式(4)〜(7)により、注目画素に高輝度画素を混合する。
Wm=W1×W2×W3 ・・・(4)
Yt’=(1−Wm)×Yt+Wm×Ym ・・・(5)
Cbt’=(1−Wm)×Cbt+Wm×Cbm ・・・(6)
Crt’=(1−Wm)×Crt+Wm×Crm ・・・(7)
ここでWmは、混合係数W1、W2、W3に基づき決定される最終的な重みである。また、Yt、Cbt、Crtは、注目画素の元の(高輝度画素の面積拡大処理の実行前の)輝度および色差であり、Yt’、Cbt’、Crt’は、注目画素の新たな(高輝度画素の面積拡大処理の実行後の)輝度および色差である。
混合係数W1、W2、W3は、いずれも0〜1の範囲の値を採るので、上式(4)より、重みWmも0〜1の範囲の値となる。上式(5)〜(7)は、それぞれ、重みWmを用いて注目画素の輝度や色差と高輝度画素の輝度や色差との加重平均を算出する色である。重みWmが小さいほど、注目画素に対する高輝度画素の影響が大きくなる。
例えば高輝度画素の輝度Ytが注目画素の輝度Ymよりも非常に大きく、且つ重みWmが小さい場合には、高輝度画素の面積拡大処理により、注目画素の輝度Yt’は元の輝度Ytから非常に大きくなる。つまり、高輝度画素の影響を大きく受けることになる。
制御部10は、以上の処理を、注目画素を次々に変えながら繰り返し実行する。制御部10は、全ての画素を注目画素として選択し終わるまで以上の処理を実行する。これにより、全ての画素について、上述したYt’、Cbt’、Crt’が演算される。
図7は、高輝度画素の面積拡大処理の実行結果の一例を模式的に示す説明図である。図7(a)は、処理前の画素Pa〜Poの輝度Yを棒グラフの形で一次元的に示す図であり、図7(b)はそれら画素Pa〜Poに対して高輝度画素の面積拡大処理を実行した結果を示す図である。
高輝度画素の面積拡大処理において、注目画素の周囲5×5の範囲に存在する画素が、いずれもしきい値th3よりも低い輝度しか有していない場合、混合係数W1は0に設定される。この場合、重みWmは0になるので、高輝度画素の面積拡大処理の実行前後で注目画素の輝度Yt、色差Cbt、Crtはいずれも変化しない。従って、しきい値th3未満の輝度Yを有する画素Paの付近に存在する画素(画素Pbや画素Pcなど)は、高輝度画素の面積拡大処理の実行前後で輝度Y等が変化しない。
一方、画素Pgや画素Pmなど、しきい値th3よりも高い輝度Yを有する画素に注目すると、その周辺の画素(画素Pf、画素Ph、画素Plなど)を注目画素として選択した場合に、画素Pgや画素Pmなどは高輝度画素として選択され、注目画素の輝度Yはその高輝度画素の輝度Yが高いほど大きくなる。従って、図7(b)に示すように、画素Pgや画素Pmの付近に存在する画素(画素Pfや画素Plなど)は、高輝度画素の面積拡大処理により、高輝度画素の輝度Yに応じて輝度Y等が大きくなる。また、高輝度画素(画素Pgや画素Pmなど)に近いほど、輝度Yが大きくなる。
その結果、図7(b)に示すように、高い輝度Yを有する画素Pgや画素Pmの周囲には、いわゆるハレーションのような高輝度のにじみが発生する。例えば点光源のように、輝度Yが高く面積が小さい物体が撮影画面に映り込んでいる場合、高輝度画素の面積拡大処理によって、その物体の面積が拡大されることになる。
なお、本実施の形態における高輝度画素の面積拡大処理では、輝度Yが高く面積が大きい物体であっても、その物体の面積が拡大されることになる。しかしながら、このような物体は元々の面積が大きいため、面積を半径で1〜2画素拡大しても画像における見栄えにはほとんど影響しない。つまり、面積の大きな高輝度被写体では、高輝度画素の面積拡大処理により得られる面積拡大効果は少ない。従って、高輝度画素の面積拡大処理は、輝度Yが高く面積が小さい被写体ほど効果的に働く処理となる。
次に、以上で説明した高輝度画素の面積拡大処理を実行する理由について説明する。図10は、高輝度画素の面積拡大処理の概念を説明する説明図である。いま、高輝度な画素Pが存在すると仮定する。図10(a)に示すように、画素Pの実際の輝度Yhは、撮像素子19の飽和レベルth4よりも高いため、撮像素子19ではその明るさを表現しきれない。つまり、撮像素子19により撮影した画像では、画素Pは、高々th4程度の輝度を有する画素として表現され、この画像を鑑賞する鑑賞者は、実際に撮影した景色を肉眼で見たときに感じるほど画素Pを明るく感じることができない。
上述した高輝度画素の面積拡大処理を実行すると、図10(b)に示すように、画素Pの周囲の画素の輝度Yが持ち上げられ、画素Pにより表現される点光源の面積が拡大される。これは、画素Pの本来の輝度Yhを面積に転嫁したということができる。つまり、図10(b)の紙面上下方向に表現される画素Pの輝度を、図10(b)の紙面左右方向に表現される面積で仮想的に表現したということである。これにより、この画像を鑑賞する鑑賞者は、画素Pにより表現される被写体部分をより明るく感じるようになり、実際に撮影した景色を肉眼で見たときの印象に近づけることが可能になる。換言すると、点光源等の光源の再現性が高い画像を作成することができる。
図8は、高輝度画素の面積拡大処理のフローチャートである。図8に示す処理は、制御部10が実行する制御プログラムに含まれている。まずステップS10で、制御部10は、全画素から未選択の画素を1つ、注目画素として選択する。ステップS20で制御部10は、選択した注目画素周辺の高輝度画素を検出する 。換言すると、制御部10は、選択した注目画素近傍の周辺最大輝度値を検出する。ステップS30で制御部10は、混合係数W1〜W3を決定する。ステップS40で制御部10は、上式(4)に基づき、重みWmを決定する。ステップS50で制御部10は、上式(5)〜(7)に基づき、Yt’、Cbt’、Crt’をそれぞれ演算する。換言すると、制御部10は、検出した周辺最大輝度値が大きいほど注目画素の輝度値が大きくなるように、注目画素の輝度値を補正する。ステップS60で制御部10は、全ての画素を注目画素として選択したか否かを判定する。未選択の画素が存在する場合、制御部10は処理をステップS10に進める。他方、全ての画素を選択し終わった場合、制御部10は図8に示す処理を終了する。
上述した第1の実施の形態によるカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)制御部10は、画像から所定以上の輝度を有する高輝度画素(高輝度領域)を検出する不図示の領域検出部と、領域検出部により検出された高輝度画素の周辺領域に、高輝度画素の輝度および色調を反映させる不図示の反映部とを備える。このようにしたので、点光源等の光源の再現性が高い画像を作成することができる。特に、ダイナミックレンジを圧縮した画像においては、そのような光源の輝度が実際よりも抑制して表現されるので、より高い効果が得られる。
(2)反映部は、高輝度画素の輝度および色調を周辺領域に反映させる程度を表す重みWmを決定し、高輝度画素の輝度Ymと周辺領域の輝度Ytとの加重平均を重みWmに基づき演算することにより、高輝度画素の輝度Ymを反映した周辺領域の輝度Yt’を決定すると共に、高輝度画素の色調(色差Cbm、Crm)と周辺領域の色調(色差Cbt、Crt)との加重平均を重みWmに基づき演算することにより、高輝度領域の色調(色差Cbm、Crm)を反映した周辺領域の色調(色差Cbt’、Crt’)を決定する。このようにしたので、点光源等の光源の再現性が高い画像を作成することができる。
(3)反映部は、高輝度画素が第1輝度を有する場合には、高輝度画素が第1輝度より小さい第2輝度を有する場合よりも重みWmを小さくする。このようにしたので、高輝度画素の輝度Ymに対して適切な量だけ周辺の画素に輝度や色調を反映させることができる。
(4)反映部は、高輝度画素から第1距離だけ離れた第1周辺領域では、高輝度画素から第1距離より小さい第2距離だけ離れた第2周辺領域よりも重みWmを小さくして加重平均を演算する。このようにしたので、高輝度画素を中心に広がる光を再現することができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係るカメラについて説明する。本実施形態のカメラは、高輝度画素の面積拡大処理の処理内容が異なることを除き、第1の実施の形態に係るカメラ1と同様の構成を有する。そこで、以下では、本実施形態において制御部10が実行する高輝度画素の面積拡大処理の内容について説明し、それ以外の点については説明を省略する。
上述した第1の実施の形態では、高輝度画素の面積拡大処理を、一般的な空間フィルタの形の処理として実装している。つまり、制御部10は、注目画素を変更しながら、各注目画素について、その周囲5×5の範囲の画素に基づき、注目画素の新たな画素値を決定するという、空間フィルタの動作を行っている。このような処理は実装が容易であるという利点がある。
本実施形態の高輝度画素の面積拡大処理では、まず制御部10が、画像信号全体を走査して、輝度Yが所定のしきい値th3以上である画素を特定する。以下の説明では、ここで特定された輝度Yの高い画素から成る領域を、高輝度領域と称する。次に制御部10は、このようにして特定された各高輝度領域について、その面積が所定面積以上であるか否かを調べる。ここで、所定面積以上の面積を有していると判定された高輝度領域は、以降の処理の対象から除外される。つまり、以降の処理は、所定面積未満の面積しか有していない高輝度領域に対してのみ実行される。
次に制御部10は、各高輝度領域の周辺領域に存在する各画素を注目画素として選択し、上述した第1の実施の形態と同様に、混合係数W1〜W3の決定と、上式(4)〜(7)による注目画素への高輝度画素の混合とを行う。ここで周辺領域は、例えば高輝度領域の外形を上下左右方向に所定の画素数(例えば2画素)分だけ拡大した領域から、高輝度領域を除いた領域である。
図9は、第2の実施の形態における高輝度画素の面積拡大処理のフローチャートである。図9に示す処理は、制御部10が実行する制御プログラムに含まれている。まずステップS80で、制御部10は、画像信号全体を走査して高輝度領域を特定する。ステップS90で制御部10は、ステップS80で特定した全ての高輝度領域のうち、所定面積以上の面積を有する高輝度領域を除外する。ステップS110で制御部10は、特定した各高輝度領域の周辺領域から画素を1つ注目画素として選択する。ステップS120で制御部10は、選択した注目画素周辺の高輝度画素を検出する 。ステップS130で制御部10は、混合係数W1〜W3を決定する。ステップS140で制御部10は、上式(4)に基づき、重みWmを決定する。ステップS150で制御部10は、上式(5)〜(7)に基づき、Yt’、Cbt’、Crt’をそれぞれ演算する。ステップS160で制御部10は、全ての画素を注目画素として選択したか否かを判定する。未選択の画素が存在する場合、制御部10は処理をステップS110に進める。他方、全ての画素を選択し終わった場合、制御部10は図9に示す処理を終了する。
上述した第2の実施の形態によるカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)制御部10が有する不図示の反映部は、高輝度領域の面積が所定値以上である場合には、周辺領域に高輝度領域の輝度および色調を反映させない。このようにしたので、点光源等とは異なる明るい物体に対して余計な効果を付加することがなく、より優れた画像を作成することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第2の実施の形態において、高輝度領域の面積が所定値以上であった場合には、その高輝度領域を面積拡大処理から除外していた。これ以外の条件を用いて、高輝度領域を面積拡大処理から除外してもよい。例えば高輝度領域の短辺の長さが一定以上であった場合に限り、その高輝度領域を面積拡大処理から除外する。このようにすると、点光源だけでなく、高輝度な細長い物体についてもその面積が拡大される。従って、例えばネックレス等のアクセサリや海面の煌めきなどについても、点光源と同様にその輝きが強調され、画像の見栄えがよくなる。
(変形例2)
高輝度画素の面積拡大処理において、撮影レンズ11の特性情報(レンズ情報)等の種々の情報を用いてもよい。例えば、レンズ情報から、カメラ1に収差が大きい撮影レンズ11が装着されていることがわかった場合には、収差が小さい撮影レンズ11が装着されている場合に比べて、重みWmを減らすと、より望ましい結果が得られるようになる。これは、収差が大きい場合、点光源等は本来よりもややぼやけて大きく写り込むため、これに対してさらに面積拡大処理を行うと、過剰に面積が大きくなってしまうためである。
(変形例3)
色空間の変換は行わなくてもよい。つまり、RGB色空間のままで高輝度画素の面積拡大処理を実行してもよい。この場合は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色ごとに注目画素の周囲の最大値で補正を行うようにする。
(変形例4)
混合係数W1の設定方法は上述したものに限定されない。例えば、しきい値th3を、ニー特性に関するしきい値th1と異ならせてもよい。また、混合係数W1は、1になるようにしてもよい。更に、しきい値th3を決定するためのグラフは、図5と異なっていてもよい。例えば、輝度Ymaxがしきい値th3以上である場合には混合係数W1が輝度Ymaxに比例した値になるようにしてもよい。あるいは、より単純に、輝度Ymaxがしきい値th3以上である場合には混合係数W1を1に設定し、輝度Ymaxがしきい値th3未満である場合には混合係数W1を0に設定することもできる。
(変形例5)
重みWmの決定に際し、混合係数W2や混合係数W3は利用されなくてもよい。つまり、重みWmは、少なくとも混合係数W1のみを利用して決定すればよい。
(変形例6)
高輝度画素の検索範囲は、注目画素の周囲5×5の範囲でなくてもよい。例えば注目画素を中心とした半径5の円型の範囲内としてもよいし、より大きい、またはより小さい範囲から高輝度画素を検索してもよい。
(変形例7)
上述した実施の形態は、本発明をカメラに適用したものであったが、本発明はこれに限らず、入力された画像データに高輝度画素の面積拡大処理を適用して出力する画像処理装置とすることも可能である。なお、ここでいう画像処理装置には、例えばプリンタやコピー機、フォトフレームなど、画像データの表示や印刷を行う装置を含む。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…カメラ、10…制御部、11…撮影レンズ、12…絞り、13…クイックリターンミラー、14…ファインダースクリーン、15…ペンタプリズム、16…測光レンズ、17…測光センサ、18…フォーカルプレーンシャッター、19…撮像素子、20…接眼レンズ

Claims (6)

  1. 光学系を用いて撮像された画像から所定以上の輝度を有する高輝度領域を検出する検出部と、
    前記高輝度領域が所定の面積未満である場合又は前記高輝度領域の短辺が所定の長さ未満である場合、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する補正部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記光学系の特性の情報に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記光学系の収差の情報に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記画像から特定された一部の領域に対して、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する程度を表す重みを決定し、前記高輝度領域の輝度と前記周辺領域の輝度との加重平均を前記重みに基づき演算することにより、前記高輝度領域の周辺領域の輝度を決定する画像処理装置。
  6. 光学系を用いて撮像された画像から所定以上の輝度を有する高輝度領域を検出する検出処理と、
    前記高輝度領域が所定の面積未満である場合又は前記高輝度領域の短辺が所定の長さ未満である場合、前記高輝度領域の輝度に基づいて前記高輝度領域の周辺領域の輝度を補正する補正処理と、
    をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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