JP2019175247A - 食材管理のシステム、そのプログラム、その装置、その方法および解凍制御装置 - Google Patents

食材管理のシステム、そのプログラム、その装置、その方法および解凍制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷凍食材の品質維持に必要な解凍時間、想定される消費見込み量、実際の消費量を以て冷凍食材の調理品の品質を向上させることにある。【解決手段】調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理システム(2)であって、冷凍食材(12)を保存する冷凍手段(冷凍庫4)と、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する処理装置(10、PC22)と、少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍する解凍手段(解凍庫6)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍肉など、調理前に解凍処理が行われる食材の消費管理を含む管理技術に関する。
冷凍肉など、冷凍食材の調理時、急速に解凍することは効率的である。食材の冷凍処理は食材の保存や新鮮さを維持する処理であり、急速な冷凍処理が行われても、その解凍には時間をかけることが好ましいと言われている。冷凍肉について、急速解凍したものと、自然解凍したものとを比較すると、調理品の食感や食味が自然解凍したものが優れている。このため、焼肉店などの店舗では、調理品の食感や食味を重視して自然解凍など、解凍に所定時間を当て、急を要する場合以外には調理品質などの維持管理に努めている。
食材の管理に関し、冷蔵庫内に所有する食材の在庫情報、登録されている残量情報を比較し、必要な食材を洗い出して得た最適な発注データを端末に出力することが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2011−203932号公報
ところで、冷凍肉などの冷凍食材を扱う焼肉店では、冷凍庫に冷凍保存中の冷凍肉からその日の消費見込み量を想定して解凍している。このため、消費見込み量がその日の消費量を上回ると、解凍後の肉を翌日の消費に移行させることになり、保存時間に比例して鮮度が損なわれる。また、消費見込み量がその日の消費量を下回れば、その不足分だけ急速解凍が必要となる。つまり、焼肉店では急速な解凍肉とするか、解凍肉を多くして冷蔵保存とするかの選択、鮮度重視か迅速な処理対応かの選択に迫られる。何れにしても、所定の解凍時間を以て解凍した直後の食材に比較すれば、食感や食味が低下する。このため、消費見込み量がその日の消費量を下回らないように処理することになる。
斯かる場合、品質や食味を重視する店舗では冷蔵保存した解凍肉は他の調理品などに転用し、通常の焼肉として提供できないため、焼肉用の高級食材が無駄となるといった課題がある。
このような課題は調理前に解凍処理を必要とする食材の管理については、その仕入れから冷凍保存、解凍処理が調理品として提供する食材品質に影響するという課題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、冷凍食材の品質維持に必要な解凍時間、想定される消費見込み量、実際の消費量を以て冷凍食材の調理品の品質を向上させることにある。
上記目的を達成するため、本発明の食材管理システムの一側面によれば、調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理システムであって、冷凍食材を保存する冷凍手段と、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する処理装置と、少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍する解凍手段とを含む。
上記食材管理システムにおいて、前記処理装置は、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正してよい。
上記食材管理システムにおいて、さらに、前記冷凍手段、前記解凍手段または前記冷蔵手段のいずれかまたは全部から保存中の食材またはその量を含む食材情報が前記処理装置に提供されてよい。
上記食材管理システムにおいて、さらに、前記冷凍手段、前記処理装置または前記解凍手段のいずれかまたは2以上に接続され、前記消費見込み量、前記解凍量のいずれか一方または双方を提示する情報提示装置を備えてよい。
上記目的を達成するため、本発明の食材管理プログラムの一側面によれば、調理前に解凍処理される食材などを管理する処理をコンピュータで実現させるための食材管理プログラムであって、冷凍食材を冷凍手段に保存させる冷凍機能と、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測する機能と、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する機能と、少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍手段に解凍させる機能とを前記コンピュータで実現させる。
上記食材管理プログラムにおいて、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正する機能とを前記コンピュータで実現させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の食材管理装置の一側面によれば、調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理装置であって、冷凍食材を保存する冷凍手段と、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する処理手段と、少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍する解凍手段とを備える。
上記食材管理装置において、さらに、前記処理手段は、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正してよい。
上記目的を達成するため、本発明の食材管理方法の一側面によれば、調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理方法であって、冷凍食材を冷凍手段に保存させる工程と、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測する工程と、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する工程と、少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍手段に解凍させる工程とを含む。
上記食材管理方法において、さらに、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正する工程を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の冷凍食材を解凍する解凍手段に有線または無線により接続されて解凍量を制御する解凍制御装置であって、冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出し、前記解凍手段に提示しまたは前記解凍手段の解凍量を制御する。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 焼肉に供される冷凍肉など、調理前に解凍処理を必要とする冷凍食材の鮮度の低下や無駄を排し、効率的かつ新鮮で食味のよい調理品として提供できる。
(2) 冷凍食材の解凍間隔や解凍量を計画的に行えるので、品質のよい冷凍食材の調理品の提供を促進し、冷凍食材を扱う店舗の売上に貢献でき、該店舗の繁栄に寄与することができる。
(3) 解凍処理に必要な解凍時間、店舗の開店時間および冷凍食材の消費傾向などのパラメータを用いて消費に対応する冷凍食材の解凍を実現でき、新鮮で食味のよい調理品を提供できる。
(4) ファミリーレストランなどの席数の多い店舗にあっても、冷凍食材の解凍量による無駄を除き、消費傾向に見合った冷凍食材を解凍して調理品に仕上げることができるので、調理品の品質向上を図ることができる。
(5) 冷凍食材の消費予測や消費に応じて、冷凍食材の仕入れ管理を容易化でき、日々の売上に見合った仕入れ管理を実現できる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
本発明の第1の実施の形態に係る食材管理システムを示す図である。 冷凍食材の消費見込みから解凍に至る処理を示す図である。 食材管理の処理シーケンスの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る食材管理システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る食材管理システムを示す図である。 食材管理の処理シーケンスの一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る食材管理システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 Aは実施例1に係る食材管理システムを示す図、Bは冷凍肉および解凍肉の保存形態を示す図である。 Aは識別タグを付した冷凍肉を示す図、Bは識別表示部を備えた冷凍肉を示す図である。 食材管理システムのハードウェアの一例を示す図である。 PCのハードウェアの一例を示す図である。 冷凍制御部側の処理を示すフローチャートである。 解凍制御部側の処理を示すフローチャートである。 冷蔵制御部側の処理を示すフローチャートである。 処理部側の処理を示すフローチャートである。 解凍量の演算処理を示すフローチャートである。 実施例2に係る冷凍食材の消費見込み量が増加した場合の処理を示す図である。 冷凍食材の消費見込み量が減少した場合の処理を示す図である。 実施例3に係る冷凍食材の6時間を単位とする解凍処理を示す図である。 実施例4に係る冷凍食材の2時間を単位とする解凍処理を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る食材管理システムを示している。図1に記載の構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この食材管理システム2は図1に示すように、調理前に解凍処理する冷凍食材を管理する食材管理システムであって、冷凍庫4、解凍庫6、冷蔵庫8および処理装置10を備える。この食材管理システム2の処理において、冷凍肉などの解凍前の食材を冷凍食材12、その解凍後の食材を解凍食材14と称する。この食材管理システム2において、冷凍庫4は冷凍食材12を保存する冷凍手段の一例であり、解凍庫6は冷凍食材12を解凍する解凍手段の一例であり、冷蔵庫8は解凍食材14を保存する冷蔵手段の一例である。
冷凍庫4には解凍前の冷凍食材12が冷凍状態で保存される。解凍庫6では冷凍庫4または外部から冷凍食材12が装填され、この冷凍食材12の解凍を行う。この冷凍食材12の解凍では、処理装置10で算出された解凍量に応じて冷凍食材12の解凍が行われる。冷蔵庫8には解凍食材14が保存され、この冷蔵庫8から解凍食材14が消費に向けられる。
処理装置10は食材管理のための情報処理を担当する処理部たとえば、パーソナルコンピュータであり、冷凍庫4、解凍庫6および冷蔵庫8の各制御部に接続されている。これら接続には有線接続または無線接続のいずれでもよく、有線接続ではたとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線接続ではたとえば、無線LANが用いられる。また、処理装置10は解凍庫6における解凍量を制御する解凍制御装置の一例でもある。
この処理装置10には消費情報源16が接続され、この消費情報源16から冷凍食材12の消費情報が提供される。消費情報源16は、処理装置10に接続されたレジスタや、売上情報を格納した記憶装置など、消費情報を提供する手段であればよい。
この食材管理システム2において、処理装置10の処理には、
a.消費見込み量の予測
b.解凍量Niの算出
が含まれる。消費見込み量の予測は、消費情報源16から提供される消費情報により、特定日または特定時間の消費見込み量Mを算出する。特定日とは、解凍食材14を提供するための到来日であり、特定時間は解凍食材14を提供する時間であればよい。
解凍量Niの算出では消費見込み量Mから解凍時間Tに応じて解凍量N1、N2、・・・、Nnが求められる。解凍時間Tは、解凍開始時点から解凍完了時点までの時間であり、冷凍食材12の解凍時間Tはたとえば、T=6時間を想定する。解凍時間Tからたとえば、T/2を求め、このT/2を単位とする解凍量Ni(i=1、2、・・・、n)を求める。
この処理装置10には食材管理のための情報を提供する情報提示装置18が接続されている。この情報提示装置18はLCD(Liquid Crystal Display)、情報端末など、情報提示が可能な手段であればよく、処理装置10との接続形態は既述したように、有線接続または無線接続のいずれでもよいし、インターネットなどのネットワークを介在して情報の授受を行ってもよい。この情報提示装置18には、冷凍庫4に保存されている冷凍食材12の有無およびその量、冷凍食材12の消費見込み量M、冷凍食材の解凍量Ni、解凍中の冷凍食材12およびその量、解凍開始または解凍完了などの制御情報を含む食材情報が提示される。
<消費情報から消費見込み量Mの予測および解凍量算出の処理>
図2のAは、冷凍食材12の消費情報の一例として、横軸に一日の時間t、縦軸に冷凍食材12の消費量Liを取り、当該店舗における冷凍食材12の消費曲線Lを示している。
この店舗では、開店時刻:11時から閉店時刻:23時までの12時間が営業時間である。この消費曲線Lでは、消費量が12時〜13時を第1ピークとし、15時〜16時をボトムとして18時〜22時に第2ピークとする増減傾向を示している。
斯かる消費情報が提供されると、処理装置10では図2のBに示すように、消費曲線Lに応じた積分値として冷凍食材12の消費見込み量Mi(=M1、M2、M3、M4)が算出される。この例では、消費見込み量Mが営業時間の12時間を3時間毎に区分して予測され、M1は11時〜14時の消費見込み量、M2は14時〜17時の消費見込み量、M3は17時〜20時の消費見込み量、M4は20時〜23時の消費見込み量を示している。
この予測値を用いることにより、処理装置10では図2のCに示すように、消費見込み量M1、M2、M3、M4から冷凍食材12の解凍量Ni(=N1、N2、N3、N4)が算出される。冷凍食材12がたとえば、冷凍肉であれば、解凍時間にはたとえば、6時間が当てられる。
この例では、冷凍食材12の解凍直後に消費に向けるため、消費見込み量M1から求めた解凍量N1の冷凍食材12が冷凍庫4から解凍庫6に装填され、消費可能な時刻11時から6時間前の5時から11時までの6時間が解凍に当てられる。次に、解凍量N2の冷凍食材12が冷凍庫4から解凍庫6に装填され、消費可能な時刻14時から6時間前の8時から14時までの6時間が解凍に当てられる。次に、解凍量N3の冷凍食材12が冷凍庫4から解凍庫6に装填され、消費可能な時刻17時から6時間前の11時から17時までの6時間が解凍に当てられる。次に、解凍量N4の冷凍食材12が冷凍庫4から解凍庫6に装填され、消費可能な時刻20時から6時間前の14時から20時までの6時間が解凍に当てられる。
このようにして解凍量N1、N2、N3、N4の解凍食材14は解凍完了時点からタイムリーに調理に向けられ、消費可能である。
<処理シーケンス>
図3は、食材管理システム2の処理シーケンスを示している。この処理シーケンスは、本発明の食材管理のプログラムまたはその方法の一例であって、冷凍庫4、解凍庫6、冷蔵庫8、処理装置10および消費情報源16の連係により実行される。この処理シーケンスには、図2に示す処理に対応して複数の処理群F1、F2、F3、F4、F5が含まれる。
処理群F1において、処理装置10には消費情報源16からタイムリーに消費情報が提供され(ステップS101)、冷凍庫4から冷凍食材12の受入れが通知される(ステップS102)。つまり、冷凍庫4に冷凍食材12が装填されると、処理装置10は冷凍庫4から冷凍食材12を受入れた旨の通知を受ける。
処理装置10は消費情報としてたとえば、図2のAに示す消費曲線Lが通知されると、この消費曲線Lから消費見込み量Mi(=M1、M2、M3、M4)の予測を行い(ステップS103)、消費見込み量Miから冷凍食材12の解凍量Ni(=N1、N2、N3、N4)を算出する(ステップS104)。
処理群F2において、処理装置10は解凍庫6に対し、冷凍食材12の解凍量N1の解凍を指示し(S201)、解凍庫6は、解凍量N1に相当する冷凍食材12を冷凍庫4から受け入れた旨の通知を処理装置10に通知する(S202)。解凍庫6は解凍量N1に相当する冷凍食材12を解凍し、解凍していることを処理装置10に通知する(S203)。解凍量N1の解凍が完了すると、解凍庫6から解凍完了通知が発せられ、処理装置10に通知する(S204)。
処理装置10は解凍通知を受けたことを契機に、解凍庫6に対して解凍量N1の解凍食材14の冷蔵指示を通知する(S205)。解凍食材14が冷蔵庫8に移行すると、冷蔵庫8から解凍食材14を受け入れた旨の通知を処理装置10に通知する(S206)。冷蔵庫8は解凍食材14を冷蔵し、その旨の通知が処理装置10に通知され(S207)、解凍食材14が冷蔵庫8から調理などの消費に向けられると、その消費情報が処理装置10に通知される(S208)。処理群F3においては以後、S301〜S308により処理群F2と同様に解凍量N2の冷凍食材についての処理が実行される。
処理群F4においても図示しないが、S401〜S408により処理群F3と同様に解凍量N3の冷凍食材についての処理が実行される。また、処理群F5においても、S501〜S508により処理群F4と同様に解凍量N4の冷凍食材についての処理が実行される。
<第1の実施形態の効果>
この第1の実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 冷凍食材12の消費見込み量を3時間単位で分割し、この3時間の消費見込み量に相当する解凍量の冷凍食材12をその解凍時間として6時間で解凍している。この例では営業時間の12時間を4分割し、その分割時間で消費される冷凍食材12を最適な解凍時間で解凍するとともに、解凍直後に調理し、消費に当てられている。この結果、解凍食材14の鮮度を劣化させることなく、顧客に提供できる。
(2) 3時間単位の解凍処理では、解凍後から消費に当てられる解凍食材14の最長保存時間が3時間と短く、解凍食材14の品質劣化を防止できる。
(3) 3時間単位の解凍処理中に、消費量が突発的な変化で増加しても、3時間ないし6時間の解凍時間での解凍量の増減が可能であり、解凍食材14に無駄が生じるのを防止できる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る食材管理の処理シーケンスを示している。図4において、図3と同一部分には同一符号を付してある。
処理装置10が冷蔵庫8から解凍食材14の消費情報として消費量の通知を受け、この消費量の増減傾向に応じて次の冷凍食材12の解凍量Niを補正し、解凍庫6が補正値に基づいて解凍処理を実行してもよい。
図4に示すようにたとえば、処理群F3において、処理装置10が冷蔵庫8から解凍食材14の消費(S308)により、その消費量の通知を受け(S309)、この通知に基づき次の冷凍食材12の解凍量N3を解凍量N3’に補正する(S310)。
次の、処理群F4では補正後の解凍量N3’が解凍庫6に指示される(S401)。解凍量N3’に斯かる冷凍食材12の解凍処理が実行され(S402〜S410)、処理装置10が冷蔵庫8から解凍食材14の消費(S408)、その消費量の通知を受け(S409)、この通知に基づき次の冷凍食材12の解凍量N4を解凍量N4’に補正する(S410)。従って、処理群F5では補正後の解凍量N4’で冷凍食材12の解凍が行われる。
<第2の実施形態の効果>
この第2の実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 解凍食材14の消費量に応じて解凍量を補正できる。
(2) 消費需要に見合った解凍量に調整でき、解凍食材14の残留や無駄を防止できるとともに、解凍食材14の品質劣化を防止できる。
〔第3の実施の形態〕
図5は、第3の実施の形態に係る食材管理システムを示している。図5において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この食材管理システム2では、図5に示すように、処理装置10に気象情報源20が有線または無線により接続され、この気象情報源20から気象情報がタイムリーに提供される。
この処理装置10では、既述の消費見込み量Miの予測、解凍量Niの算出に加え、気象情報に応じて解凍量Niの補正が行われる。この解凍量Niの補正において、解凍食材14の消費情報を参照し、合わせて気象情報を参照してもよい。
図6は、気象情報の参照を含む処理手順を示している。この処理手順において、図3に示す処理手順と同一部分には同一符号を付してある。この処理手順では、気象情報源20から処理装置10に気象情報がタイムリーに提供される(S105)。
この気象情報を受けた処理装置10では、消費情報に基づいた解凍量Niを算出し、参照すべき気象情報であるかを判断した後、参照すべき場合には解凍量Niの補正を行う(S106)。
<第3の実施形態の効果>
この第3の実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 消費見込み量から算出された解凍量を気象情報を参照して補正することができる。
(2) 焼肉店などの店舗では来店者数が突発的な降雨などの気象変化によって影響を受けることが予想される。そこで、気象情報をタイムリーに解凍量補正に反映させることで、突発的な気象変動による影響を回避し、解凍量の無駄を除くことができる。
(3) 解凍量の補正には気象情報のみの影響を勘案してもよいが、上記したように、消費量の増減変動を気象情報と合わせることにより、解凍量補正を行えば、消費見込み量Miに応じた精度の高い解凍量を実現できる。

〔第4の実施の形態〕
図7は、第4の実施の形態に係る食材管理の処理手順を示している。図7において、図3と同一部分には同一符号を付してある。
この処理手順では、気象情報源20から処理装置10に気象情報がタイムリーに提供される(S212)。
この気象情報を受けた処理装置10では、消費情報に基づいた解凍量Niを算出しているが、処理群F2の最終段階において、参照すべき気象情報であるかを判断した後、参照すべき場合には解凍量Niの補正を行う(S213)。斯かる処理は、処理群F3、F4の最終段階においても同様である。
<第4の実施形態の効果>
この第4の実施形態によれば、解凍中に提供された気象情報に応じて、次の解凍量を増減させることができ、突発的な気象変化に即応でき、解凍量の無駄を排することができる。
図8のAは、実施例1に係る食材管理システム2の一例を示している。図8において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この食材管理システム2には図8のAに示すように、冷凍庫4、解凍庫6、冷蔵庫8およびパーソナルコンピュータ(PC)22が備えられる。換言すれば、この食材管理システム2はたとえば、これら機能部を含む食材管理装置として構成することができる。
冷凍庫4には中央部に複数の扉24、上部に操作パネル部26および冷凍制御部28が備えられる。操作パネル部26には情報提示部32が備えられる。
解凍庫6には中央部に扉34、上部に操作パネル部36および解凍制御部38が備えられる。操作パネル部36には情報提示部40が備えられる。
冷蔵庫8には中央部に複数の扉42、上部に操作パネル部44および冷蔵制御部48が備えられる。操作パネル部44には情報提示部50が備えられる。
PC22は冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御部48に接続されるとともに、図示しない消費情報源16および気象情報源20に接続される。
PC22には、情報処理部52、情報提示部54およびキーボード56が備えられる。情報提示部54の表示画面58にはタッチセンサー59が備えられる。タッチセンサー59は、表示画面58の表示情報のタッチ位置を検出する。
<冷凍肉60、解凍肉62の保存>
図8のBに示すように、冷凍庫4には冷凍肉60が冷凍保存され、解凍庫6には解凍量の冷凍肉60が収容されて解凍される。冷蔵庫8には、解凍庫6から移送された解凍肉62が冷蔵保存され、消費に当てられる。
<冷凍肉60(解凍肉62)の識別>
冷凍肉60には、図9のAに示すように、包装材64に識別タグ66を付し、識別タグ66に冷凍肉60の生産地、生産者、生産日時、番号、品質などを含むID(IDentification)68、秤量情報70などが表示される。ID68は冷凍肉60の有無や識別に使用され、秤量情報70は解凍量などの算定に使用される。識別タグ66は無線により情報を発信する無線タグでもよい。
このような識別タグ66に代え、図9のBに示すように、包装材64に識別票72を付してもよい。識別票72には同様に冷凍肉60の生産地、生産者、生産日時、番号、品質などを含むID68、秤量情報70などが表示される。
何れの識別タグ66または識別票72も光学的または電子的に検出可能である。
<冷凍庫4、解凍庫6および冷蔵庫8のハードウェア>
図10は冷凍庫4、解凍庫6および冷蔵庫8のハードウェアの一例を示している。
冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御部48には何れもたとえば、コンピュータが内蔵され、PC22を媒介として連係されている。各冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御部48には独立した情報処理および通信を行うための制御手段としてプロセッサ、記憶部および入力部が備えられる。
冷凍庫4には操作パネル部26にある情報提示部32の他、食材センサー74および通信部76が備えられ、これらは冷凍制御部28に接続されている。操作パネル部26には起動スイッチなどが備えられる。情報提示部32にはたとえば、LCDが備えられ、冷凍庫4の動作情報、冷凍肉60の収容量、情報処理部52から指示された解凍量、解凍指示などの情報が表示される。食材センサー74は識別タグ66または識別票72により冷凍庫4の冷凍肉60の出し入れを検出する。通信部76は、PC22との有線接続の他、図示しない冷凍庫リモコン装置や、PC22との無線接続が可能である。
解凍庫6には操作パネル部36にある情報提示部40の他、食材センサー78および通信部80が備えられ、これらは解凍制御部38に接続されている。操作パネル部36には起動スイッチ、解凍開始スイッチ、解凍終了スイッチなどが備えられる。情報提示部40にはたとえば、LCDが備えられ、解凍庫4の動作情報、解凍する冷凍肉60の収容量、解凍前、解凍中または解凍後の冷凍肉60または解凍肉62の解凍量、解凍指示などの情報が表示される。食材センサー78は識別タグ66または識別票72により解凍庫4の冷凍肉60または解凍肉62の出し入れを検出する。通信部80は、PC22との有線接続の他、図示しない解凍庫リモコン装置や、PC22との無線接続が可能である。
冷蔵庫8には操作パネル部44にある情報提示部50の他、食材センサー82および通信部84が備えられ、これらは冷蔵制御部48に接続されている。操作パネル部44には起動スイッチなどが備えられる。情報提示部50にはたとえば、LCDが備えられ、冷蔵庫8の動作情報、冷蔵する解凍肉62の搬入量、搬出量または保存量などの情報が表示される。食材センサー82は識別タグ66または識別票72により冷蔵庫8の解凍肉62の出し入れを検出する。通信部84は、PC22との有線接続の他、図示しない冷蔵庫リモコン装置や、PC22との無線接続が可能である。
<PC22のハードウェア>
図11はPC22のハードウェアの一例を示している。このPC22にはプロセッサ86、タイマー88、記憶部90、入出力部(I/O)92および通信部94が備えられる。I/O92には情報提示部54、キーボード56、タッチセンサー59などユーザーインターフェイスが接続されている。
プロセッサ86は、記憶部90にあるOS(Operating System)、食材管理プログラムなど、各種のプログラムを実行する。このプロセッサ86の処理には、
a.冷凍肉60の消費見込み量Miの予測
b.冷凍肉60の解凍量Niの算出
c.消費情報による解凍量Niの補正
d.気象情報による解凍量Niの補正
e.冷蔵庫4の冷凍肉60の保存量など、冷凍保存情報を記憶部90に蓄積
f.解凍庫6による冷凍肉60の解凍量の算出など、解凍情報を記憶部90に蓄積
g.冷蔵庫8による解凍肉62の保存量の管理など、冷蔵情報を記憶部90に蓄積
h.冷凍庫4、解凍庫6、冷蔵庫8との情報の授受、指示、情報提示部54に状態情報の出力
i.その他の制御
が含まれる。
タイマー88は、カレンダー機能を含み、特定日または特定時間の計測、解凍時間の開始または終了などの計測を行う。
記憶部90には、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )などの記憶素子が用いられる。
I/O92は、PC22と冷蔵庫4、解凍庫6および冷蔵庫8との有線接続に用いられる。
通信部94は、消費情報源16や気象情報源20との無線接続に用いられるとともに、図示しない冷蔵庫リモコン装置や、冷凍庫4、解凍庫6および冷蔵庫8との無線接続が可能である。
記憶部90には消費情報データベース(DB)96、気象情報DB98、履歴DB100など、複数のDBが構築されている。消費情報データベース(DB)96には、消費情報源16から提供された消費情報、PC22で管理される日毎または時間毎の来店者を表す情報、オーダー情報、突発的な来店者などの変動情報などが格納される。気象情報DB98には気象情報源20から提供される気象情報、店舗が所在する地域的な気象情報、日時情報とともに突発的な気象変化を表す情報などが格納される。気象情報には周知のように、晴天、雨天、曇天、気温、湿度、風向、風力やこれらの継続時間などの気象データが含まれる。履歴DB100には、PC22に取り込まれる各種の情報履歴が日時情報とともに格納される。
<冷凍庫4側の処理>
図12は、PC22と連係する冷凍制御部28の処理手順を示している。この処理手順では、冷凍制御部28が情報処理部52と通信接続の確立(S601)の後、PC22に対する冷凍動作の通知とともに情報提示部32に情報提示を行う(S602)。
冷凍制御部28は、冷凍肉60の受け入れを検出し(S603)、冷凍庫4の冷凍肉60の受入れ量の検出し(S604)、PC22に対して受入れ量の通知とともに、情報提示部32に情報提示を行う(S605)。
冷凍制御部28は、冷凍肉60の取出しの検出(S606)、取出し量の検出(S607)により、PC22に対する取出し量の通知とともに、情報提示部32に情報提示を行う(S608)。
冷凍制御部28は、冷凍肉60の保存量の算出し(S609)、PC22に対し、保存量を通知し、情報提示部32にその情報提示を行う(S610)。
<解凍庫6側の処理>
図13は、PC22と連係する解凍制御部38の処理手順を示している。この処理手順では、情報処理部52との通信接続の確立(S701)の後、解凍制御部38は、PC22に対する解凍動作の通知とともに、情報提示部40に情報提示を行う(S702)。
解凍制御部38は、冷凍肉60の受け入れの検出(S703)、受入れ量の検出(S704)を行い、PC22に対して受け入れ量の通知とともに、情報提示部40に情報提示を行う(S705)。
解凍制御部38は冷凍肉を解凍中であることをPC22に通知するとともに情報提示部40に情報提示を行い(S706)、解凍終了するとPC22に解凍終了を通知するとともに、情報提示部40に情報提示を行う(S707)。
そして、解凍制御部38は、解凍後の解凍肉62の取出し検出(S708)や保存量の算出を行い、PC22に対して解凍肉62の有無やその保存量の通知を行うとともに、情報提示部40に情報提示を行う(S709)。
<冷蔵庫8側の処理>
図14は、PC22と連係する冷蔵制御部48の処理手順を示している。この処理手順では、情報処理部52との通信の確立(S801)の後、冷蔵制御部48はPC22に冷蔵動作の通知とともに、情報提示部50に情報提示を行う(S802)。
冷蔵制御部48は解凍肉62の受け入れの検出(S803)、受入れ量の検出(S804)したとき、PC22に受入れ量の通知とともに、情報提示部50に情報提示を行う(S805)。また、冷蔵制御部48は、保存中の解凍肉62の取出しの検出(S806)、その消費量の検出(S807)を行うと、PC22に消費量の通知とともに、情報提示部50に情報提示を行う(S808)。そして、冷蔵制御部48は、冷蔵庫8における解凍肉62の保存量の算出(S809)を行い、PC22に保存量の通知とともに、情報提示部50に情報提示を行う(S810)。
<PC22側の処理>
図15は、冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御部48と連係するPC22の情報処理部52の処理手順1を示している。
この処理手順1では、PC22が冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御48との通信接続を確立した(S901)後、消費情報源16から消費情報の取込み(S902)、気象情報源20から気象情報の取込みを行う(S903)。
情報処理部52では、冷凍肉60の保存量の管理(S904)、冷凍肉60の解凍指示(S905)および解凍肉62の管理を行う(S906)。
そして、情報処理部52では、解凍肉62の保存量を算出し(S907)、情報提示部54に保存量の提示を行う(S908)。
なお、PC22の情報提示部54には、冷凍庫4側の情報提示部32、解凍庫6側の情報提示部40および冷蔵庫8側の情報提示部50と同様の情報提示が行われる。
図16は、冷凍制御部28、解凍制御部38および冷蔵制御部48と連係するPC22の情報処理部52の処理手順2を示している。
情報処理部52では、ステップ(S905:図15)の処理おいて、消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し(S1001)、算出した消費見込み量から解凍に要する時間たとえば、6時間に応じて解凍量を算出し(S1002)、冷凍肉60の解凍後、解凍肉62の取出し通知およびその提示(S1003)の後、図15のステップ(S905)にリターンする。
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 焼肉などの調理品に提供される冷凍食材の解凍時刻と提供時刻の乖離を解消でき、新鮮で食味のよい調理品を提供できる。
(2) 冷凍肉60の無駄な解凍を防止でき、効率的な解凍管理を行うことができる。
(3) ファミリーレストランなどの席数の多い店舗での無駄を除き、品質のよい解凍肉62を提供でき、解凍肉62のハンバーグなど他の調理品への転用を防止できる。
(4) 冷凍肉60の解凍予測および消費予測に基づき、冷凍肉60の仕入れ量の管理が容易化し、効率的な仕入れ管理を実現できる。
<消費見込み量Miの増加>
図17は、冷凍肉60の消費曲線L(図17のA)から消費見込み量Mi(図17のB)を予測し、冷凍肉60の解凍量Ni(図17のC)を求める処理手順を示している。図17において、図2と同一部分には同一符号を付してある。
この店舗おいて、図17のAは、消費曲線Lの17時〜20時の3時間で消費量の増加予想を示している。
この場合、消費見込み量Miは、図17のBに示すように、17時〜20時において、増加見込み量mが想定される。
消費見込み量Miから算出された解凍量Niは、17時〜20時に提供する冷凍肉60を11時〜17時の解凍量N3を増加見込み量(+m)だけ増加させた解凍量N3’(=N3+m)となる。
これにより、消費需要に見合った解凍量Niが得られ、解凍肉62の枯渇状態や過剰状態を回避できることになる。
<消費見込み量Miの減少>
図18は、冷凍肉60の消費曲線L(図18のA)から消費見込み量Mi(図18のB)を予測し、冷凍肉60の解凍量Ni(図18のC)を求める処理手順を示している。図18において、図17と同一部分には同一符号を付してある。
この店舗おいて、図18のAは、消費曲線Lの17時〜20時の3時間で消費量の低下予想を示している。
この場合、消費見込み量Miは、図18のBに示すように、17時〜20時において、減少見込み量nが想定される。
消費見込み量Miから算出された解凍量Niは、17時〜20時に提供する冷凍肉60を11時〜17時の解凍量N3から減少見込み量(−n)だけ減少させた解凍量N3’(=N3−n)となる。
これにより、消費需要に見合った解凍量Niが得られ、解凍量Niの枯渇状態や過剰状態を回避できることになる。
<実施例2の効果>
この実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 来店者の増減で変化する解凍量Niの増減変化をタイムリーに吸収でき、供給過剰や供給不足を回避できる。
(2) 解凍肉62の供給過剰による品質劣化を防止でき、顧客に鮮度の高い解凍肉62を提供できる。
図19は、冷凍肉60の消費曲線L(図19のA)から消費見込み量Mi(図19のB)を予測し、6時間単位で冷凍肉60の解凍量Ni(図19のC)を求める処理手順を示している。図19において、図2と同一部分には同一符号を付してある。
図2に示す処理では、消費見込み量Miについて、3時間で区切り、その3時間を単位して消費見込み量Miを算出し、この消費見込み量Miに相当する解凍量Niを算出しているが、これに限定されない。
図19のBに示すように、消費見込み量Miについて、6時間で区切り、その6時間を単位として消費見込み量Miを算出してもよい。
この場合、図19のCに示すように、6時間を単位とする消費見込み量Miに相当する解凍量を算出し、この解凍量Niの冷凍肉60を6時間単位で解凍して算出してもよい。つまり、この場合、12時間の営業時間について、解凍処理回数は2回に減少する。
<実施例3の効果>
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 6時間を単位して解凍量を算出するので、解凍肉62の出入れ回数を低減でき、簡易な解凍制御を実現できる。
(2) 来店者が安定し、来店者の突発的な変動がない店舗に適した解凍量制御が得られる。
図20は、冷凍肉60の消費曲線L(図20のA)から消費見込み量Mi(図20のB)を予測し、2時間単位で冷凍肉60の解凍量Ni(図20のC)を求める処理手順を示している。図20において、図19と同一部分には同一符号を付してある。
図20のBに示すように、消費見込み量Miについて、2時間で区切り、2時間を単位として消費見込み量Miを算出してもよい。
この場合、図20のCに示すように、2時間単位の消費見込み量Miに相当する解凍量Niを算出し、この解凍量Niの冷凍肉60を6時間単位で解凍して算出してもよい。つまり、この場合、12時間の営業時間について、解凍処理回数は6回に増加する。
<実施例4の効果>
この実施例4によれば、次の効果が得られる。
(1) 2時間を単位として解凍量を算出するので、解凍肉62の出入れ回数は増加するが、消費見込み量の変動に対してタイムリーに増減できるので、精度の高い解凍制御を実現できる。
(2) 来店者数の変動に対し、来店者の突発的な変動があっても、来店者と解凍量の関係をタイムリーに対応させた解凍量制御が得られる。
〔他の実施の形態〕
(1) 消費曲線の補正、来店者情報による修正を施してもよい。
(2) 解凍に6時間を要する冷凍肉60の解凍を例示したが、本発明は、魚、野菜などの冷凍食材の解凍処理を含む食材管理に適用してよく、冷凍肉に限定されない。
(3) 消費情報として、売上情報、来店者数、来店者の年齢層、気象、温度、近隣のイベント情報を参照してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、冷凍肉などの冷凍食材を消費に応じて解凍でき、解凍量の過剰や不足を防止し、顧客に対して鮮度の高い解凍肉等の解凍食材を提供でき、店舗営業の信頼性を高めることができ、有益である。
2 食材管理システム
4 冷凍庫
6 解凍庫
8 冷蔵庫
10 処理装置
12 冷凍食材
14 解凍食材
16 消費情報源
18 情報提示装置
20 気象情報源
22 パーソナルコンピュータ(PC)
24 扉
26 操作パネル部
28 冷凍制御部
32 情報提示部
34 扉
36 操作パネル部
38 解凍制御部
40 情報提示部
42 扉
44 操作パネル部
48 冷蔵制御部
50 情報提示部
52 情報処理部
54 情報提示部
56 キーボード
58 表示画面
59 タッチセンサー
60 冷凍肉
62 解凍肉
64 包装材
66 識別タグ
68 ID
70 秤量情報
72 識別票
74 食材センサー
76 通信部
78 食材センサー
80 通信部
82 食材センサー
84 通信部
86 プロセッサ
88 タイマー
90 記憶部
92 入出力部(I/O)
94 通信部
96 消費情報データベース(DB)
98 気象情報DB
100 履歴DB

Claims (11)

  1. 調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理システムであって、
    冷凍食材を保存する冷凍手段と、
    冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する処理装置と、
    少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍する解凍手段と、
    を含むことを特徴とする食材管理システム。
  2. さらに、前記処理装置は、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正することを特徴とする請求項1に記載の食材管理システム。
  3. さらに、前記冷凍手段、前記解凍手段または冷蔵手段のいずれかまたは全部から保存中の食材またはその量を含む食材情報が前記処理装置に提供されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食材管理システム。
  4. さらに、前記冷凍手段、前記処理装置または前記解凍手段のいずれかまたは2以上に接続され、前記消費見込み量、前記解凍量のいずれか一方または双方を提示する情報提示装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の食材管理システム。
  5. 調理前に解凍処理される食材などを管理する処理をコンピュータで実現させるための食材管理プログラムであって、
    冷凍食材を冷凍手段に保存させる冷凍機能と、
    冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測する機能と、
    該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する機能と、
    少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍手段に解凍させる機能と、
    を前記コンピュータで実現させるための食材管理プログラム。
  6. 前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正する機能と、
    を前記コンピュータで実現させるための請求項5に記載の食材管理プログラム。
  7. 調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理装置であって、
    冷凍食材を保存する冷凍手段と、
    冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する処理手段と、
    少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍する解凍手段と、
    を備えることを特徴とする食材管理装置。
  8. さらに、前記処理手段は、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正することを特徴とする請求項7に記載の食材管理装置。
  9. 調理前に解凍処理される食材などを管理する食材管理方法であって、
    冷凍食材を冷凍手段に保存させる工程と、
    冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測する工程と、
    該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出する工程と、
    少なくとも前記解凍量の前記冷凍食材を解凍手段に解凍させる工程と、
    を含むことを特徴とする食材管理方法。
  10. さらに、前記特定日または前記特定時間の消費情報または気象情報の何れか一方または双方により前記解凍量を補正する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の食材管理方法。
  11. 冷凍食材を解凍する解凍手段に有線または無線により接続されて解凍量を制御する解凍制御装置であって、
    冷凍食材の消費情報から特定日または特定時間の消費見込み量を予測し、該消費見込み量から解凍に要する時間に応じて解凍量を算出し、前記解凍手段に提示しまたは前記解凍手段の解凍量を制御することを特徴とする解凍制御装置。

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