JP2019175201A - センサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、センサ装備装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラム - Google Patents

センサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、センサ装備装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有システムを提供する。【解決手段】複数の装置は、装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、センサ情報と解析結果とをサーバ66に送信する送信部と、サーバのコマンドを受信するコマンド受信部と、サーバのコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含み、サーバ66は、複数の装置からセンサ情報と解析結果とを受信する受信部110と、受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部112と、受信した解析結果と集約解析結果を比較する比較部124と、比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からサーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信する送信処理部130とを含む、センサ共有システム。【選択図】図2

Description

この発明は、センサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、センサ装備装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラムに関する。
車両を運行するドライバを支援するシステムが種々提案され、実用化されている。従来の典型的なシステムは、例えば道路交通情報を提供するシステムから交通情報、地図、渋滞情報、工事情報等を車載のナビゲーション装置で受信し、各車載ナビゲーション装置がそうした情報を表示したり、読上げたりする、というものであった。
一方、プローブカーと呼ばれる、センサを搭載した車両を走らせ、その車両が収集した情報をサーバに送信してサーバでそうした情報を集約して利用するシステムがある。さらに、道路交通情報を提供するシステムと、ナビゲーション装置との間で双方向通信を行い、ナビゲーション装置が現在位置に近い場所に関する道路交通情報を選択的に取得するシステムもある。
こうしたシステムでは、道路交通情報を提供するシステムから受信した情報と、車両の走行時にリアルタイムで取得した情報等を同時に受信したときに、それらを区別できないという問題があった。そうした課題を解決するための提案が後掲の特許文献1において行われている。
特許文献1に開示された交通情報生成サーバ装置は、複数種類の交通情報から有効な交通情報を選択し、それら情報を互いに区別可能な形式で統合することにより、ナビゲーション装置に送信することで上記した課題を解決することを目的としている。
このために特許文献1に開示された交通情報生成サーバ装置は、道路交通情報を提供するシステムから取得した情報と、プローブカーの実走行によって収集したプローブ情報と、これら2種類の情報を統合する情報統合部を含む。情報統合部が統合した情報は一旦情報記録部に記録され、この統合された情報を車載ナビゲーション装置に送信する。
特開2010−140135号公報
上記した特許文献1に開示の技術によれば、道路交通情報を提供するシステムから取得した情報と、プローブカーが実走行によって収集したプローブ情報とが統合されて車載ナビゲーション装置に送信される。そのため、車載ナビゲーション装置では両者が統合された有効な情報を利用できる、とされている。
一方、近時の無線技術、センサ技術、及びいわゆるデータマイニング技術の発達に伴い、車両に搭載したセンサで収集した技術をサーバに送信し、サーバで各車両から受信したデータを集約して解析することにより、個々のセンサ情報又は個々の車両で行う解析結果よりも詳細な情報を取得する、いわゆるセンサフュージョンと呼ばれる技術が脚光を浴びている。センサフュージョンによれば、複数のセンサの検知領域が重複している場合に、個々のセンサでは捉えきれなかった情報まで取得できるという利点があり、車両の運行がより安全になるような運行支援を行えると期待されている。
しかし、センサフュージョンを行う場合には、センサ情報をサーバに集約する必要がある。各車両が備えるセンサの数が増加する傾向にある上、センサ中にはカメラのように大量の情報を出力するものもある。大量の車両からそうしたセンサ情報がサーバに送信された場合、通信に輻輳が生じ、サーバによる処理に支障が生じる危険性がある。特に車両等、リアルタイム性の高い情報の価値が高い場合、サーバによる処理が遅延したりすると情報を有効に利用できないという課題がある。
したがって本発明の目的は、各々が1又は複数のセンサ群を装備したセンサ装備装置からセンサ情報を受信してサーバで集約解析するシステムにおいて、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、車載装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラムを提供することである。
本発明の第1の局面に係るセンサ共有システムは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と、当該複数の装置の各々との間で通信が可能なサーバとを含む。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをサーバに送信する送信部と、サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。サーバは、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信する受信部と、受信部が受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、受信部が受信した解析結果と、集約解析結果とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からサーバへ送信されるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信する調整部とを含む。
本発明の第2の局面に係るセンサ共有サーバは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能である。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析による解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。センサ共有サーバは、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信する受信部と、受信部が受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、受信部が受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からセンサ共有サーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信する調整部とを含む。
本発明の第3の局面に係るセンサ共有サーバの動作方法は、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバの動作方法である。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析による解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。動作方法は、センサ共有サーバが、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信するステップと、センサ共有サーバが、受信するステップにおいて受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、センサ共有サーバが、受信するステップで受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較するステップと、センサ共有サーバが、比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からセンサ共有サーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信するステップとを含む。
本発明の第4の局面に係るコンピュータプログラムは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバとしてコンピュータを機能させる。複数の装置の各々は、当該装置が接続された1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信するステップと、受信するステップにおいて受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、受信するステップで受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較するステップと、比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からセンサ共有サーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信するステップとを実行するよう機能させる。
本発明の第5の局面に係るセンサ装備装置は、1又は複数のセンサを装備し、複数の装置との間で通信が可能なサーバを含むセンサ共有システムに1又は複数のセンサから得たセンサ情報を送信する。センサ装備装置は、当該1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをサーバに送信する送信部と、サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。
本発明の効果は、この明細書に添付する図面及び特許請求の範囲の記載に照らして明らかになるであろう。
本発明によれば、各々が1又は複数のセンサ群を装備したセンサ装備装置からセンサ情報を受信してサーバで集約解析するシステムにおいて、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、車載装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラムを提供できる。
図1は第1の実施形態に係るセンサ共有システムの概略構成を模式的に示す図である。 図2は図1に示すセンサ共有システムの構成を示す機能的ブロック図である。 図3は図2に示す集約解析部による全体集約解析結果の構成を表形式で示す図である。 図4は各車両からの車両解析結果を統合する車両解析結果管理部の機能を説明するための模式図である。 図5は、車載コンピュータに、車両センサ情報・解析結果管理処理を実行させるためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図6は、図2に示すコンピュータを、図2に示す集約解析部112及び車両解析結果管理部116として機能させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図7は、図2に示すコンピュータを、車載コンピュータから受信した緊急情報を処理する処理部として機能させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図8は、図2に示すセンサ共有サーバとして機能するコンピュータシステムの外観図である。 図9は、図8に示すコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 図10は、車載コンピュータの内部構造を示すブロック図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係るセンサ共有システムのセンサ共有サーバで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第3の実施形態に係るセンサ共有システムのセンサ共有サーバで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組合せても良い。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るセンサ共有システム、センサ共有サーバ、センサ共有サーバの動作方法、車載装置、及びセンサ共有のためのコンピュータプログラムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態は、少なくとも以下を含む。
(1)本発明の第1の局面に係るセンサ共有システムは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と、当該複数の装置の各々との間で通信が可能なサーバとを含む。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをサーバに送信する送信部と、サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。サーバは、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信する受信部と、受信部が受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、受信部が受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からサーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信する調整部とを含む。
このセンサ共有システムによれば、各装置から所定時間内にサーバに送信されるセンサ情報と車両解析結果との比率が変更される。この変更は集約解析結果と車両解析結果との比較に基づいて行われる。解析結果の比較に基づいてセンサ情報及び解析結果の送信情報量が変更されるので、解析の状況に応じて適切な情報が優先してサーバに送信される。その結果、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有システムが得られる。
(2)好ましくは、調整部は、比較部による比較の結果、受信部が受信した解析結果による情報量が集約解析結果による情報量と同等以上であるか否かにしたがって、複数の装置に対して、センサ情報の送信情報量の比率を解析結果の情報送信量の比率より小さくすることを指示するコマンドを送信する処理と、センサ情報の送信情報量の比率を解析結果の情報送信量の比率より大きくすることを指示するコマンドを送信する処理と、の何れか一方を選択的に実行するコマンド送信手段を含む。
車両解析結果の情報量の方が集約解析結果と同等かより大きなときには車両からの解析結果の送信情報量の比率が高くなる。一方、サーバにおける集約解析結果の情報量の方が大きければ集約解析に使用されるセンサ情報の送信情報量の比率が高くなる。したがって、集約解析の情報量の方が大きいときにはそのために必要なセンサ情報の量が大きくなって集約解析の精度がより高くなる。車両解析結果の情報量の方が集約解析結果と同等か大きいときには、サーバに送信される車両解析結果が増加してサーバから各車両に送信する情報量も増える一方、各車両では自車の解析結果に基づいて車両の運行支援が行えるのでリアルタイム性が高まるという効果がある。
(3)より好ましくは、調整部はさらに、比較部による比較の結果、受信部が受信した解析結果が集約解析結果と同等以上であるか否かにしたがって、複数の装置の各々に対して、他の装置から受信部が受信した解析結果を送信する処理と、サーバによる集約解析結果を送信する処理と、のいずれかを選択的に実行する解析結果送信部を含む。
車両解析結果の情報量の方が集約解析結果と同等かより大きなときにはサーバから各車両に対して車両解析結果が送信され、運行支援に使用される。一方、サーバにおける集約解析結果の情報量の方が大きければ集約解析結果が各車両に送信される。いずれの場合にも運行支援に使用される情報量が大きくなる解析結果が各車両に送られるため、各車両での運行支援の精度が高くなる。
(4)さらに好ましくは、サーバは、比較部による比較結果が変化してから、受信部による受信の周期より長い周期が過ぎるまで比較部による比較を抑制する比較抑制部をさらに含む。
比較の結果が変化したのち、次の比較で元に戻るような制御をするとシステムとしての動作が不安定になる可能性がある。比較結果が変化した後、一定の時間比較を抑制することで、比較結果が頻繁に変化することを防止でき、運行支援を安定化させられる。
(5)好ましくは、サーバは、比較部による比較の結果が変化してから複数回連続して同じ比較結果が得られるまで、調整部によるコマンドの生成を抑制するコマンド生成抑制部をさらに含む。
比較の結果が変化したのち、次の比較で直ちに元に戻ることが可能な制御をするとシステムとしての動作が不安定になる可能性がある。比較結果が変化した後、複数回連続して同じ比較結果が得られるまでコマンドの生成を抑制することで、コマンドが頻繁に生成されることが防止でき、運行支援を安定化できる。
(6)より好ましくは、複数の装置の内、少なくとも1つは、さらに、送信部によるセンサ情報の解析結果が装置による緊急の対応を指示するものであることに応答して、解析結果をセンサ情報より優先してサーバに送信する緊急情報送信部を含む。
解析結果が緊急の対応を指示する場合にはそれが優先してサーバに送信される。サーバではこの緊急情報を関係する車両に直ちに送信できる。その結果、センサ共有システムは緊急事態についても適切に対応して運行支援が行える。
(7)さらに好ましくは、緊急情報送信部は、送信部によるセンサ情報の解析結果が装置による緊急の対応を指示するものであることに応答して、解析結果をセンサ情報より優先してサーバ及び当該装置の周辺に存在する他の装置に配信する緊急情報配信部を含む。
解析結果が緊急の対応を指示する場合にはそれが優先してサーバ及び周辺の車両に送信される。サーバではこの緊急情報を関係する車両に直ちに配信でき、また周辺車両はこの緊急情報に直ちに対応できる。その結果、センサ共有システムは緊急事態についても適切に対応して運行支援が行える。
(8)好ましくは、複数の装置は、路側に設けられた装置と、車両に搭載された車載装置との少なくとも一方を含む。
路側に設けられた装置を用いる場合には、サーバは一定領域でのセンサ情報を安定して解析できる。一方、車載装置を用いる場合には、サーバは固定した領域ではなく、広い範囲で得たセンサ情報を得てそれを解析できる。
(9)本発明の第2の局面に係るセンサ共有サーバは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能である。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析による解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。センサ共有サーバは、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信する受信部と、受信部が受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、受信部が受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からセンサ共有サーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信する調整部とを含む。
このセンサ共有サーバによれば、各装置から所定時間内にセンサ共有サーバに送信されるセンサ情報と車両解析結果との比率が変更される。この変更は集約解析結果と車両解析結果との比較に基づいて行われる。解析結果の比較に基づいてセンサ情報及び解析結果の送信情報量が変更されるので、解析の状況に応じて適切な情報が優先してセンサ共有サーバに送信される。その結果、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有サーバが得られる。
(10)本発明の第3の局面に係るセンサ共有サーバの動作方法は、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバの動作方法である。複数の装置の各々は、当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析による解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。動作方法は、センサ共有サーバが、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信するステップと、センサ共有サーバが、受信するステップにおいて受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、センサ共有サーバが、受信するステップで受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較するステップと、センサ共有サーバが、比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からサーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信するステップとを含む。
この方法によれば、各装置から所定時間内にセンサ共有サーバに送信されるセンサ情報と車両解析結果との比率が変更される。この変更は集約解析結果と車両解析結果との比較に基づいて行われる。解析結果の比較に基づいてセンサ情報及び解析結果の送信情報量が変更されるので、解析の状況に応じて適切な情報が優先してセンサ共有サーバに送信される。その結果、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有サーバが得られる。
(11)本発明の第4の局面に係るコンピュータプログラムは、各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバとしてコンピュータを機能させる。複数の装置の各々は、当該装置が接続された1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをセンサ共有サーバに送信する送信部と、センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の装置から、センサ情報と解析結果とを受信するステップと、受信するステップにおいて受信したセンサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、受信するステップで受信した解析結果と、集約解析の結果とを比較するステップと、比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、複数の装置の各々からセンサ共有サーバへ送信されるセンサ情報及び解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し複数の装置の各々に送信するステップとを実行するよう機能させる。
このピュータプログラムによりプログラムされたコンピュータによれば、各装置から所定時間内にセンサ共有サーバに送信されるセンサ情報と車両解析結果との比率が変更される。この変更は集約解析結果と車両解析結果との比較に基づいて行われる。解析結果の比較に基づいてセンサ情報及び解析結果の送信情報量が変更されるので、解析の状況に応じて適切な情報が優先してセンサ共有サーバに送信される。その結果、安定して車両の運行支援が可能なセンサ共有サーバとして動作するコンピュータが得られる。
(12)本発明の第5の局面に係るセンサ装備装置は、1又は複数のセンサを装備し、複数の装置との間で通信が可能なサーバに1又は複数のセンサから得たセンサ情報を送信する。センサ装備装置は、当該1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とをサーバに送信する送信部と、サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、サーバから受けたコマンドに応じて、送信部によるセンサ情報の送信情報量と解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む。
このセンサ装備装置によれば、このセンサ装備装置から所定時間内にサーバに送信されるセンサ情報と車両解析結果との比率が変更される。この変更はサーバから受信する集約解析結果と、自車におけるセンサ情報に対する車両解析結果との比較に基づいて行われる。解析結果の比較に基づいてセンサ情報及び解析結果の送信情報量が変更されるので、解析の状況に応じて適切な情報が優先してサーバに送信される。その結果、センサ共有システムが安定して車両の運行支援できるようなセンサ装備装置が得られる。
(13)好ましくは、センサ装備装置は、さらに、送信部による解析結果が緊急事態の発生を示すことに応答して、当該緊急事態の発生を示す情報をサーバに他の情報より優先して送信する優先送信部を含む。
緊急事態の発生が優先してサーバに送信されるので、このセンサ装備装置を含むセンサ共有システムは緊急事態に対して適切な対応を行うよう各車両の運行支援を行える。
<第1の実施形態>
〈構成〉
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るセンサ共有システム50は、センサ共有サーバ66が、車両から送信されてくるセンサ情報をセンサフュージョンにより集約解析し、得られた情報に基づいて各車両に運行支援情報を送信する。このセンサ共有システム50は、後述するように各々が1又は複数のセンサを装備した装置から送信されてくる各センサの出力(センサ情報)をセンサフュージョンにより解析し、所定領域内の交通環境に関する情報等を報知する処理を行うためのセンサ共有サーバ66と、所定の撮像範囲を撮像して画像信号をセンサ共有サーバ66に送信する複数のカメラ60と、周囲の所定範囲64内に存在する動体までの距離を測定し、測距信号をセンサ共有サーバ66に送信する複数のLiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)62と、センサ共有サーバ66による管理領域内に位置する1又は複数の車両70とを含む。
複数のカメラ60及びLiDAR62の一部は、路側の街灯又は信号柱、ビルの外壁等の社会基盤施設(インフラストラクチャー。以下「インフラ」と呼ぶ。)に取り付けられたインフラセンサであり、他の一部は車両に搭載された車両センサである。本実施形態では、センサ共有サーバ66は各インフラセンサの設置された位置を管理している。そのため、センサ共有サーバ66はLiDAR62からの測距信号及びカメラ60からの画像信号を処理することで各動体の位置を緯度と経度との組合せで計算できる。インフラセンサの出力を用いれば、一定範囲における動体監視が常に行える。また車両70に装備された車両センサの出力を用いれば、一定範囲に限定されない様々な範囲の環境を検出できる。
カメラ60はセンサ共有サーバ66に対して画像信号を送信する。画像信号に含まれる情報は多く、人、車両等を広く検知できるだけではなく、人であればその位置及び姿勢、歩行中か否か、スマートフォンを持って歩いているか否か、何色の服を来ているか等の、各動体の属性を示す情報が得られる。しかし、これら属性情報を得るためにはセンサ共有サーバ66において画像信号に対する画像処理を行う必要があり、そのためには比較的長い時間が必要である。一方、LiDAR62は、例えば指向性の高いレーザ光で周囲をスキャンし、動体により反射されたレーザ光を検知して動体までの距離を測定するものである。LiDAR62では対象物の属性としては限定されたものしかわからないが、センサ共有サーバ66において処理するための時間は短い。
ここで、車両で収集したセンサ情報を解析し運行支援を行う場合、解析処理の主体がセンサ共有サーバ66か車両のいずれかにより、下記の2つのケースに大別される。
(1)各車両で自車の収集したセンサ情報を解析し、解析結果をセンサ共有サーバ66に送信するケース、及び
(2)サーバで各車両からのセンサ情報を集約して解析するケース。
この2つの内、(1)はリアルタイム性が高く、(2)は運行支援に用いることが可能な情報量が増加するという特徴をそれぞれ持つ。したがって、状況によりいずれの解析結果を用いて車両の運行支援に用いるかについての選択基準が必要となる。上記特徴に鑑みると、リアルタイム性が最優先のとき(緊急性の高い情報を他者に送信する場合)と、サーバの集約解析による情報量の増大が見込めないときには(1)に切替え、それ以外のときには(2)に切替えることが適切である。こうすることでそれぞれの特徴を活用可能となる。なお、車載装置の性能が低い場合にはセンサ共有サーバ66の情報を主に使用するようにするとよい。
こうした運用を可能にするために、図1に示すセンサ共有サーバ66は以下のような構成を持つ。図2を参照して、センサ共有サーバ66は、上記したように複数のインフラセンサ設備80(カメラ及びLiDARのいずれか又は双方を含む。)からの信号及び車両搭載センサ82(カメラ及びLiDARのいずれか又は双方を含む。)からの信号を受信するための受信処理部110を含む。インフラセンサ設備80の各々は、カメラ又はLiDARからなるインフラセンサ90と、インフラセンサ90の出力する信号をセンサ共有サーバ66の受信処理部110に対して送信するための通信装置92とを含む。車両搭載センサ82も同様、カメラ又はLiDARからなる車両センサ100と、車両センサ100の出力する信号をセンサ共有サーバ66の受信処理部110に向けて送信する通信装置102とを含む。
センサ共有サーバ66はさらに、受信処理部110が受信したセンサ信号を集約して解析することにより、管理対象の範囲内に存在する各動体の位置を決定し追跡するための集約解析結果113を出力する集約解析部112と、集約解析結果113を記憶するための集約解析結果記憶部114と、受信処理部110が受信した信号の内、個別の車両による解析結果(車両解析結果)を統合的に管理して車両解析結果117を出力する車両解析結果管理部116と、車両解析結果117を記憶する車両解析結果記憶部118とを含む。
集約解析部112が行うセンサフュージョンによる解析手法は公知である。センサフュージョンにより、個々のセンサ信号を解析するだけでは得られない情報を獲得できる。交通環境の検出では、オクルージョンにより、ある動体が単独のセンサ情報だけからは検知できない場合がある。そうした状態でも、センサフュージョンを使用することで動体を発見できることがある。そのためには、各車両が複数のセンサを搭載していることが望ましく、またセンサの種類も複数であることが望ましい。多様なセンサ出力を組合せることで集約解析の結果の信頼性が高められる。
なお、センサ共有サーバ66は、受信処理部110が受信したセンサ情報と各車両の解析結果とを統計解析し、集約解析部112に使用される解析のためのモデルの学習を行うための統計解析部111をさらに含んでもよい。統計解析部111を用いず、既に学習済のモデルのパラメータを集約解析部112に適用することで集約解析部112の解析機能を向上させるような構成でもよい。
センサ共有サーバ66はさらに、受信処理部110が各車両から受信した信号に基づいて、管理対象の車両の位置、速度及び移動方向等からなる車両情報を得るための車両追跡部120と、車両追跡部120により解析された各車両の位置、速度及び移動方向等の車両情報121を記憶するための車両情報記憶部122とを含む。
センサ共有サーバ66はさらに、集約解析結果記憶部114に記憶された集約解析結果と、車両解析結果記憶部118に記憶された車両解析結果とを比較し、車両解析結果により得られる情報が集約解析結果により得られる情報と同等以上か否かを判定し、比較結果信号125を出力する解析結果比較部124と、比較結果信号125に基づいて、各車両に対してセンサ共有サーバ66による解析結果を使用する動作モードと、各車両による解析結果を使用するモードとを切替えることを指示する制御信号を出力する車両センサ解析制御部126と、比較結果信号125に応答して、集約解析結果記憶部114に記憶された集約解析結果と、車両解析結果記憶部118に記憶された車両解析結果との一方を選択し出力する選択部134とを含む。
解析結果比較部124における判定の基準は、例えば検知された動体数の総計の多少によるものでもよいし、検知動体数の合計数を動体の種類別に比較し、それらの「勝敗」数によってもよい。さらに、これらのいずれかと、検知された動体の属性情報とを組合せてスコアリングを行い、最終的なスコアの合計を用いても良い。なお、「車両解析結果により得られる情報が集約解析結果により得られる情報と同等以上か否か」というときの「同等」とは、実質的に等しいとみなされることをいう。同等と判断するためには、両者の検知結果が厳密に一致する必要はない。設計思想に応じて、両者の間に相違が存在していても、その相違が一定の範囲内であれば同等とみなしてよいことは当然である。
センサ共有サーバ66はさらに、選択部134により選択された解析結果を、車両情報記憶部122に記憶された車両情報に基づいて出力する処理を行うための情報送信部128と、車両センサ解析制御部126により出力されたコマンド、及び情報送信部128により出力された解析情報を各車両に送信するための送信処理部130とを含む。送信処理部130は本実施の形態では、地域のネットワークに接続され、当該ネットワークの基地局を介して各車両に情報を送信する。
図3に、集約解析結果記憶部114に記憶される集約解析結果113の内容例を示す。図3を参照して、集約解析結果113は、領域内で検出された動体ごとのレコードを持つ。各レコードは、動体に割当てられた識別番号である動体IDと、その動体が検出された時刻と、その動体が検出された位置と、その動体に関して検出された属性とを含む。動体IDは、継続的に同じ動体を追跡するために使用される。ここでは、動体の追跡は実施の形態の本質と関係がないので特に説明はしない。この動体IDは、領域内に新たに動体が進入してきたときに割当てられる。その動体が領域外に退出すると、その動体IDは動体IDプールに返却され、別の新たな動体に対して使用可能になる。位置は、本実施の形態では各車両(又はインフラセンサ)が、GPS(Glоbal Pоsitiоning System)等により検出される自己の位置と、検出された動体の、自己に対する相対位置とから算出し、センサ共有サーバに送信してくるものとする。動体の属性は、センサの種類により異なる。LiDAR等の測距センサでは、大きさと、大きさに基づく人車の区別、及び大型車両、一般車両、二輪車等の比較的単純な属性しか得られない。一方、カラーカメラ等のセンサではこれ以外の多様な情報が属性として得られる。集約解析では、このように多様なセンサの出力を用いて、各センサの特色を生かして動体を追跡できるため、精度が上がるという効果がある。
図4に、図2に示す車両解析結果管理部116が、受信処理部110を介して車両から受信した車両解析結果190、192、…、194をどのように管理するかを模式的に示す。車両解析結果190等の車両解析結果は、例えば、各車両が自車のセンサ情報に基づいて検出した動体に関する情報を含む。第1の車両による車両解析結果190は、動体1〜動体Kを含み、第2の車両による車両解析結果192は、動体1〜動体Kを含み、以下同様である。ここで、各車両が検出する動体1は各車両が個別に認識した動体に与えられる識別番号であり、これらが共通する動体を表しているわけではない。
車両解析結果管理部116は、車両解析結果190、192、…、194に含まれる各動体について、ほぼ同一の時刻に同一の位置に存在し、かつその移動速度・方向が同一でかつ属性も共通のものを統合して1つの動体として統合する。車両解析結果管理部116はこのような処理により、各車両が検出した動体を統合し、例えば属性(一般車両、軽車両、大型車両、通行人等)ごとに分類し、属性ごとに識別番号を付与して動体を管理する。このような管理をすることで、図3に示す車両解析結果117との比較が容易に行える。
図5を参照して、車両に搭載されるナビゲーション装置を実現する車載コンピュータにおいて実行され、センサ共有システム50における車両センサ情報及びその解析結果の管理を行うための車両センサ情報・解析結果管理処理220は、車載コンピュータのハードウェアと、その上で実行されるプログラムとの協働より実現される。なお、このプログラムは、車載コンピュータ自車センサからセンサ情報を受信したとき、センサ共有サーバ66から制御信号を受信したとき、センサ共有サーバ66からサーバデータ等を受信したとき、等のイベントが発生したときに呼び出され、それぞれ一定の処理を実行した後、次のイベントの待ち状態に入る。なお、車載コンピュータでは、この車両センサ情報・解析結果管理処理220以外に、センサ情報をセンサ共有サーバ66にアップロードするアップロード処理222、及び自車車両でのセンサ情報の解析結果、又はセンサ共有サーバ66から受信したサーバ又は他車両による解析結果に基づいてドライバのための運行支援処理を実行するドライバ支援処理224が並行して動作する。アップロード処理222及びドライバ支援処理224は、所定の設定情報に基づいてその動作モードを変更する。その詳細については後述する。
図5を参照して、車両センサ情報・解析結果管理処理220は、イベントが発生すると呼び出され、イベントの種類によりどのような処理を実行すべきかを判定し、制御の流れを分岐させるステップ240を含む。イベントがセンサ情報を受信したことであれば制御はステップ250に進み、イベントが制御信号を受信したことであれば制御はステップ260に進み、イベントがサーバデータ等を受信したことであれば制御はステップ270に進む。
ステップ250では、受信したセンサ情報(センサ情報は車載コンピュータの入出力I/F内のバッファに保存されている。)を読出して解析するステップ250と、ステップ250による解析結果が緊急事態(例えば急ブレーキ、急ハンドル等)の発生を示しているかを判定し、判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ252と、ステップ252の判定結果が肯定であるときに、ステップ250における解析結果をセンサ共有サーバ66及び周辺車両に優先的に送信してこの処理の実行を終了するステップ254と、ステップ252の判定が否定であるときに、ステップ250の解析結果をバッファから車載コンピュータの補助記憶装置に移動させ保存してこの処理の実行を終了するステップ256とを含む。ステップ256で補助記憶装置に保存されたセンサ情報は、設定された周期及び設定された優先度でアップロード処理222によりセンサ共有サーバ66にアップロードされる。
ステップ260では、受信した制御信号にしたがい、アップロード処理222及びドライバ支援処理224の動作モードの設定を変更する処理が実行される。この設定変更は、例えばアップロード処理222によるセンサ情報及び解析結果のアップロードにおける送信の優先度、センサ情報及び解析結果のセンサ共有サーバ66への送信周期、ドライバ支援処理224において、自車両のセンサ情報による解析結果に基づいてドライバ支援を行うか、センサ共有サーバ66から受信したセンサ共有サーバ66における集約解析結果又は他車両の解析結果に基づいてドライバ支援を行うか、という設定等がある。これらの設定値は、例えば車載コンピュータ内の不揮発性のメモリ等に保持され、アップロード処理222及びドライバ支援処理224を呼び出す際にその設定の一部が使用され、アップロード処理222及びドライバ支援処理224にその設定値の他の一部がパラメータとして渡される。ステップ260の処理が完了すると車両センサ情報・解析結果管理処理220の実行も終了する。
ステップ270では、サーバから受信したサーバ解析結果、又はサーバ(若しくは他車両)から受信した他車両による解析結果を補助記憶装置内の所定の記憶領域に保存して車両センサ情報・解析結果管理処理220を終了する。
ここでは図示していないが、アップロード処理222は、設定された周期にしたがって
呼び出される。この周期が設定により変化するので、結果としてアップロードの周期が変化する。またアップロード処理222の起動時に、センサ情報と解析結果との送信優先度がパラメータとしてアップロード処理222に渡される。アップロード処理222はこのパラメータにしたがって、アップロード時のセンサ情報と解析結果との送信優先度を変更する。またドライバ支援処理224に対しては、その起動時に自車両における解析結果を用いるか、センサ共有サーバ66からの解析結果を用いるか、を指定する設定パラメータが渡される。ドライバ支援処理224は、その実行中にこのパラメータの値を見てその動作を切替える。
図6は、センサ共有サーバ66を集約解析部112、車両解析結果管理部116及び解析結果比較部124として機能させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムは所定周期で起動される。
図6を参照して、このプログラムは受信処理部110が受信した各車両からのセンサ情報を集約解析して集約解析結果113(図1参照)を集約解析結果記憶部114に出力するステップ300と、ステップ300と並行して、受信処理部110が受信した各車両の解析結果を統合し管理する処理を行うステップ302と、ステップ302で統合された車両解析結果とステップ300における集約解析の結果とを比較するステップ304と、各車両の解析結果を統合したものが集約解析結果と同等以上か否かの判定結果にしたがって制御の流れを分岐させるステップ306とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ306の判定が肯定のときにさらに、現在の各車両の解析主体が自車となっているか否かを判定し、判定が肯定なら何もせずこのプログラムの実行を終了するステップ308と、ステップ308の判定が否定なら、解析主体を各車両とするコマンドを制御信号として各車両に送信するステップ310と、ステップ310の後、各車両からのセンサ情報のセンサ共有サーバ66へのアップロード周期を長くし、解析結果の送信優先度をセンサ情報より高くするコマンドを制御信号として各車両に送信してこのプログラムの実行を終了するステップ312と、ステップ312の後、車両解析結果を各車両に送信するステップ313とを含む。なお、このプログラムの初期実行時のデフォルト動作モードは、本実施の形態では解析主体を各車両とし、送信優先度はセンサ情報より車両解析結果の方が高く設定されているものとする。もちろん、このデフォルト動作モードについては理にかなうものであればどのような設定でもよい。ステップ310及びステップ312の処理は図2に示す車両センサ解析制御部126がコマンドを生成して送信処理部130経由で各車両に送信する処理に相当する。ステップ313の処理は図2に示す選択部134が比較結果信号125に応答して車両解析結果記憶部118に記憶された車両解析結果を各車両に送信する処理に相当する。
このプログラムはさらに、ステップ306の判定が否定のときに実行され、各車両における現在の解析主体がサーバとなっているか否かを判定し、結果が肯定ならプログラムの制御を分岐させるステップ314と、ステップ314の判定が否定の時に実行され、解析主体をセンサ共有サーバ66とするコマンドを制御信号として各車両に送信するステップ316と、ステップ316の後に実行され、各車両からセンサ共有サーバ66へのセンサ情報のアップロード周期を短くし、センサ情報の送信優先度を車両解析結果の送信優先度より高くするコマンドを各車両に送信するステップ318と、ステップ318の後、センサの集約解析結果を各車両に送信してこの処理を終了するステップ320とを含む。ステップ314の判定が肯定のときには、制御はステップ320に分岐する。ステップ316及びステップ318の処理は図2に示す車両センサ解析制御部126によって行われる。ステップ320の処理は図2に示す選択部134が比較結果信号125に応答して集約解析結果記憶部114に記憶された集約解析結果を各車両に送信することに相当する。
図7は、センサ共有サーバ66において車両から緊急情報を受信したときに実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図7を参照して、このプログラムは、受信した緊急情報をバッファから補助記憶装置の所定領域に移動し保存するステップ340と、緊急情報を選択すべき車両を選択するステップ342と、ステップ342で選択された車両に対し、ステップ340で保存された緊急情報又はこの緊急情報に基づいて生成された報知データを各車両に送信してこのプログラムの実行を終了するステップ344とを含む。
ステップ342では、例えば緊急情報を送信して来た車両と関係ない位置にいる車両を送信対象から外す。そうした車両に対して緊急情報を送信する利益があまりなく、かえってドライバの注意を運転からそらす結果を招く可能性があるためである。同様の理由で、緊急情報を送信して来た車両に近い位置に存在する車両であっても、そこから遠ざかる方向に移動している車両に対しても緊急情報は送信しない。
[コンピュータによる実現]
この発明の上記実施形態に係るセンサ共有システム50の構成要素であるセンサ共有サーバ66及び車載装置は、プロセッサを含むコンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図8はセンサ共有サーバ66を実現するコンピュータシステム430の外観を示し、図9はコンピュータシステム430の内部構成を示す。図10は一例として車載装置530を構成する車載コンピュータ540の内部構成を示す。
図8を参照して、このコンピュータシステム430は、DVD(Digital Versatile Disc)が装着可能なDVDドライブ450を有するコンピュータ440と、キーボード446と、マウス448と、モニタ442とを含む。
図9を参照して、コンピュータ440は、DVDドライブ450に加えて、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)456と、GPU(Graphic Processing Unit)457と、バス466とを含む。バス466はCPU456、GPU457及びDVDドライブ450に接続されている。コンピュータ440はさらに、バス466に接続され、コンピュータ440のブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ(ROM)458と、バス466に接続され、プログラム命令、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)460と、不揮発性メモリであるハードディスクドライブ(HDD)454とを含む。コンピュータシステム430はさらに、他端末との通信を可能とするネットワーク468への接続を提供するネットワークインターフェイス(I/F)464を含む。
上記各実施形態では、図2に示す集約解析結果113、車両解析結果117、及び車両情報121等は、いずれもHDD454又はRAM460に記憶される。すなわち、HDD454、RAM460により集約解析結果記憶部114、車両解析結果記憶部118、及び車両情報記憶部122が実現される。
コンピュータシステム430にセンサ共有システム50及びその構成要素の機能を実現させるためのコンピュータプログラムは、DVDドライブ450に装着されるDVD462に記憶され、DVDドライブ450からHDD454に転送され記憶される。又は、プログラムはネットワーク468を通じてコンピュータ440に送信されHDD454に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM460にロードされる。DVD462から、又はネットワークを介して、直接にRAM460にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータ440をこの実施形態のセンサ共有システム50のセンサ共有サーバ66として機能させる複数の命令を含む。この動作を行なわせるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ440上で動作するオペレーティングシステム(OS)若しくはサードパーティのプログラム、又はコンピュータ440にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施形態のシステム及び方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令の内、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「プログラミング・ツール・キット」の各ツールを呼出すことにより、上記したセンサ共有サーバ66及びその構成要素としてコンピュータ440を機能させる命令のみを含んでいればよい。コンピュータ440の動作は周知であるので、ここでは繰返さない。なお、GPU457は並行処理を行うことが可能であり、例えば集約解析部112による集約解析だけでなく多くの動体に関する統合処理を同時並行的に実行する際に有効に機能する。
図10を参照して、本実施の形態に係る車載装置の一例である車載装置530は、車載コンピュータ540と、車載コンピュータ540に接続されたモニタ542及びタッチパネル544とを含む。タッチパネル544はモニタ542の表示面に貼り合わされており、ユーザのタッチ位置に関する情報をCPU556に与える。CPU556はこの情報とモニタ542に表示されている画像とに基づいてユーザの入力を決定し、各プログラムの制御に用いる。
車載装置530はさらに、車載コンピュータ540に接続された各種センサ546と、車載コンピュータ540に接続されたマイク及びスピーカからなる音響機器548とを含む。各種センサ546は、例えば車両の前方及び後方を監視するための車載カメラ、加速度センサ、車軸の回転速度を検知するセンサ、屋根に装着されたLiDAR、車体各部の温度センサ、湿度センサ、アクセル開度センサ、ブレーキ操作センサ等を含む。スピーカ及びマイクは車載コンピュータ540がナビゲーション装置としてユーザ(ドライバ)と対話するためのものである。ドライバがマイクに向かって発話すると、その発話内容を車載コンピュータ540が音声認識し(又はリモートの音声認識サーバに送ってその認識結果テキストを受信し)、音声認識した結果に応じた制御を行ったり、応答を合成音声により行ったりする。なお、マイクは各種センサ546の一種として扱っても良い。
車載コンピュータ540は、バス566と、バス566に接続されたCPU556と、バス566に接続されたROM558と、CPU556に接続されたRAM560と、バス566に接続された補助記憶装置562と、CPU556及び各種センサ546に接続された入出力I/F568と、バス566及び音響機器548に接続された音声処理I/F570と、バス566に接続された無線通信部564と、無線通信部564とネットワークとの間の通信のためのアンテナ550とを含む。
〈動作〉
図1〜図10を参照して、この第1の実施形態に係るセンサ共有サーバ66及び車載装置530は以下のように動作する。車載装置530において生じる各イベントを主として説明し、そのイベントに応答してセンサ共有サーバ66に情報が送信されるときにはセンサ共有サーバ66の動作についても同時に説明する。車載装置530側で生じるイベントは、センサ情報受信、サーバデータ等受信、アップロードイベント、及びドライバ支援イベントである。
《センサ情報受信》
図10を参照して、各種センサ546が各種情報を取得し、センサ情報を入出力I/F568に向けて出力する。これらセンサ情報は入出力I/F568内の図示しないバッファに蓄積される。バッファにセンサ情報が蓄積されると、図示しない監視プログラムがそれを検知し、センサ情報受信イベントを生成する。センサ情報受信イベントが発生すると図5に示す車両センサ情報・解析結果管理処理220が起動される。
センサ情報が何らかの緊急イベントを示すときには、ステップ250→ステップ252→ステップ254の経路を経て解析結果が緊急情報としてセンサ共有サーバ66及び周辺車両に優先的に送信される。センサ共有サーバ66はこの緊急情報を受信すると図7に示すプログラムが起動され、緊急情報を送信すべき車両が選択され(ステップ342)、選択した車両に緊急情報及び緊急情報処理のコマンドが送信される(ステップ344)。この緊急情報を受信した車載装置530では、まずサーバデータ等受信コマンドが発生し、図5のステップ270で緊急情報が保存される。続いて緊急情報処理のコマンドが到着すると、制御信号受信イベントが発生し、図5のステップ260で図5に示すドライバ支援処理224が起動され、緊急情報に基づく支援処理(例えば緊急情報の表示)が行われる。以上でセンサ情報受信時の処理は終了である。
《制御信号受信》
制御信号の内、緊急情報処理コマンドについては前述したとおりである。制御信号の内、車載装置530の動作モードを変更するコマンドが到着したときには、図5のステップ260でそのコマンドにしたがって不揮発性記憶装置の所定の領域にこのコマンドにしたがってアップロードの周期、センサ情報と解析結果の送信優先度、自車が解析主体/サーバが解析主体の別を示す情報が保存される。
《サーバデータ等受信》
サーバからサーバ解析結果等のデータを受信するとサーバデータ等受信イベントが発生し、図5のステップ240から分岐してステップ270の処理が実行される。具体的には、受信したデータを所定の記憶領域に保存して車両センサ情報・解析結果管理処理220の実行を終了する。
《アップロードイベント》
アップロードイベントは、図5のステップ260で設定された値にしたがった周期で発生する。アップロードイベントが発生すると、図5のアップロード処理222が起動され、自車におけるセンサ情報及び解析結果をセンサ共有サーバ66にアップロードする処理が実行される。このときのセンサ情報と解析結果との送信優先度は、ステップ260で設定された値にしたがって決定される。センサ情報及び解析結果の送信が終了すれば車両センサ情報・解析結果管理処理220は終了する。なお、ネットワークの輻輳等でデータ送信に時間がかかる場合、自車側でタイムアウトにより送信を途中で終了してもよいし、サーバ側から中断の指示を受信した時点で終了するようにしてもよい。このとき、送信優先度が高いデータの送信が完了している確率が高くなるため、システムの動作モードに与える影響は軽微で済むことが期待される。
《ドライバ支援イベント》
ドライバ支援イベントは一定間隔で発生し、そのたびに図5に示すドライバ支援処理224が実行される。ドライバ支援処理224ではドライバ支援をサーバから受信したデータにより行うか、自車の解析データにより行うかが、図5のステップ260で設定された情報により決定される。決定されたデータによってドライバの支援処理(例えば支援情報の表示又は音声による出力)が行われる。
以上が車載装置530で発生するイベントに関する説明である。一報、センサ共有サーバ66では各車両からセンサ情報及び解析結果等を受信すると、集約解析部112の内部にそれらデータが集積される。そして一定間隔で図6に制御構造を示すプログラムが繰返し実行される。
図6を参照して、まずステップ300で、蓄積されていたセンサ情報を既存のセンサフュージョンの手法を用いて解析し、図2に示すように集約解析結果113を集約解析結果記憶部114に保存する。並行してステップ302で、各車両から受信した車両解析結果を統合し、図2に示す車両解析結果117として車両解析結果記憶部118に出力する。ステップ304でこれら2つの解析結果を比較する。この比較は、例えば検出された動体数の比較で行っても良いし、動体の属性ごとに検出された動体数を個別に比較し、最終的にその比較結果の優劣の数の比較で行っても良い。
ステップ304の比較に基づき、ステップ306で各車両の解析結果がセンサ共有サーバ66における集約解析結果と同等以上であるか否かの判定が行われる。判定が肯定であり、現在の解析主体が各車両であれば、図6のステップ308→ステップ313の経路を経て車両解析結果を各車両に送信してプログラムの処理は終了する。一方、ステップ306の判定が肯定であり、現在の解析主体がサーバであれば、図6のステップ308→ステップ310→ステップ312→ステップ313が順番に実行される。すなわち、解析主体をサーバから各車両に変更するコマンドが各車両に送信される(ステップ310)。各車両では、このコマンドを受信すると前述した制御信号受信イベントが発生し、解析主体をサーバから各車両に変更する処理が行われる。さらに、ステップ312において、センサ情報のアップロード周期を長くし、解析結果の送信優先度をセンサ情報より高くするコマンドが各車両に送信される。各車両がこのコマンドを受信すると、制御信号受信イベントが発生し、指定されたとおりの設定が行われる。続いてステップ312で図2の車両解析結果記憶部118に記憶されている車両解析結果が選択部134により選択され、情報送信部128及び送信処理部130を経て各車両に送信される。この後、この処理は終了する。
ステップ306の判定が否定であり、現在の解析主体が各車両であれば、ステップ314→ステップ316→ステップ318→ステップ320が実行される。この結果、解析の主体は各車両からセンサ共有サーバ66に切替えられ、各車両でのセンサ情報のアップロード周期が短く設定され、各車両からセンサ共有サーバ66へのセンサ情報の送信優先度が高くされる。さらにセンサ共有サーバ66の集約解析結果が各車両に送信され、処理が終了する。
一方、ステップ306の判定が否定であり、現在の解析主体がセンサ共有サーバ66であれば、ステップ306→ステップ314→ステップ320という経路でサーバの集約解析結果が各車両に送信される。
以上がセンサ共有サーバ66の動作である。
<第2の実施形態>
上記した第1の実施形態では、センサ共有サーバ66は集約解析の結果と各車両の解析結果を統合したものとを図6に制御構造を示すフローチャートを実行するたびに比較し、比較結果が変化すると直ちに解析主体を各車両とセンサ共有サーバ66との間で切替えている。しかし本発明はそのような実施形態には限定されない。例えば、解析主体が一旦変化した場合には、所定時間の間、上記した比較を行わないような実施形態が考えられる。以下に説明する第2の実施形態は、タイマを使用して、比較結果の変化があった後には、一定時間の間、上記した比較を抑制する処理を行う。
図11を参照して、第2の実施形態に係るセンサ共有サーバで実行されるプログラムは、図6に示されるものと比較して、ステップ300及び302とステップ304との間に、タイマが稼働中でかつタイマが所定のしきい値を超えたか否かを判定してその結果により制御を分岐させるステップ580と、ステップ580の判定が肯定であるときにステップ304の前に実行され、タイマをリセットするステップ582とを含む点で異なっている。
このプログラムはさらに、ステップ304とステップ306との間に設けられ、ステップ304の判定結果が前回の判定結果と同じか否かを判定するステップ584と、ステップ584の判定が否定のときに、タイマをスタートし、ステップ304における比較結果を記憶してステップ306に制御を移すステップ586とを含む。ステップ584の判定が肯定のときには制御は直接ステップ306に進む。
このプログラムはさらに、ステップ580の判定が否定であるときに、現在の解析主体がサーバか否かを判定し、判定が肯定であるときにはステップ320に制御を移し、判定が否定であるときにはステップ313の処理を実行してこのプログラムの実行を終了するステップ588とを含む。
この第2の実施形態では、ステップ304の比較の結果が前回の比較結果と異なるときには、ステップ584→ステップ586→ステップ306の経路の処理が実行される。その結果、タイマがスタートし、ステップ304の判定結果が記憶される。ステップ306以後の処理は第1の実施形態と同様である。
このプログラムが次回実行されるときには、ステップ580の処理が実行される。ステップ580の判定に使用されるしきい値は、このプログラムの実行周期より長く、好ましくは2周期以上の周期に相当する値となっている。以下、仮にこのしきい値が2周期に相当する値となっている場合について説明する。
第1の周期ではステップ580の判定は否定となる。その結果、ステップ580→ステップ588の経路に進む。ステップ588で現在の解析主体がサーバであると判定されればステップ320においてサーバの集約解析結果が各車両に送信される。現在の解析主体が各車両であればステップ313で車両解析結果を各車両に送信してこのプログラムの実行を終了する。すなわち、タイマがしきい値に達していない場合にはステップ304及びステップ306の比較及び判定が抑制される。
第2の周期では、ステップ580の判定は肯定となる。その結果、制御はステップ582→ステップ304→ステップ584と進む。ステップ584でステップ304の比較結果に関する判定が行われ、以下前述したのと同様の処理が実行される。
以上のようにこの実施形態では、ステップ304の比較結果が前回の比較結果から変化し、解析主体が変化した場合には、しきい値に相当する時間の間、ステップ304の比較が抑制される。その結果、その間は解析主体を変化させるコマンドは各車両に送信されない。このため、判定結果にヒステリシスの効果が生じる。したがって、例えば集約解析の結果と各車両の解析結果を統合したものとの相違がごくわずかしかないために判定結果が頻繁に変動することが避けられ、安定した形でセンサ共有サーバが車両の運行支援が行えるという効果がある。
なお、この第2の実施形態では、ステップ580で使用されるしきい値を1通りとしている。しかし本発明はそのような実施形態には限定されない。例えば比較の結果、解析主体をサーバに変更したときのしきい値を第1のしきい値、解析主体を各車両に変更したときのしきい値を第2のしきい値とし、両者の値が異なるようにしてもよい。処理のリアルタイム性を重視する場合には、解析主体を各車両とする期間が長くなる方が好ましい。そうした場合には、第2のしきい値が第1のしきい値より大きくなるようにすればよい。集約解析の結果得られる情報量が多いことが期待される場合には、第2のしきい値が第1のしきい値より小さくなるようにすればよい。
<第3の実施形態>
第2の実施形態では、一旦比較結果が変化した後は、所定時間の間は比較が抑制され、システムを安定化できる。しかし本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。この第3の実施形態では、比較結果が変化した後、所定の回数だけ同じ比較結果が連続して得られて初めて解析主体を変更するコマンドが各車両に送信される。同じ比較結果が所定回数だけ連続して得られるまでの間、コマンドの生成及び送信は抑制される。この実施形態でも第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図12を参照して、この第3の実施形態に係る、コンピュータをセンサ共有サーバとして機能させるプログラムが図6に示すものと異なるのは、図6のステップ308とステップ310との間に、ステップ304の比較結果が前回と同じかどうかを判定して制御を分岐させるステップ600と、ステップ600の判定が否定であるときに実行され、同じ判定が繰返された回数を記憶するための変数iの値を0に初期化し、判定結果を記憶して制御をステップ320に移すステップ606と、ステップ600の判定が肯定であるときに変数iの値を1インクリメントするステップ602と、ステップ602の後、変数iの値が所定のしきい値より大きいか否かを判定し、結果が肯定か否かにしたがって制御をステップ310又はステップ320に移動するステップ604とを含むことである。
またこのプログラムは、図6に示すものに加え、ステップ314の判定が否定であるときに、ステップ304の比較結果が前回と同じか否かを判定し制御を分岐させるステップ608と、ステップ608の判定結果が否定であるときに、変数iを0に初期化し判定結果を記憶してこのプログラムの実行を終了するステップ614と、ステップ608の判定結果が肯定であるときに変数iの値を1インクリメントするステップ610と、ステップ610の後、変数iの値がしきい値より大きいか否かにしたがって制御をステップ316に移す処理とステップ313に制御を移す処理とを選択的に実行するステップ612とを含む。
この第3の実施の形態では、ステップ304の比較結果が前回から変化したときには次のような処理が行われる。
(1)ステップ306の判定結果が肯定であり、現在の解析主体が各車両であるとき
このときには、ステップ306→ステップ308→ステップ313という経路を経てプログラムの実行が終了される。
(2)ステップ306の判定結果が肯定であり、現在の解析主体がサーバであるとき
このときには、ステップ306→ステップ308→ステップ600→ステップ606という経路を経て変数iの値が0に初期化され、判定結果が記憶される。現在の解析主体は依然としてサーバであるため、ステップ320でサーバの集約解析結果が各車両に送信される。
次のこのプログラムが実行されたときのステップ304の判定結果に変化がない場合には、ステップ306→ステップ308→ステップ600→ステップ602→ステップ604という経路で変数iの値が1インクリメントされ、その値がしきい値より大きいか否かが判定される。変数iの値がしきい値以下なら制御はステップ320に戻り、前回と同じ処理が繰返される。変数iの値がしきい値より大きければ、ステップ310→ステップ312という経路が選択される。その結果、解析主体を各車両とするコマンドが送信され、センサ情報のアップロード周期を長く、解析結果の送信優先度をセンサ情報より高くするコマンドが各車両に送信される。
すなわち、ステップ602→ステップ604→ステップ320という経路の処理が連続してしきい値により示される回数より多く実行されれば解析主体がサーバから各車両に変更される。途中で解析結果が変化すれば変数iの値はリセットされて繰返し回数の計数が0から再開される。
(3)ステップ306の判定結果が否定であり、現在の解析主体がサーバであるとき
このときには、ステップ306→ステップ314という経路を経てプログラムの実行が終了される。
(4)ステップ306の判定結果が否定であり、現在の解析主体が車両のとき
このときには、ステップ306→ステップ314→ステップ608→ステップ614という経路を経て変数iの値が0にリセットされ、判定結果が記憶されてプログラムの実行が終了する。
次回、このプログラムが起動されたときのステップ304の比較結果が前回と同様であれば、ステップ306→ステップ314→ステップ608→ステップ610→ステップ612という経路を経て、変数iの値が1インクリメントされ、変数iの値がしきい値と比較される。変数iの値がしきい値以下であればステップ313の処理を実行してこのプログラムの実行は終了する。変数iの値がしきい値より大きければ、ステップ612→ステップ316→ステップ318という経路を経て解析主体をサーバとするコマンドが各車両に送信され、センサ情報のアップロード周期を短く、センサ情報の送信優先度を解析結果の送信優先度より高くするコマンドが各車両に送信される。その結果、解析主体がサーバに変更される。
この結果、ステップ304の比較結果が前回から変化した場合には、同じ比較結果が一定回数連続して得られて初めて解析主体が変化する。途中で比較結果が再度変化すると計数はリセットされる。この結果、比較結果の変換に伴う解析主体の変化にヒステリシスの効果が生じ、解析主体が頻繁に変化するという事態を避けることができ、センサ共有システム50による運行支援が安定化するという効果が得られる。
ここで、第2の実施形態及び第3の実施形態による効果と同様の効果は、例えばステップ306の判定に用いられる値を変化させることによっても行えることに注意すべきである。先に述べたとおり、「車両解析結果により得られる情報が集約解析結果により得られる情報と同等以上か否か」というときの「同等」という語には一定の幅を持たせることができる。そこで、例えば解析主体が車両からサーバに変化するときの「同等」を定める値と、解析主体が逆にサーバから車両に変化するときの「同等」を定める値とを異なる値にすることもできる。こうすることで解析主体の変化を安定化させたり、例えばサーバが解析主体となる機会の方が多くなるようしたり、その逆にしたりすることもできる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい別の態様を付記する。
(付記1)
比較抑制部は、比較部による比較の結果が第1の結果から第2の結果に変化してから経過した時間が第1のしきい値以上となるまで、比較部による比較を抑制する第1の抑制部と、比較部による比較の結果が第2の結果から第1の結果に変化してから経過した時間が第2のしきい値以上となるまで、比較部による比較を抑制する第2の抑制部とを含み、第1のしきい値と第2のしきい値とは互いに異なり、かつ、第1のしきい値と第2のしきい値とのいずれも受信部による受信の周期より長い時間を規定する値である。
この構成により、比較部による比較の結果に伴う解析主体の変化にヒステリシスの効果が生じ、解析主体が頻繁に変化することが防止できる。その結果、センサ共有システムによる運行支援を安定化できる。
(付記2)
第1のしきい値と第2のしきい値とのいずれも受信部による受信の複数周期より長い時間を規定する値である。
比較部による比較結果が変化してから、受信部による周期の複数倍より長い期間だけ同じ比較結果が連続して得られて初めて解析主体を変化させるための処理が実行される。解析主体の変化にヒステリシスの効果が生じ、解析主体が頻繁に変化することが防止できる。その結果、センサ共有システムによる運行支援を安定化できる。
(付記3)
コマンド生成抑制部は、比較部による比較の結果が第1の結果から第2の結果に変化してから第1の複数回だけ連続して同じ結果が得られるまで、調整部によるコマンドの生成を抑制する第1の抑制部と、比較部による比較の結果が第2の結果から第1の結果に変化してから第2の複数回だけ同じ結果が連続して得られるまで、調整部によるコマンドの生成を抑制する第2の抑制部とを含み、第1の複数は前記第2の複数と異なり、かつ第1の複数回の比較と、第2の複数回の比較とに要する時間は、いずれも受信部による受信の周期より長い時間である。
この構成により、比較部による比較の結果に伴う解析主体の変化にヒステリシスの効果が生じ、解析主体が頻繁に変化することが防止できる。その結果、センサ共有システムによる運行支援を安定化できる。
(付記4)
第1の複数回の比較と、第2の複数回の比較とに要する時間は、いずれも受信部による受信の複数周期より長い時間である。
比較部による比較結果が変化してから、受信部による周期の複数倍より長い期間だけ同じ比較結果が連続して得られて初めて解析主体を変化させるための処理が実行される。解析主体の変化にヒステリシスの効果が生じ、解析主体が頻繁に変化することが防止できる。その結果、センサ共有システムによる運行支援を安定化できる。
(付記5)
前記複数のセンサ装備装置に備えられたセンサの集合は、少なくとも1つのカメラと、1つのLiDARとを含む。
2種類以上のセンサを使用することにより、集約解析部での集約解析では、異なるセンサ出力の優れた点を活用した、いわゆるセンサフュージョンにより、個々のセンサだけでは得られなかった情報が得られる。その結果、車両の寄与度の算出を正確に行える。各センサ装備装置との通信帯域の割当てが正確に行える。したがって、通信の輻輳が生じても、環境検出に十分な情報が集められる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載により示されるわけではなく、特許請求の範囲の各請求項によって示され、特許請求の範囲の文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
50 センサ共有システム
60 カメラ
62 LiDAR
64 所定範囲
66 センサ共有サーバ
68 通行人
70 車両
80 インフラセンサ設備
82 車両搭載センサ
90 インフラセンサ
92、102 通信装置
100 車両センサ
110 受信処理部
111 統計解析部
112 集約解析部
113 集約解析結果
114 集約解析結果記憶部
116 車両解析結果管理部
117、190、192、194 車両解析結果
118 車両解析結果記憶部
120 車両追跡部
121 車両情報
122 車両情報記憶部
124 解析結果比較部
125 比較結果信号
126 車両センサ解析制御部
128 情報送信部
130 送信処理部
134 選択部
220 車両センサ情報・解析結果管理処理
222 アップロード処理
224 ドライバ支援処理
240、250、252、254、256、260、270、300、302、304、306、308、310、312、314、316、318、320、340、342、344、580、582、584、586、588、600、602、604、606、608、610、612、614 ステップ
430 コンピュータシステム
440 コンピュータ
442、542 モニタ
446 キーボード
448 マウス
450 DVDドライブ
454 ハードディスク
456、556 CPU
457 GPU
458、558 ROM
460、560 RAM
462 DVD
464 ネットワークI/F
466、566 バス
530 車載装置
540 車載コンピュータ
544 タッチパネル
546 各種センサ
548 音響機器
550 アンテナ
562 補助記憶装置
564 無線通信部
568 入出力I/F
570 音声処理I/F

Claims (13)

  1. 各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と、当該複数の装置の各々との間で通信が可能なサーバとを含むセンサ共有システムであって、
    前記複数の装置の各々は、
    当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とを前記サーバに送信する送信部と、
    前記サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記サーバから受けたコマンドに応じて、前記送信部による前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含み、
    前記サーバは、
    前記複数の装置から、前記センサ情報と前記解析結果とを受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記センサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、
    前記受信部が受信した前記解析結果と、前記集約解析結果とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、前記複数の装置の各々から前記サーバへ送信される前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を調整するコマンドを生成し前記複数の装置の各々に送信する調整部とを含む、センサ共有システム。
  2. 前記調整部は、
    前記比較部による比較の結果、前記受信部が受信した前記解析結果による情報量が前記集約解析結果による情報量と同等以上であるか否かにしたがって、前記複数の装置に対して、
    前記センサ情報の送信情報量の比率を前記解析結果の情報送信量の比率より小さくすることを指示するコマンドを送信する処理と、
    前記センサ情報の送信情報量の比率を前記解析結果の情報送信量の比率より大きくすることを指示するコマンドを送信する処理と、
    の何れか一方を選択的に実行するコマンド送信手段を含む、請求項1に記載のセンサ共有システム。
  3. 前記調整部はさらに、
    前記比較部による比較の結果、前記受信部が受信した前記解析結果が前記集約解析結果と同等以上であるか否かにしたがって、前記複数の装置の各々に対して、
    他の装置から前記受信部が受信した前記解析結果を送信する処理と、
    前記サーバによる前記集約解析結果を送信する処理と、
    のいずれかを選択的に実行する解析結果送信部を含む、請求項2に記載のセンサ共有システム。
  4. 前記サーバは、前記比較部による比較結果が変化してから、前記受信部による受信の周期より長い周期が過ぎるまで前記比較部による比較を抑制する比較抑制部をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセンサ共有システム。
  5. 前記サーバは、前記比較部による比較の結果が変化してから複数回同じ比較結果が得られるまで、前記調整部によるコマンドの生成を抑制するコマンド生成抑制部をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセンサ共有システム。
  6. 前記複数の装置のうち少なくとも1つは、さらに、前記送信部による前記センサ情報の解析結果が前記装置による緊急の対応を指示するものであることに応答して、前記解析結果をセンサ情報より優先して前記サーバに送信する緊急情報送信部を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のセンサ共有システム。
  7. 前記緊急情報送信部は、前記送信部による前記センサ情報の解析結果が前記装置による緊急の対応を指示するものであることに応答して、前記解析結果をセンサ情報より優先して前記サーバ及び当該装置の周辺に存在する他の前記装置に配信する緊急情報配信部を含む、請求項6に記載のセンサ共有システム。
  8. 前記複数の装置は、路側に設けられた装置と、車両に搭載された車載装置との少なくとも一方を含む、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のセンサ共有システム。
  9. 各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバであって、
    前記複数の装置の各々は、
    当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と前記解析による解析結果とを前記センサ共有サーバに送信する送信部と、
    前記センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、前記送信部による前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含み、
    前記センサ共有サーバは、
    前記複数の装置から、前記センサ情報と前記解析結果とを受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記センサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力する集約解析部と、
    前記受信部が受信した前記解析結果と、前記集約解析の結果とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に基づいて、所定時間における、前記複数の装置の各々から前記センサ共有サーバへ送信される前記センサ情報及び前記解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し前記複数の装置の各々に送信する調整部とを含む、センサ共有サーバ。
  10. 各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバの動作方法であって、
    前記複数の装置の各々は、
    当該装置が接続されたセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と前記解析による解析結果とを前記センサ共有サーバに送信する送信部と、
    前記センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、前記送信部による前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含み、
    前記動作方法は、
    前記センサ共有サーバが、前記複数の装置から、前記センサ情報と前記解析結果とを受信するステップと、
    前記センサ共有サーバが、前記受信するステップにおいて受信した前記センサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、
    前記センサ共有サーバが、前記受信するステップで受信した前記解析結果と、前記集約解析の結果とを比較するステップと、
    前記センサ共有サーバが、前記比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、前記複数の装置の各々から前記サーバへ送信される前記センサ情報及び前記解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し前記複数の装置の各々に送信するステップとを含む、センサ共有サーバの動作方法。
  11. 各々が1又は複数のセンサに接続される複数の装置と通信が可能なセンサ共有サーバとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記複数の装置の各々は、
    当該装置が接続された前記1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とを前記センサ共有サーバに送信する送信部と、
    前記センサ共有サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記センサ共有サーバから受けたコマンドに応じて、前記送信部による前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含み、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、
    前記複数の装置から、前記センサ情報と前記解析結果とを受信するステップと、
    前記受信するステップにおいて受信した前記センサ情報を集約解析し、集約解析結果を出力するステップと、
    前記受信するステップで受信した前記解析結果と、前記集約解析の結果とを比較するステップと、
    前記比較するステップによる比較結果に基づいて、所定時間における、前記複数の装置の各々から前記センサ共有サーバへ送信される前記センサ情報及び前記解析結果の送信情報量の比率を調整するコマンドを生成し前記複数の装置の各々に送信するステップとを実行するよう機能させる、コンピュータプログラム。
  12. 1又は複数のセンサを装備し、複数の装置との間で通信が可能なサーバを含むセンサ共有システムに前記1又は複数のセンサから得たセンサ情報を送信するセンサ装備装置であって、
    前記センサ装備装置は、
    当該1又は複数のセンサからセンサ情報を収集し解析して、当該センサ情報と解析結果とを前記サーバに送信する送信部と、
    前記サーバからコマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記サーバから受けたコマンドに応じて、前記送信部による前記センサ情報の送信情報量と前記解析結果の送信情報量との比率を制御する送信制御部とを含む、センサ装備装置。
  13. さらに、前記送信部による解析結果が緊急事態の発生を示すことに応答して、当該緊急事態の発生を示す情報を前記サーバに他の情報より優先して送信する優先送信部を含む、請求項12に記載のセンサ装備装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022091167A1 (ja) * 2020-10-26 2022-05-05 日本電気株式会社 情報提供サーバ、情報提供方法及びプログラム記録媒体
CN115100852A (zh) * 2022-06-09 2022-09-23 智能汽车创新发展平台(上海)有限公司 服务于智能网联汽车的高可用路侧融合感知系统和方法

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