JP2019174197A - 加熱器におけるシース熱電対使用方法及び離脱用冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】シース熱電対を伝熱管の内部に挿入した状態に装着すること及び装着したシース熱電対を取り外すことを良好に行うことができるLNG気化器のシース熱電対使用方法を提供する。【解決手段】シース熱電対Nを、伝熱管の内部に挿入する形態に設置し、その後、保持枠33に連結された筒状本体部36に、シール作用部37及び袋状ナット38を装着し、シース熱電対Nを取り外す際には、袋状ナット38を外した状態で、且つ、ロッド支持体Rにおける押しロッド42をシール作用部37に接当させた状態で、先端部を取外し用枠体Qに螺合させた取外し用ボルト40を回転操作して、保持枠側フランジ部33Fに接近する側に移動させる取外し用枠体Qにてロッド支持体Rを押し移動させて、シール作用部37を筒状本体部36から離脱させる。【選択図】図12

Description

本発明は、入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室が、伝熱管にて接続され、前記伝熱管が、加熱用流体が流動する加熱室の内部に配置された加熱器におけるシース熱電対使用方法及び当該使用方法に用いる離脱用冶具に関する。
入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室に接続される伝熱管を備える加熱器として、例えば、LNG気化器がある。
LNG気化器は、温度が−160℃程度の液化天然ガス(LNG)を、伝熱管を流動する間に加熱して、目標温度(例えば、−40℃程度)の天然ガスに気化させるものである(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、出口側ヘッダ室から送り出される天然ガスの温度を計測することによって、液化天然ガスが天然ガスに適正通り気化されていることを確認することが行われている。
特開2016‐102554号公報
LNG気化器においては、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合を計測したい要望がある等、伝熱管を備える加熱器においては、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での温度を確認するために伝熱管の内部の温度を計測したい要望がある。
つまり、LNG気化器においては、伝熱管を流動する加熱対象流体としての液化天然ガスが伝熱管における出口側ヘッダ室の開口端部に流動する前に、天然ガスに気化されていることが分かれば、伝熱管の長さを短くして、LNG気化器の小型化を図るようにする等、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合が分かれば、LNG気化器の改善に有効になる。
かかる要望を満足させるために、例えば、LNG気化器において、1つの熱電対素線を保護管の内部に挿入したシース熱電対、又は、保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を保護管の内部に挿入したシース熱電対を、伝熱管の内部に挿入して、当該シース熱電対にて、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合に応じて変化する伝熱管内の温度を測定する等、シース熱電対を伝熱管の内部に挿入して、当該シース熱電対によって、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での温度を計測することが考えられるが、この場合には、シース熱電対を伝熱管の内部に挿入した状態に装着し、また、装着したシース熱電対を取り外す必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、シース熱電対を伝熱管の内部に挿入した状態に装着すること及び装着したシース熱電対を取り外すことを良好に行うことができる加熱器におけるシース熱電対使用方法を提供する点にある。
また、本発明の別の目的は、伝熱管の内部に挿入した状態に装着したシース熱電対を取り外すことを良好に行うことができる加熱器におけるシース熱電対使用方法を提供する点にある。
さらに、本発明の別の目的は、加熱器におけるシース熱電対使用方法において良好に用いることができる離脱用冶具を提供する点にある。
本発明は、入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室が、伝熱管にて接続され、
前記伝熱管が、加熱用流体が流動する加熱室の内部に配置された加熱器におけるシース熱電対使用方法であって、その特徴構成は、
前記入口側ヘッダ室に、1の熱電対素線又は保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を前記保護管の内部に挿入したシース熱電対を当該入口側ヘッダ室の内外に亘って挿通する挿通用筒部が設けられ、
前記シース熱電対における前記挿通用筒部の外方側に位置する部分が挿通する筒状の保持枠が、前記入口側ヘッダ室の存在側端部に設けた保持枠側フランジ部を前記挿通用筒部の先端の筒部側フランジ部に接続自在に設けられ、
前記保持枠に対して前記シース熱電対を密封状態に保持するシール部が装着自在に設けられ、
前記シール部が、前記保持枠の先端部に螺合連結される筒状本体部と、前記保持枠側への移動を受止規制される状態で前記筒状本体部のシール用装着筒部に内嵌されるシール作用部と、前記筒状本体部に対して前記保持枠側へ移動するように螺合されて前記シール作用部を前記保持枠側へ押し移動させる袋状ナットとから構成され、
前記保持枠側フランジ部における挿通孔を貫通する複数の取外し用ボルトの先端部が螺合する複数のボルト螺合孔を備えた取外し用枠体と、前記シール作用部を前記保持枠から離れる側に押し移動する複数の押しロッドを備えたロッド支持体とが設けられ、
前記シース熱電対を装着する際には、前記筒状本体部を連結した前記保持枠の前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部に接続した状態で、前記シース熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置し、その後、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットを装着し、
前記シース熱電対を取り外す際には、前記保持枠側フランジ部を前記挿通用筒部の前記筒部側フランジ部から分離し、かつ、前記シール部の前記袋状ナットを外した状態で、且つ、前記ロッド支持体における前記押しロッドを前記シール部における前記シール作用部に接当させた状態で、先端部を前記取外し用枠体の前記ボルト螺合孔に螺合させた前記取外し用ボルトを回転操作して、前記保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる前記取外し用枠体にて前記ロッド支持体を押し移動させて、前記シール作用部を前記筒状本体部から離脱させる点にある。
すなわち、シース熱電対を装着する際には、筒状本体部を連結した保持枠の保持枠側フランジ部を筒部側フランジ部に接続した状態で、シース熱電対を、保持枠、挿通用筒部及び入口側ヘッダ室を経由して、伝熱管の内部に挿入する形態に設置し、その後、保持枠に連結された筒状本体部に、シール作用部及び袋状ナットを装着して、シール部をシール作用状態にすることになる。
シース熱電対を装着した状態においては、例えば、シース熱電対の基端側に設けた補償導線を保持枠から外方側に突出させて、入口側ヘッダ室の外部にて、計測器を用いてシース熱電対における複数の温度測定点の温度を計測する等、シース熱電対の1又は複数の温度測定点の温度の計測を入口側ヘッダ室の外部にて良好に行うことができる。
このように、入口側ヘッダ室の外部にて、シース熱電対の1又は複数の温度測定点の温度の計測を良好に行えるようにしながらも、保持枠側フランジ部と筒部側フランジ部との接続により、保持枠と挿通用筒部との間での加熱対象流体の漏れを抑制し、かつ、保持枠に対してシース熱電対を密封状態に保持するシール部をシール作用状態に装着して、保持枠とシース熱電対との間での加熱対象流体の漏れを抑制することによって、加熱対象流体の漏れを適切に抑制できる。
ちなみに、保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を保護管の内部に挿入したシース熱電対の装着状態においては、伝熱管の内部の長手方向における複数箇所の温度を、シース熱電対における保護管の長手方向に沿って位置を異ならせた複数の温度測定点にて計測できるから、例えば、LNG気化器において、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合に応じて変化する伝熱管内の温度を良好に測定する等、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での複数箇所の温度を良好に測定できる。
また、シース熱電対を取り外す際には、保持枠側フランジ部を挿通用筒部の筒部側フランジ部から分離し、かつ、シール部の袋状ナットを外した状態で、且つ、ロッド支持体における押しロッドをシール部におけるシール作用部に接当させた状態で、先端部を取外し用枠体のボルト螺合孔に螺合させた取外し用ボルトを回転操作して、保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる取外し用枠体にてロッド支持体を押し移動させて、シール作用部を筒状本体部のシール用装着筒部から離脱させることになる。
つまり、シース熱電対を取り外す際に、取外し用枠体及びロッド支持体等から構成される離脱用冶具を用いて、シール部におけるシール作用部を筒状本体部から離脱させることができるから、その後、シース熱電対とシール作用部とを分離することによって、シース熱電対を再使用することができる。
ちなみに、シース熱電対を取り外す際には、シース熱電対を入口側ヘッダ室の外部に牽引移動させることになり、この牽引移動は、シール作用部を筒状本体部のシール用装着筒部から離脱させた後において行うことができるが、シール部にて保持枠に保持されているままのシース熱電対を入口側ヘッダ室の外部に牽引移動させることによっても行うことができる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の特徴構成によれば、シース熱電対を伝熱管の内部に挿入した状態に装着すること及び装着したシース熱電対を取り外すことを良好に行うことができる。
本発明は、入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室が、伝熱管にて接続され、
前記伝熱管が、加熱用流体が流動する加熱室の内部に配置された加熱器におけるシース熱電対使用方法であって、その別の特徴構成は、
前記入口側ヘッダ室に、1の熱電対素線又は保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を前記保護管の内部に挿入したシース熱電対を当該入口側ヘッダ室の内外に亘って挿通する挿通用筒部が設けられ、
前記シース熱電対における前記挿通用筒部の外方側に位置する部分が挿通する筒状の保持枠が、前記入口側ヘッダ室の存在側端部に設けた保持枠側フランジ部を前記挿通用筒部の先端の筒部側フランジ部に接続自在に設けられ、
前記保持枠に対して前記シース熱電対を密封状態に保持するシール部が装着自在に設けられ、
前記シール部が、前記保持枠の先端部に螺合連結される筒状本体部と、前記保持枠側への移動を受止規制される状態で前記筒状本体部のシール用装着筒部に内嵌されるシール作用部と、前記筒状本体部に対して前記保持枠側へ移動するように螺合されて前記シール作用部を前記保持枠側へ押し移動させる袋状ナットとから構成され、
前記保持枠側フランジ部における挿通孔を貫通する複数の取外し用ボルトの先端部が螺合する複数のボルト螺合孔を備えた取外し用枠体と、前記シール作用部を前記保持枠から離れる側に押し移動する複数の押しロッドを備えたロッド支持体とが設けられ、
前記筒状本体部を連結した前記保持枠の前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部に接続した状態で、前記シース熱電対が、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置され、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットが装着され、
前記シース熱電対を取り外す際には、前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部から分離し、かつ、前記シール部の前記袋状ナットを外した状態で、且つ、前記ロッド支持体における前記押しロッドを前記シール部における前記シール作用部に接当させた状態で、先端部を前記取外し用枠体の前記ボルト螺合孔に螺合させた前記取外し用ボルトを回転操作して、前記保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる前記取外し用枠体にて前記ロッド支持体を押し移動させて、前記シール作用部を前記筒状本体部から離脱させる点にある。
すなわち、筒状本体部を連結した保持枠の保持枠側フランジ部を筒部側フランジ部に接続した状態で、シース熱電対が、保持枠、挿通用筒部及び入口側ヘッダ室を経由して、伝熱管の内部に挿入する形態に設置され、保持枠に連結された筒状本体部に、シール作用部及び袋状ナットが装着されて、シール部がシール作用状態になる。
シース熱電対を装着した状態においては、例えば、シース熱電対の基端側に設けた補償導線を保持枠から外方側に突出させて、入口側ヘッダ室の外部にて、計測器を用いてシース熱電対における複数の温度測定点の温度を計測する等、シース熱電対の1又は複数の温度測定点の温度の計測を入口側ヘッダ室の外部にて良好に行うことができる。
このように、入口側ヘッダ室の外部にて、シース熱電対の複数の温度測定点の温度の計測を良好に行えるようにしながらも、保持枠側フランジ部と筒部側フランジ部との接続により、保持枠と挿通用筒部との間での加熱対象流体の漏れを抑制し、かつ、保持枠に対してシース熱電対を密封状態に保持するシール部をシール作用状態に装着して、保持枠とシース熱電対との間での加熱対象流体の漏れを抑制することによって、加熱対象流体の漏れを適切に抑制できる。
ちなみに、保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を保護管の内部に挿入したシース熱電対の装着状態においては、伝熱管の内部の長手方向における複数箇所の温度を、シース熱電対における保護管の長手方向に沿って位置を異ならせた複数の温度測定点にて計測できるから、例えば、LNG気化器において、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合に応じて変化する伝熱管内の温度を良好に測定する等、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での複数箇所の温度を良好に測定できる。
また、シース熱電対を取り外す際には、保持枠側フランジ部を挿通用筒部の筒部側フランジ部から分離し、かつ、シール部の袋状ナットを外した状態で、且つ、ロッド支持体における押しロッドをシール部におけるシール作用部に接当させた状態で、先端部を取外し用枠体のボルト螺合孔に螺合させた取外し用ボルトを回転操作して、保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる取外し用枠体にてロッド支持体を押し移動させて、シール作用部を筒状本体部のシール用装着筒部から離脱させることになる。
つまり、シース熱電対を取り外す際に、取外し用枠体及びロッド支持体等から構成される離脱用冶具を用いて、シール部におけるシール作用部を筒状本体部から離脱させることができるから、その後、シース熱電対とシール作用部とを分離することによって、シース熱電対を再使用することができる。
ちなみに、シース熱電対を取り外す際には、シース熱電対を入口側ヘッダ室の外部に牽引移動させることになり、この牽引移動は、シール作用部を筒状本体部のシール用装着筒部から離脱させた後において行うことができるが、シール部にて保持枠に保持されているままのシース熱電対を入口側ヘッダ室の外部に牽引移動させることによっても行うことができる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の別の特徴構成によれば、伝熱管の内部に挿入した状態に装着したシース熱電対を取り外すことを良好に行うことができる。
本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成は、前記シース熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置する際に、予め、牽引用索状体を、一端部が前記伝熱管における前記出口側ヘッダ室の開口端部から突出しかつ他端部が前記保持枠から突出する状態に、前記伝熱管、前記入口側ヘッダ室、前記挿通用筒部及び前記保持枠を挿通する形態に設置し、
次に、前記牽引用索状体の前記他端部と前記シース熱電対の先端部とを連結して、前記牽引用索状体における前記一端部を牽引することにより、前記シース熱電対を前記先端部が前記出口側ヘッダ室の開口端部から突出するまで移動させ、
次に、前記牽引用索状体の前記他端部と前記シース熱電対の前記先端部との連結を解除した後に、前記シース熱電対における前記保持枠の外部に位置する基端側部分を牽引することにより、前記シース熱電対の前記先端部を前記伝熱管の内部の所定位置に位置させる設置状態に調整する点にある。
すなわち、シース熱電対を、保持枠、挿通用筒部及び入口側ヘッダ室を経由して、伝熱管の内部に挿入する形態に設置する際には、予め、牽引用索状体を、一端部が伝熱管における出口側ヘッダ室の開口端部から突出しかつ他端部が保持枠から突出する状態に、伝熱管、入口側ヘッダ室、挿通用筒部及び保持枠を挿通する形態に設置することになる。
牽引用索状体としては、ワイヤ等を使用することができるものである。
ちなみに、牽引用索状体を、一端部が伝熱管における出口側ヘッダ室の開口端部から突出しかつ他端部が保持枠から突出する状態に、伝熱管、入口側ヘッダ室、挿通用筒部及び保持枠を挿通する形態に設置するには、例えば、牽引用索状体を、伝熱管における出口側ヘッダ室の開口端部から伝熱管における入口側ヘッダ室の開口端部に向けて押し移動させ、入口側ヘッダ室の開口端部から突出した部分を、挿通用筒部及び保持枠を挿通させるように押し移動させる等の手順にて、良好に行うことができる。
その後、牽引用索状体の他端部とシース熱電対の先端部とを連結して、牽引用索状体における一端部を牽引することにより、シース熱電対を先端部が出口側ヘッダ室の開口端部から突出するまで移動させるようにし、次に、牽引用索状体の他端部とシース熱電対の先端部との連結を解除した後に、シース熱電対における保持枠の外部に位置する基端側部分を牽引することにより、シース熱電対の先端部を伝熱管の内部の所定位置に位置させる設置状態に調整することになる。
このように、シース熱電対を伝熱管に挿入するにあたり、シース熱電対には引っ張り力が作用するものの、押し移動力が作用することがないから、シース熱電対の損傷を抑制することができる。
つまり、シース熱電対を伝熱管に挿入するにあたり、例えば、シース熱電対を、伝熱管における入口側ヘッダ室の開口端部から伝熱管における出口側ヘッダ室の開口端部に向けて押し移動させるようにすることが考えられるが、この場合、シース熱電対が折れ曲がる等の損傷を生じる虞があるが、このような損傷を生じることなく、シース熱電対を伝熱管に挿入することができる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成によれば、シース熱電対の損傷を抑制しながら、シース熱電対を伝熱管に挿入した状態に設置できる。
本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成は、前記シース熱電対を装着する際に、複数本の前記熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、互いに異なる前記伝熱管の内部に挿入する形態に、順次設置し、その後、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットを装着する点にある。
すなわち、複数本のシース熱電対を、異なる伝熱管に挿入する形態に設置して、例えば、LNG気化器において、液化天然ガスが伝熱管を流動する途中での気化の進み具合に応じて変化する伝熱管内の温度を、異なる伝熱管の夫々に対して測定する等、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での温度を、異なる伝熱管の夫々に対して測定できるのである。
例えば、伝熱管として、通常性能の伝熱管と、その伝熱管よりも伝熱性能を向上させた高性能の伝熱管とを設けて、加熱器の改良を進める場合において、複数本のシース熱電対を、通常性能の伝熱管と高性能の伝熱管とに対して設置することによって、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での温度を、通常性能の伝熱管と高性能の伝熱管とについて測定できる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成によれば、加熱対象流体が伝熱管を流動する途中での温度を、異なる伝熱管の夫々について測定することができる。
本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成は、前記シール作用部が、前記シース熱電対が貫通しかつ前記袋状ナットにて押圧されるフォロア部と、前記シース熱電対が貫通しかつ前記保持枠側への移動が受止規制されるシート部と、前記シース熱電対が貫通しかつ前記フォロア部と前記シート部との間で挟持されて弾性変形するシーラントとから構成され、
前記フォロア部、前記シート部、及び、前記シーラントの夫々が、前記シース熱電対の貫通部分を分離する形態で周方向に分割された状態に形成されている点にある。
すなわち、シール作用部のシーラントが、フォロア部とシート部との間で挟持されて弾性変形することにより、シーラントがシース熱電対の外面や筒状本体部におけるシール用装着筒部の内面に密着することにより、シース熱電対を保持枠に対して密封状態に適切に保持することができる。
そして、フォロア部、シート部、及び、シーラントの夫々が、シース熱電対の貫通部分を分離する形態で周方向に分割された状態に形成されているから、フォロア部、シート部、及び、シーラントを、シース熱電対に装着することを良好に行え、また、シース熱電対に装着されているフォロア部、シート部、及び、シーラントを、シース熱電対から外すことを良好に行うことができる。
つまり、シール作用部の装着及び取外しを良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成によれば、シース熱電対を保持枠に対して密封状態に適切に保持することができ、しかも、シール作用部の装着及び取外しを良好に行うことができる。
本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成は、前記取外し用枠体に、前記シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用融通部が前記シース熱電対の径方向に伸びる溝状に形成され、
前記ロッド支持体に、前記シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用溝部が前記シース熱電対の径方向に伸びる状態に形成されている点にある。
すなわち、取外し用枠体に、シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用融通部がシース熱電対の径方向に伸びる溝状に形成されているから、取外し用枠体をシース熱電対が貫通する状態に装着する際に、径方向に伸びる装着用融通部を通してシース熱電対を移動させることにより、取外し用枠体をシース熱電対が貫通箇所を貫通する状態に装着でき、また、取外し用枠体をシース熱電対から取り外す際に、径方向に伸びる装着用融通部を通してシース熱電対を移動させることにより、貫通箇所を貫通するシース熱電対を外部に移動させることができるため、取外し用枠体のシース熱電対に対する着脱を良好に行うことができる。
また、ロッド支持体に、シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用溝部がシース熱電対の径方向に伸びる状態に形成されているから、ロッド支持体をシース熱電対が貫通する状態に装着する際に、径方向に延びる装着用溝部を通してシース熱電対を移動させることにより、ロッド支持体をシース熱電対が貫通箇所を貫通する状態に装着でき、また、ロッド支持体をシース熱電対から取り外す際に、径方向に延びる装着用溝部を通してシース熱電対を移動させることにより、貫通箇所を貫通するシース熱電対を外部に移動させることができるため、ロッド支持体のシース熱電対に対する着脱を良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱器におけるシース熱電対使用方法の更なる特徴構成によれば、取外し用枠体及びロッド支持体のシース熱電対に対する着脱を良好に行うことができる。
本発明の離脱用冶具は、上記加熱器におけるシース熱電対使用方法に用いる離脱用冶具であって、その特徴構成は、前記取外し用ボルト、前記取外し用枠体、及び、前記ロッド支持体を備える点にある。
すなわち、取外し用ボルト、取外し用枠体、及び、ロッド支持体を備えるものであるから、上述の如く、伝熱管の内部に挿入する形態に設置されたシース熱電対を取外す際に、保持枠に連結された筒状本体部に装着されたシール作用部を離脱させながら、シース熱電対を良好に取り外すことができる。
要するに、本発明の離脱用冶具の特徴構成によれば、シース熱電対を取外す際に、保持枠に連結された筒状本体部に装着されたシール作用部を離脱させながら、シース熱電対を良好に取り外すことができる。
液化天然ガス気化装置の概略構成を示す縦断側面図 LNG気化器の概略構成を示す切欠側面図 挿通用筒部の形成箇所を示す縦断正面図 シール部を示す横断平面図 図4におけるV‐V線矢視図 シートの分解斜視図 シース熱電対の一部省略平面図 シース熱電対の設置手順を示す概略側面図 シース熱電対の設置手順を示す概略側面図 シース熱電対の設置手順を示す概略側面図 シース熱電対の設置手順を示す概略側面図 シール作用部の取外し状態を示す側面図 取外し用枠体及びロッド支持体を示す斜視図 取外し用枠体及びロッド支持体を示す斜視図
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(液化天然ガス気化装置の全体構成)
図1に示すように、液化天然ガス気化装置は、海水SW(熱源流体の一例)とその海水SWよりも沸点の低い中間熱媒体としての液化石油ガス(LPG:液体状の中間熱媒体)との熱交換により、液化石油ガス(LPG)を気化させる中間熱媒体気化器10と、中間熱媒体気化器10で気化されたプロパンガス(PG:気体状の中間熱媒体)が供給されて、プロパンガス(PG)と気化対象の液化天然ガス(LNG)との熱交換により、プロパンガス(PG)を凝縮させて液化石油ガス(LPG)にし且つ液化天然ガス(LNG)を気化させて天然ガス(NG)にするLNG気化器20を備える形態に構成されている。
ちなみに、LNG気化器20にて凝縮されて液化された液化石油ガスLPGは、中間熱媒体気化器10に戻されることになる。
(中間媒体気化器の詳細)
中間熱媒体気化器10は、シェルアンドチューブ式(多管式)の熱交換器として構成されるものであって、プロパンガス(PG)を充満させる気相部を形成する状態で液化石油ガス(LPG)を貯留可能なLPG気化用シェル11の内部に、海水SWを通流させる多数のLPG気化用伝熱管12を並設する形態に構成されている。
各LPG気化用伝熱管12は、直線状であり、管軸芯を水平方向に沿わせて、両端部夫々をLPG気化用シェル11の側部に支持した状態で、LPG気化用シェル11の内部に設けられている。
LPG気化用シェル11の一端側の側部には、各LPG気化用伝熱管12の一端が連通する海水流入室13が設けられ、LPG気化用シェル11の他端側の側部には、各LPG気化用伝熱管12の他端が連通する海水流出室14が設けられている。
海水流入室13には、海水SWを流入させる海水供給路2が接続され、海水流出室14には、海水SWを外部に排出する海水排出路3が接続されている。
海水供給路2には、海水SWを圧送する海水ポンプ4が設けられている。
(LNG気化器の詳細)
LNG気化器20は、中間熱媒体気化器10と同様に、シェルアンドチューブ式の熱交換器として構成されるものであって、プロパンガス(PG:加熱用流体の一例)を充満させる気相部を上方に形成する状態で液化石油ガス(LPG)を貯留可能なLNG気化用シェル21(加熱室の一例)の内部に、液化天然ガス(LNG)を通流させる多数(例えば、1300本程度)のLNG気化用伝熱管22(伝熱管の一例)を並設して構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、LNG気化用伝熱管22のうち、30本程度のものの伝熱性能が他のものの伝熱性能よりも優れた状態に構成されている。
図2に示すように、LNG気化用シェル21の横側部には、入口側ヘッダ室23と出口側ヘッダ室24とが、仕切板25にて互いに仕切られた状態で上下に隣接して並ぶ形態で設けられ、LNG気化用シェル21と入口側ヘッダ室23及び出口側ヘッダ室24との間には、両者を仕切る状態で、伝熱管支持板26が設けられている。
各LNG気化用伝熱管22はU字状であり、各LNG気化用伝熱管22が、一端を入口側ヘッダ室23に連通させかつ他端を出口側ヘッダ室24に連通させる形態で、両端部を伝熱管支持板26に支持された状態で設けられている。
ちなみに、仕切板25の中央部には、点検用開口Fが形成され、その点検用開口Fを開閉するマンウェイカバー体25Aが締付ボルトによって連結固定される状態で設けられている。
そして、点検調整時等においては、マンウェイカバー体25Aを外すことにより、入口側ヘッダ室23と出口側ヘッダ室24とを点検用開口Fを通して連通させる状態に切換えるように構成されている。
入口側ヘッダ室23には、液化天然ガス(LNG)を供給する液化天然ガス供給路5を接続するための筒状の入口連結部23A(図8参照)が、横側方に突出する姿勢で設けられ、出口側ヘッダ室24には、気化された天然ガス(NG)を排出するための天然ガス送出路6を接続するための筒状の出口連結部24Aが、上方に突出する姿勢で設けられている。
(中間熱媒体気化器10とLNG気化器20との接続構成)
図1に示すように、中間熱媒体気化器10とLNG気化器20との間で、プロパンガス(PG)及び液化石油ガス(LPG)を循環させて熱の授受を行わせるべく、中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11とLNG気化器20のLNG気化用シェル21とが、往路7fと復路7rとを備える熱媒体循環路7で接続されている。
具体的には、中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11の上方の気相部と、LNG気化器20のLNG気化用シェル21の上方の気相部とが、中間熱媒体気化器10からLNG気化器20に向けてプロパンガスPGを送る往路7fで接続され、LNG気化器20のLNG気化用シェル21の下方の液溜まり部と中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11の上方の気相部とが、LNG気化器20から中間熱媒体気化器10に向けて液化石油ガスLPGを戻す復路7rで接続されている。
(液化天然ガス気化装置の作動)
次に、上記構成の液化天然ガス気化装置の作動について説明する。
海水ポンプ4により、海水SWが海水供給路2を通して中間熱媒体気化器10に供給され、その海水SWが、海水流入室13を介して各LPG気化用伝熱管12に流入して各LPG気化用伝熱管12を通流し、海水流出室14を介して海水排出路3を通して外部に排出される。
そして、中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11の内部に溜まっている液化石油ガス(LPG)が、各LPG気化用伝熱管12を通流する海水SWにより加熱されて、液化石油ガス(LPG)の一部が気化され、プロパンガス(PG)がLPG気化用シェル11内に充満する。
中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11の内部のプロパンガス(PG)が、熱媒体循環路7の往路7fを通してLNG気化器20のLNG気化用シェル21内に流入する。
液化天然ガス(LNG)は、液化天然ガス供給路5を通してLNG気化器20に供給され、その液化天然ガス(LNG)が、入口側ヘッダ室23を介して各LNG気化用伝熱管22に流入して、各LNG気化用伝熱管22を通流する。
そして、LNG気化用伝熱管22を通流する液化天然ガス(LNG)とLNG気化用シェル21内のプロパンガス(PG)との間で熱交換が行われ、プロパンガス(PG)が凝縮し且つ液化天然ガス(LNG)がプロパンガスPGの顕熱及び凝縮潜熱により加熱されて気化され、気化された天然ガス(NG)が出口側ヘッダ室24を介して天然ガス送出路6に送出され、凝縮した液化石油ガス(LPG)が、LNG気化用シェル21の液溜まり部に溜まる。
LNG気化器20のLNG気化用シェル21の液溜まり部に溜まっている液化石油ガス(LPG)は、熱媒体循環路7の復路7rを通して中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11内に戻される。
(伝熱管内の温度測定方法)
次に、伝熱管内の温度測定方法について、LNG気化器20を計測対象にして、LNG気化用伝熱管22の内部温度を測定する方法(以下、温度測定方法と略称)を説明する。
この温度測定方法は、図7に示すように、保護管30の長手方向に沿って温度測定点Pを異ならせた複数(例えば、6本)の熱電対素線31を保護管30の内部に挿入したシース熱電対Nを用いて行うものであって、詳しくは、例えば、6本のシース熱電対Nを用いて、伝熱性能が優れたLNG気化用伝熱管22と通常の伝熱性能のLNG気化用伝熱管22との内部温度を測定するものであるが、以下の説明では、説明を分かり易くするために、1本のシース熱電対NにてひとつのLNG気化用伝熱管22の内部温度を測定するものであるとして説明する。
ちなみに、保護管30の内部に挿入される複数の熱電対素線31の夫々は、保護管30の長手方向に沿う長さが互いに異なることによって、保護管30の長手方向に沿う位置が異なる複数の温度測定点Pの温度を計測することになる。
また、複数の熱電対素線31の夫々は、周知の通り、2本の素線を組として構成されるものであり、また、複数の熱電対素線31の夫々には、図7に示すように、補償導線31Aが接続されている。
尚、LNG気化用伝熱管22の内径が13mm程度で、シース熱電対Nの外径が3.2mm程度である。
この温度測定方法は、図11に示すように、シース熱電対Nを、LNG気化用伝熱管22における入口側ヘッダ室23の開口端部から出口側ヘッダ室24の開口端部に向けて挿入した状態で、LNG気化用伝熱管22の内部の長手方向における複数箇所の温度をシース熱電対Nにて測定する方法である。
ちなみに、シース熱電対Nにて温度を測定する際には、計測器(例えば、データロガー)をシース熱電対Nに接続して行うことになる。
(シース熱電対の装着構成)
次に、シース熱電対Nの装着するための構成を説明する。
図3に示すように、入口側ヘッダ室23に、シース熱電対Nを当該入口側ヘッダ室23の内外に亘って挿通する挿通用筒部32が設けられている。
また、シース熱電対Nが挿通する筒状の保持枠33が、入口側ヘッダ室23の存在側端部に設けた保持枠側フランジ部33Fを挿通用筒部32の先端の筒部側フランジ部32Fに対して接続自在に設けられている。つまり、保持枠側フランジ部33Fと筒部側フランジ部32Fが、シール材を介在した状態で、固定ボルト34とナット35とを用いて締付固定されている。
シール部Mについて説明を加えると、図4に示すように、保持枠33の先端部に螺合される筒状本体部36と、筒状本体部36のシール用装着筒部36Aの内部に保持枠側(保持枠33に接近する側)への移動を受止規制される状態で内嵌されるシール作用部37と、筒状本体部36に対して保持枠側(保持枠33に接近する側)へ移動するように螺合されてシール作用部37を保持枠側(保持枠33に接近する側)へ押し移動させる袋状ナット38とからシール部Mが構成されている。
ちなみに、筒状本体部36は、全長が同径の円筒状であり、かつ、軸方向の両端側に雄ネジ部を備え、軸方向の中央部に、回転操作用の異形部(6角状部)を備える形態に構成されている。
そして、シール作用部37が、シース熱電対Nが貫通しかつ袋状ナット38にて押圧されるフォロア部37Aと、シース熱電対Nが貫通しかつ保持枠側への移動が受止規制されるシート部37Bと、シース熱電対Nが貫通しかつフォロア部37Aとシート部37Bとの間で挟持されて弾性変形するシーラント37Cとから構成されている。
また、図5及び図6に示すように、シート部37Bが、シース熱電対Nが貫通部分を分離する形態で周方向に分割された状態、詳しくは、周方向に4分割された状態に形成され、同様に、図示は省略するが、フォロア部37A及びシーラント37Cの夫々が、周方向に4分割された状態に形成されている。
つまり、シート部37Bを、シース熱電対Nが貫通部分を分離する形態で周方向に分割した状態に形成することによって、図5に示すように、筒状本体部36を挿通しているシース熱電対Nを、シート部37Bの隣接する分割部分Bにて挟み込む状態に設置できることになる。
尚、シート部37Bの分割部分Bの周方向に向かう面には、シース熱電対Nが嵌合する凹溝Uが形成されている。
図示は省略するが、フォロア部37A及びシーラント37Cも、シート部37Bと同様に、分割部分にてシース熱電対Nを挟み込む状態に設置できることになり、また、フォロア部37A及びシーラント37Cの分割部分の周方向に向かう面には、シート部37Bの分割部分Bと同様に、シース熱電対Nが嵌合する凹溝が形成されている。
(シース熱電対使用方法における装着について)
そして、シース熱電対Nを装着する際には、筒状本体部36を連結した保持枠33の保持枠側フランジ部33Fを筒部側フランジ部32Fに接続した状態で、シース熱電対Nを、筒状本体部36を連結した保持枠33、挿通用筒部32及び入口側ヘッダ室23を経由して、LNG気化用伝熱管22の内部に挿入する形態に設置し、その後、保持枠33に連結された筒状本体部36に、シール作用部37及び袋状ナット38を装着するように構成されている。
本実施形態では、牽引用索状体Jを用いてシース熱電対Nを設置するように構成されており、以下、シース熱電対Nを、牽引用索状体Jを用いて設置する手順を、図8〜図11に基づいて説明する。
尚、図8〜図11は、入口側ヘッダ室23の横側方に突出する姿勢の入口連結部23A及び挿通用筒部32を、入口側ヘッダ室23の下方に突出する姿勢で位置するものとして記載した図である。
また、シース熱電対Nを設置する際には、本実施形態においては、マンウェイカバー体25Aを外して、点検用開口Fを開放した状態に維持し、また、シール部Mの筒状本体部36を、保持枠33に予め装着する。
牽引用索状体Jは、ワイヤ等にて構成されるものであって、先ず、図8に示すように、牽引用索状体Jを、LNG気化用伝熱管22における出口側ヘッダ室24の開口端部から挿入する。そして、牽引用索状体Jを、一端部がLNG気化用伝熱管22における出口側ヘッダ室24の開口端部から突出しかつ他端部が保持枠33から突出する状態に、LNG気化用伝熱管22、入口側ヘッダ室23、挿通用筒部32及び保持枠33を挿通する形態に設置する。
ちなみに、本実施形態においては、牽引用索状体JにおけるLNG気化用伝熱管22の出口側ヘッダ室24の開口端部から突出する部分を、点検用開口F及び入口連結部23Aを通して、入口側ヘッダ室23の外方に突出させるようにする。
尚、牽引用索状体Jは、本実施形態においては、LNG気化用伝熱管22の出口側ヘッダ室24の開口端部から挿入するものとするが、LNG気化用伝熱管22の入口側ヘッダ室23の開口端部から挿入するようにしても良い。
次に、牽引用索状体Jにおける保持枠33から突出する他端部とシース熱電対Nの先端部とを連結する。尚、牽引用索状体Jとシース熱電対Nとの連結箇所に対して、ビニールテープやガムテープを巻き付けるようにして、両者の連結を確保する。
尚、シース熱電対Nの先端部を牽引用索状体Jにおける保持枠33から突出する他端部に連結する前に、シール部Mの袋状ナット38をシース熱電対Nに挿通させておくようにする。
その後、図9に示すように、牽引用索状体JにおけるLNG気化用伝熱管22の出口側ヘッダ室24の開口端部から突出する一端部を牽引することにより、シース熱電対NをLNG気化用伝熱管22の内部に引き込み移動させ、その引き込み移動を、図10に示すように、シース熱電対Nの先端部が出口側ヘッダ室24の開口端部から突出する状態となるまで行う。
ちなみに、シース熱電対NをLNG気化用伝熱管22の内部に引き込み移動させる際には、シース熱電対Nの折れ曲がりを回避するように、シース熱電対Nを保持するようにする。
続いて、牽引用索状体Jの他端部とシース熱電対Nの先端部との連結を解除した後に、図11に示すように、シース熱電対Nにおける保持枠33の外部に位置する基端側部分を牽引することにより、シース熱電対Nの先端部をLNG気化用伝熱管22の内部の所定位置に位置させる設置状態に調整する。
ちなみに、本実施形態においては、6本のシース熱電対Nを異なるLNG気化用伝熱管22に設置することになるため、上記した設置作業を、6本のシース熱電対Nに対して繰り返して行うことにより、6本のシース熱電対Nを異なるLNG気化用伝熱管22に設置することになる。
その後、保持枠33にシール部Mを装着することになる。つまり、保持枠33に装着した筒状本体部36に、シート部37B、シーラント37C及びフォロア部37Aを挿入することになり、その際、シート部37B、シーラント37C及びフォロア部37Aの夫々を、6本のシース熱電対Nを挟持する状態となるように挿入する。
続いて、袋状ナット38を筒状本体部36に締め付けて、フォロア部37Aとシート部37Bとの間でシーラント37Cを挟持して、シーラント37Cを弾性変形させて、シール部Mをシール作用状態にする。
ちなみに、上述の如く本実施形態においては、6本のシース熱電対Nを異なるLNG気化用伝熱管22に設置するものであるから、シース熱電対Nを装着する際に、6本のシース熱電対Nを、保持枠33、挿通用筒部32及び入口側ヘッダ室23を経由して、互いに異なるLNG気化用伝熱管22の内部に挿入する形態に、順次設置し、その後、保持枠33に連結された筒状本体部36に、シール作用部37及び袋状ナット38を装着することになる。
(シース熱電対使用方法における取外しについて)
次に、シース熱電対使用方法における取外しを説明するが、先ず、この取外しに使用する離脱用冶具を説明する。

図13及び図14に示すように、保持枠側フランジ部33Fにおける挿通孔39を貫通する複数の取外し用ボルト40と、当該取外し用ボルト40の先端部が螺合する複数のボルト螺合孔41を備えた円盤状の取外し用枠体Qと、シール作用部37を保持枠33から離れる側に押し移動する複数の押しロッド42を備えた円盤状のロッド支持体Rとが、取外しに使用する離脱用冶具として設けられている。
保持枠側フランジ部33Fにおける挿通孔39は、保持枠側フランジ部33Fを筒部側フランジ部32Fに接続するための固定ボルト34を挿通するボルト挿通孔と兼用されている。
つまり、本実施形態においては、保持枠側フランジ部33Fには、挿通孔39が周方向に並ぶ状態で8個形成され、また、取外し用ボルト40が、180度位相を異ならせた状態で2本設けられている。ちなみに、取外し用ボルト40が、本実施形態においては、蝶ボルトにて構成されている。
取外し用枠体Qは、円盤状板材として形成されて、中央部の貫通箇所にシース熱電対Nを貫通させる形態に構成されている。
取外し用枠体Qの外周部に、保持枠側フランジ部33Fの挿通孔39に嵌合させる2本のガイドロッド43が180度位相を異ならせた状態で設けられている。
また、取外し用枠体Qには、シース熱電対Nの貫通箇所と外部とを連通する幅広の装着用融通部Vがシース熱電対Nの径方向に伸びる溝状に形成されている。
ロッド支持体Rは、取外し用枠体Qよりも小径でかつ装着用融通部Vの幅よりも大径の円盤状板材として形成されて、中央側の貫通箇所にシース熱電対Nを径方向に並べた状態で貫通させる形態に構成されている。
また、ロッド支持体Rには、シース熱電対Nの貫通箇所と外部とを連通する装着用溝部Wがシース熱電対Nの径方向に伸びる状態に形成されている。ちなみに、本実施形態では、装着用溝部Wが小幅に形成されて、6本のシース熱電対Nが、装着用溝部Wに沿って並ぶ状態で貫通されるように構成されている。
ロッド支持体Rに装備される押しロッド42として、本実施形態においては、装着用溝部Wの両側に、2本ずつを位置させる状態で、4本設けられている。
また、押しロッド42が、ロッド支持体Rに固定された基端側ロッド部分42Aと、この基端側ロッド部分42Aの先端に螺合連結される先端側ロッド部分42Bとから構成されている。
そして、シース熱電対Nを取り外す際には、図12に示すように、保持枠側フランジ部33Fを挿通用筒部32の筒部側フランジ部32Fから分離する。
図示は省略するが、その分離状態において、シール部Mの袋状ナット38を外し、且つ、ロッド支持体Rにおける押しロッド42をシール部Mにおけるシール作用部37に接当させた状態で、先端部を取外し用枠体Qのボルト螺合孔41に螺合させた取外し用ボルト40を回転操作して、保持枠側フランジ部33Fに接近する側に移動させる取外し用枠体Qにてロッド支持体Rを押し移動させて、シール作用部37を筒状本体部36から離脱させるように構成されている。
ちなみに、シース熱電対Nを取り外す際においては、シース熱電対Nを入口側ヘッダ室23の外部に牽引移動させることになり、この牽引移動は、シール作用部37を筒状本体部36から離脱させた後において、シース熱電対Nを入口側ヘッダ室23の外部に牽引移動させることによって行うことができるが、シール部Mにて保持枠33に保持されているままのシース熱電対Nを入口側ヘッダ室23の外部に牽引移動させることによっても行うことができる。
尚、液化天然ガス気化装置を、シース熱電対Nを取り外した後において継続して使用する場合には、挿通用筒部32の筒部側フランジ部32Fに接続するフランジ部を備えた閉塞用体を用意して、この閉塞用体を筒部側フランジ部32Fに接続することになる。
つまり、シース熱電対Nを温度測定の際に装着し、温度測定が終了した段階で取外し、その後、液化天然ガス気化装置を、シース熱電対Nを取り外した後において継続して使用する場合には、挿通用筒部32の筒部側フランジ部32Fに接続するフランジ部を備えた閉塞用体を筒部側フランジ部32Fに接続する。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、LNG気化器20が、中間熱媒体気化器10とは別体として構成される液化天然ガス気化装置を例示したが、中間熱媒体気化器10のLPG気化用シェル11とLNG気化器20のLNG気化用シェル21とが、1つのシェルとして構成される形態の液化天然ガス気化装置についても、本発明のシース熱電対使用方法は適用できる。
(2)上記実施形態においては、LNG気化用伝熱管22として、伝熱性能が優れたLNG気化用伝熱管22と通常の伝熱性能のLNG気化用伝熱管22とが装備される場合について説明したが、本発明のシース熱電対使用方法は、伝熱性能が同じ性能のLNG気化用伝熱管22を備えるLNG気化器20に対しても適用できるものである。
(3)上記実施形態においては、シール部Mが、シート部37B、シーラント37C及びフォロア部37Aを備える形態のものを例示したが、シール部Mの具体構成は各種変更できる。
(4)上記実施形態においては、シース熱電対Nとして、保護管30の長手方向に温度測定点Pを異ならせた6本の熱電対素線31を保護管30の内部に挿入して6個の温度測定点Pを備える場合を例示したが、シース熱電対Nにて計測する温度測定点Pの数は、種々変更できる。また、1本の熱電対素線31を保護管30の内部に挿入して1箇所の温度を計測するようにしてもよい。
(5)上記実施形態においては、シース熱電対使用方法を、伝熱管としてのLNG気化用伝熱管22を備えるLNG気化器20を対象にして実施する場合を例示したが、本発明のシース熱電対使用方法は、入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室に接続される伝熱管を備える加熱器、つまり、シェルアンドチューブ式熱交換器を用いる加熱器に広く適用できるものである。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
21 加熱室
22 伝熱管
23 入口側ヘッダ室
24 出口側ヘッダ室
30 保護管
31 熱電対素線
32 挿通用筒部
32F 筒部側フランジ部
33 保持枠
33F 保持枠側フランジ部
36 筒状本体部
36A シール用装着筒部
37 シール作用部
37A フォロア部
37B シート部
37C シーラント
38 袋状ナット
39 挿通孔
40 取外し用ボルト
41 ボルト螺合孔
42 押しロッド
J 牽引用索状体
K 接触防止用環状部
M シール部
N シース熱電対
P 温度測定点
Q 取外し用枠体
R ロッド支持体
V 装着用融通部
W 装着用溝部

Claims (7)

  1. 入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室が、伝熱管にて接続され、
    前記伝熱管が、加熱用流体が流動する加熱室の内部に配置された加熱器におけるシース熱電対使用方法であって、
    前記入口側ヘッダ室に、1の熱電対素線又は保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を前記保護管の内部に挿入したシース熱電対を当該入口側ヘッダ室の内外に亘って挿通する挿通用筒部が設けられ、
    前記シース熱電対における前記挿通用筒部の外方側に位置する部分が挿通する筒状の保持枠が、前記入口側ヘッダ室の存在側端部に設けた保持枠側フランジ部を前記挿通用筒部の先端の筒部側フランジ部に接続自在に設けられ、
    前記保持枠に対して前記シース熱電対を密封状態に保持するシール部が装着自在に設けられ、
    前記シール部が、前記保持枠の先端部に螺合連結される筒状本体部と、前記保持枠側への移動を受止規制される状態で前記筒状本体部のシール用装着筒部に内嵌されるシール作用部と、前記筒状本体部に対して前記保持枠側へ移動するように螺合されて前記シール作用部を前記保持枠側へ押し移動させる袋状ナットとから構成され、
    前記保持枠側フランジ部における挿通孔を貫通する複数の取外し用ボルトの先端部が螺合する複数のボルト螺合孔を備えた取外し用枠体と、前記シール作用部を前記保持枠から離れる側に押し移動する複数の押しロッドを備えたロッド支持体とが設けられ、
    前記シース熱電対を装着する際には、前記筒状本体部を連結した前記保持枠の前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部に接続した状態で、前記シース熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置し、その後、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットを装着し、
    前記シース熱電対を取り外す際には、前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部から分離し、かつ、前記シール部の前記袋状ナットを外した状態で、且つ、前記ロッド支持体における前記押しロッドを前記シール部における前記シール作用部に接当させた状態で、先端部を前記取外し用枠体の前記ボルト螺合孔に螺合させた前記取外し用ボルトを回転操作して、前記保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる前記取外し用枠体にて前記ロッド支持体を押し移動させて、前記シール作用部を前記筒状本体部から離脱させる加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  2. 入口側ヘッダ室及び出口側ヘッダ室が、伝熱管にて接続され、
    前記伝熱管が、加熱用流体が流動する加熱室の内部に配置された加熱器におけるシース熱電対使用方法であって、
    前記入口側ヘッダ室に、1の熱電対素線又は保護管の長手方向に沿って温度測定点を異ならせた複数の熱電対素線を前記保護管の内部に挿入したシース熱電対を当該入口側ヘッダ室の内外に亘って挿通する挿通用筒部が設けられ、
    前記シース熱電対における前記挿通用筒部の外方側に位置する部分が挿通する筒状の保持枠が、前記入口側ヘッダ室の存在側端部に設けた保持枠側フランジ部を前記挿通用筒部の先端の筒部側フランジ部に接続自在に設けられ、
    前記保持枠に対して前記シース熱電対を密封状態に保持するシール部が装着自在に設けられ、
    前記シール部が、前記保持枠の先端部に螺合連結される筒状本体部と、前記保持枠側への移動を受止規制される状態で前記筒状本体部のシール用装着筒部に内嵌されるシール作用部と、前記筒状本体部に対して前記保持枠側へ移動するように螺合されて前記シール作用部を前記保持枠側へ押し移動させる袋状ナットとから構成され、
    前記保持枠側フランジ部における挿通孔を貫通する複数の取外し用ボルトの先端部が螺合する複数のボルト螺合孔を備えた取外し用枠体と、前記シール作用部を前記保持枠から離れる側に押し移動する複数の押しロッドを備えたロッド支持体とが設けられ、
    前記筒状本体部を連結した前記保持枠の前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部に接続した状態で、前記シース熱電対が、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置され、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットが装着され、
    前記シース熱電対を取り外す際には、前記保持枠側フランジ部を前記筒部側フランジ部から分離し、かつ、前記シール部の前記袋状ナットを外した状態で、且つ、前記ロッド支持体における前記押しロッドを前記シール部における前記シール作用部に接当させた状態で、先端部を前記取外し用枠体の前記ボルト螺合孔に螺合させた前記取外し用ボルトを回転操作して、前記保持枠側フランジ部に接近する側に移動させる前記取外し用枠体にて前記ロッド支持体を押し移動させて、前記シール作用部を前記筒状本体部から離脱させる加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  3. 前記シース熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、前記伝熱管の内部に挿入する形態に設置する際に、予め、牽引用索状体を、一端部が前記伝熱管における前記出口側ヘッダ室の開口端部から突出しかつ他端部が前記保持枠から突出する状態に、前記伝熱管、前記入口側ヘッダ室、前記挿通用筒部及び前記保持枠を挿通する形態に設置し、
    次に、前記牽引用索状体の前記他端部と前記シース熱電対の先端部とを連結して、前記牽引用索状体における前記一端部を牽引することにより、前記シース熱電対を前記先端部が前記出口側ヘッダ室の開口端部から突出するまで移動させ、
    次に、前記牽引用索状体の前記他端部と前記シース熱電対の先端部との連結を解除した後に、前記シース熱電対における前記保持枠の外部に位置する基端側部分を牽引することにより、前記シース熱電対の前記先端部を前記伝熱管の内部の所定位置に位置させる設置状態に調整する請求項1に記載の加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  4. 前記シース熱電対を装着する際に、複数本の前記シース熱電対を、前記保持枠、前記挿通用筒部及び前記入口側ヘッダ室を経由して、互いに異なる前記伝熱管の内部に挿入する形態に、順次設置し、その後、前記保持枠に連結された前記筒状本体部に、前記シール作用部及び袋状ナットを装着する請求項1又は3に記載の加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  5. 前記シール作用部が、前記シース熱電対が貫通しかつ前記袋状ナットにて押圧されるフォロア部と、前記シース熱電対が貫通しかつ前記保持枠側への移動が受止規制されるシート部と、前記シース熱電対が貫通しかつ前記フォロア部と前記シート部との間で挟持されて弾性変形するシーラントとから構成され、
    前記フォロア部、前記シート部、及び、前記シーラントの夫々が、前記シース熱電対の貫通部分を分離する形態で周方向に分割された状態に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  6. 前記取外し用枠体に、前記シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用融通部が前記シース熱電対の径方向に伸びる溝状に形成され、
    前記ロッド支持体に、前記シース熱電対の貫通箇所と外部とを連通する装着用溝部が前記シース熱電対の径方向に伸びる状態に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱器におけるシース熱電対使用方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱器におけるシース熱電対使用方法における離脱用冶具であって、前記取外し用ボルト、前記取外し用枠体、及び、前記ロッド支持体を備える離脱用冶具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115194412A (zh) * 2022-07-22 2022-10-18 马鞍山市安马电子设备实业有限公司 一种热电偶tc法兰压板的制作方法及组合法兰结构

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