JP2019173629A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
図2に示すように、燃料タンク10は、上壁部11及び底壁部12を有する中空容器状に形成されている。上壁部11には、円形孔状の開口部13が形成されている。燃料タンク10は、車両に対して上壁部11及び底壁部12を水平状態として搭載されている。燃料タンク10は、樹脂製であり、タンク内圧の変化によって変形(主に上下方向に膨張及び収縮)する。燃料タンク10内には、例えば、液体燃料としてのガソリンが貯留されている。
図1に示すように、燃料供給装置20は、フランジユニット22、ジョイント部材24及びポンプユニット26を備える。フランジユニット22にジョイント部材24が上下方向に移動可能に連結されており、ジョイント部材24にポンプユニット26が上下方向に回動可能に連結されている。
フランジユニット22は、フランジ本体28及び蒸発燃料用バルブ30を備える。
フランジ本体28は、円形板状の蓋板部32を主体として形成されている。フランジ本体28は樹脂製である。図2に示すように、蓋板部32の下面には、短円筒状の嵌合筒部33が同心状に形成されている。蓋板部32の外周部には、嵌合筒部33よりも径方向外方へ張り出す円環板状のフランジ部34が形成されている。蓋板部32には、有天円筒状のバルブ収容部35が同心状に形成されている。バルブ収容部35の上端部には、径方向外方へ突出するエバポポート36が形成されている。
図2に示すように、蒸発燃料用バルブ30は、フランジ本体28のバルブ収容部35内に上部を収容した状態で取り付けられている。蒸発燃料用バルブ30としては、例えば、蒸発燃料制御バルブと満タン規制バルブとを備える統合バルブが用いられている。蒸発燃料制御バルブは、燃料タンク10の内圧が所定値よりも小さいと閉弁し、その内圧が所定値よりも大きくなると開弁する。また、満タン規制バルブは、燃料タンク10内の燃料が満タンでないときに開弁し、満タンに達すると閉弁する。
図3に示すように、ジョイント部材24は、ジョイント本体46、スプリングガイド47及び左右の両側柱部48を有する。ジョイント本体46は、樹脂製であり、前後方向に扁平なブロック状に形成されている。ジョイント部材24は、水平状の上端面46aを有する。ジョイント本体46の下部には、前後方向に貫通する係合軸孔50が形成されている。スプリングガイド47は、ジョイント本体46の上端面46aの中央部上に支柱状に形成されている。両側柱部48は、ジョイント本体46の上端面46aの左右両端部上に角柱状にかつ左右対称状に形成されている。
ジョイント部材24のスプリングガイド47には、金属製のコイルスプリングからなるスプリング52が嵌合される。この状態で、ジョイント部材24のスプリングガイド47がスプリング52と共にフランジ本体28の中央筒部42に挿入される。また、ジョイント部材24の両側柱部48がフランジ本体28の両側筒部43に挿入される。また、両側筒部43と両側柱部48とは、スナップフィットにより相互に所定の範囲内で軸方向に移動可能に連結される。また、フランジ本体28とジョイント本体46とは、スプリング52の弾性によって離間方向へ付勢される。
図2に示すように、ポンプユニット26は、サブタンク54、センダゲージ56、燃料ポンプ58、ポンプケース60、プレッシャレギュレータ62及びレギュレータケース64を有する。図4はポンプユニットを示す平面図、図5は同じく一部破断して示す正面図、図6はレギュレータケースの周辺部を示す斜視図である。なお、図4及び図5においてセンダゲージ56は省略されている。
図5に示すように、サブタンク54は、サブタンク本体66と燃料フィルタ67とカバー部材68とを備える。
サブタンク本体66は、樹脂製であり、下面を開口する逆浅箱状に形成されている。サブタンク本体66は、平面視で左右方向を長くする長四角形状に形成されている(図4参照)。サブタンク本体66の上面部の右寄りの位置には、四角形状の開口孔70が形成されている。サブタンク本体66の上面部の左後部には、上方へ延在する角筒状の燃料受け入れ筒部71が形成されている(図6参照)。燃料受け入れ筒部71の上面は開口されている。
図5に示すように、燃料フィルタ67は、フィルタ部材75と内骨部材76と接続管77とを備える。フィルタ部材75は、樹脂製の不織布からなる濾材により中空袋状に形成されてなる。フィルタ部材75の外形は、上下方向に扁平でかつ左右方向を長手方向とする長四角形状に形成されている。
図3に示すように、センダゲージ56は、ゲージ本体84、アーム85及びフロート86を備える。ゲージ本体84は、サブタンク本体66の立壁部73の後側面に取り付けられている。ゲージ本体84に水平軸回りに回動可能に設けられた回動部88には、アーム85の基端部が取り付けられている。アーム85の自由端部には、フロート86が取り付けられている。センダゲージ56は、燃料タンク10内の燃料の残量すなわち液面の位置を検出する液面計である。
図5に示すように、燃料ポンプ58は、略円柱形状の電動式燃料ポンプである。燃料ポンプ58は、モータ部とポンプ部とを備えており、燃料を吸入しかつ加圧して吐出する。燃料ポンプ58は、ポンプ部側の端部(右端部)に燃料吸入口90を有し、モータ部側の端部(左端部)に燃料吐出口91を有する。なお、燃料ポンプ58のモータ部側の端部に電気コネクタが設けられている。モータ部には、例えば、ブラシレス直流モータが用いられている。
図5に示すように、ポンプケース60は、左右方向に延在する中空円筒状に形成されたケース本体94を有する。ポンプケース60は樹脂製である。ケース本体94の一端側開口(左端側開口)には、その開口を閉鎖する端板部95が形成されている。端板部95の中央部には、端板部95を貫通する直管状の吐出管部96が形成されている。吐出管部96の先端部には、エルボ状の樹脂製の管継手98が溶着によって結合されている。また、吐出管部96の先端部寄りの位置には、上方へ突出する円筒状の接続筒部100が形成されている。接続筒部100内は、吐出管部96内と連通されている。ケース本体94内には、燃料ポンプ58が燃料吐出口91を左方に向けた状態で収容されている。燃料吐出口91は、吐出管部96の基端部(右端部)に接続されている。
図5に示すように、プレッシャレギュレータ62の外形は、略円柱形状に形成されている。プレッシャレギュレータ62は、燃料ポンプ58から吐出された加圧燃料すなわちエンジンに供給される燃料の圧力を所定の圧力に調整する。
レギュレータケース64は、樹脂製であり、中空円筒型の容器形状に形成されている。レギュレータケース64は、軸方向に分割された第1ケース半体112及び第2ケース半体113を有する。両ケース半体112,113は、スナップフィットにより一体的に連結されている。レギュレータケース64内には、プレッシャレギュレータ62が収容されている。レギュレータケース64は、軸方向を水平状態とする横置き状態で配置されている。
図3に示すように、ジョイント本体46の係合軸孔50にサブタンク本体66の係合軸72が回動可能に係合される。これにより、ジョイント部材24にポンプユニット26が上下方向(図3中、矢印Y1,Y2方向参照)に回動可能に連結される。フランジ本体28の燃料吐出ポート37とレギュレータケース64の燃料吐出部116とは、吐出燃料配管124を介して接続される(図2参照)。吐出燃料配管124は、可撓性を有する樹脂製のホース等からなる。また、吐出燃料配管124は、蛇腹状に形成されている。
燃料タンク10への組み付けに際して、燃料供給装置20が伸長状態とされる。この状態では、フランジユニット22にジョイント部材24が懸吊され、ジョイント部材24にポンプユニット26が懸吊される。すなわち、ジョイント部材24がフランジユニット22に対する最下位置(最離間位置)に下降される。また、ポンプユニット26がジョイント部材24に対する右下がりの傾斜状態に回動(図3中、矢印Y1参照)される(図3中、二点鎖線26参照)。
外部からの駆動電力により燃料ポンプ58が駆動される。すると、燃料タンク10内からカバー部材68を経由した燃料、及び/又は、ポンプユニット26の燃料貯留空間79内の燃料が、燃料フィルタ67を介して燃料ポンプ58に吸入されて加圧される。燃料ポンプ58から吐出された加圧燃料は、ポンプケース60の吐出管部96を介してレギュレータケース64内へ流れ、プレッシャレギュレータ62により調圧される。調圧された加圧燃料は、吐出燃料配管124を介してフランジユニット22の燃料吐出ポート37からエンジンへ供給される。また、プレッシャレギュレータ62の調圧により余剰となった燃料は、レギュレータケース64の排出管部118からサブタンク本体66の燃料受け入れ筒部71内に排出される。また、燃料ポンプ58からポンプケース60の吐出管部96に吐出された加圧燃料の一部は、燃料排出チューブ107を介して、サブタンク本体66の燃料受け入れ筒部71内に排出される。また、蒸発燃料用バルブ30の蒸発燃料制御バルブの開弁により、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料がキャニスタに排出される。
図7はポンプケースに連結されたレギュレータケースを示す斜視図、図8はポンプケースとレギュレータケースとの連結部分を示す平断面図、図9はポンプケースとレギュレータケースとを分解して示す斜視図である。図7に示すように、ポンプケース60の吐出管部96とレギュレータケース64の第1ケース半体112との間には、接続筒部100を被接続筒部115内に挿入した状態で相互に連結する連結手段132が設けられている。連結手段132は、被接続筒部115の外周面に設けられた3個の係合突起133と、吐出管部96に設けられた3個の係合片134と、からなる(図8参照)。
ポンプケース60の接続筒部100にレギュレータケース64の被接続筒部115が嵌合される。これにともない、各係合片134の弾性変形(撓み変形)を利用して各係合溝135が各係合突起133に係合される(図7及び図8参照)。すなわち、ポンプケース60とレギュレータケース64とがスナップフィットにより一体的に連結される。また、ガイド片137は、規制部140の規制孔141にほとんど隙間無く挿入される。
前記した燃料供給装置20によると、ポンプケース60の吐出管部96に設けたガイド片137の径方向外方(右方)への弾性変形を、レギュレータケース64の被接続筒部115に設けられた規制部140によって規制することができる。これにより、吐出燃料配管の反力や燃圧の変動等の外力によるレギュレータケース64の揺動を抑制することができる。ひいては、接続筒部100と被接続筒部115との間のシール部のロバスト性を向上することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、自動車等の車両の燃料供給装置20に限らず、その他の燃料供給装置に適用してもよい。また、接続筒部100をレギュレータケース64の第1ケース半体112に設け、被接続筒部115をポンプケース60の吐出管部96に設けてもよい。また、規制部140の規制孔141は、一部を開口するC字溝状でもよい。
58 燃料ポンプ
60 ポンプケース
62 プレッシャレギュレータ
64 レギュレータケース
100 接続筒部(内筒部)
115 被接続筒部(外筒部)
116 燃料吐出部
124 吐出燃料配管
137 ガイド片(ガイド部)
140 規制部
Claims (3)
- 燃料ポンプと、
前記燃料ポンプを収容するポンプケースと、
前記燃料ポンプから吐出された燃料を調圧するプレッシャレギュレータと、
前記プレッシャレギュレータを収容しかつ前記プレッシャレギュレータにより調圧された燃料を吐出する燃料吐出部を有するレギュレータケースと、
前記燃料吐出部に接続される吐出燃料配管と、
を備えており、
前記ポンプケース及び前記レギュレータケースのうちの一方のケースに設けられた内筒部と、他方のケースに設けられた外筒部と、が嵌合接続される、燃料供給装置であって、
前記一方のケースにおいて前記内筒部と前記外筒部との嵌合方向から見て前記燃料吐出部側とは反対側には、前記外筒部の外側面に沿って軸方向に延在するガイド部が設けられており、
前記外筒部には、前記ガイド部の外方への弾性変形を規制する規制部が設けられている、燃料供給装置。 - 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
前記ガイド部は、前記外筒部と前記規制部とにより全周を囲まれている、燃料供給装置。 - 請求項1又は2に記載の燃料供給装置であって、
前記吐出燃料配管は、蛇腹状に形成されている、燃料供給装置。
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