JP2019173246A - 衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好なシルエットを形成することができ、かつ、既存の補整衣類等に比べて窮屈感を軽減することができる衣類を提供する。【解決手段】 伸縮性の本体部101と、本体部101よりも緊締力が強く本体部101よりも伸縮が抑制されたサポートライン部102とを備え、サポートライン部102は、少なくとも3個の伸縮抑制部Sが間隔をあけて非連続に配置されて構成されており、伸縮抑制部Sは、少なくとも脂肪沈着部位に対応する位置に設けられており、伸縮抑制部Sは、1個あたりの面積が100cm2以上300cm2以下であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、衣類に関する。
身に着けた状態で着用部位の形状(弛み)や体型を補整する衣類においては、特定の箇所に他の部分と異なる締め付け力(着圧)を発生させて体型補整機能を与えるために、例えば、衣類本体と伸縮性の異なる部位(サポート部)を設ける構成が提案されている。例えば、特許文献1では、シェイプアップ対象部位に、衣服本体とは異なる伸縮性能を有する帯状体を設け、着用による帯状体部分の伸長が他の部分より抑制されるようにしたものが提案されている。
特開平7−3505号公報
しかしながら、帯状に形成されたサポート部を有する場合、着用上の不具合が生じる場合がある。すなわち、帯状体の縁部で身体に食い込んだり、帯状にパワーがかかることにより、その部分の肉が押し出されて帯状体の両縁にはみ出して段状となる、いわゆる「肉段」が発生しやすかった。また、帯状にパワーがかかることによる窮屈さを感じやすく、日常での着用頻度が低くなりがちであった。
そこで、本発明は、良好なシルエットを形成することができ、かつ、既存の補整衣類等に比べて窮屈感を軽減することができる衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の衣類は、伸縮性の本体部と、前記本体部よりも緊締力が強く前記本体部よりも伸縮が抑制されたサポートライン部とを備え、
前記サポートライン部は、少なくとも3個の伸縮抑制部が間隔をあけて非連続に配置されて構成されており、
前記伸縮抑制部は、少なくとも脂肪沈着部位に対応する位置に設けられており、
前記略円形の伸縮抑制部は、1個あたりの面積が100cm以上300cm以下であることを特徴とする。
本発明の衣類は、前記のような構成であり、良好なシルエットを形成することができ、かつ、既存の補整衣類等に比べて窮屈感を軽減することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るボトム衣類であるロングタイプのガードル100を示す図である。図1(a)は、ロングタイプのガードル100の正面斜視図、図1(b)は、ロングタイプのガードル100の背面斜視図である。 図2は、本発明におけるサポートライン部の効果を説明する図である。図2(a)は、本発明におけるサポートライン部を模式的に示す図である。図2(b)は、従来の帯状の伸縮抑制部からなるサポートライン部を模式的に示す図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る上半身用衣類であるトップス(タンクトップ)300を示す図である。図3(a)は、タンクトップ300の正面斜視図、図3(b)は、タンクトップ300の背面斜視図である。
本発明の衣類において、前記伸縮抑制部同士の間隙に、さらに補助サポート部が設けられていることが好ましい。
本発明の衣類において、前記伸縮抑制部の面積は、前記補助サポート部の面積の2.5倍以上30倍以下であることが好ましい。
本発明の衣類において、前記補助サポート部は、前記伸縮抑制部と同じ素材からなるものであることが好ましい。
本発明の衣類において、前記衣類がボトム衣類であって、前記本体部は、少なくとも着用者の腰部から大腿部の上部までを密着して被覆し、前記伸縮抑制部は、腹部、腰部およびヒップ部に対応する位置を覆っており、前記本体部の80%伸長回復力が100cN以上320cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の80%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上8.5倍以下であることが好ましい。
本発明の衣類において、前記衣類が上半身用衣類であって、前記本体部は、着用者の上半身に密着する本体身頃であり、前記伸縮抑制部は、腹部、バスト脇部、腰部および背部に対応する位置を覆っており、前記本体部の30%伸長回復力が30cN以上100cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の30%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上3.5倍以下であることが好ましい。
本発明の衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係るボトム衣類であるロングタイプのガードル100を示す。図1(a)は、ロングタイプのガードル100の正面斜視図、図1(b)は、ロングタイプのガードル100の背面斜視図である。
図示のように、ロングタイプのガードル100は、腰部から大腿部の上部までを被覆する本体部101および、本体部101の一部に配置されるサポートライン部102を備えている。本体部101は伸縮性であり、サポートライン部102は本体部101よりも緊締力が強く本体部101よりも伸縮が抑制されている。1本のサポートライン部102には、少なくとも3個の伸縮抑制部Sが、間隔をあけて非連続に配置されて構成されている。
サポートライン部102は、伸縮抑制部Sが仮想ラインを形成するように、少なくとも次に説明する脂肪沈着部位に対応する位置に設けられている。本実施形態においては、腰部上部を通るサポートライン部102Aおよびヒップ部を通るサポートライン部102Bの2本のサポートライン部が設けられている。伸縮抑制部Sは、1個あたりの面積が100cm以上300cm以下であり、大面積で前記脂肪沈着部位を覆うことができるように形成することで、面で脂肪沈着部位をしっかりと押さえる効果を発現させることができる。
前記脂肪沈着部位とは、身体において皮下脂肪が沈着しやすい部位を指す。身体には、皮下脂肪のつきやすい箇所とつきにくい箇所とが存在する。例えば、年齢が高くなるにつれて、ヒップや腹部の形が変わってくることがあるが、この現象は局部的に皮下脂肪が沈着することによって生じるものである。皮下脂肪の沈着には個人差があるが、一般には、臀部(ヒップ部)、腰部、腹部、乳房、大腿、肩甲骨および上腕部、下腿(特にふくらはぎからアキレス腱)の順に脂肪の沈着は進むとされている(篠崎彰大著,「女のからだシリーズ 自分でつくる ボディ」,株式会社マガジンハウス,1995年6月22日,p.62−63)。
本実施形態のロングタイプのガードル100のように、ボトム衣類において、伸縮抑制部Sとしては、前記脂肪沈着部位のうち、腹部、腰部およびヒップ部に対応する位置を覆うことが好ましい。腰部上部を通るサポートライン部102Aは、間隔をあけて非連続に配置された、腹部の伸縮抑制部S1および左右腰部の各伸縮抑制部S2の、3個の伸縮抑制部によって構成されている。そして、ヒップ部を通るサポートライン部102Bは、間隔をあけて非連続に配置された、腹部の伸縮抑制部S1、左右腰部の各伸縮抑制部S2およびヒップ部5か所に設けられた各伸縮抑制部S3およびS3´の、8個の伸縮抑制部によって構成されている。
図2は、本発明におけるサポートライン部の効果を説明する図である。図2(a)は、本発明におけるサポートライン部を模式的に示す図である。図2(b)は、従来の帯状の伸縮抑制部からなるサポートライン部を模式的に示す図である。従来の帯状の伸縮抑制部からなるサポートライン部202は、帯状部面内に付与されるサポート力は均一である。また、帯状部の形状は変形しにくい。そのため、身体の動作に追随しにくく、皮膚が伸びる部分では身体への食い込みが生じたり、衣類にしわやつっぱりが生じたりしやすい。さらに、着用時に曲率の高くなる部位において力が集中して、肉が押し出されて帯状の周辺にはみだす、いわゆる「肉段」が形成されてしまう。そして、帯状部全体が伸びにくいため、窮屈な着用感となりがちである。それに対して、本発明におけるサポートライン部102では、少なくとも3個の伸縮抑制部Sが間隔をあけて非連続に配置されて構成されているため、楽な着用感を得ることができる。伸縮抑制部が図示したような略円形状の場合、伸縮抑制部S間の三角形状の部分(図中の網掛け部)は伸縮性の衣類本体部であるので、各伸縮抑制部Sで押さえた力が夫々の端部で分散するため、肉段を作りにくくなる。また、サポートライン部102の面形状が変形しやすいため、身体の動作にも追随しやすい。
伸縮抑制部Sの面積は、各部位によって異なる大きさであることが好ましい。脂肪沈着部位の大きさは、部位によって異なるが、脂肪沈着部位の大きさに合わせて伸縮抑制部Sを設けることで、ボディラインで気になる部分をしっかり押さえて、より楽な着用感と効果的な補整効果を両立させることができる。腹部の伸縮抑制部S1の面積は、150cm以上200cm以下であることが好ましい。腰部の伸縮抑制部S2の面積は、250cm以上300cm以下であることが好ましい。ヒップ部の伸縮抑制部S3の面積は、100cm以上150cm以下であることが好ましい。なお、ヒップ部については、少なくとも脇側の伸縮抑制部S3があれば一定の効果が期待できるが、中央寄りの伸縮抑制部S3´をさらに有していてもよい。
本実施形態のロングタイプのガードル100では、伸縮抑制部S同士の間隙に、さらに補助サポート部Tが設けられている。脂肪沈着部位を伸縮抑制部Sでしっかりと押さえ、伸縮抑制部Sの間(脂肪沈着部位間)を結ぶように補助サポート部Tを設けることで、ボディラインをよりスムーズにして、より良好なシルエットを形成することができる。補助サポート部Tの面積は伸縮抑制部Sの面積よりも小さいことが好ましく、伸縮抑制部Sの面積は、補助サポート部Tの面積の2.5倍以上30倍以下であることが好ましい。
本体部101は、伸縮性を有する素材により構成されている。伸縮性を有する素材を用いることで、身体にフィットし、密着させることができる。伸縮性を有する素材としては、経編地または丸編地等が挙げられ、例えば、ツーウェイトリコット、ツーウェイラッセル、トリコネットあるいはベア天竺がある。サポートライン部102は、本体部101よりも緊締力が強く本体部101よりも伸縮が抑制されているが、伸縮抑制部Sを非伸縮性あるいは難伸縮性とすることが好ましい。このとき、伸縮抑制部S以外のサポートライン部102は、本体部と同一の素材を用いることができる。また、伸縮抑制部Sに、本体部101と同一の素材を用いて、前記素材を重ね合わせることで、本体部101よりも緊締力を強く、かつ、伸縮を抑制することも可能である。非伸縮性あるいは難伸縮性の素材としては、例えば、パワーネット、マーキゼットあるいはトリコットがある。
本実施形態において、サポートライン部102を構成する伸縮抑制部Sは、別部材を本体部101に縫着等の手段で取り付けて形成されている。伸縮抑制部Sと本体部101とは必ずしも縫着されている必要はなく、裏打ち、当て布、接ぎ等であってもよい。ただし、本発明はこれらに限られず、例えば樹脂を本体部101に塗布して伸縮性を下げることにより伸縮抑制部Sを形成してもよい。さらには、本体部101の組織を部分的に変更することによって伸縮性を下げることにより伸縮抑制部Sを形成してもよい。また、伸縮抑制部Sは、抜染または抜蝕加工を利用して形成してもよいし、編構造を部分的に変更するといった手法によって編地の伸縮性を変化させることによって形成してもよい。
本実施形態において伸縮抑制部S同士の間隙に設けられる補助サポート部Tは、上述の伸縮抑制部Sと同様に形成することが好ましく、伸縮抑制部Sと同じ素材を用いることができる。
本発明の衣類において、伸縮抑制部Sは、ボトム衣類の場合には、前記本体部の80%伸長回復力が100cN以上320cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の80%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上8.5倍以下であることが好ましい。。80%伸長時の値を基準とする理由は、ボトム衣類着用時の伸度を想定したことによるものである。80%伸長回復力は、次の試験方法によって得られる値である。
<伸長回復性試験方法>
試験片の形状は、長手方向の長さ160mmとし、幅方向の長さ25mmとなる長方形状とするものを用いて行う。なお、引張速度は300mm±20mm/min.とし、除荷速度は引張方向とは反対方向に引張速度と絶対値が同じ速度となるように設定する。
そして、試験片を自然長の80%に相当する長さまで3回繰り返し引っ張り、このうち1回目と3回目の80%伸長時の伸長力・回復力(緊迫力)を測定し、2回の平均値を伸長回復力とする。なお、試験片の上端部を25mm掴み代とし、試験片の下端部を35mm掴み代とする。すなわち、試験片の前記の自然長(掴み間隔)は100mmである。
本実施形態におけるロングタイプのガードルは、このようなサポートライン部102を備えることにより、以下に記載する効果を有する。ロングタイプのガードルを着用すると、サポートライン部102の伸縮抑制部Sが伸長し、強い緊締力が発生する。伸縮抑制部Sが覆っている脂肪沈着部位は、この緊締力によってしっかりと押さえられる。それと同時に、押し出された肉は、伸縮抑制部S間で分散されてスムーズに整えられる。したがって、肉段を作らずに、良好なシルエットが形成される。さらに、伸縮抑制部Sが間隔をあけて非連続に配置されているので、サポートライン部102は、動作に追随して変形しやすい。したがって、着用感が窮屈ではないので、一日中楽に着用することができる。例えば、締め付け感のある衣類を敬遠しがちな着用者も、本発明の衣類は抵抗感なく着用することができる。
図1におけるサポートライン部102に相当する領域に、連続した帯状のサポート部を有する従来のサポート機能を有する衣類では、サポート部が帯状に連続して形成されているため、動作による皮膚の伸び量が異なる部分間での衣類の追随が十分ではなく、しわやつっぱりが生じ、ひいては衣類が食い込んだりずり上がったりしやすかった。上述のように、伸縮抑制部を間隔をあけて非連続に配置することで、方向性を持ちながら力を分散させることができ、1個当たりの伸縮抑制部を大面積にしても窮屈感が強くなく、皮膚(身体)への追随を良好にすることができるとの知見が得られた。また、この知見によれば、従来の連続形成されたサポート部で生じやすかった、着用時の段差や食い込みが生じにくいという利点も見出すことができた。
(第2の実施形態)
図3に、本発明の第2の実施形態に係る上半身用衣類であるトップス(タンクトップ)300を示す。図3(a)は、タンクトップ300の正面斜視図、図3(b)は、タンクトップ300の背面斜視図である。本実施形態のタンクトップ300は、伸縮性の本体部301と本体部301の一部に配置されるサポートライン部302を備えている。本実施形態において、本体部301は、着用者の上半身に密着する本体身頃である。そして、サポートライン部302は、本体部301よりも緊締力が強く本体部301よりも伸縮が抑制されている。1本のサポートライン部302には、少なくとも3個の伸縮抑制部Sが、間隔をあけて非連続に配置されて構成されている。
本実施形態のタンクトップ300のように、上半身用衣類において、伸縮抑制部Sとしては、前記脂肪沈着部位のうち、腹部、腰部および背部(肩甲骨部)に対応する位置を覆うことが好ましい。腰部上部を通るサポートライン部302Aは、間隔をあけて非連続に配置された、腹部の伸縮抑制部S4および左右腰部の各伸縮抑制部S5の、3個の伸縮抑制部によって構成されている。そして、腹部からバスト脇部を経由し背中の上部を通るサポートライン部302Bは、間隔をあけて非連続に配置された、腹部の伸縮抑制部S4、左右背部の各伸縮抑制部S6の、3個の伸縮抑制部によって構成されている。
上半身用衣類においても、伸縮抑制部Sの面積は、各部位によって異なる大きさであることが好ましい。腹部の伸縮抑制部S4の面積は、80cm以上130cm以下であることが好ましい。腰部の伸縮抑制部S5の面積は、150cm以上200cm以下であることが好ましい。背部の伸縮抑制部S6の面積は、130cm以上180cm以下であることが好ましい。
本発明の衣類において、伸縮抑制部Sは、上半身用衣類の場合には、前記本体部の30%伸長回復力が30cN以上100cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の30%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上3.5倍以下であることが好ましい。30%伸長時の値を基準とする理由は、上半身用衣類着用時の伸度を想定したことによるものである。上半身用衣類の場合には、下半身用衣類と比べて、全体的に伸縮抑制部と本体部との伸長回復力の差が小さくても良好な結果が得られており、上半身衣類は、より楽な着用感で良好なシルエットが得られると言える。30%伸長回復力は、次の試験方法によって得られる値である。
<伸長回復性試験方法>
試験片の形状は、長手方向の長さ160mmとし、幅方向の長さ25mmとなる長方形状とするものを用いて行う。なお、引張速度は300mm±20mm/min.とし、除荷速度は引張方向とは反対方向に引張速度と絶対値が同じ速度となるように設定する。
そして、試験片を自然長の80%に相当する長さまで3回繰り返し引っ張り、このうち1回目と3回目の30%伸長時の伸長力・回復力(緊迫力)を測定し、2回の平均値を伸長回復力とする。なお、試験片の上端部を25mm掴み代とし、試験片の下端部を35mm掴み代とする。すなわち、試験片の前記の自然長(掴み間隔)は100mmである。
本実施形態のタンクトップ300では、伸縮抑制部S同士の間隙に、さらに補助サポート部Tが設けられている。脂肪沈着部位を伸縮抑制部Sでしっかりと押さえ、伸縮抑制部Sの間(脂肪沈着部位間)を結ぶように補助サポート部Tを設けることで、ボディラインをよりスムーズにして、より良好なシルエットを形成することができる。特に、上半身用衣類においては、背部の脂肪沈着部位を押さえる際に、横方向に一周するようにサポートライン部を設けると、バストを押さえてしまうことになる。そこで、腹部からバスト脇部を経由して背中上部の背部の伸縮抑制部S6を通るようにサポートライン部302Bを形成することが好ましい。腹部の伸縮抑制部S4と背部の伸縮抑制部S6とは、離れているが、補助サポート部Tを複数設けて間のラインを結ぶことによって、サポートライン部302Bを構成する各伸縮抑制部S4、S6を連続的に押さえることができる。
本実施形態のタンクトップ300は、上記の構成を有することで、以下に記載する効果を有する。タンクトップ300を着用すると、サポートライン部302の伸縮抑制部Sが伸長し、強い緊締力が発生する。伸縮抑制部Sが覆っている脂肪沈着部位は、この緊締力によってしっかりと押さえられる。それと同時に、押し出された肉は、伸縮抑制部S間で分散されてスムーズに整えられる。したがって、肉段を作らずに、良好なシルエットが形成される。さらに、伸縮抑制部Sが間隔をあけて非連続に配置されているので、サポートライン部302は、動作に追随して変形しやすい。したがって、着用感が窮屈ではないので、一日中楽に着用することができる。例えば、締め付け感のある衣類を敬遠しがちな着用者も、本発明の衣類は抵抗感なく着用することができる。
本実施形態において、本体身頃301に使用できる素材は、伸縮性を有する素材であれば特に制限されず、第1の実施形態の本体部101と同様の素材を用いることができる。また、伸縮抑制部Sおよび補助サポート部Tは、第1の実施形態の伸縮抑制部Sおよび補助サポート部Tと同様に形成することができる。
なお、本実施形態では、上半身用衣類をタンクトップ300とした例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明において、前記衣類は、例えば、半袖シャツでもよいし、長袖シャツとしてもよい。これらの場合にも、本実施形態に係るタンクトップ300と同様の効果を得ることができる。
(着用評価)
ボトム衣類および上半身用衣類について、本体部および伸縮抑制部を次表の組み合わせとした試作品を作製し、着用評価試験を行った。ボトム衣類の本体部および伸縮抑制部の組み合わせを表1に、上半身用衣類の本体部および伸縮抑制部の組み合わせを表2に示す。
Figure 2019173246
Figure 2019173246
ボトム衣類の本体部および伸縮抑制部の80%伸長回復力を、それぞれ「たて」、「よこ」、「ななめ」の三方向について測定した結果を表3に示す。あわせて、本体部に対する伸縮抑制部の伸長回復力の倍率を示す。前記「たて」、「よこ」、「ななめ」は、生地の編方向を「たて」、編方向と直交する方向を「よこ」、編方向から45°傾けた方向を「ななめ」としている。なお、伸縮抑制部を当て布の形で設けた場合、本体部の方向と伸縮抑制部の方向を一致させている。
Figure 2019173246
上半身用衣類の本体部および伸縮抑制部の30%伸長回復力を、それぞれ「たて」、「よこ」、「ななめ」の三方向について測定した結果を表4に示す。あわせて、本体部に対する伸縮抑制部の伸長回復力の倍率を示す。前記「たて」、「よこ」、「ななめ」は、生地の編方向を「たて」、編方向と直交する方向を「よこ」、編方向から45°傾けた方向を「ななめ」としている。なお、伸縮抑制部を当て布の形で設けた場合、本体部の方向と伸縮抑制部の方向を一致させている。
Figure 2019173246
各試作品について、製品の引張特性が近い従来品(比較品)と比較し、「楽な着用感」と「補整感」の2つの観点において、一方の観点が優位であり、他方の観点が同等もしくは優位である場合を「G」とし、8割以上の着用者が「G」と判定した場合、従来品よりも優れていると評価した。着用評価は、ボトム衣類について10名、上半身用衣類について12名の着用者で行った。その結果、ボトム衣類については、No.B−1、No.B−2、No.B−3の3種について、従来品よりも優れているとの結果となった。また、上半身用衣類については、No.T−1、No.T−2、No.T−3、No.T−4、No.T−5の5種について、従来品よりも優れているとの結果となった。
また、伸縮抑制部が間隔をあけて非連続に配置した本発明品と、伸縮抑制部を連続に配置した比較品とを用いて着用試験を行った。その結果、着用者10名で、「楽な着用感」と「補整感」があると答えたのは、
本発明品 上半身用衣類: 9/10 下半身用衣類: 6/10
比較品 上半身用衣類: 0/10 下半身用衣類: 1/10
であった。以上の結果より、本発明の衣類のように伸縮抑制部が間隔をあけて非連続に配置されて構成されていれば、伸縮抑制部が連続に配置されて構成された比較品と比べて、「楽な着用感」と「補整感」が得られるという効果を有する。
以上、本発明の具体例として、ロングタイプのガードルおよびタンクトップを挙げて本発明を説明したが、本発明の衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のような衣類以外にも、タイツ、水着、半袖シャツ、長袖シャツ、ボタン等で着脱が可能な上着等の衣類、ボディスーツ、肌着、スポーツ衣類、医療用衣類(サポーター)、その他各種の衣類に適用できる。
100 ロングタイプのガードル
101 本体部
102、102A、102B サポートライン部
300 タンクトップ(トップス)
301 本体部(本体身頃)
302、302A、302B サポートライン部
S、S1、S2、S3、S3´、S4、S5、S6 伸縮抑制部
T 補助サポート部

Claims (6)

  1. 伸縮性の本体部と、前記本体部よりも緊締力が強く前記本体部よりも伸縮が抑制されたサポートライン部とを備え、
    前記サポートライン部は、少なくとも3個の伸縮抑制部が間隔をあけて非連続に配置されて構成されており、
    前記伸縮抑制部は、少なくとも脂肪沈着部位に対応する位置に設けられており、
    前記伸縮抑制部は、1個あたりの面積が100cm以上300cm以下であることを特徴とする衣類。
  2. 前記伸縮抑制部同士の間隙に、さらに補助サポート部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の衣類。
  3. 前記伸縮抑制部の面積は、前記補助サポート部の面積の2.5倍以上30倍以下であることを特徴とする、請求項2記載の衣類。
  4. 前記補助サポート部は、前記伸縮抑制部と同じ素材からなるものであることを特徴とする、請求項2または3記載の衣類。
  5. 前記衣類がボトム衣類であって、
    前記本体部は、少なくとも着用者の腰部から大腿部の上部までを密着して被覆し、
    前記伸縮抑制部は、腹部、腰部およびヒップ部に対応する位置を覆っており、
    前記本体部の80%伸長回復力が100cN以上320cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の80%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上8.5倍以下であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の衣類。
  6. 前記衣類が上半身用衣類であって、
    前記本体部は、着用者の上半身に密着する本体身頃であり、
    前記伸縮抑制部は、腹部、バスト脇部、腰部および背部に対応する位置を覆っており、
    前記本体部の30%伸長回復力が30cN以上100cN以下であり、かつ、前記伸縮抑制部の30%伸長回復力が前記本体部の伸縮回復力の1.1倍以上3.5倍以下であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の衣類。
JP2018066084A 2018-03-29 2018-03-29 衣類 Active JP7096486B2 (ja)

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