<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材などを四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31,可変入賞装置32,上作動口(第1始動入球部)33,下作動口(第2始動入球部)34,スルーゲート35、可変表示ユニット36、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが遊技盤24の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上作動口33への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口34への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行される。
なお、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、上作動口33に対する下作動口34の有利性を高める上では、上作動口33に係る払出個数よりも下作動口34に係る払出個数を多く設定することが好ましい。また、各作動口33,34に対する可変入賞装置32の有利性を高める上では、各作動口33,34に係る払出個数よりも可変入賞装置32に係る払出個数を多く設定することが好ましい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34又はスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての電動役物34aが設けられている。
電動役物34aについて説明する。電動役物34aは、下作動口34に遊技球が入賞しにくい閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)と、閉鎖状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態(サポート状態又はガイド状態)とに切り換えられる。
上作動口33を構成する作動口ケースは、手前側に張り出すとともに正面から見て略台形状をなしており、上辺長<下辺長となっている。このとき、作動口ケースの上辺長(すなわち上作動口33の左右幅)は、遊技球の直径よりも僅かに大きい長さとされ、下辺長は、電動役物34aが閉鎖状態にある場合において左右の電動役物34a間の距離よりも大きい長さとされている。また、電動役物34aが閉鎖状態にある場合には作動口ケースと電動役物34aの上端部との間隔が遊技球の直径よりも僅かに短くなるよう両作動口33,34の設置間隔が調整されている。
上記構成によれば、電動役物34aの閉鎖状態では遊技球が下作動口34に入賞できず、電動役物34aが開放されることで下作動口34への入賞が可能となる。特にこのとき、電動役物34aが閉鎖状態から開放状態に移行する動作途中では、上記のとおり上作動口33の作動口ケースが略台形状をなしておりそれが障害となることから、電動役物34aが十分に開放されるまでは下作動口34への遊技球の入賞が不可能となり、電動役物34aのほぼ全開状態でのみ入賞が可能となっている。つまり、上方から落下してきた遊技球は作動口ケースの側面に当たって外側に弾かれ、下作動口34に直接入賞することはない。これにより、電動役物34aが極短時間で開放される場合には下作動口34への入賞が極めて困難となり、電動役物34aの開放状態が継続される場合にのみ下作動口34への入賞が容易となる。
なお、上作動口33の作動口ケースを上記の如く略台形状とする構成以外にも、上作動口33の作動口ケースを上部幅狭、下部幅広の2段構成としたり、上作動口33の左右両側に略ハ字状のガイド片を設けたり、作動口ケースの斜め下方に障害釘を植設したりしても良い。
可変入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる大入賞口32aを備えているとともに、当該大入賞口32aを開閉する開閉扉32bを備えている。開閉扉32bは、通常は遊技球が入賞できない又は入賞しにくい閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される態様がある。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材39に設けられている。装飾部材39は、遊技盤24の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材39の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル62と対向しており、さらに窓パネル62との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材39の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材39の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル62を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。なお、装飾部材39の上面には、上述した複数の一般入賞口31の一部が上方に開放された状態で設置されている。
メイン表示部43には、大当たり当選となることで可変入賞装置32が開閉実行モードとなった場合(又は開閉実行モードとなる場合)において、その開閉実行モードにおける可変入賞装置32の大入賞口32aが開放される回数を明示するためのラウンド表示部RSと、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第1結果表示部ASと、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第2結果表示部BSとが設定されている。
ラウンド表示部RSでは、開閉実行モードの開始に際して開放回数の表示(大当たり遊技において実行される総ラウンド数の表示)が開始され、開閉実行モードの終了に際して当該表示が終了される。
第1結果表示部ASでは、上作動口33への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。上作動口33への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1結果表示部ASにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
ここで、第1結果表示部ASについて図5を参照しながら説明する。図5の(a)は第1結果表示部ASの正面図、(b)は第1結果表示部AS及びその前方側を含めた領域の縦断面図である。
図5(a)に示すように、第1結果表示部ASには、セグメント表示器101が設けられている。セグメント表示器101の表示面には表示領域105が形成されており、表示領域105には7個の表示用セグメントSG1〜SG7が設けられている。各表示用セグメントSG1〜SG7は、LEDからなる個別の光源を有しており、それら個別の光源がオンオフ制御されることで、任意の1個の表示用セグメントのみを点灯させたり、任意の組み合わせで複数個の表示用セグメントを点灯させたりすることができる。なお、上記個別の光源はいずれも同一色の光を照射するものであるため、表示用セグメントSG1〜SG7による表示は単一色でなされる。
各表示用セグメントSG1〜SG7は、パチンコ機10前方からの正面視において直線状をなしており、表示領域105では、これら各表示用セグメントSG1〜SG7が数字の「8」の字状に並ぶようにして配置されている。そして、それら各表示用セグメントSG1〜SG7のうちどれを点灯させるかを制御することで、見た目が互いに異なる複数種類の絵柄を表示することが可能となっている。
表示領域105では、上作動口33への入賞をトリガとして各表示用セグメントSG1〜SG7の点灯及び消灯が繰り返され、絵柄の変動表示(可変表示又は切換表示)が行われる。そして、変動表示が行われた後、点灯対象に設定された表示用セグメントSG1〜SG7が停止表示期間に亘って継続点灯され、停止結果としての絵柄が表示される。これにより、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。
図5(b)に示すように、セグメント表示器101は表示器用基板102上に搭載されている。表示器用基板102は後述する主制御装置81と電気配線を通じて電気的に接続されており、主制御装置81から表示器用基板102に駆動信号が出力されることで、各表示用セグメントSG1〜SG7が点灯される。表示器用基板102は、装飾部材39に設けられた開口部30からセグメント表示器101の表示領域105の全体が露出するように、装飾部材39に対して位置決めされ、装飾部材39の裏側から固定されている。
セグメント表示器101の前方には、表示領域105と対向するようにしてカバーパネル103が設けられている。カバーパネル103は、装飾部材39の開口部30を後方から塞ぐようにして配置され、パチンコ機10前方から窓パネル62及びカバーパネル103を通じて表示領域105の表示が視認可能となるように半透明に形成されている。具体的には、カバーパネル103は、黒色半透明の合成樹脂により形成されている。
このようにカバーパネル103を半透明とすることで、第1結果表示部ASにおける表示を視認可能としつつ、カバーパネル103を無色透明とする場合に比べて第1結果表示部ASにおける表示を目立ちにくくできる。これにより、第1結果表示部ASにおける表示よりも後述する図柄表示装置41の表示などに遊技者の注意を引き付けることが可能となる。但し、これに限定されることはなく、カバーパネル103を無色透明に形成したり、当該カバーパネル103を不具備としてもよい。
第2結果表示部BSでは、下作動口34への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。下作動口34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第2結果表示部BSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。図示による詳細な説明は省略するが、第2結果表示部BSにおいても、第1結果表示部ASと同様に、図5に示すセグメント表示器101、表示器用基板102及びカバーパネル103を備えて構成されている。
なお、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおいて、複数種類の絵柄をそれぞれ個別に表示することが可能であれば、各表示用セグメントSG1〜SG7の形状や配置態様は任意である。さらには、表示用セグメントの数についても7個に限定されるものではなく、6個以下のセグメント又は8個以上のセグメントを用いる構成としてもよい。
また、各表示用セグメントSG1〜SG7において表示される色が同一であることは必須ではなく、表示用セグメントSG1〜SG7毎に異なる色が表示される構成としてもよく、任意又は全ての表示用セグメントSG1〜SG7において表示される色が適宜変更可能となる構成としてもよい。また、光源をオンオフ制御することで、各表示用セグメントSG1〜SG7の点灯又は消灯を制御する構成は必須のものではなく、各表示用セグメントSG1〜SG7において個別に表示制御が行えるのであれば、単一のバックライトと液晶ディスプレイとによりセグメント表示器を構成してもよい。
さらには、各表示領域に対してセグメント表示を適用するのではなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって絵柄を表示する構成としてもよい。
ここで、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、対応する結果表示部AS,BSにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の結果表示部が設けられ、いずれの作動口33,34への入賞が発生したとしてもその単一の結果表示部にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の結果表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。
図4に示す役物用表示部44は、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための表示部である。この場合、役物用表示部44では、スルーゲート35への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。
なお、役物用表示部44は、上記各結果表示部AS,BSと同様に複数のセグメントを有するセグメント表示器を備えて構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置など他の表示装置により構成されてもよい。
可変表示ユニット36には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット36には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。このセンターフレーム42は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置41の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった他の表示装置であってもよい。
図柄表示装置41には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置41における変動表示は、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて開始される。すなわち、メイン表示部43において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置32の大入賞口32aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
図柄表示装置41の表示画面Gは、メイン表示部43における各結果表示部AS,BSよりも表示領域が大きくなっている。また、パチンコ機10前方からの正面視において、メイン表示部43が遊技盤24の端部(左右のいずれかの端部)寄りに配置されているのに対して、図柄表示装置41は遊技盤24の中央部寄りに配置されている。すなわち、図柄表示装置41は、メイン表示部43よりも遊技者の目に付きやすくなるようにして配置されている。なお、メイン表示部43の配置位置について詳しくは、内枠13に対して前扉枠14が閉じられた状態において、パチンコ機10前方(前扉枠14前方)からの正面視により窓部61(窓パネル62)を通じて視認可能な領域の端部又は端部寄りの位置となっている。つまり、メイン表示部43は、遊技者から視認可能であるものの、通常の遊技形態では遊技者の目に付きにくい箇所に設けられている。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、第1結果表示部AS及び図柄表示装置41に対応した第1保留発光部45が設けられている。遊技球が上作動口33に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留発光部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム42の前面側における右上部分には、第2結果表示部BS及び図柄表示装置41に対応した第2保留発光部46が設けられている。遊技球が下作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2保留発光部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム42の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留発光部45及び第2保留発光部46の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
センターフレーム42の下部には、役物用表示部44に対応した第3保留発光部47が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第3保留発光部47の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留発光部45〜47が図柄表示装置41の一部で表示される構成等であってもよい。
遊技盤24には、内レール部51と外レール部52とが取り付けられており、これら内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構53から発射された遊技球が遊技領域PEの上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構53は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、前扉枠14に設けられた発射ハンドル54が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
前扉枠14は内枠13の前面側全体を覆うようにして設けられており、当該前扉枠14には遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部61が形成されている(図1又は図2参照)。図1に示すように、窓部61は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル62が嵌め込まれている。窓パネル62は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部61の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示発光部63が窓部61の上方に設けられている。また、表示発光部63の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部64が設けられている。
前扉枠14における窓部61の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部65と下側膨出部66とが上下に並設されている。上側膨出部65には上方に開口した上皿71が設けられており、下側膨出部66には同じく上方に開口した下皿72が設けられている。上皿71は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構53側へ導くための機能を有する。また、下皿72は、上皿71内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿71及び下皿72には、裏パックユニット15の払出装置96から払い出された遊技球が前扉枠14の背面に設けられた通路形成ユニット73(図2参照)を通じて排出される。
また、上側膨出部65においてパチンコ機10前方を向く領域には、遊技者により手動操作される演出用操作部75(詳しくは操作ボタン)が設けられている。演出用操作部75には、当該操作部75が操作されたか否かを検知する操作部用検知センサ75a(図6参照)が設けられており、操作部用検知センサ75aは、後述する演出制御装置82に電気的に接続されている。例えば、図柄表示装置41の表示画面Gに表示された示唆等に従って演出用操作部75が手動操作された場合には、その旨の検知信号が操作部用検知センサ75aから出力され、図柄表示装置41の表示画面G等における演出内容が同操作に対応した所定の演出内容に切り替わったりする。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、主制御装置81及び演出制御装置82が搭載されている。
主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス83に収容されて構成されている。基板ボックス83は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは分離阻止手段(又は、結合手段)としてのボックス結合部85によって分離不能に連結され、これにより基板ボックス83が封印されている。そして、これらボックス結合部85によって分離不能に連結されていることで、基板ボックス83の内部空間の開放に際しては当該基板ボックス83の破壊又は一部の切除を要する構成となっている。ボックス結合部85は、基板ボックス83の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて結合処理が行われる。
ボックス結合部85はボックスベースとボックスカバーとを開放不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス結合部85を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開放不能に結合されるようになっている。ボックス結合部85による結合処理は、その結合後の不正な開放を防止し、また万一不正開放が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開放した後でも再度開放処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス結合部85のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより結合処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス83を開放する場合には、係止爪が挿入されたボックス結合部85と他のボックス結合部85との連結部分やボックス本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス83のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度結合処理する場合は他のボックス結合部85の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス83の開放を行った旨の履歴を当該基板ボックス83に残しておけば、基板ボックス83を見ることで不正な開放が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス83一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片86が設けられている。これら結合片86は、主制御装置81の取付台に形成された複数の被結合片87と1対1で対応しており、結合片86と被結合片87とにより基板ボックス83と取付台との間で結合処理が行われる。
なお、上記基板ボックス83の不正な開放を発見するための痕跡手段として、封印シールをボックスベースとボックスカバーとの境界を跨ぐようにして貼り付ける構成としてもよい。この場合、封印シールをその貼付箇所から剥がした場合には、当該封印シールの接着剤層が基板ボックス83側に残り、その痕跡が残ることとなる。さらには、当該封印シールに所定周波数の呼び出し波に対して識別情報を含む応答波を発信するICタグを設け、封印シールを剥がした場合には、当該ICタグのアンテナが切断されて、上記応答波の発信が不可となる構成としてもよい。
演出制御装置82は、主制御装置81からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る演出制御基板を具備しており、演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス84に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図3に示すように、裏パック91を備えており、当該裏パック91に対して、払出機構部92及び制御装置集合ユニット93が取り付けられている。なお、裏パック91は透明性を有する合成樹脂により形成されており、主制御装置81や演出制御装置82などを後方から覆うように、後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部94を有している。
払出機構部92は、保護カバー部94を迂回するようにして配設されており、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク95と、当該タンク95に貯留された遊技球を払い出すための払出装置96と、を備えている。払出装置96より払い出された遊技球は、当該払出装置96の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿71又は下皿72に排出される。また、払出機構部92には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチが設けられた裏パック基板が搭載されている。
また、裏パック91には、裏パックユニット15の回動軸側であって上縁側に外部出力端子99が設けられている。外部出力端子99には、タンク95などで遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、遊技機本体12の開放時に信号出力するための出力端子、前扉枠14の開放時に信号出力するための出力端子、及び開閉実行モードなどの状態移行に際して(又は、状態に移行している間)信号出力するための出力端子が設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して枠側の状態に関する信号が出力される。なお、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子はいわゆる現金機においては不要である。
制御装置集合ユニット93は、払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とを備えている。これら払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とは、払出制御装置97がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置97は、払出装置96を制御する払出制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されている。この場合、当該払出制御装置97の基板ボックスに対して、主制御装置81の基板ボックス83と同様の不正抑制手段を適用してもよい。
電源及び発射制御装置98は、電源及び発射制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者による発射ハンドル54の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
<パチンコ機10の電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置81に設けられた主制御基板201には、MPU202が搭載されている。MPU202には、当該MPU202により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM203と、そのROM203内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM204と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。
MPU202には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU202の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板205、払出制御装置97が接続されている。この場合に、停電監視基板205には電源及び発射制御装置98が接続されており、MPU202には停電監視基板205を介して電力が供給される。
また、MPU202の入力側には、各種センサが接続されている。各種センサには、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34、スルーゲート35への入賞を検知する一般入賞口用入賞センサ31a、大入賞口用入賞センサ32c、上作動口用入賞センサ33b、下作動口用入賞センサ34b、スルー用入賞センサ35a等が設けられている。MPU202では、これら各種センサ31a,32c,33b,34b,35aの検知結果に基づいて、各入球部への入賞判定(入球判定)等を行う。また、MPU202では、上作動口33及び下作動口34への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート35への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU202の出力側には、停電監視基板205、払出制御装置97及び演出制御装置82が接続されている。払出制御装置97には、例えば、賞球が払い出されることに対応する賞球対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。そして、一般入賞口31への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置32への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口33への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口34への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
演出制御装置82には、変動用コマンド、種別コマンド、確変当たり用停止結果コマンド、変動終了コマンド、高頻度サポート終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU202の出力側には、可変入賞装置32の開閉扉32bを開閉動作させる可変入賞駆動部32d、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34c、及びメイン表示部43が接続されている。主制御基板201には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU202は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口32aが開閉されるように、MPU202において可変入賞駆動部32dの駆動制御が実行される。また、電動役物34aの開放状態当選となった場合には、電動役物34aが開閉されるように、MPU202において電動役物駆動部34cの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU202においてメイン表示部43における第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSの表示制御が実行されるとともに、可変入賞装置32の開閉実行モードに際してはメイン表示部43におけるラウンド表示部RSの表示制御が実行される。
さらには、MPU202の出力側に外部出力端子99が接続されており、この外部出力端子99を通じて遊技ホール側の管理制御装置(ホールコンピュータHC)に対して各種入球部への入球情報や大当たり等の抽選結果に関する情報が出力される。これにより、ホールコンピュータHCにてパチンコ機10の状態等を把握することが可能となっている。
停電監視基板205は、主制御基板201と電源及び発射制御装置98とを中継し、また電源及び発射制御装置98から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置97は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置96により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置98は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板201や払出制御装置97等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。また、電源及び発射制御装置98は、遊技球発射機構53の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構53は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
演出制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、可変表示ユニット36に設けられた各保留発光部45〜47及び前扉枠14に設けられた表示発光部63やスピーカ部64を駆動制御するとともに、表示制御装置212を制御するものである。
表示制御装置212では、演出制御装置82から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置41の表示制御を実行する。この場合に、演出制御装置82では、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容の抽選を実行する。
ここで、図柄表示装置41の表示内容について図7及び図8に基づいて説明する。図7は図柄表示装置41にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図8は図柄表示装置41の表示画面Gを示す図である。
図7(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図8(a)に示すように、図柄表示装置41の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図8(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
本パチンコ機10では、「7」の数字が付された主図柄(図7(g))は「特定図柄」に相当し、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示された場合には、確変大当たり結果が発生する。また、「4」の数字が付された主図柄(図7(d))は「非特定図柄」に相当し、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示された場合には、通常大当たり結果が発生する。また、残りの「1」〜「3」,「5」,「6」,「8」,「9」の数字が付された主図柄は「チャンス図柄(非明示図柄)」に相当し、同一のチャンス図柄の組み合わせが停止表示された場合には、確変大当たり結果又は通常大当たり結果が発生する。すなわち、同一のチャンス図柄の組み合わせが表示画面Gに停止表示された場合には、確変大当たり結果となる場合もあれば、通常大当たり結果となる場合もある。
なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
図8(b)に示すように、表示画面Gの下部における左側には、第1保留表示領域Gaが設定されており、表示画面Gの下部における右側には、第2保留表示領域Gbが設定されている。
第1保留表示領域Gaは、遊技球が上作動口33に入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域Ga1〜Ga4が左右方向に並設されるように区画表示されている。具体的には、遊技球が上作動口33に入賞した場合の最大保留個数は4個であり、これに対応させて第1保留表示領域Gaには、第1単位保留表示領域Ga1、第2単位保留表示領域Ga2、第3単位保留表示領域Ga3、第4単位保留表示領域Ga4が設定されている。
例えば、遊技球が上作動口33に入賞した場合の保留個数が1個の場合には、第1単位保留表示領域Ga1のみにて所定の保留用画像が表示され、遊技球が上作動口33に入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域Ga1〜第4単位保留表示領域Ga4の全てにおいて所定の保留用画像が表示される。
また、第2保留表示領域Gbは、遊技球が下作動口34に入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域Gb1〜Gb4が左右方向に並設されるように区画表示されている。具体的には、遊技球が下作動口34に入賞した場合の最大保留個数は4個であり、これに対応させて第2保留表示領域Gbには、第1単位保留表示領域Gb1、第2単位保留表示領域Gb2、第3単位保留表示領域Gb3、第4単位保留表示領域Gb4が設定されている。
例えば、遊技球が下作動口34に入賞した場合の保留個数が1個の場合には、第1単位保留表示領域Gb1のみにて保留用画像が表示され、遊技球が下作動口34に入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域Gb1〜第4単位保留表示領域Gb4の全てにおいて保留用画像が表示される。
<主制御装置81のMPU202にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置81のMPU202にて各種抽選を行うための電気的な構成について図9を用いて説明する。
MPU202は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置41の演出内容の設定、役物用表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図9に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43及び図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、下作動口34の電動役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1,C2,C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM204の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ231に適宜格納される。抽選カウンタ用バッファ231において、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSに対応した情報は、上作動口33又は下作動口34への入賞が発生した場合に、取得情報記憶手段としての保留球格納エリア232に格納される。
保留球格納エリア232は、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbからなる保留エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留エリアRa,Rbは、それぞれ、第1エリア、第2エリア、第3エリア、第4エリアを備えており、上作動口33又は下作動口34への入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファ231に格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各数値情報が保留情報として、いずれかのエリアに格納される。なお、当該保留情報が特別情報に相当する。
この場合、第1エリア〜第4エリアには、上作動口33又は下作動口34への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリア→第2エリア→第3エリア→第4エリアの順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このようにそれぞれ4つのエリアが設けられていることにより、上作動口33又は下作動口34への遊技球の入賞履歴がそれぞれ最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留球格納エリア232には総保留数記憶領域が設けられており、当該総保留数記憶領域には上作動口33又は下作動口34への入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、メイン表示部43の変動表示を開始する際に、保留エリアREの第1エリアに格納された各値を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり599)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM203における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア221に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値は例えば2個であり、大当たり当選の確率は1/300となる。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値は例えば20個であり、大当たり当選の確率は1/30となる。このように、各当否テーブルでは、低確率モード用の当否テーブルよりも高確率モード用の当否テーブルの方が大当たり当選となる確率が高くなるように乱数の値が設定されている。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。
また、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となる。
大当たり種別カウンタC2は、0〜19の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり19)に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、開閉実行モードにて実行されるラウンド数に差異が設けられる他、(1)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(2)開閉実行モード終了後の下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモード、という2つの条件に差異を設けることで設定されている。
下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口34の電動役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に1/2)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも上作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口33よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間(例えば1分)当たり又は遊技球の単位発射球数(例えば100個)当たりの下作動口34への入賞頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、回数、開放時間及び当選確率のうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を相違させることで、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとの設定を行う構成としてもよい。
大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM203における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア222に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図10を参照して説明する。図10に示す振分テーブルは、上作動口33への入賞が発生した場合(第1結果表示部AS用)と下作動口34への入賞が発生した場合(第2結果表示部BS用)とで共通に用いられるものである。
図10に示すように、振分テーブルでは、遊技結果の振分先として、15R確変大当たり結果と、7R確変大当たり結果と、7R通常大当たり結果と、3R通常大当たり結果とが設定されている。
15R確変大当たり結果は、15回のラウンド遊技が実施された後、開閉実行モード後の当否抽選モードが高確率モードに設定されるとともに、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードに設定される大当たり結果である。ラウンド遊技とは、大入賞口32aを開放状態とする期間が予め定められた上限継続時間(上限継続期間)に達することと、予め定められた上限入賞個数の遊技球が大入賞口32aに入賞することとのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。ラウンド遊技は単位遊技に相当する。
7R確変大当たり結果は、7回のラウンド遊技が実施された後、開閉実行モード後の当否抽選モードが高確率モードに設定されるとともに、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードに設定される大当たり結果である。15R確変大当たり結果となった場合及び7R確変大当たり結果となった場合に設定される高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり結果となり、それによる大当たり状態(開閉実行モード)に移行するまで継続する。
7R通常大当たり結果は、7回のラウンド遊技が実施された後、開閉実行モード後の当否抽選モードが低確率モードに設定されるとともに、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードに設定される大当たり結果である。3R通常大当たり結果は、3回のラウンド遊技が実施された後、開閉実行モード後の当否抽選モードが低確率モードに設定されるとともに、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードに設定される大当たり結果である。7R通常大当たり結果となった場合及び3R通常大当たり結果となった場合に設定される高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に終了し、これに伴い、サポートモードが低頻度サポートモードに移行する。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
振分テーブルでは、「0〜19」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0」、「1」が15R確変大当たり結果に対応しており、「2」〜「11」が7R確変大当たり結果に対応しており、「12」〜「17」が7R通常大当たり結果に対応しており、「18」、「19」が3R通常大当たり結果に対応している。すなわち、本実施の形態において大当たりに当選した場合に確変大当たり結果となる確率は12/20となっており、大当たりに当選した場合、高確率モードとなる確率は低確率モードとなる確率よりも高くなっている。また、7R確変大当たり結果となる確率が10/20であるのに対し、7R通常大当たり結果となる確率が6/20となっている。つまり、7ラウンドの大当たりに当選した場合には、低確率モードよりも高確率モードに移行しやすくなっている。
なお、本実施の形態では、上作動口33への入賞が発生した場合と下作動口34への入賞が発生した場合とで共通の振分テーブルを用いる構成としているが、第1結果表示部AS用と第2結果表示部BS用とで各別の振分テーブルを用いる構成としてもよい。また、各遊技結果に対する大当たり種別カウンタC2の割り当ては、図10に示すものに限定されず、任意に設定することが可能である。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM203のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU202では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、可変入賞装置32の開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置41の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図8の表示内容について具体的に説明すると、先ず全図柄列Z1〜Z3について高速変動表示が開始される。この場合、どの図柄が表示されているかは認識できない又は困難となっている。その後、上図柄列Z1の変動表示態様が、高速変動表示から、遊技者が表示されている図柄を認識することが容易な又はできる低速変動表示に切り換わる。そして、上図柄列Z1の変動表示が終了するとともに、下図柄列Z3の変動表示態様が高速変動表示から低速変動表示に切り換わる。その後、下図柄列Z3の変動表示が終了する。この場合、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成される。そして、中図柄列Z2の変動表示が高速変動表示から低速変動表示に切り換わり、開閉実行モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間と、をMPU202において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、変動種別カウンタCSは、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の電役保留エリア233に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜190であれば、電動役物34aを開放状態に制御し、C4=191〜250であれば、電動役物34aを開放状態に制御しない。
MPU202では、実行エリアAEに格納されている変動種別カウンタCSの値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223が用いられる。また、MPU202では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM203の停止結果テーブル記憶エリア224が用いられる。
<主制御装置81にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置81内のMPU202にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU202では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU202により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。当該読み込み処理では、各種検知センサ31a,32c,33b,34b,35aの状態を読み込み、これら各種検知センサ31a,32c,33b,34b,35aの状態を判定して検知情報を保存する処理を実行する。また、賞球の発生に対応した各種検知センサ31a,32c,33b,34bにおいて遊技球の入賞が検知されている場合には、払出制御装置97に対して賞球の払い出し指示を行うための賞球コマンドを設定する。例えば、大入賞口用入賞センサ32cによって可変入賞装置32への入賞が検知されている場合には、対応する賞球個数である15個の賞球を指示するための賞球コマンドを設定する。続くステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算するとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1,C2,C3,C4の更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS104ではスルーゲート35への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート35への入賞が発生していた場合には、電役保留エリア233に記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア233に格納する。また、演出制御装置82に対して、役物保留記憶数と対応する第3保留発光部47を点灯させるための処理を実行する。
その後、ステップS105にて作動口用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。作動口用の入賞処理では、各作動口33,34のいずれかに遊技球が入賞したことに基づいて、その入賞に基づいて遊技球を払い出させる賞球コマンドを設定するとともに、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を格納する情報取得処理を行う。
情報取得処理では、遊技球が上作動口33に入賞(始動入賞)したか否かを判定する。上作動口33に入賞している場合には、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数を把握し、その把握した数を第1始動保留記憶数RaNとしてセットする。一方、遊技球が上作動口33に入賞していない場合には、遊技球が下作動口34に入賞(始動入賞)したか否かを判定する。下作動口34に入賞している場合には、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数を把握し、その把握した数を第2始動保留記憶数RbNとしてセットする。そしてこれらセットした始動保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値未満である場合には、対応する結果表示部用保留エリアの始動保留記憶数Nを1増加するように更新する。そして第1始動保留記憶数RaNがセットされている場合には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリアに格納し、第2始動保留記憶数RbNがセットされている場合には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリアに格納する。その後、演出制御装置82に対して、始動保留記憶数と対応する第1保留発光部45又は第2保留発光部46を点灯させるための処理を実行する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図12のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S206の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理においては先ず、ステップS201にて外部信号出力処理を実行する。ステップS201の外部信号出力処理では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置97に対して送信する。また、演出用コマンドが設定されている場合にはそれを演出制御装置82に対して送信する。
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり等の当否判定及び大当たり種別の振分判定を行うとともに、図柄表示装置41による図柄の変動表示の設定、メイン表示部43における変動表示の設定等を行う。
ステップS203の遊技回制御処理を実行した後は、ステップS204に進み、遊技状態移行処理を実行する。この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード等に移行する。なお、ステップS203の遊技回制御処理及びステップS204の遊技状態移行処理についての詳細は後述する。
続くステップS205では、下作動口34に設けられた電動役物34aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM204の電役保留エリア233に格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物34aを開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物34aの開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、役物用表示部44の表示制御などを行う。
その後、ステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源及び発射制御装置98から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構53のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
続くステップS207では、RAM204に停電フラグがセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板115において停電の発生が確認され当該停電監視基板115からMPU202のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグがセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS208にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち今回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。
つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算するとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するエリアに格納する。また、ステップS210では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算するとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するエリアに格納する。
ここで、ステップS201〜S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
一方、ステップS207にて、停電フラグがセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS211以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS211では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS212にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS213にてRAM204のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS203の遊技回制御処理を図13のフローチャートを参照して説明する。
遊技回制御処理では、先ずステップS301にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に開閉実行モードフラグが格納(記憶)されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理及びステップS306〜ステップS310の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口33,34への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方が変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM204の各種フラグ格納エリア235に変動表示中フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方について変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS303にて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSの始動保留記憶数の合計である共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、上作動口33及び下作動口34のいずれについても始動保留記憶数RaN,RbNが「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。
共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS304にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS305にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置41における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS305の変動開始処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS401にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグ(高確率状態情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果の発生に係る開閉実行モードの終了に際して格納され、その後に新たな開閉実行モードへの移行が発生し、当該開閉実行モードの開始に際して消去されるフラグである。
高確率モードでない場合には、ステップS402にて低確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、低確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選値として設定されている2個の値のいずれかと一致しているか否かを判定する。一方、高確率モードである場合には、ステップS403にて高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、高確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選値として設定されている20個の値のいずれかと一致しているか否かを判定する。
ステップS402又はステップS403の実行後は、ステップS404〜ステップS412にて、今回の遊技回の遊技結果(大当たり種別)を設定するための処理や、今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれかで実行される変動表示を終了させる場合の停止結果を設定するための処理などを実行する。この場合に、停止結果を設定するにあたっては、ROM203の停止結果テーブル記憶エリア224(停止結果情報群記憶手段)に記憶されている各種停止結果テーブル(停止結果情報群)を参照する。
具体的には、先ずステップS404にて、ステップS402又はステップS403における抽選の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS405〜ステップS411において、大当たり当選である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS405では、振分テーブル(図10参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、RAM204の保留球格納エリア232における実行エリアAE(図9参照)に格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、15R確変大当たり結果の数値範囲、7R確変大当たり結果の数値範囲、7R通常大当たり結果の数値範囲、3R通常大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
続くステップS406では、ステップS405において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。確変大当たり結果である場合には、ステップS407にて、確変大当たり用の停止結果を設定する処理を実行する。本ステップは、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおいて停止表示する確変大当たりの絵柄を設定するものである。具体的には、ROM203の停止結果テーブル記憶エリア224に記憶された停止結果テーブルを参照し、上記絵柄を設定する。
ここで、停止結果テーブルについて図15を参照して説明する。図15に示すように、停止結果テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の値と対応付けて停止結果データが記憶されている。既に述べたように、各結果表示部AS,BSには停止結果を表示するための手段として複数の表示用セグメントSG1〜SG7(図5参照)が設けられており、停止結果データは、それら表示用セグメントSG1〜SG7のうち、どの表示用セグメントを点灯させ、どの表示用セグメントを消灯させるかを示す情報となっている。
例えば、大当たり種別カウンタC2の値が「0」である場合の停止結果データA1は、表示用セグメントSG1,SG6,SG7を点灯させる一方、表示用セグメントSG2〜SG5を消灯させるものである。このため、停止結果として停止結果データA1が設定された場合には、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおいて、数字の「7」に類似する絵柄が表示される。
図15の「結果表示」欄に示す各絵柄は、各停止結果データA1〜D2によって表示される絵柄を示すものである。なお、「結果表示」の項目は、各停止結果データA1〜D2が如何なる絵柄に対応するものであるかを分かりやすくするために便宜的に付したものに過ぎず、停止結果テーブルに停止結果情報として記憶されるものではない。
停止結果の設定にあたっては、大当たり種別カウンタC2に対応する停止結果データを読み出し、これを第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおいて表示する停止結果として設定する。この場合において、遊技結果の振分先(大当たり結果となった場合の大当たり種別)を決定するための振分テーブル(図10)では、大当たり種別カウンタC2の「0」,「1」が15R確変大当たり結果に対応し、大当たり種別カウンタC2の「2」〜「11」が7R確変大当たり結果に対応し、大当たり種別カウンタC2の「12」〜「17」が7R通常大当たり結果に対応し、大当たり種別カウンタC2の「18」,「19」が3R通常大当たり結果に対応している。
よって、図15に示すように、大当たり種別カウンタC2の「0」,「1」に対応付けられた停止結果データA1,A2の2種類が15R確変大当たり結果を示す絵柄となり、大当たり種別カウンタC2の「2」〜「11」に対応付けられた停止結果データB1〜B10の10種類が7R確変大当たり結果を示す絵柄となる。また、大当たり種別カウンタC2の「12」〜「17」に対応付けられた停止結果データC1〜C6の6種類が7R通常大当たり結果を示す絵柄となり、大当たり種別カウンタC2の「18」,「19」に対応付けられた停止結果データD1,D2の2種類が3R通常大当たり結果を示す絵柄となる。
図14の変動開始処理の説明に戻り、ステップS407では、各種確変大当たり結果に対応した停止結果を設定する。具体的には、ステップS405の振分結果が15R確変大当たり結果である場合には、停止結果データA1,A2のいずれかを停止結果として設定し、7R確変大当たり結果である場合には、停止結果データB1〜B10のいずれかを停止結果として設定する。
なお、上記構成では、停止結果テーブルに停止結果データを記憶する構成としたが、ROM203において停止結果データを停止結果テーブルとは別の記憶エリアに記憶し、停止結果テーブルには、各停止結果データの記憶先(アドレス情報)を記憶する構成としてもよい。この場合、ステップS407では、アドレス情報を停止結果として設定してもよいし、アドレス情報に基づいて停止結果データを読み出し、それを停止結果として設定してもよい。
次いでステップS408にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に確変フラグを格納する。確変フラグは、今回の遊技回の当否判定結果がいずれの確変大当たり結果であるかをMPU202にて特定するための情報である。ステップS408では、ステップS405の振分結果が15R確変大当たり結果である場合には15R確変フラグを格納し、7R確変大当たり結果である場合には7R確変フラグを格納する。
続くステップS409では、確変当たり用停止結果コマンドを設定する。確変当たり用停止結果コマンドには、ステップS407で設定された停止結果の情報、すなわち、確変大当たり結果である場合に結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄を示す情報が含まれる。ステップS409にて設定された確変当たり用停止結果コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信した確変当たり用停止結果コマンドに基づき、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに表示される停止絵柄を把握する。
一方、ステップS405において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果でない場合には、ステップS406にて否定判定をし、ステップS410に進む。ステップS410では、通常大当たり用の停止結果を設定する処理を実行する。本ステップでは、上記ステップS407と同様に、停止結果テーブル(図15)を参照して大当たり種別カウンタC2に対応する停止結果データを読み出し、停止結果として設定する。具体的には、ステップS405の振分結果が7R通常大当たり結果である場合には、停止結果データC1〜C6のいずれかを停止結果として設定し、3R通常大当たり結果である場合には、停止結果データD1,D2のいずれかを停止結果として設定する。
続くステップS411では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に通常フラグを格納する。通常フラグは、今回の遊技回の当否判定結果がいずれの通常大当たり結果であるかをMPU202にて特定するための情報である。ステップS411では、ステップS405の振分結果が7R通常大当たり結果である場合には7R通常フラグを格納し、3R通常大当たり結果である場合には3R通常フラグを格納する。
また、ステップS402又はステップS403における抽選の結果が大当たり当選でない場合には、ステップS404にて否定判定をし、ステップS412に進む。ステップS412では、外れ結果となる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための外れ時用の停止結果設定処理を実行する。外れ時用の停止結果としては、予め定められた一の絵柄(例えば表示用セグメントSG3のみを点灯させる絵柄)の停止結果データを設定する。
ステップS409、ステップS411、ステップS412のいずれかの処理を実行した後は、ステップS413にて、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける今回の遊技回の変動表示時間を設定するための変動表示時間の設定処理を実行する。変動表示時間の設定処理では、変動種別カウンタCS等に基づいて、今回実行する遊技回の変動表示時間を設定する。
続くステップS414では、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、大当たりの有無、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには遊技結果(大当たり種別)の情報(換言すれば可変入賞装置32の開閉パターンの情報)が含まれる。つまり、種別コマンドには、15R確変大当たり結果の情報、7R確変大当たり結果の情報、7R通常大当たり結果の情報、3R通常大当たり結果の情報などが含まれる。
ステップS414にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41での図柄の変動表示態様が含まれており、この決定された図柄の変動表示態様は演出制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
その後、ステップS415にて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、今回の遊技回に対応した結果表示部にて絵柄の変動表示が開始されるように、メイン表示部43を制御する。その後、本変動開始処理を終了する。
図13の遊技回制御処理の説明に戻り、ステップS302で肯定判定した場合、すなわち、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS306〜ステップS310の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS306にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、遊技回の開始に際して変動開始処理においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図11)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS307にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、今回の遊技回に係る結果表示部において各表示用セグメントSG1〜SG7が所定の順番で点灯及び消灯されていくように当該結果表示部を表示制御(各表示用セグメントの発光制御)する。ステップS307の実行後は本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS308にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、図14のステップS415の変動開始処理で絵柄の変動表示が開始された結果表示部において、ステップS407、ステップS410又はステップS412にて設定された停止結果で絵柄が停止表示されるように、メイン表示部43を制御する。なお、大当たりに対応する絵柄が停止表示された場合、その絵柄は、開閉実行モードが開始されても消去されず、停止表示された状態が少なくとも開閉実行モードの終了時(次の変動表示の開始時)まで維持される。
続くステップS309では、変動終了コマンドを設定する。ステップS309にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信した変動終了コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
その後、ステップS310では、遊技回数カウンタの更新処理を実行する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた高頻度遊技回数カウンタエリアの値を1ディクリメントする。高頻度遊技回数カウンタエリアは、サポートモードが高頻度サポートモードに移行してからの遊技回の実行回数をカウントするためのものである。ステップS310の実行後は本遊技回制御処理を終了する。
<遊技状態移行処理>
次に、通常処理(図12)における、ステップS204の遊技状態移行処理について、図16〜図19のフローチャート等を参照しながら説明する。
図16に示すように、遊技状態移行処理では先ず、ステップS501にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS502に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS503にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードの移行に対応したものである場合には、ステップS504にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードの開始前において可変入賞装置32が閉鎖状態であることをチェックしたりする。また、抽選モードが高確率モードに設定されている場合には低確率モードに移行させ(RAM204の各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグが格納されている場合には、これを消去する)、サポートモードが高頻度サポートモードに設定されている場合には低頻度サポートモードに移行させる(上記フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグが格納されている場合には、これを消去する)。さらに、開閉実行モードの開始処理では、開閉実行モードの開始に際して可変入賞装置32の開放を開始することなく待機するためのオープニング期間の設定処理を実行する。オープニング期間の設定処理では、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられたタイマカウンタTに、ROM203に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。タイマカウンタTの値は、所定周期(例えば2msec周期、タイマ割込み処理が起動される都度)で1ディクリメントされる。
続くステップS505では、ラウンドカウンタRCの値を設定し、今回の開閉実行モードにて実行するラウンド数の設定処理を行う。また、ステップS505では、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSにて今回実行する開閉実行モードのラウンド数が表示されるように制御する。
具体的には、大当たり種別の振分結果が15R確変大当たり結果である場合には、ラウンドカウンタRCに「15」をセットし、7R確変大当たり結果又は7R通常大当たり結果である場合には、ラウンドカウンタRCに「7」をセットし、3R通常大当たりである場合には、ラウンドカウンタRCに「3」をセットする。また、15R確変大当たり結果である場合には、ラウンド遊技の総数が15であること、7R確変大当たり結果又は7R通常大当たり結果である場合には、ラウンド遊技の総数が7であること、3R通常大当たりである場合には、ラウンド遊技の総数が3であることを示す表示(報知)がラウンド表示部RSにてなされるように、メイン表示部43を制御する。
なお、ステップS505において大当たり種別の振分結果の把握は、RAM204の各種フラグ格納エリア235にいずれの確変フラグ(15R確変フラグ、7R確変フラグ)又は通常フラグ(7R通常フラグ、3R通常フラグ)が格納されているかを判別することで行う。
続くステップS506では、オープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は演出制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
一方、ステップS503で否定判定した場合、すなわち、変動表示の終了後、開閉実行モードへの移行がない場合には、ステップS507にて外れ時の移行処理を実行する。外れ時の移行処理は、当否抽選モードが低確率モードで且つサポートモードが高頻度サポートモードである状況で、遊技回数が規定回数(例えば100回)に達した場合に、高頻度サポートモードを終了させるための処理である。この処理の詳細については後述する。
ステップS506又はステップS507の実行後は、ステップS508にて、外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、外部出力端子99に設けられた大当たり信号用の出力端子の信号出力状態を大当たり信号出力状態とする。これにより、大当たり信号用の出力端子が遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たりが発生したことを把握することができる。
一方、開閉実行モード中である場合には、ステップS501にて肯定判定をし、ステップS509に進む。ステップS509では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS510にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
大入賞口開閉処理では先ず、ステップS601にて、可変入賞装置32が開放状態であり大入賞口32aが開放されているか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部32dの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口32aが開放されていない場合には、ステップS602にてラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS603にてタイマカウンタTの値が「0」か否かを判定する。
ラウンドカウンタRCの値が「0」である場合又はタイマカウンタTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、ラウンドカウンタRCの値が「0」でなく且つタイマカウンタTの値が「0」である場合には、ステップS604に進み、可変入賞装置32を開放状態とすべく可変入賞駆動部32dを駆動状態とする。
続くステップS605では、ラウンドの開放時間の設定処理を実行する。開放時間の設定処理では、タイマカウンタTに上限開放時間(上限開放時間、ラウンド遊技の上限継続時間)に相当する「15000」(30sec)を入力する。
続くステップS606では、各ラウンドの上限入賞個数の設定処理を行う。各ラウンドの上限入賞個数の設定処理では、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた入賞カウンタPCに上限入賞個数に相当する「10」を入力する処理を行う。
そして、ステップS607にて、開放コマンドを設定し、本開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信した開放コマンドに基づいて、各ラウンドに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
また、ステップS601にて可変入賞装置32が開放状態である場合にはステップS608に進み、タイマカウンタTの値が「0」か否かを判定する。タイマカウンタTの値が「0」でない場合、ステップS609にて可変入賞装置32に遊技球が入賞したか否かを、大入賞口用入賞センサ32cの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS610にて入賞カウンタPCの値を1ディクリメントした後にステップS611にて入賞カウンタPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本開閉処理を終了する。
ステップS608にてタイマカウンタTの値が「0」であり上限開放時間が経過した場合、又はステップS611にて入賞カウンタPCの値が「0」であり上限入賞個数の入賞が発生した場合には、ラウンドの終了条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS612にて可変入賞装置32を閉鎖すべく可変入賞駆動部32dを非駆動状態とする。
続くステップS613ではラウンドカウンタRCの値を1ディクリメントしてラウンドカウンタRCの更新処理を実行する。続く、ステップS614では、ラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定する。
ラウンドカウンタRCの値が「0」でない場合には、ステップS615にてラウンドとラウンドとの間、すなわち可変入賞装置32を開放状態から閉鎖状態としてから、再び開放状態とするまでの閉鎖時間の設定処理を実行する。閉鎖時間の設定処理では、タイマカウンタTにラウンドとラウンドとの間の待機時間(インターバル)に相当する「500」(1sec)を入力する処理を行う。
その後、ステップS616にて閉鎖コマンドを設定し、本開閉処理を終了する。閉鎖コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、ラウンド遊技のインターバルに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS614にて、ラウンドカウンタRCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS617にて、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間情報に相当する「1000」(2sec)を入力する処理を行う。
その後、ステップS618にて、エンディングコマンドを設定した後に、本開閉処理を終了する。エンディングコマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて、演出制御装置82に送信される。演出制御装置82では、受信したエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードの終了に対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
遊技状態移行処理(図16)の説明に戻り、ステップS510にて大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS511にてラウンドカウンタRCが「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタRCの値が「0」でない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。一方、ラウンドカウンタRCの値が「0」である場合には、ステップS512にてエンディング用の待機時間が終了したか否かをタイマカウンタTにより判定する。エンディング用の待機時間が終了していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。一方、エンディング用の待機時間が終了している場合には、ステップS513にて開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図18のフローチャートを参照して説明する。
開閉実行モード終了時の移行処理では先ず、ステップS701にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に、15R確変フラグ又は7R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合は、確変大当たり結果であったことを意味するところ、この場合には、ステップS702にて、遊技状態を特定するための情報を消去するためのフラグを消去するフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、それらを消去する。なお、それらのフラグのうち、ステップS702の実行時において各種フラグ格納エリア235に格納されていないものについては、未格納の状態を維持する。
続くステップS703にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグを格納するとともに、ステップS704にて、同エリア235に高頻度サポートフラグを格納する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。ステップS704の処理を実行した後は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。なお、以下においては、当否抽選モードが高確率モードである遊技状態を「確変遊技状態」ということがある。
一方、上記ステップS701で否定判定した場合(15R確変フラグ、7R確変フラグのいずれも格納されていない場合)は、通常大当たり結果であったことを意味するところ、この場合には、ステップS705にてフラグ消去処理を実行する。なお、本ステップの処理は上記ステップS702のフラグ消去処理と同様のものである。
続くステップS706では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグを格納する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。以下においては、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態を「時短遊技状態」ということがある。
続くステップS707では、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「100」をセットする。本ステップでセットされた遊技回数カウンタエリアの情報は、図13の遊技回制御処理におけるステップS310において、遊技回が実行される都度、更新(1減算)される。ステップS707の実行後は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
図16の遊技状態移行処理の説明に戻り、ステップS513の開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後は、ステップS514にてラウンド表示部RSの表示を終了するための処理を実行し、ステップS515にて開閉実行モードの終了処理を実行してから、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、開閉実行モードへの移行や開閉実行モード中に使用した各種カウンタやフラグの消去を行う。
次に、図16のステップS507における外れ時の移行処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
外れ時の移行処理では先ず、ステップS801にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグが格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグが格納されていない、すなわち、その時点での当否抽選モードが低確率モードである場合には、ステップS802にて、上記各種フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定する。
高頻度サポートフラグが格納されている場合、すなわち、その時点での遊技状態が時短遊技状態である場合には、ステップS803に進み、遊技回数カウンタエリアの情報が「0」であるか否かを判定する。既に述べたように、高頻度サポートフラグは開閉実行モードが終了する場合に格納され、それに合わせて遊技回数カウンタエリアには「100」がセットされる(図18のステップS706、ステップS707参照)。また、遊技回数カウンタエリアの情報は1遊技回が終了する場合に更新される(図13のステップS310参照)。よって、ステップS803の判定処理は、遊技状態が時短遊技状態に移行してから100回の遊技回が実行されたか否かを判定するものとなる。
そして、遊技回数カウンタエリアの情報が「0」である場合には、ステップS804にて、上記各種フラグ格納エリア235に格納された高頻度サポートフラグを消去する。これにより、高頻度サポートモードが終了し、サポートモードが低頻度サポートモードに移行する。すなわち、時短遊技状態が終了し、遊技状態が通常遊技状態(当否抽選モードが低確率モードで且つサポートモードが低頻度サポートモードである状態)に移行する。
続くステップS805にて高頻度サポート終了コマンドを設定し、その後、外れ時の移行処理を終了する。本ステップで設定された高頻度サポート終了コマンドは、通常処理(図12)におけるステップS201にて演出制御装置82に送信される。高頻度サポート終了コマンドは、時短遊技状態が終了したことを示すコマンドであり、演出制御装置82は、高頻度サポート終了コマンドを受信することで、高頻度サポートモードが終了したことを把握する。
また、上記ステップS801で肯定判定した場合(高確率モードフラグが格納されており、当否抽選モードが高確率モードである場合)、ステップS802で否定判定した場合(高確率モードフラグ及び高頻度サポートフラグのいずれもが格納されておらず、通常遊技状態である場合)、又はステップS803で否定判定した場合(遊技回数カウンタエリアの情報が「0」に達していない場合)には、外れ時の移行処理を終了する。
<演出制御装置82及び表示制御装置212の電気的構成について>
次に、演出制御装置82及び表示制御装置212の電気的構成について、図20のブロック図を参照して説明する。
演出制御装置82に設けられた演出制御基板241には、MPU242が搭載されている。MPU242には、当該MPU242により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM243と、そのROM243内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM244と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。なお、MPU242に対してROM243及びRAM244が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは、他の制御装置のMPUにおいても同様である。
MPU242には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU242の入力側には主制御装置81が接続されている。主制御装置81からは、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンドといった遊技回制御用コマンド(遊技回制御用情報)を受信する。また、オープニングコマンド、開放コマンド、閉鎖コマンド、エンディングコマンドといった開閉実行モード用コマンド(開閉実行モード用情報)を受信する。また、確変当たり用停止結果コマンド、高頻度サポート終了コマンドなども受信する。
また、MPU242の入力側には、前扉枠14に設けられた演出用操作部75が接続されており、当該演出用操作部75からの検知情報(検知信号)が入力される。MPU242においては、当該検知情報に基づいて演出用操作部75が操作されたか否かを判定する。
MPU242の出力側には、既に説明したように、可変表示ユニット36に設けられた各保留発光部45〜47及び前扉枠14に設けられた表示発光部63やスピーカ部64が接続されているとともに、表示制御装置212が接続されている。
表示制御装置212は、プログラムROM253及びワークRAM254が複合的にチップ化されたMPU252と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)255と、キャラクタROM256と、ビデオRAM257とがそれぞれ搭載された表示制御基板251を備えている。
MPU252は、演出制御装置82から、図柄の変動表示を行うための遊技回制御用コマンド(遊技回制御用情報)、開閉実行モード中の動画表示を行うための開閉実行モード用コマンド(開閉実行モード用情報)などを受信する。そして、それら受信したコマンドを解析し又は受信したコマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP255の制御(具体的にはVDP255に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM253は、MPU252により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、背景画像用のJPEG形式画像データも併せて記憶保持されている。
ワークRAM254は、MPU252による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。これらワークデータやフラグ等はワークRAM254の各エリアに記憶される。
VDP255は、図柄表示装置41に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP255はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP255は、MPU252、ビデオRAM257等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM257に記憶させる画像データを、キャラクタROM256から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置41に表示させる。
キャラクタROM256は、図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM256には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
なお、キャラクタROM256を複数設け、各キャラクタROM256に分担して画像データ等を記憶させておくことも可能である。また、前記プログラムROM253に記憶した背景画像用のJPEG形式画像データをキャラクタROM256に記憶する構成とすることも可能である。
ビデオRAM257は、図柄表示装置41に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM257の内容を書き替えることにより図柄表示装置41の表示内容が変更される。
<演出制御装置82のMPU242にて実行される各種処理について>
次に、演出制御装置82のMPU242にて実行される演出制御処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。かかる処理は定期的に(例えば2msec周期で)実行される。なお、演出制御処理のうち本実施の形態の特徴と関連性が低いもの(例えば保留発光部45〜47の発光制御等)については図示及びその説明を省略する。
図21に示すように、演出制御処理としては、大別して、ステップS1001の特定状態の把握処理と、ステップS1002の遊技回用演出処理と、ステップS1003の開閉実行モード用演出処理とが設定されている。
<特定状態の把握処理>
ステップS1001の特定状態の把握処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
本実施の形態では、大当たりが連荘した場合(確変遊技状態又は時短遊技状態において大当たりが発生した場合)の停止絵柄(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止結果として表示される絵柄)の履歴を、演出制御装置82にて管理する構成となっている。特定状態の把握処理は、大当たりが発生した場合に、それが連荘大当たりであるか否かを識別できるように、現在の遊技状態が、連荘大当たりの前提となる特定状態(確変遊技状態又は時短遊技状態)であるかを演出制御装置82が把握するための処理である。
特定状態の把握処理では先ず、ステップS1101にて、主制御装置81からエンディングコマンド(図17のステップS618を参照)を受信しているか否かを判定する。主制御装置81からエンディングコマンドを受信した場合、当該コマンドは、演出制御装置82のMPU242におけるRAM244のコマンド格納エリア248に格納される。このため、ステップS1101の処理は、上記コマンド格納エリア248にエンディングコマンドが格納されているか否かを判別することにより行われる。
上記判定の結果、エンディングコマンドを受信している場合は、大当たりが発生し、それに対応する開閉実行モードが終了したことを意味する。この場合には、ステップS1102に進み、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されているか否かを判定する。特定状態フラグは、現在の遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態であることを意味するフラグである。
上記判定の結果、各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されていない場合には、ステップS1103にて、各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグを格納する。これにより、演出制御装置82において、遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態に移行したと認識する。
ステップS1103の実行後、又はステップS1101で否定判定した場合(エンディングコマンドを受信しておらず、開閉実行モードの終了が把握されない場合)には、ステップS1104にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されているか否かを判定する。これにより、現在の遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態であるか否かを判定する。
ステップS1104で特定状態フラグが格納されていると判定した場合、又はステップS1102で特定状態フラグが格納されていると判定した場合には、ステップS1105にて、主制御装置81から高頻度サポート終了コマンド(図19のステップS805を参照)を受信しているか否かを判定する。具体的には、RAM244のコマンド格納エリア248を参照し、当該エリアに高頻度サポート終了コマンドが格納されているか否かを判別する。
高頻度サポート終了コマンドを受信している場合には、高頻度サポートモードが終了したことを意味するところ、この場合には、ステップS1106にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に格納された特定状態フラグを消去する。これにより、演出制御装置82において、確変遊技状態又は時短遊技状態が終了したと認識する。続くステップS1107では、RAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴情報を消去する。停止絵柄の履歴情報は、確変遊技状態又は時短遊技状態の下で大当たりが発生した場合の停止絵柄(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止結果として表示される絵柄)の履歴を示すものである。なお、停止絵柄の履歴情報を上記停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する処理については後述する。
ステップS1107の実行後、ステップS1104で否定判定した場合(特定状態フラグが格納されておらず、確変遊技状態又は時短遊技状態にない場合)、又は、ステップS1105で否定判定した場合(高頻度サポート終了コマンドを受信していない場合)には、特定状態の把握処理を終了する。
<遊技回用演出処理>
次に、ステップS1002(図21)の遊技回用演出処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
遊技回用演出処理は、遊技回にて実行する演出を決定するものであるが、本実施の形態においては、当該演出決定処理の中でさらに履歴情報記憶処理を行う構成となっている。履歴情報記憶処理は、確変大当たりが発生した場合における停止絵柄(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止結果として表示される絵柄)の履歴情報をRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する処理である。
遊技回用演出処理では先ず、ステップS1201にて、主制御装置81からの変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS1202にて変動コマンド対応処理を実行する。
変動コマンド対応処理では、変動用コマンド及び種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回での当否抽選の結果(大当たりであるか否か)と、大当たりである場合にはその種別(大当たり種別の振分結果)とを把握する。そして、その把握結果に基づき、図柄表示装置41の表示画面Gにて停止表示する図柄(図7参照)の決定処理を実行する。すなわち、今回開始される遊技回の遊技結果が15R確変大当たり結果である場合(停止結果データA1,A2の停止絵柄がメイン表示部43に停止表示される場合)には、15R確変大当たり用の図柄決定処理を行い、3R通常大当たり結果である場合(停止結果データD1,D2の停止絵柄がメイン表示部43に停止表示される場合)には、3R通常大当たり用の図柄決定処理を行う。また、7R確変大当たり結果又は7R通常大当たり結果である場合(停止結果データB1〜B10,C1〜C6の停止絵柄がメイン表示部43に停止表示される場合)には、7R大当たり用の図柄決定処理を行い、外れ結果である場合には、外れ用の図柄決定処理を実行する。
15R確変大当たり用の図柄決定処理を実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一の特定図柄(「7」の数字が付された図柄(図7(g)))の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。3R通常大当たり用の図柄決定処理を実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一の非特定図柄(「4」の数字が付された図柄(図7(d)))の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果として決定する。7R大当たり用の図柄決定処理を実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一のチャンス図柄(「1」〜「3」,「5」,「6」,「8」,「9」のいずれかの数字が付された図柄)の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果として決定する。
上記各図柄決定処理において、有効ラインL1〜L5のうちいずれのライン上に同一の図柄の組み合わせを成立させるかや、7R大当たり用の図柄決定処理において、複数種類のチャンス図柄のうちいずれを停止図柄とするかは、抽選などによってランダムに決定する。
外れ用の図柄決定処理を実行する場合は、変動用コマンドの内容に基づき、外れリーチ表示に係る遊技回であるか否かを判定し、外れリーチ表示の発生に係る遊技回である場合には、一の有効ラインL1〜L5上に外れリーチ図柄の組み合わせが成立する停止結果(例えば「1・4・1」)に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。また、この決定に際しては、いずれの有効ラインL1〜L5上にも同一の図柄の組み合わせが成立することはない。
また、外れリーチ表示の発生に係る遊技回ではない場合には、いずれの有効ラインL1〜L5上にも同一の図柄の組み合わせが成立することなく、また外れリーチ図柄の組み合わせも停止表示されない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
さらに変動コマンド対応処理では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。この場合、ROM243の各種テーブル記憶エリア245に予め記憶されている演出用のテーブルを参照することで、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドに対応した演出継続時間(演出継続期間)を選択するとともに、演出の内容を選択する。MPU242では、決定した演出パターンに従って、今回の遊技回における表示発光部63の発光制御を実行するとともに、スピーカ部64の出力制御を実行する。そして、各処理結果に対応した停止結果コマンドとパターンコマンドを表示制御装置212に送信する。
表示制御装置212のMPU252では、その受信した停止結果コマンド及びパターンコマンドに基づいて、今回の遊技回用の演出を図柄表示装置41にて行うためのデータテーブルをプログラムROM253から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば20msec周期で)、VDP255に対して描画リストを出力する。これにより、図柄表示装置41では、演出制御装置82のMPU242にて決定された演出パターンに従って遊技回用の演出が実行されるとともに、当該MPU242にて決定された停止結果が最終的に停止表示される。
ちなみに、メイン表示部43(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS)に停止表示される各種停止絵柄は、図柄表示装置41に停止表示される各種図柄と比べると、遊技者にとって識別しづらいものとなっている。加えて、メイン表示部43は図柄表示装置41よりも表示領域が小さく、目立ちにくくなっている。このため、遊技者の多くは、図柄表示装置41の表示画面Gに停止表示される図柄を見て、大当たりが発生したか否かや大当たり種別を判断することが想定される。
そのような状況の下、本パチンコ機10では、上述のように、大当たり種別が15R確変大当たり結果に振り分けられた場合には、同一の特定図柄の組み合わせを表示画面Gに停止表示し、大当たり種別が3R通常大当たり結果に振り分けられた場合には、同一の非特定図柄の組み合わせを表示画面Gに停止表示する構成となっている。このため、大当たり種別が15R確変大当たり結果又は3R大当たり結果に振り分けられた場合、遊技者は、表示画面G上の図柄を見ることで、開閉実行モードのラウンド数や確変の有無を把握することができる。
これに対し、大当たり種別が7R確変大当たり結果又は7R通常大当たり結果に振り分けられた場合は、同一のチャンス図柄の組み合わせを表示画面Gに停止表示する構成となっている。この場合、チャンス図柄から開閉実行モードのラウンド数が7ラウンドであることは把握できるものの、確変及び非確変の双方でチャンス図柄が停止表示されるため、確変の有無についてはどちらの可能性も残したものとなる。よって、遊技者が表示画面Gに停止表示された図柄を見ても、確変の有無を把握することが不可能又は困難となっている。
なお、確変遊技状態では、遊技者が確変遊技状態であることを演出面からも認識可能となるように、遊技回中の演出態様を通常遊技状態の演出態様とは異なる第1態様とする。例えば、表示画面Gにおける背景色を通常遊技状態の背景色とは異なる専用色に変更したり、表示発光部63や遊技盤24に設置された電飾部(図示略)を通常遊技状態とは異なる発光パターンや発光色で発光させたり、スピーカ部64から出力される遊技回中の演出音(効果音)を通常遊技状態とは異ならせたりするなどの構成が考えられる。
また、時短遊技状態においても、遊技者が時短遊技状態であることを認識可能となるように、遊技回中の演出態様を通常遊技状態及び確変遊技状態の演出態様とは異なる第2態様とする。例えば、表示画面Gにおける背景色を通常遊技状態及び確変遊技状態の背景色とは異なる専用色に変更したり、表示発光部63や遊技盤24上の電飾部(図示略)を専用の発光パターンや発光色で発光させたり、スピーカ部64から出力される遊技回中の演出音を専用の出力音としたりするなどの構成が考えられる。
ステップS1202の処理を実行した後は、ステップS1203にて、主制御装置81から確変当たり用停止結果コマンド(図14のステップS409を参照)を受信しているか否かを判定する。確変当たり用停止結果コマンドを受信している場合には、ステップS1204に進み、受信した確変当たり用停止結果コマンドに基づいて、結果表示部AS,BSの停止結果を把握する処理を実行する。すなわち、今回の遊技回において結果表示部AS,BSに停止表示される確変大当たり用の絵柄の種類を把握する。具体的には、主制御装置81によるメイン表示部43の表示制御において、図15の停止結果データA1,A2,B1〜B10のうちいずれのデータが停止結果として用いられるかを把握する。
続くステップS1205にて、上記ステップS1204で把握した停止結果の情報をRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する。停止結果の情報は、主制御装置81から確変当たり用停止結果コマンドが送信される都度、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶され、蓄積される。MPU242では、この蓄積された停止結果の情報を、確変大当たり用の停止絵柄の履歴を示す履歴情報として管理する。なお、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶(蓄積)された履歴情報は、時短遊技状態が終了した場合に図22のステップS1107の処理が実行されることで、全て消去(クリア)される。
ステップS1205の実行後、ステップS1201又はステップS1203で否定判定した場合には、遊技回用演出処理を終了する。
<開閉実行モード用演出処理>
次に、ステップS1003(図21)の開閉実行モード用演出処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
本実施の形態では、大当たり種別が7R確変大当たり結果又は7R通常大当たり結果である場合、遊技回の中では確変の有無が報知されず、それらの大当たり結果に対応して実行される開閉実行モードの中で確変の有無が報知される構成となっている。確変の有無を開閉実行モードに移行してから報知する後報知演出は、図柄表示装置41の表示画面Gに所定の画像を表示することで行われ、主制御装置81から送信されたコマンドに基づいて演出制御装置82及び表示制御装置212にて各種の制御が実行されることにより行われる。
図24に示す開閉実行モード用演出処理は、上記後報知演出の態様を決定するものである。なお、大当たり種別が15R確変大当たり結果又は3R通常大当たり結果に振り分けられた場合には、図柄表示装置41に停止表示される図柄から確変の有無を識別できるものとなっているが、本実施の形態では、15R確変大当たり結果に対応する後報知演出、及び3R通常大当たり結果に対応する後報知演出もそれぞれ行う構成となっている。よって、それらの処理についても併せて説明する。
開閉実行モード用演出処理では先ず、ステップS1301にて、主制御装置81からオープニングコマンド(図16のステップS506を参照)を受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信していない場合には、本演出決定処理を終了する。
一方、オープニングコマンドを受信している場合、すなわち、開閉実行モードの開始タイミングである場合には、ステップS1302にて、主制御装置81からの種別コマンドに基づき、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が3R通常大当たり結果であるか否かを判定する。大当たりの種別が3R通常大当たり結果である場合には、ステップS1303にて、図柄表示装置41の表示画面G上で行う後報知演出として第1報知演出Aを設定する。
ここで、第1報知演出Aについて図25を参照しながら説明する。第1報知演出Aは、今回の大当たりが通常大当たり(非確変大当たり)であることを遊技者に報知するものである。
第1報知演出Aでは、図25(a)に示すように、少女キャラクタ401と木の妖精キャラクタ402とが登場する映像が表示される。詳しくは、少女キャラクタ401と妖精キャラクタ402とが接近及び離間を繰り返し、両者が戯れているような動画映像を表示する。これにより、開閉実行モード(大当たりとなったこと)を祝福して遊技を盛り上げるのと同時に、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果の種別が通常大当たり結果であること(開閉実行モード終了後の当否抽選モードが低確率モードとなること)を報知する。すなわち、少女キャラクタ401及び妖精キャラクタ402のうち少女キャラクタ401は、通常大当たり結果に対応したキャラクタとなっており、当該キャラクタの表示により通常大当たり結果が明示又は示唆される。第1報知演出Aは、初回ラウンドから最終ラウンドまで継続して表示される。
演出制御装置82では、上記のように後報知演出として第1報知演出Aを設定すると、演出パターンコマンドを表示制御装置212に出力する。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した演出パターンコマンドに基づき、第1報知演出Aを図柄表示装置41にて行うためのデータテーブルをプログラムROM253から読み出し、VDP255に対して描画リストに出力する。これにより、今回の開閉実行モードにおける1ラウンド目〜3ラウンド目のラウンド遊技に亘って第1報知演出Aが図柄表示装置41の表示画面Gに表示される。なお、開閉実行モードにおいては、表示画面Gの左上部にラウンド数表示403がなされる。具体的には実行中のラウンドを示すものとして「1R」が表示される。
また、演出制御装置82において第1報知演出Aを設定した場合には、開閉実行モードのエンディング期間にて時短用エンディング演出が実行されるように、エンディング用の演出パターンコマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信したエンディング用の演出パターンコマンドに基づき、エンディング期間において時短用エンディング演出が表示画面Gに表示されるように、図柄表示装置41を表示制御する。時短用エンディング演出では、開閉実行モードの終了後に時短遊技状態に移行することを報知する映像を表示し、例えば、図25(b)に示すように「チャンス!!時短100回」などの文字表示404等を表示する。
開閉実行モード用演出処理(図24)の説明に戻り、ステップS1302で否定判定した場合、すなわち、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が3R通常大当たりではない場合には、ステップS1304にて、主制御装置81からの種別コマンドに基づき、大当たりの種別が15R確変大当たり結果であるか否かを判定する。大当たりの種別が15R確変大当たり結果である場合には、ステップS1305にて、図柄表示装置41の表示画面G上で行う後報知演出として第2報知演出Bを設定する。
ここで、第2報知演出Bについて図26を参照しながら説明する。第2報知演出Bは、今回の大当たりが確変大当たりであることを遊技者に報知するものである。
第2報知演出Bでは、開閉実行モードの1ラウンド目のラウンド遊技において、図26(a)に示すように、魔法使いキャラクタ405と木の妖精キャラクタ402とが登場する映像を表示する。詳しくは、魔法使いキャラクタ405が笑顔で表示されるとともに、その隣で妖精キャラクタ402が上下に飛び跳ねて喜んでいる動画映像を表示する。これにより、開閉実行モード(大当たりとなったこと)を祝福して遊技を盛り上げるのと同時に、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果の種別が確変大当たり結果であること(開閉実行モード終了後の当否抽選モードが高確率モードとなること)を報知する。すなわち、魔法使いキャラクタ405は、確変大当たり結果に対応したキャラクタとなっており、当該キャラクタの表示により確変大当たり結果が明示又は示唆される。
また、第2報知演出Bでは、2ラウンド目以降のラウンド遊技において、図26(b)に示すように、妖精キャラクタ402に代えて、例えば「確変おめでとう」などの確変大当たり結果であることを明示する文字表示406を表示する。これにより、遊技者は、今回の大当たりが確変大当たり結果であること、すなわち、開閉実行モードの終了後に確変遊技状態に移行することを明確に知ることができる。
演出制御装置82では、上記のように後報知演出として第2報知演出Bを設定すると、その旨の内容の演出パターンコマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した演出パターンコマンドに基づき、表示画面Gにて第2報知演出Bが表示されるように、図柄表示装置41を表示制御する。
開閉実行モード用演出処理(図24)の説明に戻り、ステップS1304で否定判定した場合、すなわち、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が3R通常大当たり、15R確変大当たりのいずれでもない場合には、ステップS1306にて、主制御装置81からの種別コマンドに基づき、大当たりの種別が7R通常大当たり結果であるか否かを判定する。大当たりの種別が7R通常大当たり結果である場合には、ステップS1307にて、図柄表示装置41の表示画面G上で行う後報知演出として第3報知演出C1を設定する。
ここで、第3報知演出C1について図27を参照しながら説明する。第3報知演出C1は、今回の大当たりが通常大当たり(非確変大当たり)であることを遊技者に報知するものである。
既に説明したように、大当たりの種別が7R通常大当たりである場合には、その遊技回において、図柄表示装置41の表示画面G上で大当たりを報知するにあたり、7R確変大当たりである場合と共通のチャンス図柄(「1」〜「3」,「5」,「6」,「8」,「9」の数字が付された図柄)の組み合わせが用いられ、確変大当たり結果であるか否かが明示されない。つまり、遊技者は、確変大当たり結果であるか否かが判然としない状況で開閉実行モードにおいて後報知演出を見ることになり、3R通常大当たり結果や15R大当たり結果である場合に比べ、強い関心を寄せて後報知演出を見ることが想定される。そこで、第1報知演出Aと同じく遊技者にとっては残念な通常大当たり結果を報知するものではあるものの、第3報知演出C1では、遊技を盛り上げたり、遊技者が後報知演出を楽しんだりできるように、第1報知演出Aとは異なる演出態様に構成されている。
第3報知演出C1では、開閉実行モードの1ラウンド目及び2ラウンド目のラウンド遊技において、図柄表示装置41の表示画面Gに少女キャラクタ401が表示される。そして、3ラウンド目のラウンド遊技において、図27(a)に示すように、少女キャラクタ401がこれから魔法使いキャラクタ405に変身しようとする旨と、変身に成功すれば確変遊技状態になることとを教示する。具体的には、「魔法使いに変身できたら確変」の文字表示407が表示されるとともに、少女キャラクタ401が変身するための呪文を唱えながら杖を上空にかざし、呪文と共に少女キャラクタ401が眩い光に囲まれる様子が表示される。
続く4ラウンド目のラウンド遊技において、図27(b)に示すように、光が少女キャラクタ401のみならず表示画面G全体を包み込む映像を表示する。なお、当該映像は変身の途中状態を表すものであり、当該映像の表示により遊技者に対して変身が進んでいる(変身の成功に向かっている)印象を与え、魔法使いキャラクタ405への変身が成し遂げられること、すなわち、確変遊技状態への移行が報知されることへの期待感を煽る。
その後、5ラウンド目のラウンド遊技において、演出用操作部75を模した画像と「ボタンを押して!」の文字表示とを有するボタン操作画像408を表示し、遊技者に対して演出用操作部75の操作を促す。そして、予め定められた操作有効期間内に演出用操作部75が操作された場合、又は演出用操作部75が操作されることなく操作有効期間が経過した場合には、図27(d)に示すように、光が収まり、変身に失敗した少女キャラクタ401が現れる結果映像(結果映像)を表示する。これにより、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が通常大当たり結果であったこと、すなわち、開閉実行モードの終了後の遊技状態が確変遊技状態にならないことが明示又は示唆される。
演出制御装置82では、上記のように後報知演出として第3報知演出C1を設定すると、その旨の内容の演出パターンコマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した演出パターンコマンドに基づき、表示画面Gにて第3報知演出C1が表示されるように、図柄表示装置41を表示制御する。
開閉実行モード用演出処理(図24)の説明に戻り、ステップS1306で否定判定した場合、すなわち、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が3R通常大当たり、15R確変大当たり、7R通常大当たりのいずれでもない場合には、大当たり種別が7R確変大当たり結果であることを意味する。この場合は、ステップS1308にて、7R確変用演出決定処理を実行する。ここで、7R確変用演出決定処理について図28のフローチャートを参照しながら説明する。
7R確変用演出決定処理では先ず、ステップS1401にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されているか否かを判定する。特定状態フラグは、現在の遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態であることを意味するものであり、ステップS1401の処理により、現在の遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態であるか否かを判定する。
上記判定の結果、特定状態フラグが格納されている場合には、ステップS1402にて、今回の遊技回(開閉実行モードの直前に実行された遊技回)において、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示された絵柄を把握する。停止絵柄の把握処理は、RAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照するか、主制御装置81から送信される確変当たり用停止結果コマンド(図14のステップS409を参照)を参照することで行う。
続くステップS1403では、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照し、今回の遊技回よりも前の遊技回において停止表示された停止絵柄を把握する。なお、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶される停止絵柄の履歴情報は、確変遊技状態又は時短遊技状態が終了した場合に消去されるため(図22のステップS1107を参照)、本ステップでは実質的に大当たりの連荘期間を対象として今回よりも前の停止絵柄を把握するものとなる。
続くステップS1404では、上記ステップS1402で把握した今回の停止絵柄と、上記ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄とを比較し、今回よりも前の停止絵柄において、今回の停止絵柄と同一の停止絵柄が存在するか否かを判定する。すなわち、大当たりの連荘期間において今回の停止絵柄と同一の停止絵柄が既に表示されているか否かを判定する。
同一の停止絵柄が存在しない場合又は上記ステップS1401で否定判定した場合(RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されていない場合)には、ステップS1405に進み、復活演出の抽選処理を実行する。ステップS1405では、ROM243のテーブル記憶エリア245に記憶された演出用のテーブルと、RAM244の各種カウンタエリア249に格納された演出用カウンタの値とを用いて上記抽選処理を行う。
続くステップS1406では、ステップS1405の抽選処理の結果、復活演出に当選したか否かを判定する。復活演出に当選していない場合には、ステップS1407に進み、後報知演出として第4報知演出C2を設定する。
ここで、第4報知演出C2について図29を参照して説明する。第4報知演出C2は、今回の大当たりが確変大当たりであることを報知するものであり、第3報知演出C1(図27)との間において対の関係をなすものである。
第4報知演出C2では、図29(a)〜(c)に示すように、1ラウンド目〜5ラウンド目のボタン操作画像408までの流れにおいて、第3報知演出C1の場合と同様の表示を行う。具体的には、1ラウンド目及び2ラウンド目のラウンド遊技において、図柄表示装置41の表示画面Gに少女キャラクタ401を表示した後、3ラウンド目のラウンド遊技において、図29(a)に示すように、少女キャラクタ401がこれから魔法使いキャラクタ405に変身しようとする旨と、変身に成功すれば確変遊技状態になることとを教示する。そして、4ラウンド目のラウンド遊技において、変身の途中状態を表す映像を表示し(図29(b))、5ラウンド目のラウンド遊技において、演出用操作部75の操作を促すボタン操作画像408を表示する(図29(c))。
そして、予め定められた操作有効期間内に演出用操作部75が操作された場合、又は演出用操作部75が操作されることなく操作有効期間が経過した場合には、図29(d)に示すように、光が収まり、変身に成功した魔法使いキャラクタ405が現れる結果映像(結末映像)を表示する。また、確変大当たりであることを祝福すべく、例えば「確変おめでとう!!」の文字表示409も行う。これにより、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が確変大当たり結果であったこと、すなわち、開閉実行モードの終了後の遊技状態が確変遊技状態となることが明示又は示唆される。
演出制御装置82では、上記のように後報知演出として第4報知演出C2を設定すると、その旨の内容の演出パターンコマンドを表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、演出制御装置82から受信した演出パターンコマンドに基づき、表示画面Gにて第4報知演出C2が表示されるように、図柄表示装置41を表示制御する。
図28の7R確変用演出決定処理の説明に戻り、上記ステップS1406で肯定判定した場合(復活演出に当選している場合)には、ステップS1408にて、後報知演出として第5報知演出C3を設定し、その後、7R確変用演出決定処理を終了する。
ここで、第5報知演出C3について図30を参照して説明する。第5報知演出C3は、今回の大当たりが通常大当たりであるかのように見せかけてから確変大当たりであることを報知するものである。
なお、第5報知演出C3において1ラウンド目〜5ラウンド目のボタン操作画像408までの流れは、第4報知演出C2と同様であるため、その説明を省略する。第5報知演出C3においてボタン操作画像408が表示された後、予め定められた操作有効期間内に演出用操作部75が操作された場合、又は演出用操作部75が操作されることなく操作有効期間が経過した場合には、図30(a)に示すように、光が収まり、変身に失敗した少女キャラクタ401が現れる映像を表示する。この映像は、第3報知演出C1の結果映像(図27(d))と同様のものであり、これにより、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が通常大当たり結果であるかの如く報知する。
第5報知演出C3では、6ラウンド目のラウンド遊技が開始されることに伴い、図30(b)に示すように、魔法使いキャラクタ405が現れる映像を表示する。これにより、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が確変大当たり結果であったこと、すなわち、開閉実行モードの終了後の遊技状態が確変遊技状態となることが明示又は示唆される。
この場合、その事前にあたかも非確変であるかの如く報知されていることから、図30(b)の表示がなされる前にあっては、遊技者は非確変であると思い込み、確変の達成を諦めた状態にいると想定される。そこで、第5報知演出C3の結果映像(図30(b)の映像)は、例えば第4報知演出C2の結果映像(図29(d))よりも背景映像を派手にしたり、魔法使いキャラクタ405の表示サイズを大きくしたりすることで、第4報知演出C2の結果映像に比べてインパクトの強いものとする。これにより、遊技者をより強く驚かせ、確変遊技状態への移行が報知された場合の喜びや面白みを増大させる。
図28の7R確変用演出決定処理の説明に戻り、上記ステップS1404で肯定判定した場合、すなわち、ステップS1402で把握した今回の停止絵柄が、ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS1409に進み、後報知演出として第2報知演出Bを設定する。既に説明したように、第2報知演出Bでは、少女キャラクタ401が魔法使いキャラクタ405への変身に挑む映像、すなわち、確変大当たりであるのか、それとも通常大当たりであるのかの煽り演出が行われず、開閉実行モードの当初から魔法使いキャラクタ405が登場して早期に確変報知を行うものとなっている(図26を参照)。ステップS1409の実行後は、7R確変用演出決定処理を終了する。
開閉実行モード用演出処理(図24)の説明に戻り、ステップS1303、ステップS1305、ステップS1307又はステップS1308の処理を実行した後は、ステップS1309にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に後報知演出フラグをセットする。後報知演出フラグは、後報知演出を決定済みであることに加え、決定した演出の種類を示すものである。ステップS1309では、後報知演出として第1報知演出Aを決定している場合は後報知演出フラグAを、第2報知演出Bを決定している場合は後報知演出フラグBを、第3報知演出C1を決定している場合は後報知演出フラグC1を、第4報知演出C2を決定している場合には後報知演出フラグC2を、第5報知演出C3を決定している場合には後報知演出C3をそれぞれ格納する。本ステップで格納した後報知演出フラグは、後報知演出の終了時又は開閉実行モードの終了時にクリア(消去)される。ステップS1309の実行後は、開閉実行モード用演出処理を終了する。
<遊技の流れについて>
次に、遊技の流れについて説明する。
<停止絵柄の記憶及び消去の流れについて>
先ず、停止絵柄の記憶及び消去の流れについて図31のタイミングチャートを参照しながら説明する。ここでは、5回の大当たりが連荘したものとし、その内訳は、1回目及び2回目が7R確変大当たり結果であり、3回目が7R通常大当たり結果であり、4回目が7R確変大当たり結果であり、5回目が3R通常大当たり結果であるとする。なお、図31において角括弧書きの数字は連荘中の大当たりの順番を示している。
図31(a)に示すように、タイミングt1において主制御装置81のMPU202による当否抽選で大当たりに当選し、さらにその大当たり種別が7R確変大当たり結果となると、当該大当たりを報知する遊技回の変動開始タイミングにおいて、主制御装置81から演出制御装置82に対して確変当たり用停止結果コマンドが送信される(図14のステップS409)。それに基づき、演出制御装置82では、図31(f)に示すように、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにて停止表示される停止絵柄の情報(例えば停止結果データB5の情報)がRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶される(図23のステップS1205)。
そして、タイミングt2において、タイミングt1から開始された遊技回が終了すると、主制御装置81による制御の下、上記7R確変大当たり結果に対応する開閉実行モードが開始される。その後、開閉実行モードのエンディング開始タイミングであるタイミングt3になると、主制御装置81から演出制御装置82に対してエンディングコマンドが送信される(図17のステップS618)。その結果、図31(e)に示すように、演出制御装置82において、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納される(図22のステップS1103)。
タイミングt4において開閉実行モードが終了すると、図31(b)〜(d)に示すように、主制御装置81による制御の下、7R確変大当たり結果に基づく確変遊技状態への移行処理が行われる。その後、確変遊技状態への移行中であるタイミングt5において、7R確変大当たり結果である2回目の大当たりが発生すると、タイミングt1の場合と同じく、主制御装置81から演出制御装置82に確変当たり用停止結果コマンドが送信される。それに基づき、演出制御装置82では、遊技回で停止表示される停止絵柄の情報(例えば停止結果データB3の情報)がRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶される(図31(f))。
そして、タイミングt6において、タイミングt5から開始された遊技回が終了すると、主制御装置81による制御の下、開閉実行モードが開始される。この場合、図31(b)〜(d)に示すように、高確率モード及び高頻度サポートモードがオフされるが、特定状態フラグはオン状態に維持される(図31(e))。
その後、開閉実行モードの終了に伴い遊技状態が再び確変遊技状態に移行し(タイミングt7)、当該遊技状態への移行中であるタイミングt8において、今度は7R通常大当たり結果である3回目の大当たりが発生すると、この場合は通常大当たり結果であるため、主制御装置81から確変当たり用停止結果コマンドが送信されない。よって、タイミングt1,t5の場合とは異なり、停止絵柄履歴記憶エリア250には停止絵柄の情報が記憶されない(図31(f))。
タイミングt9において3回目の大当たりに対応した開閉実行モードが終了すると、7R通常大当たり結果に基づく時短遊技状態への移行処理が行われる(図31(b)〜(d))。そして、時短遊技状態への移行中であるタイミングt10において、7R確変大当たり結果である4回目の大当たりが発生すると、タイミングt1,t5の場合と同様に、主制御装置81から演出制御装置82に確変当たり用停止結果コマンドが送信され、停止絵柄履歴記憶エリア250に停止絵柄の情報(例えば停止結果データB5の情報)が記憶される(図31(f))。
その後、確変遊技状態への移行中であるタイミングt11において、3R通常大当たり結果である5回目の大当たりが発生すると、この場合は、通常大当たり結果であるため、主制御装置81から確変当たり用停止結果コマンドが送信されない。よって、タイミングt8の場合と同様に、停止絵柄履歴記憶エリア250には停止絵柄の情報が記憶されない(図31(f))。
タイミングt12において5回目の大当たりに対応した開閉実行モードが終了すると、3R通常大当たり結果に基づく時短遊技状態への移行処理が行われる(図31(b)〜(d))。その後、次の大当たりが発生することなく、時短遊技状態に移行してから100回の遊技回が実行されると(タイミングt13)、主制御装置81による制御の下、通常遊技状態への移行処理が行われる。これに伴い主制御装置81からは、演出制御装置82に対して高頻度サポート終了コマンドが送信される(図19のステップS805)。それに基づき、演出制御装置82では、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶(蓄積)された停止絵柄の情報(履歴情報)が消去される。
以上のような流れにより、本実施の形態では、大当たりが連荘した場合において、大当たり種別が確変大当たり結果であるときの停止絵柄の履歴が記憶される。これにより、連荘中における確変大当たり用の停止絵柄の履歴を把握することができる。故に、大当たりが連荘している過程で確変大当たりが発生した場合に、当該連荘の中でそれよりも以前に同じ停止絵柄が停止表示されているか否かを容易に判別することが可能になる。
<後報知演出の選択処理の流れについて>
次に、開閉実行モードにおいて行われる後報知演出の選択処理の流れについて説明する。本実施の形態では、確変大当たり(詳しくは7R確変大当たり)が発生した場合の後報知演出の選択処理が特徴的となっている。そこで、以下においては、図31に示した事例において、大当たり種別が7R確変大当たりとなった1回目の大当たり(タイミングt1で発生した大当たり)、2回目の大当たり(タイミングt5で発生した大当たり)及び4回目の大当たり(タイミングt10で発生した大当たり)を対象とし、後報知演出の選択処理の流れについて説明する。図32は、後報知演出の選択処理の流れを説明するための説明図である。
1回目の大当たりは、いわゆる初当たりとなっており、大当たりの連荘期間においてそれよりも前の大当たりが存在しない。この場合は、図28のステップS1406における復活演出の抽選処理の結果に従い、魔法使いキャラクタ405への変身が成功する第4報知演出C2(図29)と、変身が一旦失敗した後、復活的に変身が成功する第5報知演出C3(図30)とのいずれかを後報知演出として選択する。なお、1回目の大当たり時において選択された停止絵柄は、図32に示すように、停止結果データB5の停止絵柄であるとする。
2回目の大当たりは、確変遊技状態への移行中に発生しており(図31参照)、いわゆる連荘大当たりとなっている。この場合は、大当たり発生時の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示される停止絵柄を把握する。そして、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された過去の停止絵柄を参照し、把握した停止絵柄と同じものが停止表示されたことがあるか否かを判定する。
停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶される停止絵柄は、連荘の契機となる大当たりが発生してからの確変大当たりの停止絵柄であるため、停止絵柄履歴記憶エリア250には1回目の大当たりの停止絵柄のみが記憶された状態となっている。そして、図32に示すように、2回目の大当たりの停止絵柄は停止結果データB3の停止絵柄であるのに対し、1回目の大当たりの停止絵柄は停止結果データB5の停止絵柄であるため、同一の停止絵柄が過去に表示されていないことになる。この場合は、1回目の大当たりの場合と同様、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を後報知演出として選択する。
4回目の大当たりは、時短遊技状態への移行中に発生しており(図31参照)、2回目の大当たりと同様に連荘大当たりなっている。そして、4回目大当たり時の停止絵柄は、停止結果データB5の停止絵柄となっており、1回目大当たり時の停止絵柄と同一絵柄となっている。すなわち、4回目大当たり時の停止絵柄は、連荘期間において既に停止表示されている。
例えば、1回目の大当たりの発生時において、当該大当たりに対応する遊技回で停止表示される停止絵柄(停止結果データB5の停止絵柄)を遊技者が視認したとすると、その大当たりに対応する開閉実行モードの中で行われる後報知演出(第4報知演出C2又は第5報知演出C3)を見ることで、遊技者は、視認した停止絵柄が確変大当たり結果に対応するものである旨を知ることができる。特に、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示される大当たり用の停止絵柄は、遊技回が終了しても消去されず、開閉実行モードの実行期間中において表示され続けるため、上記のような確認は比較的に容易に行えることが想定される。
そして、4回目の大当たりの発生時において、遊技者が再び結果表示部AS,BSに停止表示される停止絵柄(停止結果データB5の停止絵柄)を視認した場合には、その表示内容が1回目の大当たり時のそれと同一であることから、後報知演出が実行される前に確変大当たり結果であることを把握できるものとなる。そのような遊技者においては、後報知演出に対する関心が低くなる結果、第4報知演出C2の煽りや第5報知演出C3の復活演出によってドキドキ感や嬉しさが喚起されにくくなり、むしろ煩わしいものとなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、今回の確変大当たり結果用の停止絵柄と同一の停止絵柄が大当たり連荘の中で既に停止表示されている場合のように、遊技者が確変大当たり結果であることを知り得る状況にある場合には、後報知演出として第4報知演出C2や第5報知演出C3を選択せず、第2報知演出Bを選択する。これにより、遊技者に対し早期かつシンプルに確変大当たり結果を報知し、後報知演出が煩わしくなることを抑制する。
なお、上記のような場合、遊技者は確変大当たり結果であることを事前に知っているのだから、第2報知演出Bも含めて後報知演出自体を行わないようにすることも考えられる。しかしながら、結果表示部AS,BSは、図柄表示装置41に比べて表示領域が小さいなど目立ちにくくなっているため、結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄を見ていない遊技者が多くいることも想定される。そこで、後報知演出自体は行う構成とすることで、停止絵柄を見ていなくても確変大当たり結果であることを明確に知ることができる。これにより、停止絵柄を視認していない遊技者にとっても不都合が生じない構成とすることができる。
また、停止絵柄を見ている遊技者においても、停止絵柄に基づく確変大当たり結果の判別は自己判断に過ぎないため、確変大当たり結果の示唆演出(報知)を見ることで安心感が得られるというメリットがある。つまり、停止絵柄から確変大当たり結果を事前把握している遊技者にとっても、後報知演出自体は一定の意義があるものと考えられる。このような状況の下、第4報知演出C2や第5報知演出C3に代えて第2報知演出Bが行われることで、早期に確変大当たり結果が知らされるものとなり、速やかに安心感が得られるようになる。
なお、本実施の形態においては、今回の確変大当たり結果用の停止絵柄と同一の停止絵柄が大当たり連荘の中で既に停止表示されている場合に、第4報知演出C2及び第5報知演出C3が実行されない構成としたが、同一の停止絵柄が停止表示されていない場合に比べ、第4報知演出C2及び第5報知演出C3が実行されにくくなる構成としてもよい。具体的には、同一の停止絵柄が停止表示されていない場合には、第4報知演出C2及び第5報知演出C3の中から後報知演出を選択する一方、同一の停止絵柄が停止表示されている場合には、第2報知演出B、第4報知演出C2及び第5報知演出C3の中から後報知演出を選択する構成とする。この場合、第2報知演出Bの選択確率が第4報知演出C2や第5報知演出C3の選択確率よりも高く、第2報知演出Bが実行されやすくなる構成とするとよい。
なお、上記構成においては、今回の停止絵柄が過去に表示された確変用の停止絵柄と同じである場合に、そうでない場合よりもシンプル且つ早期に確変大当たり結果を示唆する構成としたが、今回の停止絵柄が過去に表示された非確変用の停止絵柄(通常大当たり結果に対応する停止絵柄)と同じである場合に、そうでない場合よりもシンプル且つ早期に非確変大当たり結果を示唆する構成としてもよい。具体的には、第3報知演出C1に代えて第1報知演出Aを実行する構成とするとよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
過去に確変大当たり結果を引き当てたことがある中で、そのときの停止絵柄と同じ停止絵柄が再び表示された場合、遊技者によっては、後報知演出(示唆演出)の実行前に、今回の停止絵柄と過去の停止絵柄との対比から確変大当たりであることを判別してしまうことが考えられる。このような場合に示唆演出として従前と同じ内容の演出が繰り返されるのは、遊技演出の飽きや注目度低下を抑制する上で好ましくない。この点、本構成では、結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄の履歴を記憶し、その履歴と、今回の停止絵柄とに基づいて、後報知演出の演出態様を決定する構成となっている。すなわち、停止絵柄の実績を踏まえて後報知演出の態様を変化させるようにしたため、示唆演出の実行前に確変遊技状態を判別できる状況において同じ内容の示唆演出が繰り返されることを抑制さできる。これにより、演出の飽きや注目度低下を好適に抑制することが可能になる。
今回の停止絵柄が過去に表示された確変用の停止絵柄と同じである場合に、そうでない場合よりも早期に確変が示唆される構成とした。これにより、停止絵柄の過去の実績と今回の停止絵柄との関係に応じて、確変大当たり結果の示唆タイミングを異ならせることができる。すなわち、後報知演出の実行前に遊技者が確変大当たり結果を判別できる場合に、そうでない場合よりも早く示唆を済ませることができ、既に結果を知っている遊技者が後報知演出を煩わしく感じることを抑制できる。また、示唆を早く済ませることで、演出の空き時間を生じさせることもでき、例えば、その空き時間を活用して特別演出(各報知演出A,B,C1〜C3とは異なる演出)を行うなどした場合には、演出注目度が高まる効果を期待できる。
大当たりが連荘した場合において、大当たり種別が確変大当たり結果であるときの停止絵柄の履歴を記憶する構成とした。この場合、記憶される停止絵柄の履歴が一定期間(一定範囲)のものに制限されるため、例えば、現実的に遊技者が覚えていることが困難なほど前の停止絵柄や、前の遊技者が遊技した際に選択された停止絵柄の影響を受けて演出変更されることが抑制される。また、大当たり結果となる都度、毎回履歴を記憶する場合に比べ、RAM244(停止絵柄履歴記憶エリア250)における使用量を節約したり、記憶処理の処理負荷を軽減したりすることができる。
加えて、大当たり連荘中(確変遊技状態又は時短遊技状態への移行中)は、大当たりが発生するまでの期間が短くなりやすいため、過去に表示された大当たり時の停止絵柄を遊技者が覚えていやすくなる。これにより、遊技者が記憶に留めておける範囲内の停止絵柄の推移(これまでどのような停止絵柄が表示されたか)を対象として演出切り替えを行うことができる。しかも、確変遊技状態又は時短遊技状態への移行中は、遊技者にとって有利な状態であり、その状態にある間は遊技者が遊技をやめにくく、遊技者の交代が生じにくいと考えられる。このため、本構成とすることで、同じ遊技者(一人の遊技者)における停止絵柄の履歴状況に応じて演出が変化する構成とすることができ、前の遊技者の遊技結果によって演出が変化したり、自身の遊技結果が次の遊技者が遊技者した際の演出選択の態様に影響を及ぼしたりすることが抑制される。
履歴の記憶処理を終了する場合に、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶されている履歴を消去する構成とした。この場合、停止絵柄履歴記憶エリア250には対象期間における履歴のみが存在するものとなる。例えば、履歴が残り続ける構成であると、それぞれの履歴についていつのものであるかを管理する処理(例えば履歴の日時を記憶するなど)が必要となるが、本構成によれば、そのような処理が不要となる。このため、簡素な構成で履歴を管理したり、履歴管理の処理負荷を軽減したりすることが可能になる。また、不要となった履歴が逐次消去されるため、停止絵柄履歴記憶エリア250における使用量の節約化にも貢献できる。
7R確変大当たり結果である場合に、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴を参照(把握)し、ラウンド数が他の回数である大当たり結果(15R確変大当たり結果、3R大当たり結果)の場合には履歴を参照しない構成とした。この場合、一部の大当たりの場合に制限して履歴の参照や示唆演出の切り替えが行われるため、全ての大当たりについて履歴参照等を行う場合に比べ、それらの処理に要する制御負荷を軽減することが可能になる。
また、本実施の形態は、停止絵柄の履歴状況に基づいて演出を変化させる構成と見ることもでき、このような構成により次の効果も期待できる。本実施の形態によれば、過去に表示された確変用の停止絵柄の中に、今回の停止絵柄と同じものが含まれているといった具合に、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された履歴が所定状況である場合には、第1演出態様の後報知演出(第2報知演出B)が実行され、そのような状況にない場合には、第1演出態様とは異なる第2演出態様の後報知演出(第4報知演出C2又は第5報知演出C3)が実行される。このような構成であることで、停止絵柄の選択履歴が演出を変更する要素の1つとして機能し、遊技者がそれまでの遊技においてどのような停止絵柄を引き当てたかが演出の選択結果に反映されるものとなる。これにより、演出選択の多様化が図られつつ、どのような停止絵柄が表示されるかを楽しむ面白みが付与される。また、停止絵柄が表示される結果表示部AS,BSは、図柄表示装置41の表示画面Gよりも小さく形成され、遊技者から見て目立ちにくいものとなっている。このような目立ちにくい表示の履歴を利用する構成とすることで、結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄を知ることなく演出を楽しみたい遊技者が、当該停止絵柄を簡単に見ないようにすることができ、そのような遊技者にとっても配慮した構成とできる。
この場合において本実施の形態では、開閉実行モードの実行中に当否抽選が行われず、新たな停止絵柄が停止表示されない構成となっている。例えば、開閉実行モードの実行中に当否抽選が行われ、新たな停止絵柄が停止表示される構成であると、履歴が更新・変更される可能性が生じるため、遊技者がメイン表示部43を見続けたり、履歴の変更を避けるために作動口33,34への入賞を回避しながら開閉実行モードを遊技したりする必要が生じ、開閉実行モードに集中しにくくなる。この点、本構成では、開閉実行モードの実行中は停止絵柄の新たな履歴が発生しない(履歴の更新・変更が生じない)ため、遊技者が履歴の変化を気にせずに開閉実行モードを遊技することが可能になる。
<第1の実施の形態の変形例1>
本変形例では、大当たりの連荘中において既に停止表示された停止絵柄と同一の停止絵柄が選択された場合に実行される後報知演出の態様が上記第1の実施の形態と異なっている。以下、本変形例の構成について図33を参照して説明する。
図33は、本変形例において、演出制御装置82のMPU242により実行される7R確変用演出決定処理を示すフローチャートである。なお、図33に示すステップS1601の処理は、図28のステップS1404で肯定判定した場合に実行されるものであり、図28のステップS1409に代えて実行されるものである。
ステップS1404で肯定判定した場合、すなわち、ステップS1402で把握した今回の停止絵柄が、ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS1601に進み、後報知演出として第4報知演出C2(図29)を設定する。
後報知演出により確変大当たり結果であるか否かを報知する場合にあっては、第4報知演出C2のように、素直に確変大当たり結果を示唆する場合だけでなく、第5報知演出C3のように、通常大当たり結果を示唆した後に確変大当たり結果を示唆する場合も存在することで、演出が多様化される。特に第5報知演出C3では、逆の結果であるかのような見せかけを行った後に真の結果を示唆するため、遊技者の驚きを誘うことができ、後報知演出を盛り上げることができる。しかしながら、遊技者が確変大当たり結果であることを後報知演出の実行前に判別できている場合には、通常大当たり結果への見せかけが煩わしいものになりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本変形例では、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と同じ絵柄である場合には、第5報知演出C3の実行を制限する構成となっている。これにより、通常大当たり結果への見せかけに対する遊技者の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
また、停止絵柄が重複していない場合にも使用される第4報知演出C2を表示することで、停止絵柄を見ていない遊技者にとって違和感をなくしたり、軽減したりすることができ、そのような遊技者に対しても配慮した構成とできる。
なお、本変形例においては、今回の確変大当たり結果用の停止絵柄と同一の停止絵柄が大当たり連荘の中で既に停止表示されている場合に、第5報知演出C4が実行されない構成としたが、同一の停止絵柄が停止表示されていない場合に比べ、第5報知演出C4が実行されにくくなる構成としてもよい。
<第1の実施の形態の変形例2>
本変形例では、大当たりの連荘中において既に停止表示された停止絵柄と同一の停止絵柄が選択された場合に、演出用操作部75の操作を促すボタン操作画像408を表示せずに確変の有無を報知する点で、上記第1の実施の形態と異なっている。以下、本変形例の構成について図34を参照して説明する。
図34(a)は、本変形例において、演出制御装置82のMPU242により実行される7R確変用演出決定処理を示すフローチャートである。なお、図34(a)に示すステップS1701の処理は、図28のステップS1404で肯定判定した場合に実行されるものであり、図28のステップS1409に代えて実行されるものである。
ステップS1404で肯定判定した場合、すなわち、ステップS1402で把握した今回の停止絵柄が、ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS1701に進み、後報知演出として第6報知演出C4を設定する。第6報知演出C4は、ボタン操作画像408が表示されない点を除き、図29の第4報知演出C2と同様のものである。
具体的には、図34(b1)、(b2)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技において、少女キャラクタ401がこれから魔法使いキャラクタ405に変身しようとする旨と、変身に成功すれば確変遊技状態になることとを教示し、その後、4ラウンド目のラウンド遊技において、変身の途中状態を表す映像を表示する。そして、図34(b3)に示すように、5ラウンド目のラウンド遊技において、変身に成功した魔法使いキャラクタ405が現れる結果映像を表示する。図34(b3)の結果映像の表示にあたっては、その直前にボタン操作画像408(図29(c))を表示せず、演出用操作部75の操作や操作有効期間の経過(終了)がなくても、当該結果映像を表示する。これにより、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が確変大当たり結果であったことを報知する。
後報知演出により確変大当たり結果であるか否かを報知する場合にあっては、ボタン操作画像408を表示し、その後、演出用操作部75が操作されることに応じて確変大当たり結果であるか否かの報知(結果映像の表示)を行う構成とすることで、遊技者に遊技参加の実感を抱かせることができ、後報知演出が盛り上がるメリットがある。しかしながら、遊技者が確変大当たり結果であることを後報知演出の実行前に判別できている場合には、演出用操作部75を操作した後の演出展開を予測できてしまうため、操作を促す報知や演出用操作部75を操作する行為が煩わしいものとなりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本変形例では、後報知演出として、ボタン操作画像408の表示を伴う第4報知演出C2とは別に、ボタン操作画像408の表示を伴わない第6報知演出C4を準備し、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と同じ絵柄である場合には、第4報知演出C2の実行を制限して第6報知演出C4を実行する構成となっている。これにより、ボタン操作画像408やボタン操作に対する遊技者の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
また、本変形例では、第6報知演出C4を第4報知演出C2と同様の構成、具体的には、第4報知演出C2からボタン操作画像408を省いた構成としている。この場合、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と重複した場合に、停止絵柄が重複していない場合にも使用される報知演出と類似の演出が行われるものとなる。これにより、停止絵柄を見ていない遊技者にとって違和感をなくしたり、軽減したりすることができる。
さらに、本変形例では、上記変形例1と同様に、今回の停止絵柄と過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄とが重複した場合には、後報知演出として復活演出を行わない構成となっている。よって、非確変と見せかける疑似結果映像の表示がなされず、これによる煩わしさの軽減効果も期待できる。
ここで、第6報知演出C4において図34(b3)の結果映像が表示されるタイミング、すなわち、確変大当たり結果を示唆する示唆タイミングについて、図35を参照して説明する。図35は、第3報知演出C1、第4報知演出C2が実行される場合と、第6報知演出C4が実行される場合との5ラウンド目のラウンド演出を説明するためのタイミングチャートである。
第3報知演出C1、第4報知演出C2が実行される場合には、5ラウンド目のラウンド遊技の開始タイミング(タイミングt21)から所定の第1期間が経過したタイミングt22までの間において、変身の途中状態を表す映像(図27(b)、図29(b))が表示される。この映像は、4ラウンド目のラウンド演出から継続して表示されるものである。なお、4ラウンド目のラウンド演出との連続性を担保する上では、上記映像は、4ラウンド目と5ラウンド目とのラウンドインターバル期間(可変入賞装置32を閉鎖状態として5ラウンド目のラウンド遊技の開始を待機する期間)においても表示されることが好ましい。
そして、上記第1期間が経過したタイミングt22では、遊技者に対して演出用操作部75の操作を促すボタン操作画像408(図27(c)、図29(c))が表示される。
一方、第6報知演出C4が実行される場合には、5ラウンド目のラウンド遊技の開始タイミング(タイミングt21)から上記第1期間よりも長い第2期間が経過したタイミングt23までの間において、変身の途中状態を表す図34(b2)の映像が表示される。繰り返しになるが、図34(b2)の映像は図27(b)、図29(b)と同様のものである。
そして、上記第2期間が経過したタイミングt23では、確変大当たり結果であることを示唆する結果映像(図34(b3))が表示される。このように、本変形例においては、第6報知演出C4を実行する場合に、第3報知演出C1又は第4報知演出C2でボタン操作画像408が表示されるタイミングt22で映像切り替えを行わず、それよりも遅れて結果映像を表示する構成となっている。
このような構成であることで、停止絵柄を見ていない遊技者、すなわち、確変大当たり結果であることを知らないで後報知演出を見ている遊技者においては、ボタン操作画像408が表示されるべきタイミングでそれが表示されないことに基づき、「あれ?ボタン押し画像が出ないぞ。これ確変だ。」といった具合に、結果映像の表示前に確変大当たり結果であることを予測することが可能になる。つまり、ボタン操作画像408の有無が確変大当たり結果であるか否かの示唆として機能するものとなる。このような構成であることで、確変大当たり結果を事前判別している遊技者に対しては、ボタン操作画像408や演出用操作部75の操作が煩わしくなることを抑制しつつ、確変大当たり結果を事前判別していない遊技者に対しては、後報知演出においてボタン操作画像408が表示されないことを期待する楽しみ方を提供することでき、どちらの遊技者に対しても配慮した構成とできる。
また、第6報知演出C4で結果映像が表示されるタイミングt23は、第3報知演出C1又は第4報知演出C2における操作有効期間の終了タイミング(演出用操作部75が操作されない場合の終了タイミング)であるタイミングt24よりも早いタイミングとなっている。つまり、第6報知演出C4では、第3報知演出C1又は第4報知演出C2において演出用操作部75が操作されないまま操作有効期間が経過した場合の結果映像の表示タイミングよりも早期に結果映像を表示する構成となっている。これにより、結果映像の表示タイミングをボタン操作画像408の表示タイミングよりも遅らせる構成でありながらも、確変大当たり結果であることを事前に把握している遊技者に対して、確変大当たり結果の報知を過度に待たせることが抑制される。
なお、本変形例においては、今回の確変大当たり結果用の停止絵柄と同一の停止絵柄が大当たり連荘の中で既に停止表示されている場合に、後報知演出にてボタン操作画像408が表示されない構成としたが、同一の停止絵柄が停止表示されていない場合に比べ、ボタン操作画像408が表示されにくくなる構成としてもよい。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では後報知演出の決定処理が上記第1の実施の形態と異なっており、具体的には、後報知演出の選択に際し、停止絵柄の履歴だけではなく、さらに演出用操作部75の操作状況も加味する構成としている。以下、本実施の形態の構成について図36〜図39を参照しながら説明する。なお、これらの図において上記第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
<ラウンド用演出処理について>
図36(a)は、演出制御装置82のMPU242にて実行されるラウンド用演出処理を示すフローチャートである。この処理は、図21の演出制御処理の一環として行われるものであり、具体的にはステップS1003の開閉実行モード用演出処理の実行後に行われるものである。
ラウンド用演出処理では先ず、ステップS1901にてラウンド遊技の開始タイミングであるか否かを判定する。具体的には、開放コマンドを受信しているか否かを判定する。
ラウンド遊技の開始タイミングである場合には、ステップS1902にてラウンド演出の設定処理を実行する。当該設定処理では、図24のラウンド用演出処理で設定された内容に従い、1ラウンド遊技分の演出設定を行う。具体的には、上記ラウンド用演出処理で設定された後報知演出が所定のラウンド遊技で行われるように、各種の設定処理を行う。ステップS1902の実行後はラウンド用演出処理を終了する。
ラウンド遊技の開始タイミングでない場合には、ステップS1903にてラウンド遊技の実行中であるか否かを判定する。ラウンド遊技中でない場合にはラウンド用演出処理を終了する一方、ラウンド遊技中である場合には、ステップS1904にてラウンド中用演出処理を実行する。ラウンド中用演出処理は、上記ステップS1902で設定された内容に従い、ラウンド遊技中の演出を制御するものである。ここで、ステップS1904のラウンド中演出処理について図37のフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施の形態は、演出用操作部75の操作状況を加味して後報知演出を選択する点に特徴を有しているため、ここでは、演出用操作部75の操作演出を実行するラウンド遊技、すなわち、7R確変大当たり結果に対応する開閉実行モードの5ラウンド目のラウンド遊技について説明し、他の大当たり種別に対応する開閉実行モードや他のラウンドのラウンド遊技については図示及び説明を省略する。
図37に示すように、ラウンド中演出処理では先ず、ステップS2001にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に後報知演出フラグC1、C2又はC3が格納されているか否かを判定する。これらのフラグのいずれかが格納されている場合、図24の開閉実行モード用演出処理において、第3報知演出C1、第4報知演出C2又は第5報知演出C3のいずれかを実行する旨が設定されていることを意味する(図24のステップS1309参照)。この場合にはステップS2002に進み、現在のラウンド遊技が5ラウンド目のラウンド遊技、すなわち、演出用操作部75の操作演出を実行すべきラウンド遊技であるか否かを判定する。
5ラウンド目のラウンド遊技である場合には、ステップS2003にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に操作演出フラグが格納されている否かを判定する。操作演出フラグは、演出用操作部75の操作演出に対応するものであり、当該フラグが格納されている場合には操作演出が実行中であることを意味する。
操作演出フラグが格納されていない場合には、ステップS2004にて、操作演出の開始タイミングであるか否かを判定する。操作演出の開始タイミングである場合には、ステップS2005にて操作演出用処理を実行する。操作演出用処理では、図柄表示装置41の表示画面Gにボタン操作画像408が表示されるように、表示制御装置212に対してコマンドを送信する。続くステップS2006では、RAM244の各種フラグ格納エリア247に操作演出フラグを格納する。
ステップS2006の実行後又はステップS2003で肯定判定した場合(操作演出フラグが格納されていると判定した場合)には、ステップS2007にて、演出用操作部75が操作されたか否かを判定する。この判定は、操作部用検知センサ75aから出力される検知信号を参照することで行う。演出用操作部75が操作されたと判定した場合には、ステップS2008にて操作有効期間中であるか否かを判定する。すなわち、本ステップでは、上記ステップS2007で操作有りと判定した操作が操作有効期間内のものであるか否かを判定する。
一方、上記ステップS2007で演出用操作部75が操作されていないと判定した場合には、ステップS2009に進み、操作有効期間が終了したか否かを判定する。すなわち、本ステップでは、演出用操作部75の操作がないまま操作有効期間が経過したか否かを判定する。
ステップS2008で、把握した操作が操作有効期間内のものであると判定した場合、又はステップS2009で、操作がないまま操作有効期間が経過したと判定した場合には、ステップS2010にて、RAM244の各種フラグ格納エリアに後報知演出フラグC2又はC3が格納されているか否かを判定する。それらのフラグのいずれかが格納されている場合、今回の開閉実行モードが7R確変大当たり結果に対応するものであることを意味するところ、この場合にはステップS2011に進み、操作結果の情報を記憶する。
本実施の形態では、図36(b)に示すように、演出制御装置82のRAM244に操作履歴記憶エリア301が設けられており、図37のステップS2011では、ステップS2007〜ステップS2009の判定結果に対応した操作結果の情報を上記操作履歴記憶エリア301に記憶する。具体的には、ステップS2007,S2008の判定により操作有効期間中に操作が行われたことを把握した場合には、操作結果の情報として操作が行われた旨を記憶する。一方、ステップS2007,S2009の判定により未操作のままであったことを把握している場合には、操作が行われなかった旨を記憶する。
操作結果の情報は、7R確変大当たり結果に対応する開閉実行モードが実行され且つ操作演出が実行される都度、操作履歴記憶エリア301に記憶され、蓄積される。MPU242では、この蓄積された操作結果の情報を、演出用操作部75に対する遊技者の操作履歴を示す操作履歴情報として管理する。操作履歴記憶エリア301に記憶(蓄積)された操作履歴情報は、停止絵柄の履歴情報の場合と同じく、時短遊技状態が終了した場合、すなわち、大当たり連荘が終了した場合に全て消去(クリア)される。
なお、上記構成では、操作が行われた場合と操作が行われなかった場合との両方で操作結果の情報を記憶するが、操作が行われた場合のみ操作結果の情報を記憶し、操作結果の情報が記憶されていない場合には操作がなかったことを示す構成としてもよい。また、それとは逆に、操作が行われなかった場合のみ操作結果を情報を記憶する構成としてもよい。要は、操作が行われたか否かを識別できるように操作に関する情報が記憶されるものであればよい。
ステップS2011の実行後は、ステップS2012にて、操作演出の終了に伴い、RAM244の各種フラグ格納エリア247に格納されている操作演出フラグを消去する。続くステップS2013では、第3報知演出C1若しくは第4報知演出C2の結果映像(図27(d)、図29(d))又は第5報知演出C3の疑似結果の映像(図30(a))が図柄表示装置41の表示画面Gに表示されるように、表示制御装置212に対してコマンドを送信する。
ステップS2013の実行後、又はステップS2001、ステップS2002、ステップS2004、ステップS2008若しくはステップS2009で否定判定した場合には、ラウンド中用演出処理を終了する。
<7R確変用演出決定処理について>
次に、演出制御装置82のMPU242により実行される7R確変用演出決定処理について説明する。7R確変用演出決定処理は、大当たり種別が7R確変大当たり結果である場合の後報知演出の態様を決定するためのものであり、図24の開閉実行モード用演出処理におけるステップS1308にて実行されるものである。
ここでは、図28に示す第1の実施の形態に係る7R確変用演出決定処理と相違する部分について図38を参照して説明する。図38は、本実施の形態に係る7R確変用演出決定処理を示すフローチャートである。図38に示すステップS2101〜ステップS2106の処理は、図28のステップS1404で肯定判定した場合に実行されるものであり、図28のステップS1409に代えて実行されるものである。
ステップS1404で肯定判定した場合、すなわち、ステップS1402で把握した今回の停止絵柄が、ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS2101に進み、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定報知フラグが格納されているか否かを判定する。特定報知フラグは、確変を報知する第4報知演出C2(図29)又は第5報知演出C3(図30)に代えて、第2報知演出B(図26)を実行した場合に格納されるものである。このため、ステップS2101の処理時点で各種フラグ格納エリア247に特定報知フラグが格納されている場合には、大当たり連荘中における今回よりも前の開閉実行モードにおいて、第4報知演出C2又は第5報知演出C3から第2報知演出Bへの差し替えが既に行われていることを意味するものとなる。
ステップS2101の判定処理の結果、特定報知フラグが格納されていないと判定した場合、すなわち、大当たり連荘中において上記差し替えが行われていない場合には、ステップS2102にて、RAM244の操作履歴記憶エリア301を参照して操作結果の履歴情報を把握する。続くステップS2103では、上記ステップS2102の把握結果に基づき、前々回の操作があるか否かを判定する。すなわち、大当たりの連荘中において今回の停止絵柄と同じ停止絵柄が停止表示された過去複数回の7R確変大当たりのうち、前々回の大当たり時の操作演出において、演出用操作部75の操作が行われているか否かを判定する。
操作が行われていると判定した場合には、ステップS2104に進み、上記過去複数回の7R確変大当たりのうち、前回の大当たり時の操作演出において、演出用操作部75の操作が行われているか否かを判定する。ステップS2104で肯定判定した場合又はステップS2103で否定判定した場合には、図27のステップS1405に進み、復活演出の抽選処理を実行する。その後、復活演出の抽選結果に基づき、後報知演出として第4報知演出C2又は第5報知演出C3を設定する。
一方、ステップS2104で否定判定した場合、すなわち、大当たりの連荘中において今回の停止絵柄と同じ停止絵柄が停止表示された過去複数回の7R確変大当たりのうち、前々回の大当たり時の操作演出において演出用操作部75の操作が行われ、前回の大当たり時の操作演出において操作が行われていない場合には、ステップS2105に進み、後報知演出として第2報知演出Bを設定する。また、ステップS2101で肯定判定した場合(特定報知フラグが格納されている場合)にも、ステップS2105に進み、後報知演出として第2報知演出Bを設定する。
ステップS2105の実行後は、ステップS2106にて特定報知フラグ用処理を実行する。特定報知フラグ用処理では、その時点で、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定報知フラグが格納されていない場合には、当該フラグを同格納エリア247に格納し、既に格納されている場合には、その状態を維持する。なお、特定報知フラグは、時短遊技状態が終了した場合、すなわち、大当たり連荘が終了した場合に消去(クリア)される。ステップS2106の実行後は7R確変用演出決定処理を終了する。
<後報知演出の選択態様について>
次に、本実施の形態における後報知演出の選択態様について図39を参照して説明する。既に説明したように、本実施の形態では、大当たり連荘中において停止絵柄が同じである7R確変大当たりが複数回発生したことだけでなく、さらに演出用操作部75の操作状況も加味して後報知演出の態様(種類)を選択する構成となっている。ここでは、今回の7R確変大当たりと停止絵柄が同じである7R確変大当たりが、今回よりも前に2回発生しているものとし、今回(3回目)の7R確変大当たりにおける後報知演出の選択態様について説明する。以下の説明において「前々回の大当たり」及び「前回の大当たり」は、停止絵柄が同一の上記3回の7R確変大当たりのうち、今回から見て前々回の大当たり及び前回の大当たりを指すものである。
図39(a)に示すように、前々回及び前回の大当たり時には、後報知演出として第4報知演出C2又は第5報知演出C3が設定されている。これら各報知演出C2,C3には、操作演出が設定されており、演出上、演出用操作部75の操作機会が設けられている。
そして、図39(b1)に示すように、前々回の大当たり時の操作演出において演出用操作部75が操作されているにかかわらず、前回の大当たり時の操作演出では演出用操作部75が操作されていない場合には、停止絵柄を見ており、前回の大当たり時において、前々回の大当たり時と同じ停止絵柄が停止表示された結果、操作演出の実行前に確変大当たりであることを把握し、その結果、操作意欲が低下して操作しなかった遊技者である可能性が高い。この場合は、確変大当たり結果であることをボタン操作画像408の表示開始前に把握している遊技者と推定し、第4報知演出C2又は第5報知演出C3よりも早期且つシンプルに確変を報知する第2報知演出Bを設定する。
図39(b2)に示すように、前々回の大当たり時の操作演出と、前回の大当たり時の操作演出との両方において、演出用操作部75が操作されている場合には、今回の後報知演出として第4報知演出C2又は第5報知演出C3を設定する。すなわち、前回の大当たり時において前々回の大当たり時と同じ停止絵柄が停止表示され、それぞれの停止絵柄を見ていれば確変大当たりであると把握できるにもかかわらず、演出用操作部75が操作されている場合には、確変大当たり結果であることをボタン操作画像408の表示開始前に判別していない遊技者と推定し、通常どおりの第4報知演出C2又は第5報知演出C3を設定する。
図39(b3)に示すように、前々回の大当たり時の操作演出と、前回の大当たり時の操作演出との両方において、演出用操作部75が操作されていない場合には、今回の後報知演出として第4報知演出C2又は第5報知演出C3を設定する。この場合は、操作状況から遊技者が確変大当たり結果を事前判別しているか否かの推定が困難であるため、通常どおりの設定を行う。
図39(b4)に示すように、前々回の大当たり時の操作演出において演出用操作部75が操作されておらず、前回の大当たり時の操作演出において演出用操作部75が操作されている場合にも、操作状況から遊技者が確変大当たり結果を事前判別しているか否かの推定が困難であるため、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を設定する。
なお、「前々回の大当たり」、「前回の大当たり」及び「今回の大当たり」は、大当たり連荘中に同一の7R確変大当たり用停止絵柄が3回表示される場合に限らず、メイン表示部43に表示される7R確変大当たり用の停止絵柄が過去の停止絵柄と重複するという事象、すなわち、停止絵柄同士の対比から確変大当たり結果を判別できる状況が2回生じるものであればよい。図39(c)に示す例の場合、停止結果データB5の停止絵柄が表示される1回目及び3回目の大当たりがそれぞれ「前々回の大当たり」及び「前回の大当たり」に相当し、停止結果データB3の停止絵柄が表示される2回目の大当たりと停止絵柄が重複する4回目の大当たりが「今回の大当たり」に相当する。また、「前々回の大当たり時の操作演出における操作実績」は、演出用操作部75を操作する意思又は傾向がある遊技者であるか否かを判別するものに過ぎないため、「前々回の大当たり」は「前回の大当たり」や「今回の大当たり」と同じ停止絵柄が表示されないものでもよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
確変遊技状態となった過去の停止絵柄と同じ停止絵柄が表示されるとはいえ、確変大当たり結果であることを事前に判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本実施の形態では、演出用操作部75の操作履歴を操作履歴記憶エリア301に記憶し、今回の停止絵柄が過去の確変用の停止絵柄と同じである場合に、操作履歴記憶エリア301に記憶された演出用操作部75の操作履歴から実際に遊技者が確変大当たり結果を判別している否かを判断し、その判断も加味して後報知演出の内容を変更する構成とした。これにより、遊技者の操作実績から実際に遊技者が確変大当たり結果を判別しているか否かをパチンコ機10が判断し、その判断も踏まえて演出変更を行うことができる。その結果、遊技者の実情に即した演出切り替えを行うことができ、判別している遊技者のための機能が、判別していない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを好適に抑制可能となる。
前回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されておらず、且つ、前々回の大当たり時の操作演出で操作されている場合には、第4報知演出C2又は第5報知演出C3よりも早期且つシンプルに確変を報知する第2報知演出Bを実行する構成とした。すなわち、もともと演出用操作部75を操作する傾向の遊技者が、前回の操作演出については、確変大当たり結果を事前把握していたが故に操作しなかったと推定し、遊技者が実際に確変を事前判別しているとみなす構成とした。これにより、遊技者が確変を事前判別している可能性が高い場合に、第2報知演出Bを実行する構成を実現することが可能になる。
なお、前回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されておらず、且つ、前々回の大当たり時の操作演出で操作されている場合に、第2報知演出Bに代えて、上記第1の実施の形態の変形例1のように第4報知演出C2が行われる構成としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2のように第6報知演出C4が行われる構成としてもよい。
前回の大当たり時の操作演出と、前々回の大当たり時の操作演出との両方で演出用操作部75が操作されている場合には、確変を事前判別していない遊技者とみなし、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を実行する構成とした。これにより、遊技者が確変を事前判別していない可能性が高い場合に、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を実行する構成を実現することが可能になる。
前回の大当たり時の操作演出と、前々回の大当たり時の操作演出との両方で演出用操作部75が操作されていない場合には、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を実行する構成とした。すなわち、前回及び前々回のどちらにも操作実績がない場合には、もともと演出用操作部75を操作する意思がない遊技者である可能性が高く、確変を事前判別しているか否かを操作状況から推定することが困難なため、安全に第4報知演出C2又は第5報知演出C3を実行する構成とした。これにより、仮に遊技者が確変を事前判別していなかった場合でも操作演出が行われない不都合を抑制することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、後報知演出の報知対象が上記各実施の形態と異なっている。具体的には、上記各実施の形態では、後報知演出により開閉実行モードの終了後の遊技状態を報知するが、本実施の形態では、後報知演出により開閉実行モードの態様(種類)を報知するものとなっている。以下、本実施の形態の構成について図40〜図43を参照して説明する。
先ず、本実施の形態に係る振分テーブルについて図40(a)を参照して説明する。図40(a)は振分テーブルを説明するための説明図である。なお、同図における7R確変大当たり結果、7R通常大当たり結果及び3R通常大当たり結果については、上記第1の実施の形態のそれと同様であるため、その説明を省略する。
振分テーブルは、当否抽選の結果が大当たりとなった場合に大当たり種別を振り分けるのに用いるテーブルである。図40(a)に示すように、本実施の形態では、15R確変大当たり結果として、15R確変大当たり結果Aと、15R確変大当たり結果Bとの複数の大当たり種別が設定されている。15R確変大当たり結果A,Bはいずれも15回のラウンド遊技が実施されるものであるが、一部のラウンド遊技においてその実施態様、具体的には可変入賞装置32の開閉態様が異なっている。
ここで、15R確変大当たり結果A,Bにて実施される各ラウンド遊技の態様について図40(b)を参照して説明する。
本実施の形態では、開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様として、ラウンド遊技が開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。高頻度入賞モードでは、一のラウンド遊技につき大入賞口32aの開閉が1回行われるとともに、1回の開放は30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、一のラウンド遊技につき大入賞口32aの開閉が1回行われるとともに、1回の開放は0.2sec(低頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が6個(低頻度個数)となるまで継続される。
この場合に、本パチンコ機10では、発射ハンドル54が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域PEに向けて発射されるように遊技球発射機構53が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口32aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口32aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、最大で6個までの入賞が許容されているものの、遊技球の実質的な入賞期待値はゼロとなっている。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける、1回の開放に対する開放限度時間(上限継続時間)及び1回の開放に対する開放限度個数(上限入賞個数)は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、ラウンド遊技が開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、1回の開放に対する開放限度時間が長い又は1回の開放に対する開放限度個数が多く設定されていればよい。
但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放限度個数との積を、開放限度時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放限度個数との積を、開放限度時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口32aの開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。
上記のような構成の下、図40(b)に示すように、大当たり種別が15R確変大当たり結果Aである場合には、1ラウンド目〜6ラウンド目のラウンド遊技と、7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技とで、可変入賞装置32が高頻度入賞モードで駆動制御される。一方、大当たり種別が15R確変大当たり結果Bである場合には、1ラウンド目〜6ラウンド目のラウンド遊技では可変入賞装置32が高頻度入賞モードで駆動制御されるものの、7ラウンド目〜15Rラウンド目のラウンド遊技では可変入賞装置32が低頻度入賞モードで駆動制御される。
つまり、15R確変大当たり結果Bは、一部のラウンド遊技が低頻度入賞モードが設定されている分、15R確変大当たり結果Aよりも、開閉実行モード(大当たり遊技)の開始から終了までの間における可変入賞装置32への総入賞個数が少なくなる。このため、15R確変大当たり結果Bが選択された場合には、開閉実行モードにより獲得できる遊技球(賞球)の総数が15R確変大当たり結果Aの場合よりも少なくなる。よって、15R確変大当たり結果Bよりも15R確変大当たり結果Aの方が遊技者にとって有利な大当たりとなっている。
図40(a)に示す振分テーブルでは、「0〜19」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0」が15R大当たり結果Aに対応しており、「1」が15R大当たり結果Bに対応している。
次に、本実施の形態にかかる停止結果テーブルについて図40(c)を参照して説明する。なお、大当たり種別カウンタC2の値が「2〜19」である場合の停止結果データは、上記第1の実施の形態に係る停止結果テーブル(図15)と同様であるため、図示及びその説明を省略する。
図40(c)に示すように、本実施の形態では、大当たり種別カウンタC2の「0」が停止結果データA1の停止絵柄に対応付けられており、大当たり種別カウンタC2の「1」が停止結果データA2の停止絵柄に対応付けられている。そして、図40(a)の振分テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の「0」に15R確変大当たり結果Aが対応し、大当たり種別カウンタC2の「1」に15R確変大当たり結果Bが対応している。よって、停止結果データA1の停止絵柄が15R確変大当たり結果Aを示す絵柄となり、停止結果データA2の停止絵柄が15R確変大当たり結果Bを示す絵柄となる。
なお、15R確変大当たり結果A,Bである場合に、図柄表示装置41の表示画面G上で大当たりを報知するに際しては、遊技者から見て15R確変大当たり結果Aと15R確変大当たり結果Bとの識別が不可能又は困難となる態様で大当たりの発生を報知する。具体的には、15R確変大当たり結果A及び15R確変大当たり結果Bのいずれの場合も、一の有効ラインL1〜L5上に同一の特定図柄(「7」の数字が付された図柄(図7(g)))の組み合わせが停止表示されるようにする。
また、開閉実行モード(大当たり遊技)の開始に際しては、メイン表示部43のラウンド表示部RSに、開閉実行モードにて実行されるラウンド数の総数が表示されるが、15R確変大当たり結果A,Bではどちらも「15」の表示又はそれに対応する表示(15ラウンドに対応するものであるが、数字とは異なる表示)がなされる。このため、ラウンド表示部RSの表示内容を見ても15R確変大当たり結果Aと15R確変大当たり結果Bとの識別が不可能又は困難となっている。なお、ラウンド表示部RSにおける上記表示は、その表示内容を維持したまま、開閉実行モードの終了時まで表示され続ける。
<大入賞口開閉処理について>
次に、主制御装置81のMPU202にて実行される大入賞口開閉処理について図41を参照して説明する。図41は、大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。なお、図41に示すステップS2301〜ステップS2306の処理は、図17のステップS604の実行後に実行されるものであり、ステップS605及びステップS606に代えて実行されるものである。
ステップS604にて大入賞口32aの開放処理(可変入賞装置32を開放状態とすべく可変入賞駆動部32dを駆動状態とする処理)を実行すると、ステップS2301にて、今回の大当たりにおける大当たり種別が15R確変大当たり結果Bであるか否かを判定する。
15R確変大当たり結果Bでない場合には、大当たり種別が15R確変大当たり結果A、7R確変大当たり結果、7R通常大当たり結果又は3R通常大当たり結果であることを意味するところ、この場合には、ステップS2302に進み、開放時間の設定処理として、タイマカウンタTに上限開放時間に相当する「15000」(30sec)を入力する。続くステップS2303では、上限入賞個数の設定処理として、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた入賞カウンタPCに上限入賞個数に相当する「10」を入力する処理を行う。その後、ステップS607の開放コマンドの設定処理に進む。
一方、上記ステップS2301で15R確変大当たり結果Bであると判定した場合には、ステップS2304にて、今回のラウンド遊技が7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技であるか否かを判定する。7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技ではない場合、すなわち、1ラウンド目〜6ラウンド目のラウンド遊技である場合には、ステップS2302に進み、タイマカウンタTに上限開放時間に相当する「15000」を入力し、その後、ステップS2303にて入賞カウンタPCに上限入賞個数に相当する「10」を入力する処理を行う。
これに対し、7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技である場合には、ステップS2305にて、タイマカウンタTに上限開放時間に相当する「100」(0.2sec)を入力する。続くステップS2306では、入賞カウンタPCに上限入賞個数に相当する「6」を入力する処理を行う。その後、ステップS607の開放コマンドの設定処理に進む。
<開閉実行モード用演出処理について>
次に、演出制御装置82のMPU242にて実行される開閉実行モード用演出処理について図42(a)を参照して説明する。図42(a)は、開閉実行モード用演出処理を示すフローチャートである。なお、図42(a)に示すステップS2401〜ステップS2404の処理は、図24のステップS1302で否定判定した場合に実行されるものであり、図24のステップS1304〜ステップS1305に代えて実行されるものである。
ステップS1302で否定判定した場合、すなわち、今回の開閉実行モードの契機となった大当たりの種別が3R通常大当たり結果ではないと判定した場合には、ステップS2401にて大当たりの種別が15R確変大当たり結果Bであるか否かを判定する。15R確変大当たり結果Bである場合には、ステップS2402にて後報知演出として第7報知演出D1を設定する。第7報知演出D1は、今回の開閉実行モードが、15R確変大当たり結果Aに対応する開閉実行モードと15R確変大当たり結果Bに対応する開閉実行モードとのうち、不利側である後者の開閉実行モードであることを遊技者に報知するものであり、換言すれば、7ラウンド目以降のラウンド遊技が低頻度入賞モードで実施されることを報知するものである。
第7報知演出D1は、目標を達成できたら遊技者にとって有利となる旨を報知した上で、その目標の達成に挑み、達成に失敗する結果(結末)を報知する演出となっている。例えば、図27の第3報知演出C1のように、少女キャラクタ401が魔法使いキャラクタ405への変身に挑み、変身に失敗する演出となっている。この場合、文字表示407としては、例えば「魔法使いに変身できたらLUCKY」等の表示を行う。
第7報知演出D1は、7ラウンド目のラウンド遊技(可変入賞装置32の動作態様が低頻度入賞モードに切り替えられるラウンド遊技)が開始される前に、不利側の開閉実行モードである旨が報知されるように実行される。例えば、第3報知演出C1の場合と同様に、3ラウンド目のラウンド遊技において図27(a)に対応する表示を行い、4ラウンド目のラウンド遊技において図27(b)に対応する表示を行い、5ラウンド目のラウンド遊技で図27(c),(d)に対応する表示(ボタン操作画像408、失敗結果の映像の表示)を行う。
ステップS2402の実行後は、図24のステップS1309の処理(後報知演出フラグをセットする処理)に進む。一方、上記ステップS2401で否定判定した場合には、ステップS2403にて、大当たり種別が15R確変大当たり結果Aであるか否かを判定する。15R確変大当たり結果Bである場合には、ステップS2404にて15R大当たりA用演出決定処理を実行する。
図42(b)は、15R大当たりA用演出決定処理を示すフローチャートである。15R大当たりA用演出決定処理は、図28の7R確変用演出決定処理と略同様のものであり、具体的には、図28のステップS1407〜ステップS1409に代えて、図42(b)のステップS2501〜ステップS2503を実行する点を除き、7R確変用演出決定処理と同じ処理となっている。以下においては、これら相違する処理について説明する。
ステップS1406で否定判定した場合(復活抽選に非当選の場合)には、ステップS2501にて後報知演出として第8報知演出D2を設定する。第8報知演出D2は、今回の開閉実行モードが、有利側の開閉実行モードであることを遊技者に報知するものであり、換言すれば、7ラウンド目以降のラウンド遊技が高頻度入賞モードで実施されることを報知するものである。
第8報知演出D2は、目標を達成できたら遊技者にとって有利となる旨を報知した上で、その目標の達成に挑み、達成に成功する結果(結末)を報知する演出となっている。例えば、図29の第4報知演出C2のように、少女キャラクタ401が魔法使いキャラクタ405への変身に挑み、変身に成功する演出となっている。第8報知演出D2は、第7報知演出D1の場合と同様に、7ラウンド目のラウンド遊技が開始される前に有利側の開閉実行モードである旨が報知されるように実行される。例えば、第4報知演出C2の場合と同様に、3ラウンド目のラウンド遊技において図29(a)に対応する表示を行い、4ラウンド目のラウンド遊技において図29(b)に対応する表示を行い、5ラウンド目のラウンド遊技で図29(c),(d)に対応する表示(ボタン操作画像408、成功結果の映像の表示)を行う。
一方、ステップS1406で肯定判定した場合には、後報知演出として第9報知演出D3を設定する。第9報知演出D3は、第8報知演出D2と同じく有利側の開閉実行モードであることを遊技者に報知するものであるが、図30(a),(b)に示すような復活演出を行うものとなっている。第9報知演出D3においても、7ラウンド目のラウンド遊技が開始される前に有利側の開閉実行モードである旨が報知されるように実行される。
また、ステップS1404で肯定判定した場合、すなわち、ステップS1402で把握した今回の停止絵柄が、ステップS1403で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS2503に進み、後報知演出として第10報知演出D4を設定する。第10報知演出D4は、今回の開閉実行モードが、有利側の開閉実行モードであることを、第8報知演出D2及び第9報知演出D3よりも早期且つシンプルに遊技者に報知するものである。第10報知演出D4は、例えば図26に示すように、開閉実行モードの開始時から魔法使いキャラクタ405が登場するものとなっている。この場合、文字表示406としては「LUCKY」等の表示を行う。
<後報知演出の選択態様について>
次に、本実施の形態における後報知演出の選択態様について図43を参照して説明する。ここでは、いわゆる初当たりとして、停止結果データA1の停止絵柄が停止表示される15R確変大当たり結果Aの大当たり(1回目の大当たり)が発生し、その後、その連荘期間において、停止結果データA2の停止絵柄が停止表示される15R確変大当たり結果Bの大当たり(2回目の大当たり)と、停止結果データA1の停止絵柄が停止表示される15R確変大当たり結果Aの大当たり(3回目の大当たり)とが発生したものとする。
1回目の大当たりは、初当たりであるため、大当たりの連荘期間においてそれよりも前の大当たりが存在しない。この場合は、図28のステップS1406における復活演出の抽選処理の結果に従い、魔法使いキャラクタ405への変身が成功する第8報知演出D2と、変身が一旦失敗した後、復活的に変身が成功する第9報知演出D3とのいずれかを後報知演出として選択する。
2回目の大当たりは、連荘大当たりであり、この場合は、大当たり発生時の遊技回において結果表示部AS,BSに停止表示される停止絵柄(停止結果データA2)を把握する。そして、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された過去の停止絵柄を参照し、把握した停止絵柄と同じものが停止表示されたことがあるか否かを判定する。図43の例では、2回目の大当たりよりも前に、停止結果データA2が停止表示された大当たりが存在しないため、1回目の大当たりの場合と同様、第8報知演出D2又は第9報知演出D3のいずれかを後報知演出として選択する。
3回目の大当たりは、2回目の大当たりと同様、連荘大当たりであるため、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された過去の停止絵柄を参照し、今回の停止絵柄(停止結果データA1)と同じものが停止表示されたことがあるか否かを判定する。3回目の大当たりの停止絵柄は1回目の大当たりの停止絵柄と同一となっており、この場合、停止絵柄を見ている遊技者は、1回目の大当たりの停止絵柄と同一の停止絵柄が停止表示されたことから、有利側の開閉実行モードであることを事前に判別することができる。このような場合には、後報知演出として第8報知演出D2や第9報知演出D3を選択せず、第10報知演出D4を選択する。これにより、遊技者に対し早期かつシンプルに有利側の開閉実行モードであることを報知し、後報知演出が煩わしくなることを抑制する。
このように、遊技者にとって有利な開閉実行モード(15R確変大当たり結果Aに対応する開閉実行モード)と、不利な開閉実行モード(15R確変大当たり結果Bに対応する開閉実行モード)とが設定されている中で、ラウンド数や図柄表示装置41の表示画面Gに表示される図柄からそれらの見分けが不可又は困難とされ、後報知演出によりいずれの開閉実行モードであるかが報知される構成となっていることで、大当たりとなるか否かを楽しむ機会とは別に、有利な開閉実行モードとなるか否かを楽しむ機会が確保され、興趣性が向上する。
そのような状況の下、今回の停止絵柄が過去に表示された有利側の開閉実行モード用の停止絵柄と同じである場合には、後報知演出として第8報知演出D2及び第9報知演出D3に代えて第10報知演出D4を実行する構成とした。これにより、メイン表示部43の結果表示部AS,BSの表示内容から、有利側の開閉実行モードであることを後報知演出の実行前に遊技者が判別できる場合に、シンプル且つ早期に有利側の開閉実行モードが示唆(報知)できるものとなり、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能になる。
なお、上記構成においては、今回の停止絵柄が過去に表示された有利側の開閉実行モード用の停止絵柄と同じである場合に、そうでない場合よりもシンプル且つ早期に有利側の開閉実行モードを示唆する構成としたが、今回の停止絵柄が過去に表示された不利側の開閉実行モード用の停止絵柄と同じである場合に、そうでない場合よりもシンプル且つ早期に不利側の開閉実行モードを示唆する構成としてもよい。具体的には、第7報知演出D1に代えて、例えば、図25に示す第1報知演出Aのように、開閉実行モードの開始時から不利側の開閉実行モードであることを示す演出を実行するとよい。
また、本実施の形態において、上記第1の実施の形態の変形例1のように、第10報知演出D4に代えて第8報知演出D2を設定する(復活演出を行わないようにする)構成としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2のように、ボタン操作画像408を表示せず、演出用操作部75の操作がなくても成功結果の映像を表示する構成としてもよい。さらに、上記第2の実施の形態のように、演出用操作部75の操作状況も加味して後報知演出の選択を行う構成としてもよい。
<第4の実施の形態>
上記各実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり用の停止絵柄と重複する場合に一部の演出を実行しない(演出を減らす)構成となっていたが、本実施の形態では、停止絵柄が重複する場合に演出を追加する点で異なっている。なお、本実施の形態においては、同じ停止絵柄が表示されたか否かに関わらず、表示画面Gにて行われる後報知演出の態様は変更されない。具体的には、図28の7R確変用演出決定処理において、ステップS1401〜ステップS1404,ステップS1409の処理が省略されている。以下、本実施の形態の構成について図44及び図45を参照して詳細に説明する。
図44は遊技盤の構成を示す正面図である。本実施の形態において装飾部材39には、発光部501が設けられている。発光部501は、メイン表示部43の周囲に配置され、詳しくは、図柄表示装置41の表示画面Gよりもメイン表示部43(結果表示部AS,BS)に近い箇所に配置されている。発光部501には、装飾部材39の後方に位置するようにして発光基板が設けられており、当該発光基板上には、1個の発光素子(例えばLED)が搭載されている。発光部501は、パチンコ機10前方からの正面視において、上記発光素子より発された光を遊技者が視認可能となるように構成されている。
発光部501の発光基板は、演出制御装置82と電気配線を通じて電気的に接続されており、演出制御装置82から駆動信号が出力されることで、発光部501(発光素子)が所定の発光色(例えば赤色)で点灯される。すなわち、演出制御装置82により、発光部501の点灯状態(発光状態)と消灯状態(非発光状態)とが切り替え制御される。なお、発光部501は、普段は消灯状態に維持されるように制御される。
本実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり用の停止絵柄と重複する場合に、上記発光部501により特定報知を実行するように構成されている。
次に、演出制御装置82のMPU242により実行される特定報知用処理について図45のフローチャートを参照して説明する。この処理は、図21の演出制御処理の一環として実行されるものである。
特定報知用処理では先ずステップS2601にて、RAM244の各種フラグ格納エリア247に特定状態フラグが格納されているか否かを判定する。特定状態フラグは、現在の遊技状態が確変遊技状態又は時短遊技状態であることを意味するフラグである。よって、ステップS2601の処理は、連荘中である否かを判定する処理となる。
ステップS2601で特定状態フラグが格納されていると判定した場合には、ステップS2602にて変動終了タイミングであるか否かを判定する。具体的には、主制御装置81から送信される変動終了コマンド(図13のステップS309)を受信したか否かを判定する。
ステップS2602で変動終了タイミングであると判定した場合には、ステップS2603にて、今回の当否抽選の結果及び大当たり種別の振分結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。具体的には、主制御装置81から送信される確変当たり用停止結果コマンド(図14のステップS409)を受信しているか否かを判定する。
ステップS2603で確変大当たり結果であると判定した場合には、ステップS2604にて、今回の遊技回において、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示された絵柄を把握する。停止絵柄の把握処理は、RAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照するか、主制御装置81から送信される確変当たり用停止結果コマンドを参照することで行う。
続くステップS2605では、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照し、今回の遊技回よりも前の遊技回において停止表示された停止絵柄を把握する。なお、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶される停止絵柄の履歴情報は、確変遊技状態又は時短遊技状態が終了した場合に消去されるため(図22のステップS1107を参照)、本ステップでは実質的に大当たりの連荘期間を対象として今回よりも前の停止絵柄を把握するものとなる。
続くステップS2606では、上記ステップS2604で把握した今回の停止絵柄と、上記ステップS2605で把握した今回よりも前の停止絵柄とを比較し、今回よりも前の停止絵柄において、今回の停止絵柄と同一の停止絵柄が存在するか否かを判定する。すなわち、大当たりの連荘期間において今回の停止絵柄と同一の停止絵柄が既に表示されているか否かを判定する。
ステップS2606で肯定判定した場合、すなわち、ステップS2604で把握した今回の停止絵柄が、ステップS2605で把握した今回よりも前の停止絵柄の中に含まれている場合には、ステップS2607に進み、発光部501の発光タイミングを設定する処理を実行する。この処理は、遊技回の終了(変動終了)タイミングから発光部501の発光タイミングまでの待機時間を設定するものであり、かかる待機時間としては予め定めた所定期間(例えば3sec)を設定する。この所定期間は、遊技回の終了から後報知演出により確変大当たり結果が示唆されるまでの期間よりも短くなっている。具体的には、後報知演出として第4報知演出C2、第5報知演出C3が行われる場合に、図29(d)の結果映像や図30(b)の復活映像が表示される前に発光部501が発光するように、上記所定期間が定められている。
ステップS2607の実行後、特定報知用処理を終了する。演出制御装置82では、上記のようにして発光部501の発光タイミングを設定した後、以降の経過時間を所定周期(例えば、図21の演出制御処理の実行周期である2msec)で計測する。そして、上記所定期間が経過した場合には、発光部501を消灯状態から点灯状態に切り替えるように制御する。この際の発光部501の点灯時間(点灯状態の継続期間)は、短い所定時間(例えば0.5sec)とされ、具体的には、遊技回における停止絵柄の停止表示期間(例えば1sec)よりも短い時間となっている。発光部501の点灯後、上記点灯時間が経過すると、発光部501を再び消灯状態に切り替える。
一方、上記ステップS2601,S2602,S2603,S2606で否定判定した場合には、発光部501の発光タイミングを設定することなく、特定報知用処理を終了する。この場合、特定報知(発光部501の点灯)は行われないものとなる。
<遊技の流れについて>
上記第1の実施の形態にて例示した図32の1回目の大当たりと4回目の大当たりとの場合のように、大当たり連荘中において7R確変大当たり結果となり、その際の停止絵柄が過去に7R確変大当たり結果になったときの停止絵柄と同じである場合には、今回の遊技回の終了から所定期間(例えば3sec)が経過すると、発光部501が点灯し、特定報知が行われる。今回の停止絵柄と過去の停止絵柄との対比から確変大当たり結果であることを判別している遊技者は、特定報知を見ることで確変大当たり結果であることを確信することができる。
その際の発光部501の点灯時間は、短時間となっているため、停止絵柄を見ていなかったり、停止絵柄から確変大当たり結果を判別していない遊技者においては、特定報知を見逃す可能性が高く、特定報知に気付くことを抑制できる。これにより、特定報知を知る人ぞ知る演出とすることができ、特定報知により確変大当たり結果を確信する遊技者が優越感を味わうことが可能となる。
また、発光部501の発光開始タイミングは、後報知演出として第4報知演出C2、第5報知演出C3により確変大当たり結果が示唆される前のタイミングとなっている。これにより、特定報知の存在を認識している遊技者は、そうではない一般の遊技者よりも早く確変大当たり結果を確信することができ、優越感を一層高めることが可能となる。
ちなみに、今回の停止絵柄が確変大当たり用停止絵柄であっても、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶されている過去の確変大当たり用停止絵柄と一致しない場合には、特定報知は実行されない。
なお、本実施の形態では、確変遊技状態と時短遊技状態とを備え、開閉実行モード(特別遊技状態)の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に異なる第1遊技状態と第2遊技状態とを備えるが、上記第3の実施の形態のように、遊技者にとって有利な開閉実行モードと不利な開閉実行モードとを備え、開閉実行モード(特別遊技状態)として第1遊技状態と第2遊技状態とを備える構成としてもよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏することができる。
今回の確変大当たり用停止絵柄が過去の確変大当たり用停止絵柄と重複した場合に、特定報知を行う構成とした。これにより、次の効果を期待することができる。
確変大当たり結果を引き当てたことがある中で、そのときの停止絵柄と同じ停止絵柄が再び行われると、遊技者によっては、停止絵柄同士の対比から確変大当たり結果を判別することが考えられる。但し、この場合の判別は、遊技者の記憶を頼りにした自己判断に過ぎず、予測の域を超えるものではない。
この点に鑑み、本実施の形態では、確変大当たり用停止絵柄の履歴を記憶し、当該履歴の中に、今回の確変大当たり用停止絵柄と同じ停止絵柄の情報が含まれている場合には、特定報知を行う構成とした。この構成によれば、遊技者が停止絵柄同士の対比から確変大当たり結果を判別した場合に、その後の特定報知により遊技者の判断が後押しされる。これにより、遊技者において自己の判断に確信が持てる結果、メイン表示部43の表示から確変大当たり結果を看破した達成感や優越感が増強され、興趣性が向上する。
発光部501の点灯時間(特定報知の実行期間)を停止絵柄の表示時間よりも短い時間とした。発光部501の点灯時間が短くなっていることで、特定報知を知らない遊技者が特定報知に気付くことが抑制される。このように、特定報知の存在を遊技者が認識しにくい構成とすることで、一般の遊技者における特定報知の認知度を低く抑えることができる。これにより、特定報知を知る人ぞ知るものとすることができ、特定報知により確変大当たり結果を確信する遊技者の優越感を好適に高めることが可能になる。また、一般の遊技者が特定報知に気付きにくいことから、遊技を楽しむ上で特定報知が邪魔となることを抑制する効果も期待できる。
特定報知とは別に後報知演出(第4報知演出C2、第5報知演出C3)を行う構成とした上で、後報知演出により確変大当たり結果が示唆される前に特定報知を実行する構成とした。
特定報知とは別に後報知演出を実行することで、停止絵柄から確変大当たり結果を判別しなかったり、特定報知を知らなかったりする一般の遊技者に対しても、確変大当たり結果であることを適切に知らせることができる。その際、特定報知を後報知演出による確変示唆の前に行う構成とすることで、特定報知により確変大当たり結果を確信する遊技者が、そうではない一般の遊技者よりも早く確変大当たり結果を確信することができる。すなわち、一般遊技者の遊技に影響が及ぶことを抑制しつつ、特定の遊技者の優越感を好適に担保することが可能になる。
図柄表示装置41とは別に発光部501を備え、当該発光部501により特定報知を実行する構成とした。一般の遊技者は、図柄表示装置41の表示画面Gにおける後報知演出に集中していると想定されることから、特定報知の実行箇所を表示画面Gから分離することで、一般の遊技者が特定報知に気付きにくくすることができる。その際、特定報知を発光部501にて実行する構成とすることで、簡単な構成で特定報知を行うことができる。これにより、例えば動画等により特定報知を行う場合に比べ、遊技機設計時の設計者の負担や制御上の処理負荷を軽減することが可能になる。
発光部501を、パチンコ機10前方からの正面視において図柄表示装置41(表示画面G)よりもメイン表示部43(結果表示部AS,BS)に近い箇所に配置した。この場合、停止絵柄から確変大当たり結果を判別する遊技者にとっては、メイン表示部43からの視線移動を少なくして発光部501を視認可能となり、特定報知の見逃しを抑制することができる。一方、一般の遊技者にとっては、発光部501が目に入りにくくなり、遊技を楽しむ上で特定報知が邪魔となったりすることを抑制可能となる。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、停止絵柄の履歴を主制御装置81にて管理し、停止絵柄の履歴状況に応じて高頻度サポートモード(時短遊技状態)の終了条件を変化させる点で、上記各実施の形態と異なっている。以下、本実施の形態の構成について図46〜図49を参照して説明する。
<変動開始処理>
図46(a)は、主制御装置81のMPU202にて実行される変動開始処理を示すフローチャートである。なお、図46(a)に示す各種処理は、図14のステップS405の実行後に実行されるものである。
ステップS405にて振分テーブル(図10)を参照して大当たり種別を振り分けた後は、ステップS406にて、ステップS405の振分結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。確変大当たり結果である場合には、ステップS407〜ステップS409の処理を実行した後、ステップS413における変動表示時間の設定処理に進む。ステップS407〜ステップS409,ステップS413の各処理は、図14に示すものと同様であるため、説明を省略する。
一方、ステップS406にて、ステップS405の振分結果が確変大当たり結果でないと判定した場合、すなわち、振分結果が通常大当たり結果である場合には、ステップS410にて、通常大当たり用の停止結果を設定する処理を実行する。本ステップでは、停止結果テーブル(図15)を参照し、振分結果が7R通常大当たり結果である場合には、停止結果データC1〜C6のいずれかを停止結果として設定し、3R通常大当たり結果である場合には、停止結果データD1,D2のいずれかを停止結果として設定する。
続くステップS411では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に通常フラグを格納する。通常フラグは、今回の遊技回の当否判定結果がいずれの通常大当たり結果であるかをMPU202にて特定するための情報である。ステップS411では、ステップS405の振分結果が7R通常大当たり結果である場合には7R通常フラグを格納し、3R通常大当たり結果である場合には3R通常フラグを格納する。
続くステップS2701では、上記ステップS410で設定した停止結果の情報を記憶する。本実施の形態では、図46(b)に示すように、主制御装置81のRAM204に停止絵柄履歴記憶エリア302が設けられており、図46(a)のステップS2701では、結果表示部AS,BSに表示される停止結果の情報を上記停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶する。停止結果の情報は、通常大当たり用の停止結果が設定される都度、換言すれば、通常大当たり結果となる都度、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶され、蓄積される。MPU202では、この蓄積された停止結果の情報を、通常大当たり用の停止絵柄の履歴を示す履歴情報として管理する。
ステップS2701の実行後は、ステップS2702にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグが格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグが格納されていない場合には、ステップS2703にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定する。ステップS2702及びステップS2703の判定処理は、実質的に現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判定するものであり、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合、すなわち、ステップS2703で肯定判定した場合には、ステップS2704にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に時短中当たりフラグを格納する。時短中当たりフラグは、時短遊技状態中に大当たりに当選し、且つ、その大当たり結果が通常大当たり結果であることを示すものである。
ステップS2704の実行後、ステップS2702で肯定判定した場合、又はステップS2703で否定判定した場合は、ステップS413の処理を実行する。
<開閉実行モード終了時の移行処理>
次に、開閉実行モード終了時の移行処理について図47のフローチャートを参照して説明する。図47に示す各種処理は、図18のステップS701で否定判定した場合に実行されるものである。
ステップS701で、RAM204の各種フラグ格納エリア235に、15R確変フラグ又は7R確変フラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS705にて、遊技状態を特定するための情報を消去するためのフラグを消去するフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、それらを消去する。但し、本ステップでは、時短中当たりフラグについては消去しない。すなわち、各種フラグ格納エリア235に時短中当たりフラグが格納されている場合には、これを消去せず、格納された状態を維持する。
続くステップS706では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグを格納する。これにより、遊技状態が時短遊技状態(当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態)に移行する。
ステップS706の実行後は、ステップS2801にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に時短中当たりフラグが格納されているか否かを判定する。時短中当たりフラグが格納されていない場合には、ステップS2802にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「50」をセットする。時短遊技状態は、移行後において遊技回数が終了基準回数に達した場合に終了するものであるところ、上記ステップS2802の処理によりその終了基準回数が50回に設定される。ステップS2802の実行後は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
一方、ステップS2801で、時短中当たりフラグが格納されていると判定した場合には、ステップS2803に進み、今回の遊技回(開閉実行モードの直前に実行された遊技回)において、結果表示部AS,BSに停止表示された絵柄を把握する。停止絵柄の把握処理は、RAM204の停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照することで行う。
続くステップS2804では、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された停止絵柄の履歴情報を参照し、前回の通常大当たり結果の際に停止表示された停止絵柄を把握する。次いで、ステップS2805にて、上記ステップS2803で把握した今回の停止絵柄と、上記ステップS2804で把握した前回の通常大当たり結果の際に表示された停止絵柄とを比較し、両者が一致するか否かを判定する。
両者が一致し、今回の停止絵柄が前回の停止絵柄と同じである場合には、ステップS2806にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「100」をセットする。これにより、時短遊技状態の終了基準回数が上記ステップS2802の場合よりも多い100回に設定され、時短遊技状態の終了条件が遊技者にとって有利なものとなる。
一方、両者が一致せず、今回の停止絵柄が前回の停止絵柄と異なる場合には、ステップS2807にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「50」をセットする。これにより、時短遊技状態の終了基準回数が上記ステップS2802の場合と同様、50回に設定される。
ステップS2806又はステップS2807の実行後は、ステップS2808にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に格納された時短中当たりフラグを消去する。その後、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
<外れ時の移行処理>
次に、外れ時の移行処理について図48のフローチャートを参照して説明する。なお、図48に示す各種処理は、図19のステップS801で否定判定した場合に実行されるものである。
ステップS801にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235に高確率モードフラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS802にて、上記各種フラグ格納エリア235に高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定する。高頻度サポートフラグが格納されている場合、すなわち、その時点での遊技状態が時短遊技状態である場合には、ステップS803に進み、遊技回数カウンタエリアの情報が「0」であるか否かを判定する。
既に述べたように、遊技回数カウンタエリアの情報は1遊技回が終了する場合に更新されるため(図13のステップS310参照)、遊技回数カウンタエリアの情報が「0」であるとは、時短遊技状態に移行してからの遊技回の実行回数が終了基準回数に達したことを意味する。そして、遊技回数カウンタエリアの情報が「0」であると判定した場合には、ステップS2901にて、RAM204の停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された停止絵柄の履歴情報を消去する。すなわち、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された停止絵柄の履歴は、時短遊技状態が終了する場合に全て消去される。
ステップS2901の実行後は、図19のステップS804(高頻度サポートフラグの消去処理)に進む。一方、ステップS802又はステップS803で否定判定した場合には、外れ時の移行処理を終了する。
<時短遊技状態の終了条件について>
次に、本実施の形態における時短遊技状態の終了条件、すなわち、高頻度サポートモードの終了基準回数について図49を参照して説明する。本実施の形態では、通常大当たり結果となったときの状況によって、当該大当たりに対応する開閉実行モードの終了後に移行する高頻度サポートモードの終了基準回数が変化するものとなっている。
時短遊技状態以外の遊技状態、すなわち、通常遊技状態又は確変遊技状態中に通常大当たり結果なった場合には、開閉実行モード終了後の高頻度サポートモードの終了基準回数が50回に設定される。また、時短遊技状態中に通常大当たり結果となり、且つ、今回の停止絵柄と前回の通常大当たり結果時(時短遊技状態の契機となった大当たりの発生時)の停止絵柄とが異なる場合には、開閉実行モード終了後の高頻度サポートモードの終了基準回数が50回に設定される。すなわち、本実施の形態では、遊技状態が時短遊技状態に移行する場合、終了基準回数は基本的に50回に設定される。
これらの場合、開閉実行モードのエンディング期間にて、図49(b)に示す時短用エンディング演出が実行される。当該演出では、開閉実行モードの終了後に時短遊技状態に移行すること、及び、当該状態が50回の遊技回に亘って継続することを報知する映像を表示し、例えば「チャンス!!時短50回」などの文字表示等を表示する。なお、時短遊技状態では、上記第1の実施の形態の場合と同様に、遊技回中の演出態様を通常遊技状態及び確変遊技状態の演出態様とは異なる態様とする。
一方、図49(a)に示すように、時短遊技状態中に通常大当たり結果となり、且つ、今回の停止絵柄と前回の通常大当たり結果時の停止絵柄とが同じである場合には、開閉実行モード終了後の高頻度サポートモードの終了基準回数が100回に設定される。これにより、終了基準回数が通常よりも多い回数に設定され、高頻度サポートモード(時短遊技状態)が延長化される。このように、前回の停止絵柄と同じ停止絵柄を引き当てた場合には、その見返りとして終了基準回数が特別な回数に設定される。このため、単に大当たりを引き当てるだけでなく、同じ停止絵柄を引き当てる楽しみが付加され、興趣性が向上する。
ちなみに、同じ停止絵柄を引き当てることができる否かの期間を時短遊技状態中に制限することで、前の遊技者の遊技結果によって時短遊技状態の終了基準回数が変化したり、自身の遊技結果が次の遊技者の終了基準回数に影響を及ぼしたりすることが抑制される。すなわち、時短遊技状態は通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な状態であり、その状態にある間は遊技者が遊技をやめにくく、遊技者の交代が生じにくいと考えられる。このため、時短遊技状態中に制限することで、同じ遊技者(一人の遊技者)が前回と同じ停止絵柄を引き当てた場合に、終了基準回数が多くなる(時短遊技状態への移行期間が長くなる)構成とすることができる。
前述のように時短遊技状態は特殊な演出が実行され、演出面からも遊技者が時短遊技状態であることを容易に認識することが可能となっている。これにより、遊技者が時短遊技状態であることに気付かずに遊技をやめてしまう不都合を好適に抑制することが可能になる。
終了基準回数が100回に設定された場合には、開閉実行モードのエンディング期間にて、図49(b)に示す時短用エンディング演出が実行される。その後、時短遊技状態に移行してからの遊技回数が50回(基本の終了基準回数)に達すると、図49(c)に示すように、時短遊技状態が延長される旨の報知を行う。当該報知では、例えば「LUCKY!!時短+50回」の文字表示等を行う。
なお、図49(c)に代えて当初から終了基準回数が100回であることを報知する構成としてもよい。例えば、時短用エンディング演出において開閉実行モードの終了後に時短遊技状態に移行すること、及び、当該状態が50回の遊技回に亘って継続することを報知する構成としてもよい。
また、本実施の形態で述べた終了基準回数は一例に過ぎず、例えば、基本の終了基準回数を100回とし、特別な終了基準回数を150回とするなど、任意に変更することが可能である。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
メイン表示部43に表示される停止絵柄の履歴を記憶し、その履歴に基づいて時短遊技状態の終了条件を変化させる構成とした。すなわち、終了条件として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1終了条件(遊技回数が100回)と第2終了条件(遊技回数が50回)とを有しており、履歴の状況に応じてそれらが選択的に設定される構成とした。この場合、どのような停止絵柄を引き当てるかによって、時短遊技状態に移行した後の遊技展開に変化が生じるものとなる。これにより、大当たりとなることや時短遊技状態に移行させることを期待するだけの遊技に留まらず、どのような停止絵柄が表示され、どのような履歴状況となるかを楽しむ遊技を付与することができ、これまでにない面白みが付加される。よって、遊技者に新鮮な印象を与え、遊技意欲を高めることが可能になる。加えて、メイン表示部43に表示される停止絵柄に対する遊技者の関心を高めることができ、遊技への注目度を向上させる効果も期待できる。
今回の停止絵柄と過去の停止絵柄とが同じである場合に第1終了条件となり、そうではない場合に第2終了条件となる構成とした。これにより、今回の停止絵柄が過去の停止絵柄と同じものであるか否かを楽しむ遊技を付与することができる。また、第1終了条件となるための条件が成立したか否かを遊技者が判別しやすくなるという効果も期待できる。すなわち、上記各停止絵柄が一致する以外の特定の組み合わせとなることで第1終了条件となる構成であると、その組み合わせパターンを遊技者が事前に把握しておく必要が生じるが、本構成によれば、今回の停止絵柄が過去の停止絵柄と同じであるか否かの対比だけで済み、遊技者にとって分かりやすい構成とできる。
第1終了条件が第2終了条件よりも遊技者にとって有利な構成とした。この場合、今回の停止絵柄と過去の停止絵柄とが同じとなることを期待して遊技する楽しみを提供することが可能になる。
メイン表示部43に表示される停止絵柄の履歴を利用する構成とした。メイン表示部43は、図柄表示装置41よりも小さく、遊技者から見て目立ちにくいものとなっている。このような目立ちにくい表示の履歴を利用する構成とすることで、停止絵柄から終了条件を把握せずに時短遊技状態を楽しみたい遊技者が、当該停止絵柄を簡単に見ないようにすることができ、そのような遊技者にとっても配慮した構成とできる。
図柄表示装置41の表示画面Gにおいて、当否抽選の結果に対応するものであって結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄とは異なる表示(図柄の表示)を行う構成とした。この場合、停止絵柄から終了条件を把握せずに時短遊技状態を楽しみたい遊技者は、表示画面Gを見ることで、メイン表示部43の結果表示部AS,BSを見なくても当否抽選の結果を知ることが可能になる。しかも、表示画面Gに表示される図柄は、結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄とは異なるものとなっているため、表示画面Gを見ていても、結果表示部AS,BSに表示される停止絵柄の履歴を把握できないものとなる。これにより、当否抽選の結果を適切に報知しながらも、時短遊技状態の終了条件を事前に知りたくない遊技者の要望に応えることが可能になる。
時短遊技状態中に通常大当たり結果となった場合に、停止絵柄の履歴を参照し、当該通常大当たり結果に対応する時短遊技状態の終了条件を決定する構成とした。これにより、同じ遊技者における停止絵柄の履歴状況に応じて時短遊技状態の終了条件が変化する構成とすることができる。
開閉実行モードの実行中に当否抽選が行われず、新たな停止絵柄が停止表示されない構成とした。例えば、開閉実行モードの実行中に当否抽選が行われ、新たな停止絵柄が停止表示される構成であると、履歴が更新・変更される可能性が生じるため、遊技者がメイン表示部43を見続けたり、履歴の変更を避けるために作動口33,34への入賞を回避しながら開閉実行モードを遊技したりする必要が生じ、開閉実行モードに集中しにくくなる。この点、本構成では、開閉実行モードの実行中は停止絵柄の新たな履歴が発生しない(履歴の更新・変更が生じない)ため、遊技者が履歴の変化を気にせずに開閉実行モードを遊技することが可能になる。
<他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。また、上記各実施形態に示した各種構成の全て又は一部を任意に組み合わせることも可能である。この場合、組み合わせの対象となる各構成の技術的意義(発揮される効果)が担保されることが好ましい。実施形態の組み合わせからなる新たな構成に対して以下の各構成を個別に適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記第1〜第4の実施の形態では、大当たりの連荘中を対象として停止絵柄の履歴の記憶、履歴の参照(把握)、今回の停止絵柄と過去の停止絵柄との対比、後報知演出の切り替えを行う構成としたが、これに限られるものではない。例えば、パチンコ機10の電源オン(パチンコ機10に設置された電源スイッチのオン)に応じて停止絵柄の履歴の記憶を開始し、パチンコ機10の電源オフ(上記電源スイッチのオフ又はパチンコ機10への電力供給の停止)に応じて停止絵柄の履歴の記憶を終了する構成とした上で、履歴記憶の開始から履歴記憶の終了までの間を対象として、履歴の参照、対比、後報知演出の切り替えを行う構成としてもよい。このような構成によれば、遊技ホールの1営業日を対象として後報知演出の切り替えを行うことが可能になる。
また、パチンコ機10にタイマを備え、電源オン等の所定契機から所定の第1時間が経過したら履歴の記憶を開始するとともに、記憶の開始から上記第1時間又はそれとは異なる第2時間が経過したら履歴の記憶を終了し、それらの間において履歴の参照、対比、後報知演出の切り替えを行う構成としてもよい。さらに、パチンコ機10に時計機能(時刻情報を生成する機能)を備え、第1時刻になったら履歴の記憶を開始するとともに、第1時刻から所定時間が経過した第2時刻になったら履歴の記憶を終了し、それらの間において履歴の参照、対比、後報知演出の切り替えを行う構成としてもよい。
また、遊技者が履歴記憶の開始タイミング、終了タイミングを決定する(換言すれば、履歴の記憶期間を決定する)構成としてもよい。具体的には、演出用操作部75又はそれとは異なるものであって遊技者が操作可能な操作部により所定操作を行うことで、履歴記憶の有無や後報知演出の切り替えの有無(履歴参照の有無)を切り替えることが可能な構成とするとよい。
また、遊技者ごとに履歴を記憶する構成としてもよい。このような構成としては、例えば以下のものが考えられる。通常は履歴記憶をオフ状態としておき、遊技者が操作可能な操作部により所定操作を行うことで、履歴記憶をオン状態に切り替えられるようにする。オン状態への切り替え操作が行われた場合には、例えばパスワード等を表示画面Gに表示して固有の識別情報を発行(出力)する。そして、操作部により遊技者が識別情報をパチンコ機10に入力可能とした上で、上記発行した識別情報と同じ識別情報が入力された場合には、以前の履歴に引き続いて履歴を記憶する。この場合、識別情報に対応して履歴が記憶(蓄積)されるものとなり、各遊技者に対応した履歴が生成される。この際、履歴記憶の対象期間は無制限としてもよいし、所定期間(例えば1か月)とする構成としてもよい。
(2)上記第1〜第3の実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された停止絵柄と一致する場合に、後報知演出の種類を切り替える構成としたが、後報知演出以外の演出を切り替える構成としてもよい。例えば、今回の停止絵柄が過去に表示された停止絵柄と一致しない場合には、遊技回中の演出(例えば表示画面Gにおける背景画像や背景色、表示発光部63の発光色や発光パターン、スピーカ部64からの効果音)の態様を第1態様とし(例えば演出Aとする)、上記各停止絵柄が一致する場合には、遊技回中の演出の態様を上記第1態様とは異なる第2態様に切り替える(例えば演出Bとする)構成としてもよい。また、遊技回中の演出に代えて又は加えて、開閉実行モード中の演出を切り替える構成としてもよい。
これらの場合においては、必ずしも、今回の停止絵柄と過去に表示された停止絵柄との異同に応じて演出を切り替える構成とする必要はなく、停止絵柄の履歴の状況に応じて演出が切り替えられるものであれば足りる。例えば、前回の停止絵柄が停止結果データB4であり、今回の停止絵柄が停止結果データC2であるなど、前後の停止絵柄により所定の組み合わせが構成されたことを契機として、演出が切り替えられる構成としてもよい。
(3)上記各実施の形態において、過去に表示された停止絵柄又はその履歴を表示画面G又はそれとは異なる表示部(結果表示部AS,BS又は結果表示部AS,BSとも異なる第3の表示部)に表示する構成としてもよい。この場合、遊技者が過去に表示された停止絵柄を覚えておかなくても済み、停止絵柄同士の対比が容易になる。この際、停止絵柄の履歴を把握したくない遊技者がいることも想定されるため、遊技者が所定操作部(例えば演出用操作部75)を操作することにより、過去に表示された停止絵柄又はその履歴の表示有無を切り替えられる構成とするとよい。
(4)上記第1〜第4の実施の形態では、結果表示手段の表示部が演出手段の演出部よりも小さく形成された具体例として、メイン表示部43の結果表示部AS,BSが図柄表示装置41及び表示画面Gよりも小さく形成された構成を例示したが、これに限定されるものではなく、上記表示部及び演出部は、結果表示部AS,BS及び表示画面G以外のものであってもよい。例えば、パチンコ機10に搭載された可動役物や発光部(電飾部)等が演出部に相当するものであってもよい。なお、本発明における「演出部よりも小さく形成された表示部」は、複数の演出部がある場合、全ての演出部よりも表示部が小さく形成される構成に限定されるものではなく、それら演出部のうちの1つよりも表示部が小さく形成されるものであればよい。
(5)上記第1〜第4の実施の形態では、演出制御装置82で停止絵柄の履歴を記憶(管理)する構成としたが、主制御装置81のRAM204に停止絵柄の履歴を記憶するエリアを設け、主制御装置81にて履歴を記録(管理)する構成としてもよい。かかる構成では、今回の停止絵柄と過去に表示された停止絵柄との対比を、上記エリアに記憶された履歴を参照して主制御装置81が行い、上記各停止絵柄が一致する場合には、その旨を示すコマンドを主制御装置81から演出制御装置82に送信する。演出制御装置82では、当該コマンドを受信することで、今回の停止絵柄と過去に表示された停止絵柄とが一致することを把握し、それに基づいて後報知演出の切り替えを行う。
この場合における、上記各停止絵柄が一致する旨の情報は、専用コマンドにより送信される構成としてもよいし、変動用コマンドや種別コマンドに含ませるようにしてもよい。また、上記情報は、必ずしも変動開始時に送信する必要はなく、演出制御装置82における後報知演出の決定(設定)タイミングよりも前に送信すればよい。そのような意味では、上記情報を変動終了時に送信される変動終了コマンドや、開閉実行モードに関連して送信されるコマンド(例えばオープニングコマンド)等に含ませて送信してもよい。
また、表示制御装置212にて停止絵柄の履歴を記憶(管理)する構成としてもよい。この場合は、主制御装置81からの確変当たり用停止絵柄コマンド(停止絵柄を示す情報)を演出制御装置82を経由して表示制御装置212に出力する構成とするとよい。
(6)上記第1の実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と重複した場合に、第4報知演出C2又は第5報知演出C3に代えて必ず第2報知演出Bが実行される構成としたが、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と重複した場合に、それらが重複しない場合に比べて、第4報知演出C2又は第5報知演出C3よりも第2報知演出Bが実行されやすくなる構成としてもよい。要は、停止絵柄の履歴に基づいて、どの後報知演出が行われるかが決定されたり、前記履歴に基づいて後報知演出の選択態様が変化したりする構成であればよい。このことは、上記第1の実施の形態に係る変形例1及び変形例2や上記第2及び第3の実施の形態についても同様である。
なお、第4報知演出C2又は第5報知演出C3よりも第2報知演出Bが実行されやすくなる構成としては、例えば、停止絵柄が重複する場合及び重複しない場合のいずれにおいても、後報知演出として、第2報知演出B、第4報知演出C2及び第5報知演出C3が実行され得る構成とし、前者の場合には後者の場合よりも第2報知演出Bが選択されやすくなるように、各演出の選択確率を設定する構成が考えられる。
(7)上記第1の実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と重複するか否かを判定した後に、その判定結果に基づいて後報知演出を第2報知演出Bとするか、第4報知演出C2又は第5報知演出C3とするかを決定する構成としたが、後報知演出として第4報知演出C2又は第5報知演出C3のいずれかを選択した後に、今回の停止絵柄が過去に表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と重複するか否かを判定し、その判定結果に基づいて後報知演出を第2報知演出Bに差し替える構成としてもよい。この際、停止絵柄同士の重複が判定された場合に必ず第2報知演出Bに差し替える構成に限定されず、差し替えるか否かの抽選(判定)を行い、その結果に基づいて第2報知演出Bに差し替える構成としてもよい。このことは、上記第1の実施の形態に係る変形例1及び変形例2や上記第2及び第3の実施の形態についても同様である。
(8)上記第1〜第4の実施の形態では、停止絵柄を示す情報を確変当たり停止結果コマンドにて演出制御装置82に送信する構成としたが、上記情報を変動用コマンドや種別コマンドに含ませて送信する構成としてもよい。この場合、7R確変大当たり結果である場合にのみ停止絵柄(停止結果データB1〜B10の停止絵柄)を示す情報を変動用コマンドや種別コマンドに含ませて送信する構成としてもよいし、大当たり結果にかかわらず、全ての停止絵柄を示す情報を変動用コマンドや種別コマンドに含ませて送信する構成としてもよい。また、停止絵柄を示す情報は、必ずしも変動開始時に送信する必要はなく、演出制御装置82における後報知演出の決定(設定)タイミングよりも前に送信すればよい。そのような意味では、上記情報を変動終了時に送信される変動終了コマンドや、開閉実行モードに関連して送信されるコマンド(例えばオープニングコマンド)等に含ませて送信してもよい。
(9)上記第1〜第4の実施の形態では、表示画面Gに表示される映像により後報知演出を行う構成としたが、後報知演出は、LED等の発光手段を用いた発光演出であってもよいし、可動演出用の装飾可動体(可動役物)を用いた役物演出であってもよい。さらに、必ずしも視覚的なものである必要はなく、例えば、効果音を用いた聴覚的なものであってもよい。また、図柄表示装置41とは別に他の表示装置を設け、当該表示装置の表示画面に後報知演出を表示する構成としてもよい。
(10)上記各実施の形態では、停止絵柄の履歴を記憶する構成としたが、種別コマンド又は当該コマンドにより示される大当たり種別の履歴を記憶する構成としてもよい。なお、本発明における「移行対応結果表示(又は付与結果表示、遊技結果)に関する情報の履歴」には、停止絵柄の履歴のほか、種別コマンドや大当たり種別(大当たり種別等という)の情報の履歴が含まれると解することができる。そして、大当たり種別等の情報の履歴を記憶する構成にあっては、今回の大当たり種別等が過去の大当たり種別等と一致したり、大当たり種別等の履歴が所定履歴となったりすることに応じて、後報知演出又は他の演出の種類を切り替える構成とすることができる。また、大当たり種別の情報は、開閉実行モードにおけるラウンド数や、1ラウンド遊技における可変入賞装置32の開放上限時間、1ラウンド遊技における大入賞口32aへの上限入賞個数を決定付ける基となる情報であることから、可変入賞装置32の動作態様(開閉パターン)に対応する情報と見ることもできる。よって、「移行対応結果表示(又は付与結果表示、遊技結果)に関する情報の履歴」には、上記動作態様(開閉パターン)の情報の履歴も含まれると解することができる。
(11)上記各実施の形態では、作動口33,34への入賞に基づいて保留情報が取得され、それぞれ所定数(4個)を上限として保留情報が記憶される構成としたが、保留情報が記憶されない構成としてもよい。このようにすれば、構成の簡素化を図ることができる。このことは、スルーゲート35への入賞についても同様である。
(12)上記各実施の形態では、上作動口33への入賞に基づく保留情報が4個を上限として記憶される構成としたが、4個未満であってもよいし、5個以上であってもよい。また、下作動口34及びスルーゲート35への各入賞に基づく保留情報の上限記憶数についても、4個未満であってもよいし、5個以上であってもよい。また、各作動口33,34及びスルーゲート35への入賞に基づく保留情報の上限記憶数が相違する構成としてもよい。
(13)上記第1〜第4の実施の形態では、主制御装置81から高頻度サポート終了コマンドを送信し、これに基づいて演出制御装置82が特定状態(大当たり連荘状態)の終了を把握する構成としたが、上記高頻度サポート終了コマンドを送信せず、演出制御装置82が遊技回の実行回数を計数し、それに基づいて特定状態の終了を把握してもよい。具体的には、主制御装置81から送信される変動終了コマンド(遊技回の終了を示す情報)に基づいて、時短遊技状態に移行してからの遊技回の実行回数を計数し、遊技回の実行回数が上限値(100回)に達したことに対応した計数値になった場合に、特定状態が終了したと判定するとよい。
(14)上記第1〜第4の実施の形態では、エンディングコマンド(エンディングの開始に対応したコマンド)を受信することに基づいて特定状態フラグをオンする構成としたが、エンディングの終了時に特定コマンドを送信し、当該コマンドを受信することに基づいて特定状態フラグをオンする構成としてもよい。すなわち、特定状態フラグを開閉実行モードの終了に合わせてオンする構成としてもよい。
(15)上記第1〜第4の実施の形態では、大当たりに対応する停止絵柄のうち、確変大当たり結果に対応する停止絵柄の情報のみを履歴として停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する構成としたが、確変大当たり結果に対応する停止絵柄だけでなく、一部又は全部の通常大当たり結果に対応する停止絵柄も記憶する構成としてもよい。但し、上記実施の形態のように、確変大当たり結果に対応する停止絵柄のみを記憶する構成とすることで、履歴を参照する場合に、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶された停止絵柄を選別する必要がなくなり、処理負担が軽くすることができる。このような観点からすると、上記実施の形態の構成とすることが好ましい。
また、確変大当たり結果に対応する停止絵柄の中でも、ラウンド数から確変大当たり結果であるか否かが定まらない7R確変大当たり結果の停止絵柄の情報のみを停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する構成としてもよい。遊技者においては、ラウンド数から確変大当たり結果であるか否かが定まる場合には、ラウンド表示部RSを見て確変の有無を判別し、そうではない場合に、停止絵柄から確変の有無を判別すると考えられるためである。このような構成とすることで、停止絵柄履歴記憶エリア250(RAM204)の容量消費を抑えられることに加え、履歴の記憶処理に伴う処理負荷を軽減することが可能になる。
上記の場合、7R確変大当たり結果であるか否かの判定は、主制御装置81が行ってもよいし、演出制御装置82が行ってもよい。前者の場合は、例えば、主制御装置81において、大当たり種別の振分結果に基づき7R確変大当たり結果であるか否かを判定し、7R確変大当たり結果であると判定した場合に、その停止絵柄の情報を示すコマンドを演出制御装置82に送信する構成とするとよい。後者の場合は、例えば、演出制御装置82において、主制御装置81から送信された確変当たり用停止結果コマンドに基づき7R確変大当たり結果であるか否かを判定し、7R確変大当たり結果であると判定した場合に、その停止絵柄の情報を停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶する構成とするとよい。
(16)上記各実施の形態では、今回の大当たり結果が7R確変大当たり結果である場合に、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶されている停止絵柄の履歴を参照(把握)する構成としたが、ラウンド数を問わず確変大当たり結果である場合に上記履歴を参照する構成としてもよい。また、確変大当たり結果であるか否かを問わず、大当たりのラウンド数に基づいて上記履歴を参照する構成としてもよい。例えば、確変大当たりの可能性が15R大当たり結果、7R大当たり結果である場合に、履歴を参照する構成としたり、確変大当たりと非確変大当たりとの両方の可能性がある7R大当たり結果である場合に、履歴を参照する構成としたりすることができる。
(17)上記各実施の形態では、結果表示手段としてのメイン表示部43(結果表示部AS,BS)において、当否抽選の結果が大当たり結果である場合及び外れ結果である場合の両方で停止絵柄を表示するが、大当たり結果である場合のみ停止絵柄を表示する構成としてもよい。すなわち、結果表示手段には、少なくとも大当たり用の停止絵柄が表示されるものであれば足りる。
(18)上記第1〜第4の実施形態では、後報知演出を停止絵柄の表示開始後に開始する構成としたが、後報知演出自体は停止絵柄の表示開始前に開始し、当該後報知演出の中で行う確変大当たり結果の示唆を停止絵柄の表示開始後に行う構成としてもよい。この場合、後報知演出を早く始められることから、演出実行期間を長く確保したい場合に有利となる。
(19)上記第1〜第3の実施の形態では、今回の停止絵柄が過去の停止絵柄と一致する場合の後報知演出(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第10報知演出D4)を、上記各停止絵柄が一致しない場合と同じく、開閉実行モードの中で行う構成としたが、当該開閉実行モードの直前に行われる遊技回の中で実行する構成としてもよい。すなわち、今回の停止絵柄が過去の停止絵柄と一致する場合は、確変遊技状の示唆やそのための演出を停止絵柄の表示開始前に行う構成としてもよい。これにより、一層早く確変遊技状態を示唆することができる。
なお、上記の場合における確変遊技状態の示唆(報知)は、例えば、図柄表示装置41の表示画面Gにて、同一図柄の組み合わせでチャンス図柄を停止表示させた上で、その際のチャンス図柄の表示色を通常の色とは異なる特別色(例えば金色)で表示したり、同一の特定図柄の組み合わせで図柄を停止表示させたり、遊技回の中で確変大当たり結果に対応した文字やキャラクタを表示したり、遊技回の中で、通常大当たり結果の場合には出力されない又は通常大当たり結果の場合に出力されるものとは異なる効果音(いわゆる確定音)を出力したり、例えば確変ランプなどとした特定の発光表示部(通常大当たり結果の場合には発光されないもの)を発光させたりするものが考えられる。
(20)上記第1〜第3の実施の形態では、特定演出としての後報知演出と、演出用操作部75の操作を促す所定報知としてのボタン操作画像408とのいずれも図柄表示装置41の表示画面G上に表示する構成としたが、上記所定報知は、特定演出が行われる演出手段とは異なる所定の報知手段にて実行されるものであってもよい。
(21)上記第1〜第4の実施の形態では、後報知演出を開閉実行モードの中で行う構成としたが、開閉実行モードの終了後に行う構成としてもよい。すなわち、停止絵柄の表示開始後に行うものであれば足りる。但し、開閉実行モードの終了後に後報知演出を行う構成とした場合には、確変遊技状態であるのかそれとも時短遊技状態であるのかが判然としないまま遊技者が遊技を行わざるを得なくなる期間が発生し得るため、そのような期間の発生を回避する上では、上記各実施の形態の構成とすることが好ましい。
(22)上記第1〜第4の実施の形態では、遊技者が後報知演出(示唆演出)の実行前に確変大当たり結果を判別できる所定状況として、今回の停止絵柄が過去に停止表示された確変大当たり結果用の停止絵柄と一致する場合を例示したが、上記所定状況としては、例えば以下のものも考えられる。
電役保留エリア233に格納された保留情報(特別情報)を、当該保留情報が当否判定の対象となるよりも先のタイミングにおいて先特定する先特定手段(いわゆる保留先読み機能)を備え、当該先特定の結果に基づき、上記保留情報が当否判定の対象となるよりも先のタイミングにて確変大当たり結果の示唆又は確変大当たり結果に対応した報知が行われる状況(例えば保留絵柄による確変示唆又は確変報知)。
当否判定の結果が大当たり結果であり且つ大当たり種別の振分結果が確変大当たり結果である場合に、上記当否判定に対応した遊技回の中で確変遊技状態の示唆又は報知が行われる状況(例えば確変確定の予告演出)。
ラウンド数が所定回数である大当たり結果の場合には、必ず確変遊技状態に移行する構成において、ラウンド表示部RSにて、上記所定回数のラウンド数に対応した表示が行われる状況。すなわち、ラウンド表示部RSの表示内容から確変遊技状態への移行を判別できる状況。
(23)上記第1〜第4の実施の形態では、開閉実行モード(特別遊技状態)終了後の遊技状態として確変遊技状態と時短遊技状態とを備えるが、時短遊技状態と通常遊技状態とを備える構成としてもよい。この場合、大当たりの連荘期間は、時短遊技状態への移行契機となる初当たり(通常遊技状態の中で発生する大当たり)が発生してから、時短遊技状態を経て通常遊技状態に転落するまでの期間となり、この間を対象として停止絵柄の情報の履歴を記憶する構成とするとよい。
開閉実行モード終了後の遊技状態として時短遊技状態と通常遊技状態とを備える遊技機の一例としては、いわゆる1種2種混合機が考えられる。このような遊技機としては、例えば、以下のものがある。
一方の作動口33への入賞に基づく当否抽選の結果が大当たり結果である場合に、可変入賞装置32を開閉させる開閉実行モード(大当たり遊技状態)に移行する。作動口33への入賞に基づいて大当たり結果となった場合の大当たり種別として、開閉実行モードの終了後に時短遊技状態に移行する時短付き大当たり結果と、通常遊技状態に移行する(時短遊技状態に移行しない)時短無し大当たり結果とが設定されており、時短付き大当たり結果に振り分けられた場合には、開閉実行モード終了後に時短遊技状態(いわゆるラッシュ状態)に移行する。なお、作動口33は第1特別図柄に対応しており、第1結果表示部ASには時短付き大当たり結果に対応する大当たり用の停止絵柄が表示される。
時短遊技状態では、他方の作動口34への入賞頻度が高くなるが、作動口34への入賞に基づく当否抽選には小当たり結果が含まれており、当該小当たり結果となった場合には、可変入賞装置32又はそれとは異なる第2可変入賞装置を開閉させる開閉実行モード(小当たり遊技状態)に移行する。作動口34は第2特別図柄に対応しており、第2結果表示部BSには小当たり用の停止絵柄が表示される。そして、可変入賞装置32又は第2可変入賞装置内に入賞した遊技球が、当該入賞装置内に設けられたV入賞口を通過することで、小当たり結果の場合よりも遊技者にとって有利な態様で可変入賞装置32又は第2可変入賞装置を開閉させる開閉実行モード(大当たり遊技状態)に移行する。
上記小当たり結果の種別には、遊技球がV入賞口を通過して大当たり遊技状態に移行した場合に、その後、時短遊技状態に移行する時短付き当たり結果と、遊技球がV入賞口を通過して大当たり遊技状態に移行した場合に、その後、通常遊技状態に移行する(時短遊技状態に移行しない)時短無し当たり結果とが設定されている。すなわち、時短付き当たり結果に対応する小当たり遊技が行われた場合に遊技球がV入賞口を通過することで、大当たり遊技終了後に再び時短遊技状態へと移行し、ラッシュ状態が継続する。この場合、第2結果表示部BSに表示される停止絵柄としては、小当たり遊技状態後に時短遊技状態へ移行可能なものとして時短付き当たり結果に対応した停止絵柄が表示される。時短付き当たり結果には複数の絵柄(表示態様)が設定されており、それらのうちのいずれかが選択されて表示される。
したがって、今回の停止絵柄が過去に時短付き当たり用として表示された停止絵柄と同じである場合には、それに基づいて時短遊技状態への移行を把握できるものとなる。また、上記停止絵柄の表示開始後(例えば大当たり遊技中)に、後報知演出として、大当たり遊技状態が終了した後の遊技状態が時短遊技状態となるか否かを示唆する後報知演出を行う。このような構成において、上記第1〜第4の実施の形態のように、停止絵柄の履歴を記憶し、その履歴を参照して後報知演出の態様を切り替えたり、特定報知を実行したりする構成とすることができる。この場合、上記小当たり用の停止絵柄及び小当たり遊技状態がそれぞれ「移行対応結果表示」及び「特別遊技状態」に相当し、時短遊技状態(ラッシュ状態)が「第1遊技状態」又は「第2遊技状態」に相当する。
また、開閉実行モード(特別遊技状態)終了後の遊技状態として確変遊技状態と通常遊技状態とを備える構成としてもよいし、確変遊技状態と時短遊技状態と通常遊技状態とを備える構成としてもよい。後者の構成では、それら3つの遊技状態の2つをそれぞれ第1遊技状態、第2遊技状態とすることができる。さらに、上記3つの遊技状態以外にも、それらの遊技状態とは遊技者にとっての有利度合が異なる遊技状態を有し、開閉実行モード(特別遊技状態)終了後の遊技状態として4以上の遊技状態を備える構成としてもよい。この場合、それら4以上の遊技状態のうちの2つをそれぞれ第1遊技状態、第2遊技状態とすることができる。
(24)上記第1〜第3の実施の形態では、今回の停止絵柄が過去に表示された停止絵柄と一致する場合に、一致しない場合に比べ、後報知演出において確変大当たり結果を早く示唆(報知)する構成としたが、一致しない場合よりも遅く示唆(報知)する構成としてもよい。
なお、一致しない場合よりも早く確変遊技状態を示唆する構成では、それにより生じた演出実行の空き時間を利用して後報知演出とは異なる特別演出を行う構成としてもよい。つまり、特別演出として、上記各停止絵柄が一致しない場合には実行されない演出を実行する構成とするとよい。この場合の特別演出としては、例えば、電役保留エリア233に格納された保留情報(特別情報)を、当該保留情報が当否判定の対象となるよりも先のタイミングにおいて先特定する先特定手段(いわゆる保留先読み機能)を備え、当該先特定の結果に対応した報知を行うものが考えられる。具体的には、特別演出として、保留されている保留情報の中に大当たり結果に対応する保留情報が存在すること(又はそのような保留情報が存在するか否か、いわゆる保留内連荘の有無)を示唆(報知)する演出を行う構成が考えられる。上記保留先読みの結果(詳しくは保留内連荘の有無)は、表示された停止絵柄からは判別できないものであるため、遊技者が停止絵柄を見ているか否かを問わず、遊技者の興味を惹くものとなる。すなわち、特別演出は、停止絵柄から判別できない遊技結果、詳しくは、表示された停止絵柄から判別又は予測することが不可能又は困難な遊技結果を示唆(報知)するものとすることが好ましく、これにより、停止絵柄を見ている遊技者と、見ていない遊技者とのどちらにとっても楽しめる演出を提供することが可能になる。
(25)上記第1〜第3の実施の形態では、停止絵柄の履歴に応じて、後報知演出のうち確変大当たり結果を示唆する演出を切り替える構成としたが、通常大当たり結果(非確変の大当たり結果)を示唆する演出を切り替える構成としてもよい。具体的には、今回の停止絵柄と過去に表示された通常大当たり用の停止絵柄とが一致するか否かを判定する構成とした上で、両者が一致しない場合には第3報知演出C1を実行し、両者が一致する場合には第1報知演出Aを実行するようにする。つまり、今回の停止絵柄が過去に表示された通常大当たり用の停止絵柄と同じものである場合、停止絵柄を見ている遊技者からすれば、後報知演出の実行前に通常大当たり結果を判別できるものとなるため、このような場合に、通常よりもシンプル且つ早期に通常大当たり結果を示唆する第1報知演出Aを実行することで、上記各実施の形態と同様の効果を得ることが可能になる。この場合において、第1報知演出Aに代えて、上記第1の実施の形態の変形例2のように、ボタン操作画像408が表示されず、遊技者に演出用操作部75の操作を求めないようにした演出、詳しくは、第3報知演出C1からボタン操作画像408の表示を省略した演出を実行するようにしてもよい。
なお、通常大当たり結果である場合の後報知演出の切り替えは、上記第1〜第3の実施の形態で説明した確変大当たり結果である場合の後報知演出の切り替えと併せて行ってもよいし、代えて行う構成としてもよい。
また、確変、非確変を問わず、大当たり用の停止絵柄の履歴を記憶し、当該履歴において確変大当たり用の停止絵柄と非確変大当たり用の停止絵柄との割合を比較する構成としてもよい。その上で、確変大当たり用よりも非確変大当たり用の停止絵柄の割合が高い場合と、そうでない場合とで、後報知演出の種類を切り替える構成とするとよい。具体的には、確変大当たり用よりも非確変大当たり用の停止絵柄の割合が高い場合には、そうでない場合よりもシンプル且つ早期に確変又は非確変の報知が行われるように後報知演出を切り替える構成とするとよい。確変大当たり結果となることを期待して遊技する遊技者にあたっては、それまでの遊技において非確変大当たり結果の発生頻度が高い場合、イライラしている可能性があり、そのような状況下では、後報知演出における通常大当たり結果への見せかけ(第5報知演出C4)や、ボタン操作画像408、演出用操作部75の操作が煩わしくなることが想定される。このため、上記構成とすることで、上記見せかけ等に対する煩わしさを軽減することが可能になる。
(26)上記第1〜第4の実施の形態では、開閉実行モードにおけるラウンド遊技にて後報知演出を行う構成としたが、オープニング期間や、ラウンド遊技が終了してから次のラウンド遊技が開始されるまでの待機期間(いわゆるラウンドインターバル期間)、エンディング期間にて後報知演出を行う構成としてもよい。これらの期間は、可変入賞装置32(大入賞口32a)が閉鎖状態となるため、遊技球が大入賞口32aに入賞するか否かを遊技者が気にする必要がない期間といえる。このような期間を活用して後報知演出を実行することで、遊技者が後報知演出に集中しやすくなり、可変入賞装置32を見ていた結果、後報知演出を見逃してしまったなどの不都合が生じることを抑制できる。また、ラウンド遊技は、上限入賞個数の遊技球が入賞した場合に終了するため、都度の入賞状況に応じて実行期間が変動するが、オープニング期間やラウンドインターバル期間等は、そのような変動がなく、実行期間が固定化されるため、後報知演出の実行期間を適切に確保する上でも好ましい。
なお、上記構成において、必ずしも後報知演出の全体をオープニング期間やラウンドインターバル期間等にて行う必要はなく、後報知演出の一部をオープニング期間やラウンドインターバル期間等にて行う構成としてもよい。例えば、一のラウンドインターバル期間にて後報知演出の全体を行おうとすると、演出の実行期間が長くなる結果、次のラウンド遊技が開始されるまでの待ち時間も長くなり、遊技者が間延び感を抱くおそれがある。この点、ラウンド遊技とインターバル期間とに後報知演出を分散させることで、間延び感の誘発を抑制しつつ、後報知演出の見逃しを抑制することが可能になる。
上記の場合、確変遊技状態の示唆を行う部分を上記オープニング期間やインターバル期間等にて行い、それ以外の部分は、オープニング期間の直前の遊技回や開閉実行モード中のラウンド遊技の中で行う構成とするとよい。例えば、第4報知演出C2の場合であれば、図29(c)のボタン操作画像408の表示と、図29(d)の結果映像の表示とをラウンドインターバル期間にて行い、図29(a)、(b)の事前演出をその直前のラウンド遊技にて行うとよい。つまり、少なくとも、遊技者が最も関心を寄せやすい確変遊技状態の示唆を行う部分を、可変入賞装置32が開放状態となっていない期間を活用して行うとよい。
(27)上記第1〜第4の実施の形態では、確変遊技状態への移行契機となる初当たり(通常遊技状態の中で発生する大当たり)が発生してから、時短遊技状態を経て通常遊技状態に転落するまでの期間を大当たりの連荘期間とし、この間を対象として停止絵柄の情報を記憶するが、確変遊技状態への移行契機となる初当たりが発生してから、確変遊技状態が終了する(時短遊技状態又は通常遊技状態に転落する)までの期間を大当たりの連荘期間とし、この間を対象として停止絵柄の情報を記憶する構成としてもよい。
(28)上記各実施の形態では、停止絵柄の履歴を記憶する期間と、履歴参照の対象期間とを常に同じとする構成としたが、後者を前者よりも短い期間とすることが可能な構成としてもよい。連荘時の大当たり発生回数が多くなった場合(例えば10回)、遊技者が停止絵柄を見ていたとしても、初期の大当たり時の停止絵柄については覚えていない可能性が高い。これを踏まえ、停止絵柄の履歴としては10回の大当たり分を記憶するものの、履歴の参照は、それよりも少ない直前の所定回数(例えば5回)の大当たり分だけを対象とする。つまり、連荘時の大当たり発生回数を計数し、直前の所定回数分だけを履歴参照の対象とする。これにより、停止絵柄から確変遊技状態を判別している遊技者への影響を少なく抑えながら、後報知演出の変更頻度を低下させることができ、停止絵柄から確変遊技状態を判別していない遊技者の違和感(演出がいつもと違うことへの違和感)を軽減することが可能になる。
(29)上記第1〜第4の実施の形態では、いずれの通常大当たり結果に対しても時短遊技状態を付与する構成としたが、例えば3R通常大当たりに当選した場合には時短遊技状態に移行しないなど、通常大当たり結果の一部で時短遊技状態に移行しない(通常遊技状態に移行する)構成としてもよい。
この場合、演出制御装置82における特定状態の把握処理(図22)においては、ステップS1103の上流側に、主制御装置81から送信される種別コマンドに基づいて大当たり種別を判別する処理を追加し、開閉実行モードの終了後に確変遊技状態又は時短遊技状態に移行する大当たり種別であると判別し、且つ、エンディングコマンドを受信した場合に、ステップS1103の処理(特定状態フラグのセット)に移行する構成とするとよい。これにより、時短遊技状態に移行する場合と移行しない場合とを区別して特定状態フラグをセットすることが可能になる。
また、通常大当たり結果の一部で時短遊技状態に移行しない構成の場合は、時短遊技状態に移行しない通常大当たりの発生がそのまま特定状態の終了契機となるため、ステップS1105で否定判定した場合に、主制御装置81から送信される種別コマンドに基づいて大当たり種別を判別する処理を行い、時短遊技状態に移行しない通常大当たりが発生したと判別した場合に、ステップS1106の処理(特定状態フラグの消去)に移行する構成とするとよい。
(30)上記第2の実施の形態では、前回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されておらず、且つ、前々回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されている場合に、第2報知演出Bを実行し、それ以外の場合に、第4報知演出C2又はC3を実行する構成としたが、前者の場合に後者の場合と比べて、第2報知演出Bが実行されやすくなる構成としてもよい。例えば、前回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されておらず、且つ、前々回の大当たり時の操作演出で演出用操作部75が操作されている場合と、それ以外の場合との両方において、後報知演出として、第2報知演出B、第4報知演出C2及び第5報知演出C3が実行され得る構成とし、前者の場合には後者の場合よりも第2報知演出Bが選択されやすくなるように、各演出の選択確率を設定する構成が考えられる。
(31)上記第2の実施の形態では、前回の大当たり時の操作演出と、前々回の大当たり時の操作演出との両方で演出用操作部75が操作されていない場合に、第4報知演出C2又は第5報知演出C3を実行する構成としたが、第2報知演出Bを実行する構成としてもよい。確変遊技状態を事前に判別できる状況下での前回の後報知演出と、それよりも前の後報知演出とのいずれでも演出用操作部75を操作していない実績が存在する場合には、もともと演出用操作部75を操作する意思がない遊技者である可能性が高く、そのような遊技者に対してボタン操作画像408を表示しても実効性が低いと考えられる。そこで、確変遊技状態を事前判別している遊技者とみなせる実績が認められる場合に留まらず、操作する意思がない遊技者とみなせる実績が認められる場合にも、第2報知演出Bを実行して操作演出が行われないようにする。これにより、確変遊技状態を事前把握している遊技者だけでなく、演出用操作部75の操作意思がない遊技者にとっても、ボタン操作画像408や演出用操作部75の操作の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
(32)上記第2の実施の形態では、操作結果の情報の履歴を操作履歴記憶エリア301に記憶するが、停止絵柄履歴記憶エリア250に記憶してもよいし、RAM244とは別の記憶手段に記憶してもよい。
(33)上記第3の実施の形態では、一の可変入賞装置32を高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとで動作させることで、遊技者にとって有利な開閉実行モードと不利な開閉実行モードとを設ける構成としたが、第1可変入賞装置と第2可変入賞装置とを有する複数の可変入賞装置を備えることで、遊技者にとって有利な開閉実行モードと不利な開閉実行モードとを設ける構成としてもよい。この場合、有利側の開閉実行モードと不利側の開閉実行モードとで、開閉制御される可変入賞装置が異なることで、それら2つの開閉実行モードに有利度合の面で差が設けられていることを遊技者が一層認識しやすくなる。
複数の可変入賞装置を備える構成としては、第1可変入賞装置に遊技球が入賞した場合の遊技球の払い出し数(賞球数)を第1の数(例えば15個)とし、第2可変入賞装置に遊技球が入賞した場合の遊技球の払い出し数を第1の数よりも少ない第2の数(例えば3個)とした上で、15R確変大当たり結果Aである場合には、1ラウンド目〜15ラウンド目までのラウンド遊技において第1可変入賞装置を開閉させる一方、15R確変大当たり結果Bである場合には、1ラウンド目〜6ラウンド目までのラウンド遊技において第1可変入賞装置を開閉させ、7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技において第2可変入賞装置を開閉させるものが考えられる。この場合において第2可変入賞装置の動作態様は、第1可変入賞装置と同じであってもよいし、異なるもの(低頻度入賞モード)であってもよい。
その際、第2可変入賞装置の開口部の大きさ(開口幅)を第1可変入賞装置のそれよりも小さくするとよい。この場合、見た目の上でも有利、不利を連想しやすくなり、有利側の開閉実行モードをアピールする上で好適となる。また、第1及び第2可変入賞装置の一方を、それらの他方の上流側(遊技領域での遊技球の流れにおける上流側)に配置し、発射ハンドル54を所定の操作量で操作した場合(所定の発射強度で遊技球を発射させた場合)に、それら可変入賞装置のいずれにも遊技球が到達可能な構成とするとよい。すなわち、それら可変入賞装置の一方に遊技球が到達可能な発射強度で遊技球を発射させた場合には、他方にも遊技球が到達可能となる構成とすることで、開閉制御される可変入賞装置の切り替わりに際して遊技者が発射ハンドル54の操作量を変更しなくても済み、利便性がよい。
(34)上記第4の実施の形態では、遊技回の終了後に特定報知を実行する構成としたが、停止絵柄の表示開始後であれば遊技回の終了前に実行する構成としてもよい。すなわち、特定報知は停止絵柄の表示開始後に行われるものであれば足りる。これにより、停止絵柄が表示されてから特定報知が実行されるという順序となり、停止絵柄から確変大当たり結果を判別した遊技者の判断を後押しするという特定報知の機能を好適に担保することが可能になる。
(35)上記第4の実施の形態では、発光部501を備え、特定報知の実行箇所を表示画面Gと分離する構成としたが、図50に示すように、表示画面G内に特定報知画像502を表示するものとし、表示画面Gの中で特定報知を実行する構成としてもよい。例えば、停止絵柄の表示開始後、特定報知が実行されるまでの期間が比較的長い場合(例えば10sec)であると、遊技者は、特定報知の見逃しを回避すべく、特定報知の実行まで発光部501を見続けたり、頻繁に発光部501に視線を移すなどの作業が強いられるが、上記構成によれば、表示画面Gを見ながら特定報知を確認することができ、上記不都合の発生を抑制可能となる。その際、特定報知画像502は、当該画像502が目立つのを抑制するため、表示画面Gの端部又は端部より(中央部よりも端部に近い箇所)に表示するとよい。この場合、ラウンド数表示403の視認性が阻害されることを抑制すべく、特定報知画像502をラウンド数表示403と重複しない箇所に表示するとよい。
(36)上記第4の実施の形態では、今回の確変大当たり用停止絵柄が過去の確変大当たり用停止絵柄と重複した場合に特定報知を行う構成としたが、今回の大当たり結果が通常大当たり結果(非確変大当たり結果)である場合にも、所定の条件により特定報知を行う構成としてもよい。この場合、確変大当たり結果の場合に限らず、通常大当たり結果の場合にも特定報知が実行され得るものとなる。これにより、確変大当たり結果が確定するには、特定報知が行われることだけでは足りず、今回の停止絵柄が過去の確変大当たり用停止絵柄と同じであることと、特定報知が行われることとがセットになって初めて確変大当たり結果が確定する。この場合、一般の遊技者が特定報知の存在に気付いたとしても、その意味合いを察知しにくくなり、特定報知の意味合いを知る遊技者の優越感を好適に担保することが可能になる。また、停止絵柄の状況も確変確定の要件となることから、発光部501だけを見ていれば足りる状況となることが抑制され、メイン表示部43への注目度向上を図る上でも好ましい。なお、所定の条件としては、特定報知を実行するか否かの抽選処理を行い、実行に対応する結果となった場合等が考えられる。
今回の大当たり結果が通常大当たり結果である場合の特定報知の実行タイミングは、必ずしも、今回の確変大当たり用停止絵柄が過去の確変大当たり用停止絵柄と重複した場合の実行タイミングと同じである必要はなく、任意である。例えば、停止絵柄の表示開始前に特定報知が行われてもよいし、後報知演出により通常大当たり結果が示唆された後に特定報知が行われてもよい。
また、今回の大当たり結果が通常大当たり結果である場合に代えて又は加えて、今回の当否抽選の結果が外れである場合に特定報知が実行され得る構成としてもよい。この場合も特定報知の実行タイミングは特に限定されるものではなく、任意である。
(37)上記第4の実施の形態では、発光部501を消灯状態から点灯状態に切り替えることで特定報知を実行する構成としたが、発光部501を普段点灯状態としておき、点灯状態から消灯状態に切り替えることで特定報知を実行する構成としてもよい。また、発光色を通常色(例えば青色)から特別色(例えば赤色)に変更したり、発光輝度(明るさ)を変更したりすることで、特別報知を実行する構成としてもよい。また、発光部501における発光素子の数は1個に限定されるものではなく、複数であってもよい。
(38)上記第4の実施の形態では、発光部501を遊技盤24上に配置したが、前扉枠14に配置する構成としてもよい。この場合、前扉枠14に設けた表示発光部63により特定報知を実行する構成としてもよいし、演出用操作部75や発射ハンドル54に発光部を備え、当該発光部により特定報知を実行する構成としてもよい。
(39)上記第4の実施の形態では、視覚的な報知により特定報知を実行する構成としたが、特定音を出力するなど聴覚的な報知により特定報知を実行したり、可動演出用の装飾可動体(可動役物)を用いた役物演出により特定報知を実行したりする構成としてもよい。
(40)上記第4の実施の形態では、特定報知とは別に後報知演出を実行する構成としたが、これを実行しない構成としてもよい。この場合、特定報知は、確変遊技状態への移行前に実行されればよい。
(41)上記第4の実施の形態において、7R確変大当たり結果(ラウンド数から確変か否かが不定な大当たり)である場合に、後報知演出として図26の第2報知演出Bが実行され得る構成としてもよい。この場合、特定報知は、第2報知演出Bの実行前(1ラウンド目のラウンド遊技の開始前)に行うとよく、例えば、オープニング期間中に特定報知を実行するとよい。
(42)上記第5の実施の形態では、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する場合に、有利側の終了条件を設定する構成としたが、有利側の終了条件を設定する条件は、これに限定されるものではなく、例えば、今回の停止絵柄と前回よりも前の停止絵柄とが一致するものとしてもよい。換言すれば、所定回数以内(例えば5回以内)の大当たりにて同じ停止絵柄を引き当てた場合に、時短遊技状態の終了条件が有利となる構成としてもよい。
(43)上記第5の実施の形態では、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する場合に、有利側の終了条件を設定する構成としたが、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが所定の組み合わせ(例えば、今回の停止絵柄が停止結果データC3の停止絵柄であり、前回の停止絵柄が停止結果C2の停止絵柄であるなど)となる場合に、時短遊技状態の終了条件が有利となる構成としてもよい。但し、遊技者の分かりやすさからすると、上記実施の形態の構成とすることが好ましい。すなわち、上記各停止絵柄が一致する以外の特定の組み合わせとなることで終了条件が有利となる構成であると、その組み合わせパターンを遊技者が事前に把握しておく必要が生じるが、上記実施の形態であれば、今回の停止絵柄が前回の停止絵柄と同じであるか否かの対比だけで済み、遊技者にとって分かりやすい構成とできる。
また、上記第5の実施の形態では、有利側の終了条件となる停止絵柄の組合せとして、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する1つの組合せが設定される構成としたが、有利側の終了条件となる停止絵柄の組合せを複数設け(例えば、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する場合と、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが1個ずれ(今回の停止絵柄が停止結果データC1の停止絵柄で、前回の停止絵柄が停止結果データC2の停止絵柄など)の場合とを有利側の終了条件となる組合せとする)、これら複数の組合せのいずれかに合致した場合に、有利側の終了条件が設定される構成としてもよい。
(44)上記第5の実施の形態では、時短遊技状態が継続される遊技回の上限回数として50回と100回との2種類を設ける構成としたが、3種類以上を設ける構成としてもよい。例えば、50回と70回と100回とを設ける構成の場合、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄との組合せが所定の第1組合せ(例えば今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが1個ずれ(今回の停止絵柄が停止結果データC1の停止絵柄で、前回の停止絵柄が停止結果データC2の停止絵柄など))である場合に、上記上限回数を70回に設定し、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄との組合せが上記第1組合せとは異なる第2組合せ(今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致)である場合に、上記上限回数を100回に設定し、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄との組合せが上記第1組合せ及び上記第2組合せのいずれとも異なる場合に、上記上限回数を30回に設定する構成とするとよい。この場合、第1組合せ及び第2組合せの各組合せは、必ずしも1つの組合せである必要はなく、複数の組合せを有する構成としてもよい。
(45)上記第5の実施の形態では、時短遊技状態が継続される遊技回の上限回数が100回に設定された場合に、図49(b)の報知画像を表示して、上記上限回数が50回に設定された場合との差分(+50回)を一度に教示する構成としたが、かかる差分を複数回に分けて教示してもよい。この場合、本構成を上記(44)の構成に組み合わせて使用するとよい。例えば、時短遊技状態が開始されてからの遊技回の実行数が50回に達した場合に、1回目の報知として、所定の煽り演出画像(時短遊技状態が終了するか否かの煽り画像)を表示した上で、例えば+20回の上乗せ(又は延長)報知画像を表示する。その後、上記実行数が70回に達した場合には、2回目の報知として、上記所定の煽り演出画像又はそれとは異なる煽り演出画像を表示する。その際、上限回数として70回が設定されている場合には、その結果表示として終了画像を表示し、上限回数として100回が設定されている場合には、例えば+30回の上乗せ(又は延長)報知画像を表示する。
(46)上記第5の実施の形態では、時短遊技状態中に通常大当たり結果となった場合に、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された履歴を参照し、その結果に基づいて時短遊技状態の終了条件を設定する構成としたが、遊技状態を問わず、通常大当たり結果となった場合に、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された履歴を参照し、その結果に基づいて時短遊技状態の終了条件を設定する構成としてもよい。
(47)上記第5の実施の形態では、時短遊技状態中に通常大当たり結果となった場合に、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された履歴を参照する構成としたが、確変遊技状態中に通常大当たり結果となった場合に、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された履歴を参照し、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄(又はそれよりも前の停止絵柄)とが所定の組み合わせとなることに基づいて時短遊技状態の終了条件を設定する構成としてもよい。このような構成とすることで、非確変遊技状態への降格により遊技者が落胆しやすい状況であっても、遊技者を喜ばせることが可能になる。
(48)上記第5の実施の形態では、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する場合に、有利側の終了条件を設定する構成としたが、不利側の終了条件を設定する構成としてもよい。このような構成によれば、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致しないことを期待する遊技を提供することができる。
(49)上記第5の実施の形態では、停止絵柄履歴記憶エリア302に記憶された履歴に基づいて、時短遊技状態の終了条件を設定する構成としたが、確変遊技状態の終了条件や、確変遊技状態に移行した場合の高頻度サポートモードの終了条件を設定する構成としてもよい。例えば、遊技状態が確変遊技状態に移行した場合に、確変遊技状態に移行してからの遊技回の実行回数が上限回数に達したら確変遊技状態が終了する構成とした上で、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致しない場合には、上記上限回数を第1上限回数(例えば50回)とし、上記各絵柄が一致する場合には、上記第1上限回数よりも多い第2上限回数(例えば100回)とする構成としてもよい。また、確変遊技状態に移行した場合の高確率モードが終了する上限回数を所定回数(例えば50回)に固定化、又は、今回の大当たり種別の振り分け結果に委ねるものとした上で、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致しない場合には、高頻度サポートモードの上限回数を第1上限回数(例えば50回)とし、上記各絵柄が一致する場合には、上記第1上限回数よりも多い第2上限回数(例えば100回)とする構成としてもよい。また、今回の停止絵柄と前回の停止絵柄とが一致する場合には、今回の停止絵柄が通常大当たり結果に対応するものであっても、開閉実行モードの終了後に確変遊技状態に移行する構成としてもよい。
(50)上記第5の実施の形態において、確変、非確変を問わず、大当たり用の停止絵柄の履歴を記憶する構成とした上で、今回の大当たり結果が通常大当たり結果である場合において、非確変の履歴が所定回数続いている場合や、所定回数内の大当たりにおいて確変よりも非確変の履歴が多くなっている場合に、そうでない場合よりも、時短遊技状態の終了条件を遊技者にとって有利なものとする構成としてもよい。また、今回の大当たり結果が確変大当たり結果である場合において、非確変の履歴が所定回数続いていた場合や、所定回数内の大当たりにおいて確変よりも非確変の履歴が多くなっている場合に、そうでない場合よりも、確変遊技状態における高確率モードや高頻度サポートモードの終了条件を有利なものとする構成としてもよい。
(51)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
更には、取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
なお、下記の各特徴に記載された発明は、「パチンコ機等の遊技機には、所定の条件が成立することにより、当否抽選等の移行判定を行い、移行対応結果であると判定した場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態に移行させるものが知られている(例えば特開2005−074175号公報参照)。」という背景技術について、「ここで、遊技機においては遊技への注目度を高める工夫が望まれている。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
<特徴A群>
特徴A1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
を備え、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態を有しており、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、複数種類の表示態様(第1〜第2の実施の形態における停止結果データB1〜B10の停止絵柄の表示、第3の実施の形態における停止結果データA1,A2の停止絵柄の表示)のうちいずれを前記移行対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、演出手段(図柄表示装置41)にて特定演出が実行されるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による演出制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出は、前記結果表示手段にて前記移行対応結果表示が表示開始された後に、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態であることの示唆を行うものであり、
前記特定演出には、複数種類の演出態様(第2報知演出B、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が設定されており、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(確変大当たり用の停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82におけるRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82によるステップS1205の処理を実行する機能)を備え、
前記演出制御手段は、前記演出手段にて前記特定演出を実行する場合に、前記所定の記憶手段における前記履歴と、今回の前記移行対応結果表示に関する情報とに基づいて、前記複数種類の演出態様のうちいずれを実行するかを決定する演出決定手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、15R大当たりA用演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態として第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、第1遊技状態に移行する場合には、それが特定演出によって示唆される。しかしながら、例えば、第1遊技状態に移行したことが過去にある中で、そのときの移行対応結果表示と同じ結果表示が再び行われた場合、遊技者によっては、特定演出により第1遊技状態への移行が示唆される前に、今回の結果表示と過去の結果表示との対比から第1遊技状態への移行を判別してしまうことが考えられる。このような場合に従前と同じ態様の特定演出が繰り返されるのは、演出への飽きや注目度低下を抑制する上で好ましくない。この点、本特徴では、移行対応結果表示に関する情報の履歴を記憶し、その履歴と、今回の移行対応結果表示に関する情報とに基づいて、特定演出の演出態様を決定する構成となっている。すなわち、移行対応結果表示の実績を踏まえて特定演出の態様を変化させるようにしたため、特定演出による示唆の前に第1遊技状態を判別できる状況において同じ態様の特定演出が繰り返されることを抑制できる。これにより、演出への飽きや注目度低下を好適に抑制可能となる。
なお、上記特徴A1において第1遊技状態又は第2遊技状態は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
特徴A2.前記複数種類の演出態様には、第1演出態様(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第10報知演出D4)と、前記第1演出態様とは異なる第2演出態様(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)とが含まれており、
前記演出決定手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴が第1履歴である場合(今回の停止絵柄と同じ停止絵柄の履歴が存在する場合)に、前記第1演出態様の前記特定演出が行われ、前記履歴が前記第1履歴とは異なる第2履歴である場合(今回の停止絵柄と同じ停止絵柄の履歴が存在しない場合)に、前記第2演出態様の前記特定演出が行われるようにするか、または、前記履歴が前記第1履歴である場合に、前記履歴が前記第2履歴である場合に比べ、前記第2演出態様よりも前記第1演出態様の前記特定演出が行われやすくなるように、前記特定演出の演出態様を決定するものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
上記構成では、特定演出の演出態様に少なくとも第1演出態様と第2演出態様とが設定されており、記憶されている履歴の状況に応じて第1演出態様の特定演出が実行されたり、第1演出態様の特定演出が実行されやすくなったりする。これにより、移行対応結果表示の実績を踏まえて特定演出の演出態様を使い分けることができ、結果表示同士の対比から第1遊技状態を判別できる場合に同じ態様の特定演出が繰り返されることを好適に抑制可能となる。
特徴A3.前記第1履歴は、前記所定の記憶手段に記憶されている今回よりも前の前記履歴又は前記所定の記憶手段における所定期間の前記履歴に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれるものであり、
前記第2履歴は、前記所定の記憶手段に記憶されている今回よりも前の前記履歴又は前記所定期間の前記履歴に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれないものであることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
今回の移行対応結果表示として過去の移行対応結果表示と同じ表示態様のものが表示される場合には、過去の移行対応結果表示との対比から、遊技者が特定演出による示唆の前に第1遊技状態への移行を判別しやすい。このような状況において特徴A2の構成となっていることで、その効果を好適に発揮することができる。
特徴A4.前記複数種類の演出態様には、第1演出態様(第2報知演出B、第10報知演出D4)と、前記第1演出態様とは異なる第2演出態様(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)とが含まれており、
前記第1演出態様は、前記第2演出態様よりも早期に前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定演出として実行可能な演出態様の中に、第2演出態様と、第2演出態様よりも早期に示唆が行われる第1演出態様とが含まれている。これにより、移行対応結果表示の過去の実績と今回の移行対応結果表示との関係に応じて、第1遊技状態への移行を示唆するタイミングを変化させることが可能になる。例えば、第1遊技状態となることを遊技者が移行対応結果表示から判別できる状況である場合に、そうでない場合よりも早く示唆を済ませるといった対応が可能となり、既に結果を知っている遊技者が特定演出を煩わしく感じることを抑制できる。また、示唆を早く済ませることで、演出の空き時間を生じさせることもでき、例えば、その空き時間を活用して特別演出(第1演出及び第2演出とは異なる第3演出)を行うなどした場合には、演出注目度が高まる効果を期待できる。
特徴A5.前記複数種類の演出態様には、第1演出態様(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第8報知演出D2、第10報知演出D4)と、前記第1演出態様とは異なる第2演出態様(第5報知演出C3、第9報知演出D3)とが含まれており、
前記第2演出態様は、前記第2遊技状態を示唆する演出(図30(a)の疑似結果の映像の表示)を実行した後、前記第1遊技状態を示唆する演出(図30(b)の結果映像の表示)を実行するものであり、
前記第1演出態様は、前記第2遊技状態を示唆する演出を実行することなく前記第1遊技状態を示唆する演出(図26(a)の映像の表示、図29(d)、図34(b3)の結果映像の表示)を実行するものであることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定演出として実行可能な演出態様の中に、あたかも第2遊技状態であるかの如く見せかけを行った後に第1遊技状態を示唆する第2演出態様が含まれている。このように、逆の結果であるかのような見せかけを行った後に真の結果を示唆する演出態様が存在することで、遊技者の驚きを誘うことができ、示唆演出を盛り上げることができる。しかしながら、第1遊技状態となることを遊技者が事前に把握している場合には、そのような見せかけが煩わしいものになりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、特定演出として実行可能な演出態様の中に、第2遊技状態を示唆する演出を実行することなく第1遊技状態を示唆する第1演出態様がさらに含まれている。これにより、移行対応結果表示の過去の実績と今回の移行対応結果表示との関係に応じて、第2遊技状態への見せかけを行うか否かを異ならせることが可能になる。例えば、第1遊技状態となることを遊技者が移行対応結果表示から判別できる状況である場合には、第2遊技状態への見せかけを行わないといった対応が可能となり、既に結果を知っている遊技者が当該見せかけを煩わしく感じることを抑制できる。
特徴A6.遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
前記操作手段の操作を促す所定報知を実行する報知実行手段(演出制御装置82による図29(c)に示す映像の表示を実行させる機能)と、
を備え、
前記複数種類の演出態様には、第1演出態様(第2報知演出B、第6報知演出C4、第10報知演出D4)と、前記第1演出態様とは異なる第2演出態様(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)とが含まれており、
前記第2演出態様は、前記所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記示唆を行うものであり、
前記第1演出態様は、前記所定報知を実行することなく前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴A1乃至A5のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定演出として実行可能な演出態様の中に、操作手段の操作を促す所定報知を実行し、操作手段が操作された場合に第1遊技状態を示唆する第2演出態様が含まれている。このように操作手段の操作を介在させることで、遊技者に遊技参加の実感を抱かせることができ、示唆演出を盛り上げることができる。しかしながら、第1遊技状態となることを遊技者が事前に把握している場合には、操作手段を操作した後の演出展開を遊技者が予測できてしまうため、操作を促す所定報知や操作手段を操作する行為が煩わしいものとなりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、特定演出として実行可能な演出態様の中に、所定報知を実行することなく第1遊技状態を示唆する第1演出態様がさらに含まれている。これにより、移行対応結果表示の過去の実績と今回の移行対応結果表示との関係に応じて、所定報知を行うか否かを異ならせることが可能になる。例えば、第1遊技状態となることを遊技者が移行対応結果表示から判別できる状況である場合には、所定報知を行わないといった対応が可能となり、既に結果を知っている遊技者が所定報知や操作手段の操作を煩わしく感じることを抑制できる。
特徴A7.前記記憶処理実行手段は、
予め定めた所定の開始条件が成立した場合に前記履歴の記憶処理を開始する記憶処理開始手段(演出制御装置82によるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
予め定めた所定の終了条件が成立した場合に、前記記憶処理開始手段により開始された前記記憶処理を終了する記憶処理終了手段(演出制御装置82によるステップS1105〜ステップS1106の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A6のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、所定の記憶手段に記憶される移行対応結果表示の履歴が一定期間(一定範囲)のものに制限される。この場合、例えば、現実的に遊技者が覚えていることが困難なほど前の移行対応結果表示や、前の遊技者が遊技した際に選択された移行対応結果表示の影響を受けて特定演出の演出態様が変化することを抑制できる。また、移行対応結果となる度に履歴を記憶する場合に比べ、記憶手段における使用量を節約したり、記憶処理の処理負荷を軽減したりすることができる。
特徴A8.所定の場合(開閉実行モードの終了後に確変遊技状態又は時短遊技状態に移行する大当たり結果となった場合)に、前記特別遊技状態の終了後に、前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果となる確率が前記通常遊技状態よりも高くなる第1状態(高確率モード)と、単位期間当たりの前記条件の成立頻度が前記通常遊技状態よりも高くなりやすい第2状態(高頻度サポートモード)との少なくとも一方の状態となる特定遊技状態に移行させる第2遊技状態移行手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)を備え、
前記記憶処理開始手段は、前記記憶処理が開始されていない状況で前記特定遊技状態への移行に対応する前記移行対応結果となった場合に、前記記憶処理を開始するものであることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
第1状態又は第2状態では、移行対応結果が発生するまでの期間が短くなりやすいため、過去に表示された移行対応結果表示を遊技者が覚えていやすくなる。これにより、遊技者が記憶に留めておける範囲内の移行対応結果表示の実績を対象として特定演出の演出態様を切り替えることができ、上記特徴A7の構成とする上で、実用上好ましい態様とすることができる。
特徴A9.前記記憶処理終了手段は、前記記憶処理が開始されている状況で前記通常遊技状態に移行する場合に、前記記憶処理を終了するものであることを特徴とする特徴A8に記載の遊技機。
上記構成では、履歴が記憶される期間が特定遊技状態(第1状態及び第2状態の少なくとも一方となる状態)への移行に対応する移行対応結果となったときから、通常遊技状態に移行(降格)する場合までの期間に制限される。これにより、前の遊技者の遊技結果によって演出が変化したり、自身の遊技結果が次の遊技者が遊技した際の演出選択の態様に影響を及ぼしたりすることが抑制される。すなわち、第1状態及び第2状態は遊技者にとって有利な状態であり、その状態にある間は遊技者が遊技をやめにくく、遊技者の交代が生じにくいと考えられる。このため、本特徴の構成とすることで、同じ遊技者(一人の遊技者)における移行対応結果表示の履歴状況に応じて演出が変化する構成とできる。
特徴A10.前記記憶処理実行手段は、前記記憶処理終了手段により前記記憶処理が終了される場合に、前記所定の記憶手段に記憶された前記履歴を消去する履歴消去手段(演出制御装置82によるステップS1107の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A7乃至A9のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、記憶処理が終了する場合に所定の記憶手段に記憶された履歴が消去されるため、所定の記憶手段には対象期間における履歴のみが存在するものとなる。例えば、履歴が残り続ける構成であると、それぞれの履歴についていつのものであるかを管理する処理(例えば履歴の日時を記憶するなど)が必要となるが、本構成によれば、そのような処理が不要となる。このため、簡素な構成で履歴を管理したり、履歴管理の処理負荷を軽減したりすることが可能になる。また、不要となった履歴が逐次消去されるため、所定の記憶手段における使用量の節約化にも貢献できる。
特徴A11.前記演出決定手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴を把握する把握手段(演出制御装置82によるステップS1404の処理を実行する機能)を備え、前記把握手段の把握結果と、今回の前記移行対応結果表示に関する情報とに基づいて、前記特定演出の演出態様を決定するものであり、
前記把握手段は、今回の前記移行対応結果表示に関する情報が前記第1遊技状態に対応した前記移行対応結果表示に関する情報(確変大当たり結果に対応する停止絵柄の情報)である場合又は前記第1遊技状態に対応した前記移行対応結果表示に関する情報のうち特定の前記移行対応結果表示に関する情報(7R確変大当たり結果に対応する停止絵柄の情報)である場合に、前記履歴を把握するものであることを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、今回の移行対応結果表示に関する情報が第1遊技状態に対応した情報である場合や、そのうちの特定の移行対応結果表示に関する情報である場合に、履歴の把握処理及びそれに基づいた演出態様の決定処理が実行される。すなわち、一部の状況に制限して履歴の把握処理等が行われるため、上記各処理の実行頻度を少なく抑えることができる。これにより、把握処理等を移行対応結果となる度に行う場合など高頻度で行う場合に比べ、それらの処理に要する制御負荷を軽減することが可能になる。
特徴A12.遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
前記操作手段の操作を促す所定報知を実行する報知実行手段(演出制御装置82による図29(c)に示す映像の表示を実行させる機能)と、
を備え、
前記特定演出の一態様として、前記所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記示唆を行う操作有り演出(第4報知演出C2)を実行することが可能であり、
前記操作検知手段の検知結果に基づいて、前記操作有り演出が実行された場合の前記操作手段の操作履歴を前記所定の記憶手段又は前記所定の記憶手段とは異なる第2記憶手段に記憶させる処理を実行する操作履歴記憶処理実行手段(演出制御装置82によるラウンド中用演出処理を実行する機能)を備え、
前記演出決定手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴と、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と、前記所定の記憶手段又は前記第2記憶手段における前記操作履歴とに基づいて、前記複数種類の演出態様のうちいずれを実行するかを決定するものである(演出制御装置82によるステップS2101〜ステップS2106の処理を実行する機能)ことを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれかに記載の遊技機。
過去の移行対応結果表示と今回の移行対応結果表示との対比から第1遊技状態への移行を判別できるとはいえ、判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本特徴では、操作手段の操作履歴も加味して特定演出の演出態様が決定される構成となっている。これにより、遊技者の操作実績から実際に遊技者が第1遊技状態を判別しているか否かを遊技機が判断し、その判断も踏まえて演出変更を行うことができる。その結果、例えば遊技者が実際に判別している可能性が高い場合に限り、特定演出を変更するとった運用が可能となり、判別している遊技者のための機能が、判別していない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを好適に抑制可能となる。
特徴A13.前記複数種類の演出態様には、第1演出態様(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第10報知演出D4)と、前記第1演出態様とは異なる第2演出態様(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)とが含まれており、
前記演出決定手段は、前記移行対応結果表示に関する情報の前記履歴が所定履歴(今回の停止絵柄と同じ停止絵柄の履歴が存在する履歴状況)であり且つ前記操作履歴が第1操作履歴である場合に、前記第1演出態様の前記特定演出が行われ、前記履歴が前記所定履歴であり且つ前記操作履歴が前記第1操作履歴とは異なる第2操作履歴である場合に、前記第2演出態様の前記特定演出が行われるようにするか、または、前記履歴が前記所定履歴であり且つ前記操作履歴が第1操作履歴である場合に、前記履歴が前記所定履歴であり且つ前記操作履歴が前記第2操作履歴である場合に比べ、前記第2演出態様よりも前記第1演出態様の前記特定演出が行われやすくなるように、前記特定演出の演出態様を決定するものであることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
上記構成によれば、移行対応結果表示に関する情報の履歴が同じ場合でも、操作手段の操作に関する操作履歴の状況によって特定演出の演出態様が変化するものとなる。これにより、たとえ移行対応結果表示から第1遊技状態への移行を判別できる状況であっても、それを実際に判別している遊技者と、そうでない遊技者とで特定演出の演出態様を差別化することができる。よって、第1遊技状態への移行を事前判別している遊技者が特定演出を煩わしく感じることを抑制しつつ、そのような遊技者に対する機能が第1遊技状態の事前判別をしていない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを抑制可能となる。
特徴A14.前記所定履歴は、今回の前記移行対応結果表示が前記第1遊技状態に対応するものである状況において、今回の前記移行対応結果表示と同じ表示態様であり且つ今回よりも前に表示された第1移行対応結果表示(今回の停止絵柄と表示態様が同じである過去の確変大当たり用の停止絵柄)に関する情報と、今回の前記移行対応結果表示と同じ表示態様であり且つ前記第1移行対応結果表示よりも前に表示された第2移行対応結果表示(今回の停止絵柄と表示態様が同じであるさらに前の確変大当たり用の停止絵柄)に関する情報とが前記所定の記憶手段に記憶されていることに対応した履歴であり、
前記第1操作履歴は、前記第1移行対応結果表示がなされたときの前記操作有り演出にて前記操作手段が操作されておらず、且つ、前記第2移行対応結果表示がなされたときの前記操作有り演出にて前記操作手段が操作されていることに対応した履歴であることを特徴とする特徴A13に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を事前に判別できる状況下での過去の操作有り演出にて操作手段が操作されていない一方、それよりも前の操作有り演出では操作手段が操作されていたという実績が存在する場合に、先の操作有り演出では、所定報知に従って遊技者が操作手段を操作したものの、後の操作有り演出では、遊技者が第1遊技状態を事前把握していたが故に、所定報知がなされても操作手段を操作しなかったと推定する。このような場合には、第1遊技状態を事前判別している遊技者とみなし、第1演出態様の特定演出を実行したり、実行されやすくしたりする。すなわち、本特徴では、結果表示同士の対比から第1遊技状態への移行を判別できる状況が過去にも存在していた場合に、そのときの操作手段の操作状況を参照することで、遊技者が実際に第1遊技状態への移行を事前判別していたかを推定し、その結果を今回の特定演出での演出選択に反映させる構成となっている。このような構成であることで、遊技者が第1遊技状態への移行を事前把握しているか否かを精度よく判別し、遊技者の実際の判別状況に即した演出態様の切り替えを好適に行うことが可能になる。
特徴A15.前記第2操作履歴は、前記第1移行対応結果表示がなされたときの前記操作有り演出にて前記操作手段が操作されており、且つ、前記第2移行対応結果表示がなされたときの前記操作有り演出にて前記操作手段が操作されていることに対応した履歴であることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を事前に判別できる状況下での過去の操作有り演出と、それよりも前の操作有り演出とのいずれでも操作手段を操作している実績が存在する場合には、第1遊技状態を事前判別していない遊技者とみなし、第2演出態様の特定演出を実行したり、実行されやすくしたりする。これにより、遊技者が第1遊技状態への移行を事前判別していない可能性が高い場合に、事前判別している遊技者用の特定演出が実行されることを抑制でき、事前判別している遊技者に対する機能が事前判別していない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを抑制可能となる。
特徴A16.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合に、複数種類の表示態様(第1〜第2の実施の形態における停止結果データB1〜B10の停止絵柄の表示、第3の実施の形態における停止結果データAの停止絵柄の表示)のうちいずれを前記移行対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(確変大当たり用の停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82におけるRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82によるステップS1205の処理を実行する機能)と、
演出手段(図柄表示装置41)にて特定演出が行われるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による演出制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出には、複数種類の演出態様(第2報知演出B、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が設定されており、
前記演出制御手段は、前記演出手段にて前記特定演出を実行する場合に、前記所定の記憶手段における前記履歴と、今回の前記移行対応結果表示に関する情報とに基づいて、前記複数種類の演出態様のうちいずれを実行するかを決定する演出決定手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、15R大当たりA用演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、移行対応結果であることを報知する移行対応結果表示の表示態様が複数種類の態様の中から選択され、その選択結果の履歴が所定の記憶手段に記憶される。そして、移行対応結果表示に関する情報の履歴と、今回の移行対応結果表示に関する情報とに基づいて、演出手段にて実行される特定演出の演出態様が決定される。このような構成であることで、移行対応結果表示における表示態様の選択履歴が特定演出の内容を変更する要素の1つとして機能し、遊技者がそれまでの遊技においてどのような移行対応結果表示を引き当てたかが演出態様の選択結果に反映されるものとなる。これにより、演出選択の多様化が図られつつ、どのような移行対応結果表示が表示されるかを楽しむ面白みが付与される。
本特徴に対して上記特徴A1乃至A15のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
なお、上記特徴A1乃至A16の各構成に対して、特徴B1乃至B13、特徴C1乃至C12、特徴D1乃至D10、特徴E1乃至E3、特徴F1乃至F11、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴B群>
特徴B1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態を有しており、
演出を実行することが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合に、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態が終了した後の遊技状態の示唆を行う特定演出(第1報知演出A、第2報知演出B、第3報知演出C1、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第7報知演出D1、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が前記演出手段にて行われるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出決定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出は、前記第1遊技状態を示唆する第1演出(第4報知演出C2、第8報知演出D2)と、前記第2遊技状態を示唆する第2演出(第3報知演出C1)と、前記第1遊技状態を示唆するものであって、前記第2演出の実行後に行われる第3演出(第5報知演出C3、第9報知演出D3)とを含む複数種類の演出から選択されて実行されるものであり、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態であり、且つ前記特定演出により前記示唆が行われる前に遊技者が前記第1遊技状態であることを判別できる所定状況である場合に、前記特定演出として前記第3演出が実行されることを制限する制限手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、15大当たりA用演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、移行判定の結果が移行対応結果である場合に、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態を示唆する特定演出が実行される。かかる構成においては、特定演出により第1遊技状態又は第2遊技状態のいずれが教示されるかに遊技者の強い関心が寄せられるところ、第1遊技状態を示唆するにあたっては、第1演出の実行により示唆を行う場合だけでなく、第2演出の実行後に第3演出を実行することで示唆を行う場合も設定され、演出が多様化されている。特に後者の演出では、一旦、第2遊技状態であるかの如く見せかけた上で復活的に第1遊技状態が示唆されるため、第1遊技状態が示唆された際の遊技者の驚きや喜びが増大され、興趣性が高められる。
しかしながら、特別遊技状態又はその後の遊技状態が第1遊技状態である場合において、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に、遊技者が第1遊技状態であることを把握している場合には、第2遊技状態への見せかけが煩わしいものになりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、遊技者が第1遊技状態であることを事前に判別できる所定状況にある場合には、第3演出の実行を制限する構成となっている。これにより、第2遊技状態への見せかけに対する遊技者の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
なお、上記特徴B1における「第3演出が実行されることを制限する」には、所定状況である場合に第3演出が実行されないようにするもののほか、所定状況である場合に所定状況でない場合(特定演出による示唆の前に遊技者が第1遊技状態への移行を判別できない状況である場合)に比べ、第3演出が実行されにくくなるようにするものも含まれる。また、上記特徴B1において第1遊技状態又は第2遊技状態は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
特徴B2.前記演出制御手段は、前記第1演出を実行する場合と前記第2演出を実行する場合とのそれぞれにおいて、各前記演出の実行前に所定の事前演出(図29(a)、(b)に示す映像の表示、図27(a)、(b)に示す映像の表示)を実行する手段を備え、
前記制限手段は、前記所定状況である場合に前記事前演出が実行されることを制限する手段(演出制御装置82によるステップS1401のYES〜ステップS1409、ステップS1401のYES〜ステップS2503の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
上記構成では、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に遊技者が第1遊技状態であることを判別できる所定状況にある場合に、第3演出に加えて事前演出についてもその実行を制限する構成となっている。これにより、上記所定状況の下では、さらにシンプルに第1遊技状態が示唆されるものなり、第1遊技状態であることを遊技者が事前に把握している場合の煩わしさを一層軽減することが可能になる。
特徴B3.前記演出制御手段は、前記制限手段により前記第3演出の実行が制限される場合に、前記特定演出として前記第1演出又は当該第1演出とは異なるものであって前記第1遊技状態を示唆する第4演出(第2報知演出B、第10報知演出D4)を実行する手段(演出制御装置82によるステップS1401のYES〜ステップS1409、ステップS1401のYES〜ステップS2503の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
第1遊技状態であることを事前に判別できる状況とはいえ、判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本特徴では、第3演出の実行が制限される場合でも、第1演出又は第4演出により第1遊技状態の示唆自体は行われるものとなっている。これにより、第1遊技状態であることを事前判別していない遊技者が、遊技状態が判然としないまま遊技を行わざるを得なくなる不都合が解消され、判別していない遊技者にも配慮した構成とできる。なお、判別している遊技者においても、当該判別は自己判断に過ぎないため、第1遊技状態の示唆がなされることで安心感が得られるというメリットがある。よって、本特徴の構成は、判別している遊技者にとっても、第1遊技状態の示唆自体が行われなくなる構成と比べて有益なものとなる。
特徴B4.前記演出制御手段は、前記制限手段により前記第3演出の実行が制限される場合に、前記特定演出として前記第4演出を実行するか、または、前記第1演出よりも前記第4演出が実行されやすくするものであり、
前記第4演出は、前記第1演出よりも早期に前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
上記構成によれば、第3演出の実行が制限される場合に、第1演出が実行されるよりも早く第1遊技状態が知らされる、又は知らされやすくなるものとなり、第1遊技状態であることを事前に把握している遊技者にとってさらに遊技しやすい構成とできる。また、示唆を早く済ませることで、演出の空き時間を生じさせることもでき、例えば、その空き時間を活用して特別演出(第1演出〜第4演出とは異なる第5演出)を行うなどした場合には、演出注目度が高まる効果を期待できる。すなわち、判別している遊技者と判別していない遊技者との双方に配慮した構成において、前者の遊技者にとって一層都合の良い遊技機とすることができる。
特徴B5.遊技結果に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82におけるRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82によるステップS1205の処理を実行する機能)と、
前記所定の記憶手段に記憶される前記履歴に基づいて前記所定状況であるか否かを判定する状況判定手段(演出制御装置82によるステップS1402〜ステップS1404の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制限手段は、前記状況判定手段により前記所定状況であると判定された場合に、前記特定演出として前記第3演出が実行されることを制限するものであることを特徴とする特徴B1乃至B4のいずれかに記載の遊技機。
今回の遊技結果と過去の遊技結果との対比により、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態が第1遊技状態であることを、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に遊技者が判別できる所定状況となる場合がある。そのような状況の下、本構成では、遊技結果に関する情報の履歴を記憶し、その記憶結果に基づいて上記所定状況であるか否かを判定する。これにより、所定状況であるか否かを遊技機において適切に判断することができ、第3演出の実行を制限するか否かを良好に切り替えることが可能になる。
特徴B6.前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)を備え、
前記特定演出は、前記移行対応結果表示の表示開始後に前記示唆を行うものであり、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果に関する情報(停止結果の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82におけるRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82によるステップS1205の処理を実行する機能)を備え、
前記制限手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴が前記所定状況に対応した所定履歴である場合(今回の停止絵柄が前回の通常大当たり結果時の停止絵柄と同じである場合)に、前記特定演出として前記第3演出が実行されることを制限するものであることを特徴とする特徴B1乃至B4のいずれかに記載の遊技機。
演出上は、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態を特定演出により遊技者に知らせるものとなっているところ、遊技者によっては、今回の移行対応結果表示と過去の移行対応結果表示との対比から、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態が第1遊技状態であることを、特定演出による第1遊技状態の示唆の前に判別してしまうことが考えられる。そのような状況の下、本構成では、移行対応結果表示に関する情報の履歴を記憶し、その履歴の状態が第1遊技状態を判別可能な所定状況に対応した所定履歴である場合に、第3演出の実行を制限する構成となっている。これにより、第3演出の実行を制限するか否かを良好に切り替えることが可能になる。
特徴B7.所定の場合(開閉実行モードの終了後に確変遊技状態又は時短遊技状態に移行する大当たり結果となった場合)に、前記特別遊技状態の終了後に、前記移行判定の結果が前記移行対応結果となる確率が前記通常遊技状態よりも高くなる第1状態(高確率モード)と、単位期間当たりの前記条件の成立頻度が前記通常遊技状態よりも高くなりやすい第2状態(高頻度サポートモード)との少なくとも一方の状態となる特定遊技状態に移行させる特定遊技状態移行手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)を備え、
前記記憶処理実行手段は、前記履歴の記憶が開始されていない状況で前記特定遊技状態への移行に対応する前記移行対応結果となった場合に、前記履歴の記憶を開始する手段(演出制御装置82によるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B6に記載の遊技機。
第1状態又は第2状態では、移行対応結果が発生するまでの期間が短くなりやすいため、過去に表示された移行対応結果表示を遊技者が覚えていやすくなる。このため、本特徴の構成とすることで、遊技者が記憶に留めておける範囲内の移行対応結果表示の推移(これまでどのような移行対応結果表示が表示されたか)を対象として、第3演出の実行を制限するか否かの切り替えが行われる構成とできる。
特徴B8.前記記憶処理実行手段は、
予め定めた所定の終了条件が成立した場合に前記履歴の記憶を終了する記憶終了手段(演出制御装置82によるステップS1105〜ステップS1106の処理を実行する機能)と、
前記記憶終了手段により前記履歴の記憶が終了される場合に、前記所定の記憶手段に記憶された前記履歴を消去する履歴消去手段(演出制御装置82によるステップS1107の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴B6又はB7に記載の遊技機。
上記構成によれば、記憶処理が終了する場合に所定の記憶手段に記憶された履歴が消去されるため、所定の記憶手段には対象期間における履歴のみが存在するものとなる。例えば、履歴が残り続ける構成であると、それぞれの履歴についていつのものであるかを管理する処理(例えば履歴の日時を記憶するなど)が必要となるが、本構成によれば、そのような処理が不要となる。このため、簡素な構成で履歴を管理したり、履歴管理の処理負荷を軽減したりすることが可能になる。また、不要となった履歴が逐次消去されるため、所定の記憶手段における使用量の節約化にも貢献できる。
特徴B9.前記演出手段は、前記特定演出を行うことが可能な演出部(表示画面G)を備え、
前記結果表示手段は、前記移行対応結果表示を行うことが可能であって前記演出部よりも小さく形成された表示部(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS)を備えていることを特徴とする特徴B6乃至B8のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、移行対応結果表示が表示される表示部は、演出手段における演出部よりも小さく形成され、遊技者から見て目立ちにくいものとなっている。このような構成とすることで、移行対応結果表示が自然と遊技者の目に入ることが抑制され、表示部に表示される移行対応結果表示を知ることなく特定演出を楽しみたい遊技者が、移行対応結果表示を簡単に見ないようにすることができる。すなわち、移行対応結果表示を見るか否かを遊技者の意思によって容易に切り替えることができ、事前判別したい遊技者と事前判別したくない遊技者との双方に配慮した構成とできる。
特徴B10.前記第1遊技状態は、前記第2遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であることを特徴とする特徴B1乃至B9のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態が第2遊技状態よりも遊技者にとって有利なものであり、第1遊技状態であることを事前に把握しているとは、有利な状態であることを事前に把握していることになる。このような場合、遊技者は、実際には未だ特定演出により有利状態(第1遊技状態)の示唆がなされていないにもかかわらず、有利状態の事前判別ができた時点で既に喜んでいることが想定される。このような状況の下、上記特徴B1乃至B10のいずれかの構成となっていることで、第2遊技状態への見せかけにより遊技者の喜びに水を差してしまうことを抑制できる。
特徴B11.前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として前記第1遊技状態(第1の実施の形態における確変遊技状態)と前記第2遊技状態(時短遊技状態)とを含む複数の遊技状態を有しており、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態の実行中に前記特定演出を実行する手段(第1〜第2の実施の形態における演出制御装置82による開閉実行モード用演出処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B1乃至B10のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定演出が特別遊技状態の中で行われるため、第1遊技状態への移行前において特定演出の実行期間を適切に確保することが可能になる。これにより、第1遊技状態であることを事前把握していない遊技者が、遊技状態が判然としないまま第1遊技状態を遊技せざるを得なくなる不都合を好適に抑制できる。
特徴B12.前記特別遊技状態は、第1特別遊技状態(第3の実施の形態における1ラウンド目〜6ラウンド目のラウンド遊技)と、前記第1特別遊技状態の実行後に実行される第2特別遊技状態(7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技)とを含んで構成されており、
前記第2特別遊技状態として前記第1遊技状態(15R確変大当たり結果Aにおいて高頻度入賞モードで実行される7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技)と前記第2遊技状態(15R確変大当たり結果Bにおいて低頻度入賞モードで実行される7ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技)とを含む複数の遊技状態を有しており、
前記演出制御手段は、前記第1特別遊技状態の実行中に前記特定演出を実行する手段(第3の実施の形態における開閉実行モード用演出処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B1乃至B10のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特別遊技状態が第1特別遊技状態と第2特別遊技状態とを備えて構成されており、第2特別遊技状態として第1遊技状態と第2遊技状態とを有する構成となっている。そのような構成の下、特定演出が第1特別遊技状態の中で行われるものとなっているため、第2特別遊技状態への移行前において特定演出の実行期間を適切に確保することが可能になる。これにより、第1遊技状態の事前把握をしていない遊技者が遊技している場合でも、第1遊技状態を把握させてから第2特別遊技状態への移行(第1遊技状態と第2遊技状態との振り分け)を行うことができる。
特徴B13.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
演出を実行することが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記演出手段にて特定演出(第1報知演出A、第2報知演出B、第3報知演出C1、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第7報知演出D1、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が実行されるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出決定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出は、当該特定演出が実行された後の遊技状態の示唆を行うものであり、
前記遊技状態には、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態が設定されており、
前記特定演出は、前記第1遊技状態を示唆する第1演出(第4報知演出C2、第8報知演出D2)と、前記第2遊技状態を示唆する第2演出(第3報知演出C1)と、前記第1遊技状態を示唆するものであって、前記第2演出の実行後に行われる第3演出(第5報知演出C3、第9報知演出D3)とを含む複数種類の演出から選択されて実行されるものであり、
前記演出制御手段は、前記特定演出の実行後に前記第1遊技状態となる場合において、前記特定演出により前記示唆が行われる前に遊技者が前記第1遊技状態であることを判別できる所定状況である場合に、前記特定演出として前記第3演出が実行されることを制限する制限手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、15大当たりA用演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、それらのうちいずれの遊技状態となるかが特定演出により事前に示唆される。かかる構成においては、特定演出により第1遊技状態又は第2遊技状態のいずれが教示されるかに遊技者の強い関心が寄せられるところ、第1遊技状態を示唆するにあたっては、第1演出の実行により示唆を行う場合だけでなく、第2演出の実行後に第3演出を実行することで示唆を行う場合も設定され、演出が多様化されている。特に後者の演出では、一旦、第2遊技状態であるかの如く見せかけた上で復活的に第1遊技状態が示唆されるため、第1遊技状態が示唆された際の遊技者の驚きや喜びが増大され、興趣性が高められる。
しかしながら、特定演出の実行後に第1遊技状態となる場合において、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に、遊技者が第1遊技状態となることを把握している場合には、第2遊技状態への見せかけが煩わしいものになりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、遊技者が第1遊技状態であることを事前に判別できる所定状況にある場合には、第3演出の実行を制限する構成となっている。これにより、第2遊技状態への見せかけに対する遊技者の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
なお、上記特徴B13における「第3演出が実行されることを制限する」には、所定状況である場合に第3演出が実行されないようにするもののほか、所定状況である場合に所定状況でない場合(特定演出による示唆の前に遊技者が第1遊技状態への移行を判別できない状況である場合)に比べ、第3演出が実行されにくくなるようにするものも含まれる。また、上記特徴B13において第1遊技状態又は第2遊技状態は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
本特徴に対して上記特徴B1乃至B12のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
なお、上記特徴B1乃至B13の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴C1乃至C12、特徴D1乃至D10、特徴E1乃至E3、特徴F1乃至F11、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴C群>
特徴C1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態を有しており、
演出を実行することが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態であることの示唆を行う特定演出(第1報知演出A、第2報知演出B、第3報知演出C1、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第7報知演出D1、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が前記演出手段にて行われるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出決定処理を実行する機能)と、
遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
前記操作手段の操作を促す所定報知(ボタン操作画像408)を実行する報知実行手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出は、前記所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記示唆を行う第1演出(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)と、前記所定報知を実行することなく前記示唆を行う第2演出(第2報知演出B、第6報知演出C4、第10報知演出D4)とを含む複数種類の演出から選択されて実行されるものであり、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態であり、且つ前記特定演出により前記示唆が行われる前に遊技者が前記第1遊技状態であることを判別できる所定状況である場合に、前記特定演出として前記第1演出が実行されることを制限する制限手段(演出制御装置82によるステップS1401のYES〜ステップS1409、ステップS1401のYES〜ステップS2503の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、移行判定の結果が移行対応結果である場合に、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態を示唆する示唆演出が実行される。かかる構成においては、示唆演出により第1遊技状態又は第2遊技状態のいずれが教示されるかに遊技者の強い関心が寄せられるところ、それらの教示を行うにあたっては、操作手段の操作を促す所定報知を実行し、その後、操作手段の操作が検知された場合に、第1遊技状態を示唆する構成となっている。このように操作手段の操作を介在させることで、遊技者に遊技参加の実感を抱かせることができ、示唆演出を盛り上げることができる。
しかしながら、特別遊技状態又はその後の遊技状態が第1遊技状態である場合において、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に、遊技者が第1遊技状態であることを把握している場合には、操作手段を操作した後の演出展開を遊技者が予測できてしまうため、操作を促す所定報知や操作手段を操作する行為が煩わしいものとなりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、第1遊技状態を示唆する特定演出として、操作を促す所定報知を伴う第1演出とは別に、当該報知を伴わない第2演出を準備し、遊技者が第1遊技状態であることを事前に判別できる所定状況にある場合には、第1演出の実行を制限して第2演出を実行するか、第1演出よりも第2演出が実行されやすくなる構成となっている。これにより、所定報知や操作手段の操作に対する煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
なお、上記特徴C1における「第1演出が実行されることを制限する」には、所定状況である場合に第1演出が実行されないようにするもののほか、所定状況である場合に所定状況でない場合(特定演出による示唆の前に遊技者が第1遊技状態への移行を判別できない状況である場合)に比べ、第1演出が実行されにくくなるようにするものも含まれる。また、上記特徴C1において第1遊技状態又は第2遊技状態は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
特徴C2.前記演出制御手段は、前記示唆の実行前に所定の事前演出(図29(a)、(b)に示す映像の表示、図27(a)、(b)に示す映像の表示)を実行する事前演出実行手段を備え、
前記事前演出実行手段は、前記第1演出を実行する場合に前記所定報知の実行前に前記事前演出を実行し、前記第2演出を実行する場合にも前記事前演出を実行する手段を備えていることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
第1遊技状態であることを事前に判別できる状況とはいえ、判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本特徴では、第2演出が実行される場合でも、第1演出の場合と同じく事前演出が実行される構成となっている。これにより、第1演出に代えて第2演出が実行される場合に、第1遊技状態の事前把握をしていない遊技者が違和感を覚えることを軽減でき、そのような遊技者に対しても配慮した構成とできる。
特徴C3.前記第2演出は、前記第1演出における前記所定報知の実行タイミングよりも遅れて、前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴C1又はC2に記載の遊技機。
上記構成では、第2演出が行われる場合に、第1演出であるならば所定報知が実行されるであろうタイミングよりも遅れて第1遊技状態の示唆が行われる。この場合、第1遊技状態の事前把握をしていない遊技者においては、所定報知が行われるべきタイミングでそれが行われないことに基づき、上記示唆の前に第1遊技状態であることを予測することが可能になる。つまり、所定報知の有無が第1遊技状態であるか否かの示唆として機能するものとなる。このような構成であることにより、第1遊技状態の事前判別をしている遊技者に対しては、所定報知や操作手段の操作が煩わしくなることを抑制しつつ、第1遊技状態を事前判別していない遊技者に対しては、特定演出において所定報知が行われるか否かを楽しむ遊技を提供することができ、どちらの遊技者に対しても配慮した構成とできる。
特徴C4.前記所定報知が実行される場合に、前記操作手段の操作を有効とする操作有効期間を設定する操作有効期間設定手段を備え、
前記第1演出は、前記操作有効期間内に前記操作手段の操作が検知された場合と、前記操作手段の操作が検知されないまま前記操作有効期間が経過した場合とのそれぞれで前記示唆を行うものであり、
前記第2演出は、前記第1演出において前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知されないまま前記操作有効期間が経過した場合の前記示唆の実行タイミングよりも早期に前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
判別している遊技者において当該判別は自己判断に過ぎないため、第1遊技状態への示唆がなされることで安心感が得られるというメリットがある。このため、そのような遊技者においても示唆を得たいというニーズがあると想定される。このような事情に鑑み、本特徴では、第2演出が実行される場合、第1演出における操作有効期間の終了タイミングよりも早く第1遊技状態の示唆が行われる構成となっている。これにより、第2演出が実行される場合に第1遊技状態の示唆タイミングを遅らせる構成でありながらも、第1遊技状態を事前把握している遊技者に対して、第1遊技状態の示唆を過度に待たせることを抑制できる。
特徴C5.前記操作検知手段の検知結果に基づいて、前記第1演出が実行された場合の前記操作手段の操作履歴を所定の記憶手段(操作履歴記憶エリア301)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82によるラウンド中用演出処理を実行する機能)を備え、
前記演出制御手段は、
前記所定状況である場合に、前記所定の記憶手段における前記操作履歴に基づいて前記第1演出の実行を制限するか否かを判定する制限判定手段(演出制御装置82によるステップS2101〜ステップS2104の処理を実行する機能)と、
前記制限判定手段により制限すると判定された場合に、前記第1演出の実行を制限する制限実行手段(演出制御装置82によるステップS2105の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C1乃至C4のいずれかに記載の遊技機。
特定演出による示唆の前に遊技者が第1遊技状態であることを判別できる所定状況とはいえ、判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本特徴では、所定状況であるか否かだけでなく、操作手段の操作履歴も加味して第1演出の実行を制限するか否かを決定する構成となっている。これにより、遊技者の操作実績から実際に遊技者が第1遊技状態を判別しているか否かを遊技機が判断し、その判断も踏まえて演出変更を行うことができる。その結果、例えば遊技者が実際に判別している可能性が高い場合に限り、操作演出を省略するといった運用が可能となり、判別している遊技者のための機能が、判別していない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを好適に抑制可能となる。
特徴C6.前記制限判定手段は、今回の前記特定演出について前記制限を実行するか否かを判定する場合に、前記操作履歴が、前記所定状況下での今回よりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されておらず、且つ、それよりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されていることに対応した履歴である場合に、前記制限を実行すると判定するものであることを特徴とする特徴C5に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を事前に判別できる状況下での過去の第1演出にて操作手段が操作されていない一方、それよりも前の第1演出では操作手段が操作されていたという実績が存在する場合に、先の第1演出では、所定報知に従って遊技者が操作手段を操作したものの、後の第1演出では、遊技者が第1遊技状態を事前把握していたが故に、所定報知がなされても操作手段を操作しなかったと推定する。このような場合には、第1遊技状態を事前判別している遊技者とみなし、今回の特定演出において第1演出の実行を制限する。すなわち、本特徴では、第1遊技状態を事前に判別できる状況が過去にも存在していた場合に、そのときの操作手段の操作状況を参照することで、遊技者が実際に第1遊技状態への移行を事前判別していたかを推定し、その結果を今回の特定演出での演出選択に反映させる構成となっている。このような構成であることで、遊技者の実際の判別状況に即した演出の切り替えを好適に行うことが可能になる。
特徴C7.前記制限判定手段は、今回の前記特定演出について前記制限を実行するか否かを判定する場合に、前記操作履歴が、前記所定状況下での今回よりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されており、且つ、それよりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されていることに対応した履歴である場合に、前記制限を実行しないと判定するものであることを特徴とする特徴C5又はC6に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を事前に判別できる所定状況下での過去の第1演出と、それよりも前の第1演出とのいずれでも操作手段を操作している実績が存在する場合には、第1遊技状態を事前判別していない遊技者とみなし、第1演出の実行を制限しない。これにより、遊技者が第1遊技状態を事前判別していないにもかかわらず、操作演出が省略されてしまう不都合の発生を抑制可能となる。
なお、本特徴を特徴C6に適用した場合には、遊技者が第1遊技状態を事前判別している場合に操作演出が省略される一方、遊技者が第1遊技状態を事前判別していない場合には操作演出が省略されないようにできる。すなわち、遊技者が事前判別しているか否かに応じて操作演出の有無を切り換えることができる。
特徴C8.前記制限判定手段は、今回の前記特定演出について前記制限を実行するか否かを判定する場合に、前記操作履歴が、前記所定状況下での今回よりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されておらず、且つ、それよりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されていないことに対応した履歴である場合に、前記制限を実行しないと判定するものであることを特徴とする特徴C5乃至C7のいずれかに記載の遊技機。
第1遊技状態を事前に判別できる所定状況下での過去の第1演出と、それよりも前の第1演出とのいずれでも操作手段を操作していない実績が存在する場合には、もともと操作手段を操作する意思がない遊技者である可能性が高く、第1遊技状態を事前判別しているか否かを操作状況から推定することが困難となる。この場合、第1演出の実行を制限しないことで、遊技者が第1遊技状態を事前判別していないにもかかわらず、操作演出が省略されてしまう不都合の発生を抑制可能となる。
特徴C9.前記制限判定手段は、今回の前記特定演出について前記制限を実行するか否かを判定する場合に、前記操作履歴が、前記所定状況下での今回よりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されておらず、且つ、それよりも前の前記第1演出にて前記操作手段が操作されていないことに対応した履歴である場合に、前記制限を実行すると判定するものであることを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
第1遊技状態を事前に判別できる所定状況下での過去の第1演出と、それよりも前の第1演出とのいずれでも操作手段を操作していない実績が存在する場合には、もともと操作手段を操作する意思がない遊技者である可能性が高く、そのような遊技者に対して操作演出を実行しても実効性が低いと考えられる。そこで、本特徴では、第1遊技状態を事前判別している遊技者とみなせる実績(特徴C6)が認められる場合に留まらず、操作する意思がない遊技者とみなせる実績が認められる場合にも、第1演出の実行を制限する。これにより、第1遊技状態を事前把握している遊技者だけでなく、操作手段の操作意思がない遊技者にとっても、所定報知や操作手段の操作の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
特徴C10.所定の場合(時短遊技状態が終了した場合)に前記所定の記憶手段に記憶された前記操作履歴を消去する操作履歴消去手段を備えていることを特徴とする特徴C5乃至C9のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、所定の場合に所定の記憶手段に記憶された履歴が消去される。これにより、いつまでも履歴が残り続ける結果、例えば前の遊技者の操作実績の影響を受けて自身が遊技した際の操作演出が省略されてしまうなど、第1演出が過度に制限されることが抑制され、操作演出の実行機会を好適に確保することが可能になる。また、不要となった履歴が逐次消去されるため、所定の記憶手段における使用量の節約化にも貢献できる。
特徴C11.前記第1遊技状態は、前記第2遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であることを特徴とする特徴C1乃至C10のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態が第2遊技状態よりも遊技者にとって有利なものであり、第1遊技状態であることを事前に把握しているとは、有利な状態であることを事前に把握していることになる。このような場合、遊技者は、実際には未だ特定演出により有利状態(第1遊技状態)の示唆がなされていないにもかかわらず、有利状態の事前判別ができた時点で既に有利状態に関心が移ってしまっていることが想定される。このような状況の下、上記特徴C1乃至C10のいずれかの構成であることにより、所定報知や操作手段の操作の煩わしさが解消され、遊技者が快適に遊技しやすい構成とできる。
特徴C12.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
演出を実行することが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記演出手段にて特定演出(第1報知演出A、第2報知演出B、第3報知演出C1、第4報知演出C2、第5報知演出C3、第6報知演出C4、第7報知演出D1、第8報知演出D2、第9報知演出D3、第10報知演出D4)が実行されるように制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出決定処理を実行する機能)と、
遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
前記操作手段の操作を促す所定報知(ボタン操作画像408)を実行する報知実行手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定演出は、当該特定演出が実行された後の遊技状態の示唆を行うものであり、
前記遊技状態には、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態が設定されており、
前記特定演出は、前記所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記示唆を行う第1演出(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)と、前記所定報知を実行することなく前記示唆を行う第2演出(第2報知演出B、第6報知演出C4、第10報知演出D4)とを含む複数種類の演出から選択されて実行されるものであり、
前記演出制御手段は、前記特定演出の実行後に前記第1遊技状態となり、且つ前記特定演出により前記示唆が行われる前に遊技者が前記第1遊技状態であることを判別できる所定状況である場合に、前記特定演出として前記第1演出が実行されることを制限する制限手段(演出制御装置82によるステップS1401のYES〜ステップS1409、ステップS1401のYES〜ステップS2503の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、特定演出により、いずれの遊技状態となるかが事前に示唆される。かかる構成においては、特定演出により第1遊技状態又は第2遊技状態のいずれが教示されるかに遊技者の強い関心が寄せられるところ、それらの教示を行うにあたっては、操作手段の操作を促す報知を実行し、その後、操作手段の操作が検知された場合に、第1遊技状態を示唆する構成となっている。このように操作手段の操作を介在させることで、遊技者に遊技参加の実感を抱かせることができ、特定演出を盛り上げることができる。
しかしながら、特定演出の実行後に第1遊技状態となる場合において、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に、遊技者が第1遊技状態となることを把握している場合には、操作手段を操作した後の演出展開を遊技者が予測できてしまうため、操作を促す報知や操作手段を操作する行為が煩わしいものとなりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、第1遊技状態を示唆する特定演出として、操作用の報知を伴う第1演出とは別に、当該報知を伴わない第2演出を準備し、遊技者が第1遊技状態であることを事前に判別できる所定状況にある場合には、第1演出の実行を制限して第2演出を実行するか、第1演出よりも第2演出が実行されやすくなる構成となっている。これにより、遊技者が第1遊技状態であることを事前に把握している場合の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
なお、上記特徴C12における「第1演出が実行されることを制限する」には、所定状況である場合に第1演出が実行されないようにするもののほか、所定状況である場合に所定状況でない場合(特定演出による示唆の前に遊技者が第1遊技状態への移行を判別できない状況である場合)に比べ、第1演出が実行されにくくなるようにするものも含まれる。また、上記特徴C12において第1遊技状態又は第2遊技状態は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
本特徴に対して上記特徴C1乃至C11のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
なお、上記特徴C1乃至C12の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴B1乃至B13、特徴D1乃至D10、特徴E1乃至E3、特徴F1乃至F11、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴D群>
特徴D1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード(大当たり遊技))に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
を備え、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態を有しており、
前記結果表示手段は、前記移行判定の結果が前記移行対応結果であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、前記移行対応結果表示として前記第1遊技状態に対応した態様の表示(第1〜第2の実施の形態における停止結果データB1〜B10の停止絵柄、第3の実施の形態における停止結果データAの停止絵柄)を行うことが可能となっており、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、前記第1遊技状態の示唆を行う特定報知が行われるようにする特定報知実行手段(演出制御装置82により示唆演出を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82のRAM244)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82による停止絵柄の履歴情報を記憶する処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定報知は、前記結果表示手段にて前記第1遊技状態に対応した態様の前記移行対応結果表示が表示開始された後に前記示唆を行うものであり、
前記特定報知実行手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合において、前記履歴として記憶されている今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている第1の場合に、前記特定報知として第1報知(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第10報知演出D4)が行われ、前記履歴として記憶されている今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれていない第2の場合に、前記特定報知として前記第1報知とは異なる第2報知(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)が行われるようにする特定報知制御手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、15R大当たりA用演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態として第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、第1遊技状態に移行する場合には、それが特定報知によって報知される。しかしながら、第1遊技状態に移行したことが過去にある中で、そのときの移行対応結果表示と同じ結果表示が再び行われると、遊技者によっては、結果表示同士の対比から、特定報知により第1遊技状態が示唆される前に第1遊技状態への移行を判別してしまうことが考えられる。このような場合において特定報知として従前と同じ態様の報知が繰り返されるのは、遊技演出への飽きや注目度低下を抑制する上で好ましくない。
この点、本特徴では、移行対応結果表示に関する情報の履歴を記憶し、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態が第1遊技状態である場合にその履歴を参照する。そして、履歴として記憶されている今回よりも前の移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている場合には、特定報知として第1報知を実行し、含まれていない場合には、それとは異なる第2報知を実行する。すなわち、移行対応結果表示の実績を踏まえて特定報知の態様を変化させるようにしたため、特定報知の実行前に第1遊技状態を判別できる状況において同じ報知が繰り返されることが抑制され、演出への飽きや注目度低下を好適に抑制することが可能になる。
なお、上記特徴D1において第1遊技状態及び第2遊技状態の一方は、通常遊技状態とは異なるものであってもよいし、通常遊技状態であってもよい。
特徴D2.前記第1報知(第2報知演出B、第10報知演出D4)は、前記第2報知(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)よりも早期に前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
上記構成によれば、特定報知により第1遊技状態が示唆される前に、遊技者が第1遊技状態となることを判別できる場合に、第1報知が実行されることで、第2報知の場合よりも早く第1遊技状態が知らされる。すなわち、特定報知が早く終了するため、第1遊技状態であることを事前に把握している遊技者が特定報知を煩わしく感じることを抑制できる。また、示唆を早く済ませることで、演出の空き時間を生じさせることもでき、例えば、その空き時間を活用して特別演出(第1報知及び第2報知とは異なる演出)を行うなどした場合には、演出注目度が高まる効果を期待できる。
特徴D3.前記第2報知(第5報知演出C3、第9報知演出D3)は、前記第2遊技状態に対応する報知(図30(a)の疑似結果の映像の表示)を実行した後、前記第1遊技状態に対応する報知(図30(b)の結果映像の表示)を実行するものであり、
前記第1報知(第2報知演出B、第4報知演出C2、第6報知演出C4、第8報知演出D2、第10報知演出D4)は、前記第2遊技状態に対応する報知を実行することなく前記第1遊技状態に対応する報知(図26(a)の映像の表示、図29(d)、図34(b3)の結果映像の表示)を実行するものであることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を示唆するにあたって、あたかも第2遊技状態であるかの如く示唆を行った後に第1遊技状態を示唆するものとなっている。このように、逆の結果であるかのような見せかけを行った後に真の結果を示唆する構成とすることで、遊技者の驚きを誘うことができ、特定報知を盛り上げることができる。しかしながら、第1遊技状態となることを遊技者が事前に把握している場合には、そのような見せかけが煩わしいものになりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、第1遊技状態となることを遊技者が事前に判別できる状況では、第2遊技状態の示唆を実行することなく第1遊技状態を示唆するため、上記見せかけに対する煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
特徴D4.遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
を備え、
前記第2報知(第4報知演出C2、第5報知演出C3、第8報知演出D2、第9報知演出D3)は、前記操作手段の操作を促す所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記示唆を行うものであり、
前記第1報知(第2報知演出B、第6報知演出C4、第10報知演出D4)は、前記所定報知を実行することなく前記示唆を行うものであることを特徴とする特徴D1乃至D3のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を示唆するにあたって、操作手段を操作を促す所定報知を実行し、操作手段が操作された場合に第1遊技状態を示唆するものとなっている。このように操作手段の操作を介在させることで、遊技者に遊技参加の実感を抱かせることができ、特定報知を盛り上げることができる。しかしながら、第1遊技状態となることを遊技者が事前に把握している場合には、操作手段を操作した後の演出展開を遊技者が予測できてしまうため、操作を促す所定報知や操作手段を操作する行為が煩わしいものとなりかねず、却って演出効果を低下させるおそれがある。この点、本特徴では、第1遊技状態となることを遊技者が特定報知の実行前に判別できる状況では、所定報知を実行することなく第1遊技状態を示唆するため、所定報知や操作の煩わしさを軽減することができ、遊技しやすさが向上する。
特徴D5.前記特別遊技状態は、予め定められた終了条件(予め定められた上限継続期間の経過、予め定められた上限入賞個数の遊技球の入賞)により終了する単位遊技(ラウンド遊技)を実行可能となるものであり、
前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数には、第1の数(第1〜第2の実施の形態における7回、第3の実施の形態における15回)と、前記第1の数とは異なる第2の数(第1〜第2の実施の形態における15回、3回、第3の実施の形態における3回)とが設定されており、
前記特定報知制御手段は、今回の前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が前記第1の数であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合において、前記履歴に応じて前記第1報知又は前記第2報知を実行するものであることを特徴とする特徴D1乃至D4のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、今回の特別遊技状態にて実行可能な単位遊技の数が第1の数である場合には履歴の参照や特定報知の切り替えが実行され、第2の数である場合には履歴の参照等が実行されない。すなわち、一部の状況に制限して履歴の参照等が行われる構成であるため、上記参照等の実行頻度を少なく抑えることができる。これにより、移行対応結果となる都度、毎回行う場合などの高頻度で参照等を行う場合に比べ、それらの処理に要する制御負荷を軽減することが可能になる。
特徴D6.前記移行判定の結果には、前記移行対応結果として複数種類の移行対応結果(第1〜第2の実施の形態における7R確変大当たり結果及び7R通常大当たり結果、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A及び15R確変大当たり結果B)が設定されており、
前記複数種類の前記移行対応結果には、
前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が前記第1の数であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である第1結果(第1〜第2の実施の形態における7R確変大当たり結果、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と、
前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が前記第1の数であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第2遊技状態である第2結果(第1〜第2の実施の形態における7R通常大当たり結果、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)と、
前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が前記第2の数であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態である第3結果(第1〜第2の実施の形態における15R確変大当たり結果、3R通常大当たり結果、第3の実施の形態における3R通常大当たり結果)と、
が含まれており、
前記特定報知制御手段は、今回の前記移行対応結果が前記第1結果である場合において、前記履歴に応じて前記第1報知又は前記第2報知を実行するものであることを特徴とする特徴D5に記載の遊技機。
上記構成では、遊技者が第1遊技状態であるか否かを判別する材料として、結果表示と単位遊技の数とが存在する中で、単位遊技の数からは判別できない第1結果である場合に制限して履歴の参照等を行う構成となっている。例えば、結果表示と単位遊技の数とのそれぞれから第1遊技状態を判別できる状況において、そのうちの一方である結果表示の履歴を参照して特定報知の態様を決定しても、第1遊技状態を判別できることを踏まえた特定報知の適切な切り替えが実施できるとは限らないが、本特徴によれば、そのような切り替えの実施を可能としつつ、履歴の参照等に伴う処理負荷を軽減することが可能になる。
特徴D7.前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数を前記特定報知により前記示唆が行われる前に報知可能な単位遊技数報知手段(ラウンド表示部RS)を備えていることを特徴とする特徴D6に記載の遊技機。
上記構成では、特別遊技状態にて実行可能な単位遊技の数を遊技者が簡単に知ることができ、単位遊技の数から第1遊技状態を判別することが可能な環境が確保される。その結果、単位遊技の数が第2の数である場合を第1の数である場合と切り分けて扱うことが可能となり、特徴D6の構成とする上で好ましい態様とすることができる。
特徴D8.遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
を備え、
前記特定報知として、前記操作手段の操作を促す所定報知を実行し、前記操作検知手段により前記操作手段の操作が検知された場合に前記第1遊技状態を示唆する操作有り報知(第4報知演出C2)を実行することが可能であり、
前記操作検知手段の検知結果に基づいて前記操作手段の操作履歴を前記所定の記憶手段又は前記所定の記憶手段とは異なる第2記憶手段に記憶させる処理を実行する操作履歴記憶処理実行手段(演出制御装置82によるラウンド中用演出処理を実行する機能)を備え、
前記特定報知制御手段は、前記第1の場合であり且つ前記操作履歴が第1操作履歴である場合に前記第1報知が実行され、前記第1の場合であり且つ前記操作履歴が前記第1操作履歴とは異なる第2操作履歴である場合に前記第2報知が実行されるようにする手段(演出制御装置82によるステップS2101〜ステップS2106の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D7のいずれかに記載の遊技機。
第1遊技状態となった過去の移行対応結果表示と同じ結果表示がなされるとはいえ、第1遊技状態であることを事前に判別できていなかったり、判別に興味がなく判別を行っていない遊技者がいることも想定される。このような状況の下、本特徴では、第1遊技状態であることを特定報知により第1遊技状態が示唆される前に判別できる場合に、操作手段の操作履歴に基づいて第1報知と第2報知との切り替えが行われる。すなわち、遊技者の操作実績から実際に遊技者が第1遊技状態を判別しているか否かを遊技機において判断し、その判断も加味して特定報知の態様が切り換えられる。その結果、例えば遊技者が実際に判別している場合に限り、第1報知を実行するといった運用が可能となり、判別している遊技者のための特定報知の切り替え機能が、判別していない遊技者の遊技に影響を及ぼすことを好適に抑制可能となる。
特徴D9.前記第1操作履歴は、前記第1遊技状態に対応した態様の前記移行対応結果表示が行われたときの前回の前記操作有り報知にて前記操作手段が操作されておらず、且つ、前記前回よりも前の前記操作有り報知にて前記操作手段が操作されていることに対応した履歴であることを特徴とする特徴D8に記載の遊技機。
上記構成では、第1遊技状態を事前に判別できる状況下での前回の操作有り報知にて操作手段が操作されていない一方、それよりも前の操作有り報知では操作手段が操作されていたという実績が存在する場合に、もともと操作手段を操作する傾向の遊技者が、前回の操作有り報知については、第1遊技状態を事前把握していたが故に操作しなかったと推定する。そして、このような場合には、第1遊技状態を事前判別している遊技者とみなし、第1報知を実行する。これにより、遊技者が第1遊技状態を事前判別しているか否かに応じて第1報知を選択的に実行することができ、遊技者の実際の判別状況に即した報知の切り替えを行うことが可能になる。
特徴D10.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて付与判定(当否抽選)を実行する付与判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記付与判定の結果が特典(開閉実行モード(大当たり遊技))の付与に対応した付与対応結果である場合に遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記付与判定の判定結果に対応した結果表示を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
演出を行うことが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
遊技者が操作可能な操作手段(演出用操作部75)と、
前記操作手段が操作されたことを検知可能な操作検知手段(操作部用検知センサ75a)と、
を備え、
前記付与判定の判定結果が前記付与対応結果である場合において前記結果表示として表示される付与結果表示(第1〜第2の実施の形態における7R確変大当たり用の停止絵柄、第3の実施の形態における15R確変大当たり用の停止絵柄)には、表示可能な表示態様として複数種類の表示態様(停止結果データB1〜B10の各停止絵柄、データA1,A2の各停止絵柄)が設定されており、
前記付与判定の判定結果が前記付与対応結果である場合に、複数種類の表示態様のうちいずれを前記付与結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記付与結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を第1記憶手段(演出制御装置82におけるRAM244の停止絵柄履歴記憶エリア250)に記憶させる処理を実行する第1記憶処理実行手段(演出制御装置82による停止絵柄の履歴情報を記憶する処理を実行する機能)と、
前記操作検知手段の検知結果に基づいて前記操作手段の操作履歴を前記第1記憶手段又は前記第1記憶手段とは異なる第2記憶手段に記憶させる処理を実行する第2記憶処理実行手段(演出制御装置82によるラウンド中用演出処理を実行する機能)と、
前記第1記憶手段に記憶される前記履歴と、前記第1記憶手段又は前記第2記憶手段に記憶される前記操作履歴とに基づいて、前記演出手段にて実行される演出の態様を制御する演出制御手段(演出制御装置82による7R確変用演出決定処理、ステップS2101〜ステップS2106の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、付与対応結果であることを報知する付与結果表示の表示態様が複数種類の態様の中から選択され、その選択結果の履歴が記憶される。また、遊技者が操作可能な操作手段が設けられ、その操作履歴が記憶される。そして、それら付与結果表示の履歴と操作手段の操作履歴とに基づいて演出の態様が制御されるため、これまでにない斬新な方法で演出選択がなされるものとなり、興趣性が向上する。
本特徴に対して上記特徴D1乃至D9のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
なお、上記特徴D1乃至D10の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴B1乃至B13、特徴C1乃至C12、特徴E1乃至E3、特徴F1乃至F11、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴E群>
特徴E1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード(大当たり遊技))に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
を備え、
前記特別遊技状態は、予め定められた終了条件(予め定められた上限継続期間の経過、予め定められた上限入賞個数の遊技球の入賞)により終了する単位遊技(ラウンド遊技)を実行可能なものであり、
前記移行対応結果には、少なくとも、前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が第1の数である第1移行対応結果(7R大当たり結果)と、前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数が前記第1の数とは異なる第2の数である第2移行対応結果(15R大当たり結果、3R大当たり結果)とを含む複数種類の移行対応結果が設定されており、
前記移行対応結果が前記第1移行対応結果である場合、前記特別遊技状態の終了後に、前記移行対応結果となる期待値が前記通常遊技状態よりも高い第1遊技状態(確変遊技状態)に移行する場合と、前記第1遊技状態よりも前記期待値が低い第2遊技状態(時短遊技状態)又は前記通常遊技状態に移行する場合とが設定されており、
前記移行対応結果が前記第2移行対応結果である場合、前記特別遊技状態の終了後に、前記第1遊技状態に移行するか、前記第2遊技状態又は前記通常遊技状態に移行するかのいずれかとなっており、
演出を行うことが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、前記第1遊技状態の示唆を行う特定演出が行われるように前記演出手段を制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出処理を実行する機能)と、
前記特別遊技状態にて実行可能な前記単位遊技の数を報知可能な単位遊技数報知手段(ラウンド表示部RS)と、
を備え、
前記結果表示手段は、前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果であり且つ前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、前記移行対応結果表示として前記第1遊技状態に対応した態様の表示(第1〜第2の実施の形態における停止結果データB1〜B10の停止絵柄の表示、第3の実施の形態における停止結果データAの停止絵柄の表示)を行うことが可能となっており、
前記特定演出は、前記結果表示手段にて前記第1遊技状態に対応した態様の前記移行対応結果表示が表示開始され且つ前記単位遊技数報知手段にて前記単位遊技の数が報知開始された後に前記示唆を行うものであり、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82のRAM244)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82による停止絵柄の履歴情報を記憶する処理を実行する機能)を備え、
前記演出制御手段は、前記移行対応結果が前記第1移行対応結果である場合に、前記所定の記憶手段に記憶された前記履歴を参照し、所定期間における前記履歴に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている場合に、前記特定演出の態様を変更可能とする変更手段(演出制御装置82による停止絵柄の履歴情報を記憶する処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特別遊技状態の終了後に第1遊技状態に移行し得る遊技機では、遊技者は、移行対応結果を引き当てた後、第1遊技状態に移行するか否かに強い関心を寄せ、特定演出により第1遊技状態が示唆されることを強く期待して遊技を楽しむことができる。しかしながら、特別遊技状態での単位遊技の数と、第1遊技状態に移行するか否かとが対応している構成の場合、そのことを事前に知っている上級者にとっては、第1遊技状態に移行することを単位遊技数の報知から判別可能になる。この場合、特定演出への注目度が低下するおそれがある。
この点、本特徴では、移行対応結果が第1移行対応結果である場合、特別遊技状態の終了後の遊技状態が第1遊技状態となる場合と、第1遊技状態にならない場合との両方の可能性が生じるため、遊技者からすると、単位遊技数の報知から第1遊技状態に移行するか否かを看破できないものとなる。これにより、上級者においても特定演出を楽しむ機会を確保可能となる。但し、このような状況であっても、第1遊技状態に移行したことが過去にある中で、そのときの移行対応結果表示と同じ結果表示が再び行われると、遊技者によっては、結果表示同士の対比から第1遊技状態への移行を事前に判別してしまうことがある。このような場合において特定演出として従前と同じ態様の演出が繰り返されるのは、遊技演出への飽きや注目度低下を抑制する上で好ましくない。
この点に鑑み、本特徴では、移行対応結果表示に関する情報の履歴を記憶し、所定期間における履歴に、今回の移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている場合に、特定演出の態様を変更可能とする構成となっている。これにより、結果表示手段の表示から第1遊技状態を判別できる状況において同じ特定演出が繰り返されることが抑制され、演出への飽きや注目度低下を好適に抑制することが可能になる。
そればかりか、本特徴では、移行対応結果が第1移行対応結果である場合に履歴を参照するため、単位遊技数の報知からでは第1遊技状態に移行するか否かが不定となる中で、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を判別できる、という特殊な状況に合わせて特定演出の態様を変更することができる。しかも、一部の状況に制限して履歴の参照や特定演出の態様変更が行われる構成となるため、移行対応結果となる都度、毎回行う場合などの高頻度で参照等を行う場合に比べ、それらの処理に要する制御負荷を軽減することが可能になる。
特徴E2.前記記憶処理実行手段は、
前記履歴の記憶処理を開始する記憶処理開始手段(演出制御装置82によるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
前記記憶処理開始手段により開始された前記記憶処理を終了する記憶処理終了手段(演出制御装置82によるステップS1105〜ステップS1106の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記記憶処理開始手段は、前記記憶処理が開始されていない状況で、前記特別遊技状態の終了後に前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態に移行する前記移行対応結果になった場合に、前記記憶処理を開始するものであり、
前記記憶処理終了手段は、前記記憶処理が開始されている状況で前記通常遊技状態に移行する場合に、前記記憶処理を終了するものであることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
例えば、常時、移行対応結果表示に関する情報を記憶する構成であると、記憶手段の容量消費が大きくなるばかりか、記憶処理に伴う処理負荷が増大するおそれがある。本構成では、移行対応結果が繰り返されるほど、第1遊技状態に移行する移行対応結果表示の情報が遊技者の中に蓄積され、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を判別しやすくなるという事情を踏まえ、履歴の記憶対象期間を、第1遊技状態又は第2遊技状態への移行を伴う初当たりを契機とした連荘状態の開始から、通常遊技状態に転落する連荘状態の終了までとする構成とした。これにより、記憶手段における使用量の節約化や、記憶処理の処理負荷の軽減を図りながら、遊技者が結果表示手段の表示から第1遊技状態を判別しやすい遊技状況を対象に特定演出の態様を変更することが可能になる。
特徴E3.前記記憶処理実行手段は、
前記履歴の記憶処理を開始する記憶処理開始手段(演出制御装置82によるステップS1203〜ステップS1205の処理を実行する機能)と、
前記記憶処理開始手段により開始された前記記憶処理を終了する記憶処理終了手段(演出制御装置82によるステップS1105〜ステップS1106の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記記憶処理開始手段は、前記記憶処理が開始されていない状況で、前記特別遊技状態の終了後に前記第1遊技状態に移行する前記移行対応結果になった場合に、前記記憶処理を開始するものであり、
前記記憶処理終了手段は、前記記憶処理が開始されている状況で前記通常遊技状態に移行する場合に、前記記憶処理を終了するものであることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
上記構成では、移行対応結果が繰り返されるほど、第1遊技状態に移行する移行対応結果表示の情報が遊技者の中に蓄積され、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を判別しやすくなるという事情を踏まえ、履歴の記憶対象期間を、第1遊技状態への移行を伴う初当たりを契機とした連荘状態の開始から、通常遊技状態に転落する連荘状態の終了までとする構成とした。これにより、記憶手段における使用量の節約化や、記憶処理の処理負荷の軽減を図りながら、遊技者が結果表示手段の表示から第1遊技状態を判別しやすい遊技状況を対象に特定演出の態様を変更することが可能になる。
なお、上記特徴E1乃至E3の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴B1乃至B13、特徴C1乃至C12、特徴D1乃至D10、特徴F1乃至F11、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴F群>
特徴F1.予め定められた条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード(大当たり遊技))に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の判定結果が前記移行対応結果であることに対応した移行対応結果表示(大当たり用の停止絵柄の表示)を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
を備え、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1遊技状態(第1〜第2の実施の形態における確変遊技状態、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果A)と第2遊技状態(第1〜第2の実施の形態における時短遊技状態(非確変遊技状態)、第3の実施の形態における15R確変大当たり結果B)とを含む複数の遊技状態を有しており、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果であり且つ前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、複数種類の表示態様(第1〜第2の実施の形態における停止結果データB1〜B10の停止絵柄の表示、第3の実施の形態における停止結果データAの停止絵柄の表示)のうちいずれを前記移行対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(演出制御装置82のRAM244)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(演出制御装置82による停止絵柄の履歴情報を記憶する処理を実行する機能)と、
前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合において、前記履歴として記憶されている今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている場合に、前記第1遊技状態への移行前に特定報知(発光部501の点灯)が実行されるようにする報知制御手段(演出制御装置82により特定報知用処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、特別遊技状態又は特別遊技状態の終了後の遊技状態として第1遊技状態と第2遊技状態とを有しており、第1遊技状態に移行する場合には、結果表示手段にてなされる移行対応結果表示として第1遊技状態に対応した態様の表示が行われる。このような状況の下、第1遊技状態に移行したことが過去にある中で、そのときの移行対応結果表示と同じ結果表示が再び行われると、遊技者によっては、結果表示同士の対比から第1遊技状態への移行を判別することが考えられる。但し、この場合の判別は、遊技者の記憶を頼りにした自己判断に過ぎず、予測の域を超えるものではない。
この点に鑑み、本特徴では、移行対応結果表示に関する情報の履歴を記憶し、履歴として記憶されている今回よりも前の移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれている場合には、第1遊技状態への移行前に特定報知を行う構成となっている。この構成によれば、遊技者が結果表示同士の対比から第1遊技状態への移行を判別した場合に、その後の特定報知により遊技者の判断が後押しされる。これにより、遊技者において自己の判断に確信が持てる結果、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を看破した達成感や優越感が増強され、興趣性が向上する。
特徴F2.前記特定報知は、前記移行対応結果表示の表示開始後に実行されるものであることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
上記構成によれば、移行対応結果表示の後に特定報知が実行されるという順序となり、移行対応結果表示から第1遊技状態への移行を判別した遊技者の判断を後押しするという特定報知の機能を好適に担保することが可能になる。
なお、本特徴において「前記移行対応結果表示の表示開始後に実行される」を「前記移行対応結果表示の表示開始から所定期間後に実行される」又は「前記移行対応結果表示の表示開始後で且つ前記第1遊技状態への移行前である所定タイミングにて実行される」と言い換えてもよい。
特徴F3.前記報知制御手段は、前記特定報知の実行期間が前記移行対応結果表示の表示期間よりも短くなるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴F1又はF2に記載の遊技機。
上記構成では、特定報知の実行期間が短期間であることから、特定報知を知らない遊技者が特定報知に気付くことが抑制される。このように、特定報知の存在を遊技者が認識しにくい構成とすることで、一般の遊技者における特定報知の認知度を低く抑えることができる。これにより、特定報知を知る人ぞ知るものとすることができ、特定報知により第1遊技状態への移行を確信する遊技者の優越感を一層高めることが可能になる。また、一般の遊技者が特定報知に気付きにくいことから、遊技を楽しむ上で特定報知が邪魔となることを抑制する効果も期待できる。
なお、本特徴の「移行対応結果表示の実行期間」は、必ずしも遊技回における実行期間(停止表示期間)のみに限定されるものではない。例えば、遊技回の終了後も移行対応結果表示が継続表示される場合は、その継続表示の期間も含めたトータルの表示期間が「移行対応結果表示の実行期間」に相当すると解することができる。
また、本特徴は「前記特定報知の実行が開始された後、その特定報知が前記移行対応結果表示の終了前に終了するようにする手段を備えている」と言い換えることもできる。
特徴F4.前記報知制御手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第2遊技状態である場合に、所定の条件(抽選)により前記特定報知が実行されるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴F1乃至F3のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、第1遊技状態に移行する場合に限らず、第2遊技状態に移行する場合にも特定報知が実行され得るものとなる。これにより、第1遊技状態への移行が確定するには、特定報知が行われることだけでは足りず、今回の移行対応結果表示が過去の結果表示と同じであることと、特定報知が行われることとがセットになって初めて第1遊技状態への移行が確定する。この場合、一般の遊技者が特定報知の存在に気付いたとしても、その意味合いを察知しにくくなり、特定報知の意味合いを知る遊技者の優越感を好適に担保することが可能になる。また、移行対応結果表示の状況も移行確定の要件となることから、特定報知だけに注意していれば足りる状況となることが抑制され、結果表示手段への注目度向上を図る上でも好ましい態様となる。
なお、本特徴は、「前記報知制御手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合以外の場合にも、所定の条件(抽選)により前記特定報知が実行されるようにする手段を備えている」と言い換えることができる。
特徴F5.前記報知制御手段は、前記特別遊技状態又は前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合でも、前記履歴として記憶されている今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報の中に、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と同じものが含まれていない場合、前記特定報知が実行されないようにする手段を備えていることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、今回の移行対応結果表示が、第1遊技状態への移行に対応する態様の表示で行われたとしても、それと同じものが過去に表示されていない場合には、特定報知が実行されないものとなる。これにより、特定報知だけに注意していれば足りる状況となることが抑制され、結果表示手段への注目度低下を抑制可能となる。また、本構成によれば、特定報知の実行頻度を低下させることができ、特定報知の希少性を高めることが可能になる。
特徴F6.演出を行うことが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第1遊技状態である場合に、前記第1遊技状態の示唆を行う特定演出(第4報知演出C2、第5報知演出C3)が行われるように前記演出手段を制御する演出制御手段(演出制御装置82による開閉実行モード用演出処理を実行する機能)と、
前記特定演出は、前記結果表示手段にて前記第1遊技状態に対応した態様の前記移行対応結果表示が表示開始された後に前記示唆を行うものであり、
前記特定報知は、前記特定演出により前記示唆が行われる前に実行されるものであることを特徴とする特徴F1乃至F5のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定報知とは別に、第1遊技状態への移行を示唆する特定演出が演出手段にて実行される。これにより、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を判別しなかったり、特定報知を知らなかったりする一般の遊技者に対しても、第1遊技状態への移行を適切に知らせることが可能になる。その際、本特徴では、特定演出により第1遊技状態が示唆される前に特定報知が行われる構成となっている。これにより、特定報知により第1遊技状態への移行を確信する遊技者が、そうではない一般の遊技者よりも早く第1遊技状態への移行を確信することができる。すなわち、一般遊技者の遊技に影響が及ぶことを抑制しつつ、特定遊技者の優越感を好適に担保することが可能になる。
特徴F7.演出を行うことが可能な演出手段(図柄表示装置41)と、
前記演出手段とは異なるものであって報知を行うことが可能な報知手段(発光部501)を備え、
前記報知制御手段は、前記特定報知が前記報知手段にて実行されるようにするものであることを特徴とする特徴F1乃至F6のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、演出手段とは別に設けられた報知手段にて特定報知が行われる。一般の遊技者は、演出手段での演出に集中していると想定されることから、本特徴の構成とすることで、一般の遊技者が特定報知に気付きにくくすることができる。これにより、一般の遊技者における特定報知の認知度を低く抑え、特定報知を知る人ぞ知るものとすることができる。よって、特定報知により第1遊技状態への移行を確信する遊技者の優越感を好適に高めることが可能になる。また、一般の遊技者が特定報知に気付きにくいことから、遊技を楽しむ上で特定報知が邪魔となることを抑制する効果も期待できる。
特徴F8.前記報知手段としての発光手段(発光部501)を備え、
前記特定報知は、前記発光手段を発光状態及び非発光状態の一方から前記発光状態及び前記非発光状態の他方に切り替える、又は前記発光手段の前記発光状態を変更するものであることを特徴とする特徴F7に記載の遊技機。
上記構成によれば、簡単な構成で特定報知を行うことができる。これにより、例えば動画等により特定報知を行う場合に比べ、遊技機設計時の設計者の負担や制御上の処理負荷を軽減することが可能になる。
特徴F9.前記報知手段は、遊技機前方からの正面視において前記演出手段よりも前記結果表示手段に近い箇所に配置されることを特徴とする特徴F7又はF8に記載の遊技機。
上記構成によれば、移行対応結果表示から第1遊技状態への移行を判別する遊技者にとっては、結果表示手段からの視線移動を少なくして報知手段を視認可能となり、特定報知の見逃しを抑制することができる。一方、結果表示手段の表示から第1遊技状態への移行を判別しなかったり、特定報知を知らなかったりする一般の遊技者にとっては、報知手段が目に入りにくくなり、遊技を楽しむ上で特定報知が邪魔となったりすることを抑制可能となる。
特徴F10.演出を行うことが可能な演出部(表示画面G)を有する演出手段(図柄表示装置41)を備え、
前記結果表示手段は、前記移行対応結果表示を行うことが可能な表示部(第1結果表示部AS、第2結果表示部BS)を備え、
前記表示部は、前記演出部よりも小さいものであることを特徴とする特徴F1乃至F9のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、移行対応結果表示が表示される表示部は、演出手段における演出部よりも小さく形成され、遊技者から見て目立ちにくいものとなっている。このような構成とすることで、移行対応結果表示から第1遊技状態への移行を判別せずに遊技を楽しみたい遊技者が、当該移行対応結果表示を簡単に見ないようにすることができる。
特徴F11.前記表示部としての第1表示部と、
前記演出部としての第2表示部と、
を備え、
前記第1表示部は、前記移行対応結果表示としての第1結果表示(停止絵柄)を行うことが可能であり、
前記第2表示部は、前記移行対応結果に対応するものであって前記第1結果表示とは異なる第2結果表示(表示画面Gに表示される主図柄及び副図柄)を行うことが可能であることを特徴とする特徴F10に記載の遊技機。
上記構成では、演出手段の第2表示部において、結果表示手段の第1表示部とは別に、移行判定の結果に対応した結果表示(第2結果表示)が行われる。これにより、移行対応結果表示から第1遊技状態への移行を判別せずに遊技を楽しみたい遊技者は、第2表示部を見ることで、結果表示手段の第1表示部を見なくても移行判定の結果を知ることが可能になる。しかも、第2表示部で行われる第2結果表示は、第1表示部で行われる第1結果表示とは異なるものとなっているため、第2表示部を見ていても、第1表示部に表示される移行対応結果表示を把握できないものとなる。これにより、移行判定の結果を適切に報知しながらも、第1遊技状態への移行を移行対応結果表示から知りたくない遊技者の要望に応えることが可能になる。
なお、本特徴において「結果表示手段」を「第1結果表示手段」とし、「演出手段」を「第2結果表示手段」と言い換えてもよい。この場合、第2結果表示手段は、「前記移行判定の結果に対応するものであって前記第1結果表示とは異なる第2結果表示を行うことが可能な第2表示部を有する第2結果表示手段」と表現することができる。
また、本特徴において「前記第2結果表示を前記第1結果表示よりも大きく表示する手段を備えている」という特徴をさらに備えてもよい。この場合、第2結果表示が強調されることで、結果表示手段に表示される第1結果表示の存在感が希薄化され、移行対応結果表示を一層目立ちにくくすることができる。
なお、上記特徴F1乃至F11の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴B1乃至B13、特徴C1乃至C12、特徴D1乃至D10、特徴E1乃至E3、特徴G1乃至G13のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
<特徴G群>
特徴G1.予め定められた判定条件(作動口33,34への遊技球の入賞)が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード(大当たり遊技))に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果に対応した結果表示を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
所定の場合(通常大当たり結果である場合)に、前記特別遊技状態の終了後の遊技状態を、前記特別遊技状態とは異なるものであって前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態(時短遊技状態)に移行させる特定遊技状態制御手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合において前記結果表示として表示される移行対応結果表示(第5の実施の形態における7R通常大当たり結果用の停止絵柄、3R通常大当たり結果用の停止絵柄)には、表示可能な表示態様として複数種類の表示態様(停止結果データC1〜C6、D1、D2の各停止絵柄)が設定されており、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合に、複数種類の表示態様のうちいずれを前記移行対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による通常大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(主制御装置81におけるRAM204の停止絵柄履歴記憶エリア302)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(主制御装置81によるステップS2701の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定遊技状態制御手段は、遊技状態が前記特定遊技状態にある状況で終了条件が成立した場合に、前記特定遊技状態を終了させる終了手段(主制御装置81による外れ時の移行処理を実行する機能)を備え、
前記終了条件には、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1終了条件(終了基準回数が100回)と第2終了条件(終了基準回数が50回)とを含む複数種類の終了条件が設定されており、
前記特定遊技状態制御手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴が第1履歴である場合(今回の停止絵柄が前回の通常大当たり結果時の停止絵柄と同じである場合)に前記終了条件が前記第1終了条件となり、前記所定の記憶手段における前記履歴が前記第1履歴とは異なる第2履歴である場合(今回の停止絵柄が前回の通常大当たり結果時の停止絵柄と異なる場合)に前記終了条件が前記第2終了条件となるようにする終了条件設定手段(主制御装置81によるステップS2803〜ステップS2807の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、移行判定の結果が移行対応結果となることで、遊技者に有利な特別遊技状態に移行し、さらに所定の場合には、特別遊技状態とは異なるものであって遊技者に有利な特定遊技状態に移行する。このため、遊技者は、移行対応結果となることと併せて特定遊技状態への移行を期待して遊技することができる。特定遊技状態は終了条件が成立することで終了するものであるが、本特徴では、移行判定の結果が移行対応結果である場合に表示される移行対応結果表示の履歴を記憶し、その履歴に基づいて上記終了条件を変化させる構成となっている。すなわち、終了条件として、遊技者にとっての有利度合が相対的に高低となる第1終了条件と第2終了条件とを有しており、履歴の状況に応じてそれらが選択的に設定される構成となっている。つまり、どのような移行対応結果表示を引き当てるかによって、特定遊技状態に移行した後の遊技展開に変化が生じるものとなっている。これにより、移行対応結果となることや特定遊技状態に移行させることを期待するだけの遊技に留まらず、どのような移行対応結果表示が表示され、どのような履歴状況となるかを楽しむ遊技を付与することができ、これまでにない面白みが付加される。よって、遊技者に新鮮な印象を与え、遊技意欲を高めることが可能になる。加えて、結果表示手段に表示される結果表示に対する遊技者の関心を高めることができ、遊技への注目度を向上させる効果も期待できる。
特徴G2.前記第1履歴は、今回の前記移行対応結果表示に関する情報と、所定の遊技期間における今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報とが所定の組み合わせ(両情報が同じ、両情報が予め定めた特定の組み合わせ)となることであることを特徴とする特徴G1に記載の遊技機。
上記構成では、今回の移行対応結果表示に関する情報と、所定の遊技期間における今回よりも前の移行対応結果表示に関する情報とが所定の組み合わせとなることで、特定遊技状態の終了条件が第1終了条件に設定される。これにより、それらの両表示がどのような組み合わせとなるかを楽しむ遊技を付与することができる。
なお、本特徴において「所定の遊技期間における今回よりも前の移行対応結果表示に関する情報」を「前記所定の記憶手段に記憶されている今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報」と言い換えてもよい。
特徴G3.前記所定の組み合わせは、前記今回の前記移行対応結果表示に関する情報と、前記今回よりも前の前記移行対応結果表示に関する情報とが同じものであることを特徴とする特徴G2に記載の遊技機。
上記構成では、今回の移行対応結果表示に関する情報と、今回よりも前の移行対応結果表示に関する情報とが同じものである場合に、特定遊技状態の終了条件が第1終了条件に設定される。これにより、今回の移行対応結果表示が過去の移行対応結果表示と同じものであるか否かを楽しむ遊技を付与することができる。また、第1終了条件となるための条件が成立したか否かを遊技者が判別しやすくなるという効果も期待できる。すなわち、上記各表示が一致する以外の特定の組み合わせとなることで第1終了条件となる構成であると、その組み合わせパターンを遊技者が事前に把握しておく必要が生じるが、本特徴によれば、今回の移行対応結果表示が過去の移行対応結果表示と同じであるか否かの対比だけで済み、遊技者にとって分かりやすい構成とできる。
特徴G4.前記第1終了条件は、前記第2終了条件よりも遊技者にとって有利なものであることを特徴とする特徴G1乃至G3のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、第2終了条件よりも第1終了条件の方が有利な終了条件であるため、移行対応結果表示に関する情報の履歴が第2履歴となるよりも第1履歴となる方が遊技者にとって有利となる。これにより、上記履歴が第1履歴となることを期待して遊技する楽しみを提供することが可能になる。
特徴G5.前記結果表示手段は、前記結果表示を行うことが可能な表示部(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BS)を有しており、
演出を行うことが可能な演出部(表示画面G)を有する演出手段(図柄表示装置41)を備え、
前記表示部は、前記演出部よりも小さく形成されるものであることを特徴とする特徴G1乃至G4のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、移行対応結果表示が表示される表示部は、演出手段における演出部よりも小さく形成され、遊技者から見て目立ちにくいものとなっている。このような目立ちにくい表示の履歴を利用する構成とすることで、移行対応結果表示から終了条件を把握せずに特定遊技状態を楽しみたい遊技者が、当該移行対応結果表示を簡単に見ないようにすることができる。
特徴G6.前記表示部としての第1表示部と、
前記演出部としての第2表示部と、
を備え、
前記第1表示部は、前記結果表示としての第1結果表示(停止絵柄)を行うことが可能であり、
前記第2表示部は、前記移行判定の結果に対応するものであって前記第1結果表示とは異なる第2結果表示(表示画面Gに表示される主図柄及び副図柄)を行うことが可能であることを特徴とする特徴G5に記載の遊技機。
上記構成では、演出手段の第2表示部において、結果表示手段の第1表示部とは別に、移行判定の結果に対応した結果表示(第2結果表示)が行われる。これにより、移行対応結果表示から終了条件を把握せずに特定遊技状態を楽しみたい遊技者は、第2表示部を見ることで、結果表示手段の第1表示部を見なくても移行判定の結果を知ることが可能になる。しかも、第2表示部で行われる第2結果表示は、第1表示部で行われる第1結果表示とは異なるものとなっているため、第2表示部を見ていても、第1表示部に表示される移行対応結果表示の履歴を把握できないものとなる。これにより、移行判定の結果を適切に報知しながらも、特定遊技状態の終了条件を事前に知りたくない遊技者の要望に応えることが可能になる。
なお、本特徴において「結果表示手段」を「第1結果表示手段」とし、「演出手段」を「第2結果表示手段」と言い換えてもよい。この場合、第2結果表示手段は、「前記移行判定の結果に対応するものであって前記第1結果表示とは異なる第2結果表示を行うことが可能な第2表示部を有する第2結果表示手段」と表現することができる。
また、本特徴において「前記第2結果表示を前記第1結果表示よりも大きく表示する手段を備えている」という特徴をさらに備えてもよい。この場合、第2結果表示が強調されることで、結果表示手段に表示される第1結果表示の存在感が希薄化され、移行対応結果表示を一層目立ちにくくすることができる。
特徴G7.前記移行対応結果には複数種類の移行対応結果(15R確変大当たり結果、7R確変大当たり結果、7R通常大当たり結果及び3R通常大当たり結果)が設定されており、
前記特定遊技状態制御手段は、前記移行判定の結果が前記複数種類の移行対応結果のうち所定の移行対応結果(7R通常大当たり結果、3R通常大当たり結果)である場合に、前記特別遊技状態の終了後の遊技状態を前記特定遊技状態とするものであり、
前記第1履歴は、前記特定遊技状態である状況で前記移行対応結果となった場合に、その移行対応結果に対応した前記移行対応結果表示に関する情報と、当該移行対応結果よりも前のものであって前記特定遊技状態の契機となった前記所定の移行対応結果に対応した前記移行対応結果表示に関する情報とが所定の組み合わせとなることであることを特徴とする特徴G1乃至G6のいずれかに記載の遊技機。
上記構成では、特定遊技状態中に移行対応結果となった場合の移行対応結果表示と、その直前の移行対応結果表示との組み合わせに応じて、終了条件が設定される。これにより、前の遊技者の遊技結果によって終了条件が変化したり、自身の遊技結果が次の遊技者が遊技者した際の終了条件に影響を及ぼしたりすることが抑制される。すなわち、特定遊技状態は遊技者にとって有利な状態であり、その状態にある間は遊技者が遊技をやめにくく、遊技者の交代が生じにくいと考えられる。このため、本特徴の構成とすることで、同じ遊技者(一人の遊技者)における移行対応結果表示の履歴状況に応じて終了条件が変化する構成とすることができる。
特徴G8.前記特定遊技状態は、単位期間当たりの前記判定条件の成立頻度が前記通常遊技状態よりも高くなりやすい第1状態(高頻度サポートモード)と、前記移行判定の結果が前記移行対応結果となる確率が前記通常遊技状態よりも高くなる第2状態(高確率モード)との少なくとも一方の状態となるものであることを特徴とする特徴G7に記載の遊技機。
第1状態又は第2状態では、移行対応結果が通常遊技状態よりも発生しやすくなるため、遊技者が遊技をやめにくくなり、遊技者の交代が生じにくくなる。加えて、それらの状態では、移行対応結果が発生するまでの期間が短くなりやすいため、今回よりも前の移行対応結果表示を遊技者が覚えていやすくなる。これにより、遊技者において、今回の移行対応結果表示と、それよりも前の移行対応結果表示との対比が行いやすくなり、上記特徴G7の構成とする上で、実用上好ましい態様とすることができる。
特徴G9.前記特定遊技状態である場合に、遊技者が前記特定遊技状態であることを認識可能とする特定報知(遊技回中における第2態様の演出)が行われるようにする報知手段(演出制御装置82による遊技回中の演出態様を第2態様とする機能)を備えていることを特徴とする特徴G7又はG8に記載の遊技機。
上記構成によれば、遊技者が特定遊技状態であることに気付かないで遊技をやめてしまい、遊技者の交代が生じることを抑制可能となる。
特徴G10.前記記憶処理実行手段は、前記特定遊技状態が終了した場合に、前記所定の記憶手段に記憶されている前記履歴を消去する消去手段(主制御装置81によるステップS2901の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴G7乃至G9のいずれかに記載の遊技機。
上記構成によれば、特定遊技状態が終了する場合に所定の記憶手段に記憶された履歴が消去されるため、所定の記憶手段には特定遊技状態が終了するまでの履歴のみが存在するものとなる。例えば、履歴が残り続ける構成であると、それぞれの履歴についていつのものであるかを管理する処理(例えば履歴の日時を記憶するなど)が必要となるが、本構成によれば、そのような処理が不要となる。このため、簡素な構成で履歴を管理したり、履歴管理の処理負荷を軽減したりすることが可能になる。また、不要となった履歴が逐次消去されるため、所定の記憶手段における使用量の節約化にも貢献できる。
特徴G11.前記特別遊技状態の実行中に前記移行判定の実行を制限する手段(主制御装置81によるステップS301の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴G1乃至G10のいずれかに記載の遊技機。
例えば、特別遊技状態の実行中に移行判定が行われ、新たな結果表示が行われる構成であると、移行対応結果表示に関する情報の履歴が更新(変更)される可能性が生じるため、遊技者が結果表示手段の表示に注意を払い続けたりする必要が生じ、特別遊技状態に集中しにくくなる。この点、本構成では、特別遊技状態の実行中は結果表示の新たな履歴が発生しない(履歴の更新・変更が生じない)ため、遊技者が履歴の変化を気にせずに特別遊技状態を遊技することが可能になる。
特徴G12.予め定められた判定条件が成立することに基づいて移行判定(当否抽選)を実行する移行判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果が移行対応結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード(大当たり遊技))に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置81による遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記移行判定の結果に対応した結果表示を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
所定の場合(通常大当たり結果である場合)に、前記特別遊技状態の終了後の遊技状態を、前記特別遊技状態とは異なるものであって前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態(時短遊技状態)に移行させる特定遊技状態制御手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合において前記結果表示として表示される移行対応結果表示(第5の実施の形態における7R通常大当たり結果用の停止絵柄、3R通常大当たり結果用の停止絵柄)には、表示可能な表示態様として複数種類の表示態様(停止結果データC1〜C6、D1、D2の各停止絵柄)が設定されており、
前記移行判定の結果が前記移行対応結果である場合に、複数種類の表示態様のうちいずれを前記移行対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による通常大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記移行対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(主制御装置81におけるRAM204の停止絵柄履歴記憶エリア302)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(主制御装置81によるステップS2701の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定遊技状態制御手段は、
遊技状態が前記特定遊技状態にある状況で終了条件が成立した場合に、前記特定遊技状態を終了させる終了手段(主制御装置81による外れ時の移行処理を実行する機能)と、
前記所定の記憶手段に記憶される前記履歴に基づいて前記終了条件を設定する終了条件設定手段(主制御装置81によるステップS2803〜ステップS2807の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、移行判定の結果が移行対応結果となることで、遊技者に有利な特別遊技状態に移行し、さらに所定の場合には、特別遊技状態とは異なるものであって遊技者に有利な特定遊技状態に移行する。このため、遊技者は、移行対応結果となることと併せて特定遊技状態への移行を期待して遊技することができる。特定遊技状態は終了条件が成立することで終了するものであるが、本特徴では、移行判定の結果が移行対応結果である場合に表示される移行対応結果表示の履歴を記憶し、その履歴に基づいて上記終了条件を変化させる構成となっている。すなわち、どのような移行対応結果表示を引き当てるかによって、特定遊技状態に移行した後の遊技展開に変化が生じるものとなっている。これにより、移行対応結果となることや特定遊技状態に移行させることを期待するだけの遊技に留まらず、どのような移行対応結果表示が表示され、どのような履歴状況となるかを楽しむ遊技を付与することができ、これまでにない面白みが付加される。よって、遊技者に新鮮な印象を与え、遊技意欲を高めることが可能になる。加えて、結果表示手段に表示される結果表示に対する遊技者の関心を高めることができ、遊技への注目度を向上させる効果も期待できる。
なお、本特徴に対して上記特徴G1乃至G11のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
特徴G13.予め定められた条件が成立することに基づいて付与判定(大当たり種別の振分処理)を実行する付与判定手段(主制御装置81による変動開始処理を実行する機能)と、
前記付与判定の結果が特典(時短遊技状態)の付与に対応した付与対応結果(7R通常大当たり結果、3R通常大当たり結果)である場合に遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置81による開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)と、
前記付与判定の結果に対応した結果表示を行うことが可能な結果表示手段(メイン表示部43)と、
を備え、
前記付与判定の結果が前記特典の付与に対応した付与対応結果である場合において前記結果表示として表示される付与対応結果表示(第5の実施の形態における7R通常大当たり結果用の停止絵柄、3R通常大当たり結果用の停止絵柄)には、表示可能な表示態様として複数種類の表示態様(停止結果データC1〜C6、D1、D2の各停止絵柄)が設定されており、
前記付与判定の結果が前記付与対応結果である場合に、複数種類の表示態様のうちいずれを前記付与対応結果表示として表示させるかを決定する態様決定手段(主制御装置81による通常大当たり用の停止結果設定処理を実行する機能)と、
前記結果表示手段に表示される前記付与対応結果表示に関する情報(停止絵柄の情報)の履歴を所定の記憶手段(主制御装置81におけるRAM204の停止絵柄履歴記憶エリア302)に記憶させる処理を実行する記憶処理実行手段(主制御装置81によるステップS2701の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典付与手段は、前記所定の記憶手段における前記履歴が第1履歴である場合(今回の停止絵柄が前回の通常大当たり結果時の停止絵柄と同じである場合)に前記特典として第1特典(終了基準回数が100回の時短遊技状態)が付与され、前記所定の記憶手段における前記履歴が前記第1履歴とは異なる第2履歴である場合(今回の停止絵柄が前回の通常大当たり結果時の停止絵柄と異なる場合)に前記特典として前記第1特典とは異なる第2特典(終了基準回数が50回の時短遊技状態)が付与されるようにする手段(主制御装置81によるステップS2803〜ステップS2807の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
上記構成では、付与判定の結果が付与対応結果となることで、遊技者に特典が付与される。このため、遊技者は、付与対応結果となることを期待して遊技することができる。このような構成の下、本特徴では、付与判定の結果が付与対応結果である場合に表示される付与対応結果表示の履歴を記憶し、その履歴に基づいて特典の種類を変化させる構成となっている。すなわち、第1特典と第2特典とを有しており、履歴の状況に応じてそれらが選択的に付与される構成となっている。これにより、単に付与対応結果となることを期待するだけの遊技に留まらず、どのような付与対応結果表示が表示され、どのような履歴状況となるかを楽しむ遊技を付与することができ、これまでにない面白みが付加される。よって、遊技者に新鮮な印象を与え、遊技意欲を高めることが可能になる。加えて、結果表示手段に表示される結果表示に対する遊技者の関心を高めることができ、遊技への注目度を向上させる効果も期待できる。
本特徴に対して上記特徴G1〜G12のいずれかに記載の各構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによる更なる効果を奏することができる。
なお、上記特徴G1乃至G13の各構成に対して、特徴A1乃至A16、特徴B1乃至B13、特徴C1乃至C12、特徴D1乃至D10、特徴E1乃至E3、特徴F1乃至F11のいずれか1の構成にて示した技術的思想をそれぞれ個別に適用することも可能であるし、それぞれの技術的思想を組み合わせて適用することも可能である。各技術的思想を組み合わせて適用する場合、特徴群を跨いで組み合わせることも可能である。
なお、上述した各特徴A〜G群の各発明に示した技術的思想を、各特徴A〜G群の各発明に対して互いに適用してもよく、一部又は全部を組み合わせ各特徴A〜G群の各発明に対して適用してもよい。また、各特徴A〜G群の各発明に示した各種構成の全て又は一部を任意に組み合わせることも可能である。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにした遊技機。
球使用ベルト式遊技機(球使用回胴式遊技機):複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。