JP2019170554A - 使い捨て着用物品の伸縮構造、及びこの伸縮構造を有するパンツタイプ使い捨て着用物品 - Google Patents
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<第1の態様>
一部又は全部が重なり合う第1不織布層及び第2不織布層と、これら第1不織布層及び第2不織布層の間に伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて配置された、伸縮方向に沿って延びる複数本の細長状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、少なくとも伸縮領域における前記伸縮方向の両端部が前記第1不織布層及び第2不織布層に固定されており、
前記伸縮領域は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接合されたシート接合部を有しており、
前記第1不織布層及び第2不織布層の少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
使い捨て着用物品の伸縮構造において、
前記シート接合部は、前記直交方向に間隔を空けて、かつ前記伸縮方向に実質的に連続する縞状パターンで形成されており、
前記伸縮構造における前記孔の配列は、前記直交方向に間隔を空けて並ぶ孔の列が、伸縮方向に間隔を空けて並ぶものであるとともに、前記孔の径が厚み方向の一方から他方に向かうにつれて小さくなっている第1の孔列と、前記孔の径が厚み方向の他方から一方に向かうにつれて小さくなっている第2の孔列とが、伸縮方向に所定の中心間隔で交互に繰り返すものである、
ことを特徴とする使い捨て着用物品の伸縮構造。
本伸縮構造では、シート接合部が、少なくとも伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて形成されているため、良好な通気性、柔軟性を確保することができる。
また、シート接合部が「伸縮方向に実質的に連続」しているとは、特許文献4にも記載のように、対象領域を少なくとも伸縮方向と直交する方向(展開状態で第1不織布層及び第2不織布層に平行で、かつ弾性部材と直交する方向)から見て連続する(途切れなく続く)ことを意味し、その限りにおいて、シート接合部が伸縮方向に連続する(第1不織布層及び第2不織布層が伸縮方向に連続的に接合されている)形態だけでなく、シート接合部が伸縮方向に間欠的に配置される(第1不織布層及び第2不織布層が伸縮方向に間欠的に接合されている)形態も含む意味である。
また、孔の径は、孔の重心を通りかつ伸縮方向と直交する方向の寸法(したがって、円の場合は直径となり、楕円の場合は長径となる)を意味する。さらに、孔の径が厚み方向に減少することには、孔の径が不織布層の厚み方向の全体にわたり減少し続けるもののほか、厚み方向の中間で孔の径の減少がほぼなくなるものも含まれる。
前記第1の孔列及び第2の孔列は、それぞれ、同寸法・同形状の孔が前記直交方向に所定の中心間隔で直線的に並ぶものである、
第1の態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
第1の孔列及び第2の孔列は本態様のように形成されていると、特に襞が綺麗に整ったものとなりやすい。
前記シート接合部は、前記弾性部材と重なる部位に配置されたホットメルト接着剤により形成されており、
前記第1の孔列及び前記第2の孔列における孔の前記直交方向の間隔が、前記シート接合部の前記直交方向の間隔より狭い、
第1又は2の態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
このようなシート接合部は、ホットメルト接着剤を塗布した弾性部材を第1不織布層及び第2不織布層で挟むことにより製造することができるものであり、使い捨て着用物品の分野では広く用いられている。しかし、このシート接合部の構造では、シート接合部で第1不織布層及び第2不織布層が弾性部材とともに収縮し、繊維構造が密になる。そのため、原理的にシート接合部で襞が分断されやすい。これに対して、本態様のように、第1の孔列及び第2の孔列における孔の直交方向の間隔が、シート接合部の直交方向の間隔より狭いと、隣り合うシート接合部の間の領域のすべてに孔が存在するとともに、その孔が伸縮方向と直交する方向に列をなしているため、シート接合部により区切られた領域のすべてにわたり、襞の形成に関して孔の影響が支配的になるため、シート接合部で襞が分断されやすいにもかかわらず、全体として、孔の列に沿って延びる整った襞が形成されやすくなる。
前記孔は、前記伸縮方向の寸法が0.3〜3.0mm、前記直交方向の寸法が0.3〜5.0mmであり、
前記第1の孔列及び第2の孔列における前記孔の前記直交方向の間隔が1.0〜5.0mmであり、
前記第1の孔列及び第2の孔列の前記伸縮方向の間隔が2.5〜10.0mmであり、
前記直交方向における前記シート接合部の間隔が5〜10mmであり、
前記直交方向における前記シート接合部の寸法:0.5〜5.0mmである
第1〜3のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
孔及びシート接合部の配置は適宜定めることができるが、本態様の範囲内であることが好ましい。
前記第1不織布層及び第2不織布層の両方が前記有孔不織布であり、前記第1不織布層及び第2不織布層のいずれか一方に前記第1の孔列が設けられるとともに、第1不織布層及び第2不織布層のいずれか他方に前記第2の孔列が設けられている、
第1〜4のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
本態様のように、第1不織布層及び第2不織布層の一方にのみ第1の孔列を、及び他方にのみ第2の孔列を設けると、より一層、第1の孔列及び第2の孔列は反対向きに折れ曲り、第1の孔列同士及び第2の孔列同士はそれぞれ同じ向きに折れ曲りやすくなるため好ましい。
前記第1不織布層及び第2不織布層のうち、装着者の肌側となる不織布層が無孔不織布であり、反対の不織布層が前記有孔不織布である、
第1〜5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
肌側の不織布層を無孔不織布とすることにより、孔の肌触りへの影響を無くすことができる。また、第1不織布層及び第2不織布層のうち一方にしか孔がないため、装着時に肌が露出することがなく、孔を通じた漏れを防止することができる。特に、有孔不織布が第4の態様のものであると、肌側の不織布層に形成される襞は薄い襞となり、反対側の不織布層に形成される襞は緩やかに折れ曲がる厚い襞となる。したがって、肌側の不織布層と肌との接触面積が少なく、かつ襞と襞との間の隙間が大きくなるため、特に通気性に優れたものとなる。反対側の襞は、倒れるなどの美観を損ねる変形が発生しにくく、形状安定性に優れたものとなる。
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体は、少なくとも前後方向の一部の範囲における前記サイドシール部間に対応する幅方向範囲にわたり、第1〜6のいずれか1つの態様の伸縮構造を、その伸縮領域の伸縮方向が幅方向となるように備えている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述の伸縮構造は、パンツタイプの使い捨て着用物品の外装体に好適なものである。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、特に限定されず、例えばホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201は、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
起き上がりギャザー60は、横漏れを防止するためのものであり、内装体200の両側部に沿って前後方向LDの全体にわたり延在し、内装体200の側部から表側に起立するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分が幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分が幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立する形態等、適宜の変更が可能である。
吸収要素50は特に限定されるものではないが、本例では吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有するものとなっている。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用できる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装体12F,12Bは、前身頃Fを構成する部分である前側外装体12Fと、後身頃Bを構成する部分である後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されている(外装二分割タイプ)。この離間距離12dは例えば全長Yの40〜60%程度とすることができる。また、図8及び図9に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる(外装一体タイプ)。
図2、図8、図11及び図12に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔14が散在する有孔不織布とされる。図11及び図12に示すように、装着者の肌側となる内側不織布層12Hが無孔不織布であり、外側不織布層12Sが有孔不織布であると、孔14の肌触りへの影響を無くすことができる。また、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hのうち一方にしか孔14がないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図示しないが、装着者の肌側となる内側不織布層12Hを有孔不織布とし、外側不織布層12Sを無孔不織布としてもよい。図13及び図14に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならない構造であってもよい。この場合、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方を有孔不織布とすることにより、より高い通気性を獲得することができる。また、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図15に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが完全に又は部分的に重なっていてもよい。また、図示しないが、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布である場合において、大部分(例えば50%以上の面積)では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重ならないものの、一部では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重なっていてもよい。
外装体12F,12Bには、外側不織布層12S及び内側不織布層12H間に細長状の弾性部材19が設けられ、弾性部材19の伸縮に伴って幅方向WDに弾性伸縮する伸縮領域A2が形成されている。すなわち、この伸縮領域A2は、自然長の状態では外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが弾性部材の収縮に伴って収縮し、多数の襞80を有する状態となる。また、この伸縮領域A2を幅方向WDに伸長すると、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが襞80なく伸び切る所定の伸長率まで伸長する。弾性部材19としては、細長状のものであれば、糸状、紐状、帯状を問わず用いることができる。また、弾性部材19としては合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
図示例のウエスト下方部Uや臀部カバー部Cのように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性部材15,16を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向WDの収縮を防止するために、吸収体56と幅方向WDに重なる部分の一部又は全部を含む幅方向中間(好ましくは内外接合部201の全体を含む)が非伸縮領域A1とされ、その幅方向両側が伸縮領域A2とされる。ウエスト部Wは幅方向WDの全体にわたり伸縮領域A2とされるのが好ましいが、ウエスト下方部Uと同様に、幅方向中間に非伸縮領域A1を設けても良い。
伸縮領域A2は、図11及び図12に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが接合されたシート接合部70を有しており、このシート接合部70が、直交方向XDに間隔を空けて、かつ伸縮方向EDに実質的に連続する縞状パターンで形成されている。このように、シート接合部70が、少なくとも伸縮方向EDと直交する直交方向XDに間隔を空けて形成されているため、良好な通気性、柔軟性を確保することができる。また、このようにシート接合部が伸縮方向に実質的に連続していると、各シート接合部では外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが一体化していることにより互いに沿うようにしか変形できない。この結果、シート接合部70及びその近傍では、自然長状態を含め、弾性部材の収縮に伴い外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが収縮した状態で、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが互いに沿うような波状をなして表裏両面に襞80が形成される。また、この影響を受けて、隣り合うシート接合部70の間の領域においても、概ね、シート接合部70における外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの形状に続くように、図12(c)に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが互いに沿うような波状をなしてその表裏両面に襞80が形成される。そして、このような襞80においては、単なる不織布層数による剛性向上だけでなく、シート接合部70の硬さ及び外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの曲率の違いにより、緩やかに曲がる(特に自然長状態で従来との違いが顕著となる)結果、手触りが滑らかで、厚み方向に潰れやすくなり、手触りの柔軟性が向上する。シート接合部70は、伸縮領域A2の伸縮方向EDの全体にわたり連続していてもよいが、複数の襞80が形成される一部の範囲のみ連続していてもよい。
孔14の伸縮方向EDの寸法14W:0.3〜3.0mm(特に0.4〜1.5mm)
孔14の直交方向XDの寸法14L:0.3〜5.0mm(特に0.6〜2.0mm)
第1の孔列91及び第2の孔列92における孔14の直交方向XDの間隔14y:1.0〜5.0mm(特に1.0〜3.0mm)
第1の孔列91及び第2の孔列92の伸縮方向EDの間隔14x:2.5〜10.0mm(特に3.0〜6.0mm)
直交方向XDにおけるシート接合部70の間隔:5〜10mm(特に5〜7mm)
直交方向XDにおけるシート接合部70の寸法70L:0.5〜5.0mm(特に1〜3mm)
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
(1)20倍のレンズにセットし、ピントを調節する。穴が4×6入るように不織布の位置を調整する。
(2)孔の領域の明るさを指定し、孔の面積を計測する。
(3)「計測・コメント」の「面積計測」の色抽出をクリックする。孔の部分をクリックする。
(4)「一括計測」をクリックし、「計測結果ウィンドを表示」にチェックを入れ、CSVデータで保存をする。
Claims (7)
- 一部又は全部が重なり合う第1不織布層及び第2不織布層と、これら第1不織布層及び第2不織布層の間に伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて配置された、伸縮方向に沿って延びる複数本の細長状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、少なくとも伸縮領域における前記伸縮方向の両端部が前記第1不織布層及び第2不織布層に固定されており、
前記伸縮領域は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接合されたシート接合部を有しており、
前記第1不織布層及び第2不織布層の少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
使い捨て着用物品の伸縮構造において、
前記シート接合部は、前記直交方向に間隔を空けて、かつ前記伸縮方向に実質的に連続する縞状パターンで形成されており、
前記伸縮構造における前記孔の配列は、前記直交方向に間隔を空けて並ぶ孔の列が、伸縮方向に間隔を空けて並ぶものであるとともに、前記孔の径が厚み方向の一方から他方に向かうにつれて小さくなっている第1の孔列と、前記孔の径が厚み方向の他方から一方に向かうにつれて小さくなっている第2の孔列とが、伸縮方向に所定の中心間隔で交互に繰り返すものである、
ことを特徴とする使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記第1の孔列及び第2の孔列は、それぞれ、同寸法・同形状の孔が前記直交方向に所定の中心間隔で直線的に並ぶものである、
請求項1記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記シート接合部は、前記弾性部材と重なる部位に配置されたホットメルト接着剤により形成されており、
前記第1の孔列及び前記第2の孔列における孔の前記直交方向の間隔が、前記シート接合部の前記直交方向の間隔より狭い、
請求項1又は2記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記孔は、前記伸縮方向の寸法が0.3〜3.0mm、前記直交方向の寸法が0.3〜5.0mmであり、
前記第1の孔列及び第2の孔列における前記孔の前記直交方向の間隔が1.0〜5.0mmであり、
前記第1の孔列及び第2の孔列の前記伸縮方向の間隔が2.5〜10.0mmであり、
前記直交方向における前記シート接合部の間隔が5〜10mmであり、
前記直交方向における前記シート接合部の寸法:0.5〜5.0mmである
請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記第1不織布層及び第2不織布層の両方が前記有孔不織布であり、前記第1不織布層及び第2不織布層のいずれか一方に前記第1の孔列が設けられるとともに、第1不織布層及び第2不織布層のいずれか他方に前記第2の孔列が設けられている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記第1不織布層及び第2不織布層のうち、装着者の肌側となる不織布層が無孔不織布であり、反対の不織布層が前記有孔不織布である、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体は、少なくとも前後方向の一部の範囲における前記サイドシール部間に対応する幅方向範囲にわたり、請求項1〜6のいずれか1項に記載の伸縮構造を、その伸縮領域の伸縮方向が幅方向となるように備えている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
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