JP2019170247A - 光合成速度計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で植物の光合成速度を算出するために、二酸化炭素濃度を計測可能な光合成速度計測システムを提供する。【解決手段】植物の光合成速度計測システム100であって、対象植物9を被覆する被覆部1と、筐体と、前記被覆部内外の二酸化炭素濃度を交互に計測するセンサと、を備え、前記センサは、前記筐体内に設けられ、前記筐体の内部に、前記筐体に流入する空気の流れを撹拌する空気撹拌部が設けられる、システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、植物の光合成速度を計測可能な光合成速度計測システムに関する。
植物の光合成速度を計測するシステムが知られている。
特許文献1には、光合成サンプルを正確にかつより簡単に評価することが可能な評価システムが開示されている。
特開2017−44531号公報
本発明は、簡易な構成で植物の光合成速度を算出するために、二酸化炭素濃度を計測可能な光合成速度計測システムを提供するものである。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
本発明によれば、植物の光合成速度計測システムであって、対象植物を被覆する被覆部と、筐体と、前記被覆部内外の二酸化炭素濃度を交互に計測するセンサと、を備え、前記センサは、前記筐体内に設けられ、前記筐体の内部に、前記筐体に流入する空気の流れを撹拌する空気撹拌部が設けられる、システムが提供される。
本発明によれば、対象植物を被覆する被覆部と、筐体と、被覆部内外の二酸化炭素濃度を交互に計測するセンサと、を備える光合成速度計測システムが提供される。具体的には、センサは、筐体内に設けられる。また、筐体の内部に、筐体に流入する空気の流れを撹拌する空気撹拌部が設けられる。空気撹拌部を設けることにより、空気の流れが撹拌され、センサと空気の接触が促進される。これにより、センサの応答速度が向上する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記センサは、前記被覆部への空気の流入側と吹出側の二酸化炭素濃度の濃度差を計測可能に構成され、前記空気撹拌部は、前記被覆部への空気の流入側又は吹出側の空気の二酸化炭素の濃度の変化に起因する前記センサの応答速度を向上させるように設けられる。
好ましくは、前記空気撹拌部は、前記筐体の内部において前記センサと空気が接する面に対向するように設けられる。
好ましくは、前記被覆部は、天蓋及び被覆シートを備え、前記天蓋は、対象植物の上側に配置され、前記被覆シートは、対象植物の周囲を覆うように配置され、前記被覆シートは、複数のシートが被覆する重複部分を備えるように構成される。
好ましくは、蓋及びコードを備え、前記天蓋に孔が設けられ、前記蓋は、前記コードを挿通可能な挿通部と、前記蓋の外縁から前記挿通部に通じるスリットと、を備え、前記蓋は、平面視において、前記挿通部が前記孔と重なり、且つ、前記孔を覆うように配置され、前記コードは、前記挿通部を介して前記孔に挿通される。
好ましくは、前記スリットは、前記蓋の外縁に向けて前記スリットの幅が大きくなるように構成される。
好ましくは、前記孔の直径rと、前記蓋の直径Rは、「2<R/r」の関係を満たすように構成される。
好ましくは、前記天蓋に排気用ファンが設けられる。
本発明の一実施形態に係るシステム100を表す斜視図である。 被覆部1の重複部分を表す斜視図である。 天蓋10の一例を表す平面図である。 図4Aは蓋2と孔11の位置関係を表す平面視である。図4Bは蓋2の詳細形状を表す平面図である。 センサ4の配置を表す模式図である。 図6Aは、図1のX方向から見た、システム100にセンサ4を配置した様子を表す模式図である。図6Bは、図6Aにおける、他の経路から空気Mを吸入する様子を表す模式図である。 図7Aは、空気撹拌部51がない場合における、筐体5内の空気の流れを表す模式図である。図7Bは、空気撹拌部51がある場合における、筐体5内の空気の流れを表す模式図である。 空気撹拌部51の意義を説明するための実験結果の一例である。 空気撹拌部51の意義を説明するための実験結果の一例である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
1.システム100
図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態に係る植物の光合成速度計測システムについて説明する。以下、光合成速度計測システムをシステム100と称する。
システム100は、植物9の周辺の二酸化炭素濃度を測定し、二酸化炭素濃度から植物9の光合成速度を算出するものである。本実施形態に係るシステム100により、植物9の光合成速度をリアルタイムに算出することができる。この算出結果に基づいて、光合成速度を増大させるために、植物9周辺の二酸化炭素濃度を調節する等といった環境調節に活用することができる。
図1、図5、図6に示すように、システム100は、対象植物9を被覆する被覆部1と、筐体5と、被覆部1内外の二酸化炭素濃度を交互に計測するセンサ4を備える。図5に示すように、本実施形態では、筐体5内にセンサ4が設けられる。センサ4は、二酸化炭素センサ41及び水蒸気センサ42を備える。ここで、二酸化炭素センサ41は、被覆部1内外の二酸化炭素濃度を計測するものである。また、水蒸気センサ42は、植物9の蒸散速度を算出するために、被覆部1内外の水蒸気濃度を計測するものである。そして、図7Bに示すように、筐体5の内部に、筐体5に流入する空気の流れを撹拌する空気撹拌部51が設けられる。
また、図1、図3、図4に示すように、に示すように、被覆部1は、天蓋10及び被覆シート12を備える。天蓋10は、対象植物9の上側に配置され、被覆シート12は、対象植物9の周囲を覆うように配置される。天蓋10の素材は特に限定されないが、透明であることが好ましい。例えば、アクリル樹脂等の透明素材により、天蓋10を形成することができる。また、図2に示すように、本実施形態では、被覆シート12は、複数のシートが被覆する重複部分を備えるように構成される。これは、主に複数の被覆シートの境目から被覆部1内に被覆部1外の空気が流入するのを防ぐ目的のものであるが、これに加えて、被覆部1により被覆された植物9の手入れを容易にするものである。すなわち、複数のシートが被覆する重複部分を備えるように被覆シート12を構成することにより、重複部分の被覆シート12をめくりあげ、被覆部1内に手を入れやすくすることにより、植物9の手入れを容易にするものである。重複部分の重複幅は特に限定されないが、1cm以上が好ましく、3cm以上がさらに好ましい。
図3及び図4に示すように、天蓋10には、孔11が設けられ、蓋2は、コード3を挿通可能な挿通部21と、蓋2の外縁から挿通部21に通じるスリット22と、を備える。蓋2は、平面視において、挿通部21が孔11と重なり、且つ、孔11を覆うように配置される。そして、図1に示すように、天蓋10の上方には、ワイヤー33が配設される。また、ワイヤー33に取り付けられたボビン34に巻かれたコード3が、蓋2に設けられた挿通部21を介して天蓋10の孔11に挿通され、植物9を保持する。本実施形態では、ボビン34を巻き取ることにより、ボビン34外のコード3の長さを短くすることができる。逆に、コード3をボビン34から引き出すことにより、ボビン34外のコード3の長さを長くすることができる。このように、ボビン34に巻きつけたコード3を被覆部1内に垂下させるために、天蓋10に孔11を設ける必要がある。しかし、被覆部1内の二酸化炭素濃度を計測するために、孔11を塞ぐ目的で蓋2を設けている。
図4Aに示すように、本実施形態では、スリット22は、幅広部23を備える。幅広部23は、蓋2の外縁に向けてスリット22の幅が大きくなるように構成される。これにより、幅広部23からコード3を差し込み、スリット22を通して挿通部21にコード3を挿通することが容易になる。
図4Aに示すように、孔11の直径rと、蓋2の直径Rは、「2<R/r」の関係を満たすように構成されることが好ましい。これにより、天蓋10に孔11を設け、孔11を覆うように蓋2を配置し、挿通部21にコード3を挿通することにより、コード3が孔11から抜けることを防止することができる。換言すると、蓋2が移動した場合でも、孔11が常に防がれた状態を維持する。R/rの値は、好ましくは、2.1〜3.0、さらに好ましくは、2.4〜2.6である。具体的には例えば、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
蓋2の形状は、平面視において、挿通部21が孔11と重なり、且つ、孔11を覆うように配置可能であれば特に限定されないが、例えば図4Bに示すように、蓋2の直径Rを220mm、挿通部21の直径を10mm、スリット22の幅を3mm、蓋2の外縁における幅広部23の幅を10mm、幅広部23の長さを5mmとすることができる。
また、図1に示すように、ワイヤー33に取り付けられた複数の長さ調節コード31が天蓋10の角部に取り付けられる。長さ調節コード31にはそれぞれ、長さ調節部32が設けられる。長さ調節部32を調整することにより、長さ調節コード31の長さを調整し、植物9の高さに合わせて被覆部1を適切に被覆することが可能になる。
図1及び図3に示すように、天蓋10に排気用ファン6が設けられる。排気用ファン6は、天蓋10を貫通しており、被覆部1内の空気を被覆部1外に排気するものである。そして、被覆シート12の下部には、植物9の根を含む根把持部7が設けられる。根把持部7は、ロックウール71及びスラブ72により構成される。ただし、根把持部7については、植物9の生育を維持することができれば特に限定されず、土壌や湛水等でも構わない。また、天蓋10には日射計8が設けられる。
2.センサ4
次に、図5及び図6を用いて、センサ4について説明する。図5に示すように、本実施形態では、筐体5内にセンサ4が設けられる。センサ4は、二酸化炭素センサ41及び水蒸気センサ42を備える。また、筐体5に空気を導入するためのエアポンプ43及び三方向電磁弁44が設けられる。三方向電磁弁44により、筐体5に導入する空気を空気L又は空気Mのいずれかに切り替え、エアポンプ43により空気L又は空気Mをセンサ4側に導入する。ここで、空気Mは、被覆部1内に流入する空気(被覆部1外の空気)を表す。また、空気Lは、被覆部1外に排気される空気を表す。
本実施形態では、二酸化炭素センサ41は、被覆部1内への空気の流入側と吹出側の二酸化炭素濃度の濃度差を計測可能に構成される。換言すると、二酸化炭素センサ41は、被覆部1内に流入する空気と被覆部1外に排出される空気の二酸化炭素濃度の濃度差を計測可能なように構成される。つまり、二酸化炭素センサ41は、二酸化炭素の濃度の差分を検出するセンサであるといえる。なお、二酸化炭素センサ41はこれに限定されず、二酸化炭素の濃度を直接検出するセンサを用いることもできる。
3.空気撹拌部51
次に、図7を用いて、空気撹拌部51について説明する。図7Bに示すように、本実施形態では、筐体5の内部に、筐体5内を流れる空気の流れを撹拌する空気撹拌部51が設けられる。空気撹拌部51の形状は特に限定されないが、図7Bの例では、複数の突起形状の空気撹拌部51を採用している。また、本実施形態では、空気撹拌部51は、筐体5の内部においてセンサ4(二酸化炭素センサ41)と空気が接する面(接触面S)に対向するように設けられる。これにより、空気の流れが乱され、空気とセンサ4(二酸化炭素センサ41)の接触が促進される。この結果、空気撹拌部51により、筐体5に導入する空気を、被覆部1に流入する空気から排出される空気(又は、被覆部1から排出する空気から流入する空気)に切り替えた際の二酸化炭素の濃度の変化に起因するセンサ4(二酸化炭素センサ41)の応答速度が向上する。
一方、図7Aに示すように、空気撹拌部51を設けない場合、空気の流れが撹拌されず、空気とセンサ4(二酸化炭素センサ41)の接触が促進されない。
4.空気撹拌部51の意義
次に、図8及び図9を用いて、空気撹拌部51の意義について説明する。図8に示されるグラフは、センサ4(二酸化炭素センサ41)の応答速度について、基準(コントロール1)と3つの比較区(流路A〜C)を設けて行った実験結果を表すグラフである。具体的には、センサ4(二酸化炭素センサ41)と空気が接する面(接触面S)に空気撹拌部51を有さない基準(コントロール1)と、センサ4(二酸化炭素センサ41)と空気が接する面接触面Sに空気撹拌部51を設けた流路A〜流路B、さらには、センサ4(二酸化炭素センサ41)から離れた箇所に空気撹拌部51を設けた流路Cを準備した。筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を380ppmから420ppmに変化させた場合における、センサ4(二酸化炭素センサ41)から出力される二酸化炭素濃度を規格化したものが図8に示されている。図8の例では、時刻0の時点で筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を380ppmから420ppmに変化させ、時刻t1の時点で筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を420ppmから380ppmに変化させた。
図8に示されるグラフから明らかなように、基準(コントロール1)と流路Cの場合(グラフ中のC1と流路C)、正規化した二酸化炭素濃度が0.9に到達するまでの応答時間(0→90%)は46秒である。一方、流路A及び流路Bの場合、応答時間(0→90%)は37秒であり。また、流入空気の二酸化炭濃度を420ppmから380ppmに変化させた場合の応答時間(0→90%)も同様である。この結果より、センサ4(二酸化炭素センサ41)と空気が接する面(接触面S)に空気撹拌部51を設けることにより、センサ4(二酸化炭素センサ41)の応答性が向上することが分かる。
また、図9に示されるグラフは、センサ4(二酸化炭素センサ41)の応答速度について、基準(コントロール2)と3つの比較区(流路A〜C)を設けて行った実験結果を表すグラフである。具体的には、基準(コントロール2)と、センサ4(二酸化炭素センサ41)付近に設けた流路D〜流路F(空気撹拌部51に相当)を準備し、筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を380ppmから420ppmに変化させた場合における、センサ4(二酸化炭素センサ41)から出力される二酸化炭素濃度を規格化したものが図9に示されている。図9の例では、時刻0の時点で筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を380ppmから420ppmに変化させ、時刻t1の時点で筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を420ppmから380ppmに変化させた。
図9に示されるグラフから明らかなように、基準(コントロール2)の場合(グラフ中のC2)、正規化した二酸化炭素濃度が1に到達するまでの応答時間(0→100%)は約70秒である。一方、流路A〜流路Cの場合、応答時間(0→100%)は約60秒である。また、基準(コントロール2)の場合(グラフ中のC2)、筐体5内に導入する空気の二酸化炭素濃度を420ppmから380ppmに変化させてから正規化した二酸化炭素濃度が0に到達するまでの応答時間(100→0%)は約120秒であり、一方、流路A〜流路Cの応答時間(100→0%)は約80秒であった。この結果より、センサ4(二酸化炭素センサ41)の付近に空気撹拌部51を設けることにより、センサ4(二酸化炭素センサ41)の応答性が向上することが分かる。
このように、図8及び図9の結果より、センサ4(二酸化炭素センサ41)付近に空気撹拌部51を設けることにより、センサ4(二酸化炭素センサ41)の応答速度が向上することが示された。
4.光合成速度の算出
次に、センサ4(二酸化炭素センサ41)を用いて計測した二酸化炭素濃度を用いて、植物9の光合成速度を算出する方法について説明する。光合成速度Aは、例えば以下の数式で算出される。
<数式>A=F(Cin―Cout

A:光合成速度
F:排気用ファン6による排気量(mol min−1
in:被覆部1に流入する空気の二酸化炭素濃度(μmol mol−1
out:被覆部1から排出される空気の二酸化炭素濃度(μmol mol−1
これにより、センサ4(二酸化炭素センサ41)で計測した二酸化炭素濃度に基づいて、植物9の光合成速度を算出することが可能になる。
5.その他
本発明のシステム100は、以下の態様でも実施可能である。
・植物9の光合成速度をリアルタイムで算出し、情報処理装置を用いて光合成速度の推移をリアルタイムに可視化する。
・太陽光が弱く、被覆部1に流入する空気と被覆部1から排出される空気の二酸化炭素濃度差が小さくなると、複数(例:3個)の排気用ファン6のうち、所定数(例:2個)の排気用ファン6を停止する。
・排気用ファン6を複数設けることに代えて、出力調整可能な排気用ファンを用いる。
1 :被覆部
2 :蓋
3 :コード
4 :センサ
5 :筐体
6 :排気用ファン
7 :根把持部
8 :日射計
9 :植物
10 :天蓋
11 :孔
12 :被覆シート
21 :挿通部
22 :スリット
23 :幅広部
31 :調節コード
32 :調節部
33 :ワイヤー
34 :ボビン
41 :二酸化炭素センサ
42 :水蒸気センサ
43 :エアポンプ
44 :三方向電磁弁
51 :空気撹拌部
71 :ロックウール
72 :スラブ
100 :システム
S :接触面

Claims (8)

  1. 植物の光合成速度計測システムであって、
    対象植物を被覆する被覆部と、
    筐体と、
    前記被覆部内外の二酸化炭素濃度を交互に計測するセンサと、
    を備え、
    前記センサは、前記筐体内に設けられ、
    前記筐体の内部に、前記筐体に流入する空気の流れを撹拌する空気撹拌部が設けられる、
    システム。
  2. 前記センサは、前記被覆部への空気の流入側と吹出側の二酸化炭素濃度の濃度差を計測可能に構成され、
    前記空気撹拌部は、前記被覆部への空気の流入側又は吹出側の空気の二酸化炭素の濃度の変化に起因する前記センサの応答速度を向上させるように設けられる、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記空気撹拌部は、前記筐体の内部において前記センサと空気が接する面に対向するように設けられる、
    請求項1又は請求項2に記載のシステム。
  4. 前記被覆部は、天蓋及び被覆シートを備え、
    前記天蓋は、対象植物の上側に配置され、
    前記被覆シートは、対象植物の周囲を覆うように配置され、
    前記被覆シートは、複数のシートが被覆する重複部分を備えるように構成される、
    請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のシステム。
  5. 蓋及びコードを備え、
    前記天蓋に孔が設けられ、
    前記蓋は、前記コードを挿通可能な挿通部と、前記蓋の外縁から前記挿通部に通じるスリットと、を備え、
    前記蓋は、平面視において、前記挿通部が前記孔と重なり、且つ、前記孔を覆うように配置され、
    前記コードは、前記挿通部を介して前記孔に挿通される、
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記スリットは、前記蓋の外縁に向けて前記スリットの幅が大きくなるように構成される、
    請求項5に記載のシステム。
  7. 前記孔の直径rと、前記蓋の直径Rは、「2<R/r」の関係を満たすように構成される、
    請求項5又は請求項6に記載のシステム。
  8. 前記天蓋に排気用ファンが設けられる、
    請求項4〜請求項7の何れか1つに記載のシステム。
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