以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3は、受信側での処理に用いられる発信情報が割り当てられ、所定の条件に基づいてモードを変更する発信機40と、発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づく処理を行う情報処理装置と、を具備する。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3は、携帯端末10,10Bと、情報処理装置としてサーバ100,100Aと、をさらに具備し、携帯端末10,10Bは、携帯端末10,10Bを識別する端末情報と発信機40から受信した発信情報とをサーバ100,100Aへ送信し、サーバ100,100Aは、携帯端末10,10Bから発信情報と携帯端末10,10Bを識別する端末情報とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3は、携帯端末10,10Bと、情報処理装置としてサーバ100,100Aと、をさらに具備し、携帯端末10,10Bは、携帯端末10,10Bを識別する端末情報を発信機40へ送信し、サーバ100,100Aは、発信機40からから発信情報と携帯端末10,10Bを識別する端末情報とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3において、サーバ100,100Aは、発信情報と端末情報とを受信した場合、端末情報により識別される携帯端末10,10B又は携帯端末10,10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに対して、発信機40のモードに基づく処理を行う。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3において、サーバ100,100Aは、発信機40のモードに基づく処理として、端末情報により識別される携帯端末10,10B又は携帯端末10,10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに対して、発信機40のモードに基づくコンテンツを提供する。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3において、サーバ100,100Aは、発信機40のモードに基づく処理として、端末情報により識別される携帯端末10,10B又は携帯端末10,10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに対して、発信機40のモードに基づくアプリケーションに関する処理を行うように指示する。
また、以下で説明する実施形態1,3に係る発信情報活用システム1,3において、発信機40は、サーバ100,100Aによる指示に応じて、モードを変更する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3は、情報処理装置として、発信機40により発信される発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づくアプリケーションに関する処理を行う携帯端末10,10A,10Bを具備する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3において、発信機40は、携帯端末10,10A,10Bによる指示に応じて、モードを変更する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3において、発信機40は、モードの変更に応じて発信情報を変更する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3において、発信機40は、発信情報を発信する発信モードと、外部装置からの指示に応じて所定の処理を行う待機モードとを含むモードを所定の条件に応じて変更する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3において、所定の装置への給電方式を判定する判定機構をさらに具備し、発信機40は、判定機構により判定される給電方式に応じて、モードを変更する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3において、蓄電池53をさらに具備し、判定機構は、給電方式として、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定する。
また、以下で説明する実施形態1〜3に係る発信情報活用システム1〜3は、所定の装置として照明装置50を具備し、照明装置50は、光源51と、判定機構としての判定部52と、蓄電池53とを具備し、蓄電池53は、判定部52により商用電源CPによる電力供給が停止したと判定された場合、発信機40に対して電力を供給する。
[実施形態1]
まず、本発明の実施形態1に係る発信情報活用システム1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る発信情報活用システムの概略構成を示す図である。図1の発信情報活用システム1には、所定の装置として蓄電池53(図4参照)を具備する照明装置50であって、照明装置50の判定部52が供給方式を判定する場合を例示する。
実施形態1に係る発信情報活用システム1は、携帯端末10と、発信機40と、照明装置50と、サーバ100とを具備する。例えば、サーバ100は、携帯端末10と所定のネットワークを介して通信可能に接続されている。図1に示した発信情報活用システム1には、複数台の携帯端末10や、複数台の発信機40や、複数台の照明装置50や、複数台のサーバ100が含まれてもよい。
携帯端末10は、ユーザが所有する情報処理装置である。携帯端末10は、ユーザが持ち運び可能な情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよく、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、携帯端末10としてスマートフォンを用いる場合を説明する。なお、以下では、携帯端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを携帯端末10と読み替えることもできる。例えば、携帯端末10は、発信機40から発信される情報を受信する。具体的には、携帯端末10は、発信機40から発信される発信IDを受信する。また、携帯端末10は、発信機40から受信した発信IDをサーバ100へ送信する。
発信機40は、例えば、ビーコンなどの定期的に電波(情報)を発信するデバイスである。また、発信機40は、受信側での処理に用いられる発信情報である発信IDを発信し、所定の条件に基づいてモードを変更する。図1に示す例においては、発信機40は、携帯端末10やサーバ100からの指示または照明装置50の判定部52により判定される給電方式等に応じてモードや発信IDを変更するが、詳細は後述する。なお、発信機40は、モードに応じて発信IDを変更しない場合、発信IDとともに発信機40のモードを示す情報を受信側へ送信してもよい。また、図1に示す例においては、1つの発信機40を示すが、発信機40は複数に設置されてもよい。
照明装置50は、例えば蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)等の光源51を有する。また、照明装置50は、商用電源CPから電力が供給される。また、図1に示す例においては、照明装置50は、発信機40へ電力を供給する。例えば、照明装置50は、通常時には、商用電源CPから供給される電力を発信機40へ供給し、停電時には、照明装置50内の蓄電池53から発信機40へ電力を供給する。なお、図1に示す例においては、1つの照明装置50を示すが、照明装置50は複数に設置されてもよい。
サーバ100は、発信IDと携帯端末10を識別する端末情報である端末IDとを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う情報処理装置である。図1に示す例において、サーバ100は、携帯端末10から発信IDと端末IDとを受信する。また、図1に示す例において、サーバ100は、発信機40のモードに基づく処理として、受信した端末IDにより識別される携帯端末10に対して、受信した発信IDに対応する発信機40のモードに基づくコンテンツを提供する。なお、サーバ100は、発信IDとともに発信機40のモードを示す情報を取得することにより、発信機40のモードに基づくコンテンツを提供してもよい。
図1中の左側に示す発信情報活用システム1においては、発信機40のモードが通常モードであり、商用電源CPから電力が供給される状態において、ユーザの携帯端末10は、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS11)。なお、通常モードは、発信機40が発信IDを発信する発信モードである。図1に示す例において、携帯端末10は、発信機40が通常モードに対応する発信IDを受信する。そして、携帯端末10は、例えばユーザの操作に応じて、発信機40から受信した発信IDと携帯端末10の端末IDとをサーバ100へ送信する(ステップS12)。図1に示す例において、携帯端末10は、発信機40から受信した通常モードに対応する発信IDと携帯端末10の端末IDとをサーバ100へ送信する。
サーバ100は、携帯端末10から発信IDと端末IDとを受信した場合、受信した発信IDが示すモードに対応するコンテンツを携帯端末10へ配信する(ステップS13)。図1に示す例においては、サーバ100は、携帯端末10から受信した発信IDが示す通常モードに対応するコンテンツ「コンテンツA」を携帯端末10へ配信する。例えば、サーバ100は、コンテンツ「コンテンツA」として、通常時に用いる発信機40が設置されたエリアの地図情報等と配信する。
図1中の中央に示す発信情報活用システム1においては、携帯端末10は、発信機40にモードをメンテナンスモードに変更するように指示する(ステップS21)。このとき、携帯端末10は、モードをメンテナンスモードに変更するように指示とともに端末IDを発信機40へ送信してもよい。発信機40が携帯端末10からモードをメンテナンスモードに変更する指示を受信した場合、発信機40は、モードをメンテナンスモードに変更する(ステップS22)。図1に示す例においては、発信機40は、モードを通常モードからメンテナンスモードに変更する。なお、メンテナンスモードにおいて、発信機40は、携帯端末10等の外部装置からの指示に応じて、発信機40のバッテリに関する情報等のメンテナンス情報を携帯端末10等の外部装置に提供してもよい。
発信器40のモードがメンテナンスモードに変更された後、携帯端末10は、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS23)。図1に示す例において、携帯端末10は、発信機40がメンテナンスモードに対応する発信IDを受信する。そして、携帯端末10は、例えばユーザの操作に応じて、発信機40から受信した発信IDと携帯端末10の端末IDとをサーバ100へ送信する(ステップS24)。図1に示す例において、携帯端末10は、発信機40から受信したメンテナンスモードに対応する発信IDと携帯端末10の端末IDとをサーバ100へ送信する。
サーバ100は、携帯端末10から発信IDと端末IDとを受信した場合、受信した発信IDが示すモードに対応するコンテンツを携帯端末10へ配信する(ステップS25)。図1に示す例においては、サーバ100は、携帯端末10から受信した発信IDが示すメンテナンスモードに対応するコンテンツ「コンテンツB」を携帯端末10へ配信する。例えば、サーバ100は、コンテンツ「コンテンツB」として、メンテナンス時に用いる発信機40が設置されたエリアの地図情報等と配信する。なお、発信機40は、メンテナンスモード時において、携帯端末10から端末IDを受信した場合、発信IDと端末IDとをサーバ100に送信し、サーバ100が、発信IDが示すメンテナンスモードに対応するコンテンツを端末IDにより識別される携帯端末10に配信してもよい。また、メンテナンスモードに設定された発信機40が複数ある場合、メンテナンスモードに設定された1つの発信機40が携帯端末10から端末IDを受信した際は、メンテナンスモードに設定された発信機40が、例えば予め設定された順番に基づいて他の発信機40へ発信ID等の情報を引き渡し、メンテナンスモードに設定された全ての発信機40に関する情報をサーバ100へ送信してもよい。この場合、サーバ100がメンテナンスモードに設定された全ての発信機40に関する情報を端末IDにより識別される携帯端末10に送信してもよい。また、メンテナンスモードに設定された全ての発信機40に関する情報を所定の発信機40が端末IDにより識別される携帯端末10に送信してもよい。
次に、図1の右側に示す商用電源CPからの電力の供給が停止し、発信機40が照明装置50の蓄電池53により電力が供給される給電方式である時(以下、「停電時」とする)に基づいて、発信機40のモードが救助モードである場合について説明する。図1の右側に示すように、商用電源CPによる電力の供給が停止し停電状態となる(ステップS31)。この場合、照明装置50は、商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わり、蓄電池駆動を行う(ステップS32)。これにより、発信機40への給電方式も商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わる。
給電方式が切り替わった場合、発信機40は、モードを救助モードに変更する(ステップS33)。図1に示す例において、発信機40は、メンテナンスモードから救助モードへ変更する。なお、救助モードは、発信機40が外部装置からの指示に応じて所定の処理を行う待機モードである。発信機40は停電時などの非常時においてモードを救助モードに変更することにより、電力消費を抑制することができる。その後、ユーザの携帯端末10は、救助モードに設定された発信機40へ端末IDを送信する(ステップS34)。携帯端末10から端末IDを受信した発信機40は、受信した端末IDと発信IDとをサーバ100へ送信する(ステップS35)。図1に示す例において、発信機40は、携帯端末10から受信した端末IDと救助モードに対応する発信IDとをサーバ100へ送信する。このとき、端末IDを受信した発信機40とサーバ100との距離が発信機40の通信距離を超える場合、端末IDを受信した発信機40は、サーバ100との間に配置された複数の他の発信機40に、携帯端末10から受信した端末IDと救助モードに対応する発信IDとを順次転送することにより、サーバ100へ送信してもよい。
サーバ100は、発信機40から発信IDと端末IDとを受信した場合、受信した発信IDに対応するコンテンツを携帯端末10へ配信する(ステップS36)。図1に示す例においては、サーバ100は、発信機40から受信した発信IDが示す救助モードに対応するコンテンツ「コンテンツC」を携帯端末10へ配信する。例えば、サーバ100は、コンテンツ「コンテンツC」として、停電時に用いる発信機40が設置されたエリアの避難経路情報等を携帯端末10へ配信する。これにより、発信情報活用システム1は、発信機40の配置箇所の状況に応じて適切な処理をすることができる。したがって、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なコンテンツを配信することができる。なお、発信機40は、通常モード、メンテナンスモード、及び救助モードは、各モード間で相互に遷移可能である。また、図1に示す例においては、携帯端末10からの指示により発信機40がモードを変更するが、サーバ100等の種々の外部装置からの指示により発信機40がモードを変更してもよい。また、図1においては、商用電源CPから電力の供給が停止した場合に救助モードへ変更する例を示したが、救助モードへの変更は、携帯端末10やサーバ100等の種々の外部装置からの指示により行われてもよい。
[発信機の構成]
図2を用いて、発信機40の構成を説明する。図2は、実施形態1に係る発信機の構成を示すブロック図である。以下に示す発信機40は、発信IDを発信する。図2に示すように、発信機40は、発信部41、通信部42、記憶部43、及び制御部44を有する。以下に、これらの各部の処理を説明する。
発信部41は、例えば、所定の発信回路等によって実現され、電波(例えば、マイクロ波等)を発信する機能を有する。また、発信部41は、定期的に電波(情報)を発信する。
通信部42は、例えば、所定の通信回路等によって実現される。通信部42は、図示しない所定のネットワークと有線又は無線で接続される。そして、通信部42は、図示しない所定のネットワークを介して、サーバ100や他の発信機40との間で情報の送受信を行ってもよい。また、通信部42は、発信部41と統合されてもよい受信部として構成してもよい。また、通信部42は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の無線通信技術により通信を行ってもよい。
記憶部43は、制御部44による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。また、記憶部43は、例えば発信部41により発信する発信IDなど各種情報を格納する。なお、記憶部43は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置であってもよい。図3は、実施形態1に係る発信機の記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。実施形態1に係る記憶部43には、図3に示すように、発信機40の複数のモード及び各モードに対応する複数の発信IDが記憶される。図3に示すように、記憶部43は、発信機40のモードとして、「通常」、「メンテナンス」、及び「救助」等のモードを記憶する。また、記憶部43は、モード「通常」に対応する発信IDとして「B11」を、モード「メンテナンス」に対応する発信IDとして「B12」を、モード「救助」に対応する発信IDとして「B13」等を記憶する。
制御部44は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、指示部45と、受付部46と、変更部47とを有する。
指示部45は、所定の情報を発信するように発信部41に指示する。例えば、指示部45は、設定されたモードに対応する発信IDを発信するように発信部41に指示する。具体的には、指示部45は、記憶部43に記憶されたモードのうち、変更部47により発信機40のモードとして設定されたモードに対応する発信IDを発信するように発信部41に指示する。また、指示部45は、発信機40のモードを示す情報を発信するように発信部41に指示してもよい。また、指示部45は、所定の情報を送信するように通信部42に指示してもよい。例えば、指示部45は、発信機40のモードを示す情報を送信するように通信部42に指示してもよい。
受付部46は、携帯端末10やサーバ100等の外部装置からモードの変更に関する指示を受け付ける。また、受付部46は、照明装置50から給電方式に関する情報を受け付ける。例えば、受付部46は、通信部42や図示しない接続線等を介して照明装置50から、給電方式が商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かに関する情報を受け付ける。また、受付部46は、例えば、通信部42を介して所定の外部装置から各種の情報を受け付ける。
変更部47は、受付部46により携帯端末10やサーバ100等の外部装置からモードの変更に関する指示を受け付けられた場合、受け付けられた指示に応じてモードを変更する。また、変更部47は、受付部46により給電方式に関する情報が受け付けられた場合、受け付けられた給電方式に応じて発信機40のモードを変更する。例えば、変更部47は、受付部46により給電方式が蓄電池による電力供給であることを示す情報が受け付けられた場合、記憶部43に記憶されたモードのうち、停電時に対応するモード「救助」にモードを変更する。
[照明装置の構成]
続いて、図4及び図5を用いて、照明装置50の構成を説明する。図4及び図5は、実施形態1に係る照明装置の構成を示す回路ブロック図である。具体的には、図4は、通常時における照明装置の構成を示す回路ブロック図である。また、具体的には、図5は、停電時における照明装置の構成を示す回路ブロック図である。図4及び図5に示すように、照明装置50は、光源51、判定部52、蓄電池53、及び点灯回路54を有する。以下に、これらの各部の処理を説明する。
上述したように、光源51は、例えば蛍光灯やLED等である。また、判定部52は、給電方式として、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定する。なお、本実施形態における判定部52は、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定できれば、例えば停電検出回路等、種々の構成を有してもよい。また、判定部52は、給電方式に関する情報を発信機40へ送信する。例えば、判定部52は、図示しない通信回路や接続線等を介して、発信機40に給電方式が商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かに関する情報を送信する。蓄電池53は、判定部52により商用電源CPによる電力供給が停止したと判定された場合、発信機40に対して電力を供給する。また、蓄電池53には、目的に応じて種々の蓄電池が適宜用いられる。また、点灯回路54は、光源51の種類に応じて種々の点灯回路が適宜用いられる。
ここで、判定部52は、給電方式に応じて、照明装置50内のスイッチSW11,SW12の接続を切り替える。この点について、以下に説明する。
図4は、通常時における照明装置50におけるスイッチSW11,SW12,SW13の状態を示す。通常時において、スイッチSW11はノードN11に接続し、スイッチSW12はノードN13に接続しておらず、スイッチSW13はノードN14に接続する。そのため、光源51には商用電源CPから電力が供給され、光源51は点灯回路54により点灯する。このとき、蓄電池53にも商用電源CPから電力が供給され、通常時においては、商用電源CPにより蓄電池53は充電を行う。また、発信機40にも、商用電源CPから電力が供給される。なお、照明装置50が停電時などの非常時にのみ点灯する非常灯等の照明装置である場合、通常時において、スイッチSW11はノードN11,N12のいずれにも接続しなくてもよい。
また、図5は、停電時における照明装置50におけるスイッチSW11,SW12の状態を示す。停電時において、スイッチSW11はノードN12に接続し、スイッチSW12はノードN13に接続し、スイッチSW13はノードN14に接続しない。そのため、光源51には蓄電池53から電力が供給され、光源51は非常用点灯回路55により点灯する。このとき、発信機40にも、蓄電池53から電力が供給される。
[サーバの構成例]
次に、図6を用いて、実施形態1に係るサーバ100の構成について説明する。図6は、実施形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。図6に示すように、サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、サーバ100は、サーバ100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)によって実現される。通信部110は、図示しない所定のネットワークと有線又は無線で接続される。そして、通信部110は、図示しない所定のネットワークを介して、携帯端末10等との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態1に係る記憶部120は、図6に示すように、コンテンツ情報記憶部121を有する。
コンテンツ情報記憶部121は、コンテンツ情報を記憶する。図7は、実施形態1に係るコンテンツ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図7に示すように、コンテンツ情報記憶部121は、コンテンツ情報として、「モード」、「発信ID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
「モード」は、コンテンツに対応する発信機40のモードを示す。「発信ID」は、モードに対応する発信IDを示す。「コンテンツ」は、発信機40のモードに対応付けられたコンテンツを示す。図7では「コンテンツ」に「コンテンツA」といった概念的な情報が格納される例を示すが、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。図7に示す例においては、モード「通常」には、発信ID「B11」及びコンテンツ「コンテンツA」が関連付けられる。また、モード「メンテナンス」には、発信ID「B12」及びコンテンツ「コンテンツB」が関連付けられ、モード「救助」には、発信ID「B13」及びコンテンツ「コンテンツC」が関連付けられる。
図6の説明に戻って、制御部130は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部131、抽出部132、及び送信部133を有する。
受信部131は、発信IDや端末IDを受信する。また、受信部131は、受信した発信IDを抽出部132に受け渡す。また、受信部131は、発信IDや端末IDとともに発信機40のモードを示す情報を受信してもよい。
抽出部132は、受信部131により発信IDが受信された場合、コンテンツ情報記憶部121から受信した発信IDに対応するコンテンツを抽出する。例えば、抽出部132は、発信ID「B13」を受信した場合、コンテンツ情報記憶部121から発信ID「B13」に対応するコンテンツ「コンテンツC」を抽出する。また、抽出部132は、受信部131により発信機40のモードを示す情報が受信された場合、コンテンツ情報記憶部121から受信した発信機40のモードに対応するコンテンツを抽出してもよい。
送信部133は、抽出部132により抽出されたコンテンツを端末IDにより識別される携帯端末10に配信する。例えば、送信部133は、抽出部132により発信ID「B12」に対応するコンテンツ「コンテンツB」が抽出された場合、コンテンツ「コンテンツB」を端末IDにより識別される携帯端末10に配信する。また、例えば、送信部133は、抽出部132によりモード「救助」に対応するコンテンツ「コンテンツC」が抽出された場合、コンテンツ「コンテンツC」を端末IDにより識別される携帯端末10に配信する。
[携帯端末の構成]
続いて、図8を用いて、携帯端末10の構成を説明する。図8は、実施形態1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。以下に示す携帯端末10は、発信機40から発信される発信IDを受信したり、受信した発信IDをサーバ100へ送信したりする。図8に示すように、携帯端末10は、通信部11、記憶部12、入力部13、出力部14、及び制御部15を有する。以下に、これらの各部の処理を説明する。
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、発信機40やサーバ100との間で情報の送受信を行う。通信部11は、例えば、Bluetooth(登録商標)やBLE等の無線通信技術により通信を行ってもよい。
記憶部12は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する。また、記憶部12は、例えば受信した発信IDなど各種情報を格納する。なお、記憶部12とは、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
入力部13は、ユーザの操作が入力される。例えば、入力部13は、携帯端末10がタッチパネルの機能を有する場合、携帯端末10の表示画面を介してユーザから各種操作を受け付ける。また、入力部13は、音声認識の機能により携帯端末10のマイクを介してユーザから各種操作を受け付けてもよい。
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される携帯端末10の表示画面を備え、各種情報を表示する。例えば、出力部14は、発信機40から受信した発信IDをサーバ100に送信するかどうかを確認する画面を出力する。
制御部15は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部16と送信部17とを有する。
受信部16は、発信機40から発信される発信IDを受信する。また、受信部16は、発信IDとともに発信機40のモードを示す情報を受信してもよい。送信部17は、発信機40から受信した発信IDと携帯端末10を識別する端末IDとをサーバ100に送信する。なお、送信部17が発信IDと端末IDとをサーバ100に送信するタイミングは、ユーザによる操作が行われた時点であってもよい。また、送信部17は、発信IDや端末IDとともに発信機40のモードを示す情報をサーバ100に送信してもよい。
なお、携帯端末10は、発信情報活用アプリケーションがインストールされたスマートフォンやタブレット端末等であってもよい。例えば、携帯端末10が、発信情報活用アプリケーションがインストールされたスマートフォンである場合、制御部15や記憶部12については、携帯端末10にインストールされた発信情報活用アプリケーションの機能であってもよい。
[発信情報活用システムによる処理]
次に、図9を用いて、実施形態1に係る発信情報活用システム1による発信情報活用処理を説明する。図9は、実施形態1に係る発信情報活用システムにおける発信情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図9に示すように、携帯端末10は、通常モードに設定された発信機40から発信IDを受信する(ステップS101)。例えば、携帯端末10は、発信機40から通常モードに対応する発信ID「B11」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信IDと携帯端末10を識別する端末IDとをサーバ100へ送信する(ステップS102)。例えば、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信ID「B11」と端末IDとをサーバ100へ送信する。
そして、サーバ100は、発信IDと端末IDとを受信した場合、発信IDに対応するコンテンツを抽出する(ステップS103)。例えば、サーバ100は、携帯端末10から発信ID「B11」を受信した場合、発信ID「B11」が示す通常モードに対応するコンテンツ「コンテンツA」を抽出する。
その後、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツA」を携帯端末10へ配信する(ステップS104)。例えば、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツA」を、ステップS102で受信した端末IDにより識別される携帯端末10へ配信する。
その後、携帯端末10は、発信機40にモード変更を指示する(ステップS105)。例えば、携帯端末10は、発信機40にモードをメンテナンスモードに変更するように指示する。携帯端末10からモード変更の指示がされた発信機40は、モードを変更する(ステップS106)。例えば、携帯端末10からモードをメンテナンスモードに変更するように指示された発信機40は、モードをメンテナンスモードに変更する。
その後、携帯端末10は、メンテナンスモードに設定された発信機40から発信IDを受信する(ステップS107)。例えば、携帯端末10は、発信機40からメンテナンスモードに対応する発信ID「B12」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信IDと携帯端末10を識別する端末IDとをサーバ100へ送信する(ステップS108)。例えば、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信ID「B12」と端末IDとをサーバ100へ送信する。
そして、サーバ100は、発信IDと端末IDとを受信した場合、発信IDに対応するコンテンツを抽出する(ステップS109)。例えば、サーバ100は、携帯端末10から発信ID「B12」を受信した場合、発信ID「B12」が示すメンテナンスモードに対応するコンテンツ「コンテンツB」を抽出する。
その後、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツB」を携帯端末10へ配信する(ステップS110)。例えば、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツB」を、ステップS108で受信した端末IDにより識別される携帯端末10へ配信する。
その後、商用電源CPから電力の供給が停止したと判定された場合、照明装置50は、蓄電池駆動に給電方式を切り替える(ステップS111)。そして、照明装置50は、発信機40に給電方式が蓄電池駆動に変更されたことを通知し、発信機40にモード変更を指示する(ステップS112)。
照明装置50からモード変更の指示を受け付けた発信機40は、モード変更の指示に応じてモードを変更する(ステップS113)。例えば、発信機40は、照明装置50から給電方式が商用電源駆動から蓄電池駆動に変更された際にモード変更の指示を受け付けた場合、モードを救助モードに変更する。その後、停電時において携帯端末10は、発信機40から発信IDを受信する(ステップS114)。例えば、携帯端末10は、発信機40から救助モードに対応する発信ID「B13」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信IDと携帯端末10を識別する端末IDとをサーバ100へ送信する(ステップS115)。例えば、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10は、受信した発信ID「B13」と端末IDとをサーバ100へ送信する。
そして、サーバ100は、発信IDと端末IDとを受信した場合、発信IDに対応するコンテンツを抽出する(ステップS116)。例えば、サーバ100は、携帯端末10から発信ID「B13」を受信した場合、発信ID「B13」に対応するコンテンツ「コンテンツC」を抽出する。
その後、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツC」を携帯端末10へ配信する(ステップS117)。例えば、サーバ100は、抽出したコンテンツ「コンテンツC」を、ステップS115で受信した端末IDにより識別される携帯端末10へ配信する。
[実施形態1の効果]
上述のように、実施形態1に係る発信情報活用システム1は、発信機40と、情報処理装置とを具備する。発信機40は、受信側での処理に用いられる発信情報(実施形態においては、「発信ID」。以下同じ)が割り当てられ、所定の条件に基づいてモードを変更する。情報処理装置は、発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づく処理を行う。
これにより、発信情報活用システム1は、発信機40の配置箇所の状況に応じて適切な処理をすることができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1は、携帯端末10と、情報処理装置としてサーバ100と、をさらに具備する。携帯端末10は、携帯端末10を識別する端末情報と発信機40から受信した発信情報とをサーバ100へ送信し、サーバ100は、携帯端末10から発信情報と携帯端末10を識別する端末情報(実施形態においては、「端末ID」。以下同じ)とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じてサーバ100に適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1は、携帯端末10と、情報処理装置としてサーバ100と、をさらに具備する。携帯端末10は、携帯端末10を識別する端末情報を発信機40へ送信し、サーバ100は、発信機40から発信情報と携帯端末10を識別する端末情報とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じてサーバ100に適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、サーバ100は、発信情報と端末情報とを受信した場合、端末情報により識別される携帯端末10又は携帯端末10に関連付けられた他の携帯端末に対して、発信機40のモードに基づく処理を行う。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて、ユーザの携帯端末10や他のユーザの携帯端末10に対してサーバ100に適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、サーバ100は、発信機40のモードに基づく処理として、端末情報により識別される携帯端末10又は携帯端末10に関連付けられた他の携帯端末に対して、発信機40のモードに基づくコンテンツを提供する。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なコンテンツを配信することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、発信機40は、サーバ100による指示に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、発信機40は、携帯端末10による指示に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、発信機40は、モードの変更に応じて発信情報を変更する。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、発信機40は、発信情報を発信する発信モードと、外部装置からの指示に応じて所定の処理を行う待機モードとを含むモードを所定の条件に応じて変更する。
これにより、発信情報活用システム1は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1は、判定機構をさらに具備する。判定機構は、所定の装置への給電方式を判定する。発信機40は、判定機構により判定される給電方式に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム1は、給電方式に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、蓄電池53をさらに具備する。判定機構は、給電方式として、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定する。
これにより、発信情報活用システム1は、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かの判定に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態1に係る発信情報活用システム1において、所定の装置として照明装置50を具備する。照明装置50は、光源51と、判定機構としての判定部52と、蓄電池53とを具備する。蓄電池53は、判定部52により商用電源CPによる電力供給が停止したと判定された場合、発信機40に対して電力を供給する。
これにより、発信情報活用システム1は、停電時においても発信機40を動作させることができる。
[実施形態2]
実施形態1に係る発信情報活用システム1においては、サーバ100が発信機40のモードに基づくコンテンツを携帯端末10に配信する例を示した。一方、実施形態2に係る発信情報活用システム2においては、携帯端末10Aが発信機40から受信した発信IDが示すモードに基づいて所定の処理を行う点において実施形態1と相違する。この点について、図10〜図13に基づいて説明する。なお、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図10は、実施形態2に係る発信情報活用システムの概略構成を示す図である。図10では、携帯端末10Aが発信機40から発信IDを受信し、携帯端末10Aが、発信IDが示すモードに基づくアプリケーション(以下、単に「アプリ」と称する場合がある)に関する処理を行うように指示する例を示す。
図10中の左側に示す発信情報活用システム2においては、発信機40のモードが通常モードであり、商用電源CPから電力が供給される状態において、ユーザの携帯端末10Aは、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS41)。図1に示す例において、携帯端末10Aは、発信機40から通常モードに対応する発信IDを受信する。発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリを起動する(ステップS42)。図1に示す例において、携帯端末10Aは、受信した発信IDが示す通常モードに対応するアプリ「アプリA」を起動するように指示する。例えば、携帯端末10Aは、アプリ「アプリA」として、通常時に用いる発信機40が設置されたエリアの地図情報等を表示するアプリを起動する。
図10中の中央に示す発信情報活用システム2においては、携帯端末10Aは、発信機40にモードをメンテナンスモードに変更するように指示する(ステップS51)。このとき、携帯端末10Aは、モードをメンテナンスモードに変更する指示とともに端末IDを発信機40へ送信してもよい。発信機40が携帯端末10Aからモードをメンテナンスモードに変更する指示を受信した場合、発信機40は、モードをメンテナンスモードに変更する(ステップS52)。図10に示す例においては、発信機40は、モードを通常モードからメンテナンスモードに変更する。
発信器40のモードがメンテナンスモードに変更された後、携帯端末10Aは、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS53)。図10に示す例において、携帯端末10Aは、発信機40からメンテナンスモードに対応する発信IDを受信する。発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリを起動する(ステップS54)。図1に示す例において、携帯端末10Aは、受信した発信IDが示すメンテナンスモードに対応するアプリ「アプリB」を起動するように指示する。例えば、携帯端末10Aは、アプリ「アプリB」として、メンテナンス時に用いる発信機40が設置されたエリアの地図情報等を表示するアプリを起動する。
次に、図10の右側に示す停電時、すなわち発信機40のモードが救助モードである場合について説明する。図10の右側に示すように、商用電源CPによる電力の供給が停止し停電状態となる(ステップS61)。この場合、照明装置50は、商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わり、蓄電池駆動を行う(ステップS62)。これにより、発信機40への給電方式も商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わる。
給電方式が切り替わった場合、発信機40は、モードを救助モードに変更する(ステップS63)。図1に示す例において、発信機40は、メンテナンスモードから救助モードへ変更する。その後、携帯端末10Aは、救助モードに設定された発信機40へ端末IDを送信する(ステップS64)。その後、携帯端末10Aは、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS65)。つまり、携帯端末10Aから端末IDを受信した発信機40は、受信した端末IDにより識別される携帯端末10Aに発信IDを送信する。図1に示す例において、発信機40は救助モードに対応する発信IDを携帯端末10Aに送信する。
発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリを起動する(ステップS66)。図1に示す例において、携帯端末10Aは、受信した発信IDが示す救助モードに対応するアプリ「アプリC」を起動するように指示する。例えば、携帯端末10Aは、アプリ「アプリC」として、停電時に用いる発信機40が設置されたエリアの避難経路情報等を表示するアプリを起動する。
続いて、図11を用いて、携帯端末10Aの構成を説明する。図11は、実施形態2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。図11に示すように、携帯端末10Aは、制御部15に起動部18を有する点において、携帯端末10と相違する。起動部18は、受信部16により発信IDを受信した場合、発信IDが示す発信機40のモードに対応するアプリに関する情報を記憶部12から抽出し、抽出したアプリを起動する。例えば、起動部18は、受信部16によりモード「メンテナンス」に対応する発信IDが受信された場合、モード「メンテナンス」に対応するアプリBを起動する。
図12は、実施形態2に係る携帯端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図12に示すように、携帯端末10Aの記憶部12には、アプリ情報として、「モード」、「発信ID」、「アプリ」といった項目を有する。
「モード」は、アプリに対応する発信機40のモードを示す。「発信ID」は、モードに対応する発信IDを示す。「アプリ」は、発信機40のモードに対応付けられたアプリの名称を示す。図12に示す例においては、モード「通常」には、発信ID「B21」及びアプリ「アプリA」が関連付けられる。また、モード「メンテナンス」には、発信ID「B22」及びアプリ「アプリB」が関連付けられ、モード「救助」には、発信ID「B23」及びアプリ「アプリC」が関連付けられる。
[発信情報活用システムによる処理]
次に、図13を用いて、実施形態2に係る発信情報活用システム2による発信情報活用処理を説明する。図13は、実施形態2に係る発信情報活用システムにおける発信情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図13に示すように、携帯端末10Aは、通常モードに設定された発信機40から発信IDを受信する(ステップS201)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から発信ID「B21」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリ情報を抽出する(ステップS202)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から発信ID「B21」を受信した場合、発信ID「B21」が示す通常モードに対応するアプリ「アプリA」を抽出する。その後、携帯端末10Aは、抽出したアプリAを起動する(ステップS203)。
その後、携帯端末10Aは、発信機40にモード変更を指示する(ステップS204)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40にモードをメンテナンスモードに変更するように指示する。携帯端末10Aからモード変更の指示がされた発信機40は、モードを変更する(ステップS205)。例えば、携帯端末10Aからモードをメンテナンスモードに変更するように指示された発信機40は、モードをメンテナンスモードに変更する。
その後、携帯端末10Aは、メンテナンスモードに設定された発信機40から発信IDを受信する(ステップS206)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40からメンテナンスモードに対応する発信ID「B22」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリ情報を抽出する(ステップS207)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から発信ID「B22」を受信した場合、発信ID「B22」が示すメンテナンスモードに対応するアプリ「アプリB」を抽出する。その後、携帯端末10Aは、抽出したアプリBを起動する(ステップS208)。
その後、商用電源CPから電力の供給が停止したと判定された場合、照明装置50は、蓄電池駆動に給電方式を切り替える(ステップS209)。そして、照明装置50は、発信機40に給電方式が蓄電池駆動に変更されたことを通知し、発信機40にモード変更を指示する(ステップS210)。
照明装置50からモード変更の指示を受け付けた発信機40は、モード変更の指示に応じてモードを変更する(ステップS211)。例えば、発信機40は、照明装置50から給電方式が商用電源駆動から蓄電池駆動に変更された際にモード変更の指示を受け付けた場合、モードを救助モードに変更する。その後、停電時において携帯端末10Aは、発信機40に端末IDを送信する(ステップS212)。携帯端末10Aから端末IDを受信した発信機40は、携帯端末10Aへ発信IDを送信する(ステップS213)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から救助モードに対応する発信ID「B23」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Aは、発信IDが示すモードに対応するアプリ情報を抽出する(ステップS214)。例えば、携帯端末10Aは、発信機40から発信ID「B23」を受信した場合、発信ID「B23」が示す救助モードに対応するアプリ「アプリC」を抽出する。その後、携帯端末10Aは、抽出したアプリCを起動する(ステップS215)。
[実施形態2の効果]
上述のように、実施形態2に係る発信情報活用システム2は、発信機40と、情報処理装置とを具備する。発信機40は、受信側での処理に用いられる発信情報が割り当てられ、所定の条件に基づいてモードを変更する。情報処理装置は、発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づく処理を行う。
これにより、発信情報活用システム2は、発信機40の配置箇所の状況に応じて適切な処理をすることができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2は、情報処理装置として携帯端末10Aを具備する。携帯端末10Aは、発信機40により発信される発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づくアプリケーションに関する処理を行う。
これにより、発信情報活用システム2は、ユーザの周囲の状況に応じて携帯端末10Aに適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2において、発信機40は、携帯端末10Aによる指示に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム2は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2において、発信機40は、モードの変更に応じて発信情報を変更する。
これにより、発信情報活用システム2は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2において、発信機40は、発信情報を発信する発信モードと、外部装置からの指示に応じて所定の処理を行う待機モードとを含むモードを所定の条件に応じて変更する。
これにより、発信情報活用システム2は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2は、判定機構をさらに具備する。判定機構は、所定の装置への給電方式を判定する。発信機40は、判定機構により判定される給電方式に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム2は、給電方式に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2において、蓄電池53をさらに具備する。判定機構は、給電方式として、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定する。
これにより、発信情報活用システム2は、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かの判定に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態2に係る発信情報活用システム2において、所定の装置として照明装置50を具備する。照明装置50は、光源51と、判定機構としての判定部52と、蓄電池53とを具備する。蓄電池53は、判定部52により商用電源CPによる電力供給が停止したと判定された場合、発信機40に対して電力を供給する。
これにより、発信情報活用システム2は、停電時においても発信機40を動作させることができる。
[実施形態3]
実施形態1,2に係る発信情報活用システム1,2においては、端末IDに対応する携帯端末10,10Aに対して所定の処理を行う例を示した。一方、実施形態3に係る発信情報活用システム3においては、端末IDにより識別される携帯端末10Bと関連付けられた他の携帯端末10Cに対して所定の処理を行う点において実施形態1,2と相違する。この点について、図14〜図17に基づいて説明する。なお、実施形態1,2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図14は、実施形態3に係る発信情報活用システムの概略構成を示す図である。また、図14に示す例においては、サーバ100Aが携帯端末10Bと関連付けられた他の携帯端末10Cに、コンテンツを配信する場合を例に示す。具他的には、発信機40のモードが通常モードの場合、サーバ100Aは、携帯端末10Bにコンテンツを配信し、発信機40のモードが救助モードの場合、サーバ100Aは、携帯端末10Cにコンテンツを配信する例を示す。なお、サーバ100Aが携帯端末10Bや携帯端末10Cに行う所定の処理は、上記に限らず、アプリケーションに関する指示等、目的に応じて種々の処理を適宜選択してもよい。
図14中の左側に示す発信情報活用システム3においては、発信機40のモードが通常モードであり、商用電源CPから電力が供給される状態において、ユーザの携帯端末10Bは、発信機40が発信する発信IDを受信する(ステップS71)。図14に示す例において、携帯端末10Bは、発信機40から通常モードに対応する発信IDを受信する。そして、携帯端末10Bは、例えばユーザの操作に応じて、発信機40から受信した発信IDと携帯端末10Bの端末IDとをサーバ100Aへ送信する(ステップS72)。図1に示す例において、携帯端末10Bは、発信機40から受信した通常モードに対応する発信IDと携帯端末10Bの端末IDとをサーバ100Aへ送信する。
サーバ100Aは、携帯端末10Bから発信IDと端末IDとを受信した場合、受信した発信IDが示すモードに対応するコンテンツを携帯端末10Bへ配信する(ステップS73)。図1に示す例においては、サーバ100Aは、携帯端末10Bから受信した発信IDが示す通常モードに対応するコンテンツ「コンテンツA」を携帯端末10Bへ配信する。例えば、サーバ100Aは、コンテンツ「コンテンツA」として、通常時に用いる発信機40が設置されたエリアの地図情報等を配信する。
次に、図14の右側に示す停電時、すなわち発信機40のモードが救助モードである場合について説明する。図14の右側に示すように、商用電源CPによる電力の供給が停止し停電状態となる(ステップS81)。この場合、照明装置50は、商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わり、蓄電池駆動を行う(ステップS82)。これにより、発信機40への給電方式も商用電源CPによる給電方式から蓄電池53による給電方式に切り替わる。
給電方式が切り替わった場合、発信機40は、モードを救助モードに変更する(ステップS83)。図14に示す例において、発信機40は、通常モードから救助モードへ変更する。その後、携帯端末10Bは、救助モードに設定された発信機40へ端末IDを送信する(ステップS84)。携帯端末10Bから端末IDを受信した発信機40は、受信した端末IDと発信IDとをサーバ100Aへ送信する(ステップS85)。図14に示す例において、発信機40は、携帯端末10Bから受信した端末IDと救助モードに対応する発信IDとをサーバ100Aへ送信する。
サーバ100Aは、発信機40から発信IDと端末IDとを受信した場合、受信した発信IDに対応するコンテンツを、携帯端末10Bと関連付けられた他の携帯端末10Cに配信する(ステップS86)。図14に示す例においては、サーバ100Aは、発信機40から受信した端末IDに関連付けられた端末IDにより識別される携帯端末10Cに、受信した発信IDが示す救助モードに対応するコンテンツ「コンテンツC」を配信する。
例えば、サーバ100Aは、コンテンツ「コンテンツC」として、停電時に用いる発信機40が設置されたエリアの避難経路情報等を携帯端末10Cに配信する。これにより、発信情報活用システム3は、発信機の配置箇所の状況に応じて適切な処理をすることができる。したがって、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて他のユーザに適切な処理を行うことができる。例えば、携帯端末10Bのユーザが、停電等の非常時において移動不可能な場合、他のユーザが所有する携帯端末10Cに携帯端末10Bのユーザの位置等を通知する処理を行うことにより、携帯端末10Bのユーザの救助を行うことができる。
次に、図15を用いて、実施形態3に係るサーバ100Aの構成について説明する。図15は、実施形態3に係るサーバの構成を示すブロック図である。図15に示すように、サーバ100Aは、記憶部120Aにグループ情報記憶部122を有する点において、サーバ100と相違する。
実施形態3に係る記憶部120Aは、図15に示すように、グループ情報記憶部122を有する。グループ情報記憶部122は、端末ID間の関連付けに基づくグループに関する情報を記憶する。図16は、実施形態3に係るグループ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図16に示すように、グループ情報記憶部122は、グループ情報として、「グループID」、「ユーザID」といった項目を有する。
「グループID」は、グループを識別する情報を示す。「ユーザID」は、対応するグループに属するユーザを識別する情報を示す。図16に示す例においては、「ユーザID」には、端末IDが用いられる。以下、ユーザIDを端末IDとする場合がある。図16に示す例においては、グループID「G11」には、ユーザID「U11」により識別されるユーザとユーザID「U12」により識別されるユーザとが属する。つまり、ユーザID「U11」により識別されるユーザとユーザID「U12」により識別されるユーザとが関連付けられる。なお、一人のユーザが複数のグループに属してもよい。
抽出部132は、受信部131により端末IDが受信された場合、グループ情報記憶部122から受信したユーザIDに関連付けられたユーザIDを抽出する。例えば、抽出部132は、ユーザID「U11」を受信した場合、グループ情報記憶部122からユーザID「U11」に関連付けられたユーザID「U12」を抽出する。
送信部133は、抽出部132により抽出された端末IDにより識別される携帯端末10Cに、抽出部132により抽出されたコンテンツを配信する。例えば、送信部133は、抽出部132により発信ID「B13」が示す救助モードに対応するコンテンツ「コンテンツC」が抽出され、端末ID「U12」が抽出された場合、コンテンツ「コンテンツC」を、端末ID「U12」により識別される携帯端末10Cに配信する。
[発信情報活用システムによる処理]
次に、図17を用いて、実施形態3に係る発信情報活用システム3による発信情報活用処理を説明する。図17は、実施形態3に係る発信情報活用システムにおける発信情報活用処理の手順を示すシーケンス図である。
図17に示すように、携帯端末10Bは、通常モードに設定された発信機40から発信IDを受信する(ステップS301)。例えば、携帯端末10Bは、発信機40から通常モードに対応する発信ID「B11」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Bは、受信した発信IDと携帯端末10Bを識別する端末IDとをサーバ100Aへ送信する(ステップS302)。例えば、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Bは、受信した発信ID「B11」と端末IDとをサーバ100Aへ送信する。
そして、サーバ100Aは、発信IDと端末IDとを受信した場合、発信IDに対応するコンテンツを抽出する(ステップS303)。例えば、サーバ100Aは、携帯端末10Bから発信ID「B11」を受信した場合、発信ID「B11」が示す通常モードに対応するコンテンツ「コンテンツA」を抽出する。
その後、サーバ100Aは、抽出したコンテンツ「コンテンツA」を携帯端末10Bへ配信する(ステップS304)。例えば、サーバ100Aは、抽出したコンテンツ「コンテンツA」を、ステップS302で受信した端末IDにより識別される携帯端末10Bへ配信する。
その後、商用電源CPから電力の供給が停止したと判定された場合、照明装置50は、蓄電池駆動に給電方式を切り替える(ステップS305)。そして、照明装置50は、発信機40に給電方式が蓄電池駆動に変更されたことを通知し、発信機40にモード変更を指示する(ステップS306)。
照明装置50からモード変更の指示を受け付けた発信機40は、モード変更の指示に応じてモードを変更する(ステップS307)。例えば、発信機40は、照明装置50から給電方式が商用電源駆動から蓄電池駆動に変更された際にモード変更の指示を受け付けた場合、モードを救助モードに変更する。その後、停電時において携帯端末10Bは、発信機40から発信IDを受信する(ステップS308)。例えば、携帯端末10Bは、発信機40から救助モードに対応する発信ID「B13」を受信する。そして、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Bは、受信した発信IDと携帯端末10Bを識別する端末IDとをサーバ100Aへ送信する(ステップS309)。例えば、発信機40から発信IDを受信した携帯端末10Bは、受信した発信ID「B13」と端末IDとをサーバ100Aへ送信する。
そして、サーバ100Aは、発信IDと端末IDとを受信した場合、発信IDに対応するコンテンツを抽出する(ステップS310)。例えば、サーバ100Aは、携帯端末10Bから発信ID「B13」を受信した場合、発信ID「B13」に対応するコンテンツ「コンテンツC」を抽出する。また、サーバ100Aは、発信IDと端末IDとを受信した場合、端末IDに対応するグループ情報を抽出する(ステップS311)。例えば、サーバ100Aは、発信機40から端末ID「U11」を受信した場合、端末ID「U11」により識別されるユーザが属するグループID「G11」により識別されるグループに属する他のユーザを識別する端末ID「U12」を抽出する。その後、サーバ100Aは、抽出したコンテンツ「コンテンツC」を、携帯端末10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに配信する(ステップS312)。例えば、サーバ100Aは、抽出したコンテンツ「コンテンツC」を、ステップS309で受信した端末IDに関連付けられた端末IDにより識別される携帯端末10Cへ配信する。
[実施形態3の効果]
上述のように、実施形態3に係る発信情報活用システム3は、発信機40と、情報処理装置とを具備する。発信機40は、受信側での処理に用いられる発信情報が割り当てられ、所定の条件に基づいてモードを変更する。情報処理装置は、発信情報を受信した場合、発信機40のモードに基づく処理を行う。
これにより、発信情報活用システム3は、発信機40の配置箇所の状況に応じて適切な処理をすることができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3は、携帯端末10Bと、情報処理装置としてサーバ100Aと、をさらに具備する。携帯端末10Bは、携帯端末10Bを識別する端末情報と発信機40から受信した発信情報とをサーバ100Aへ送信し、サーバ100Aは、携帯端末10Bから発信情報と携帯端末10Bを識別する端末情報とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じてサーバ100Aに適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3は、携帯端末10Bと、情報処理装置としてサーバ100Aと、をさらに具備する。携帯端末10Bは、携帯端末10Bを識別する端末情報を発信機40へ送信し、サーバ100Aは、発信機40から発信情報と携帯端末10Bを識別する端末情報とを受信した場合、発信機40のモードに基づく所定の処理を行う。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じてサーバ100Aに適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、サーバ100Aは、発信情報と端末情報とを受信した場合、端末情報により識別される携帯端末10B又は携帯端末10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに対して、発信機40のモードに基づく処理を行う。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて、ユーザの携帯端末10Bや他のユーザの携帯端末10Cに対してサーバ100Aに適切な処理を行わせることができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、サーバ100Aは、発信機40のモードに基づく処理として、端末情報により識別される携帯端末10B又は携帯端末10Bに関連付けられた他の携帯端末10Cに対して、発信機40のモードに基づくコンテンツを提供する。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なコンテンツを配信することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、発信機40は、サーバ100Aによる指示に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、発信機40は、携帯端末10Bによる指示に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、発信機40は、モードの変更に応じて発信情報を変更する。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、発信機40は、発信情報を発信する発信モードと、外部装置からの指示に応じて所定の処理を行う待機モードとを含むモードを所定の条件に応じて変更する。
これにより、発信情報活用システム3は、ユーザの周囲の状況に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3は、判定機構をさらに具備する。判定機構は、所定の装置への給電方式を判定する。発信機40は、判定機構により判定される給電方式に応じて、モードを変更する。
これにより、発信情報活用システム3は、給電方式に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、蓄電池53をさらに具備する。判定機構は、給電方式として、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かを判定する。
これにより、発信情報活用システム3は、商用電源CPによる電力供給か、蓄電池53による電力供給かの判定に応じて適切なモードに変更することができる。
また、実施形態3に係る発信情報活用システム3において、所定の装置として照明装置50を具備する。照明装置50は、光源51と、判定機構としての判定部52と、蓄電池53とを具備する。蓄電池53は、判定部52により商用電源CPによる電力供給が停止したと判定された場合、発信機40に対して電力を供給する。
これにより、発信情報活用システム3は、停電時においても発信機40を動作させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、これらの実施形態やその変形は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。