JP2019168832A - 煙感知器 - Google Patents

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Tomohiro Uetsu
智宏 上津
橋本 裕介
Yusuke Hashimoto
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Abstract

【課題】筐体を少ない部品点数で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック、及び規定の音量を確保可能な音出力部を内蔵した煙感知器を提供する。【解決手段】煙感知器1は、筐体2と、光電式の感知ブロック10と、音出力部61と、を備える。筐体2は、第1カバー21及び第2カバー22を有する。筐体2は、第2カバー22を施工面に向けて施工面に取り付けられる。感知ブロック10は、感知空間を有し、感知空間内の煙を検知する。第1カバー21は第1面21aを含む。第2カバー22は第1面21aと基準方向に対向する第2面22aを含む。感知ブロック10及び音出力部61は、第1面21aと第2面22aとの間に形成された収容空間に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に煙感知器に関し、より詳細には、光電式の感知ブロックを備えた煙感知器に関する。
特許文献1には、煙を検知する感知ブロック(煙感知部)と、音出力部(発音体)と、筐体(ハウジング)と、を備える煙感知器が記載されている。筐体は、感知ブロック及び音出力部を収容する。
特許文献1では、筐体は、ボディと、カバーと、裏カバーと、の3部材を備えている。ボディは、感知ブロックを収容する。カバーは、ボディの表側に取り付けられ、裏カバーは、ボディの裏側に取り付けられる。音出力部は、ボディとカバーとの間に収容され、感知ブロックは、ボディと裏カバーとの間に収容される。
特開2010−257258号公報
ところで、特許文献1に記載の煙感知器は、感知ブロック及び音出力部を筐体に収容しているので、感知ブロック及び音出力部の汚れ及び劣化等を抑制できる。ただし、特許文献1に記載の構成では、感知ブロック及び音出力部の両方を筐体に収容可能とするためには、筐体が、少なくともボディ、カバー及び裏カバーの3部材を備えている必要がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、筐体を少ない部品点数で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック、及び規定の音量を確保可能な音出力部を内蔵した煙感知器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る煙感知器は、筐体と、光電式の感知ブロックと、音出力部と、を備える。前記筐体は、第1カバー及び第2カバーを有する。前記筐体は、前記第2カバーを施工面に向けて前記施工面に取り付けられる。前記感知ブロックは、感知空間を有し、前記感知空間内の煙を検知する。前記第1カバーは第1面を含む。前記第2カバーは前記第1面と基準方向に対向する第2面を含む。前記感知ブロック及び前記音出力部は、前記第1面と前記第2面との間に形成された収容空間に配置されている。
本開示によれば、筐体を少ない部品点数で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック、及び規定の音量を確保可能な音出力部を内蔵した煙感知器を提供できる、という利点がある。
図1は、実施形態1に係る煙感知器の斜め下方から見た分解斜視図である。 図2は、同上の煙感知器の斜め上方から見た分解斜視図である。 図3Aは、同上の煙感知器の斜め下方から見た外観斜視図である。図3Bは、同上の煙感知器の斜め上方から見た外観斜視図である。 図4は、同上の煙感知器の一部破断した斜視図である。 図5は、同上の煙感知器の第2カバーを外した状態の平面図である。 図6Aは、同上の煙感知器の端面図である。図6Bは、実施形態1の比較例に係る煙感知器の端面図である。 図7は、同上の煙感知器における感知ブロックの分解斜視図である。 図8は、同上の煙感知器の第2ケースを外した状態の感知ブロックの平面図である。 図9Aは、同上の煙感知器の第2ケースを外した状態の感知ブロックの平面図である。図9Bは、同上の煙感知器の要部を示し、図9Aの領域Z1の拡大図である。 図10は、同上の煙感知器の要部を示し、図4の領域Z1についての拡大断面図である。 図11は、同上の煙感知器の要部を示し、図8のA1−A1線端面図である。 図12は、実施形態2に係る煙感知器の第2ケースを外した状態の感知ブロックの平面図である。 図13は、実施形態2の変形例に係る煙感知器の第2ケースを外した状態の感知ブロックの平面図である。 図14は、実施形態3に係る煙感知器の斜め上方から見た外観斜視図である。 図15は、同上の煙感知器の要部の断面図である。 図16は、実施形態4に係る煙感知器の斜め上方から見た外観斜視図である。 図17は、同上の煙感知器の斜め上方から見た分解斜視図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る煙感知器は、火災等によって発生する煙を感知したときに、発報を行う防災機器である。つまり、火災等の災害の発生時において煙が発生すると、煙感知器は、この煙を検知し、一例として、警報音の出力又は通信機能による他の機器との連動等によって発報を行う。本開示でいう「防災機器」は、例えば、火災等の災害の防止、災害による被害の拡大の防止、又は被災からの復旧等の目的で施設に設置される機器である。
煙感知器1は、図3A及び図3Bに示すように、筐体2を備え、筐体2内に種々の部品を収容している。煙感知器1は、施設に設置されて使用される。本実施形態では、煙感知器1が、例えば、ホテル、オフィスビル、学校、福祉施設、商業施設、テーマパーク、病院又は工場等の非住宅の施設に用いられる場合を例示するが、この例に限らず、煙感知器1は、集合住宅又は戸建住宅等の施設に用いられてもよい。煙感知器1は、例えば、施設の居室、廊下又は階段等において、天井又は壁等に取り付けられた状態で施設に設置される。
本実施形態に係る煙感知器1は、筐体2と、光電式の感知ブロック10と、音出力部61と、を備えている。筐体2は、第1カバー21及び第2カバー22を有している。筐体2は、第2カバー22を施工面に向けて施工面に取り付けられる。感知ブロック10は、感知空間Sp1(図4参照)を有する。感知ブロック10は、感知空間Sp1内の煙を検知する。第1カバー21は第1面21a(図1の例では上面)を含む。第2カバー22は第2面22a(図1の例では下面)を含む。第2面22aは、第1面21aと基準方向(図1の例では上下方向)に対向する。感知ブロック10及び音出力部61は、第1面21aと第2面22aとの間に形成された収容空間Sp2(図4参照)に配置されている。
本開示でいう「光電式」とは、発光素子4(図7参照)及び受光素子5(図7参照)を有し、感知空間Sp1内の煙で反射された光、又は感知空間Sp1を透過する光の光量の変化に基づいて煙を感知する方式を意味する。本実施形態では、発光素子4は、感知空間Sp1に向けて光を出力する。受光素子5は、発光素子4からの直接光が入射せず、かつ感知空間Sp1内の煙での散乱光が入射する位置に配置される。これにより、感知空間Sp1に煙が存在しない状態では、受光素子5は、発光素子4から出力された光を受光せず、感知空間Sp1に煙が存在する状態では、受光素子5は、発光素子4から出力され煙で散乱された光(散乱光)を受光する。したがって、煙感知器1は、受光素子5での受光状態によって、感知空間Sp1に存在する煙を感知することができる。
本実施形態に係る煙感知器1は、上述したように筐体2を構成する2部材(第1カバー21及び第2カバー22)の間であって、互いに対向する一対の面(第1面21a及び第2面22a)の間の収容空間Sp2に、感知ブロック10及び音出力部61が配置される。つまり、本実施形態では、煙感知器1の主要な構成要素である感知ブロック10及び音出力部61が、第1カバー21及び第2カバー22の2部材間に収容される。したがって、本実施形態に係る煙感知器1では、筐体2を少ない部品点数(最少2点)で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック10、及び規定の音量を確保可能な音出力部61を内蔵した煙感知器1を提供できる。
(2)構成
以下、本実施形態に係る煙感知器1の構成について詳しく説明する。
本実施形態では、一例として、煙感知器1が施設の天井に取り付けられることとして説明する。以下、煙感知器1が天井に取り付けられた状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、上下方向における下方を「下方」として説明する。図面中の「上下方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。ただし、これらの方向は煙感知器1の使用方向(取付方向)を限定する趣旨ではない。例えば、ここで規定した「下方」が、実際の煙感知器1の設置状態では前方(水平方向)であってもよい。
また、以下に説明する各図面においては、煙感知器1の構成を模式的に表しており、図面における各種の寸法関係等が実物とは異なる場合がある。
(2.1)全体構成
まず、本実施形態に係る煙感知器1の全体構成について、図1〜図4を参照して説明する。
煙感知器1は、筐体2と、感知ブロック10(図1参照)と、音出力部61(図1参照)と、を備えている。また、本実施形態では、煙感知器1は、回路ブロック20(図1参照)と、電池62と、を更に備えている。電池62は、煙感知器1の構成要素に含まれることは必須ではなく、煙感知器1の構成要素に電池62が含まれていなくてもよい。
筐体2は、平面視において円形状となる円盤状である。筐体2は、合成樹脂製の成形品である。筐体2は、第1カバー21と、第2カバー22と、を有している。第1カバー21は、第2カバー22の下面を覆うように、第2カバー22に対して組み合わされる。第2カバー22は、施工面(本実施形態では天井面)に固定される。ただし、厳密には、第2カバー22は施工面に直接的に固定されるわけではなく、施工面に固定されている取付ベースに固定されることによって、施工面に対して間接的に固定される。
ここで、第1カバー21及び第2カバー22は、いずれも円盤状に形成されており、平面視における外周形状が同一である。そのため、第1カバー21と第2カバー22とが組み合わされることにより、1つの円盤状の筐体2が構成される。第1カバー21は、第2カバー22に対して複数本(3本)のねじ63にて結合される。第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態で、第1カバー21と第2カバー22との間には、感知ブロック10、回路ブロック20及び音出力部61が収容される。
第1カバー21は、円形状の第1主板211と、第1主板211の上面の外周部から上方に突出する第1周壁212と、を有している。また、第1カバー21は、第1主板211の上面に、回路ブロック20を配置するための回路領域213(図2参照)、及び音出力部61を配置するための第1音響領域214(図2参照)を更に有している。第1カバー21は、回路領域213内に配置された押釦215を更に有している。押釦215は、第1主板211に対してヒンジ構造により可動に構成されており、筐体2の内側、つまり上方へと押し込む操作が可能である。押釦215が押し操作されることにより、回路領域213に配置される回路ブロック20に含まれるスイッチが操作されることになる。
また、第1主板211の下面には、外周縁に沿って延びる溝216(図3A参照)が形成されている。溝216は、第1主板211の下面の外周縁と略同心円状であって、全周に亘って形成されている。つまり、溝216は、第1主板211の下面の外周縁よりも一回り小さい円環状である。さらに、溝216の底面のうち第1音響領域214に対応する部分には、第1主板211を、第1主板211の板厚方向に貫通する音孔217(図3A参照)が形成されている。
第2カバー22は、円形状の第2主板221と、第2主板221の上面の外周部から上方に突出する第2周壁222と、を有している。また、第2カバー22は、第2主板221の下面に、感知ブロック10を配置するための窪み部223(図1参照)、及び音出力部61を配置するための第2音響領域224を更に有している。第2カバー22は、第2主板221の上面に、電池62を収容するための電池領域225(図2参照)を更に有している。
また、第2カバー22は、第2主板221の下面から下方に突出する複数のスペーサ226を更に有している。複数のスペーサ226は、各々の先端部(下端部)を第1主板211の上面に接触させることにより、第1カバー21と第2カバー22との間に、所定の隙間を確保する。具体的には、第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態で、第1周壁212の上端面と第2主板221の下面との間には、筐体2の内部空間を筐体2の外部とつなぐ開口部23としての隙間が形成される。これにより、開口部23を通して、筐体2の内部空間、つまり第1カバー21と第2カバー22との間の空間に、煙が流入可能となる。
感知ブロック10は、感知ケース7と、発光素子4(図7参照)と、受光素子5(図7参照)と、を有している。感知ケース7は、平面視において円形状となる円盤状である。感知ケース7は、合成樹脂製の成形品である。ここで、感知ケース7は、少なくとも遮光性を有している。本実施形態では、感知ケース7の一部が壁構造3(図4参照)として機能する。壁構造3は、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に光が進入することを抑制しつつも、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に煙を取り込む機能を有する。感知ブロック10は、筐体2の内部空間において、回路ブロック20の上方に配置される。感知ブロック10は、感知ケース7内における感知空間Sp1(図4参照)に存在する煙を感知する。
すなわち、感知ブロック10は、図4に示すように、筐体2の内部空間、つまり第1カバー21と第2カバー22との間の空間(後述する収容空間Sp2)に、回路ブロック20等と共に収容される。そして、筐体2の内部空間は、上述したよう開口部23を通して筐体2の外部と繋がっているので、筐体2の内部空間には開口部23を通して煙が流入可能である。図4では、煙の進入経路の一部を模式的に点線矢印で示している。そして、感知ブロック10は、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に煙を取り込む壁構造3を有するので、筐体2の内部空間(収容空間Sp2)に流入した煙は、更に感知空間Sp1へと流入可能となる。これにより、感知ブロック10での煙の感知が可能となる。感知ブロック10について詳しくは「(2.3)感知ブロックの構成」の欄で説明する。
回路ブロック20は、プリント配線板201と、スイッチを含む複数の電子部品202と、を有している。複数の電子部品202は、プリント配線板201に実装される。プリント配線板201の導体部には、感知ブロック10の発光素子4及び受光素子5が電気的に接続される。また、プリント配線板201の導体部には、音出力部61及び電池62が更に電気的に接続される。本実施形態では、プリント配線板201は、感知ブロック10の下方、つまり感知ブロック10と第1主板211との間に配置されている。感知ブロック10はプリント配線板201の板厚方向の一面(上面)上に搭載される。
ここで、回路ブロック20は、複数の電子部品202にて構成される制御回路を含んでいる。制御回路は、発光素子4、受光素子5及び音出力部61等の制御を行う回路であって、少なくとも発光素子4を駆動し、かつ受光素子5の出力信号について信号処理を実行する。信号処理においては、回路ブロック20は、受光素子5の受光量(出力信号の大きさ)を閾値と比較することにより、感知空間Sp1における煙の有無を判断する。受光素子5での受光量は、例えば、感知空間Sp1の煙の濃度、及び煙の種類(白煙及び黒煙等)によって変化する。したがって、回路ブロック20は、閾値との比較により、一定以上の濃度の煙が感知空間Sp1に存在する場合に、「煙有り」と判断する。回路ブロック20は、煙の存在を感知すると、音出力部61を駆動するための電気信号を音出力部61に出力する。
音出力部61は、回路ブロック20からの電気信号を受けて音(音波)を出力する。音出力部61は、電気信号を音に変換するスピーカ又はブザー等により実現される。音出力部61は、平面視において円形状となる円盤状である。音出力部61は、煙感知器1の状態に応じて駆動され、煙感知器1は、少なくとも煙の存在を感知した場合に音出力部61から音を出力する。
電池62は、第2カバー22の上方において、電池領域225に収容される。電池62は、一次電池と二次電池とのいずれであってもよい。
以上説明したように構成される本実施形態に係る煙感知器1は、例えば、自動火災報知システムの構成要素に含まれる。自動火災報知システムは、煙感知器1の他、例えば、煙感知器1からの発報信号(火災信号)を受信する受信機、及び人が火災を発見した場合に押ボタンを操作するための発信機等を備えている。自動火災報知システムにおいては、例えば、煙感知器1にて火災(による煙)の発生が検知されると、煙感知器1から受信機へ火災発生を通知する発報信号(火災信号)が送信される。
(2.2)筐体の構成
次に、筐体2のより詳細な構成について、図1〜図6Bを参照して説明する。ただし、以下に説明する各図は模式的な図であって、図中の各部位の長さ又は大きさの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
筐体2は、上述したように第1カバー21と、第2カバー22と、の2部材を有している。そして、筐体2は、第2カバー22が施工面(本実施形態では天井面)に固定されることにより、施工面に取り付けられる。言い換えれば、筐体2は、第2カバー22を施工面に向けて施工面に取り付けられる。
ここで、第1カバー21は第1面21aを含み、第2カバー22は第2面22aを含んでいる。第1面21a及び第2面22aは、第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態で、基準方向において互いに対向する。本実施形態では、第1カバー21と第2カバー22とは上下方向に組み合わされるので、第1面21aと第2面22aとが対向する方向である「基準方向」は「上下方向」となる。
言い換えれば、第1カバー21のうち、基準方向において筐体2の内側を向いた面、つまり第1カバー21の上面が第1面21aとなる。より詳細には、図2に示すように、第1カバー21の第1主板211の上面が第1面21aを構成する。そのため、本実施形態では、第1周壁212が第1面21aの外周部から上方に突出しており、かつ第1面21aには、回路領域213及び第1音響領域214が形成されている。
また、第2カバー22のうち、基準方向において筐体2の内側を向いた面、つまり第1カバー21にて覆われる第2カバー22の下面が第2面22aとなる。より詳細には、図1に示すように、第2カバー22の第2主板221の下面が第2面22aを構成する。そのため、本実施形態では、複数のスペーサ226が第2面22aから下方に突出しており、かつ第2面22aには、窪み部223及び第2音響領域224が形成されている。
ここにおいて、第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態では、第1面21aと第2面22aとの間には、収容空間Sp2(図4参照)が形成される。具体的には、基準方向において第1面21aと第2面22aとで挟まれた空間であって、平面視において第1面21a及び第2面22aの両方と重複する範囲の空間が、つまり筐体2の内部空間が収容空間Sp2である。この収容空間Sp2に、感知ブロック10及び音出力部61が収容される。また、本実施形態では、回路ブロック20についても、感知ブロック10及び音出力部61と共に収容空間Sp2に収容される。
ここで、収容空間Sp2における感知ブロック10と回路ブロック20との位置関係としては、上述したように感知ブロック10が回路ブロック20の上方に位置する。具体的には、回路ブロック20は、感知ブロック10が電気的に接続されるプリント配線板201を有している。プリント配線板201は、収容空間Sp2内であって、基準方向(上下方向)において、第1面21aと感知ブロック10との間に位置する。言い換えれば、収容空間Sp2内において、感知ブロック10及びプリント配線板201は、第1面21a側から、プリント配線板201、感知ブロック10の順に並ぶように配置される。
すなわち、本実施形態に係る煙感知器1では、筐体2は、第1カバー21及び第2カバー22の2部材のみで構成されている。そして、これら2部材の互いに対向する一対の面(第1面21a及び第2面22a)の間に形成される収容空間Sp2、つまり筐体2の内部空間に、感知ブロック10及び音出力部61がまとめて収容される。したがって、本実施形態に係る煙感知器1では、筐体2を比較的に少ない部品点数(最少2点)で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック10、及び規定の音量を確保可能な音出力部61を内蔵した煙感知器1を提供できる。
さらに、本実施形態では、第1カバー21のうち、基準方向において筐体2の外側を向いた面、つまり第1カバー21の下面が第1外側面21bを構成する。より詳細には、図1に示すように、第1カバー21の第1主板211の下面が第1外側面21bとなる。つまり、第1カバー21は、基準方向において第1面21aとは反対側(第1面21aの裏面)に位置する第1外側面21bを有している。そのため、本実施形態では、第1外側面21bには溝216が形成されている。
すなわち、第1外側面21bには、第1外側面21bの外周縁に沿って延びる溝216が形成されている。溝216は、第1外側面21bの外周縁と略同心円状であって、全周に亘って形成されている。さらに、溝216の底面のうち音出力部61に対応する部分、つまり第1音響領域214に対応する部分には音孔217が形成されている。音孔217は、第1主板211を第1主板211の板厚方向に貫通するので、収容空間Sp2のうちの少なくとも音出力部61が配置される第1音響領域214は、音孔217を通して筐体2の外部につながる。
また、第2カバー22のうち、基準方向において筐体2の外側を向いた面、つまり第2カバー22の上面が第2外側面22bを構成する。より詳細には、図2に示すように、第2カバー22の第2主板221の上面が第2外側面22bとなる。つまり、第2カバー22は、基準方向において第2面22aとは反対側(第2面22aの裏面)に位置する第2外側面22bを有している。そのため、本実施形態では、第2外側面22bには、電池領域225が形成されている。
ここで、第2外側面22bには、筐体2を施工面(本実施形態では天井面)に取り付けるための取付構造として、複数の引掛部229が設けられている。複数の引掛部229は、第2外側面22bの外周縁に沿って並んで配置されており、第2外側面22bから上方に突出する。第2カバー22は、複数の引掛部229を取付ベースに引っ掛けることにより取付ベースに固定され、これにより、筐体2が施工面に対して間接的に固定される。
ところで、図3A〜図4に示すように、筐体2の外周面24のうち第1カバー21と第2カバー22との間には、筐体2の外部と収容空間Sp2とをつなぐ開口部23が形成されている。すなわち、筐体2の内部空間である収容空間Sp2に対して、筐体2の外部から煙を流入可能とするための煙流入口としての開口部23が、筐体2の外周面24に設け得られている。本実施形態では、上述したように第1カバー21と第2カバー22との間には、複数のスペーサ226によって所定の隙間が確保されており、この隙間が、筐体2の外部と筐体2の内部空間である収容空間Sp2とをつなぐ開口部23として機能する。そのため、本実施形態に係る煙感知器1では、第1カバー21又は第2カバー22に煙流入口としての開口部を設ける必要がなく、例えば、第1カバー21又は第2カバー22の強度の向上、及び筐体2の見映えの向上等を図ることができる。
より詳細には、筐体2の外周面24は、第1カバー21の第1周壁212及び第2カバー22の第2周壁222にて形成されており、第1周壁212と第2周壁222との間に生じた隙間が開口部23を構成する。開口部23は、筐体2の外周面24のうち、基準方向(上下方向)の略中央部に位置し、外周面24の全周に亘って形成されている。これにより、煙感知器1は、基準方向における開口部23の寸法を比較的小さく抑えながらも、外周面24の周方向の全域から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)へ煙を流入可能とすることで煙が流入しやすくなる。
また、本実施形態に係る煙感知器1では、収容空間Sp2に感知ブロック10及び音出力部61が一緒に収容されるので、感知ブロック10の感知空間Sp1に対する音出力部61が出力する音の影響を低減するために、以下の構成を採用している。すなわち、煙感知器1は、図5に示すように、仕切壁25を更に備えている。仕切壁25は、平面視において(基準方向の一方から見て)音出力部61を囲むように、収容空間Sp2内における音出力部61の周囲に配置されている。図5は、第2カバー22を外した状態の煙感知器1の平面図であって、仕切壁25には網掛け(ドットハッチング)を付している。
仕切壁25は、第1面21aと第2面22aとの間に形成される収容空間Sp2内において、音出力部61が配置される領域(第1音響領域214及び第2音響領域224)と、感知ブロック10が配置される領域(窪み部223)とを仕切る構造体である。ただし、仕切壁25が、音出力部61が配置される領域と感知ブロック10が配置される領域とを区切る機能を有していればよく、これら2つの領域の間を完全に分断することは必須ではない。
具体的には、本実施形態では、第1カバー21の第1主板211に第1音響領域214が形成されている。そのため、仕切壁25は、図2及び図5に示すように、第1面21a(第1主板211の上面)における第1音響領域214の周囲から上方に突出するように、第1主板211と一体に形成されている。ここでは、仕切壁25は、平面視において音出力部61と略同心円状となる円環状に形成されており、第1音響領域214の略全周を包囲する。仕切壁25は、後述する誘導壁26と仕切壁25との干渉を回避するスリット251を有している。第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態では、このスリット251に誘導壁26の一部が嵌ることになり、誘導壁26と仕切壁25との干渉が回避される。
収容空間Sp2内に仕切壁25が設けられることにより、音出力部61が音を出力して収容空間Sp2内の空気が振動しても、この音(空気の振動)が、感知ブロック10の感知空間Sp1に与える影響は仕切壁25にて低減される。つまり、音出力部61が出力した音の少なくとも一部が仕切壁25で遮られることにより、感知空間Sp1への音の影響が抑制される。このように、本実施形態に係る煙感知器1では、収容空間Sp2に感知ブロック10及び音出力部61を一緒に収容しながらも、感知ブロック10の感知空間Sp1に対する音出力部61が出力する音の影響を低減することが可能である。
本実施形態では、仕切壁25で囲まれた第1音響領域214に、上述した音孔217が形成されている。しかも、音出力部61は、音孔217から筐体2の外部に音を出力する向き、つまり下向きの姿勢で第1音響領域214に配置されている。そのため、音出力部61が出力する音は収容空間Sp2内で比較的こもりにくく、感知空間Sp1に対する音の影響をより低減できる。
さらに、本実施形態では、第2カバー22は、音出力部61を押さえ付けるためのボス部228(図1参照)を有している。ボス部228は、例えば、円筒状であって、第2面22a(第2主板221の下面)における第2音響領域224の略中央部から下方に突出する。第1カバー21と第2カバー22とが互いに結合された状態で、ボス部228は、その先端部(下端部)が音出力部61に接触し、音出力部61を第1面21aの第1音響領域214に押し付ける。これにより、収容空間Sp2内における第1音響領域214からの音漏れが低減され、感知空間Sp1に対する音の影響をより低減できる。
また、本実施形態では、第2カバー22は、煙を感知空間Sp1へ誘導するための複数の誘導壁26を有している。複数の誘導壁26は、図1に示すように、第2面22a(第2主板221の下面)から下方に突出する。複数の誘導壁26は、平面視において、感知ブロック10が配置される領域(窪み部223)の中心から略放射状に延びた形に形成されている。複数の誘導壁26は、筐体2の外周面24の開口部23から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)へ流入した煙を、収容空間Sp2内に配置された感知ブロック10の感知空間Sp1へと誘導する。火災時に発生する煙は、通常、上方に向けて流れる性質を有するので、収容空間Sp2の上面となる第2面22aに複数の誘導壁26が形成されることで、煙が感知空間Sp1へ誘導されやすくなる。
ここで、第2面22aのうち、第2外側面22bの電池領域225(図2参照)の裏側となる部位には、電池領域225に対応する形状の凸部230が形成されている。複数の誘導壁26のうちの一部の誘導壁26は、凸部230に繋がる連結片261を含んでいる。これにより、複数の誘導壁26は、筐体2の内部空間(収容空間Sp2)において、凸部230から感知空間Sp1に向けても煙を効率的に誘導することができる。電池領域225には、第2主板221を第2主板221の板厚方向に貫通する貫通孔225a(図17参照)が形成されていてもよい。この場合、貫通孔225aから筐体2の内部空間(収容空間Sp2)へ流入した煙についても、連結片261を含む誘導壁26にて、感知空間Sp1へ効率的に誘導できる。
次に、図6A及び図6Bを参照して、筐体2の外部から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)に流入して感知ブロック10の感知空間Sp1に至る煙の流れについて、詳しく説明する。図6Aには、本実施形態に係る煙感知器1を示し、図6Bには、比較例に係る煙感知器1Xを示す。図6A及び図6Bは、いずれも図4の破断面に相当する端面図であって、煙の進入経路の一部を模式的に点線矢印で示している。
まず、本実施形態に係る煙感知器1では、図6Aに示すように、収容空間Sp2には、感知ブロック10の周囲において、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1へ流入する煙の流路29が形成されている。本実施形態では、平面視において、感知ブロック10の全周から感知空間Sp1に煙が流入するので、感知ブロック10の全周に亘って流路29が形成される。本実施形態では、収容空間Sp2に収容された回路ブロック20(プリント配線板201)が、流路29の底面の一部を形成している。そして、第1面21aと第2面22aとの少なくとも一方は、基準方向(上下方向)における流路29の幅を狭める向きに張り出した張出部28を有する。本実施形態では、張出部28は、第2面22aに形成されている。
すなわち、図6Aに示すように、第1面21aと第2面22aとの間に形成された収容空間Sp2には、開口部23から感知ブロック10にかけて、煙の流路29が形成されている。開口部23から収容空間Sp2に流入した煙は、この流路29を通して感知ブロック10の感知空間Sp1に流入する。さらに、第2面22aに形成された張出部28により、基準方向における流路29の幅が狭められている。
より詳細には、図6Aに示すように、第2面22aにおける感知ブロック10の周囲から下方に張り出した張出部28により、基準方向における流路29の幅が寸法L11程度に狭められている。ここでは、張出部28は、開口部23の上端縁と略面一に形成されている。寸法L11は、基準方向における感知空間Sp1の幅L13と略同一である。さらに、本実施形態では、感知ブロック10がプリント配線板201上に配置されているので、感知ブロック10付近においては、プリント配線板201によって流路29の底面が底上げされている。そのため、平面視において、張出部28とプリント配線板201とが重なる部位においては、基準方向における流路29の幅は寸法L12にまで狭められている。
さらに、本実施形態では、感知ブロック10は、第2面22aに形成された窪み部223内に配置されている。張出部28は、第2面22aにおける窪み部223の周囲に位置する。つまり、張出部28が基準方向における流路29の幅を狭めるのに対し、窪み部223は基準方向における流路29の幅を広げることになる。そのため、流路29は、図6Aに示すように、張出部28により基準方向の幅が狭められた外側流路291と、窪み部223により基準方向の幅が広げられた内側流路292と、を含むことになる。本実施形態では、窪み部223は、その外周部に、外周縁から中心部に向けて徐々に深くなるように傾斜したテーパ面を有している。つまり、窪み部223はすり鉢状に形成されている。よって、基準方向における内側流路292の幅は、感知ブロック10に近づくにつれて徐々に広くなる。
上述したような流路29の形状によれば、開口部23から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)に流入した煙は、外側流路291、内側流路292をこの順で通って、感知空間Sp1に到達する。ここで、基準方向における流路29の幅は、張出部28により、基準方向における感知空間Sp1の幅L13と同程度の寸法L11に抑えられている。そのため、開口部23から感知空間Sp1にかけて、基準方向における流路29の幅が極端に広がることがなく、開口部23から収容空間Sp2に流入した煙の流速が低下しにくい。結果的に、開口部23から収容空間Sp2に流入した煙が、感知空間Sp1に流入しやすくなる。特に、内側流路292においては、窪み部223によって流路29が上方に広げられている。火災時に発生する煙は、通常、上方に向けて流れる性質を有するので、この性質を利用して、煙は、感知空間Sp1により流入しやすくなる。
一方、図6Bに示すような、比較例に係る煙感知器1Xでは、第2面22aが略平坦に形成されている。この場合、図6Bに示すように、基準方向における流路29の幅は寸法L21にまで広がることになる。寸法L21は、基準方向における感知空間Sp1の幅L23に比べて十分に大きな(2倍程度の)寸法である。さらに、感知ブロック10付近においては、プリント配線板201によって流路29の底面が底上げされるものの、それでも基準方向における流路29の幅は寸法L22に狭められるに過ぎない。寸法L21は、基準方向における感知空間Sp1の幅L23より大きい。
比較例に係る煙感知器1Xでは、上述したような流路29の形状により、開口部23から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)に流入した煙は、基準方向(特に上方)に広がりやすい。そのため、開口部23から収容空間Sp2に流入した煙の流速が低下しやすい。結果的に、煙感知器1Xの構成によれば、本実施形態に係る煙感知器1の構成に比較して、開口部23から収容空間Sp2に流入した煙が失速しやすく、感知空間Sp1に流入しにくくなる。
(2.3)感知ブロックの構成
次に、感知ブロック10のより詳細な構成について、図7〜図11を参照して説明する。ただし、以下に説明する各図は模式的な図であって、図中の各部位の長さ又は大きさの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
感知ブロック10は、上述したように感知ケース7と、発光素子4と、受光素子5と、を有しており、感知ケース7の一部が壁構造3として機能する。感知ケース7の内部には、感知空間Sp1が形成される。また、感知ケース7は、発光素子4を保持する発光素子ホルダ8を有している。さらに、感知ケース7は、受光素子5を保持する受光素子ホルダ9を有している。すなわち、本実施形態に係る煙感知器1は、発光素子ホルダ8及び受光素子ホルダ9を備えている。
本実施形態では、図7に示すように、感知ケース7は、第1ケース71と、第2ケース72と、を有している。第2ケース72は、第1ケース71の上面を覆うように、第1ケース71に対して組み合わされる。第1ケース71は、プリント配線板201(図1参照)に固定される。第1ケース71は、第1ケース71をプリント配線板201に固定するための一対の爪711(図8参照)を有している。一対の爪711は、第1ケース71の下面の外周部から下方に突出しており、プリント配線板201の孔の周縁に引っ掛かることにより、第1ケース71をプリント配線板201に固定する。言い換えれば、第1ケース71をプリント配線板201とは、スナップフィット方式により機械的に結合される。
ここで、第1ケース71及び第2ケース72は、いずれも平面視において円形状に形成されており、平面視における外周形状が略同一である。そのため、第1ケース71と第2ケース72とが組み合わされることにより、1つの円盤状の感知ケース7が構成される。第1ケース71は、第1ケース71と第2ケース72とを結合するための一対の爪712(図8参照)を有している。一対の爪712は、第1ケース71の上面の外周部から上方に突出しており、第2ケース72の外周面に引っ掛かることにより、第1ケース71と第2ケース72とを結合する。言い換えれば、第1ケース71と第2ケース72とは、スナップフィット方式により機械的に結合される。第1ケース71と第2ケース72とが互いに結合された状態で、第1ケース71と第2ケース72との間には、感知空間Sp1が形成される。
第1ケース71は、円形状の底板73と、底板73の上面731の外周部から上方に突出する壁構造3と、を有している。底板73の上面731は、感知空間Sp1の底面を構成する。また、第1ケース71は、発光素子ホルダ8の一部を構成する第1ホルダ81、及び受光素子ホルダ9を更に有している。また、第1ケース71は、後述する遮光壁74(図8参照)、遮光リブ75(図8参照)及び補助遮光壁76(図8参照)を更に有している。第1ホルダ81、受光素子ホルダ9、遮光壁74、遮光リブ75及び補助遮光壁76の各々は、底板73の上面731から上方に突出する。ここで、底板73の上面731からの発光素子ホルダ8、受光素子ホルダ9、遮光壁74及び補助遮光壁76の突出量は、底板73の上面731からの壁構造3の突出量と略同一である。
第2ケース72は、円形状の上板721と、上板721の下面の外周部から下方に突出する周壁722と、を有している。周壁722の内径は壁構造3の外径より大きい。さらに、上板721の下面からの周壁722の突出量は、底板73の上面731からの壁構造3の突出量と略同一である。したがって、第1ケース71と第2ケース72とが互いに結合された状態では、周壁722の先端面(下端面)が底板73の上面731に接触し、壁構造3の先端面(上端面)が上板721の下面に接触する。この状態で、壁構造3は周壁722で囲まれた空間に収まることになる。
周壁722には、周壁722を周壁722の板厚方向に貫通する複数の窓孔723が形成されている。複数の窓孔723は、上板721の下面の周方向に沿って並んでいる。これにより、第1ケース71と第2ケース72とが互いに結合された状態で、複数の窓孔723を通して壁構造3が感知ケース7の外部に露出する。ここで、周壁722には、複数の窓孔723を覆うように防虫ネットが取り付けられていてもよい。防虫ネットは、複数の窓孔723から感知ケース7内の感知空間Sp1への虫等の異物の進入を低減する。
また、第2ケース72は、発光素子ホルダ8の一部を構成する第2ホルダ82(図10参照)を更に有している。第2ホルダ82は、第1ホルダ81と共に発光素子ホルダ8を構成する。言い換えれば、発光素子ホルダ8は、第1ケース71に設けられた第1ホルダ81と、第2ケース72に設けられた第2ホルダ82と、の2部材に分割される。また、第2ケース72は、上板721の下面のうち、遮光リブ75と対向する位置に対向リブ724(図10参照)を更に有している。
壁構造3は、図9Aに示すように、底板73の上面731(一平面)に直交する一方向(上方)から見て感知空間Sp1を囲んでいる。図9Aは、第2ケース72を外した状態、つまり第2ケース72を省略した感知ブロック10の平面図である。本実施形態では、底板73の上面731上には、平面視において円形状の感知空間Sp1が形成されている。壁構造3は、平面視において、感知空間Sp1を全周にわたって包囲するように円環状に形成されている。言い換えれば、底板73の上面731の外周部には、上面731の外周縁に沿って円環状の壁構造3が形成されている。第1ケース71と第2ケース72とが互いに結合された状態において、底板73と上板721との間の空間であって、かつ壁構造3で囲まれた空間が感知空間Sp1となる。つまり、感知空間Sp1と、感知空間Sp1の周囲の空間と、は壁構造3によって仕切られている。
ここにおいて、壁構造3は、壁構造3の厚み方向の両側に、感知空間Sp1側を向いた内側面31と、感知空間Sp1とは反対側を向いた外側面32と、を有する。壁構造3は、厚み方向において、煙を通過させ、かつ光の透過を抑制する。すなわち、壁構造3は、平面視において所定の厚みを有する構造体であって、厚み方向の両側に、内側面31及び外側面32を有している。本実施形態では、壁構造3は、底板73の上面731の半径方向、つまり、底板73の上面731(一平面)に沿った方向であって感知空間Sp1の周囲から感知空間Sp1の中心に向かう方向を、壁構造3の厚み方向とする。そして、壁構造3は、内側面31と外側面32との間において、煙は通過させつつも、光の透過を抑制する機能を有している。これにより、壁構造3は、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に光が進入することを抑制しつつも、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に煙を取り込むことを可能にする。本実施形態では、壁構造3の厚みは、全周にわたって略均一であって、平面視において、上面731の外周縁と、内側面31と、外側面32と、は略同心円状となる。
このような壁構造3は、上記の機能を実現するために、壁構造3を厚み方向に貫通する、つまり内側面31と外側面32との間を貫通する複数の煙通過孔33を有している。複数の煙通過孔33は、壁構造3の周方向に沿って並んでいる。これにより、壁構造3は、各煙通過孔33を通して、煙を通過させることができ、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に煙を取り込むことを可能にする。ここで、各煙通過孔33は、平面視において、内側面31と外側面32との間を真っ直ぐ貫くような形状ではなく、内側面31と外側面32との間の少なくとも一部が曲がった形状である。つまり、壁構造3の外側面32側からでは、各煙通過孔33を通しても、壁構造3に囲まれた感知空間Sp1を見通すことができないように、各煙通過孔33は、少なくとも一部が湾曲又は屈曲した形状を有している。これにより、壁構造3は、光が各煙通過孔33を通して壁構造3を透過することが抑制され、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に光が進入することの抑制が可能になる。ただし、煙通過孔33は、その全周が壁構造3に囲まれている必要はなく、例えば、煙通過孔33における上下方向の両側には壁構造3が存在しなくてもよい。また、各煙通過孔33の内側面31側の開口と、外側面32側の開口とは、平面視において、感知空間Sp1の半径上、つまり感知空間Sp1の中心点P1から放射状に延びる直線上に、並んでいなくてもよい。
具体的には、壁構造3は、内側面31に沿って並ぶ複数の小片30の集合体である。壁構造3は、これら複数の小片30の間を通して煙を通過させる。言い換えれば、底板73の上面731の外周部には、上面731の外周縁に沿って複数の小片30が間隔を空けて並んで配置されている。複数の小片30は、いずれも底板73の上面731から突出しており、1つの壁構造3を構成する。複数の小片30の上面731からの突出量は略均一である。壁構造3は、複数の小片30のうち、隣接する一対の小片30の間に、それぞれ煙通過孔33を有している。そのため、各煙通過孔33の上下方向の両側には、壁構造3を構成する小片30が存在しない。
内側面31は、これら複数の小片30の感知空間Sp1側の端縁301を通る面である。外側面32は、複数の小片30の感知空間Sp1とは反対側の端縁302を通る面である。要するに、複数の小片30の感知空間Sp1側の端縁301を結ぶ滑らかな曲面、平面、又は平面と曲面との組み合わせが内側面31に相当する。同様に、複数の小片30の感知空間Sp1とは反対側の端縁302を結ぶ滑らかな曲面、平面、又は平面と曲面との組み合わせが外側面32に相当する。
言い換えれば、複数の小片30の感知空間Sp1側の端縁301は内側面31上に位置し、複数の小片30の感知空間Sp1とは反対側の端縁302は外側面32上に位置する。複数の小片30のうち、後述の補助遮光壁76と連続する小片30においても、他の小片30と同様に、感知空間Sp1側の端縁301が内側面31上に位置し、複数の小片30の感知空間Sp1とは反対側の端縁302が外側面32上に位置する。このように、内側面31及び外側面32の各々は、本実施形態では、実体を有する面ではなく、複数の小片30によって形状が規定される仮想面である。そのため、図9A及び図9Bでは、内側面31及び外側面32を想像線(2点鎖線)で表記している。また、図9Aにおいては、壁構造3に相当する領域に網掛け(ドットハッチング)を付している。
ただし、複数の小片30の全てについて端縁301の位置が内側面31と完全に一致することは必須ではなく、複数の小片30について端縁301の位置が内側面31と略一致していればよい。図9Aの例でも、複数の小片30のうちの過半数の小片30は、感知空間Sp1側の端縁301の位置が内側面31と完全に一致するが、残りの小片30については、端縁301の位置が内側面31付近ではあるものの、内側面31と完全には一致しない。このように、内側面31は、複数の小片30のうちの過半数の小片30の端縁301の位置によって規定され、残りの小片30については端縁301が内側面31付近にあればよい。外側面32についても同様であって、複数の小片30の全てについて端縁302の位置が外側面32と完全に一致することは必須ではなく、複数の小片30について端縁302の位置が外側面32と略一致していればよい。つまり、外側面32は、複数の小片30のうちの過半数の小片30の端縁302の位置によって規定され、残りの小片30については端縁302が外側面32付近にあればよい。ここでいう「付近」は、内側面31又は外側面32から見て、壁構造3の厚みの20%程度の範囲である。
本実施形態では、平面視において、外側面32は底板73の上面731の外周縁と略平行、つまり上面731の外周縁から外側面32までの距離は、全周にわたって均一である。さらに、内側面31は、図9Aに示すように、感知空間Sp1の中心点P1と外側面32との間であって、中心点P1よりも外側面32に近い位置に形成されている。言い換えれば、平面視において、外側面32の略同心円であって半径が外側面32の半分(1/2)となる仮想円を引いた場合に、この仮想円と外側面32との間に、内側面31が位置することになる。ただし、このような内側面31及び外側面32の各々の形状及び配置は、一例に過ぎず、内側面31及び外側面32の各々は、他の形状及び配置を採用してもよい。
ここで、複数の小片30の各々は、平面視において、感知空間Sp1側の端縁301と、感知空間Sp1とは反対側の端縁302と、の間に曲げ部を有している。本実施形態では、複数の小片30の各々は、平面視において、略L字状、略V字状又は略Y字状に形成されている。このような形状により、隣接する一対の小片30の間に生じる隙間からなる各煙通過孔33は、上述したように、平面視において、内側面31と外側面32との間の少なくとも一部が曲がった形状となる。これにより、壁構造3は、厚み方向において、煙を通過させ、かつ光の透過を抑制する機能を実現する。
発光素子4は、光出射面41(図8参照)を有し、通電時に、光出射面41から光を出力する。本実施形態では一例として、発光素子4は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。発光素子4は、図7に示すように、本体部401を有している。本体部401の表面からは、一対のリード端子402が突出している。ここで、一対のリード端子402は、発光素子4の本体部401に電気的に接続されている。一対のリード端子402がプリント配線板201に電気的に接続されることにより、発光素子4は、回路ブロック20から電力供給を受けて発光する。本実施形態では、一対のリード端子402は、発光素子4の構成要素に含まれないこととして説明するが、一対のリード端子402が発光素子4の構成要素に含まれてもよい。
ここで、発光素子4は、図9Aに示すように、壁構造3の内側面31と外側面32との間に配置されている。言い換えれば、発光素子4の本体部401は、壁構造3の厚み方向の両端面となる内側面31及び外側面32の間に収まるように配置されている。また、発光素子4は、光出射面41を内側面31側、つまり感知空間Sp1側に向けて配置されている。これにより、発光素子4は、ミラー等の光学素子を用いることなく、光出射面41から感知空間Sp1に向けて光を出力することができる。
本実施形態では、発光素子4は、図10に示すように、外側面32側を向いた背面42と、光出射面41と背面42とをつなぐ底面43と、を更に有している。図10は、図4の領域Z1についての拡大断面図である。発光素子4に電気的に接続される一対のリード線は底面43から突出する。本実施形態では、底面43から突出するリード線は、リード端子402である。言い換えれば、発光素子4は、本体部401における壁構造3の厚み方向の両側に光出射面41及び背面42を有している。そして、リード端子402は、光出射面41及び背面42のいずれでもなく、光出射面41及び背面42の両方に隣接する底面43から突出する。すなわち、発光素子4は、リード端子402が突出する面(底面43)を下方に向けた場合に、側方に光を出力する、いわゆるサイドビュータイプの発光ダイオードである。
また、本実施形態では、リード線(リード端子402)は、発光素子4から、発光素子4の光軸Ax1(図11参照)と直交する方向(ここでは下方)に突出する。つまり、リード端子402は、上述したように底面43から下方に突出しており、リード端子402の一部に曲げ構造を採用することなく、発光素子4から下方に向けてリード端子402を引き出すことが可能である。
このような構成の発光素子4では、例えば、いわゆる砲弾タイプの発光ダイオードのように、光出射面とは反対側の面からリード端子が突出する構成の発光素子に比べて、壁構造3の厚み方向における占有スペースを小さくすることができる。すなわち、サイドビュータイプの発光ダイオードでは、底面43から突出するリード端子402は、光出射面41を内側面31側に向けた発光素子4から、壁構造3の厚み方向とは直交する方向に引き出すことができる。これにより、壁構造3の厚み方向の寸法を比較的小さく抑えながらも、上述したように、壁構造3の内側面31と外側面32との間に、光出射面41を内側面31側に向けて発光素子4を配置することが可能である。
ここで、底面43は、底板73の上面731(一平面)に沿っている。本実施形態では、底面43は、底板73の上面731に対して平行ではなく、上面731に対して傾斜している。ただし、底面43は、底板73の上面731に沿っていればよく、上面731に対して略平行であってもよい。
さらに詳しくは、光出射面41は、平坦部411と、凸部412と、を含んでいる。平坦部411は、背面42と略平行な平面である。凸部412は、平坦部411からドーム状に突出し、凸レンズとして機能する。本体部401は、図10に示すように、発光部403及びリード部404を有している。発光部403は、リード部404のうち外側面32側を向いた表面上に実装されており、通電時に発光する。リード部404は、リード端子402と一体に構成されている。
受光素子5は、光を電気信号に変換する光電変換を行う素子である。本実施形態では一例として、受光素子5はフォトダイオード(PD:Photodiode)である。受光素子5は、図7に示すように、本体部501と、一対のリード端子502と、金属カバー503と、を有している。少なくとも本体部501の受光面が金属カバー503の孔から露出するように、本体部501が金属カバー503に収容されている。一対のリード端子502は、本体部501の下面から突出する。ここで、一対のリード端子502は、受光素子5の本体部501に電気的に接続されている。一対のリード端子502がプリント配線板201に電気的に接続されることにより、受光素子5は、回路ブロック20に電気的に接続される。
ここで、受光素子5は、発光素子4からの直接光が入射せず、かつ感知空間Sp1内の煙での散乱光が入射する位置に配置される。具体的には、受光素子5は、本体部501の受光面を感知空間Sp1側に向けて配置されている。すなわち、発光素子4及び受光素子5の両方が、感知空間Sp1に向けて配置されている。ただし、図8に示すように、平面視において、発光素子4と受光素子5とを結ぶ直線上には、遮光壁74が配置されている。遮光壁74は、発光素子4からの受光素子5への直接光を遮る機能を有する。本実施形態では、遮光壁74は、壁構造3を構成する複数の小片30のうちの1つに連続する形状に形成されている。図8は、第2ケース72を外した状態、つまり第2ケース72を省略した感知ブロック10の平面図である。
そして、図9Aに示すように、平面視において、発光素子4の光軸Ax1と、受光素子5の光軸Ax2と、が互いに交差するような位置関係で、発光素子4及び受光素子5が配置されている。図9Aの例では、平面視において円形状の感知空間Sp1の中心点P1において、発光素子4の光軸Ax1と、受光素子5の光軸Ax2と、が交差する。発光素子4及び受光素子5が、上述のような位置関係にあれば、発光素子4からの直接光は受光素子5には入射しない。一方で、感知空間Sp1内に煙が流入すると、発光素子4からの光は感知空間Sp1の中心点P1に存在する煙にて散乱し、この散乱光の少なくとも一部が受光素子5にて受光される。
このように、感知空間Sp1に煙が存在しない状態では、受光素子5は、発光素子4から出力された光を受光せず、感知空間Sp1に煙が存在する状態では、受光素子5は、発光素子4から出力され煙で散乱された光(散乱光)を受光する。したがって、煙感知器1は、受光素子5での受光状態によって、感知空間Sp1に存在する煙を感知することができる。
ここにおいて、本実施形態では、上述したように発光素子4が壁構造3の厚み内に収まっているので、壁構造3の内側面31から発光素子4が突出する構成に比べて、感知空間Sp1を広く確保できる。感知空間Sp1が広くなれば、感知空間Sp1内における遮光壁74の配置の自由度が高くなる。さらに、感知空間Sp1が広くなれば、感知空間Sp1の中心点P1から比較的離れた位置に遮光壁74が配置可能となる。
また、本実施形態では、発光素子4の光軸Ax1と受光素子5の光軸Ax2とは、図11に示すように、底板73の上面731(一平面)に沿っている。図11は、図8のA1−A1線端面図である。図11の例では、発光素子4の光軸Ax1と受光素子5の光軸Ax2とは、いずれも底板73の上面731と略平行である。さらに、発光素子4の光軸Ax1と受光素子5の光軸Ax2とは、同一平面内に位置する。言い換えれば、発光素子4の光軸Ax1及び受光素子5の光軸Ax2とは、底板73の上面731から略同一高さの位置にある。
また、遮光リブ75は、平面視において、発光素子4の正面、つまり発光素子4の光出射面41と対向する位置に配置されている。遮光リブ75と第2ケース72に設けられた対向リブ724との間には、図10に示すように、一定の隙間が生じる。発光素子4の光軸Ax1は、遮光リブ75と対向リブ724との間の隙間を通ることになる。これにより、遮光リブ75及び対向リブ724によって、発光素子4から出力された光の上下方向への拡がりが抑制される。その結果、発光素子4から出力された光が、底板73の上面731又は上板721の下面にて反射することが抑制される。
また、補助遮光壁76は、壁構造3を構成する複数の小片30のうち、遮光壁74と受光素子ホルダ9との間に位置する1つの小片30に連続する形状に形成されている。補助遮光壁76は、壁構造3の内側面31から、感知空間Sp1内に突出する。補助遮光壁76は、底板73の上面731又は上板721の下面等での光の反射に起因した感知空間Sp1の内部での迷光の発生を抑制し、かつ感知空間Sp1内への煙の流入性を向上させる機能を有する。つまり、補助遮光壁76は、感知空間Sp1の外部から感知空間Sp1に光が進入することを抑制するための壁構造3の一部である小片30とは、別の構造体である。図8において、補助遮光壁76と小片30との境界線を想像線(2点鎖線)で示している。
発光素子ホルダ8は、上述したように第1ケース71に設けられた第1ホルダ81と、第2ケース72に設けられた第2ホルダ82と、の2部材に分割されており、発光素子4を保持する。ここで、発光素子ホルダ8の少なくとも一部は、図9Aに示すように、内側面31と外側面32との間に配置されている。具体的には、第1ホルダ81は、その大部分が内側面31と外側面32との間に収まるように、壁構造3を構成する複数の小片30の間に配置されている。第1ホルダ81は、発光素子4が嵌る窪みを有している。
さらに、本実施形態では、発光素子ホルダ8は、外側面32で囲まれた領域に収まるように配置されている。つまり、発光素子ホルダ8(第1ホルダ81を含む)は、外側面32からはみ出さずに、外側面32で囲まれた領域に収まる形状に形成されている。
また、発光素子ホルダ8は、発光素子4に電気的に接続されるリード線を通すための通線孔801を有している。本実施形態では、通線孔801を通るリード線は、リード端子402である。通線孔801は、第1ホルダ81に形成されている。ここにおいて、通線孔801は、図9Bに示すように、内側面31と外側面32との間であって、内側面31よりも外側面32に近い位置に形成されている。言い換えれば、図9Aに示すように、平面視において、壁構造3を厚み方向に2等分する中心線C1を引いた場合に、この中心線C1と外側面32との間に、通線孔801が位置することになる。
また、発光素子ホルダ8は、図8に示すように、遮光片802を更に有している。遮光片802は、第1ホルダ81における感知空間Sp1側を向いた面から、感知空間Sp1内に突出する。ここで、遮光片802は、第1ホルダ81のうち、壁構造3の周方向において遮光壁74から遠い側の端部から突出する。遮光片802は、発光素子4から出力され発光素子ホルダ8の表面で反射された光を遮る機能を有する。
また、発光素子ホルダ8は、図10に示すように、位置決め面803を更に有している。位置決め面803は、発光素子4の光軸Ax1と交差する面であって、発光素子4に対して外側面32側から接触することにより、発光素子4の位置決めを行う。すなわち、位置決め面803は、発光素子4の背面42に接触し、壁構造3の厚み方向における発光素子4の位置決めを行う。本実施形態では、発光素子ホルダ8は、上述したように第1ホルダ81と、第2ホルダ82と、の2部材に分割されているため、位置決め面803についても、これら第1ホルダ81及び第2ホルダ82の2部材にわたって形成されている。
さらに、本実施形態では、位置決め面803は、弾性、つまりばね性を有している。位置決め面803は、発光素子4を外側面32側から押す向きの弾性力を発光素子4に作用させる。本実施形態では、発光素子ホルダ8が合成樹脂製であるため、少なくとも第2ホルダ82が樹脂ばねとして機能することにより、位置決め面803に上述の弾性が付与される。
受光素子ホルダ9は、受光素子5を保持する。ここで、受光素子ホルダ9の少なくとも一部は、図9Aに示すように、内側面31と外側面32との間に配置されている。具体的には、受光素子ホルダ9は、その大部分が内側面31と外側面32との間に収まるように、壁構造3を構成する複数の小片30の間に配置されている。受光素子ホルダ9は、受光素子5が嵌る窪みを有している。
(3)変形例
実施形態1に係る煙感知器1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1に係る煙感知器1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態1では、壁構造3が複数の小片30の集合体からなるが、この構成に限らず、壁構造3は周方向に連続した一体の「壁」であってもよい。この場合でも、壁構造3は、壁構造3を厚み方向に貫通する複数の煙通過孔33を有することにより、厚み方向において、煙を通過させ、かつ光の透過を抑制する機能を実現可能である。
また、実施形態1では、感知ブロック10が筐体2の内部空間に収容される構成を示したが、この構成に限らず、例えば、感知ブロック10の少なくとも一部が筐体2から突出する構成であってもよい。さらには、筐体2は、煙感知器1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、実施形態1では、感知ケース7及び感知空間Sp1のいずれもが平面視において円形状である場合について説明したが、この構成に限らず、感知ケース7又は感知空間Sp1は、例えば、平面視において楕円形状又は多角形状等であってもよい。この場合、壁構造3についても、平面視において、楕円形状又は多角形状等となる。
また、実施形態1では、発光素子ホルダ8の一部が、壁構造3の内側面31から感知空間Sp1内にはみ出すように配置されているが、この構成に限らず、発光素子ホルダ8の全体が内側面31と外側面32との間に収まっていてもよい。受光素子ホルダ9についても同様に、内側面31と外側面32との間に収まっていてもよい。
また、実施形態1では、複数の小片30は底板73の上面731から突出するように底板73と一体に形成されているが、この構成に限らず、複数の小片30は、底板73と別体であってもよい。例えば、底板73に対して、複数の小片30が、接着又は嵌め込み等により固定されてもよい。この場合、複数の小片30は、ばらばらに存在することになるが、この場合でも、複数の小片30が1つの壁構造3を構成する。
また、発光素子4は、発光ダイオードに限らず、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)素子、又はレーザダイオード(LD:Laser Diode)等であってもよい。受光素子5は、フォトダイオードに限らず、例えば、フォトトランジスタ等であってもよい。
また、底面43から突出するリード線、又は発光素子ホルダ8の通線孔801を通るリード線は、発光素子4に電気的に接続されるリード線であればよく、リード端子402に限らず、例えば、リード端子402に電気的に接続された電線等であってもよい。
また、一対のリード端子402は、底面43から突出する構成に限らず、例えば、光出射面41又は背面42等、本体部401における底面43以外の面から突出していてもよい。
また、基準方向(上下方向)における流路29の幅を狭める張出部28は、第2面22aに限らず、第1面21aに形成されていてもよいし、第1面21a及び第2面22aの両方に形成されていてもよい。
また、仕切壁25は、第1面21aに限らず、第2面22aに形成されていてもよいし、第1面21a及び第2面22aの両方に形成されていてもよい。
さらに、複数の誘導壁26についても、第2面22aに限らず、第1面21aに形成されていてもよいし、第1面21a及び第2面22aの両方に形成されていてもよい。
また、煙感知器1は、感知空間Sp1に流入した煙で散乱された発光素子4からの出力光を受光素子5で受光する構成に限らない。煙感知器1は、例えば、発光素子4からの直接光が入射する位置に受光素子5が配置され、感知空間Sp1に流入した煙による受光素子5での受光状態の変化(受光量の低下)によって、感知空間Sp1に存在する煙を感知してもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る煙感知器1Aは、図12に示すように、壁構造3の形状等が実施形態1に係る煙感知器1とは相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
煙感知器1Aでは、図12に示すように、平面視において、第1ケース71の底板73の上面731の外周縁と、壁構造3の外側面32との間に殆どスペースが生じない。また、本実施形態では、補助遮光壁76(図8参照)が省略されている。さらに、壁構造3を構成する複数の小片30の各々の形状も、実施形態1に係る煙感知器1と相違する。図12は、第2ケース72を外した状態、つまり第2ケース72を省略した感知ブロック10の平面図である。また、図12では、内側面31及び外側面32を想像線(2点鎖線)で表記し、壁構造3に相当する領域に網掛け(ドットハッチング)を付している。
また、煙感知器1Aでは、発光素子4の外観形状についても、実施形態1に係る煙感知器1と相違する。ただし、本実施形態でも、発光素子4は、リード端子402が突出する面(底面43)を下方に向けた場合に、側方に光を出力する、いわゆるサイドビュータイプの発光ダイオードである。この発光素子4は、壁構造3の内側面31と外側面32との間に、光出射面41を内側面31側に向けて配置されている。
また、図13は、実施形態2の変形例に係る煙感知器1Bを示す。図13に示す煙感知器1Bは、壁構造3が第1ケース71ではなく、第2ケース72に設けられている。図13は、第2ケース72を外した状態、つまり第2ケース72を省略した感知ブロック10の平面図である。そのため、図13では、壁構造3を想像線(2点鎖線)で表記している。また、図13では、内側面31及び外側面32を想像線(2点鎖線)で表記し、壁構造3に相当する領域に網掛け(ドットハッチング)を付している。さらに、図13の例では、遮光壁74についても、壁構造3と共に第2ケース72に設けられている。このような構成の煙感知器1Bにおいても、第1ケース71と第2ケース72とが互いに結合された状態では、煙感知器1Aと同様に、平面視において、感知空間Sp1を囲むように壁構造3が配置されることになる。
実施形態2の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態に係る煙感知器1Cは、図14及び図15に示すように、第2カバー22が透孔27を有する点で、実施形態1に係る煙感知器1とは相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
透孔27は、第2カバー22のうち音出力部61に対応する位置に形成されており、筐体2の外部と収容空間Sp2とをつなぐ孔である。つまり、第2カバー22における基準方向(上下方向)の両面である第2面22aと第2外側面22bとは、透孔27を通してつながることになる。本実施形態では、第2面22aにおける第2音響領域224の外周部に、4つの透孔27が形成されている。各透孔27は、第2主板221を第2主板221の板厚方向に貫通する孔であって、ここでは第2音響領域224の周方向に沿って延びた長孔状である。ただし、透孔27の数及び形状は、上述した数及び形状に限らず、適宜変更可能である。
本実施形態に係る煙感知器1Cによれば、図15に示すように、音出力部61が音を出力して収容空間Sp2内(特に仕切壁25で囲まれた領域内)の空気が振動しても、この音(空気の振動)は、透孔27を通して筐体2の外部(上方)に抜けやすくなる。図15では、音の伝搬経路の一部を模式的に点線矢印で示している。このように、透孔27を通して音が筐体2の外部に出力されることで、音出力部61が出力する音は収容空間Sp2内で比較的こもりにくく、感知空間Sp1に対する音の影響をより低減できる。
実施形態3の構成(変形例を含む)は、実施形態1及び2で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態4)
本実施形態に係る煙感知器1Dは、図16及び図17に示すように、感知ブロック10と回路ブロック20との位置関係が、実施形態1に係る煙感知器1とは相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、図17に示すように、感知ブロック10が回路ブロック20の下方に位置する。具体的には、回路ブロック20は、感知ブロック10が電気的に接続されるプリント配線板201を有している。プリント配線板201は、収容空間Sp2内であって、基準方向(上下方向)において、第2面22aと感知ブロック10との間に位置する。言い換えれば、収容空間Sp2内において、感知ブロック10及びプリント配線板201は、第2面22a側から、プリント配線板201、感知ブロック10の順に並ぶように配置される。
また、本実施形態に係る煙感知器1Dでは、基準方向(上下方向)における感知ブロック10の向きについても、実施形態1に係る煙感知器1とは逆向きである。つまり、実施形態1に係る煙感知器1では、発光素子4のリード端子402及び受光素子5の一対のリード端子502は、いずれも感知ケース7の下面から下方に突出する。これに対して、本実施形態に係る煙感知器1Dでは、発光素子4のリード端子402及び受光素子5の一対のリード端子502は、いずれも感知ケース7の上面から上方に突出する。
また、本実施形態では、実施形態1に比較して、第1主板211の上面からの第1周壁212の突出量が大きく設定されている。第2カバー22においては第2周壁222が省略されており、第2カバー22は、第1周壁212に囲まれた領域に嵌り込むようにして、第1カバー21と組み合わされている。ここで、筐体2の内部空間を筐体2の外部とつなぐ開口部23は、第1周壁212に形成されている。つまり、筐体2の内部空間(収容空間Sp2)には、第1周壁212に形成された開口部23を通して煙が流入可能となる。ただし、開口部23が第1周壁212に形成されることは煙感知器1Dに必須の構成ではなく、例えば、実施形態1と同様に、第1カバー21と第2カバー22との間に、開口部23としての隙間が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、電池領域225には、第2主板221を第2主板221の板厚方向に貫通する貫通孔225a(図17参照)が形成されている。これにより、貫通孔225aを通しても、筐体2の外部から筐体2の内部空間(収容空間Sp2)へ煙が流入可能となる。ただし、貫通孔225aは煙感知器1Dに必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
さらに、本実施形態では、第1カバー21が、煙を感知空間Sp1へ誘導するための複数の誘導壁26を有している。つまり、複数の誘導壁26は、第2カバー22ではなく、第1カバー21に設けられている。複数の誘導壁26は、図17に示すように、第1面21a(第1主板211の上面)から上方に突出する。複数の誘導壁26は、平面視において、感知ブロック10が配置される領域(回路領域213)の中心から略放射状に延びた形に形成されている。ただし、複数の誘導壁26が第1カバー21に設けられることは煙感知器1Dに必須の構成ではなく、例えば、実施形態1と同様に、複数の誘導壁26が第2カバー22に設けられていてもよい。
本実施形態に係る煙感知器1Dによれば、例えば、感知ブロック10が筐体2の下面から突出するように配置された「露出型」の煙感知器と、感知ブロック10及び回路ブロック20の位置関係を共通化できる。すなわち、煙感知器の態様としては、本実施形態に係る煙感知器1Dのように筐体2の内部空間(収容空間Sp2)に感知ブロック10が収容された「内蔵型」と、筐体2の下面(第1外側面21b)から感知ブロック10が突出する「露出型」と、がある。本実施形態のように、感知ブロック10がプリント配線板201の下方に位置する構成によれば、内蔵型の煙感知器と、露出型の煙感知器とで、感知ブロック10及び回路ブロック20の位置関係を共通化できる。したがって、本実施形態に係る煙感知器1Dによれば、構造の異なる複数種類の煙感知器において、部品の共通化及び構造の共通化を図ることができる、という利点がある。
実施形態4の構成(変形例を含む)は、実施形態1〜3で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)は、筐体(2)と、光電式の感知ブロック(10)と、音出力部(61)と、を備える。筐体(2)は、第1カバー(21)及び第2カバー(22)を有する。筐体(2)は、第2カバー(22)を施工面に向けて施工面に取り付けられる。感知ブロック(10)は、感知空間(Sp1)を有し、感知空間(Sp1)内の煙を検知する。第1カバー(21)は第1面(21a)を含む。第2カバー(22)は第1面(21a)と基準方向に対向する第2面(22a)を含む。感知ブロック(10)及び音出力部(61)は、第1面(21a)と第2面(22a)との間に形成された収容空間(Sp2)に配置されている。
この態様によれば、筐体(2)を構成する第1カバー(21)及び第2カバー(22)の間であって、互いに対向する第1面(21a)及び第2面(22a)の間の収容空間(Sp2)に、感知ブロック(10)及び音出力部(61)が配置される。つまり、感知ブロック(10)及び音出力部(61)は、第1カバー(21)及び第2カバー(22)の2部材間に収容される。したがって、煙感知器(1,1A〜1D)では、筐体(2)を少ない部品点数で実現しながらも、規定の感知性能を満足可能な感知ブロック(10)、及び規定の音量を確保可能な音出力部(61)を内蔵した煙感知器(1,1A〜1D)を提供できる。
第2の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)では、第1の態様において、筐体(2)の外周面(24)のうち第1カバー(21)と第2カバー(22)との間には、筐体(2)の外部と収容空間(Sp2)とをつなぐ開口部(23)が形成されている。
この態様によれば、開口部(23)を比較的広く確保でき、開口部(23)を通して、筐体(2)の外部から収容空間(Sp2)に、煙が効率的に流入可能となる。
第3の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)は、第1又は2の態様において、仕切壁(25)を更に備える。仕切壁(25)は、基準方向の一方から見て音出力部(61)を囲むように、収容空間(Sp2)内における音出力部(61)の周囲に配置されている。
この態様によれば、収容空間(Sp2)に感知ブロック(10)及び音出力部(61)を一緒に収容しながらも、感知空間(Sp1)に対する音出力部(61)の出力音の影響を低減することが可能である。
第4の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)では、第1〜3のいずれかの態様において、第2カバー(22)は、音出力部(61)に対応する位置に筐体(2)の外部と収容空間(Sp2)とをつなぐ透孔(27)を有する。
この態様によれば、音出力部(61)の出力音は、透孔(27)を通して筐体(2)の外部に出力されるため、音出力部(61)の出力音は収容空間(Sp2)内で比較的こもりにくく、感知空間(Sp1)に対する音の影響を低減できる。
第5の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)は、第1〜4のいずれかの態様において、感知ブロック(10)が電気的に接続されるプリント配線板(201)を更に備える。プリント配線板(201)は、収容空間(Sp2)内であって、基準方向において第2面(22a)と感知ブロック(10)との間に位置する。
この態様によれば、感知ブロック(10)が筐体(2)から突出するように配置された「露出型」の煙感知器と、部品の共通化及び構造の共通化を図ることができる。
第6の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)では、第1〜5のいずれかの態様において、第1カバー(21)は、基準方向において第1面(21a)とは反対側に位置する第1外側面(21b)を更に有する。第1外側面(21b)には第1外側面(21b)の外周縁に沿って延びる溝(216)が形成されている。溝(216)の底面のうち音出力部(61)に対応する部分には音孔(217)が形成されている。
この態様によれば、音出力部(61)の出力音は、音孔(217)を通して筐体(2)の外部に出力されるため、音出力部(61)の出力音は収容空間(Sp2)内で比較的こもりにくく、感知空間(Sp1)に対する音の影響を低減できる。さらに、音孔(217)が溝(216)の底面に形成されているので、第1外側面(21b)の法線方向以外からでは、音孔(217)を通して収容空間(Sp2)が視認されにくくなる。
第7の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)では、第1〜6のいずれかの態様において、収容空間(Sp2)には、感知ブロック(10)の周囲において、感知空間(Sp1)の外部から感知空間(Sp1)へ流入する煙の流路(29)が形成されている。第1面(21a)と第2面(22a)との少なくとも一方は、基準方向における流路(29)の幅を狭める向きに張り出した張出部(28)を有する。
この態様によれば、基準方向における流路(29)の幅が張出部(28)にて狭められるので、張出部(28)が無い構成に比べて、流路(29)での煙の流速の低下が生じにくく、感知空間(Sp1)に煙が流入しやすくなる。
第8の態様に係る煙感知器(1,1A〜1D)では、第7の態様において、感知ブロック(10)は、第2面(22a)に形成された窪み部(223)内に配置されている。張出部(28)は、第2面(22a)における窪み部(223)の周囲に位置する。
この態様によれば、流路(29)を通る煙が第2面(22a)側に広がることにより、煙が、感知空間Sp1により流入しやすくなる。
第2〜8の態様は、煙感知器(1,1A〜1D)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A〜1D 煙感知器
2 筐体
10 感知ブロック
21 第1カバー
21a 第1面
21b 第1外側面
22 第2カバー
22a 第2面
23 開口部
24 外周面
25 仕切壁
27 透孔
28 張出部
29 流路
61 音出力部
201 プリント配線板
216 溝
217 音孔
223 窪み部
Sp2 収容空間
Sp1 感知空間

Claims (8)

  1. 第1カバー及び第2カバーを有し、前記第2カバーを施工面に向けて前記施工面に取り付けられる筐体と、
    感知空間を有し、前記感知空間内の煙を検知する光電式の感知ブロックと、
    音出力部と、を備え、
    前記第1カバーは第1面を含み、
    前記第2カバーは前記第1面と基準方向に対向する第2面を含み、
    前記感知ブロック及び前記音出力部は、前記第1面と前記第2面との間に形成された収容空間に配置されている
    煙感知器。
  2. 前記筐体の外周面のうち前記第1カバーと前記第2カバーとの間には、前記筐体の外部と前記収容空間とをつなぐ開口部が形成されている
    請求項1に記載の煙感知器。
  3. 前記基準方向の一方から見て前記音出力部を囲むように、前記収容空間内における前記音出力部の周囲に配置された仕切壁を更に備える
    請求項1又は2に記載の煙感知器。
  4. 前記第2カバーは、前記音出力部に対応する位置に前記筐体の外部と前記収容空間とをつなぐ透孔を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の煙感知器。
  5. 前記感知ブロックが電気的に接続されるプリント配線板を更に備え、
    前記プリント配線板は、前記収容空間内であって、前記基準方向において前記第2面と前記感知ブロックとの間に位置する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の煙感知器。
  6. 前記第1カバーは、前記基準方向において前記第1面とは反対側に位置する第1外側面を更に有し、
    前記第1外側面には前記第1外側面の外周縁に沿って延びる溝が形成されており、
    前記溝の底面のうち前記音出力部に対応する部分には音孔が形成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の煙感知器。
  7. 前記収容空間には、前記感知ブロックの周囲において、前記感知空間の外部から前記感知空間へ流入する煙の流路が形成されており、
    前記第1面と前記第2面との少なくとも一方は、前記基準方向における前記流路の幅を狭める向きに張り出した張出部を有する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の煙感知器。
  8. 前記感知ブロックは、前記第2面に形成された窪み部内に配置されており、
    前記張出部は、前記第2面における前記窪み部の周囲に位置する
    請求項7に記載の煙感知器。
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