JP2019168802A - コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム - Google Patents

コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019168802A
JP2019168802A JP2018054588A JP2018054588A JP2019168802A JP 2019168802 A JP2019168802 A JP 2019168802A JP 2018054588 A JP2018054588 A JP 2018054588A JP 2018054588 A JP2018054588 A JP 2018054588A JP 2019168802 A JP2019168802 A JP 2019168802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
unit
display unit
displayed
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018054588A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 徹
Toru Takahashi
徹 高橋
克幸 ▲高▼橋
克幸 ▲高▼橋
Katsuyuki Takahashi
剛 大石
Takeshi Oishi
剛 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018054588A priority Critical patent/JP2019168802A/ja
Publication of JP2019168802A publication Critical patent/JP2019168802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについて、表示させた表示単位を解析により把握できるようにする。【解決手段】複数の表示要素32が割付けられたページ画像31を含むコンテンツデータ30についての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置1は、コンテンツデータ30を表示する際のページ画像31の表示範囲を記録した表示ログデータ70を取得するログ手段26と、表示ログデータ70の表示範囲に基づいて、複数の表示要素32についての表示範囲における表示を解析する解析手段24と、表示範囲により表示された表示要素32を表示する表示単位36を決定する決定手段24と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツ表示解析装置に関する。
従来、物理的な実体を持たない商品(保険商品、金融商品、旅行商品等)や、手元に実物が無い商品の売買に関する商談では、パンフレットのような紙媒体が用いられてきた。商品の売り手である説明員は、パンフレットを買い手である顧客に対面して提示して商品の説明をする。近年、タブレットPCのような、携帯性に優れていながら画面が大きく視認性に優れる携帯型表示端末が普及している。説明員は、パンフレットのコンテンツデータを、携帯型表示端末に表示して説明することが考えられる。そして、特許文献1では、画像に複数の表示単位が含まれている場合に、表示単位ごとに拡縮して表示する。
特開2013−190870号公報 特開2001−109769号公報
ところで、商品説明の仕方は、説明員ごとに異なるのが一般的である。このため、一の説明員が、他の説明員の説明の仕方を参考にできるようにすることが望ましい。特許文献1のように一定の処理により画像に含まれる複数のオブジェクトを拡縮して順番に表示する場合においても、その表示順などを適切に設定し、また、更新することが望ましい。また、不動産、保険商品、金融商品などの商品説明では、商品の売り手である説明員に対して、法律で定められた重要事項等の内容を顧客に対して説明することが義務づけられている。これらの目的のためには、コンテンツデータに含まれるどのページ画像が説明のために表示されたか、さらにはページ画像のどの部分が説明のために表示されたか、を後から解析できるようにすることが望ましい。
このため、たとえば特許文献2のように電子書籍のページの表示時間に基づいて、コンテンツデータに含まれるページ画像や表示要素の表示実績を把握することが考えられる。しかしながら、特許文献2が対象としている電子書籍は、基本的にページごとに順番に一定のサイズで表示するものである。これに対し、パンフレットなどに含まれる説明文や図表は、表示要素ごとに異なるサイズであることが多い。この場合、複数の表示要素を、一定の表示切替により順番に表示することができない。説明員は、次の表示要素を表示する際に、ページ画像についての表示位置を切り替える操作をするとともに、表示要素を画面内に大きく表示するための拡縮操作などを実施することになる。また、説明員は、パンフレットなどに含まれる説明文や図表を、表示単位ごとに表示させて説明に利用するとは限らない。説明員は、複数の表示要素を1つの表示単位としてまとめて表示し、それらの説明をすることもあり得る。
このように、複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータでは、表示させた表示単位を解析により把握できるようにすることが潜在的に望まれている。
本発明のコンテンツ表示解析装置は、複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置であって、前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲を記録した表示ログデータを取得するログ手段と、前記表示ログデータの前記表示範囲に基づいて、複数の前記表示要素についての前記表示範囲における表示を解析する解析手段と、前記表示範囲により表示された前記表示要素を表示する表示単位を決定する決定手段と、を有する。
本発明では、複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについて、表示させた表示単位を解析により把握できる。
本発明の第一実施形態に係るコンテンツ表示解析装置の概略の構成図である。 コンテンツデータの説明図である。 表示管理テーブルの説明図である。 ページ構造解析処理のフローチャートである。 編集処理のフローチャートである。 表示処理のフローチャートである。 「次の表示単位」を表示するための操作がなされた場合の表示画面の遷移状態の説明図である。 「拡大縮小」または「移動」の操作がなされた場合の表示画面の遷移状態の説明図である。 表示ログデータのデータ構造の一例の説明図である。 表示ログの記録処理のフローチャートである。 追加する表示単位の自動判定処理のフローチャートである。 表示した表示単位を判定する処理のフローチャートである。 画面占有率と表示カバー率とを計算する処理のフローチャートである。 画面占有率と表示カバー率の計算処理における計算結果の一例を示す。 表示単位の追加処理のフローチャートである。 1つの表示要素の一部を表示単位として追加する処理の説明図である。 複数の表示要素を1つの表示単位として追加する処理の説明図である。 本発明の第二実施形態において、新規に表示単位を追加する処理のフローチャートである。 新規に登録する表示単位と重なる既登録の表示単位が表示管理テーブルに登録されている場合の処理の説明図である。 本発明の第三実施形態に係るコンテンツ表示システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係るコンテンツ表示解析装置1の概略の構成図である。図1(A)は、コンテンツ表示解析装置1に用いるコンピュータ装置10の基本的な構成図である。コンピュータ装置10には、たとえば携帯端末、サーバ装置などがある。図1(A)のコンピュータ装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14、表示部15、操作部16、ネットワークI/F17、およびこれらをデータ通信可能に接続する内部バス18、を有する。表示部15は、コンピュータ装置10においてコンテンツデータ30を表示する表示デバイスである。表示デバイスには、たとえば液晶デバイスがある。表示部15は、コンテンツデータ30などに基づく表示データを、表示画面に操作可能に表示する。操作部16は、コンピュータ装置10においてユーザにより操作される操作デバイスである。操作デバイスには、たとえば液晶デバイスの表示画面に重ねて配置されたタッチパネルデバイスがある。タッチパネルデバイスは、たとえば抵抗膜方式、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式のいずれも方式のものでもよい。操作部16は、表示画面に対する操作を検出し、CPU11へ操作データを出力する。
CPU11は、操作部16からの操作データに基づいて、タッチパネルデバイスへのたとえばタップイン、ロングタップ、ドラッグ、タップアウト、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウトといった操作を検出する。タップインとは、タッチパネルデバイスを指やペンで触れる操作をいう。ロングタップとは、タッチパネルデバイスを指やペンで触れたまま移動させない操作をいう。ドラッグとは、タッチパネルデバイスを指やペンで触れたまま移動させる操作をいう。タップアウトとは、タッチパネルデバイスへ触れていた指やペンを離す操作をいう。スワイプとは、タッチパネルデバイスを指やペンで特定の方向に掃く様に移動させる操作をいう。ピンチインとは、タッチパネルデバイスを2本の指やペンでつまむ操作をいう。ピンチアウトとは、タッチパネルデバイスをつまんだ2本の指やペンを広げる操作をいう。これらのタッチ操作や位置座標は操作部16からCPU11へ定期的に通知される。CPU11は、通知された操作データに基づいて、タッチパネルデバイスに対するタッチ操作を判定する。CPU11は、タッチパネルデバイス上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて判定できる。
ネットワークI/F17は、通信網を通じて他のコンピュータ装置のネットワークI/Fとデータを送受信する通信デバイスである。通信網は、LAN、公衆通信網、無線通信網、などで構成されてよい。HDD14およびROM12は、コンピュータ装置10の主記憶デバイスである。主記憶デバイスは、この他にも不揮発性メモリなどを備えてもよい。主記憶デバイスには、コンピュータ装置10において使用するプログラムおよびデータが、CPU11により読取可能に記録される。コンテンツデータ30は、HDD14に記憶されてよい。CPU11は、プログラムをRAM13に読み込んで実行する。これにより、コンピュータ装置10には制御部が実現される。制御部は、HDD14、表示部15、操作部16、ネットワークI/F17を用いて、コンピュータ装置10にコンテンツ表示解析装置1としての各種の機能を実現する。
図2は、コンテンツ表示解析装置1により利用されるコンテンツデータ30の説明図である。図2(A)のコンテンツデータ30は、複数のページ画像31を有する。コンテンツデータ30は、たとえば一般的な情報処理装置で扱われる文書ファイルなどでよい。各ページ画像31には、テキスト、図形、表などの表示要素32がレイアウトされている。ページ画像31は、たとえばJPEGやTIFFファイルといったラスタ画像でよい。
図1(B)は、CPU11がROM12に記憶されているコンテンツデータ表示解析プログラムを実行した場合にコンピュータ装置10に実現される機能の説明図である。図1(B)には、コンテンツデータ30を用いた処理を実行するための各種機能が図示されている。具体的には、ページ構造解析部21、表示単位管理部22、モード制御部23、プレゼンテーション進行部24、編集処理部25、ログ手段としての表示ログ記録部26、解析手段および決定手段としての表示ログ解析部27が、図示されている。
ページ構造解析部21は、表示単位生成手段として機能する。ページ構造解析部21は、のコンテンツデータ30をページ画像31ごとに解析し、表示のための表示単位36を抽出する。ページ構造解析部21は、構造解析処理により、ページ画像31に含まれるテキストや図などの各表示要素(オブジェクト)32を含む割付範囲を、図2(B)に示すように表示単位36として自動解析により抽出する。各表示要素32は、表示単位36の割付範囲においてその全体が表示され得る。ページ画像31の構造解析処理に関しては、後述する図4のフローチャートにおいて説明する。ページ構造解析部21は、ページ画像31に含まれる各表示要素32を表示単位36により表示するための表示単位データを生成する。
表示単位管理部22は、表示単位データを管理する。表示単位データは、図3の表示管理テーブル40により管理される。表示単位管理部22は、図3の表示管理テーブル40を、RAM13やHDD14に保存する。図3の表示管理テーブル40は、図3の各行で示されている、表示単位データごとの複数の表示単位レコード41を有する。表示単位レコード41は、たとえばページ番号42、表示単位番号43、座標44、幅高45、領域属性46、表示設定47、文字方向48、文字サイズ49、表示順50、基準時間51といった、複数の項目の値を有する。ページ番号42は、表示単位36が含まれるページ画像31のページ番号である。表示単位番号43は、ページ画像31において表示単位36を識別するための番号である。表示単位36は、ページ番号42および表示単位番号43により、コンテンツデータ30において一意に識別することができる。座標44は、ページ画像31での表示単位36の割付範囲についての左上の座標である。幅高45は、表示単位36の割付範囲の幅と高さである。領域属性46は、表示単位36に対応する表示要素32の属性である。属性値としては、タイトル、本文、ヘッダ、フッタ、表、図、背景などがある。表示設定47は、プレゼンテーション処理において表示単位36の表示可否の設定を示す。プレゼンテーション処理にて拡大表示される表示単位36は「表示」と設定する。プレゼンテーション処理にて非表示にされる表示単位36は「非表示」と設定する。文字方向48は、表示単位36に文字が含まれる場合の文字の方向(書字方向)である。文字の方向が横書きの場合は「横」と設定する。文字の方向が縦書きの場合は「縦」と設定する。文字サイズ49は、表示単位36に文字が含まれる場合の文字サイズである。表示順50は、プレゼンテーション処理での1ページのページ画像31における表示単位36の表示順である。基準時間51は、プレゼンテーション処理において表示単位36を表示する時間、またはその目安である。基準時間51には、表示単位36を表示した状態で、ユーザが表示単位36の内容を説明するために必要な時間を設定することが望ましい。なお、図3の各行の表示単位データについての、ページ番号42から文字サイズ49までの値は、ページ構造解析部21により生成され、表示単位管理部22により表示管理テーブル40に登録される。表示順50、および基準時間51は、編集処理部25により生成され、表示単位管理部22により表示管理テーブル40に登録される。
モード制御部23は、コンテンツデータ30の表示モードを制御する。コンテンツデータ30の表示モードには、プレゼンテーション処理を実行するプレゼンテーションモードと、編集モードがある。プレゼンテーションモードは、コンテンツデータ30の複数の表示単位36を、設定された表示順を基本として、表示画面に大きく収めて表示するように拡縮して表示するモードである。会議室で行う一定内容のプレゼンテーション、対面商談の商品説明において利用される。編集モードは、プレゼンテーションモードでページ画像31を表示する前に、複数の表示単位36の表示順や表示状態を設定するモードである。モード制御部23は、HDD14に保存している複数のコンテンツデータ30のリストを、表示部15の表示画面に表示する。モード制御部23は、ユーザ操作に基づいてリストから1つのコンテンツデータ30を選択し、表示部15にモード選択画面を表示する。モード制御部23は、ユーザ操作に基づいてモードを選択し、プレゼンテーション進行部24または編集処理部25を作動させる。
プレゼンテーションモードを選択した場合、モード制御部23は、プレゼンテーション進行部24とともに、表示ログ記録部26および表示ログ解析部27を作動させる。プレゼンテーション進行部24は、表示管理テーブル40に基づいて、複数の表示単位36を表示部15に順番に表示させるプレゼンテーション処理を実行する。プレゼンテーション進行部24は、表示部15に表示する表示単位36を、ユーザ操作に応じて順番に切り替える。プレゼンテーション進行部24は、表示部15に表示している表示単位36を、ユーザ操作に応じて拡縮する。プレゼンテーション進行部24は、ユーザ操作に応じて、表示部15に表示する表示単位36を変更する。表示ログ記録部26は、プレゼンテーション処理中に表示部15に表示される表示範囲を監視し、説明のために表示された表示範囲についての表示ログデータ70を生成する。表示ログデータ70は、HDD14に保存してよい。表示ログ記録部26は、コンテンツデータ30を表示する際にページ画像31の表示範囲を記録した表示ログデータ70を生成する。
編集モードを選択した場合、モード制御部23は、編集処理部25を作動させる。編集処理部25は、編集手段として機能し、表示管理テーブル40の編集処理を実行する。編集処理部25は、表示管理テーブル40に表示単位データを追加したり、削除したりする。編集処理部25は、表示管理テーブル40の表示単位データについて、表示順50および基準時間51を設定または更新する。表示ログ解析部27は、表示ログ記録部26から取得する表示ログデータ70の表示範囲による表示結果に基づいて、新たな表示単位36を解析する。
次に、コンテンツデータ30の複数のページ画像31に含まれる複数の表示単位36を順番に表示させるためのシナリオ作成処理について説明する。図4は、コンテンツデータ30の複数のページ画像31について、複数の表示単位36を特定して抽出するためのページ構造解析処理のフローチャートである。ページ構造解析部21は、コンテンツデータ30について、図4の処理を実行する。ページ構造解析部21は、たとえば図2(A)のコンテンツデータ30について、ページ画像31ごとに順番に、ページ画像31に割り付けられた表示単位36を解析して抽出する。表示単位管理部22は、抽出された表示単位36のデータを図3の表示管理テーブル40に登録する。コンテンツデータ30のすべてのページ画像31について解析処理が終了すると、図3の表示管理テーブル40には、コンテンツデータ30のすべてのページ画像31に含まれるすべての表示単位データが登録される。
ステップS301で、ページ構造解析部21は、処理するページ番号を変数iに設定する。変数iは、全ページ画像31に対して処理を実行するためのインクリメント用のインデックスである。最初は先頭ページ番号を示す1を設定する。ステップS302で、ページ構造解析部21は、コンテンツ表示解析装置1のHDD14に保存されているコンテンツデータ30のiページ目のページ画像31を読み込む。ステップS303で、ページ構造解析部21は、読み込んだページ画像31の解析処理を実施し、表示要素32に対応する表示単位36を認識する。ページ構造解析部21は、ページ画像31の表示要素32ごとに、表示要素32を含む表示単位36を認識し、表示単位データを生成する。図2(B)において表示単位36の割付範囲は、矩形の点線で示されている。ページ構造解析部21は、ページ画像31の全体を、背景としての表示単位36として認識する。また、ページ構造解析部21は、図2(A)のヘッダ、タイトル、表、図形、図形、図形、フッタを、表示単位36として認識する。
ステップS304で、ページ構造解析部21は、各表示単位36の割付範囲についての位置と幅高を認識する。表示単位36の位置と幅高は、ページ画像31の左上を原点としたピクセルによる座標値でよい。ステップS305で、ページ構造解析部21は、表示単位36の割付範囲についてOCR処理を実行し、表示単位36の割付範囲に文字があるか判定する。文字がある場合、処理をステップS306へ進める。文字が無い場合、処理をステップS308へ進める。ステップS306で、ページ構造解析部21は、OCR処理結果より文字サイズを取得する。ステップS307で、ページ構造解析部21は、OCR処理結果より文字方向を認識する。文字方向とは書字方向のことであり、文字が横書きか、縦書きかを示す。
ステップS308で、ページ構造解析部21は、各表示単位36の領域属性を認識する。領域属性とは、表示要素32に対応する属性を示すものであり、タイトル、本文、ヘッダ、フッタ、表、図、背景などである。ステップS309で、ページ構造解析部21は、各表示単位36の表示順を解析し、順序付けを行う。表示順は、前ステップまでに取得した表示単位36の文字方向、座標、幅高に応じて決定してよい。図2(B)のように文字方向が横書きの場合、ページ画像31の左上に位置する表示単位36から右下に位置する表示単位36へ向けて順序を付ける。文字方向が縦書きの場合は、ページ画像31の右上に位置する表示単位36から左下に位置する表示単位36へ向けて順序を付ける。背景である表示単位36はページ先頭で表示されるため、表示順を0とする。表示単位36の表示順は、編集モードにおいて変更可能である。
ステップS310〜S312で、ページ構造解析部21は、各表示単位36の表示設定の初期値を決定する。ステップS310で、ページ構造解析部21は、前のステップS308にて取得した各表示単位36の領域属性を判定する。領域属性がヘッダかフッタである場合、処理をステップS311へ進める。領域属性がヘッダおよびフッタ以外である場合、処理をステップS312へ進める。ステップS311で、ページ構造解析部21は、処理中の表示単位36の表示設定に「非表示」を設定する。ページ画像31中のヘッダやフッタは、一般的にコンテンツデータ30中の全ページに付与されている補足的な情報であるため、表示設定の初期値として「非表示」と設定する。ステップS312で、ページ構造解析部21は、処理中の表示単位36の表示設定に「表示」を設定する。表示単位36の表示設定は、編集モードにおいて変更可能である。
ステップS313で、ページ構造解析部21は、前ステップまでに認識した表示単位36に関する情報を表示単位データとして保存する。実際には、ページ構造解析部21は、表示単位管理部22に通知し、表示単位管理部22が表示単位データを、表示管理テーブル40に保存する。ステップS314で、ページ構造解析部21は、次ページを処理するために変数iをインクリメントする。ステップS315で、ページ構造解析部21は、変数iが処理中のコンテンツデータ30のページ数を越えたか否かを判定する。変数iがページ数を越えていない場合、ページ構造解析部21は、処理をステップS302へ戻す。ページ構造解析部21は、次のページ画像31を取得して以上の処理を繰り返す。変数iがコンテンツデータ30のページ数を越えた場合、処理対象のページ画像31の全ページに対する処理が完了しているため、ページ構造解析部21は、図4の構造解析処理を終了する。
図5は、図3の表示管理テーブル40に含まれる複数の表示単位36の表示についての編集処理のフローチャートである。編集処理部25は、編集モードにおいて、図3の表示管理テーブル40について図5の編集処理を実行する。これにより、図3の表示管理テーブル40に基づいて、コンテンツデータ30の複数のページ画像31に含まれる複数の表示単位36を、所定の順番で表示することが可能になる。
ステップS1401で、編集処理部25は、表示単位管理部22を介して、当該コンテンツデータ30に対応する表示管理テーブル40で管理されるすべての表示単位データを取得する。ステップS1402およびステップS1405において、操作部16は、ユーザ操作を受け付け、ユーザ操作の種別を判定する。「表示設定変更」を示すユーザ操作である場合、処理をステップS1403に進める。「表示設定変更」を示すユーザ操作は、たとえば、変更対象の表示単位36に対するタップイン操作により実現する。ステップS1403で、編集処理部25は対象の表示単位36に対して表示設定を変更する。編集処理部25は、表示単位管理部22を介して、表示管理テーブル40のうち該当する表示単位データの表示設定47の「表示」「非表示」設定を切り替えて変更する。たとえば図3の表示管理テーブル40の四行目の表示単位データ(ページ番号=1、表示単位番号=3)の表示設定47を、「表示」設定から「非表示」設定に変更する。「順序変更」を示すユーザ操作である場合、処理をステップS1404へ進める。「順序変更」を示すユーザ操作は、たとえば、変更対象の表示単位36をドラッグして、別の表示単位36内でタップアウトする操作により実現する。ステップS1404で、編集処理部25は、対象の表示単位36の表示順序を変更する。編集処理部25は、表示単位管理部22を介して、表示管理テーブル40のうち該当する表示単位データの表示順を変更する。たとえば図3の表示管理テーブル40の六行目から八行目までの表示単位データ(ページ番号=1、表示単位番号=5、6、7)の表示順を入れ替える。「追加する表示単位の自動判定」を示すユーザ操作である場合、処理をステップS1406へ進める。「追加する表示単位の自動判定」を示すユーザ操作は、たとえば、表示部15に推奨設定の確認ボタンを設け、この確認ボタンのタップイン操作により実現する。ステップS1406で、編集処理部25は、追加する表示単位36の自動判定対象の表示単位36の基準時間を変更する。詳細は後述する。「基準時間変更」を示すユーザ操作である場合、処理をステップS1407へ進める。「基準時間変更」を示すユーザ操作は、たとえば、変更対象の表示単位36に対するロングタップ操作により実現する。ステップS1407で、編集処理部25は、対象の表示単位36の基準時間を変更する。編集処理部25は、表示単位管理部22を介して、表示管理テーブル40のうち該当する表示単位データの基準時間51を変更する。たとえば図3の表示管理テーブル40の四行目、五行目、六行目、七行目、八行目の表示単位データ(ページ番号=1、表示単位番号=3、4、5、6、7)の基準時間51を変更する。「終了」を示すユーザ操作である場合、編集処理部25は、図5の編集処理を終了する。「終了」を示すユーザ操作は、たとえば、表示部15に終了ボタンを表示し、この終了ボタンのタップイン操作により実現する。
次に、コンテンツデータ30の複数のページ画像31に含まれる複数の表示単位36を順番に表示する処理について説明する。図6は、ユーザ操作に基づいてコンテンツデータ30の複数の表示単位36を順番に表示する表示処理のフローチャートである。プレゼンテーション進行部24は、プレゼンテーションモードでコンテンツデータ30を表示部15に表示する際に、図6の処理を実行する。プレゼンテーション進行部24は、ユーザによる操作部16に対する所定の操作に基づいて、図3の表示管理テーブル40のシナリオにしたがって複数の表示単位36を順番に表示部15に表示する。また、プレゼンテーション進行部24は、ユーザによる操作部16に対するその他の任意の操作に基づいて、操作に応じた表示単位36を表示部15に表示する。
ステップS1001で、プレゼンテーション進行部24は、表示中のページ画像31のページ番号を変数iに設定する。ステップS1002で、プレゼンテーション進行部24は、表示中の表示単位36の表示順の値を変数jに設定する。ステップS1003、S1004、S1005で、プレゼンテーション進行部24は、操作部16が受け付けたユーザ操作の種類を判定する。このユーザ操作の種類とは、「次の表示単位」を表示させる操作、「次のページ」を表示させる操作、「前の表示単位」を表示させる操作、「前のページ」を表示させる操作のうちのいずれかである。さらに、ページ画像31を自由に「拡大縮小」表示させる操作、ページ画像31を自由に「移動」表示させる操作、ページ画像31に対してプレゼンテーションの進行を支援するための画面表示を行う「ガイド表示」操作も含まれる。
受け付けたユーザ操作が「次の表示単位」である場合、処理をステップS1010へ進める。ステップS1010で、プレゼンテーション進行部24は、次の表示単位36を処理するために変数jをインクリメントする。ステップS1011で、プレゼンテーション進行部24は、変数jが処理中のページの表示単位36の個数以下であるか否かを判定する。変数jが表示単位36の個数以下であると判定された場合は、処理をステップS1012へ進める。変数jが表示単位36の個数を越えていると判定された場合は、処理中のページ画像31のすべての表示単位36についての処理が完了しているため、処理をステップS1013へ進める。ステップS1012で、プレゼンテーション進行部24は、処理中の表示単位データに関して表示設定47を判定する。表示設定47が「表示」であると判定された場合は、ステップS1006に進む。表示設定47が「非表示」であると判定された場合は、処理をステップS1010へ戻す。プレゼンテーション進行部24は、表示設定47が「表示」であると判定されるまで処理を繰り返す。
受け付けたユーザ操作が「前の表示単位」である場合、処理をステップS1020へ進める。ステップS1020で、プレゼンテーション進行部24は、前の表示単位36を処理するために変数jをディクリメントする。ステップS1021で、プレゼンテーション進行部24は、変数jが0以下になったか否かを判定する。変数jが0以下でないと判定された場合は、処理をステップS1022へ進める。変数jが0以下であると判定された場合は、処理中ページの先頭の表示単位36まで処理を完了したため、処理をステップS1023へ進める。ステップS1022で、プレゼンテーション進行部24は、処理中の表示単位データに関して表示設定47を判定する。表示設定47が「表示」と判定された場合は、処理をステップS1006へ進める。表示設定47が「非表示」と判定された場合は、処理をステップS1020へ戻す。プレゼンテーション進行部24は、表示設定47が「表示」であると判定されるまで処理を繰り返す。
受け付けたユーザ操作が「次のページ」である場合、処理をステップS1013へ進める。ステップS1013で、プレゼンテーション進行部24は、次ページを処理するために変数iをインクリメントする。ステップS1014で、プレゼンテーション進行部24は、変数iが処理中のコンテンツデータ30のページ数以下であるか否かを判定する。変数iがページ数を越えたと判定された場合は、全ページ分の処理を完了しているため、プレゼンテーション進行部24は、ページ画像31の表示処理を終了する。変数iがページ数以下であると判定された場合は、処理をステップS1033に進む。
受け付けたユーザ操作が「前のページ」である場合、処理をステップS1023へ進める。ステップS1023で、プレゼンテーション進行部24は、前ページを処理するために変数iをディクリメントする。ステップS1024で、プレゼンテーション進行部24は、変数iが1以上かを判定する。変数iが1未満であると判定された場合は、先頭ページまでの処理を完了しているため、プレゼンテーション進行部24は、ページ画像31の表示処理を終了する。変数iが1以上であると判定された場合は、処理をステップS1033へ進める。ステップS1033で、プレゼンテーション進行部24は、背景と認識された表示単位36を表示するため、表示順序を示す変数jに0を設定する。その後、プレゼンテーション進行部24は、処理をステップS1006へ進める。ステップS1006〜S1008では、処理するページ(変数i)および表示順序(変数j)に対応する表示単位36の拡大表示を行う。ここでは、表示単位36毎に適切な表示拡大率と表示座標を設定し、表示単位36毎に領域全体が表示部15に収まる様に拡大表示する。ステップS1006で、プレゼンテーション進行部24は、表示単位管理部22を介して、処理するページ(変数i)および表示順序(変数j)に対応する表示単位データを図6の表示管理テーブル40から読み出す。つまり、変数iの値と一致するページをページ番号42から検索し、さらに変数jの値と表示順序50の値が一致する表示単位データを読み出す。読み出した表示単位データにて指定される表示単位36の幅高に基づき、表示拡大率を決定する。表示拡大率は、一旦、幅方向と高さ方向の拡大率を各々計算し、値が低い方を表示拡大率として設定する。例えば、図3の表示管理テーブル40の七行目の表示単位データ(ページ番号=1、表示単位番号=6)の場合は、幅方向の拡大率w16/W00と高さ方向の拡大率h16/H00を比較し、値が低い方を該当表示単位36の表示拡大率に設定する。ステップS1007で、プレゼンテーション進行部24は、読み出した表示単位データで指定される座標に基づき、表示単位36の中心座標に表示部15の中心座標を設定する。これより、表示単位36が表示部15の中央に表示される。例えば、図3の表示管理テーブル40の七行目の表示単位データ(ページ番号=1、表示単位番号=6)の場合は、表示単位36の中央座標(x16+(w16/2),y16+(h16/2))に、表示部15の中央座標(W00/2,H00/2)を設定する。ステップS1008で、プレゼンテーション進行部24は、前ステップまで設定した表示拡大率と表示座標に従い、表示単位36を表示部15に表示する。この処理による画面表示の例は図7を用いて後述する。
受け付けたユーザ操作が「拡大縮小」または「移動」である場合、処理をステップS1030へ進める。ステップS1030〜S1032では、受け付けたユーザ操作に応じて、表示中のページ画像31の拡大率および表示位置の任意変更を行う。ステップS1030で、プレゼンテーション進行部24は、操作部16から受け付けたピンチインまたはピンチアウト操作における2点の押下位置の距離の変動量に応じて、表示中のページ画像31の表示拡大率を決定する。また、プレゼンテーション進行部24は、操作部16から受け付けたドラッグ操作における押下位置の移動量に応じて、表示中のページ画像31の表示座標を決定する。ステップS1031で、プレゼンテーション進行部24は、決定した表示拡大率が1(=100%)未満であるか判定する。この時、表示拡大率が1(=100%)とは、表示中のページ画像31の幅または高さのいずれかが表示部15の幅または高さと一致した上で、ページ画像31全体が表示部15に表示される時の表示拡大率である。決定した表示拡大率が100%未満である場合は、ステップS1033に進み、100%以上である場合はステップS1032に進む。ステップS1032では、プレゼンテーション進行部24は、ステップS1030で決定した表示拡大率と表示座標でページ画像31の表示部15に表示する。この処理による画面表示の例は図8を用いて後述する。
図7は、表示中の表示単位36に対して「次の表示単位」を表示するための操作がなされた場合の表示画面の遷移状態の説明図である。図7(A)は、表示部15の表示画面に、ページ画像31の全体が背景として表示された状態である。図7(A)の表示状態において「次の表示単位」を表示するための操作がなされると、表示部15の表示画面には、図7(B)のように、ページ画像31の上部に割付けられたタイトルの表示要素32が拡大表示およびハイライト表示される。図7(B)の表示状態において「次の表示単位」を表示するための操作がなされると、表示部15の表示画面には、図7(C)のように、ページ画像31の中央に割付けられた表の表示要素32が拡大表示およびハイライト表示される。図7(C)の表示状態において「次の表示単位」を表示するための操作がなされると、表示部15の表示画面には、図7(D)のように、ページ画像31の左下に割付けられたグラフの表示要素32が拡大表示およびハイライト表示される。図7(D)の表示状態において「次の表示単位」を表示するための操作がなされると、表示部15の表示画面には、図7(E)のように、ページ画像31の中央下に割付けられたグラフの表示要素32が拡大表示およびハイライト表示される。図7(E)の表示状態において「次の表示単位」を表示するための操作がなされると、表示部15の表示画面には、図7(F)のように、ページ画像31の右下に割付けられたグラフの表示要素32が拡大表示およびハイライト表示される。
図8は、表示中の表示単位36に対して「拡大縮小」または「移動」の操作がなされた場合の表示画面の遷移状態の説明図である。図8(A)では、表示部15の表示画面に、ページ画像31の全体が背景として表示された状態である。図8(A)の表示状態において中央下のグラフについての「拡大縮小」のためのピンチアウト操作がなされると、表示部15の表示画面には、図8(B)のように、ページ画像31の中央下に割付けられたグラフの表示要素32が拡大して表示される。図8(B)の表示状態において図8(C)に示すように右方向への「移動」のためのドラッグ操作がなされると、表示部15の表示画面には、図8(D)のように、ページ画像31の右下に割付けられたグラフの表示要素32が拡大して表示される。図8(D)の表示状態において図8(E)に示すように「拡大縮小」のためのピンチイン操作がなされると、表示部15の表示画面には、図8(F)のように、ページ画像31の全体が必要に応じて縮小されて表示される。
次に、コンテンツデータ30の複数の表示単位36を順番に表示する際に並行して実行される表示ログの記録処理について説明する。図9は、表示ログデータ70のデータ構造の一例の説明図である。表示ログ記録部26は、表示ログデータ70をコンテンツ表示解析装置1の記憶装置であるRAM13やHDD14などに保存する。プレゼンテーション進行部24がプレゼンテーション進行処理を実行する度に、表示ログ記録部26は、新たな表示ログレコード72を追加記録する。表示ログデータ70は、表示ログレコード72とともに、ヘッダデータ71を有する。ヘッダデータ71には、文書名73、開始時刻74、終了時刻75が記録される。文書名73は、プレゼンテーション進行部24が実行したプレゼンテーション進行処理の対象となったコンテンツデータ30を識別するための文書名である。開始時刻74は、プレゼンテーション進行部24がプレゼンテーション進行処理の実行を開始した時刻である。終了時刻75は、プレゼンテーション進行部24がプレゼンテーション進行処理の実行を終了した時刻である。表示ログレコード72は、レコード番号76、表示ページ77、表示した表示単位番号78、表示範囲についての表示座標79、表示範囲についての表示幅高80、表示時間81、を有する。レコード番号76は、表示ログ記録部26が記録する各レコードを識別するための番号である。表示ページ77および表示単位番号78は、プレゼンテーション進行部24が表示したページ番号および表示単位番号である。なお、表示ページ77および表示単位番号78には、図3の表示管理テーブル40で管理されるページ番号42および表示単位番号43の値が記録される。表示座標79および表示幅高80は、プレゼンテーション進行部24が表示部15の表示画面に表示した範囲(ページ画像31の全体に対する表示範囲)を示す座標および幅高である。表示時間81は、当該レコードが示す表示状態が、無操作により継続した時間である。
図10は、図6の表示処理の際に並行して実行される表示ログの記録処理のフローチャートである。プレゼンテーション進行部24は、図6の表示処理とともに、図10の処理を並行して実施する。そして、図10のフローチャートにおいて、表示ログ記録部26は表示ログを記録し、表示ログ解析部27は表示ログが示す表示結果に基づいて新たな表示単位36を判定する。ステップS901で、プレゼンテーション進行部24は、表示ログデータ70の書き込み開始の指示を表示ログ記録部26に出す。表示ログ記録部26は、この開始指示を受けると、新規の表示ログデータ70を作成し、選択されたコンテンツデータ30の文書名を表示ログデータ70に記録する。さらに、表示ログ記録部26は、指示を受け付けた時の時刻を取得し、取得した時刻を表示ログデータ70に記録する。ステップS902で、プレゼンテーション進行部24は、表示単位管理部22を介して、当該コンテンツデータ30に対応する表示管理テーブル40で管理されるすべての表示単位データを取得する。ステップS903で、プレゼンテーション進行部24は、当該コンテンツデータ30の先頭ページの画像を表示部15に表示する。ステップS904で、プレゼンテーション進行部24は、時間の計測を開始する。ステップS905で、プレゼンテーション進行部24は、表示部15に表示されているページ画像31の表示範囲の情報をRAM13に記憶する。ステップS906で、プレゼンテーション進行部24は、操作部16からユーザ操作を受け付けると、次のステップS907に進む。ステップS907では、プレゼンテーション進行部24は、ステップS904にて計測開始した時間が所定時間経過しているか判定する。所定時間を経過している場合、処理をステップS908へ進める。所定時間を経過していない場合、処理をステップS909へ進める。
ステップS908では、プレゼンテーション進行部24は、ステップS905で記憶したページ画像31の表示範囲の情報と、ステップS904にて計測開始した計測時間を表示ログ記録部26に送信する。表示ログ記録部26は、表示ログに対応するレコードを作成し、ページ画像31の表示範囲の情報と計測時間をレコードに記録する。ステップS907の判定においてユーザ操作に応じた画面遷移が短時間に連続的に発生した場合、すなわちプレゼンテーションに利用されない短時間の表示切替がなされている状況下では、表示ログレコード72を記録しない。これにより、表示ログデータ70の記録データ量の増加を抑制できる。ステップS909では、プレゼンテーション進行部24は、ステップS906で受け付けたユーザ操作が「終了」であるか判定する。ユーザ操作が「終了」でない場合、処理をステップS910へ進める。ステップS910では、プレゼンテーション進行部24は、ステップS906で受け付けたユーザ操作に応じて、図6の処理により表示を切り替える。ステップS910の後、処理をステップS904へ戻す。プレゼンテーション進行部24は、計測していた時間をステップS904でクリアし、再度新たに時間計測を開始し、以上の処理を繰り返し実行する。ユーザ操作が「終了」である場合、処理をステップS911へ進める。ステップS911で、プレゼンテーション進行部24は、表示ログデータ70の書き込み終了の指示を表示ログ記録部26に出す。表示ログ記録部26は、指示を受けた時刻とともに、表示ログデータ70を記録する。
図11は、追加する表示単位36の自動判定処理のフローチャートである。追加する表示単位36の自動判定処理は、プレゼンテーションモードにおいて実行された過去のプレゼンテーション進行処理にて記録された表示ログを用いて、新規追加する表示単位36を自動的に判定する処理である。表示ログ解析部27は、図5のステップS1406において、編集処理部25の指示に基づいて図11の処理を実行する。ステップS1601で、表示ログ解析部27は、編集対象のコンテンツデータ30に対応する表示ログデータ70を表示ログ記録部26から取得する。編集対象のコンテンツデータ30の文書名(例えば、「コンテンツ1」)と、図9の文書名73に記録された値が一致している表示ログデータ70のみを取得する。また、追加する表示単位36の自動判定処理を実行していない表示ログデータ70のみを取得する。ステップS1602で、表示ログ解析部27は、前ステップで取得した表示ログデータ70があるかを判定する。表示ログデータ70がない場合は、追加する表示単位36の自動判定処理を終了する。表示ログデータ70がある場合、処理をステップS1603に進める。ステップS1603で、表示ログ解析部27は、前ステップで取得した表示ログデータ70の先頭の表示ログレコード72を読み出す。先頭の表示ログレコード72は、例えば、図9の1行目のレコードである。ステップS1604で、表示ログ解析部27は、前ステップで読み出した表示ログレコード72から、その時に表示部15に表示されていた表示単位36を決定する。ステップS1605で、表示ログ解析部27は、前ステップで読み出した表示ログレコード72をもとに、前ステップで決定した各表示単位36の画面占有率と表示カバー率を計算する。ステップS1606で、表示ログ解析部27は、前ステップで計算した各表示単位36の画面占有率と表示カバー率をもとに、説明のために表示された表示単位36を、図3の表示管理テーブル40に追加する。ステップS1607で、表示ログ解析部27は、ステップS1601で取得した表示ログデータ70についてすべてのレコードを読み出したかを判定する。すべてのレコードを読み出した場合、表示ログ解析部27は、図11の追加する表示単位36の自動判定処理を終了する。すべてのレコードを読み出してない場合、処理をステップS1608に進める。ステップS1608で、表示ログ解析部27は、読み出していない次のレコードを読み出して、処理をステップS1604に戻し、以上の処理を繰り返す。
図12は、表示した表示単位36を判定する処理のフローチャートである。表示した表示単位36の判定処理は、図11中のステップS1604にて実行される処理である。表示ログ解析部27は、記録された表示ログレコード72が表すページ画像31の表示状態に基づいて、どの表示単位36が表示されていたかを特定する。ステップS1701で、表示ログ解析部27は、ステップS1603またはステップS1608にて読み出されたレコード(以下、処理対象レコードと呼ぶ)を、表示ログ記録部26から取得する。表示ログ解析部27は、処理対象レコードにおいて1つの表示単位36が拡大表示およびハイライト表示されていた状態であるかを判定する。つまり、処理対象レコードの表示単位番号に記録された値が「―」(ブランク)であるか否かを判定する。処理対象レコードの表示単位番号に「―」が設定されている場合、処理をステップS1702に進める。ステップS1702以降の処理は、「拡大縮小」または「移動」の操作に応じた表示状態に対応する処理対象レコードを処理するケースである。ステップS1702で、表示ログ解析部27は、表示単位管理部22が管理するすべての表示単位データから、処理対象レコードに対応する表示状態において表示した表示単位36を特定する。表示ログ解析部27は、処理対象レコードのページ番号と一致する値のページ画像31の表示単位36を検索して特定する。さらに、表示ログ解析部27は、そのページ画像31の表示単位36について、先頭から表示単位データを1つ読み出す。ステップS1703とステップS1704で、表示ログ解析部27は、前ステップで読み出した表示単位36が、処理対象レコードの表示状態において表示されているかを判定する。表示ログ解析部27は、処理対象レコードの表示座標79と表示幅高80が表す表示範囲と、前ステップで読み出した表示単位36の座標44と幅高45が表す割付範囲とが重なるか否かを判定する。これらの範囲同士が重なっている場合、すなわち当該表示単位36が表示されていると判定された場合、処理をステップS1705に進める。これらの範囲同士が重なっていない場合、すなわち当該表示単位36が表示されていないと判定された場合、処理をステップS1706へ進める。ステップS1705で、表示ログ解析部27は、読み出した表示単位36を、表示した表示単位36として追加する。ステップS1706で、表示ログ解析部27は、処理対象レコードが示す表示状態において表示されていたページについて、すべての表示単位36を読み出したか判定する。すべての表示単位データを読み出していない場合、処理をステップS1707へ進める。ステップS1707で、表示ログ解析部27は、読み出していない次の表示単位データを読み出す。その後、処理をステップS1703へ戻す。表示ログ解析部27は、すべての表示単位データを読み出すまで以上の処理を繰り返す。すべての表示単位データを読み出している場合、表示ログ解析部27は、図12の処理を終了する。ステップS1701の判断において処理対象レコードの表示単位番号に「―」が設定されていない場合、処理をステップS1708へ進める。ステップS1708は、「次の表示単位」、「前の表示単位」、「次のページ」、「前のページ」の操作に応じた表示状態に対応する処理対象レコードを処理するケースである。ステップS1708で、表示ログ解析部27は、処理対象レコードが示す拡大表示またはハイライト表示している表示単位36を、表示した表示単位36として設定する。拡大表示またはハイライト表示している表示単位36は、処理対象レコードの表示ページ番号および表示単位番号の値により特定できる。
図13は、画面占有率と表示カバー率とを計算する処理のフローチャートである。画面占有率と表示カバー率の計算処理は図11中のステップS1605にて実行される処理であり、記録された表示ログデータ70の1レコードから各表示単位36の画面占有率と表示カバー率を計算する処理である。表示単位36の画面占有率とは、表示ログデータ70の1レコードで示される表示状態において、表示部15に表示されたページ画像31の表示範囲の全体に対して、各表示単位36がどの程度の表示面積を占めているかを表す割合である。すなわち、表示単位36の画面占有率により、表示単位36が表示部15に対して大きく表示されているのか、小さく表示されているのかを判断することができる。なお、表示単位36の幅と高さの差が大きく、縦長または幅広の表示単位36である場合、表示単位36全体が大きく表示されていたとしても、画面を占有する面積比としては小さくなってしまう可能性がある。そのため、表示面積の占める割合だけでなく、表示範囲の幅と表示単位36の幅の比率についても考慮するようにしてもよい。または、表示範囲の高さと表示単位36の高さの比率だけを考慮してもよい。表示単位36の表示カバー率とは、表示ログデータ70の1レコードで示される表示状態において、1つの表示単位36の全体に対して、どの程度の範囲が表示されているかを表す割合である。すなわち、表示単位36の表示カバー率により、表示単位36の全体が画面に表示されているのか、表示単位36の一部が見切れた状態で表示されているのかを判断することができる。
ステップS1901で、表示ログ解析部27は、前のステップS1604にて決定された表示した表示単位36の数が1より大きいか判定する。表示した表示単位36の数が1より大きくない場合、処理をステップS1902に進める。表示した表示単位36の数が1より大きい場合、処理をステップS1912に進める。なお、プレゼンテーション進行処理中に表示される画面は少なくとも背景領域が含まれるため、ステップS1604にて決定される表示した表示単位36の数は1以上となる。ステップS1902で、表示ログ解析部27は、ステップS1604にて決定された1つの表示単位36に該当する表示単位データを読み出す。ステップS1903で、表示ログ解析部27は、当該表示単位36の画面占有率を100%に設定する。ステップS1904で、表示ログ解析部27は、当該表示単位36の表示カバー率を計算する。表示ログ解析部27は、処理対象レコードの表示座標79と表示幅高80が表す領域と、当該表示単位36の表示単位データの座標44と幅高45が表す領域とが重なる領域の面積(重なり面積OA)を計算する。次に、表示ログ解析部27は、当該表示単位データの幅高45から当該表示単位36の面積AAを計算する。そして、表示ログ解析部27は、次の計算式1で表示単位36の表示カバー率を計算する。
表示単位36の表示カバー率=(重なり面積OA/面積AA)×100・・・式1
ステップS1912で、表示ログ解析部27は、ステップS1604にて決定された複数の表示した表示単位36から1つずつ表示単位36を取得し、対応する表示単位データを読み出す。ステップS1913で、読み出した表示単位データが背景領域であるか判定する。読み出した表示単位データが背景領域である場合、処理をステップS1916に進める。読み出した表示単位データが背景領域でない場合、処理をステップS1914に進める。ステップS1914で、表示ログ解析部27は、当該表示単位36の画面占有率を計算する。表示ログ解析部27は、処理対象の当該レコードの表示座標79と表示幅高80が表す領域と、当該表示単位36の表示単位データの座標44と幅高45が表す領域とが重なる領域の面積(重なり面積OA)を計算する。そして、表示ログ解析部27は、次の計算式2で表示単位36の画面占有率を計算する。
表示単位36の画面占有率 =(重なり面積OA/(処理対象の当該レコードの表示幅高80の幅×高さ))×100 ・・・式2
ステップS1915で、表示ログ解析部27は、ステップS1904と同様にして、当該表示単位36の表示カバー率を計算する。ステップS1916で、表示ログ解析部27は、ステップS1604にて決定された複数の表示した表示単位36からすべての表示単位36を取得したか判定する。表示した表示単位36からすべての表示単位36を取得していない場合、処理をステップS1912に進める。ステップS1912で、表示ログ解析部27は、ステップS1604にて決定された複数の表示した表示単位36から次の表示単位36を取得し、以降の処理を繰り返す。表示した表示単位36からすべての表示単位36を取得した場合、表示ログ解析部27は、図13の画面占有率と表示カバー率の計算処理を終了する。
図14を用いて、画面占有率と表示カバー率の計算処理における計算結果の一例を示す。図14(A)は、表示要素32を拡大表示およびハイライト表示している状況を示している。表示ログデータ70のレコードから図14(A)のような表示状態が読み取れる場合、表示ログ解析部27は、図14(B)に示すように、1つの表示単位36について画面占有率と表示カバー率とを計算する。画面占有率は、ステップS1903にて100%に設定される。表示カバー率は、ステップS1904の計算結果が設定されている。この結果から、表示ログ解析部27は、当該レコードにおいて1つの表示要素32の一部が拡大表示されている状態であることがわかる。図14(C)は、「拡大縮小」または「移動」の操作に応じてページ画像31を表示している状況を示している。表示ログのレコードから図14(C)のような表示状態が読み取れる場合、表示ログ解析部27は、図14(D)に示すように、複数の表示単位36のそれぞれについて画面占有率と表示カバー率とを計算する。図14(D)の各行には、表示単位36ごとの画面占有率と表示カバー率との計算結果が設定されている。この結果から、表示ログ解析部27は、当該レコードにおいて表示カバー率が小さい表示要素32は一部が見切れて表示されていることを判断できる。また、表示カバー率が100%である2つの表示要素32については全体が表示されている状態であることがわかる。
図15は、表示単位36の追加処理のフローチャートである。表示単位36の追加処理は、図11中のステップS1606にて実行される処理である。表示ログ解析部27は、前ステップで計算した各表示単位36の画面占有率と表示カバー率から、追加すべき新規の表示単位36があるかを判定し、その結果に応じてその新規の表示単位36を追加する。ステップS2101で、表示ログ解析部27は、前ステップで計算した画面占有率と表示カバー率から1つの表示単位36の分を読み出す。ステップS2102で、表示ログ解析部27は、読み出した画面占有率が閾値T1より大きいか判定する。閾値T1は、表示ログ解析部27が固定値を保持しているだけでなく、表示部15および操作部16に設定画面を設けて、ユーザが任意の値に変更できるようにしてもよい。画面占有率が閾値T1より大きい場合、つまり、表示部15全体に対して表示単位36が大きく表示されている場合、処理をステップS2103に進める。画面占有率が閾値T1より小さい場合、つまり、表示部15の表示画面の全体に対して表示単位36が小さく表示されている場合、処理をステップS2104に進める。ステップS2103で、表示ログ解析部27は、画面占有率が閾値T1より大きい表示単位36を、追加候補の表示単位36としてリストアップする。ステップS2104で、表示ログ解析部27は、前ステップで画面占有率と表示カバー率を計算した表示単位36のすべてについて読み出したか判定する。すべての表示単位36を読み出していない場合、処理をステップS2101に戻す。ステップS2101で、表示ログ解析部27は、前ステップで計算したすべての表示単位36から次の表示単位36分を読み出し、以上の処理を繰り返す。すべての表示単位36を読み出した場合、処理をステップS2105に進める。この時点において、処理対象レコードのすべての表示した表示単位36について、表示部15全体に対して大きく表示されている表示単位36のみに絞り込む。ステップS2105で、表示ログ解析部27は、前ステップS2103にてリストアップした追加候補の表示単位36の数を判定する。リストアップした追加候補の表示単位36の数が0である場合、表示単位36の追加処理を終了する。リストアップした追加候補の表示単位36の数が1である場合、処理をステップS2111に進める。リストアップした追加候補の表示単位36の数が2以上である場合、処理をステップS2121に進める。
ステップS2111〜S2114は、1つの表示単位36の一部を新規の表示単位36として追加する処理である。ステップS2111で、表示ログ解析部27は、1つの追加候補の表示単位36に対応する表示カバー率が閾値T2より大きいか判定する。閾値T2は、表示ログ解析部27が固定値を保持しているだけでなく、表示部15および操作部16に設定画面を設けて、ユーザが任意の値に変更できるようにしてもよい。閾値T2は、表示単位36ごとに異なる閾値を保持するようにしてもよく、表示単位36の幅高や文字サイズに基づいて決定された閾値を保持してもよい。表示カバー率が閾値T2より大きい場合、つまり、表示単位36の一部が大きく表示されていない(表示単位36の全体が表示される時の拡大率と大きな差がない)場合、表示単位36の追加処理を終了する。表示カバー率が閾値T2より小さい場合、つまり、表示単位36の一部が大きく表示されている場合、処理をステップS2112に進める。ステップS2112で、表示ログ解析部27は、処理対象の当該レコードの表示時間の値が閾値T3より大きいか判定する。閾値T3は、表示ログ解析部27が固定値を保持しているだけでなく、表示単位36の基準時間と表示カバー率に基づいてその都度計算してもよい。表示時間が閾値T3より小さい場合、本レコードで示される表示画面がプレゼンテーションにあまり利用されていないと判断し、表示単位36の追加処理を終了する。表示時間が閾値T3より大きい場合、処理をステップS2113に進める。ステップS2113で、表示ログ解析部27は、処理対象の当該レコードの表示座標と表示幅高の値を読み出す。ステップS2114で、表示ログ解析部27は、編集処理部25および表示単位管理部22を介して、新規表示単位36を生成して表示管理テーブル40に追加する。追加する新規の表示単位36の座標は、処理対象レコードの表示座標の値とする。追加する新規の表示単位36の幅高は、処理対象レコードの幅高の値とする。なお、処理対象レコードの表示座標と表示幅高が表す領域が、追加候補の1つの表示単位36外を含む場合は、追加候補の1つの表示単位36と重なる領域の座標と幅高を、新規の表示単位36に設定してよい。
ステップS2121〜S2125は、複数の表示単位36を結合した表示単位36を追加する処理である。ステップS2121で、表示ログ解析部27は、前ステップでリストアップした複数の追加候補の表示単位36のうち、表示カバー率が100%の表示単位36だけに絞り込みする。ステップS2122で、表示ログ解析部27は、前ステップS2121で絞り込んだ追加候補の表示単位36の数を判定する。絞り込んだ追加候補の表示単位36の数が1以下である場合、表示単位36の追加処理を終了する。絞り込んだ追加候補の表示単位36の数が1より大きい場合、処理をステップS2123に進める。ステップS2123で、表示ログ解析部27は、処理対象レコードの表示時間が、前ステップS2121で絞り込んだすべての追加候補の表示単位36の基準時間の合計以上であるかを判定する。表示時間がすべての追加候補の表示単位36の基準時間の合計より小さい場合、表示単位36の追加処理を終了する。表示時間がすべての追加候補の表示単位36の基準時間の合計以上である場合、処理をステップS2124に進める。ステップS2124で、表示ログ解析部27は、前ステップS2121で絞り込んだすべての追加候補の表示単位36を包含する最小の矩形の座標と幅高を求める。求める矩形の座標と幅高は、すべての追加候補の表示単位36を包含する最小の矩形から上下左右方向に所定の値だけマージンを設けるようにしてもよい。ステップS2125で、表示ログ解析部27は、編集処理部25および表示単位管理部22を介して、新規の表示単位36を生成し、表示管理データに追加する。追加する新規の表示単位36の座標は、前ステップS2124で求めた矩形の座標とする。追加する新規の表示単位36の幅高は、前ステップS2124で求めた矩形の幅高とする。
図16は、1つの表示要素32の一部を表示単位36として追加する処理の説明図である。図16(A)は、1つの表示要素32の一部を、表示部15に表示した状態である。図16(B)は、図16(A)の表示単位1601と、その他の表示単位36との対応関係を示す図である。この場合、図16(C)の表示管理テーブル40には、新規の表示単位1601の表示単位データが10行目に追加される。この表示単位データの座標(x19´,y19´)および幅高(w19´,h19´)は、図16(B)の表示単位1601のものである。これにより、その後のプレゼンテーション進行処理の実行時には、新規の表示単位1601を表示することができる。
図17は、複数の表示要素32を1つの表示単位36として追加する処理の説明図である。図17(A)は、左右に並ぶ2つの表示要素32を、表示部15にまとめて表示した状態である。図17(B)は、図17(A)の表示単位1701と、その他の表示単位36との対応関係を示す図である。この場合、図17(C)の表示管理テーブル40には、新規の表示単位1701の表示単位データが10行目に追加される。この表示単位データの座標(x156,y156)および幅高(w156,h156)は、図17(B)の表示単位1701のものである。これにより、その後のプレゼンテーション進行処理の実行時には、新規の表示単位1701を表示することができる。
以上のように、本実施形態では、表示ログデータ70の前示範囲に基づいて、複数の表示要素32についての表示範囲による表示を解析し、表示範囲により表示された表示要素32を表示する表示単位36を決定する。よって、表示ログデータ70において表示範囲の座標79および幅高80が記録されるように表示された表示範囲に含まれる表示要素32について、それを表示するように表示単位36を決定することができる。表示単位36は、複数の表示要素32を表示するように決定されたり、1つの表示要素32の一部を表示するように決定されたりし得る。このように本実施形態では、コンテンツデータ30を表示する際の表示ログデータ70に基づいて、各ページ画像31に割り付けられた表示要素32を、説明のために好適な範囲や組み合わせにより表示単位36を決定することができる。そして、編集処理部25は、コンテンツデータ30に含まれる複数の表示要素32を順番に表示するシナリオデータとして、決定された表示単位36を含む図3の表示管理テーブル40を生成することができる。特に、本実施形態では、コンテンツデータ30をページ画像31ごとに解析する。そして、表示要素32を表示するために抽出した表示単位36についての割付範囲の座標44と幅高45とのデータを用いて、表示ログデータ70の表示範囲により表示された表示単位36を解析する。たとえば割付範囲と表示範囲との重なり程度に応じて、表示された表示単位36を解析している。よって、説明のために表示された表示単位36を特定するために、コンテンツデータ30をページ画像31ごとに一から解析することはない。そして、表示のための表示単位36に基づいて解析することにより、各表示単位36について説明のために表示されたか否かを適切に解析することができる。表示単位36を適切に表示していない表示範囲により、表示単位36についての表示を解析しないようにできる。
また、本実施形態では、表示単位36について座標44と幅高45とで決まる割付範囲についての表示範囲によるカバー率に基づいて、表示された表示単位36を解析する。よって、各表示単位36について、表示ログデータ70の表示範囲において適切なカバー率により表示されている場合に、表示されたと解析できる。たとえば表示部15に見切り表示されている場合のように低いカバー率で表示されている場合に、その表示単位36について表示されたと解析しないようにできる。
また、本実施形態では、表示ログデータ70の表示範囲に対する表示単位36の表示占有率に基づいて、表示ログデータ70の表示範囲により表示された表示単位36を解析する。よって、各表示単位36について、表示ログデータ70の表示範囲において適切な大きさで表示されている場合に、表示されたと解析できる。たとえば表示ログデータ70の表示範囲において小さく表示されている場合のように低い表示占有率で表示されている場合に、その表示単位36について表示されたと解析しないようにできる。
また、本実施形態では、表示ログデータ70において表示範囲とともに表示時間81を記録し、所定の表示時間以上の場合に、その表示範囲で表示されたと解析する。よって、たとえば表示の切替操作中などにおいて短時間で表示された表示ログに基づいて、表示されたと解析しないようにできる。特に、所定の無操作時間以上において無操作状態で表示された表示範囲を表示ログデータ70に記録することにより、表示ログデータ70のデータ量を必要最小限とすることができ、表示ログデータ70に基づく判定処理負荷を軽減できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るコンテンツ表示解析装置1について説明する。以下の説明では、主に第一実施形態との相違点について説明する。図18は、新規に表示単位36を追加する処理のフローチャートである。表示ログ解析部27は、図15のステップS2114またはステップS2125に替えて、図18の処理を実行する。図18の新規表示単位36の追加処理では、新規の表示単位36を生成しようとする時に、すでに同じような範囲の表示単位36が表示管理テーブル40に登録されている場合に、その既登録の表示単位36を更新して置き換える。ステップS2401およびS2402で、表示ログ解析部27は、前ステップS2113またはS2124で決定した新規に追加予定の表示単位36と、表示管理テーブル40に既に登録されている表示単位36とを比較し、重なる表示単位36を抽出する。重なる既登録の表示単位36がある場合、処理をステップS2403に進める。重なる既登録の表示単位36がない場合、処理をステップS2406に進める。ステップS2403で、表示ログ解析部27は、重なる領域の面積を求め、新規に追加予定の表示単位36の面積との比率(%)と、既登録の表示単位36の面積との比率(%)とを求める。表示管理テーブル40に重なる複数の表示単位36が存在する場合、重なる領域の面積が最も大きくなる表示単位36との比率を求める。ステップS2404で、表示ログ解析部27は、前ステップで求めた2つの比率がともに閾値T4よりも大きいかを判定する。閾値T4は、表示ログ解析部27が固定値を保持しているだけでなく、表示部15および操作部16に設定画面を設けて、ユーザが任意の値に変更できるようにしてもよい。前ステップで求めた2つの比率がともに閾値T4より大きい場合、処理をステップS2405に進める。前ステップで求めた2つの比率の少なくとも1つが閾値T4より小さい場合、処理をステップS2406に進める。ステップS2405で、表示ログ解析部27は、編集処理部25および表示単位管理部22を介して、前ステップで重なっていると判定された既登録の表示単位データの座標および幅高を、新規に追加しようとする表示単位36の座標と幅高で変更する。ステップS2406で、表示ログ解析部27は、編集処理部25および表示単位管理部22を介して、新たな表示単位36のデータを生成して表示管理テーブル40に追加登録する。追加される新規の表示単位データの座標および幅高は、前ステップS2113またはS2124で決定した座標および幅高である。
図19は、新規に登録する表示単位36と重なる既登録の表示単位36が表示管理テーブル40に登録されている場合の処理の説明図である。図19(A)は、1つのグラフの表示要素32の一部が、表示部15に拡大して表示されている状態である。図19(B)は、図19(A)の新規登録の表示単位2501と、既登録の表示単位2502の対応関係を示す図である。これらの表示単位36は、領域2503にて重なる。この場合、図19(C)の表示管理テーブル40では、既登録の表示単位データの座標(x19A,y19A)および幅高(w19A,h19A)が、新規登録の表示単位2501のものに更新される。この際、表示時間は、新旧の時間を考慮して、たとえば新旧の時間の平均値としてよい。これにより、その後のプレゼンテーション進行処理の実行時には、新規登録の表示単位2501を表示することができる。また、本実施形態では、同じような表示単位36が何度も新規追加されてしまうこと、それに基づいて同じような表示単位36が繰り返し表示されてしまうこと、を抑制できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係るコンテンツ表示システム100について説明する。図20は、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100の構成図である。図20のコンテンツ表示システム100は、文書管理サーバ101、表示ログサーバ102、文書入稿端末103、第一プレゼンテーション端末104、第二プレゼンテーション端末105、およびネットワーク106、を有する。ネットワーク106は、インターネット、イントラネットによるデータ通信網でよい。ネットワーク106の一部は、無線通信網で構成されてよい。文書入稿端末103、第一プレゼンテーション端末104、および第二プレゼンテーション端末105といった端末装置も、図1(A)のハードウェア構成を有する。この場合、図1(A)の表示部15は、端末表示手段として機能し、操作部16は、端末操作手段として機能する。文書管理サーバ101、および表示ログサーバ102といったサーバ装置は、基本的に図1(A)のハードウェア構成を有する。サーバ装置は、端末装置とまたは相互にデータ通信可能である。
文書入稿端末103は、図2のコンテンツデータ30を生成し、文書管理サーバ101へ送信する。文書管理サーバ101は、受信したコンテンツデータ30について図4のページ構造解析処理を実行し、図3の表示管理テーブル40を生成する。文書管理サーバ101は、コンテンツデータ30および表示管理テーブル40を蓄積して記憶する。文書入稿端末103は、文書管理サーバ101に蓄積されたコンテンツデータ30を受信し、図5の編集処理を実行する。文書入稿端末103は、編集したコンテンツデータ30を生成し、文書管理サーバ101へ送信する。文書管理サーバ101は、編集されたコンテンツデータ30により、蓄積していたコンテンツデータ30を更新する。第一プレゼンテーション端末104、第二プレゼンテーション端末105は、文書管理サーバ101に蓄積されたコンテンツデータ30を受信し、図6のプレゼンテーション進行処理を実行する。第一プレゼンテーション端末104、第二プレゼンテーション端末105は、プレゼンテーション進行処理と並行して図10の表示ログデータ70の記録処理を実行し、表示ログデータ70を表示ログサーバ102へ送信する。表示ログサーバ102は、図9の表示ログデータ70を蓄積して記憶する。また、文書管理サーバ101は、表示ログサーバ102から表示ログデータ70を繰り返し取得する。文書管理サーバ101は、図11の追加する表示単位36の自動判定処理を実行し、図3の表示管理テーブル40を更新する。これにより、図20のコンテンツ表示システム100においても、第一実施形態に係るコンテンツ表示解析装置1と同様の効果を期待できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 コンテンツ表示解析装置
15 表示部
16 操作部
21 ページ構造解析部
22 表示単位管理部
23 モード制御部
24 プレゼンテーション進行部
25 編集処理部
26 表示ログ記録部
27 表示ログ解析部
30 コンテンツデータ
31 ページ画像
32 表示要素
36 表示単位
40 表示管理テーブル
70 表示ログデータ
100 コンテンツ表示システム
101 文書管理サーバ

Claims (10)

  1. 複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置であって、
    前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲を記録した表示ログデータを取得するログ手段と、
    前記表示ログデータの前記表示範囲に基づいて、複数の前記表示要素についての前記表示範囲における表示を解析する解析手段と、
    前記表示範囲により表示された前記表示要素を表示する表示単位を決定する決定手段と、
    を有する、コンテンツ表示解析装置。
  2. 前記コンテンツデータを前記ページ画像ごとに解析して、前記表示要素を表示するための前記表示単位を抽出し、前記ページ画像に含まれる表示単位についての割付範囲を示すデータを生成する表示単位生成手段、を有し、
    前記解析手段は、前記表示範囲と前記表示単位との重なり程度に応じて、前記表示範囲に表示された表示単位を解析する、
    請求項1記載のコンテンツ表示解析装置。
  3. 前記解析手段は、前記表示範囲により表示される前記割付範囲のカバー率に基づいて、前記表示範囲に表示された表示単位を解析する、
    請求項2記載のコンテンツ表示解析装置。
  4. 前記解析手段は、前記表示範囲に対する前記割付範囲の表示占有率に基づいて、前記表示範囲に表示された表示単位を解析する、
    請求項2または3記載のコンテンツ表示解析装置。
  5. 前記ログ手段は、前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲の表示時間を記録した表示ログデータを取得し、
    前記解析手段は、前記表示範囲の表示時間に基づいて、前記表示範囲に表示された表示単位を解析する、
    請求項1から4のいずれか一項記載のコンテンツ表示解析装置。
  6. 前記ログ手段は、無操作状態で表示された表示範囲を前記表示ログデータに記録する、
    請求項1から5のいずれか一項記載のコンテンツ表示解析装置。
  7. 前記コンテンツデータに含まれる複数の前記表示要素を順番に表示するシナリオデータとして、前記決定手段により決定された前記表示単位を含むシナリオデータを生成する編集手段、を有する、
    請求項1から6のいずれか一項記載のコンテンツ表示解析装置。
  8. 複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置の制御方法であって、
    前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲を記録した表示ログデータを取得するログ工程と、
    前記表示ログデータの前記表示範囲に基づいて、複数の前記表示要素についての前記表示範囲における表示を解析する解析工程と、
    前記表示範囲により表示された前記表示要素を表示する表示単位を決定する決定工程と、
    を有する、コンテンツ表示解析装置の制御方法。
  9. 複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータについての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンテンツ表示解析装置の制御方法は、
    前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲を記録した表示ログデータを取得するログ工程と、
    前記表示ログデータの前記表示範囲に基づいて、複数の前記表示要素についての前記表示範囲における表示を解析する解析工程と、
    前記表示範囲により表示された前記表示要素を表示する表示単位を決定する決定工程と、
    を有する、プログラム。
  10. 端末表示手段および端末操作手段を有する複数の端末装置と、複数の前記端末装置とまたは相互にデータ通信可能な少なくとも1つのサーバ装置と、を有し、複数の表示要素が割付けられたページ画像を含むコンテンツデータを前記端末操作手段により操作可能に前記端末表示手段に表示させるコンテンツ表示システムにおいて、
    少なくとも1つの前記サーバ装置は、
    前記コンテンツデータを表示する際の前記ページ画像の表示範囲を記録した表示ログデータを取得するログ手段と、
    前記表示ログデータの前記表示範囲に基づいて、複数の前記表示要素についての前記表示範囲における表示を解析する解析手段と、
    前記表示範囲により表示された前記表示要素を表示する表示単位を決定する決定手段と、を有し、
    複数の前記表示要素が割付けられた前記ページ画像を含む前記コンテンツデータについての表示結果を解析するコンテンツ表示解析装置として機能する、
    コンテンツ表示システム。
JP2018054588A 2018-03-22 2018-03-22 コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム Pending JP2019168802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054588A JP2019168802A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054588A JP2019168802A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019168802A true JP2019168802A (ja) 2019-10-03

Family

ID=68108289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018054588A Pending JP2019168802A (ja) 2018-03-22 2018-03-22 コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019168802A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11080350B2 (en) Method for searching and device thereof
KR101814102B1 (ko) 검색 결과들에 대한 멀티포인트 핀치 제스처 제어
US20150339348A1 (en) Search method and device
RU2503057C2 (ru) Устройство обработки информации, способ обработки информации, программа и система обработки информации
US20040119762A1 (en) Systems and methods for freeform pasting
EP2663913A2 (en) User interface interaction behavior based on insertion point
JP2007249755A (ja) ドキュメントを理解する難易度を評価するシステムおよびその方法
US20220237249A1 (en) Method for searching and device thereof
AU2014309040A1 (en) Presenting fixed format documents in reflowed format
TW201327225A (zh) 瀏覽器顯示子頁面的處理方法及瀏覽器
US11694413B2 (en) Image editing and sharing in an augmented reality system
CN105359131B (zh) 栓系选择句柄
CN109391836B (zh) 用附加信息补充媒体流
EP2947584A1 (en) Multimodal search method and device
KR20160091756A (ko) 키워드 검색을 통한 웹 페이지의 상대적 품질 지수 평가 장치
JP6167812B2 (ja) 電子チラシ推薦システム、電子チラシ推薦サーバ、電子チラシ推薦方法及びプログラム
JP5559750B2 (ja) 広告処理装置、情報処理システム及び広告処理方法
JP2019168802A (ja) コンテンツ表示解析装置、その方法およびプログラム、並びにコンテンツ表示システム
US11410393B2 (en) Auto arranging wall in an augmented reality system
JP2018195236A (ja) 金融情報表示装置および金融情報表示プログラム
KR102213861B1 (ko) 스케치 검색 시스템, 사용자 장치, 서비스 제공 장치, 그 서비스 방법 및 컴퓨터 프로그램이 기록된 기록매체
CN113220297A (zh) 网页样式动态生成方法及装置、存储介质及电子设备
JP2019148649A (ja) 画像処理装置、制御方法、およびプログラム
KR101242878B1 (ko) 전자책 상에서 애너테이션이 작성된 항목을 추출 및 제공하는 방법 및 그 시스템
JP5259753B2 (ja) 電子ブック処理装置、電子ブック処理方法、およびプログラム