以下、電子ブック処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、電子ブック処理装置1が電子ブックを閲覧する装置等である場合の例について説明する。
図1は、本実施の形態における電子ブック処理装置1のブロック図である。
電子ブック処理装置1は、電子ブック情報格納部101、グループ管理情報格納部102、グループ化部103、グループ管理情報蓄積部104、操作受付部105、表示部106を備える。
電子ブック処理装置1は、電子ブックを閲覧するための装置である。電子ブック処理装置1は、例えば、いわゆる電子ブックリーダや、携帯電話や、携帯端末や、コンピュータ等で実現される。
電子ブック情報格納部101には、1以上のページ情報と、各ページ情報が示すページに配置された2以上のコンテンツの情報である2以上のコンテンツ情報とを対応付けて有する電子ブック情報が格納される。電子ブックとは、電子機器のモニタ画面上で読むことができる出版物である。電子ブックは、例えば、媒体を電子媒体とした書籍である。電子ブックは電子書籍とも呼ばれる。電子ブックは、1以上のページを有している。
ページ情報は、電子ブックのページの情報である。ここでのページ情報は、電子ブックを構成する各ページを示す情報や、各ページを定義する情報と考えても良い。ページ情報は、例えば、ページに割り当てられたIDやページ番号等のページの識別情報(以下、ページ識別情報と称す)を有する。ページ番号は、ページの出力順番を示す情報と考えてもよい。また、ページ情報は、ページの縦横のサイズや、ページの縦横比や、ページの背景色や背景画像等のページの属性を示す情報を有していても良い。
コンテンツ情報は、電子ブックの各ページに配置され、表示されるコンテンツの情報である。コンテンツとは、電子ブックの各ページに表示される文字や画像等である。コンテンツ情報は文字列の情報であっても、静止画や動画等の画像の情報であっても良く、コンテンツ情報のデータタイプ等は問わない。また、コンテンツ情報の画像は、ビットマップデータであってもベクトルデータであっても良い。各コンテンツは、電子ブックの各ページに配置されるオブジェクトと考えても良い。また、コンテンツ情報は、例えば、コンテンツ情報同士を識別するためのコンテンツの識別情報(以下、コンテンツ識別情報と称す)を有している。コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別可能な情報であれば、どのような情報であっても良く、例えば、コンテンツ名や、コンテンツに割り当てられた文字列等の情報でも良い。また、コンテンツの格納場所等を示す情報であっても良い。またコンテンツ識別情報は、コンテンツ自身であっても良い。また、コンテンツ情報は、コンテンツの表示スタイル(例えば、フォント名や、フォントサイズ等の情報)等のコンテンツの属性を示す情報を有していても良い。また、コンテンツ情報がXML等のマークアップ言語で記述された情報として提供される場合、コンテンツ情報に付与されているタグを、コンテンツ情報の属性の一つと考えても良い。
また、電子ブック情報は、ページ情報が示すページ内における各コンテンツが配置される位置を示す位置情報を、各コンテンツ情報やページ情報と対応付けて有していても良い。位置情報は、例えば、ページ内におけるコンテンツの四隅の1以上の座標や、コンテンツの中心の座標や重心の座標である。また、位置情報は、ページ内のコンテンツの相対的な位置関係を示す情報でも良い。
なお、ページ情報は、1ページに配置される(あるいは表示される)コンテンツを区切るための情報と考えても良い。例えば、電子ブックに含まれるコンテンツの情報がXML形式のデータの各要素の情報として提供される場合、ページ情報は、一のページに配置される1以上のコンテンツをくくる予め定義されたタグであっても良い。また、この場合のページ情報の読み出し順は、例えば、データの配列順としてもよい。
電子ブック情報格納部101に電子ブック情報が蓄積される過程は問わない。ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。電子ブック情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
グループ管理情報格納部102には、一のページに配置されたコンテンツで構成される2以上のグループの識別情報(以下、グループ識別情報と称す)と、各グループに属するコンテンツの識別情報(コンテンツ識別情報)とを対応付けて有するグループ管理情報が格納される。また、通常、グループ管理情報は、電子ブック情報と対応付けて格納されている。一のグループは、1以上のコンテンツ情報により構成される。
グループ識別情報は、一のページに配置される複数のコンテンツ同士が同じグループに属するか属さないかを特定可能な情報であれば良く、グループ識別情報が一のグループを特定可能な情報であるか否かは問わない。例えば、電子ブックに含まれるコンテンツの情報がXML形式のデータの各要素の情報として提供される場合、グループ識別情報は、コンテンツをグループ毎に囲うための予め定義されたタグであっても良い。
グループ管理情報格納部102にグループ識別情報が蓄積される過程やタイミング等は問わない。例えば、電子ブック処理装置1が、電子ブック情報と、この電子ブック情報について予め用意されたグループ管理情報とを、通信回線や記憶媒体等の媒体から取得し、取得した電子ブック情報が電子ブック情報格納部101に蓄積され、入力されたグループ管理情報がグループ管理情報格納部102に蓄積されるようにしても良い。また、後述するグループ化部103が、電子ブック情報格納部101に蓄積されている電子ブック情報について取得したグループ管理情報が、グループ管理情報格納部102に蓄積されるようにしても良い。以下においては、グループ化部103が取得したグループ管理情報が蓄積される場合を例に挙げて説明する。
なお、ここで述べる「格納される」とは、一時記憶であっても良い。グループ管理情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
グループ化部103は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報を用いて、各ページに配置されている2以上のコンテンツを、予め指定されたルールに従って2以上のグループに分類し、分類したグループについてのグループ管理情報を取得する。グループ化部103は、例えば、一のグループに分類されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、グループ識別情報とを有するグループ管理情報を取得する。グループ管理情報用に取得されるグループ識別情報は、新たに取得されるグループ識別情報(例えば、連番のグループ識別情報等)でも、予め用意されたグループ識別情報の一つであっても良い。グループ化部103が構成する各グループは、1以上のコンテンツ情報により構成されるグループである。
予め指定されたルールは、どのようなルールであっても良い。例えば、グループ化部103は、予め指定された属性を有するコンテンツと、このコンテンツに対して予め指定された位置関係にある1以上のコンテンツとの組みを、一のグループに分類する。属性とは、例えば、上述したようなコンテンツのデータタイプや、コンテンツに含まれる文字列のコンテンツの内容に関する属性であっても良いし、コンテンツ情報が含むコンテンツの属性を示す情報が示す属性(例えばフォントサイズ等)でも良い。
予め指定された位置関係とは、例えば、予め指定された属性を有する(例えば、予め指定されたデータタイプの)コンテンツに対する相対的な位置関係である。例えば、コンテンツに対する上下左右、斜め上方、斜め下方等の予め指定された方向に位置する位置関係である。グループ化部103は、例えば、通常は、予め指定された属性を有するコンテンツに対して予め指定された方向に近接するコンテンツをグループ化する。グループ化部103は、コンテンツの位置関係を判断する際には、上述したような電子ブック情報に含まれる各コンテンツの位置情報を用いても良い。また、例えば、後述する表示部106等がコンテンツをページに配置する際に決定するコンテンツが配置される位置を示す情報を取得して、これを位置関係の判断に用いても良い。
また、グループ化部103は、ページ内における配列順番に従って、予め指定された数毎にコンテンツをグループ化しても良い。例えば、ページの上から順に、4つのコンテンツ毎に、グループ化しても良い。また、グループ化部103は、コンテンツを属性別にグループ化しても良い。例えば、一のページに配置される画像コンテンツだけを一のグループにし、文字列コンテンツだけを一のグループにしても良い。あるいは、予め、2以上のコンテンツの属性と取得順とを有する情報を用意しておくようにして、この情報が示す取得順に沿った属性のコンテンツを、距離が近い順に、ページ内の予め指定された位置等からグループ化していっても良い。ここでの距離は、一番最初のコンテンツからの距離としても良いし、直前にグループ化されたコンテンツからの距離でとしても良い。あるいは、コンテンツが、XML等のマークアップ言語で記述されたデータとして提供される場合等には、このデータ内のコンテンツの並びの順番を位置情報として用いてもよい。なお、このようなグループ化のルールを指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにしてもよい。
なお、グループ化部103は、一のページに配置されているコンテンツのうちの、一のルールでグループ化されなかった残りのコンテンツについては、他のルールによってグループ化を行うようにしても良い。例えば、上述したように、予め指定された属性を有するコンテンツとこのコンテンツとの位置関係によってコンテンツをグループ化するルールによって、グループ化を行った後に、グループ化されずに残ったコンテンツがある場合、この残ったコンテンツに対しては、異なるルールによってグループ化を行うようにしてもよい。例えば、この異なるルールとしては、例えば、一のページの残りの各コンテンツを、それぞれ一のコンテンツにグループ化するルールや、一のページの残りのコンテンツの全てを一のグループにグループ化するルールである。また、一のページの残りのコンテンツのうち、近接するもの同士を同じグループにグループ化するルールであっても良い。この場合、近接するものがないコンテンツは、それぞれの一のグループにグループ化してもよい。このように、異なるグループ化を組み合わせて行うことで、一のページに配置されるコンテンツの全てのグループに分類することができる。
グループ化部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ化部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
グループ管理情報蓄積部104は、グループ化部103が取得したグループ管理情報を、グループ管理情報格納部102に蓄積する。グループ管理情報蓄積部104は、グループ管理情報を、このグループ管理情報が管理するコンテンツが配置されているページのページ情報と対応付けて(例えば、ページ識別情報と対応付けて)グループ管理情報格納部102に蓄積する。
グループ管理情報蓄積部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ管理情報蓄積部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
操作受付部105は、表示するコンテンツを切り替える操作である表示切替操作を受け付ける。ここでの表示するコンテンツとは、例えば、後述する表示部106により1画面で表示される電子ブック情報のコンテンツを意味する。一画面に表示されるコンテンツの単位をコンテンツの表示単位と考えても良い。具体的には、後述する表示部106がモニタ等の表示デバイスの画面に表示するコンテンツを切り替えて表示するための操作である。一画面に表示するコンテンツを切り替えるとは、一画面に表示するコンテンツを入れ替えることと考えても良い。表示切替操作は、表示単位でコンテンツの表示を切り替える操作と考えても良い。表示切替操作には、切り替えにより表示されるコンテンツの順番を指定する情報を含む異なる複数の表示切替操作が含まれていても良い。例えば、表示切替操作として、現在表示されているコンテンツに対して表示順番が次となる表示単位のコンテンツを表示する表示切替操作と、現在表示されているコンテンツに対して表示順番が前となる表示単位のコンテンツを表示する表示切替操作と、を有していても良い。
操作受付部105は、さらに、コンテンツの表示モードを、グループ表示モードと、ページ表示モードとのいずれかに指定する操作(以下、モード指定操作と称す)を受け付けるようにしてもよい。表示モードについては後述する。
また、操作受付部105は、電子ブック情報のコンテンツの表示を開始する操作を受け付けても良い。
受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けなどを含む概念である。例えば、タッチパネルで操作される電子ブック処理装置1の場合は、ユーザが、モニタに表示されている電子ブックの画面を、上下左右方向になぞる操作(いわゆるスワイプ操作)を行うことで、操作受付部105は、表示切替操作を受け付けることが可能である。
表示切替操作等の操作の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面やタッチパネルによるもの等、何でも良い。操作受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
表示部106は、操作受付部105が受け付けた表示切替操作に応じて、コンテンツ情報をグループ管理情報が示すグループ毎に表示する。具体的には、表示部106は、グループ毎に1以上のコンテンツ情報を表示し、かつ、操作受付部105が表示切替操作を受け付けた場合、表示している1以上のコンテンツ情報が属するグループとは異なるグループの1以上のコンテンツ情報に、表示するコンテンツ情報を切り替える。例えば、現在、一のグループに属する1以上のコンテンツ情報が表示部106により表示されているとした場合、操作受付部105が表示切替操作を受け付けると、表示部106は、現在表示されているコンテンツ情報の属するグループ識別情報とは異なるグループ識別情報を、グループ管理情報から取得し、取得したグループ識別情報と対応付けられた1以上のコンテンツ情報を電子ブック情報から取得して表示する。なお、一のグループに2以上のコンテンツ情報が属する場合、このコンテンツ情報をどのように配列して一の画面に表示するかは問わない。例えば、予め指定されたルールに従って、コンテンツを並べて表示しても良い。例えば、複数のコンテンツを属性等に関係なく、縦方向や横方向やジグザグ方向等の予め指定された方向に並べて表示しても良い。また、予め指定された属性を有するコンテンツから順番に予め指定された方向に並べても良い。あるいは、グループ化された順番に、各グループのコンテンツを予め指定された方向に並べても良い。あるいは、グループ化されたコンテンツの、ページ内における予め指定された方向における配列順番と同じ順番で、各グループのコンテンツを予め指定された方向に並べて配置しても良い。また、予め用意されたテンプレート等にコンテンツを配置して表示しても良い。また、背景色等は問わない。表示部106は、一のグループに属するコンテンツが全て一の画面に収まるように、あるいは画面にフィットするように、適宜、縮小や拡大等を行ってコンテンツを表示してもよい。
また、表示部106は、例えば、グループ管理情報に表示する順番が指定されている場合等には、この順番に従って、グループ毎のコンテンツ情報を表示してもよい。例えば、表示切替操作が、次のグループまたは前のグループのコンテンツに切り替えて表示する操作であれば、現在表示されているコンテンツの属するグループのグループ識別情報に対して、順番が前または後であるグループ識別情報を取得して、このグループ識別情報が示すグループのコンテンツ情報を取得して表示するようにしても良い。
なお、電子ブック情報の閲覧開始時等に、表示部106が最初に表示する1以上のコンテンツもグループ毎に読み出された一のグループに属するコンテンツであることが好ましい。例えば、操作受付部105が表示開始操作を受け付けた場合、表示部106は、グループ管理情報が示すグループのうちの一つに属するコンテンツ情報を表示することが好ましい。
なお、操作受付部105が受け付けたモード指定操作によって、表示モードを切り替えて表示を行うようにしてもよい。表示モードとは、例えば、表示切替操作等によって表示されるコンテンツの表示の仕方である。例えば、上記のように、表示切替操作に応じて、グループ毎にコンテンツを表示を行うモードを、ここでは、グループ表示モードとする。グループ表示モードは、ページに配置されたコンテンツから分類された2以上の各グループに属するコンテンツを表示単位として、表示するコンテンツを切り替えるモードと考えてもよい。また、表示切替操作に応じて、コンテンツを一のページ情報に配置されているページ毎に表示するモードを、ここではページ表示モードとする。ページ表示モードは、具体的には、操作受付部105が表示切替操作を受け付けた場合、表示している1以上のコンテンツ情報が配置されているページとは異なるページに配置されている1以上のコンテンツ情報に、表示するコンテンツ情報を切り替える表示モードである。ページ表示モードは、一のページに配置されるコンテンツを表示単位として、表示するコンテンツを切り替えるモードと考えても良い。一のページに配置されるページに配置されている2以上のコンテンツを表示する場合、例えば、コンテンツの位置情報が示す位置にコンテンツを配置して、コンテンツが配置されたページの画像を表示する。なお、ページ毎にコンテンツを表示する処理は、従来の電子ブックの閲覧装置の処理と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
表示部106は、グループ表示モードが指定された場合、表示切替操作に応じて、コンテンツ情報をグループ毎に表示する。また、表示部106は、ページ表示モードが指定された場合、表示切替操作に応じて、コンテンツ情報をページ情報毎に表示する。なお、電子ブック情報最初に表示させる際に表示される1以上のコンテンツは、この表示モードに応じたコンテンツであることが好ましい。例えば、グループ表示モードの場合は、一のグループに属するコンテンツを表示し、ページ表示モードの場合は、一のページに配置されたコンテンツを表示することが好ましい。
表示部106は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部106は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
図2は、本発明の電子ブック処理装置1の動作を説明するフローチャートである。以下、図2を用いて動作について説明する。
(ステップS201)電子ブック処理装置1は、電子ブック情報格納部101に新たな電子ブック情報が蓄積されたか否かを判断する。蓄積された場合、ステップS202に進み、蓄積されていない場合、ステップS203に進む。なお、電子ブック処理装置1は、例えば、この判断を行う代わりに、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報の中に、グループ管理情報格納部102に格納されているグループ管理情報と対応付けられていない電子ブック情報があるか否かの判断を行って、対応付けられていないものがある場合、ステップS202に進み、ない場合には、ステップS203に進むようにしてもよい。
(ステップS202)グループ化部103は、ステップS201で受け付けた新たな電子ブック情報についてコンテンツをグループ化する処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS203)操作受付部105は、電子ブック情報格納部101に格納されている一の電子ブック情報について、電子ブックの表示を行う操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS204に進み、受け付けていない場合、ステップS221に進む。
(ステップS204)表示部106は、設定されている表示モードがグループ表示モードであるか否かを判断する。グループ表示モードである場合、ステップS205に進み、グループ表示モードでなければ(即ち、ページ表示モードであれば)、ステップS213に進む。
(ステップS205)表示部106は、電子ブック情報格納部101に格納されている表示操作の対象となった電子ブック情報から、一のグループ化されたコンテンツ情報を取得する。ここで取得するグループは、例えば表示順番が予め指定された順番(例えば一番)のグループであっても良いし、前回の終了時に表示されていたコンテンツのグループであっても良い。
(ステップS206)表示部106は、ステップS205で取得したグループ化されたコンテンツを表示する。
(ステップS207)操作受付部105は、コンテンツの表示を切り替える表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。表示切替操作は、例えば、画面に表示されているコンテンツを、次の順番のコンテンツや、前の順番のコンテンツに切り替える(入れ替える)操作である。受け付けた場合、ステップS208に進み、受け付けていない場合、ステップS210に進む。
(ステップS208)表示部106は、ステップS207で受け付けた表示切替操作に応じた順番のグループ化されたコンテンツ情報を取得する。例えば、表示切替操作が、画面に表示されているコンテンツを、次の順番のコンテンツに切り替える操作であれば、現在表示されているグループ化されているコンテンツの、次の順番のグループ化されたコンテンツ情報を取得する。また、表示切替操作が、画面に表示されているコンテンツを、前の順番のコンテンツに切り替える操作であれば、現在表示されているグループ化されているコンテンツの、前の順番のグループ化されたコンテンツ情報を取得する。
(ステップS209)表示部106は、取得したコンテンツ情報を表示する。そして、ステップS207に戻る。
(ステップS210)操作受付部105は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS201に戻り、受け付けていない場合、ステップS211に進む。
(ステップS211)操作受付部105は、表示モードをページ表示モードに切り替えるための表示モード切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示モードをページ表示モードに設定変更して、ステップS212に進み、受け付けていない場合、ステップS207に戻る。
(ステップS212)表示部106は、現在表示中のコンテンツを含むページのページ情報と、このページに配置されているコンテンツ情報とを取得する。そして、ステップS214に進む。
(ステップS213)表示部106は、電子ブック情報格納部101に格納されている表示操作の対象となった電子ブック情報から、一のページのページ情報と、このページに配置されているコンテンツ情報とを取得する。ここで取得するページ情報等は、例えば表示順番が予め指定された順番(例えば1ページ目等)のページのページ情報等であっても良いし、前回の終了時に表示されていたページのページ情報等であっても良い。
(ステップS214)表示部106は、取得したコンテンツ情報を、取得したページ情報が示すページ上に配置したページの画像を生成し、表示する。
(ステップS215)操作受付部105は、コンテンツの表示を切り替える表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。表示切替操作は、例えば、画面に表示されているコンテンツを、次の順番のコンテンツや、前の順番のコンテンツに切り替える(入れ替える)操作である。受け付けた場合、ステップS216に進み、受け付けていない場合、ステップS218に進む。
(ステップS216)表示部106は、ステップS215で受け付けた表示切替操作に応じた順番のページのページ情報とコンテンツ情報とを取得する。例えば、表示切替操作が、画面に表示されているコンテンツを、次の順番のコンテンツに切り替える操作であれば、現在表示されているページの、次の順番のページのページ情報とコンテンツ情報を取得する。また、表示切替操作が、画面に表示されているコンテンツを、前の順番のコンテンツに切り替える操作であれば、現在表示されているグループ化されているコンテンツの、前の順番のグループ化されたコンテンツ情報を取得する。
(ステップS217)表示部106は、ステップS216で取得したコンテンツ情報を、取得したページ情報が示すページ上に配置したページの画像を生成し、表示する。そして、ステップS215に戻る。
(ステップS218)操作受付部105は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS201に戻り、受け付けていない場合、ステップS219に進む。
(ステップS219)操作受付部105は、表示モードをグループ表示モードに切り替えるための表示モード切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示モードをグループ表示モードに設定変更して、ステップS220に進み、受け付けていない場合、ステップS215に戻る。
(ステップS220)表示部106は、現在表示中のページに配置されているコンテンツ情報で構成されているグループのうちの、一のグループのコンテンツ情報を取得する。そして、ステップS209に戻る。一のグループのコンテンツは、ページに配置されていたコンテンツのうちの、表示順番が最も早い順番のグループのコンテンツである。
(ステップS221)操作受付部105は、表示モード切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS222に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS222)操作受付部105は、表示モードを、現在設定されている表示モードとは異なる表示モードに設定変更する。そして、ステップ201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
図3は、本発明の電子ブック処理装置1のグループ化処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。この処理は、図2のステップS202において説明した処理に相当する。以下、図3を用いて動作について説明する。
(ステップS301)グループ化部103は、カウンターnに1を代入する。
(ステップS302)グループ化部103は、グループ化の対象となる一の電子ブック情報に、n番目のページ情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS303に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
(ステップS303)グループ化部103は、カウンターmに1を代入する。
(ステップS304)グループ化部103は、n番目のページに配置されるコンテンツ情報の中に、指定された属性を有するm番目のコンテンツ情報があるか否かを判断する。例えば、グループ化部103は、コンテンツ情報が示すコンテンツの配置を示す位置情報を用いて、n番目のページの上方から下方に向かって、横方向に順次走査していくことで、予め指定された属性を有するm番目のコンテンツを検出する。コンテンツの位置情報とは、例えば、コンテンツの中心や、重心や、四隅のうちの1以上の座標等である。予め指定された属性を有するコンテンツ情報は、例えば、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報である。m番目のコンテンツがある場合(検出できた場合)はステップS305に進み、ない場合はステップS309に進む。
(ステップS305)グループ化部103は、検出されたm番目のコンテンツ情報に対して、予め指定された位置関係にある1以上のコンテンツ情報を検出する。予め指定された位置関係とは、例えば、m番目のコンテンツ情報の直近の横や、m番目のコンテンツ情報の直近の上下である。予め指定された位置関係にあるか否かは、コンテンツ情報の配置を示す位置情報から判断される。例えば、あるコンテンツ情報の中心座標のy座標の値が、m番目のコンテンツ情報の上下のy座標の値の範囲にある場合、このコンテンツ情報は、m番目のコンテンツ情報の横のコンテンツ情報であると判断される。また、あるコンテンツ情報の中心座標のx座標の値が、m番目のコンテンツ情報の左右のx座標の値の範囲にある場合、このコンテンツ情報は、m番目のコンテンツ情報の上または下のコンテンツ情報であると判断される。このようにして、予め指定された位置関係を示すルールを満たすコンテンツがあるか否かにより、予め指定された位置関係を満たすコンテンツを検出する。コンテンツが検出された場合、ステップS306に進み、検出されなかった場合、ステップS308に進む。なお、既に他のコンテンツとグループ化されているコンテンツはグループ化の対象から除外するようにしても良い。
(ステップS306)グループ化部103は、m番目のコンテンツ情報と、ステップS305において検出したコンテンツ情報とを、同じグループに分類する。例えば、グループ化部103は、m番目のコンテンツ情報の識別情報と、ステップS305において検出したコンテンツ情報の識別情報と、を新たな一の共通するグループ識別情報に対応付けたグループ管理情報を取得する。なお、このグループ識別情報を取得する際に、グループの読出順番を示す情報として、カウンターnの値やmの値を取得しても良い。
(ステップS307)グループ管理情報蓄積部104は、取得したグループ管理情報を、グループ化の対象となった電子ブック情報と対応付けて、グループ管理情報格納部102に蓄積する。
(ステップS308)グループ化部103は、カウンターmに1を代入する。そして、ステップS304に戻る。
(ステップS309)グループ化部103は、m番目のコンテンツを単独でグループに分類する。例えば、グループ化部103は、m番目のコンテンツ情報の識別情報を、新たな一のグループ識別情報に対応付けたグループ管理情報を取得する。そして、ステップS307に進む。
(ステップS310)グループ化部103は、n番目のページに配置されるコンテンツ情報のうちの、グループ化されていないコンテンツがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS311に進み、ない場合、ステップS313に進む。
(ステップS311)グループ化されていないコンテンツを個別にグループに分類する。例えば、グループ化されていない各コンテンツの識別情報を、それぞれ新たな一のグループ識別情報に対応付けたグループ管理情報を取得する。そして、ステップS307に進む。
(ステップS312)グループ管理情報蓄積部104は、取得した各グループ管理情報を、グループ化の対象となった電子ブック情報と対応付けて、グループ管理情報格納部102に蓄積する。
(ステップS313)グループ化部103は、カウンタnを1インクリメントする。そして、ステップS302に戻る。
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置1の具体的な動作について説明する。電子ブック処理装置1の概念図は図4である。ここでは、電子ブック処理装置1がいわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である場合を例に挙げて説明する。この電子ブック処理装置1は、タッチパネル操作が可能なものであるとする。ただし、電子ブック処理装置1は、他の装置であっても良い。
まず、ユーザが電子ブック処理装置1を操作して、インターネット等を介して、一の電子ブック情報をダウンロードしたとする。ダウンロードした電子ブック情報は、電子ブック処理装置1の図示しない受信部等で受信され、電子ブック情報格納部101に蓄積される。
図5は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報のページ情報を管理するページ情報管理情報である。ページ情報管理情報において、「電子ブックID」は、電子ブックの識別情報であり、ここでは、電子ブックのファイル名であるとする。ここでは、ファイル名「bk001」の電子ブックがダウンロードされたとする。「ページID」は、ページIDであり、ここでは、ページのページ番号を兼用している。「ページ属性」は、ページの幅や高さ、背景色等のページの属性を示す情報である。
図6は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報のコンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理情報である。コンテンツ情報管理情報は、「電子ブックID」、「コンテンツID」と、「コンテンツ」という項目を有している。「電子ブックID」は、図5の「電子ブックID」に相当する。「コンテンツID」は、上述したコンテンツIDであり、「コンテンツ」は、コンテンツ情報を示す。
図7は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報の、コンテンツの位置情報を管理する位置管理情報を示す図である。位置管理情報は、「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」、「位置」、「サイズ」という項目を有している。「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」は、それぞれ上述した「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」に相当する。「位置」は、ページ内に配置されたコンテンツの左上隅の座標(x、y)を示す。「サイズ」は、ページに配置されるコンテンツのサイズ(高さ,幅)を示す。なお、この「サイズ」は、コンテンツの配置領域のサイズと考えても良い。ここは、x1〜x12や、y1〜y12や、h1〜h12や、w1〜w12は、それぞれ、予め指定された値であるとする。なお、ここでは、座標は、左上隅を(0,0)として、右方向がx軸の正方向、下方向がy軸の正方向であるとする。
例えば、図5に示した電子ブックIDが「bk001」である電子ブック情報の1ページ目に、図7に示す位置管理情報が示すように図6に示したコンテンツ情報を配置した場合、1ページ目の画像は、図8に示すようになるものとする。図においては、各コンテンツIDを、ページに配置されているコンテンツと対応付けて表示している。
グループ化部103は、電子ブックIDが「bk001」である電子ブック情報が電子ブック情報格納部101に蓄積されたため、この電子ブック情報に配置されているコンテンツのグループ化を開始する。
ここでは、グループ化のルールは、「拡張子がjpg、png、またはgifのいずれかであるデータタイプが画像であるコンテンツ情報と、そのコンテンツ情報の横に配置された1以上のコンテンツとを、1のグループに分類する」というルールであったとする。
グループ化部103は、電子ブック情報の「ページID」が「1」であるページ、即ち1ページ目を、上から下に移動しながら、左から右に順次、水平走査していくことで、1ページ目に配置されているコンテンツを順次検出する。具体的には、図7に示した位置管理情報の「ページID」が「1」であるレコードには、各コンテンツの位置を示す座標が格納されているため、これらのレコードの座標の中から、順次変化する走査位置の座標と一致する座標を検索する。一致する座標を有するレコードのコンテンツIDが示すコンテンツが、走査によって検出されたコンテンツである。そして、コンテンツが検出された場合、このコンテンツが、jpg、png、またはgifの拡張子が付与されたコンテンツ情報であるか否かを判断する。例えば、ここでは、「コンテンツID」が「0001」が走査によって検出されたとすると、このコンテンツIDに対応したコンテンツ情報を、図6のコンテンツ情報管理情報から検出する。ここでは、コンテンツIDが「0001」であるコンテンツ情報として「商品名:BS602」が検出される。このコンテンツ情報には、上記の拡張子が含まれないため、予め指定された属性のコンテンツでないと判断される。更に同様に走査を続けてコンテンツを検出し、上記の拡張子が付与されたコンテンツの検出を行う。
ここで、例えば、上記の走査によって検出された「コンテンツID」が「0002」であるコンテンツ「bs602.jpg」が、上記の拡張子の一つである「jpg」を含む最初のコンテンツであるとして検出されたとする。このため、グループ化部103は、このコンテンツの横に配置されるコンテンツを検出する。具体的には、まず、グループ化部103は、図7に示した位置管理情報を用いて、このコンテンツ「bs602.jpg」の左上隅の座標を示す「座標」のy座標の値「y2」と、このy座標の値に、このコンテンツ「bs602.jpg」のサイズの高さの値を加算して得られた値「y2+h2」を取得する。そして、図7に示した位置管理情報の「ページID」が「1」であるレコードの中から、「座標」のy座標の値が、y2以上、(y2+h2)未満である1以上のレコードを検出する。ここでは、「コンテンツID」が「0001」であるレコードと、「0003」であるレコードとが検出されたとする。そして、これらのレコードを「コンテンツID」を取得する。
そして、取得したコンテンツIDである「0001」及び「0003」と、上記の走査によって検出されたコンテンツ「bs602」の「コンテンツID」である「0002」とを、「電子ブックID」である「bk001」と、「ページID」である「1」と、新たに取得した一のグループID「G001」と対応付けて、グループ管理情報格納部102に蓄積する。グループIDとしては、ここでは、例として、自動取得される連番等が用いられる。これによりコンテンツIDが「0001」、「0002」及び「0003」であるコンテンツをグループ化したこととなる。
グループ化部103は、更に、上記と同様に、電子ブック情報の1ページ目の走査を続け、上述した拡張子を有するコンテンツを検出する毎に、コンテンツのグループ化を行う。異なるグループには、少なくとも同じページ内の他のグループとは異なるグループIDが対応付けられる。そして、1ページ目の走査が終了した場合、電子ブック情報の残りの各ページについても、順次同様のグループ化の処理を繰り返す。なお、横に、コンテンツが研修されなかった上述した拡張子を有するコンテンツや、最終的にグループ化されずに残ったコンテンツは、例えば、それぞれを個別の構成要素とするグループにグループ化される。
図9は、グループ管理情報格納部102に格納されているグループ管理情報の一例を示す図である。グループ管理情報は、「電子ブックID」、「ページID」、「グループID」、「コンテンツID」という項目を有している。これらの項目は、上述した同じ項目名の項目に相当する。なお、グループ管理情報において、同じ「グループID」に対応するコンテンツIDが、同じグループに属するコンテンツ情報のコンテンツIDであることを示している。
次に、ユーザが電子ブック処理装置1を操作して、電子ブックの表示モードの設定を行う。
図10は表示モードの設定画面の表示例を示す図である。ユーザは、図10に示すような設定画面を表示して、表示モードを、グループ閲覧モードにするか、ページ閲覧モードにするかを指定する。例えば、ここでは、デフォルトでページ閲覧モードになっており、ユーザがグループ閲覧モードのボタンを押したとすると、操作受付部105はグループ閲覧モードに切り替える操作を受け付け、表示モードをグループ閲覧モードに切り替えたとする。例えば、表示モードがグループ閲覧モードに設定されたことを示す情報が、操作受付部105により図示しない記憶媒体等に蓄積される。
そして、ユーザが、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報を表示する操作を行ったとする。表示部106は、表示モードを示す情報が、グループ閲覧モードを示す情報であるため、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報の1ページ目に配置されているコンテンツ情報のうちの、1番目のグループに属するコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部101から読み出す。具体的には、表示部106は、図9に示すグループ管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であるレコードの中から、「グループID」が、番号の値が最も小さい「G001」である1以上のレコードを検出し、これらのレコードの「コンテンツID」の値である「0001」、「0002」、「0003」を取得する。そして、取得した「コンテンツID」にそれぞれ対応するコンテンツを、図6に示したコンテンツ情報管理情報から取得する。ここでは、表示部106は、文字列である「商品名:BS602」と、「bs602.jpg」という画像ファイルと、文字列である「仕様:ワンセグ対応 価格:3.2万円」というコンテンツを取得する。そして、表示部106は、取得したコンテンツを配置した画像を生成して表示する。ここでは、例えば、予め指定されているグループ表示モードのルールに従って,取得された情報を、コンテンツIDの番号の小さい順に縦に配列して表示する。また、画像は、電子ブック処理装置1の1画面内にフィットするサイズとなるよう適宜縮小(あるいは拡大)される。
図11は、「グループID」が「G001」であるコンテンツの表示例を示す図である。
なお、表示部106は、一のグループに属するコンテンツを、これらのコンテンツに対応した位置管理情報が示す相対的な位置関係を保つよう配置した表示用の画像を生成して表示しても良い。
次に、ユーザが、表示されているコンテンツを、次の順番の表示単位のコンテンツに切り替える(入れ替える)ために、電子ブック処理装置1の画面上を右から左に指でなぞる操作(いわゆるスワイプ操作)を行ったとすると、操作受付部105は、ユーザのこの右から左になぞる操作を受け付ける。
表示部106は、操作受付部105が右から左になぞる操作を受け付けると、現在の表示モードがグループ表示モードであるため、現在表示されているグループのコンテンツに対して、次の順番のグループのコンテンツを、電子ブック情報格納部101から読み出す。次の順番のグループとは、「グループID」の数値が、現在の「グループID」よりも1大きいグループである。ここでは、「グループID」が「G002」であるグループである。表示部106は、上記と同様に、図9に示すグループ管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であり、「グループID」が「G002」であるレコードの「コンテンツID」の値である「0004」、「0005」、「0006」を取得する。そして、取得した「コンテンツID」にそれぞれ対応する「商品名:AW801」と、「aw801.jpg」という画像ファイルと、「仕様:有機EL 価格:1。6万円」というコンテンツを取得する。そして、このコンテンツを上記の画面と切り替えて表示する。
図12は、「グループID」が「G002」であるコンテンツの表示例を示す図である。
さらに、ユーザが、表示されているコンテンツを、前の順番の表示単位のコンテンツに切り替えるために、電子ブック処理装置1の画面上を左から右になぞる操作を行ったとする。
表示部106は、現在表示されている「グループID」が「G002」のコンテンツに対して、前の順番のグループのコンテンツを読み出す。ここでは、「グループID」が「G001」のコンテンツを読み出して、このコンテンツを表示する。この表示例は、図11と同様となる。
ここで、一旦、ユーザが電子ブック情報の表示を終了し、表示モードをページ閲覧モードに切り替えたとする。そして、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報を表示させる操作を行ったとする。表示部106は、図5に示したページ情報管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であるレコードの「ページ属性」の値を取得する。そして、この取得した属性を示す1ページ目のページの画像を生成する。また、表示部106は、図7に示した位置管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であるレコードから、それぞれ、「コンテンツID」の値と、「座標」の値と、「サイズ」の値とを取得する。そして、ここで取得した「コンテンツID」にそれぞれ対応した「コンテンツ」の値であるコンテンツ情報を、図6に示したコンテンツ情報管理情報からそれぞれ取得する。そして、取得したこれらのコンテンツ情報を、上記で取得した1ページ目のページの画像に配置して画像を生成する。具体的には、コンテンツ情報を、それぞれに対応する「座標」が示す位置に、それぞれが対応する「サイズ」が示す大きさで配置してページの画像を生成する。そして、生成した画像を表示する。
図13は、1ページ目のページの表示例を示す図である。
次に、ユーザが、次の順番の表示単位のコンテンツを表示するために、電子ブック処理装置1の画面上を右から左に指でなぞる操作を行ったとすると、操作受付部105は、ユーザのこの右から左になぞる操作を受け付ける。
表示部106は、操作受付部105が右から左になぞる操作を受け付けると、現在の表示モードがページ表示モードであるため、現在表示されている1ページ目のページの次のページ(即ち2ページ目)を表示するための処理を行う。具体的には、表示部106は、現在表示されている1ページ目のページの次のページのページ情報と、このページに配置されるコンテンツを、電子ブック情報格納部101から読み出す。具体的には、ページID「2」に対応した「ページ属性」の値を、図5に示したページ情報管理情報から取得し、更に、上記と同様に、このページに配置されるコンテンツ情報と、その「座標」の値と、その「サイズ」とをそれぞれ取得し、これらを取得したページ属性が示すページに配置した画像を生成し表示する。これにより、2ページ目のページが表示される。
また、ユーザが、前の順番の表示単位のコンテンツを表示するために、電子ブック処理装置1の画面上を左から右に指でなぞる操作を行うと、表示部106は、現在の表示モードがページ表示モードであるため、現在表示されている2ページ目のページの前のページ(即ち1ページ目)を表示するための処理を行う。これにより、上記と同様に1ページ目のページが表示される。
このように、電子ブック処理装置1に対して行われるコンテンツを表示単位で切り替える操作が同じ操作であっても、グループ表示モードであれば、グループ単位でコンテンツの表示が切り替えられ、ページ表示モードであれば、ページ単位でコンテンツの表示が切り替えられる。グループ表示モードであれば、ページ内の一のグループに属するコンテンツだけを一画面内に表示されることができ、表示画面の小さい装置であっても、見やすいサイズで各コンテンツを表示させることが可能となる。一方で、ページ表示モードであれば、ページ全体を一画面内に表示することとなるため、ページに配置されるコンテンツの全体的な位置関係等が把握できるとともに、電子ブック情報の提供者の意図したレイアウトでコンテンツを表示させることが可能となる。また、このように表示モードを切り替えることで、ユーザの用途や好みにあった表示を適宜選択可能とすることができる。
なお、ここでは、一旦、電子ブック情報の表示を終了した後に、表示モードを切り替えるようにしたが、電子ブック情報の表示中に表示モードを切り替えるようにしても良い。
例えば、グループ表示モードで、図11に示すように「グループID」が「G001」であるグループに属するコンテンツを表示している際に、図10に示すような表示モードの切替操作画面を表示させ、表示モードをページ表示モードに切り替えたとする。この場合、表示部106は、現在グループで表示されているコンテンツが属する「ページID」の値「1」をグループ管理情報等から取得し、この「ページID」が示す1ページ目のページの画像を、上記と同様に生成して表示すればよい。
また、ページ表示モードで、図13に示すような「ページID」が「1」であるページを表示している際に、図10に示すような表示モードの切替操作画面を表示させ、表示モードをグループ表示モードに切り替えたとする。この場合、表示部106は、図9に示すようなグループ管理情報の「ページID」が「1」であるレコードのうちの、「グループID」の番号が最も小さいもの等(例えばここでは、「G001」等)を検出し、検出した「グループID」が「G001」であるグループに属するコンテンツ情報を、上記と同様に取得して配置した画像を表示しても良い。なお、「グループID」の番号が最も小さいものを取得する代わりに、「グループID」の番号が最も大きいものを取得してもよいし、ランダムな番号の「グループID」を取得しても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、電子ブック情報の各ページに配置されているコンテンツ情報を、グループ単位で表示させることができる。これにより、例えば、表示画面のサイズが小さい電子ブック処理装置等においても、コンテンツを見やすく表示させることができる。
また、電子ブック処理装置内において、コンテンツのグループ化を行うようにしたことにより、予めページ内のコンテンツがグループ化されていない電子ブック情報でも、グループ単位の表示が可能となるため、汎用性が高い。
なお、図6に示したコンテンツ情報管理情報の代わりに、XML形式の構造化されたデータを用いるようにしてもよい。例えば、図14に示すようなXML形式のデータを用いるようにしても良い。なお、ここでは、一の「アイテム」タグで囲まれたデータが、一のコンテンツについてのデータであり、一の「アイテム」タグ内の、「コンテンツ」タグで囲まれたデータと、「コンテンツID」タグで囲まれたデータは、それぞれ一のコンテンツについてのコンテンツ情報とコンテンツIDとを示す。また、「電子ブックID」タグで囲まれたデータは、電子ブックIDを示す。
なお、上記実施の形態において、操作受付部105が受け付けるページ表示モードからグループ表示モードに切り替えるためのモード指定操作は、表示部106に表示されているコンテンツのうちの一のコンテンツを指定する操作としてもよい。例えば、入力デバイス等を用いて一のコンテンツ情報上の領域をクリックしたり、タップしたりする操作が行われた場合において、この操作の対象となったコンテンツ情報が一以上のグループに属するコンテンツ情報であれば、操作受付部105は、グループ単位でコンテンツを表示するグループ表示モードに表示モードを切り替えるモード指定操作を受け付けるようにしてもよい。
また、コンテンツ情報がグループ化されている場合において、表示部106に表示されているコンテンツのうちの一のコンテンツを指定する操作を受け付けた場合に、操作受付部105は、各ページに配置されているコンテンツのうちの、この指定されたコンテンツと同じグループのコンテンツだけを表示する表示モードに切り替えるためのモード指定操作を受け付けても良い。例えば、電子ブックのコンテンツが、各ページに配置されている画像のコンテンツと、文字列のコンテンツとで、それぞれ二つのグループにグループ化されている場合において、ページ表示モードで表示されているコンテンツのうちの、一の文字列のコンテンツをマウスクリックやタップ等でユーザが選択したとすると、操作受付部105は、各ページに配置されているコンテンツのうちの、この指定されたコンテンツが属するグループのコンテンツを表示可能なモードに切り替える指示を受け付けるようにしてもよい。この結果、表示部106は、文字列のグループに属するコンテンツだけを表示することとなる。なお、ここでのグループ化は、複数ページにわたるコンテンツのグループ化であっても良い。
これらのような構成とすることにより、ユーザが指定したコンテンツを表示するために好ましい表示モードに切り替えてコンテンツを表示することが可能となり、ユーザによる直感的なモード切替が可能となる。
また、グループ化部103は、表示されている一のコンテンツを指定する操作を操作受付部105が受け付けた場合に、少なくともこの指定されたコンテンツが配置されているページのコンテンツのうちの、指定されたコンテンツと同じ属性のコンテンツをグループ化するようにしてもよい。さらにこの場合、この一のコンテンツの指定によって、このようにグループ化されるグループのコンテンツだけを表示する表示モードに設定するモード指定情報も受け付けるようにして、このグループ化されたコンテンツだけを表示するようにしてもよい。また、他のページに配置されている同じ属性を有するコンテンツについても、例えば、ページごとに同様にグループ化して、このグループ単位で表示されるコンテンツの表示切替を行えるようにしてもよい。ここで述べるコンテンツの属性とは、予め指定された一以上の属性であり、例えば、コンテンツのデータタイプや、データ量や、表示サイズ、ファイル形式等である。またコンテンツが文字列コンテンツであれば、フォントサイズや、フォントの種類等の情報を属性としても良い。
このような構成とすることにより、ユーザが注目しているコンテンツと同じ属性のコンテンツを選択的に表示させることが可能となり、不要な情報を表示しないようにして、情報同士の比較や、迅速な閲覧を可能として、閲覧の利便性を向上させることができる。
なお、上記で述べた表示されているコンテンツ中の一のコンテンツを指定する操作は、例えば、表示されているコンテンツ上の領域を、マウス等でクリックしたり、タッチパッドでタップしたりする操作とすることが、操作性を向上させるうえで好ましい。
(実施の形態2)
本実施の形態の電子ブック処理装置2は、上記実施の形態において説明した電子ブック処理装置1のグループ管理情報格納部102に格納されるグループ管理情報を、電子ブック情報から生成する装置である。
図15は、本実施の形態における電子ブック処理装置2のブロック図である。
電子ブック処理装置2は、電子ブック情報格納部201、グループ化部202、および出力部203を備える。
本実施の形態の電子ブック処理装置2は、例えば、電子ブックオーサリング装置や電子ブック出版装置等である。電子ブック処理装置2は、コンピュータ等で実現可能である。
電子ブック情報格納部201は、上記実施の形態の電子ブック情報格納部101と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、電子ブック情報格納部201に格納される電子ブック情報は、コンテンツのグループ化を行う対象となる電子ブック情報と考えて良い。
グループ化部202は、電子ブック情報格納部201に格納されている電子ブック情報を用いて、各ページに配置されている2以上のコンテンツを2以上のグループに分類し、分類した各グループの識別情報と、各グループに属するコンテンツの識別情報とを対応付けて有するグループ管理情報を取得する。グループ化部202は、予め指定されたルールに従って、各ページに配置されている2以上のコンテンツを2以上のグループに分類する。例えば、グループ化部202は、予め指定されたデータタイプのコンテンツと、コンテンツに対して予め指定された位置関係にあるコンテンツとの組みを、一のグループに分類する。グループ化部202が、電子ブック情報格納部201に格納されている電子ブック情報の各ページに配置されているコンテンツをグループに分類する処理や、グループ化部202の構成は、上記実施の形態のグループ化部103の処理と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
出力部203は、グループ化部202が取得したグループ管理情報を出力する。グループ管理情報の出力とは、例えば、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。例えば、出力部203は、グループ化部202が取得したグループ管理情報を、上述した実施の形態1の電子ブック処理装置1のグループ管理情報格納部102に対して蓄積するようにしても良い。また、出力部203は、グループ管理情報と、このグループ管理情報でグループが管理されているコンテンツが配置された電子ブック情報とを対応付けて出力してもよい。ここでの対応付けは、例えば、グループ管理情報に対応する電子ブック情報の識別情報を付与すること等である。例えば、出力部203は、グループ化部202が取得したグループ管理情報に対応する電子ブック情報を、上述した実施の形態1の電子ブック処理装置1の電子ブック情報格納部101に対して出力(あるいは送信)するようにしても良い。
出力部203は、通信手段等やメモリのリーダライタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部203は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
図16は、本実施の形態の電子ブック処理装置2の動作を示すフローチャートである。以下、電子ブック処理装置2の動作について説明する。なお、図16において、図3と同一符号は同一または相当する処理ステップを示す。
(ステップS1601)グループ化部202は、電子ブック情報格納部201に格納されている1の電子ブック情報について、グループ化を行う指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1602に進み、受け付けていない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1602)グループ化部202は、ステップS306あるいはステップS309で取得したグループ管理情報を、グループ化の対象となった電子ブック情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ステップS308に進む。
(ステップS1603)グループ化部202は、ステップS311で取得したグループ管理情報を、グループ化の対象となった電子ブック情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ステップS313に進む。
(ステップS1604)出力部203は、ステップS1602およびステップS1603で蓄積したグループ管理情報を出力する。なお、グループ化の対象となった電子ブック情報と、グループ管理情報とを対応付けて出力してもよい。そして、処理を終了する。
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置2の具体的な動作について説明する。
ここでは、例えば、電子ブック情報格納部201に、上記実施の形態1の具体例と同様に、図5〜図7に示すようなページ情報管理情報、コンテンツ情報管理情報、及び位置管理情報を有する電子ブック情報が格納されていたとする。そして、例えば、電子ブック処理装置2が、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報の各ページに配置されているコンテンツをグループ化する指示を、図示しない受付部等から受け付けたとする。
グループ化部202は、この指示に応じて、電子ブック情報のグループ化を行う。このグループ化は、例えば、上記実施の形態1の具体例において、グループ化部103が行った処理と同様の処理により行われる。
この処理により、グループ化部202は、図9と同様のグループ管理情報を得る。
そして、出力部203は、このようにして取得したグループ管理情報を、例えばグループ化の対象となった電子ブック情報とともに、記憶媒体等に蓄積する。
この記憶媒体に蓄積された電子ブック情報とグループ管理情報を、例えば、図1に示した電子ブック処理装置1の電子ブック情報格納部101とグループ管理情報格納部102にそれぞれ蓄積することで、上記のようなグループ化部103によるグループ化を行うことなく、電子ブック情報の各ページに配置されるコンテンツをグループ単位で閲覧することが可能となる。
以上、本実施の形態によれば、電子ブック情報の各ページに配置されるコンテンツをグループに分類して、グループ管理情報を生成することができる。これにより、グループ閲覧モードで電子ブック情報を閲覧可能な電子ブック処理装置において、グループ閲覧モードで電子ブックを閲覧することが可能となる。また、電子ブック情報を閲覧する電子ブック処理装置側で、電子ブックの各ページに配置されるコンテンツをグループ化する処理が不要となるため、電子ブック情報を閲覧する電子ブック処理装置の機能や構成を簡略化することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態にかかる電子ブック処理装置3は、表示されているコンテンツのうちの、ユーザにより指定されたコンテンツ情報、またはコンテンツ属性と同じコンテンツ属性のコンテンツ情報だけを選択的に表示するようにしたものである。
図19は、本実施の形態にかかる電子ブック処理装置3の構成を示すブロック図である。
電子ブック処理装置3は、電子ブック情報格納部101、ページ切替操作受付部304、指定操作受付部305、および表示部306を備えている。
電子ブック情報格納部101の構成については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
ページ切替操作受付部304は、表示部306に表示されているページを切り替える操作であるページ切替操作を受け付ける。ページを切り替える操作は表示するページを変更する、あるいは移動する操作と考えても良い。ページ切替操作は、例えば、次に表示するページ(言い換えれば、移動先のページ)を特定可能な操作である。ページ切替操作受付部304が、どのような操作に応じてどのようなページ切替操作を受け付けても良い。例えば、ページ切替操作受付部304は、タッチパネルが、いわゆるスワイプする操作(左右になぞる操作)や、ページを1ページめくるボタンを押す操作を受け付けた場合に、次のページや、前のページを表示するページ切替操作を受け付けても良い。また、移動先のページのページ番号を指定する情報を受け付けた場合に、この指定されたページを表示するページ切替操作を受け付けてもよい。また、ページ切替操作受付部304は、電子ブック情報の一以上のページを表示する操作やページの表示を終了する操作等をさらに受け付けてもよい。なお、ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付等である。指定操作受付部305は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
指定操作受付部305は、指定操作を受け付ける。指定操作は、後述する表示部306に表示されているコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報またはコンテンツの属性(以下、コンテンツ属性と称す)を指定する操作である。指定操作受付部305は、例えば、入力デバイス等を介して表示されている一のコンテンツ情報に対する予め指定された操作、例えば、例えば、クリックしたり、タップしたりする操作等の押す操作や、一のコンテンツ情報を選択したのち、決定のためのボタン等を押す操作が行われた場合に、このコンテンツ情報を指定する指定操作を受け付ける。例えば、表示部306により、画像コンテンツと文字列コンテンツが配置された電子ブックのページが表示されていた場合において、ユーザが、一の文字列コンテンツをクリックあるいはタップすると、指定操作受付部305は、この文字列コンテンツを指定する操作を受け付ける。また、ユーザにより、属性を指定する文字列が入力された場合や、予め用意された属性を指定するボタン等を押す操作等の予め指定された操作が行われた場合に、コンテンツ属性を指定する指定操作を受け付ける。ここで述べるコンテンツの属性とは、文字列コンテンツや画像コンテンツ等のコンテンツのデータタイプであっても良いし、コンテンツのファイル形式等であっても良い。また、データの表示サイズや、データ量でもよい。また、文字列コンテンツに含まれる特定の文字列や、フォント名やフォントサイズ等を属性と考えても良い。また、コンテンツの属性は、コンテンツに付与されているタグであっても良い。また、コンテンツが上記各実施の形態と同様に、グループ識別情報等を用いてグループ化されている場合、コンテンツ属性は、コンテンツの属するグループの属性と考えても良い。この属性は、グループ化の条件と考えても良い。なお、ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付等である。指定操作受付部305は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
表示部306は、コンテンツ情報をページ情報毎に表示する。例えば、表示部306は、電子ブック情報によって一以上のページ情報に対応付けられたコンテンツ情報を電子ブック情報格納部101から読み出して表示する。表示部306は、例えば、ページ切替操作受付部304が一以上のページを表示する操作を受け付けた場合に、この操作により特定される1以上のページ情報に対応づけられたコンテンツ情報を表示する。ページ情報毎に表示するということは、例えば、ページ単位でコンテンツ情報を表示することである。例えば、一の画面に、1以上のページに対応づけられたコンテンツ情報を表示することである。表示部306は、一度に複数ページ分のコンテンツ情報を1画面に表示してもよい。
表示部306は、さらに、指定操作受付部305がコンテンツ情報を指定する指定操作を受け付けた場合に、現在表示されているコンテンツ情報のうちの、この指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示する。具体的には取得したコンテンツ情報を用いて表示を更新する。ここでの属性は、上述したコンテンツの属性のうちのどのような属性であっても良い。また、属性の数は、一以上であればよい。どのような属性を用いてコンテンツ情報を選択するかについては、予め指定しておくようにすればよい。例えば、属性をデータタイプとした場合、指定操作受付部305は、指定操作が指定するコンテンツ情報と同じデータタイプであるコンテンツ情報を、現在表示されているコンテンツ情報から選択的に取得して表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、指定操作が指定するコンテンツ情報が文字列コンテンツであれば、現在表示されているコンテンツ情報から文字列コンテンツだけを選択的に取得して表示する。また、指定操作が指定するコンテンツ情報が画像コンテンツであれば、現在表示されているコンテンツ情報から画像コンテンツを選択的に取得して表示しても良い。また、表示部306は、ページに表示されているコンテンツのうちの、指定操作が指定するコンテンツと同じグループのコンテンツだけ選択的に取得して表示しても良い。例えば、指定操作で指定されたコンテンツが、文字列コンテンツだけで構成されるグループに属している場合、表示部306は、例えば、現在ページ情報毎に表示されているコンテンツのうちの、同じグループに属するコンテンツを選択的に取得して表示する。
また、表示部306は、指定操作受付部305が指定操作を受け付けた場合において、さらに、ページ切替操作を受け付けた場合、ページ切替操作に応じて、切替先となるページに配置されたコンテンツ情報のうちの、指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示する。切替先となるページとは、例えば、ページ切替操作により特定される切替先となるページである。例えば、表示部306は、ページ切替操作により指定される1以上のページ情報が示すページに配置されるコンテンツ情報から、指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部101から読み出して表示する。例えば、指定操作により指定されるコンテンツ情報が文字列コンテンツである場合、表示部306は、ページ切替操作によって指定されるページに対応づけられたコンテンツ情報から、属性が文字列コンテンツであるコンテンツ情報を取得して表示する。ここでの、指定操作受付部305が指定操作を受け付けた場合とは、指定操作を受け付けた以降と考えてよい。
表示部306は、また、指定操作受付部305がコンテンツ属性を指定する指定操作を受け付けた場合に、現在表示されているコンテンツ情報のうちの、この指定操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示する。具体的には取得したコンテンツ情報で表示を更新する。例えば、指定操作が、文字列コンテンツを指定する操作である場合、表示部306は、現在表示されているコンテンツ情報のうちの、文字列コンテンツを選択的に取得して表示する。
また、指定操作受付部305が指定操作を受け付けた場合において、さらに、表示切替操作を受け付けた場合、表示切替操作に応じて、切替先となるページに配置されたコンテンツ情報のうちの、前記指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性、または前記指定操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示する。
なお、表示部306は、属性によって選択的に取得したコンテンツを、どのように配置して表示してもよい。例えば、上記実施の形態1の表示部106が一のグループのコンテンツを表示する場合と同様のルールや、同様の予め用意されたテンプレートを用いて、取得したコンテンツを配置して表示すればよい。また、元のページ上のレイアウトにおいて、非表示となったコンテンツが配置されていた領域を詰めるようにレイアウト等を適宜変更しても良いし、表示されているコンテンツ全体を画面にフィットするよう拡大表示しても良い。
なお、表示部306は、例えば、指定操作を受け付けていない場合には、上記実施の形態において説明したページ表示モードと同様の表示モードでコンテンツ情報を表示するようにしてよい。
表示部306は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部306は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。また、表示部306は、コンテンツ情報を選択する処理等を行うためのMPUやメモリ等を備えていてもよい。
図20は、本実施の形態にかかる電子ブック処理装置3の動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、指定操作受付部305が、一のコンテンツ情報に対する指定を受け付ける場合を例に挙げて説明する。以下、電子ブック処理装置3の動作について説明する。
(ステップS2001)ページ切替操作受付部304は、電子ブック情報格納部101に格納されている一の電子ブック情報について、電子ブックの表示を行う操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS2002に進み、受け付けていない場合、ステップS2001に戻る。
(ステップS2002)表示部306は、電子ブック情報格納部101に格納されている表示操作の対象となった電子ブック情報から、一のページのページ情報と、このページに配置されるコンテンツ情報とを取得する。ここで取得するページ情報等は、例えば表示順番が予め指定された順番(例えば1ページ目等)のページのページ情報等であっても良いし、前回の終了時に表示されていたページのページ情報等であっても良い。なお、表示部306は、複数のページのページ情報と、これらのページに配置されるコンテンツ情報とを取得してもよい。例えば、見開きのページを表示するために、連続した2ページのページ情報と、これらのページに配置されるコンテンツ情報とを取得してもよい。
(ステップS2003)表示部306は、ステップS2002やステップS2006やステップS2015で取得したコンテンツ情報を、同様に取得したページ情報が示すページ上に配置したページの画像を生成して表示する
(ステップS2004)指定操作受付部305は、現在表示されているページ上の一のコンテンツ情報に対する指定を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS2008に進み、受け付けていない場合、ステップS2005に進む。
(ステップS2005)表示部306は、表示するページを現在のページ以外のページに切り替えるページ切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS2006に進み、受け付けていない場合、ステップS2007に戻る。
(ステップS2006)表示部306は、ステップS2005で受け付けたページ切替操作に応じたページのページ情報とコンテンツ情報とを取得する。そして、ステップS2003に戻る。
(ステップS2007)ページ切替操作受付部304は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS2001に戻り、受け付けていない場合、ステップS2004に戻る。
(ステップS2008)指定操作受付部306は、ステップS2004で受け付けた指定操作で指定されたコンテンツ情報の属性を取得する。例えば、文字列コンテンツであるか、画像コンテンツであるか否かを示すコンテンツ情報のデータタイプを示す情報を取得する。
(ステップS2009)表示部306は、現在表示されているページ上のコンテンツ情報から、ステップS2004で受け付けた指定操作が指定するコンテンツ情報と一致する属性のものを取得する。
(ステップS2010)表示部306は、ステップS2009で取得したコンテンツ情報を表示する。例えば、予め用意されたテンプレート等に取得したコンテンツ情報を配置して表示する。なお、ステップS2009で、ページ情報も取得して、取得したページ情報が示すページに、ステップS2009で取得したコンテンツ情報を配置した画像を表示するようにしても良い。
(ステップS2011)ページ切替操作受付部304は、ページ切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS2012に進み、受け付けていない場合、ステップS2014に進む。
(ステップS2012)表示部306は、ページ切替操作に応じた切替先となるページのページ情報に対応づけられたコンテンツ情報から、ステップS2009で取得した属性と一致する属性のコンテンツ情報を取得する。
(ステップS2013)表示部306は、ステップS2012で取得したコンテンツ情報を表示する。例えば、予め用意されたテンプレート等に取得したコンテンツ情報を配置して表示する。なお、ステップS2012で切替先のページ情報も取得して、取得したページ情報が示すページに、ステップS2012で取得したコンテンツ情報を配置した画像を表示するようにしても良い。そして、ステップS2011に戻る。
(ステップS2014)指定操作受付部306は、コンテンツ情報の属性の指定を解除するか否かを判断する。例えば、指定操作受付部306は、属性の指定を解除する操作等を受け付けた場合に、属性の指定を解除することを判断する。属性の指定を解除することは、例えば、ステップS2008で取得したコンテンツ情報の属性を破棄することである。属性の指定を解除する場合、ステップS2015に進み、解除しない場合、ステップS2016に進む。
(ステップS2015)表示部306は、ステップS2010で表示されているコンテンツ情報に対応する現在のページのページ情報と、このページ情報に対応づけられたコンテンツ情報とを取得する。そして、ステップS2003に戻る。
(ステップS2007)ページ切替操作受付部304は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS2001に戻り、受け付けていない場合、ステップS2011に戻る。
なお、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置1の具体的な動作について説明する。電子ブック処理装置3の概念図は図4と同様のものであるとする。ここでは、電子ブック処理装置3がいわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である場合を例に挙げて説明する。この電子ブック処理装置3は、タッチパネル操作が可能なものであるとする。ただし、電子ブック処理装置3は、他の装置であっても良い。
ここでは、例えば、電子ブック情報格納部201に、上記実施の形態1の具体例と同様に、図5に示すような電子ブック情報のページ情報を管理するページ情報管理情報が格納されていたとする。
図21は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報のコンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理情報である。このコンテンツ情報管理情報は、図6に示したコンテンツ情報管理情報において、コンテンツのデータタイプを示す「タイプ」という項目を追加したものである。項目「タイプ」において「文字列」は文字列コンテンツを示し、「画像」は画像コンテンツを示す。なお、ここでは、予めコンテンツのデータタイプを示す情報をコンテンツと対応付けておくようにし、この項目「タイプ」の情報を用いて、コンテンツのデータタイプの情報を取得する場合の例について説明するが、コンテンツ自身から、データタイプの情報を取得するようにしてもよい。
図22は、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブック情報の、コンテンツの位置情報を管理する位置管理情報を示す図である。この位置管理情報は、図7に示した位置管理情報と同様のものである。
まず、ユーザがタッチパネルを操作して、電子ブック情報格納部101に格納されている電子ブックIDが「bk001」の電子ブックの1ページ目を表示する操作を電子ブック処理装置3に与えたとする。
表示部306は、図5に示したページ情報管理情報から、「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」であるレコードの「ページ属性」の情報を読み出す。また、表示部306は、図22に示した位置管理情報の「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」である各レコードの「コンテンツID」の情報をそれぞれ取得し、この「コンテンツID」に対応する「コンテンツ」の情報を、図21に示したコンテンツ情報から取得する。また、各「コンテンツ」に対応する「コンテンツID」と対応付けられた「位置」の情報と、「サイズ」の情報を、図22に示した位置管理情報から取得する。そして、上記取得した各「コンテンツ」の情報を、上記で取得した「ページ属性」が示す属性を有するページの、各「コンテンツ」に対応して取得した「位置」の情報が示す座標に、各「コンテンツ」に対応して取得した「サイズ」の情報が示す大きさで配置してページの画像を生成する。そして、表示部306は、生成した画像を、電子ブック情報格納部101のモニタに表示する。電子ブックの1ページ目の表示例は、図13と同様のものとなる。
ここで、ユーザが、図13に示した表示画面において、モニタに表示されている「商品名:AW801」という一のコンテンツ2301を指定する操作を行ったとする。例えば、ここでは、図23に示すように、コンテンツ2301上の領域を指でタップする操作(軽くたたく操作)を行ったとする。
指定操作受付部305は、タップされた位置の座標を取得する。そして、取得した座標が、コンテンツIDが「0004」であるコンテンツ2301が配置されている座標であると判断して、コンテンツIDが「0004」であるコンテンツ2301に対する指定操作を受け付けたと判断する。
表示部306は、指定操作受付部305が指定操作を受け付けたため、指定操作を受け付けたコンテンツIDが「0004」であるコンテンツ2301についての属性を取得する。ここでは、取得する属性は、データタイプに予め指定されているものとする。表示部306は、図21に示したコンテンツ情報から、コンテンツIDが「0004」であるコンテンツの「タイプ」の情報を、指定操作を受け付けたコンテンツの属性(ここでは、タイプ情報)を示す情報として取得する。ここでは、文字列コンテンツを示す「文字列」という属性を取得する。取得した属性は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
次に、表示部306は、現在の1ページ目に表示されているコンテンツの中から、指定操作により指定されたコンテンツと同じ属性のコンテンツだけを取得する。ここでは、表示部306は、図22に示した位置管理情報から「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」である各レコードの「コンテンツID」を取得する。そして、取得したコンテンツIDに対応する「コンテンツ」の情報であって、かつ、「タイプ」の情報が上記で取得した属性である「文字列」と一致する「コンテンツ」の情報を、図21に示したコンテンツ情報管理情報から取得する。ここでは、「コンテンツID」が「0001」、「0003」、「0004」、「0006」、「0007」、および「0009」であるコンテンツを取得する。そして、表示部306は、取得したコンテンツを配置した表示用の画像を生成し、表示する。ここでは、例えば、予め指定されているルールに従って、属性に応じて取得したコンテンツを、「コンテンツID」の番号の小さい順に縦に配列して表示する。また、画像は、電子ブック処理装置1の1画面内にフィットするサイズとなるよう適宜縮小(あるいは拡大)して表示する。
図24は、指定操作を受け付けた後の、電子ブックの1ページ目の表示例を示す図である。
ここで、さらに、ユーザが、図24に示した表示画面上を、右から左になぞる操作(いわゆるスワイプ操作)を行ったとすると、ページ切替操作受付部304は、ページを現在表示中の1ページ目から、次のページである2ページ目に切り替えるページ切替操作を受け付ける。
表示部306は、上記の指定操作によって「文字列」という属性を取得しているため、2ページ目に表示されるコンテンツについても、データタイプが同じ「文字列」であるコンテンツを選択的に取得して表示する。具体的には、表示部306は、図22に示した位置管理情報の「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「2」である各レコードの「コンテンツID」を取得し、この「コンテンツID」に対応する「コンテンツ」の情報であって、かつ、「タイプ」の情報が上記で取得した属性である「文字列」と一致する「コンテンツ」の情報を、図21に示したコンテンツ情報から取得する。ここでは、「コンテンツID」が「0010」、「0012」、「0013」、「0015」、「0016」、および「0018」であるコンテンツを取得する。そして、表示部306は、取得したコンテンツを配置した表示用の画像を生成し、表示する。
図25は、ページ切替操作を受け付けた後の電子ブックの2ページ目の表示例を示す図である。このようにして、指定操作で指定されたコンテンツ2301と同じ属性(ここでは、同じデータタイプ)のコンテンツだけが電子ブック処理装置1のモニタに表示されることとなる。
以上、本実施の形態によれば、ユーザが指定した表示中のコンテンツと同じ属性のコンテンツを選択的に表示させることが可能となり、不要な情報を表示しないようにして、情報同士の比較や、迅速な閲覧を可能として、閲覧の利便性を向上させることができる。
また、選択的に表示しようとするコンテンツの属性を指定する際に、選択的に表示したい属性を有するコンテンツ情報を、実際にページ上に表示されている状態で目視により確認して瞬時に選択することができ、選択的に表示したいコンテンツの属性を調べたり、属性を指定したりする手間を省くことができる。また、現在のページに配置されているコンテンツが、選択的に表示させたいコンテンツの属性を指定する際の表示サンプルとしても利用されるため、表示サンプルを表示する操作等も省くことが可能となる。
なお、本実施の形態において、ユーザによりコンテンツが指定された場合に、このコンテンツと同じ属性のコンテンツを選択的に表示するようにした。しかしながら、本発明においては、上記実施の形態1のようなグループ管理情報格納部102や操作受付部105や表示部106等の構成をさらに備えるようにし、ユーザによりコンテンツが指定された場合に、指定操作受付部305が、まず、ユーザにより指定されたコンテンツが一のグループに属するコンテンツであるか否かを、例えば、グループ管理情報を参照すること等により判断し、一のグループに属する場合は、上記実施の形態で説明したグループ表示モードに表示モードを設定して表示部106等がグループ単位でコンテンツ情報の表示や表示切替を行うようにし、グループに属さないと判断された場合には、本実施の形態において説明したように、指定操作受付部305が指定されたコンテンツについての指定操作を受け付け、表示部306が指定されたコンテンツの属性と同じ属性のコンテンツを選択的に表示したり、表示切替したりするようにしても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態では、電子ブック処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、電子ブック処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
なお、上記各実施の形態における電子ブック処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
つまり、このプログラムは、ページの情報である1以上のページ情報と、各ページ情報が示すページに配置された2以上のコンテンツの情報である2以上のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、一のページに配置されたコンテンツで構成される2以上のグループの識別情報と、各グループに属するコンテンツの識別情報とを対応付けて有するグループ管理情報が格納されるグループ管理情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、表示するコンテンツを切り替える操作である表示切替操作を受け付ける操作受付部と、表示切替操作に応じて、コンテンツ情報をグループ管理情報が示すグループ毎に表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、ページの情報である1以上のページ情報と、各ページ情報が示すページに配置された2以上のコンテンツの情報である2以上のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、電子ブック情報格納部に格納されている電子ブック情報を用いて、各ページに配置されている2以上のコンテンツを2以上のグループに分類し、分類した各グループの識別情報と、各グループに属するコンテンツの識別情報とを対応付けて有するグループ管理情報を取得するグループ化部と、グループ化部が取得したグループ管理情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、ページの情報である1以上のページ情報と、当該各ページ情報が示すページに配置された2以上のコンテンツの情報である2以上のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、コンテンツ情報をページ情報毎に表示する表示部と、表示部に表示するページを切り替える操作であるページ切替操作を受け付けるページ切替操作受付部と、表示部に表示されているコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報またはコンテンツ属性を指定する操作を受け付ける指定操作受付部と、して機能させるためのプログラムであって、表示部は、前記指定操作を受け付けた場合に、現在表示されているコンテンツ情報のうちの、この指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性、または、この指定操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示するとともに、ページ切替操作に応じて、切替先となるページに配置されたコンテンツ情報のうちの、指定操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性、または前記指定操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を選択的に取得して表示するプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図17は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子ブック処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図17において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図18は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図18において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による電子ブック処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による電子ブック処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。