JP2019164506A - 提供システム及び提供プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】医療情報を利用するためのセキュリティを向上させる。【解決手段】広域医療情報保管装置に格納されている対象者の医療情報を提供する情報提供装置であって、緊急状態となった対象者側からの提供要求であって、医療情報を提供することを要求する提供要求を受け付けた場合、対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、正当性判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、提供判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供する提供手段と、を備える。また、対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報を格納する許可禁止特定情報格納手段、を備える。提供判定手段は、許可禁止特定情報格納手段が格納している許可禁止特定情報と、正当性判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、提供システム及び提供プログラムに関する。
従来、検査結果等の医療情報を格納して、格納した医療情報を地域内の医療機関で共有して利用する医療情報システムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。また、医療の質の向上や患者へのサービスの向上等を目的として、診療記録等の医療情報を広域医療情報保管装置の格納することにより共有して、複数の医療機関の間での共有のみならず、患者自らが当該医療情報を閲覧可能とする医療情報システムが知られていた。
特開平11−85875
ところで、本願発明者は、外出先等で健康上の緊急事態が発生し患者が緊急状態となった場合において、当該患者の傍らに居合わせた救助者や医療従事者が患者に処置を施す場合に、前述の医療情報システムにおける医療情報を用いて、当該処置を適切に行う支援を行うことに想到した。
しかしながら、医療情報については、患者のプライバシーに極めて大きく関わる情報となっているために、当該医療情報が不正に閲覧等されることを防止する必要があり、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが求められていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の提供システムは、医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供システムであって、緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、を備える。
また、請求項2に記載の提供システムは、請求項1に記載の提供システムにおいて、前記対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の前記医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報を格納する許可禁止特定情報格納手段、を備え、前記提供判定手段は、前記許可禁止特定情報格納手段が格納している前記許可禁止特定情報と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する。
また、請求項3に記載の提供システムは、請求項1又は2に記載の提供システムにおいて、前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合、前記医療情報を取得するための情報を前記対象者側に通知することにより、前記医療情報を提供する。
また、請求項4に記載の提供システムは、請求項1から3の何れか一項に記載の提供システムにおいて、前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合に、所定期間中のみ前記医療情報を提供する。
また、請求項5に記載の提供システムは、請求項1から4の何れか一項に記載の提供システムにおいて、前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者の近親者に対して、前記対象者が緊急状態となっていることを通知する通知手段、を備える。
また、請求項6に記載の提供プログラムは、医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供プログラムであって、コンピュータを、緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、として機能させる。
請求項1に記載の提供システムによれば、対象者側が正当であるか否かの判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象側が正当でない場合に医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが可能となる。
請求項2に記載の提供システムによれば、医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報にも基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象者の意図に反して医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを一層向上させることが可能となる。
請求項3に記載の提供システムによれば、医療情報を取得するための情報を対象者側に通知することにより、例えば、対象者側が自己の都合に合わせて希望するタイミングで医療情報を取得することできるので、医療情報を利用する利便性を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の提供システムによれば、所定期間中のみ医療情報を提供することにより、例えば、医療情報を提供する期間を制限することができるので、医療情報が必要となる限られた場合にのみ当該医療情報を提供可能となるので、医療情報を利用する利便性を維持した状態でセキュリティを向上させることが可能となる。
請求項5に記載の提供システムによれば、近親者に対して対象者が緊急状態となっていることを通知することにより、例えば、対象者が緊急状態であることを近親者に報知することが可能となる。
請求項6に記載の提供プログラムによれば、対象者側が正当であるか否かの判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象側が正当でない場合に医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る医療システムのブロック図である。 患者登録情報を例示した図である。 情報提供処理のフローチャートである。
以下に、本発明に係る提供システム及び提供プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、提供システムに関するものである。
ここで、「提供システム」とは、医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供するシステムであり、具体的には、対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の医療情報を提供するシステムであり、例えば、医療情報を提供するための専用システムとして構成されたシステム、又は、汎用のシステム(例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等)に医療情報を提供する機能を実装することにより構成されたシステム等を含む概念である。この「提供システム」は、例えば、正当性判定手段、提供判定手段、及び提供手段を備え、任意で許可禁止特定情報格納手段、通知手段を備えているものである。
ここで、「医療情報」とは、対象者の医療に関連する情報であり、具体的には、対象者が緊急状態となった場合に利用される可能性がある情報であり、例えば、対象者の診療記録の情報であり、一例としては、対象者の通院歴、手術歴、血液型、持病、及び常用薬等の任意の事項を特定する情報である。「医療情報格納手段」とは、医療情報を格納する手段であり、具体的には、ネットワーク上に分散配置されたデータベース、あるいは、総合病院に設置されたデータベース等を含む概念である。
また、「対象者」とは、提供システムによって提供される医療情報に対応する人又は動物(例えば、犬や猫等)であり、例えば、少なくとも医療機関の受診歴があり、医療情報が医療情報格納手段に格納されている人又は動物等を含む概念であり、一例としては、患者等を含む概念である。「緊急状態」とは、対象者の状況であり、具体的には、通常の状態である通常状態とは異なる状態であり、緊急に医療的な処置を行う必要がある状態であり、例えば、任意の者による応急処置、医療従事者による診察、治療、及び手術等を行う必要がある状態であり、一例としては、頭痛、吐き気、めまい等を感じた状態、あるいは、失神、気絶、卒倒等に至った状態等を含む概念である。
また、「正当性判定手段」とは、緊急状態となった対象者側からの提供要求であって、医療情報を提供することを要求する提供要求を受け付けた場合、対象者側が正当であるか否かを判定する手段である。「対象者側」とは、対象者の側の人であり、例えば、対象者本人、及び対象者を救助する救助者(一例としては、救急隊員、あるいは、対象者の傍にいる第3者等を含む)等を含む概念である。「提供要求」とは、緊急状態となった対象者側からの要求であり、医療情報を提供する要求であり、具体的には、任意の手段で行う要求であり、例えば、対象者が所有する端末装置(例えば、スマートフォンの如き携帯端末等)である対象者端末等を介して行う要求等を含む概念である。
また、「対象者側が正当であるか否かを判定する」とは、提供要求を行った患者側が予め定められた目的に沿って提供要求を行ったか否かを判定することであり、具体的には、虚偽による提供要求を防止する目的で行われる判定であり、例えば、対象者側が実際に対象者端末を用いて提供要求を行ったか否かを判定すること等を含む概念である。なお、「虚偽による提供要求」とは、例えば、対象者に対して緊急に医療的な処置を行う必要がないにも関わらず、対象者に対して緊急に医療的な処置を行う必要があることを偽装して行う要求等を含む概念であり、一例としては、電話の発信により要求を行う場合において、対象者端末以外の端末を用いて電話の発信を行う場合に、対象者端末が通知する着信番号(つまり、対象者が所有している対象者端末の電話番号)と同じ番号が通知されるように偽装して発信することにより医療情報を不正に要求すること等を含む概念である。
また、「提供判定手段」とは、正当性判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定する手段であり、例えば、許可禁止特定情報格納手段が格納している許可禁止特定情報と、正当性判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定する手段である。
また、「許可禁止特定情報格納手段」とは、対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報を格納する手段であり、例えば、データベース等を含む概念である。「許可禁止特定情報」とは、対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する情報であり、例えば、対象者又は当該対象者に関連する者(例えば、近親者等)によって事前に登録されて格納されている情報等を含む概念である。なお、「近親者」とは、対象者の親や兄弟等を含む親族、あるいは、対象者との関係が深い任意の者等を含む概念である。
また、「提供手段」とは、提供判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供する手段であり、例えば、医療情報を提供する場合に、医療情報を取得するための情報を対象者側に通知することにより、医療情報を提供する手段、又は、医療情報を提供する場合、所定期間中のみ医療情報を提供する手段等を含む概念である。なお、「医療情報を提供する」とは、医療情報を出力することであり、例えば、医療情報を取得するための情報を通知することにより医療情報を提供することを含む概念であり、一例としては、医療情報を表示出力、音声出力、紙面出力すること等を含む概念である。「医療情報を取得するための情報」とは、医療情報にアクセスするためのウェブアドレス(例えば、URL」Uniform Resource Locator等)、あるいは、ログイン名、パスワード等を含む概念である。「所定期間」とは、予め定められた時間又は期間であり、一例としては、1日間〜2日間、あるいは、1時間〜2時間等を含む概念である。
また、「通知手段」とは、提供要求を受け付けた場合、対象者の近親者に対して、対象者が緊急状態となっていることを通知する手段である。なお、ここでの通知手法は任意であるが、例えば、Eメールやボイスメール等で電子的に通知する手法等を含む概念である。
そして、以下に示す実施の形態では、「提供システム」が、正当性判定手段、提供判定手段、提供手段、及び許可禁止特定情報格納手段を備える場合について説明し、通知手段については、変形例にて説明する。また、「対象者」である患者が緊急状態になった場合に、対象者の傍の第3者が救助者となって、当該救助者が「対象者側」として提供要求を行う場合を適宜例示して説明する。
[実施の形態の具体的内容]
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る医療システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る医療システムのブロック図である。
(構成−医療システム)
図1の医療システム100は、提供システムを含むシステムであり、例えば、不図示の通信ネットワークを介して相互に通信可能となっている患者端末1、救助者端末2、情報提供装置3、広域医療情報保管装置4を備える。なお、患者端末1及び救助者端末2については、実際には、患者又は第3者の数に対応する数だけ設けられ、多数設けられることになるが、この複数の各端末のうちの1つの各端末を図示していることとし、この図示されている各端末について主に説明する。また、患者端末1及び救助者端末2については、実際には、後述するように、公知のスマートフォン、又は、タブレット端末等を用いることができ、相互に同様に構成することができるが、ここでは、説明の便宜上、各々の別名称を付して説明する。
(構成−医療システム−患者端末)
患者端末1は、対象者である患者によって携帯される対象者端末であり、例えば、公知のスマートフォン、又は、タブレット端末等を用いることができ、一例としては、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
(構成−医療システム−患者端末−通信部)
通信部11は、ネットワークを介して外部装置(例えば、情報提供装置3等)との間で通信(通話を含む)するための通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信又は通話回路等を用いて構成することができる。
(構成−医療システム−患者端末−タッチパッド)
タッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
(構成−医療システム−患者端末−ディスプレイ)
ディスプレイ13は、制御部15の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13と相互に重畳させてタッチパネルとして一体形成しても構わない。
(構成−医療システム−患者端末−記録部)
記録部14は、患者端末1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、波戸ディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の装置の記録部も同様とする)。
また、この記録部14には、例えば、緊急電話番号情報、及び個人登録番号情報が記録されている。
(構成−医療システム−患者端末−記録部−緊急電話番号情報)
「緊急電話番号情報」とは、患者端末1を所有している患者(以下、「ユーザ」とも称する)が緊急状態になった場合に発信するべき対象である発信先の電話番号を特定する情報であり、例えば、情報提供装置3に発信するための電話番号を特定する情報である。そして、このような緊急電話番号情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、ユーザがタッチパッド12を介して所定操作を行うことにより、格納されることとする。ここでは、例えば、「03−9999−xxxx」が緊急電話番号として登録されていることとする。
(構成−医療システム−患者端末−記録部−個人登録番号情報)
「個人登録番号情報」とは、対象者側が正当であるか否かを判定するために用いられる番号を特定する情報であり、例えば、情報提供装置3側で患者端末1を用いて電話の発信を行ったか否かを判定するために用いられる情報である。そして、このような個人登録番号情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、ユーザが、任意の手法(例えば、患者端末1を介して行われる情報提供装置3との間のネットワーク通信、あるいは、情報提供装置3側の担当者との通話や郵送による手続き等)で患者端末1を一意に識別する情報を情報提供装置3に登録して格納した上で、当該登録した情報を、タッチパッド12を介して所定操作を行って患者端末1に入力することにより、格納されることとする。ここでは、例えば、「12345」が個人登録番号情報として登録されていることとする。
(構成−医療システム−患者端末−制御部)
制御部15は、患者端末1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して患者端末1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(他の装置の制御部も同様とする)。なお、この制御部15の各部により行われる処理については、後述する。
(構成−医療システム−救助者端末)
救助者端末2は、救助者である対象者の傍の第3者によって携帯される救助者端末であり、例えば、公知のスマートフォン、又は、タブレット端末等を用いることができる。
(構成−医療システム−情報提供装置)
情報提供装置3は、提供システムであり、例えば、データセンター又は総合病院等に設けられているシステムであり、一例としては、通信部31、記録部32、及び制御部33を備える。なお、この情報提供装置3としては、例えば、主に広域医療情報保管装置4との間で通信を行ったり様々な判定の主体となったりする患者医療情報管理装置、及び主に患者側とのインターフェースとしての機能を発揮する緊急時通報対応措置の2種類の装置によって構成することもできるが、ここでは、説明の便宜上で、これらの2種類の装置を統合して構成した装置として情報提供装置3を図示して説明する。
(構成−医療システム−情報提供装置−通信部)
通信部31は、ネットワークを介して外部装置(例えば、医療システム100の任意の装置等)との間で通信(通話を含む)するための通信手段である。この通信部31の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、患者端末1の通信部11と同様にして構成することができる。
(構成−医療システム−情報提供装置−記録部)
記録部32は、情報提供装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、患者登録情報データベース(以下、「データベース」を「DB」と称する)321を備える。
患者登録情報DB321は、患者登録情報を格納する患者登録情報格納手段であり、特に、許可禁止特定情報を格納する許可禁止特定情報格納手段である。「患者登録情報」とは、患者に関連する情報であり、例えば、患者側とのコミュニケーションにより登録された情報等を含む概念である。図2は、患者登録情報を例示した図である。図2に示すように、患者登録情報は、例えば、項目「患者ID」、項目「氏名情報」、項目「患者電話番号情報」、項目「個人登録番号情報」、及び項目「許可禁止特定情報」と、各項目に対応する情報とを相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「患者ID」に対応する情報は、患者を一意に識別するための患者識別情報(以下では、「識別情報」を「ID」とも称する)である(図2では、図1に示す患者端末1を所有する患者の患者IDである「ID1」等)。項目「氏名情報」に対応する情報は、患者の氏名を特定する氏名情報である(図2では、「AA AA」等)。項目「患者電話番号情報」に対応する情報は、患者が携帯(所有)する患者端末自体の電話番号を特定する患者電話番号情報である(図2では、「080−1111−xxxx」等)。項目「個人登録番号情報」に対応する情報は、前述の個人登録番号情報である(図2では、「12345」等)。項目「許可禁止特定情報」に対応する情報は、前述の許可禁止特定情報である(図2では、医療情報の提供を許可する「許可」、又は医療情報の提供を許可しない(つまり、禁止する)「禁止」)。
そして、このような患者登録情報DB321の患者登録情報を格納する具体的な手法は任意であるが、例えば、制御部33が、患者端末1との間のネットワーク通信により、患者端末1のユーザによって入力された氏名情報、患者電話情報、個人登録番号情報、及び許可禁止特定情報(特に、許可禁止特定情報については、患者端末1のユーザである患者自身が自己の様々な状況を考慮して許可又は禁止を決定して、決定した許可又は禁止を入力することとする)を取得した上で、図2患者登録情報で一意となる患者IDを付して格納し、取得した各情報を当該患者IDに対応付けて格納することにより患者登録情報を登録して格納してもよい。あるいは、患者との間の通話や郵送による手続き等に、情報提供装置3側の担当者が、氏名情報、患者電話情報、個人登録番号情報、及び許可禁止特定情報を把握した上で、これらの各情報を情報提供装置3の不図示の入力手段を介して入力した場合に、制御部33が、図2患者登録情報で一意となる患者IDを付して格納し、入力された各情報を当該患者IDに対応付けて格納することにより患者登録情報を登録して格納してもよい。
(構成−医療システム−情報提供装置−制御部)
制御部33は、情報提供装置3を制御する制御手段であり、例えば、緊急状態となった対象者側からの提供要求であって、医療情報を提供することを要求する提供要求を受け付けた場合、対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段として機能し、また、正当性判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段として機能し、また、提供判定手段の判定結果に基づいて、医療情報を提供する提供手段として機能する。なお、この制御部33の各部により行われる処理については、後述する。
(構成−医療システム−広域医療情報保管装置)
広域医療情報保管装置4は、医療情報格納手段であり、例えば、データセンター又は総合病院等に設けられている装置であり、従来と同様にして構成することができる装置である。この医療情報格納手段には、前述の医療情報が患者を一意に特定する情報と関連付けて格納されているが、この情報の格納手法は任意であり、患者が医療機関を受診した場合に作成される電子カルテの情報等を各医療機関から収集して格納されることとする。また、「患者を一意に特定する情報」としては、任意であり、例えば、患者の氏名情報、患者の住所を特定する住所情報、及び患者の生年月日を特定する生年月日情報等を用いることができるが、ここでは、説明の便宜上で、氏名情報を用いることとして説明する。
(処理)
次に、このように構成される医療システム100によって実行される情報提供処理について説明する。図3は、情報提供処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「情報提供処理」とは、概略的には、情報提供装置3によって実行される処理であり、具体的には、医療情報を提供する処理である。この情報提供処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、情報提供装置3の電源をオンした場合に起動して実行を開始することとし、実行が開始された後から説明する。
ここでは、例えば、患者端末1のユーザである患者が緊急状態になった場合において、救助者端末2のユーザである第3者が、当該患者の患者端末1を用いて通話にて提供要求を行う場合を例示して説明する。
まず、図3のSA1において情報提供装置3の制御部33は、提供要求があったか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、通信部31への患者端末からの着信を監視して、医療システム100の患者端末から着信があったか否かに基づいて判定する。そして、着信がない場合、提供要求がなかったものと判定し(SA1のNO)、提供要求があったものと判定するまで、繰り返しSA1を実行する。また、着信があった場合、提供要求があったものと判定し(SA1のYES)、SA2に移行する。
ここでは、例えば、まず、患者端末1を携帯する患者が緊急状態になった場合において、救助者端末2を携帯する第3者が、当該患者を救助するために、当該患者が携帯する患者端末1のタッチパッド12に対して所定操作を行うことにより、当該患者端末1から情報提供装置3に対して提供要求を行うために通話を発信する。特に、患者端末1の記録部14には、緊急電話番号情報が記録されて登録されているので、この緊急電話番号情報が特定する緊急電話番号である「03−9999−xxxx」を発信先として通話を発信することになるが、患者端末1がロック状態であっても緊急電話番号にて通話を発信することが可能となるように構成されていることとして、この患者端末1の機能である緊急モードを用いて発信することとする。次に、患者端末1の制御部15は、情報提供装置3に対して通話を発信する。この場合、情報提供装置3の制御部33は、患者端末1から発信された通話を着信し、提供要求があったものと判定する。
図3のSA2において情報提供装置3の制御部33は、案内を行う。具体的には任意であるが、例えば、SA1で提供要求があったものと判定した患者端末に対して、当該患者端末との通話において、個人登録番号情報の入力等を求める案内を行う。ここでは、例えば、「登録済の個人登録番号を入力して下さい。また、通話の発信者が本人でない救助者である場合、救助者が携帯する端末の電話番号も入力して下さい。」等の自動音声メッセージを出力して、患者端末1に案内を行う。
図3のSA3において情報提供装置3の制御部33は、応答を受け付けたか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、通信部31への患者端末からの情報の受信を監視して、通信部31が情報を受信したか否かに基づいて判定する。そして、患者端末の情報を受信していない場合、応答を受け付けていないものと判定し(SA3のNO)、応答を受け付けたものと判定するまで、繰り返しSA3を実行する。なお、この繰り返しについては、タイムアウト等を設けてもよく、例えば、SA2の案内を行ってから、所定時間(例えば、3分〜5分等)経過した場合、タイムアウトして処理を終了してもよいし、あるいは、再度案内を行った後に所定時間を待って、この後にタイムアウトして処理を終了してもよい。
ここでは、例えば、まず、SA1において患者端末1を用いて通話を発信した第3者は、SA2での案内を聞いて、患者の個人登録番号、及び自己の救助者端末2の電話番号を入力するが、特に、患者の個人登録番号については、SA1で通話を発信した場合に、患者端末1の制御部15が、記録部14の個人登録番号情報である「12345」をディスプレイ13に表示するように構成されていることとし、第3者がこの表示されている個人登録番号情報である「12345」を視認して確認した上で、タッチパッド12に対して所定操作を行うことにより、確認した個人登録番号情報である「12345」を入力し、また、第3者が携帯する救助者端末2の電話番号である「080−1234−xxxx」を特定する情報である救助者電話番号情報を入力する。次に、患者端末1の制御部15は、情報提供装置3に対して、入力された「個人登録番号情報」=「12345」及び「救助者電話番号」=「080−1234−xxxx」を送信する。この場合、情報提供装置3の制御部33は、患者端末1から送信された「個人登録番号情報」=「12345」及び「救助者電話番号」=「080−1234−xxxx」を受信し、応答を受け付けたものと判定する。
なお、例えば、緊急状態となった患者の状態が比較的軽い場合等の任意の場合、SA1で当該患者自身が通話を発信することも考えられるが、このような場合、救助者電話番号情報については入力せずに、個人登録番号情報のみを入力して送信し、この情報を受信することになる。
図3のSA4において情報提供装置3の制御部33は、患者側(つまり、対象者側)が正当であるか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、まず、SA1で着信した通話の発信元の患者端末の電話番号を任意の手法(例えば、患者端末が通話の発信時に自己の電話番号を通知することとし、この通知された電話番号に基づいて、患者端末の電話番号を特定する公知の手法等)で特定し、また、SA3で受信した個人登録番号を取得する。次に、図2の患者電話番号情報において、前述の特定した電話番号に対応するものを選択し、選択した患者電話番号情報に対応する個人登録情報を特定した上で、当該特定した個人登録情報と、前述の取得した個人登録番号とか相互に合致しているか否かに基づいて判定する。そして、相互に合致していない場合、患者側が正当でないものと判定し(SA4のNO)、処理を終了する。この場合、「個人登録番号が合致しませんでした」とのメッセージを、患者端末1に送信して当該患者端末1にて出力した上で、処理を終了してもよい。また、相互に合致している場合、患者側が正当であるものと判定し(SA4のYES)、SA5に移行する。
ここでは、例えば、まず、SA1で着信した通話の発信元の患者端末1の電話番号として「080−1111−xxxx」が通知されていることとし、この「080−1111−xxxx」を特定し、また、SA3で受信した個人登録番号である「12345」を取得する。次に、図2の患者電話番号情報において、前述の特定した電話番号に対応するものとして「080−1111−xxxx」を選択し、選択した患者電話番号情報である「080−1111−xxxx」に対応する個人登録情報として「12345」を特定した上で、当該特定した個人登録情報と、前述の取得した個人登録番号とか「12345」であり相互に合致しているので、患者側が正当であるものと判定する。
図3のSA5において情報提供装置3の制御部33は、医療情報を提供するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、まず、図2の患者登録情報を参照して、SA4で特定した発信元の患者端末の電話番号を特定する患者電話番号情報に対応する許可禁止特定情報を取得し、取得した許可禁止特定情報に基づいて判定する。そして、取得した許可禁止特定情報が「禁止」である場合、患者自身が医療情報を提供することに事前に同意していないものと判断した上で、医療情報を提供しないものと判定し(SA5のNO)、処理を終了する。また、取得した許可禁止特定情報が「許可」である場合、患者自身が医療情報を提供することに事前に同意したものと判断した上で、医療情報を提供するものと判定し(SA5のYES)、SA6に移行する。
ここでは、例えば、図2の患者登録情報を参照して、SA4で特定した発信元の患者端末の電話番号を特定する患者電話番号情報である「080−1111−xxxx」に対応する許可禁止特定情報である「許可」を取得して、医療情報を提供するものと判定する。
図3のSA6において情報提供装置3の制御部33は、医療情報を提供する。具体的には任意であるが、例えば、医療情報を取得するための情報を患者側に通知することにより、所定期間(例えば、1時間〜2時間等)中のみ医療情報を提供する。詳細には、図2の患者登録情報を参照して、SA4で特定した発信元の患者端末の電話番号を特定する患者電話番号情報に対応する氏名情報を取得し、広域医療情報保管装置4に格納されている医療情報のうちの、取得した氏名情報に対応付けられている医療情報を選択し、選択した医療情報に対して所定期間(例えば、1時間〜2時間等)だけアクセス可能なアクセス情報(一例としては、ウェブアドレス)を生成し、生成したアクセス情報を送信する。
ここでのアクセス情報の送信先は、患者端末1又は救助者端末2の何れか一方であってもよいし、あるいは、両方であってもよいが、例えば、SA3において救助者電話番号情報を受信したか否かに基づいて決定することとし、救助者電話番号情報を受信した場合、救助者端末を送信先と決定するものとし、また、救助者電話番号情報を受信しなかった場合、患者端末を送信先として決定するものとする。そして、例えば、SA3において救助者電話番号情報を受信した場合、救助者端末を送信先と決定し、SA3で受信した救助者電話番号情報が特定する電話番号が特定する救助者端末に対して、任意の通信技術(例えば、サブアドレスを用いる技術を含む任意の技術であって、電話番号を用いてテキスト等の情報を送信する技術等)を用いて、前述の生成したアクセス情報を送信する。また、例えば、SA3において救助者電話番号情報を受信しなかった場合、患者端末を送信先と決定し、SA4で特定した患者端末の電話番号が特定する当該患者端末に対して、任意の通信技術(例えば、救助者端末を送信先場合に用いられる技術と同様な技術等)を用いて、前述の生成したアクセス情報を送信する。
一方、患者端末又は救助者端末は、この情報提供装置3から送信されたアクセス情報を受信して、自己のディスプレイに当該アクセス情報を表示した上で、当該端末のユーザ(患者自身又は第3者)からの所定操作(医療情報を取得するための操作であり、例えば、アクセス情報であるウェブアドレスをブラウザに入力する操作等)を受け付けた場合に、アクセス情報がアクセス可能としている医療情報を、情報提供装置3を介して間接的に行われる広域医療情報保管装置4との適宜の通信により、取得する。特に、アクセス情報により医療情報にアクセス可能な期間が所定期間に限られているので、当該各端末からのアクセスが所定期間内に行われた場合には、情報提供装置3が各端末と広域医療情報保管装置4との間の通信を許可することにより、各端末側で医療情報を取得できることになり(つまり、情報提供装置3の制御部33が、広域医療情報保管装置4の医療情報を患者端末又は救助者端末に提供することになり)、一方、当該各端末からのアクセスが所定期間を過ぎて行われた場合には、情報提供装置3が各端末と広域医療情報保管装置4との間の通信を禁止することにより、各端末側で医療情報を取得できないことになる(つまり、情報提供装置3の制御部33が、広域医療情報保管装置4の医療情報を患者端末又は救助者端末に提供しないことになる)。これにて、情報提供処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、患者側が正当であるか否かの判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、患者側が正当でない場合に医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが可能となる。
また、医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報にも基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、患者の意図に反して医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを一層向上させることが可能となる。
また、医療情報を取得するための情報を患者側に通知することにより、例えば、患者側が自己の都合に合わせて希望するタイミングで医療情報を取得することできるので、医療情報を利用する利便性を向上させることが可能となる。
また、所定期間中のみ医療情報を提供することにより、例えば、医療情報を提供する期間を制限することができるので、医療情報が必要となる限られた場合にのみ当該医療情報を提供可能となるので、医療情報を利用する利便性を維持した状態でセキュリティを向上させることが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。特に、情報提供装置3の少なくとも一部の機能を、広域医療情報保管装置4に設けてもよい。
(医療情報を提供するか否かの判定について)
また、上記実施の形態の図3のSA5での、医療情報を提供するか否かの判定の処理について、任意に変更してもよい。例えば、医療情報の提供要求を行ったのが患者本人であることの確認が取れた場合、図2の許可禁止特定情報に関わらず、医療情報を提供するものと判定してもよい。なお、患者本人であることを確認する具体的な手法は任意であるが、例えば、患者本人であることを確認するための情報として、患者本人が登録したパスワードや、患者本人の氏名情報以外の1つ以上の追加の個人情報の入力を求めて、当該求めた情報に基づいて認証を行うことにより、患者本人であることを確認してもよい。また、例えば、SA5の判定を省略してもよい。
(医療情報の提供について)
また、上記実施の形態の図3のSA6での、医療情報を提供する処理について、任意に変更してもよい。例えば、アクセス情報を送信せずに、医療情報の提供要求を行った患者端末に対応する医療情報自体を取得して送信することにより提供してもよい。
(通知手段について)
また、上記実施の形態の図1の情報提供装置3の制御部33を前述の通知手段として機能するように構成してもよい。具体的には、図2の患者登録情報に対して、対象者である患者が緊急状態になった場合に、緊急状態になった旨を連絡するべき近親者の端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)の電話番号又はEメールアドレス等を特定する近親者情報を患者からの登録により更に対応付けて格納した上で、図3のSA4の判定において、患者側が正当であるものと判定した場合に(SA4のYES)、上記実施の形態で説明した処理と共に、以下の処理を行ってもよい。具体的には、図2の患者登録情報を参照して、SA4で特定した発信元の患者端末の電話番号を特定する患者電話番号情報に対応する近親者情報を取得し、取得した近親者情報が特定する近親者の端末に対して、緊急状態になった旨のメッセージ(例えば、「AA AAさんが緊急状態となりましたので、ご連絡いたします」等のメッセージ)を、任意の手法(例えば、サブアドレスを用いる技術を含む任意の技術であって、電話番号を用いてテキスト等の情報を送信する技術、あるいは、公知のEメールを送信する技術)を用いて、送信して通知する。このように構成した場合、近親者に対して対象者が緊急状態となっていることを通知することにより、例えば、対象者が緊急状態であることを近親者に報知することが可能となる。
(オペレータでの対応について)
また、上記実施の形態で説明した少なくとも一部の処理を、人であるオペレータが行ってもよく、例えば、図3のSA2の案内を行う処理をオペレータが行ってもよい。
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の提供システムは、医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供システムであって、緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、を備える。
付記2の提供システムは、付記1に記載の提供システムにおいて、前記対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の前記医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報を格納する許可禁止特定情報格納手段、を備え、前記提供判定手段は、前記許可禁止特定情報格納手段が格納している前記許可禁止特定情報と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する。
付記3の提供システムは、付記1又は2に記載の提供システムにおいて、前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合、前記医療情報を取得するための情報を前記対象者側に通知することにより、前記医療情報を提供する。
付記4の提供システムは、付記1から3の何れか一項に記載の提供システムにおいて、前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合に、所定期間中のみ前記医療情報を提供する。
付記5の提供システムは、付記1から4の何れか一項に記載の提供システムにおいて、前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者の近親者に対して、前記対象者が緊急状態となっていることを通知する通知手段、を備える。
付記6の提供プログラムは、医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供プログラムであって、コンピュータを、緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、として機能させる。
(付記の効果)
付記1に記載の提供システムによれば、対象者側が正当であるか否かの判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象側が正当でない場合に医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが可能となる。
付記2に記載の提供システムによれば、医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報にも基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象者の意図に反して医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを一層向上させることが可能となる。
付記3に記載の提供システムによれば、医療情報を取得するための情報を対象者側に通知することにより、例えば、対象者側が自己の都合に合わせて希望するタイミングで医療情報を取得することできるので、医療情報を利用する利便性を向上させることが可能となる。
付記4に記載の提供システムによれば、所定期間中のみ医療情報を提供することにより、例えば、医療情報を提供する期間を制限することができるので、医療情報が必要となる限られた場合にのみ当該医療情報を提供可能となるので、医療情報を利用する利便性を維持した状態でセキュリティを向上させることが可能となる。
付記5に記載の提供システムによれば、近親者に対して対象者が緊急状態となっていることを通知することにより、例えば、対象者が緊急状態であることを近親者に報知することが可能となる。
付記6に記載の提供プログラムによれば、対象者側が正当であるか否かの判定結果に基づいて、医療情報を提供するか否かを判定することにより、例えば、対象側が正当でない場合に医療情報が提供されることを防止できるので、医療情報を利用するためのセキュリティを向上させることが可能となる。
1 患者端末
2 救助者端末
3 情報提供装置
4 広域医療情報保管装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
31 通信部
32 記録部
33 制御部
100 医療システム
321 患者登録情報DB

Claims (6)

  1. 医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供システムであって、
    緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、
    前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、
    前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、
    を備える提供システム。
  2. 前記対象者が緊急状態となった場合に当該対象者の前記医療情報の提供を許可するか禁止するかを特定する許可禁止特定情報を格納する許可禁止特定情報格納手段、を備え、
    前記提供判定手段は、前記許可禁止特定情報格納手段が格納している前記許可禁止特定情報と、前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する、
    請求項1に記載の提供システム。
  3. 前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合、前記医療情報を取得するための情報を前記対象者側に通知することにより、前記医療情報を提供する、
    請求項1又は2に記載の提供システム。
  4. 前記提供手段は、前記医療情報を提供する場合に、所定期間中のみ前記医療情報を提供する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の提供システム。
  5. 前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者の近親者に対して、前記対象者が緊急状態となっていることを通知する通知手段、を備える、
    請求項1から4の何れか一項に記載の提供システム。
  6. 医療情報格納手段に格納されている対象者の医療情報を提供する提供プログラムであって、
    コンピュータを、
    緊急状態となった前記対象者側からの提供要求であって、前記医療情報を提供することを要求する前記提供要求を受け付けた場合、前記対象者側が正当であるか否かを判定する正当性判定手段と、
    前記正当性判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供するか否かを判定する提供判定手段と、
    前記提供判定手段の判定結果に基づいて、前記医療情報を提供する提供手段と、
    として機能させる提供プログラム。
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