JP2019164039A - 距離センサおよび距離測定装置 - Google Patents

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祐介 森山
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Abstract

【課題】測定精度を高めることができる距離センサを得る。【解決手段】本開示の距離センサは、光に基づいて電荷を生成可能な第1の受光素子と、第1の受光素子により生成された電荷を蓄積可能な複数の第1の蓄積部と、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、第1の受光素子において生成された電荷を、対応する第1の蓄積部に供給可能な複数の第1のトランジスタと、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能な複数の第1の出力部と、複数の第1の出力部から出力された複数の第1の検出電圧に基づいて複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能な第1の制御部とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、距離を検出する距離センサ、そのような距離センサを用いた距離測定装置に関する。
測定対象物までの距離を測定する際、しばしば、TOF(Time Of Flight)法が用いられる。このTOF法を用いた距離測定装置は、光を射出するとともに、測定対象物により反射された反射光を検出する。そして、距離測定装置は、光を射出した射出タイミングおよび反射光を検出した検出タイミングの時間差を検出することにより、測定対象物までの距離を測定する(例えば、特許文献1)。
国際公開2014−207983号公報
ところで、距離測定装置では、測定精度が高いことが望まれており、さらなる測定精度の向上が期待されている。
測定精度を高めることができる距離センサおよび距離測定装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態における距離センサは、第1の受光素子と、複数の第1の蓄積部と、複数の第1のトランジスタと、複数の第1の出力部と、第1の制御部とを備えている。第1の受光素子は、光に基づいて電荷を生成可能なものである。複数の第1の蓄積部は、第1の受光素子により生成された電荷を蓄積可能なものである。複数の第1のトランジスタは、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、第1の受光素子において生成された電荷を、対応する第1の蓄積部に供給可能なものである。複数の第1の出力部は、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能なものである。第1の制御部は、複数の第1の出力部から出力された複数の第1の検出電圧に基づいて複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能なものである。
本開示の一実施の形態における距離測定装置は、光源と、第1の受光素子と、複数の第1の蓄積部と、複数の第1のトランジスタと、複数の第1の出力部と、第1の制御部とを備えている。光源は、発光と非発光とを交互に繰り返す発光動作を行うことが可能なものである。第1の受光素子は、光源から射出された光に応じた光を受光可能であり、受光した光に基づいて電荷を生成可能なものである。複数の第1の蓄積部は、第1の受光素子により生成された電荷を蓄積可能なものである。複数の第1のトランジスタは、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、第1の受光素子において生成された電荷を、対応する第1の蓄積部に供給可能なものである。複数の第1の出力部は、複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能なものである。第1の制御部は、複数の第1の出力部から出力された複数の第1の検出電圧に基づいて複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能なものである。
本開示の一実施の形態における距離センサおよび距離測定装置では、受光素子に生成された電荷が、複数の第1のトランジスタを介して複数の第1の蓄積部に供給される。複数の蓄積部における電圧は、複数の第1の出力部により、複数の第1の検出電圧として出力される。そして、これらの複数の検出電圧に基づいて、複数の第1のトランジスタのオンオフ動作が制御される。
本開示の一実施の形態における距離センサおよび距離測定装置によれば、複数の第1の蓄積部における電圧に応じた複数の第1の検出電圧に基づいて複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御するようにしたので、測定精度を高めることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果があってもよい。
本開示の一実施の形態に係る距離測定装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した撮像部の一構成例を表すブロック図である。 図2に示した画素アレイの一構成例を表す回路図である。 図1に示した距離測定装置の一構成例を表す説明図である。 図2に示した読出部の一構成例を表す回路図である。 図1に示した距離測定装置の一動作例を表すタイミング図である。 第1の実施の形態に係る露光動作の一例を表すタイミング波形図である。 第1の実施の形態に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第1の実施の形態に係る露光動作の一例を表す説明図である。 第1の実施の形態に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 一実施の形態に係る読出動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第1の実施の形態の変形例に係る画素アレイの一構成例を表す回路図である。 第1の実施の形態の変形例に係る露光動作の一例を表すタイミング波形図である。 第1の実施の形態の変形例に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第2の実施の形態に係る画素アレイの一構成例を表す回路図である。 第2の実施の形態に係る露光動作の一例を表すタイミング波形図である。 第2の実施の形態に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第2の実施の形態に係る露光動作の一例を表す説明図である。 第2の実施の形態に係る露光動作の一例を表す他の説明図である。 第2の実施の形態の変形例に係る制御回路の一構成例を表す回路図である。 第2の実施の形態の他の変形例に係る制御回路の一構成例を表す回路図である。 第3の実施の形態に係る画素アレイの一構成例を表す回路図である。 第3の実施の形態に係る露光動作の一例を表すタイミング波形図である。 第3の実施の形態に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第3の実施の形態に係る露光動作の一例を表す説明図である。 第3の実施の形態の変形例に係る画素アレイの一構成例を表す回路図である。 第3の実施の形態の変形例に係る露光動作の一例を表すタイミング波形図である。 第3の実施の形態の変形例に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第3の実施の形態の変形例に係る露光動作の一例を表す他のタイミング波形図である。 第1の実施の形態に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。 第2の実施の形態に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。 変形例に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。 第3の実施の形態に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る距離測定装置の要部の一構成例を表すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る距離測定装置(距離測定装置1)の一構成例を表すものである。距離測定装置1は、TOF法を用いて測定対象物までの距離Dを測定するものである。距離測定装置1は、光源11と、光源制御部12と、光学系13と、撮像部20と、制御部14とを備えている。
光源11は、測定対象物に向かって光パルスL1を射出するものであり、例えば発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)を用いて構成されるものである。光源制御部12は、制御部14からの指示に基づいて、光源11の動作を制御するものである。光源11は、光源制御部12からの指示に基づいて、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行うことにより光パルスL1を射出するようになっている。
光学系13は、撮像部20の撮像面S1において像を結像させるレンズを含んで構成されるものである。この光学系13には、光源11から射出され、測定対象物により反射された光パルス(反射光パルスL2)が入射するようになっている。
撮像部20は、制御部14からの指示に基づいて、反射光パルスL2を受光することにより、距離画像PICを生成するものである。距離画像PICに含まれる複数の画素値のそれぞれは、測定対象物までの距離Dについての値(距離信号値)を示すものである。そして、撮像部20は、取得した距離画像PICを画像信号DATAとして出力するようになっている。
制御部14は、光源制御部12および撮像部20に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、距離測定装置1の動作を制御するものである。
図2は、撮像部20の一構成例を表すものである。撮像部20は、画素アレイ21と、駆動部22と、読出部30と、処理部24と、撮像制御部25とを有している。
画素アレイ21は、複数の撮像画素Pがマトリックス状に配置されたものである。各撮像画素Pは、受光量に応じた画素信号SIGを出力するようになっている。
図3は、撮像画素Pの一構成例を表すものである。画素アレイ21は、複数の制御線RSTLと、複数の制御線SELLと、複数の制御線SELCLと、複数の制御線SETLと、複数のクロック信号線CKLと、複数の信号線SGLAと、複数の信号線SGLBとを有している。制御線RSTLは、水平方向(図2,3における横方向)に延伸するものであり、制御線RSTLには、駆動部22により制御信号SRSTが印加される。制御線SELLは、水平方向(図2,3における横方向)に延伸するものであり、制御線SELLには、駆動部22により制御信号SSELが印加される。制御線SELCLは、水平方向(図2,3における横方向)に延伸するものであり、制御線SELCLには、駆動部22により制御信号SSELCが印加される。制御線SETLは、水平方向(図2,3における横方向)に延伸するものであり、制御線SETLには、駆動部22により制御信号SSETが印加される。クロック信号線CKLは、水平方向(図2,3における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKLには、駆動部22によりクロック信号SCKが印加される。信号線SGLAは、垂直方向(図2,3における縦方向)に延伸するものであり、読出部30に対して画素信号SIGを伝えるものである。信号線SGLBは、垂直方向(図2,3における縦方向)に延伸するものであり、読出部30に対して画素信号SIGを伝えるものである。
撮像画素Pは、画素回路P100と、制御回路P200とを有している。画素回路P100は、反射光パルスL2に応じた電荷を蓄積するものである。制御回路P200は、画素回路P100における露光時間を制御するものである。
画素回路P100は、フォトダイオードPDと、トランジスタTGA,TGBと、フローティングディフュージョンFDA,FDBと、トランジスタRST,RSTA,RSTBと、トランジスタAMPA,AMPBと、トランジスタSELA,SELBとを有している。トランジスタTGA,TGB,RST,RSTA,RSTB,AMPA,AMPB,SELA,SELBは、この例では、N型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。
フォトダイオードPDは、受光量に応じて電荷を発生させる光電変換素子である。フォトダイオードPDのアノードは接地され、カソードはトランジスタTGA,TGB,RSTのソースに接続されている。
トランジスタTGAのゲートには信号TRG0が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGB,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDA、トランジスタRSTAのソース、およびトランジスタAMPAのゲートに接続されている。フローティングディフュージョンFDAは、フォトダイオードPDからトランジスタTGAを介して供給された電荷を蓄積し、蓄積された電荷を電圧に変換するものである。フローティングディフュージョンFDAは、例えば、半導体基板の表面に形成された拡散層を用いて構成される。この図3では、フローティングディフュージョンFDAを、容量素子のシンボルを用いて示している。トランジスタAMPAのゲートはフローティングディフュージョンFDA、トランジスタTGAのドレイン、およびトランジスタRSTAのソースに接続され、ドレインには電源電圧VDDが供給され、ソースはトランジスタSELAのドレインおよび制御回路P200に接続されている。トランジスタSELAのゲートは制御線SELLに接続され、ドレインはトランジスタAMPAのソースおよび制御回路P200に接続され、ソースは信号線SGLAに接続されている。
制御回路P200におけるトランジスタSELA2(後述)がオン状態であり、画素回路P100におけるトランジスタSELAがオフ状態である場合には、トランジスタAMPAのソースは、このトランジスタSELA2を介して電流源101A(後述)に接続される。これにより、トランジスタAMPAは、いわゆるソースフォロワとして動作し、フローティングディフュージョンFDAにおける電圧に応じた電圧VSLAを制御回路P200に供給する。また、トランジスタSELAがオン状態であり、制御回路P200におけるトランジスタSELA2(後述)がオフ状態である場合には、トランジスタAMPAのソースは、このトランジスタSELAおよび信号線SGLAを介して、読出部30の電流源33(後述)に接続される。これにより、トランジスタAMPAは、いわゆるソースフォロワとして動作し、フローティングディフュージョンFDAにおける電圧に応じた電圧VSLAを読出部30に供給するようになっている。
トランジスタTGBのゲートには信号TRG180が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGA,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDB、トランジスタRSTBのソース、およびトランジスタAMPBのゲートに接続されている。フローティングディフュージョンFDBは、フォトダイオードPDからトランジスタTGBを介して供給された電荷を蓄積し、蓄積された電荷を電圧に変換するものである。フローティングディフュージョンFDBは、例えば、半導体基板の表面に形成された拡散層を用いて構成される。この図3では、フローティングディフュージョンFDBを、容量素子のシンボルを用いて示している。トランジスタAMPBのゲートはフローティングディフュージョンFDB、トランジスタTGBのドレイン、およびトランジスタRSTBのソースに接続され、ドレインには電源電圧VDDが供給され、ソースはトランジスタSELBのドレインおよび制御回路P200に接続されている。トランジスタSELBのゲートは制御線SELLに接続され、ドレインはトランジスタAMPBのソースおよび制御回路P200に接続され、ソースは信号線SGLBに接続されている。
制御回路P200におけるトランジスタSELB2(後述)がオン状態であり、画素回路P100におけるトランジスタSELBがオフ状態である場合には、トランジスタAMPBのソースは、このトランジスタSELB2を介して電流源101B(後述)に接続される。これにより、トランジスタAMPBは、いわゆるソースフォロワとして動作し、フローティングディフュージョンFDBにおける電圧に応じた電圧VSLBを制御回路P200に供給する。また、トランジスタSELBがオン状態であり、制御回路P200におけるトランジスタSELB2(後述)がオフ状態である場合には、トランジスタAMPBのソースは、このトランジスタSELBおよび信号線SGLBを介して、読出部30の電流源33(後述)に接続される。これにより、トランジスタAMPBは、いわゆるソースフォロワとして動作し、フローティングディフュージョンFDBにおける電圧に応じた電圧VSLBを読出部30に供給するようになっている。
トランジスタRSTのゲートは制御線RSTLに接続され、ドレインには電圧VRSTXが供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGA,TGBのソースに接続されている。トランジスタRSTAのゲートは制御線RSTLに接続され、ドレインには電圧VRSTが供給され、ソースはフローティングディフュージョンFDA、トランジスタTGAのドレイン、およびトランジスタAMPAのゲートに接続されている。トランジスタRSTBのゲートは制御線RSTLに接続され、ドレインには電圧VRSTが供給され、ソースはフローティングディフュージョンFDB、トランジスタTGBのドレイン、およびトランジスタAMPBのゲートに接続されている。
制御回路P200は、トランジスタSELA2,SELB2と、電流源101A,101Bと、コンパレータ102A,102Bと、反転論理積回路103と、ラッチ104と、論理積回路105A,105Bとを有している。トランジスタSELA2,SELB2は、N型のMOSトランジスタである。
トランジスタSELA2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路P100におけるトランジスタAMPAのソースおよびトランジスタSELAのドレインに接続され、ソースは電流源101Aおよびコンパレータ102Aに接続されている。電流源101Aは、トランジスタSELA2のソースから接地に向かって所定の電流値の電流を流すものである。コンパレータ102Aは、正入力端子、負入力端子、および出力端子を有し、正入力端子に入力された電圧および負入力端子に入力された電圧を比較し、比較結果を出力端子から出力するものである。コンパレータ102Aの正入力端子は、トランジスタSELA2のソースに接続され、負入力端子には電圧VREFが供給され、出力端子は反転論理積回路103に接続されている。この構成により、コンパレータ102Aは、トランジスタSELA2がオン状態である場合において、画素回路P100から供給された電圧VSLAと電圧VREFとを比較することにより信号COAを生成するようになっている。
トランジスタSELB2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路P100におけるトランジスタAMPBのソースおよびトランジスタSELBのドレインに接続され、ソースは電流源101Bおよびコンパレータ102Bに接続されている。電流源101Bは、トランジスタSELB2のソースから接地に向かって所定の電流値の電流を流すものである。コンパレータ102Bは、正入力端子、負入力端子、および出力端子を有し、正入力端子に入力された電圧および負入力端子に入力された電圧を比較し、比較結果を出力端子から出力するものである。コンパレータ102Bの正入力端子は、トランジスタSELB2のソースに接続され、負入力端子には電圧VREFが供給され、出力端子は反転論理積回路103に接続されている。この構成により、コンパレータ102Aは、トランジスタSELB2がオン状態である場合において、画素回路P100から供給された電圧VSLBと電圧VREFとを比較することにより信号COBを生成するようになっている。
反転論理積回路103は、第1の入力端子、第2の入力端子、および出力端子を有し、第1の入力端子に入力された論理値および第2の入力端子に入力された論理値の反転論理積(NAND)を求め、求めた結果を出力端子から出力するものである。反転論理積回路103の第1の入力端子はコンパレータ102Aの出力端子に接続され、第2の入力端子はコンパレータ102Bの出力端子に接続され、出力端子はラッチ104に接続されている。この構成により、反転論理積回路103は、信号COA,COBの反転論理積を求めることにより制御信号SRESETを生成するようになっている。
ラッチ104は、セット端子、リセット端子、および出力端子を有する、いわゆるSRラッチであり、セット端子は制御線SETLに接続され、リセット端子は反転論理積回路103の出力端子に接続され、出力端子は論理積回路105A,105Bに接続されている。この構成により、ラッチ104は、セット端子に供給された制御信号SSETに基づいて信号QOの値を“1”にセットするとともにその値を保持し、リセット端子に供給された制御信号SRESETに基づいて信号QOの値を“0”にリセットするとともにその値を保持するようになっている。
論理積回路105Aは、信号QOとクロック信号SCKとの論理積(AND)を求めることにより信号TRG0を生成するものである。論理積回路105Bは、信号QOとクロック信号SCKの反転信号との論理積(AND)を求めることにより信号TRG180を生成するものである。
この構成により、撮像画素Pでは、制御回路P200は、露光動作D1において、クロック信号SCKに応じた信号TRG0,TRG180をトランジスタTGA,TGBにそれぞれ供給する。これにより、画素回路P100のトランジスタTGA,TGBは、いずれか1つがオン状態になるようにオンオフし、フォトダイオードPDにより生成された電荷がフローティングディフュージョンFDAおよびフローティングディフュージョンFDBに選択的に蓄積される。画素回路P100は、フローティングディフュージョンFDAにおける電圧に応じた電圧VSLAを制御回路P200に供給するとともに、フローティングディフュージョンFDBにおける電圧に応じた電圧VSLBを制御回路P200に供給する。制御回路P200は、電圧VSLA,VSLBのうちの少なくとも一方が所定の電圧(電圧VREF)に到達した場合に、信号TRG0,TRG180をともに低レベルにする。これにより、画素回路P100のトランジスタTGA,TGBはオフ状態になり、これ以降、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFDA,FDBは、電気的に切断される。このようにして、距離測定装置1は、複数の撮像画素Pのそれぞれにおいて、露光時間を個別に設定する。そして、その後に、画素回路P100は、電圧VSLA,電圧VSLBを、画素信号SIGとして、信号線SGLA,SGLBを介して読出部30に供給するようになっている。
図4は、距離測定装置1の一構成例を表すものである。距離測定装置1は、例えば、2枚の半導体基板201,202を用いて構成される。半導体基板201,202は、互いに重ね合わせて配置される。半導体基板201は、撮像面S1側に配置される。撮像画素Pのうちの画素回路P100は半導体基板201に形成され、制御回路P200は半導体基板202に形成される。画素回路P100および制御回路P200は、例えばCu−Cu接続を用いて互いに電気的に接続される。
駆動部22(図2)は、撮像制御部25からの指示に基づいて、複数の撮像画素Pを駆動するものである。具体的には、駆動部22は、複数の制御線RSTLに対して制御信号SRSTを印加し、複数の制御線SELLに対して制御信号SSELを印加し、複数の制御線SELCLに対して制御信号SSELCを印加し、複数の制御線SETLに対して制御信号SSETを印加し、複数のクロック信号線CKLに対してクロック信号SCKを印加するようになっている。また、駆動部22は、電圧VREF,VRST,VRSTXを生成する機能をも有している。
読出部30は、画素アレイ21から信号線SGL(信号線SGLA,SGLB)を介して供給された画素信号SIGに基づいてAD変換を行うことにより、画像信号DATA0を生成するものである。
図4は、読出部30の一構成例を表すものである。なお、図4には、読出部30に加え、処理部24および撮像制御部25をも描いている。読出部30は、複数のAD(Analog to Digital)変換部ADC(AD変換部ADC[0],ADC[1],ADC[2],…)と、複数のスイッチ部SW(スイッチ部SW[0],SW[1],SW[2],…)と、バス配線BUSとを有している。
AD変換部ADCは、画素アレイ21から供給された画素信号SIGに基づいてAD変換を行うことにより、画素信号SIGの電圧をデジタルコードCODEに変換するものである。複数のAD変換部ADCは、複数の信号線SGLに対応して設けられている。具体的には、0番目のAD変換部ADC[0]は、0番目の信号線SGL[0]に対応して設けられ、1番目のAD変換部ADC[1]は、1番目の信号線SGL[1]に対応して設けられ、2番目のAD変換部ADC[2]は、2番目の信号線SGL[2]に対応して設けられている。
AD変換部ADCは、容量素子31,32と、電流源33と、コンパレータ34と、カウンタ35と、ラッチ36とを有している。容量素子31の一端には、参照信号REFが供給され、他端はコンパレータ34の正入力端子に接続されている。この参照信号REFは、撮像制御部25の参照信号生成部26(後述)により生成されるものであり、後述するように、AD変換を行う2つの期間(変換期間T1,T2)において、時間の経過に応じて電圧レベルが徐々に低下する、いわゆるランプ波形を有するものである。容量素子32の一端は信号線SGLに接続され、他端はコンパレータ34の負入力端子に接続されている。電流源33は、信号線SGLから接地に所定の電流値の電流を流すものである。コンパレータ34は、正入力端子における入力電圧と負入力端子における入力電圧とを比較して、その比較結果を信号CMPとして出力するものである。コンパレータ34の正入力端子には、容量素子31を介して参照信号REFが供給され、負入力端子には、容量素子32を介して画素信号SIGが供給されるようになっている。このコンパレータ34は、正入力端子および負入力端子を電気的に接続するゼロ調整を行う機能をも有している。カウンタ35は、コンパレータ34から供給された信号CMP、撮像制御部25から供給されたクロック信号CLKおよび制御信号CCに基づいて、カウント動作を行うものである。ラッチ36は、カウンタ35により得られたカウント値CNTを、複数のビットを有するデジタルコードCODEとして保持するものである。
スイッチ部SWは、撮像制御部25から供給された制御信号SSWに基づいて、AD変換部ADCから出力されたデジタルコードCODEをバス配線BUSに供給するものである。複数のスイッチ部SWは、複数のAD変換部ADCに対応して設けられている。具体的には、0番目のスイッチ部SW[0]は、0番目のAD変換部ADC[0]に対応して設けられ、1番目のスイッチ部SW[1]は、1番目のAD変換部ADC[1]に対応して設けられ、2番目のスイッチ部SW[2]は、2番目のAD変換部ADC[2]に対応して設けられている。
スイッチ部SWは、この例では、デジタルコードCODEのビット数と同じ数のトランジスタを用いて構成されている。これらのトランジスタは、撮像制御部25から供給された制御信号SSWの各ビット(制御信号SSW[0],SSW[1],SSW[2],…)に基づいて、オンオフ制御される。具体的には、例えば、0番目のスイッチ部SW[0]は、制御信号SSW[0]に基づいて各トランジスタがオン状態になることにより、0番目のAD変換部ADC[0]から出力されたデジタルコードCODEをバス配線BUSに供給する。同様に、例えば、1番目のスイッチ部SW[1]は、制御信号SSW[1]に基づいて各トランジスタがオン状態になることにより、1番目のAD変換部ADC[1]から出力されたデジタルコードCODEをバス配線BUSに供給する。他のスイッチ部SWについても同様である。
バス配線BUSは、複数の配線を有し、AD変換部ADCから出力されたデジタルコードCODEを伝えるものである。読出部30は、このバス配線BUSを用いて、AD変換部ADCから供給された複数のデジタルコードCODEを、画像信号DATA0として、処理部24に順次転送するようになっている(データ転送動作)。
処理部24は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成し、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力するものである。
撮像制御部25(図2)は、駆動部22、読出部30、および処理部24に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、撮像部20の動作を制御するものである。具体的には、撮像制御部25は、例えば、駆動部22に対して制御信号を供給することにより、駆動部22が画素アレイ21における複数の撮像画素Pを駆動するように制御する。また、撮像制御部25は、読出部30に対して、参照信号REF、クロック信号CLK、制御信号CC、および制御信号SSW(制御信号SSW[0],SSW[1],SSW[2],…)を供給することにより、読出部30が、画素信号SIGに基づいて画像信号DATA0を生成するように制御する。また、撮像制御部25は、処理部24に対して制御信号を供給することにより、処理部24の動作を制御するようになっている。
撮像制御部25は、参照信号生成部26を有している。参照信号生成部26は、参照信号REFを生成するものである。参照信号REFは、AD変換を行う2つの期間(変換期間T1,T2)において、時間の経過に応じて電圧レベルが徐々に低下する、いわゆるランプ波形を有するものである。そして、参照信号生成部26は、生成した参照信号REFを、読出部30のAD変換部ADCに供給するようになっている。
制御部14(図1)は、光源制御部12および撮像部20に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、距離測定装置1の動作を制御するものである。
ここで、フォトダイオードPDは、本開示における「第1の受光素子」の一具体例に対応する。フローティングディフュージョンFDA,FDBは、本開示における「複数の第1の蓄積部」の一具体例に対応する。トランジスタTGA,TGBは、本開示における「複数の第1のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタAMPA,SELA,AMPB,SELBは、本開示における「複数の第1の出力部」の一具体例に対応する。制御回路P200は、本開示における「第1の制御部」の一具体例に対応する。コンパレータ102A,102Bおよび反転論理積回路103は、本開示における「検出部」の一具体例に対応する。ラッチ104は、本開示における「保持部」の一具体例に対応する。論理積回路105A,105Bは、本開示における「駆動部」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の距離測定装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1〜3を参照して、距離測定装置1の全体動作概要を説明する。光源制御部12(図1)は、制御部14からの指示に基づいて、光源11の動作を制御する。光源11は、光源制御部12からの指示に基づいて、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行うことにより、光パルスL1を射出する。撮像部20は、制御部14からの指示に基づいて、光源11が射出した光パルスL1に応じた反射光パルスL2を受光することにより、距離画像PICを生成する。具体的には、撮像部20の画素アレイ21における複数の撮像画素Pは、反射光パルスL2を受光することにより画素信号SIGを生成する。読出部30は、画素アレイ21から供給された画素信号SIGに基づいてAD変換を行うことにより、画像信号DATA0を生成する。処理部24は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成し、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力する。
(詳細動作)
距離測定装置1は、まず、露光動作D1を行うことにより、複数の撮像画素PのそれぞれにおけるフローティングディフュージョンFDA,FDBに電荷を蓄積する。そして、距離測定装置1は、読出動作D2を行うことにより、複数の撮像画素Pから、画素アレイ21から信号線SGLを介して供給された画素信号SIGに基づいてAD変換を行い、画像信号DATA0を生成する。そして、距離測定装置1は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成する。以下に、この動作について詳細に説明する。
図6は、距離測定装置1における露光動作D1および読出動作D2の一例を表すものである。この図6において、上端は画素アレイ21の最上部を示し、下端は画素アレイ21の最下部を示す。
距離測定装置1は、タイミングt1〜t2の期間において、露光動作D1を行う。具体的には、光源制御部12は、光源11の動作を制御し、光源11は、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行うことにより、光パルスL1を射出する。また、駆動部22は、画素アレイ21における複数の撮像画素Pを駆動し、複数の撮像画素Pは、光パルスL1に応じた反射光パルスL2を受光する。この露光動作D1では、距離測定装置1は、複数の撮像画素Pのそれぞれにおいて、露光時間を個別に設定する。
そして、距離測定装置1は、タイミングt2〜t3の期間において、読出動作D2を行う。具体的には、駆動部22は、画素アレイ21における複数の撮像画素Pを、画素ライン単位で順次駆動し、複数の撮像画素Pは、画素信号SIGを、信号線SGL(信号線SGLA,SGLB)を介して読出部30に供給する。そして、読出部30は、この画素信号SIGに基づいてAD変換を行うことにより、画像信号DATA0を生成する。
その後、距離測定装置1は、露光動作D1および読出動作D2を繰り返す。処理部24は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成する。
(露光動作D1)
次に、距離測定装置1における露光動作D1について、詳細に説明する。以下に、複数の撮像画素Pのうちのある撮像画素P1に着目し、この撮像画素P1に係る露光動作D1について詳細に説明する。
図7は、露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SRSTの波形を示し、(C)は電圧VSLAの波形を示し、(D)は電圧VSLBの波形を示し、(E)は信号COAの波形を示し、(F)は信号COBの波形を示し、(G)は制御信号SSETの波形を示し、(H)は制御信号SRESETの波形を示し、(I)は信号QOの波形を示し、(J)はクロック信号SCKの波形を示し、(K)は信号TRG0の波形を示し、(L)は信号TRG180の波形を示す。
この露光動作D1では、駆動部22は、制御信号SSELの電圧を低レベルにするとともに、制御信号SSELCの電圧を高レベルにする。これにより、画素回路P100のトランジスタSELA,SELBはオフ状態になり、制御回路P200のトランジスタSELA2,SELB2はオン状態になる。これにより、画素回路P100は、電圧VSLA,VSLBを制御回路P200に供給し、制御回路P200は、この電圧VSLA,VSLBに基づいて信号TRG0,TRG180を生成し、これらの信号TRG0,TRG180を画素回路P100に供給する。これにより、撮像画素P1は、電圧VSLA,VSLBに基づいて露光時間を個別に設定する。以下に、この動作について詳細に説明する。
タイミングt12より前において、駆動部22は、制御信号SRSTの電圧を高レベルにする(図7(B))。これにより、画素回路P100のトランジスタRST,RSTA,RSTBはオン状態になり、フォトダイオードPDのカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDBに電圧VRSTが供給される。これにより、画素回路P100が出力する電圧VSLA,VSLBは、この電圧VRSTに応じた電圧V1に設定される(図7(C),(D))。
次に、タイミングt11において、駆動部22は、制御信号SSETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図7(G))。これにより、ラッチ104がセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図7(I))。これに応じて、論理積回路105Aは、クロック信号SCKを信号TRG0として出力し始め、論理積回路105Bは、クロック信号SCKの反転信号を信号TRG180として出力し始める(図7(J)〜(L))。
次に、タイミングt12において、駆動部22は、制御信号SSETの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図7(G))。また、このタイミングt12において、駆動部22は、制御信号SRSTの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図7(B))。これにより、画素回路P100のトランジスタRST,RSTA,RSTBは、ともにオフ状態になる。また、光源11は、このタイミングt12において、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始する(図7(A))。図7(A),(J)に示したように、光源11の発光動作の周波数は、クロック信号SCKの周波数と同じであり、光パルスL1の位相およびクロック信号SCKの位相は一致している。すなわち、制御部14は、撮像部20の撮像制御部25に対して制御信号を供給し、撮像制御部25は、駆動部22に対して、クロック信号SCKおよび制御信号SRSTを生成するように指示する。また、制御部14は、光源制御部12に対して制御信号を供給し、光源制御部12は、光源11に対して、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始するように指示する。これにより、距離測定装置1では、光パルスL1の位相とクロック信号SCKの位相とを一致させることができる。その結果、光パルスL1の位相および信号TRG0,TRG180の位相は同期する。
このようにして、このタイミングt12において露光期間TBが開始する。この露光期間TBにおいて、フォトダイオードPDは、光パルスL1に応じた反射光パルスL2に基づいて電荷を生成する。画素回路P100のトランジスタTGAは、信号TRG0に基づいてオンオフし、トランジスタTGBは、信号TRG180に基づいてオンオフする。すなわち、トランジスタTRA,TRBのいずれか一方がオン状態になる。これにより、フォトダイオードPDにより生成された電荷がフローティングディフュージョンFDAおよびフローティングディフュージョンFDBに選択的に蓄積される。
図8は、撮像画素P1の一動作例を表すものであり、(A)は光パルスL1の波形を示し、(B)は反射光パルスL2の波形を示し、(C)は信号TRG0の波形を示し、(D)は信号TRG180の波形を示す。この例では、タイミングt21において、光パルスL1が立ち上がり、信号TRG0が立ち上がり、信号TRG180が立ち下がる。そして、タイミングt21から位相が“π”だけ遅れたタイミングt23において、光パルスL1が立ち下がり、信号TRG0が立ち下がり、信号TRG180が立ち上がる。同様に、タイミングt23から位相が“π”だけ遅れたタイミングt25において、光パルスL1が立ち上がり、信号TRG0が立ち上がり、信号TRG180が立ち下がる。そして、タイミングt25から位相が“π”だけ遅れたタイミングt26において、光パルスL1が立ち下がり、信号TRG0が立ち下がり、信号TRG180が立ち上がる。
反射光パルスL2の位相は、光パルスL1の位相よりも位相φだけずれる(図8(B))。この位相φは、距離測定装置1から測定対象物までの距離Dに対応する。この例では、タイミングt21よりも位相φに対応する時間だけ遅れたタイミングt22において反射光パルスL2が立ち上がり、タイミングt23よりも位相φに対応する時間だけ遅れたタイミングt24において反射光パルスL2が立ち下がる。画素回路P100のフォトダイオードPDは、この反射光パルスL2に基づいて、タイミングt22〜t24の期間において電荷を生成する。
トランジスタTGAは、信号TRG0が高レベルである期間において、フォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDAに転送し、トランジスタTGBは、信号TRG180が高レベルである期間において、フォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDBに転送する。すなわち、トランジスタTGAは、タイミングt22〜t23の期間においてフォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDAに転送し、トランジスタTGBは、タイミングt23〜t24の期間においてフォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDBに転送する。これにより、タイミングt22〜t23の期間において、フローティングディフュージョンFDAに電荷S0が蓄積され、タイミングt23〜t24の期間において、フローティングディフュージョンFDBに電荷S180が蓄積される。
この電荷S0と電荷S180の差である信号I(φ)(=S0−S180)は、位相φに応じて変化する。
図9は、信号I(φ)の一例を表すものである。ここで、信号I(φ)を正規化している。位相φが“0”(ゼロ)である場合には、信号I(φ)は“1”になる。そして、位相φが“0”(ゼロ)から“π”まで変化すると、信号I(φ)は一次関数的に減少し、“1”から“−1”に変化する。このように、信号I(φ)は、位相φに応じて変化する。言い換えれば、信号I(φ)は、距離測定装置1から測定対象物までの距離Dに応じて変化する。
図7,8に示したように、撮像画素P1は、タイミングt21〜t25における動作を繰り返す。これにより、フローティングディフュージョンFDAには、電荷S0が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDBには、電荷S180が繰り返し蓄積される。これにより、フローティングディフュージョンFDA,FDBの電圧は、徐々に低下していく。これに応じて、電圧VSLA,VSLBもまた、徐々に低下していく(図7(C),(D))。電圧VSLAにおける電圧変化量は電荷S0に対応し、電圧VSLBにおける電圧変化量は電荷S180に対応する。この例では、電圧VSLAの変化度合いは、電圧VSLBの変化度合いよりも大きい。
タイミングt13までの期間では、電圧VSLA,VSLBが電圧VREFよりも高いので、コンパレータ103Aは、信号COAの電圧を高レベルに維持し(図7(E))、コンパレータ103Bは、信号COBの電圧を高レベルに維持する(図7(F))。よって、反転論理積回路103は、制御信号SRESETの電圧を低レベルに維持する(図7(H))。
そして、タイミングt13において、電圧VSLAは、電圧VREFに到達する。これにより、コンパレータ102Aは、信号COAの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図7(E))。これに伴い、反転論理積回路103は、制御信号SRESETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図7(H))。これにより、ラッチ104がリセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図7(I))。これに応じて、論理積回路105Aは、信号TRG0の電圧を低レベルにし、論理積回路105Bは、信号TRG180の電圧を低レベルにする(図7(K),(L))。これにより、トランジスタTGA,TGBは、オフ状態になる。その結果、これ以降、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFDA,FDBは、電気的に切断される。このようにして、タイミングt13において露光期間TBが終了する。
この例では、タイミングt13において、電圧VSLAが電圧VREFに到達し、露光期間TBが終了したが、電圧VSLA,電圧VSLBの変化度合いが図7の例よりも小さい場合には、より遅いタイミングで露光期間TBが終了する。距離測定装置1では、図7に示したように、露光可能期間TA(タイミングt12〜t14)が設けられており、この露光可能期間TAの期間内において、電圧VSLA,VSLBのうちの少なくとも一方が電圧VREFに到達した場合に、その到達タイミングで露光期間TBが終了する。この露光可能期間TAの期間内に、電圧VSLA,VSLBのいずれもが電圧VREFに到達しなかった場合には、この露光可能期間TAが終了するタイミングt14において、例えばラッチ104がリセットされることにより、信号TRG0,TRG180の電圧が低レベルに設定され、露光期間TBが終了する。この露光可能期間TAの時間長は、例えば、図6におけるタイミングt1〜t2の時間長に対応している。
そして、タイミングt14において、光源11は、発光動作を終了する(図7(A))。
次に、複数の撮像画素Pのうちの2つの撮像画素P1,P2における動作について説明する。撮像画素P1は、距離測定装置1から近い位置において反射された反射光パルスL2を受光し、撮像画素P2は、距離測定装置1から遠い位置において反射された反射光パルスL2を受光する。
図10は、2つの撮像画素P1,P2における動作の一例を表すものであり、(A)は撮像画素P1,P2に供給される制御信号SRSTの波形を示し、(B)は撮像画素P1,P2に供給される制御信号SSETの波形を示し、(C)は撮像画素P1における電圧VSLA(電圧VSLA1)の波形を示し、(D)は撮像画素P1における電圧VSLB(電圧VSLB1)の波形を示し、(E)は撮像画素P1における制御信号SRESET(制御信号SRESET1)の波形を示し、(F)は撮像画素P2における電圧VSLA(電圧VSLA2)の波形を示し、(G)は撮像画素P2における電圧VSLB(電圧VSLB2)の波形を示し、(H)は撮像画素P2における制御信号SRESET(制御信号SRESET2)の波形を示す。
タイミングt12において、撮像画素P1における露光期間TB1が開始するとともに、撮像画素P2における露光期間TB2が開始する。
そして、この例では、タイミングt18において、撮像画素P1における電圧VSLA1が電圧VREFに到達し、このタイミングt18よりも後のタイミングt19において、撮像画素P2における電圧VSLA2が電圧VREFに到達する。すなわち、撮像画素P1は、距離測定装置1から近い位置において反射された反射光パルスL2を受光するので、受光量が多いため、電圧VSLA1,VSLB1の変化度合いが大きい。一方、撮像画素P2は、距離測定装置1から遠い位置において反射された反射光パルスL2を受光するので、受光量が少ないため、電圧VSLA2,VSLB2の変化度合いが小さい。これにより、この例では、撮像画素P1における電圧VSLA1が、撮像画素P2における電圧VSLA2よりも早く電圧VREFに到達する。
このようにして、タイミングt18において、撮像画素P1における露光期間TB1が終了し、タイミングt19において、撮像画素P2における露光期間TB2が終了する。 このように、距離測定装置1では、複数の撮像画素Pのそれぞれにおいて、露光時間が個別に設定される。
このように、距離測定装置1では、複数の撮像画素Pのそれぞれに制御回路P200を設け、この制御回路P200が、画素回路P100から供給された電圧VSLA,VSLBに基づいて、その画素回路P100に供給する信号TRG0,TRG180を生成するようにした。これにより、距離測定装置1では、複数の撮像画素Pのそれぞれにおいて、露光時間を個別に設定することができるので、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。すなわち、例えば、全ての撮像画素Pにおける露光時間を同じにした場合には、距離測定装置1から近い位置において反射された反射光パルスL2を受光する撮像画素では、受光量が多くなるので例えば信号レベルが飽和するおそれがあり、距離測定装置1から遠い位置において反射された反射光パルスL2を受光する撮像画素では、受光量が少なくなるので信号雑音比が低下するおそれがある。この場合には、距離Dを測定する際の測定精度が低下してしまう。一方、距離測定装置1では、撮像画素Pの制御回路P200が、画素回路P100から供給された電圧VSLA,VSLBに基づいて信号TRG0,TRG180を生成するようにしたので、複数の撮像画素Pにおける露光時間を個別に設定することができる。よって、例えば、距離測定装置1から近い位置において反射された反射光パルスL2を受光する撮像画素P1では、露光時間を短くし、距離測定装置1から遠い位置において反射された反射光パルスL2を受光する撮像画素P2では、露光時間を長くすることができる。その結果、距離測定装置1では、測定精度を高めることができる。
(読出動作D2)
次に、距離測定装置1における読出動作D2について、詳細に説明する。以下に、複数の撮像画素Pのうちのある撮像画素P1に着目し、この撮像画素P1に係る読出動作D2について詳細に説明する。
図11は、露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は制御信号SSELの波形を示し、(C)は制御信号SRSTの波形を示し、(D)は参照信号REFの波形を示し、(D)は画素信号SIG(電圧VSLA)の波形を示し、(E)はAD変換部ADCのコンパレータ34から出力される信号CMPの波形を示し、(F)はクロック信号CLKの波形を示し、(G)はAD変換部ADCのカウンタ35におけるカウント値CNTを示す。ここで、図11(C),(D)では、各信号の波形を同じ電圧軸で示している。図11(C)の参照信号REFは、コンパレータ34の正入力端子における波形を示し、図11(D)の画素信号SIGは、コンパレータ34の負入力端子における波形を示す。
この読出動作D2では、駆動部22は、制御信号SSELの電圧を高レベルにするとともに、制御信号SSELCの電圧を低レベルにする。これにより、画素回路P100のトランジスタSELA,SELBはオン状態になり、制御回路P200のトランジスタSELA2,SELB2はオフ状態になる。これにより、画素回路P100は、電圧VSLA,VSLBを読出部30に供給する。そして、読出部30のAD変換部ADCが、変換期間T1において、撮像画素P1が出力した画素信号SIG(電圧VSLA)に基づいてAD変換を行う。そして、駆動部22が、撮像画素P1に対してリセット動作を行い、AD変換部ADCが、変換期間T2において、撮像画素P1が出力した画素信号SIGに基づいてAD変換を行う。以下にこの動作について詳細に説明する。なお、この例では、電圧VSLAに基づく動作について説明するが、電圧VSLBについても同様である。
まず、タイミングt31において、駆動部22は、タイミングt31において、制御信号SSELの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図11(A))。これにより、撮像画素P1では、トランジスタSELA,SELBがオン状態になり、撮像画素P1が信号線SGLA,SGLBと電気的に接続される。これにより、撮像画素P1は、信号線SGLAを介して、電圧VSLAを画素信号SIGとして読出部30に供給するとともに、信号線SGLBを介して、電圧VSLBを画素信号SIGとして読出部30に供給する。
次に、タイミングt32〜t34の期間(変換期間T1)において、AD変換部ADCは、この画素信号SIGに基づいてAD変換を行う。具体的には、タイミングt32において、撮像制御部25は、クロック信号CLKの生成を開始し(図11(F))、これと同時に、参照信号生成部26は、参照信号REFの電圧を、電圧V2から所定の変化度合いで低下させ始める(図11(C))。これに応じて、AD変換部ADCのカウンタ35は、カウント値CNTを“0”から減らすようにカウント動作を開始する(図11(G))。
そして、タイミングt33において、参照信号REFの電圧が画素信号SIGの電圧を下回る(図11(C),(D))。これに応じて、AD変換部ADCのコンパレータ34は、信号CMPの電圧を高レベルから低レベルに変化させ(図11(E))、その結果、カウンタ35は、カウント動作を停止する(図11(G))。このときのカウント値CNTは負の値“−CNT1”である。
次に、タイミングt34において、撮像制御部25は、変換期間T1の終了に伴い、クロック信号CLKの生成を停止する(図11(F))。これと同時に、参照信号生成部26は、参照信号REFの電圧の変化を停止させ、その後のタイミングt35において、参照信号REFの電圧を電圧V2に変化させる(図11(C))。これに伴い、参照信号REFの電圧が画素信号SIGの電圧を上回るので(図11(C),(D))、AD変換部ADCのコンパレータ34は、信号CMPの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図11(E))。
次に、タイミングt36において、AD変換部ADCのカウンタ35は、制御信号CCに基づいて、カウント値CNTの極性を反転する(図11(G))。これにより、カウント値CNTは正の値“CNT1”になる。
次に、タイミングt37において、駆動部22は、制御信号SRSTの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図11(B))。これにより、撮像画素P1の画素回路P100では、トランジスタRST,RSTA,RSTBがオン状態になり、フォトダイオードPDのカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDBに電圧VRSTが供給される(リセット動作)。これにより、画素信号SIGの電圧(電圧VSLA)は、電圧VRSTに応じた電圧V1に向かって上昇する。
次に、タイミングt37において、駆動部22は、制御信号SRSTの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図11(B))。これにより、撮像画素P1の画素回路P100では、トランジスタRST,RSTA,RSTBがオフ状態になる。
次に、タイミングt39〜t41の期間(変換期間T2)において、AD変換部ADCは、この画素信号SIGに基づいてAD変換を行う。具体的には、タイミングt39において、撮像制御部25は、クロック信号CLKの生成を開始し(図11(F))、これと同時に、参照信号生成部26は、参照信号REFの電圧を、電圧V2から所定の変化度合いで低下させ始める(図11(C))。これに応じて、AD変換部ADCのカウンタ35は、カウント値を減らすようにカウント動作を開始する(図11(G))。
そして、タイミングt40において、参照信号REFの電圧が画素信号SIGの電圧を下回る(図11(C),(D))。これに応じて、AD変換部ADCのコンパレータ34は、信号CMPの電圧を高レベルから低レベルに変化させ(図11(E))、その結果、カウンタ35は、カウント動作を停止する(図11(G))。タイミングt39〜t40の期間において、カウント値CNTは、値CNT2だけ減少する。この値CNT2は、撮像画素Pがリセットされた後の電圧VSLAに対応するものである。そして、AD変換部ADCのラッチ36は、カウンタ35におけるカウント値CNT(CNT1−CNT2)を、デジタルコードCODEとして出力する。
次に、タイミングt41において、撮像制御部25は、変換期間T2の終了に伴い、クロック信号CLKの生成を停止する(図11(F))。これと同時に、参照信号生成部26は、参照信号REFの電圧の変化を停止させ、その後のタイミングt42において、参照信号REFの電圧を電圧V2に変化させる(図11(C))。これに伴い、参照信号REFの電圧が画素信号SIGの電圧を上回るので(図11(C),(D))、AD変換部ADCのコンパレータ34は、信号CMPの電圧を低レベルから高レベルに変化させる。(図11(E))。
そして、タイミングt43において、駆動部22は、制御信号SSELの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図11(A))。これにより、撮像画素P1では、トランジスタSELA,SELBがオフ状態になり、撮像画素P1が信号線SGLA,SGLBから電気的に切り離される。
このように、距離測定装置1では、変換期間T1において撮像画素P1から供給された画素信号SIG(電圧VSLA)に基づいてカウント動作を行い、カウント値CNTの極性を反転したのちに、変換期間T2においてリセットされた撮像画素P1から供給された画素信号(電圧VSLA)に基づいてカウント動作を行うようにした。距離測定装置1では、このようないわゆる2重データサンプリング(DDS;Double Data Sampling)を行うようにしたので、画素信号SIGに含まれるノイズ成分を取り除くことができ、その結果、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。
読出部30は、撮像画素P1の電圧VSLAに基づいて、このように読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEA)を生成するとともに、電圧VSLBに基づいて、同様に読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEB)を生成する。そして、読出部30は、これらのデジタルコードCODEA,CODEBを含む画像信号DATA0を処理部24に供給する。
処理部24は、画像信号DATA0に含まれるデジタルコードCODEA,CODEBに基づいて、その撮像画素P1における画素値を求める。
すなわち、電圧VSLAは、図8に示した電荷S0に対応する電圧であるので、デジタルコードCODEAは、この電荷S0に対応するコードである。同様に、電圧VSLBは、図8に示した電荷S180に対応する電圧であるので、デジタルコードCODEBは、この電荷S180に対応するコードである。よって、デジタルコードCODEAが示す値からデジタルコードCODEBが示す値を減算した値は、信号I(φ)に対応するものであり、距離測定装置1から測定対象物までの距離Dに対応するものである。
処理部24は、デジタルコードCODEA,CODEBに基づいて、その撮像画素P1における距離Dについての値を求めることができる。処理部24は、複数の撮像画素Pに対してこのような処理を行うことにより、距離画像PICを生成する。そして、処理部24は、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力する。
[効果]
以上のように本実施の形態では、複数の撮像画素のそれぞれに制御回路を設け、その制御回路が、画素回路から供給された電圧VSLA,VSLBに基づいて、その画素回路に供給する信号TRG0,TRG180を生成するようにしたので、複数の撮像画素のそれぞれにおいて露光時間を個別に設定することができるので、距離を測定する際の測定精度を高めることができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、図3に示したように画素回路P100を構成したが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例に係る距離測定装置1Aについて説明する。距離測定装置1Aは、撮像部20Aを備えている。撮像部20Aは、画素アレイ21Aと、駆動部22Aとを有している。
図12は、画素アレイ21Aにおける撮像画素Pの一構成例を表すものである。画素アレイ21Aは、複数の制御線CMRLと、複数の制御線ISWLと、複数の制御線OFGLと、複数の制御線CTLLとを有している。制御線CMRLは、水平方向(図12における横方向)に延伸するものであり、制御線CMRLには、駆動部22Aにより制御信号SCMRが印加される。制御線ISWLは、水平方向(図12における横方向)に延伸するものであり、制御線ISWLには、駆動部22Aにより制御信号SISWが印加される。制御線OFGLは、水平方向(図12における横方向)に延伸するものであり、制御線OFGLには、駆動部22Aにより制御信号SOFGが印加される。制御線CTLLは、水平方向(図12における横方向)に延伸するものであり、制御線CTLLには、駆動部22Aにより制御信号SCTLが印加される。撮像画素Pは、画素回路P100Aと、制御回路P200Aとを有している。
画素回路P100Aは、トランジスタCMR,RSTA,RSTB,OFG,ISWA,ISWBと、容量素子CAPA,CAPBとを有している。トランジスタCMR,RSTA,RSTB,OFG,ISWA,ISWBは、この例では、N型のMOSトランジスタである。
トランジスタCMRのドレインには電圧VDDXが供給され、ゲートは制御線CMRLに接続され、ソースはノードFDOに接続されている。トランジスタRSTAのドレインには電圧FBLが供給され、ゲートは制御線RSTLに接続され、ソースはトランジスタISWAのドレインおよび容量素子CAPAの一端に接続されている。トランジスタRSTBのドレインには電圧FBLが供給され、ゲートは制御線RSTLに接続され、ソースはトランジスタISWBのドレインおよび容量素子CAPBの一端に接続されている。トランジスタOFGのドレインは、ノードFDOに接続され、ゲートは制御線OFGLに接続され、ソースはフォトダイオードPDおよびトランジスタTGA,TGBのソースに接続されている。トランジスタISWAのドレインはトランジスタRSTAのソースおよび容量素子CAPAの一端に接続され、ゲートは制御線ISWLに接続され、ソースはフローティングディフュージョンFDA、トランジスタTGAのドレイン、およびトランジスタAMPAのゲートに接続されている。トランジスタISWBのドレインはトランジスタRSTBのソースおよび容量素子CAPBの一端に接続され、ゲートは制御線ISWLに接続され、ソースはフローティングディフュージョンFDB、トランジスタTGBのドレイン、およびトランジスタAMPBのゲートに接続されている。
容量素子CAPAの一端はトランジスタRSTAのソースおよびトランジスタISWAのドレインに接続され、他端はノードFDOに接続されている。容量素子CAPBの一端はトランジスタRSTBのソースおよびトランジスタISWBのドレインに接続され、他端はノードFDOに接続されている。
制御回路P200Aは、論理積回路107A,107Bを有している。論理積回路107Aは、信号QO、クロック信号SCK、および制御信号SCTLの論理積(AND)を求めることにより信号TRG0を生成するものである。論理積回路107Bは、信号QO、クロック信号SCKの反転信号、および制御信号SCTLの論理積(AND)を求めることにより信号TRG180を生成するものである。
駆動部22Aは、上記実施の形態に係る駆動部22と同様に、撮像制御部25からの指示に基づいて、複数の撮像画素Pを駆動するものである。駆動部22Aは、複数の制御線CMRLに対して制御信号SCMRを印加し、複数の制御線ISWLに対して制御信号SISWを印加し、複数の制御線OFGLに対して制御信号SOFGを印加し、複数の制御線CTLLに対して制御信号SCTLを印加する。また、駆動部22Aは、電圧FBL,VDDXを生成する機能をも有している。
ここで、トランジスタTGAは、本開示における「第1のスイッチングトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタTGBは、本開示における「第2のスイッチングトランジスタ」の一具体例に対応する。フローティングディフュージョンFDAは、本開示における「第1の電荷蓄積部」の一具体例に対応する。フローティングディフュージョンFDBは、本開示における「第2の電荷蓄積部」の一具体例に対応する。トランジスタOFGは、本開示における「第7のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタISWAは、本開示における「第8のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタISWBは、本開示における「第9のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタCMRは、本開示における「第10のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタRSTAは、本開示における「第11のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタRSTBは、本開示における「第12のトランジスタ」の一具体例に対応する。駆動部22Aは、本開示における「第2の制御部」の一具体例に対応する。
図13は、距離測定装置1Aにおける露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SISWの波形を示し、(C)は制御信号SCMRの波形を示し、(D)は制御信号SRSTの波形を示し、(E)は制御信号SOFGの波形を示し、(F)は電圧VSLAの波形を示し、(G)は電圧VSLBの波形を示し、(H)は制御信号SSETの波形を示し、(I)は制御信号SRESETの波形を示し、(J)は信号QOの波形を示し、(K)は制御信号SCTLの波形を示し、(L)は信号TRG0の波形を示し、(M)は信号TRG180の波形を示す。
タイミングt52より前において、駆動部22Aは、制御信号SISW,SCMR,SRST,SOFGの電圧を高レベルにする(図13(B)〜(E))。これにより、画素回路P100AのトランジスタCMR,RSTA,RSTB,OFG,ISWA,ISWBはオン状態になり、フォトダイオードPDのカソードに電圧VDDXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDBに電圧FBLが供給される。画素回路P100Aが出力する電圧VSLA,VSLBは、この電圧FBLに応じた電圧V1に設定される(図13(F),(G))。
次に、タイミングt51において、駆動部22Aは、制御信号SSETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(H))。これにより、ラッチ104がセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(J))。制御信号SCTLは低レベルであるため(図13(K))、論理積回路107Aは、信号TRG0の電圧を低レベルに維持し、論理積回路107Bは、信号TRG180の電圧を低レベルに維持する(図13(L),(M))。そして、タイミングt52において、駆動部22Aは、制御信号SSETの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図13(H))。
タイミングt52〜t53の期間において、駆動部22Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルに維持する(図13(K))。これにより、論理積回路107Aは、信号TRG0の電圧を低レベルに維持し、論理積回路107Bは、信号TRG180の電圧を低レベルに維持する(図13(L),(M))。これにより、電圧VSLA,VSLBは、ほぼ同じ電圧に維持される。
次に、タイミングt53において、駆動部22Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(K))。これにより、タイミングt53〜t54の期間(露光期間TB)において、論理積回路107Aは、クロック信号SCKを信号TRG0として出力し、論理積回路107Bは、クロック信号SCKの反転信号を信号TRG180として出力する(図13(L),(M))。また、タイミングt53〜t54の期間において、光源11は、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行う(図13(A))。これにより、フォトダイオードPDは反射光パルスL2に基づいて電荷を生成し、フローティングディフュージョンFDA,FDBは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を蓄積する。そして、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図13(F),(G))。
次に、タイミングt54において、駆動部22Aは、制御信号SCTLの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図13(K))。これにより、タイミングt54〜t55の期間において、論理積回路107Aは、信号TRG0の電圧を低レベルに維持し、論理積回路107Bは、信号TRG180の電圧を低レベルに維持する(図13(L),(M))。また、タイミングt54〜t55の期間において、光源11は、発光動作を停止する(図13(A))。これにより、電圧VSLA,VSLBは、ほぼ同じ電圧に維持される。
次に、タイミングt55において、駆動部22Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(K))。これにより、タイミングt55〜t56の期間(露光期間TB)において、論理積回路107Aは、クロック信号SCKを信号TRG0として出力し、論理積回路107Bは、クロック信号SCKの反転信号を信号TRG180として出力する(図13(L),(M))。また、タイミングt55〜t56の期間において、光源11は、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行う(図13(A))。これにより、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図13(F),(G))。
これ以降も、距離測定装置1Aでは、タイミングt54〜t56の期間における動作と、タイミングt55〜t56の期間(露光期間TB)における動作とを交互に繰り返す。
タイミングt57において、駆動部22Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(K))。これにより、論理積回路107Aは、クロック信号SCKを信号TRG0として出力し始め、論理積回路107Bは、クロック信号SCKの反転信号を信号TRG180として出力し始める(図13(L),(M))。また、光源11は、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始する(図13(A))。これにより、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図13(F),(G))。
そして、タイミングt58において、電圧VSLAが電圧VREFに到達する。これにより、反転論理積回路103は、制御信号SRESETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図13(I))。これにより、ラッチ104がリセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図13(J))。これに応じて、論理積回路107Aは、信号TRG0の電圧を低レベルにし、論理積回路107Bは、信号TRG180の電圧を低レベルにする(図13(L),(M))。これにより、タイミングt57から開始された露光期間TBが終了する。
図14は、図13に示したタイミングt54〜t56の期間における動作の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SISWの波形を示し、(C)は制御信号SCMRの波形を示し、(D)は制御信号SRSTの波形を示し、(E)は制御信号SOFGの波形を示し、(F)はノードFDOにおける電圧VFDOの波形を示し、(G)は電圧VSLAの波形を示し、(H)は電圧VSLBの波形を示し、(I)は信号TRG0の波形を示し、(J)は信号TRG180の波形を示す。
タイミングt54において、駆動部22Aは、制御信号SCMR,SRST,SOFGの電圧を低レベルから高レベルにそれぞれ変化させる(図14(C)〜(E))。これにより、トランジスタCMR,RSTA,RSTB,OFGがそれぞれオン状態になる。これにより、電圧VDDXがトランジスタCMR,OFGを介してフォトダイオードPDのカソードに供給される。これにより、ノードFDOの電圧VFDOは電圧VDDXに設定される。また、容量素子CAPAの両端間の電圧が、電圧FBL,VDDXの電圧差に応じた電圧に設定され、容量素子CAPBの両端間の電圧が、電圧FBL,VDDXの電圧差に応じた電圧に設定される。
次に、タイミングt61において、駆動部22Aは、制御信号SCMRの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図14(C))。これにより、トランジスタCMRがオフ状態になる。
タイミングt61〜t62の期間において、フォトダイオードPDは、背景光に基づいて電荷を生成する。トランジスタOFGはオン状態であるので、ノードFDOにおける電圧VFDOは、フォトダイオードPDが生成した電荷に応じて徐々に低下する。これに応じて、容量素子CAPAの両端間の電圧は変化し、同様に、容量素子CAPBの両端間の電圧は変化する。
そして、タイミングt62において、駆動部22Aは、制御信号SFOGの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図14(E))。これにより、トランジスタOFGはオフ状態になる。これにより、ノードFDOはフローティング状態になり、これ以降、容量素子CAPAの両端間の電圧、および容量素子CAPBの両端間の電圧は維持される。
そして、タイミングt63において、駆動部22Aは、制御信号SRSTの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図14(D))。これにより、トランジスタRSTA,RSTBはそれぞれオフ状態になる。
次に、タイミングt64において、駆動部22Aは、制御信号SCMRの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図14(C))。これにより、トランジスタCMRがオン状態になり、ノードFDOに電圧VDDXが供給され、電圧VFDOが電圧VDDXに設定される(図14(F))。このとき、容量素子CAPAの両端間の電圧、および容量素子CAPBの両端間の電圧は維持されるので、容量素子CAPAの一端における電圧、および容量素子CAPBの一端における電圧が上昇する。
次に、タイミングt65において、駆動部22Aは、制御信号SISWの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図14(B))。これにより、トランジスタISWA,ISWBがそれぞれオン状態になり、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧が上昇する。これに応じて、電圧VSLA,VSLBが上昇する(図14(F),(G))この電圧VSLA,VSLBの上昇量は、タイミングt62における電圧VDOの電圧VDDXからの変化量に応じたものである。言い換えれば、電圧VSLA,VSLBの上昇量は、背景光の強さに応じたものである。
次に、タイミングt66において、駆動部22Aは、制御信号SISWの電圧を高レベルから低レベルに変化させ(図14(B))、タイミングt55において、制御信号SCMRの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図14(C))。
そして、続くタイミングt55〜t56の期間において、光源11は、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を行い(図14(A))、論理積回路107Aは、クロック信号SCKを信号TRG0として出力し、論理積回路107Bは、クロック信号SCKの反転信号を信号TRG180として出力する(図14(I),(J))。これにより、フォトダイオードPDは反射光パルスL2に基づいて電荷を生成し、フローティングディフュージョンFDA,FDBは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を蓄積する。そして、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図14(G),(H))。
このように、距離測定装置1Aでは、タイミングt61〜t62の期間(背景光露光期間TC)において、フォトダイオードPDは、背景光に基づいて電荷を蓄積する。そして、画素回路P100Aは、この背景光露光期間TCにおける電荷の蓄積量に応じて、電圧VSLA,VSLBの電圧を上昇させる。タイミングt61〜t62の期間(背景光露光期間TC)の時間長は、タイミングt55〜t56の期間(露光期間TB)の時間長と同じ長さに設定される。これにより、距離測定装置1Aでは、タイミングt55〜t56の期間において得られた電圧VSLA,VSLBに含まれる、背景光に基づく成分を差し引くことができる。これにより、距離測定装置1Aでは、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る距離測定装置2について説明する。本実施の形態は、互いに位相が異なる4つの信号を用いて露光時間を設定するものである。なお、上記第1の実施の形態に係る距離測定装置1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
距離測定装置2は、図1に示したように、撮像部40を備えている。撮像部40は、図2に示したように、画素アレイ41と、駆動部42と、処理部44とを有している。
図15は、画素アレイ41の一構成例を表すものである。画素アレイ41は、複数の制御線RSTL1と、複数の制御線RSTL2と、複数の制御線SELL1と、複数の制御線SELL2と、複数の制御線SELCLと、複数の制御線SETLと、複数のクロック信号線CKILと、複数のクロック信号線CKQLとを有している。制御線RSTL1は、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線RSTL1には、駆動部42により制御信号SRST1が印加される。制御線RSTL2は、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線RSTL2には、駆動部42により制御信号SRST2が印加される。制御線SELL1は、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線SELL1には、駆動部42により制御信号SSEL1が印加される。制御線SELL2は、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線SELL2には、駆動部42により制御信号SSEL2が印加される。制御線SELCLは、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線SELCLには、駆動部42により制御信号SSELCが印加される。制御線SETLは、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、制御線SETLには、駆動部42により制御信号SSETが印加される。クロック信号線CKILは、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKILには、駆動部42によりクロック信号SCKIが印加される。クロック信号線CKQLは、水平方向(図15における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKQLには、駆動部42によりクロック信号SCKQが印加される。クロック信号SCKQは、クロック信号SCKIよりも位相が90度遅れた信号である。
画素アレイ41は、画素回路Q110,Q120と、制御回路Q200とを有している。画素回路Q110,Q120および制御回路Q200は、画素アレイ41における2つの撮像画素Qに対応している。画素回路Q110,Q120は、上記第1の実施の形態に係る画素回路P100と同じ回路構成を有するものである。
画素回路Q110は、フォトダイオードPD1と、トランジスタTGA,TGBと、フローティングディフュージョンFDA,FDBと、トランジスタRST1,RSTA,RSTBと、トランジスタAMPA,AMPBと、トランジスタSELA,SELBとを有している。トランジスタTGAのゲートには信号TRG0が供給され、トランジスタTGBのゲートには信号TRG180が供給される。制御回路Q200におけるトランジスタSELA2がオン状態であり、トランジスタSELAがオフ状態である場合には、トランジスタAMPAは、フローティングディフュージョンFDAにおける電圧に応じた電圧VSLAを制御回路Q200に供給する。また、制御回路Q200におけるトランジスタSELB2がオン状態であり、トランジスタSELBがオフ状態である場合には、トランジスタAMPBは、フローティングディフュージョンFDBにおける電圧に応じた電圧VSLBを制御回路Q200に供給する。
画素回路Q120は、フォトダイオードPD2と、トランジスタTGC,TGDと、フローティングディフュージョンFDC,FDDと、トランジスタRST2,RSTC,RSTDと、トランジスタAMPC,AMPDと、トランジスタSELC,SELDとを有している。トランジスタTGCのゲートには信号TRG90が供給され、トランジスタTGDのゲートには信号TRG270が供給される。制御回路Q200におけるトランジスタSELC2(後述)がオン状態であり、トランジスタSELCがオフ状態である場合には、トランジスタAMPCは、フローティングディフュージョンFDCにおける電圧に応じた電圧VSLCを制御回路Q200に供給する。また、制御回路Q200におけるトランジスタSELD2(後述)がオン状態であり、トランジスタSELDがオフ状態である場合には、トランジスタAMPDは、フローティングディフュージョンFDDにおける電圧に応じた電圧VSLDを制御回路Q200に供給する。
制御回路Q200は、トランジスタSELA2,SELB2,SELC2,SELD2と、電流源101A,101B,101C,101Dと、コンパレータ102A,102B,102C,102Dと、反転論理積回路113と、ラッチ104と、論理積回路105A,105B,105C,105Dとを有している。
トランジスタSELA2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路Q110におけるトランジスタAMPAのソースおよびトランジスタSELAのドレインに接続されている。
トランジスタSELB2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路Q110におけるトランジスタAMPBのソースおよびトランジスタSELBのドレインに接続されている。
トランジスタSELC2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路Q120におけるトランジスタAMPCのソースおよびトランジスタSELCのドレインに接続され、ソースは電流源101Cおよびコンパレータ102Cに接続されている。電流源101Cは、トランジスタSELC2のソースから接地に向かって所定の電流値の電流を流すものである。コンパレータ102Cの正入力端子は、トランジスタSELC2のソースに接続され、負入力端子には電圧VREFが供給され、出力端子は反転論理積回路113に接続されている。この構成により、コンパレータ102Cは、トランジスタSELC2がオン状態である場合において、画素回路Q120から供給された電圧VSLCと電圧VREFとを比較することにより信号COCを生成するようになっている。
トランジスタSELD2のゲートは制御線SELCLに接続され、ドレインは画素回路Q120におけるトランジスタAMPDのソースおよびトランジスタSELDのドレインに接続され、ソースは電流源101Dおよびコンパレータ102Dに接続されている。電流源101Dは、トランジスタSELD2のソースから接地に向かって所定の電流値の電流を流すものである。コンパレータ102Dの正入力端子は、トランジスタSELD2のソースに接続され、負入力端子には電圧VREFが供給され、出力端子は反転論理積回路113に接続されている。この構成により、コンパレータ102Dは、トランジスタSELD2がオン状態である場合において、画素回路Q120から供給された電圧VSLDと電圧VREFとを比較することにより信号CODを生成するようになっている。
反転論理積回路113は、4つの信号COA,COB,COC,CODの反転論理積を求めることにより制御信号SRESETを生成するものである。
ラッチ104は、セット端子に供給された制御信号SSETに基づいて信号QOの値を“1”にセットするとともにその値を保持し、リセット端子に供給された制御信号SRESETに基づいて信号QOの値を“0”にリセットするとともにその値を保持するものである。
論理積回路105Aは、信号QOとクロック信号SCKIとの論理積を求めることにより信号TRG0を生成するものである。論理積回路105Bは、信号QOとクロック信号SCKIの反転信号との論理積を求めることにより信号TRG180を生成するものである。論理積回路105Cは、信号QOとクロック信号SCKQとの論理積を求めることにより信号TRG90を生成するものである。論理積回路105Dは、信号QOとクロック信号SCKQの反転信号との論理積を求めることにより信号TRG270を生成するものである。
駆動部42は、上記第1の実施の形態に係る駆動部22と同様に、撮像制御部25からの指示に基づいて、複数の撮像画素Qを駆動するものである。駆動部42は、複数の制御線RSTL1に対して制御信号SRST1を印加し、複数の制御線RSTL2に対して制御信号SRST2を印加し、複数の制御線SELL1に対して制御信号SSEL1を印加し、複数の制御線SELL2に対して制御信号SSEL2を印加し、複数の制御線SELCLに対して制御信号SSELCを印加し、複数の制御線SETLに対して制御信号SSETを印加し、複数のクロック信号線CKILに対してクロック信号SCKIを印加し、複数のクロック信号線CKQLに対してクロック信号SCKQを印加するようになっている。
処理部44は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成し、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力するものである。
ここで、フォトダイオードPD1は、本開示における「第1の受光素子」の一具体例に対応する。フォトダイオードPD2は、本開示における「第2の受光素子」の一具体例に対応する。フローティングディフュージョンFDC,FDDは、本開示における「複数の第2の蓄積部」の一具体例に対応する。トランジスタTGC,TGDは、本開示における「複数の第2のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタAMPC,SELC,AMPD,SELDは、本開示における「複数の第2の出力部」の一具体例に対応する。制御回路Q200は、本開示における「第1の制御部」の一具体例に対応する。コンパレータ102A,102B,102C,102Dおよび反転論理積回路113は、本開示における「検出部」の一具体例に対応する。論理積回路105A,105B,105C,105Dは、本開示における「駆動部」の一具体例に対応する。
次に、距離測定装置1における露光動作D1について、詳細に説明する。以下に、複数の撮像画素Qのうちの、1つの制御回路Q200に係る2つの撮像画素Q1,Q2に着目し、この撮像画素Q1,Q2に係る露光動作D1について詳細に説明する。
図16は、距離測定装置2における露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SRST(制御信号SRST1,SRST2)の波形を示し、(C)は電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDの波形を示し、(D)は制御信号SSETの波形を示し、(E)は制御信号SRESETの波形を示し、(F)は信号QOの波形を示し、(G)はクロック信号SCKIの波形を示し、(H)はクロック信号SCKQの波形を示し、(I)は信号TRG0の波形を示し、(J)は信号TRG90の波形を示し、(K)は信号TRG180の波形を示し、(L)は信号TRG270の波形を示す。
タイミングt72より前において、駆動部42は、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルにする(図16(B))。これにより、画素回路Q110のトランジスタRST1,RSTA,RSTBはオン状態になり、フォトダイオードPD1のカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDBに電圧VRSTが供給される。同様に、画素回路Q120のトランジスタRST2,RSTC,RSTDはオン状態になり、フォトダイオードPD2のカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDC,FDDに電圧VRSTが供給される。これにより、画素回路Q110が出力する電圧VSLA,VSLB、および画素回路Q120が出力する電圧VSLC,VSLDは、この電圧VRSTに応じた電圧V1にそれぞれ設定される(図16(C))。
次に、タイミングt71において、駆動部42は、制御信号SSETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図16(D))。これにより、ラッチ104がセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図16(F))。これに応じて、論理積回路105Aは、クロック信号SCKIを信号TRG0として出力し始め、論理積回路105Bは、クロック信号SCKIの反転信号を信号TRG180として出力し始め、論理積回路105Cは、クロック信号SCKQを信号TRG90として出力し始め、論理積回路105Dは、クロック信号SCKQの反転信号を信号TRG270として出力し始める(図16(G)〜(L))。
次に、タイミングt72において、駆動部42は、制御信号SSETの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図16(D))。また、このタイミングt72において、駆動部42は、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図16(B))。これにより、画素回路Q110のトランジスタRST1,RSTA,RSTB、および画素回路Q120のトランジスタRST2,RSTC,RSTCは、ともにオフ状態になる。また、光源11は、このタイミングt72において、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始する(図16(A))。図16(A),(G)に示したように、光源11の発光動作の周波数は、クロック信号SCKIの周波数と同じであり、光パルスL1の位相とクロック信号SCKIの位相は一致している。その結果、光パルスL1の位相および信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270の位相は同期する。
このようにして、このタイミングt72において露光期間TBが開始する。この露光期間TBにおいて、フォトダイオードPD1,PD2は、光パルスL1に応じた反射光パルスL2に基づいて電荷を生成する。画素回路Q110では、トランジスタTGAは、信号TRG0に基づいてオンオフし、トランジスタTGBは、信号TRG180に基づいてオンオフする。すなわち、トランジスタTRA,TRBのいずれか一方がオン状態になる。これにより、フォトダイオードPD1により生成された電荷がフローティングディフュージョンFDAおよびフローティングディフュージョンFDBに選択的に蓄積される。同様に、画素回路Q120では、トランジスタTGCは、信号TRG90に基づいてオンオフし、トランジスタTGDは、信号TRG270に基づいてオンオフする。すなわち、トランジスタTRC,TRDのいずれか一方がオン状態になる。これにより、フォトダイオードPD2により生成された電荷がフローティングディフュージョンFDCおよびフローティングディフュージョンFDDに選択的に蓄積される。
図17は、撮像画素Q1,Q2の一動作例を表すものであり、(A)は光パルスL1の波形を示し、(B)はフォトダイオードPD1,PD2が受光する反射光パルスL2の波形を示し、(C)は信号TRG0の波形を示し、(D)は信号TRG180の波形を示し、(E)は信号TRG90の波形を示し、(F)は信号TRG270の波形を示す。この例では、画素回路Q110のフォトダイオードPD1と、画素回路Q120のフォトダイオードPD2は、ほぼ同じ反射光パルスL2(図17(B))を受光している。この例では、タイミングt81において、光パルスL1が立ち上がり、信号TRG0が立ち上がり、信号TRG180が立ち下がる。そして、タイミングt81から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt83において、信号TRG90が立ち上がり、信号TRG270が立ち下がる。そして、タイミングt83から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt84において、光パルスL1が立ち下がり、信号TRG0が立ち下がり、信号TRG180が立ち上がる。そして、タイミングt84から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt86において、信号TRG90が立ち下がり、信号TRG270が立ち上がる。
この例では、トランジスタTGAは、タイミングt82〜t84の期間においてフォトダイオードPD1により生成された電荷をフローティングディフュージョンFDAに転送し、トランジスタTGBは、タイミングt84〜t85の期間において、フォトダイオードPD1により生成された電荷をフローティングディフュージョンFDBに転送する。これにより、タイミングt82〜t84の期間において、フローティングディフュージョンFDAに電荷S0が蓄積され、タイミングt84〜t85の期間において、フローティングディフュージョンFDBに電荷S180が蓄積される。
また、トランジスタTGDは、タイミングt82〜t83の期間において、フォトダイオードPD2により生成された電荷をフローティングディフュージョンFDDに転送し、トランジスタTGCは、タイミングt83〜t85の期間においてフォトダイオードPD2により生成された電荷をフローティングディフュージョンFDCに転送する。これにより、タイミングt82〜t83の期間において、フローティングディフュージョンFDDに電荷S270が蓄積され、タイミングt83〜t85の期間において、フローティングディフュージョンFDCに電荷S90が蓄積される。
電荷S0と電荷S180の差である信号I(φ)(=S0−S180)は、位相φに応じて変化し、同様に、電荷S90と電荷S270との差である信号Q(φ)(=S90−S270)は、位相φに応じて変化する。
図18,19は、信号I(φ),Q(φ)の一例を表すものである。ここで、信号I(φ),Q(φ)を正規化している。
位相φが“0”(ゼロ)である場合には、信号I(φ)は“1”になる。そして、位相φが“0”(ゼロ)から“π”まで変化すると、信号I(φ)は一次関数的に減少し、“1”から“−1”に変化する。そして、位相φが“π”から“2π”まで変化すると、信号I(φ)は一次関数的に増加し、“−1”から“1”に変化する。
また、位相φが“0”(ゼロ)である場合には、信号Q(φ)は“0”(ゼロ)になる。そして、位相φが“0”(ゼロ)から“π/2”まで変化すると、信号Q(φ)は一次関数的に増加し、“0”から“1”に変化する。そして、位相φが“π/2”から“3π/2”まで変化すると、信号Q(φ)は一次関数的に減少し、“1”から“−1”に変化する。そして、位相φが“3π/2”から“2π”まで変化すると、信号Q(φ)は一次関数的に増加し、“−1”から“0”(ゼロ)に変化する。
図19に示したように、信号Q(φ)と信号I(φ)の比(Q(φ)/I(φ))のアークタンジェントは、位相φである。よって、処理部44は、信号I(φ),Q(φ)に基づいて位相φを求めることができる。
図16,17に示したように、撮像画素Q1,Q2は、タイミングt81〜t87における動作を繰り返す。これにより、フローティングディフュージョンFDAには、電荷S0が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDBには、電荷S180が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDCには、電荷S90が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDDには、電荷S270が繰り返し蓄積される。これにより、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDの電圧は、徐々に低下していく。これに応じて、電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDもまた、徐々に低下していく(図16(C))。この例では、電圧VSLAの変化度合いが、電圧VSLB,VSLC,VSLDの変化度合いよりも大きい。
そして、タイミングt73において、電圧VSLAは、電圧VREFに到達する。これにより、コンパレータ102Aは、信号COAの電圧を高レベルから低レベルに変化させる。これに伴い、反転論理積回路113は、制御信号SRESETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図16(E))。これにより、ラッチ104がリセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図16(F))。これに応じて、論理積回路105Aは、信号TRG0の電圧を低レベルにし、論理積回路105Bは、信号TRG180の電圧を低レベルにし、論理積回路105Cは、信号TRG90の電圧を低レベルにし、論理積回路105Dは、信号TRG270の電圧を低レベルにする(図16(I)〜(L))。このようにして、タイミングt73において露光期間TBが終了する。
そして、タイミングt74において、光源11は、発光動作を終了する(図16(A))。
読出部30は、画素回路Q110から供給された電圧VSLAに基づいて、このように読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEA)を生成するとともに、画素回路Q110から供給された電圧VSLBに基づいて、同様に読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEB)を生成する。同様に、読出部30は、画素回路Q120から供給された電圧VSLCに基づいて、読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEC)を生成するとともに、画素回路Q120から供給された電圧VSLDに基づいて、読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODED)を生成する。読出部30は、これらのデジタルコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDを含む画像信号DATA0を処理部44に供給する。
処理部44は、画像信号DATA0に含まれるデジタルコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDに基づいて、その撮像画素Q1,Q2における画素値を求める。すなわち、処理部44は、デジタルコードCODEAが示す値からデジタルコードCODEBが示す値を減算した値を信号I(φ)として扱い、デジタルコードCODECが示す値からデジタルコードCODEDが示す値を減算した値を信号Q(φ)として扱い、これらの信号I(φ),Q(φ)に基づいて、その撮像画素Q1,Q2における距離Dについての値を求めることができる。処理部44は、複数の撮像画素Qに対してこのような処理を行うことにより、距離画像PICを生成する。そして、処理部44は、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力する。
このように、距離測定装置2では、4つの信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を用いるようにしたので、図18に示したように信号I(φ),Q(φ)に基づいて距離Dを求めることができるので、2つの信号TRG0,TRG180を用いて信号I(φ)に基づいて距離Dを求める場合(図9)に比べて、測定可能な距離を2倍に伸ばすことができる。
また、距離測定装置2では、信号TRG0,TRG180に基づいて動作する画素回路Q110における露光時間と、信号TRG90,TRG270に基づいて動作する画素回路Q120における露光時間とを同じにしたので、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。すなわち、例えば、画素回路Q110における露光時間が、画素回路Q120における露光時間よりも長い場合には、画素回路Q110において蓄積された電荷の量が、画素回路Q120において蓄積された電荷の量よりも多くなるので、画素回路Q110から得られた値と、画素回路Q120から得られた値との間で、バランスが崩れる。その結果、デジタルコードCODEAが示す値からデジタルコードCODEBが示す値を信号I(φ)として扱うとともに、デジタルコードCODECが示す値からデジタルコードCODEDが示す値を減算した値を信号Q(φ)として扱うことができなくなる。一方、距離測定装置2では、画素回路Q110における露光時間と、画素回路Q120における露光時間とを同じにしたので、デジタルコードCODEAが示す値からデジタルコードCODEBが示す値を信号I(φ)として扱うとともに、デジタルコードCODECが示す値からデジタルコードCODEDが示す値を減算した値を信号Q(φ)として扱うことができる。そして、距離測定装置2は、これらの信号I(φ),Q(φ)に基づいて、その撮像画素Q1,Q2における距離Dについての値を求めることができる。その結果、距離測定装置2では、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。
また、距離測定装置2では、2つの画素回路Q110,Q120に対して1つの制御回路Q200を設けるようにしたので、1つの画素回路に対して1つの制御回路を設ける場合に比べて、回路規模を小さくすることができる。
以上のように本実施の形態では、4つの信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を用いるようにしたので、測定可能な距離を伸ばすことができる。
本実施の形態では、信号TRG0,TRG180に基づいて動作する画素回路における露光時間と、信号TRG90,TRG270に基づいて動作する画素回路における露光時間とを同じにしたので、距離を測定する際の測定精度を高めることができる。
本実施の形態では、2つの画素回路に対して1つの制御回路を設けるようにしたので、回路規模を小さくすることができる。
[変形例2]
上記実施の形態では、図15に示したように、4つのコンパレータ102A〜102Dを設けたが、これに限定されるものではない。以下に、いくつか例を挙げて、本変形例について詳細に説明する。
図20は、本変形例に係る制御回路Q200Aの要部の一構成例を表すものである。この図20は、図15に示した制御回路Q200のうちの、4つのコンパレータ102A〜102D、反転論理積回路113、およびラッチ104に対応する部分を示している。
制御回路Q200Aは、トランジスタ111A〜111Dと、電流源112A〜112Dと、コンパレータ120とを有している。コンパレータ120は、容量素子121,122と、トランジスタ123〜126と、スイッチ127,128と、電流源129とを有している。トランジスタ111A〜111D,123,124は、P型のMOSトランジスタであり、トランジスタ125,126は、N型のMOSトランジスタである。
トランジスタ111Aのゲートには電圧VSLAが供給され、ソースはノードN1に接続され、ドレインは接地されている。このトランジスタ111Aのゲートは、例えばトランジスタSELA2のソースに接続されている。電流源112Aの一端には電源電圧VDDが供給され、他端はトランジスタ111Aのソースに接続されている。トランジスタ111Aおよび電流源112Aは、ソースフォロワ回路を構成する。
トランジスタ111Bのゲートには電圧VSLBが供給され、ソースはノードN1に接続され、ドレインは接地されている。このトランジスタ111Bのゲートは、例えばトランジスタSELB2のソースに接続されている。電流源112Bの一端には電源電圧VDDが供給され、他端はトランジスタ111Bのソースに接続されている。トランジスタ111Bおよび電流源112Bは、ソースフォロワ回路を構成する。
トランジスタ111Cのゲートには電圧VSLCが供給され、ソースはノードN1に接続され、ドレインは接地されている。このトランジスタ111Cのゲートは、例えばトランジスタSELC2のソースに接続されている。電流源112Cの一端には電源電圧VDDが供給され、他端はトランジスタ111Cのソースに接続されている。トランジスタ111Cおよび電流源112Cは、ソースフォロワ回路を構成する。
トランジスタ111Dのゲートには電圧VSLDが供給され、ソースはノードN1に接続され、ドレインは接地されている。このトランジスタ111Dのゲートは、例えばトランジスタSELD2のソースに接続されている。電流源112Dの一端には電源電圧VDDが供給され、他端はトランジスタ111Dのソースに接続されている。トランジスタ111Dおよび電流源112Dは、ソースフォロワ回路を構成する。
容量素子121の一端はノードN1に接続され、他端はトランジスタ125のゲートおよびスイッチ127の一端に接続されている。容量素子122の一端には電圧VREFが供給され、他端はトランジスタ126のゲートおよびスイッチ128の一端に接続されている。
トランジスタ123のゲートは、トランジスタ124のゲート、トランジスタ124,126のドレイン、およびスイッチ128の他端に接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタ125のドレイン、スイッチ127の他端、およびラッチ104に接続されている。トランジスタ124のゲートはトランジスタ123のゲート、トランジスタ124,126のドレイン、およびスイッチ128の他端に接続され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタ123,124のゲート、トランジスタ126のドレイン、およびスイッチ128の他端に接続されている。
トランジスタ125のゲートは容量素子121の他端およびスイッチ127の一端に接続され、ドレインはトランジスタ123のドレイン、スイッチ127の他端、およびラッチ104に接続され、ソースはトランジスタ126のソースおよび電流源129に接続されている。トランジスタ126のゲートは容量素子122の他端およびスイッチ128の一端に接続され、ドレインはトランジスタ124のドレイン、トランジスタ123,124のゲート、およびスイッチ128の他端に接続され、ソースはトランジスタ125のソースおよび電流源129に接続されている。
スイッチ127の一端は容量素子121の他端およびトランジスタ125のゲートに接続され、他端はトランジスタ123,125のドレインおよびラッチ104に接続されている。スイッチ128の一端は容量素子122の他端およびトランジスタ126のゲートに接続され、他端はトランジスタ124,126のドレインおよびトランジスタ123,124のゲートに接続されている。電流源129の一端はトランジスタ125,126のソースに接続され、他端は接地されている。スイッチ127,128は、例えば、露光動作D1において、制御信号SRST(制御信号SRST1,SRST2)が高レベルになる期間においてオン状態になり、それ以外の期間において低レベルになる。
ラッチ104のリセット端子は、トランジスタ123,125のドレインおよびスイッチ127の他端に接続されている。
図20に示したように、4つのトランジスタ111A〜111Dのソースは、互いに接続されている。これにより、4つの電圧VSLA〜VSLDのうちの一番低い電圧に対応する電圧がノードN1に現れる。そして、コンパレータ120が、このノードN1における電圧と電圧VREFとを比較することにより、制御信号SRESETを生成する。制御回路Q200Aでは、このように構成することにより、コンパレータの数を少なくすることができる。
図21は、本変形例に係る他の制御回路Q200Bの要部の一構成例を表すものである。この図21は、図15に示した制御回路Q200のうちの、4つのコンパレータ102A〜102D、反転論理積回路113、およびラッチ104に対応する部分を示している。
制御回路Q200Bは、コンパレータ130を有している。コンパレータ130は、容量素子131A〜131Dと、トランジスタ132A〜132D,133A〜133Dと、スイッチ134A〜134Dと、電流源CSと、容量素子135と、トランジスタ136と、スイッチ137と、トランジスタ138,139とを有している。トランジスタ132A〜132D,133A〜133D、136は、P型のMOSトランジスタであり、トランジスタ138,139はN型のMOSトランジスタである。
容量素子131Aの一端には電圧VSLAが供給され、他端はトランジスタ132Aのゲートおよびスイッチ134Aの一端に接続される。この容量素子131Aの一端は、例えばトランジスタSELA2のソースに接続されている。トランジスタ132Aのゲートは容量素子131Aの他端およびスイッチ134Aの一端に接続され、ソースはノードN2に接続され、ドレインはトランジスタ133Aのソースに接続されている。トランジスタ133Aのゲートには信号SWAが供給され、ソースはトランジスタ132Aのドレインに接続され、ドレインはノードN3に接続されている。スイッチ134Aの一端は容量素子131Aの他端およびトランジスタ132Aのゲートに接続され、他端はノードN3に接続されている。
容量素子131Bの一端には電圧VSLBが供給され、他端はトランジスタ132Bのゲートおよびスイッチ134Bの一端に接続される。この容量素子131Bの一端は、例えばトランジスタSELB2のソースに接続されている。トランジスタ132Bのゲートは容量素子131Bの他端およびスイッチ134Bの一端に接続され、ソースはノードN2に接続され、ドレインはトランジスタ133Bのソースに接続されている。トランジスタ133Bのゲートには信号SWBが供給され、ソースはトランジスタ132Bのドレインに接続され、ドレインはノードN3に接続されている。スイッチ134Bの一端は容量素子131Bの他端およびトランジスタ132Bのゲートに接続され、他端はノードN3に接続されている。
容量素子131Cの一端には電圧VSLCが供給され、他端はトランジスタ132Cのゲートおよびスイッチ134Cの一端に接続される。この容量素子131Cの一端は、例えばトランジスタSELC2のソースに接続されている。トランジスタ132Cのゲートは容量素子131Cの他端およびスイッチ134Cの一端に接続され、ソースはノードN2に接続され、ドレインはトランジスタ133Cのソースに接続されている。トランジスタ133Cのゲートには信号SWCが供給され、ソースはトランジスタ132Cのドレインに接続され、ドレインはノードN3に接続されている。スイッチ134Cの一端は容量素子131Cの他端およびトランジスタ132Cのゲートに接続され、他端はノードN3に接続されている。
容量素子131Dの一端には電圧VSLDが供給され、他端はトランジスタ132Dのゲートおよびスイッチ134Dの一端に接続される。この容量素子131Dの一端は、例えばトランジスタSELD2のソースに接続されている。トランジスタ132Dのゲートは容量素子131Dの他端およびスイッチ134Dの一端に接続され、ソースはノードN2に接続され、ドレインはトランジスタ133Dのソースに接続されている。トランジスタ133Dのゲートには信号SWDが供給され、ソースはトランジスタ132Dのドレインに接続され、ドレインはノードN3に接続されている。スイッチ134Dの一端は容量素子131Dの他端およびトランジスタ132Dのゲートに接続され、他端はノードN3に接続されている。
トランジスタ133A〜133Dを設けることにより、4つの電圧VSLA〜VSLDのうちの、露光時間を設定する際に使用する電圧を選択することができる。例えば、信号SWA,SWBの電圧を低レベル(アクティブ)にし、信号SWC,SWDの電圧を高レベル(非アクティブ)にすることにより、画素回路Q110から供給される電圧VSLA,VSLBに基づいて、露光時間を設定することができる。
電流源CSの一端には電源電圧VDDが供給され、他端はトランジスタ132A〜123Dのソースおよびトランジスタ136のソースに接続されている。
容量素子135の一端には電圧VREFが供給され、他端はトランジスタ136のゲートおよびスイッチ137の一端に接続されている。トランジスタ136のゲートは容量素子135の他端およびスイッチ137の一端に接続され、ソースはトランジスタ132A〜132Dのソースおよび電流源CSの他端に接続され、ドレインはトランジスタ139のドレイン、トランジスタ138,139のゲート、およびスイッチ137の他端に接続されている。スイッチ137の一端は容量素子135の他端およびトランジスタ136のゲートに接続され、他端はトランジスタ136,139のドレインおよびトランジスタ138,139のゲートに接続されている。
トランジスタ138のゲートはトランジスタ139のゲート、トランジスタ136,139のドレイン、およびスイッチ137の他端に接続され、ドレインはノードN2に接続され、ソースは接地されている。トランジスタ139のゲートはトランジスタ138のゲート、トランジスタ136,139のドレイン、およびスイッチ137の他端に接続され、ドレインはトランジスタ138,139のゲート、トランジスタ136のドレイン、およびスイッチ137の他端に接続され、ソースは接地されている。
スイッチ134A〜134D,137は、例えば、露光動作D1において、制御信号SRST(制御信号SRST1,SRST2)が高レベルになる期間においてオン状態になり、それ以外の期間において低レベルになる。
ここで、トランジスタ132A,132B,132C,132Dは、本開示における「複数の第3のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタ136は、本開示における「第6のトランジスタ」の一具体例に対応する。容量素子131A,131B,131C,131Dは、本開示における「複数の第3の容量素子」の一具体例に対応する。容量素子135は、本開示における「第4の容量素子」の一具体例に対応する。
図21に示したように、4つのトランジスタ132A〜132Dのソースは、互いに接続されている。これにより、コンパレータ130は、4つの電圧VSLA〜VSLDのうちの一番低い電圧と電圧VREFとを比較することにより、制御信号SRESETを生成する。制御回路Q200Bでは、このように構成することにより、コンパレータの数を少なくすることができる
[その他の変形例]
上記実施の形態に係る距離測定装置2に、上記第1の実施の形態の変形例を適用してもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る距離測定装置3について説明する。本実施の形態は、1つの画素回路から供給された4つの電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDに基づいて、その撮像画素における露光時間を設定するものである。なお、上記第2の実施の形態に係る距離測定装置2と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
距離測定装置3は、図1に示したように、撮像部50を備えている。撮像部50は、図2に示したように、画素アレイ51と、駆動部52と、処理部54とを有している。
図22は、画素アレイ51の一構成例を表すものである。画素アレイ51は、複数の制御線RSTL1と、複数の制御線RSTL2と、複数の制御線SELL1と、複数の制御線SELL2と、複数の制御線SELCLと、複数の制御線SETLと、複数のクロック信号線CKALと、複数のクロック信号線CKBLと、複数のクロック信号線CKCLと、複数のクロック信号線CKDLとを有している。クロック信号線CKALは、水平方向(図22における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKALには、駆動部52によりクロック信号SCKAが印加される。クロック信号線CKBLは、水平方向(図22における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKBLには、駆動部52によりクロック信号SCKBが印加される。クロック信号線CKCLは、水平方向(図22における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKCLには、駆動部52によりクロック信号SCKCが印加される。クロック信号線CKDLは、水平方向(図22における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKDLには、駆動部52によりクロック信号SCKDが印加される。クロック信号SCKA〜SCKDは、デューティ比が25%の信号である。クロック信号SCKCは、クロック信号SCKAよりも位相が90度遅れた信号であり、クロック信号SCKBは、クロック信号SCKCよりも位相が90度遅れた信号であり、クロック信号SCKDは、クロック信号SCKBよりも位相が90度遅れた信号である。
画素アレイ51は、画素回路R100と、制御回路R200とを有している。画素回路R100および制御回路R200は、画素アレイ51における撮像画素Rに対応している。
画素回路R100は、フォトダイオードPDと、トランジスタTGA,TGB,TGC,TGDと、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDと、トランジスタRST,RSTA,RSTB,RSTC,RSTDと、トランジスタAMPA,AMPB,AMPC,AMPDと、トランジスタSELA,SELB,SELC,SELDとを有している。
トランジスタTGAのゲートには信号TRG0が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGB,TGC,TGD,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDA、トランジスタRSTAのソース、およびトランジスタAMPAのゲートに接続されている。
トランジスタTGBのゲートには信号TRG180が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGA,TGC,TGD,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDB、トランジスタRSTBのソース、およびトランジスタAMPBのゲートに接続されている。
トランジスタTGCのゲートには信号TRG90が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGA,TGB,TGD,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDC、トランジスタRSTCのソース、およびトランジスタAMPCのゲートに接続されている。
トランジスタTGDのゲートには信号TRG270が供給され、ソースはフォトダイオードPDのカソードおよびトランジスタTGA,TGB,TGC,RSTのソースに接続され、ドレインはフローティングディフュージョンFDD、トランジスタRSTDのソース、およびトランジスタAMPDのゲートに接続されている。
制御回路R200は、トランジスタSELA2,SELB2,SELC2,SELD2と、電流源101A,101B,101C,101Dと、コンパレータ102A,102B,102C,102Dと、反転論理積回路113と、ラッチ104と、論理積回路115A,115B,115C,115Dとを有している。
論理積回路115Aは、信号QOとクロック信号SCKAとの論理積を求めることにより信号TRG0を生成するものである。論理積回路115Bは、信号QOとクロック信号SCKBとの論理積を求めることにより信号TRG180を生成するものである。論理積回路115Cは、信号QOとクロック信号SCKCとの論理積を求めることにより信号TRG90を生成するものである。論理積回路115Dは、信号QOとクロック信号SCKDとの論理積を求めることにより信号TRG270を生成するものである。
駆動部52は、上記第2の実施の形態に係る駆動部42と同様に、撮像制御部25からの指示に基づいて、複数の撮像画素Rを駆動するものである。駆動部52は、複数のクロック信号線CKALに対してクロック信号SCKAを印加し、複数のクロック信号線CKBLに対してクロック信号SCKBを印加し、複数のクロック信号線CKCLに対してクロック信号SCKCを印加し、複数のクロック信号線CKDLに対してクロック信号SCKDを印加するようになっている。
処理部54は、画像信号DATA0に基づいて、各画素値が距離Dについての値を示す距離画像PICを生成し、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力するものである。
ここで、フォトダイオードPDは、本開示における「第1の受光素子」の一具体例に対応する。フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDは、本開示における「複数の第1の蓄積部」の一具体例に対応する。トランジスタTGA,TGB,TGC,TGDは、本開示における「複数の第1のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタAMPA,SELA,AMPB,SELB,AMPC,SELC,AMPD,SELDは、本開示における「複数の第1の出力部」の一具体例に対応する。制御回路R200は、本開示における「第1の制御部」の一具体例に対応する。論理積回路115A,115B,115C,115Dは、本開示における「駆動部」の一具体例に対応する。
次に、距離測定装置3における露光動作D1について、詳細に説明する。以下に、複数の撮像画素Rのうちのある撮像画素R1に着目し、この撮像画素R1に係る露光動作D1について詳細に説明する。
図23は、距離測定装置3における露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SRST(制御信号SRST1,SRST2)の波形を示し、(C)は電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDの波形を示し、(D)は制御信号SSETの波形を示し、(E)は制御信号SRESETの波形を示し、(F)は信号QOの波形を示し、(G)はクロック信号SCKAの波形を示し、(H)は信号TRG0の波形を示し、(I)は信号TRG90の波形を示し、(J)は信号TRG180の波形を示し、(K)は信号TRG270の波形を示す。
タイミングt92より前において、駆動部52は、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルにする(図23(B))。これにより、画素回路R100のトランジスタRST,RSTA,RSTB,RSTC,RSTDはオン状態になり、フォトダイオードPDのカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDに電圧VRSTが供給される。これにより、画素回路R100が出力する電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDは、この電圧VRSTに応じた電圧V1にそれぞれ設定される(図23(C))。
次に、タイミングt91において、駆動部52は、制御信号SSETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図23(D))。これにより、ラッチ104がセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図23(F))。これに応じて、論理積回路115Aは、クロック信号SCKAを信号TRG0として出力し始め、論理積回路115Bは、クロック信号SCKBを信号TRG180として出力し始め、論理積回路115Cは、クロック信号SCKCを信号TRG90として出力し始め、論理積回路115Dは、クロック信号SCKDを信号TRG270として出力し始める(図23(G)〜(K))。
次に、タイミングt92において、駆動部52は、制御信号SSETの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図23(D))。また、このタイミングt92において、駆動部52は、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図23(B))。これにより、画素回路R100のトランジスタRST,RSTA,RSTB,RSTC,RSTDは、ともにオフ状態になる。また、光源11は、このタイミングt92において、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始する(図23(A))。図23(A),(G)に示したように、光源11の発光動作の周波数は、クロック信号SCKAの周波数と同じであり、光パルスL1の位相とクロック信号SCKAの位相は一致している。その結果、光パルスL1の位相および信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270の位相は同期する。
このようにして、このタイミングt92において露光期間TBが開始する。この露光期間TBにおいて、フォトダイオードPDは、光パルスL1に応じた反射光パルスL2に基づいて電荷を生成する。画素回路R100では、トランジスタTGAは、信号TRG0に基づいてオンオフし、トランジスタTGBは、信号TRG180に基づいてオンオフし、トランジスタTGCは、信号TRG90に基づいてオンオフし、トランジスタTGDは、信号TRG270に基づいてオンオフする。すなわち、トランジスタTRA,TRB,TRC,TRDのいずれか1つがオン状態になる。これにより、フォトダイオードPDにより生成された電荷がフローティングディフュージョンFDA、FDB,FDC,FDDに選択的に蓄積される。
図24は、撮像画素R1の一動作例を表すものであり、(A)は光パルスL1の波形を示し、(B)はフォトダイオードPDが受光する反射光パルスL2の波形を示し、(C)は信号TRG0の波形を示し、(D)は信号TRG180の波形を示し、(E)は信号TRG90の波形を示し、(F)は信号TRG270の波形を示す。この例では、タイミングt101において、光パルスL1が立ち上がり、信号TRG0が立ち上がり、信号TRG270が立ち下がる。そして、タイミングt101から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt103において、信号TRG0が立ち下がり、信号TRG90が立ち上がる。そして、タイミングt103から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt104において、光パルスL1が立ち下がり、信号TRG90が立ち下がり、信号TRG180が立ち上がる。そして、タイミングt104から位相が“π/2”だけ遅れたタイミングt106において、信号TRG180が立ち下がり、信号TRG270が立ち上がる。
この例では、トランジスタTGAは、タイミングt102〜t103の期間においてフォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDAに転送し、トランジスタTGCは、タイミングt103〜t104の期間において、フォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDCに転送し、トランジスタTGBは、タイミングt104〜t105の期間においてフォトダイオードPDにより生成された電荷をフローティングディフュージョンFDBに転送する。これにより、タイミングt102〜t103の期間において、フローティングディフュージョンFDAに電荷S0が蓄積され、タイミングt103〜t104の期間において、フローティングディフュージョンFDCに電荷S90が蓄積され、タイミングt104〜t105の期間において、フローティングディフュージョンFDBに電荷S180が蓄積される。
図25は、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDに蓄積される電荷S0,S180,S90,S270と信号I(φ),Q(φ)との関係を表すものであり、(A)はフローティングディフュージョンFDAに蓄積される電荷S0を示し、(B)はフローティングディフュージョンFDBに蓄積される電荷S180を示し、(C)はフローティングディフュージョンFDCに蓄積される電荷S90を示し、(D)はフローティングディフュージョンFDDに蓄積される電荷S270を示し、(E)は信号I(φ),Q(φ)の一例を表すものである。
位相φが“0”(ゼロ)から“π/2”まで変化すると、信号I(φ)は一次関数的に減少し、“1”から“−1”に変化する。そして、位相φが“π/2”から“π”まで変化すると、信号I(φ)は“−1”を維持する。そして、位相φが“π”から“3π/2”まで変化すると、信号I(φ)は一次関数的に増加し、“−1”から“1”に変化する。そして、位相φが“3π/2”から“2π”まで変化すると、信号I(φ)は“1”を維持する。
位相φが“0”(ゼロ)から“π/2”まで変化すると、信号Q(φ)は“1”を維持する。そして、位相φが“π/2”から“π”まで変化すると、信号Q(φ)は一次関数的に減少し、“1”から“−1”に変化する。そして、位相φが“π”から“3π/2”まで変化すると、信号Q(φ)は“−1”を維持する。そして、位相φが“3π/2”から“2π”まで変化すると、信号Q(φ)は一次関数的に増加し、“−1”から“1”に変化する。
処理部54は、信号I(φ),Q(φ)に基づいて、図25に示したように、位相φを求めることができる。
図23,24に示したように、撮像画素R1は、タイミングt101〜t107における動作を繰り返す。これにより、フローティングディフュージョンFDAには、電荷S0が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDBには、電荷S180が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDCには、電荷S90が繰り返し蓄積され、フローティングディフュージョンFDDには、電荷S270が繰り返し蓄積される。これにより、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDの電圧は、徐々に低下していく。これに応じて、電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDもまた、徐々に低下していく(図23(C))。この例では、電圧VSLAの変化度合いが、電圧VSLB,VSLC,VSLDの変化度合いよりも大きい。
そして、タイミングt93において、電圧VSLAは、電圧VREFに到達する。これにより、コンパレータ102Aは、信号COAの電圧を高レベルから低レベルに変化させる。これに伴い、反転論理積回路113は、制御信号SRESETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図23(E))。これにより、ラッチ104がリセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図23(F))。これに応じて、論理積回路115Aは、信号TRG0の電圧を低レベルにし、論理積回路115Bは、信号TRG180の電圧を低レベルにし、論理積回路115Cは、信号TRG90の電圧を低レベルにし、論理積回路115Dは、信号TRG270の電圧を低レベルにする(図23(H)〜(K))。このようにして、タイミングt93において露光期間TBが終了する。
そして、タイミングt94において、光源11は、発光動作を終了する(図23(A))。
読出部30は、画素回路R100から供給された電圧VSLAに基づいて、このように読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEA)を生成するとともに、電圧VSLBに基づいて、同様に読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEB)を生成する。同様に、読出部30は、電圧VSLCに基づいて、読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODEC)を生成するとともに、電圧VSLDに基づいて、読出動作D2を行うことによりデジタルコードCODE(デジタルコードCODED)を生成する。読出部30は、これらのデジタルコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDを含む画像信号DATA0を処理部54に供給する。
処理部54は、画像信号DATA0に含まれるデジタルコードCODEA,CODEB,CODEC,CODEDに基づいて、その撮像画素R1における画素値を求める。すなわち、処理部54は、デジタルコードCODEAが示す値からデジタルコードCODEBが示す値を減算した値を信号I(φ)として扱い、デジタルコードCODECが示す値からデジタルコードCODEDが示す値を減算した値を信号Q(φ)として扱い、これらの信号I(φ),Q(φ)に基づいて、その撮像画素R1における距離Dについての値を求めることができる。処理部54は、複数の撮像画素Qに対してこのような処理を行うことにより、距離画像PICを生成する。そして、処理部54は、この距離画像PICを画像信号DATAとして出力する。
このように、距離測定装置3では、1つの画素回路R100から供給された4つの電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDに基づいて、その画素回路R100における露光時間を設定するようにした。これにより、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。すなわち、例えば、上記第2の実施の形態に係る距離測定装置2では、画素回路Q110から供給された2つの電圧VSLA,VSLB、および画素回路Q120から供給された2つの電圧VSLC,VSLDに基づいて、この2つの画素回路Q110,Q120における露光時間を設定する。よって、画素回路Q110,Q120のフォトダイオードPD1,PD2における受光量が異なる場合や、これらのフォトダイオードPD1,PD2が受光する反射光パルスL2の位相がずれている場合には、距離Dを測定する際の測定精度が低下するおそれがある。一方、本実施の形態にかかる距離測定装置3では、1つの画素回路R100から供給された4つの電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDに基づいて、その画素回路R100における露光時間を設定する。すなわち、4つの電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDは、1つのフォトダイオードPDが生成した電荷に基づいて生成される。その結果、距離測定装置3では、距離Dを測定する際の測定精度を高めることができる。
以上のように本実施の形態では、1つの画素回路から供給された4つの電圧に基づいて、その画素回路における露光時間を設定するようにしたので、距離を測定する際の測定精度を高めることができる。
[変形例3]
上記実施の形態では、デューティ比が25%のクロック信号SCKA〜SCKDを用いたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例に係る距離測定装置3Aについて説明する。距離測定装置3Aは、撮像部50Aを備えている。撮像部50Aは、画素アレイ51Aと、駆動部52Aと、処理部54Aとを有している。
図26は、画素アレイ51Aの一構成例を表すものである。画素アレイ51Aは、複数のクロック信号線CKILと、複数のクロック信号線CKQLと、複数の制御線CTLLとを有している。クロック信号線CKILは、水平方向(図26における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKILには、駆動部52Aによりクロック信号SCKIが印加される。クロック信号線CKQLは、水平方向(図26における横方向)に延伸するものであり、クロック信号線CKQLには、駆動部52Aによりクロック信号SCKQが印加される。制御線CTLLは、水平方向(図26における横方向)に延伸するものであり、制御線CTLLには、駆動部52Aにより制御信号SCTLが印加される。画素アレイ51Aは、画素回路R100と、制御回路R200Aとを有している。
制御回路R200Aは、論理積回路117A,117B,117C,117Dを有している。論理積回路117Aは、信号QO、クロック信号SCKI、および制御信号SCTLの論理積(AND)を求めることにより信号TRG0を生成するものである。論理積回路107Bは、信号QO、クロック信号SCKIの反転信号、および制御信号SCTLの論理積(AND)を求めることにより信号TRG180を生成するものである。論理積回路117Cは、信号QO、クロック信号SCKQ、および制御信号SCTLの反転信号の論理積(AND)を求めることにより信号TRG90を生成するものである。論理積回路117Dは、信号QO、クロック信号SCKQの反転信号、および制御信号SCTLの反転信号の論理積(AND)を求めることにより信号TRG270を生成するものである。
駆動部52Aは、上記実施の形態に係る駆動部52と同様に、撮像制御部25からの指示に基づいて、複数の撮像画素Rを駆動するものである。駆動部52Aは、複数のクロック信号線CKILに対してクロック信号SCKIを印加し、複数のクロック信号線CKQLに対してクロック信号SCKQを印加し、複数の制御線CTLLに対して制御信号SCTLを印加するものである。
図27は、距離測定装置3Aにおける露光動作D1の一例を表すものであり、(A)は光源11が射出する光パルスL1の波形を示し、(B)は制御信号SRST(制御信号SRST1,SRST2)の波形を示し、(C)は電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDの波形を示し、(D)は制御信号SSETの波形を示し、(E)は制御信号SRESETの波形を示し、(F)は信号QOの波形を示し、(G)は制御信号SCTLの波形を示し、(H)はクロック信号SCKIの波形を示し、(I)は信号TRG0の波形を示し、(J)は信号TRG90の波形を示し、(K)は信号TRG180の波形を示し、(L)は信号TRG270の波形を示す。
タイミングt112より前において、駆動部52Aは、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルにする(図27(B))。これにより、画素回路R100のトランジスタRST,RSTA,RSTB,RSTC,RSTDはオン状態になり、フォトダイオードPDのカソードに電圧VRSTXが供給され、フローティングディフュージョンFDA,FDB,FDC,FDDに電圧VRSTが供給される。画素回路R100が出力する電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDは、この電圧VRSTに応じた電圧V1に設定される(図27(C))。
次に、タイミングt111において、駆動部52Aは、制御信号SSETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図27(D))。これにより、ラッチ104がセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図27(F))。制御信号SCTLは低レベルであるため(図27(G))、論理積回路117Aは、信号TRG0の電圧を低レベルに維持し、論理積回路117Bは、信号TRG180の電圧を低レベルに維持する(図27(I),(K))。また、論理積回路117Cは、クロック信号SCKQを信号TRG90として出力し始め、論理積回路117Dは、クロック信号SCKQの反転信号を信号TRG270として出力し始める(図27(J),(L))。
次に、タイミングt112において、駆動部52Aは、制御信号SSETの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図27(D))。また、このタイミングt112において、駆動部52Aは、制御信号SRST1,SRST2の電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図27(B))。これにより、画素回路R100のトランジスタRST,RSTA,RSTB,RSTC,RSTDは、ともにオフ状態になる。また、光源11は、このタイミングt112において、発光および非発光を交互に繰り返す発光動作を開始する(図27(A))。図27(A),(H)に示したように、光源11の発光動作の周波数は、クロック信号SCKAの周波数と同じであり、光パルスL1の位相とクロック信号SCKAの位相は一致している。このようにして、タイミングt112において、露光期間TBが開始する。
タイミングt112において、駆動部52Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルから高レベルに変化させる。これにより、タイミングt112〜t113の期間において、論理積回路117Aは、クロック信号SCKIを信号TRG0として出力し、論理積回路117Bは、クロック信号SCKIの反転信号を信号TRG180として出力する(図27(I),(K))。一方、論理積回路117Cは、信号TRG90の電圧を低レベルに維持し、論理積回路117Dは、信号TRG270の電圧を低レベルに維持する(図27(J),(L))。これにより、フォトダイオードPDは反射光パルスL2に基づいて電荷を生成し、フローティングディフュージョンFDA,FDBは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を蓄積する。そして、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図28(C))。電圧VSLC,VSLDは、ほぼ同じ電圧に維持される。
図28は、タイミングt112〜t113の期間における撮像画素R1の一動作例を表すものであり、(A)は光パルスL1の波形を示し、(B)は反射光パルスL2の波形を示し、(C)は信号TRG0の波形を示し、(D)は信号TRG180の波形を示す。タイミングt122〜t123の期間において、フローティングディフュージョンFDAに電荷S0が蓄積され、タイミングt123〜t124の期間において、フローティングディフュージョンFDBに電荷S180が蓄積される。
タイミングt113において、駆動部52Aは、制御信号SCTLの電圧を高レベルから低レベルに変化させる。これにより、タイミングt113〜t114の期間において、論理積回路117Cは、クロック信号SCKQを信号TRG90として出力し、論理積回路117Dは、クロック信号SCKQの反転信号を信号TRG270として出力する(図27(J),(L))。一方、論理積回路117Aは、信号TRG0の電圧を低レベルに維持し、論理積回路117Bは、信号TRG180の電圧を低レベルに維持する(図27(I),(K))。これにより、フォトダイオードPDは反射光パルスL2に基づいて電荷を生成し、フローティングディフュージョンFDC,FDDは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を蓄積する。そして、電圧VSLC,VSLDは、フローティングディフュージョンFDC,FDDにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図28(C))。電圧VSLA,VSLBは、ほぼ同じ電圧に維持される。
図29は、タイミングt112〜t113の期間における撮像画素R1の一動作例を表すものであり、(A)は光パルスL1の波形を示し、(B)は反射光パルスL2の波形を示し、(C)は信号TRG0の波形を示し、(D)は信号TRG180の波形を示す。タイミングt132〜t133の期間において、フローティングディフュージョンFDDに電荷S270が蓄積され、タイミングt133〜t135の期間において、フローティングディフュージョンFDCに電荷S90が蓄積される。
これ以降も、距離測定装置3Aでは、タイミングt112〜t113の期間における動作と、タイミングt113〜t114の期間における動作とを交互に繰り返す。
タイミングt116において、駆動部52Aは、制御信号SCTLの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図27(G))。これにより、論理積回路117Aは、クロック信号SCKIを信号TRG0として出力し始め、論理積回路117Bは、クロック信号SCKIの反転信号を信号TRG180として出力し始める(図27(I),(K))。一方、論理積回路117Cは、信号TRG90の電圧を低レベルに維持し、論理積回路117Dは、信号TRG270の電圧を低レベルに維持する(図27(J),(L))。これにより、電圧VSLA,VSLBは、フローティングディフュージョンFDA,FDBにおける電圧に応じてそれぞれ変化する(図13(F),(G))。電圧VSLC,VSLDは、ほぼ同じ電圧に維持される。
そして、タイミングt117において、電圧VSLAが電圧VREFに到達する。これにより、反転論理積回路113は、制御信号SRESETの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図27(E))。これにより、ラッチ104がリセットされ、ラッチ104は、信号QOの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図27(F))。これに応じて、論理積回路117Aは、信号TRG0の電圧を低レベルにし、論理積回路117Bは、信号TRG180の電圧を低レベルにする(図27(I),(K))。これにより、このタイミングt117において、露光期間TBが終了する。
このように構成しても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[その他の変形例]
上記実施の形態に係る距離測定装置3に、上記第1の実施の形態の変形例を適用してもよいし、上記第2の実施の形態の変形例を適用してもよい。
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、第1の実施の形態に係る距離測定装置1(図3)では、図30に示したように、1つの画素回路P100に対して1つの制御回路P200を設けるようにした。そして、画素回路P100が電圧VSLA,VSLBを制御回路P200に供給し、制御回路P200がこの電圧VSLA,VSLBに基づいて信号TRG0,TRG180を生成し、この信号TRG0,TRG180を画素回路P100に供給するようにした。また、第2の実施の形態に係る距離測定装置2(図15)では、図31に示したように、2つの画素回路Q110,Q120に対して1つの制御回路Q200を設けるようにした。そして、画素回路Q110が電圧VSLA,VSLBを制御回路Q200に供給し、画素回路Q120が電圧VSLC,VSLDを制御回路Q200に供給し、制御回路Q200が、この電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDに基づいて信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を生成し、信号TRG0,TRG180を画素回路Q110に供給し、信号TRG90,TRG270を画素回路Q120に供給するようにした。これらに限定されるものではなく、例えば3つ以上の画素回路に対して1つの制御回路を設けてもよい。例えば、図32の例では、4つの画素回路Q110,Q120,Q130,Q140に対して1つの制御回路Q210を設けている。この例では、画素回路Q110,Q120は、信号TRG0,TRG180に基づいて動作し、画素回路Q130,Q140は、信号TRG90,TRG270に基づいて動作する。制御回路Q210は、画素回路Q110,Q120,Q130,Q140から供給された8つの電圧に基づいて信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を生成する。具体的には、制御回路Q210は、これらの8つの電圧のうちの少なくとも1つが電圧VREFに到達した場合に、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270をともに低レベルにする。制御回路Q210は、例えば、上記第2の実施の形態の場合(図15)と同様に8つのコンパレータ102を有するようにしてもよいし、図20,21に示したように構成することにより、1つのコンパレータを有するようにしてもよい。また、例えば図33に示したように、制御回路Q210にセレクタ211を設け、8つの電圧を時分割的に選択し、選択された電圧のうちの少なくとも1つが電圧VREFに到達した場合に、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270をともに低レベルにする。この例では、8つの電圧から、4つの電圧を単位として交互に選択している。
また、例えば、第3の実施の形態に係る距離測定装置3(図22)では、図34に示したように、1の画素回路R100に対して1つの制御回路R200を設けるようにした。そして、画素回路R100が電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDを制御回路R200に供給し、制御回路R200が、この電圧VSLA,VSLB,VSLC,VSLDに基づいて信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を生成し、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を画素回路R100に供給するようにした。この場合でも、例えば2つ以上の画素回路に対して1つの制御回路を設けてもよい。例えば、図35の例では、2つの画素回路R100,R110に対して1つの制御回路R210を設けている。この例では、画素回路R100,R110は、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270に基づいて動作する。制御回路R210は、画素回路R100,R110から供給された8つの電圧に基づいて信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270を生成する。具体的には、制御回路R210は、これらの8つの電圧のうちの少なくとも1つが電圧VREFに到達した場合に、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270をともに低レベルにする。制御回路R210は、例えば、上記第3の実施の形態の場合(図22)と同様に8つのコンパレータ102を有するようにしてもよいし、図20,21に示したように構成することにより、1つのコンパレータを有するようにしてもよい。また、例えば図33に示した制御回路Q200と同様に、制御回路R210にセレクタ211を設け、8つの電圧を時分割的に選択し、選択された電圧のうちの少なくとも1つが電圧VREFに到達した場合に、信号TRG0,TRG90,TRG180,TRG270をともに低レベルにしてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)光に基づいて電荷を生成可能な第1の受光素子と、
前記第1の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第1の蓄積部と、
前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第1の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第1の蓄積部に供給可能な複数の第1のトランジスタと、
前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能な複数の第1の出力部と、
前記複数の第1の出力部から出力された複数の前記第1の検出電圧に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能な第1の制御部と
を備えた距離センサ。
(2)前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達するまでの第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第1のトランジスタをオンオフさせることが可能であり、前記第1の期間の終了タイミングから開始する第2の期間において、前記複数の第1のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
前記(1)に記載の距離センサ。
(3)前記第1の受光素子は、発光と非発光とを交互に繰り返す発光動作を行うことが可能な光源から射出された光パルスに応じた反射光パルスを受光可能であり、
前記第1の制御部は、前記第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタを、前記発光動作と同期するようにオンオフさせることが可能である
前記(2)に記載の距離センサ。
(4)前記第2の期間の期間内の第3の期間において、前記複数の第1の検出電圧を読み出す読出部をさらに備えた
前記(3)に記載の距離センサ。
(5)前記複数の第1の検出電圧に基づいて、前記光源から射出された光に応じた光が前記第1の受光素子において受光されるまでの時間を検出可能な処理部をさらに備えた
前記(3)または(4)に記載の距離センサ。
(6)光に基づいて電荷を生成可能な第2の受光素子と、
前記第2の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第2の蓄積部と、
前記複数の第2の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第2の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第2の蓄積部に供給可能な複数の第2のトランジスタと、
前記複数の第2の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第2の蓄積部における電圧に応じた第2の検出電圧を出力可能な複数の第2の出力部と
をさらに備え、
前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧、および前記複数の第2の出力部から出力された複数の前記第2の検出電圧に基づいて、前記複数の第1のトランジスタおよび前記複数の第2のトランジスタのオンオフ動作を制御可能である
前記(1)に記載の距離センサ。
(7)前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧および前記複数の第2の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達するまでの第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第1のトランジスタをオンオフさせるとともに前記複数の第2のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第2のトランジスタをオンオフさせることが可能であり、前記第1の期間の終了タイミングから開始する第2の期間において、前記複数の第1のトランジスタおよび前記複数の第2のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
前記(6)に記載の距離センサ。
(8)前記第1の期間において、前記複数の第2のトランジスタのオンオフタイミングは、前記複数の第1のトランジスタのオンオフタイミングと同じである
前記(6)または(7)に記載の距離センサ。
(9)前記第1の期間において、前記複数の第2のトランジスタのオンオフタイミングは、前記複数の第1のトランジスタのオンオフタイミングと異なる
前記(6)または(7)に記載の距離センサ。
(10)前記第1の制御部は、
前記複数の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達したことを検出可能な検出部と、
前記検出部による検出結果を保持する保持部と、
前記保持部による保持結果に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御する駆動部と
を有する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の距離センサ。
(11)前記検出部は、前記複数の検出電圧に対応して設けられ、それぞれが、互いに接続されたソースと、対応する前記検出電圧が供給されることが可能なゲートとを有する複数の第3のトランジスタを有する
前記(10)に記載の距離センサ。
(12)前記検出部は、
第1の容量素子と、
第2の容量素子と、
ソースと、前記複数の第3のトランジスタのソースと前記第1の容量素子を介して接続されたゲートとを有する第4のトランジスタと、
前記第4のトランジスタのソースに接続されたソースと、前記第2の容量素子を介して前記所定の電圧が供給されることが可能なゲートとを有する第5のトランジスタと
を有する
前記(11)に記載の距離センサ。
(13)前記検出部は
前記複数の第3のトランジスタに対応して設けられた複数の第3の容量素子と、
第4の容量素子と、
前記複数の第3のトランジスタのソースに接続されたソースと、前記第4の容量素子を介して前記所定の電圧が供給されることが可能なゲートとを有する第6のトランジスタと
を有し、
前記複数の第3のトランジスタのそれぞれゲートには、対応する前記第3の容量素子を介して、対応する前記検出電圧が供給された
前記(11)に記載の距離センサ。
(14)前記複数の第1のトランジスタは、第1のスイッチングトランジスタと、第2のスイッチングトランジスタとを有し、
前記複数の第1の蓄積部は、第1の電荷蓄積部と、第2の電荷蓄積部とを有し、
オン状態になることにより、第1のノードと前記第1の受光素子とを接続可能な第7のトランジスタと、
オン状態になることにより、第2のノードと前記第1の電荷蓄積部とを接続可能な第8のトランジスタと、
オン状態になることにより、第3のノードと前記第2の電荷蓄積部とを接続可能な第9のトランジスタと、
前記第1のノードと前記第2のノードとの間に挿設された第5の容量素子と、
前記第1のノードと前記第3のノードとの間に挿設された第6の容量素子と、
オン状態になることにより、前記第1のノードに第1の電圧を印加可能な第10のトランジスタと、
オン状態になることにより、前記第2のノードに第2の電圧を印加可能な第11のトランジスタと、
オン状態になることにより、前記第3のノードに前記第2の電圧を印加可能な第12のトランジスタと
前記第7のトランジスタ、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、前記第10のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタの動作を制御可能な第2の制御部と
をさらに備えた
前記(2)から(5)のいずれかに記載の距離センサ。
(15)前記第2の制御部は、
前記第1の期間の前の第1の準備期間において、前記第7のトランジスタ、前記第10のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第8のトランジスタおよび前記第9のトランジスタをオフ状態にすることが可能であり、
前記第1の準備期間と前記第1の期間との間の第2の準備期間において、前記第7のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、および前記第10のトランジスタをオフ状態にすることが可能であり、
前記第2の準備期間と前記第1の期間との間の第3の準備期間において、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、および前記第10のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第7のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
前記(14)に記載の距離センサ。
(16)前記第1の受光素子、前記複数の第1の蓄積部、前記複数の第1のトランジスタ、および複数の第1の出力部は、第1の基板に形成され、
前記第1の制御部は、前記第1の基板と重ね合わされた第2の基板に形成された
前記(1)から(15)のいずれかに記載の距離センサ。
(17)発光と非発光とを交互に繰り返す発光動作を行うことが可能な光源と、
前記光源から射出された光に応じた光を受光可能であり、受光した光に基づいて電荷を生成可能な第1の受光素子と、
前記第1の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第1の蓄積部と、
前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第1の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第1の蓄積部に供給可能な複数の第1のトランジスタと、
前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能な複数の第1の出力部と、
前記複数の第1の出力部から出力された複数の前記第1の検出電圧に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能な第1の制御部と
を備えた距離測定装置。
1〜3…距離測定装置、11…光源、12…光源制御部、13…光学系、14…制御部、20,40,50…撮像部、21,41,51…画素アレイ、22,42,52…駆動部、24,44,54…処理部、25…撮像制御部、26…参照信号生成部、30…読出部、31,32…容量素子、33…電流源、34…コンパレータ、35…カウンタ、36…ラッチ、101A,101B,101C,101D…電流源、102A,102B,102C,102D…コンパレータ、103,113…反転論理積回路、104…ラッチ、105A,105B,105C,105D,107A,107B,115A,115B,115C,115D,117A,117B,117C,117C…論理積回路、111A,111B,111C,111C…トランジスタ、112A,112B,112C,112C…電流源、120…コンパレータ、121,122…容量素子、123〜126…トランジスタ、127,128…スイッチ、129…電流源、130…コンパレータ、131A,131B,131C,131D…容量素子、132A,132B,132C,132D,133A,133B,133C,133D…トランジスタ、134A,134B,134C,134D…スイッチ、135…容量素子、136…トランジスタ、137…スイッチ、138,139…トランジスタ、201,202…半導体基板、211…セレクタ、AMPA,AMPB,AMPC,AMPD,CMR,ISWA,ISWB,OFG,RST,RST1,RST2,RSTA,RSTB,RSTC,RSTD,SELA,SELA2,SELB,SELB2,SELC,SELC2,SELD,SELD2,TGA,TGB,TGC,TGD…トランジスタ、BUS…バス配線、CC,SCMR,SCTL,SISW,SOFG,SRESET,SRST,SSEL,SSELC,SSET,SSW…制御信号、CKAL,CKBL,CKCL,CKDL,CKIL,CKL,CKQL…クロック信号線、CLK,SCK,SCKA,SCKB,SCKC,SCKD,SCKI,SCKQ…クロック信号、CMP,COA,COB,COC,COD,I(φ),Q(φ),QO,TRG0,TRG90,TRG180,TRG270…信号、CNT…カウント値、CS…電流源、CTLL,RSTL,SELL,SELCL,SETL…制御線、DATA,DATA0…画像信号、D1…露光動作、D2…読出動作、FDA,FDB,FDC,FDD…フローティングディフュージョン、L1…光パルス、L2…反射光パルス、P,Q,R…撮像画素、PD,PD1,PD2…フォトダイオード、P100,P100A,Q110,Q120,Q130,Q140、R100,R110…画素回路、P200,P200A,Q200,Q210,R200,R200A,R210…制御回路、REF…参照信号、SGL,SGLA,SGLB…信号線、SIG…画素信号、S1…撮像面、S0,S90,S180,S270…電荷、TA…露光可能期間、TB…露光期間、TC…背景光露光期間、T1,T2…変換期間、VDD…電源電圧、VREF,VRST,VRSTX,VSLA,VSLB,VSLC,VSLD…電圧、φ…位相。

Claims (17)

  1. 光に基づいて電荷を生成可能な第1の受光素子と、
    前記第1の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第1の蓄積部と、
    前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第1の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第1の蓄積部に供給可能な複数の第1のトランジスタと、
    前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能な複数の第1の出力部と、
    前記複数の第1の出力部から出力された複数の前記第1の検出電圧に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能な第1の制御部と
    を備えた距離センサ。
  2. 前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達するまでの第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第1のトランジスタをオンオフさせることが可能であり、前記第1の期間の終了タイミングから開始する第2の期間において、前記複数の第1のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
    請求項1に記載の距離センサ。
  3. 前記第1の受光素子は、発光と非発光とを交互に繰り返す発光動作を行うことが可能な光源から射出された光パルスに応じた反射光パルスを受光可能であり、
    前記第1の制御部は、前記第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタを、前記発光動作と同期するようにオンオフさせることが可能である
    請求項2に記載の距離センサ。
  4. 前記第2の期間の期間内の第3の期間において、前記複数の第1の検出電圧を読み出す読出部をさらに備えた
    請求項3に記載の距離センサ。
  5. 前記複数の第1の検出電圧に基づいて、前記光源から射出された光に応じた光が前記第1の受光素子において受光されるまでの時間を検出可能な処理部をさらに備えた
    請求項3に記載の距離センサ。
  6. 光に基づいて電荷を生成可能な第2の受光素子と、
    前記第2の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第2の蓄積部と、
    前記複数の第2の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第2の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第2の蓄積部に供給可能な複数の第2のトランジスタと、
    前記複数の第2の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第2の蓄積部における電圧に応じた第2の検出電圧を出力可能な複数の第2の出力部と
    をさらに備え、
    前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧、および前記複数の第2の出力部から出力された複数の前記第2の検出電圧に基づいて、前記複数の第1のトランジスタおよび前記複数の第2のトランジスタのオンオフ動作を制御可能である
    請求項1に記載の距離センサ。
  7. 前記第1の制御部は、前記複数の第1の検出電圧および前記複数の第2の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達するまでの第1の期間において、前記複数の第1のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第1のトランジスタをオンオフさせるとともに前記複数の第2のトランジスタのうちのいずれか1つをオン状態にするように前記複数の第2のトランジスタをオンオフさせることが可能であり、前記第1の期間の終了タイミングから開始する第2の期間において、前記複数の第1のトランジスタおよび前記複数の第2のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
    請求項6に記載の距離センサ。
  8. 前記第1の期間において、前記複数の第2のトランジスタのオンオフタイミングは、前記複数の第1のトランジスタのオンオフタイミングと同じである
    請求項6に記載の距離センサ。
  9. 前記第1の期間において、前記複数の第2のトランジスタのオンオフタイミングは、前記複数の第1のトランジスタのオンオフタイミングと異なる
    請求項6に記載の距離センサ。
  10. 前記第1の制御部は、
    前記複数の検出電圧のうちの少なくとも1つが所定の電圧に到達したことを検出可能な検出部と、
    前記検出部による検出結果を保持する保持部と、
    前記保持部による保持結果に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御する駆動部と
    を有する
    請求項1に記載の距離センサ。
  11. 前記検出部は、前記複数の検出電圧に対応して設けられ、それぞれが、互いに接続されたソースと、対応する前記検出電圧が供給されることが可能なゲートとを有する複数の第3のトランジスタを有する
    請求項10に記載の距離センサ。
  12. 前記検出部は、
    第1の容量素子と、
    第2の容量素子と、
    ソースと、前記複数の第3のトランジスタのソースと前記第1の容量素子を介して接続されたゲートとを有する第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのソースに接続されたソースと、前記第2の容量素子を介して前記所定の電圧が供給されることが可能なゲートとを有する第5のトランジスタと
    を有する
    請求項11に記載の距離センサ。
  13. 前記検出部は
    前記複数の第3のトランジスタに対応して設けられた複数の第3の容量素子と、
    第4の容量素子と、
    前記複数の第3のトランジスタのソースに接続されたソースと、前記第4の容量素子を介して前記所定の電圧が供給されることが可能なゲートとを有する第6のトランジスタと
    を有し、
    前記複数の第3のトランジスタのそれぞれゲートには、対応する前記第3の容量素子を介して、対応する前記検出電圧が供給された
    請求項11に記載の距離センサ。
  14. 前記複数の第1のトランジスタは、第1のスイッチングトランジスタと、第2のスイッチングトランジスタとを有し、
    前記複数の第1の蓄積部は、第1の電荷蓄積部と、第2の電荷蓄積部とを有し、
    オン状態になることにより、第1のノードと前記第1の受光素子とを接続可能な第7のトランジスタと、
    オン状態になることにより、第2のノードと前記第1の電荷蓄積部とを接続可能な第8のトランジスタと、
    オン状態になることにより、第3のノードと前記第2の電荷蓄積部とを接続可能な第9のトランジスタと、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に挿設された第5の容量素子と、
    前記第1のノードと前記第3のノードとの間に挿設された第6の容量素子と、
    オン状態になることにより、前記第1のノードに第1の電圧を印加可能な第10のトランジスタと、
    オン状態になることにより、前記第2のノードに第2の電圧を印加可能な第11のトランジスタと、
    オン状態になることにより、前記第3のノードに前記第2の電圧を印加可能な第12のトランジスタと
    前記第7のトランジスタ、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、前記第10のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタの動作を制御可能な第2の制御部と
    をさらに備えた
    請求項2に記載の距離センサ。
  15. 前記第2の制御部は、
    前記第1の期間の前の第1の準備期間において、前記第7のトランジスタ、前記第10のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第8のトランジスタおよび前記第9のトランジスタをオフ状態にすることが可能であり、
    前記第1の準備期間と前記第1の期間との間の第2の準備期間において、前記第7のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、および前記第10のトランジスタをオフ状態にすることが可能であり、
    前記第2の準備期間と前記第1の期間との間の第3の準備期間において、前記第8のトランジスタ、前記第9のトランジスタ、および前記第10のトランジスタをオン状態にするとともに、前記第7のトランジスタ、前記第11のトランジスタ、および前記第12のトランジスタをオフ状態にすることが可能である
    請求項14に記載の距離センサ。
  16. 前記第1の受光素子、前記複数の第1の蓄積部、前記複数の第1のトランジスタ、および複数の第1の出力部は、第1の基板に形成され、
    前記第1の制御部は、前記第1の基板と重ね合わされた第2の基板に形成された
    請求項1に記載の距離センサ。
  17. 発光と非発光とを交互に繰り返す発光動作を行うことが可能な光源と、
    前記光源から射出された光に応じた光を受光可能であり、受光した光に基づいて電荷を生成可能な第1の受光素子と、
    前記第1の受光素子により生成された前記電荷を蓄積可能な複数の第1の蓄積部と、
    前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、オン状態になることにより、前記第1の受光素子において生成された前記電荷を、対応する前記第1の蓄積部に供給可能な複数の第1のトランジスタと、
    前記複数の第1の蓄積部に対応して設けられ、それぞれが、対応する前記第1の蓄積部における電圧に応じた第1の検出電圧を出力可能な複数の第1の出力部と、
    前記複数の第1の出力部から出力された複数の前記第1の検出電圧に基づいて前記複数の第1のトランジスタのオンオフ動作を制御可能な第1の制御部と
    を備えた距離測定装置。
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