JP2019162366A - X線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 治療ビーム照射ヘッドの位置にかかわらず、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】 X線撮影装置は、第1X線管11aと第1フラットパネルディテクタ21aとからなる第1X線撮影系と、第2X線管11bと第2フラットパネルディテクタ21bとからなる第2X線撮影系と、第3X線管11cと第3フラットパネルディテクタ21cとからなる第3X線撮影系と、第4X線管11dと第4フラットパネルディテクタ21dとからなる第4X線撮影系とを備える。そして、第1撮影系から第4撮影系のうち、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッドが配置されていない2個のX線撮影系を選択してX線撮影を実行する。【選択図】 図2
Description
この発明は、被検者に対して治療ビームを照射して治療を行うときに、DRR(Degital Reconstructed Radiography:デジタル再投影放射線画像)とX線画像とを比較することにより、被検者の位置決めを行うためのX線撮影装置に関する。
被検者(患者)における癌等の患部に対して、放射線照射装置における治療ビーム照射ヘッドからX線、電子線、粒子線等の放射線を治療ビームとして照射する放射線治療においては、治療ビームを患部に正確に照射する必要がある。このような放射線治療を実行するときには、治療に先だって治療計画が策定される。そして、放射線治療の実行時には、被検者の位置が治療計画時と一致するように位置決めを行うことが必要となる。放射線治療装置における被検者の位置決めは、従来は、技師がレーザ投光器により示される位置を目視で確認しながら、被検者を載置する診療台の位置を操作するという煩雑な作業が必要であった。このため、近年では、X線画像を使用して被検者の位置決めを行う位置決め方法が採用されている(特許文献1参照)。
X線画像を使用した被検者の位置決めにおいては、コンピュータ上にX線管およびX線検出器からなるX線撮影系の幾何学的配置を再現し、治療計画時に被検者をX線CT撮影して得たX線CTボリュームデータを使用して仮想的に透視投影を行うことにより得られたDRRと、現実にX線管から照射され被検者を通過したX線をX線検出器により検出することにより得られたX線画像との類似性を評価すること(画像レジストレーション)により、被検者の現在位置と治療計画時位置とのずれ量を算出し、これにより被検者の位置決めを行っている。このとき、被検者の三次元的な位置決めを実行するためには、被検者を異なる2方向から撮影する必要がある。
このような放射線治療においては、被検者に対して最も治療に適した方向から治療ビームを照射する必要がある。このため、放射線照射装置における治療ビーム照射ヘッドはガントリー構造を有し、被検者の周囲を360度回転可能な構造となっている。従って、治療ビーム照射ヘッド等の配置によっては、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド等が配置される場合がある。治療ビーム照射ヘッド等とは、治療ビーム照射ヘッド以外に、On Board Imager(OBI)(位置決め用の管球と検出器をガントリ側面に腕のように設置したもの)や、EPID(Electric Portal Imaging Device)(治療ビームで位置決め確認を行うもの)が含まれる。このような場合においては、治療ビーム照射ヘッドを、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上から一旦退避させて被検者の位置決めを行った後、再度、治療ビーム照射ヘッドを元の位置に復帰させる必要がある。このため、治療ビーム照射ヘッドを移動するための時間が必要となり、治療のスループットが低下するという問題がある。
なお、X線管とX線検出器とを有するX線撮影系を2組備えるとともに、これらのX線撮影系を移動可能に構成したX線撮影装置も提案されているが、このようなX線撮影装置においても、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッドが配置された場合においては、X線管とX線検出器とを有するX線撮影系を移動するための時間が必要となるのは同様である。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、治療ビーム照射ヘッドの位置にかかわらず、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、コンピュータ上にX線管およびX線検出器からなるX線の幾何学的配置を再現し、被検者をX線CT撮影して得たX線CTボリュームデータを使用して仮想的に透視投影を行うことにより得られたDRRと、前記X線管から照射され前記被検者を通過したX線を前記X線検出器により検出することにより得られたX線画像とを比較することにより、前記被検者に対して治療装置から治療ビームを照射して治療を行うときの前記被検者の位置決めを行うためのX線撮影装置において、前記X線管と前記X線検出器とを有するX線撮影系を3個以上備えるとともに、前記3個以上のX線撮影系のうち少なくとも2個のX線撮影系を使用して前記X線画像を得ることにより、前記被検者の位置決めを行うことを特徴とする。
第2の発明は、前記3個以上のX線撮影系のうち、前記X線管から前記X線検出器に至るX線の照射領域上に前記治療装置が配置されない2個のX線撮影系を使用して前記X線画像を得ることにより、前記被検者の位置決めを行う。
第3の発明は、前記3個以上のX線撮影系を使用して3個以上の前記X線画像を得て、これら3個以上の前記X線画像に基づいて前記被検者の位置決めを行う。
第1の発明によれば、3個以上のX線撮影系のうち少なくとも2個のX線撮影系を使用してX線画像を得ることから、治療ビーム照射ヘッドの位置かかわらず、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能となる。
第2の発明によれば、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッドが配置されない2個のX線撮影系を使用して、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能となる。
第3の発明によれば、3個以上のX線画像に基づいて、X線照射領域の不足部分を互いに補完することにより、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線撮影装置を、放射線照射装置90とともに示す斜視図である。これらのX線撮影装置と放射線照射装置90とにより、放射線治療装置が構成される。
放射線照射装置90は、治療寝台27上の被検者に対して放射線照射を行うものであり、治療室の床面に設置された基台91に対して揺動可能に設置されたガントリー92と、このガントリー92に配設された治療ビームを出射する治療ビーム照射ヘッド93とを備える。このガントリー92は、基台91に対して360度の範囲で回転可能な構造となっている。従って、この放射線照射装置90によれば、ガントリー92が基台91に対して任意の角度まで揺動することにより、治療ビーム照射ヘッド93から照射される治療ビームの照射方向を変更することができる。このため、被検者における腫瘍等の患部に対して様々な方向から治療ビームを照射することが可能となる。
この放射線照射装置90とともに使用されるX線撮影装置は、被検者に対して治療ビームを照射して治療を行うときに、被検者の位置決めのために使用されるX線画像を撮影するためのものである。放射線治療を実行するに先だって、このX線撮影装置により取得したX線画像とDRRとを比較することにより被検者の位置決めを実行し、しかる後、放射線治療を行う。
なお、このX線撮影装置により、所謂、動体追跡を行うためのX線透視を実行することも可能である。すなわち、上述した放射線照射装置90を使用した放射線治療時においては、放射線を被検者の体動に伴って移動する患部に正確に照射する必要がある。このため、このX線撮影装置においては、被検者を互いに異なる2方向から透視し、その透視画像に対して画像認識を実行することにより、被検者のマーカ等の位置を検出し、マーカ等の三次元の位置情報を演算することで、マーカ等を高精度で検出する動体追跡を行うことも可能である。
この画像認識の一つの実施態様としては、被検者の特定部位付近に留置したマーカの画像を予めテンプレートとして登録し、このテンプレートを利用してマーカの位置を検出して追跡(トラッキング)するテンプレートマッチングが利用される。なお、被検者における患部付近にマーカを留置する代わりに、被検者における腫瘍等の特定部位の画像をマーカとして使用する動体追跡も採用されている。このような動体追跡の手法は、マーカレストラッキングと呼称されている。
また、この画像認識の他の実施態様として、マーカ等に対して、予め登録した多数の正解画像と不正解画像とから、学習により識別器を作成し、この識別器を利用してマーカ等の位置を検出して追跡する機械学習が利用される。このような機械学習としては、例えば、SVM(Support Vector Machine/サポートベクターマシン)を利用することができる。このSVMは、パターン認識を実行するときに、多くの手法の中でも最も迅速性に優れ、かつ、認識性能の高い学習モデルの一つである。また、認識性能に優れた機械学習として、SVMにかえて、Haar‐like特徴量などによるAdaBoost(エイダブースト)や、Deep Learning(深層学習)などのニューラルネットワークを利用してもよい。
このX線撮影装置は、第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11c、第4X線管11dと、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21c、第4フラットパネルディテクタ21dとを備える。第1X線管11aから照射されたX線は、治療寝台27上の被検者を透過した後、第1フラットパネルディテクタ21aにより検出される。第1X線管11aと第1フラットパネルディテクタ21aとは、第1X線撮影系を構成する。第2X線管11bから照射されたX線は、治療寝台27上の被検者を透過した後、第2フラットパネルディテクタ21bにより検出される。第2X線管11bと第2フラットパネルディテクタ21bとは、第2X線撮影系を構成する。第3X線管11cから照射されたX線は、治療寝台27上の被検者を透過した後、第3フラットパネルディテクタ21cにより検出される。第3X線管11cと第3フラットパネルディテクタ21cとは、第3X線撮影系を構成する。第4X線管11dから照射されたX線は、治療寝台27上の被検者を透過した後、第4フラットパネルディテクタ21dにより検出される。第4X線管11dと第4フラットパネルディテクタ21dとは、第4X線撮影系を構成する。
治療寝台27は、基部28と、カウチとも呼称される被検者載置部29とを備える。被検者載置部29は、後述する制御部30における移動信号作成部35からの信号を受け、基部28に対して6軸方向に移動および回転可能となっている。
図2は、この発明に係るX線撮影装置の主要な制御系を示すブロック図である。
このX線撮影装置は、論理演算を実行するCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部30を備える。この制御部30は、上述した第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11cおよび第4X線管11dと、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21cおよび第4フラットパネルディテクタ21dとに接続されている。また、この制御部30は、液晶表示パネル等から構成され、X線画像やDRRを表示する表示部17と接続されている。そして、この制御部30は、後述する撮影系選択部31と、DRR作成部32と、X線画像作成部33と、位置ずれ量算出部34と、移動信号作成部35とを備えている。
また、この制御部30は、上述した治療寝台27と、放射線照射装置90と、治療計画装置99とに接続されている。なお、制御部30と治療計画装置99とは、病院内の被検者管理システムの院内通信である放射線科情報システム(RIS)を介して接続されてもよい。ここで、治療計画装置99は、放射線治療を行うに先だって、治療計画を作成するためのものである。この治療計画装置においては、CT撮影装置により被検者の3次元CT撮影を連続して複数回行うことにより得た、被検者の連続する複数の呼吸位相における特定部位を含む領域の3次元のCT画像データ群からなる4次元CT画像データを記憶している。そして、この4次元CT画像データと被検者のその他のデータとに基づいて、被検者の治療計画が作成される。
次に、以上のような構成を有するX線撮影装置を使用することにより、放射線治療に先だって、被検者の位置決めを行う位置決め動作について説明する。図3は、この発明の第1実施形態に係る位置決め動作を示すフローチャートである。
上述したように、放射線照射装置90におけるガントリー92は、基台91に対して360度の範囲で回転可能な構造となっており、治療ビーム照射ヘッド93から照射される治療ビームの照射方向を変更することが可能である。このため、治療ビーム照射ヘッドの配置によっては、被検者の位置決めを実行するときには、第1X線撮影系から第4X線撮影系のいずれか、あるいは、複数のX線撮影系において、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療装置(治療ビーム照射ヘッド93、On Board Imager(OBI)、及び/又は、EPID(Electric Portal Imaging Device)等、以下では、代表して単に治療ビーム照射ヘッド93という。)が配置される場合があり、このような場合、そのX線撮影系においては適切なX線画像を得ることができないという問題が生ずる。
このため、このX線撮影装置においては、図2に示す制御部30における撮影系選択部31が被検者の位置決めのためのX線撮影を行う2個のX線撮影系を選択する(ステップS11)。このときには、最初に、上述した第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、初期設定された2個のX線撮影系において、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されているか否かを判断する(ステップS12)。この判断は、各X線管からX線を照射しそのX線を各フラットパネルディテクタにより検出することで自動的に実行してもよく、また、オペレータが手動で特定してもよい。
第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、初期設定された2個のX線撮影系のいずれか一方のX線撮影系において、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていた場合においては、撮影系選択部31は、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち残りの2個のX線撮影系のいずれか一方のX線撮影系(三番目のX線撮影系)を選択する(ステップS13)。そして、三番目のX線撮影系において、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されているか否かを判断する(ステップS14)。そして、この三番目のX線撮影系においても、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていた場合においては、撮影系選択部31は、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち残りの2個のX線撮影系の残りのX線撮影系(四番目のX線撮影系)を選択する(ステップS15)。
なお、第1X線撮影系から第4X線撮影系の4個のX線撮影系のうちの少なくとも2個のX線撮影系については、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されないはずである。しかしながら、四番目のX線撮影系において、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されているか否かを判断し、四番目のX線撮影系においてもX線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていた場合においては、エラー表示等を行うようにしてもよい。
撮影系選択部31は、このような動作により、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていない2個のX線撮影系を選択する。これにより、ガントリー92および治療ビーム照射ヘッド93の配置にかかわらず、適正なX線撮影が可能な2個のX線撮影系を選択することが可能となる。
X線撮影に使用される2個のX線撮影系が選択されれば、次にDRRが作成される(ステップS16)。このDRRは、図2に示す制御部30におけるDRR作成部32により、コンピュータ上にX線管およびX線検出器からなるX線撮影系の幾何学的配置を再現し、治療計画時に治療計画装置99により被検者をX線CT撮影して得たX線CTボリュームデータに仮想的に透視投影を行うことにより作成される。このDRRの作成時においては、DRR作成部32により、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、先に選択された2個のX線撮影系の幾何学的配置が再現される。
また、これと並行してX線画像が作成される(ステップS17)。このX線画像は、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、先に選択された2個のX線撮影系により撮影される。
図4は、図2に示す表示部17に表示されたX線画像およびDRRを示す模式図である。
図4に示す実施形態においては、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、先に選択された2個のX線撮影系により、互いに異なる方向から撮影された一対のX線画像101、102と、これに対応する一対のDRR103、104とが表示されている。
この状態において、図2に示す制御部30の位置ずれ量算出部34が、一対のX線画像101、102と、これに対応する一対のDRR103、104とに基づいて画像の類似性を評価する画像レジストレーションにより、被検者の位置ずれ量を算出する(ステップS18)。そして、図2に示す制御部30の移動信号作成部35が、被検者の位置を正しい位置に移動させるために治療寝台27における被検者載置部29を移動させる移動信号を作成する。この移動信号は、治療寝台27に送信され、被検者載置部29が6軸方向に移動して、被検者の位置決めを実行する(ステップS19)。
以上の位置決め動作により被検者の位置決めが完了すれば、放射線照射装置90における治療ビーム照射ヘッド93から被検者に対して治療ビームを照射することにより、放射線治療が実行される。このとき、被検者の患部が、例えば、頭部等の移動しない領域にあるときには、そのままの状態で治療ビームが照射される。一方、被検者の患部が、例えば、肺のように被検者の呼吸に伴って移動する領域にあるときには、上述した動体追跡によりマーカ等の位置を検出することで患部の位置を追跡し、患部が所定の位置に配置されたときにのみ治療ビームを照射する。
以上のように、この発明に係るX線撮影装置を利用して被検者の位置決めを行う場合においては、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されない2個のX線撮影系を、自動的、あるいは、マニュアルにより選択的に使用して2個のX線画像を得ることにより、被検者の位置決めを行うことから、X線管からX線検出器に至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていた場合においても、従来のように、この治療ビーム照射ヘッド93をガントリー92と共に移動させた後に、位置決めに使用するX線画像の撮影を行うという作業が不要となる。このため、治療ビーム照射ヘッド93の位置かかわらず、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、X線管からフラットパネルディテクタに至るX線の照射領域上に治療ビーム照射ヘッド93が配置されていない2個のX線撮影系を選択してX線撮影を実行している。しかしながら、3個以上のX線撮影系を使用して3個以上のX線画像を得て、これら3個以上のX線画像に基づいてX線照射領域の不足部分を互いに補完することにより被検者の位置決めを行う構成を採用してもよい。
この第2実施形態においては、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、初期設定された2個のX線撮影系において撮影したX線画像中に治療ビーム照射ヘッド93が配置されており、位置決めに必要なX線画像が得られない場合においては、撮影系選択部31は、初期設定された2個のX線撮影系に加えて、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち残りの2個のX線撮影系のいずれか一方のX線撮影系(三番目のX線撮影系)を使用して同時にX線画像を撮影する。そして、図2に示す制御部30における撮影系選択部31が、これら3枚のX線画像により、被検者を位置決めするために必要な画像情報が得られるか否かを判断する。これらの3個のX線撮影系により撮影されたX線画像を利用して、治療ビーム照射ヘッド93により遮られた領域を互いに補完することにより、位置決めに必要な画像情報が得られた場合には、それらの3枚のX線画像を利用して被検者の位置決めを実行する。
一方、3個のX線撮影系により撮影された3枚のX線画像を利用しても、被検者の位置決めに必要な情報が不足する場合においては、初期設定された2個のX線撮影系に加えて、3番目および4番目のX線撮影系によりX線画像を同時に撮影し補完を行うことにより、4枚のX線撮影画像を利用して被検者の位置決めを実行する。
以下、この第2実施形態についてさらに詳細に説明する。図5は、この発明の第2実施形態に係る位置決め動作を示すフローチャートである。
この第2実施形態においても、図2に示す制御部30における撮影系選択部31が被検者の位置決めのためのX線撮影を行う2個のX線撮影系を選択する(ステップS21)。このときには、最初に、上述した第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、初期設定された2個のX線撮影系を同時に使用して適切なX線画像が取得可能か否かを判断する(ステップS22)。この判断は、各X線管からX線を照射しそのX線を各フラットパネルディテクタにより検出することで自動的に実行してもよく、また、オペレータが手動で特定してもよい。
第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、初期設定された2個のX線撮影系を同時に使用して適切なX線画像が取得されない場合においては、撮影系選択部31は、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち残りの2個のX線撮影系のいずれか一方のX線撮影系(三番目のX線撮影系)を選択する(ステップS23)。そして、3個のX線撮影系を同時に使用して適切なX線画像が取得可能か否かを判断する(ステップS24)。そして、この3個のX線撮影系を同時に使用しても適切なX線画像が取得できない場合においては、撮影系選択部31は、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち残りの2個のX線撮影系の残りのX線撮影系(四番目のX線撮影系)を選択する(ステップS25)。
撮影系選択部31は、このような動作により、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち必要な数のX線撮影系を選択する。これにより、適正なX線画像を取得することができるX線撮影系を選択することが可能となる。
X線撮影に使用されるX線撮影系が選択されれば、次にDRRが作成される(ステップS26)。また、これと並行してX線画像が作成される(ステップS27)。そして、X線画像とこれに対応するDRRとに基づいて画像レジストレーションにより、被検者の位置ずれ量を算出する(ステップS28)。しかる後、被検者載置部29を移動させる移動信号が作成され、被検者載置部29が6軸方向に移動して、被検者の位置決めを実行する(ステップS29)。
このような構成を採用した場合においては、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうちの3個以上のX線撮影系を使用して同時に3個以上の前記X線画像を得て、これら3個以上のX線画像に基づいてX線照射領域の不足部分を互いに補完することにより、被検者の位置決めを実行することが可能となる。このため、上述した第1実施形態の場合と同様、治療ビーム照射ヘッド93の位置にかかわらず、被検者の位置決めを迅速に実行することが可能となる。
11a 第1X線管
11b 第2X線管
11c 第3X線管
11d 第4X線管
21a 第1フラットパネルディテクタ
21b 第2フラットパネルディテクタ
21c 第3フラットパネルディテクタ
21d 第4フラットパネルディテクタ
27 治療寝台
29 被検者載置部
30 制御部
31 撮影系選択部
32 DRR作成部
33 X線画像作成部
34 位置ずれ量算出部
35 移動信号作成部
90 放射線照射装置
92 ガントリー
93 治療ビーム照射ヘッド
99 治療計画装置
11b 第2X線管
11c 第3X線管
11d 第4X線管
21a 第1フラットパネルディテクタ
21b 第2フラットパネルディテクタ
21c 第3フラットパネルディテクタ
21d 第4フラットパネルディテクタ
27 治療寝台
29 被検者載置部
30 制御部
31 撮影系選択部
32 DRR作成部
33 X線画像作成部
34 位置ずれ量算出部
35 移動信号作成部
90 放射線照射装置
92 ガントリー
93 治療ビーム照射ヘッド
99 治療計画装置
Claims (3)
- コンピュータ上にX線管およびX線検出器からなるX線撮影系の幾何学的配置を再現し、被検者をX線CT撮影して得たX線CTボリュームデータを使用して仮想的に透視投影を行うことにより得られたDRRと、前記X線管から照射され前記被検者を通過したX線を前記X線検出器により検出することにより得られたX線画像とを比較することにより、前記被検者に対して治療装置から治療ビームを照射して治療を行うときの前記被検者の位置決めを行うためのX線撮影装置において、
前記X線管と前記X線検出器とを有するX線撮影系を3個以上備えるとともに、
前記3個以上のX線撮影系のうち少なくとも2個のX線撮影系を使用して前記X線画像を得ることにより、前記被検者の位置決めを行うことを特徴とするX線撮影装置。 - 請求項1に記載のX線撮影装置において、
前記3個以上のX線撮影系のうち、前記X線管から前記X線検出器に至るX線の照射領域上に前記治療装置が配置されない2個のX線撮影系を使用して2個の前記X線画像を得ることにより、前記被検者の位置決めを行うX線撮影装置。 - 請求項1に記載のX線撮影装置において、
前記3個以上のX線撮影系を使用して3個以上の前記X線画像を得て、これら3個以上の前記X線画像に基づいて前記被検者の位置決めを行うX線撮影装置。
Priority Applications (1)
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JP2018053147A JP2019162366A (ja) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | X線撮影装置 |
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