JP2019161790A - 熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システム - Google Patents

熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に発電できる熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムを提供する。【解決手段】熱電変換装置100は、熱電変換素子120と、熱電変換素子の第1側に熱的に接続され、熱電変換素子から離間する方向に延在するフィン142を有する第1伝熱部材140と、フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、第1伝熱部材に熱的に接続され、容器の外部に延在する放熱部150を有する第2伝熱部材とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムに関する。
従来より、車両に搭載される発熱機器と、当該発熱機器の熱を冷却するヒートシンクとの間に熱電変換モジュールが設けられ、当該熱電変換モジュールに前記発熱機器とヒートシンクとの温度差が加わることで発電がなされる発電システムがある。
前記発熱機器側とヒートシンクとがヒートパイプにより連結され、当該ヒートパイプの一端が発熱機器側に固定され、他端が発熱機器側より上方位置でヒートシンク側に固定され、ヒートパイプ内部に作動液が流動可能に封入されることを特徴とする(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−143792号公報
ところで、従来の発電システムは、ヒートシンクの冷却が十分ではないため、発熱機器とヒートシンクとの温度差が十分ではなく、発電による十分な電圧が得られないおそれがある。このため、従来の発電システムは、発電を効率的に行えていない。
そこで、効率的に発電できる熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の熱電変換装置は、熱電変換素子と、前記熱電変換素子の第1側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材とを含む。
効率的に発電できる熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムを提供することができる。
実施の形態の熱電変換装置100を示す平面図である。 図1のA−A矢視断面を示す図である。 熱電変換素子120を示す断面図である。 熱電変換装置100の製造工程を示す図である。 熱電変換装置100をマンホールの裏側に取り付けた場合の開放電圧と発電量を示す図である。 センサモジュールの構成を示す模式図である。 センサモジュールを用いた情報処理システムの構成を示す模式図である。 センサモジュール及び情報処理システムの第1適用例を示す模式図である。 センサモジュール及び情報処理システムの第2適用例を示す模式図である。 センサモジュール及び情報処理システムの第3適用例を示す模式図である。 センサモジュール及び情報処理システムの第4適用例を示す模式図である。 センサモジュール及び情報処理システムの第5適用例を示す模式図である。
以下、本発明の熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムを適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の熱電変換装置100を示す平面図である。図2は、図1のA−A矢視断面を示す図である。以下では、XYZ座標系を用いて説明する。また、説明の便宜上、Z軸正方向を上、Z軸負方向を下として説明する。
熱電変換装置100は、伝熱部材110、熱電変換素子120、容器130、ヒートシンク140、及び放熱部材150を含む。熱電変換装置100は、環境発電の中の温度差があれば発電できる熱電変換素子を用いた発電に用いられるものである。なお、熱電変換素子120の説明には、図1及び図2に加えて図3を用いる。図3は、熱電変換素子120を示す断面図である。
伝熱部材110は、金属等の高熱伝導率の材料製の円柱状の部材であり、例えば、アルミニウム製である。伝熱部材110は、上面に熱源が取り付けられて熱的に接続され、側面に容器130が取り付けられ、下面に熱電変換素子120が取り付けられて熱的に接続される。伝熱部材110は、熱源が発生する熱を熱電変換素子120に伝導する。
熱電変換素子120は、平面視で正方形の板状の外形を有し、上面に伝熱部材110が取り付けられて熱的に接続され、下面にヒートシンク140が取り付けられて熱的に接続される。熱電変換素子120は、熱エネルギを電気エネルギに変換する素子であり、ゼーベック効果によって、上面側と下面側との温度差に応じた電圧を出力する。熱電変換素子120の下面がある側(下側)は、一方側の一例であり、熱電変換素子120の上面がある側(上側)は、他方側の一例である。
より具体的には、熱電変換素子120は、図3に示すように、2枚の基板121、122と、基板121の下面と基板122の上面とに設けられる複数の電極123、124と、複数の電極123、124の間に設けられる複数のp型半導体125及びn型半導体126と、出力線127と、絶縁壁部128を有する。電極123、124とp型半導体125及びn型半導体126とは、基板121、122と絶縁壁部128とによって囲まれる空間内に配置されている。
基板121、122は、アルミナ(AlO)のようなセラミック、又は、プラスティックで作製される板状の基板である。電極123、124は、アルミニウム(Al)又は銅(Cu)製である。p型半導体125及びn型半導体126は、温度差によって熱起電力を発生する材料であればよく、例えば、ビスマステルライド、又は、シリコンゲルマニウム等で作製すればよい。電極123、124には、出力線127が接続されており、電極123、124の間に生じる電圧は、出力線127を介して外部に取り出される。
容器130は、平面視で正方形(矩形)の筒状の中空の容器であり、底板131、側壁132、及び上板133を有する。上板133は、平面視で中央に設けられる開口部133Aと、平面視で開口部133Aを囲むように設けられる4個の孔部133Bを有する。孔部133Bは、貫通孔の一例である。
開口部133Aの直径は、伝熱部材110の外径に合わせられており、容器130は、開口部133Aに伝熱部材110の底部を嵌め込む形で、伝熱部材110の外周面に取り付けられている。孔部133Bは、放熱部材150の伝熱柱151を挿通させるために設けられている。
容器130は、伝熱部材110よりも熱伝導率の低い材料で作製されており、例えば、樹脂製である。これは、伝熱部材110が発生する熱を効率的に熱電変換素子120に伝導し、容器130が熱の伝導路にならないようにするためである。
容器130の内部には、蓄熱材130Aが貯容されるとともに、ヒートシンク140が設けられており、ヒートシンク140のフィン142は、蓄熱材130Aに浸漬されている。
蓄熱材130Aは、蓄熱する溶媒であり、比熱が高くて温度が上昇しにくい特性を有する。蓄熱材130Aは、例えば、水である。熱電変換素子120の上面と下面における温度差を大きくするために、蓄熱材130Aは、ヒートシンク140の温度上昇を抑制するために設けられている。
ヒートシンク140は、基部141と複数のフィン142とを有し、放熱性の高い金属(例えば、アルミニウム)製である。ヒートシンク140は、第1伝熱部材の一例である。基部141は、第1基部の一例である。
基部141は、平面視で正方形(矩形)の板状の部材であり、下面から複数のフィン142が下方に向かって延在している。基部141の上面は、熱電変換素子120の下面に取り付けられて熱的に接続されている。複数のフィン142は、Y軸方向に長い板状の部材であり、X軸方向に沿って配置されている。複数のフィン142は、熱電変換素子120から離間する方向に延在しており、蓄熱材130Aに浸漬されている。なお、複数のフィン142は、Y軸方向において複数に分割されていてもよい。
ヒートシンク140は、熱電変換素子120の下面の温度上昇を抑制するために設けられている。このため、フィン142を比熱が高い蓄熱材130Aに浸漬させて、ヒートシンク140の温度上昇を抑制し、熱電変換素子120の下面の温度をなるべく低く抑えるようにしている。
放熱部材150は、伝熱柱151と放熱板152とを有する。放熱部材150は、平面視で容器130の正方形の各辺に対応して4個設けられている。放熱部材150は、金属等の熱伝導率が高く、放熱性が高い材料製である。放熱部材150は、容器130よりも熱伝導率が高く、例えば、伝熱部材110と同等の熱伝導率を有する。放熱部材150は、例えば、アルミニウム製である。放熱部材150は、第2伝熱部材の一例である。伝熱柱151は、第2基部の一例であり、放熱板152は、放熱部の一例である。
伝熱柱151は、平面視で矩形状の柱状の部材であり、下端がヒートシンク140の基部141の上面に設けられた凹部141Aに嵌め込まれて熱的に接続され、中間部分が容器130の孔部133Bに挿通され、上端が放熱板152に取り付けられて熱的に接続されている。
放熱板152は、基部152Aと延在部152Bとを有する。基部152Aは、平面視で矩形状の部材である。平面視で、基部152Aと伝熱部材110との間には、間隔が設けられている。平面視における基部152Aの外側には、Z軸負方向に延在する延在部152Bが連続的に設けられている。放熱板152は、XZ断面視又はYZ断面視において、L字型に折り曲げられた金属板である。
延在部152Bは、基部152Aの外側に接続されており、下方に向けて延在している。延在部152Bの下端は、容器130の下端と略等しい位置にある。延在部152Bは、矩形状の薄い板状部材である。
このような放熱部材150は、ヒートシンク140及び蓄熱材130Aの温度上昇を抑制し、ヒートシンク140及び蓄熱材130Aの温度をなるべく低く保てるように、ヒートシンク140及び蓄熱材130Aの熱量を容器130の外部に放出させるために設けられている。熱電変換素子120の下面の温度を少しでも低くして、熱電変換素子120の上面と下面との温度差を少しでも大きくし、これにより熱電変換素子120の出力電圧を少しでも高くするためである。
図4は、熱電変換装置100の製造工程を示す図である。ここでは、一例として、ヒートシンク140の基部141の上面の凹部141Aにネジ穴141A1が設けられるとともに、放熱部材150の伝熱柱151にネジ孔151Aが設けられており、ネジ153によって固定される形態について説明する。
まず、図4(A)に示すように、伝熱部材110、熱電変換素子120、容器130、及びヒートシンク140を組み立てた構造体に対して、放熱部材150及びネジ153の位置を合わせ、図4(B)に示すように、ネジ孔151Aに通したネジ153を凹部141Aのネジ穴141A1に締め付ける。これにより、熱電変換装置100が完成する。
次に、熱電変換装置100をマンホールの裏側に取り付けた場合の開放電圧と発電量について説明する。具体的には、マンホールの下面に、磁石で伝熱部材110の上面を取り付け、伝熱部材110がマンホールから受ける熱によって熱電変換素子120が熱エネルギを電気エネルギに変換することによって得られる開放電圧と発電量について説明する。
図5は、熱電変換装置100をマンホールの裏側に取り付けた場合の開放電圧と発電量を示す図である。このデータは、2017年5月10日から同年5月20日まで、路面に設けられたマンホールの下面に熱電変換装置100を取り付けて得た実測値である。
ここでは、比較例として熱電変換装置100から放熱部材150を取り除いた熱電変換装置の開放電圧と発電量を示す。
図5(A)に示すように、開放電圧は、熱電変換装置100及び比較用の熱電変換装置ともに、天候や気温等の変動により、日による差があるものの、全体的に、熱電変換装置100の方が、比較用の熱電変換装置よりも高かった。
また、図5(B)に示すように、発電量は、同様に日による差があるものの、熱電変換装置100の方が、比較用の熱電変換装置よりも多かった。
以上、熱電変換装置100は、放熱部材150を設けることにより、開放電圧及び発電量が増大することを確認できた。これは、放熱部材150によってヒートシンク140を放熱することにより、蓄熱材130Aと、熱電変換素子120の下面との温度上昇が抑制され、熱電変換素子120の上面側と下面側との温度差が増大したためと考えられる。
従って、実施の形態によれば、効率的に発電できる熱電変換装置100を提供することができる。放熱部材150の放熱板152は、熱伝導率が高い伝熱柱151を介してヒートシンク140に熱的に接続され、容器130の外部に設けられている。放熱板152を覆うものは無く、容器130の外部の空気に晒されている。このため、放熱部材150は、容器130の外側の空気によって効果的に冷却される。
このような構成によって、熱電変換素子120の上側の基板121と下側の基板122との温度差を増大させることができるので、開放電圧及び発電量が増大する。
なお、以上では、放熱部材150の放熱板152が基部152Aと延在部152Bとを有し、延在部152Bの下端が容器130の下端と略等しい位置にある形態について説明した。
しかしながら、放熱部材150は、このような形状のものに限られるものではなく、ヒートシンク140に熱的に接続され、容器130の外部に延在する放熱板152を有していればよい。
放熱板152の平面視での外寸は、設置又は交換等の行い易さの観点から、マンホールの直径よりも少し小さい程度であることが好ましいが、例えば、組み立て式、又は、折りたたみ式のような構成にすることによって、様々なサイズ、形状等にすることもできる。
次に、熱電変換装置100を用いたセンサモジュール及び情報処理システムについて、図6〜図12を参照しながら説明する。
本実施の形態にかかるセンサモジュールは、一体型モジュールであって、図6に示すように、この一体型モジュール160は、発電モジュール161と、蓄電モジュール162と、センサ163と、コントローラ164と、メモリ165と、通信回路166と、アンテナ167を備える。
発電モジュール161には、例えば、熱電変換装置100(図1乃至図3参照)が適用される。このため、本センサモジュールは、少なくとも、センサ163と、センサ163に電気的に接続された熱電変換装置100とを備える。
蓄電モジュール162は、発電モジュール161に接続され、発電モジュール161で発生した電力を蓄える。蓄電モジュール162としては、電力を蓄える機能を持つものであればよい。この蓄電モジュール162としては、例えば、全固体二次電池が省スペースで且つ安全性が高い点から好ましい。
発電モジュール161及び蓄電モジュール162は、電力供給部168を構成する。この電力供給部168を構成する発電モジュール161及び蓄電モジュール162の少なくとも一方からは、センサ163、コントローラ164、及び、通信回路166に電力が供給される。発電モジュール161によって安定した電力を供給できる場合には、蓄電モジュール162が省かれてもよい。
センサ163には、例えば、温度、湿度、圧力、光、音、電磁波、加速度、振動、ガス、微粒子等を検出するセンサが適用可能である。さらに、センサ163には、例えば、赤外線を対象物に出射すると共に対象物から反射した光を受けることで対象物との距離を測定する測距センサ、対象物の重量を測定する重量センサ、及び、水位等のデータを検出する水位センサ等が適用可能である。
コントローラ164は、例えば、センサ163が検出した各種データを、通信回路166及びアンテナ167を介してサーバ175へ送信する。コントローラ164は、例えば、センサ163が検出した各種データと他のデータとに基づいた二次データをサーバ175へ送信してもよい。また、コントローラ164は、例えば、センサ163が検出した各種データを用いて所定の演算を行って二次データを算出し、この二次データをサーバ175へ送信してもよい。
メモリ165は、センサ163が検出した各種データや、算出された二次データをコントローラ164の命令により記憶する。記憶された情報は、コントローラ164の命令により読み出される。
通信回路166及びアンテナ167は、通信部169を構成する。通信部169は、コントローラ164と図示しないサーバ175との間でデータの送受信を行う。なお、図6に示される例では、アンテナ167を用いた無線通信が採用されるが、無線通信の代わりに、有線通信が採用されてもよい。
上述の一体型モジュール160は、例えば、図7に示されるように、本実施の形態にかかる情報処理システム170に適用される。
この情報処理システム170は、複数の一体型モジュール160と、サーバ175とを備える。つまり、本情報処理システム170は、上述の一体型モジュール(センサモジュール)160と、この一体型モジュール160によって得られたデータを処理するサーバ(コンピュータ)175とを備える。ここでは、情報処理システム170は、マンホール176から得られる情報を処理するシステムである。このため、複数の一体型モジュール160は、マンホール176に設置される。この複数のマンホール176に設置された複数の一体型モジュール160は、ネットワーク177を介してサーバ175と接続される。
なお、例えば、サーバ175を備えた車両を走行させ、この車両が各マンホール176に設置された一体型モジュール160に近接するたびに一体型モジュール160からサーバ175に近距離無線通信でデータが送信されるようになっていてもよい。また、一体型モジュール160は、マンホール176の構造体であれば、どこに設置されてもよい。
この一体型モジュール160は、センサ163の検出対象又はセンサ163の種類に応じて、マンホール176の構造体である蓋178やコンクリート管179などに固定される。一体型モジュール160に備えられた熱電変換素子は、マンホール176の構造体と熱的に接続され、マンホール176の構造体と外気又はマンホール176内部の温度との温度差により発電する。
以下、本実施の形態にかかる情報処理システム170の具体的な適用例について説明する。
[第1適用例]
第1適用例では、図8に示すように、情報処理システム170は、マンホール176の構造体(蓋178やコンクリート管179)の劣化を把握するために利用される。
センサ163は、マンホール176内の温度、湿度、及び、マンホール176の構造体に作用する振動(加速度)等を検出し、センサ163で検出されたデータは、メモリ165に蓄積される。
道路上を走る測定用の車両180がマンホール176上を通過する際に、コントローラ164は、通信回路166及びアンテナ167を介してメモリ165に蓄積されたデータを送信する。測定用の車両180に設けられたサーバ175は、データを回収する。
サーバ175は、GPS(Global Positioning System)による車両180の位置情報と回収されたデータとを組み合わせて、車内モニタに映し出された地図上に、回収されたデータを表示させる。温度、湿度、振動等が表示された情報から各マンホール176におけるコンクリート管179の劣化の度合いを推定することが可能となる。
また、測定用の車両180の下部に、受信装置181に加え、マンホール176の蓋178の画像を取得するカメラ182を取り付け、マンホール176の蓋178(鉄部)の劣化を画像認識で判断することができるようにしてもよい。この結果を元に、マンホール176の蓋178の交換時期を自治体に情報として販売するようにしてもよい。ここで、データを回収する車両としては、特別な測定用の車両でなくとも、例えば自治体が運用するごみ収集車でもよい。ごみ収集車の底部に受信装置181やカメラ182を設置することで、回収費用をかけずに定期的にデータを回収することができる。
また、センサ163は、マンホール176内に発生したガスの濃度を検出するものであってもよい。マンホール176内に発生するガスとしては、例えば、硫化水素ガスがある。下水道183で発生する硫化水素ガスは、マンホール176の構造体を急激に劣化させることが知られている。硫化水素ガスの発生は、近隣住民の苦情要因でもある。センサ163として硫化水素ガスセンサを用いることで、マンホール176の構造体の劣化予測精度向上とともに、住民の苦情に迅速に対応できるようになる。
なお、第1適用例では、センサ163は、マンホール176内の温度、湿度、振動、及び、マンホール176内に発生したガスの濃度のうち少なくとも一つを検出できるものであればよい。
また、マンホール176内では湿度が常に高く、下水道183(又は上水道)の水がマンホール176内にあふれる可能性もある。また、マンホール176内部はほぼ一定温度だが、例えば蓋178では夏は高温、冬は低温になるうえ、さまざまな金属を溶かす硫化水素ガスなどが発生することが知られている。このような過酷な環境にあって、センサ163などの電子部品及び熱電変換素子を守り、かつ長期的な信頼性を保つことは重要である。この場合、一体型モジュール160を、センサ163などの電子部品及び熱電変換素子が樹脂で封止されたものとして構成することで、長期的な信頼性を保つことが可能となる。
[第2適用例]
第2適用例では、図9に示すように、情報処理システム170は、マンホール176と接続される下水道183の流量を予測するために利用される。
センサ163には、例えば、水位計や流量計が用いられる。マンホール176に水位計や流量計であるセンサ163が設置されることで、きめ細かい下水道183の水位や流量の把握が可能となる。なお、図9において、センサ163は一体型モジュール160に組み込まれているが、例えば、センサ163の代わりに、外部のセンサの動作を制御するセンサ制御部を設けてもよい。この場合、センサ制御部は、下水道の183に配置された水位計や流量計などの図示していないセンサを制御し、そのセンサが検出した情報を取得するようにすればよい。また、そのセンサが検出した情報は無線でセンサ制御部に送信されるようにしてもよい。
具体的には、下水道183の水位や流量は、1日に1回、あるいは1時間に1回、センサ163によって検出され、センサ163によって検出されたデータは、高速通信回線を通じてデータセンタ184のサーバ175に集められる。センサ163によって検出された下水道183の水位や流量のデータは、計測と同時に送信されるようにしても良いし、消費電力を低減するために、1日、あるいは1週間分を蓄積してから送信されるようにしてもよい。なお、第1適用例と同様に、測定用の車両がデータを回収するようにしてもよい。
通常、雨水は、下水道183に流れ込むため、下水道183の水位や流量の予測は、降雨データと強く連動する。このため、センサ163によって集められた下水道183の水位や流量のデータと、気象庁の降雨データとを組み合わせて解析することで、例えば、下水道183の水が流れ込む河川の氾濫予測、注意報・警報情報を提供することが可能となる。
下水道183の水位や流量のデータと、気象庁の降雨データとの解析結果から気象現象と下水道183の水位や流量との関係を確立することも可能となる。そして、気象庁の降雨データから各地における下水道183の水位や流量を予測して、この予測データを提供及び配信することに対して課金するようにしてもよい。なお、住宅建築や居住状況、土地開発状況に応じて下水道183の水位や流量は年々変わるので、継続的なデータの更新が可能な本情報処理システム170は有用である。
また、第2適用例において、情報処理システム170は、局所的な集中豪雨などが発生した場合における下水道183の水位や流量の計測にも利用可能である。都市の局所的な集中豪雨の際には、下水道183の作業者の安全確保や下水道183の氾濫を防ぐため、分単位で下水道183の水位や流量の測定及び情報発信が必要になる。この場合には、相対的に標高の低い少数のマンホール176に設置された一体型モジュール160に限定してデータを収集するようにすればよい。
水位を測定する一体型モジュール160の蓄電モジュール162には、前もって十分な蓄電を行っておくことが好ましい。コントローラ164は、通信回路166及び高速通信回線を通じて逐次データをサーバ175へ送信する。サーバ175は、受信したデータを作業者や氾濫近傍の居住者のスマートフォンやタブレットに警報を発させることができる。あるいは、特定のマンホール176上に測定用の車両が駐車して、近距離無線通信によって車両に設けたサーバにデータが回収されるようにしてもよい。
[第3適用例]
第3適用例では、図10に示すように、情報処理システム170は、マンホール176のセキュリティ及び作業履歴に利用される。
センサ163は、マンホール176の蓋178の開閉を検出する。このセンサ163には、例えば、加速度センサや開閉スイッチが用いられる。このセンサ163は、マンホール176の蓋178の開閉を検出するために、マンホール176の蓋178に生ずる加速度、及び、マンホール176の蓋178の開閉状態のうち少なくとも一つを検出すればよい。マンホール176の蓋178の開閉に応じてセンサ163から出力されたデータ(信号)は、サーバ175にて受信される。
この情報処理システム170によれば、下水道183等のセキュリティ対策(例えば、対爆弾テロなど)や、下水道183の清掃作業における作業履歴の確認を行うことができる。
[第4適用例]
第4適用例では、図11に示すように、情報処理システム170は、道路交通情報の取得に利用される。
センサ163は、マンホール176上を通過する車両185,186,187を検出する。このセンサ163には、例えば、加速度センサ、磁気センサ、マイクロフォン等が用いられる。センサ163からは、マンホール176上を通過する車両の数に応じた信号が得られる。センサ163から出力されたデータ(信号)は、サーバ175にて受信される。
この情報処理システム170によれば、現在の道路交通情報通信システムでは計測していないような細い道路や路地などでも渋滞情報を得ることができる。これにより、きめ細かい渋滞情報の提供が可能になる。
また、センサ163の検出値の強弱から、マンホール176上を通過する車両185,186,187の種類(例えば、小型車、普通車、トラック等)を検出するようにしてもよい。この場合、センサ163の検出値と車両の種類とを関連付けたデータセットを予めメモリ165に記憶しておけばよい。そして、コントローラ164が、センサ163の検出値と上記データセットとから車の種類を判定し、この車の種類の情報をサーバ175へ送信するようにすればよい。これにより、マンホール176上を通過する車両の種類を把握することが可能となる。
さらに、センサ163によって、マンホール176上を通過する車両185,186,187の個体識別情報が検出されてもよい。例えば、センサ163として磁気センサが用いられた場合には、磁気センサの反応によって、車両の特徴が得られる可能性がある。つまり、例えば、車ごとに特徴的な磁気を発する媒体を車両に搭載することにより、個々の車両を識別できる。車種による都市の車の流れの違いを解析することで、特定の車両を特定の道路に誘導する計画立案など、都市道路のコントロールや都市評価につながる。
なお、第4適用例では、センサ163は、マンホール176上を通過する車両の数、種類、個体識別情報のうち少なくとも一つを検出できるものであればよい。
[第5適用例]
第5適用例では、図12に示すように、情報処理システム170は、降雨量の測定に利用される。
センサ163には、例えば、気象予測用のXバンドレーダが用いられる。Xバンドレーダの電波は、例えば豪雨時に豪雨エリアの先に届かず、また、山など大きな物体を超えられない。また、現状のレーダでは、突然発生したり急発達したりする豪雨エリアの発見及び追跡が困難なことが多い。高精度予測には高時間空間分解能が必要とされる。
通常、Xバンドレーダの分解能は250mであるが、平均間隔が30mあまりのマンホール176にセンサ163が設置されることで、はるかにきめ細かい気象観測が可能になり、局所的な集中豪雨などの計測及び予測に役立つと考えられる。センサ163から出力されたデータ(信号)は、サーバ175にて受信される。
なお、上述の第1〜第5適用例では、専用のサーバ175が用いられていたが、汎用のコンピュータがサーバ175として利用されてもよい。また、サーバ175として機能する汎用のコンピュータにコントローラ164やサーバ175が行った動作を実行させるプログラムがインストールされ実行されてもよい。また、この場合に、プログラムは、記録媒体で供給されても良いし、ネットワークからダウンロードされてもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の熱電変換装置、センサモジュール、及び情報処理システムについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
を含む、熱電変換装置。
(付記2)
前記第1伝熱部材は、
前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続される第1基部をさらに有し、
前記フィンは、前記熱電変換素子から離間する方向に前記第1基部から延在する、付記1記載の熱電変換装置。
(付記3)
前記第2伝熱部材は、
前記第1伝熱部材に熱的に接続される第2基部をさらに有し、
前記放熱部は、前記第2基部に接続され、前記容器の外部に延在する、付記1又は2記載の熱電変換装置。
(付記4)
前記第2伝熱部材は、
前記第1基部に熱的に接続される第2基部をさらに有し、
前記放熱部は、前記第2基部に接続され、前記容器の外部に延在する、付記2記載の熱電変換装置。
(付記5)
前記第2基部は、前記容器の貫通孔を貫通し、前記容器によって保持される、付記3又は4記載の熱電変換装置。
(付記6)
前記熱電変換素子の他方側に熱源が接続される、付記1乃至5のいずれか一項記載の熱電変換装置。
(付記7)
センサと、
前記センサに接続された熱電変換装置と
を含むセンサモジュールであって、
前記熱電変換装置は、
熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
を有する、センサモジュール。
(付記8)
センサと、
前記センサに接続された熱電変換装置と、
前記センサによって得られたデータを処理するコンピュータと
を含む情報処理システムであって、
前記熱電変換装置は、
熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
を有する、情報処理システム。
100 熱電変換装置
110 伝熱部材
120 熱電変換素子
130 容器
130A 蓄熱材
140 ヒートシンク
141 基部
142 フィン
150 放熱部材
151 伝熱柱
152 放熱板

Claims (7)

  1. 熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
    前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
    前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
    を含む、熱電変換装置。
  2. 前記第1伝熱部材は、
    前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続される第1基部をさらに有し、
    前記フィンは、前記熱電変換素子から離間する方向に前記第1基部から延在する、請求項1記載の熱電変換装置。
  3. 前記第2伝熱部材は、
    前記第1伝熱部材に熱的に接続される第2基部をさらに有し、
    前記放熱部は、前記第2基部に接続され、前記容器の外部に延在する、請求項1又は2記載の熱電変換装置。
  4. 前記第2伝熱部材は、
    前記第1基部に熱的に接続される第2基部をさらに有し、
    前記放熱部は、前記第2基部に接続され、前記容器の外部に延在する、請求項2記載の熱電変換装置。
  5. 前記第2基部は、前記容器の貫通孔を貫通し、前記容器によって保持される、請求項3又は4記載の熱電変換装置。
  6. センサと、
    前記センサに接続された熱電変換装置と
    を含むセンサモジュールであって、
    前記熱電変換装置は、
    熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
    前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
    前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
    を有する、センサモジュール。
  7. センサと、
    前記センサに接続された熱電変換装置と、
    前記センサによって得られたデータを処理するコンピュータと
    を含む情報処理システムであって、
    前記熱電変換装置は、
    熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の一方側に熱的に接続され、前記熱電変換素子から離間する方向に延在するフィンを有する第1伝熱部材と、
    前記フィンの少なくとも一部が浸漬される蓄熱材を収容する容器と、
    前記第1伝熱部材に熱的に接続され、前記容器の外部に延在する放熱部を有する第2伝熱部材と
    を有する、情報処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022210553A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 株式会社AmaterZ 通信装置及び電源装置

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