JP2019160856A - 吸着ヘッド及び部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の工具等を用いることなくエアフィルタを簡単に着脱できる吸着ヘッド及び部品実装装置を提供することを目的とする。【解決手段】ノズルシャフト21の下端に、ノズルシャフト21の内部に形成された空気吸引路21Rに挿入して吸着ノズル22が取り付けられる。吸着ノズル22の上方には、空気吸引路21Rに挿入されたエアフィルタ23が位置する。ノズルシャフト21に取り付けられた吸着ノズル22は、ノズルロック部24によりロックされている。エアフィルタ23は、空気吸引路21Rに設けられたフィルタ付勢部27によって下方に付勢されており、吸着ノズル22に当接されている。ノズルロック部24による吸着ノズル22のロックが解除されると、エアフィルタ23は吸着ノズル22とともに、フィルタ付勢部27によって押し下げられる。【選択図】図3

Description

本発明は、吸着ノズルにより部品を吸着する吸着ヘッド及びこの吸着ヘッドを備えて基板に部品を装着する部品実装装置に関する。
従来、基板に部品を装着して実装基板を製造する部品実装装置には、部品を吸着する吸着ヘッドが備えられている。吸着ヘッドは上下方向に延びて内部に空気吸引路が形成されたノズルシャフトの下端に吸着ノズルを備えている。部品実装装置は吸着ヘッドを部品供給装置と基板との間で往復移動させて、部品を基板に装着する動作を繰り返す。
このような構成の部品実装装置において、吸着ヘッドは、吸着ノズルにより部品を吸着する際にごみやほこり等の異物を一緒に吸い込んでしまう場合がある。吸い込んだ異物がノズルシャフトの空気吸引路を通って真空圧調整機構に入り込むと、設備に不具合が生じるおそれがある。このため、下記の特許文献1には、空気吸引路の端部にエアフィルタを着脱自在に設けた構成が開示されている。エアフィルタは、フィルタストッカに設けられたフィルタ着脱機構にセットされており、フィルタ着脱機構の挟持爪とエアフィルタの掛止め突起を利用することにより、エアフィルタを吸着ヘッドに着脱させるように構成されている。
特開平10−242694号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された吸着ヘッドでは、エアフィルタの着脱のためにフィルタ着脱機構や掛止め突起のような専用の機構を設ける必要があり、手間とコストを要するという問題点があった。また、その他従来型の吸着ヘッドでは、エアフィルタは吸着ヘッドにねじ固定されることがあり、エアフィルタの着脱に専用の工具が必要となって運用に手間を要するという問題点があった。
そこで本発明は、専用の工具等を用いることなくエアフィルタを簡単に着脱できる吸着ヘッド及び部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明の吸着ヘッドは、上下方向に延びて内部に空気吸引路が形成されたノズルシャフトと、前記ノズルシャフトの下端に、前記空気吸引路に挿入して取り付けられた吸着ノズルと、前記空気吸引路に挿入されて前記吸着ノズルの上方に位置するエアフィルタと、前記ノズルシャフトに取り付けられた前記吸着ノズルを前記ノズルシャフトに対してロックするノズルロック部と、前記空気吸引路に設けられて前記エアフィルタを下方に付勢し、前記ノズルロック部により前記吸着ノズルがロックされている状態では前記エアフィルタを前記吸着ノズルに当接させ、前記ノズルロック部による前記吸着ノズルのロックが解除されると前記エアフィルタを前記吸着ノズルとともに押し下げるフィルタ付勢部とを備えた。
本発明の部品実装装置は、部品を吸着する吸着ヘッドを備え、部品を吸着した前記吸着ヘッドを移動させて基板に部品を装着する部品実装装置であって、前記吸着ヘッドは、上下方向に延びて内部に空気吸引路が形成されたノズルシャフトと、前記ノズルシャフトの下端に、前記空気吸引路に挿入して取り付けられた吸着ノズルと、前記空気吸引路に挿入されて前記吸着ノズルの上方に位置するエアフィルタと、前記ノズルシャフトに取り付けられた前記吸着ノズルを前記ノズルシャフトに対してロックするノズルロック部と、前記空気吸引路に設けられて前記エアフィルタを下方に付勢し、前記ノズルロック部により前記吸着ノズルがロックされている状態では前記エアフィルタを前記吸着ノズルに当接させ、前記ノズルロック部による前記吸着ノズルのロックが解除されると前記エアフィルタを前記吸着ノズルとともに押し下げるフィルタ付勢部とを備えた。
本発明によれば、専用の工具等を用いることなくエアフィルタを簡単に着脱できる。
本発明の一実施の形態における部品実装装置の要部斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドの一部の側面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドの一部の側断面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドの一部の分解側断面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドの一部の斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドを構成する吸着ノズルの斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドの一部の斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドを構成するノズルロック部と移動規制部をノズルシャフトに取り付ける手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッドを構成する吸着ノズルの空気吸引路内での動きを説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッド構成する吸着ノズルをノズルシャフトから取り外す手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッド構成するエアフィルタをノズルシャフトから取り外す手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッド構成するエアフィルタをノズルシャフトに取り付ける手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ヘッド構成する吸着ノズルをノズルシャフトに取り付ける手順を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装装置1を示している。部品実装装置1は、基板2に部品3を装着する作業装置であり、基台11、基板搬送部12、複数のパーツフィーダ13、ヘッド移動機構14及び吸着ヘッド15を備えている。ここでは説明の便宜上、作業者OPから見た基台11の左右方向をX軸方向とし、作業者OPから見た基台11の前後方向をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図1において、基板搬送部12は基台11に設けられており、X軸方向に延びた前後一対のベルトコンベア12aを有して構成されている。基板搬送部12は部品実装装置1の外部から供給された基板2をX軸方向に搬送する。パーツフィーダ13は例えばテープフィーダから成り、基板搬送部12側に位置する部品供給部13Kに部品3を供給する。
ヘッド移動機構14は例えば直交座標移動機構から成り、吸着ヘッド15を水平方向に移動させる。吸着ヘッド15は下方に延びた複数のノズルシャフト21を備えており、各ノズルシャフト21の下端には吸着ノズル22が着脱自在に取り付けられている。吸着ヘッド15は、部品実装装置1の外部から送給される真空圧を制御し、吸着ノズル22の下端に吸着力を発生させて部品3を吸着する。
部品実装装置1により基板2に部品3を装着するときには、先ず、基板搬送部12が上流工程側から供給された基板2を搬入して作業位置に位置決めする。基板搬送部12が基板2を作業位置に位置決めしたら、各パーツフィーダ13は部品供給部13Kに部品3を供給し、ヘッド移動機構14は吸着ヘッド15をパーツフィーダ13と基板2との間で往復移動させる。吸着ヘッド15はパーツフィーダ13が供給する部品3を吸着ノズル22により吸着し、基板2に装着する。これにより基板2に装着されるべき部品3が基板2に装着されたら、基板搬送部12は基板2を部品実装装置1の外部に搬出する。
このような構成の部品実装装置1において、本実施の形態では吸着ヘッド15の構成に特徴があり、以下にその説明を行う。部品実装装置1が備える吸着ヘッド15は、図2、図3及び図4に示すように、前述のノズルシャフト21と吸着ノズル22のほか、エアフィルタ23、ノズルロック部24、移動規制部25、突っ張りばね26及びフィルタ付勢部27を備えている。
図3及び図4において、ノズルシャフト21は上下方向に延びた中空の円筒状の部材から構成されている。ノズルシャフト21の内部には空気吸引路21RがZ軸方向に延びて形成されている。図5において、ノズルシャフト21の下端部には上下中心軸を基準にして120度の間隔で3つの下側球体保持孔21P(第1の開口)が設けられており、その上方には同じくノズルシャフト21の上下中心軸を基準にして120度の間隔で3つの上側球体保持孔21Q(第2の開口)が設けられている。3つの下側球体保持孔21P及び3つの上側球体保持孔21Qはそれぞれ、ノズルシャフト21の外周面に開口して空気吸引路21Rに連通している。
図4及び図6(a),(b)において、吸着ノズル22は下端に部品3を吸着する吸着口22Kを有し、上端側には中空円筒状の挿入部22Bを有している。挿入部22Bの側面には上下中心軸を基準にして120度の間隔で3つの球体係合溝22M(凹部)がそれぞれ上下方向に延びた形状に設けられている。吸着ノズル22は、挿入部22Bが空気吸引路21Rの下端部から空気吸引路21Rに挿入されることで、ノズルシャフト21の下端に取り付けられる(図3及び図4)。
図2、図3及び図4において、エアフィルタ23は空気吸引路21Rに挿入して取り付けられている。エアフィルタ23はノズルシャフト21の下端側から挿入され、空気吸引路21R内の吸着ノズル22の上方に位置している。
図4において、エアフィルタ23は、中空円筒状のフィルタケース23Cの内部にフィルタ本体23Hを備えている。フィルタケース23Cの下部には吸着ノズル22の挿入部22Bの上面に当接するリップ部23Lが設けられている。フィルタケース23Cの側面には、下方に狭まる円錐面形状の傾斜面23M(当接部)が形成されている。
図2、図3及び図4において、ノズルロック部24は、ノズルシャフト21の外面上に設けられている。ノズルロック部24は、下側押圧部材31(第1の押圧部材)と、複数(ここでは3つ)の下側球体32(第1の係合体)を備えて構成されている。
図3及び図4において、下側押圧部材31は、ノズルシャフト21の外面上を移動自在に設けられている。下側押圧部材31は全体として下方に広がる円錐台の形状を有しており、下方に広がる円錐形状の内面(第1の内面31M)を有している(図3)。3つの下側球体32は、ノズルシャフト21に設けられた3つの下側球体保持孔21Pのそれぞれにノズルシャフト21の外周面側から嵌入しており、下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内に位置している。
下側押圧部材31は、下方に付勢されると、円錐形状の第1の内面31Mにより下側球体32を空気吸引路21Rの側に押圧し、下側球体32の一部を空気吸引路21Rに突出させる。下側押圧部材31の下側(大径側)の縁部には、外側(ノズルシャフト21から遠ざかる方向に広がる円形のフランジ(下側フランジ31F)が設けられている。
図2、図3及び図4において、移動規制部25は、ノズルシャフト21の外面上であって、ノズルロック部24の上方に設けられている。移動規制部25は、上側押圧部材33(第2の押圧部材)と、複数(ここでは3つ)の上側球体34(第2の係合体)を備えて構成されている。
図3及び図4において、上側押圧部材33は、ノズルシャフト21外面上を移動自在に設けられている。上側押圧部材33は全体として上方に広がる円錐台の形状を有しており、上方に広がる円錐形状の内面(第2の内面33M)を有している(図3)。3つの上側球体34は、ノズルシャフト21に設けられた3つの上側球体保持孔21Qのそれぞれにノズルシャフト21の外周面側から嵌入しており、上側押圧部材33の第2の内面33Mの内側領域内に位置している。
上側押圧部材33は、上方に付勢されると、円錐形状の第2の内面33Mにより上側球体34を空気吸引路21Rの側に押圧し、上側球体34の一部を空気吸引路21Rに突出させる。上側押圧部材33の上側(大径側)の縁部には、外側(ノズルシャフト21から遠ざかる方向に広がる円形のフランジ(上側フランジ33F)が設けられている。
図2及び図3において、突っ張りばね26はここでは蔓巻型の圧縮ばねであり、ノズルシャフト21を挿通させた状態で、下側フランジ31Fと上側フランジ33Fとの間に縮設されている。このため突っ張りばね26は、下側押圧部材31と上側押圧部材33とを上下方向に互いに離間させるように作用し、作業者OPが下側押圧部材31にも上側押圧部材33にも手を触れていない状態では、下側押圧部材31は第1の内面31Mにより下側球体32を下側球体保持孔21P内に押し込んだ位置に位置し、上側押圧部材33は第2の内面33Mにより上側球体34を上側球体保持孔21Q内に押し込んだ位置に位置する。そして、下側球体32は下側球体保持孔21Pを通じて空気吸引路21Rに突出し、上側球体34は上側球体保持孔21Qを通じて空気吸引路21Rに突出する(図3)。
下側球体保持孔21Pを通じて空気吸引路21Rに突出した下側球体32の一部は、空気吸引路21R内に挿入して取り付けられた吸着ノズル22の球体係合溝22Mと係合し、吸着ノズル22をノズルシャフト21に対してロックする(図3、図5及び図7)。ノズルシャフト21に対して吸着ノズル22がロックされた状態では、作業者OPが吸着ノズル22を下方に引っ張ってもノズルシャフト21から吸着ノズル22が抜け出ることはない。一方、上側球体保持孔21Qを通じて空気吸引路21Rに突出した上側球体34の一部は、空気吸引路21Rに挿入されて吸着ノズル22の上方に位置しているエアフィルタ23の傾斜面23Mよりも下方の位置に位置する(図3)。
ノズルシャフト21にノズルロック部24と移動規制部25を取り付けるには、先ず、図8(a)に示すように、ノズルシャフト21の上側球体保持孔21Qに上側球体34を取り付ける。そして、ノズルシャフト21の下方からノズルシャフト21の外周面上に上側押圧部材33を取り付ける。次いで、突っ張りばね26を上側押圧部材33の下方からノズルシャフト21に挿通させ、ノズルシャフト21の下方からノズルシャフト21の外周面上に下側押圧部材31を取り付ける。
下側押圧部材31をノズルシャフト21の外周面上に取り付けたら、下側押圧部材31を押し上げる。これにより突っ張りばね26を介して上側押圧部材33が押し上げられる。押し上げられた上側押圧部材33は円錐形状の第2の内面33Mで上側球体34を空気吸引路21Rの側に押圧し、上側球体34を上側球体保持孔21Qに押し込んだところで、それ以上押し上げることができなくなる。上側押圧部材33を押し上げることができなくなったら、ノズルシャフト21の下側球体保持孔21Pに下側球体32を取り付ける(図8(b))。
下側球体保持孔21Pに下側球体32を取り付けたら、下側押圧部材31を下方へ移動させ、下側球体32が下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内に収容されたところで下側押圧部材31と上側押圧部材33から手を放す。これによりノズルシャフト21へのノズルロック部24と移動規制部25の取り付けが完了する。なお、下側球体32が下側球体保持孔21Pから脱落するのを防止するために、下側押圧部材31とノズルシャフト21の間にリング状のストッパー部材(図示せず)が設けられる。また同様に、上側球体34が上側球体保持孔21Qから脱落するのを防止するために、上側押圧部材33とノズルシャフト21の間にリング状のストッパー部材(図示せず)が設けられる。
図2、図3及び図4において、フィルタ付勢部27は、ノズルシャフト21の空気吸引路21Rに挿入して設けられている。フィルタ付勢部27は、上端が空気吸引路21Rの段差部21D(図4)に係止されたばね部材27aと、ばね部材27aの下端に取り付けられたリング状部材27bから構成されている。ばね部材27aは蔓巻ばねであり、空気吸引路21R内の空気の流れは妨げられない。
エアフィルタ23が空気吸引路21Rに挿入されており、更に吸着ノズル22の挿入部22Bが空気吸引路21Rに挿入されて下側球体32が吸着ノズル22の球体係合溝22Mに係合した状態(通常状態)では、エアフィルタ23はリング状部材27bを介してばね部材27aによって下方に付勢され、リップ部23Lを吸着ノズル22の挿入部22Bの上面に当接させている。すなわち通常状態では、エアフィルタ23は、吸着ノズル22とフィルタ付勢部27とによって挟持され、空気吸引路21R内に固定された状態となっている。空気吸引路21Rに固定されたエアフィルタ23は、吸着ノズル22が吸い込んだ異物が空気吸引路21Rに侵入するのを阻止する。
吸着ヘッド15は、吸着ノズル22の吸着口22Kに吸着させた部品3を基板2に装着する際、部品3を基板2に押し付ける。このとき吸着ノズル22が部品3を介して基板2から受ける反力R(図9(a),(b))は、吸着ノズル22がエアフィルタ23を介してフィルタ付勢部27のばね部材27aを縮ませることによって吸収される(図9(a)→図9(b))。
次に、メンテナンス時等において、吸着ノズル22をノズルシャフト21から取り外し、更に、エアフィルタ23をノズルシャフト21から取り外す手順を説明する。吸着ノズル22をノズルシャフト21から取り外す場合には、作業者OPは先ず、ノズルシャフト21に対して下側押圧部材31を押し上げる(図10(a)→図10(b)。図10(b)中に示す矢印P1)。このとき作業者OPは下側フランジ31Fを操作することで、下側押圧部材31を容易に押し上げることができる。
作業者OPが下側押圧部材31を押し上げると、下側球体32は下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内で移動できるようになる。このため、エアフィルタ23を介してフィルタ付勢部27によって下方に付勢されている吸着ノズル22は、下側球体32を外側に押し退けながら空気吸引路21R内を下方に移動する(図10(b))。そして、エアフィルタ23の傾斜面23Mが空気吸引路21Rに突出している上側球体34に上方から当接し、エアフィルタ23の下方移動が規制されると、これに伴って吸着ノズル22の下方移動も止まる(図10(b))。
吸着ノズル22の下方移動が止まった位置では、吸着ノズル22の挿入部22Bに設けられた球体係合溝22Mは、下側球体32の下方に位置する。このため、作業者OPが下側押圧部材31を押し上げたまま吸着ノズル22を下方に引っ張ると(図10(b)中に示す矢印T1)、吸着ノズル22は空気吸引路21R内を下方に移動し、ノズルシャフト21から抜け出る。これにより吸着ノズル22の取り外しが完了する。
このようなノズルシャフト21の取り外し工程において、エアフィルタ23は、上記のように、空気吸引路21R内に突出した上側球体34と当接して空気吸引路21Rでの下方移動が規制される。このため吸着ノズル22をノズルシャフト21から取り外しても、エアフィルタ23は空気吸引路21Rから脱落することがない。これにより、予期せぬエアフィルタ23の脱落によってエアフィルタ23を紛失してしまう不都合を防止することができる。
作業者OPは、吸着ノズル22をノズルシャフト21から取り外したら、下側押圧部材31から手を放す。これにより下側押圧部材31は突っ張りばね26によって付勢されて下方に移動(元の位置に復帰)し、下側球体32は再び空気吸引路21Rに突出する。
このようにしてノズルシャフト21から吸着ノズル22を取り外した後、続いてエアフィルタ23をノズルシャフト21から取り外す場合には、作業者OPは、ノズルシャフト21に対して上側押圧部材33を押し下げる(図11(a)中に示す矢印P2)。このとき作業者OPは、上側フランジ33Fを操作することで、容易に上側押圧部材33を押し下げることができる。
作業者OPが上側押圧部材33を押し下げると、上側球体34は上側押圧部材33の第2の内面33Mの内側領域内で移動できるようになる。このため、フィルタ付勢部27によって下方に付勢されているエアフィルタ23は、上側球体34を外側に押し退けながら空気吸引路21R内を下方に移動する。そして、エアフィルタ23の傾斜面23Mが空気吸引路21Rに突出している下側球体32に当接したところで、エアフィルタ23の下方移動は止まる(図11(a))。エアフィルタ23の傾斜面23Mが下側球体32に当接する位置では、エアフィルタ23は空気吸引路の下端から突出する。このため作業者OPは、エアフィルタ23がノズルシャフト21の下端まで下りてきたことを目視で確認することができるとともに、エアフィルタ23を手でつまむことができる。
エアフィルタ23の下方移動が止まったら、作業者OPは、エアフィルタ23を一方の手でつまんだうえで、他方の手で、下側押圧部材31をノズルシャフト21に対して押し上げる(図11(b)中に示す矢印P3)。これにより下側球体32は下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内で移動できるようになるので、作業者OPが下側押圧部材31を押し上げたままエアフィルタ23を下方に引っ張ると(図11(b)中に示す矢印T2)、エアフィルタ23は空気吸引路21R内を下方に移動し、ノズルシャフト21から抜け出る。これによりエアフィルタ23の取り外しが完了する。
次に、ノズルシャフト21にエアフィルタ23と吸着ノズル22を取り付ける手順を説明する。ノズルシャフト21にエアフィルタ23を取り付ける場合には、作業者OPは先ず、下側押圧部材31を押し上げる(図12(a)中に示す矢印P4)。これにより下側球体32は下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内で移動できるようになるので、作業者OPが一方の手で下側押圧部材31を押し上げたまま、他方の手でノズルシャフト21の下方から空気吸引路21Rにエアフィルタ23を挿入すると(図12(a)中に示す矢印T3)、エアフィルタ23は空気吸引路21R内を上方に移動する(図12(a))。
エアフィルタ23を空気吸引路21R内に十分に(例えば、エアフィルタ23の上端が上側球体34に当接してそれ以上押し上げることができなくなるまで)押し込んだら(図12(a))、作業者OPは下側押圧部材31から手を放し、次いでエアフィルタ23からも手を放す。この状態ではエアフィルタ23の傾斜面23Mが下側球体32の上方に位置しているので、エアフィルタ23から手を放してエアフィルタ23が自重で空気吸引路21R内を下降しても、エアフィルタ23の傾斜面23Mが空気吸引路21Rに突出した下側球体32に当接するので、エアフィルタ23は空気吸引路21Rから脱落しない(図12(b))。
作業者OPは、エアフィルタ23から手を放したら、一方の手で吸着ノズル22の挿入部22Bの上面をエアフィルタ23のリップ部23Lに下方から当接させる。そして、吸着ノズル22でエアフィルタ23を押し上げるとともに(図13(a)中に示す矢印T4)、他方の手で下側押圧部材31と上側押圧部材33を摘まんで互いに近寄せる(図13(a)中に示す矢印P5及び矢印P6)。下側押圧部材31と上側押圧部材33を互いに近寄せて下側押圧部材31を押し上げるとともに、上側押圧部材33を押し上げることにより、下側球体32は下側押圧部材31の第1の内面31Mの内側領域内で移動できるようになり、上側球体34は上側押圧部材33の第2の内面33Mの内側領域内で移動できるようになる。
下側押圧部材31と上側押圧部材33を互いに近寄せるようにしたまま、吸着ノズル22によってエアフィルタ23を空気吸引路21Rの上方へ押し込んでいくと、エアフィルタ23の上面がフィルタ付勢部27のリング状部材27bに下方から当接する。そして、フィルタ付勢部27のばね部材27aを押し縮めながら更に吸着ノズル22を押し上げていき、吸着ノズル22の上端がノズルシャフト21の空気吸引路21Rの下端に差し掛かったら、吸着ノズル22の挿入部22Bを空気吸引路21R内に挿入する。
吸着ノズル22の挿入部22Bを空気吸引路21Rに挿入し、挿入部22Bに形成された球体係合溝22Mが下側球体32の側方に位置した状態となったら、作業者OPは、下側押圧部材31及び上側押圧部材33から手を放す。そうすると、下側球体32は下側押圧部材31の第1の内面31Mに押圧されて空気吸引路21Rに突出するので(上側球体34は上側押圧部材33の第2の内面33Mに押圧されて空気吸引路21Rに突出する)、下側球体32は吸着ノズル22の球体係合溝22Mと係合し、吸着ノズル22はノズルシャフト21に対してロックされた状態となる(図13(b))。
ここで、ノズルシャフト21に吸着ノズル22を取り付ける前に、ノズルシャフト21にエアフィルタ23を取り付けることを忘れていた場合には、作業者OPは、ノズルシャフト21の下端から吸着ノズル22が突出していない状態を視認し、或いは、ノズルシャフト21に吸着ノズル22を押し込んでいる際に、フィルタ付勢部27のばね部材27aからの弾性的な抵抗を感じないことになる。よって、作業者OPは、エアフィルタ23の取付け忘れをしていた場合にはこれに気付くことができる。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装装置1(部品実装装置1が備える吸着ヘッド15)では、フィルタ付勢部27が、ノズルシャフト21の空気吸引路21Rに挿入して設けられたエアフィルタ23を下方に付勢し、ノズルシャフト21の下端に空気吸引路21Rに挿入して取り付けられた吸着ノズル22に上方から当接させるようになっている。このためエアフィルタ23は通常状態では空気吸引路21Rに固定され、ノズルシャフト21に対する吸着ノズル22のロックが解除されたときには吸着ノズル22とともに押し下げられるので、ノズルシャフト21からエアフィルタ23を簡単に取り外すことができる。また、エアフィルタ23をノズルシャフト21に取り付けるときには、エアフィルタ23を空気吸引路21Rに挿入したうえで吸着ノズル22をノズルシャフト21の下端に取り付けるだけでよい。このように本実施の形態によれば、専用の工具等を用いることなく、エアフィルタ23を簡単に着脱することができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態では、フィルタ付勢部27は圧縮ばねであるばね部材27aとばね部材27aの下端に取り付けられたリング状部材27bから構成されていたが、空気吸引路21R内の空気の流れを妨げることなくエアフィルタ23を下方に付勢して吸着ノズル22に当接させることができるのであれば、その他の構成を有していてもよい。
また、ノズルシャフト21に取り付けられた吸着ノズル22をノズルシャフト21にロックするノズルロック部24の構成及びノズルロック部24による吸着ノズル22のロックが解除され、フィルタ付勢部27により押し下げられたエアフィルタ23と当接してエアフィルタ23の下方移動を規制する移動規制部25の構成は、上述の実施の形態に示した構成とは異なる構成を有していても構わない。また、移動規制部25は必ずしも備えていなくてもよく、ノズルロック部24による吸着ノズル22のロックを解除した場合に、フィルタ付勢部27により下方に押し下げられたエアフィルタ23がそのままノズルシャフト21の下端から突出するのであってもよい。
専用の工具等を用いることなくエアフィルタを簡単に着脱できる吸着ヘッド及び部品実装装置を提供する。
1 部品実装装置
2 基板
3 部品
15 吸着ヘッド
21 ノズルシャフト
21R 空気吸引路
21P 下側球体保持孔(第1の開口)
21Q 上側球体保持孔(第2の開口)
22 吸着ノズル
23 エアフィルタ
24 ノズルロック部
25 移動規制部
26 突っ張りばね(圧縮ばね)
27 フィルタ付勢部
31 下側押圧部材(第1の押圧部材)
31M 第1の内面
32 下側球体(第1の係合体)
33 上側押圧部材(第2の押圧部材)
33M 第2の内面
34 上側球体(第2の係合体)

Claims (7)

  1. 上下方向に延びて内部に空気吸引路が形成されたノズルシャフトと、
    前記ノズルシャフトの下端に、前記空気吸引路に挿入して取り付けられた吸着ノズルと、
    前記空気吸引路に挿入されて前記吸着ノズルの上方に位置するエアフィルタと、
    前記ノズルシャフトに取り付けられた前記吸着ノズルを前記ノズルシャフトに対してロックするノズルロック部と、
    前記空気吸引路に設けられて前記エアフィルタを下方に付勢し、前記ノズルロック部により前記吸着ノズルがロックされている状態では前記エアフィルタを前記吸着ノズルに当接させ、前記ノズルロック部による前記吸着ノズルのロックが解除されると前記エアフィルタを前記吸着ノズルとともに押し下げるフィルタ付勢部とを備えた吸着ヘッド。
  2. 前記ノズルロック部による前記吸着ノズルのロックが解除され、前記フィルタ付勢部により押し下げられた前記エアフィルタと当接して前記エアフィルタの下方移動を規制する移動規制部を備え、前記移動規制部による前記エアフィルタの下方移動の規制が解除されると前記フィルタ付勢部により付勢された前記エアフィルタが前記空気吸引路の下端から突出する請求項1に記載の吸着ヘッド。
  3. 前記ノズルロック部は、前記ノズルシャフトの側面に形成されて前記空気吸引路に連通した第1の開口を通じて前記空気吸引路に突没自在な第1の係合体と、前記ノズルシャフトの外面上を移動自在に設けられ、下方に広がる円錐形状の第1の内面を有した第1の押圧部材とを備え、前記第1の押圧部材は、前記第1の内面により前記第1の係合体を前記空気吸引路の側に押圧することで前記第1の係合体の一部を前記空気吸引路に突出させ、その突出させた前記第1の係合体の一部を前記吸着ノズルに係合させて前記吸着ノズルをロックする請求項1に記載の吸着ヘッド。
  4. 前記移動規制部は、前記ノズルシャフトの側面に形成されて前記空気吸引路に連通した第2の開口を通じて前記空気吸引路に突没自在な第2の係合体と、前記ノズルシャフトの外面上を移動自在に設けられ、上方に広がる円錐形状の第2の内面を有した第2の押圧部材とを備え、前記第2の押圧部材は、前記第2の内面により前記第2の係合体を前記空気吸引路の側に押圧することで前記第2の係合体の一部を前記空気吸引路に突出させ、その突出させた前記第2の係合体の一部が前記エアフィルタと当接する請求項2に記載の吸着ヘッド。
  5. 前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材のそれぞれに、前記ノズルシャフトから遠ざかる方向に広がるフランジが形成された請求項4に記載の吸着ヘッド。
  6. 前記第1の押圧部材の前記フランジと前記第2の押圧部材の前記フランジとの間に、前記第1の押圧部材と前記第2の押圧部材を互いに上下方向に離間させる方向に付勢する圧縮ばねが縮設された請求項5に記載の吸着ヘッド。
  7. 部品を吸着する吸着ヘッドを備え、部品を吸着した前記吸着ヘッドを移動させて基板に部品を装着する部品実装装置であって、
    前記吸着ヘッドは、
    上下方向に延びて内部に空気吸引路が形成されたノズルシャフトと、
    前記ノズルシャフトの下端に、前記空気吸引路に挿入して取り付けられた吸着ノズルと、
    前記空気吸引路に挿入されて前記吸着ノズルの上方に位置するエアフィルタと、
    前記ノズルシャフトに取り付けられた前記吸着ノズルを前記ノズルシャフトに対してロックするノズルロック部と、
    前記空気吸引路に設けられて前記エアフィルタを下方に付勢し、前記ノズルロック部により前記吸着ノズルがロックされている状態では前記エアフィルタを前記吸着ノズルに当接させ、前記ノズルロック部による前記吸着ノズルのロックが解除されると前記エアフィルタを前記吸着ノズルとともに押し下げるフィルタ付勢部とを備えた部品実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110683354A (zh) * 2019-09-26 2020-01-14 苏州领裕电子科技有限公司 新型环形高光产品转移系统及方法

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