JP2019160221A - 車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法 - Google Patents

車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より効率的に車両走行情報の保護と利用を図ることのできる車両用情報処理装置を提供する。【解決手段】車両用情報処理装置1は、車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶する記憶部31と、前記車両走行情報を連続して取得し、暗号化して前記記憶部へ記憶する記憶制御部21と、前記車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断する判断部23と、を備え、前記記憶制御部は、前記記憶部に暗号化されて記憶された前記車両走行情報のうち、前記判断部が前記所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する前記車両走行情報を復号し、前記記憶部へ記憶する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に備えられる車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法に関する。
近年、ドライブレコーダ等の車両走行情報を記録する装置が車両に備えられ、記録された車両走行情報は、例えば車両が事故等を起こした場合の原因分析や検証のために用いられている。このような車両走行情報は、車内外の人を撮影したデータであるため、個人情報として流出しないように高いセキュリティレベルで取り扱われる。
特許文献1には、車両の事故前後における車両の挙動及び運転者の操作といった車両事故時情報を記録する記憶手段を備える車載記録装置において、認証コードを登録する登録手段と、車両の駆動源の駆動許可あるいは車両のドアの施解錠許可に用いられるリモコンキーが有する認証コードと前記登録手段により登録された認証コードとを照合する照合手段と、車両外部から車両事故時情報の読み出し要求があった時、前記照合手段による照合の結果、2つの認証コードが一致するとされた場合に、前記記憶手段により記録された車両事故時情報を読み出す情報読み出し手段と、を備える車載記録装置が開示されている。
特開2015−90519号公報
上述のように高いセキュリティレベルで保護されるべき車両走行情報は、例えば事故等の検証において警察等の運転手以外の人が参照したいときであっても、運転手がセキュリティを解除できない状態であるとき等には参照できない場合がある。また、逆に事故等の検証のために運転手がセキュリティを解除した場合においては、参照されるべき車両走行情報以外の車両走行情報についても参照されてしまい、個人情報が流出してしまう恐れもある。
本開示は、上述の事情に鑑みてされたものであり、より有用に車両走行情報の保護と利用を図ることのできる車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の車両用情報処理装置(1)は、車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶する記憶部(31)と、前記車両走行情報を連続して取得し、暗号化して前記記憶部へ記憶する記憶制御部(21)と、前記車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断する判断部(23)と、を備え、前記記憶制御部は、前記記憶部に暗号化されて記憶された前記車両走行情報のうち、前記判断部が前記所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する前記車両走行情報を復号し、前記記憶部へ記憶することを特徴とする車両用情報処理装置である。
上述のような構成により車両用情報処理装置は、保護されるべき車両走行情報は暗号化され、利用されるべき車両走行情報が復号されるため、より有用に車両走行情報の保護と利用を図ることができる。
本開示の一実施形態に係る車両用情報処理システムについて示す図である。 図1の車両用情報処理システムによる情報処理の例について示すシーケンス図である。 認証部による認証処理の例について示すフローチャートである。 認証情報記憶部の例について示す図である。 記憶制御部の車両走行情報保存処理の例について示すフローチャートである。 記憶部に保存される車両走行情報のファイル情報の例を示す図である。 記憶部に保存される車両走行情報のファイル情報の例を示す図である。 記憶部に保存される車両走行情報の暗号化状態を説明するための図である。 車両用情報処理システムによる情報処理の他の例について示すシーケンス図である。 記憶部に保存される車両走行情報の暗号化状態を説明するための図である。
以下、本発明の車両用情報処理システム100、並びにそれに含まれる車両用情報処理装置1の構成及び機能について、図面を参照して説明する。ここで、本発明とは、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された発明を意味するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。また、少なくとも鉤括弧内の語は、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段の項に記載された語を意味し、同じく以下の実施形態に限定されるものではない。さらに特許請求の範囲の従属項に記載の構成及び方法、従属項に記載の構成及び方法に対応する実施形態の構成及び方法、並びに特許請求の範囲に記載がなく実施形態のみに記載の構成及び方法は、本発明においては任意の構成及び方法である。
なお、各実施形態に開示の構成は、各実施形態のみで閉じるものではなく、実施形態をまたいで組み合わせることが可能である。発明が解決しようとする課題に記載した課題は公知の課題ではなく、本発明者が独自に知見したものであり、本発明の手段と共に発明の進歩性を肯定する事実である。
図1に示すように、車両用情報処理システム100は、車両用情報処理装置1と、挙動検知部4と、車両走行情報検知部5と、入力部6と、出力部7とを有している。車両用情報処理装置1は、主に半導体装置で構成され、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶部、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶部、通信ネットワークに接続されるネットワークインターフェース部等を有する装置として構成されることができる。車両用情報処理システム100は車両内に配置され、ECU(Electronic Control Unit)の一つとして構成されていてもよい。
挙動検知部4は、挙動を検知して挙動情報を出力する。ここで挙動検知部4は、例えば車両の加速度を計測する加速度センサ、ブレーキペダルの操作圧を計測するブレーキ圧センサ、車外を撮影する車載のカメラ、位置情報検知(算出)部等の車両の挙動を直接又は間接的に検知するセンサを含む。またその他車内を撮影する車載カメラや運転手の体温等車両内にいる人の挙動を検知するセンサとしてもよい。
車両走行情報検知部5は、車両の走行に関する状況を検知して車両走行情報に変換する。車両走行情報検知部5には、車外を撮影する車載のカメラ51の他、マイク52や車両の速度情報等車両の走行に関する状況を検知するものとすることができる。挙動検知部4及び車両走行情報検知部5は互いに重複するものを用いてもよいし、異なっていてもよい。入力部6は、運転手等により入力可能なキーボードやタッチパネル等とすることができる。出力部7は、運転手等により視認可能な位置に配置された液晶表示装置等の表示装置とすることができる。
車両用情報処理装置1は、例えばCPUや揮発性記憶部により構成される制御部2、及び揮発性記憶部や不揮発性記憶部により構成される記憶部31及び認証情報記憶部33を有している。制御部2は、記憶制御部21及び認証部22を有している。記憶制御部21は、車両の「走行」中に車両の走行に関する「車両走行情報」を「連続して取得」し、暗号化して保存する。認証部22は、保存される車両走行情報に係る車両を運転する運転手を認証すると共に、当該運転手以外から、保存された車両走行情報の復号が要求された際の復号の可否について判定するものとすることができる。
記憶部31は、車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶する。条件充足時情報記憶部32は、車両の走行中に検知される「挙動情報」が「所定条件」を充たした「条件充足時」を記憶する。また、記憶制御部21は、車両走行情報を連続して取得し、暗号化して記憶部31へ記憶する。判断部23は、車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断する。また、記憶制御部21は、記憶部31に暗号化されて記憶された車両走行情報のうち、判断部23が所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する車両走行情報を「復号」し、記憶部31へ記憶する。
ここで本発明の「走行」には、走行している状態の他、信号停止や停車等の一時的な停止の状態を含む。「車両走行情報」は、例えばカメラ51による車両前方を撮影した動画像その他車内外を撮影した動画像、車両の速度や加速度、ブレーキやハンドルの操作量等の操作情報、位置情報、車内車外の音声、運転手の動作を検知するセンサ等の情報を含む。「連続して取得」とは、時系列の情報として継続して取得されることを意味し、時間的には離散的に取得されるものであってもよい。「挙動情報」は、例えば「車両走行情報」と同様に、車内外を撮影した動画像、車両の速度や加速度、ブレーキやハンドルの操作量等の操作情報、位置情報、車内車外の音声、運転手の動作を検知するセンサ等の情報とすることができる。また、「挙動情報」は「車両走行情報」と同じ情報であっても異なる情報であってもよい。「所定条件」は予め定められた挙動情報の範囲等を意味し、例えば動画像であれば画像処理により条件を充たす画像の変化があった場合、数値情報であれば所定値以上や以下となった場合が挙げられる。また、「所定条件」は、事故と判断できる条件の他、異常発生あるいは定常状態から外れたと判断できる条件が挙げられ、例えば車両の故障や、運転者又は同乗者の異常を判断できる条件であってもよい。「条件充足時」は「所定条件」を充たした時を意味し、後述する「条件充足時情報」は、「条件充足時」における「車両走行情報」を特定する情報である。「復号する」とは、暗号化された車両走行情報を復号する場合の他、暗号化された車両走行情報を復号可能な状態にする場合も含む。
このような構成とすることにより、保護されるべき車両走行情報は暗号化され、利用されるべき車両走行情報が復号されるため、より効率的に車両走行情報の保護と利用を図ることができる。
図2等を用いて、車両用情報処理システム100による情報処理について説明する。車両用情報処理システム100では、まず認証処理S10が行われる。認証処理S10は、図3でも示されるように、認証部22が、ステップS11において、入力部6等を介して運転手等のID(識別子)及びパスワードの入力があったかどうかを判定する。入力がない場合(ステップS11:No)には、ステップS11に戻り、処理を繰り返す。入力があった場合(ステップS11:Yes)には、ステップS12において、認証情報記憶部33から対応する認証情報を取得し、ステップS13において、IDとパスワードが認証情報記憶部33に記憶されたものと一致するかどうかを判定する。認証情報記憶部33は、例えば図4に示されるように、ID、パスワード及び車両走行情報を暗号化及び復号する際に用いる暗号鍵の情報を含んでいるものとすることができる。
ステップS13において否定的な判定の場合(ステップS13:No)には、ステップS11に戻り、処理を繰り返す。ステップS13において肯定的な判定の場合(ステップS13:Yes)には、ステップS14において、認証成功の旨を出力部7に表示し、ステップS15においてID及び暗号鍵の情報を記憶制御部21に送信して、処理を終了する。
図2に戻り、ID及び暗号鍵の情報を受信した記憶制御部21は、車両走行情報保存処理S60を実行する。車両走行情報保存処理S60は、図5においてより詳細に示されるように、まず車両が走行を開始すると、ステップS61において、挙動検知部4が起動する。本実施形態においては挙動検知部4として車両の加速度を検知する加速度センサと、踏み込んだブレーキペダルの圧力を検知するブレーキ圧センサを使用する例を用いて説明するが、その他の挙動検知部4を使用することとしてもよい。
引き続き、ステップS31において、判断部23は、加速度が例えば10m/s以上であるかどうかを判定する。10m/s以上である場合(ステップS31:Yes)には、ステップS32において、ブレーキ圧が例えば10kgf/s以上であるかどうかを判定する。ステップS31又はS32において否定的な判定の場合には、暗号化保存処理S20に移行し、車両走行情報を暗号化して保存する。
図2のシーケンス図では、この暗号化保存処理S20が、認証処理S10の終了後に実行される。このシーケンス図では、車両走行情報として、カメラ51が撮影した撮影画像を例に説明するが、他の車両走行情報であってもよい。暗号化保存処理S20では、ステップS21において、記憶制御部21が、車両走行情報検知部5であるカメラ51が撮影した撮影画像を取得する。その後ステップS22において取得した撮影画像を暗号化し、ステップS23において暗号化された撮影画像を記憶部31に保存する。図6は、暗号化保存処理S20により記憶部31に保存された車両走行情報のファイル情報が示されており、各時刻において暗号化フラグが1であり、暗号化されている(Enc:Encrypted)ことが示されている。なお、走行データは、車両走行情報である撮影情報の他、これと同時刻の挙動情報とが紐づけられて保存されたデータであってもよい。
図5に戻り、ステップS32においてブレーキ圧が10kgf/s上である場合(ステップS32:Yes)には、判断部23は、車両の挙動情報が所定条件を満たしたと判定し、記憶制御部21での非暗号化保存処理S40に移行する。ここで、所定条件は、挙動検知部4により検知された情報の蓄積に基づく機械学習により定められるものであってもよい。この場合には通常の挙動を排除して異常時の挙動を検出することができる。異常時の挙動は、例えば交通事故発生を検出するような挙動とすることができる。
記憶制御部21は、条件充足後所定期間(例えば10秒間)において車両走行情報を暗号化せずに保存する非暗号化保存処理S40を行う。図2には、非暗号化保存処理S40が示されている。非暗号化保存処理S40では、ステップS41において、記憶制御部21が、カメラ51が撮影した撮影画像を取得する。その後ステップS42において暗号化されていない撮影画像を記憶部31に保存する。
図5に戻り、一方で記憶制御部21は、記憶部31に暗号化されて保存された条件充足前所定期間(例えば10秒間)の車両走行情報を復号する復号保存処理S50を行う。図2には、復号保存処理S50が示されている。復号保存処理S50では、ステップS51において、記憶制御部21が、記憶部31から暗号化された条件充足時前所定時間の撮影画像を取得する。その後ステップS52において取得した撮影画像を復号し、ステップS53において復号された撮影画像を、条件充足時前所定時間の撮影画像として記憶部31に保存する。
図5に戻り、記憶制御部21は、復号保存処理S50の後、暗号化保存処理S20に移行する。具体的には、記憶制御部21は、条件充足後所定期間(例えば10秒間)以後の撮影画像(車両走行情報)を暗号化して保存する。図7には、上述のように処理された記憶部31に保存された車両走行情報のファイル情報が示されている。また図8には、記憶部31に保存される車両走行情報の暗号化状態が示されている。これらの図に示されるように、条件充足時を例えば時刻T30とすると、条件充足前所定期間(例えば10秒間:T20〜T30)及び条件充足後所定期間(例えば10秒間:T30〜T40)において暗号化フラグが0であり、撮影情報は暗号化されずに保存されている。条件充足前所定時間及び条件充足後所定期間は、あらかじめ一定の期間が定められている場合の他、一定の規則で定められる期間を求めるようにしてもよい。
本実施形態においては、記憶制御部21は、条件充足時において、条件充足前所定期間の車両走行情報を復号して保存している。このように条件充足時に復号することとする場合には、車両走行情報取り出し時等の際に復号処理を行うことなく、第三者が、条件充足時から所定時間前までの必要な車両走行情報を取得することができる。また、記憶制御部21は、条件充足時以後の所定の期間である条件充足後所定期間の車両走行情報を暗号化しないで保存するため、後に復号処理を行うことなく、第三者が、条件充足時から一定期間後までの必要な車両走行情報を取得することができる。なお、車両走行情報を復号することに代えて、復号可能な状態にしても良い。例えば、図7の暗号化フラグのみをONとし、走行データは暗号化されたままの状態とし、走行データを取り出す際に、認証された運転手以外であっても当該運転手のIDに紐づけられた鍵を用いて暗号化フラグが0になっている部分だけを復号するようにしてもよい。
図9は、車両用情報処理システム100による処理の変形例を示すシーケンス図である。この変形例では、ステップS31及びS32において、所定条件を満たす場合には、ステップS33において、条件充足時情報を条件充足時情報記憶部32に保存する。条件充足時情報は、車両走行情報記憶部31において、「条件充足時」に対応する「車両走行情報」を特定するための情報である。例えば、条件充足時の時刻情報でもよいし、車両走行情報が記憶された記憶部31のアドレスもしくはインデックス情報でもよい。なお、条件充足時情報記憶部32は、車両走行情報記憶部31内に設けられていてもよい。また、この変形例では、条件充足時において、非暗号化保存処理S40及び復号保存処理S50は実行されない。したがって、図10に示されるように、記憶部31に保存された車両走行情報はすべて暗号化される。代わりにステップS71において所定アクセスを検知した際に、記憶制御部21は、ステップS72において条件充足時情報記憶部32から条件充足時情報を取得し、復号保存処理S80を実行する。復号保存処理S80では、ステップS81において、記憶制御部21が、取得した条件充足時情報に基づいて、記憶部31から暗号化された、条件充足時前所定時間及び条件充足時後所定時間の撮影画像を取得する。その後ステップS82において取得した撮影画像を復号し、ステップS83において復号された撮影画像を、条件充足時前所定時間及び条件充足時後所定時間の撮影画像として記憶部31に保存する。これにより記憶部31に記憶された撮影画像は、図8に示される暗号化状態と同様の暗号化状態となる。なお、復号した撮影画像をすぐに外部に送信する場合には必ずしも記憶部31に保存する必要はない。
ここで、所定のアクセスの検知は、例えば、「記憶部31を含む部分」が取り外されることを示す信号の検知とすることができる。この場合には、例えば交通事故等の検証において使用する際に、車両走行情報における必要な部分は暗号化されていないため利用することができ、その他の部分について暗号化されているため、車両走行情報を安全に保つことができる。また、所定のアクセスの検知は、所定情報が入力されたことの検知とすることができる。例えば、守秘義務のある者が所有するパスワード等の所定情報の入力より復号を行うため、守秘義務のある者のみが必要な情報を利用することができる。ここで所定情報は、公衆ネットワークを介して入力されるものであってもよく、この場合には、例えば、インターネット等の公衆ネットワークを介して入力されることにより、より迅速かつ確実に、守秘義務のある者により必要な情報を取得することができる。なお、本発明の「記憶部を含む部分」には情報処理装置自体を含む。
したがって、図9の変形例においては、条件充足前後の所定期間の車両走行情報を所定のアクセスを検知した際に復号するため、所定のアクセスがあるまでの間、車両走行情報を安全に保つことができる。本実施形態においては条件充足前後の所定期間としたが、条件充足前又は後のいずれか一方について復号することとしてもよい。
また、上述の実施形態において、記憶制御部21は、「秘匿性のより高い車両走行情報」から順に復号することとしてもよい。ここで本発明の「秘匿性のより高い車両走行情報」は、相対的に個人情報の程度の高い情報であり、例えば位置データやカメラ51により撮影されたデータである。これにより、秘匿性のより高い車両走行情報を先に復号しておくことにより、万が一途中で復号処理が困難になった場合であっても重要な情報を利用することができる。
一方で、記憶制御部21は、「秘匿性のより低い車両走行情報」から順に復号することとしてもよい。ここで本発明の「秘匿性のより低い車両走行情報」は、相対的に個人情報の程度の低い情報であり、例えば速度、加速度やハンドルの操作量等のデータである。これにより、秘匿性のより高い車両走行情報を、より長く安全な状態に保つことができる。
上述の車両用情報処理システム100や車両用情報処理装置1による処理は、例えば半導体メモリ等の記録媒体である非遷移的実体的記録媒体にプログラムが格納され、CPU等の処理装置においてプログラムに対応する方法が実行されることによる処理とすることができる。また、ソフトウェアに限らず、デジタル回路又はアナログ回路を含むハードウェアによる処理、又はソフトウェアとハードウェアの協働による処理とすることができる。
以上、本発明の実施形態における車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法について説明した。
本発明の車両用情報処理装置は、ドライブレコーダの他、車載の各種電子制御装置(ECU)としてもよい。また本発明の車両用情報処理装置の形態の例として、半導体、電子回路、モジュール、マイクロコンピュータが挙げられる。またこれらにアンテナや通信用インターフェースなど、必要な機能を追加してもよい。また、カーナビゲーションシステム、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末のような形態をとることも可能である。
加えて、本発明は、上述の専用のハードウェア(例えばECUとしての「車両用情報処理装置」)で実現できるものだけでなく、メモリやハードディスク等の記録媒体に記録したプログラム、及びこれを実行可能な専用又は汎用のハードウェアに提供することもできる。これによりプログラムのアップグレードを通じて常に最新の機能を提供することができる。すなわち、車両用情報処理装置の車両用情報処理方法をコンピュータにて実行可能な車両用情報処理プログラムも本発明に含まれる。
本発明の車両用情報処理装置、車両用情報処理システム、車両用情報処理プログラム、及び車両用情報処理方法は、実施形態において自動車に搭載されるドライブレコーダやECUを念頭において説明したが、自動二輪車、船舶、鉄道、航空機等、移動する移動体全般に適用することが可能である。
1 車両用情報処理装置、2 制御部、4 挙動検知部、5 車両走行情報検知部、6 入力部、7 出力部、21 記憶制御部、22 認証部、23 判定部、31 記憶部、33 認証情報記憶部、51 カメラ、52 マイク、100 車両用情報処理システム

Claims (12)

  1. 車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶する記憶部(31)と、
    前記車両走行情報を連続して取得し、暗号化して前記記憶部へ記憶する記憶制御部(21)と、
    前記車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断する判断部(23)と、を備え、
    前記記憶制御部は、前記記憶部に暗号化されて記憶された前記車両走行情報のうち、前記判断部が前記所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する前記車両走行情報を復号し、前記記憶部へ記憶することを特徴とする車両用情報処理装置(1)。
  2. 前記記憶制御部は、前記条件充足時以後の所定の期間である条件充足後所定期間の前記車両走行情報を暗号化しないで保存する、請求項1に記載の車両用情報処理装置。
  3. 前記記憶制御部は、前記条件充足時において、前記条件充足前所定期間の前記車両走行情報を復号して保存する、請求項1又は2に記載の車両用情報処理装置。
  4. 前記記憶制御部は、前記記憶部に記憶された前記車両走行情報の参照に関わる所定のアクセスを検知した際に、前記条件充足前所定期間の前記車両走行情報を復号する、請求項1又は2に記載の車両用情報処理装置。
  5. 前記所定のアクセスの検知は、前記記憶部を含む部分が取り外されることを示す信号の検知である、請求項4に記載の車両用情報処理装置。
  6. 前記所定のアクセスの検知は、前記記憶部に記憶された前記車両走行情報を参照するための所定情報が入力されたことの検知である、請求項4又は5に記載の車両用情報処理装置。
  7. 前記記憶制御部は、前記所定のアクセスを検知した際に、前記条件充足時以後の所定の期間である条件充足後所定期間の前記車両走行情報を復号する、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の車両用情報処理装置。
  8. 前記記憶制御部は、秘匿性のより高い前記車両走行情報から順に復号する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用情報処理装置。
  9. 前記記憶制御部は、秘匿性のより低い前記車両走行情報から順に復号する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用情報処理装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の車両用情報処理装置(1)と、
    車両の走行に関する状況を検知して前記車両走行情報に変換する車両走行情報検知部(5)と、
    挙動を検知して前記挙動情報を出力する挙動検知部(4)と、を備える車両用情報処理システム(100)。
  11. 車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶する工程と、
    前記車両走行情報を連続して取得し、暗号化して記憶部へ記憶する工程と、
    前記車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断する工程と、
    前記記憶部に暗号化されて記憶された前記車両走行情報のうち、前記所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する前記車両走行情報を復号し、前記記憶部へ記憶する工程と、をコンピュータに実行させるための車両用情報処理プログラム。
  12. 車両の走行に関する情報である車両走行情報を記憶し、
    前記車両走行情報を連続して取得し、暗号化して記憶部へ記憶し、
    前記車両の挙動情報が所定条件を充足したか否か判断し、
    前記記憶部に暗号化されて記憶された前記車両走行情報のうち、前記所定条件を充足したと判断した時点である条件充足時以前の所定期間である条件充足時前所定期間に対応する前記車両走行情報を復号し、前記記憶部へ記憶する、車両用情報処理方法。
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