JP2019159831A - 渋滞予測装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る渋滞予測装置、渋滞予測方法、及び渋滞予測プログラムの第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメータ、マシン語等で指定される。
以下、本実施形態に係る渋滞予測装置について、説明する。この渋滞予測装置は、車両監視システムに設けられるものであり、図1に示すように、道路に設置される複数のセンサ1と、これらセンサ1と通信回線100を介して接続される渋滞予測装置2と、を備えている。まず、センサ1について説明する。センサ1は、高速道路などの道路に沿って所定間隔おきに設置される。例えば、図2に示すように、道路10の進行方向に沿って、所定間隔おき(例えば、500m毎)に複数のセンサ11〜13が設置されている。これらのセンサ11〜13は、通過する自動車の台数を検知する。その他、自動車の速度、自動車の高さ、車種などを検知するようにしてもよく、このような検知を車線ごとに行うこともできる。すなわち、道路を通行する自動車に関する種々のデータを取得する。以下、これらのセンサで直接検知されたデータを検知データと称することとする。そして、この検知データが、本発明における「センサで取得されたデータ」に相当する。
<2−1.ハードウエア構成>
次に、本実施形態に係る渋滞予測装置、及びこれが含まれる車両監視システムのハードウエア構成について説明する。
センサ1は、特には限定されないが、上述した検知データを取得できるものであればよく、赤外線センサなど各種のセンサを用いることができる。
図5は、本実施形態に係る渋滞予測装置を示す機能ブロック図である。図5に示すように、本実施形態に係る渋滞予測装置2は、制御部21、記憶部22、通信インタフェース23、入力装置24、出力装置25、表示装置26、外部インタフェース27、及びドライブ28が電気的に接続されたコンピュータである。なお、図1では、通信インタフェース及び外部インタフェースをそれぞれ、「通信I/F」及び「外部I/F」と記載している。
次に、図1及び図5を参照しつつ、本実施形態に係る渋滞予測装置2の機能構成の一例を説明する。
図5に示すように、渋滞予測装置2の制御部21は、記憶部22に記憶された渋滞予測プログラム221をRAMに展開する。そして、制御部21は、RAMに展開された渋滞予測プログラム221をCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これによって、図1に示すように、本実施形態に係る渋滞予測装置2は、道路情報算出部211、予測部212、判定部214、及び再学習部215を備えるコンピュータとして機能する。
道路情報算出部211は、センサ1で検知された検知データ222を取得し、上述した通過台数及び車両占有率等の道路情報を算出する。また、これら道路情報から上述した渋滞状況を算出する。すなわち、図3に示すように、通過台数及び車両占有率から、各センサ1が配置されている地点に渋滞が発生しているか否かを算出し、表示装置26に表示したり、通信I/F23を介して外部に送信したりする。
予測部212では、所定時間経過後の道路情報を予測するために学習した学習器213を備えており、その学習器213の入力として、各センサ1における道路情報を入力とする。そして、学習器213の演算処理により、当該学習器213から、所定時間経過後の各センサ1における予測の道路情報を出力として得る。入力及び出力は、例えば、図6のようにすることができる。図6に示すように、この例では、現在時刻tとして、時刻t、その1分前の時刻t−1、2分前の時刻t−2での複数地点A〜Cのセンサ1における道路情報を入力とし、現在時刻からn分後の時刻t+nでの複数地点A〜Cのセンサ1における道路情報を出力とする。そして、予測部212では、出力された道路情報を道路情報算出部211に送り、各センサ1が配置されている各地点に渋滞が発生しているか否かを算出する。その結果は、上述したように表示装置219に表示したり、外部に送信したりする。
判定部214は、予測部212で行われた予測が正しいか否かを判定する。予測された道路情報は、時間の経過により正しかったか否かが分かる。そこで、判定部214では、道路情報算出部211から逐次、実際の道路情報を受け取り、予測部212で予測された道路情報が正しいか否かを判定する。そして、予測部212での予測が正しい場合には、その予測を行ったときの入力、及び実際の出力は、学習器213のさらなる学習のための追加学習データとして利用価値があると判断する。一方、予測が外れた場合には、その予測を行ったときの入力、及び実際の出力は、使用しない。なお、予測が正しかったか否かの判定については、所定の基準を適宜、設定しておくことができる。例えば、すべての地点での通過台数と車両占有率の完全一致を基準とすることもできるし、完全一致から多少の誤差範囲内であることを基準とすることもできる。
判定部214で、予測が正しいと判断されたとき、その予測を行ったときの入力、及び実際の出力は、追加学習データとして、再学習部215に送られる。図8に示すように、再学習部215では、追加学習データ2251を現在の学習データ225に加えて、学習器213と同じ学習結果データ224で構成された学習器(換言すると、学習器213のコピー)の学習を行い、仮学習器216を生成する。この仮学習器216の生成によって得られた学習結果データを仮学習結果データ2241と称することとする。そして、再学習部215は、この仮学習器216と現在の学習器(現学習器)213とのいずれの精度が高いかを判断する。
次に、図9を参照しつつ、渋滞予測装置2の動作例を説明する。図9は、渋滞予測装置2における学習器の更新の処理手順の一例を例示するフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
以上のように、本実施形態によれば、予測の対象となる道路情報が、所定時間経過後に予測が正しかったかどうか確認できる事項であるため、予測が正しかった場合には、その道路情報を用いて学習器213を再学習するようにしている。したがって、学習器213の学習を効率的に行うことができる。但し、そのような道路情報を用いても学習器213の精度が高くならない場合もあるので、予測が正しかった道路情報を加えた学習データで学習させた仮学習器216の精度が、現在の学習器213よりも高いかどうかを判断し、仮学習器216の方が精度が高い場合にのみ、学習器213の更新を行っている。したがって、学習器213の精度を確実に高めることができる。
上記第1実施形態では、判定部214によって予測部212の予測が正しいと判定された道路情報は、すべて再学習部215で検討が行われているが、これに限定されるものではなく、予測が正しいとされたすべての道路情報を用いて再学習部215で検討しなくてもよい。本実施形態では、この点について説明する。但し、本実施形態と第1実施形態とで、構成が同じ部分については説明を省略し、相違点を中心に説明を行う。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、渋滞予測装置2について説明したが、渋滞の予測は、ごく近い未来の予測であるため、渋滞の予測以外にも、近い未来に生じうる事象の予測は、渋滞の予測と同様のアプローチで解決できると考えられる。すなわち、近い未来に生じうる事象の予測は、それが正しいか否かは所定時間経過後に分かるため、その予測が正しいか否かの結果を用いて学習器を再学習させれば、予測の精度を向上できると考えられる。なお、近い将来がどの程度近いものであるかについては、適用されるアプリケーションの出力タイミング、つまりどの程度早く出力しなければならないか、などによって設定され得る。
上記の予測装置は汎用性があり、近い未来に生じうる事象を予測するものには適宜適用することができる。一例として、この予測装置3を券売機故障予測装置に適用した例について、図15〜図17を参照しつつ説明する。
上記の各例では、ニューラルネットワーク7として、多層構造を有する一般的な順伝播型ニューラルネットワークを用いている。しかしながら、各ニューラルネットワーク7の種類は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、各ニューラルネットワーク7は、入力層71及び中間層72を畳み込み層及びプーリング層として利用する畳み込みニューラルネットワークであってもよい。また、例えば、各ニューラルネットワーク7は、中間層72から入力層71等のように出力側から入力側に再帰する結合を有する再帰型ニューラルネットワークであってもよい。なお、各ニューラルネットワーク7の層数、各層におけるニューロンの個数、ニューロン同士の結合関係、及び各ニューロンの伝達関数は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
上記各学習器の種類は、特には限定されず、ニューラルネットワーク以外に、例えば、サポートベクターマシン、自己組織化マップ、又は強化学習により学習を行う学習器とすることができる。
214 判定部
213 第1学習器
215 再学習部
218 第2学習器
Claims (10)
- 少なくとも一つの地区の道路において、道路の進行方向に沿って所定間隔をおいて配置される複数のセンサから時刻t及び時刻t+nにおいてそれぞれ取得されたデータを受け取り、前記各データに基いて車両の通過台数に関する前記時刻tにおける第1情報、及び前記時刻t+nにおける第2情報を算出する道路情報算出部と、
前記第1情報から、前記時刻t+nに予想される前記車両の通過台数に関連する予測情報を、算出するための学習を行った学習済みの第1学習器と、
時刻t+nにおいて、前記第2情報と、前記予測情報とを比較し、所定の基準に適合しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記所定の基準に適合していると判定した場合には、所定の条件下で、前記第1情報と前記第2情報とを追加学習データとして、前記第1学習器を学習するための学習データに加えて、前記第1学習器の再学習を行う、再学習部と、
を備え、
前記第1学習器は、第1時刻の前記複数のセンサからのデータに基づく前記通過台数に関する情報と、前記第1時刻よりも未来の第2時刻の前記複数のセンサからのデータに基づく前記通過台数に関する情報と、を含む学習データにより学習されている、渋滞予測装置。 - 前記再学習部は、
前記追加学習データが加えられた前記学習データにより前記第1学習器と同一構成の学習器を学習した、仮学習器を生成し、
前記第1学習器と前記仮学習器との比較を行った結果、前記仮学習器が前記第1学習器よりも所定の基準に基づく精度が高い場合には、前記仮学習器により前記第1学習器を更新する、請求項1に記載の渋滞予測装置。 - 所定の時期ごとに作成された学習データによって学習された複数の前記第1学習器を備えており、前記各第1学習器は、それぞれ、生成された前記学習データの時期に用いられるように構成されている、請求項1または2に記載の渋滞予測装置。
- 前記追加学習データを入力とし、当該追加学習データを用いて学習された前記仮学習器が、前記更新に用いられたか否かを出力とする学習データにより、学習を行い、前記追加学習データを入力したとき、当該追加学習データを用いて学習された前記仮学習器が、前記更新に用いられたか否かを出力する、学習済みの第2学習器をさらに備え、
前記再学習部は、前記判定部により前記所定の基準に適合していると判定した前記第1情報と前記第2情報が、前記追加学習データとして適合しているか否かを前記第2学習器に判断させ、当該第2学習器が適合と判断した前記追加学習データを用いた学習データにより、前記仮学習器を生成する、請求項1から3のいずれかに記載の渋滞予測装置。 - 所定の時期ごとに作成された学習データによって学習された複数の前記第2学習器を備えており、前記各第2学習器は、それぞれ、生成された前記学習データの時期に用いられるように構成されている、請求項4に記載の渋滞予測装置。
- 前記予測情報に基づいて、前記各センサが配置された道路での渋滞の発生状況を算出する渋滞情報算出部をさらに備えている、請求項1から5のいずれかに記載の渋滞予測装置。
- 前記各学習器は、ニューラルネットワークによって構成される、請求項1から6のいずれかに記載の渋滞予測装置。
- 少なくとも一つの地区の道路において、道路の進行方向に沿って所定間隔をおいて配置される複数のセンサから時刻tにおいて取得されたデータを受け取り、前記データに基いて車両の通過台数に関する第1情報を算出するステップと、
時刻tにおいて、前記第1情報から、時刻t+nに予想される前記車両の通過台数に関する予測情報を算出するための学習を行った学習済みの第1学習器を準備するステップと、
前記複数のセンサから時刻t+nにおいて取得されたデータを受け取り、前記データに基いて車両の通過台数に関する第2情報を算出するステップと、
前記第2情報と、前記予測情報とを比較し、所定の基準に適合しているか否かを判定するステップと、
前記所定の基準に適合していると判定した場合には、所定の条件下で、前記第1情報と前記第2情報とを前記第1学習器を再学習するための学習データに加える、ステップと、
を備えている、渋滞予測方法。 - コンピュータに、
少なくとも一つの地区の道路において、道路の進行方向に沿って所定間隔をおいて配置される複数のセンサから時刻tにおいて取得されたデータを受け取り、前記データに基いて車両の通過台数に関する第1情報を算出するステップと、
時刻tにおいて、前記第1情報から、時刻t+nに予想される前記車両の通過台数に関する予測情報を算出するための学習を行った学習済みの第1学習器を準備するステップと、
前記複数のセンサから時刻t+nにおいて取得されたデータを受け取り、前記データに基いて車両の通過台数に関する第2情報を算出するステップと、
前記第2情報と、前記予測情報とを比較し、所定の基準に適合しているか否かを判定するステップと、
前記所定の基準に適合していると判定した場合には、所定の条件下で、前記第1情報と前記第2情報とを前記第1学習器を再学習するための学習データに加える、ステップと、
を実行させる、渋滞予測プログラム。 - 所定の情報を取得する情報取得部を備え、前記事項に基づいて所定の事象が生じ得るシステムに用いられる、予測装置であって、
時刻tにおいて、前記各情報取得部から取得される前記事項に関する第1情報から、時刻t+nにおいて、前記システムで生じ得る前記事象に関する予測情報を算出するための学習を行った学習済みの第1学習器と、
時刻t+nにおいて、前記システムで生じた前記事象に関する第2情報と、前記予測情報とを比較し、所定の基準に適合しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記所定の基準に適合していると判定した場合には、所定の条件下で、前記第1情報と前記第2情報とを追加学習データとして、前記第1学習器を再学習するための学習データに加えて、前記第1学習器の再学習を行う、再学習部と、
を備えている、予測装置。
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