JP2019157749A - 保持材 - Google Patents

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博史 小山
由章 畠山
Yoshiaki Hatakeyama
由章 畠山
賢太郎 引地
Kentaro Hikichi
賢太郎 引地
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Abstract

【課題】キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧を均一化できる保持材を提供すること。【解決手段】保持材30は、非真円形状であるハニカム担体10と、筒状のケース部材と、ハニカム担体10とケース部材との間に設けられた帯状の保持材30と、を備える排気浄化装置に用いられる。保持材30は、ハニカム担体10の外周面のうち短手方向に沿って対向する短径面SS1,SS2に接する端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2と、外周面のうち長手方向に沿って対向する長径面LS1,LS2に接する長径部3L1,3L2と、外周面のうち円弧状の中間面IS1,IS2,IS3,IS4に接する中間部3I1,3I2,3I3,3I4と、を備える。保持材30の厚さは、端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2において最も厚く、中間部3I1〜3I4において最も薄い。【選択図】図3

Description

本発明は、保持材に関する。より詳しくは、断面形状が非真円形状であるハニカム担体と、このハニカム担体を収容するケース部材と、ハニカム担体とケース部材との間に設けられる保持材と、を備える排気浄化装置に用いられる保持材に関する。
内燃機関の排気を、触媒コンバータで浄化する技術は広く知られている。この触媒コンバータは、三元触媒、酸化触媒、NOx浄化触媒等の排気浄化触媒が担持された柱状のハニカム担体と、このハニカム担体を収容するケースと、を備える。例えば特許文献1には、このようなハニカム担体として、断面形状が楕円形状となるものが提案されている。車両のエンジンルームには、内燃機関や触媒コンバータの他、様々な装置が配置されることから、楕円形状のハニカム担体を用いることにより、真円形状のハニカム担体を用いた場合よりもエンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上できる場合がある。
ところでハニカム担体は、車両の振動による破損を防ぐため、その外周面に帯状の保持材を巻き付けた状態でケース内に収容される。以下、このようにケース内にハニカム担体と保持材とを収容する工程をキャニングともいう。保持材は、ケースとハニカム担体の間でやや圧縮した状態でケース内に収められるため、ハニカム担体の外周面には面圧が作用する。ここで車両の振動によって、ハニカム担体が破損したりハニカム担体と保持材との間に隙間ができないようしたりするためには、キャニング後、ハニカム担体の外周面に作用する面圧を均一にすることが好ましい。そこで特許文献1の発明では、楕円形状のハニカム担体に巻き付けられる保持材のうち、ハニカム担体の断面の短径軸方向に位置する部分を高坪量の第1部分とし、長径軸方向に位置する部分を低坪量の第2部分とし、第1部分と第2部分との間を第1部分から第2部分に向かって坪量が漸減する第3部分としたものが提案されている。
国際公開第2011/099484号
特許文献1の発明によれば、ハニカム担体の断面形状が楕円形状であるものについては面圧を均一化できる場合がある。しかしながらハニカム担体の断面形状を非真円形状に一般化した場合、特にハニカム担体の外周面において、短径面と長径面との間の中間面の形状が円弧状である場合、特許文献1に記載の保持材では、面圧を均一にできない場合がある。
本発明は、キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧を均一化できる保持材を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る保持材は、柱状でありかつその中心軸線(例えば、後述の中心軸線O)に垂直な断面視における形状は長手方向(例えば、後述の長手方向LD)及び短手方向(例えば、後述の短手方向SD)が定義される非真円形状であるハニカム担体(例えば、後述のハニカム担体10)と、当該ハニカム担体を収容する筒状のケース部材(例えば、後述のケース部材20)と、前記ハニカム担体と前記ケース部材との間に前記ハニカム担体の外周を囲むように設けられた帯状の保持材(例えば、後述の保持材30)と、を備える排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置1)に用いられるものであって、前記保持材は、前記ハニカム担体の外周面のうち前記短手方向に沿って対向する短径面(例えば、後述の第1短径面SS1、第2短径面SS2)に接する短径部(例えば、後述の第1端部3Sa、第2端部3Sb、第2短径部3S2)と、前記外周面のうち前記長手方向に沿って対向する長径面(例えば、後述の第1長径面LS1、第2長径面LS2)に接する長径部(例えば、後述の第1長径部3L1、第2長径部3L2)と、前記外周面のうち前記短径面と前記長径面の間の円弧状の中間面(例えば、後述の第1中間面IS1、第2中間面IS2、第3中間面IS3、第4中間面IS4)に接する中間部(例えば、後述の第1中間部3I1、第2中間部3I2、第3中間部3I3、第4中間部3I4)と、を備え、前記保持材の厚さは、前記短径部において最も厚く、前記中間部において最も薄いことを特徴とする。
(2)この場合、前記長径部の厚さは、前記短径部よりも薄くかつ前記中間部よりも厚いことが好ましい。
(3)本発明に係る保持材は、柱状でありかつその中心軸線(例えば、後述の中心軸線O)に垂直な断面視における形状は長手方向(例えば、後述の長手方向LD)及び短手方向(例えば、後述の短手方向SD)が定義される非真円形状であるハニカム担体(例えば、後述のハニカム担体10)と、当該ハニカム担体を収容する筒状のケース部材(例えば、後述のケース部材20)と、前記ハニカム担体と前記ケース部材との間に前記ハニカム担体の外周を囲むように設けられた帯状の保持材(例えば、後述の保持材30)と、を備える排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置1)に用いられるものであって、前記保持材は、前記ハニカム担体の外周面のうち前記短手方向に沿って対向する短径面(例えば、後述の第1短径面SS1、第2短径面SS2)に接する短径部(例えば、後述の第1端部3Sa、第2端部3Sb、第2短径部3S2)と、前記外周面のうち前記長手方向に沿って対向する長径面(例えば、後述の第1長径面LS1、第2長径面LS2)に接する長径部(例えば、後述の第1長径部3L1、第2長径部3L2)と、前記外周面のうち前記短径面と前記長径面の間の円弧状の中間面(例えば、後述の第1中間面IS1、第2中間面IS2、第3中間面IS3、第4中間面IS4)に接する中間部(例えば、後述の第1中間部3I1、第2中間部3I2、第3中間部3I3、第4中間部3I4)と、を備え、前記保持材の坪量は、前記短径部において最も多く、前記中間部において最も少ないことを特徴とする。ここで坪量とは、単位面積あたりの繊維質量をいう。
(4)この場合、前記長径部における坪量は、前記短径部における坪量よりも少なくかつ前記中間部における坪量よりも多いことが好ましい。
(5)この場合、前記中間面の前記断面視における輪郭の曲率半径は、前記長径面及び前記短径面の前記断面視における輪郭の曲率半径よりも小さいことが好ましい。
(1)本発明に係る保持材は、その外周面が、短手方向に沿って対向する短径面と、長手方向に沿って対向する長径面と、これら短径面と長径面との間であって断面視で円弧状の中間面と、を備えるハニカム担体を備える排気浄化装置に用いられる。この保持材は、短径面に接する短径部と長径面に接する長径部と中間面に接する中間部とを備える。後に図4A〜図4Cを参照して説明するように、上記のように短径面と長径面と円弧状の中間面とを備えるハニカム担体を厚みが均一の保持材を巻き付けてキャニングすると、その面圧は短径面において最も小さくなり、中間面において最も大きくなる。これに対し本発明では、保持材の厚さを、短径部において最も厚くし、中間部において最も薄くする。これにより、キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧を均一化できる。
(2)後に図4A〜図4Cを参照して説明するように、短径面と長径面と円弧状の中間面とを備えるハニカム担体を厚みが均一の保持材を巻き付けてキャニングすると、長径面における面圧は、短径面における面圧よりも大きく、中間面における面圧よりも小さい。そこで本発明の保持材では、長径部の厚さを、短径部よりも薄くし中間部よりも厚くする。これにより、キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧をさらに均一化できる。
(3)本発明に係る保持材の坪量は、短径部において最も多く中間部において最も少ない。これにより、上記(1)の発明と同様に、キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧を均一化できる。
(4)本発明に係る保持材の長径部の坪量は、短径部よりも少なく中間部よりも多い。これにより、上記(2)の発明と同様に、キャニング後のハニカム担体の外周面に作用する面圧をさらに均一化できる。
(5)本発明の保持材は、中間面の断面視における輪郭の曲率半径が、長径面及び短径面の断面視における輪郭の曲率半径よりも小さいハニカム担体を備える排気浄化装置に用いられる。本発明の保持材は、このような断面形状を有するハニカム担体に用いることにより、キャニング後のハニカム担体に作用する面圧を効果的に均一化できる。
本発明の一実施形態に係る保持材が組み込まれた排気浄化装置の構成を示す斜視図である。 排気浄化装置の中心軸線に対し垂直な断面図である。 展開された保持材の中心軸線に対し垂直な断面図である。 保持材の効果を検証するために行った試験に用いた試験装置の構成を示す図である。 図4Aの試験装置を用いて得られた面圧の測定結果を示す図である。 上記試験結果から導かれる保持材の厚さと各位置の面圧との関係を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る保持材30が組み込まれた排気浄化装置1の構成を示す斜視図である。図2は、上記排気浄化装置1の中心軸線Oに対し垂直な断面図である。
排気浄化装置1は、図示しない内燃機関の排気通路に設けられ、内燃機関の排気を浄化する触媒コンバータである。排気浄化装置1は、排気浄化触媒が担持された柱状の基材であるハニカム担体10と、ハニカム担体10を収容する筒状のケース部材20と、ハニカム担体10とケース部材20との間において、ハニカム担体10の外周を囲むように設けられた帯状の保持材30と、を備える。
ハニカム担体10は、排気の流入側端面10aから排気の流出側端面10bまで延び、排気の流路となる複数のセルと、これらセルを区画形成する複数の隔壁と、を有するフロースルー型である。またこのハニカム担体10の隔壁に担持させる排気浄化触媒としては、酸化触媒、三元触媒、及びNOx吸蔵触媒等が用いられる。排気浄化装置1は、内燃機関の排気をハニカム担体10の各セルに通流させることにより、隔壁に担持された排気浄化触媒の作用下で排気を浄化する。ハニカム担体10の材質としては、例えば、コーディエライト、アルミナチタネート、及びムライト等が用いられる。
図2に示すように、ハニカム担体10は、その中心軸線Oに沿って延びる柱状の剛体である。ハニカム担体10は、排気の流入側端面10aから流出側端面10bまで中心軸線Oに対し垂直な断面の形状及び寸法が略一定である。
図2に示すように、ハニカム担体10の中心軸線Oに垂直な断面視における外周面の輪郭は、短手方向SD及び長手方向LDが定義される略角丸長方形状である。以下では、ハニカム担体10の断面視における輪郭を角丸長方形状とした場合について説明するが、本発明はこれに限らない。本発明は、ハニカム担体の断面視における外周面の輪郭の形状が、短手方向及び長手方向が定義される非真円形状であればどのような形状でも適用できる。ここで短手方向及び長手方向が定義される非真円形状とは、真円が短手方向に沿ってやや扁平した形状であり、より具体的には、図2に示すような角丸長方形状の他、楕円形状、長円形状、及び卵形状等が挙げられる。
以下では、ハニカム担体10の外周面のうち、短手方向SDに沿って対向する二辺を含む面を第1短径面SS1及び第2短径面SS2といい、長手方向LDに沿って対向する二辺を含む面を第1長径面LS1及び第2長径面LS2という。なお外周面の輪郭が略角丸長方形状である場合、図2に示すように第1短径面SS1及び第2短径面SS2は互いに略平行な面となり、第1長径面LS1及び第2長径面LS2は互いに略平行な面となり、第1短径面SS1及び第2短径面SS2と第1長径面LS1及び第2長径面LS2は互いに略垂直な面となる。またこれら短径面SS1,SS2の長手方向LDに沿った長さは、長径面LS1,LS2の短手方向SDに沿った長さよりも長い。
また以下では、ハニカム担体10の外周面のうち、第1短径面SS1と第1長径面LS1との間の面を第1中間面IS1といい、第1長径面LS1と第2短径面SS2との間の面を第2中間面IS2といい、第2短径面SS2と第2長径面LS2との間の面を第3中間面IS3といい、第2長径面LS2と第1短径面SS1との間の面を第4中間面IS4という。図2に示すように、これら4つの中間面IS1〜IS4の断面視の輪郭の形状は、それぞれ円弧状である。また図2に示すように、これら4つの中間面IS1〜IS4の断面視における輪郭の曲率半径は、2つの長径面LS1,LS2及び2つの短径面SS1,SS2の断面視における輪郭の曲率半径よりも小さい。
以上のようにハニカム担体10の外周面は、図2における反時計周りで、第1短径面SS1と、第1中間面IS1と、第1長径面LS1と、第2中間面IS2と、第2短径面SS2と、第3中間面IS3と、第2長径面LS2と、第4中間面IS4と、を接続して構成される。
排気浄化装置1は、以上のようなハニカム担体10の外周面に沿って帯状の保持材30を巻き付けたものを、筒状のケース部材20の内部に収納することによって形成される。より具体的には、排気浄化装置1は、例えば、ハニカム担体10の外周に保持材30を後に図3を参照して説明する手順に従って巻き付け、さらにこの保持材30の外周に帯状の金属板を巻き付け、金属板の一方の端部と他方の端部を突き合わせて溶接し、筒状のケース部材20を形成することによって製造される。
次に、保持材30の構成について説明する。
図3は、展開された保持材30の中心軸線Oに対し垂直な断面図である。なお図3の上部には、参考のためハニカム担体10の断面図を併せて図示する。また図3では、理解を容易にするため、保持材30の厚みを実際のものよりもやや誇張して図示する。
保持材30には、耐熱、耐振性、シール機能及び振動吸収能力を有するアルミナ繊維、シリカ繊維、アルミナシリカ繊維、ガラス繊維等のセラミック繊維を、帯状に成形したものが用いられる。
保持材30のうち、図3中上方側の面は、排気浄化装置1に組み込んだ状態ではハニカム担体10の外周面に接する内周面31であり、この内周面31の反対側の面は、排気浄化装置1に組み込んだ状態ではケース部材30の内周面に接する外周面32である。
図3に示すように、保持材30を展開した状態では、外周面32は略平らである。これに対し内周面31は蛇腹状である。保持材30は、排気の流入側の端面から流出側の端面まで中心軸線Oに対し垂直な断面の形状及び寸法が略一定である。
保持材30は、図3中左側の第1端面30aから図3中右側の第2端面30bへ向かって順に、第1端面30aを含む第1端部3Saと、第1中間部3I1と、第1長径部3L1と、第2中間部3I2と、第2短径部3S2と、第3中間部3I3と、第2長径部3L2と、第4中間部3I4と、第2端面30bを含む第2端部3Sbと、を備える。
保持材30をハニカム担体10の外周面に巻き付けた状態では、第1端面30aと第2端面30bとが対向し、これにより保持材30は筒状となる。またこの保持材30をハニカム担体10の外周面に巻き付けて排気浄化装置1に組み込んだ状態では、隣接する第1端部3Sa及び第2端部3Sbはハニカム担体10の第1短径面SS1に接し、第1中間部3I1は第1中間面IS1に接し、第1長径部3L1は第1長径面LS1に接し、第2中間部3I2は第2中間面IS2に接し、第2短径部3S2は第2短径面SS2に接し、第3中間部3I3は第3中間面IS3に接し、第2長径部3L2は第2長径面LS2に接し、第4中間部3I4は第4中間面IS4に接する。
次に保持材30の展開した状態での厚さ(より具体的には、外周面32から内周面31までの距離)について説明する。第1端部3Sa、第2端部3Sb、及び第2短径部32Sの厚さは、略等しくW1である。第1長径部3L1、及び第2長径部3L2の厚さは、略等しくW2である。第1中間部3I1、第2中間部3I2、第3中間部3I3、及び第4中間部3I4の厚さは、略等しくW3である。また図3に示すように、第1端部3Sa等の厚さW1は、保持材30の中で最も厚く、第1中間部3I1等の厚さW3は、保持材30の中で最も薄い。また第1長径部3L1等の厚さW2は、第1端部3Sa等の厚さW1よりも薄くかつ第1中間部3I1等の厚さW3よりも厚い。すなわちW1>W2>W3となっている。
また保持材30の密度は、その製造時点では、一様である。したがって保持材30の坪量は、第1端部3Sa、第2端部3Sb、及び第2短径部3S2において最も多く、第1中間部3I1、第2中間部3I2、第3中間部3I3、及び第4中間部3I4において最も少ない。また第1長径部3L1、及び第2長径部3L2における坪量は、第1端部3Sa等における坪量よりも少なくかつ第1中間部3I1等における坪量よりも多い。
図4Aは、本実施形態に係る保持材30の効果を検証するために行った試験に用いた試験装置の構成を示す図である。
この試験では、図4Aに示すように、ハニカム担体10の外周面に帯状の面圧センサ6を設け、さらにその外周面に帯状の試験用保持材7設け、さらにその外周面を図示しないケース部材でキャニングした後における各部分の面圧を測定した。図4Aに示すように、面圧センサ6及び試験用保持材7は、第2短径面SS2の中心点を0°とした方位角において、約40°から約270°にわたって設けた。換言すれば、面圧センサ6及び試験用保持材7は、ハニカム担体10の外周面のうち、第2中間面IS2と、第1長径面LS1と、第1中間面IS1と、第1短径面SS1と、第4中間面IS4と、第2長径部LS2の一部と、を覆う。また試験用保持材7は、本実施形態に係る保持材30と異なり厚さが一定のものを用いた。
図4Bは、図4Aの試験装置を用いて得られた面圧の測定結果を示す図である。図4Bにおいて横軸はハニカム担体10の外周面の位置を表す方位角[°]を示し、縦軸は各位置における面圧[kgf/cm]を示す。図4Bに示すように、非真円形状のハニカム担体10に対し厚さが一定の試験用保持材7を用いると、キャニング後のハニカム担体10の外周面に作用する面圧にはばらつきが生じる。
ここで、第2中間面IS2に含まれる方位角45°における面圧と、第1長径部LS1に含まれる方位角90°における面圧と、2つの端部3Sa,3Sbに含まれる方位角180°における面圧と、を比較する。この場合、方位角180°における面圧は、他の方位角45°及び90°における面圧よりも低い。また方位角45°における面圧は、他の方位角90°及び180°における面圧よりも高い。また方位角90°における面圧は、方位角180°における面圧よりも高くかつ方位角45°における面圧よりも低い。
従ってこの結果から、一定の厚さを有する保持材を用いた場合、ハニカム担体10の外周面に作用する面圧は、中間面IS1,IS2,IS3,IS4に含まれる方位角45°,135°,225°,315°において最も高くなり、短径面SS1,SS2に含まれる方位角0°,180°において最も低くなると推定される。また長径面LS1,LS2に含まれる方位角90°,270°における面圧は、方位角45°,135°,225°,315°における面圧よりも低くかつ方位角0,180°における面圧よりも高くなると推定される。また一般的には、保持材を厚くするほどキャニング後のケース部材20とハニカム担体10との間の密度が高くなるため、各位置における面圧は保持材の厚さに略比例して高くなると推定される。
図4Cは、上記試験結果から導かれる保持材の厚さと各部分の面圧との関係を示す図である。図4Cに示すように、保持材の厚さを一定とした場合、面圧は、方位角が0°,180°の部分、方位角が90°,270°の部分、及び方位角が45°,135°,225°,315°の部分の順で高くなる。また保持材を厚くすると各部分における面圧も大きくなる。
したがって保持材を、方位角が45°,135°,225°,315°の部分、方位角が90°,270°の部分、及び方位角が0°,180°の部分の順で厚くすることにより、キャニング後のハニカム担体10に作用する面圧を、図4Cにおいて破線で示す狙い面圧で均一化できるといえる。これに対し本実施形態に係る保持材10では、4つの中間部3I1,3I2,3I3,3I4は、方位角が45°,135°,225°,315°の部分に接し、2つの長径部3L1,3L2は、方位角が90°,270°の部分に接し、2つの端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2は、方位角が0°,180°の部分に接する。またこの保持材30では、4つの中間部3I1〜3I4の厚さW3、2つの長径部3L1,3L2の厚さW2、並びに2つの端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2の厚さW1の順で厚い。よって本実施形態に係る保持材30によれば、キャニング後におけるハニカム担体10の外周面に作用する面圧の均一化に寄与することが検証された。
本実施形態に係る保持材30によれば、以下の効果を奏する。
(1)保持材30は、その外周面が、短手方向SDに沿って対向する短径面SS1,SS2と、長手方向LDに沿って対向する長径面LS1,LS2と、これら短径面と長径面との間であって断面視で円弧状の中間面IS1,IS2,IS3,IS4と、を備えるハニカム担体10を備える排気浄化装置1に用いられる。この保持材30は、短径面SS1,SS2に接する端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2と、長径面LS1,LS2に接する長径部3L1,3L2と、中間面IS1〜IS4に接する中間部3I1,3I2,3I3,3I4とを備える。また保持材30の厚さは、端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2において最も厚く、中間部3I1〜3I4において最も薄い。これにより、キャニング後のハニカム担体10の外周面に作用する面圧を均一化できる。
(2)保持材30では、長径部3L1,3L2の厚さは、端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2よりも薄く、中間部3I1〜3I4よりも厚い。これにより、キャニング後のハニカム担体10の外周面に作用する面圧をさらに均一化できる。
(3)保持材30の坪量は、端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2において最も多く、中間部3I1〜3I4において最も少ない。これにより、キャニング後のハニカム担体10の外周面に作用する面圧を均一化できる。
(4)保持材30の長径部3L1,3L2の坪量は、端部3Sa,3Sb及び第2短径部3S2よりも少なく中間部3I1〜3I4よりも多い。これにより、キャニング後のハニカム担体10の外周面に作用する面圧をさらに均一化できる。
(5)保持材30は、中間面IS1〜IS4の断面視における輪郭の曲率半径が、長径面LS1,LS2及び短径面SS1,SS2の断面視における輪郭の曲率半径よりも小さいハニカム担体10を備える排気浄化装置1に用いられる。保持材30は、このような断面形状を有するハニカム担体10に用いることにより、キャニング後のハニカム担体10に作用する面圧を効果的に均一化できる。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。
例えば上記実施形態では、保持材30のうちハニカム担体10に接する内周面31を蛇腹状としケース部材20に接する外周面32を略平らとした場合について説明したが、本発明はこれに限らない。保持材のうち内周面を略平らとし外周面を蛇腹状としてもよいし、内周面及び外周面の両方を蛇腹状としてもよい。
また例えば上記実施形態では、排気浄化装置1として、フロースルー型のハニカム担体を備える触媒コンバータを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の保持材は、基材としてウォールフロー型のハニカム担体を備える排気浄化装置、即ち排気中の排気微粒子を捕集する排気浄化フィルタにも適用され得る。
1…排気浄化装置
10…ハニカム担体
20…ケース部材
30…保持材
3Sa…第1端部(短径部)
3Sb…第2端部(短径部)
3S2…第2短径部(短径部)
3I1…第1中間部(中間部)
3I2…第2中間部(中間部)
3I3…第3中間部(中間部)
3I4…第4中間部(中間部)
3L1…第1長径部(長径部)
3L2…第2長径部(長径部)
SS1…第1短径面(短径面)
SS2…第2短径面(短径面)
LS1…第1長径面(長径面)
LS2…第2長径面(長径面)
IS1…第1中間面(中間面)
IS2…第2中間面(中間面)
IS3…第3中間面(中間面)
IS4…第4中間面(中間面)
O…中心軸線
LD…長手方向
SD…短手方向

Claims (5)

  1. 柱状でありかつその中心軸線に垂直な断面視における形状は長手方向及び短手方向が定義される非真円形状であるハニカム担体と、当該ハニカム担体を収容する筒状のケース部材と、前記ハニカム担体と前記ケース部材との間に前記ハニカム担体の外周を囲むように設けられた帯状の保持材と、を備える排気浄化装置に用いられる保持材であって、
    前記保持材は、前記ハニカム担体の外周面のうち前記短手方向に沿って対向する短径面に接する短径部と、前記外周面のうち前記長手方向に沿って対向する長径面に接する長径部と、前記外周面のうち前記短径面と前記長径面の間の円弧状の中間面に接する中間部と、を備え、
    前記保持材の厚さは、前記短径部において最も厚く、前記中間部において最も薄いことを特徴とする保持材。
  2. 前記長径部の厚さは、前記短径部よりも薄くかつ前記中間部よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の保持材。
  3. 柱状でありかつその中心軸線に垂直な断面視における形状は長手方向及び短手方向が定義される非真円形状であるハニカム担体と、当該ハニカム担体を収容する筒状のケース部材と、前記ハニカム担体と前記ケース部材との間に前記ハニカム担体の外周を囲むように設けられた帯状の保持材と、を備える排気浄化装置に用いられる保持材であって、
    前記保持材は、前記ハニカム担体の外周面のうち前記短手方向に沿って対向する短径面に接する短径部と、前記外周面のうち前記長手方向に沿って対向する長径面に接する長径部と、前記外周面のうち前記短径面と前記長径面の間の円弧状の中間面に接する中間部と、を備え、
    前記保持材の坪量は、前記短径部において最も多く、前記中間部において最も少ないことを特徴とする保持材。
  4. 前記長径部における坪量は、前記短径部における坪量よりも少なくかつ前記中間部における坪量よりも多いことを特徴とする請求項3に記載の保持材。
  5. 前記中間面の前記断面視における輪郭の曲率半径は、前記長径面及び前記短径面の前記断面視における輪郭の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の保持材。
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