JP2019156663A - オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法 - Google Patents

オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019156663A
JP2019156663A JP2018042666A JP2018042666A JP2019156663A JP 2019156663 A JP2019156663 A JP 2019156663A JP 2018042666 A JP2018042666 A JP 2018042666A JP 2018042666 A JP2018042666 A JP 2018042666A JP 2019156663 A JP2019156663 A JP 2019156663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
annular end
end surface
container
seal structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018042666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6719496B2 (ja
Inventor
晋典 松本
Kuninori Matsumoto
晋典 松本
裕康 蘆田
Hiroyasu Ashida
裕康 蘆田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2018042666A priority Critical patent/JP6719496B2/ja
Publication of JP2019156663A publication Critical patent/JP2019156663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6719496B2 publication Critical patent/JP6719496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【課題】滞留容器とオリフィスとの間のシール構造の影響による泡やモルタルブツの発生を抑制して高品質のガラス製品を得ることができ、それと共にオリフィスの交換作業を簡単に行うことができるオリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法を提供する。【解決手段】溶融ガラス60の出口側に環状端面7aを有するブッシング7と、環状端面7aに接する環状の接合部2sを有するオリフィス2と、環状端面7aに接合部2sを合わせるように当該接合部2sを全周に渡って支持する支持機構4と、を備えるオリフィスシール構造1である。オリフィス2の接合部2sをブッシング7の環状端面7aに押圧する押圧機構5を設け、この押圧機構5を、同一円周上に位置し、環状端面7aに力を作用させる3つの力点17を有するものとする。3つの力点17を、中心軸c1に対して回転対称となる位置に配して、ブッシング7の環状端面7aをオリフィス2で均等に押圧する。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラスびんなどのガラス製品を成形する成形装置にゴブを供給するための機器に設けられるオリフィスシール構造と、このオリフィスシール構造を用いたガラスびんの製造方法に関する。
従来、ガラスびんなどのガラス成形品を得るために次のような製造方法がとられている。フォアハースで所定温度に調整され移送されてきた溶融ガラスを、スパウトに一旦滞留させ、ここでフィーダーチューブによって溶融ガラスの流量をさらに調整しつつ、スパウトに設けられたオリフィスから溶融ガラスを所要の大きさで押し出し、これをカットして溶融ガラスの塊であるゴブとする。そして、このゴブを例えばガラスびん成形装置の粗型に供給し、これをプレス成形又はエアによって成形してパリソンとし、これを仕上型に移してガラス成形品を得る。
例えば特許文献1〜4には、溶融ガラスを所要の大きさで押し出すオリフィスとその周辺部材で構成されたスパウト組立体、オリフィス取替装置等が記載されている。オリフィスを備えるフィーダ装置は一般に、移送されてきた溶融ガラスを一時的に滞留させる滞留容器と、滞留容器から流出する溶融ガラスを所定の大きさで押し出すオリフィスと、滞留容器の出口側でオリフィスを支持する支持部材とを備えている。
特開昭63−147829号公報 特開平5−193955号公報 特開平8−26740号公報 特許第5637626号公報
スパウト等からなる滞留容器80の出口側にオリフィス81を接合させる際、滞留容器80の環状端面80aと、オリフィス81の環状の接合部81sとの間をシールして溶融ガラスを流出させないようにする必要がある(図6参照)。滞留容器80の環状端面80aと、オリフィス81の接合部81sとの間を図6のように、モルタル82を使用して隙間を埋めるシール構造が知られている。
成形されたガラス成形品には、様々な要因によって欠陥が生じるため、これらの欠陥を取り除くための対策が必須とされる。ガラス成形品の欠陥を最小限にとどめることは、ガラス成形品をガラス本来の性状に近づけることができ、機械的強度などの特性の向上にも繋がる。
モルタル82は溶融ガラスに接触することになるが、モルタル82を定着させた直後は特に、モルタル82内に含まれている水分によって溶融ガラス内に泡が生じることがある。又、モルタルが溶融ガラス内に剥がれ落ちる(これをモルタルブツと呼ぶ)こともある。このような泡やモルタルブツの存在は外観の低下や機械的強度などの特性を低下させるといった問題があるし、そのようなものは製品とはならず、破棄しなければならない。更に、オリフィス81の交換作業を行う際、滞留容器80やオリフィス81に付着しているモルタル82を除去しなければならず、非常に手間がかかる。
上記従来技術の問題点に鑑み、滞留容器とオリフィスとの間のシール構造の影響による泡やモルタルブツの発生を抑制して高品質のガラス製品を得ることができ、それと共にオリフィスの交換作業を簡単に行うことができるオリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のオリフィスシール構造は、所定温度に調整され移送されてきた溶融ガラスを一時的に滞留させ、当該溶融ガラスの出口側に環状端面を有する滞留容器と、前記環状端面に面する環状の接合部を有し、前記滞留容器の出口側で当該滞留容器から流出する前記溶融ガラスを所定の大きさで押し出すオリフィスと、前記環状端面に前記接合部の全周を合わせるように、前記滞留容器の出口側で前記オリフィスを支持する支持機構と、前記支持機構を介して、前記オリフィスの接合部を前記滞留容器の環状端面に押圧する押圧機構と、を備え、前記押圧機構は、前記環状端面の周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面に力を作用させる3つ以上の力点を有しており、これら複数の力点は前記環状端面の中心軸に対して回転対称となる位置に配されている構造である。
本発明によれば、押圧機構が、オリフィスを支持する支持機構を介し、オリフィスの接合部で滞留容器の環状端面を直接的に押圧する。押圧機構は、環状端面の周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面に力を作用させる3つ以上の力点を有しており、これら複数の力点は環状端面の中心軸に対して回転対称となる位置に配されている。そのため、滞留容器の環状端面がオリフィスの接合部で全周に渡って均等に押圧されることになり、オリフィスの接合部と滞留容器の環状端面との間が確実にシールされる。従って、モルタル等を使用する必要がなく、シール材料に起因する泡やモルタルブツを発生させないようにすることができる。オリフィスの交換作業を行う際、滞留容器やオリフィスに付着しているモルタル等を除去する必要はない。
滞留容器の環状端面に、オリフィスから吐出する溶融ガラスをカットする位置に対して当該オリフィスの吐出口の位置を調整する延設部分が形成されていることが好ましい。従来、厚みの大きいモルタルを介して滞留容器とオリフィス間のシールを行っており、その構成のまま、本発明を適用する場合、自ずとオリフィス出口が溶融ガラスのカット位置から遠ざかってしまい、ゴブの品質に影響を及ぼすおそれがある。滞留容器の環状端面に、オリフィスの吐出口の位置を調整する延設部分を形成することで、従来の構成のまま、オリフィス出口を、従来の設置位置に近づけるか、同等の箇所に位置させることができる。
前記オリフィスの接合部の外周側に、前記滞留容器の環状端面との隙間区間を形成する段差部を設け、この段差部にシール材を設けてもよい。この場合、オリフィスの接合部と滞留容器の環状端面とのシール性を向上させることができる。
本発明は、上記のいずれかに記載のオリフィスシール構造を用いたガラスびんの製造方法であって、前記支持機構で前記オリフィスを支持した状態で、前記押圧機構によって当該オリフィスの接合部を前記滞留容器の環状端面に押圧して、当該接合部と環状端面間をシールし、前記滞留容器に一時的に滞留させた溶融ガラスを、前記オリフィスで所要の大きさに押し出し、これをカットしてゴブとし、このゴブをガラスびん成形装置に供給してガラスびんを成形する製造方法である。
本発明によれば、ガラスびんの製造方法で用いるオリフィスシール構造の押圧機構が、オリフィスを支持する支持機構を介し、オリフィスの接合部で滞留容器の環状端面を直接的に押圧する。押圧機構は、環状端面の周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面に力を作用させる3つ以上の力点を有しており、これら複数の力点は環状端面の中心軸に対して回転対称となる位置に配されている。そのため、滞留容器の環状端面がオリフィスの接合部で全周に渡って均等に押圧されることになり、オリフィスの接合部と滞留容器の環状端面との間が確実にシールされる。従って、モルタル等を使用する必要がなく、シール材料に起因する泡やモルタルブツを発生させないようにすることができる。オリフィスの交換作業を行う際、滞留容器やオリフィスに付着しているモルタル等を除去する必要はない。
本発明によれば、滞留容器の環状端面がオリフィスの接合部で全周に渡って均等に押圧され、オリフィスの接合部と滞留容器の環状端面との間が確実にシールされるため、モルタル等を使用する必要がない。これにより、シール材料に起因する泡やモルタルブツが発生せず、高品質のガラス製品を得ることができる。オリフィスの交換作業を行う際、滞留容器やオリフィスに付着しているモルタル等を除去する必要はないため、オリフィスの交換作業を簡単に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るオリフィスシール構造を用いたガラスびんの製造方法を説明するための模式図である。 フィーダ装置を構成するオリフィスとその周辺機器を表す断面図である。 支持機構による開閉状態を表す図である。 オリフィスとその周辺機器を下側から見た図である。 力点の数を変更した他の実施形態に係る、オリフィスとその周辺機器を下側から見た図である。 従来のフィーダ装置を構成するオリフィスとその周辺機器を表す断面図である。
発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るオリフィスシール構造1を用いたガラスびんの製造方法を説明するための模式図である。図2は溶融ガラスのフィーダ装置を構成するオリフィス2とその周辺機器を表す断面図である。
本実施形態のオリフィスシール構造1は、所定温度に調整され移送されてきた溶融ガラス60を一時的に滞留させる滞留容器3と、この滞留容器3の出口側から流出する溶融ガラス60を所定の大きさで押し出すオリフィス2と、滞留容器3の出口側でオリフィス2を支持する支持機構4と、支持機構4を介して、オリフィス2を滞留容器3に押圧する押圧機構5とを主に備えている。以下の説明において図1における下側を下側とし、上側を上側とする。
ガラス溶融窯でガラス原料を加熱して溶融させ、この溶融ガラスをガラスフィーダ50に送る。ガラスフィーダ50のフォアハース51で所定温度に調整され移送されてきた溶融ガラス60を、スパウト6(滞留容器3)に一旦滞留させる。
図示しないフィーダーチューブやプランジャーなどによって、溶融ガラス60を攪拌し温度を均一にしてその流量を調整し、スパウト6の出口側に設けられたブッシング7(滞留容器3)を通じて、その先のオリフィス2から所定の径で押し出す。オリフィス2から押し出された溶融ガラス60をシャー52でカットして溶融ガラスの塊であるゴブ61とする。このゴブ61を移送手段53で移送してガラスびん成形装置54に供給し、プレスアンドブロー方式やブローアンドブロー方式によってガラス成形品を得る。
より具体的には、ゴブ61をガラスびん成形装置54の粗型に供給し、これをプレス成形又はエアによって成形してパリソンとし、これを仕上型に移してガラス成形品を成形する。本実施形態のオリフィス2では、1〜4つの粗型を備えたガラスびん成形装置54に、1つ又は同時に2〜4つのゴブ61を供給できるようになっており、1つ又は同時に2〜4つのガラス成形品が得られる。
本説明では同時に2つのガラス成形品を得られるものを代表例として、図2のように、ブッシング7は上下方向に沿って円筒状に形成されており、溶融ガラスの出口側である下端に環状端面7aを有している。オリフィス2は、全体として下方へ向かうに従って窄むように形成されている。オリフィス2には、オリフィス2の中心軸を挟んで対称位置に設けられた2つの押出口2aが形成されている。2つの押出口2aは互いに同形状及び同寸法で形成されている。これにより、スパウト6からブッシング7を通じて入ってきた溶融ガラスは、2つの押出口2aで2つに分けられ、分けられた2本の溶融ガラスは、全く同じ形状でオリフィス2から押し出される。
オリフィス2はその入口側である上端に、ブッシング7の環状端面7aに接する環状の接合部2sを有している。この接合部2sの外周側に、ブッシング7の環状端面7aとの隙間区間を形成する段差部2bが設けられている。この段差部2bに、例えばバイオセラミックスファイバー等からなるシール材を設けて、オリフィス2の接合部2sとブッシング7の環状端面7aとのシール性を向上させてもよい。
ブッシング7には、オリフィス2から吐出する溶融ガラスをカットする位置に対して当該オリフィス2の吐出口の位置を調整する延設部分8が形成されている。本実施形態では、この延設部分8の下端面が環状端面7aとなっている。ブッシング7の外周側に、アダプターリング9やスパウトクーシング10が設けられており、ブッシング7が所定の位置に固定されている。
支持機構4は、オリフィス2に接触して支持するオリフィスリングホルダー11及びオリフィス2を閉状態の位置と開状態の位置に開閉自在に状態変更させる開閉手段12からなる。オリフィスリングホルダー11は、外側の壁部13と、この壁部13の下端から内周側へ延設された円盤状の受板14からなり、オリフィス2の全体を受けるように形成されている。オリフィス2の下部に段差部2cが形成されており、この段差部2cにオリフィスリングホルダー11の受板14の内端が係合して、オリフィス2がブッシング7の出口側の所定位置に設置されている。この状態で、ブッシング7の環状端面7aに、オリフィス2の接合部2sが直接的に当接している。
図3は支持機構4による開閉状態を表す図である。オリフィスリングホルダー11は開閉手段12に固定されている。開閉手段12は、オリフィスリングホルダー11の外側の所定箇所を回転軸として、オリフィスリングホルダー11を開閉自在に状態変更させる。このような支持機構4によって、ブッシング7の環状端面7aに、オリフィス2の接合部2sが合わさるように当該接合部2sが全周に渡って支持されている。
図4はオリフィス2とその周辺機器を下側から見た図である。図2及び図4のように、押圧機構5は、3つのネジ部材15と、これらネジ部材15の上側に設置された断面矩形状のスペーサリング16とを有している。スペーサリング16の上端面16aは、オリフィスリングホルダー11の壁部13に形成された段差部13aに当接している。従ってスペーサリング16は、各ネジ部材15とオリフィスリングホルダー11の段差部13aとで挟持されている。
図4のように、3つのネジ部材15は、それぞれオリフィスリングホルダー11の周方向に沿って、ブッシング7の環状端面7aの中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されている。即ち本実施形態では、環状端面7aの中心軸c1に対して、隣り合うネジ部材15、15間のなす角度θは120°となっている。
各ネジ部材15を締め込むと、各ネジ部材15に接触しているスペーサリング16が上方に移動し、オリフィスリングホルダー11の壁部13に形成された段差部13aを上方に押圧する。その押圧力がオリフィスリングホルダー11の受板14に伝わり、オリフィス2が上方に押圧され、オリフィス2の接合部2sにブッシング7の環状端面7aが押圧される。
各ネジ部材15の上端がオリフィス2に力を及ぼす力点17となっている。このように、押圧機構5は、ブッシング7の環状端面7aの周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面7aに力を作用させる3つの力点17を有している。そして、これら3つの力点17は環状端面7aの中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されている。即ち力点17の数をnとした場合、隣り合う力点17、17同士の、環状端面17aの中心軸c1に対してなす角度θは(360°/n)となる。
3つのネジ部材15による3つの力点17によって、オリフィスリングホルダー11を介してオリフィス2が上方に押圧される。3つの力点17は、環状端面7aの中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されているため、オリフィス2が周方向に沿って均等に押圧され、ブッシング7の環状端面7aと、オリフィス2の接合部2sとが確実にシールされる。
押圧機構5に設ける力点17は3つに限られるものではなく、中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されていれば、力点の数は限定されない。例えば中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されるネジ部材を4つ、或いはそれ以上設けることができる。図5のように、ネジ部材15を中心軸c1に対して回転対称の位置に5つ設けることができる。この場合の隣り合う力点17、17同士のなす角度θは72°である。
本実施形態の構成を備えるオリフィスシール構造1によって、次のガラスびんの製造方法を実施できる。支持機構4でオリフィス2を支持した状態で、押圧機構5によってオリフィス2の接合部2sをブッシング7の環状端面7aに均等に押圧して、接合部2sと環状端面7a間をシールした後、滞留させた溶融ガラス60をオリフィス2で所要の大きさに押し出し、これをカットしてゴブ61とし、このゴブ61をガラスびん成形装置54に供給してガラスびんを成形する。
本実施形態のオリフィスシール構造1、及びガラスびんの製造方法によれば、押圧機構5が、オリフィス2を支持する支持機構4を介し、オリフィス2の接合部2sでブッシング7の環状端面7aを直接的に押圧する。押圧機構5は、環状端面7aの周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面7aに力を作用させる3つ以上の力点17を有しており、これら複数の力点17は環状端面7aの中心軸c1に対して回転対称となる位置に配されている。
そのため、ブッシング7の環状端面7aがオリフィス2の接合部2sで全周に渡って均等に押圧されることになり、オリフィス2の接合部2sとブッシング7の環状端面7aとの間が確実にシールされる。従ってモルタル等を使用する必要がなく、シール材料に起因する泡やモルタルブツが発生せず、高品質のガラス製品を得ることができる。オリフィス2の交換作業を行う際、ブッシング7やオリフィス2に付着しているモルタル等を除去する必要はない。これによりオリフィス2の交換作業を簡単に行うことができる。
ブッシング7に、オリフィス2から吐出する溶融ガラス60をカットする位置に対してオリフィス2の吐出口の位置を調整する延設部分8が形成されている。従来、比較的厚みの大きいモルタルを介して、ブッシングとオリフィス間のシールを行っていた。その構成のまま、本発明を適用する場合、自ずとオリフィスの出口が溶融ガラスのカット位置から遠ざかってしまい、ゴブ61の品質に影響を及ぼすおそれがある。ブッシング7に、オリフィス2の吐出口の位置を調整する延設部分8を形成することで、従来の構成のまま、オリフィス2の出口を、従来の設置位置に近づけるか、又は同じ箇所に位置させることができる。これによりガラス製品の品質を向上させることができる。
開示した実施形態は例示であり制限的なものではない。上記実施形態では、溶融ガラスを送り込むフィーダ装置の一部を表しており、他の形態に係るフィーダ装置に本発明を適用してもよい。他のガラス製品を製造する場合には、スパウト、ブッシング、オリフィスなどの構成部材を、そのガラス製品の製造に応じた仕様に変更すればよい。押圧機構に関し、上記実施形態ではネジ部材を用いて押圧するものとしたが、力点を設けることができれば例えば油圧によるもの等、他の形態を採用してもよい。説明した構成は本発明の効果を損なわない限りにおいて変更可能であり、必要に応じて設けられる他の構成及び部材の形態も限定しない。
1 オリフィスシール構造
2 オリフィス
2a 押出口
2b、2c 段差部
2s 接合部
3 滞留容器
4 支持機構
5 押圧機構
6 スパウト
7 ブッシング
7a 環状端面
8 延設部分
11 オリフィスリングホルダー
12 開閉手段
13 壁部
13a 段差部
14 受板
15 ネジ部材
16 スペーサリング
16a 上端面
17 力点
c1 中心軸
θ 角度

Claims (4)

  1. 所定温度に調整され移送されてきた溶融ガラスを一時的に滞留させ、当該溶融ガラスの出口側に環状端面を有する滞留容器と、
    前記環状端面に面する環状の接合部を有し、前記滞留容器の出口側で当該滞留容器から流出する前記溶融ガラスを所定の大きさで押し出すオリフィスと、
    前記環状端面に前記接合部の全周を合わせるように、前記滞留容器の出口側で前記オリフィスを支持する支持機構と、
    前記支持機構を介して、前記オリフィスの接合部を前記滞留容器の環状端面に押圧する押圧機構と、を備え、
    前記押圧機構は、前記環状端面の周方向に沿うように同一円周上に位置し、当該環状端面に力を作用させる3つ以上の力点を有しており、
    これら複数の力点は前記環状端面の中心軸に対して回転対称となる位置に配されているオリフィスシール構造。
  2. 前記滞留容器の環状端面に、前記オリフィスから吐出する溶融ガラスをカットする位置に対して当該オリフィスの吐出口の位置を調整する延設部分が形成されている請求項1に記載のオリフィスシール構造。
  3. 前記オリフィスの接合部の外周側に、前記滞留容器の環状端面との隙間区間を形成する段差部が設けられており、この段差部にシール材が設けられている請求項1又は2に記載のオリフィスシール構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のオリフィスシール構造を用いたガラスびんの製造方法であって、
    前記支持機構で前記オリフィスを支持した状態で、前記押圧機構によって当該オリフィスの接合部を前記滞留容器の環状端面に押圧し、当該接合部と環状端面間をシールした後、前記滞留容器に一時的に滞留させた溶融ガラスを、前記オリフィスで所要の大きさに押し出し、これをカットしてゴブとし、このゴブをガラスびん成形装置に供給してガラスびんを成形するガラスびんの製造方法。
JP2018042666A 2018-03-09 2018-03-09 オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法 Active JP6719496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042666A JP6719496B2 (ja) 2018-03-09 2018-03-09 オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042666A JP6719496B2 (ja) 2018-03-09 2018-03-09 オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019156663A true JP2019156663A (ja) 2019-09-19
JP6719496B2 JP6719496B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=67994400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018042666A Active JP6719496B2 (ja) 2018-03-09 2018-03-09 オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6719496B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6719496B2 (ja) 2020-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102076622B (zh) 用于制造石英玻璃柱体的方法和装置
KR102021455B1 (ko) 정밀한 유리 롤 성형 공정 및 기기
US9409808B2 (en) Glass processing device and bottom machine therefor for manufacturing glass containers
RU2443639C2 (ru) Система охлаждения формы для секционной машины
JP5538533B2 (ja) 溶融坩堝から石英ガラスシリンダを引き抜く方法並び装置
US20070271963A1 (en) Apparatus and Process for Producing Tubes or Rods
JP2019156663A (ja) オリフィスシール構造、及びガラスびんの製造方法
JP4445419B2 (ja) ガラス成形体の製造方法、プレス成形用ガラス素材の製造方法、および光学素子の製造方法
JP6843142B2 (ja) ガラス製品成形機用の金型冷却方法及びシステム
JP4313753B2 (ja) ガラス成形体、光学素子それぞれの製造方法、熔融ガラス流出装置およびガラス成形体の製造装置
CN106966571B (zh) 玻璃棒料制备方法及制备装置
CN102285756B (zh) 通过注塑制造玻璃模制件的方法和装置
JP2019206448A (ja) ガラス物品の製造方法及び製造装置
JP5618645B2 (ja) ガラス板の製造装置、ガラス板、プレス成形用ガラス素材、光学素子、薄板ガラスの製造方法
JP5075228B2 (ja) ガラス板、プレス成形用素材、光学素子、薄板ガラスそれぞれの製造方法
US1608967A (en) Spout-aperture bushing
KR101826053B1 (ko) 양초 자동 제조 장치
JP5637626B2 (ja) 温度計測器付きオリフィス、及びガラスびんの製造方法
JP5537278B2 (ja) ガラス板、プレス成形用素材、光学素子、薄板ガラスそれぞれの製造方法
US4492595A (en) Bottom plate mechanism for a mould of a glassware container manufacturing machine
CN211255679U (zh) 工艺玻璃多气泡成型装置
CN221644771U (zh) 铂金通道供料管
KR100534487B1 (ko) 유리관의 제조장치 및 그 방법
CN110482844B (zh) 多气泡工艺玻璃叠落发泡生产工艺
JPH05170454A (ja) ガラス成形品の成形方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6719496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250