JP2019156479A - マルチパック包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】包材の使用面積を抑制しつつ、開口面からの缶の脱落を確実に防止できるマルチパック包装体を提供する。【解決手段】複数本の缶Cを包み込むように天板1の両側に側板2及び底板3が順次連設され、底板3同士が係合してスリーブ状に保形され、天板1に切込により形成された扇形状の頂部保持用タブ6が天板1の裏面側へ折り曲げられ、頂部保持用タブ6の弧状縁が缶Cの頂部周縁の巻締部tに内接して嵌合することにより缶Cの頂部が保持され、底板3から切り起された底部保持用タブ7の嵌合により缶Cの底部が保持されるマルチパック包装体において、頂部保持用タブ6には、弧状縁に凹状の係入部6aが設けられ、缶Cの頂部周縁の巻締部tが係入部6aに進入して係合するものとする。【選択図】図1
Description
この発明は、複数本の缶を纏めて持ち運べるように集合包装するマルチパック包装体に関するものである。
一般に、ビール等の缶を複数本纏めて運搬するために使用される板紙製のマルチパック包装体は、複数本の缶をスリーブ状に包み込み、両端から延出されたガゼットにより、開口面からの缶の脱落を防止する構造となっている。このようなマルチパック包装体では、ガゼットを設ける必要上、高価な耐水性板紙である包材の使用面積が大きくなる。
一方、下記特許文献1には、ガゼットがなくても開口面からの缶の脱落を防止でき、包材の使用面積を抑制できるマルチパック包装体が記載されている。
このマルチパック包装体は、図6に示すように、複数本の缶Cを包み込むように天板51の両側に側板52及び底板53が順次連設され、底板53同士が係合してスリーブ状に保形され、天板51を切り込んで形成された扇形状の頂部保持用タブ54の弧状縁の内接に伴う嵌合により缶Cの頂部が保持され、底板53を切り込んで形成された底部保持用タブ(図示省略)の嵌合により缶Cの底部が保持されるものである。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたようなマルチパック包装体では、持ち運びに際し、天板51に撓みが生じると、頂部保持用タブ54と缶Cの頂部との嵌合が外れ、缶Cが開口面から脱落する恐れがある。
そこで、この発明は、包材の使用面積を抑制しつつ、開口面からの缶の脱落を確実に防止できるマルチパック包装体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、複数本の缶を包み込むように天板の両側に側板及び底板が順次連設され、底板同士が係合してスリーブ状に保形され、
前記天板に切込により形成された扇形状の頂部保持用タブが天板の裏面側へ折り曲げられ、頂部保持用タブの弧状縁が缶の頂部周縁の巻締部に内接して嵌合することにより缶の頂部が保持され、前記底板から切り起された底部保持用タブの嵌合により缶の底部が保持されるマルチパック包装体において、
前記頂部保持用タブには、弧状縁に凹状の係入部が設けられ、缶の頂部周縁の巻締部が係入部に進入して係合するものとしたのである。
前記天板に切込により形成された扇形状の頂部保持用タブが天板の裏面側へ折り曲げられ、頂部保持用タブの弧状縁が缶の頂部周縁の巻締部に内接して嵌合することにより缶の頂部が保持され、前記底板から切り起された底部保持用タブの嵌合により缶の底部が保持されるマルチパック包装体において、
前記頂部保持用タブには、弧状縁に凹状の係入部が設けられ、缶の頂部周縁の巻締部が係入部に進入して係合するものとしたのである。
また、複数本の缶が並列し、各列に3本以上の缶が配置されて包装されるマルチパック包装体において、
前記頂部保持用タブは、各列の両端の缶に対応する部分にのみ設けられているものとして、天板の強度低下を防止すると共に、加工コストの低減を図ったのである。
前記頂部保持用タブは、各列の両端の缶に対応する部分にのみ設けられているものとして、天板の強度低下を防止すると共に、加工コストの低減を図ったのである。
この発明に係るマルチパック包装体では、頂部保持用タブの弧状縁が缶の巻締部に内接して嵌合すると共に、頂部保持用タブの係入部に缶の巻締部が進入して、缶の頂部が保持されるので、頂部保持用タブと缶の頂部との嵌合が外れにくくなり、包材の使用面積を抑制しつつ、開口面からの缶の脱落効果を高めることができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、このマルチパック包装体は、例えば、500ml入りの6本の缶Cを2列に並列させ、各列に3本の缶Cを配置して包装するものである。缶Cは、図2に示すように、頂部周縁に巻締部tを有し、底面が窪んだ形状とされている。
図3に示すように、このマルチパック包装体の板紙製のブランクでは、天板1の両側に側板2及び底板3が順次連設されている。包装状態での缶Cの列方向に対応するブランクの寸法は、底板3の一部を除き、両端の缶Cが開口面から半分程度露出するように、ガゼットを有する従来のものよりも、小さく設定されている。
一方の底板3には差込片4及び係合片4aが、他方の底板3には差込穴5及び係合穴5aがそれぞれ設けられている。側板2には、缶Cの上部及び下部の傾斜に沿わせるため、折目線2a,2bがそれぞれ入れられ、一方の底板3には、係合片4aと係合穴5aの係合工程を補助するため、折目線3aが入れられている。
天板1には、各列の両端の缶Cに対応する4か所にのみ、扇形状の頂部保持用タブ6が切目線を入れて形成されている。頂部保持用タブ6の弧状縁は、天板1の中央側へ向けられ、その弧状縁には凹状の係入部6aが設けられている。頂部保持用タブ6の基部には、幅方向の折目線6bが入れられている。
両側の底板3から側板2の下部となる部分にかけては、6本の缶Cのそれぞれに対応して、先端が丸みを帯びた舌片状の底部保持用タブ7が切目線を入れて形成されている。底部保持用タブ7の基部及び中間部には、それぞれ幅方向の折目線が入れられている。
また、天板1には、一対の半円状の把手穴8が切目線を入れて形成されている。把手穴8は、缶Cの列間の部分に対応して、各列の両端の缶Cと中間の缶Cの間に位置し、押し込んで開けるようになっている。
このようなブランクを組み立てて缶Cを集合包装するには、図1に示すように、所定の配置とした缶Cの上面を天板1で覆い、側板2を下方へ折り曲げ、底板3を内側へ折り曲げて、両側の底板3の係合片4aと係合穴5aとを係合させ、差込片4を差込穴5へ差し込んで、缶Cを包囲するスリーブ状に保形する。
このとき、図2(2A)に示すように、頂部保持用タブ6を天板1の裏面側へ折目線6bに沿って折り曲げ、折目線6bの反発により、頂部保持用タブ6の先端を缶Cの頂面に当接させ、頂部保持用タブ6の弧状縁を缶Cの巻締部tに内接するように嵌合させて、缶Cの頂部を保持する。
また、図2(2B)に示すように、底部保持用タブ7を基部及び中間部の折目線に沿ってZ字状に折り曲げ、底部保持用タブ7の先端を缶Cの底面の窪みに嵌合させて、缶Cの底部を保持する。
このように缶Cを包装するマルチパック包装体では、持ち運びに際し、開口面から缶Cが抜け出そうとしても、缶Cの巻締部tが係入部6aに進入して係合するので、頂部保持用タブ6と缶Cの頂部との嵌合が外れにくくなり、包材の使用面積を抑制しつつ、開口面からの缶Cの脱落防止効果を高めることができる。
また、天板1において、頂部保持用タブ6の係入部6aは、把手穴8に指を入れて持ち運ぶ際、天板1の中央側が上方へ撓むと、頂部保持用タブ6の係入部6aと缶Cの巻締部tとが一層強く係合するので、開口面から缶Cが脱落しにくくなる。
また、頂部保持用タブ6は、各列の両端の缶Cに対応する部分にのみ設けられ、中間の缶Cに対応する部分に設けられていないので、天板1の切込による強度低下が極力防止されるほか、加工コストの低減を図ることができる。
なお、頂部保持用タブ6の係入部6aは、図4に示すように、開放端側の幅が少し広いスリット状としてもよい。この場合、缶Cの巻締部tが係入部6aに進入すると、係入部6aが缶Cの巻締部tを強く挟み込んで、缶Cの頂部が確実に保持される。
また、図5に示すように、頂部保持用タブ6の基部の折目線6bは、単線部6b1と二股部6b2とから成るものとしてもよい。この場合、折目線6bの折り曲げに伴う反発が強まり、頂部保持用タブ6と缶Cの頂部との嵌合が一層外れにくくなるので、缶Cの脱落防止効果をさらに高めることができる。
ところで、上記実施形態では、6本の缶Cを2列に並べて、各列に3本の缶Cを配置するマルチパック包装体について例示したが、4本の缶Cを2列に並べて、各列に2本の缶Cを配置するマルチパック包装体や、8本の缶Cを2列に並べて、各列に4本の缶Cを配置するマルチパック包装体においても、上記と同様に、頂部保持用タブ6に係入部6aを設けた構成を採用することができる。
1 天板
2 側板
2a,2b 折目線
3 底板
3a 折目線
4 差込片
4a 係合片
5 差込穴
5a 係合穴
6 頂部保持用タブ
6a 係入部
6b 折目線
6b1 単線部
6b2 二股部
7 底部保持用タブ
8 把手穴
C 缶
t 巻締部
2 側板
2a,2b 折目線
3 底板
3a 折目線
4 差込片
4a 係合片
5 差込穴
5a 係合穴
6 頂部保持用タブ
6a 係入部
6b 折目線
6b1 単線部
6b2 二股部
7 底部保持用タブ
8 把手穴
C 缶
t 巻締部
Claims (2)
- 複数本の缶(C)を包み込むように天板(1)の両側に側板(2)及び底板(3)が順次連設され、底板同士(3)が係合してスリーブ状に保形され、
前記天板(1)に切込により形成された扇形状の頂部保持用タブ(6)が天板(1)の裏面側へ折り曲げられ、頂部保持用タブ(6)の弧状縁が缶(C)の頂部周縁の巻締部(t)に内接して嵌合することにより缶(C)の頂部が保持され、前記底板(3)から切り起された底部保持用タブ(7)の嵌合により缶(C)の底部が保持されるマルチパック包装体において、
前記頂部保持用タブ(6)には、弧状縁に凹状の係入部(6a)が設けられ、缶(C)の頂部周縁の巻締部(t)が係入部(6a)に進入して係合することを特徴とするマルチパック包装体。 - 複数本の缶(C)が並列し、各列に3本以上の缶(C)が配置されて包装される請求項1に記載のマルチパック包装体において、
前記係入部(6a)を有する頂部保持用タブ(6)は、各列の両端の缶(C)に対応する部分にのみ設けられていることを特徴とするマルチパック包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018049214A JP2019156479A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | マルチパック包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018049214A JP2019156479A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | マルチパック包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019156479A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS60167771U (ja) * | 1984-04-12 | 1985-11-07 | 日比 恆明 | 缶保持具 |
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JPH11278426A (ja) * | 1998-03-25 | 1999-10-12 | Mead Corp:The | 包装用容器 |
JP2009286445A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Suntory Holdings Ltd | 缶容器用包装体 |
JP2017509554A (ja) * | 2014-02-21 | 2017-04-06 | グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッドGraphic Packaging International,Inc. | 保持機能部を有するカートン |
-
2018
- 2018-03-16 JP JP2018049214A patent/JP2019156479A/ja active Pending
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