JP2019155500A - ワーク取り出し装置及びワーク取り出し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺ワークの取り出しが容易なワーク取り出し装置を提供する。【解決手段】ワーク取り出し装置は、ロボットアームと、ロボットアームに設けられ、長尺ワークが嵌合可能な抽出溝を有するエンドエフェクタと、長尺ワークが抽出溝に嵌合したことを検知するセンサと、長尺ワークの長手方向に抽出溝の向きを揃えながらエンドエフェクタが長尺ワークに向かって移動するように、ロボットアームを駆動するアーム駆動手段と、長尺ワークが抽出溝に嵌合したことをセンサにより検知した場合に、抽出溝に嵌合した長尺ワークを保持するようにエンドエフェクタを駆動するエフェクタ駆動手段と、を備える。【選択図】図2A

Description

本発明は、ワーク取り出し装置及びワーク取り出し方法に関する。
特許文献1には、フランジ付きロッドからなるワークを視覚センサで撮像し、撮像された画像に基づきワークの位置及び姿勢を検出し、検出されたワークの位置および姿勢に基づきロボットハンドを位置決めし、把持爪でワークを把持することが開示されている。
特開2012−115915号公報
ところで、上記従来技術では、長尺ワークの把持が煩雑である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、長尺ワークの取り出しが容易なワーク取り出し装置及びワーク取り出し方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一の態様のワーク取り出し装置は、ロボットアームと、前記ロボットアームに設けられ、長尺ワークが嵌合可能な抽出溝を有するエンドエフェクタと、前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを検知するセンサと、前記長尺ワークの長手方向に前記抽出溝の向きを揃えながら前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動するように、前記ロボットアームを駆動するアーム駆動手段と、前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを前記センサにより検知した場合に、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを保持するように前記エンドエフェクタを駆動するエフェクタ駆動手段と、を備える。
上記態様において、前記アーム駆動手段は、前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動する間又は後に前記長尺ワークの長手方向と交差する方向に往復するように、前記ロボットアームを駆動してもよい。
上記態様において、前記長尺ワークは可撓性を有してもよい。
上記態様において、前記エンドエフェクタは、開閉する一対のフィンガを有し、前記一対のフィンガが開状態から閉状態に変化することで、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを挟んでもよい。
また、前記抽出溝は、前記一対のフィンガの間に形成されてもよい。
上記態様において、前記センサは、前記抽出溝の長手方向に見たときに投光部から受光部への光が前記抽出溝を横切るように配置された光電センサであってもよい。
また、前記エンドエフェクタは、前記抽出溝と交差し、前記投光部から前記受光部への光が通過する光路溝を有してもよい。
上記態様において、前記長尺ワークが配置される容器をさらに備え、前記容器は、前記長尺ワークの側方に、開口縁から底部に向かって延びる切り欠きを有してもよい。
上記態様において、前記長尺ワークが配置される容器をさらに備え、前記容器は、前記長尺ワークの長手方向に沿って延びる谷状の底部を有してもよい。
また、本発明の他の態様のワーク取り出し方法は、ロボットアームと、前記ロボットアームに設けられ、長尺ワークが嵌合可能な抽出溝を有するエンドエフェクタと、前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを検知するセンサとを用意し、前記長尺ワークの長手方向に前記抽出溝の向きを揃えながら前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動するように、前記ロボットアームを駆動し、前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを前記センサにより検知した場合に、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを保持するように前記エンドエフェクタを駆動する。
本発明によれば、長尺ワークの取り出しが容易となる。
実施形態に係るワーク取り出し装置の構成例を示す図である。 エンドエフェクタ及びマガジンの構成例を示す図である。 エンドエフェクタ及びマガジンの構成例を示す図である。 エンドエフェクタの拡大図である。 エンドエフェクタの拡大図である。 実施形態に係るワーク取り出し方法の手順例を示す図である。 ステップS2を説明するための図である。 ステップS2を説明するための図である。 ステップS3及びS4を説明するための図である。 ステップS3及びS4を説明するための図である。 ステップS5を説明するための図である。 ステップS5を説明するための図である。 ステップS6及びS7を説明するための図である。 ステップS6及びS7を説明するための図である。 ステップS8を説明するための図である。 ステップS8を説明するための図である。 ステップS9を説明するための図である。 ステップS9を説明するための図である。 ステップS10を説明するための図である。 ステップS10を説明するための図である。 ステップS11を説明するための図である。 ステップS11を説明するための図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
図1は、実施形態に係るワーク取り出し装置1の構成例を示す図である。本実施形態のワーク取り出し装置1は、2本のロボットアーム11,12を備える双腕ロボットである。ロボットアーム11,12は、例えば水平多関節型のロボットアームである。これに限らず、垂直多関節型のロボットアーム等であってもよい。ロボットアーム11,12の末端部にはエンドエフェクタ31,32がそれぞれ設けられている。
ロボットアーム11,12は箱状の台7に支持されている。台7にはコントローラ10が収容されている。また、台7には片持ち梁8が設けられており、片持ち梁8には電線Wを収容する複数のマガジン9が支持されている。マガジン9は容器の例であり、電線Wは長尺ワークの例である。電線Wは、例えば導電線が絶縁体で覆われたケーブルである。
本実施形態のワーク取り出し装置1は、互いに異なる種類の電線Wが収容された複数のマガジン9から、指定された種類の電線Wを取り出し、チューブ通し機構(不図示)まで搬送する。チューブ通し機構は、束ねた複数の電線Wを保護用のチューブに通す機械である。
ロボットアーム11,12は、アーム部21とリスト部22とを含んでいる。
アーム部21は、水平方向に延在する第1リンク21aと第2リンク21bとを含んでいる。第1リンク21aは、台7上に設けられた基軸17と回転関節J1を介して連結されており、基軸17の軸心を通る回転軸線L1回りに回動可能である。第2リンク21bは、第1リンク21aの先端部と回転関節J2を介して連結されており、第1リンク21aの先端部に規定された回転軸線L2回りに回動可能である。
リスト部22は、昇降部22aと回動部22bとを含んでいる。昇降部22aは、第2リンク21bの先端部と直動関節J3を介して連結されており、第2リンク21bの先端部に対して昇降可能である。回動部22bは、昇降部22aの下端部と回転関節J4を介して連結されており、昇降部22aの下端に規定された回転軸線L3回りに回動可能である。
リスト部22の回動部22bには水平方向に延在する連結リンク23が連結されており、連結リンク23の先端部にはエンドエフェクタ31,32が連結されている。エンドエフェクタ31,32は、回動部22bと連動して回転軸線L3回りに回動する。
回転軸線L1〜L3は互いに平行であり、例えば鉛直方向に延在している。また、回転軸線L1〜L3の延在方向と昇降部22aの昇降方向とは、互いに平行である。
第1ロボットアーム11の回転軸線L1と第2ロボットアーム12の回転軸線L1とは同一直線上にあり、第1ロボットアーム11の第1リンク21aと第2ロボットアーム12の第1リンク21aとは上下に高低差を設けて配置されている。
ロボットアーム11,12には、各関節J1〜J4に対応して、駆動用のサーボモータ(不図示)及びサーボモータの回転角を検出するエンコーダ(不図示)等が設けられている。
コントローラ10は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ及び入出力インターフェース等を含むコンピュータである。CPUは、ROM又は不揮発性メモリからRAMにロードされたプログラムに従って情報処理を実行する。プログラムは、例えば光ディスク又はメモリカード等の情報記憶媒体を介して供給されてもよいし、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して供給されてもよい。
コントローラ10は、プログラムに従った情報処理によって、ロボットアーム11,12とエンドエフェクタ31,32とを駆動する。すなわち、コントローラ10は、プログラムに従った情報処理によって、アーム駆動手段及びエフェクタ駆動手段として機能する。
図2A及び図2Bは、第1ロボットアーム11に設けられた第1エンドエフェクタ31と、電線Wを収容するマガジン9とを示す図である。これらの図では、第1エンドエフェクタ31がマガジン9上方の初期位置に位置決めされた状態を示している。図3A及び図3Bは、第1エンドエフェクタ31の拡大図である。
以下の説明では、電線W及びマガジン9の幅方向のX1側を右方向、X2側を左方向とし、電線W及びマガジン9の長手方向のY1側を前方向、X2側を後方向とする。また、第1エンドエフェクタ31の昇降方向のZ1側を上方向とし、Z2側を下方向とする。
図2A及び図2Bに示すように、第1エンドエフェクタ31は、エアチャック41と、エアチャック41に連動して開閉する一対のフィンガ45とを備えている。フィンガ45の間には、電線Wが嵌合可能な抽出溝4aが形成されている。フィンガ45は、開状態から閉状態に変化することで、抽出溝4aに嵌合した電線Wをクランプする。本実施形態では、抽出溝4aに1本の電線Wが嵌合可能であるが、これに限らず、2本以上の電線Wが嵌合可能であってもよい。
第1エンドエフェクタ31には、フィンガ45が電線Wに近接したことを検知するためのマガジン内電線検出センサ51と、フィンガ45の抽出溝4aに電線Wが嵌合したことを検知するためのフィンガ内電線検出センサ53とが設けられている。
マガジン9には、複数本の電線Wが束になって配置されている。マガジン9は、前後方向に延び、左右方向に互いに離れた一対の側壁部91を有しており、側壁部91の上端が開口縁9aとなっている。側壁部91の左右方向の間隔は、側壁部91の上下方向の長さよりも短い。マガジン9に収容された複数本の電線Wは、前後方向に向きが揃っており、左右方向に並ぶとともに上下方向に重なっている。
側壁部91には、開口縁9aから底部93に向かって下方に延びる切り欠き9bが形成されている。複数本の電線Wの中途部は、切り欠き9bを通じて左右方向に露出している。側壁部91に切り欠き9bが形成されることで、フィンガ45がマガジン9内の電線Wに到達することが可能となり、マガジン内電線検出センサ51とフィンガ内電線検出センサ53とによる電線Wの検出も可能となる。
マガジン9は、前後方向に延びる谷状の底部93を有している。すなわち、底部93は、左右方向の中央部が両側部よりも下方に位置するように谷状に折れ曲がっている。底部93が谷状に形成されることで、電線Wが左右方向の中央に向かって集まり易くなるので、マガジン9内の電線Wが減少してもフィンガ45で電線Wをクランプし易くすることが可能となる。
マガジン9は、図示の例では水平な姿勢で配置されているが、これに限らず、例えば前下方向に傾斜した姿勢で配置されてもよい。その場合、マガジン9を二次元的に配列させて、マガジン9の配置数を増やすことが可能となる。
電線Wは可撓性を有している。電線Wが可撓性を有することで、電線Wをフィンガ45の抽出溝4aに嵌合させやすい。本実施形態のワーク取り出し装置1においては、取り出しの対象となる長尺ワークが可撓性を有していることが好ましいが、これに限らず、長尺ワークは可撓性を有さなくてもよい。
図3A及び図3Bを参照して、第1エンドエフェクタ31について詳細に説明する。エアチャック41は、本体部411と、本体部411の下端部に設けられたレール部413と、レール部413に沿って左右方向に開閉する一対のチャック部415とを備えている。一対のチャック部415には、電線Wをクランプするための一対のフィンガ45が連結されている。
具体的には、チャック部415とフィンガ45とは、左右外側に位置するプレート43にネジ等によって固定されている。チャック部415とフィンガ45とは前後方向に並んでいる。図示の例では、フィンガ45がチャック部415の前方に位置しているが、これとは逆に、フィンガ45がチャック部415の後方に位置してもよい。
マガジン内電線検出センサ51とフィンガ内電線検出センサ53とは、プレート43の下方に配置され、ネジ等によってプレート43に固定されている。フィンガ45の下端部と同程度の高さにフィンガ内電線検出センサ53が位置しており、それよりも下方にマガジン内電線検出センサ51が位置している。マガジン内電線検出センサ51とフィンガ内電線検出センサ53との間にはスペーサ55が配置されている。
フィンガ内電線検出センサ53は例えば光電センサであり、互いに離れて配置された投光部532と受光部534とを有している。投光部532と受光部534とは、フィンガ45の下端部に設けられた抽出溝4aを挟むように左右方向に互いに離れてそれぞれのプレート43に固定されている。同様に、マガジン内電線検出センサ51も例えば光電センサであり、互いに離れて配置された投光部512と受光部514とを有している。
抽出溝4aは、一対のフィンガ45(左フィンガ451と右フィンガ452)の間に設けられている。具体的には、左フィンガ451の右下端に段欠きが形成されており、抽出溝4aの左側面と底面とが左フィンガ451によって構成され、抽出溝4aの右側面が右フィンガ452によって構成されている。これに限らず、右フィンガ452の左下端に段欠きが形成されてもよいし、左フィンガ451と右フィンガ452の両方に段欠きが形成されてもよい。
抽出溝4aは、フィンガ45の下面456から上方に凹んでいる。フィンガ45の下面456は、マガジン9内の複数本の電線Wに接触し、それらの電線Wを下方に押し込む。一方、抽出溝4aの位置にある電線Wは、フィンガ45の下面456に押し込まれず、抽出溝4aに嵌合する。
フィンガ45が開状態にあるとき、フィンガ45の間には隙間4cが形成される。図3Aは、開状態にあるフィンガ45を示している。フィンガ45が開状態から閉状態に変化すると、隙間4cが閉じられる。フィンガ45が開状態にあるとき、抽出溝4aの幅は電線Wの幅より僅かに広くなり、電線Wの嵌合を可能とする。一方、フィンガ45が閉状態にあるとき、抽出溝4aの幅は電線Wの幅より僅かに狭くなり、電線Wの保持を可能とする。
本実施形態では、第1エンドエフェクタ31による電線Wの保持は、開閉する一対のフィンガ45が電線Wをクランプすることよって実現するが、これに限らず、抽出溝4aに嵌合した電線Wを吸着することによって実現してもよい。
フィンガ45の下端部には、フィンガ内電線検出センサ53の投光部532から受光部534への光が通過する光路溝4bも形成されている。光路溝4bは、左右方向に延びて抽出溝4aと交差するとともに、フィンガ45を貫通している。抽出溝4aに電線Wが嵌合すると、投光部532から受光部534への光が電線Wによって遮られるので、これにより抽出溝4aに電線Wが嵌合したことが検知される。
本実施形態では、フィンガ内電線検出センサ53は、投光部532から受光部534への光がフィンガ45の下端部に設けられた光路溝4bを通過するように設けられるが、これに限らず、フィンガ45より前方又は後方を光が通過し、前後方向に見たときに光が抽出溝4aを横切るように設けられてもよい。
図4は、本発明の実施形態に係るワーク取り出し方法の手順例を示す図である。コントローラ10は、同図に示すワーク取り出し処理をプログラムに従って実行する。
まず、コントローラ10は、第1エンドエフェクタ31をマガジン9上方の初期位置に位置決めする(S1、図2A及び図2Bを参照)。ここでは、第1エンドエフェクタ31は、フィンガ45の下面456がマガジン9に収容された複数本の電線Wの方向(下方向)を向き、且つ、抽出溝4aの向きがマガジン9に収容された複数本の電線Wの長手方向(前後方向)と揃うように、位置決めされる。
次に、コントローラ10は、第1ロボットアーム11を駆動し、第1エンドエフェクタ31をマガジン9に向けて下降させる(S2、図5A及び図5Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、昇降部22aを昇降させる直動関節J3のサーボモータに駆動指令を出力することで、第1エンドエフェクタ31を下降させる。本実施形態では、第1エンドエフェクタ31は電線Wに対して垂直に接近するが、これに限らず、例えば斜めに接近してもよい。
次に、コントローラ10は、マガジン内電線検出センサ51によりマガジン9内の電線Wを検知すると(S3:YES)、第1エンドエフェクタ31の下降を一旦停止する(S4、図6A及び図6Bを参照)。すなわち、第1エンドエフェクタ31が下降して、マガジン内電線検出センサ51がマガジン9内の最上の電線Wと同じ高さに達すると、マガジン内電線検出センサ51の光が電線Wによって遮られるので、これによりマガジン9内の電線Wが検知される。
次に、コントローラ10は、第1ロボットアーム11を駆動して、第1エンドエフェクタ31を左右に往復させながら下降させる(S5、図7A及び図7Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、昇降部22aを昇降させる直動関節J3のサーボモータと、昇降部22aに対して回動部22bを回転軸線L3回りに回動させる回転関節J4のサーボモータとに駆動指令を出力することで、第1エンドエフェクタ31を左右に往復させながら下降させる。
第1エンドエフェクタ31の下降は、抽出溝4aの向きをマガジン9に収容された複数本の電線Wの長手方向(前後方向)に揃えた状態で行われる。なお、抽出溝4aの向きを電線Wの長手方向に揃えるとは、抽出溝4aの長手方向と電線Wの長手方向とが完全に一致した状態だけでなく、多少ずれた状態も含むものとする。
第1エンドエフェクタ31の往復は、例えば電線Wの幅の2倍以上の幅で行われることが好ましい。また、第1エンドエフェクタ31の往復は、例えばマガジン9の左右方向の幅より狭い幅で行われることが好ましい。
本実施形態では、第1エンドエフェクタ31を左右に往復させながら下降させているが、これに限らず、例えば第1エンドエフェクタ31を所定量下降させた後に左右に往復させてもよい。
次に、コントローラ10は、フィンガ内電線検出センサ53によりフィンガ45の抽出溝4aに電線Wが嵌合したことを検知すると(S6:YES)、第1エンドエフェクタ31の下降を停止する(S7、図8A及び図8Bを参照)。すなわち、第1エンドエフェクタ31が左右に往復しながら下降して、フィンガ45の抽出溝4aに電線Wが嵌合すると、フィンガ内電線検出センサ53の光が抽出溝4aに嵌合した電線Wによって遮られるので、これにより抽出溝4aに電線Wが嵌合したことが検知される。
次に、コントローラ10は、第1エンドエフェクタ31を駆動して、フィンガ45で電線Wをクランプする(S8、図9A及び図9Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、第1エンドエフェクタ31のエアチャック41を駆動し、フィンガ45を開状態から閉状態に変化させることで、フィンガ45で電線Wをクランプする。
次に、コントローラ10は、第1ロボットアーム11を駆動し、第1エンドエフェクタ31を上昇させる(S9、図10A及び図10Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、昇降部22aを昇降させる直動関節J3のサーボモータに駆動指令を出力することで、第1エンドエフェクタ31を上昇させる。
このとき、第2ロボットアーム12に設けられた第2エンドエフェクタ32は、第1エンドエフェクタ31の左方に位置するように位置決めされている。また、第2ロボットアーム12は、回転軸線L3が第1エンドエフェクタ31の前左方に位置するように位置決めされている。コントローラ10は、電線Wを保持した第1エンドエフェクタ31を、第2エンドエフェクタ32よりも上方の位置まで上昇させる。
次に、コントローラ10は、第2ロボットアーム12を駆動し、第2エンドエフェクタ32を旋回させる(S10、図11A及び図11Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、昇降部22aに対して回動部22bを回転軸線L3回りに回動させる回転関節J4のサーボモータに駆動指令を出力することで、第2エンドエフェクタ32を旋回させる。
第2エンドエフェクタ32は、第1エンドエフェクタ31の前下方の位置、具体的には前後方向に見たときに第1エンドエフェクタ31と第2エンドエフェクタ32とが上下に並ぶ位置まで旋回される。これにより、第1エンドエフェクタ31が保持している電線Wは、第2エンドエフェクタ32によって下方から支持される。
次に、コントローラ10は、第2ロボットアーム12を駆動し、第2エンドエフェクタ32を前上方向に上昇させる(S11、図12A及び図12Bを参照)。具体的には、コントローラ10は、昇降部22aを昇降させる直動関節J3のサーボモータと、第2リンク21bを回動させる回転関節J2のサーボモータとに駆動指令を出力することで、第2エンドエフェクタ32を前上方向に上昇させる。
コントローラ10は、第2エンドエフェクタ32を第1エンドエフェクタ31と同じ高さまで上昇させる。これにより、電線Wは、第1エンドエフェクタ31と第2エンドエフェクタ32とによって水平な姿勢で保持される。
その後、コントローラ10は、第1ロボットアーム11及び第2ロボットアーム12を駆動して、第1エンドエフェクタ31及び第2エンドエフェクタ32に保持された電線Wをチューブ通し機構(不図示)まで搬送する(S12)。以上により、ワーク取り出し処理が終了する。
以上に説明した実施形態によれば、第1エンドエフェクタ31に電線Wを抽出するための抽出溝4aが設けられているので、マガジン9に電線Wが密集して配置されていても電線Wの取り出しが容易となる。特に、第1エンドエフェクタ31が左右に往復しながら下降することで、抽出溝4aに電線Wが嵌合し易くなり、電線Wの取り出しが更に容易となる。
1 ワーク取り出し装置、10 コントローラ(アーム駆動手段及びエフェクタ駆動手段の例)、11,12 ロボットアーム、17 基軸、21 アーム部、21a,21b リンク、22 リスト部、22a 昇降部、22b 回動部、23 連結リンク、31,32 エンドエフェクタ、41 エアチャック、411 本体部、413 レール部、415 チャック部、43 プレート、45,451,452 フィンガ、456 下面、4a 抽出溝、4b 光路溝、4c 隙間、51 マガジン内電線検出センサ、512 投光部、514 受光部、53 フィンガ内電線検出センサ、532 投光部、534 受光部、55 スペーサ、7 台、8 片持ち梁、9 マガジン(容器の例)、91 側壁部、93 底部、9a 開口縁、9b 切り欠き、W 電線(長尺ワークの例)。

Claims (10)

  1. ロボットアームと、
    前記ロボットアームに設けられ、長尺ワークが嵌合可能な抽出溝を有するエンドエフェクタと、
    前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを検知するセンサと、
    前記長尺ワークの長手方向に前記抽出溝の向きを揃えながら前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動するように、前記ロボットアームを駆動するアーム駆動手段と、
    前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを前記センサにより検知した場合に、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを保持するように前記エンドエフェクタを駆動するエフェクタ駆動手段と、
    を備えるワーク取り出し装置。
  2. 前記アーム駆動手段は、前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動する間又は後に前記長尺ワークの長手方向と交差する方向に往復するように、前記ロボットアームを駆動する、
    請求項1に記載のワーク取り出し装置。
  3. 前記長尺ワークは可撓性を有する、
    請求項1又は2に記載のワーク取り出し装置。
  4. 前記エンドエフェクタは、開閉する一対のフィンガを有し、前記一対のフィンガが開状態から閉状態に変化することで、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを挟む、
    請求項1乃至3の何れかに記載のワーク取り出し装置。
  5. 前記抽出溝は、前記一対のフィンガの間に形成される、
    請求項4に記載のワーク取り出し装置。
  6. 前記センサは、前記抽出溝の長手方向に見たときに投光部から受光部への光が前記抽出溝を横切るように配置された光電センサである、
    請求項1乃至5の何れかに記載のワーク取り出し装置。
  7. 前記エンドエフェクタは、前記抽出溝と交差し、前記投光部から前記受光部への光が通過する光路溝を有する、
    請求項6に記載のワーク取り出し装置。
  8. 前記長尺ワークが配置される容器をさらに備え、
    前記容器は、前記長尺ワークの側方に、開口縁から底部に向かって延びる切り欠きを有する、
    請求項1乃至7の何れかに記載のワーク取り出し装置。
  9. 前記長尺ワークが配置される容器をさらに備え、
    前記容器は、前記長尺ワークの長手方向に沿って延びる谷状の底部を有する、
    請求項1乃至8の何れかに記載のワーク取り出し装置。
  10. ロボットアームと、前記ロボットアームに設けられ、長尺ワークが嵌合可能な抽出溝を有するエンドエフェクタと、前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを検知するセンサとを用意し、
    前記長尺ワークの長手方向に前記抽出溝の向きを揃えながら前記エンドエフェクタが前記長尺ワークに向かって移動するように、前記ロボットアームを駆動し、
    前記長尺ワークが前記抽出溝に嵌合したことを前記センサにより検知した場合に、前記抽出溝に嵌合した長尺ワークを保持するように前記エンドエフェクタを駆動する、
    ワーク取り出し方法。

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