JP2019154768A - rice cooker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内鍋を備えた炊飯器に関するものである。 The present invention relates to a rice cooker provided with an inner pot.
従来より、内鍋の基材表面にフッ素樹脂コートを形成し、内部の表層側に添加剤粒子としてダイヤモンドを偏在させた内鍋を備え、内鍋の添加剤粒子が沸騰時の沸騰核となる炊飯器が提供されている(特許文献1参照)。 Conventionally, a fluororesin coat is formed on the base material surface of the inner pot, and an inner pot in which diamonds are unevenly distributed as additive particles on the inner surface layer side is provided, and the additive particles in the inner pot serve as boiling nuclei during boiling. A rice cooker is provided (see Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1の炊飯器は、フッ素樹脂コートの内部にダイヤモンドを使用しており、フッ素樹脂コートで覆われた内鍋の表面部は、平滑に形成されている。そのため、特許文献1の炊飯器は、内鍋を加熱したときに生じる泡が平滑に形成された内鍋の表面から離脱しにくく、泡が大きくなりやすい。その結果、炊飯器は、水と内鍋の表面との間に泡による大きな空気層が生じているために、内鍋と水との間に間隔が生じ、内鍋から水への熱の受け渡しが悪い場合がある。 However, the rice cooker of patent document 1 uses the diamond inside a fluororesin coat, and the surface part of the inner pot covered with the fluororesin coat is formed smoothly. Therefore, the rice cooker of patent document 1 is hard to detach | leave from the surface of the inner pot in which the foam produced when the inner pot was heated was formed smoothly, and a bubble tends to become large. As a result, the rice cooker has a large air layer due to foam between the water and the surface of the inner pot, so there is a gap between the inner pot and the water, and heat is transferred from the inner pot to the water. May be bad.
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、内鍋を加熱したときに内鍋から水への熱の受け渡しが円滑な炊飯器の提供を目的とする。 The present invention solves the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a rice cooker that smoothly transfers heat from the inner pot to water when the inner pot is heated.
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体と、被加熱物を収容し、炊飯器本体内に着脱自在に収容される内鍋と、内鍋の下方に設けられ、内鍋を加熱する加熱部と、を備え、内鍋は、内鍋の内面に表面粗さを高める処理が施された複数の表面粗し部を有し、表面粗し部は、加熱部と対向する位置の底壁部に形成されているものである。 The rice cooker according to the present invention contains a rice cooker body, an object to be heated, an inner pot that is detachably accommodated in the rice cooker body, and a heating section that is provided below the inner pot and heats the inner pot. And the inner pot has a plurality of surface roughened portions subjected to a treatment for increasing the surface roughness on the inner surface of the inner pot, and the surface roughened portion is a bottom wall portion at a position facing the heating portion. Is formed.
本発明の炊飯器は、内鍋の内面に表面粗さを高める処理が施された複数の表面粗し部を有し、表面粗し部は、加熱部と対向する位置の底壁部に形成されているものである。そのため、この表面粗し部では、表面粗さを構成する凸部が沸騰核となり、表面粗さに由来する細かな沸騰泡が発生する。また、表面粗さを構成する凸部は平滑面と比較して泡の形成範囲が小さいために、表面粗し部で形成される細かな沸騰泡は、離脱しやすく泡が大きくなりにくい。その結果、炊飯器は、内鍋と水とが接しやすく内鍋から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。 The rice cooker of the present invention has a plurality of surface roughened portions subjected to a process for increasing the surface roughness on the inner surface of the inner pot, and the surface roughened portion is formed on the bottom wall portion facing the heating portion. It is what has been. Therefore, in this roughened surface portion, the convex portion constituting the roughened surface becomes a boiling nucleus, and fine boiling bubbles derived from the roughened surface are generated. Moreover, since the convex part which comprises surface roughness has a small foam formation range compared with a smooth surface, the fine boiling foam formed in a surface rough part is easy to detach | leave, and a bubble does not become large easily. As a result, the rice cooker can easily make contact between the inner pot and the water and smoothly transfer heat from the inner pot to the water.
以下、本発明に係る炊飯器100について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
Hereinafter, the
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る炊飯器100の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る炊飯器100の構成を概略的に示す断面模式図である。図1及び図2を用いて炊飯器100について説明する。炊飯器100は、被加熱物(例えば米および水)を加熱して炊き上げる加熱調理器である。炊飯器100は、上面を開口した内鍋収納部11を内部に有する炊飯器本体10と、炊飯器本体10にヒンジ部12によって連結されて炊飯器本体10に形成された上面開口13を開閉する蓋体20とを備えている。また、炊飯器100は、炊飯器本体10の内鍋収納部11に着脱自在に収容され、被加熱物を収容する内鍋30と、を備えている。
Embodiment.
FIG. 1 is a perspective view of a
[炊飯器本体10]
炊飯器本体10は、図1及び図2に示すように、箱形状に形成され、炊飯器本体10の上部に蓋体20が開閉自在に設けられている。炊飯器本体10は、図1及び図2に示すように、内鍋収納部11と、加熱部15と、を有する。また、炊飯器本体10は、鍋底温度センサー16と、胴ヒーター17と、各部および各装置を駆動制御して炊飯工程を実行する制御部18と、を備えている。
[Rice cooker body 10]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
(内鍋収納部11)
内鍋収納部11は、内部に内鍋30が着脱自在に収容される。内鍋収納部11は、炊飯器本体10の上面開口13の内周部に嵌合された略環状の上枠11aと、内鍋30の形状に対応して有底筒状に形成され、上面開口13側の端部で上枠11aに一体的に接続されたコイルベース11bと、で構成されている。コイルベース11bには、下面に加熱手段である加熱部15が配設されている。また、コイルベース11bの中央部には、内鍋30の底壁部30aの温度を検出する鍋底温度センサー16が取り付けられている。図2に示すように、上枠11aには、内鍋収納部11の開口縁に沿って、内鍋30を置くための肩部11a1が設けられている。肩部11a1には、内鍋30との密閉性を高めるためのシール部材(図示せず)が設けられている。このシール部材は、たとえばシリコンゴムから形成される。内鍋収納部11の肩部11a1に内鍋30のフランジ部30bを載置することで、内鍋収納部11と内鍋30との間が閉ざされた空間となる。炊飯器本体10は、この状態で加熱部15を加熱すると、閉ざされた空間によって断熱されるため、内鍋30のフランジ部30bより下方に位置する部分と、その中に収容されている被加熱物の温度が冷めにくくなり効率的に加熱することができる。
(Inner pot storage 11)
The inner
(加熱部15)
図2に示す加熱部15は、制御部18により通電制御され、内鍋30を加熱する加熱手段である。加熱部15は、内鍋30の下方に設けられている。加熱部15は、例えば、加熱コイルである。なお、加熱部15は、加熱手段として、加熱コイルに代えてシーズヒーター等の電気ヒーターであってもよい。また、図2の例では、加熱部15は、内鍋30の底壁部30a近傍に配置されているが、加熱部15の配置は図示のものに限定されず、加熱部15は、例えば内鍋30の底壁部30a近傍に加えて内鍋30の側面に沿って設けられてもよい。
(Heating unit 15)
The
(鍋底温度センサー16)
鍋底温度センサー16は、例えばサーミスタで構成され、内鍋30の温度を検知する。炊飯器100の鍋底温度センサー16は、バネ等の弾性手段によって上方に付勢されており、炊飯器100の炊飯器本体10に収容された内鍋30の底壁部30aと接する。この鍋底温度センサー16が検知した内鍋30の温度に関する情報は、制御部18に出力される。なお、鍋底温度センサー16は、サーミスタに限定されず、内鍋30に接触して温度を検知する接触式の温度センサーのほか、例えば、内鍋30の温度を非接触で検知する、赤外線センサー等の非接触式の温度センサーを採用してもよい。
(Pot bottom temperature sensor 16)
The pan
(胴ヒーター17)
胴ヒーター17は、図2に示すように、内鍋収納部11の開口縁に設けた肩部11a1の下方に設けられ、内鍋30の胴部を加熱させるものである。
(Body heater 17)
As shown in FIG. 2, the
(制御部18)
制御部18は、鍋底温度センサー16及び後述する操作パネル26からの出力情報に基づいて、加熱部15に通電する高周波電流の制御など、炊飯器100の動作全般を制御する。制御部18は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することができ、または中央演算処理装置のような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。制御部18は、制御基板に実装され、上枠11aに固定されている。
(Control unit 18)
The
[蓋体20]
蓋体20は、図1及び図2に示すように、炊飯器100の炊飯器本体10の上部の一端側に設けられたヒンジ部12によって開閉自在に支持されている。蓋体20は、炊飯器本体10の上面部10aに形成された上面開口13を開閉自在に覆う。蓋体20は、炊飯器本体10に設けられた蓋開閉ボタン19を押すことによって開錠されて、上方に移動する。蓋体20は、図1及び図2に示すように、外蓋21と、内蓋22とを有する。
[Cover 20]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
(外蓋21及び内蓋22)
外蓋21は、蓋体20の上部および側部を構成する。外蓋21の下面(内鍋30に対向する面)には、内蓋22が着脱自在に取り付けられている。内蓋22は、例えばステンレスなどの金属で構成されている。内蓋22は、外蓋21の炊飯器本体10側の面に係止材を介して取り付けられている。図2に示すように、内蓋22の下面の周縁部には、蓋パッキン23が取り付けられている。蓋パッキン23は、内鍋30のフランジ部30bとの密閉性を確保するシール材である。蓋パッキン23は、例えばシリコンゴムによりリング形状に形成されている。外蓋21には、内鍋30内で発生した蒸気が通る蒸気口24が設けられている。
(
The
この外蓋21の上面部には、表示窓25が設けられ、また、炊飯に必要な複数のスイッチを有する操作パネル26が表示窓25の両側に配置されている。操作パネル26の各スイッチには、例えば外部被膜を押したときに、その箇所の電極が接触して通電するタッチスイッチが用いられている。操作パネル26の下方には、操作基板27が設けられている。操作基板27には、操作パネル26に対応した各種スイッチ、液晶表示装置などの表示装置等が設置されている。操作パネル26に対して設定可能な項目としては、例えば、炊飯の開始、取り消し、炊飯予約、炊飯メニュー等がある。炊飯メニューの具体例としては、白米炊飯または玄米炊飯等の米の種類に関するもの、標準炊飯または早炊き炊飯等の炊飯時間に関するもの、かためまたはやわらかめ等の炊き上がりの米飯のかたさに関するもの等が挙げられる。操作パネル26に設けられた各種スイッチを押したり触れたりすることで、操作基板27は使用者からの入力情報を受け付ける。表示窓25は、操作入力に関する情報および炊飯器100の動作状態を表示する。表示窓25が表示する項目としては、例えば、炊飯中または予約待機中等の炊飯器100の状態、設定されている炊飯メニューの内容、炊き上がりの予定時刻、現在時刻、炊飯する米の量等が挙げられる。なお、ここで示した表示窓25及び操作パネル26の具体的構成は一例であり、本発明を限定するものではない。操作パネル26の入力情報及び表示窓25における出力情報は、操作基板27を通じて制御部18と通信される。
A
外蓋21と内蓋22との間には、加熱手段として、炊飯時又は保温時に通電される蓋ヒーター28が設けられている。蓋ヒーター28は、制御部18によって通電制御され、特に、保温時に上方から内鍋30の内部に収納した被加熱物を加熱する。
Between the
[内鍋30]
内鍋30は、被加熱物を収容し、炊飯器本体10の内鍋収納部11内に着脱可能に収容される。内鍋30は、有底円筒形状を有し、誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成される。内鍋30の内部には、被加熱物である米および水が収容される。この内鍋30は、内鍋収納部11内に収容される際に、上枠11aの上端部である肩部11a1にフランジ部30bが引っ掛かる。内鍋30のフランジ部30bが肩部11a1に引っ掛かることにより、内鍋収納部11内に内鍋30が吊り下げられた状態になる。この場合、内鍋30の底壁部30aが、鍋底温度センサー16を押し下げる。
[Inner pot 30]
The
図3は、図2の内鍋30の平面模式図である。図4は、図3の内鍋30における表面粗し部40の拡大断面図である。内鍋30は、図3及び図4に示すように、底壁部30aにおいて、被加熱物が収容される内側の表面に表面粗し部40が形成されている。表面粗し部40は、内鍋30の内面に内鍋30の表面粗さを高める処理が施された部分である。すなわち、表面粗し部40は、図4に示すように、内鍋30の表面が凹凸状に形成されている部分である。より詳細には、内鍋30は、基材31と、基材31の表面に施されたコーティング層32とを有する。コーティング層32は、被加熱物が収容される内鍋30の内側の表面に施されている。このコーティング層32は、非粘着性を有する材料、例えばフッ素樹脂等により形成されている。そして、表面粗し部40は、コーティング層32において被加熱物と接する側の面に形成されている。また、表面粗し部40は、図3に示すように、内鍋30の底壁部30aの垂直方向から見た平面視において、円形状に形成されている。そして、表面粗し部40は、内鍋30の底壁部30aにおいて複数形成されている。この表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置の底壁部30aに形成されていることが望ましい。なお、表面粗し部40の形状は、円形に限定されるものではなく、例えば、多角形状等、他の形状に形成されてもよい。また、表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置の底壁部30aに形成されていることが望ましいが、加熱部15と対向しない位置の底壁部30aに形成されてもよい。
FIG. 3 is a schematic plan view of the
ここで表面粗し部40に関して、炊飯器100に収容される内鍋30の製造方法について説明する。内鍋30の表面粗し部40は、例えば、ブラスト処理により形成される。より詳細には、まず、内鍋30は、基材31に、例えば、フッ素樹脂等によるコーティングが施され、コーティング層32が形成される。次に、底壁部30aの内面において、表面粗し部40を形成しない部分にはコーティング層32にマスクがされる。最後に、底壁部30aの内面において、表面粗し部40を形成する部分にはコーティング層32にブラスト処理が施される。なお、ブラスト処理による表面粗し部40の形成は一例であり、内鍋30の底壁部30aの内面に施されたコーティング層32に凹凸を形成することができれば、例えば溶射処理等他の手段によって形成されてもよい。なお、表面粗し部40は、図4に示すように、表面粗し部40と基材31との間にコーティング層32を残してもよく、あるいは、表面粗し部40と基材31との間にコーティング層32を残さない部分があってもよい。なお、コーティング層32は、例えばフッ素樹脂を用いて形成されるが、内鍋30の内面に非粘着性を生じさせるコーティング材料であれば、他の材料を用いて形成されてもよい。
Here, regarding the
図5は、図2の内鍋30の他の平面模式図である。図6は、図5の内鍋30における表面粗し部40の拡大断面図である。図6に示すように、複数の表面粗し部40のそれぞれは、複数の表面粗し部40が形成されている部分の内鍋30の底壁部30aに対する平行方向において、表面粗し部40の幅の長さL1が、米粒Rの長尺方向の長さLRよりも小さい。そして、当該大きさに形成された表面粗し部40は、図5に示すように、内鍋30の底壁部30aに複数形成されている。
FIG. 5 is another schematic plan view of the
図7は、図2の内鍋30の変形例の平面模式図である。図7に示すように、複数の表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置Aの底壁部30aでは、加熱部15と対向しない位置Bの底壁部30aと比較して単位面積当たりで密に配置されている。図7に示すように、加熱部15と対向しない位置Bの底壁部30aに形成されている複数の表面粗し部40は、底壁部30aの中心を中心点として放射状に配置されている。
FIG. 7 is a schematic plan view of a modified example of the
図8は、図2の内鍋30の他の変形例の断面模式図である。図9は、図8の内鍋30の平面模式図である。内鍋30は、図8及び図9に示すように、底壁部30aにおいて、水平面に対して傾斜した傾斜部35を有する。この傾斜部35は、傾斜の傾きが異なる傾斜部35aと傾斜部35bとを有する。傾斜部35aは、円形状の底壁部30aの中心C1を含む面を上面とする上に凸の円錐台の斜面に位置する部分である。傾斜部35aは、底壁部30aにおいて環状に形成されている。傾斜部35aは、鉛直方向において、内縁部35a1が、外縁部35a2よりも上方に位置し、傾斜面を形成している。傾斜部35bは、円錐形に窪んだ部分の斜面に位置する部分である。傾斜部35bは、底壁部30aにおいて環状に形成されている。傾斜部35bの内縁部35b1の直径は、傾斜部35aの外縁部35a2の直径よりも大きい。傾斜部35bは、鉛直方向において、内縁部35b1が、外縁部35b2よりも下方に位置し、傾斜面を形成している。表面粗し部40は、図8及び図9に示すように、内鍋30の底壁部30aにおいて、傾斜部35に形成されている。
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of another modification of the
以上のように、実施の形態に係る炊飯器100は、内鍋30の内面に表面粗さを高める処理が施された複数の表面粗し部40を有し、表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置の底壁部30aに形成されているものである。そのため、この表面粗し部40では、表面粗さを構成する凸部が沸騰核となり、表面粗さに由来する細かな沸騰泡が発生する。また、表面粗さを構成する凸部は平滑面と比較して泡の形成範囲が小さいために、表面粗し部40で形成される細かな沸騰泡は、離脱しやすく泡が大きくなりにくい。その結果、炊飯器100は、内鍋30と水とが接しやすく内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。
As mentioned above, the
また、炊飯器100は、内鍋30が、コーティング層32を有し、表面粗し部40は、コーティング層32に形成されている。内鍋30は、表面粗し部40が形成されていない部分では、コーティング層32で内鍋30の内表面が覆われているので、非粘着性を有し、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくい。また、表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置に形成されている。そのため、内鍋30は、表面粗し部40が形成されている部分では、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。その結果、炊飯器100は、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことと、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくくなることとの両立を図ることができる。また、炊飯器100は、内鍋30のコーティング層32が、フッ素樹脂により形成されている。コーティング層32が非粘着性を有するフッ素樹脂により形成されることで、さらに米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくい。その結果、炊飯器100は、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことと、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくくなることとの両立をさらに図ることができる。
In the
また、複数の表面粗し部40のそれぞれは、複数の表面粗し部40が形成されている部分の内鍋30の底壁部30aに対する平行方向において、表面粗し部40の幅の長さL1が、米粒Rの長尺方向の長さLRよりも小さい。そのため、米粒の一部は、内鍋30の底壁部30aにおいて、コーティング層32の平滑面と接する。内鍋30は、コーティング層32の部分では非粘着性を有し、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくい。また、表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置に形成されている。そのため、内鍋30は、表面粗し部40が形成されている部分では、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。その結果、炊飯器100は、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことと、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくくなることとの両立を図ることができる。
In addition, each of the plurality of
また、複数の表面粗し部40は、加熱部15と対向する位置Aの底壁部30aでは、加熱部15と対向しない位置Bの底壁部30aと比較して単位面積当たりで密に配置されている。そのため、内鍋30は、加熱部15と対向する位置Aの底壁部30aでは、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。また、内鍋30は、加熱部15と対向しない位置Bでも加熱部15と対向する位置Aほどではないが内鍋30から水への熱の受け渡しが行われる。そのため、内鍋30は、表面粗し部40が、加熱部15と対向しない位置Bでも内鍋30に形成されていることで、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。また、内鍋30は、沸騰泡の形成に寄与しにくい加熱部15と対向しない位置Bでは、コーティング層32の平滑面が多いために非粘着性を有し、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくい。その結果、炊飯器100は、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことと、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくくなることとの両立を図ることができる。
Further, the plurality of
また、表面粗し部40は、内鍋30の底壁部30aにおいて、水平面に対して傾斜した内鍋30の傾斜部35に形成されている。内鍋30は、表面粗し部40が傾斜部35に形成されているため、斜面の下方に位置する表面粗し部40を離脱する沸騰泡が、斜面の上方に位置する表面粗し部40に形成された沸騰泡に衝突しやすく、更に泡の離脱性がよくなる。その結果、炊飯器100は、内鍋30と水とが接しやすく内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。
Moreover, the
炊飯器100に収容される内鍋30の製造方法は、炊飯器本体10内に着脱自在に収容される内鍋30の底壁部30aの内面において、内鍋30の表面に表面粗さを高める処理が施される表面粗し部40を形成しない部分にマスクをする工程を有する。さらに炊飯器100の製造方法は、表面粗し部40を形成する部分にブラスト処理を施す工程を有する。そのため、当該製造方法で製造された炊飯器100は、表面粗し部40では、表面粗さを構成する凸部が沸騰核となり、表面粗さに由来する細かな沸騰泡が発生する。また、表面粗さを構成する凸部は平滑面と比較して泡の形成範囲が小さいために、表面粗し部40で形成される細かな沸騰泡は、離脱しやすく泡が大きくなりにくい。その結果、炊飯器100は、内鍋30と水とが接しやすく内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことができる。また、内鍋30は、マスクをして表面粗し部40が形成されていない部分では、コーティング層32で内鍋30の内表面が覆われているので、非粘着性を有し、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくい。その結果、炊飯器100は、内鍋30から水への熱の受け渡しを円滑に行うことと、米粒等が内鍋30の内表面にこびりつきにくくなることとの両立をさらに図ることができる。
The manufacturing method of the
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。例えば、内鍋30の傾斜部35aは、円形状の底壁部30aの中心C1を含む面を上面とする上に凸の円錐台の斜面に位置する部分である。また、内鍋30の傾斜部35bは、円錐形に窪んだ部分の斜面に位置する部分である。内鍋30の底壁部30aは、上記の構成に限定されるものではなく、例えば、内鍋30の傾斜部35aが、円錐形に窪んだ部分の斜面に位置する部分であり、内鍋30の傾斜部35bが、上に凸の円錐台の斜面に位置する部分であってもよい。また、図7に示すように、加熱部15と対向しない位置Bの底壁部30aに形成されている複数の表面粗し部40は、底壁部30aの中心を中心点として放射状に配置されている。加熱部15と対向しない位置Bの底壁部30aに形成されている複数の表面粗し部40は、当該位置に配置されているものに限定されるものではなく、例えば、底壁部30aの中心を中心点として環状に配置されてもよい。
The embodiment of the present invention is not limited to the above embodiment. For example, the
10 炊飯器本体、10a 上面部、11 内鍋収納部、11a 上枠、11a1 肩部、11b コイルベース、12 ヒンジ部、13 上面開口、15 加熱部、16 鍋底温度センサー、17 胴ヒーター、18 制御部、19 蓋開閉ボタン、20 蓋体、21 外蓋、22 内蓋、23 蓋パッキン、24 蒸気口、25 表示窓、26 操作パネル、27 操作基板、28 蓋ヒーター、30 内鍋、30a 底壁部、30b フランジ部、31 基材、32 コーティング層、35 傾斜部、35a 傾斜部、35a1 内縁部、35a2 外縁部、35b 傾斜部、35b1 内縁部、35b2 外縁部、40 表面粗し部、100 炊飯器。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
被加熱物を収容し、前記炊飯器本体内に着脱自在に収容される内鍋と、
前記内鍋の下方に設けられ、前記内鍋を加熱する加熱部と、
を備え、
前記内鍋は、
前記内鍋の内面に表面粗さを高める処理が施された複数の表面粗し部を有し、
前記表面粗し部は、前記加熱部と対向する位置の底壁部に形成されている炊飯器。 The rice cooker body,
An inner pot that accommodates an object to be heated and is detachably accommodated in the rice cooker body;
A heating unit that is provided below the inner pot and heats the inner pot;
With
The inner pot is
A plurality of surface roughening portions subjected to a treatment for increasing the surface roughness on the inner surface of the inner pot;
The said surface roughening part is a rice cooker currently formed in the bottom wall part of the position facing the said heating part.
前記表面粗し部は、前記コーティング層に形成されている請求項1に記載の炊飯器。 The inner pot has a coating layer,
The rice cooker according to claim 1, wherein the surface roughening portion is formed on the coating layer.
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-
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