JP2019152521A - 位置検出システム及び位置検出プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、植物体の異なる部位に電極を接触させ、これらの電極間の電位差を連続的に測定することで、植物生体電位変化をモニタリングする方法がある。
一方、植物は、移動することなく、位置が定まっている。そして、植物の生体電位は、例えば日照や温度などによって比較的緩やかに変化しているが、物体が近づくと急激な変化を示すという特性がある。
1つの態様では、位置検出プログラムは、コンピュータに、植物の生体電位の電位差を測定する複数のセンサが設置されている各位置に対応づけられた、複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する工程を実行させる。
本実施形態にかかる位置検出システムは、物体の位置を検出するためのシステムであって、図1に示すように、複数のセンサノード1と、複数のセンサノード1に接続されたサーバ2とを備える。
本実施形態では、位置検出システムの対象となる物体は、移動する物体(移動体)であって、例えば野生動物などの移動する生物である。
また、例えば牧畜などで人間が管理している領域内(管理区域内)にいる動物の移動などをモニタリングすることも可能である。このほか、環境保全、農業、防衛などの分野への応用も可能である。
なお、センサノード1を、センサモジュール又はセンサ装置ともいう。また、センサネットワーク3を、無線ネットワーク、センサシステム、自律分散型センサネットワーク、グリッドセンサ網又はグリッドセンシングシステムともいう。
このように、本実施形態の位置検出システムでは、植物(例えば樹木)12の生体電位を利用して、即ち、植物(例えば樹木)12をセンサノード1に利用し、その生体電位の変化をモニタリングすることで(例えば図3、図4参照)、例えば野生動物などの物体の位置を検出するようになっている。
一方、例えば野生動物などの移動する生物(対象物体)11が発する低周波の電磁波は、植物(例えば樹木)12の生体電位に影響を与え、移動する生物の距離に応じて植物(例えば樹木)12の生体電位が変化する(例えば図3、図4参照)。
このため、植物(例えば樹木)12の生体活動をセンシングに利用し、センサネットワーク3を構成する複数のセンサノード1のそれぞれによって測定された植物(例えば樹木)12の生体電位の電位差に基づいて、例えば野生動物などの物体の位置を検出することができる。
多数のセンサを用いたグリッドセンシングは、天候予測、交通渋滞、人流など様々なビックデータ解析や計測に使用され、今後、発展する技術である。
しかしながら、センサノードのコスト削減や電源(電源供給源)などの技術課題がある。
一方、低コストで人間の管理ができない広大な領域(例えば山、農園、海洋)などでの野生生物の生態(例えば移動など)をモニタリング可能なグリッドセンシングを提供できるようにすることが望まれる。
このように、例えば野生生物などの行動をモニタリングする場合など、位置検出対象の物体にセンサを直接取り付けることができない場合がある。
そこで、位置が定まっている植物12に複数のセンサノード1を設置し、植物の生体電位の変化の特性を利用して、物体の位置を検出できるようにすべく、上述のようにしている。これにより、例えば広域的に生態を把握することが可能となる。
ここでは、センサ4は、2つの電極8、9と、これらの2つの電極8、9に接続され、2つの電極8、9間の電位差を測定する電位差計(電圧計)10を含むものとして構成される。
ここでは、2つの電極8、9の一方は植物(例えば樹木)に設けられ、他方は地面に設けられ、これらの2つの電極8、9間の電位差を電位差計10によって測定することで、植物(例えば樹木)12の生体電位の電位差として、植物と地面の間の電位差、即ち、生体電位と地電位の間の電位差を測定するようになっている。
また、このようにして電位差を測定する場合、植物(例えば樹木)12の等価回路は、例えば図3に示すようになり、電気抵抗13と、電気容量14と、生体電位の電位差を生じさせる電池(電源)15とを含むことになる。
なお、電極の設置方法は、上述の例に限られるものではなく、例えば図5(A)〜図5(C)に示すように設置しても良い。
また、例えば図5(B)に示すように、上述の例と同様に、2つの電極8、9の一方を一の植物(例えば樹木)12に設け、他方を地面に設け、さらに、これに並列接続されるように、3つ目の電極16を他の植物(例えば樹木)12Xに設けて、植物(例えば樹木)の生体電位の電位差として、複数の植物12、12Xと地面の間の電位差、即ち、複数の生体電位と地電位の間の電位差を測定するようにしても良い。
なお、センサ4を、計測部、計測機構、電圧計側部、電圧計側機構、測定部、測定機構、電圧測定部又は電圧測定機構ともいう。
なお、ここでは、各センサノード1に備えられる計算部5で、センサ4によって測定された電位差(測定データ)を蓄積し、概日周期における変化を計算するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、後述するサーバ2の解析集計部20の基準電位差設定部24(図6参照)において、各センサノード1のセンサ4によって測定された電位差(測定データ)を蓄積し、概日周期における変化(電位差/時間特性)を計算するようにしても良い。この場合、計算部5は、センサ4によって測定された電位差(測定データ)を取得し、取得したデータを通信部6によってサーバ2へ送信することになる。
なお、本実施形態では、複数のセンサノード1はセンサネットワーク(無線ネットワーク)3を構成しているため、複数のセンサノード1間でマルチパス(グリッド・マルチパス技術)を用いてデータを転送して、サーバ2へデータを送信するようにしても良い。
このように、蓄電部7が植物(例えば樹木)の生体電位の電位差を蓄電し、例えば計算部5や通信部6などの電源として機能するようになっているため、例えば二次電池などの電源が不要であり、また、電池交換なども不要であり、一度設置すればメンテナンスフリーで運用することができる。このため、センサネットワークを無給電センサネットワーク又は静電容量・無給電センサネットワークともいう。
サーバ2は、データを受信する通信部19と、データを解析集計する解析集計部20とを備える。
解析集計部20は、通信部19で受信したデータを解析集計するようになっている。なお、解析集計部20を解析集計機構ともいう。
本実施形態では、図6に示すように、解析集計部20は、複数のセンサノード1(センサ4)が設置されている各位置に対応づけられた、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する位置検出部21を備える。このように、複数のセンサノード1(センサ4)に接続されたサーバ2は、位置検出部21を備える。
具体的には、位置検出部21は、各位置に対応づけられた、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分の同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率に基づいて、物体の位置を検出するようになっている。
例えば、図7に示すような位置に物体(対象物体)11が位置する場合、物体11の周囲に位置するセンサノード1(ここでは4つのセンサノード1)で電位差変化率の大きさ(強度)が最も大きくなり、物体11から遠ざかるにしたがって電位差変化率の大きさが小さくなる。
この場合、例えば、電位差変化率の大きさが最も大きくなっている複数のセンサノード1(ここでは4つのセンサノード1)の位置(座標)を用い、これらから等しい距離に物体11が位置するとして、物体11の位置を検出することができる。
例えば、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定されたある時刻の電位差が同一時刻の基準電位差に対してどの程度上昇又は下降しているかを示す上昇率又は下降率に基づいて物体11の位置を検出するようにしても良い。
また、例えば、複数のセンサノード1(センサ4)が設置されている各位置に対応づけられた、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定された電位差のある時間の変化率と同一時間の基準電位差変化率の関係(例えばこれらの差分)に基づいて、物体の位置を検出するようにしても良い。
なお、植物(例えば樹木)に例えば野生動物などの移動する生物(物体)が近づいた場合、その距離に応じて、植物(例えば樹木)の静電容量の単位時間当たりの変化率(変化量)が異なるものとなり、植物(例えば樹木)のインピーダンスの単位時間当たりの変化率(変化量)が異なるものとなり、植物(例えば樹木)の生体電位の単位時間当たりの電位差変化率(電位差変化量)が異なるものとなるため、これに基づいて、物体の位置を検出することができる。
ところで、上述の物体の位置の検出において用いられている基準電位差は、各センサノード1(センサ4)によって測定される電位差の基準となる電位差である。
このような基準電位差を用いるのが好ましいのは、以下の理由による。
植物(生物;生体)はその活性度に応じて生体電位の電位差を生じる。例えば、気温、湿度、照度に応じて、細胞間のイオンの移動や蒸散活動による水の吸い上げなど、植物の生体活動が活発になると、その活性度が高くなり、生体電位の電位差も大きくなる。
概日周期(サーカディアンリズム)と呼ばれる植物自体の生体電位の電位差は、例えば日照や温度などによる比較的緩やかな変化(例えば時間単位の変化)をしている。一方、移動する生物の活動(移動や行動)は、このような自然環境の変化よりも早い変化(例えば分、秒単位の変化)をしている。このような時間変化に伴う特性の違いがあるため、電位差の変化の解析において、応答信号(測定データ)から概日周期を差分して概日周期を分離し、過渡特性のみとすることは可能である。
例えば、各センサノード1(センサ4)によって測定された電位差(測定データ)をそれぞれ蓄積し、それぞれの測定データの1日における平均的な変化を、センサノード1毎の概日周期における変化とすれば良い。この場合、1日の中の一定時間毎(各時刻)の電位差の平均値を、一定時間毎(各時刻)の基準電位差として設定することになる。これにより、各センサノード1(センサ4)におけるノイズをキャンセルすることが可能である。
例えば、複数のセンサノード1(センサ4)によって測定された電位差の平均的な変化を、すべてのセンサノード1の概日周期における変化とし、1日の中の一定時間毎(各時刻)の電位差の平均値を、一定時間毎(各時刻)の基準電位差として設定しても良い。
このため、例えば、複数本の植物のそれぞれに設置されたセンサノード1によって測定された電位差の平均的な変化を、すべてのセンサノード1の概日周期における変化とし、1日の中の一定時間毎(各時刻)の電位差の平均値を、一定時間毎(各時刻)の基準電位差として設定しても良い。これにより、各センサノード1(センサ4)におけるノイズをキャンセルすることが可能である。
この場合、位置検出部21は、一定時間毎に物体11の位置を検出するようになっていることが好ましい。つまり、位置検出部21によって物体11の位置を時系列で検出することが好ましい。これにより、例えば野生動物などの物体11の位置だけでなく、その移動経路(移動、静止、移動方向など)なども把握することができ、より詳しく生態を把握することが可能となる。例えば野生動物などの物体の移動速度の解析や生息分布のマッピングなどに利用することができる。
この場合、電位差変化率計算部22は、一定時間毎に電位差変化率を算出し、位置検出部21は、一定時間毎に物体11の位置を検出するようにすることが好ましい。
また、解析集計部20は、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定された電位差の概日周期における変化(電位差/時間特性)を、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれの一定時間毎の基準電位差として設定し、各位置に対応づける基準電位差設定部24を備えるものとするのが好ましい。
通信インタフェース103は、例えばLANやインターネットなどのネットワークを介して、他の装置と通信するために用いられるものである。この通信インタフェース103は、コンピュータ100に元から組み込まれていても良いし、後からコンピュータ100に取り付けられたNIC(Network Interface Card)でも良い。この通信インターフェース103によって、上述の通信部が実現される。
出力装置105は、例えば液晶ディスプレイなどの表示装置である。
記憶装置106は、例えばハードディスクドライブであり、各種のプログラム及び各種のデータが格納されている。なお、メモリ102として、例えばROM(Read Only Memory)を備えるものとし、これに各種のプログラムや各種のデータを格納しておいても良い。
このようなハードウェア構成を備えるコンピュータ100において、CPU101が、例えば記憶装置106に格納されている位置検出プログラムをメモリ102に読み出して実行することで、上述の各機能、即ち、即ち、解析集計機能(解析集計部20)、具体的には、位置検出機能(位置検出部21)、電位差変化率計算機能(電位差変化率計算部22)、表示制御機能(表示制御部23)、基準電位差設定機能(基準電位差設定部24)が実現される。
ここで、基準電位差の設定(ここではベースマップの作成)は、図10に示すようにして行なう。
そして、サーバ2を構成するコンピュータ100は、各センサノード1の計算部5によって計算され、通信部6によって送信されたデータである概日周期における変化(電位差/時間特性)を、通信部19によって受信し、解析集計部20によって処理する(ステップA1〜A3)。
なお、これに限られるものではなく、例えば、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20の基準電位差設定部24によって、各センサノード1からセンサ4によって測定された電位差(測定データ)を取得し、これらを蓄積し、概日周期における変化を計算し、これを、各センサノード1(センサ4)の一定時間毎の基準電位差として設定し、各センサノード1が設置されている各位置に対応づけるようにしても良い。
まず、各センサノード1において、センサ4が、植物(例えば樹木)12の生体電位の電位差を測定(計測)し(ステップX1)、通信部6が、センサ4によって測定されたデータ(測定データ)をサーバ2へ送信(転送)する(ステップX2)。
また、図9では、各センサノード1における処理に、それぞれ、符号(1)〜(n)を付している。また、各センサノード1のセンサ4によって測定され、通信部6によって送信される測定データの変化(電位差/時間特性;測定電位差データ)も図示している。
つまり、まず、サーバ2を構成するコンピュータ100は、通信部19によって、各センサノード1から送信されてきたデータを受信し、解析集計部20によって、これらのデータを集約する(ステップS2)。つまり、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20によって、各センサノード1のセンサ4によって測定されたデータを取得する。
ここでは、まず、一定時間毎に各センサノード1のセンサ4によって測定されたデータであるある時刻の電位差(測定電位差)を、各センサノード1(センサ4)が設置されている各位置に対応づけ、各位置に対応づけられた同一時刻の基準電位差(概日周期の基準電位差)との差分を算出し、この差分の同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率を次式によって算出する。
ここで、例えば、一のセンサノード1において、ある時刻に算出された電位差変化率が20%である場合、ある時刻の測定電位差が概日周期の基準電位差に対して20%大きくなっていることを意味する。
なお、図9では、各センサノード1(図9中、符号(1)〜(n)で示す)における電位差変化率の変化(電位差変化率/時間特性)を図示している。
次に、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20の位置検出部21によって、電位差変化率計算部22によって算出された電位差変化率に基づいて、物体11の位置を検出する(ステップS4)。
そして、一定時間毎に、この電位差変化率の座標マップを用いて、物体11の位置を検出する。
例えば、図11に示すように、電位差変化率の大きさが大きくなっているセンサノード1として3つのセンサノード(ここでは符号A〜Cで示す)があり、ある時刻の電位差変化率(電圧変化率;増加率)が、符号Aで示すセンサノード1で20%、符号Bで示すセンサノード1で10%、符号Cで示すセンサノード1で15%である場合、A−B間での物体(対象物)11のAからの距離(座標位置)を、A−B間の距離/(Aの電位差変化率+Bの電位差変化率)×Bの電位差変化率という式によって求め、B−C間、C−A間でも同様に求め、このようにして求めた座標位置から垂線を伸ばした交点を求めることで、物体11の位置(座標位置)を検出することができる。
このようにして、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20の位置検出部21によって、複数のセンサノード1(センサ4)が設置されている各位置に対応づけられた、複数のセンサノード1(センサ4)のそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する。この工程を、物体の位置を検出する工程という。
また、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20の位置検出部21によって、即ち、物体11の位置を検出する工程において、一定時間毎に物体11の位置を検出する。
次に、図9に示すように、サーバ2を構成するコンピュータ100は、解析集計部20の表示制御部23によって、位置検出部21で、即ち、物体11の位置を検出する工程において検出された物体11の位置を画面上に表示させる(ステップS5)。
例えば、図9の下側に示すように、各センサノード1(センサ4)が設置されている各位置(座標)に対応づけて、各センサノード1を中心とする同心円状の4つの円のいずれかで電位差変化率の大きさ(強度)を示すこととし、例えば、上述のようにして算出された電位差変化率が20%である場合、最も外側の円を強調表示するとともにその近傍に「20%」と表示し、算出された電位差変化率が10%である場合、内側から二番目の円を強調表示するとともにその近傍に「10%」と表示し、算出された電位差変化率が5%である場合、最も内側の円を強調表示するとともにその近傍に「5%」と表示して、電位差変化率を示す情報を、上述のようにして検出された物体11の位置とともにGUIによる可視化マッピングによって表示すれば良い。
この場合、各センサノード1及びサーバ2において、時間の流れに沿って、図12に示すように処理が行なわれる。
つまり、まず、事前に、センサノード1側で、各センサノード1の概日周期における変化(電位差/時間特性;概日周期の電位差データ)が取得され(ステップB1)、サーバ2側で、各センサノード1の概日周期における変化が、各センサノード1の一定時間毎の基準電位差(概日周期の基準電位差データ)として設定され、各センサノード1が設置されている各位置に対応づけられて、ベースマップが作成される(ステップB2)。
なお、ここでは、一定時間毎に各処理が行なわれるようにしているが、これに限られるものではなく、例えばリアルタイムで各処理が行なわれるようにしても良いし、間欠的に各処理が行なわれるようにしても良い。
したがって、本実施形態にかかる位置検出システム及び位置検出プログラムによれば、位置が定まっている植物に複数のセンサを設置し、植物の生体電位の変化の特性を利用して、物体の位置を検出できるという利点がある。
例えば、プログラム提供者が例えばサーバなどの他のコンピュータ上で提供している位置検出プログラムを、例えばインターネットやLAN等のネットワーク及び通信インタフェースを介して、記憶装置にインストールしても良い。これにより、上述の実施形態で説明した位置検出システムが実現され、上述の実施形態の場合と同様に、記憶装置にインストールされた位置検出プログラムを、CPUがメインメモリ上に読み出して実行することで、上述の実施形態の各処理が行なわれることになる。なお、コンピュータは、例えばサーバなどの他のコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以下、上述の各実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
植物の生体電位の電位差を測定する複数のセンサと、
前記複数のセンサが設置されている各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する位置検出部とを備えることを特徴とする位置検出システム。
前記位置検出部は、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記1に記載の位置検出システム。
(付記3)
前記位置検出部は、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記1に記載の位置検出システム。
前記位置検出部は、一定時間毎に前記物体の位置を検出するようになっていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の位置検出システム。
(付記5)
ある時刻の電位差を前記各位置に対応づけ、前記各位置に対応づけられた同一時刻の基準電位差との差分を算出し、前記差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率を算出する電位差変化率計算部を備えることを特徴とする、付記3に記載の位置検出システム。
前記電位差変化率計算部は、一定時間毎に前記電位差変化率を算出するようになっており、
前記位置検出部は、一定時間毎に前記物体の位置を検出するようになっていることを特徴とする、付記5に記載の位置検出システム。
前記位置検出部によって検出された前記物体の位置を、前記各位置に対応づけられた前記電位差変化率を示す情報とともに画面上に表示させる表示制御部を備えることを特徴とする、付記3、5、6のいずれか1項に記載の位置検出システム。
(付記8)
前記複数のセンサのそれぞれによって測定された電位差の概日周期における変化を、前記複数のセンサのそれぞれの一定時間毎の基準電位差として設定し、前記各位置に対応づける基準電位差設定部を備えることを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の位置検出システム。
前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部を備えることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の位置検出システム。
(付記10)
前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記電位差変化率計算部を備えることを特徴とする、付記5又は6に記載の位置検出システム。
前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記表示制御部を備えることを特徴とする、付記7に記載の位置検出システム。
(付記12)
前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記基準電位差設定部を備えることを特徴とする、付記8に記載の位置検出システム。
コンピュータに、
植物の生体電位の電位差を測定する複数のセンサが設置されている各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する工程を実行させることを特徴とする位置検出プログラム。
前記物体の位置を検出する工程において、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記13に記載の位置検出プログラム。
前記物体の位置を検出する工程において、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記13に記載の位置検出プログラム。
前記物体の位置を検出する工程において、一定時間毎に前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記13〜15のいずれか1項に記載の位置検出プログラム。
(付記17)
コンピュータに、
ある時刻の電位差を前記各位置に対応づけ、前記各位置に対応づけられた同一時刻の基準電位差との差分を算出し、前記差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率を算出する工程をさらに実行させることを特徴とする、付記15に記載の位置検出プログラム。
前記電位差変化率を算出する工程において、一定時間毎に前記電位差変化率を算出し、
前記物体の位置を検出する工程において、一定時間毎に前記物体の位置を検出することを特徴とする、付記17に記載の位置検出プログラム。
(付記19)
コンピュータに、前記物体の位置を検出する工程において検出された前記物体の位置を、前記各位置に対応づけられた前記電位差変化率を示す情報とともに画面上に表示させる工程をさらに実行させることを特徴とする、付記15、17、18のいずれか1項に記載の位置検出プログラム。
コンピュータに、前記複数のセンサのそれぞれによって測定された電位差の概日周期における変化を、前記複数のセンサのそれぞれの一定時間毎の基準電位差として設定し、前記各位置に対応づける工程をさらに実行させることを特徴とする、付記13〜19のいずれか1項に記載の位置検出プログラム。
2 サーバ
3 センサネットワーク
4 センサ
5 計算部
6 通信部
7 蓄電部
8、9 電極
10 電位差計(電圧計)
11 生物(対象物体;対象物)
12、12X 植物(例えば樹木)
13 電気抵抗
14 電気容量
15 電池(電源)
16、17、18 電極
19 通信部
20 解析集計部
21 位置検出部
22 電位差変化率計算部
23 表示制御部
24 基準電位差設定部
100 コンピュータ
101 CPU
102 メモリ
103 通信インタフェース
104 入力装置
105 出力装置
106 記憶装置
107 可搬型記録媒体
108 駆動装置
109 バス
Claims (13)
- 植物の生体電位の電位差を測定する複数のセンサと、
前記複数のセンサが設置されている各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する位置検出部とを備えることを特徴とする位置検出システム。 - 前記位置検出部は、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、請求項1に記載の位置検出システム。
- 前記位置検出部は、前記各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率に基づいて、前記物体の位置を検出することを特徴とする、請求項1に記載の位置検出システム。
- 前記位置検出部は、一定時間毎に前記物体の位置を検出するようになっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置検出システム。
- ある時刻の電位差を前記各位置に対応づけ、前記各位置に対応づけられた同一時刻の基準電位差との差分を算出し、前記差分の前記同一時刻の基準電位差に対する割合である電位差変化率を算出する電位差変化率計算部を備えることを特徴とする、請求項3に記載の位置検出システム。
- 前記電位差変化率計算部は、一定時間毎に前記電位差変化率を算出するようになっており、
前記位置検出部は、一定時間毎に前記物体の位置を検出するようになっていることを特徴とする、請求項5に記載の位置検出システム。 - 前記位置検出部によって検出された前記物体の位置を、前記各位置に対応づけられた前記電位差変化率を示す情報とともに画面上に表示させる表示制御部を備えることを特徴とする、請求項3、5、6のいずれか1項に記載の位置検出システム。
- 前記複数のセンサのそれぞれによって測定された電位差の概日周期における変化を、前記複数のセンサのそれぞれの一定時間毎の基準電位差として設定し、前記各位置に対応づける基準電位差設定部を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の位置検出システム。
- 前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置検出システム。 - 前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記電位差変化率計算部を備えることを特徴とする、請求項5又は6に記載の位置検出システム。 - 前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記表示制御部を備えることを特徴とする、請求項7に記載の位置検出システム。 - 前記複数のセンサに接続されたサーバを備え、
前記サーバは、前記位置検出部及び前記基準電位差設定部を備えることを特徴とする、請求項8に記載の位置検出システム。 - コンピュータに、
植物の生体電位の電位差を測定する複数のセンサが設置されている各位置に対応づけられた、前記複数のセンサのそれぞれによって測定されたある時刻の電位差と同一時刻の基準電位差の関係に基づいて、物体の位置を検出する工程を実行させることを特徴とする位置検出プログラム。
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