JP2019151897A - 導体の製造方法、配線基板の製造方法及び導体形成用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記事情に鑑み、大気中でパラジウムの導体を形成可能な導体の製造方法、配線基板の製造方法及び導体形成用組成物を提供することを課題とする。
<1>有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む組成物を基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む導体の製造方法。
<2>前記析出したパラジウムの上に金属めっきを施す工程をさらに含む、<1>に記載の配線基板の製造方法。
<3> 前記レーザ照射がCO2レーザ又はErレーザを用いて行われる、<1>又は<2>に記載の導体の製造方法。
<4>前記レーザ照射がパターン状に行われる、<1>〜<3>のいずれか1項に記載の導体の製造方法。
<5>大気中で行われる、<1>〜<4>のいずれか1項に記載の導体の製造方法。
<6>基板と、前記基板上に配置されるパラジウム配線とを備える配線基板の製造方法であり、パラジウム錯体と、前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み有機溶媒に可溶な塩を含む組成物を前記基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む配線基板の製造方法。
<7>前記析出したパラジウムの上に金属めっきを施す工程をさらに含む、<6>に記載の配線基板の製造方法。
<8>前記レーザ照射がCO2レーザ又はErレーザを用いて行われる、<6>又は<7>に記載の配線基板の製造方法。
<9>前記レーザ照射がパターン状に行われる、<6>〜<8>のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
<10>大気中で行われる、<6>〜<9>のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
<11>有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む導体形成用組成物。
本開示において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本開示において「〜」を用いて示された数値範囲には、「〜」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、各成分の含有率又は含有量は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率又は含有量を意味する。
本開示の導体の製造方法は、有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む組成物を基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む。
本開示の配線基板の製造方法は、基板と、前記基板上に配置されるパラジウム配線とを備える配線基板の製造方法であって、有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む組成物を基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む。
本開示の導体形成用組成物は、有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む。
塩化パラジウム0.20g(1.13mmol)を10質量%の塩酸水溶液に加え、4時間常温で撹拌を行い溶解させた。この溶液にエチレンジアミン(EDA)0.15g(2.50mmol)を加えた後30分撹拌して、エチレンジアミン2分子とパラジウム原子とからなるビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)の溶液(無色)を得た。
上記(1−1)にて得たパラジウム錯体の溶液に、カウンターアニオンの前駆体としてテトラフェニルホウ酸ナトリウム(TPB)0.773g(2.26mmol)を10.0gの水に溶解させたものを加えると、直後に白色の沈殿が生じた。この沈殿を自然ろ過にて回収し、その後デシケーターにて乾燥させることで、パラジウム錯体とテトラフェニルホウ酸イオンの塩を得た。
パラジウム錯体とテトラフェニルホウ酸イオンの塩0.04gと有機溶媒として1−プロパノール0.5g及び2−アミノエタノール0.5gを混合し、30分常温(25℃)で撹拌して、パラジウム錯体とテトラフェニルホウ酸イオンの塩の溶液(淡黄色)を得た。
上記(1−3)で調製した組成物を用いて、スピンコート法(2000rpm、30sec)により、アルミナ基板上に組成物層を形成した。次いで、組成物層にCO2レーザをパターン状に照射(焦点距離:155mm、出力:4.0W〜4.8W、スキャンスピード:20mm/sec、パターン幅:200μm)して、パラジウムを析出させた。レーザ照射後、パラジウムが析出しなかった部分の組成物層をアセトンでエッチングすることで取り除いた。以上の工程は、大気中で実施した。
上記(1−4)において組成物層をレーザ照射した領域のX線回折(XRD)測定を行ったところ、パラジウムに由来するピークが明瞭に観察された一方、酸化パラジウムに由来するピークは観察されなかった。この結果から、析出物が高純度のパラジウムであることが確認できた。
上記(1−5)においてパラジウムをパターン状に析出させたアルミナ基板に対し、めっき液(スルカップ)を用いて無電解銅めっきを実施したところ、図1に示すようにめっき時間の経過とともにパラジウムの上に銅が析出して、パターンの線幅を一定に維持しながら膜厚が増していく様子が確認できた。無電解銅めっきの開始から90分後の導体の膜厚は3.40μmであった。また、4探針法により測定した導体の体積抵抗値は3.67μΩ・cmであり、銅バルク体の体積抵抗値(1.68μΩ・cm)と比較しても充分に低い値であった。
Claims (11)
- 有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む組成物を基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む導体の製造方法。
- 前記析出したパラジウムの上に金属めっきを施す工程をさらに含む、請求項1に記載の配線基板の製造方法。
- 前記レーザ照射がCO2レーザ又はErレーザを用いて行われる、請求項1又は請求項2に記載の導体の製造方法。
- 前記レーザ照射がパターン状に行われる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の導体の製造方法。
- 大気中で行われる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の導体の製造方法。
- 基板と、前記基板上に配置されるパラジウム配線とを備える配線基板の製造方法であり、パラジウム錯体と、前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み有機溶媒に可溶な塩を含む組成物を前記基板に付与して組成物層を形成する工程と、前記組成物層にレーザ照射を行ってパラジウムを析出させる工程と、を含む配線基板の製造方法。
- 前記析出したパラジウムの上に金属めっきを施す工程をさらに含む、請求項6に記載の配線基板の製造方法。
- 前記レーザ照射がCO2レーザ又はErレーザを用いて行われる、請求項6又は請求項7に記載の配線基板の製造方法。
- 前記レーザ照射がパターン状に行われる、請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
- 大気中で行われる、請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
- 有機溶媒と、パラジウム錯体及び前記パラジウム錯体と塩を形成しうるカウンターアニオンを含み前記有機溶媒に可溶な塩と、を含む導体形成用組成物。
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