JP2019148842A - 情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法 Download PDF

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佐枝 政夫
Masao Saeda
政夫 佐枝
中井 康博
Yasuhiro Nakai
康博 中井
片本 浩司
Koji Katamoto
浩司 片本
村上 光一
Koichi Murakami
光一 村上
康友 早野
Yasutomo Hayano
康友 早野
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Abstract

【課題】 画像形成装置、および画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置を備える情報処理システムの利便性を向上させることができる。【解決手段】 情報処理システム100は、画像形成装置(70)および画像形成装置(70)に隣接して設けられる情報処理装置(10)を備える。情報処理装置(10)は、ディスプレイ14および人検出センサ(46)を備える。人検出センサ(46)の出力に応じて、情報処理装置(10)および画像形成装置(70)の前方に設定される複数の領域のうち、操作者が存在する検出領域が検出され、検出領域、その検出領域が検出されたときの操作工程およびその操作工程における適切な領域に応じて、適切な領域に操作者を誘導するための領域情報に対応するメッセージ122を含む第1案内画面120がディスプレイ14に表示される。【選択図】 図8

Description

この発明は、情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法に関し、特に、画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法に関する。
この種の背景技術の一例が特許文献1に開示される。背景技術のサービス提供装置は、コンビニエンスストア等の店舗において店舗に設置され、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックス等の機能を有するマルチコピー機および各種のネットサービスを提供するキオスク端末等を含む。また、背景技術のサービス提供装置は、ユーザの操作を受け付けるための操作パネルを備える。
このような背景技術のサービス提供装置では、サービスの提供を受けるまでに、複数の操作工程が含まれており、たとえば、ユーザは、操作パネルを操作して、希望するサービスを選択したり、当該サービスにかかる各種設定条件を決定したり、当該サービスの実行を指示したりする。
特開2016−114964号公報
このような背景技術のサービス提供装置では、操作工程毎に、その内容に応じて、最も操作しやすいと考えられる適切な立ち位置が異なることがある。
或る操作工程において、ユーザが実際に立っている位置と、当該操作工程における適切な立ち位置とが異なる場合には、操作がし難かったり、回収すべき物を取り忘れたりするという問題が有る。このように、利便性について改善の余地がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、利便性を向上させることができる、情報処理装置、情報処理システム、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
第1の発明は、画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置であって、検出手段および情報提供手段を備える。検出手段は、情報処理装置および画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する。情報提供手段は、情報処理装置または画像形成装置で実行される複数の操作工程と、検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する。
第2の発明は、第1の発明に従属する情報処理装置であって、複数の操作工程の各々に対応して、複数の領域のうちのいずれか1つの領域が適切な領域として領域情報が設定されており、領域情報は、適切な領域への移動を指示する情報を含み、情報提供手段は、操作者が存在する領域と、操作工程における適切な領域とが一致しない場合に、領域情報を操作者に提供する。
第3の発明は、第2の発明に従属する情報処理装置であって、複数の操作工程の各々に対応する適切な領域を設定した判定テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、情報提供手段は、判定テーブルに従って、領域情報を操作者に提供する。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属する情報処理装置であって、情報提供手段は、領域情報に加えて、操作者の操作を支援する支援情報を操作者に提供する。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属する情報処理装置であって、情報提供手段は、操作工程が情報処理装置および画像形成装置を使用可能な状態にするための工程である場合に、領域情報に加えて、当該操作工程を行うように操作者に注意を促す情報を操作者に提供する。
第6の発明は、第1ないし第5のいずれかの発明に従属する情報処理装置であって、表示画面を有する表示手段をさらに備え、領域情報は、表示画面に表示される。
第7の発明は、画像形成装置、および画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置を備える情報処理システムであって、検出手段および情報提供手段を備える。検出手段は、情報処理装置および画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する。情報提供手段は、情報処理装置または画像形成装置で実行される複数の操作工程と、検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する。
第8の発明は、画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置の制御プログラムであって、情報処理装置のプロセッサを、情報処理装置および画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する検出手段、および情報処理装置または画像形成装置で実行される複数の操作工程と、検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する情報提供手段として機能させる。
第9の発明は、画像形成装置に隣接して設けられる情報処理装置の制御方法であって、情報処理装置のプロセッサが、(a)情報処理装置および画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出するステップ、および(b)情報処理装置または画像形成装置で実行される複数の操作工程と、ステップ(a)において検出された操作者が存在する領域とに応じて、操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供するステップを含む、制御方法である。
この発明によれば、画像形成装置の側方に設けられる情報処理装置の利便性を向上させることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例である情報処理システムの外観構成を示す図解図である。 図2は図1に示す情報処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は図1に示す画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図4は情報処理装置および画像形成装置の前方に設定される複数の領域を示す正面図である。 図5は情報処理装置および画像形成装置の前方に設定される複数の領域を示す平面図である。 図6は位置関係テーブルを示す図解図である。 図7は店舗スタッフ用判定テーブルを示す図解図である。 図8は第1案内画面の一例を示す図解図である。 図9は第2案内画面の一例を示す図解図である。 図10は第3案内画面の一例を示す図解図である。 図11は第4案内画面の一例を示す図解図である。 図12は一般ユーザ用判定テーブルを示す図解図である。 図13は第5案内画面の一例を示す図解図である。 図14は第6案内画面の一例を示す図解図である。 図15は図2に示す情報処理装置のRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図16は図3に示す画像形成装置のRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図17は図2に示すCPUの情報処理の一例を示すフロー図である。 図18は図2に示すCPUの店舗スタッフ用の案内処理の一例を示すフロー図である。 図19は図2に示すCPUの一般ユーザ用の案内処理の一例を示すフロー図である。 図20は第2実施例における情報処理システムの外観構成を示す図解図である。 図21は第3実施例における情報処理システムの外観構成を示す図解図である。
[第1実施例]
図1はこの発明の情報処理システム100の外観構成の一例を示す図解図である。この図1を参照して、この発明の第1実施例である情報処理システム100は、情報処理装置(情報端末)10および画像形成装置70を含む。
情報処理装置10は、スーパーマーケット、レストランまたはコンビニエンスストアなどの店舗、並びに駅、バスターミナル、空港、役所または図書館などの公共施設に配置されるマルチメディアキオスク(MMK)端末である。この情報処理装置10は、配置される場所に応じて各種情報または所定のサービスを利用者(ユーザ)に提供する。また、詳細は後述するが、情報処理装置10は、画像形成装置70と協働して、コピー、プリント、スキャンおよびファクスなどの所定のサービスをユーザに提供することもできる。
なお、この明細書では、ユーザの立ち位置に対向する面、つまり後述するディスプレイ14が設けられる側の面を前面(正面)として情報処理装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定し、情報処理装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから情報処理装置10を見た状態を基準として規定する。これらのことは、画像形成装置70についても同様である。
情報処理装置10は、タッチパネル12付きのディスプレイ14、記録媒体接続部16、紙片用プリンタ18、符号読取部20、近距離通信部22、貨幣処理部24、写真用プリンタ26および人検出センサ46を含む装置本体28を備える。
タッチパネル12付きのディスプレイ14は、情報処理装置10(装置本体28)の上端部に配置される。タッチパネル12は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例では、タッチパネル12としては、静電容量方式のタッチパネルが用いられ、ディスプレイ14の表示面上にタッチパネル12が設けられる。ただし、タッチパネル12とディスプレイ14とが一体的に形成されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。また、ディスプレイ14としては、たとえばLCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
記録媒体接続部16は、各種の記録媒体を装着するための装着部(たとえばドライブおよびメモリスロット)を含む。各種の記録媒体は、光ディスク(たとえばCD−R、DVD−RおよびBD−Rなど)およびフラッシュメモリ(たとえばUSBメモリ、SDカードおよびメモリースティックなど)などである。ただし、光ディスクは、ドライブに装着される。また、フラッシュメモリは、メモリスロットに装着される。
紙片用プリンタ18は、たとえばサーマルプリンタ(感熱式プリンタ)またはドットインパクトプリンタであり、レシート、ジャーナルまたはクーポン券などの紙片を発行する。具体的には、紙片用プリンタ18は、ロール紙上に各種の文字列、画像、コードパターン(バーコードなど)などを印刷し、印刷済の紙片を排紙部18aから排出する。
符号読取部20は、たとえばレーザスキャナまたはカメラなどを含み、商品、カード、レシートなどに付された符号またはユーザ端末(携帯端末)の画面に表示された符号などを読み取ることができる。符号読取部20で読み取ることができる符号には、バーコード(1次元バーコード)または2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、マイクロQRコード、DataMATRIX、MaxiCODEおよびVeriCODEなど)などがある。
近距離通信部22は、たとえば、ISO/IEC18092等の通信規格(いわゆるNFC(Near Field Communication))等に従って、電子マネー媒体、ICカード(身分証、会員証または社員証など)またはユーザ端末等の通信対象との間で無線による非接触のデータ通信を行うものである。近距離通信部22の通信可能距離は、数cm〜数m程度である。近距離通信部22は、通信対象に対して、通信対象に記憶されたデータの読み出しを指示する信号(読出し命令)を送信する。通信対象は、読出し命令に対する応答として所望のデータを近距離通信部22に送信する。また、近距離通信部22は、通信対象に書き込むデータ(書き込みデータ)とともに書き込みを指示する信号(書き込み命令)を送信する。通信対象は、書き込み命令に従って、受信した書き込みデータを通信対象の記憶部に書き込む(記憶する)。
貨幣処理部24は、貨幣投入部24aおよび硬貨返却口24bを含む。貨幣投入部24aは、硬貨投入口、紙幣投入口および釣銭返却レバー等を含み、近距離通信部22の下方に配置される。硬貨投入口から投入された硬貨および紙幣投入口から投入された紙幣は、それぞれ種類毎に分類されて所定の貨幣格納部(不図示)に収容される。貨幣格納部は、硬貨用の格納部および紙幣用の格納部を含む。硬貨または紙幣が投入されると、硬貨用の格納部に収容された硬貨の種類および枚数と、紙幣用の格納部に収容された紙幣の種類および枚数とに応じて、投入金額が算出される。情報処理装置10において所定のサービス等が実行されると、そのサービスの内容に応じた費用が投入金額から減算され、投入金額の残高が算出される。また、釣銭返却レバーが操作されると、投入金額の残高に応じて、硬貨または紙幣が返却される。ただし、硬貨は、貨幣投入部24aの下方に設けられる硬貨返却口24bから返却され、紙幣は、紙幣投入口から返却される。
写真用プリンタ26は、たとえば昇華型プリンタまたはインクジェットプリンタであり、写真用の用紙(写真用紙)上に画像を印刷する。写真用プリンタ26で印刷された写真は、排出部26aに排出される。ただし、用紙上に画像を形成するための画像データとしては、記録媒体接続部16に接続された記録媒体に記憶された画像データ、または外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。また、写真用プリンタ26で印刷される写真のサイズは、L判サイズ、はがきサイズまたは2L判サイズなどである。
人検出センサ46は、情報処理装置10または画像形成装置70の前方に存在する人(操作者)を検出するためのセンサであり、装置本体28の前面中央に設けられる。
図2は図1に示す情報処理装置10の電気的な構成を示すブロック図である。図2を参照して、情報処理装置10はCPU32を含む。CPU32には、バス60を介してRAM34、ROM36、HDD48、タッチパネル制御回路38、表示制御回路40、記録媒体接続部16、紙片用プリンタ18、符号読取部20、近距離通信部22、貨幣処理部24、写真用プリンタ26、通信回路44および人検出センサ46が接続される。また、タッチパネル制御回路38にはタッチパネル12が接続され、表示制御回路40にはディスプレイ14が接続される。
CPU32は、情報処理装置10の全体的な制御を司る。RAM34は、CPU32のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。ROM36は、情報処理装置10の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値等を記憶する。
HDD48は、情報処理装置10のメインメモリであり、各種のデータを記憶する。なお、HDD48に代えて、またはHDD48とともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。このことは、後述するHDD86も同様である。
タッチパネル制御回路38は、タッチパネル12に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル12のタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)を検出して、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU32に出力する。
表示制御回路40は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU32の指示の下、GPUは、RAM34に記憶された画像生成データを用いてディスプレイ14に種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイ14に出力する。
通信回路44は、インターネットなどのネットワークに接続するための通信回路である。この通信回路44は、有線通信回路または無線通信回路であり、CPU32からの指示に従って、ネットワークを介して、サーバ等の外部コンピュータ(外部端末)と通信する。ただし、通信回路44は、ネットワークを介さずに、有線または無線(たとえば赤外線方式、WiFi(登録商標)方式またはブルートゥース(Bluetooth;登録商標)方式)で、画像形成装置70およびユーザ端末などの他の情報機器と直接通信することも可能である。
人検出センサ46は、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に設定される所定の領域(区域)に、人(操作者)が存在するかどうかを検出するためのセンサであり、たとえば距離センサである。たとえば、距離センサとしては、赤外線センサ、超音波センサおよびレーザ距離センサ等が用いられる。この距離センサは、距離データをCPU32に出力する。詳細は後述するが、CPU32は、人検出センサ46から出力された距離データが示す距離が所定の領域を規定する所定距離以内であるかどうかに応じて、所定の領域に、人が存在するかどうかを判断する。
なお、図2に示す情報処理装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
図1に戻って、画像形成装置70は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。
画像形成装置70は、画像読取部72、画像形成部74、給紙装置76および排紙トレイ78を含む装置本体80を備える。ただし、画像形成装置70は、情報処理装置10の近傍に設置される。たとえば、画像形成装置70は、情報処理装置10の側方に設けられ、より詳しくは、情報処理装置10の右側に隣接して設けられる。
画像読取部72は、透明材によって形成される原稿載置台を備え、装置本体80に内蔵される。原稿載置台の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー72aが開閉自在に取り付けられる。
また、画像読取部72は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部72は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
画像形成部74は、装置本体80に内蔵され、画像読取部72の下方に設けられる。この画像形成部74は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置などを備える。画像形成部74は、給紙装置76等から搬送される記録媒体(用紙)上に電子写真方式によって画像を形成し、画像形成済みの用紙を画像読取部72および画像形成部74の間に設けられる排紙トレイ78に排出する。ただし、用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部72で読み取った読取画像データ、情報処理装置10から送信された画像データ、または外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。また、記録媒体としては、紙からなる用紙に限定されず、OHPフィルムなどの紙以外のシートも用いられる。
電子写真方式の画像形成装置70は、現像装置は、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化する(トナー像を形成する)。図示は省略するが、この現像装置には、トナー供給パイプを介して、トナーカートリッジ(トナー容器)が接続される。トナーカートリッジは、未使用のトナーおよびキャリアを貯蔵する容器であって、現像装置にトナーを供給(補給)すると共にキャリアを補給する。トナー供給パイプは、トナーカートリッジと現像装置に形成されるトナー補給口とを連結(接続)する。
装置本体80は、画像形成部74の右側上部に形成される連結筐体80aを含み、この連結筐体80aによって画像読取部72が支持される。これにより、画像読取部72および画像形成部74の間には、画像形成済みの用紙が収容される胴内空間である排紙トレイ78が形成される。具体的には、排紙トレイ78の底面は、画像形成部74によって区画され、排紙トレイ78の天面は、画像読取部72によって区画される。また、排紙トレイ78の右側面は、連結筐体80aの左側面で規定される。つまり、排紙トレイ78は、連結筐体80aの左側面から画像形成装置70の左側端部に亘って形成され、排紙トレイ78の前面側、背面側および左側面側は、開口する。
また、装置本体80は、前側板80bおよび右側板80cを含み、前側板80bおよび右側板80cのそれぞれは、開閉可能に設けられる。
前側板80bは、閉じられた状態でトナーカートリッジが収容されるトナーカートリッジ収容部の前面側を覆うように設けられる。また、前側板80bが開けられた状態では、トナーカートリッジ収容部およびトナーカートリッジの前側端部が外部に露出する。このため、前側板80bが開けられた状態では、トナーカートリッジを交換することができる。
右側板80cは、画像形成部74の用紙搬送経路を覆うように設けられる。また、右側板80cが開けられた状態では、画像形成部74の用紙搬送経路が外部に露出する。このため、右側板80cが開けられた状態では、画像形成部74の用紙搬送経路において紙詰まりが発生した場合に、紙詰まりの原因となった用紙を除去することができる。
図3は図1に示す画像形成装置70の電気的な構成を示すブロック図である。図3を参照して、画像形成装置70はCPU82を含む。CPU82には、バス90を介してRAM84、HDD86、画像読取部72、画像形成部74および通信回路92が接続される。
CPU82は、画像形成装置70の全体的な制御を司る。RAM84は、CPU82のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
HDD86は、画像形成装置70の主記憶装置であって、CPU82が画像形成装置70の各部位の動作を制御するための制御プログラムおよび各種の画面についての表示画像データ等を適宜記憶する。
通信回路92は、インターネットなどのネットワークに接続するための通信回路である。この通信回路92は、有線通信回路または無線通信回路であり、CPU82からの指示に従って、ネットワークを介して、サーバ等の外部コンピュータと通信する。ただし、通信回路92は、ネットワークを介さずに、有線または無線で、情報処理装置10と直接通信することも可能である。
なお、図3に示す画像形成装置70の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
このような構成の情報処理システムでは、情報処理装置10のディスプレイ14に表示されるGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を介してユーザ操作を受け付ける。ただし、従来の情報処理システムでは、サービスの提供を受けるまでに、複数の操作工程が含まれており、複数の操作工程には、タッチパネル12へのタッチ操作だけでなく、原稿を原稿載置台にセットする操作、印刷物を回収する操作および記録媒体を記録媒体接続部16に装着する操作等が含まれる。このように、操作工程の内容によって、操作する場所が異なるので、複数の操作工程のそれぞれにおいて、操作しやすい適切な立ち位置(領域)が異なる。
したがって、ユーザが存在する領域と、適切な領域とが異なる場合には、操作がし難かったり、回収すべき物を取り忘れたりするという問題が有る。以上のように、従来の情報処理システムでは、利便性について改善の余地がある。
そこで、この第1実施例では、操作者が存在する領域を検出し、その領域、その領域が検出されたときの操作工程およびその操作工程における適切な領域に応じて、適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供するようにした。
図4は、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に設定される複数の領域を説明するための正面図である。図5は、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に設定される複数の領域を説明するための平面図である。図6は位置関係テーブルを示す図解図である。
図4および図5に示すように、情報処理装置10および画像形成装置70の前方には、互いに隣接する複数の領域(区域)が設定される。この第1実施例では、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に3つの領域が設定されており、具体的には、左側から順に第1領域A1、第2領域A2および第3領域A3が設定される。
第1領域A1は、情報処理装置10の正面の領域に設定され、第1領域A1の左右方向の幅(長さ)は、情報処理装置10の左右方向の幅と略同じである。第2領域A2は、画像形成装置70の正面のうち、左右方向の中央および左側の領域に設定され、第3領域A3は、画像形成装置70の正面のうち、右側の領域に設定される。また、第2領域A2の左右方向の幅および第3領域A3の左右方向の幅は、第1領域A1の左右方向の幅と略同じである。
また、第1領域A1〜第3領域A3の前後方向の幅は、操作者が立った場合に、情報処理装置10または画像形成装置70に手が届く程度の長さ(たとえば画像形成装置70の左右方向の長さ)程度に設定される。
さらに、図示は省略するが、人検出センサ46は、第1領域A1に対応する第1センサ46a、第2領域A2に対応する第2センサ46bおよび第3領域A3に対応する第3センサ46cを含む。
図5に示すように、第1センサ46aの検出可能領域は、人検出センサ46の位置から第1領域A1に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第1領域A1の水平方向の略中心)を通る線aを含む領域に設定される。また、第2センサ46bの検出可能領域は、人検出センサ46の位置から第2領域A2に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第2領域A2の水平方向の略中心)を通る線bを含む領域に設定される。さらに、第3センサ46cの検出可能領域は、人検出センサ46の位置から第3領域A3に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第3領域A3の水平方向の略中心)を通る線cを含む領域に設定される。ただし、第3センサ46cの検出可能領域は、第2領域A2を通る部分を含み、この部分が第2領域A2に存在する操作者と重ならないように、できるだけ画像形成装置70に近い領域になるように設定される。
また、線a〜線cのそれぞれの長さは、対応する検出可能領域毎に決められた所定距離(検出距離)に応じた長さに設定されている。
なお、図5では、簡単のため、図示を省略しているが、センサ46a〜46cのそれぞれの検出可能領域は、検出距離(線a〜線cの長さ)および水平方向の中心角によって規定される略扇型をなしている。また、センサ46a〜46cの垂直方向における中心角は、床および天井を検出しない大きさに設定される。
また、第1センサ46aの検出可能領域は、第1領域A1を含んでいればよく、第1領域A1と一致する必要はない。また、領域Aに固定的な障害物が存在する場合は、当該障害物を検出結果から予め除外するようにしてもよい。これらのことは、第2センサ46bおよび第3センサ46cも同様である。
そして、CPU32は、センサ46a〜46cのそれぞれから出力される距離データに応じて、第1領域A1〜第3領域A3に人が存在するかどうかを判断する。以下、第1領域A1に人が存在するかどうかを判断する場合を例に挙げて説明する。
たとえば、第1領域A1に人が存在する場合には、第1センサ46aは、第1センサ46a用の検出距離よりも短い距離に対応する距離データをCPU32に出力する。CPU32は、第1センサ46aから出力された第1センサ46a用の検出距離よりも短い距離の距離データを受信(取得)すると、第1領域A1に人が存在すると判断する。また、第1領域A1に人が存在しない場合には、第1センサ46aは、第1センサ46a用の検出距離よりも長い距離に対応する距離データをCPU32に出力する。CPU32は、第1センサ46a用の検出距離よりも長い距離の距離データを受信すると、第1領域A1に人が存在しないと判断する。
なお、詳細な説明は省略するが、第1実施例では、検出距離と等しい距離の距離データを受信した場合には、CPU32は、その距離データを出力したセンサに対応する領域に、人が存在すると判断するようにしてある。ただし、この場合、CPU32は、距離データを出力したセンサに対応する領域に人が存在しないと判断するようにしてもよい。
また、人検出センサ46としては、距離センサに代えて、焦電センサ、床センサ(圧力センサ)またはデジタルカメラ(イメージセンサ)などを用いることもできる。焦電センサを用いる場合には、焦電センサが第1領域A1〜第3領域A3における温度変化を検出し、CPU32は、焦電センサの出力に応じて、第1領域A1〜第3領域A3に人が存在するかどうかを判断する。また、床センサを用いる場合には、第1領域A1〜第3領域A3に対応する床面の領域に床センサが設けられ、CPU32は、床センサの出力に応じて、第1領域A1〜第3領域A3に人が存在するかどうかを判断する。イメージセンサを用いる場合には、第1領域A1〜第3領域A3を含む所定の領域を撮影し、当該領域内の物体の動きを画像の変化(動き)で検出することができる。
さらに、情報処理装置10および画像形成装置70の各コンポーネントは、第1領域A1〜第3領域A3のいずれかに対応付けられている。ただし、情報処理装置10および画像形成装置70の各コンポーネントのそれぞれは、複数の領域のうち、最も近い領域に対応付けられる。これらの関係は、図6に示す位置関係テーブルに記述される。位置関係テーブルには、複数の領域(第1領域A1〜第3領域A3)に対応して、情報処理装置10および画像形成装置70の各コンポーネントが記述される。
図6に示す位置関係テーブルの例では、第1領域A1に対応して、情報処理装置10の各コンポーネントの名称が記述される。また、第2領域A2に対応して、画像形成装置70の原稿載置台、排紙トレイ、前側板および給紙装置等の名称が記述される。さらに、第3領域A3に対応して、画像形成装置70の手差しトレイおよび右側板の名称が記述される。
なお、図6に示す位置関係テーブルの各欄には、第1領域A1〜第3領域A3の名称および情報処理装置10および画像形成装置70の各コンポーネントの名称に対応する文字列が記述されているが、これらの内容は、情報処理装置10における内部処理で作成および使用されるだけである。このため、第1領域A1〜第3領域A3の各々と、情報処理装置10および画像形成装置70の各コンポーネントとが識別可能であれば、位置関係テーブルの各欄に記述される内容は、数字でもよいし、人間が解読できない記号で記述されてもよい。このことは、後述する店舗スタッフ用判定テーブル(図7参照)および一般ユーザ用判定テーブル(図12参照)でも同じである。
以下、図7ないし図14を参照して情報処理システム100の動作例を説明する。図7は店舗スタッフ用判定テーブルを示す図解図である。図8は第1案内画面120の一例を示す図解図である。図9は第2案内画面140の一例を示す図解図である。図10は第3案内画面160の一例を示す図解図である。図11は第4案内画面180の一例を示す図解図である。図12は一般ユーザ用判定テーブルを示す図解図である。図13は第5案内画面200の一例を示す図解図である。図14は第6案内画面220の一例を示す図解図である。
情報処理装置10および画像形成装置70の主電源がオンされて、各種のジョブ(サービス)を実行可能な待機状態にある場合、情報処理装置10のディスプレイ14には、ホーム画面が表示される。ホーム画面は、ユーザ認証を行ったり、各種のジョブを選択したりするための操作画面である。ただし、この第1実施例では、ジョブは、コピー、スキャン、印刷(プリント)およびファクスの送信などを意味する。このホーム画面には、ユーザ認証を行うための認証アイコンおよび各ジョブを選択するための複数の機能アイコン等が設けられる(表示される)。認証アイコンおよび複数の機能アイコンの各々は、略矩形状の枠で囲まれた画像であり、ソフトウェアキーとして機能する。
ホーム画面で認証アイコンがタッチ(選択)されると、ディスプレイ14には、認証画面が表示される。たとえば、ユーザIDおよびパスワードの組み合わせによってユーザ認証を行う場合には、認証画面では、ユーザIDおよびパスワードの入力を操作者に要求し、入力されたユーザIDおよびパスワードの組み合わせと、予め登録されたユーザIDおよびパスワードの組み合わせとが一致する場合には、ログインが許可される。
なお、ユーザ認証の方法は上記の方法に限定されず、近距離通信部22に操作者が所持するICカード、スマートフォンおよびフィーチャーフォン等の記憶媒体がかざされることによってユーザ認証が実行されるようにしても良い。この場合、記憶媒体に記憶される操作者の識別情報等の認証用データが、近距離通信部22を介して情報処理装置10に送信され、この認証用データと予め登録されたデータとに応じて、ユーザ認証が実行される。
ただし、ログインが許可される操作者(登録ユーザ)には、複数の種類のユーザが含まれる。具体的には、登録ユーザには、情報処理装置10および画像形成装置70のメンテナンスを行うサービスマン、情報処理装置10および画像形成装置70が配置される店舗または施設の従業員(以下、「店舗スタッフ」という。)および一般ユーザが含まれる。なお、サービスマンおよび店舗スタッフが情報処理システム100にログインするのは、消耗品を交換する場合や、エラーを解消する場合であり、一般ユーザが使用する機能とは異なるため、所定の操作をする前にユーザ認証を実行する必要がある。このため、ユーザ認証が行われずに一般ユーザ向けの通常のサービスが開始された場合には、一般ユーザとして取り扱われる。
ホーム画面に含まれる複数の機能アイコンのいずれかがタッチされると、ディスプレイ14には、ジョブを実行するための複数の操作画面(設定画面)が順次表示される。つまり、機能アイコンがタッチされ、ジョブが選択されてから、そのジョブが完了するまでの間に、複数の操作工程(操作ステップ)が含まれる。
ただし、複数の操作工程のそれぞれには、複数の領域(第1領域A1〜第3領域A3)のうち、その操作工程において最も操作しやすいと考えられる適切な領域(設定領域)が設定される。そして、複数の領域(第1領域A1〜第3領域A3)のうち、第1センサ46a、第2センサ46bおよび第3センサ46cの出力に応じて判断された操作者が存在する領域(検出領域)その検出領域が検出されたときの操作工程(判定用の操作工程)および当該操作工程における設定領域に応じて、適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を含む案内情報が操作者に提供される。
ただし、案内情報は、店舗スタッフに提供される店舗スタッフ用の案内情報と、一般ユーザに提供される一般ユーザ用の案内情報とを含む。また、店舗スタッフ用の案内情報には、第1案内情報および第2案内情報が含まれる。第1案内情報は、上述した領域情報に加えて、操作者の操作を支援する支援情報および情報処理システム100を使用可能な状態にするための操作工程を行うように操作者に注意を促す注意情報を含む。第2案内情報は、支援情報および注意情報を含み、領域情報を含まない。一方、一般ユーザ用の案内情報(第3案内情報)には、注意情報が含まれることは無く、領域情報および支援情報のみが含まれる。店舗スタッフ用の案内情報にのみ注意情報が含まれるのは、店舗スタッフは、消耗品を交換する場合またはエラーが発生した場合に、情報処理システム100(情報処理装置10)を操作すると考えられ、このような場合には、作業が完了しなければ情報処理システム100が使用可能な状態とならないからである。
なお、サービスマンは、情報処理装置10および画像形成装置70の構造に精通しているので、サービスマンに対しては、案内情報は提供されない。
以下、操作者に案内情報が提供される場合の情報処理システム100の動作例について説明する。第1実施例では、案内情報を含む案内画面がディスプレイ14に表示されることによって案内情報が操作者に提供される。
まず、操作者が店舗スタッフである場合について説明する。ユーザ認証において店舗スタッフのログインが許可された場合には、操作者が店舗スタッフであるとして認識される。この場合、図7に示す店舗スタッフ用判定テーブルに従って、案内情報が提供される。
店舗スタッフ用判定テーブルには、店舗スタッフが実行可能な操作工程およびその設定領域が記述される欄が設けられる。操作工程および設定領域が記述される欄には、“写真用プリンタの消耗品交換”、“貨幣格納部の釣銭補充”、“紙片用プリンタの消耗品交換”、“トナー容器の交換”、“通常用紙の補給”、“特殊用紙のセット”および“ジャム紙の除去”等の操作工程が記述される。たとえば“写真用プリンタの消耗品交換”は、写真用プリンタ26の写真用のロール紙またはインクリボンを交換する工程である。たとえば“写真用プリンタの消耗品交換”は、写真用プリンタ26の写真用のロール紙またはインクリボンを交換する工程である。このため、“写真用プリンタの消耗品交換”では、作業対象となる写真用プリンタ26が設けられる情報処理装置10の正面の領域(第1領域A1)が最も作業しやすいと考えられる。したがって、“写真用プリンタの消耗品交換”の設定領域は、“第1領域A1”に設定されている。以下、詳しい説明は省略するが、他の操作工程においても、作業対象となるコンポーネントに最も近い領域が、設定領域として設定されている。このことは、後述する一般ユーザ用判定テーブルでも同じである。
また、店舗スタッフ用判定テーブルには、操作工程および設定領域が記述される欄に対応して、各検出領域における案内情報の種類を示す欄が設けられる。案内情報の種類を示す欄には、案内情報の種類を示す記号が記述される。案内情報の種類を示す記号のうち、“○”は、第1案内情報が提供されることを示し、“△”は、第2案内情報が提供されることを示す。ただし、案内情報の種類を示す欄には、設定領域と検出領域とが一致する場合には、“△”が記述され、設定領域と検出領域とが一致しない場合には、“○”が記述されている。
次に、店舗スタッフ用の案内画面の例について説明する。たとえば、店舗スタッフが貨幣格納部の釣銭補充を行う場合に、当該操作工程の設定領域である第1領域A1以外の領域(第2領域A2または第3領域A3)に店舗スタッフが存在する(立っている)場合には、第1案内情報を店舗スタッフに提供するための第1案内画面120がディスプレイ14に表示される。
図8に示すように、第1案内画面120には、メッセージ122、動画像表示領域124およびメッセージ126が表示される。
メッセージ122は、領域情報に対応するメッセージである。たとえば、メッセージ122は、「情報端末の正面に移動して下さい。」というような、店舗スタッフを第1案内画面120に対応する操作工程(貨幣格納部の釣銭補充)の設定領域(第1領域A1)に誘導(移動指示)するようなメッセージである。
動画像表示領域124には、支援情報を含む動画像が表示される。たとえば、動画像表示領域124には、第1案内画面120に対応する操作工程における作業対象となるコンポーネント(ここでは、貨幣処理部)の位置を矢印で示す動画像が表示される。ただし、動画像表示領域124には、動画像に代えて、複数枚の静止画像が順次表示されるようにしても良いし、1枚の静止画像が表示されるようにしても良い。
メッセージ126は、支援情報および注意情報に対応するメッセージである。たとえば、メッセージ126は、「情報端末に釣銭を補充してください。」というような、第1案内画面120に対応する操作工程の内容を示すメッセージと、「前側板を開けて、貨幣処理部に釣銭を補充してください。」というような、当該操作工程を行うように操作者に注意を促すメッセージとを含む。
ただし、第1案内画面120は、対応する操作工程が完了すると非表示にされる。すなわち、第1案内画面120は、貨幣処理部に釣銭が補充された場合に非表示にされる。第1案内画面120が非表示にされると、上述したホーム画面や他の案内画面等がディスプレイ14に表示される。これらのことは、後述する第2案内画面140〜第6案内画面220も同じである。
また、店舗スタッフがトナー容器の交換を行う場合に、当該操作工程の設定領域である第2領域A2以外の領域(第1領域A1または第3領域A3)に店舗スタッフが存在する場合には、図9に示すような第2案内画面140がディスプレイ14に表示される。
第2案内画面140は、第1案内情報を含む画面であり、この第2案内画面140には、メッセージ142、動画像表示領域144およびメッセージ146が表示される。
メッセージ142は、「画像形成装置の中央に移動して下さい。」というような、店舗スタッフを設定領域(第2領域A2)に誘導するようなメッセージである。
動画像表示領域144には、トナー容器を交換する際に作業対象となる画像形成装置70の前側板80bの位置を矢印で示す動画像が表示される。
メッセージ146は、「○○○トナーを交換してください。」というような、トナー容器を交換する操作工程の内容を示すメッセージと、「画像形成装置の前側板を開けて、○○○トナーを交換してください。」というような、当該操作工程を行うように操作者に注意を促すメッセージとを含む。
さらに、店舗スタッフがジャム紙の除去を行う場合に、当該操作工程の設定領域である第3領域A3以外の領域(第1領域A1または第2領域A2)に店舗スタッフが存在する場合には、図10に示すような第3案内画面160がディスプレイ14に表示される。
第3案内画面160は、第1案内情報を含む画面であり、この第3案内画面160には、メッセージ162、動画像表示領域164およびメッセージ166が表示される。
メッセージ162は、「画像形成装置の右端に移動して下さい。」というような、店舗スタッフをジャム紙の除去の設定領域(第3領域A3)に誘導するようなメッセージである。
動画像表示領域164には、ジャム紙を除去する際に作業対象となる画像形成装置70の右側板80cの位置を矢印で示す動画像が表示される。
メッセージ166は、「用紙がつまりました。」というような、エラーの内容を示すメッセージと、「画像形成装置の右側板を開けて、用紙を除去してください。」というような、当該操作工程を行うように操作者に注意を促すメッセージとを含む。
また、店舗スタッフがジャム紙の除去を行う場合に、第3領域A3に店舗スタッフが存在する場合には、図11に示すような第4案内画面180がディスプレイ14に表示される。たとえば、図10に示す第3案内画面160に従って、店舗スタッフが第3領域A3に移動すると、第3案内画面160から第4案内画面180に表示が切り替わる。
第4案内画面180は、第2案内情報を店舗スタッフに提供するための画面であり、この第4案内画面180には、動画像表示領域184およびメッセージ186が表示される。ただし、動画像表示領域184には、第3案内画面160の動画像表示領域164と同じ動画像が表示される。また、メッセージ186は、第3案内画面160のメッセージ166と同じメッセージである。つまり、第4案内画面180は、第3案内画面160から領域情報に対応するメッセージ162を省略した画面である。同様に、第1案内画面120および第2案内画面140等の、領域情報に対応するメッセージを含む案内画面がディスプレイ14に表示されている状態で、店舗スタッフが設定領域に移動すると、領域情報に対応するメッセージが省略された案内画面に切り替わる。逆に、領域情報に対応するメッセージが省略された案内画面がディスプレイ14に表示されている状態で、店舗スタッフが設定領域以外の領域に移動すると、領域情報に対応するメッセージを含む案内画面に切り替わる。
次に、操作者が一般ユーザである場合について説明する。上述したように、ユーザ認証において一般ユーザのログインが許可された場合およびユーザ認証が行われなかった場合には、操作者が一般ユーザであるとして認識される。この場合、図12に示す一般ユーザ用判定テーブルに従って、案内情報が提供される。
一般ユーザ用判定テーブルには、一般ユーザが実行可能な操作工程およびその設定領域が記述される欄が設けられる。操作工程および設定領域が記述される欄には、“各種設定実施”、“個人認証(カード認証)”、“原稿セット”、“メディアセット/リセット”、“課金処理”、“印刷中・送信中・保存中”、“印刷物受け取り”、“写真受け取り”、“領収書受け取り”および“お釣り回収”等の操作工程が記述される。たとえば“個人認証(カード認証)”は、近距離通信部22にICカード等の記憶媒体をかざして、ユーザ認証を行う工程である。このため、“個人認証(カード認証)”では、近距離通信部22が設けられる情報処理装置10の正面の領域(第1領域A1)が最も作業しやすいと考えられる。したがって、“個人認証(カード認証)”の設定領域は、“第1領域A1”に設定されている。
また、一般ユーザ用判定テーブルには、操作工程および設定領域が記述される欄に対応して、各検出領域における案内情報の有無を示す欄が設けられる。案内情報の有無を示す欄には、案内情報の有無を示す記号が記述される。案内情報の有無を示す記号のうち、“○”は、第3案内情報が提供されることを示し、“‐”は、案内情報が提供されないことを示す。
ただし、案内情報の有無を示す欄には、設定領域と検出領域とが一致する場合には、“‐”が記述され、設定領域と検出領域とが一致しない場合には、“○”または“‐”が記述される。一般ユーザ用判定テーブルでは、設定領域と一致しない検出領域であっても、設定領域に隣接する検出領域の一部に対応する欄には、“‐”が記述される。
次に、一般ユーザ用の案内画面の例について説明する。たとえば、一般ユーザがカード認証を行う場合に、当該操作工程の設定領域である第1領域A1および第1領域A1に隣接する第2領域A2以外の領域(第3領域A3)に一般ユーザが存在する場合には、図13に示すような第5案内画面200がディスプレイ14に表示される。
第5案内画面200は、第3案内情報を含む画面であり、この第5案内画面200には、メッセージ202、動画像表示領域204およびメッセージ206が表示される。
メッセージ202は、「情報端末の正面に移動して下さい。」というような、一般ユーザをカード認証の設定領域(第1領域A1)に誘導するようなメッセージである。
動画像表示領域204には、トナー容器を交換する際に作業対象となる情報処理装置10の近距離通信部22の位置を矢印で示す動画像(支援情報)が表示される。
メッセージ206は、「カードをかざしてください。」というような、カード認証の具体的な操作内容(支援情報)を示すメッセージである。
なお、第5案内画面200がディスプレイ14に表示されている状態で、一般ユーザが対応する操作工程の設定領域に移動すると、第5案内画面200は非表示にされ、他の画面に切り替わる。このことは、後述する第6案内画面220も同じである。
また、一般ユーザが原稿をセットする場合に、当該操作工程の設定領域である第2領域A2および画像形成装置70側において隣接する第3領域A3以外の領域(第1領域A1)に一般ユーザが存在する場合には、図14に示すような第6案内画面220がディスプレイ14に表示される。
第6案内画面220は、第3案内情報を含む画面であり、この第6案内画面220には、メッセージ222、動画像表示領域224およびメッセージ226が表示される。
メッセージ222は、「画像形成装置の正面に移動して下さい。」というような、一般ユーザを原稿セットの設定領域(第2領域A2)に誘導するようなメッセージである。
動画像表示領域224には、原稿をセットする際に作業対象となる画像形成装置70の原稿押えカバー72aの位置を矢印で示す動画像が表示される。
メッセージ226は、「原稿カバーを開けて、原稿台に原稿を置いてください。」というような、原稿セットの具体的な操作内容を示すメッセージである。
なお、操作者が一般ユーザである場合であって、第5案内画面200または第6案内画面220等の案内画面がディスプレイ14に表示されている状態で、複数の領域(第1領域A1〜第3領域A3)のいずれにも一般ユーザが存在しない場合には、オートクリア機能が実行される。つまり、操作者が情報処理装置10および画像形成装置70の前から立ち去った場合には、オートクリア機能が実行される。オートクリア機能が実行されると、ジョブ設定内容等がデフォルト状態に戻され、ユーザ認証が実行されていた場合には、自動的にログアウトされる。ただし、操作者が店舗スタッフである場合には、操作者が情報処理装置10および画像形成装置70の前から立ち去ったとしても、オートクリア機能は実行されない。
情報処理システム100の上記のような動作は、情報処理装置10のCPU32がRAM34に記憶された情報処理装置10用の情報処理プログラムを実行し、画像形成装置70のCPU82がRAM84に記憶された画像形成装置70用の情報処理プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図15は図2に示す情報処理装置10のRAM34のメモリマップ500の一例を示す図解図である。図15に示すように、RAM34は、プログラム記憶領域502およびデータ記憶領域504を含む。RAM34のプログラム記憶領域502には、上述したように、情報処理装置10用の情報処理プログラムが記憶される。この情報処理装置10用の情報処理プログラムは、通信プログラム502a、操作検出プログラム502b、表示プログラム502c、記録媒体接続プログラム502d、紙片印刷プログラム502e、符号読取プログラム502f、写真印刷プログラム502g、近距離通信プログラム502h、貨幣処理プログラム502i、検出プログラム502j、工程情報取得プログラム502k、判定プログラム502lおよび情報提供プログラム502mを含む。
通信プログラム502aは、画像形成装置70、サーバ等の他のコンピュータないし他の機器とネットワークを介して、データを通信(送受信)するためのプログラムである。
操作検出プログラム502bは、タッチ入力を検出するためのプログラムであり、CPU32は、この操作検出プログラム502bに従って、タッチパネル12から出力されたタッチ座標データを取得し、取得したタッチ座標データを時系列に従ってRAM34に記憶する。また、操作検出プログラム502bは、タッチパネル12から出力されたタッチ座標データを取得して、ディスプレイ14に表示される各種の操作画面に含まれるソフトウェアキー(アイコン)が操作されたことを検出するためのプログラムである。
表示プログラム502cは、後述する画像生成データ504bを用いて、表示画像データ、すなわち、上述したホーム画面および案内画面などの画面データを生成し、ディスプレイ14に出力するためのプログラムである。
記録媒体接続プログラム502dは、記録媒体接続部16に装着された各種の記録媒体へのデータの書込みおよび各種の記録媒体からのデータの読み出しを制御するためのプログラムである。
紙片印刷プログラム502eは、紙片用プリンタ18を制御して、ロール紙上に文字列、画像、バーコードなどを印刷するためのプログラムである。
符号読取プログラム502fは、符号読取部20を制御して、レーザスキャナまたはカメラによって撮影された撮影画像から符号画像を抽出し、抽出した符号画像を復号するためのプログラムである。
写真印刷プログラム502gは、写真用プリンタ26を制御して、写真用紙上に画像を印刷するためのプログラムである。
近距離通信プログラム502hは、近距離通信部22を制御して、ICカードおよびユーザ端末等の通信対象との間でのデータ通信を実現するためのプログラムである。
貨幣処理プログラム502iは、貨幣処理部24を制御して、硬貨用の格納部に収容された硬貨の種類および枚数と、紙幣用の格納部に収容された紙幣の種類および枚数とに応じて、投入金額を算出するためのプログラムである。また、貨幣処理プログラム502iは、貨幣処理部24を制御して、投入金額から所定のジョブを実行するための料金を差し引いて残った残額に応じて、硬貨を硬貨返却口24bから返却したり、紙幣を紙幣投入口から返却したりするためのプログラムでもある。
検出プログラム502jは、人検出センサ46から出力された距離データに応じて、操作者が存在する検出領域を検出するためのプログラムである。
工程情報取得プログラム502kは、検出領域を取得したときの操作工程についての工程情報を取得するためのプログラムである。
判定プログラム502lは、ユーザ認証の結果に応じてユーザ(操作者)の種類を判定するためのプログラムである。また、判定プログラム502lは、検出領域と、その検出領域を取得したときの操作工程についての工程情報とを取得して、ユーザの種類に応じた判定テーブル(店舗スタッフ用判定テーブルまたは一般ユーザ用判定テーブル)を参照し、検出領域が検出されたときの操作工程およびその設定領域に応じて、案内情報の有無ないし案内情報の種類を判定するためのプログラムでもある。
情報提供プログラム502mは、判定プログラム502lで判定された案内情報の有無ないし案内情報の種類に応じて、案内情報を操作者に提供するためのプログラムである。ただし、案内画面をディスプレイ14に表示させるとき、表示プログラム502cが実行される。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域502には、画像形成装置70にジョブの実行を指示するためのプログラム、情報処理システム100におけるジョブを実行するための料金を設定するためのプログラム、および情報処理装置10が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
また、RAM34のデータ記憶領域504には、操作入力データ504a、画像生成データ504b、検出領域データ504cおよびテーブルデータ504dなどが記憶される。
操作入力データ504aは、操作検出プログラム502bに従って検出されたタッチ座標データを時系列に従って記憶したデータである。
画像生成データ504bは、ディスプレイ14に表示する各種の画面に対応する表示画像データを生成するためのポリゴンデータまたはテクスチャデータ等のデータである。
検出領域データ504cは、検出プログラム502jに従って検出された操作者が存在する検出領域に対応するデータである。
テーブルデータ504dは、上述した位置関係テーブル、店舗スタッフ用判定テーブルおよび一般ユーザ用判定テーブル等のデータである。ただし、このテーブルデータ504dは、たとえば、HDD48、画像形成装置70のHDD86または外部のサーバ等の所定の記憶先に記憶されている。テーブルデータ504dは、必要に応じて、所定の記憶先から読み出され、RAM34に記憶される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域504には、情報処理装置10用の情報処理プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、情報処理装置10用の情報処理プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図16は図3に示す画像形成装置70のRAM84のメモリマップ600の一例を示す図解図である。図16に示すように、RAM84は、プログラム記憶領域602およびデータ記憶領域604を含む。RAM84のプログラム記憶領域602には、上述したように、画像形成装置70用の情報処理プログラムが記憶される。この画像形成装置70用の情報処理プログラムは、通信プログラム602a、画像読取プログラム602bおよび画像形成プログラム602cを含む。
通信プログラム602aは、情報処理装置10またはサーバなどの他のコンピュータまたは他の機器とネットワークを介して通信するためのプログラムである。
画像読取プログラム602bは、画像読取部72を制御して、原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取り(スキャンし)、読み取った画像に対応する画像信号(スキャン画像データ)を出力するためのプログラムである。
画像形成プログラム602cは、画像形成部74を制御して、スキャン画像データまたは入力画像データなどの画像データ604aに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域602には、画像形成装置70が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
また、RAM84のデータ記憶領域604には、画像データ604aなどが記憶される。画像データ604aは、画像読取部72で読み取った画像データまたはサーバ等の外部のコンピュータから入力される画像データなどである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域604には、画像形成装置70用の情報処理プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、画像形成装置70用の情報処理プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図17は、図2に示す情報処理装置10のCPU32で実行される情報処理の一例を示すフロー図である。この情報処理は、情報処理装置10および画像形成装置70の主電源がオンされて、ディスプレイ14にホーム画面が表示された場合に開始される。
図17に示すように、情報処理装置10のCPU32は、情報処理を開始すると、ステップS1で、ユーザ認証が実行されたかどうかを判断する。ステップS1で“YES”であれば、つまり、ユーザ認証が実行されたと判断した場合は、ステップS3で、ログインが許可された操作者がサービスマンかどうかを判断する。ステップS3で“YES”であれば、つまり、ログインが許可された操作者がサービスマンであると判断した場合は、後述するステップS13に進む。
ステップS3で“NO”であれば、つまり、ログインが許可された操作者がサービスマンでないと判断した場合は、ステップS5で、ログインが許可された操作者が店舗スタッフかどうかを判断する。ステップS5で“YES”であれば、つまり、ログインが許可された操作者が店舗スタッフであると判断した場合は、ステップS7で、店舗スタッフ用の案内処理を実行して、ステップS13に進む。一方、ステップS5で“NO”であれば、つまり、ログインが許可された操作者が店舗スタッフでないと判断した場合は、後述するステップS11に進む。
また、ステップS1で“NO”であれば、つまり、ユーザ認証が実行されないと判断した場合は、ステップS9で、一般ユーザ向けの通常のサービスが開始されたかどうかを判断する。ステップS9で“NO”であれば、つまり、通常のサービスが開始されないと判断した場合は、ステップS1に戻る。一方、ステップS9で“YES”であれば、つまり、通常のサービスが開始されたと判断した場合は、ステップS11で、一般ユーザ用の案内処理を実行して、ステップS13に進む。
続いて、ステップS13で、終了かどうかを判断する。ここでは、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に設定される複数の領域の全ての領域で人が存在しないと判断された状態で所定時間が経過したかどうか、情報処理装置10が操作されない状態で所定時間が経過したかどうか、または情報処理装置10および画像形成装置70の主電源がオフされたかどうかを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり、終了しない場合は、ステップS1に戻る。一方、ステップS13で“YES”であれば、ログアウトを含むオートクリア等の処理が行われた後、情報処理を終了する。
図18は、情報処理装置10のCPU32で実行される店舗スタッフ用の案内処理の一例を示すフロー図である。この店舗スタッフ用の案内処理のフローは、上述した情報処理のステップS7において実行されるサブルーチンである。
図18に示すように、CPU32は、店舗スタッフ用の案内処理を開始すると、ステップS31で、店舗スタッフ用判定テーブルを読み出して、ステップS33で、検出領域を取得し、ステップS35で、現在の操作工程についての工程情報、つまり、検出領域を取得したときの操作工程についての工程情報を取得して、ステップS37で、店舗スタッフ用判定テーブルを参照して、検出領域、検出領域が検出されたときの操作工程および当該操作工程における設定領域に応じて、第1案内情報を店舗スタッフに提供するかどうかを判断する。ステップS37で“YES”であれば、つまり、第1案内情報を店舗スタッフに提供すると判断した場合は、ステップS39で、第1案内情報を店舗スタッフに提供して、ステップS43に進む。一方、ステップS37で“NO”であれば、つまり、第1案内情報を店舗スタッフに提供しない(第2案内情報を店舗スタッフに提供する)と判断した場合は、ステップS41で、第2案内情報を店舗スタッフに提供して、ステップS43に進む。
続いて、ステップS43で、操作が完了したかどうかを判断する。ここでは、消耗品の交換が完了したかどうか、またはエラーが解消したかどうかを判断する。ステップS43で“NO”であれば、つまり、操作が完了しない場合は、ステップS33に戻る。一方、ステップS43で“YES”であれば、店舗スタッフ用の案内処理のフローを終了して、全体の情報処理にリターンする。
図19は、情報処理装置10のCPU32で実行される一般ユーザ用の案内処理の一例を示すフロー図である。この一般ユーザ用の案内処理のフローは、上述した情報処理のステップS11において実行されるサブルーチンである。
図19に示すように、CPU32は、一般ユーザ用の案内処理を開始すると、ステップS51で、一般ユーザ用判定テーブルを読み出して、ステップS53で、検出領域を取得し、ステップS55で、現在の操作工程についての工程情報を取得して、ステップS57で、一般ユーザ用判定テーブルを参照して、検出領域、検出領域が検出されたときの操作工程およびその設定領域に応じて、案内情報を一般ユーザに提供するかどうかを判断する。ステップS57で“YES”であれば、つまり、案内情報を一般ユーザに提供すると判断した場合は、ステップS59で、案内情報を一般ユーザに提供して、ステップS61に進む。一方、ステップS57で“NO”であれば、つまり、案内情報を一般ユーザに提供しないと判断した場合は、ステップS61で、操作が完了したかどうかを判断する。ここでは、ジョブが完了したかどうかを判断する。ステップS61で“NO”であれば、つまり、操作が完了しない場合は、ステップS53に戻る。一方、ステップS61で“YES”であれば、一般ユーザ用の案内処理のフローを終了して、全体の情報処理にリターンする。
この第1実施例によれば、操作者が存在する領域を検出し、検出領域、その検出領域が検出されたときの操作工程およびその操作工程における適切な領域に応じて、適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供するようにしたので、情報処理システム100の利便性を向上させることができる。
また、第1実施例によれば、案内情報を含む案内画面がディスプレイ14に表示されることによって領域情報を含む案内情報が操作者に提供されるので、領域情報が視覚的に認識しやすい。
さらに、第1実施例によれば、領域情報に加えて、操作者の操作を支援する支援情報を操作者に提供するようにしたので、操作者は、支援情報に従って情報処理システム100を操作することができ、使い勝手が良い。
さらにまた、第1実施例では、領域情報に加えて、情報処理システム100を使用可能な状態にするための操作工程を行うように操作者に注意を促す注意情報を操作者に提供するようにした。このため、情報処理システム100のサービスを実行するために必要な操作工程を確実に操作者に実行させることができ、情報処理システム100のサービスが提供できない状態が継続してしまうことを防止できる。
[第2実施例]
第2実施例の情報処理システム100では、人検出センサの配置態様が異なる以外は第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図20は第2実施例における情報処理システム100の外観構成を示す図解図である。図20に示すように、第2実施例では、人検出センサ46に代えて、情報処理装置10の装置本体28の左端部に、人検出センサ50が設けられる。また、画像形成装置70の装置本体80の右端部に、人検出センサ94が設けられる。ただし、人検出センサ50,94は、人検出センサ46と同様の距離センサである。
人検出センサ50の検出可能領域は、人検出センサ50の位置(装置本体28の左端部)から第2領域A2に存在する操作者の仮想的な立ち位置および第3領域A3に存在する操作者の仮想的な立ち位置を通る線aを含む領域に設定される。
人検出センサ94の検出可能領域は、人検出センサ94の位置(装置本体80の右端部)から第2領域A2に存在する操作者の仮想的な立ち位置および第1領域A1に存在する操作者の仮想的な立ち位置を通る線bを含む領域に設定される。
たとえば、人検出センサ50は、第1領域A1に人が存在する場合には、人検出センサ50用の検出距離よりも長い距離の距離データを出力し、第2領域A2または第3領域A3に人が存在する場合には、人検出センサ50用の検出距離よりも短い距離の距離データを出力する。人検出センサ94は、第3領域A3に人が存在する場合には、人検出センサ94用の検出距離よりも長い距離の距離データを出力し、第1領域A1または第2領域A2に人が存在する場合には、人検出センサ94用の検出距離よりも短い距離の距離データを出力する。
そして、CPU32は、人検出センサ50から出力される距離データおよび人検出センサ94から出力される距離データの組み合わせに応じて、第1領域A1〜第3領域A3に人が存在するかどうかを判断する。
CPU32は、人検出センサ50から出力された人検出センサ50用の検出距離よりも長い距離の距離データを受信し、人検出センサ94から出力された人検出センサ94用の検出距離よりも短い距離の距離データを受信すると、第1領域A1に人が存在すると判断する。また、CPU32は、人検出センサ50用の検出距離よりも短い距離の距離データを受信し、人検出センサ94用の検出距離よりも短い距離の距離データを受信すると、第2領域A2に人が存在すると判断する。さらに、CPU32は、人検出センサ50用の検出距離よりも短い距離の距離データを受信し、人検出センサ94用の検出距離よりも長い距離の距離データを受信すると、第1領域A1に人が存在すると判断する。
この第2実施例によれば、2つの人検出センサ50,94だけで、第1領域A1〜第3領域A3のそれぞれに存在する人を検出することができるので、情報処理システム100の構成を簡単にし、部品点数を削減でき、ひいては製造コストを低減できる。
[第3実施例]
第3実施例の情報処理システム100では、人検出センサの配置態様が異なる以外は第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図21は第3実施例における情報処理システム100の外観構成を示す図解図である。図21に示すように、第3実施例では、人検出センサ46に代えて、情報処理装置10の装置本体28の左右方向の略中央(第1領域A1の左右方向の略中央)に、人検出センサ52が設けられる。また、画像形成装置70の装置本体80に、人検出センサ96,98が設けられる。ただし、人検出センサ96は、情報処理装置10および画像形成装置70の左右方向の略中央(第2領域A2の左右方向の略中央)に配置され、人検出センサ98は、画像形成装置70の装置本体80の右端部(第3領域A3の左右方向の略中央)に配置される。また、人検出センサ52,96,98は、人検出センサ46と同様の距離センサである。
人検出センサ52の検出可能領域は、人検出センサ52の位置から第1領域A1に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第1領域A1の水平方向の略中心)を通る線aを含む領域に設定される。また、人検出センサ96の検出可能領域は、人検出センサ96の位置から第2領域A2に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第2領域A2の水平方向の略中心)を通る線bを含む領域に設定される。さらに、人検出センサ98の検出可能領域は、人検出センサ98の位置から第3領域A3に存在する操作者の仮想的な立ち位置(第3領域A3の水平方向の略中心)を通る線cを含む領域に設定される。すなわち、人検出センサ52,96,98のそれぞれの検出可能領域は、人検出センサ52,96,98のそれぞれの略正面に設定される。
そして、CPU32は、人検出センサ52,96,98から出力される距離データに応じて、第1領域A1〜第3領域A3に人が存在するかどうかを判断する。
この第3実施例によれば、人検出センサ52,96,98のそれぞれの検出可能領域が、人検出センサ52,96,98のそれぞれの略正面に設定されるので、他の領域を通ることが無く、他の領域に存在する人によってご検出することが無い。したがって、適切に操作者の立ち位置を検出することができる。
なお、上述の実施例で挙げた数値、画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
さらに、画像形成装置70がタッチパネル付きのディスプレイを備えるようにしても良い。この場合、情報処理装置10のタッチパネル12付きのディスプレイ14が省略されても良いし、情報処理装置10がタッチパネル12付きのディスプレイ14を備えたまま(情報処理装置10と画像形成装置70との両方がタッチパネル付きのディスプレイを備える構成)でも良い。ただし、情報処理装置10のタッチパネル12付きのディスプレイ14が省略される場合には、画像形成装置70のディスプレイに各種操作画面が表示される。また、情報処理装置10と画像形成装置70との両方がタッチパネル付きのディスプレイを備える場合には、それぞれのディスプレイに操作画面が表示されても良いし、いずれか一方のディスプレイに操作画面が表示されても良い。画像形成装置70のディスプレイに設定変更用の操作画面が表示される場合には、ユーザは、画像形成装置70のタッチパネルへのタッチ入力によってジョブの設定条件等を変更することができる。ただし、画像形成装置70のディスプレイに操作画面が表示される場合には、ディスプレイに対応する設定領域が、画像形成装置70のディスプレイに応じた位置に変更される。これに伴い、各種判定テーブルも適宜変更される。
さらにまた、上述の実施例では、案内情報を含む案内画面がディスプレイ14に表示されることによって案内情報が操作者に提供されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、情報処理装置10または画像形成装置70がスピーカを備える場合には、案内情報に対応する内容の音声がスピーカから出力されることによって案内情報が操作者に提供されるようにしても良い。
また、上述の実施例では、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に3つの領域が設定されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、情報処理装置10の正面の領域と、画像形成装置70の正面の領域との2つの領域が設定されるようにしても良い。また、情報処理装置10および画像形成装置70の前方に4つ以上の領域が設定されても良い。これらの場合でも、各操作工程において、作業対象となるコンポーネントに最も近い領域が設定領域として設定されれば、上述の実施例と同様に、適切な領域に操作者を誘導するような領域情報を操作者に提供することができる。
10 …情報処理装置
12 …タッチパネル
14 …ディスプレイ
32 …CPU
34 …RAM
36 …ROM
70 …画像形成装置
120…第1案内画面

Claims (9)

  1. 画像形成装置の側方に設けられた情報処理装置であって、
    前記情報処理装置および前記画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する検出手段、および
    前記情報処理装置または前記画像形成装置で実行される複数の操作工程と、前記検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、前記操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する情報提供手段を備える、情報処理装置。
  2. 前記複数の操作工程の各々に対応して、前記複数の領域のうちのいずれか1つの領域が適切な領域として前記領域情報が設定されており、
    前記領域情報は、前記適切な領域への移動を指示する情報を含み、
    前記情報提供手段は、操作者が存在する領域と、前記操作工程における前記適切な領域とが一致しない場合に、前記領域情報を操作者に提供する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の操作工程の各々に対応する前記適切な領域を設定した判定テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記情報提供手段は、前記判定テーブルに従って、前記領域情報を操作者に提供する、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記情報提供手段は、前記領域情報に加えて、操作者の操作を支援する支援情報を操作者に提供する、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記情報提供手段は、前記操作工程が前記情報処理装置および前記画像形成装置を使用可能な状態にするための工程である場合に、前記領域情報に加えて、当該操作工程を行うように操作者に注意を促す情報を操作者に提供する、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 表示画面を有する表示手段をさらに備え、
    前記領域情報は、前記表示画面に表示される、請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 画像形成装置、および前記画像形成装置の側方に設けられた情報処理装置を備える情報処理システムであって、
    前記情報処理装置および前記画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する検出手段、および
    前記情報処理装置または前記画像形成装置で実行される複数の操作工程と、前記検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、前記操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する情報提供手段を備える、情報処理システム。
  8. 画像形成装置の側方に設けられた情報処理装置の制御プログラムであって、
    前記情報処理装置のプロセッサを、
    前記情報処理装置および前記画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出する検出手段、および
    前記情報処理装置または前記画像形成装置で実行される複数の操作工程と、前記検出手段により検出された操作者が存在する領域とに応じて、前記操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供する情報提供手段として機能させる、制御プログラム。
  9. 画像形成装置の側方に設けられた情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置のプロセッサが、
    (a)前記情報処理装置および前記画像形成装置の前方に設定された複数の領域のうち、操作者が存在する領域を検出するステップ、および
    (b)前記情報処理装置または前記画像形成装置で実行される複数の操作工程と、前記ステップ(a)において検出された操作者が存在する領域とに応じて、前記操作工程における適切な領域に操作者を誘導するための領域情報を操作者に提供するステップを含む、制御方法。
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