JP2019148134A - Sound absorption structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鉄道車両がトンネル内を走行する際に発生する坑口放射音を吸収する吸音構造体に関する。 The present invention relates to a sound absorbing structure that absorbs wellhead radiated sound generated when a railway vehicle travels in a tunnel.
鉄道は都市部から地方まで、全国の広域にわたり運行されており、特に都市部や市街地における鉄道の沿線では、鉄道車両の走行時に発生する騒音が問題として挙げられる。鉄道車両を無音で走らせることはできないが、可能な限りこの騒音を低減することが求められている。 Railroads are operated over a wide area in the country, from urban areas to rural areas. Especially, along railway lines in urban areas and urban areas, noise generated during the running of railway vehicles is a problem. Although railway vehicles cannot be run silently, there is a need to reduce this noise as much as possible.
トンネルの沿線においては、鉄道車両がトンネル内を走行した際に発生した音がトンネル内を反響して坑口から放射される坑口放射音と、明かり区間を走行する際に発生する直達音とが重なって鉄道沿線へと伝播し、騒音となる。特に、トンネル内部が見通せる位置では、坑口放射音の騒音影響が大きくなることがあり、トンネル坑口付近における騒音問題においては坑口放射音への対策が重要な課題となる。 In the vicinity of the tunnel, the sound generated when the railway vehicle travels in the tunnel echoes in the tunnel and radiates from the wellhead and the direct sound generated when traveling in the light section overlaps. It propagates along the railway and becomes noise. In particular, at the position where the inside of the tunnel can be seen, the noise effect of the wellhead radiated sound may become large, and countermeasures against the wellhead radiated sound are an important issue in the noise problem near the tunnel wellhead.
坑口放射音を低減するための既存技術として、非特許文献1には、既存のトンネルの緩衝工の主構に新たな梁(H鋼)を線路と並行に取り付け、当該梁の溝部に吸音板を送り込んで固定することが記載されている。上述したように坑口放射音はトンネル内を反響して坑口から放射されるため、このようにトンネル坑口外側に設けられる緩衝工の内側に線路と並行に吸音板を設置することで反響音を吸収し、緩衝工内から明かり区間へ放射される坑口放射音を低減させることを図っている。
As an existing technology to reduce the sound emitted from the wellhead, Non-Patent
また非特許文献2には、トンネル内の両側壁に新たに溝型レールを設置し、当該レールの溝を滑らせるようにして、トンネル坑口側から奥に向かって吸音板を挿入し、ボルトアップすることが記載されている。このように、トンネル壁に吸音板を設置することで、トンネル内壁において反響する音を吸収することができ、トンネル坑内から明かり区間へ放射される坑口放射音の低減を図っている。 Also, in Non-Patent Document 2, new groove-type rails are installed on both side walls in the tunnel, and a sound absorbing plate is inserted from the tunnel pit side to the back so that the rail groove slides, and the bolts are raised. It is described to do. In this way, by installing the sound absorbing plate on the tunnel wall, it is possible to absorb the sound that reverberates on the inner wall of the tunnel, and to reduce the sound emitted from the tunnel entrance from the tunnel mine to the light section.
しかしながら、上述した非特許文献1に記載された方法は、多角形断面を有する緩衝工の主構に梁を設置し、梁に沿って吸音板を送り込んで設置する方法であり、トンネルの内壁に吸音板を設置するものではない。また特に緩衝工の主構同士を接続している部分においては適切に梁を設けることができず、トンネルの短手方向側面視において緩衝工内面に吸音板を完全に敷き詰めることはできない。
However, the method described in
また、非特許文献2に記載された方法は、緩衝工ではなくトンネル壁面に吸音板を設置する方法である。しかしながら、設置した吸音板の落下等の懸念から、吸音板は天井部を除いた下方両側壁への導入に限られており、トンネルの短手方向側面視においてトンネルの内壁に適切に吸音板を完全に敷き詰めることができるものではない。 In addition, the method described in Non-Patent Document 2 is a method of installing a sound absorbing plate on a tunnel wall surface rather than a shock absorber. However, due to concerns such as the fall of the installed sound absorbing plate, the sound absorbing plate is limited to introduction to the lower side walls except for the ceiling, and the sound absorbing plate is appropriately attached to the inner wall of the tunnel in a side view in the short side of the tunnel. It cannot be completely laid.
また更に非特許文献1及び非特許文献2は、吸音板をトンネルや緩衝工内に設置するにあたり、新たな梁や溝型レールを設置する必要があり、施工に際し多大なコストや時間を要していた。
Furthermore, in
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、トンネルの内壁において適切に音を吸音することができる吸音構造体を低廉な施工コストで提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of the said situation, and it aims at providing the sound absorption structure which can absorb a sound appropriately in the inner wall of a tunnel with low construction cost.
上記課題を解決する本発明は、鉄道車両がトンネル内を走行する際に坑口で発生する坑口放射音を吸収する吸音構造体であって、対向する両面に凹部又は凸部が形成されたケーシングを複数連結したケーシング列を有し、前記ケーシング列は、隣接する前記ケーシングの前記凹部と前記凸部を嵌め合わせて、トンネルの短手方向側面視においてトンネル内壁面に沿ってアーチ形状に設けられていることを特徴としている。 The present invention for solving the above problems is a sound absorbing structure that absorbs sound emitted from a wellhead when a railway vehicle travels in a tunnel, and has a casing in which concave or convex portions are formed on both opposing surfaces. There are a plurality of connected casing rows, and the casing rows are fitted in the concave portions and the convex portions of the adjacent casings, and are provided in an arch shape along the inner wall surface of the tunnel in a short side view of the tunnel. It is characterized by being.
本発明によれば、アーチ構造物であるケーシング列は、ケーシングの連結部において凹部及び凸部を嵌め合わせることにより複数が接続されてトンネルの内壁面に沿って構成されるため、対象となるトンネルに合わせた適切な形状で、吸音構造体を構成し、トンネルの内壁面の下部から天井部にかけて全面を覆うアーチを形成することができる。また、ケーシングの連結部としての凹部及び凸部を嵌め合わせるだけでアーチを形成することができるため、トンネル内に新たに梁やガイドレールを設置する必要が無く、施工に際するコストや時間を抑えることができる。 According to the present invention, the casing row which is an arch structure is configured along the inner wall surface of the tunnel by connecting a plurality of recesses and projections by fitting the recesses and projections at the connecting portion of the casing. It is possible to form a sound absorbing structure with an appropriate shape according to the above and form an arch that covers the entire surface from the lower part of the inner wall surface of the tunnel to the ceiling. In addition, since the arch can be formed simply by fitting the concave and convex portions as the connecting portion of the casing, there is no need to newly install beams and guide rails in the tunnel, and the cost and time for construction can be reduced. Can be suppressed.
前記ケーシング列は、トンネルの長手方向に複数並べて配置されていてもよい。 A plurality of the casing rows may be arranged side by side in the longitudinal direction of the tunnel.
前記ケーシングにおいてトンネルの内側を向く面には、複数の開口が形成されていてもよい。 A plurality of openings may be formed on a surface of the casing facing the inside of the tunnel.
前記ケーシングは前記複数の開口に連通する中空部を有し、前記ケーシング列における1以上の前記ケーシングの前記中空部には、吸音部材が充填されていてもよい。 The casing may have a hollow portion that communicates with the plurality of openings, and the hollow portion of the one or more casings in the casing row may be filled with a sound absorbing member.
前記吸音部材は、明かり区間において鉄道沿線から視認することができるトンネルの内壁面部分に位置する前記ケーシングの前記中空部に充填されていればよい。 The sound absorbing member only needs to be filled in the hollow portion of the casing located on the inner wall surface portion of the tunnel that can be visually recognized along the railway line in the light section.
本発明によれば、トンネルの内壁において適切に音を吸音することができる吸音構造体を低廉な施工コストで提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the sound absorption structure which can absorb sound appropriately in the inner wall of a tunnel can be provided at low construction cost.
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the present specification and drawings, elements having substantially the same functional configuration are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
<吸音構造体の構成>
本発明の実施形態にかかる吸音構造体1について説明する。図1は、吸音構造体1をトンネル400に設けた場合のトンネル400の坑口の正面図であり、図2は、吸音構造体1の要部(図1中の領域X)を拡大して模式的に示した説明図である。なお本明細書において明かり区間における鉄道軌道、すなわちトンネル外の軌道は、図1に示すように高架上に設けられているものとする。
<Configuration of sound absorbing structure>
A
図1及び図2に示すように吸音構造体1は、トンネル400の坑口正面方向における内壁面に沿って後述のケーシング10を複数連結させたケーシング列15を有する。ケーシング10はトンネル400の大きさと比べて十分に小さく形成され、当該ケーシング10を積み上げてケーシング列15を構成する。ケーシング列15は、トンネル400の短手方向側面視において、トンネル400の内壁面に沿ってアーチ形状に構成されている。かかる構成により、トンネル400の断面形状に合わせて適切な形状の吸音構造体1を構成することができる。
As shown in FIGS. 1 and 2, the sound-absorbing
図3は、吸音構造体1(ケーシング列15)を構成するケーシング10の構成の概略を模式的に示す説明図である。図3に示すように、本発明の実施形態にかかる吸音構造体1を構成するケーシング10は、例えば中空部10aを有する略直方体の柱形状から成り、例えばアルミニウムなどの金属で構成されている。なお、ケーシング10は構造体としての強度を保つために、上述のようにアルミニウムなどの金属で構成されることが好ましいが、これに限られるものではない。ケーシング10は、ケーシング列15を構成した際に、当該ケーシング列15の自重を支持することができ、また外圧、例えば鉄道車両の通過時に発生する風圧等に耐えうるものであればよく、例えば樹脂やセラミックなどにより構成されてもよい。
FIG. 3 is an explanatory view schematically showing the outline of the configuration of the
ケーシング10の両面、すなわち対向する一対の面には凸部11及び凹部12がそれぞれ形成されている。ケーシング10に形成された凸部11及び凹部12は、図4に示すように互いに嵌め込まれることでケーシング10、10同士を連結できるように構成されている。これによりケーシング10が複数連結され、図1に示すような吸音構造体1のケーシング列15を構成することができる。
Convex
このように隣接するケーシング10、10は凸部11及び凹部12を嵌め合わせることで互いに連結させることができ、これにより複数のケーシング10が連結され、アーチ形状のケーシング列15を構成することができる。すなわち、ケーシング10、10は互いの凸部11と凹部12を嵌め合わせることのみによってケーシング列15を構成することができるため、トンネル400内に新たな梁やガイドレールを設置する必要が無く、また、トンネル400と吸音構造体1の間における固定や、ケーシング10、10の間の連結において固定具を必要としない。
As described above, the
図3に示すようにケーシング10において、凸部11及び凹部12が形成された面に直交する面のうち一の面10bには、開口としてのパンチング孔13が複数形成されている。この複数のパンチング孔13が形成された面10bは、図2に示すようにトンネル400の内部空間側を向くように配置される。以下、説明の明確化のため、複数のパンチング孔13が形成された面を内面10bといい、内面10bに対向する面であって、トンネル400の内壁面に対向する面を外面10cという。
As shown in FIG. 3, in the
図3に示すように内面10bに形成されたパンチング孔13は、ケーシング10の中空部10aへと連通している。また、ケーシング10の中空部10aには吸音部材14が充填されている。吸音部材14には、例えば吸音効果のあるグラスウールが用いられる。かかる構成により、ケーシング10は、パンチング孔13を介してケーシング10の内部へトンネル400内で発生した音を取り込むことが可能であり、中空部10aに充填された吸音部材14で取り込んだ音を吸収することができる。すなわち、ケーシング10は、トンネル400内で反響する音を減衰させることができるように構成されている。
As shown in FIG. 3, the punching
また、図2で示すようにケーシング列15は、上述したようにケーシング10の内面10bがトンネル400の内部空間側となるように、すなわち外面10cがトンネル400の内壁面と対向するように構成されている。
2, the
なお、図5に示すように吸音構造体1は、ケーシング列15がトンネル400の長手方向に沿って複数列並べて配置された構成を有していてもよい。かかる場合、トンネル400内で発生した音を吸収するための壁面を、トンネル400の長手方向に延伸して形成することができる。なお、吸音構造体1におけるケーシング列15の配置列数は、吸音化が必要なトンネル内壁面積や施工にかかる時間、又はコスト等により任意に選択することができる。
As shown in FIG. 5, the
<吸音構造体の作用効果>
次に、以上のように構成された吸音構造体1の騒音吸収作用について説明する。図6は、本実施形態にかかる吸音構造体1をトンネル400内に設置した場合において、トンネル400の坑口周辺における音の反射、吸音イメージを、外側の沿線に設けられた騒音測定点Pから見上げる視点で示した説明図である。図7は、図6におけるトンネル400の坑口を正面から見た説明図である。
<Effects of sound absorbing structure>
Next, the noise absorbing action of the
トンネル400内を走行する鉄道車両300から発生する音は、トンネル400内を多重反射してトンネル400の坑口方向へ伝播し、坑口放射音Rとして明かり区間へ放射される。トンネル400の坑口付近では、明かり区間において鉄道車両300、軌道や高架橋から発生する音Dに、この坑口放射音Rが加わるため、一般的に騒音レベルが高くなる。
Sound generated from the
上述のように、トンネル400内を走行する鉄道車両300や軌道より発生する音は、トンネル400内において多重反射してトンネル坑口方向へと伝播される。従来、鉄道車両300や軌道から発生した音のうち、トンネル400下部の両壁面で反射される音は、例えば上述した非特許文献2に記載された吸音板によって吸収され減衰することが可能であったが、特に吸音板の設置が困難であったトンネル400の天井部付近においては、音が減衰することなくトンネル400の坑口へと伝播し、坑口放射音Rとして明かり区間へと放射されてしまう。
As described above, the sound generated from the
一方、図6及び図7に示すように、本実施形態にかかる吸音構造体1は、ケーシング列15がアーチ形状で構成されることによりトンネル400の短手方向側面視(坑口正面視)において内壁面に沿って全面を覆うことができ、また複数のケーシング列15がトンネル400の長手方向に沿って並べて配置されることで壁面を形成することができる。
On the other hand, as shown in FIGS. 6 and 7, the
これにより、鉄道車両300や軌道から発生した音は、トンネル400内に設置されたケーシング10の内面10bに形成されたパンチング孔13から中空部10aに導かれ、吸音部材14によって吸収することができ、従来吸音板の設置が困難であったトンネル400の天井部付近においても、適切に音の吸収をすることができる。
Thereby, the sound generated from the
(吸音部材14の充填箇所の選定例)
以上の実施形態では、吸音部材14はケーシング列15を構成するケーシング10の全てに充填されていたが、吸音部材14は、トンネル400内の吸音化が必要な箇所に位置するケーシング10のみに充填するようにしてもよい。
(Selection example of filling location of sound absorbing member 14)
In the above embodiment, the
図6に示すように、鉄道沿線に設けられた騒音測定点Pに到達する音は、上述の通り明かり区間において鉄道車両300、軌道や高架橋から発生する音D、及びトンネル400内を反響して坑口から放射される坑口放射音Rである。このうち、図7に示すように音Dのうち鉄道車両300および軌道から発生する音については、例えば明かり区間の軌道側方に防音壁Wが設けられている場合には、遮蔽により減衰した音が騒音測定点Pに到達する。また、坑口放射音Rのうちトンネル400の両側壁下部において反射される坑口放射音Rは従来、例えば非特許文献2に記載されたようにトンネル400の両側壁下部に吸音板が設置されている場合、当該吸音板によって音が吸音されるため、吸音板が設置されていない場合に比べて、騒音測定点Pにおける騒音は小さくなる。さらに、騒音測定点Pが防音壁Wよりも鉛直方向に低い位置にある場合、坑口放射音Rのうちトンネル400の両側壁下部において反射される坑口放射音Rは、防音壁Wの遮蔽により減衰した音が騒音測定点Pに到達する。
As shown in FIG. 6, the sound reaching the noise measurement point P provided along the railway is reflected in the light section as described above, and the sound D generated from the
そこで本実施形態では、騒音測定点Pに到達する主となる坑口放射音Rは、騒音測定点Pからトンネル400を見上げた際に、視認できるトンネル400の内壁面部分(以下、「見通せる部分A」という)、すなわちトンネル400の天井部付近で反射された坑口放射音Rである。
Therefore, in this embodiment, the main wellhead radiated sound R that reaches the noise measurement point P is the inner wall surface portion of the tunnel 400 (hereinafter referred to as “visible portion A”) that is visible when the
このことより、騒音測定点Pで測定される坑口放射音Rに起因する騒音を抑制するためには、少なくともトンネル400内壁面の見通せる部分Aに位置するケーシング10に吸音部材14が充填される必要がある。
From this, in order to suppress the noise caused by the wellhead radiated sound R measured at the noise measurement point P, it is necessary to fill the
なお、例えば環境省発行の「在来鉄道騒音測定マニュアル」によれば、騒音の測定地点の対象となる地域は、近接側軌道中心から水平方向に12.5m及び25mの地点を標準とする、とある。すなわち、本発明における騒音測定点Pを設ける「鉄道沿線」は、かかる基準に則り近接側軌道中心から水平方向に25mまでの範囲Bを一例とし、すなわち吸音部材14は、吸音構造体1を構成するケーシング10のうち、軌道中心から水平方向に25mの範囲B内に属する騒音測定点Pから、トンネル400の見通せる部分Aに位置するケーシング10に対して、充填するようにすればよいといえる。ただし、当然にこの基準に限定されるものではなく、独自に範囲Bを指定して、吸音部材14を充填するケーシング10を決定してもよい。
For example, according to the “Regular Railway Noise Measurement Manual” issued by the Ministry of the Environment, the areas that are subject to noise measurement are standard at 12.5 m and 25 m in the horizontal direction from the center of the near side track. a. That is, the “railway line” provided with the noise measurement point P in the present invention is an example of a range B from the center of the near side track to 25 m in the horizontal direction in accordance with such a reference. That is, the
なお、以上の実施形態においては高架などにより騒音測定点Pが鉄道軌道よりも低い位置に設定されたため、トンネル400の天井部付近のみに吸音部材14を充填するようにしたが、これに限定されない。例えば高層建物の上階などにおいて坑口放射音Rに起因する騒音を改善しようとする場合、騒音測定点Pが鉄道軌道よりも高い位置に設定されるため、かかる場合はトンネル400の下部のみに吸音部材14を充填するように構成してもよい。
In the above embodiment, since the noise measurement point P is set at a position lower than the railroad track due to an overhead or the like, the
このように本実施形態にかかる吸音構造体1は、ケーシング列15において、吸音化の必要に応じた任意の箇所に位置するケーシング10のみに吸音部材14を充填するように構成することができ、従来と比べ吸音化にかかる施工コストの低廉化や施工時間の短縮化をすることができる。
As described above, the
以上の実施形態によれば、吸音構造体1は、トンネル400内に新たな梁やガイドレールを設けることなく、またケーシング10間で固定具を用いることなく、積み上げのみによって容易に設置することができるため、施工コストの低廉化や施工時間の短縮化を図ることができる。また、ケーシング列15をトンネル400の長手方向に沿って列単位で複数並べて壁面を形成し、任意のケーシング10に吸音部材14を充填することができるため、トンネル400の内壁面における任意の範囲のみを適切に吸音化することができる。
According to the above embodiment, the
また、以上のように吸音構造体1は容易に組み立て設置が可能であるため、例えば図8に示すように、壁面を形成するケーシング10のうち、一部のケーシング100のみに交換が必要になった場合でも、ケーシング10単位での交換が可能である。しかも、図中の矢印で示すように交換が必要となったケーシング100が属するケーシング列15のみを取り外せばよいため、メンテナンスにかかるコストや時間を更に低減させることができる。
Since the
なお、吸音構造体1は、上述のようにトンネル400内に新たな梁やガイドレールを設けることなく、また、ケーシング10、10間で固定具を用いることなく設置することができる。しかしながら、これによって固定具等の使用が制限されるわけではなく、固定具等を使用することにより吸音構造体1の構造的強度を向上させてもよい。例えば、ケーシング列15を構成するケーシング10のうち、頂部に位置するケーシング10をアンカー等によりトンネル400の天井部と固定してもよいし、最下部に位置するケーシング10をトンネル400の床面や壁面に固定するようにしてもよい。また、ケーシング10、10間をボルト等により締結してもよい。かかる場合においても、吸音構造体1はケーシング列15単位での組み立て、取り外しが可能であるため、施工コストや時間を従来と比べて低減させることができ、さらに、吸音構造体1の構造的強度の補強をすることができる。
The
また更に、上述のように吸音構造体1はケーシング列15単位での組み立てが可能であることから、施工に際しトンネル400の坑口側から順次に、又はトンネル400の長手方向奥側から順次に組み立てを進める必要がない。すなわち、トンネル400内における任意の場所から、任意の場所のみを吸音化することができるため、施工コストや時間を更に低減させることができる。
Furthermore, as described above, since the
以上の実施形態によれば、ケーシング列15は、対向する一対の面に凸部11及び凹部12をそれぞれ有するケーシング10を複数連結することにより構成していたが、ケーシング列15の構成はこれに限定されない。例えばケーシングは、図9に示すケーシング20のように対向する一対の面に凸部11、11を有していてもよいし、又はケーシング30のように対向する一対の面に凹部12、12を有していてもよい。
According to the embodiment described above, the
かかる場合、ケーシング列15は、凸部11のみを有するケーシング20及び凹部のみを有するケーシング30を交互に積み上げることで構成してもよいし、ケーシング列15の頂部のみにケーシング20を配置し、頂部以外は一対の面に凸部11及び凹部12を有するケーシング10を積み上げることにより構成するようにしてもよい。また、当然にケーシング10、ケーシング20、ケーシング30を混在させて積み上げることも可能である。
In such a case, the
また、ケーシング10に形成される凸部11の長さ、凹部12の深さをスライド機構等により任意に調節できるように構成してもよい。これによりケーシング列15の組み立てに際してケーシング10の接合幅を持たせることが可能になり、吸音構造体1をより容易に組み立てることができる。
Moreover, you may comprise so that the length of the
また更に、ケーシング10の凸部11は、その突出方向が内面10b及び外面10cとの平行方向から傾斜できるように設けられてもよい。ケーシング列15はトンネル400の内壁面に沿ってアーチ形状を構成するために、ケーシング10、10間でケーシング10の長手方向に沿って傾きが生じる。かかる傾きは、通常はケーシング10がトンネル400の大きさに比べて十分に小さいために無視することができるが、例えばトンネルが単線であるために断面積が小さい場合等においては影響が大きくなってしまう。そこで、凸部11が内面10b、外面10cとの平行方向に対して傾斜できるように構成することにより、ケーシング10、10間で傾きを持たせて連結することが可能になるため、例えばトンネルが小さい場合であっても適切にトンネルの内壁面に沿って凸部11と凹部12の連結を行うことができる。
Furthermore, the
又は、上述のように凸部11に傾斜をつける代わりに、凸部11及び凹部12が形成されるそれぞれの面自体を傾斜させるように、すなわち、上記実施形態においてはケーシング10の断面形状は長方形であるものとしたが、図2の構成で示したようにケーシングの側面視形状が略台形となるように構成してもよい。かかる構成をとることにより、先述の凸部11に傾きをつけた例と同様に、例えばトンネルが小さい場合であっても適切に凸部11と凹部12の連結を行うことができる。
Alternatively, instead of inclining the
ただし、以上のように凸部11や凹部12に傾斜を設けたり、又はこれら凸部11、凹部12を有する面に傾斜をつけることで、特にトンネル400が直線的な壁面を有している場合においては、トンネル400の形状に合わせた任意の形状で吸音構造体1を積み上げることが困難になる場合がある。よって、ケーシング10はトンネル400に対して十分に小さく形成され、凸部11及び凹部12を有するそれぞれの面は平行に構成されることで任意の形状でケーシング10を連結し、ケーシング列15を構成することができるよう構成されることが最も好ましい。
However, in particular, when the
以上の実施形態においては、ケーシング10は略直方体から成る柱形状で形成されていたが、ケーシング10の形状はこれに限られない。例えば、円柱や半円柱で構成されていてもよいし、又は6面以上の面を有していてもよい。かかる場合においても、凸部11及び凹部12が形成される以外の内面10bにパンチング孔13を形成し、中空部10aに吸音部材14を充填することで同様の効果を得ることができる。
In the above embodiment, the
また更に、図2や図9(b)に示すように例えばトンネル400の断面形状がアーチ形状である場合等においては、ケーシング10をトンネル400の内壁面と完全に密着する形状で形成することは困難である。かかる際、ケーシングの形状は、当該ケーシングとトンネル400の内壁面との接触箇所ができるだけ大きい形状とすることが好ましい。例えばケーシングの形状を円柱とした場合、ケーシングとアーチ状のトンネル400の内壁面は点接触となるため、接触点におけるトンネル400内壁面とケーシングのすべりが生じやすく、すなわちトンネル400の長手方向における強度が低下してしまう。これに対して、例えば上記実施形態のケーシング10のように、ケーシング10とアーチ状のトンネル400の内壁面が辺で接触するので、接触箇所が大きくなり、強度を確保することができる。
Furthermore, as shown in FIG. 2 and FIG. 9B, for example, when the cross-sectional shape of the
以上の実施形態においては、ケーシング10の開口としてパンチング孔13を設けたが、開口形状はこれに限られるものではなく、トンネル400内で発生した音を適切にケーシング10内の吸音部材14へ到達させることができればよい。また、前記開口が形成される面はケーシング10の内面10bには限られず、複数の面に形成されていてもよい。ただし、ケーシング列15を構成した際に、当該ケーシング列15の自重や外圧に耐えうる強度を確保する必要がある。
In the above embodiment, the punching
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to this example. It is obvious for those skilled in the art that various changes or modifications can be conceived within the scope of the technical idea described in the claims. It is understood that it belongs to.
本発明は、坑口放射音の低減に有用であり、特にトンネルがアーチ形状のトンネルである場合に有用である。 The present invention is useful for reducing downhole radiated sound, and particularly useful when the tunnel is an arch-shaped tunnel.
1 吸音構造体
10、20、30、100 ケーシング
10a 中空部
10b 内面
10c 外面
11 凸部
12 凹部
13 パンチング孔
14 吸音部材
15 ケーシング列
300 鉄道車両
400 トンネル
A 見通せる部分
D 明かり区間において発生する音
P 騒音測定点
R 坑口放射音
DESCRIPTION OF
Claims (5)
対向する両面に凹部又は凸部が形成されたケーシングを複数連結したケーシング列を有し、
前記ケーシング列は、隣接する前記ケーシングの前記凹部と前記凸部を嵌め合わせて、トンネルの短手方向側面視においてトンネル内壁面に沿ってアーチ形状に設けられていることを特徴とする、吸音構造体。 A sound absorbing structure that absorbs sound emitted from a wellhead when a railway vehicle travels in a tunnel,
It has a casing row in which a plurality of casings in which concave portions or convex portions are formed on both opposing surfaces are connected,
The said casing row | line | column fits the said recessed part and the said convex part of the said adjacent casing, and is provided in the arch shape along the tunnel inner wall surface in the transversal direction side view of a tunnel, The sound absorption structure characterized by the above-mentioned body.
前記ケーシング列における1以上の前記ケーシングの前記中空部には、吸音部材が充填されていることを特徴とする、請求項3に記載の吸音構造体。 The casing has a hollow portion communicating with the plurality of openings,
The sound absorbing structure according to claim 3, wherein a sound absorbing member is filled in the hollow portion of one or more casings in the casing row.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018034226A JP2019148134A (en) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | Sound absorption structure |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019148134A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114183164A (en) * | 2021-11-30 | 2022-03-15 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | Enlarged type voltage reduction buffer device for tunnel portal of high-speed railway and design method |
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2018
- 2018-02-28 JP JP2018034226A patent/JP2019148134A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114183164A (en) * | 2021-11-30 | 2022-03-15 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | Enlarged type voltage reduction buffer device for tunnel portal of high-speed railway and design method |
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