JP2019146050A - 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手作業でマーキング処理が行われたマーキング領域を抽出する技術を提供する。【解決手段】画像読取装置は、マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取部と、画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、輝度と彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、マーキング候補領域をマーキング領域として判定するフィルター処理部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラムに関し、特に、マーキングが付されている印刷物の複写や画像の読み取りに関する。
印刷物の絵柄やマーキングを付された文字列を含む画像からマーキング領域を抽出し、マーキング領域に対してマーキングの削除やマーキング領域の塗り潰しといった画像処理を行うことが望まれている。このような要請に対して、特許文献1は、一部に蛍光ペンなどでマーキングを施された文字列と絵柄を含む原稿画像に対して、原稿画像全体の領域の輝度、色成分または輝度差の頻度分布を求め、その頻度分布に基づいて文字領域を特定し、文字領域と特定された領域の輝度、色成分または輝度差の頻度分布をさらに求め、その頻度分布に基づいて、マーカー領域を抽出する技術を提案している。特許文献1によれば、絵柄と一部にマーキングを施された文字列とが混在した原稿画像からであっても、精度よく文字領域を絵柄領域から分離することができるとされている。
特開2013−229785号公報
しかし、本願発明者は、マーキング処理が人間の手でなされる手作業であるという従来とは異なる新規な観点に着目し、その観点から新たな技術を創作した。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、手作業でマーキング処理が行われたマーキング領域を抽出する技術を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取部と、前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理部とを備える。
本発明の画像読取方法は、マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取工程と、前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理工程とを備える。
本発明の画像読取プログラムは、マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取部を有する画像読取装置を制御する。前記画像読取プログラムは、前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理部として前記画像読取装置を機能させる。
本発明によれば、手作業でマーキング処理が行われたマーキング領域を抽出する技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係る画像形成装置10の機能的構成を示すブロックダイアグラムである。 一実施形態に係る複写処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るフィルター処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るフィルター処理の一例を示す説明図である。 変形例に係るユーザーインターフェース画面231を表示する操作表示部230を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の全体構成を示す概略構成図である。図2は、一実施形態に係る画像形成装置10の機能的構成を示すブロックダイアグラムである。画像形成装置10は、制御部210と、画像形成部220と、操作表示部230と、記憶部240と、画像読取部100とを備えている。画像読取部100は、自動原稿送り装置(ADF)160と原稿台(コンタクトガラス)150とを有し、原稿から画像(原画像)を読み取って読取画像を表すデジタルデータである画像データIDを生成する。
画像形成部220は、画像データIDに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出する。画像形成部220は、色変換処理部221と、色変換テーブル221aと、ハーフトーン処理部222と、ディザマトリックス222aと、画像出力部223とを備える。色変換処理部221は、RGBデータである画像データIDをCMYK画像データに色変換する。ハーフトーン処理部222は、ハーフトーン処理を実行してCMYK画像データのハーフトーンデータを生成する。画像出力部223は、ハーフトーンデータに基づいて画像を形成する。操作表示部230は、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力(単にユーザー入力とも呼ばれる。)を受け付ける。
制御部210は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部210は、フィルター処理部211と画像処理部212とを有し、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置10全体を制御する。
記憶部240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部210が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。
記憶部240には、検出色情報241として予め少なくとも1つの筆記具が登録されているものとする。検出色情報241は、検出色を抽出するための閾値と筆記具とが紐付けられて記憶されている。検出色は、紐付けられている筆記具を使用して描かれる予め設定されている所定の色相範囲内の色である。閾値は、本実施形態では、明るく鮮やかなマーキングの色の特徴に基づき、輝度の閾値と彩度の閾値とを含んでいる。輝度の閾値は、主として文字画像や他の画像との識別に効果を奏する。彩度の閾値は、主として原稿の地肌の色との識別に効果を奏する。筆記具は、インクに蛍光物質を含んでいる蛍光ペンだけでなく、インクに蛍光物質を含まないペンを含み、単にマーキングペンとも呼ばれる。
画像読取部100は、図2に示されるように、光源ドライバ111と、光源112とを備えている。光源112は、原稿Dに光を照射する複数のLED(図示せず)を有する。光源ドライバ111は、主走査方向に配列されている複数のLEDを駆動するLEDドライバであり、光源112のオンオフ駆動制御を行う。これにより、光源112は、可変の駆動デューティのパルス幅変調(PWM)で原稿Dの原稿面を照射光L1で照射することができる。
照射光L1は、原稿Dの面に垂直な方向に対して45度(傾斜した方向)の角度で照射される。原稿Dは、拡散反射光L2と、正反射光とを含む反射光を反射する。受光素子122は、拡散反射光L2を受光する。
画像読取部100は、さらに、図1に示されるように、原稿Dとイメージセンサ121との間に、第1反射鏡113と、第1キャリッジ114と、第2反射鏡115と、第3反射鏡116と、第2キャリッジ117と、集光レンズ118とを備えている。第1反射鏡113は、原稿Dからの拡散反射光L2を第2反射鏡115の方向に反射する。第2反射鏡115は、拡散反射光L2を第3反射鏡116の方向に反射する。第3反射鏡116は、拡散反射光L2を集光レンズ118の方向に反射する。集光レンズ118は、拡散反射光L2をイメージセンサ121が有する複数の受光素子122の各受光面(図示せず)に結像する。
イメージセンサ121は、R,G,Bの各色成分のカラーフィルタ(図示略)を使用してR,G,Bの3つの色をそれぞれ検知する3本のCCDラインセンサ(図示せず)である。イメージセンサ121は、主走査方向に延びている3本のCCDラインセンサで原稿を走査(副走査)して原稿上の画像をR,G,Bに対応する電圧値の組合せとして取得する。このように、イメージセンサ121は、光電変換処理を行って、主走査方向の画素毎のR,G,Bのアナログ電気信号を出力することができる。
第1キャリッジ114は、光源112と第1反射鏡113とを搭載し、副走査方向に往復動する。第2キャリッジ117は、第2反射鏡115と第3反射鏡116とを搭載し、副走査方向に往復動する。第1キャリッジ114及び第2キャリッジ117は、走査制御部として機能する制御部210によって制御される。これにより、光源112は原稿を副走査方向に走査することができるので、イメージセンサ121は、原稿上の2次元画像に応じてアナログ電気信号を出力することができる。
なお、自動原稿送り装置(ADF)160が使用される場合には、第1キャリッジ114及び第2キャリッジ117は、予め設定されている副走査位置に固定され、原稿Dの自動送りによって副走査方向の走査が行われる。なお、ADF160には、片面だけでなく両面を同時にあるいは逐次に読み取るものもある。
ADF160は、紙送りローラー161と、原稿読取スリット162とを備えている。紙送りローラー161は、原稿の自動送りを行い、原稿の読み取りが原稿読取スリット162を介して行われる。この場合には、第1キャリッジ114が予め設定されている副走査位置に固定されるので、第1キャリッジ114に搭載されている光源112も所定位置に固定されることになる。
画像読取部100は、図2に示されるように、さらに、信号処理部123と、シェーディング補正部124と、シェーディング補正テーブル124a(単に補正テーブルとも呼ばれる。)と、ガンマ変換部125と、ガンマ変換テーブル125aと、AGC処理部130と、白基準板132(図1参照)とを備えている。
信号処理部123は、A/D変換機能を有する可変利得増幅器である。信号処理部123は、AGC処理部130で設定され、記憶部240に格納されている利得でアナログ電気信号を増幅し、増幅されたアナログ電気信号をA/D変換してデジタルデータとする。ガンマ変換部125及びガンマ変換テーブル125aについての説明は後述する。
AGC処理部130は、本実施形態では、黒基準信号と白基準信号とを使用して複数の受光素子122のそれぞれに対して最適な利得とオフセット値とを設定する利得調整部である。黒基準信号は、光源112がオフの状態における受光素子122のアナログ電気信号である。白基準信号は、原稿Dの代わりに白基準板132を照射したときの受光素子122のアナログ電気信号である。
AGC処理部130は、黒基準信号が信号処理部123によってA/D変換されたときの画像データのRGBの各階調値が最小値「0」となるようにオフセット値を設定する。AGC処理部130は、このオフセット値を使用して白基準信号が信号処理部123によってA/D変換されたときの画像データのRGBの各階調値が最大値「255」となるように利得を設定する。これにより、最小値「0」から最大値「255」までのダイナミックレンジを有効に利用することができる。
シェーディング補正部124は、画像データに対してシェーディング補正を実行する。シェーディング補正は、光源112の長さ方向の光量不均一性やレンズのコサイン4乗則による周辺減光、主走査方向に配列されている複数の受光素子122の感度ムラに起因して発生するシェーディングを抑制するための補正である。シェーディング補正には、シェーディング補正値が使用される。シェーディング補正値は、白基準板132を使用して生成され、シェーディング補正テーブル124aに格納される。
このように、画像読取部100は、原稿D上の画像を読み取って画像データを生成する。画像データは、原稿D上の画像をRGBの各階調値(0〜255)で表すRGB画像データである。
図3は、一実施形態に係る複写処理の内容を示すフローチャートである。この例では、ユーザーは、マーキング削除モードを選択して画像読取操作を開始するものとする。マーキング削除モードとは、画像処理によって自動的にマーキングを削除する複写モードである。
ステップS10では、ユーザーは、画像読取操作を実行する。画像読取操作では、画像読取部100は、光源112から可変の駆動デューティのパルス幅変調(PWM)で適切な光量の照射光L1で原稿Dを照射し、原稿Dで反射されて原稿Dに表される画像に応じた色成分を有する拡散反射光L2をイメージセンサ121で受光する。
ステップS20では、イメージセンサ121は、光電変換処理を行って主走査方向の画素毎のR,G,Bのアナログ電気信号を出力することができる。
ステップS30では、信号処理部123は、AGC処理部130で設定された利得とオフセット値とを使用し、RGBの各階調値が最小値「0」(光源112がオフの状態)から最大値「255」(白基準板132の読み取り時)までの範囲の階調値を出力することができる。ステップS40では、シェーディング補正部124は、デジタルデータに対してシェーディング補正を実行する。
ステップS50では、ガンマ変換部125(図2参照)は、画像読取部100の特性に基づいて画像データに対してガンマ変換を行う。ガンマ変換には、ガンマ変換テーブル125aから読み出された値が使用される。ガンマ変換テーブル125aは、原稿上のグレーパッチの測色値から算出した所望の色空間(たとえばsRGBなど)でのRGB値(γ変換後)を用いて、ガンマ値を再帰的に設定して算出することができる。このようにして、画像読取部100は、画像データIDを生成する。
図4は、一実施形態に係るフィルター処理(ステップS60)の内容を示すフローチャートである。ステップS61では、フィルター処理部211は、着目画素選択処理を実行する。着目画素選択処理では、フィルター処理部211は、画像データIDの各画素を順に選択して各画素のRGB階調値を取得する。
ステップS62では、フィルター処理部211は、RGB階調値を使用して輝度・彩度計算処理を実行する。フィルター処理部211は、たとえば周知の計算式(Y=(0.298912×R+0.586611×G+0.114478×B)を使用して輝度値Yを算出することができる。フィルター処理部211は、たとえば周知の計算式(彩度S=(Imax−Imin)/Imax)を使用して彩度値Sを算出することができる。ここで、RGB階調値のうち、最大の階調値をImax、最小の階調値をIminとする。色相角も周知の計算式でRGB階調値から算出することが可能である。
ステップS63では、フィルター処理部211は、筆記具毎に判断し、検出色情報241で予め設定されている色相範囲内で輝度値Y及び彩度値Sが各閾値以上である場合には、処理をステップS64に進め、輝度値Yと彩度値Sの少なくとも一方が閾値未満である場合には、処理をステップS61に戻す。各閾値は、検出色情報241から読み出された輝度の閾値と彩度の閾値である。なお、本発明は、周知の計算式で取得される輝度に限られず、代わりに明度を使用してもよい。本明細書では、輝度の語は、広い意味を有し、明度その他の明るさを表す指数を含むものとする。
フィルター処理部211は、ステップS61乃至ステップS63の処理を画像データIDの全画素に対して実行する(ステップS64)。これにより、フィルター処理部211は、マーキング領域を構成する複数の画素の候補である候補画素群を抽出することができる。候補画素群は、画像データIDにおいてマーキング候補領域を構成する。
図5は、一実施形態に係るフィルター処理の一例を示す説明図である。図5(a)は、画像IDによって表される画像Pを示している。画像Pは、写真画像領域NPと、第1のテキスト画像領域Ph1と、第2のテキスト画像領域Ph2とを有している。テキスト画像領域Ph1には、TEXT1の文字列に重ねてマーキングが付されたマーキング領域M1が含まれている。テキスト画像領域Ph2には、TEXT2の文字列に重ねてマーキングが付されたマーキング領域M2が含まれている。
ステップS65では、フィルター処理部211は、候補画素群を使用して連続性判定処理を実行する。連続性判定処理では、フィルター処理部211は、たとえばソーベルフィルターその他の輪郭線抽出フィルターを使用して輪郭線CLを検出し、輪郭線CLに囲まれた特定連続領域を抽出する。本実施形態では、候補画素群は、所定の閾値以上の輝度値を有している画素として抽出されるので、特定連続領域は、輝度及び彩度が低い文字画像を中抜きした画像を表す領域となる。
図5(b)は、候補画素群C1として抽出されたマーキング領域M1を示している。候補画素群C1は、輝度及び彩度が低い文字画像が抜けた状態で検出される。フィルター処理部211は、輪郭線抽出フィルターを使用して候補画素群C1の輪郭線CLを検出している。輪郭線CLは、一対の平行な長辺S1,S2(一対の輪郭線)と、始端E1と、終端E2とを有している。一対の平行な長辺S1,S2及び始端E1、E2は、連続している領域である特定連続領域を囲んでいる。
この例では、ユーザーは、マーキングペン(図示略)を使用して始端E1から終端E2までマーキングしたものとする。本願発明者の知見によれば、始端E1や終端E2の方向は、マーキングペンの向きや持ち方に応じて変化する一方、一対の平行な長辺S1,S2は、TEXT1の文字列に沿って平行に描かれる。何故なら、マーキングの途中では、マーキングペンの向きや持ち方が維持される一方、主走査方向又は副走査方向に並んだ文字列に沿ってマーキングがなされるからである。
ステップS66では、フィルター処理部211は、矩形パターン検出処理を実行する。矩形パターン検出処理では、フィルター処理部211は、各特定連続領域が主走査方向と副走査方向に延びている略矩形である所定の矩形形状を有しているか否かを判断する。
具体的には、フィルター処理部211は、各特定連続領域の略平行な一対の平行線(この例では長辺S1,S2)を検出し、一対の平行線で挟まれる領域が所定の矩形形状を有しているか否かを判断する。次に、フィルター処理部211は、略平行な一対の平行線(2つの長辺S1,S2)が主走査方向と副走査方向のいずれか一方の方向(所定の方向とも呼ばれる。)に延びているか否かを判断して矩形パターンを検出する。この例では、フィルター処理部211は、一対の平行な長辺S1,S2を有する特定連続領域を矩形パターンとして検出する。
ステップS67では、フィルター処理部211は、特定濃度パターン検出処理を実行する。特定濃度パターン検出処理では、フィルター処理部211は、矩形パターンが予め設定されている特定の濃度パターンを有しているか否かを判断する。
この例では、特定の濃度パターンは、両端の近傍位置、すなわち始端E1の近傍位置B1及び終端E2の近傍位置B2で濃度が上昇(輝度が低下)する一方、始端E1と終端E2の近傍から離れた中間領域では比較的に一定であるというパターンである。この濃度パターンは、マーキング中の筆圧変化に起因するものであり、本願発明者の調査に基づいて設定されたものである。この濃度パターンは、たとえば候補画素群C1の平均輝度を取得し、両端の近傍位置B1,B2に輝度が平均輝度よりも低い複数の画素で構成された低輝度領域を有することとして定義することもできる。
さらに、発明者の知見によれば、画像データIDにおいて、近傍位置B1,B2の周囲(特定連続領域の外部に隣接する複数の画素で構成される領域)は、地肌の色を示す明るい領域(地肌領域)であることが通例である。両端の近傍位置B1,B2は、たとえばマーキング候補領域としての特定連続領域の所定の方向の中心位置よりも両端E1,E2に近い領域として定義することができる。
このように、フィルター処理部211は、候補画素群C1として抽出(検出)されたマーキング領域M1をマーキング領域であるとして判定することができる。フィルター処理部211は、さらに、マーキング領域M2についてもマーキング領域であるとして同様に判定することができる。
ステップS70では、画像処理部212は、マーキング削除処理を実行する。マーキング削除処理では、画像処理部212は、画像データIDにおいて候補画素群C1を構成している複数の画素の色(RGB階調値)をマーキング領域M1の周辺(マーキング領域M1の外部であって、たとえば隣接する複数の画素)の地肌の色で置き換える。一方、マーキング領域M1の文字画像は、候補画素群C1において中抜きされているので、そのままの状態で残存させることができる。
画像処理部212は、たとえば文字画像の濃度に応じて、たとえば濃度が低いグレーの文字画像である場合には、マーキングに起因する色変化が顕著となるので、マーキング領域M1の周辺の文字画像の色で置き換えてもよい。あるいは画像処理部212は、文字画像の濃度に拘わらず、マーキング領域M1の周辺の文字画像の色で置き換えてもよい。マーキング領域M1の周辺の文字画像の色は、たとえばマーキング領域M1の周辺(マーキング領域M1の外部であって、たとえば所定の方向に最も近い文字画像を構成する複数の画素)においてOCR処理を実行し、文字を構成する画像の平均濃度の色とするようにしてもよい。これにより、画像処理部212は、マーキングの有無に起因する文字画像の色の変化を抑制して自然な色合いの文字列とすることができる。
ステップS80では、色変換処理部221は、色変換テーブル221aを使用して、RGBデータであるマーキングが削除された画像データIDを画像出力部223で使用される色材の色であるCMYK画像データに色変換する。CMYK画像データは、CMYKの各階調値(0〜255)から構成されているデータである。
ステップS90では、ハーフトーン処理部222は、ディザマトリックス222aを使用してハーフトーン処理を実行し、CMYK画像データのハーフトーンデータを生成する。ステップS100では、画像出力部223は、スタートボタン232(後述)の操作に応じてハーフトーンデータに基づいて印刷媒体に画像を形成して出力する。印刷媒体は、画像形成媒体とも呼ばれる。印刷物は、画像形成物とも呼ばれる。
このように、一実施形態に係る画像形成装置10は、手作業に起因する独特の形状や濃度パターンを利用してマーキング領域を抽出するので、手作業でマーキング処理が行われたマーキング領域を高い精度で自動的に抽出することができる。
D.変形例:
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、予め記憶部240に登録されている検出色情報241を使用して、マーキング領域が抽出されているが、必ずしも検出色情報241が予め登録されている必要はない。具体的には、たとえば図6に示されるように、フィルター処理部211は、操作表示部230にユーザーインターフェース画面231を表示させて検出色情報を自動的に取得するようにしてもよい。
この例では、ユーザーは、図6(a)及び(b)に示されるように、未検出のマーキング領域Ma1を指でタッチし、選択アイコン233をタッチし、引き続きOKアイコン235をタッチすることによって指定することができる。この際、原稿画像は、ピンチアウトやピンチイン、スクロールといった操作入力で操作することができる。フィルター処理部211は、タッチされた領域で文字画像以外の部分の色情報を取得して自動的に色相や2つの閾値、濃度パターンといった検出色情報241を設定(登録)することができる。これにより、フィルター処理部211は、同一の筆記具でマーキングされた他のマーキング領域Ma2を自動的に抽出することができる(図6(b)参照)。
変形例2:上記実施形態では、フィルター処理部211は、自動的(一実施形態)又は半自動的(変形例1)にマーキング領域を抽出しているが、さらに、マーキング領域の取捨選択機能を有するようにしてもよい。具体的には、たとえば写真画像領域NPの一部が意図せず、マーキング領域として検出された場合には、その領域をタッチして解除アイコン234をタッチし、引き続きOKアイコン235をタッチすることによってマーキング領域(画像処理対象領域)から解除することができる。
変形例3:上記変形例では、フィルター処理部211は、閾値を自動的に設定する機能を有しているが、さらに学習機能を有するようにしてもよい。具体的には、フィルター処理部211は、ユーザーによるマーキング領域の指定機能(変形例1)や取捨選択機能(変形例2)を使用して、色相や閾値、濃度パターンといった情報を学習して調整するように構成されていてもよい。
変形例4:上記実施形態では、画像処理部212は、マーキング領域からマーキングを削除しているが、そのような画像処理内容に限定されない。具体的には、たとえば画像処理部212は、ユーザーからの指示に応じて、マーキング領域の切り抜きや黒塗りといった他の処理を実行するように構成されていてもよい。
変形例5:上記実施形態では、文字領域やイメージ領域といった画像領域の種別を考慮することなく手書き文字削除処理を実行しているが、たとえば文字領域のみについて実行するようにしてもよい。具体的には、フィルター処理部211は、画像データを解析して文字が再現されている領域である文字領域を検出し、検出された文字領域内でのみマーキング領域を抽出するようにしてもよい。これにより、画像形成装置10の作動モードの1つとしての画像読取装置は、フィルター処理部の処理負担を軽減させることができる。
10 画像形成装置
210 制御部
211 フィルター処理部
212 画像処理部
220 画像形成部
230 操作表示部
240 記憶部
100 画像読取部
111 光源ドライバ
112 光源
121 イメージセンサ
122 受光素子
123 信号処理部
124 シェーディング補正部
130 AGC処理部
150 原稿台
160 自動原稿送り装置
162 原稿読取スリット

Claims (8)

  1. マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理部と、
    を備える画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記所定の濃度パターンは、前記マーキング候補領域を構成する複数の画素の平均輝度を取得し、前記所定の矩形形状の前記所定の方向の両端の近傍位置に前記平均輝度よりも低い複数の画素で構成された低輝度領域を有し、
    前記両端の近傍位置は、前記マーキング候補領域の前記予め設定されている方向の中心位置よりも前記両端に近い領域である画像読取装置。
  3. 請求項2記載の画像読取装置であって、
    前記フィルター処理部は、前記画像データにおいて前記両端の近傍位置の周囲の複数の画素が前記平均輝度よりも高い輝度を有している場合に前記判定を行い、
    前記両端の近傍位置の周囲は、前記マーキング候補領域の外部に隣接する複数の画素で構成される領域を有する画像読取装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    前記フィルター処理部は、前記マーキング候補領域が前記所定の方向に略平行な一対の輪郭線を有する場合に、前記判定において、前記マーキング候補領域が前記所定の矩形形状を輪郭として有しているとする画像読取装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、さらに、
    前記マーキング領域として判定された領域を構成する複数の画素の色を前記マーキング候補領域の周辺の画素の色で置き換える画像処理部を備える画像読取装置。
  6. 請求項5記載の画像読取装置であって、
    前記画像処理部は、前記マーキング領域として判定された領域内の文字画像を構成する複数の画素の色を前記マーキング領域として判定された領域の外部の文字画像の色で置き換える画像読取装置。
  7. マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取工程と、
    前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理工程と、
    を備える画像読取方法。
  8. マーキングが付されたマーキング領域を有する画像を読み取って読取画像を表す画像データを生成する画像読取部を有する画像読取装置を制御するための画像読取プログラムであって、
    前記画像データの各画素の輝度と彩度とを取得し、前記輝度と前記彩度とを使用して予め設定されている所定の色相範囲内でマーキング候補領域を抽出し、前記マーキング候補領域が予め設定されている所定の方向に沿った所定の矩形形状を輪郭として有し、予め設定されている所定の濃度パターンを有している場合には、前記マーキング候補領域を前記マーキング領域として判定するフィルター処理部として前記画像読取装置を機能させる画像読取プログラム。

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